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JP7832054B2 - 燃料電池システム - Google Patents
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JP7832054B2 - 燃料電池システム - Google Patents

燃料電池システム

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JP7832054B2 JP2022086072A JP2022086072A JP7832054B2 JP 7832054 B2 JP7832054 B2 JP 7832054B2 JP 2022086072 A JP2022086072 A JP 2022086072A JP 2022086072 A JP2022086072 A JP 2022086072A JP 7832054 B2 JP7832054 B2 JP 7832054B2
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Description

本開示は、燃料電池システムに関する。
燃料電池システムは、燃料電池スタックと、封止弁と、を備える。燃料電池スタックは、アノード流路と、カソード流路と、を備える。封止弁は、カソード流路を封止する。燃料電池スタックは、アノード流路に供給されたアノードガスと、カソード流路に供給されたカソードガスによって発電を行う。特許文献1に開示されているように、燃料電池スタックの発電が停止すると、クロスリークが生じるおそれがある。クロスリークとは、カソード流路からアノード流路にカソードガスが透過し、アノード流路からカソード流路にアノードガスが透過することである。クロスリークが生じると、カソードガスがアノード流路に透過することによって燃料電池セルが酸化する。これにより、燃料電池スタックの発電性能が劣化するおそれがある。
燃料電池システムでは、クロスリークを抑制するため、封止弁を全閉することが行われている。燃料電池スタックの発電停止時に、カソード流路に残存したカソードガスとアノード流路に残存したアノードガスとが反応すると、カソード流路のカソードガスが消費される。この際、封止弁が全閉されていると、カソード流路に新たなカソードガスが流入しないため、クロスリークを抑制できる。
特開2014-2930号公報
封止弁として、バタフライ弁を用いている場合、封止弁は、モータと、ギヤと、弁体と、ストッパと、を備える。ギヤ及び弁体は、モータの駆動によって回転する。封止弁を全閉する際には、ギヤとストッパとが接触する。この際、ギヤとストッパとが接触した状態で弁体の開度が小さくなる方向にモータを駆動すると、ギヤとストッパへの負荷が大きくなることで封止弁の故障の原因になる。
上記課題を解決する燃料電池システムは、アノード流路に供給されるアノードガスとカソード流路に供給されるカソードガスとの反応によって発電を行う燃料電池スタックと、前記カソード流路を封止するバタフライ弁と、制御装置と、を備えた燃料電池システムであって、前記バタフライ弁は、モータと、前記モータの駆動によって回転するギヤと、前記ギヤの回転によって回転することで開度を調整可能な弁体と、前記弁体をシールするシール部材と、前記開度を検出する開度センサと、前記開度が小さくなる方向への前記弁体の回転を、前記ギヤと接触することで停止させるストッパと、前記モータを駆動させる駆動装置と、を備え、前記制御装置は、前記バタフライ弁を全閉させる際に、前記駆動装置によって前記モータを駆動させることで前記弁体の開度を小さくしていき、前記開度センサによって検出される前記開度が予め定められた閾値未満になった場合、所定の設定時間、前記モータを駆動させることで、更に前記弁体の開度が小さくなるように制御を行った後に前記モータを停止させる。
制御装置は、開度センサによって検出される弁体の開度が予め定められた閾値未満になった場合、設定時間、モータを駆動させて弁体を閉じる。制御装置は、設定時間、モータを駆動させた後にモータを停止させるため、ギヤとストッパとが接触した状態で設定時間を超えて弁体を閉じようとすることが抑制される。確実にバタフライ弁を閉じつつ、ギヤとストッパに過剰に負荷が加わることが抑制される。
上記燃料電池システムについて、前記制御装置は、前記バタフライ弁を全閉させる際に、前記弁体の開度が0度になると予想される時点まで所定の設定角速度で前記弁体を閉じ、前記時点以降には、前記駆動装置が備えるスイッチング素子を所定のデューティでスイッチングすることによって前記開度センサによって検出される前記開度が前記閾値未満になるまで前記弁体を閉じてもよい。
本発明によれば、確実にバタフライ弁を閉じつつ、ギヤとストッパに過剰に負荷が加わることが抑制される。
燃料電池システムの概略構成図である。 封止弁の構造を模式的に示す断面図である。 制御装置が行う封止制御を示すフローチャートである。
燃料電池システムの一実施形態について説明する。
図1に示すように、産業車両10は、負荷11と、電力変換部12と、キースイッチ13と、燃料電池システム20と、を備える。産業車両10は、例えば、フォークリフト又はトーイングトラクタである。
負荷11は、電力によって駆動する装置である。負荷11は、例えば、電力によって駆動する電動機である。この電動機の駆動によって産業車両10は走行する。
電力変換部12は、入力された電力を変換して出力する。電力変換部12は、DC/DCコンバータ、及びインバータを含む。電力変換部12から出力された電力は負荷11に供給される。これにより負荷11は駆動する。
キースイッチ13は、産業車両10のユーザによって操作される。ユーザによる操作によってキースイッチ13は、オンとオフとが切り替えられる。以下の説明において、キースイッチ13がオフされることをキーオフと称する場合がある。
<燃料電池システム>
燃料電池システム20は、燃料電池スタック21と、カソード系30、アノード系60と、希釈器69と、制御装置80と、を備える。
燃料電池スタック21は、例えば、固体高分子形燃料電池である。燃料電池スタック21は、複数の燃料電池セル22を備える。燃料電池セル22は、アノードガスが供給されるアノード極と、カソードガスが供給されるカソード極と、アノード極とカソード極との間に配置されている電解質膜と、を備える。燃料電池セル22は、セパレータによって挟まれている。
燃料電池スタック21は、カソード流路23と、アノード流路26と、を備える。カソード流路23には、カソードガスが流れる。カソード流路23は、例えば、カソード極に向かい合うセパレータに設けられている。アノード流路26には、アノードガスが流れる。アノード流路26は、例えば、アノード極に向かい合うセパレータに設けられている。カソード流路23は、流入口24と、流出口25と、を備える。カソードガスは、流入口24からカソード流路23に流入し、流出口25から流出する。アノード流路26は、流入口27と、流出口28と、を備える。アノードガスは、流入口27からアノード流路26に流入し、流出口28から流出する。燃料電池スタック21は、アノード流路26に供給されたアノードガスとカソード流路23に供給されたカソードガスとの反応によって発電を行う。カソードガスは、酸化剤ガスである。酸化剤ガスとしては、例えば、空気中の酸素を挙げることができる。アノードガスは、燃料ガスである。燃料ガスとしては、例えば、水素ガスを挙げることができる。
カソード系30は、カソードガス吸入口31と、電動圧縮機32と、インタークーラ33と、カソード供給路34と、カソード排出路37と、2つの封止弁40,41と、を備える。
カソードガス吸入口31は、燃料電池システム20にカソードガスを吸入するための吸入口である。カソードガスとして空気中の酸素を用いる場合、カソードガス吸入口31は大気に開放されていてもよい。カソードガス吸入口31は、カソードガスを貯蔵するガスボンベに接続されていてもよい。
電動圧縮機32は、電動モータによって駆動する。電動圧縮機32は、燃料電池スタック21にカソードガスを供給する。詳細には、電動圧縮機32は、カソードガス吸入口31から供給されるカソードガスを圧縮して燃料電池スタック21に供給する。電動圧縮機32から燃料電池スタック21に供給されたカソードガスは、カソード流路23を流れる。
インタークーラ33には、電動圧縮機32から吐出されたカソードガスが供給される。インタークーラ33は、電動圧縮機32から供給されたカソードガスを冷却する。燃料電池スタック21に供給されるカソードガスは、インタークーラ33によって冷却された後のカソードガスである。
カソード供給路34は、電動圧縮機32とカソード流路23とを接続している。詳細にいえば、カソード供給路34は、電動圧縮機32とカソード流路23の流入口24とを接続している。カソード供給路34は、第1供給路35と、第2供給路36と、を含む。第1供給路35は、電動圧縮機32とインタークーラ33とを接続している。第2供給路36は、インタークーラ33とカソード流路23とを接続している。
カソード排出路37は、カソード流路23と希釈器69とを接続している。詳細にいえば、カソード排出路37は、カソード流路23の流出口25と希釈器69とを接続している。カソード排出路37は、カソード排ガスが流れる通路である。カソード排ガスは、燃料電池スタック21から排出されるカソードガスであって、生成水を含んだカソードガスである。生成水とは、燃料電池スタック21での発電によって生成される水である。
2つの封止弁40,41は、第1封止弁40と、第2封止弁41と、を含む。第1封止弁40は、カソード供給路34に設けられている。本実施形態では、第2供給路36、即ち、インタークーラ33とカソード流路23との間に第1封止弁40が設けられている。第1封止弁40は、第1供給路35、即ち、インタークーラ33と電動圧縮機32との間に設けられていてもよい。第2封止弁41は、カソード排出路37に設けられている。
図2に示すように、封止弁40,41は、カソード流路23を封止するノーマルクローズ型のバタフライ弁である。封止弁40,41は、ボディ42と、シール部材44と、弁体48と、回転軸51と、減速機構52と、モータ54と、駆動装置55と、開度センサ58と、ストッパ59と、を備える。
ボディ42は、ボディ42を貫通する流路43を備える。即ち、ボディ42は、筒状である。
シール部材44は、流路43に設けられている。シール部材44は、例えば、ゴム製である。シール部材44は、円環状である。シール部材44は、テーパ部45を備える。テーパ部45は、シール部材44の軸線方向の第1端部46から第2端部47に向けて内径が小さくなっていく部分である。シール部材44は、ボディ42の内周面に沿って設けられている。
弁体48は、流路43に設けられている。弁体48は、本体49と、連結部50と、を備える。本体49は、円板状である。本体49の直径は、テーパ部45の最大の内径よりも小さく、かつ、テーパ部45の最小の内径よりも大きい。
回転軸51は、連結部50に設けられている。回転軸51の回転に伴い弁体48は回転する。回転軸51の回転に伴い弁体48が回転することによって弁体48の開度が調整される。封止弁40,41が全閉の場合、弁体48がシール部材44と密着する。これによって流路43が封止される。シール部材44は、弁体48をシールする。
減速機構52は、ギヤ53を備える。このギヤ53は、減速機構52が備える複数のギヤの1つである。減速機構52は、モータ54の駆動力を、ギヤ53を含む複数のギヤを介して回転軸51に伝達する。これにより、回転軸51が回転する。このように、ギヤ53はモータ54の駆動によって回転し、これにより弁体48が回転する。封止弁40,41は、弁体48を弁体48が閉じる方向に付勢するスプリングを備える。モータ54から回転軸51に加わる力とスプリングからの力が釣り合う位置で、弁体48は保持される。弁体48の開度は、モータ54を制御することによって調整可能といえる。モータ54は、直流モータである。
駆動装置55は、モータ54を駆動させる。詳細にいえば、駆動装置55は、モータ54に印加される電圧を変化させることによってモータ54の回転数を制御する。駆動装置55は、パルス幅変調方式である。駆動装置55は、スイッチング素子56を備える。スイッチング素子56は、モータ54に直列接続される。駆動装置55は、制御装置80からのパルス波によってスイッチング素子56のスイッチングを行う。パルス波は、オン信号とオフ信号とが周期的に切り替わる信号である。パルス波の1周期におけるオン信号の割合をデューティと称する。制御装置80は、デューティを調整することによってモータ54に印加される電圧を変化させる。モータ54の電力源は、産業車両10に搭載される二次電池である。
開度センサ58は、弁体48の開度を検出する。開度センサ58としては、例えば、ホール素子を用いることができる。開度センサ58としては、エンコーダを用いてもよい。
ストッパ59は、ギヤ53の回転を規制する。弁体48が閉じる方向に回転軸51を回転させていくと、ギヤ53とストッパ59とが接触する。ギヤ53とストッパ59とが接触することによって回転軸51の回転も規制される。即ち、弁体48が閉じる方向への弁体48の回転は、ギヤ53がストッパ59に接触する位置で停止する。封止弁40,41の全閉とは、ギヤ53がストッパ59に接触する状態である。2つの封止弁40,41の両方が全閉することによってカソード流路23は封止される。弁体48が閉じる方向は、弁体48の開度が小さくなる方向である。
図1に示すように、アノード系60は、タンク61と、アノードガス供給部62と、供給路63と、循環路64と、気液分離器65と、循環ポンプ66と、排気排水弁67と、圧力センサ68と、を備える。
タンク61は、アノードガスを貯留している。
アノードガス供給部62には、タンク61からアノードガスが供給される。アノードガス供給部62は、燃料電池スタック21に供給されるアノードガスの量を調整するための部材である。燃料電池スタック21に供給されるアノードガスの量は、アノードガス供給部62を制御することで調整可能である。アノードガス供給部62としては、例えば、インジェクタなどの電磁弁を用いることができる。
供給路63は、アノードガス供給部62と、アノード流路26と、を接続している。詳細にいえば、供給路63は、アノードガス供給部62と、アノード流路26の流入口27と、を接続している。アノードガス供給部62から噴射されたアノードガスは、供給路63を通じて燃料電池スタック21に供給される。
循環路64は、アノード流路26と、供給路63と、を接続している。詳細にいえば、循環路64は、アノード流路26の流出口28と、供給路63と、を接続している。循環路64には、アノード排ガスが流れる。アノード排ガスは、未反応のアノードガスと、生成水と、を含む。循環路64は、アノード排ガスに含まれる未反応のアノードガスを供給路63に戻すための通路である。
気液分離器65は、循環路64に設けられている。気液分離器65は、アノード排ガスをアノードガスと、生成水と、に分離する。アノード排ガスから分離された生成水は、気液分離器65に貯留される。
循環ポンプ66は、循環路64に設けられている。循環ポンプ66は、気液分離器65によってアノード排ガスから分離されたアノードガスを供給路63に供給する。これにより、アノードガスが循環する。
排気排水弁67は、気液分離器65に接続されている。排気排水弁67は、開状態と閉状態に切り替えられる。排気排水弁67が開状態になると、気液分離器65から生成水が排出される。排気排水弁67は、気液分離器65に貯留される生成水の量が閾値を上回った場合に閉状態から開状態に切り替えられてもよい。排気排水弁67は、所定の時間間隔毎に閉状態から開状態に切り替えられてもよい。
気液分離器65は、希釈器69に接続されている。排気排水弁67が開状態になると、気液分離器65に貯留された生成水、及びアノード排ガスが希釈器69に供給される。希釈器69は、カソード排ガスでアノード排ガスを希釈して大気中に排出する。
圧力センサ68は、供給路63に設けられている。圧力センサ68は、供給路63の圧力を検出する。
制御装置80は、プロセッサ81と、記憶部82と、を備える。記憶部82は、RAM(Random Access Memory)、及びROM(Read Only Memory)を含む。記憶部82は、処理をプロセッサ81に実行させるように構成されたプログラムコードまたは指令を格納している。記憶部82、即ち、コンピュータ可読媒体は、汎用または専用のコンピュータでアクセスできるあらゆる利用可能な媒体を含む。制御装置80は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等のハードウェア回路によって構成されていてもよい。処理回路である制御装置80は、コンピュータプログラムに従って動作する1つ以上のプロセッサ、ASICやFPGA等の1つ以上のハードウェア回路、或いは、それらの組み合わせを含み得る。
制御装置80は、燃料電池システム20の制御を行う。制御装置80は、封止弁40,41の開度を調整することができる。詳細にいえば、制御装置80は、モータ54を駆動させることによって封止弁40,41の開度を調整することができる。
制御装置80は、キースイッチ13のオンとオフとを判定可能である。例えば、キースイッチ13がオンになった場合、当該キースイッチ13がオンになったことが産業車両10に搭載された車両制御装置から制御装置80に通知される。同様に、キースイッチ13がオフになった場合、当該キースイッチ13がオフになったことが産業車両10に搭載された車両制御装置から制御装置80に通知される。これにより、制御装置80は、キースイッチ13のオンとオフとを判定することができる。
制御装置80は、産業車両10がキーオフされると、アノードガスの供給、及びカソードガスの供給を停止することによって燃料電池スタック21の発電を停止する。制御装置80は、アノード流路26を封止する。アノード流路26の封止は、排気排水弁67を閉状態に維持することで行われる。アノード流路26が封止されることによってアノード流路26は、アノードガスが充填された状態に維持される。また、制御装置80は、以下の封止制御を行うことによってカソード流路23の封止を行う。カソード流路23の封止は、封止弁40,41を全閉することで行われる。
<封止制御>
図3に示すように、ステップS1において、制御装置80は、フィードバック制御を行うことによって所定の設定角速度で弁体48を閉じる。フィードバック制御は、例えば、PID制御である。制御装置80は、開度センサ58によって弁体48の開度を検出しながら、設定角速度で弁体48が閉じるようにスイッチング素子56のデューティを調整する。設定角速度は、許容角速度以下の角速度である。許容角速度は、弁体48とシール部材44とが接触する際に弁体48に許容される角速度である。弁体48とシール部材44とが接触する際には弁体48及びシール部材44に負荷が加わる。封止弁40,41の故障を抑制するため、封止弁40,41の製造者によって許容角速度が定められている。許容角速度は、例えば、30~60[°/sec]の範囲で設定されている。本実施形態において、設定角速度は、許容角速度と同一の値である。
次に、ステップS2において、制御装置80は、開度指令が0°になったか否かを判定する。開度指令は、設定角速度で弁体48を閉じた際に弁体48の開度が0°になると予想される時点で0°になる。制御装置80は、封止制御の開始時点で開度センサ58によって検出された弁体48の開度と、設定角速度とに基づき、弁体48の開度が0°になると予想される時点で開度指令を0°にする。制御装置80は、設定角速度で弁体48を閉じた際に、封止制御の開始時点で開度センサ58によって検出された弁体48の開度から何msec後に弁体48の開度が0°になるかを予想できる。弁体48の開度が0°になる前に、弁体48とシール部材44とが接触する。シール部材44は弾性力を有し、弁体48とシール部材44とが接触しても、シール部材44の圧縮分、開度が小さくなる。そのため、開度指令が0°になった時点では弁体48の実際の開度は0°よりも大きい。ステップS2の判定結果が否定の場合、制御装置80はステップS1の処理を行う。即ち、制御装置80は、弁体48の開度が0度になると予想される時点まで設定角速度で弁体48を閉じる。ステップS2の判定結果が肯定の場合、制御装置80は、ステップS3の処理を行う。
次に、ステップS3において、制御装置80は、スイッチング素子56を所定のデューティでスイッチングすることでモータ54を駆動する。本実施形態において、所定のデューティは、予め定められた一定値である第1デューティである。ステップS2の判定結果が肯定になった後は、弁体48とシール部材44とが接触しているため、デューティを大きくしても、弁体48の角速度が制限される。このため、制御装置80は、予め定められた第1デューティによって弁体48を閉じていく。第1デューティは、弁体48とシール部材44とが接触している状態であっても弁体48を閉じることができるように設定されている。第1デューティは、例えば、20%~50%の範囲で設定される。
次に、ステップS4において、制御装置80は、開度センサ58によって検出される開度が予め定められた閾値未満か否かを判定する。閾値は、開度センサ58の精度に基づいて設定されている。開度センサ58の精度によって、開度センサ58によって検出される開度と弁体48の実際の開度には誤差が生じ得る。例えば、開度センサ58の精度によって生じると想定される最大の誤差よりも若干大きい値に閾値は設定される。閾値は、0より大きい値である。例えば、開度センサ58に生じる最大の誤差が1.0°~1.5°とした場合、閾値は、2.0°~2.5°の範囲で設定することができる。ステップS4の判定結果が否定の場合、制御装置80は、ステップS3の処理を行う。制御装置80は、弁体48の開度が0度になると予想される時点以降には、開度センサ58によって検出される開度が予め定められた閾値未満になるまで第1デューティで弁体48を閉じるといえる。ステップS4の判定結果が肯定の場合、制御装置80は、ステップS5の処理を行う。
ステップS5において、制御装置80は、所定の設定時間、モータ54を駆動させることで、更に弁体48の開度が小さくなるように制御を行った後にモータ54を停止させる。設定時間は、許容時間以下の時間である。許容時間は、ギヤ53とストッパ59とが接触した状態で弁体48の開度が小さくなる方向にモータ54を駆動させることが許容される時間である。設定時間としては、例えば、200[msec]~400[msec]の範囲で設定することができる。ギヤ53とストッパ59とが接触した状態で弁体48を更に閉じようとすると、ギヤ53及びストッパ59に負荷が加わる。封止弁40,41の故障を抑制するため、封止弁40,41の製造者によって許容時間が定められている。ステップS5で弁体48を閉じる際には、第2デューティで弁体48を閉じる。第2デューティは、例えば、第1デューティと同じ値である。第2デューティは、第1デューティと異なる値であってもよい。
[本実施形態の作用]
制御装置80は、燃料電池スタック21の発電を停止する際に、封止弁40,41を全閉する。封止弁40,41を全閉した後には、アノード流路26に残存しているアノードガスと、カソード流路23に残存しているカソードガスとが反応する。封止弁40,41を全閉した後にカソード流路23に残存しているカソードガスが消費した後には、カソード流路23にカソードガスが流入しにくいため、クロスリークが生じることが抑制されている。
[本実施形態の効果]
(1)制御装置80は、封止弁40,41を全閉させる際に、モータ54を駆動させることで弁体48の開度を小さくしていく。制御装置80は、開度センサ58によって検出される開度が閾値未満になった場合、設定時間、モータ54を駆動させた後にモータ54を停止させる。開度センサ58によって検出される開度が閾値未満になった時点では、ギヤ53とストッパ59とが接触していない。ギヤ53とストッパ59とが接触した状態で設定時間を超えて弁体48を閉じようとすることが抑制される。確実に封止弁40,41を閉じつつ、ギヤ53とストッパ59に過剰に負荷が加わることが抑制される。
設定時間の間に、弁体48とシール部材44は接触し、その後、ギヤ53とストッパ59とが接触する。弁体48とシール部材44は、接触した状態から圧縮されて、より確実に密着されて封止弁40,41をシールする。設定時間を設けることで、封止弁40,41を確実に閉じつつ、ギヤ53とストッパ59に過剰な負荷を加えることが抑制される。
特に、製造のバラツキや操作環境によって、開度指令を0°としても完全に封止できない場合がある。そのような場合であっても、ギヤ53とストッパ59に過剰な負荷を加えることなく、確実に封止することができる。
(2)制御装置80は、開度指令が0°になるまで設定角速度で弁体48を閉じる。設定角速度を超える角速度で弁体48とシール部材44とが接触することを抑制できる。弁体48とシール部材44に過剰に負荷が加わることが抑制される。
[変更例]
実施形態は、以下のように変更して実施することができる。実施形態及び以下の変形例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
○燃料電池システム20は、乗用車、船舶、鉄道などに搭載されていてもよい。
○燃料電池システム20は、定置式の発電装置として用いられてもよい。
○封止制御は、キーオフが行われることに限られず、ユーザによる任意の操作によって行うことができる。例えば、燃料電池システム20に設けられたレバー、スイッチ、押しボタン、タッチパネルなどの操作によって封止制御が行われるようにしてもよい。
○弁体48とシール部材44は、弁体48の開度が閾値となった時点で、接触していてもよい。
20…燃料電池システム、21…燃料電池スタック、23…カソード流路、26…アノード流路、40,41…バタフライ弁である封止弁、48…弁体、53…ギヤ、54…モータ、55…駆動装置、56…スイッチング素子、58…開度センサ、59…ストッパ、80…制御装置。

Claims (2)

  1. アノード流路に供給されるアノードガスとカソード流路に供給されるカソードガスとの反応によって発電を行う燃料電池スタックと、
    前記カソード流路を封止するバタフライ弁と、
    制御装置と、を備えた燃料電池システムであって、
    前記バタフライ弁は、
    モータと、
    前記モータの駆動によって回転するギヤと、
    円板状であり、前記ギヤの回転によって回転することで開度を調整可能な弁体と、
    弾性力を有し、前記カソード流路の内周面に沿って設けられて前記弁体をシールするシール部材と、
    前記開度を検出する開度センサと、
    前記開度が小さくなる方向への前記弁体の回転を、前記ギヤと接触することで停止させるストッパと、
    前記モータを駆動させる駆動装置と、を備え、
    前記制御装置は、
    前記バタフライ弁を全閉させる際に、前記駆動装置によって前記モータを駆動させることで前記弁体の開度を小さくしていき、
    前記弁体が前記シール部材に接触して前記開度センサによって検出される前記開度が予め定められた閾値未満になった場合、所定の設定時間、前記モータを駆動させることで、更に前記弁体の開度が小さくなるように制御を行って前記ギヤと前記ストッパとが接触した後に前記モータを停止させる、燃料電池システム。
  2. 前記制御装置は、
    前記バタフライ弁を全閉させる際に、前記弁体の開度が0度になると予想される時点まで所定の設定角速度で前記弁体を閉じ、
    前記時点以降には、前記駆動装置が備えるスイッチング素子を所定のデューティでスイッチングすることによって前記開度センサによって検出される前記開度が前記閾値未満になるまで前記弁体を閉じる、請求項1に記載の燃料電池システム。
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