JP7839636B2 - 発酵組成物、及びその製造方法 - Google Patents
発酵組成物、及びその製造方法Info
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Description
かかる後酸生成を改善するための方法として、例えば特許文献1には、ヨーグルトの製造工程において、発酵終了後に氷温帯で熟成を行なうことにより、その後に起こる後酸生成を抑制もしくは減少させる方法が開示されており、特許文献2には、ラクトースを減少させた乳を原料として用いるなどして、発酵乳製品の後酸性化を抑制する方法が開示されている。しかし、これらの方法にも簡便性等の課題があった。
(A)乳酸菌及びビフィドバクテリウム属細菌からなる群から選択される1種又は2種以上の細菌の生菌によって発酵物調製用乳原料を発酵させた発酵物を、発酵組成物製造用乳原料に添加する工程A;又は、
(B)乳酸菌及びビフィドバクテリウム属細菌からなる群から選択される1種又は2種以上の細菌の生菌を発酵組成物製造用乳原料に添加して発酵させる工程B;
を含み、かつ、
(C)ラクトコッカス属細菌の死菌体を添加する工程C;を含む製造方法によって、pHが6.0~7.4の発酵組成物を製造することにより(好ましくはさらに、発酵組成物製造用乳原料のpHをpH調整剤を用いて調整することにより)、本発明の課題を解決できることを見いだし、本発明を完成するに至った。
(1)(a)1×106cfu/mL以上の、乳酸菌及びビフィドバクテリウム属細菌からなる群から選択される1種又は2種以上の細菌の生菌、(b)乳原料及び/又は乳原料の発酵物、及び、(c)ラクトコッカス属細菌の死菌体を含有し、pHが6.0~7.4である発酵組成物;
(2)(A)乳酸菌及びビフィドバクテリウム属細菌からなる群から選択される1種又は2種以上の細菌の生菌によって発酵物調製用乳原料を発酵させた発酵物を、発酵組成物製造用乳原料に添加する工程A;又は、
(B)乳酸菌及びビフィドバクテリウム属細菌からなる群から選択される1種又は2種以上の細菌の生菌を発酵組成物製造用乳原料に添加して発酵させる工程B;
を含み、かつ、
(C)ラクトコッカス属細菌の死菌体を添加する工程C;を含む製造方法により製造された、pHが6.0~7.4の発酵組成物;
(3)ラクトコッカス属細菌の死菌体の含有濃度が、1×108~1×1010個/gである上記(1)又は(2)に記載の発酵組成物;
(4)発酵組成物がpH調整剤をさらに含有するか、又は、発酵組成物製造用乳原料がpH調整剤が添加された乳原料である、上記(1)~(3)のいずれかに記載の発酵組成物;
(5)乳酸菌及びビフィドバクテリウム属細菌からなる群から選択される1種又は2種以上の細菌の生菌が、ラクトコッカス属細菌、ストレプトコッカス属細菌、ラクトバシラス属細菌、及び、ビフィドバクテリウム属細菌からなる群から選択される1種又は2種以上の生菌である、上記(1)~(4)のいずれかに記載の発酵組成物;
(6)冷蔵保存前の発酵組成物のpHと、冷蔵保存14日後の発酵組成物のpHの差が1未満である、上記(1)~(5)のいずれかに記載の発酵組成物;
(7)発酵組成物の製造方法において、
(A)乳酸菌及びビフィドバクテリウム属細菌からなる群から選択される1種又は2種以上の細菌の生菌によって発酵物調製用乳原料を発酵させた発酵物を、発酵組成物製造用乳原料に添加する工程A;又は、
(B)乳酸菌及びビフィドバクテリウム属細菌からなる群から選択される1種又は2種以上の細菌の生菌を発酵組成物製造用乳原料に添加して発酵させる工程B;
を含み、かつ、
(C)ラクトコッカス属細菌の死菌体を添加する工程C;を含む
ことを特徴とする、
発酵組成物の製造後の冷蔵保存中の、酸味、酸臭の増大、pHの低下及び/又は前記生菌の含有濃度(cfu/mL)の低下が抑制された、pHが6.0~7.4の発酵組成物の製造方法;や、
(8)発酵組成物の製造方法において、
(A)乳酸菌及びビフィドバクテリウム属細菌からなる群から選択される1種又は2種以上の細菌の生菌によって発酵物調製用乳原料を発酵させた発酵物を、発酵組成物製造用乳原料に添加する工程A;又は、
(B)乳酸菌及びビフィドバクテリウム属細菌からなる群から選択される1種又は2種以上の細菌の生菌を発酵組成物製造用乳原料に添加して発酵させる工程B;
を含み、かつ、
(C)ラクトコッカス属細菌の死菌体を添加する工程C;を含む
ことを特徴とする、
pHが6.0~7.4の発酵組成物において、発酵組成物の製造後の冷蔵保存中の、酸味、酸臭の増大、pHの低下及び/又は前記生菌の含有濃度(cfu/mL)の低下を抑制する方法;
に関する。
なお、かかる本発明によれば、健康面から多量の乳酸菌の生菌を摂取することを希望するものの、酸味や酸臭を好まない消費者に訴求する新たな発酵組成物を提供することができる。
[1](a)1×106cfu/mL以上の、乳酸菌及びビフィドバクテリウム属細菌からなる群から選択される1種又は2種以上の細菌の生菌、(b)乳原料及び/又は乳原料の発酵物、及び、(c)ラクトコッカス属細菌の死菌体を含有し、pHが6.0~7.4である発酵組成物;
[2](A)乳酸菌及びビフィドバクテリウム属細菌からなる群から選択される1種又は2種以上の細菌の生菌によって発酵物調製用乳原料を発酵させた発酵物を、発酵組成物製造用乳原料に添加する工程A;又は、
(B)乳酸菌及びビフィドバクテリウム属細菌からなる群から選択される1種又は2種以上の細菌の生菌を発酵組成物製造用乳原料に添加して発酵させる工程B;
を含み、かつ、
(C)ラクトコッカス属細菌の死菌体を添加する工程C;を含む製造方法により製造された、pHが6.0~7.4の発酵組成物;
(上記[1]の発酵組成物と、[2]の発酵組成物を併せて、以下「本発明の発酵組成物」とも表示する。);
[3]発酵組成物の製造方法において、
(A)乳酸菌及びビフィドバクテリウム属細菌からなる群から選択される1種又は2種以上の細菌の生菌によって発酵物調製用乳原料を発酵させた発酵物を、発酵組成物製造用乳原料に添加する工程A;又は、
(B)乳酸菌及びビフィドバクテリウム属細菌からなる群から選択される1種又は2種以上の細菌の生菌を発酵組成物製造用乳原料に添加して発酵させる工程B;
を含み、かつ、
(C)ラクトコッカス属細菌の死菌体を添加する工程C;を含む
ことを特徴とする、
発酵組成物の製造後の冷蔵保存中の、酸味、酸臭の増大、pHの低下及び/又は前記生菌の含有濃度(cfu/mL)の低下が抑制された、pHが6.0~7.4の発酵組成物の製造方法(以下、「本発明の製造方法」とも表示する。);
[4]発酵組成物の製造方法において、
(A)乳酸菌及びビフィドバクテリウム属細菌からなる群から選択される1種又は2種以上の細菌の生菌によって発酵物調製用乳原料を発酵させた発酵物を、発酵組成物製造用乳原料に添加する工程A;又は、
(B)乳酸菌及びビフィドバクテリウム属細菌からなる群から選択される1種又は2種以上の細菌の生菌を発酵組成物製造用乳原料に添加して発酵させる工程B;
を含み、かつ、
(C)ラクトコッカス属細菌の死菌体を添加する工程C;を含む
ことを特徴とする、
pHが6.0~7.4の発酵組成物において、発酵組成物の製造後の冷蔵保存中の、酸味、酸臭の増大、pHの低下及び/又は前記生菌の含有濃度(cfu/mL)の低下を抑制する方法(以下、「本発明の抑制方法」とも表示する。);
などの実施態様を含んでいる。
本明細書における「乳原料」は、特に明記しない限り、本発明における「乳原料」、「発酵物調製用乳原料」及び「発酵組成物製造用乳原料」を包含する概念である。本明細書における「発酵物調製用乳原料」とは、本明細書における「発酵物」を調製するために用いられる「乳原料」を意味し、本明細書における「発酵組成物製造用乳原料」とは、本明細書における「発酵組成物」を調製するために用いられる「乳原料」を意味する。
本明細書における「乳原料の発酵物」とは、発酵物調製用乳原料を乳酸菌等で発酵したものを意味する。かかる「乳原料の発酵物」には、例えば、乳酸菌等の生菌濃度が1×107cfu/mL以上、好ましくは1×107~1×1010cfu/mLである、乳原料の発酵物が好適に挙げられる。
かかる「乳原料の発酵物」は、乳酸菌等の生菌濃度が1×107cfu/mL以上、好ましくは1×107~1×1010cfu/mLとなるまで、乳酸菌等の生菌で発酵物調製用乳原料を発酵させることにより製造することができる。
なお、本明細書における「乳原料の発酵物」には、便宜上、かかる乳原料の発酵物から、遠心分離等によって、乳酸菌等のみを単離したものも含まれる。
本発明においてはラクトコッカス属細菌の死菌体を用いる。ラクトコッカス属細菌は、乳酸菌に分類される細菌である。ラクトコッカス属細菌の死菌体としては、ラクトコッカス属細菌からなる群から選択される1種又は2種以上の細菌の死菌体が挙げられ、好ましくは、ラクトコッカス・ラクティスからなる群から選択される1種又は2種以上の細菌の死菌体が挙げられ、より好ましくは、ラクトコッカス・ラクティス・サブスピーシズ・ラクティス(Lactococcus lactis subsp. lactis)(以下、単に「ラクトコッカス・ラクティス」とも表示する)、ラクトコッカス・ラクティス・バイオバリアント・ダイアセチラクティス(Lactococcus lactis subsp. lactis biovar diacetylactis)、ラクトコッカス・ラクティス・サブスピーシズ・クレモリス(Lactococcus lactis subsp. cremoris)、ラクトコッカス・ラフィノラクティス(Lactococcus raffinolactis)、ラクトコッカス・ピシウム(Lactococcu spiscium)、ラクトコッカス・プランタラム(Lactococcus plantarum)、ラクトコッカス・ガルビエアエ(Lactococcus garvieae)、及び、ラクトコッカス・ラクティス・サブスピーシズ・ホールドニアエ(Lactococcus lactis subsp. hordniae)からなる群から選択される1種又は2種以上の細菌の死菌体が挙げられ、さらに好ましくは、ラクトコッカス・ラクティスの死菌体が挙げられ、より好ましくは、ラクトコッカス・ラクティスJCM5805、ラクトコッカス・ラクティスJCM20101、ラクトコッカス・ラクティスNBRC12007、及び、ラクトコッカス・ラクティスNRIC1150からなる群から選択される1種又は2種以上の細菌の死菌体が挙げられ、特に好ましくは、ラクトコッカス・ラクティスJCM5805の死菌体が挙げられる。
なお、殺菌の手段は特に制限されず、加熱のみならず、紫外線やγ線照射など、菌を死滅させる常套手段を用いることができる。
発酵組成物中のラクトコッカス属細菌の死菌体の個数は、直接鏡検法、粒子電気的検知帯法、PCR法にて計測することができる。
本発明における発酵組成物のpHとしては、6.0~7.4が挙げられ、好ましくは6.4~7.4が挙げられる。本明細書において、発酵組成物のpHの測定時について特に言及がない場合は、製造直後の発酵組成物のpHを意味する。発酵組成物のpHは、公知の方法にしたがって、例えばpHメーターなどを用いて20℃にて測定することができる。
本発明における「発酵組成物」は、pH調整剤を含んでいなくてもよいが、本発明の効果をより多く得る観点から、pH調整剤を含んでいることが好ましい。pH調整剤としては、食品衛生法上使用が可能であって、かつ、pHを調整し得る物である限り特に制限されないが、クエン酸ナトリウム(クエン酸三ナトリウム)、クエン酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素カリウム、炭酸カリウム、リン酸水素二ナトリウム、酢酸ナトリウム、酢酸カリウム、L-アスコルビン酸ナトリウムなどの有機酸のナトリウム又はカリウム塩;や、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどの塩基;や、その他食品衛生法上使用可能なpH調整剤が挙げられ、中でも、クエン酸三ナトリウムが好ましく挙げられる。pH調整剤は1種を用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
本明細書における「乳酸菌及びビフィドバクテリウム属細菌からなる群から選択される1種又は2種以上の細菌の生菌」としては、乳酸菌と、ビフィドバクテリウム属細菌とからなる群から選択される1種又は2種以上の細菌の生菌である限り特に制限されないが、好ましくは、ラクトコッカス属細菌、ストレプトコッカス属細菌、ラクトバシラス属細菌、及び、ビフィドバクテリウム属細菌からなる群から選択される1種又は2種以上(好ましくは2種以上、より好ましくは3種以上)の細菌の生菌が挙げられ、より好ましくは、1種又は2種以上(好ましくは1種又は2種)のラクトコッカス属細菌と、1種又は2種以上(好ましくは1種又は2種)のストレプトコッカス属細菌の生菌;や、
1種又は2種以上(好ましくは1種又は2種)のラクトコッカス属細菌と、1種又は2種以上(好ましくは1種又は2種)のラクトバシラス属細菌の生菌;や、
1種又は2種以上(好ましくは1種又は2種)のストレプトコッカス属細菌と、1種又は2種以上(好ましくは1種又は2種)のラクトバシラス属細菌の生菌;や、
1種又は2種以上(好ましくは1種又は2種)のラクトコッカス属細菌の生菌;や、
1種又は2種以上(好ましくは1種又は2種)のストレプトコッカス属細菌の生菌;や、
1種又は2種以上(好ましくは1種又は2種)のラクトバシラス属細菌の生菌;が挙げられ、さらに好ましくは、1種又は2種以上(好ましくは1種又は2種)のラクトコッカス属細菌の生菌;や、1種又は2種以上(好ましくは1種又は2種)のストレプトコッカス属細菌の生菌;が挙げられる。
好ましくは、ラクトコッカス・ラクティス、ラクトコッカス・ラクティス・バイオバリアント・ダイアセチラクティス、ラクトコッカス・ラクティス・サブスピーシズ・クレモリス、ラクトコッカス・ラフィノラクティス、ラクトコッカス・ピシウム、ラクトコッカス・プランタラム、ラクトコッカス・ガルビエアエ、ラクトコッカス・ラクティス・サブスピーシズ・ホールドニアエ、及び、ストレプトコッカス・サリバリウス・サブスピーシーズ・サーモフィラスからなる群から選択される1種又は2種以上(好ましくは2種以上、より好ましくは3種以上)の細菌の生菌;や、
ラクトコッカス・ラクティス、ラクトコッカス・ラクティス・バイオバリアント・ダイアセチラクティス、ラクトコッカス・ラクティス・サブスピーシズ・クレモリス、ラクトコッカス・ラフィノラクティス、ラクトコッカス・ピシウム、ラクトコッカス・プランタラム、ラクトコッカス・ガルビエアエ、ラクトコッカス・ラクティス・サブスピーシズ・ホールドニアエ、ラクトバシラス・アシドフィラス、ラクトバシラス・デルブルッキー・サブスピーシーズ・ブルガリカス、ラクトバシラス・デルブルッキー・サブスピーシーズ・ラクティス、ラクトバシラス・デルブルッキー・サブスピーシーズ・デルブルッキー、ラクトバシラス・カゼイ、ラクトバシラス・パラカゼイ、ラクトバシラス・ガセリ、ラクトバシラス・ヘルベティカス、ラクトバシラス・ジョンソニ、ラクトバシラス・プランタラム、ラクトバシラス・ブレビス、ラクトバシラス・カゼイ・サブスピーシーズ・ラムノーサス、ラクトバシラス・ペントーサス、及び、ラクトバシラス・ファーメンタムからなる群から選択される1種又は2種以上(好ましくは2種以上、より好ましくは3種以上)の細菌の生菌;や、
ストレプトコッカス・サリバリウス・サブスピーシーズ・サーモフィラス、ラクトバシラス・アシドフィラス、ラクトバシラス・デルブルッキー・サブスピーシーズ・ブルガリカス、ラクトバシラス・デルブルッキー・サブスピーシーズ・ラクティス、ラクトバシラス・デルブルッキー・サブスピーシーズ・デルブルッキー、ラクトバシラス・カゼイ、ラクトバシラス・パラカゼイ、ラクトバシラス・ガセリ、ラクトバシラス・ヘルベティカス、ラクトバシラス・ジョンソニ、ラクトバシラス・プランタラム、ラクトバシラス・ブレビス、ラクトバシラス・カゼイ・サブスピーシーズ・ラムノーサス、ラクトバシラス・ペントーサス、ラクトバシラス・ファーメンタムからなる群から選択される1種又は2種以上(好ましくは2種以上、より好ましくは3種以上)の細菌の生菌;
が挙げられる。
発酵組成物の製造に用いられる乳酸菌やビフィズス菌は、至適生育温度の違いによっても分類される。一般に、至適生育温度が約25~30℃の乳酸菌等は中温菌と呼ばれ、至適生育温度が37~45℃の乳酸菌等は高温菌と呼ばれる。
高温菌としては、例えば、ラクトバシラス・アシドフィラス、ラクトバシラス・デルブルッキー・サブスピーシーズ・ブルガリカス、ラクトバシラス・デルブルッキー・サブスピーシーズ・ラクティス、ラクトバシラス・デルブルッキー・サブスピーシーズ・デルブルッキー、ラクトバシラス・ガセリ、ラクトバシラス・ヘルベティカス、ラクトバシラス・ジョンソニ、ラクトバシラス・ブレビス、ラクトバシラス・カゼイ・サブスピーシーズ・ラムノーサス、ラクトバシラス・ペントーサス、ストレプトコッカス・サリバリウス・サブスピーシーズ・サーモフィラス、ビフィドバクテリウム・ビフィダム、ビフィドバクテリウム・ブレーベ、ビフィドバクテリウム・ロンガム・サブスピーシーズ・ロンガムが挙げられ、中温菌としては、例えば、ラクトバシラス・カゼイ、ラクトバシラス・パラカゼイ、ラクトバシラス・プランタラム、ラクトコッカス・ラクティス・サブスピーシズ・ラクティス、ラクトコッカス・ラクティス・バイオバリアント・ダイアセチラクティス、ラクトコッカス・ラクティス・サブスピーシズ・クレモリスが挙げられる。
なお、本発明に用いる乳酸菌等として、上記の高温菌及び中温菌の群から選択される1種又は2種以上の細菌の生菌を用いることや、上記の高温菌の群から選択される1種又は2種以上の細菌の生菌を用いることや、上記の中温菌の群から選択される1種又は2種以上の細菌の生菌を用いることも挙げられ、中でも、上記の高温菌の群から選択される1種又は2種以上の細菌の生菌を用いることが好ましく挙げられる。
本発明に用いる乳酸菌等の生菌の菌株や、乳酸菌の死菌体の菌株は、American type culture collection(米国)等の寄託機関などから入手することができる。また、本発明に用いる乳酸菌等の生菌として、市販のスターターカルチャーを用いてもよい。
乳酸菌等の生菌濃度は、発酵組成物中の乳酸菌等の生菌数を、混釈平板培養法等により測定することができる。より具体的には、発酵物の乳酸菌生菌数は、乳等省令別表の二、乳等の成分規格並びに製造、調理及び保存の方法の基準の部、(七)乳等の成分規格の試験法、(3)発酵乳及び乳酸菌飲料、3乳酸菌数の測定法、に記載される測定法にしたがって測定することができる。
本明細書における「発酵組成物」とは、製造工程のいずれかに、(A)乳酸菌及びビフィドバクテリウム属細菌からなる群から選択される1種又は2種以上の細菌の生菌によって発酵物調製用乳原料を発酵させた発酵物を、発酵組成物製造用乳原料に添加する工程Aを含むものであるか、又は、(B)乳酸菌及びビフィドバクテリウム属細菌からなる群から選択される1種又は2種以上の細菌の生菌を発酵組成物製造用乳原料に添加して発酵させる工程Bを含むものであり、かつ、pHが6.0~7.4、好ましくは6.4~7.4であるものを意味する。
本明細書における「発酵組成物」には、例えば、「乳及び乳製品の成分規格等に関する省令」(以下、「乳等省令」という。)で定義される「発酵乳」、「乳製品乳酸菌飲料」、「乳酸菌飲料」、「乳等を主要原料とする食品」、等を包含するがこれらに限定されない。例えば、乳等省令で定義される「発酵乳」とは、生乳、牛乳、特別牛乳、生山羊乳、殺菌山羊乳、生めん羊乳、成分調整牛乳、低脂肪牛乳、無脂肪牛乳および加工乳などの乳;や、クリーム、バター、チーズ、練乳などの乳製品;や、乳等を主要原料とする食品;などの乳等を、乳酸菌または酵母で発酵させ、固形状(ハードタイプ)、糊状(ソフトタイプ)または液状(ドリンクタイプ)にしたもの、または、これらを凍結したものをいうが、本明細書における「発酵組成物」は、このような乳等省令で定義される発酵乳に限定されない。また、本明細書における「乳等を主要原料とする食品」には、製造工程のいずれかに、上記工程(B)又は(A)を含むものであり、かつ、pHが6.0~7.4である限り、乳等省令に規定される「乳等を主要原料とする食品」等に限られず、「乳」及び/又は「クリーム、バター、チーズ、練乳、粉乳、発酵乳等の乳製品」を主要原料とする食品も含まれる。かかる「乳等を主要原料とする食品」として、サワークリーム等が挙げられる。
乳等省令において、発酵乳とは「乳又はこれと同等以上の無脂乳固形分を含む乳等を乳酸菌又は酵母で発酵させ、糊状又は液状にしたもの又はこれらを凍結したもの」と定義されている。その成分規格は「無脂乳固形分8%以上、乳酸菌数又は酵母数(1ml当たり)1,000万以上、大腸菌群陰性」とされている。なお、本明細書において乳酸菌数又はビフィズス菌数の単位は、CFU(colony forming unit;コロニー形成単位)で表される。
また、乳等省令において、乳製品乳酸菌飲料とは「乳等を乳酸菌又は酵母で発酵させたものを加工し、又は主要原料とした飲料(発酵乳を除く。)」と定義されている。その成分規格は「無脂乳固形分3%以上、乳酸菌数又は酵母数(1mL当たり)1,000万以上、大腸菌群陰性」とされている。
また、乳等省令において、乳等を主要原料とする食品の乳酸菌飲料とは「乳等を乳酸菌又は酵母で発酵させたものを加工し、又は主要原料とした飲料(発酵乳を除く。)」と定義されている。その成分規格は「無脂乳固形分3%未満、乳酸菌数又は酵母数(1mL当たり)100万以上、大腸菌群陰性」とされている。
なお、本発明における「発酵組成物」が安定剤を含んでいる場合、かかる安定剤は発酵組成物全量に対して0.01~0.5重量%や、0.1~0.3重量%であることが挙げられる。また、本発明における「発酵組成物」は、寒天やゼラチンを含んでいてもよく、寒天、ゼラチンの合計配合量(乾燥重量)は、発酵組成物全量に対して0.1~1重量%や0.2~0.5重量%であることが挙げられる。
「容器詰めされた」とは、容器(内)に充填され密封されたことをいう。容器は、発酵乳等の製造において一般的に用いられる容器が好ましく挙げられ、例えば、プラスチック製、ガラス製及び紙製等の容器が挙げられる。
本発明の製造方法としては、発酵組成物の製造方法において、
(A)乳酸菌及びビフィドバクテリウム属細菌からなる群から選択される1種又は2種以上の細菌の生菌によって発酵物調製用乳原料を発酵させた発酵物を、発酵組成物製造用乳原料に添加する工程A;又は、
(B)乳酸菌及びビフィドバクテリウム属細菌からなる群から選択される1種又は2種以上の細菌の生菌を発酵組成物製造用乳原料に添加して発酵させる工程B;
を含み、かつ、
(C)ラクトコッカス属細菌の死菌体を添加する工程C;を含む製造方法であって、製造される発酵組成物のpHが6.0~7.4、好ましくは6.4~7.4である、製造方法である限り特に制限されない。
発酵物調製用乳原料を発酵させた発酵物の添加量としては、特に制限されないが、発酵物調製用乳原料を発酵させた発酵物を発酵組成物製造用乳原料に添加した場合に、かかる発酵組成物製造用乳原料中の乳酸菌等の生菌濃度が例えば1×106cfu/mL以上、好ましくは1×106~1×109cfu/mLや、1×106~5×108cfu/mLとなるような添加量が好ましく挙げられる。
工程Aの後に発酵組成物製造用乳原料を発酵させる工程を含んでいる場合、発酵組成物のpHが6未満にならないような、比較的短い時間で発酵させることができる。
また、本発明の製造方法が工程Aを含む場合、発酵物を添加することに加えて、乳酸菌等の生菌を別途、発酵物調製用乳原料に添加してもよい。
乳酸菌等の生菌の添加量としては特に制限されず、適宜調整することができる。
発酵温度や発酵時間は、用いる乳酸菌等の至適生育温度や増殖速度、あるいは、目的とする発酵組成物の種類や商品設計などに応じて、当業者であれば適宜設定することができる。発酵時間としては、特に制限されないが、発酵組成物のpHが6.0~7.4、好ましくは6.4~7.4となるような発酵時間が挙げられる。かかる発酵時間として、例えば1~10時間、1~6時間などが挙げられる
発酵組成物製造用乳原料がpH調整剤を含む場合の、pH調整剤の含有濃度は特に制限されず、調整するpHに応じて適宜調整することができるが、例えば、発酵組成物全量に対するpH調整剤の濃度として、例えば0.01~3重量%、0.1~2重量%などが挙げられる。
発酵組成物製造用乳原料のpHは特に制限されないが、7~8.5が好ましく挙げられる。
前述したように、ラクトコッカス属細菌の死菌体は、発酵組成物を製造する際のいずれの工程で添加してもよく、例えば、乳原料の発酵工程前に、死菌体を乳原料に添加してもよいし、乳原料の発酵工程中に、死菌体を乳原料に添加してもよいし、乳原料の発酵工程の終了後に、死菌体を発酵組成物に添加してもよいが、乳原料の発酵工程前に、死菌体を乳原料に添加することや、乳原料の発酵工程中に、乳酸菌の死菌体を乳原料に添加することが好ましい。
なお、ラクトコッカス属細菌の死菌体は、ラクトコッカス属細菌の死菌体のみを乳原料に添加してもよいし、ラクトコッカス属細菌の死菌体を他の原材料と共に乳原料に添加してもよい。また、本明細書において、ラクトコッカス属細菌の死菌体を乳原料に添加することには、便宜上、乳原料をラクトコッカス属細菌の死菌体に添加することも含まれる。また、ラクトコッカス属細菌の死菌体を添加した後は混合することが好ましい。また、本発明において、ラクトコッカス属細菌の死菌体を添加する際、添加対象となる乳原料、発酵中の乳原料又は発酵後の発酵組成物はあらかじめ殺菌処理しておくことが好ましい。
本発明の製造方法は、工程A及び工程C、又は、工程B又は工程Cを含んでいることの他に、任意の工程を含んでいてもよい。かかる任意工程としては、発酵組成物又は発酵物調製用乳原料などを容器に充填する工程が挙げられる。
本発明の製造方法が、工程B(発酵させる工程)を含んでいる場合、例えば、容器に発酵物調製用乳原料(又は、さらに乳酸菌等の生菌)を容器に充填してから発酵させる方法や、(いわゆる後発酵タイプ)、発酵組成物製造用乳原料を乳酸菌等で発酵させ、生じたカードを砕いて、これを容器に充填する方法(いわゆる前発酵タイプ)が挙げられる。
一方、本発明の製造方法が、工程Aを含んでいる場合、例えば、発酵物調製用乳原料を発酵させた発酵物と、発酵組成物製造用乳原料とを、同時又は逐次に容器に充填する方法や、発酵物調製用乳原料を発酵させた発酵物を添加した発酵組成物製造用乳原料を容器に充填する方法が挙げられる。
本発明の抑制方法としては、発酵組成物の製造方法において、
(A)乳酸菌及びビフィドバクテリウム属細菌からなる群から選択される1種又は2種以上の細菌の生菌によって発酵物調製用乳原料を発酵させた発酵物を、発酵組成物製造用乳原料に添加する工程A;又は、
(B)乳酸菌及びビフィドバクテリウム属細菌からなる群から選択される1種又は2種以上の細菌の生菌を発酵組成物製造用乳原料に添加して発酵させる工程B;
を含み、かつ、
(C)ラクトコッカス属細菌の死菌体を添加する工程C;を含む
ことを特徴とする、
pHが6.0~7.4の発酵組成物において、発酵組成物の製造後の冷蔵保存中の、酸味、酸臭の増大、pHの低下及び/又は前記生菌の含有濃度(cfu/mL)の低下を抑制する方法である限り特に制限されず、その他の任意工程をさらに含んでいてもよい。
本発明の発酵組成物は、発酵組成物の製造後の冷蔵保存中の酸味、酸臭の増大が抑制された発酵組成物であることが好ましい。本明細書において、「酸味、酸臭の増大が抑制された」発酵組成物とは、乳酸菌の死菌体を添加しないこと、及び/又は、pH調整剤(好ましくは有機酸のナトリウム又はカリウム塩、及び、塩基から選択される1種又は2種以上のpH調整剤)を添加しないこと(好ましくは、発酵組成物製造用乳原料のpHを7以上に調整しないこと)以外は、同種の乳原料を用いて同じ製造方法で製造した発酵組成物(以下、「本発明におけるコントロール発酵組成物」とも表示する)と比較して、酸味、酸臭の増大が抑制された発酵組成物を意味する。
本発明の発酵組成物は、発酵組成物の製造後の冷蔵保存中のpHの低下が抑制された発酵組成物であることが好ましい。本明細書において、「pHの低下が抑制された」発酵組成物とは、上記の「本発明におけるコントロール発酵組成物」と比較して、pHの低下が抑制された発酵組成物を意味する。
本発明の発酵組成物は、発酵組成物の製造後の冷蔵保存中の、乳酸菌等の生菌の含有濃度の低下が抑制された発酵組成物であることが好ましい。本明細書において、「乳酸菌等の生菌の含有濃度の低下が抑制された」発酵組成物とは、上記の「本発明におけるコントロール発酵組成物」と比較して、乳酸菌等の生菌の含有濃度の低下が抑制された発酵組成物を意味する。
本明細書における「冷蔵保存」としては、例えば1~10℃、好ましくは4~10℃や、10℃が挙げられる。
発酵組成物の冷蔵保存中のpH及び乳酸菌生菌濃度の変化を調べるために、以下の試験を行った。
基質である牛乳(発酵物調製用乳原料)にラクトコッカス属乳酸菌生菌を添加した後、30℃にて、前述の生菌濃度が10の9乗オーダーの菌濃度(cfu/mL)になるまで発酵を行って、発酵物を調製した。なお、本願実施例のすべての試験において、発酵物の乳酸菌数は、乳等省令別表の二、乳等の成分規格並びに製造、調理及び保存の方法の基準の部、(七)乳等の成分規格の試験法、(3)発酵乳及び乳酸菌飲料、3乳酸菌数の測定法、に記載される測定法にしたがって測定した。
表1から分かるように、いずれの発酵組成物サンプルにおいても、冷蔵保存中にpHが低下し、冷蔵保存14日後には冷蔵保存前と比較してpHが1.3以上低下した。また、冷蔵保存14日後には酸味、酸臭が確認され、冷蔵保存28日後には酸味、酸臭がさらに強くなった。なお、いずれのサンプルにおいても、冷蔵保存前のラクトコッカス属乳酸菌生菌濃度より高い生菌濃度が、冷蔵保存14日後及び28日後のいずれの時点でも維持されていた。
pHが酸性域の発酵組成物を冷蔵保存した場合の、乳酸菌生菌濃度の変化を確認するために、以下の試験を行った。
基質である牛乳(発酵組成物製造用乳原料)に、ラクトコッカス属乳酸菌生菌を添加して、10の9乗のオーダーの菌濃度(cfu/mL)になるまで30℃で発酵させ、pH4.3の発酵組成物サンプルを調製した。かかる発酵組成物サンプルを10℃条件下で冷蔵保存した。「冷蔵保存前」、「冷蔵保存開始から14日後」、及び、「冷蔵保存開始から28日後」において、発酵組成物サンプル中のラクトコッカス属乳酸菌生菌濃度の測定を行った。その結果を以下の表2に示す。
表2の結果から、pHが酸性域の発酵組成物サンプルを冷蔵保存すると、乳酸菌生菌濃度が低下することが示された。
発酵組成物に乳酸菌死菌体やpH調整剤を添加すると、発酵組成物の冷蔵保存中のpH及び乳酸菌生菌濃度の変化に対してどのような影響がでるかを調べるために、以下の試験を行った。
基質である牛乳(発酵物調製用乳原料)にラクトコッカス属乳酸菌生菌を添加した後、30℃にて、前述の生菌濃度が10の9乗オーダーの菌濃度(cfu/mL)になるまで発酵を行って、発酵物を調製した。
次いで、基質である牛乳(発酵組成物製造用乳原料)に、ラクトコッカス属乳酸菌死菌体を1×109個/g添加し、及び、pH調整剤であるクエン酸三ナトリウムを1重量%添加してpH調整した上で、前述の発酵物(ラクトコッカス属乳酸菌生菌を10の9乗オーダーの菌濃度(cfu/mL)で含む発酵物)を0.5重量%、1.0重量%又は1.5重量%添加及び混合して各発酵組成物サンプルを調製した後、10℃条件下で冷蔵保存した。「冷蔵保存前」、及び、「冷蔵保存開始から14日後」の各発酵組成物サンプルについて、pH測定、及び、ラクトコッカス属乳酸菌生菌濃度の測定を行った。また、各発酵組成物サンプルについて、7名のパネルが酸味、酸臭の官能評価を行い、その平均的な評価をその発酵組成物サンプルについての総合コメントとした。これらの結果を以下の表3に示す。
表3から分かるように、いずれの発酵組成物サンプルにおいても、冷蔵保存中にpHがやや低下したものの、pHは6.4以上の中性域に維持された。すなわち、冷蔵保存14日後のpHは、冷蔵保存前と比較して0.6以下の低下にとどまった。また、冷蔵保存14日後の発酵組成物サンプルにおいて、酸味、酸臭は感じられないか、あるいは、きわめてかすかに感じられるかどうかという程度であった。また、いずれの発酵組成物サンプルにおいても、冷蔵保存前のラクトコッカス属乳酸菌生菌濃度より高い生菌濃度が、冷蔵保存14日後の時点でも維持されていた。
これらのことから、ラクトコッカス属乳酸菌死菌体やpH調整剤を添加すると、冷蔵保存中の「pHの低下」及び「酸味、酸臭の増大」が抑制されることが示された。
ラクトコッカス属乳酸菌以外の種の乳酸菌生菌を用いた場合であっても、ラクトコッカス属乳酸菌死菌体を添加することによる、冷蔵保存中の「pHの低下」及び「酸味、酸臭の増大」に対する抑制効果が得られるかを確認するために以下の試験を行った。
次いで、基質である牛乳(発酵組成物製造用乳原料)に、ラクトコッカス属乳酸菌死菌体を1×109個/g添加し、次いで、前述の発酵物(ストレプトコッカス属乳酸菌生菌を10の8乗オーダーの菌濃度(cfu/mL)で含む発酵物)を3重量%、6重量%、9重量%添加及び混合して各発酵組成物サンプルを調製した後、10℃条件下で冷蔵保存した。「冷蔵保存前」、「冷蔵保存開始から14日後」、及び、「冷蔵保存開始から28日後」の各サンプルについて、pH測定、及び、ストレプトコッカス属乳酸菌生菌濃度の測定を行った。また、各発酵組成物サンプルについて、7名のパネルが酸味、酸臭の官能評価を行い、その平均的な評価をその発酵組成物サンプルについての総合コメントとした。これらの結果を以下の表4に示す。
表4から分かるように、いずれの発酵組成物サンプルにおいても、冷蔵保存中において、pHは6.5以上の中性域に維持された。また、冷蔵保存14日後、28日後のいずれの発酵組成物サンプルにおいても、酸味、酸臭は感じられなかった。また、いずれの発酵組成物サンプルにおいても、冷蔵保存前のストレプトコッカス属乳酸菌生菌濃度より高い生菌濃度が、冷蔵保存14日後及び28日後の時点でも維持されていた。
これらのことから、ラクトコッカス属乳酸菌以外の種の乳酸菌生菌を用いた場合であっても、ラクトコッカス属乳酸菌死菌体を添加すると、冷蔵保存中の「pHの低下」及び「酸味、酸臭の増大」が抑制されることが示された。
Claims (6)
- (a)1×106cfu/mL以上の、乳酸菌及びビフィドバクテリウム属細菌からなる群から選択される1種又は2種以上の細菌の生菌、(b)乳原料及び/又は乳原料の発酵物、及び、(c)1×10 8 ~1×10 10 個/gの、ラクトコッカス属細菌の死菌体を含有し、
pHが6.0~7.4であり、かつ、
冷蔵保存前の発酵組成物のpHと、冷蔵保存14日後の発酵組成物のpHの差が1未満である、
発酵組成物。 - (A)乳酸菌及びビフィドバクテリウム属細菌からなる群から選択される1種又は2種以上の細菌の生菌によって発酵物調製用乳原料を発酵させた発酵物を、発酵組成物製造用乳原料に添加する工程A;又は、
(B)乳酸菌及びビフィドバクテリウム属細菌からなる群から選択される1種又は2種以上の細菌の生菌を発酵組成物製造用乳原料に添加して発酵させる工程B;
を含み、かつ、
(C)ラクトコッカス属細菌の死菌体の含有濃度が1×10 8 ~1×10 10 個/gとなるように、ラクトコッカス属細菌の死菌体を添加する工程C;を含む製造方法により製造され、
pHが6.0~7.4であり、かつ、
冷蔵保存前の発酵組成物のpHと、冷蔵保存14日後の発酵組成物のpHの差が1未満である、
発酵組成物。 - 発酵組成物がpH調整剤をさらに含有するか、又は、発酵組成物製造用乳原料がpH調整剤が添加された乳原料である、請求項1又は2に記載の発酵組成物。
- 乳酸菌及びビフィドバクテリウム属細菌からなる群から選択される1種又は2種以上の細菌の生菌が、ラクトコッカス属細菌、ストレプトコッカス属細菌、ラクトバシラス属細菌、及び、ビフィドバクテリウム属細菌からなる群から選択される1種又は2種以上の生菌である、請求項1~3のいずれかに記載の発酵組成物。
- 発酵組成物の製造方法において、
(A)乳酸菌及びビフィドバクテリウム属細菌からなる群から選択される1種又は2種以上の細菌の生菌によって発酵物調製用乳原料を発酵させた発酵物を、発酵組成物製造用乳原料に添加する工程A;又は、
(B)乳酸菌及びビフィドバクテリウム属細菌からなる群から選択される1種又は2種以上の細菌の生菌を発酵組成物製造用乳原料に添加して発酵させる工程B;
を含み、かつ、
(C)前記発酵組成物におけるラクトコッカス属細菌の死菌体の含有濃度が1×10 8 ~1×10 10 個/gとなるように、ラクトコッカス属細菌の死菌体を添加する工程C;を含む
ことを特徴とする、pHが6.0~7.4の発酵組成物の製造方法であって、
前記発酵組成物の製造後の冷蔵保存中の、酸味、酸臭の増大、pHの低下及び/又は前記生菌の含有濃度(cfu/mL)の低下が抑制され、冷蔵保存前の前記発酵組成物のpHと、冷蔵保存14日後の前記発酵組成物のpHの差が1未満である、前記製造方法。 - 発酵組成物の製造において、
(A)乳酸菌及びビフィドバクテリウム属細菌からなる群から選択される1種又は2種以上の細菌の生菌によって発酵物調製用乳原料を発酵させた発酵物を、発酵組成物製造用乳原料に添加する工程A;又は、
(B)乳酸菌及びビフィドバクテリウム属細菌からなる群から選択される1種又は2種以上の細菌の生菌を発酵組成物製造用乳原料に添加して発酵させる工程B;
を含み、かつ、
(C)前記発酵組成物におけるラクトコッカス属細菌の死菌体の含有濃度が1×10 8 ~1×10 10 個/gとなるように、ラクトコッカス属細菌の死菌体を添加する工程C;を含む
ことを特徴とする、
pHが6.0~7.4の前記発酵組成物において、前記発酵組成物の製造後の冷蔵保存中の、酸味、酸臭の増大、pHの低下及び/又は前記生菌の含有濃度(cfu/mL)の低下を抑制する方法であって、
冷蔵保存前の前記発酵組成物のpHと、冷蔵保存14日後の前記発酵組成物のpHの差が1未満である、前記方法。
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