(本開示の基礎となった知見等)
発明者らが本開示に想到するに至った当時、水溜め容器に貯留された水に超音波振動を加えることによりミストを発生させるミスト生成装置を備え、乾燥された洗濯物にミストを供給するという技術があった。このような状況から、発明者らは、液剤をミストとして噴霧するミスト供給手段により、衣類などの被処理物や槽などに液剤を噴霧することで、被処理物や槽に対して効果的に処理を施すという発想を得た。しかしながら、ミスト供給手段によって液剤を噴霧する場合には、複数の課題があることを発明者らは発見した。
第1に、ミスト供給手段によって液剤を噴霧する場合に、使用者によるミストの吸い込みリスクを低減する必要があるという課題である。特に、ミスト供給手段の噴霧ノズルとして、二流体ノズルを用いた場合、小さい粒径のミストが噴霧される。ミストとして、大きい粒径のミストを噴霧する場合、ミストの重量が重いので、すぐに落下し、噴霧対象に均一に付着させにくい。ミストとして、小さい粒径のミストを噴霧する場合、浮遊時間が長く噴霧対象に均一に付着させることができる。しかしながら、ミスト供給手段によって噴霧された粒径の小さい液剤のミストが収容槽内に残存している状態で使用者が蓋体を開くと、使用者がミストを吸い込む虞がある。従来技術における、ミスト生成装置において水を噴霧する場合と異なり、液剤を噴霧する場合には、使用者がミストを吸い込むことを抑制する必要がある。
第2に、ミスト供給手段における液剤の詰まりを抑制する必要があるという課題である。例えば、液体タンクに収容する液剤を使用者が変更可能な構成であって、ミスト供給手段が液体タンクに収容された液剤を噴霧する場合には、液剤の変更後、ミスト供給手段内において剤が混ざり、固着物が生成されることで液剤の詰まりが発生してしまう虞がある。また、ミスト供給手段内にて液剤の詰まりが発生した場合、ミスト供給手段の一部を交換またはメンテナンスする必要がある。
発明者らは、以上のような課題を発見し、その課題を解決するために、本開示の主題を構成するに至った。
以下、図面を参照しながら、実施の形態を詳細に説明する。ただし、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明、または、実質的に同一の構成に対する詳細説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が必要以上に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。
なお、添付図面および以下の説明は、当業者が本開示を十分に理解するために提供されるのであって、これらにより特許請求の範囲に記載の主題を限定することを意図していない。
(実施の形態1)
以下、図1~図14を用いて、実施の形態1を説明する。なお、実施の形態1では、衣類処理装置の一例として、乾燥機100について説明する。
[1-1.構成]
[1-1-1.乾燥機の構成]
図1および図2を用いて、乾燥機100の構成を説明する。図1は、乾燥機100の前面図である。図2は、乾燥機100の要部縦断面図である。
乾燥機100は、筐体101と、ドラム102と、蓋体120と、操作表示部125と、を備える。筐体101は、乾燥機100の前面側を構成する前板101aと、筐体101の前面下部に設けられたタンクカバー101bと、を含む。
ドラム102は、筐体101内に設けられている。ドラム102は、筐体101内において、略水平方向に延伸する回転軸Xを中心軸として、回転可能に設けられている。ドラム102は、前面側にドラム開口102aを有する有底円筒状に形成されており、内部に被処理物を収容する。ドラム102内に収容される被処理物として、衣類、靴、カバン、帽子などが挙げられる。なお、以下、本実施の形態では、ドラム102内に被処理物として衣類を収容する例を説明する。
筐体101の内後部下側にはモータ105が配設されている。モータ105は、ドラム102を回転駆動する。
蓋体120は、前板101aに取り付けられており、ドラム開口102aを開閉自在に覆う。使用者は、蓋体120を開き、ドラム開口102aを通じて、被処理物をドラム102内に投入する。また、乾燥機100は、蓋ロック部を備える。蓋ロック部は、蓋体120を閉状態に保持することができる。
筐体101内には、ドラム開口102aの一部を覆う槽カバー101cが設けられている(図2、図6および図7に図示)。槽カバー101cは、乾燥機100の前面視において、ドラム開口102aのうち、蓋体120よりも外周側を覆っている。なお、槽カバー101cは、前板101aと連続して設けられていてもよいし、別部材として設けられていてもよい。
ドラム102の内壁には、バッフル103が設けられている。バッフル103は、ドラム102が回転した際に、ドラム102内の被収容物を持ち上げる。
筐体101の内方前部には、ドラム102内の空気を吸い込む吸気口106が設けられている。また、筐体101の内方後部には、ドラム102内に空気を送り込む送風手段としてのファン104が設けられている。ファン104は、ドラム102の外部に設けられている。ファン104が回転すると、吸気口106から空気が吸い込まれ、ドラム102の後方に設けられた送風口107より、ドラム102内に向かって空気が送り込まれる。本実施の形態では、吸気口106から吸気され、送風口107からドラム102内に空気が流入するまでの風路を、送風経路110とする。ファン104は、送風経路110に設けられている。送風経路110には、送風経路110内を通過する空気を加熱するヒータ111が設けられている。
筐体101の前面上部には、操作表示部125が設けられている。操作表示部125は、使用者からの運転指示を受け付けるほか、乾燥機100における運転状況等を表示可能に構成されている。
筐体101の内下部には、制御装置130が設けられている。制御装置130は、ファン104、モータ105およびヒータ111などの動作を制御する。制御装置130の構成については、後述する。
[1-1-2.液体噴霧装置の構成]
筐体101内には、ドラム102内にミストを供給する液体噴霧装置140が設けられている。以下、図3および図4を用いて、液体噴霧装置140を説明する。図3は、液体噴霧装置140の主要構成を示す模式図である。図4は、乾燥機100の液体噴霧装置140を含む縦断面図である。
液体噴霧装置140は、送風経路110の外部に設けられている。液体噴霧装置140は、液体タンク141と、液体供給経路142と、エアポンプ143と、空気供給経路144と、噴霧ノズル154(後述する)を含むノズルユニット150と、を含む。
液体タンク141は、液体を貯蔵可能に設けられている。液体タンク141に収容される液体は、しわ取り剤、除菌剤、消臭剤、香り剤、虫よけ剤、プレ洗浄剤、撥水剤、防汚剤といった液剤が挙げられる。なお、液体タンク141には、水が収容されてもよい。液体タンク141は、筐体101の内方下部に設けられている。使用者は、タンクカバー101bを開き、筐体101内から液体タンク141を取り出すことで、液体タンク141に収容される液体を変更、詰め替えおよび補充することができる。なお、タンクカバー101bが設けられる箇所は、使用者が液体タンク141を取り出すことができればよいので、筐体101の前面下部に限定されず、液体タンク141の配設箇所に応じて決定されればよい。
液体供給経路142は、液体タンク141内に収容された液体を、噴霧ノズル154に供給する経路である。言い換えると、液体供給経路142は、噴霧ノズル154に流入する液体が通過する経路である。
エアポンプ143は、噴霧ノズル154に圧縮空気を供給する装置である。
空気供給経路144は、エアポンプ143と接続される。空気供給経路144は、噴霧ノズル154に流入する空気が通過する経路である。
図4に示すように、ノズルユニット150は、液体タンク141よりも上方に設けられている。これにより、液体噴霧装置140の動作を停止させた際に、液体供給経路142内の液体が液体タンク141の方向に戻っていくので、液体供給経路142内に液体が残留することを抑制できる。なお、好ましくは、液体供給経路142内の液体の残留を防ぐため、液体供給経路142は、液体タンク141からノズルユニット150に向かうにつれ、徐々に上方に位置するように設けられるとよい。
なお、本実施の形態において、液体供給経路142および空気供給経路144はゴムチューブにより形成されているが、液体供給経路142および空気供給経路144を形成する材質や形態は限定されない。
[1-1-3.ノズルユニットの構成]
図5~図7を用いて、ノズルユニット150の構成を説明する。図5は、ノズルユニット150の分解斜視図である。図6は、乾燥機100の前後方向における中部から、前方を見た断面図である。図7は、図6の部分拡大図である。
ノズルユニット150は、基台部151と、ノズル部152と、ノズルカバー155と、を含む。
基台部151は、ノズルユニット150を槽カバー101cに取り付ける部材であり、槽カバー101cに脱着可能に設けられている。基台部151は、槽カバー101cに対してビス止めされることにより固定される。本実施の形態において、基台部151は、槽カバー101cの内方から、槽カバー101cの内背面に対してビス止めされている。
ノズル部152は、ノズル取付部153と、噴霧ノズル154と、を含む。ノズル部152は、噴霧ノズル154がノズル取付部153に取り付けられた状態で、基台部151の設置面151aにビス止めされることにより固定される。なお、ノズル取付部153は、基台部151の設置面151aに対して脱着可能に設けられている。つまり、ノズル部152は、基台部151に対して脱着可能に設けられている。
ノズル取付部153は、空気供給経路144と噴霧ノズル154の空気側接続部154a(後述する)との間を接続している。なお、空気供給経路144とノズル取付部153との接続箇所には、空気が漏れることを抑制するOリングが設けられてもよい。
噴霧ノズル154は、圧縮空気を用いて液体を噴霧する二流体ノズルである。噴霧ノズル154は、空気側接続部154aと液体側接続部154bと、噴霧口154cと、を含む。空気側接続部154aは、ノズル取付部153と接続されており、空気供給経路144を通過した空気を、噴霧ノズル154内に流入させる。液体側接続部154bは、液体供給経路142と接続されており、液体供給経路142を通過した液体を、噴霧ノズル154内に流入させる。噴霧口154cは、空気側接続部154aから流入した圧縮空気を用いて、液体側接続部154bから流入した、液体タンク141に収容された液体を噴霧する。
空気側接続部154aと噴霧口154cとは略一直線上に設けられており、空気側接続部154aと液体側接続部154bとは略直交して設けられている。なお、空気側接続部154aとノズル取付部153との接続箇所には、空気が漏れることを抑制するためのOリングが設けられていてもよい。また、液体側接続部154bと液体供給経路142との接続箇所には、液体が漏れることを抑制するためのOリングが設けられていてもよい。
ノズル部152は、噴霧ノズル154がノズル取付部153に取り付けられた状態で、基台部151とノズルカバー155との間に挟みこまれ、設置面151aに設けられたビス孔から、ノズル取付部153に設けられたビス孔を通じてノズルカバー155とビス止めされることで、基台部151と固定される。言い換えると、ノズルカバー155は、基台部151に対しノズル部152を固定している。なお、ノズル取付部153とノズルカバー155とは、ラジアル方向にシールされている。ラジアル方向のシールは、組み立てばらつきに対して許容度が大きいので、ノズルユニット150の交換のために分解し、再び組み立てる際に、シール性を安定して確保することができる。
設置面151aを有する基台部151は、槽カバー101cに対して脱着可能に設けられている。これにより、基台部151として、設置面151aが設けられている角度が異なる基台部151を槽カバー101cに付け替えることで、ノズル部152の設置角度を変えることができる。そのため、噴霧口154cの角度を変えることができるので、液体タンク141に収容される液体の種類や、液体噴霧装置140の使用用途によって、噴霧ノズル154から噴霧されるミストの角度を変えることができる。
ノズル取付部153は、略鉛直方向に空気供給経路144が接続されており、略水平方向に噴霧ノズル154の空気側接続部154aと接続されている。つまり、ノズル取付部153は、ノズル取付部153内の経路を略直角に折り曲げる折り曲げ構造153aを有している。言い換えると、折り曲げ構造153aは、噴霧ノズル154に流入する空気が通過する経路を折り曲げている。これにより、ノズル部152が必要とするスペース、本実施の形態においては、前後方向のスペースを削減することができる。さらに、折り曲げ構造153aにより、液体供給経路142および空気供給経路144は、略同一方向、本実施の形態においては、ノズル部152から略鉛直下向きに延伸して設けられる。これにより、ノズル部152が必要とするスペース、本実施の形態においては、前後方向におけるスペースを抑制することができるので、ノズル部152を設置する際の省スペース化が可能となる。また、液体供給経路142および空気供給経路144を、噴霧ノズル154の液体側接続部153bおよびノズル取付部153に対して同一方向から接続することができるので、ノズル部152、液体供給経路142および空気供給経路144の交換が容易にできる。
図6および図7に示すように、噴霧ノズル154は、槽カバー101cの左上部(前面視)に設けられている。つまり、噴霧ノズル154は、ドラム102の前方上側部に設けられている。噴霧ノズル154は、ドラム102の対角方向、つまりドラム102内方後部の右下部(前面視)に向かってミストを噴霧する。噴霧ノズル154から噴霧されたミストは、重力に従って下方に落下するので、ドラム102の前方上部に設けられていることで、ドラム102内に収容された衣類に局所的にミストが付着することを抑制でき、広範囲にわたってミストを付着させることができる。
[1-1-4.制御装置の構成]
図8を用いて、制御装置130の構成を説明する。図8は、制御装置130のブロック図である。
制御装置130は、制御部131と、受付部132と、報知部133と、を含む。
制御部131は、ファン104、モータ105、ヒータ111、エアポンプ143および蓋ロック部の動作を制御する。
受付部132は、操作表示部125を通じて使用者から入力された指示を受け付ける。受付部132が受け付けた運転コース等の指示に応じて、制御部131は、前述の各装置の動作を制御する。
報知部133は、操作表示部125やブザーを通じて、乾燥機100の運転状況等をユーザに報知する。
なお、乾燥機100が外部端末と通信可能な通信部を備える場合、受付部132は、外部端末を通じて使用者から入力された指示を、通信部から受付可能としてもよい。また、報知部133は、通信部を通じて外部端末に乾燥機100の運転状況等を使用者に報知可能としてもよい。
[1-2.動作等]
以上のように構成された乾燥機100について、以下その動作および作用を説明する。
[1-2-1.ミスト供給コースにおける動作]
制御部131は、エアポンプ143を制御して液体噴霧装置140を動作させるミスト供給コースを実行可能である。ミスト供給コースは、ドラム102内に衣類が収容された状態で、液体噴霧装置140を動作させるコースである。以下、図を用いて、ミスト供給コースにおける制御および動作について説明する。図9は、ミスト供給コースにおけるフローチャートである。
ミスト供給コースは、液体噴霧装置140を動作させる噴霧工程と、ファン104を動作させる送風工程と、を含む。
衣類がドラム内に収容された状態で、受付部132がミスト供給コースを開始する指示を受け付けると、ミスト供給コースが開始する(S101)。ミスト供給コースが開始すると、制御部131は、蓋体120を閉状態で保持するように蓋ロック部を動作させ(S102)、噴霧工程を開始する(S104)。S104の噴霧工程については、後述する。
S104の噴霧工程が終了すると、送風工程が実行される(S105)。S105の送風工程において、制御部131は、モータ105を制御してドラム102を回転させながら、ファン104を動作させて、ドラム102内の衣類に向かって送風する。制御部131は、送風工程において、ファン104を第1回転数N1で駆動させている。
制御部131は、所定時間にわたって送風工程を実行すると、ファン104およびモータ105の動作を停止させて送風工程を終了させ、蓋ロック部による蓋体120のロックを解除し(S106)、ミスト供給コースが終了する(S107)。
[1-2-2.噴霧工程における動作]
以下、図10~図14を用いて、ミスト供給コースの噴霧工程における動作を説明する。図10は、ミスト供給コースの噴霧工程におけるフローチャートである。図11~図14は、それぞれ、ミスト供給コースにおける液体噴霧装置140(エアポンプ143)、ドラム102(モータ105)およびファン104の動作の第1~第4の例の説明図である。なお、以下の説明において、液体噴霧装置140のONおよびOFFは、エアポンプ143のONおよびOFFとそれぞれ同義である。また、ドラム102のONおよびOFFは、モータ105のONおよびOFFとそれぞれ同義である。
噴霧工程が開始する(S111)と、制御部131は、噴霧処理を実行する(S112)。
図11に示す噴霧工程における動作の第1の例を説明する。S112の噴霧処理において、制御部131は、液体噴霧装置140をONとして、液体タンク141内の液体を、ドラム102内の衣類に向かって噴霧する。このとき、制御部131は、ドラム102を正転および反転させて回転させるタンブル動作を実行する。これにより、液体噴霧装置140が噴霧したミストを、ドラム102内の衣類に均一に付着させやすくできる。なお、制御部131は、ドラム102を正転および逆転の間で切り替えている間の、ドラム102の回転数がほぼ0である時間において、液体噴霧装置140の動作を停止させてもよい。なお、制御部131は、液体噴霧装置140をONとして動作させている間、ドラム102を正転のみ、または、逆転のみで回転させてもよいが、ミストをドラム102内の衣類に付着させる観点から、正転および反転させるタンブル動作を実行することが好ましい。また、S112の噴霧処理において、制御部131は、液体噴霧装置140を間欠駆動させるようにしてもよい。
また、S112の噴霧処理において、制御部131は、液体噴霧装置140をONとして動作させている間、ファン104を停止させている。これにより、液体噴霧装置140によってドラム102内に供給されたミストが、ファン104により発生する風によって乱れ、ドラム102の内壁に付着すること、および、ドラム102内でミストが蒸発することを抑制できる。また、ミストがファン104により発生する風に乗って送風経路110内に浸入し、ヒータ111などに付着することを抑制できる。
また、S112の噴霧処理において、制御部131は、ヒータ111をOFFとしている。これにより、ドラム102内に供給されたミストが、衣類に付着する前に蒸発することを抑制できる。
噴霧処理において、制御部131は、受付部132が運転停止の指示を受け付けたかを判定する(S113)。運転停止の指示は、運転を一時的に停止する指示であってもよいし、運転を終了させる指示であってもよい。
S113において、制御部131が、受付部132が運転停止の指示を受け付けていないと判定した場合、つまり、液体噴霧装置140が動作している噴霧処理において運転停止の指示を使用者から受け付けていない場合(S113でNO)、制御部131は、噴霧処理を開始して所定時間が経過したかを判定する(S114)。噴霧処理を開始して所定時間が経過していない場合(S114でNO)、S113に戻る。
S114において、噴霧処理を開始して所定時間が経過した場合、制御部131は、液体噴霧装置140およびドラム102の駆動を停止させ、噴霧処理を終了して(S115)、待機処理を実行する(S116)。
なお、制御部131は、液体タンク141内に液体が残存しなくなった、つまり、液体タンク141が空になった場合、噴霧処理を終了し、待機処理に移行するようにしてもよい。これにより、液体タンク141が空の場合に、噴霧処理を短時間で終了させることができる。
S116の待機処理において、制御部131は、所定時間(例えば、2分)にわたって、液体噴霧装置140、ドラム102、およびファン104をOFFとして待機する。これにより、噴霧処理において液体噴霧装置140が噴霧し、ドラム102内に残存しているミストを時間経過とともに落下させ、ドラム102内の衣類に付着させることができる。なお、待機処理中も、蓋ロック部により蓋体120は閉状態に保持されているため、使用者は、蓋体120を開くことができない。これにより、ドラム102内にミストが残存している状態で使用者が蓋体120を開き、ミストを吸い込むことを抑制できる。
なお、S116の待機処理において、受付部132は、使用者からの運転停止の指示を受付不可としている。これにより、ドラム102内にミストが残存している状態で使用者により蓋体120を開かれることを抑制できる。なお、S116の待機処理において、報知部133は、操作表示部125やブザーを通じて、運転停止の指示を受付不可である旨を報知させてもよい。
制御部131は、S116の待機処理を所定時間実行すると、待機処理を終了させ、噴霧工程が終了する(S118)。その後、制御部131は、送風工程(図9のS105)を実行する。
S113において、制御部131が、受付部132が運転停止の指示を受け付けたと判定した場合、つまり、液体噴霧装置140が動作している噴霧処理において運転停止の指示を使用者から受け付けた場合(S113でYES)、噴霧処理を中断し、待機処理を実行する(S120)。なお、S120の待機処理における動作は、S116の待機処理における動作と同様のため、説明を省略する。
S120の待機処理が終了すると、制御部131は、蓋ロック部によるロックを解除し(S121)、蓋体120が開放可能な状態となる。そして、制御部131は、運転を停止する(S122)。
なお、乾燥機100が筐体101内の空気中の湿度を検知する湿度検知手段を備えている場合、制御部131は、湿度検知手段が検知した湿度が所定湿度以下または所定湿度以上になった場合、待機処理を終了してもよい。
また、噴霧処理中に操作表示部125を通じてユーザが乾燥機100の電源を切る指示をした場合、制御部131は、蓋ロック部を動作させたまま電源をOFFとする構成としてもよい。この場合、使用者により再び電源をONとされた後、制御部131は、噴霧処理を実行し、その後、待機処理を実行してから蓋ロック部による蓋体120のロックを解除してもよいし、制御部131は、噴霧処理を実行せず、待機処理を実行してから蓋ロック部による蓋体120のロックを解除してもよい。
続いて、図12に示す噴霧工程における動作の第2の例を説明する。図12に示すように、噴霧工程における動作の第2の例では、制御部131は、噴霧処理において、ファン104をONとして動作させる。このとき、ファン104の回転数である第2回転数N2は、送風工程(S105)におけるファン104の回転数である第1回転数N1よりも小さい回転数としている。これにより、液体噴霧装置140によって供給されたミストが、送風手段により発生する風によりドラム102の内壁に付着することを抑制できる。また、ファン104が回転することにより、ドラム102内では、後方から前方に向かう風の流れが形成される。これに対し、噴霧ノズル154から噴霧されるミストは、ドラム102の内方後下部に向かって噴霧されるので、ドラム102内で風の流れとぶつかり、ミストが下方に向かって落下する。これにより、ミストを衣類に効率よく付着させることができる。
続いて、図13に示す噴霧工程における動作の第3の例を説明する。図13に示すように、噴霧工程における動作の第3の例では、制御部131は、待機処理において、ファン104をONとして動作させる。このとき、ファン104の回転数である第2回転数N2は、送風工程(S105)におけるファン104の回転数である第1回転数N1よりも小さい回転数としている。これにより、待機処理においてドラム102内に残存するミストが、送風手段により発生する風によりドラム102の内壁に付着することを抑制できる。
続いて、図14に示す噴霧工程における動作の第4の例を説明する。図13に示すように、噴霧工程における動作の第4の例では、待機処理において、制御部131は、所定時間(例えば、30秒)にわたって、液体噴霧装置140およびファン104をOFFとし、ドラム102を回転させるような構成としてもよい。これにより、待機処理において衣類をタンブルさせることで、ドラム102内に残存しているミストをより早くドラム102内の衣類に付着させることができる。そのため、待機処理においてドラム102を回転させる場合には、待機処理に必要な時間を短くすることができる。なお、この場合、制御部131は、ドラム102を正転のみ、または、逆転のみで回転させてもよいが、ミストをドラム102内の衣類に付着させる観点から、正転および反転させるタンブル動作を実行することが好ましい。
また、第4の例において、図10におけるS120のように、使用者による運転停止の指示を受け付けた場合に実行される待機処理では、報知部133は、操作表示部125やブザーを通じて、運転が継続している旨を報知させる。これにより、使用者による運転停止の指示を受け付けた後にドラム102が回転していることが誤作動ではない旨を使用者に認識させることができる。
なお、図13および図14で示される第3の例および第4の例において、噴霧処理または待機処理におけるファン104の回転数を、第1回転数N1と同等の回転数としてもよいし、第1回転数N1よりも大きな回転数としてもよい。
なお、図11~図14に示されるミスト供給コースにおける動作の第1~第4の例は、それぞれ組み替えられてもよいし、組み合わされてもよい。また、第1~第4の例における、液体噴霧装置140、ドラム102およびファン104の動作期間(ONとされている期間)は、噴霧処理、待機処理におけるすべての期間で動作させなくてもよく、噴霧処理、待機処理における一部の期間のみ動作させてもよいし、間欠的に動作させてもよい。
[1-3.効果等]
[1-3-1.効果1]
以上のように、本実施の形態において、乾燥機100は、筐体101と、筐体101内に設けられ、被処理物を収容するドラム102と、ドラム102内にミストを供給する液体噴霧装置140と、を備える。液体噴霧装置140は、液体を噴霧するノズル部152と、筐体101内に設けられた槽カバー101cに対して固定され、ノズル部152が固定される基台部151と、を有し、ノズル部152は、基台部151に対して脱着可能に固定されて設けられている。
これにより、使用者が基台部151からノズル部152を取り外すことができる。
そのため、使用者が、ノズル部152をメンテナンスすることおよび交換することができる。
本実施の形態のように、基台部151は、ノズル部152を設置する設置面151aを有し、基台部151は、槽カバー101cに対して脱着可能に設けられてもよい。
これにより、使用者が槽カバー101cから基台部151を取り外し、交換することができる。
そのため、基台部151を、設置面151aが設けられている角度が異なる基台部に交換することで、ノズル部152による液体の噴霧角度を変更することができる。
本実施の形態のように、ノズル部152は、圧縮空気を用いて液体を噴霧する二流体ノズルである噴霧ノズル154を含み、液体噴霧装置140は、エアポンプ143と接続され、噴霧ノズル154に流入する空気が通過する空気供給経路144と、噴霧ノズル154に流入する液体が通過する液体供給経路142と、空気供給経路144と、噴霧ノズル154と、の間を接続するノズル取付部153と、を含み、ノズル取付部153は、ノズル取付部153内の経路を折り曲げる折り曲げ構造153aを有してもよい。
これにより、ノズル部152、液体供給経路142および空気供給経路144が必要とするスペースを削減することができる。
本実施の形態のように、折り曲げ構造153aは、ノズル取付部153内の経路を略直角に折り曲げ、液体供給経路142および空気供給経路144は、ノズル部152から略同一方向に延伸してもよい。
これにより、ノズル部152、液体供給経路142および空気供給経路144が必要とするスペースを削減することができる。
本実施の形態のように、乾燥機100は、基台部151との間でノズル部152を挟み込むノズルカバー155を更に備えていてもよい。ノズル取付部153とノズルカバー155とは、ラジアル方向にシールされてもよい。
これにより、組み立てばらつきに対して許容度が大きいシール構造が得られ、ノズルユニット150の交換のために分解し、再び組み立てる際に、シール性を安定して確保することができる。
[1-3-2.効果2]
以上のように、本実施の形態において、乾燥機100は、被処理物を収容するドラム102と、ドラム102内にミストを供給する液体噴霧装置140と、を備える。液体噴霧装置140は、二流体ノズルであって、圧縮空気を用いて液体を噴霧する噴霧ノズル154と、噴霧ノズル154に圧縮空気を供給するエアポンプ143と、エアポンプ143と接続され、噴霧ノズル154に流入する空気が通過する空気供給経路144と、噴霧ノズル154に流入する液体が通過する液体供給経路142と、を含む。
これにより、噴霧ノズル154による噴霧が終了した後に、噴霧ノズル154内に液体が残存しにくい。
そのため、噴霧ノズル154において液体が混合し、噴霧ノズル154において詰まりが発生することを抑制できる。
本実施の形態のように、液体噴霧装置140は、液体を貯蔵する液体タンク141をさらに含み、噴霧ノズル154は、液体タンク141に収容された液体を噴霧してもよい。
これにより、使用者が液体タンク141に収容する液体を変更できる。
そのため、噴霧ノズル154によって噴霧される液体を変更できる。
本実施の形態のように、噴霧ノズル154は、液体タンク141よりも上方に設けられてもよい。
これにより、噴霧ノズル154による噴霧が終了した後に、噴霧ノズル154および液体供給経路142において液体が自重で液体タンク141に戻る。
そのため、噴霧ノズル154および液体供給経路142における液体の残留を抑制できるので、噴霧ノズル154および液体供給経路142において液体が混合することを抑制できる。
本実施の形態のように、噴霧ノズル154は、ドラム102の回転軸Xよりも上方に設けられてもよい。
これにより、ドラム102の広範囲にわたって液体を噴霧することができる。
そのため、ドラム102に収容された被処理物に局所的に噴霧されることを抑制でき、効率よく被処理物にミストを付着させることができる。
本実施の形態のように、ドラム102は、前方に向かって開口しており、噴霧ノズル154は、ドラム102の前方に設けられ、噴霧ノズル154は、ドラム102の内方下部に向かってミストを噴霧してもよい。
これにより、ドラム102の広範囲にわたって液体を噴霧することができる。
そのため、ドラム102に収容された被処理物に局所的に噴霧されることを抑制でき、効率よく被処理物にミストを付着させることができる。
本実施の形態のように、噴霧ノズル154は、ドラム102の前方側部に設けられ、噴霧ノズル154は、ドラム102の内方の対角方向に向かってミストを噴霧してもよい。
これにより、ドラム102の広範囲にわたって液体を噴霧することができる。
そのため、ドラム102に収容された被処理物に局所的に噴霧されることを抑制でき、効率よく被処理物にミストを付着させることができる。
[1-3-3.効果3]
以上のように、本実施の形態において、乾燥機100は、被処理物を収容するドラム102と、ドラム102内に流入する空気が通過する送風経路110と、送風経路110に設けられ、ドラム102内に空気を送風するファン104と、送風経路110外に設けられ、ドラム102内にミストを供給する液体噴霧装置140と、液体噴霧装置140を動作させるミスト供給コースを実行可能とする制御部131と、を備える。制御部131は、ミスト供給コースにおいて、液体噴霧装置140を動作させている間、ファン104の回転数を第1回転数N1よりも低い第2回転数N2でファン104を駆動する、または停止させる。
これにより、ファン104により発生する風により、液体噴霧装置140によって供給されたミストが、ドラム102外に流出することを抑制しつつ、ミストを噴霧する対象に対して効率よく付着させることができる。なお、ドラム102に収容物が収容されている場合には、液体噴霧装置140によって供給されたミストが、ファン104により発生する風により、被処理物に付着する前にドラム102の内壁に付着することを抑制できる。
そのため、被処理物に効率よくミストを付着させることができ、仕上がりを向上させることができる。
本実施の形態のように、制御部131は、ミスト供給コースにおいて、液体噴霧装置140を動作させている間、ファン104を停止させてもよい。
これにより、ドラム102内のミストが、ファン104による風によって乱れること、ミストが被処理物に付着するより前に蒸発してしまうことを抑制できる。
そのため、被処理物により均一に多くのミストを付着させることができ、仕上がりを向上させることができる。
本実施の形態のように、制御部131は、液体噴霧装置140の動作を停止させた後、ファン104を動作させてもよい。
これにより、ミストを付着させた被処理物に対して送風することで、被処理物を乾燥することができる。
そのため、仕上がりを向上させることができる。
本実施の形態のように、制御部131は、液体噴霧装置140の動作を停止させた後のファン104の回転数である第1回転数N1よりも、液体噴霧装置140を動作させている間のファン104の回転数である第2回転数N2を小さくしてもよい。
これにより、液体噴霧装置140を動作させている間のファン104の回転数(第2回転数N2)を小さくすることで、風によりミストが被処理物に付着する前にドラム102の内壁に付着することを抑制しつつ、液体噴霧装置140の動作を停止させた後のファン104の回転数(第1回転数N1)を大きくすることで、ミストが付着した被処理物を効率よく乾燥することができる。
そのため、被処理物に効率よくミストを付着させることができ、さらにミストが付着した被処理物を乾燥できるので、仕上がりを向上させることができる。
[1-3-4.効果4]
以上のように、本実施の形態において、乾燥機100は、被処理物を収容するドラム102と、ドラム102を開閉可能に覆う蓋体120と、ドラム102を回転させるモータ105と、ドラム102内にミストを供給する液体噴霧装置140と、液体噴霧装置140を動作させるミスト供給コースを実行可能とする制御部131と、を備える。制御部131は、ミスト供給コースにおいて、液体噴霧装置140を停止させた後に、モータ105を動作させてドラム102を所定時間回転させる。
これにより、ドラム102の回転による遠心力でミストをドラム102の内壁に付着させることができる。なお、ドラム102内に被処理物が収容されている場合には、液体噴霧装置140を動作させてミストを供給した後に、ドラム102を回転させて被処理物をタンブルさせることで、ドラム102内に残留したミストを被処理物に付着させることができる。
そのため、ドラム102内においてミストが被処理物やドラム102などの対象に付着せず残存することを抑制できるので、使用者が蓋体120を開いたときにミストを吸い込むことを抑制できる。
本実施の形態のように、乾燥機100は、蓋体120を閉状態で保持する蓋ロック部を備え、制御部131は、ミスト供給コースにおいて、蓋ロック部により蓋体120を閉状態にロックし、液体噴霧装置140を停止させてから所定時間経過した場合に、蓋ロック部によるロックを解除してもよい。
これにより、液体噴霧装置140を動作させてミストを供給した後に、ドラム102内にミストが残存した状態で蓋体120が開かれることを抑制できる。
そのため、使用者が蓋体120を開き、ドラム102内に残留したミストを吸い込むことを抑制できる。
本実施の形態のように、乾燥機100は、使用者による指示を受け付ける受付部132を備え、制御部131は、ミスト供給コースの運転中に受付部132が運転を停止させる指示を受け付けた場合に、液体噴霧装置140を停止させ、モータ105を動作させてドラム102を所定時間回転させた後に、ミスト供給コースの運転を停止させてもよい。
これにより、ミスト供給コースの運転中に、運転停止の指示を受け付けた場合に、ドラム102を回転させて被処理物をタンブルさせることで、ドラム102内に供給されたミストを被処理物に付着させることができる。
そのため、ミスト供給コースの運転が停止され、使用者により蓋体120が開かれる可能性がある場合に、ドラム102内に残存するミストを低減できるので、使用者が蓋体120を開いたときにミストを吸い込むことを抑制できる。
本実施の形態のように、乾燥機100は、報知部133を備え、報知部133は、ミスト供給コースの運転中に受付部132が運転を停止させる指示を受け付けた場合に、液体噴霧装置140を停止させ、モータ105を動作させてドラム102を所定時間回転させている間、第1情報(運転が継続している旨)を報知させる。
これにより、運転停止の指示を受け付けた後に、運転が継続していることを使用者に認識させることができる。
そのため、使用者が運転停止を指示した後に、ドラム102が回転していることが誤動作ではない旨を使用者に認識させることができる。
本実施の形態のように、ドラム102外に設けられ、ドラム102内に流入する空気が通過する送風経路110と、送風経路110に設けられ、ドラム102内に空気を送風するファン104と、を備え、液体噴霧装置140は、送風経路110外に設けられてもよい。
これにより、液体噴霧装置140が供給したミストが、ドラム102外に流出することを抑制できる。
本実施の形態のように、制御部131は、ミスト供給コースにおいて、液体噴霧装置140を停止させ、モータ105を動作させてドラム102を回転させた後に、ファン104を動作させてもよい。
これにより、ファン104を動作させる前に、ドラム102を回転させて被処理物をタンブルさせ、ドラム102に残留したミストを被処理物に付着させることで、ミストがドラム102外に流出することを抑制できる。
そのため、ヒータ111などのドラム102外の機器等にミストが付着し、劣化することを抑制できる。
本実施の形態のように、制御部131は、液体噴霧装置140を動作させている間、ファン104の回転数を第1回転数N1以下である第2回転数N2とする、または、ファン104を停止させてもよい。
これにより、液体噴霧装置140が供給したミストが、ファン104が生成する風によってドラム102外に流出することを抑制できる。
そのため、ヒータ111などのドラム102外の機器等にミストが付着し、劣化することを抑制できる。
本実施の形態のように、制御部131は、液体噴霧装置140を動作させている間、ファン104を動作させなくてもよい。
これにより、液体噴霧装置140が供給したミストが、ファン104が生成する風によってドラム102外に流出することを抑制できる。
そのため、ドラム102外の機器等にミストが付着し、劣化することを抑制できる。
本実施の形態のように、乾燥機100は、液体を収容する液体タンク141を備えていてもよい。液体噴霧装置140は、液体タンク141に収容された液体を噴霧してもよい。
これにより、液体噴霧装置140によって噴霧される液体を液体タンク141に収容することが可能になる。
[1-3-5.効果5]
以上のように、本実施の形態において、乾燥機100は、被処理物を収容するドラム102と、ドラム102を開閉可能に覆う蓋体120と、ドラム102内にミストを供給する液体噴霧装置140と、液体噴霧装置140を動作させるミスト供給コースを実行可能とする制御部131と、蓋体120を閉状態で保持する蓋ロック部と、を備える。制御部131は、ミスト供給コースにおいて、液体噴霧装置140を動作させている間、蓋ロック部により蓋体120を閉状態にロックする。
これにより、液体噴霧装置140を動作させている間はドラム102内にミストが存在するので、蓋体120を閉状態にロックすることで、使用者により蓋体120が開かれることを抑制できる。
そのため、使用者が蓋体120を開き、ドラム102内のミストを吸い込むことを抑制できる。
本実施の形態のように、制御部131は、ミスト供給コースにおいて、液体噴霧装置140を停止させてから所定時間経過後に、蓋ロック部によりロックを解除してもよい。
これにより、液体噴霧装置140を動作させてミストを供給した後に、ドラム102内に浮遊するミストをドラム102内下部または被処理物に落下させるまで、使用者により蓋体120が開かれることを抑制できる。
そのため、使用者が蓋体120を開き、ドラム102内に残留したミストを吸い込むことを抑制できる。
本実施の形態のように、使用者による指示を受け付ける受付部132を備え、制御部131は、ミスト供給コースの運転中に受付部132が運転を停止させる指示を受け付けた場合に、液体噴霧装置140を停止させ、液体噴霧装置140を停止させてから所定時間経過後に、蓋ロック部によりロックを解除してもよい。
これにより、使用者により運転を停止させる指示を受け付けた場合にも、ドラム102内にミストが残留した状態で蓋体120が開かれることを抑制できる。
そのため、使用者が蓋体120を開き、ドラム102内に残留したミストを吸い込むことを抑制できる。
本実施の形態のように、報知部133を備え、報知部133は、ミスト供給コースの運転中に受付部132が運転を停止させる指示を受け付けた場合に、蓋ロック部により蓋体120がロックされている間、蓋体120に関する第1情報(蓋体120が開放不可である旨)を報知させてもよい。
これにより、運転停止の指示を受け付けた後に、蓋体120を開くことができない旨を使用者に認識させることができる。
そのため、使用者が運転停止を指示した後に、蓋体120を開くことができないことが誤動作ではない旨を使用者に認識させることができる。
(実施の形態2)
以下、図15を用いて実施の形態2を説明する。実施の形態2では、衣類処理装置として乾燥機200を説明する。乾燥機200は、乾燥機100と空気の流れが異なる点で差異がある。そのため、制御装置130および液体噴霧装置140の構成など、実施の形態1と同様の点は説明を省略する。
[2-1.構成]
乾燥機200は、筐体101内に設けられたドラム202を有する。ドラム202は、筐体101内において、略水平方向に延伸する回転軸Xを中心軸として、回転可能に設けられている。
ドラム202の内壁には、バッフル203が設けられている。バッフル203には、バッフル203の内外を連通させる多数の通風孔として送風口207が形成されている。
筐体101の内後部には、ドラム202内から空気を吸い込む吸気手段としてのファン204が設けられている。ファン204が回転すると、ドラム202の後方に設けられた吸気口206より、ドラム202内の空気がファン204に向かって吸い込まれる。ファン204によって吸気された空気は、バッフル203を経由し、バッフル203の送風口207からドラム202内に流入する。本実施の形態では、吸気口206からファン204により吸気され、送風口207からドラム202内に空気が流入するまでの風路を、送風経路210とする。なお、ファン204は、ドラム202内から吸い込んだ空気を、バッフル203を経由してドラム202内に送風するため、送風手段とも定義できる。
(実施の形態3)
以下、図16を用いて実施の形態3を説明する。実施の形態3では、衣類処理装置としてドラム式洗濯乾燥機300を説明する。ドラム式洗濯乾燥機300は、乾燥機100および乾燥機200の内部構成の点で差異がある。そのため、液体噴霧装置140の構成など、実施の形態1および2と同様の点は説明を省略する。
ドラム式洗濯乾燥機300は、筐体101内に設けられた貯水可能な水槽301および水槽301内において回転可能に設けられたドラム302を備える。ドラム302の周壁には、水槽301と通水可能に連通させる多数の通水孔302aが設けられている。なお、水槽301およびドラム302の回転軸Yは、水平より前方上向きに傾斜するように設けられてもよいし、水平に延伸するように設けられてもよい。
筐体101内には、外部から水を取り入れる給水弁361、給水弁361から取り入れた水を水槽301に流入させる給水経路362、水槽301内の水を排水する排水弁363、排水弁363が開かれた際に水を外部へ排出する排水経路364が設けられており、これにより、ドラム式洗濯乾燥機300は、洗い工程、すすぎ工程、脱水工程を含む洗濯運転の実行が可能である。
水槽301の前面側には、ドラム302の開口の一部を覆う槽カバー301cが設けられている。槽カバー301cは、水槽301に設けられていてもよいし、筐体101に設けられていてもよい。本実施の形態において、ノズルユニット150は、槽カバー301cに設けられる。
ドラム式洗濯乾燥機300は、空気を圧送するファン304と、水槽301の上部に設けられた吸気口306と水槽301の背面に設けられた送風口307とを有する。ファン304が回転すると、水槽301内の空気が吸気口306から吸い込まれ、ファン304によって吸い込まれた空気は、送風口307から水槽301内に流入する。本実施の形態では、吸気口306からファン304により吸気され、送風口307から水槽301内に空気が流入するまでの風路を、送風経路310とする。なお、ファン304は、水槽301内から吸い込んだ空気を、送風経路310を経由して水槽301内に送風するため、送風手段とも定義できる。ファン304は、送風経路310内に設けられている。送風口307から水槽301内に流入した空気は、ドラム302の背面に設けられた通風孔からドラム302内に流入し、ドラム302の周壁に設けられた通水孔302aから水槽301に向かって流出する。
ドラム式洗濯乾燥機300は、送風経路310内に、加熱手段としてヒートポンプユニット311を備える。ヒートポンプユニット311は、送風経路310内の空気を、除湿して加熱するための装置である。
ドラム式洗濯乾燥機300は、制御装置330を備える。制御装置330は、モータ105を通じてドラム302を回転させるほか、ファン304、ヒートポンプユニット311、給水弁361、排水弁363などの動作を制御する。
(他の実施の形態)
以上のように、本出願において開示する技術の例示として、実施の形態1~3を説明した。しかしながら、本開示における技術は、これに限定されず、変更、置き換え、付加、省略などを行った実施の形態にも適用できる。また、上記実施の形態1~3で説明した各構成要素を組み合わせて、新たな実施の形態とすることも可能である。
そこで、以下、他の実施の形態を例示する。
上記実施の形態では、モータの一例として、ドラム102,202,302を回転駆動させるモータ105を説明した。モータは、ドラム102,202,302を回転駆動させるモータ105に限定されず、収容槽(ドラム102,202,302)およびファン(104,204,304)の両方を回転駆動させるような構成であってもよい。
上記実施の形態では、ミスト供給手段の一例として、エアポンプ143および二流体ノズルである噴霧ノズル154を有する液体噴霧装置140を説明した。ミスト供給手段は、ミストを噴霧するものであればよいため、液体噴霧装置140に限定されない。ミスト供給手段は、送液ポンプであってもよいし、超音波発振子を用いてもよい。
上記実施の形態では、ノズル取付部の一例として、空気供給経路144と噴霧ノズル154との間を接続するノズル取付部153を説明した。ノズル取付部は、流体が通過する経路と噴霧ノズル(噴霧ノズル154)との間を接続していればよいため、液体供給経路(液体供給経路142)と噴霧ノズル(噴霧ノズル154)との間を接続するように設けられてもよい。
上記実施の形態では、ノズル取付部153の経路を折り曲げる折り曲げ構造の一例として、ノズル取付部153内の経路を直角に折り曲げる折り曲げ構造153aを説明した。折り曲げ構造は、噴霧ノズルに流入する流体が通過する経路を折り曲げればよいため、ノズル取付部153に設けられた折り曲げ構造153aに限定されない。液体供給経路または空気供給経路が直接噴霧ノズルに取り付けられる場合、折り曲げ構造は、液体供給経路または空気供給経路を直接折り曲げるものであってもよい。また、折り曲げ構造は、ノズル取付部内の経路を1度~90度折り曲げるものであればよい。なお、噴霧ノズルとして、空気供給経路に接続される空気側接続部と液体供給経路に接続される液体側接続部とが垂直に設けられている二流体ノズルを用いる場合、折り曲げ構造は、噴霧ノズルに流入する流体が通過する経路を90度折り曲げるものであると、ノズル部、空気供給経路および液体供給経路が設けられる空間の省スペース化が実現できる。
上記実施の形態では、ミスト供給装置を動作させる第1コースの一例として、被収容物が収容された状態で液体噴霧装置140を動作させるミスト供給コースを説明した。第1コースは、ミスト供給装置が動作されるコースであればよいので、ミスト供給コースに限定されない。第1のコースは、噴霧処理のみで構成されるものであってもよい。この場合においても、噴霧処理におけるファンの回転数は、送風工程におけるファンの回転数より低い回転数としてもよいし、被処理物を乾燥させる他のコースにおけるファンの回転数より低い回転数としてもよい。また、第1コースは、収容槽(ドラム102,202,302)に衣類を収容していない状態でミスト供給装置を動作させて、槽(ドラム102、202、302、水槽301)にミストを付着させる槽ケアコースであってもよい。また、第1コースは、衣類処理装置が被収容物を洗濯可能である場合、洗い工程、すすぎ工程および脱水工程の少なくとも1つを実行した後に噴霧工程を実行するものであってもよい。また、第1コースは、噴霧工程の前および/または後に送風手段を駆動させる送風工程を実行可能としてもよく、送風工程の実行中に、加熱手段を動作させる工程としてもよい。
上記実施の形態では、液体を収容する液体タンクの一例として、筐体101内から取り出して詰め替え可能とした液体タンク141を説明した。液体タンクは、ミスト供給手段によって噴霧される液体を収容していればよいので、液体タンク141に限定されない。液体タンクは、内部に収容されている液体の詰め替えが不可能であるカートリッジであってもよい。
上記実施の形態では、噴霧ノズルの一例として、液体タンク141およびドラム102の回転軸Xよりも上方に設けられた噴霧ノズル154を説明した。噴霧ノズルは、液体タンクに収容されている液体を噴霧するものであればよいので、噴霧ノズルが配設される位置は限定されない。噴霧ノズルが液体タンクよりも下方に設けられている場合、液体タンクから噴霧ノズルに供給される液体が揚程の影響を受けにくいので、エアポンプまたは送液ポンプの出力を低くすることが可能である。また、噴霧ノズルが収容槽の中心よりも下方に位置する場合も、液体タンクから噴霧ノズルに供給される液体が揚程の影響を受けにくいので、エアポンプまたは送液ポンプの出力を低くすることが可能である。
上記実施の形態では、ミスト供給手段の一例として、送風経路110(送風経路210、送風経路310)外に設けられる液体噴霧装置140を説明した。ミスト供給手段は、収容槽内にミストを供給すればよいので、液体噴霧装置140に限定されない。ミスト供給手段は、送風経路内に設けられてもよいし、収容槽内にミストを送達させるために、液体噴霧装置の噴霧ノズル近傍に送風手段が設けられてもよい。
上記実施の形態では、ノズルユニットが固定される第1部材の一例として、槽カバー101c(実施の形態1)および槽カバー301c(実施の形態3)を説明した。ノズルユニットは、収容槽(ドラム102,202,302)内にミストを供給可能に取り付けられればよいため、槽カバー101cおよび槽カバー301cに限定されない。第1部材は、蓋体(蓋体120)であってもよいし、筐体(筐体101)の一部であってもよいし、水槽(水槽301)または収容槽(ドラム102,202,302)の一部であってもよい。
実施の形態1では、加熱手段の一例として送風経路110内の空気を加熱するヒータ111を説明した。加熱手段は、送風経路内の空気を加熱するものであればよいので、ヒータ111に限定されない。加熱手段は、実施の形態3で説明したような、送風経路内の空気を除湿および加熱するヒートポンプユニットでもあってもよい。