JP7835396B2 - 変位計測システムおよび変位計測方法 - Google Patents
変位計測システムおよび変位計測方法Info
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Description
特許文献1に記載される技術は、トンネルの内空変位計測方法である。特許文献1の計測方法では、トンネルの同一断面内に数カ所の計測点を設置し、設置した計測点を光波測定機(光波測距儀)で視準することにより、視準された計測点の位置データを三次元座標系で取り込み、座標計算により計測点間距離を求める。ここで、各々の計測点は、トンネル周辺の地山もしくは吹付けコンクリート面または鋼製支保工の面にボルトを植設し、このボルトに反射シートを貼付けた測定用反射板をナット止めすることで設置される。
特許文献2に記載される技術は、施工中のトンネルを計測するシステムである。特許文献2のシステムは、トンネル坑内の所定の管理寸法を測定する複数の測定装置と、これらの測定装置の測定データを所定の管理所に送信する通信手段とを備える。例えば、内空変位測定を想定した場合、測定装置は、トンネルの内壁から水平方向にレーザを発信し、受信する機能を備えたレーザ発信・受信器と、レーザ発信・受信器で発信されたレーザ光をレーザ発信・受信器方向に反射する機能を備えたレーザ反射器とで構成される。
このような観点から、本発明は、山岳トンネルの変位計測に要する労力および時間を減らすことができる変位計測システムおよび変位計測方法を提供する。
前記位置推定部は、例えば、各々の前記マイクロフォンで受信した前記超音波の信号のピークを検出して当該ピークの時間差を求め、位置推定アルゴリズムによって前記送信部の位置を推定する。
本発明に係る変位計測システムにおいては、水平を確保する必要がなく、据付および確認作業に要する時間を従来よりも短縮できる。その為、変位計測に要する労力および時間を従来よりも減らすことができる。特に、トンネル内の障害物に超音波の到達を邪魔された場合でも受信部を移動させるだけでよいので、据付および確認作業が非常に楽である。
このようにすると、収束のスピードが速く、間違った解が求まる間違いも起こり難くなる(正しい解を求める確実性が上がる)。
前記送信部は、前記山岳トンネルの同一断面内における複数の位置に設置され、前記位置推定部は、各送信部の位置から二点間距離を算出してもよい。
前記送信部は、前記トンネル内壁に埋め込まれたソケットに収納されていてもよい。このようにすると、送信部が発破などの作業の邪魔になり難く、送信部が意図せず外れることも抑制できる。
前記受信部は、地面に立設可能な脚部または支保工に磁力で固定される固定部によって、前記山岳トンネル内に設置されていてもよい。このようにすると、受信部の据付けがより簡単になる。
本発明に係る変位計測方法においては、例えば水平を確保する必要がなく、据付および確認作業に要する時間を従来よりも短縮できる。その為、変位計測に要する労力および時間を従来よりも減らすことができる。特に、トンネル内の障害物に超音波の到達を邪魔された場合でも受信部を移動させるだけでよいので、据付および確認作業が非常に楽である。
<実施形態に係る変位計測システムの構成について>
図1を参照して、実施形態に係る変位計測システム1の構成について説明する。図1は、実施形態に係る変位計測システム1の概略図である。変位計測システム1は、トンネルの変位を計測するシステムである。変位計測システム1は、トンネルの変位を計測する様々な場面で使用することができ、変位を計測する対象など特に限定されるものではない。本実施形態では、「A計測」での「内空変位測定」を例示して説明する。内空変位測定は、トンネルの安定および支保工効果の確認、支保工の施工時期の判定、覆工の打設時期の判定等の資料得ることを目的とするものである。例えば、原則として「30m」に1箇所(1断面)および設計パターンを変更する箇所(断面)で内空変位測定を行い、施工の段階や地山等級を考慮して測定の間隔を調整する。
管理者端末5は、例えばトンネル坑内の受信装置3から離れた場所に設置され、トンネル工事の管理者などによって操作される。管理者端末5は、例えばPC(Personal Computer)、スマートフォン、タブレット端末などである。なお、管理者端末5をトンネル坑外の事務所内に設置しても良い。
ID表示領域M11には、受信装置3と通信可能な範囲に存在する送信装置2のID一覧が表示される。受信装置3の制御部36aは、例えば通信接続を要求する無線信号を送信し、操作装置4の制御部45aは、その応答を受信した送信装置2のIDをID表示領域M11に表示させる。
このようにマイクロフォン32の座標Piと受信の時間差「(t2~N)-t1」が既知であり、また、例えば「N≧4」であれば、超音波スピーカ22の座標PPを方程式で表すことができる。そして、この方程式を、例えばニュートン法、最小二乗法、近接4点法などで解くことで、超音波スピーカ22の座標PPを推定可能である。
ここで、音速は、気温や湿度の影響を受けるため、温度/湿度センサ34でリアルタイムに気温や湿度を測定しながら、以下の式で音速の補正を行う。Tは気温[℃]であり、Hは湿度[%]である。
・音速C=331.4+0.606×T+0.0124×H
各マイクロフォン32の配置は既知なので、各マイクロフォン32の座標Pi(xi,yi,zi)に、配置に基づく固定値をセットする(ステップS11)。また、超音波スピーカ22の座標の初期値P0(x0,y0,z0)として適当な値をセットする(ステップS12)。続いて、上記(8)式からαi,βi,γiを算出し(ステップS13)、上記(3)式からfi(Ri)を算出する(ステップS14)。続いて、上記(7)式からΔfiを算出し(ステップS15)、上記(10)式から誤差Δx,Δy,Δzを算出する(ステップS16)。Δx,Δy,Δzが大きくまだ誤差がある場合(ステップS17)、上記(5)式からxp,yp,zpを求めて新たなx0,y0,z0とする(ステップS18)。そして、ステップS13~ステップS16を行い新たな誤差Δx,Δy,Δzを算出する。Δx,Δy,Δzが十分小さい場合(ステップS17)、x0,y0,z0が送信装置2の座標となる(ステップS19)。
このように、本実施形態における位置推定では、繰り返し計算を行う途中において、超音波スピーカ22の座標PP(xp,yp,zp)の仮の値を次の計算での初期値x0,y0,z0として繰り返し計算を行う。そして、誤差が小さくなった所で、座標x0,y0,z0(または座標PP(xp,yp,zp))を超音波スピーカ22の真の位置として繰り返し計算を終了する。つまり、一回目の計算で求めた超音波スピーカ22の座標PP(xp,yp,zp)を初期値x0,y0,z0として二回目の計算を行い新たに超音波スピーカ22の座標PP(xp,yp,zp)を求める。
図8を参照して(適宜、図1ないし図7を参照)、実施形態に係る変位計測システム1の測定動作の概要を説明する。図8は、変位計測システム1の測定動作を説明するための図である。
最初に、受信装置3は、送信装置21(「ID(1)」の送信装置2)に対して無線で送信開始を要求し(ステップS1)、送信開始の要求を受け取った送信装置21は、超音波の送信を開始する(ステップS2)。送信装置21は、例えば、超音波を一定間隔で間欠送信する。受信装置3は、送信装置21から発信された超音波を各マイクロフォン32で受信し、各マイクロフォン32間での受信した時間差Δtから送信装置21の位置を計算する(ステップS3)。そして、受信装置3は、送信装置21に対して無線で送信停止を要求し(ステップS4)、送信停止の要求を受け取った送信装置21は、超音波の送信を停止する。
作業員が受信装置3を起動すると、受信装置3は、自身の無線範囲K内の送信装置2と自動的に接続する。ここでは、図9に示すように、送信装置21~28(「ID(1)」~「ID(8)」の送信装置2)が無線範囲K内に入っているとし、受信装置3は、送信装置21~28と自動的に接続する。そして、接続した送信装置2のIDが測定画面M10のID表示領域M11に表示される。図11(a)に示すように、測定画面M10のID表示領域M11には、接続した送信装置2のIDの一覧(「ID(1)」~「ID(8)」)が表示される。図11は、測定画面M10の例示である。
また、本実施形態では、受信部31が地面に立設可能な脚部または支保工に磁力で固定される固定部によって山岳トンネル内に設置されているので、受信部31の据付けがより簡単である。
実施形態では、変位計測システム1を使用する場面として、「A計測」での「内空変位測定」を例示して説明した。しかしながら、変位計測システム1を他の場面に使用することもでき、例えば「A計測」での「天端沈下測定」などに変位計測システム1を使用してもよい。その場合、例えば受信装置3に何らかの方法で絶対座標を与えるようにする。
実施形態では、操作装置4と管理者端末5を別々の装置として説明したが、例えば、PC(Personal Computer)、スマートフォン、タブレット端末に操作装置4の機能を収納して管理者端末5で操作しても良い。
2 送信装置
3,3A.3B 受信装置
4 操作装置
5 管理者端末
6 ソケット
20 ケース
21 無線モジュール
22 超音波スピーカ(送信部)
23 バッテリ
24 制御基板
30 ケース
31 受信部
32 マイクロフォン
33 無線モジュール
34 温度/湿度センサ
35 バッテリ
36 制御基板
36a 制御部(位置推定部)
40 ケース
41 表示部
42 無線モジュール
43 バッテリ
44 操作部
44a ジョイスティック
44b 「送信装置検索」ボタン
44c 「測定開始/停止」ボタン
44d クリアボタン
45 制御基板
45a 制御部
M10 測定画面
M11 ID表示領域
M12 位置表示領域
M13 距離表示領域
M14 グループ表示領域
K 無線範囲
Claims (7)
- 山岳トンネルの変位計測システムであって、
トンネル内壁の計測点に設置され超音波を送信する送信部と、
前記送信部から送信される超音波を受信する受信部と、
前記受信部で受信した超音波に基づいて前記送信部の位置を推定する位置推定部と、を備え、
前記受信部は、直方体の各頂点に配置された複数のマイクロフォンで構成されており、
前記位置推定部は、各々のマイクロフォンに前記超音波が到達した時間差に基づいて前記送信部の位置を推定する、
ことを特徴とする変位計測システム。 - 前記位置推定部は、各々の前記マイクロフォンで受信した前記超音波の信号のピークを検出して当該ピークの時間差を求め、位置推定アルゴリズムによって前記送信部の位置を推定する、
ことを特徴とする請求項1に記載の変位計測システム。 - 前記位置推定アルゴリズムは、最小二乗法を用いたものであり、前記送信部の座標を初期値と誤差との和で表し、前記初期値を変更して計算を繰り返すことで誤差を小さくしていき当該誤差が限りなく小さくなった場合に計算で求めた送信部の座標を真の位置とするものであり、
前記初期値の最初の値として、前記超音波を最初に受信した最初のマイクロフォンと最後に受信した最後のマイクロフォンとを結ぶ線分の延長線上であって、前記最初のマイクロフォン側の延長線上の座標を設定する、
ことを特徴とする請求項2に記載の変位計測システム。 - 前記送信部は、前記山岳トンネルの同一断面内における複数の位置に設置され、
前記位置推定部は、各送信部の位置から二点間距離を算出する、
ことを特徴とする請求項1に記載の変位計測システム。 - 前記送信部は、前記トンネル内壁に埋め込まれたソケットに収納されている、ことを特徴とする請求項1に記載の変位計測システム。
- 前記受信部は、地面に立設可能な脚部または支保工に磁力で固定される固定部によって、前記山岳トンネル内に設置される、
ことを特徴とする請求項1に記載の変位計測システム。 - 山岳トンネルの変位計測方法であって、
トンネル内壁の計測点に設置された送信部で超音波を送信する送信工程と、
前記送信部から送信される超音波を受信部で受信する受信工程と、
前記受信部で受信した超音波に基づいて前記送信部の位置を推定する位置推定工程と、を有し、
前記受信部は、直方体の各頂点に配置された複数のマイクロフォンで構成されており、
前記位置推定工程では、各々のマイクロフォンに前記超音波が到達した時間差に基づいて前記送信部の位置を推定する、
ことを特徴とする変位計測方法。
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| JP2022057400A JP7835396B2 (ja) | 2022-03-30 | 2022-03-30 | 変位計測システムおよび変位計測方法 |
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| JP2023149056A JP2023149056A (ja) | 2023-10-13 |
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| JP2017211257A (ja) | 2016-05-25 | 2017-11-30 | 株式会社演算工房 | 変位情報の表示装置 |
| JP2019074400A (ja) | 2017-10-16 | 2019-05-16 | 三菱重工サーマルシステムズ株式会社 | 位置推定装置、空調システム、位置推定方法及びプログラム |
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|---|---|---|---|---|
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