JP7833641B2 - ウェハキャリア、及びこれを用いる工程管理システム - Google Patents
ウェハキャリア、及びこれを用いる工程管理システムInfo
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Description
上記のいずれかの電源を用いて、上記の駆動回路(例えば、昇圧回路)により上記の静電チャック部の駆動に必要な電圧を得て、この電圧を静電チャック部に給電している。
なお、上記の「カレンダ時刻」とは、上記の通信/情報蓄積部に備わっているカレンダ/時計機能を用いた「年/月/日/時/分/秒」データのことである。
これは、ウェハキャリアに固定・保持されているウェハを上記の製造装置で加工処理する場合に、このときの加工処理実績条件を物理センサが収集することができるので、これをログデータとして記憶・蓄積しておき、工程管理の一環として実行される個別ウェハの加工処理実績条件データの収集・記録に利用する工程管理システムである。
これにより、上記のウェハキャリアは加工処理の細目工程に対応する詳細なデータを収集・記録できるので、工程管理の自動化、省力化に寄与できる。
図1は本発明の実施の形態の一例を示す構成図である。図1(a)は、本発明のウェハキャリア100の模式平面図、図1(b)は同上の模式断面図である。チャック部120の上にウェハ110が固定・保持されている。また、チャック部の裏側に収納室130が接合されており、この中に、駆動部145と制御部150とを備える駆動ユニット140が収納されている。
上記のチャック部は、メカニカルチャック方式、真空チャック方式、静電チャック方式のいずれかの方式を採っている。メカニカルチャック方式では、スプリング力を利用したクランプ(図示せず)がウェハの外周部をチャック部120の表面に固定・保持している。
一方、クランプを解除するには、制御部150からの解除信号で電磁アクチュエーター(図示せず)をONにし、電磁アクチュエーターがクランプを押し上げることでウェハをチャック部から解放する。
チャック部120を真空チャック方式とする場合には、駆動ユニット140内に、蓄電デバイスを電源とする超小型真空ポンプ(図示せず)を設ける。この真空ポンプには、排気圧を確認するための真空ゲージ(図示せず)が付属している。また、チャック部には、一般的に用いられている「真空チャックヘッド」(図示しないが、細孔、同心円状溝、又は螺旋形溝、等の真空排気口備えている)を設け、真空排気管142を介して真空排気し、ウェハ110をチャック部120の表面に吸着固定・保持する。
チャック部120を静電チャック方式とする場合には、蓄電デバイスと駆動回路(いずれも図示せず)とで駆動部145を構成する。駆動回路で得られる静電チャック用駆動電圧143を静電チャックの電極(図示せず)に給電する。静電チャックの電極は、例えば、「一対の櫛歯状電極」であり、この他、広く用いられている構造でよい。
なお、上記の駆動電圧については、直流電圧の他に、適宜のデューティーレシオをもつ矩形波とすることもできる。上記の矩形波駆動によれば、直流駆動に比べて蓄電デバイスの蓄電量の消耗を抑制できる。
図2は本発明の別の実施形態を示す構成図である。図2(a)は、本発明のウェハキャリア200の模式断面図である。ここでは、チャック部220は静電チャック部であり、絶縁性基板221上に金属電極225を設けてあり、更にその上に誘電体膜222が積層されている。上記の金属電極については、広く知られている構造・形状でよく、例えば、後述の図3(a)に示す一対の櫛歯状電極などである。
なお、上記の駆動電圧については直流電圧の他に、適宜のデューティーレシオをもつ矩形波とすることもできる。上記の矩形波駆動によれば、蓄電デバイスの蓄電量の消耗を抑制できる。
以下では、静電チャック部の構成要素の一つである絶縁性基板にシリコン基板(ウェハ)を用いる実施形態について説明する。図3(a)は、静電チャック部320の模式平面図、図3(b)は静電チャック部の模式断面図である。
なお、前述の〔実施形態-2〕と同様に、上記の駆動電圧については、直流電圧の他に、適宜のデューティーレシオをもつ矩形波とすることもできる。上記の矩形波駆動によれば、直流駆動に比べて蓄電デバイスの蓄電量の消耗を抑制できる。
図4は、本発明の実施の形態-4に係るウェハキャリアの説明図である。(a)図は、静電チャック部420の模式断面図である。ここでは、絶縁性基板としてシリコン基板(シリコンウェハ)421を用いている。また、シリコン基板上には絶縁性薄膜としてシリコン熱酸化膜423を、厚さ約1μm設け、さらにその上に、パタニングされた金属電極425を設けている。ここまでの形態は前述の〔実施形態-3〕と同じであるので、詳細な説明を省略する。なお、金属電極425の断面形状、配置なども、前述〔実施形態-3〕で述べたように説明の便宜上の模式的な断面形状で図示している。
なお、収納室に内装されている電子回路は、例えば前出の図2(b)に示す通りであるが、図4(a)、(b)においては、これらの描画の大部分を省略している。
本発明のさらに別の実施の形態を図5に示す。図5(a)は、本発明のウェハキャリア500の模式断面図、同(b)図は、(a)図における通信/情報蓄積部570のブロック図である。
ここでのウェハキャリア500の特徴は、ウェハキャリア自体が物理センサと、通信/情報蓄積機能を備えていることである。なお、静電チャック部520は、シリコン基板521、シリコン熱酸化膜523、金属電極525、誘電体膜522で構成されており、前述の実施形態-3と類似するので、詳細な説明を省略する。
上記の各種物理センサからの検知出力は、センシング回路569とI/Oインターフェイス571を介して、物理量データとしてメモリー573に記憶・蓄積される。このときの物理量データは、予めCPU575内に設定しているサンプリングレートで採取される。
このときのメモリーへのデータ格納では、CPU内にあるカレンダ/時計機能を用いて、上記のサンプリングレート(周期)に対応する日付・時刻(年/月/日/時/分/秒)とともに、採取した上記の物理量データをログ形式でメモリー573に記憶・蓄積する。
なお、通信方式は特に拘るものではなく、技術の発展やコスト、特徴などを考慮して適宜選択することができる。
この結果、ウェハキャリアが取得したログデータの活用範囲も広がり、工程管理だけでなく、品質管理や他部門との連携管理にも寄与できる。
以下の図6A、図6Bは、静電チャック部の誘電体膜が圧電体膜であるときに、この圧電体膜を利用して静電チャック部に圧電センサを構成する例を示す模式構造図である。
図6Aは、圧電センサの電極からのリードを貫通電極で形成する例を示す。図6A(a)は模式平面図、図6A(b)はS-S部分の模式断面図である。静電チャック部620は、シリコン基板621と、その表面にシリコン熱酸化膜623と、圧電体膜622(例えば、AlN:窒化アルミニウム)とで構成されている(静電チャック部の金属電極を図示せず)。
電子デバイス、例えば半導体デバイスやMEMSデバイスなどの製作工程においては、その前半ではウェハに加工処理を施す、いわゆる「前工程」(又は、ウェハプロセス)と呼ぶ工程群がある。ここでは、上記の前工程における工程管理に本発明のウェハキャリアを応用する例を、図7によって説明する。
使用するウェハキャリア700は、前述の〔実施の形態-5〕に示したものと同じであり、ウェハ710がウェハキャリア700の上に固定・保持されている。
ウェハキャリアを工程管理に使用するにあたり、まず、ウェハキャリアの「初期設定」を行う。ウェハキャリアには、それ自身を特定するための「デバイス識別番号」が予め付与されている。このデバイス識別番号は、外部の「工程管理装置」(ここでは、ホストコンピュータ750)から無線LAN(Local Eria Network)751を介して、無線通信によりウェハキャリア内のメモリーに書き込まれ、記憶・保持される。
ウェハキャリア内にあるセンサからの検知データを所定のサンプリングレートで取得する。一方、〔実施の形態-5〕で説明したように、ウェハキャリア700中のCPUにはカレンダ/時計機能があるので、上記のサンプリングレートに対応する、日付・時刻(年/月/日/時/分/秒)とともに、上記のセンサ検知データをログ形式でウェハキャリア700に記憶・蓄積することができる。
以下では、日付・時刻(年/月/日/時/分/秒)のことを、「カレンダ時刻」と呼ぶ。さらに、混同のおそれのない場合には、センサ検知データをログ形式で記憶・蓄積するデータのことを、単に、ログデータと呼ぶことがある。
実際にウェハキャリア700をウェハプロセス(前工程)で使用するには、まず、装着(固定・保持)するウェハ710に係る属性(ウェハの個体識別番号、工程編成時のロット番号、完成時の品種番号(コード番号)、その他の備考など)を登録する。この登録は、工程管理装置(ホストコンピュータ)750から無線LAN751を通じて、前述の要領でウェハキャリア700に書き込みされ、記憶される。
また、「工程No.1」720は、複数のウェハを同時処理する“バッチ処理”の工程である、との設定をする。この場合、毎回のバッチ処理毎に“バッチ識別番号”が付与される。更に、プロセス装置721は、ウェハキャリア700との双方向無線通信機能を備えている。
「工程No.1」720に使用するプロセス装置721は、図示のようなステップを実行し、装置へのウェハキャリアの搬入/搬出は、搬送用ロボットが実行する。最初に、ウェハキャリア700がプロセス装置721に搬入されるときには、プロセス装置がウェハキャリア700を呼び出し、チェックイン信号を発信する。
さらに、上記のチェックインに係るログデータは、ウェハキャリア700から無線LAN751を介して工程管理装置(ホストコンピュータ)750に通知される。これにより、ウェハがプロセス装置内に搬入され、所定の工程(ここでは、工程No.1)が開始されたことが認識される。
本例では、プロセス装置内での加工処理には図示のように、STEP-1(725)~FIN(最終ステップ、727)の各段階があり、各ステップの開始時と終了時にはプロセス装置内からの無線通信により「開始信号(開始宣言と当該ステップの名称)」と「終了信号(終了宣言と当該ステップの名称)」が発信される。これを受信したウェハキャリアは、カレンダ時刻とともに、上記の「開始信号」、「終了信号」の内容をウェハキャリア内に記憶、蓄積する。「STEP-1」725を例にとれば、ステップ開始時に開始信号725-Sが、ステップ終了時には終了信号725-Fが、プロセス装置内からウェハキャリアに無線送信される。
これに対応するためには、当該ステップの開始信号の中にサンプリングレート変更命令を追加しておけばよい。変更されたサンプリングレートの値は、当該ステップが終了すると同時に既定値に戻される。
最終ステップ(STEP-FIN)727が終了すると、ウェハキャリア700はプロセス装置721から搬出される。これと同時に、プロセス装置がウェハキャリア700を呼び出し、チェックアウト信号を発信する。ここでチェックアウト信号とは、工程の終了宣言、「工程名称(ここでは、工程No.1)700」720、「バッチ識別番号」であり、これらがウェハキャリアに書き込まれる。同時に、カレンダ時刻も記録され、ログデータとして蓄積される。
当該工程の終了通知を受け取った工程管理装置750は、ウェハキャリア700を呼び出して、当該工程(ここでは、工程No.1)中に得られたすべてのログデータを工程管理装置750に送信することを指令する。これにより、当該ログデータは工程管理装置に格納される。上記のデータ格納が正常に実行されたことを確認後、ウェハキャリア700が記憶・蓄積しているログデータについては、チェックイン/チェックアウト信号、ステップ開始/終了信号に係るログデータ以外のログデータを消去してもよい。
例えば、設定加工条件の許容変動幅が事前に検証されていれば、これを工程管理装置(ホストコンピュータ)にプログラムして「合否判定基準」を設定できるので、「加工処理条件の許容変動幅から逸脱した個々のウェハの摘出」が可能となる。
さらに、外部にある工程管理装置750とプロセス装置内にあるウェハキャリア700とが、直接、通信することに備えて、無線又は有線通信用の中継器をプロセス装置内に装備しておくことも可能である。
上記の監視データをログデータとして記憶・蓄積できるので、工程管理以外にも本発明のウェハキャリアを幅広く活用できる。
上述の実施の形態-1~7に示したウェハキャリアの平面形状は円形を基本としているが、これに限定されるものではなく、不定形であってもよい。この場合には、ウェハキャリアが装着すべきウェハの形状と静電チャック部の形状が同一(合同形状)であることが望ましい。これは、ウェハキャリアの表面に露出部分があると、場合によっては、この露出部分がウェハの加工処理工程中に損傷を受ける可能性があるためである。
また、静電チャック部と収納室は気密封止(ハーメチックシール)接合、又は非気密封止接合としている。腐食性ガスや液体を用いる加工処理工程に用いる場合には気密封止型のウェハキャリアを用いることが望ましい。
また、収納室を設置する代わりに、収納室相当部分を合成樹脂モールドしてもよい。合成樹脂モールドにより、収納室内の封止ガス圧が周囲温度の変化により増減するという問題点は解消される。
110、510、710・・・・・ウェハ
130、230、430、530・・・・・収納室
140、240、255、550・・・・・駆動ユニット
220、320、420、426、520、620・・・・・静電チャック部
221・・・・・絶縁性基板
222、322、522・・・・・誘電体膜
225、325、425、525・・・・・金属電極
242・・・・・駆動回路
247・・・・・受電/電源部
253・・・・・通信/制御部
321、421、521、621・・・・・シリコン基板
323・・・・・絶縁性薄膜
327、427、661h、662h・・・・・貫通電極
342、442・・・・・昇圧回路
422・・・・・表面酸化膜
423、523、623・・・・・シリコン熱酸化膜
561~565・・・・・物理センサ
570・・・・・通信/情報蓄積部
580・・・・・管理装置
750・・・・・工程管理装置
Claims (3)
- ウェハを固定・保持するウェハキャリアであって、前記ウェハを固定・保持するための静電チャック部と、前記静電チャック部の裏面に接合する収納室を備え、
前記静電チャック部は、絶縁性基板と、前記絶縁性基板上に形成する金属電極と、前記金属電極及び前記絶縁性基板の表面を被覆する誘電体膜とを備えており、
前記収納室には、前記静電チャック部の前記金属電極に駆動電圧を給電するとともに、電子回路系の電源としても機能する駆動ユニットを収納しており、
前記駆動ユニットは、前記ウェハキャリアの外部からの無線又は有線による送電電力を受電・変換して蓄電デバイスを充電する充電手段を備えている
前記のウェハキャリアにおいて、
前記の静電チャック部の表面、表面近傍、又は前記の収納室内に、物理センサ(ここでの物理センサとは、温度センサ、湿度センサ、ガス圧センサ、応力センサ、歪センサ、振動センサ、加速度センサを指す。)の何れか一以上の種類と一以上の個数を配設し、
さらに前記の収納室内には、通信/情報蓄積部を配設し、
前記の通信/情報蓄積部は、前記物理センサからの検知出力を処理するセンシング回路と、前記ウェハキャリアの外部に位置する管理装置及び前記ウェハを加工処理する加工処理装置の各々に対する双方向通信機能を備える送受信部と、CPU(中央処理装置)と、メモリーと、LED表示部と、I/Oインターフェースとを備えており、
また、前記の物理センサからの検知データは、所定のサンプリングレートにより、日付・時刻とともにログデータとして前記の通信/情報蓄積部に記憶・蓄積され、
前記ウェハキャリアは、前記管理装置の指令により、又は自発的に、前記ログデータを前記の管理装置に有線又は無線により送信することを特徴とするウェハキャリア。 - 前記の誘電体膜の一部分に、前記誘電体膜を上下から挟むように上下金属電極を設け、更に前記の上下金属電極が、前記静電チャック部の側壁部分にまで沿わせた延長電極、又は前記静電チャック部の前記絶縁性基板と前記収納室天井部を貫通する貫通電極を備えることで圧電センサを形成することを特徴とする、
請求項1に記載のウェハキャリア。 - 前記の誘電体膜をPZT系強誘電体膜として、圧電センサを形成することを特徴とする請求項2に記載のウェハキャリア。
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