JP7835397B2 - 血管異形成の発生レベルの決定を補助するための方法、装置、及びコンピュータプログラム - Google Patents
血管異形成の発生レベルの決定を補助するための方法、装置、及びコンピュータプログラムInfo
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Description
さらに、非特許文献2には、血管異形成の発生とvWF高分子マルチマーの因果関係は不明であるとされている。
本発明は、内視鏡検査を行わずに、消化管に生じる血管異形成の発生レベルを測定することを課題とする。
本発明は、当該知見に基づいて完成されたものであり、以下の態様を含む。
項1.被検者の血液試料におけるフォンウィルブランド因子(vWF)の高分子多量体の存在比、又は存在量である被検者の測定データと前記測定データに対応する所定の基準値に基づいて決定された被検者のvWF高分子多量体インデックスを取得することを含み、前記被検者のvWF高分子多量体インデックスは、消化管粘膜における血管異形成の発生レベルを反映する、被検者の消化管粘膜における血管異形成の発生レベルの決定を補助するための方法。
項2.前記被検者のvWF高分子多量体インデックスが、被検者の測定データと、所定の基準値を、加算、減算、乗算、又は除算することによって算出される、項1に記載の方法。項3.所定の基準値が、健常人の血液試料におけるフォンウィルブランド因子(vWF)の高分子多量体の測定データに基づいて決定される、項1又は2に記載の方法。
項4.さらに、取得した被検者のvWF高分子多量体インデックスを、消化管粘膜における血管異形成の発生レベルが異なる対照者から採取した少なくとも2つの血液試料から取得されたvWF高分子多量体インデックスに基づいて作成した検量線にあてはめ、検量線から求められる被検者の消化管粘膜における血管異形成の発生レベルを提示することを含む、項1から3のいずれか一項に記載の方法。
項5.前記発生レベルが、半定量的に提示される、項1から4のいずれか一項に記載の方法。
項6.前記発生レベルが、定量的に提示される、項1から4のいずれか一項に記載の方法。
項7.被検者が、後天性フォンウィルブランド症候群を疑う患者である、項1から6のいずれか一項に記載の方法。
項8.被検者の消化管粘膜における血管異形成の発生レベルの決定を補助するための装置であって、前記装置は、処理部を備え、前記処理部は、被検者の血液試料におけるフォンウィルブランド因子(vWF)の高分子多量体の存在比、又は存在量である被検者の測定データと前記測定データに対応する所定の基準値に基づいて決定された被検者のvWF高分子多量体インデックスを取得することを含み、前記被検者のvWF高分子多量体インデックスは、消化管粘膜における血管異形成の発生レベルを反映する、前記装置。
項9.コンピュータに実行させた時に、コンピュータに、被検者の血液試料におけるフォンウィルブランド因子(vWF)の高分子多量体の存在比、又は存在量である被検者の測定データと前記測定データに対応する所定の基準値に基づいて決定された被検者のvWF高分子多量体インデックスを取得するステップを実行させることを含み、前記被検者のvWF高分子多量体インデックスは、消化管粘膜における血管異形成の発生レベルを反映する、被検者の消化管粘膜における血管異形成の発生レベルの決定を補助するためのコンピュータプログラム。
項10.フォンウィルブランド因子(vWF)を検出するための抗体を含む、項1から7のいずれか一項に記載の方法に使用するための検査試薬。
項11.項10に記載の検査試薬を含む、項1から7のいずれか一項に記載の方法に使用するための検査キット。
項12.緩衝液、キレート剤、及び界面活性剤を含む、項1から7のいずれか一項に記載の方法に使用するためのサンプルバッファー試薬。
本発明は、被検者の消化管粘膜における血管異形成の発生レベルの決定を補助するための方法に関する。前記方法は、被検者の血液試料におけるフォンウィルブランド因子(vWF)の高分子多量体の存在比である被検者の測定データと所定の基準値に基づいて決定された被検者のvWF高分子多量体インデックスを取得することを含む。前記被検者のvWF高分子多量体インデックスは、消化管粘膜における血管異形成の発生レベルを反映する。
ii.動脈の特徴を持つ病変:粘膜下層に通常は存在しない異常に太い動脈が、粘膜に近接して蛇行している病変である。
iii.動脈と静脈の特徴を持つ病変:比較的大型の動脈と静脈の間に吻合又は移行部を有する病変である。
vWF高分子多量体インデックス=(被検者の測定データ)+(基準値) (式1)
vWF高分子多量体インデックス=(被検者の測定データ)-(基準値) (式2)
vWF高分子多量体インデックス=(基準値)-(被検者の測定データ) (式3)
vWF高分子多量体インデックス=(被検者の測定データ)×(基準値) (式4)
vWF高分子多量体インデックス=(被検者の測定データ)÷(基準値) (式5)
vWF高分子多量体インデックス=(基準値)÷(被検者の測定データ) (式6)
上記式中「+」は加算を意図し、上記式中「-」は減算を意図し、上記式中「×」は乗算を意図し、上記式中「÷」は加算を意図する。
消化管粘膜の血管異形成の発生レベルを示す結果は、回帰式により算出された数値そのもので定量的に表わされてもよい。
「提示」には、ディスプレイ等の画面に表示すること、検査結果を示す紙媒体等に表示することを含み得る。
(1)ハードウエア構成
本発明のある実施形態は、被検者の消化管粘膜における血管異形成の発生レベルの決定を補助するための装置10(以下、単位「装置10」とも呼ぶ)。
CPU101は、本実施形態において処理部101とも呼ばれる。
基準範囲データベースDB1は、上記1-1.で述べた基準範囲を格納している。
(2)決定補助プログラムの処理の流れ
図2に決定補助プログラム1042の処理の流れを示す。
ステップS1からステップS8の処理を備える決定補助プログラム1042は記録媒体に記録されていてもよい。
本発明のある実施形態は、上記1.で述べた血管異形成の発生レベルの決定を補助するための方法を実行するための検査試薬、及び検査キットに関する。
vWFと結合する抗体は、標識物質で標識されていてもよい。標識物質として、好ましくは酵素であり、より好ましくはペルオキシダーゼである。
本発明のある実施形態は、血液試料と混合するサンプルバッファー試薬に関する。サンプルバッファー試薬は、上記1.で述べた血管異形成の発生レベルの決定を補助するための方法を実行するために使用される。サンプルバッファー試薬には、上記1.で述べたように、Tris等をベースとする緩衝液、EDTA等のキレート剤、ドデシル硫酸ナトリウム(SDS)等の界面活性剤等を含み得る。さらに、サンプルバッファー試薬は、ブロモフェノールブルー(BPB)等の電気泳動マーカー色素、及びグリセロール等の比重増加剤等を含んでいてもよい。サンプルバッファー試薬は、一回分が1つの容器に分包されていてもよいが、複数回分が1つの容器に格納されていてもよい。
vWF高分子多量体の定量は、ウエスタンブロッティングにて行った。電気泳動ゲルには1%のアガロースゲルゲルを使用し、メンブレンはPVDFメンブレンを使用した。vWFを検出するための抗体としてPolyclonal rabbit anti-human vWF antibody/HRP(Dako)を使用した。検出には、イムノスターゼータ (富士フィルム和光純薬株式会社)を使用し、バンドの定量にはImage Jシステムを使用した。
101 処理部
1042 決定補助プログラム
Claims (11)
- 被検者の血液試料におけるフォンウィルブランド因子(vWF)の高分子多量体の存在量である被検者の測定データと前記測定データに対応する所定の基準値に基づいて決定された被検者のvWF高分子多量体インデックスを取得することと、
取得した被検者のvWF高分子多量体インデックスを、小腸粘膜における血管異形成の発生レベルが異なる対照者から採取した少なくとも2つの血液試料から取得されたvWF高分子多量体インデックスに基づいて作成した検量線にあてはめ、検量線から求められる被検者の小腸粘膜における血管異形成の発生レベルを提示することを含む、
被検者の小腸粘膜における血管異形成の発生レベルの決定を補助するための方法。 - 前記被検者のvWF高分子多量体インデックスが、被検者の測定データと、所定の基準値を、加算、減算、乗算、又は除算することによって算出される、請求項1に記載の方法。
- 所定の基準値が、健常人の血液試料におけるフォンウィルブランド因子(vWF)の高分子多量体の測定データに基づいて決定される、請求項1又は2に記載の方法。
- 前記発生レベルが、半定量的に提示される、請求項1に記載の方法。
- 前記発生レベルが、定量的に提示される、請求項1に記載の方法。
- 被検者が、後天性フォンウィルブランド症候群を疑う患者である、請求項1に記載の方法。
- 被検者の小腸粘膜における血管異形成の発生レベルの決定を補助するための装置であって、
前記装置は、処理部を備え、
前記処理部は、
被検者の血液試料におけるフォンウィルブランド因子(vWF)の高分子多量体の存在量である被検者の測定データと前記測定データに対応する所定の基準値に基づいて決定された被検者のvWF高分子多量体インデックスを取得し、
取得した被検者のvWF高分子多量体インデックスを、小腸粘膜における血管異形成の発生レベルが異なる対照者から採取した少なくとも2つの血液試料から取得されたvWF高分子多量体インデックスに基づいて作成した検量線にあてはめ、検量線から求められる被検者の小腸粘膜における血管異形成の発生レベルを提示する、
前記装置。 - コンピュータに実行させた時に、コンピュータに、
被検者の血液試料におけるフォンウィルブランド因子(vWF)の高分子多量体の存在量である被検者の測定データと前記測定データに対応する所定の基準値に基づいて決定された被検者のvWF高分子多量体インデックスを取得するステップと、
取得した被検者のvWF高分子多量体インデックスを、小腸粘膜における血管異形成の発生レベルが異なる対照者から採取した少なくとも2つの血液試料から取得されたvWF高分子多量体インデックスに基づいて作成した検量線にあてはめ、検量線から求められる被検者の小腸粘膜における血管異形成の発生レベルを提示するステップを実行させる、
被検者の小腸粘膜における血管異形成の発生レベルの決定を補助するためのコンピュータプログラム。 - フォンウィルブランド因子(vWF)を検出するための抗体を含む、請求項1に記載の方法に使用するための検査試薬。
- 請求項9に記載の検査試薬を含む、請求項1に記載の方法に使用するための検査キット。
- 緩衝液、キレート剤、及び界面活性剤を含む、請求項1に記載の方法に使用するためのサンプルバッファー試薬。
Applications Claiming Priority (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2021083368 | 2021-05-17 | ||
| JP2021083368 | 2021-05-17 |
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| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2022176907A JP2022176907A (ja) | 2022-11-30 |
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ID=84234199
Family Applications (1)
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|---|---|---|---|
| JP2022077884A Active JP7835397B2 (ja) | 2021-05-17 | 2022-05-11 | 血管異形成の発生レベルの決定を補助するための方法、装置、及びコンピュータプログラム |
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|---|---|
| JP (1) | JP7835397B2 (ja) |
Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2019060772A (ja) | 2017-09-27 | 2019-04-18 | 国立大学法人東北大学 | せん断応力負荷時のフォンウィルブランド因子高分子マルチマーの保持率のインビトロ測定法 |
-
2022
- 2022-05-11 JP JP2022077884A patent/JP7835397B2/ja active Active
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2019060772A (ja) | 2017-09-27 | 2019-04-18 | 国立大学法人東北大学 | せん断応力負荷時のフォンウィルブランド因子高分子マルチマーの保持率のインビトロ測定法 |
Non-Patent Citations (1)
| Title |
|---|
| Toshihiro Tamura, et al.,Unexpectedly High Prevalence of Acquired von Willebrand Syndrome in Patients with Severe Aortic Stenosis as Evaluated with a Novel Large Multimer Index,Journal of Atherosclerosis and Thrombosis,Vol. 22, Issue 11,2015年,pp. 1115-1123,https://www.jstage.jst.go.jp/article/jat/22/11/22_30809/_article,DOI: 10.5551/jat.30809, 特にabstract、Discussion、Fig1, 5、等参照。[検索日2025年10月20日] |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2022176907A (ja) | 2022-11-30 |
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