JP7836635B2 - 車両のドアハンドル装置 - Google Patents
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Description
本発明は、車両のドアハンドル装置に関する。
従来、ポップアップ式のハンドルレバーを有するドアハンドル装置が知られている。この種のドアハンドル装置は、停車時、及び走行時等、ドアハンドルを不使用の状態では、ハンドルレバーをドアパネルに格納して、ハンドルレバーの意匠面(外表面)をドアパネルの意匠面(外表面)とほぼ面一とする。これにより、ドアパネル外表面の段差が少なくなり、意匠性が向上し、且つ走行時における空気抵抗が低減される(flush surfaced design)。
又、この種のドアハンドル装置では、乗員が車両に乗車しようとする際には、ハンドルレバーをポップアップさせる。乗員はポップアップされたハンドルレバーを把持し、所定に操作することで、車体にロックされているラッチを解除し、サイドドアを開く。
スマートエントリシステムを備えている車両、及びキーレスキーのボタン操作によってサイドドアの解錠又は施錠を行うキーレスエントリシステムを備えている車両に、この種のドアハンドル装置を連動させている場合が多い。
すなわち、スマートエントリシステムでは、ワイヤレス機能を有する携帯機(スマートキー)を携帯する利用者(多くの場合は、運転者)が、車両の予め設定されエリア内に進入したことを検知した場合、ハンドル装置はハンドルレバーをポップアップさせる。又、キーレスエントリシステムでは、車両の予め設定されエリア内で運転者がキーレスキーの解錠ボタンを押すと、ハンドル装置はハンドルレバーをポップアップさせる。
ところで、ポップアップ式ドアハンドルは、運転者を含む乗員が停車中の車両に乗車しようとして、当該車両に接近するまで、ハンドルレバーは格納状態にある。当該車両の傍を歩行者が通過している状態で、ドアハンドルがいきなりポップアップすると、歩行者を驚かせることになる。更に、ポップアップしたハンドルレバーが歩行者の着衣などを引っ掛けてしまう可能性もある。そのため、ポップアップした状態でのハンドルレバーの突出量(ドアパネル外表面からハンドルレバーの車幅方向への突出端までの寸法)を法規定している国もある。
しかし、ポップアップ時におけるハンドルレバーの突出量が規制されている状態では、乗員が容易にハンドルレバーを把持することができず操作性が悪い。その結果、乗員はドアを開けることが困難となり、不便を強いることになる。
例えば、日本国特開2023-130913号公報では、ハンドルレバーの突出量を規制した状態でポップアップさせる技術が開示されている。この公開公報に開示されているハンドルレバーは、乗員の手をハンドルレバーの下から、或いは上から内面側へ差し込み、ハンドルレバーを手前側に引いてロックを解除させるものである。ハンドルレバーの、乗員の手が差し込まれる位置と反対側には延在部が形成されている。この延在部により、乗員の指がハンドルレバーから飛び出してしまうことを防止している。
この公開公報に開示されている技術は、ハンドルレバーの開放側端部に形成されている延在部を切り欠くことで、ハンドルレバーの手が差し込まれる空間を広く確保できるようにしている。これにより、ハンドルレバーの操作性を確保するようにしている。
しかし、この公開公報に開示されている技術では、ハンドルレバーのポップアップ時における突出量が規制された状態で、ドアパネルのロックを解除する構造である。そのため、ドアロックを解除し、サイドドアを開けるまで一連の操作を、ハンドルレバーの突出量が規制された状態で行う必要があり、使い勝手が悪い。
本発明は、ドアパネルに格納されているハンドルレバーを規定された位置までポップアップさせても、ハンドルレバーの操作性が良く、使い勝手の良い車両のドアハンドル装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様は、車両のドアに設けられているハンドルユニットと、前記ハンドルユニットに設けられているハンドルレバーを、展開或いは格納させるアクチュエータと、前記アクチュエータの駆動を制御する制御部とを有する車両のドアハンドル装置において、前記制御部は、ハンドルレバー操作者の前記車両への接近を検出する接近検出部と、前記接近検出部で前記ハンドルレバー操作者の接近を検出した場合、前記アクチュエータを駆動させて、格納されている前記ハンドルレバーを狭い展開幅のスタンバイ位置まで展開させる第1の展開駆動処理部と、スタンバイ位置にある前記ハンドルレバーの展開側の端部を前記ハンドルレバー操作者が手前に引いたことを検出した場合、該ハンドルレバー操作者による該ハンドルレバーの操作をアシストして広い展開幅の把持位置まで展開させる第2の展開駆動処理部とを備える。
以下、図面に基づいて本発明の一実施形態を説明する。尚、図面は模式的なものであり、各部材の厚みと幅との関係、それぞれの部材が有する厚みの比率などは現実のものとは異なることに留意すべきであり、図面の相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることは勿論である。
図1に示す車両Mは、両側の前後にサイドドア1が備えられている。図1に示す各サイドドア1は前側を支点として後側が開閉する片開き式である。この各サイドドア1にハンドルユニット2が取付けられている。前後のサイドドア1に取付けられているハンドルユニット2は同一の構造である。又、左右のサイドドア1に取付けられているハンドルユニット2は対称な構造をなしている。
図2にハンドルユニット2の構造を示す。同図に示すハンドルユニット2は、左側のサイドドア1に取付けられているものである。右側のサイドドア1に取付けられるハンドルユニットは、左側のハンドルユニット2と対称な構造であるため説明を省略する。
ハンドルユニット2は、サイドドア1を開く際に把持するハンドルレバー3を有している。このハンドルレバー3がハウジング4に格納されている。ハウジング4はサイドドア1に固定されている。ハウジング4にはハンドルレバー3を格納する凹部4aが形成されている。この凹部4aの開口端4bがサイドドア1の外表面に露呈されている。この開口端4bはサイドドア1の外表面とほぼ面一となっている。
ハンドルレバー3は、横長の形状をしている。ハンドルレバー3は把持部3aと指掛け部3bとを有している。把持部3aは、乗員が車両Mに乗車しようとするに把持する。図3Cの一点鎖線は乗員の手Hを示している。又、把持部3aの車体前側の端部にヒンジピン5が嵌合されている。ハンドルレバー3の車体後部側はヒンジピン5を中心に凹部4aから車体外方へ回動自在にされている。
指掛け部3bは、ハンドルレバー3の展開側である車体後部側の端部に形成されている。把持部3aは外表面側から車体後部側へ突出されている。把持部3aと指掛け部3bとの外表面は面一に形成されている。
ハンドルレバー3はヒンジピン5と一体回動される。図2に示すように、ヒンジピン5は上下方向へ延在されている。ヒンジピン5のハンドルレバー3から突出した上下部分がハウジング4に回動自在に支持されている。
ヒンジピン5の基部(図2においては下端部分)がハンドルアクチュエータボックス6に挿通されている。このハンドルアクチュエータボックス6にハンドルアクチュエータ12(図1参照)が内蔵されている。ハンドルアクチュエータ12は、例えば電動モータである。
ハンドルアクチュエータ12は、ハンドルレバー3を格納位置(図3Aの状態)とポップアップによるスタンバイ位置(図3Bの状態)との間を回動させる。ハンドルレバー3が凹部4aに格納されている格納位置では、ハンドルレバー3の外表面とサイドドア1の外表面とがほぼ面一(Flush Surface)となる。
又、ハンドルアクチュエータ12は、ハンドルレバー3をスタンバイ位置からレバー把持位置(図3Cの状態)までの間においては、ハンドルレバー3を操作して乗車しようとする者の指Fにかかる負担を軽減する程度の軸トルクを発生させる。更に、ハンドルアクチュエータ12は、ハンドルレバー3をスタンバイ位置及びハンドル把持位置に展開されている状態から格納位置へ回動させて収納する。ハンドルアクチュエータ12は、後述するハンドルレバー制御部21aからの指令に従って動作される。
ハンドルレバー3の把持部3aの上面、下面、内側にハンドル上面タッチスイッチ13a、ハンドル下面タッチスイッチ13b,ハンドル内側タッチスイッチ13cがそれぞれ設けられている。更に、指掛け部3bの内側に指掛け部タッチスイッチ14が設けられている。又、ヒンジピン5に軸トルクセンサ15が設けられている。この軸トルクセンサ15は、例えばヒンジピン5に生じるねじれトルクを検出する。
又、車両Mは、スマートエントリシステムを備えている。このスマートエントリシステムは、車両Mに搭載されているスマートエントリ制御ユニット(スマートエントリ_ECU)21と車両Mに乗車しようとする者(主に運転者)が携帯する携帯機であるスマートキー22と、スマート信号受信機16とを備えている。
スマートキー22は、固有の識別コード(IDコード)を発信している。スマート信号受信機16は、スマートキー22から出力されるIDコードを受信する。IDコードの受信により、スマートエントリ_ECU21はスマートキー22を携帯して乗車しようとする者の接近を検出する。
スマートエントリ_ECU21は、CPU、RAM、ROM、書き換え可能な不揮発性メモリ(フラッシュメモリ又はEEPROM)、及び周辺機器を備えるマイクロコントローラで構成されている。ROMにはCPUにおいて各処理を実行させるために必要なプログラムや固定データ等が記憶されている。又、RAMはCPUのワークエリアとして提供され、CPUでの各種データが一時記憶される。尚、CPUはMPU(Microprocessor)、プロセッサとも呼ばれている。又、CPUに代えてGPU(Graphics Processing Unit)やGSP(Graph Streaming Processor)を用いても良い。或いはCPUとGPUとGSPとを選択的に組み合わせて用いても良い。
スマートエントリ_ECU21はハンドルレバー制御部21aを備えている。このハンドルレバー制御部21aの入力側に、各タッチスイッチ13a~13c,14、軸トルクセンサ15、及びスマート信号受信機23が接続されている。又、このハンドルレバー制御部21aの出力側にハンドルアクチュエータ12が接続されている。
ハンドルレバー制御部21aは、各タッチスイッチ13a~13c,14、軸トルクセンサ15、及びスマート信号受信機23から入力される信号に従い、ハンドルレバー3を回動させる信号をハンドルアクチュエータ12へ出力する。
このハンドルレバー制御部21aで実行されるハンドルレバー3の回動制御は、具体的には、図4A、図4Bに示すハンドルレバー制御ルーチンに従って制御される。尚、以下においては、スマートキー22を携帯して車両Mに乗車しようとする者(主に運転者)を「ハンドルレバー操作者」と称する。
このルーチンでは、ステップS1~S3において、ハンドルレバー制御部21aは、ハンドルレバー操作者の接近を検出する。従って、このステップS1~S3での処理が、本発明の接近検出部に対応している。
先ず、ハンドルレバー制御部21aは、スマートキー22からのIDコードが受信されたか否かを調べる(ステップS1)。そして、ハンドルレバー制御部21aは、スマートキー22からIDコードを受信した場合(YES)、ステップS2へ進む。IDコードが受信されていない場合(NO)、ルーチンを抜ける。
ステップS2では、ハンドルレバー制御部21aは、記憶部に記憶されているIDコードとスマートキー22から送信されたIDコードとを照合する。そして、ハンドルレバー制御部21aは、IDコードが一致したか否かを判定する(ステップS3)。IDコードが不一致と判定した場合、ハンドルレバー制御部21aは処理ルーチンを抜ける(RETURN)。
一方、IDコードが一致と判定した場合、ハンドルレバー制御部21aは、ハンドルアクチュエータ12を駆動させる。ハンドルアクチュエータ12は、ハンドルレバー制御部21aからの指令に従い、ハンドルレバー3をスタンバイ位置(図3Bの位置)まで展開(ポップアップ)させる(ステップS4)。
このハンドルレバー3のポップアップは次の何れかでの動作とする。
(1)ハンドルレバー操作者が接近しているハンドルユニット2のハンドルレバー3のみポップアップさせる。
(2)全てのハンドルユニット2のハンドルレバー3をポップアップさせる。
(3)(1)と(2)を任意に選択できるようにする。
尚、このステップS4での処理が、本発明の第1の展開駆動処理部に対応している。
(1)ハンドルレバー操作者が接近しているハンドルユニット2のハンドルレバー3のみポップアップさせる。
(2)全てのハンドルユニット2のハンドルレバー3をポップアップさせる。
(3)(1)と(2)を任意に選択できるようにする。
尚、このステップS4での処理が、本発明の第1の展開駆動処理部に対応している。
スタンバイ位置におけるハンドルレバー3の展開幅W1は、サイドドア1の表面から指掛け部3b先端外側までの比較的狭い展開幅である。この展開幅W1は、以下の条件を全て満足する値に設定されている。
(1)展開幅W1は、ハンドルレバー3がポップアップしても車両Mの傍を通過する歩行者を驚かせることのない値であること。
(2)展開幅W1は、ポップアップしたハンドルレバー3に歩行者の着衣などが引っかかり難い値であること。
(3)図3Bに示すように、展開幅W1は、ハンドルレバー操作者の指Fを指掛け部3bに引っ掛けることのできる値であること。
(1)展開幅W1は、ハンドルレバー3がポップアップしても車両Mの傍を通過する歩行者を驚かせることのない値であること。
(2)展開幅W1は、ポップアップしたハンドルレバー3に歩行者の着衣などが引っかかり難い値であること。
(3)図3Bに示すように、展開幅W1は、ハンドルレバー操作者の指Fを指掛け部3bに引っ掛けることのできる値であること。
ハンドルレバー3の展開幅W1は、上述した条件を満足させる値として、例えば40[mm]程度に設定されている。
次いで、ハンドルレバー制御部21aは、ハンドルレバー3がポップアップ後、所定時間(例えば、10~15[sec])以内に指掛け部タッチスイッチ14からのON信号を受信したか否かを調べる(ステップS5)。指掛け部タッチスイッチ14は、指掛け部3bの内面側に設けられている。従って、指掛け部タッチスイッチ14は、ハンドルレバー操作者の指Fが指掛け部3bに引っ掛けた際にON信号を出力する。
そして、ハンドルレバー制御部21aは、所定時間内に指掛け部タッチスイッチ14からのON信号を受信した場合(YES)、ヒンジピン5にかかる軸トルクを読込む。この軸トルクは軸トルクセンサ15で検出する(ステップS6)。軸トルクセンサ15は、例えばヒンジピン5に生じる捩れから軸トルクを検出する。
次いで、ハンドルレバー制御部21aは、軸トルクセンサ15で検出した軸トルクに応じたアシストトルクをハンドルアクチュエータ12に出力する。すると、ハンドルアクチュエータ12は、ハンドルレバー操作者の指Fに若干の反力を感じる程度のアシストトルクでハンドルレバー3を展開させる(ステップS7)。
その後、ハンドルレバー制御部21aは、ハンドルレバー3が把持位置(図3Cの位置)まで展開したか否かを調べる(ステップS8)。把持位置の展開幅W2は、サイドドア1の表面から指掛け部3b先端外側までの比較的広い展開幅である。この展開幅W2は、ハンドルレバー操作者の手Hにより、ハンドルレバー3の把持部3aを把持することのできる予め設定された値である。尚、ステップS5~S8までの処理が、本発明の第2の展開駆動処理部に対応している。
そして、ハンドルレバー制御部21aは、ハンドルレバー3が把持位置まで未だ展開されていない場合(ステップS8:NO)、ステップS7へ戻る。又、ハンドルレバー制御部21aは、ハンドルレバー3が把持位置まで展開したと判定した場合(ステップS8:YES)、所定時間内にハンドル上面タッチスイッチ13aとハンドル下面タッチスイッチ13bとハンドル内側タッチスイッチ13cとの何れかからON信号が出力されているか否かを調べる(ステップS9)。
ここで、所定時間とは、ハンドルレバー3が把持位置に達した後の経過時間である。この所定時間は、ハンドルレバー操作者がサイドドア1を開ける意思があるか否かを判定する時間である。この設定時間は、例えば10~15[sec]である。尚、以下においては、ハンドル上面タッチスイッチ13aとハンドル下面タッチスイッチ13bとハンドル内側タッチスイッチ13cとをハンドルタッチスイッチ13a~13cと総称する。
そして、ハンドルレバー制御部1aは、所定時間経過してもハンドルタッチスイッチ13a~13cの何れからもON信号が検出されない場合(ステップS9:NO)、ハンドルレバー操作者はハンドルレバー3を操作していないと判定し、ステップS14へジャンプする。
又、ハンドルレバー制御部21aは、所定時間内にハンドルタッチスイッチ13a~13cの何れかからON信号を検出した場合(ステップS9:YES)、全てのハンドルタッチスイッチ13a~13cからON信号が検出されたか否かを調べる(ステップS10)。
ハンドルレバー制御部21aは、全てのハンドルタッチスイッチ13a~13cからON信号が検出されていないと判定した場合(ステップS10:NO)、ステップS9へ戻る。又、ハンドルレバー制御部21aは、全てのハンドルタッチスイッチ13a~13cからON信号が検出された場合(ステップS10:YES)、ハンドルレバー操作者の手Hはハンドルレバー3を把持して、ハンドル操作を行っていると判定する。尚、ステップS9,S10での処理が、本発明の操作検出部に対応している。
そして、ハンドルレバー制御部21aは、ステップS10でYESと判定した場合、ラッチ解除操作を許可する(ステップS11)。ドアラッチはサイドドア1に設けられている。一方、車体側には、このドアラッチが係合するストライカが設けられている。尚、ステップS11での処理が、本発明のラッチ解除操作許可部に対応している。
ドアラッチがストライカに係合することでサイドドア1の全閉状態が維持される。ドアラッチにはラッチ解除機構が設けられている。このラッチ解除機構を動作させることで、ドアラッチがストライカから解除される。ドアラッチがストライカから解除されることで、サイドドア1の展開が可能となる。
ラッチ解除機構には電動式と機械式とがある。電動式ラッチ解除機構は、電動アクチュエータを駆動させることでラッチを解除する。機械式ラッチ解除機構は、ハンドルレバー3とドアラッチとがケーブル等を介して連設されている。
ステップS11においてラッチの解除操作が許可されると、電動式ラッチ解除機構では、ハンドルレバー操作者がハンドルレバー3を把持位置から軽く手前に引くと、ラッチ解除スイッチ(図示せず)がONする。ハンドルレバー制御部21aは、このラッチ解除スイッチのON信号を検知すると、電動アクチュエータを駆動させてラッチを解除する。
又、機械式ラッチ解除機構では、ハンドルレバー操作者が把持部3aを把持した状態で、ハンドルレバー3を把持位置から更に手前へ回動させる。そのときの、ハンドルレバー3に対する操作力を、ケーブル等を介してラッチに伝達させてラッチが解除される。
ラッチが解除された後、ハンドルレバー制御部21aは、全てのハンドルタッチスイッチ13a~13cがOFFか否かを調べる(ステップS12)。そして、ハンドルタッチスイッチ13a~13cの何れかがONの場合(NO)、全てのハンドルタッチスイッチ13a~13cがOFFになるまで待機する。ハンドルタッチスイッチ13a~13cの内の少なくとも一つがONの場合、ハンドルレバー制御部21aは、ハンドルレバー操作者の手Hは未だハンドルレバー3に触れていると判定する。
一方、全てのハンドルタッチスイッチ13a~13cがOFFの場合(ステップS12:YES)、ハンドルレバー制御部21aは、ハンドルレバー操作者によるハンドル操作は終了したと判定する。尚、ステップS12での処理が、本発明のハンドル操作終了判定部に対応している。
ステップS12でYESと判定された場合、ハンドルレバー制御部21aは、ハンドル格納条件を判定する(ステップS13)。尚、このステップS13での処理が、本発明の格納条件判定部に対応している。
ハンドル格納条件としては、例えば、以下の何れかが考えられる。
(1)サイドドア1が開いた後、一定時間経過したか
(2)サイドドア1のドアラッチがストライカに係合したか
(3)セレクトレバー(シフトレバー)がドライブ(D)レンジにセットされたか
(4)発進後、所定時速に達したか
(1)サイドドア1が開いた後、一定時間経過したか
(2)サイドドア1のドアラッチがストライカに係合したか
(3)セレクトレバー(シフトレバー)がドライブ(D)レンジにセットされたか
(4)発進後、所定時速に達したか
ステップS8では、これらの中の何れかを判定する。そして、ハンドルレバー制御部21aは、ハンドル格納条件が満足されていない場合(NO)、ハンドル格納条件が成立するまで待機する。一方、ハンドルレバー制御部21aは、ハンドル格納条件が成立したと判定した場合(YES)、ステップS14へ進む。
ステップS5、ステップS9、ステップS13の何れかからステップS14へ進むと、ハンドルレバー制御部21aは、ハンドルアクチュエータ12を格納方向へ駆動させて、ルーチンを抜ける(RETURN)。尚、このステップS14での処理が、本発明のハンドルレバー格納処理部に対応している。
ハンドルレバー制御部21aが、ハンドルアクチュエータ12を格納方向へ駆動させると、ハンドルレバー3は、ヒンジピン5を中心に凹部4aの方向へ回動する。そして、図3Aに示すように、ハンドルレバー3は凹部4aに格納される。ハンドルレバー3が凹部4aに格納された状態では、ハンドルレバー3の外表面がサイドドア1の外表面とほぼ面一になる。
このように、本実施形態によるハンドルレバー制御部21aは、ハンドルレバー操作者が自車両Mに接近していることを検知した場合、ハンドルレバー3を予め規定されているスタンバイ位置までポップアップさせる。ポップアップ動作前のハンドルレバー3は、ハウジング4の凹部4aに、サイドドア1の表面とほぼ面一の状態で格納されている。ハンドルレバー操作者は、スタンバイ位置に展開されているハンドルレバー3の指掛け部3bに指Fを掛けて手前へ引く。
ハンドルレバー制御部21aは、ハンドルレバー操作者がハンドルレバー3の指掛け部3bを引いたときのヒンジピン5にかかる軸トルクを検出する。そして、ハンドルレバー制御部21aは、ハンドルアクチュエータ12を駆動させ、軸トルクに応じたアシストトルクをハンドルレバー3に発生させる。すると、ハンドルレバー3はハンドルレバー操作者の指Fに追従して把持位置まで展開される。これにより、ハンドルレバー操作者の指Fにかかる負担が軽減される。
ハンドルレバー操作者はハンドルレバー3が把持位置まで展開されているため、ハンドルレバー3の把持部3aを容易に把持することができる。その結果、ハンドルレバー操作者によるハンドルレバー3の操作性が良く、使い勝手が良い。
尚、本発明によるドアハンドル装置は、サイドドア1に限らず、車体の前後方向へ移動するスライドドアに適用することも可能である。又、本発明によるドアハンドル装置は、キーレスエントリシステムに適用することも可能である。
Claims (5)
- 車両のドアに設けられているハンドルユニットと、
前記ハンドルユニットに設けられているハンドルレバーを、展開或いは格納させるアクチュエータと、
前記アクチュエータの駆動を制御する制御部と
を有する車両のドアハンドル装置において、
前記制御部は、
ハンドルレバー操作者の前記車両への接近を検出する接近検出部と、
前記接近検出部で前記ハンドルレバー操作者の接近を検出した場合、前記アクチュエータを駆動させて、格納されている前記ハンドルレバーを狭い展開幅のスタンバイ位置まで展開させる第1の展開駆動処理部と、
スタンバイ位置にある前記ハンドルレバーの展開側の端部を前記ハンドルレバー操作者が手前に引いたことを検出した場合、該ハンドルレバー操作者による該ハンドルレバーの操作をアシストして広い展開幅の把持位置まで展開させる第2の展開駆動処理部と
を備えることを特徴とする車両のドアハンドル装置。 - 前記制御部は、
前記把持位置まで展開している前記ハンドルレバーを前記ハンドルレバー操作者が操作したか否かを検出する操作検出部と、
前記操作検出部が前記ハンドルレバー操作者による前記ハンドルレバーの操作を検出した場合、前記車体側のストライカに係合しているドアラッチの解除操作を許可するラッチ解除操作許可部と
を更に備えることを特徴とする請求項1記載の車両のドアハンドル装置。 - 前記制御部は、
前記ラッチ解除操作許可部が前記ドアラッチの解除操作を許可した後、前記ハンドルレバー操作者によるハンドル操作が終了したか否かを判定するハンドル操作終了判定部と、
前記ハンドルレバーの格納条件を判定する格納条件判定部と、
前記ハンドル操作終了判定部で前記ハンドルレバー操作者によるハンドル操作が終了したと判定し、且つ前記格納条件判定部で前記ハンドルレバーの格納条件が成立したと判定した場合、前記アクチュエータを駆動させて該ハンドルレバーを格納させるハンドルレバー格納処理部と
を更に備えることを特徴とする請求項2記載の車両のドアハンドル装置。 - 前記格納条件判定部では、前記ドアが開いた後に一定時間が経過し、或いは前記ドアラッチが前記ストライカに係合し、或いはセレクトレバーがドライブレンジにセットされ、或いは発進後に所定時速に達した場合に、格納条件成立と判定する
ことを特徴とする請求項3記載の車両のドアハンドル装置。 - 前記ハンドルレバーの展開側端部に前記ハンドルレバー操作者の指を掛ける指掛け部が形成されている
ことを特徴とする請求項1~4の何れか1項に記載の車両のドアハンドル装置。
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| PCT/JP2024/009602 WO2025191697A1 (ja) | 2024-03-12 | 2024-03-12 | 車両のドアハンドル装置 |
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|---|---|
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| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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