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JP7842466B2 - 循環式非鉄金属溶解炉及び非鉄金属溶解方法 - Google Patents
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JP7842466B2 - 循環式非鉄金属溶解炉及び非鉄金属溶解方法 - Google Patents

循環式非鉄金属溶解炉及び非鉄金属溶解方法

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Description

本発明は、アルミニウム合金等の非鉄金属を、ダイカスト鋳造などの各種鋳造製品の製造に使用する目的で循環させながら溶解する循環式非鉄金属溶解炉及び非鉄金属溶解方法に関するものである。
従来、アルミニウム合金等の非鉄金属の溶解には、石油などの化石燃料を用いたガスバーナからの放射火炎による溶解炉が主として採用されてきた。しかし、化石燃料を使用したガスバーナによる放射火炎は、熱効率や環境の点で問題があるため、その改善策が求められてきた。
その改善策として電気ヒーターを溶湯に浸漬する構造の非鉄金属溶解炉が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
図3に示すように、この特許文献1に記載の非鉄金属溶解炉50は、溶解室51、昇温室52および除滓室53を含む複数の室を設け、溶解室50に投入した非鉄金属材料を、昇温室52に設けた電気ヒーター56によって熔解して所定温度まで昇温し、そこから鎮静室54を介して出湯室55へ供給するようにしている。なお、溶湯は、除滓室53から昇温室52へ循環するが、この除滓室53には電気ヒーターは設けられていない。
この非鉄金属溶解炉50は、電気ヒーターを使用して非鉄金属材料を熔解および昇温するので、それまでのガスバーナを使用した溶解炉と比較して、熱効率および環境の点において優れるといった大きな利点がある。
しかしながら、本発明者らはこうした現状に満足することなくさらなる研究開発を進め、これまでに存在しない新規な構成によって、より効率的に非鉄金属材料を熔解および昇温することのできる循環式非鉄金属溶解炉を開発するに至った(特許文献2)。
この循環式非鉄金属溶解炉101は、図4に示すように、非鉄金属材料の投入口111と、投入口111に連通する第一昇温室112と、第一昇温室112に中間壁115を介して並設され、第一昇温室112とで溶湯が循環する循環路を形成する第二昇温室113と、第一昇温室112と第二昇温室113の間で第一昇温室112の下流側に連通して第一昇温室112で所定温度まで昇温された溶湯の一部を受け入れるとともに溶湯を取り出し可能な出湯室114を有する炉体110と、溶湯を循環させる循環ポンプ120と、第一昇温室112に設けられ、溶湯を所定の第一温度まで昇温する複数の第一電気ヒーター130と、第二昇温室113に設けられ、第一昇温室112で第一温度まで昇温された溶湯を、第一温度を超える第二温度まで昇温する複数の第二電気ヒーター140を備え、第二昇温室113で第二温度まで昇温された溶湯を、第一昇温室112に循環させて、その熱を、投入口111から投入される非鉄金属材料に与えるようにしたものである。
第一昇温室112と出湯室114との間には隔壁117が設けられ、この隔壁117に連通路117aを形成し、第一昇温室112を出湯室114に連通させている。出湯室114は、受け入れた溶湯を外部へ取り出すための機構(図示せず)を備える。
これによれば、第一昇温室112と第二昇温室113とで形成した循環路に、循環ポンプ120によって溶湯を循環させ、第一昇温室112で第一電気ヒーター130によって所定温度(第一温度)まで昇温した溶湯の一部を出湯室114で受け入れるようにし、かつ、第一昇温室112からの溶湯を、第二昇温室113で第二電気ヒーター140によって所定温度を越える温度(第二温度)に昇温した後、第一昇温室112に循環させるので、投入口111から第一昇温室112に投入した非鉄金属材料を効果的に溶解および昇温することができる。
特開2010-96401号公報 特許第6997738号公報
しかしながら、図4に示した循環式非鉄金属溶解炉101は、出湯室114における温度管理を積極的に行うものではないので、本発明者らは出湯室114における温度情報を上手く利用することができれば、一層効率的に非鉄金属材料を熔解および昇温することができるのではないかと想到するに至った。
そこで、本発明の目的とするところは、効率的に非鉄金属材料を熔解および昇温しうる循環式非鉄金属溶解炉及び非鉄金属溶解方法を提供することにある。
上記の目的を達成するために、本発明の循環式非鉄金属溶解炉は、電気ヒーターを利用して非鉄金属材料を溶解する循環式の非鉄金属溶解炉(1)であって、
前記非鉄金属材料の投入口(11)と、前記投入口(11)に連通する第一昇温室(12)と、前記第一昇温室(12)に中間壁(15)を介して並設され、前記第一昇温室(12)とで溶湯が循環する循環路を形成する第二昇温室(13)と、前記第一昇温室(12)と前記第二昇温室(13)の間でかつ前記第一昇温室(12)の下流側又は前記第二昇温室(13)の上流側に連通して前記第一昇温室(12)で所定温度まで昇温された溶湯の一部を受け入れるとともに溶湯を取り出し可能な出湯室(14)を有する炉体(10)と、
前記第一昇温室(12)または前記第二昇温室(13)あるいはその両方に設けられ、溶湯を循環させる循環ポンプ(20)と、
前記第一昇温室(12)に設けられ、溶湯を所定の第一温度まで昇温する複数の第一電気ヒーター(30)と、
前記第二昇温室(13)に設けられ、前記第一昇温室(12)で第一温度まで昇温された溶湯を、前記第一温度を超える第二温度まで昇温する複数の第二電気ヒーター(40)と、
前記出湯室(14)に設けられた複数の第三電気ヒーター(60)と、
前記第一電気ヒーター(30),前記第二電気ヒーター(40),前記第三電気ヒーター(60)の出力をそれぞれ制御可能な制御部(100)を備え、
前記制御部(100)は、前記出湯室(14)の制御温度より前記第一昇温室(12)の制御温度を低くするように、前記第一電気ヒーター(30),前記第二電気ヒーター(40),前記第三電気ヒーター(60)の出力をそれぞれ制御しつつ、前記第二昇温室(13)で第二温度まで昇温された溶湯を、前記第一昇温室(12)に循環させて、その熱を、前記投入口(11)から投入される前記非鉄金属材料に与えるようにしたことを特徴とする。
また、本発明の循環式非鉄金属溶解炉(1)は、前記非鉄金属材料をアルミニウム又はアルミニウム合金としたことを特徴とする。
本発明の非鉄金属溶解方法は、複数の第一電気ヒーター(30)を設けた第一昇温室(12)と複数の第二電気ヒーター(40)を設けた第二昇温室(13)を、中間壁(15)を挟んで並設して溶湯の循環路を形成し、前記第一昇温室(12)と前記第二昇温室(13)の間で前記中間壁(15)の一端側に、非鉄金属材料の投入口(11)を設けるとともに、前記第一昇温室(12)と前記第二昇温室(13)の間で前記中間壁(15)の他端側に、溶湯を取り出し可能で複数の第三電気ヒーター(60)を設けた出湯室(14)に連通する間隙路(17a)を設けてなり、前記第一昇温室(12),前記第二昇温室(13),前記出湯室(14)の各室でそれぞれ温度制御を行い、前記第一昇温室(12)または前記第二昇温室(13)あるいはその両方に設けられた循環ポンプ(20)を介して溶湯を循環させるように構成された循環式非鉄金属溶解炉(1)を使用して前記非鉄金属材料を溶解する方法であって、
前記出湯室(14)の制御温度より前記第一昇温室(12)の制御温度を低く設定した状態で、
前記投入口(11)から前記非鉄金属材料を投入して、前記第一昇温室(12)で所定の第一温度にまで昇温した溶湯とし、前記第一温度にまで昇温した溶湯の一部を、前記出湯室(14)で受け入れ、前記溶湯の残りを前記第二昇温室(13)で受け入れ、前記第二電気ヒーター(40)によって前記第一温度を超える第二温度まで昇温した後、前記第一昇温室(12)へ循環させ、前記第一昇温室(12)へ循環させた溶湯の熱を、前記投入口(11)から新たに投入される前記非鉄金属材料に与えるようにしたことを特徴とする。
また、本発明の非鉄金属溶解方法は、前記非鉄金属材料をアルミニウム又はアルミニウム合金としたことを特徴とする。
なお、上記括弧内の記号は、図面および後述する発明を実施するための形態に掲載された対応要素または対応事項を示す。
本発明によれば、複数の第一電気ヒーターを設けた第一昇温室と複数の第二電気ヒーターを設けた第二昇温室を、中間壁を挟んで並設して溶湯の循環路を形成し、第一昇温室と第二昇温室の間で中間壁の一端側に非鉄金属材料の投入口を設けるとともに、中間壁の他端側に、溶湯を取り出し可能で複数の第三電気ヒーターを設けた出湯室に連通する連通路を設けてなり、第一昇温室,第二昇温室,出湯室の各室でそれぞれ温度制御を行い、循環ポンプを介して溶湯を循環させるように構成された、小さい容積で従来にない極めて大きい溶解能力を備える循環式非鉄金属溶解炉において、出湯室の制御温度より第一昇温室の制御温度を低く設定するものであるので、効率的に非鉄金属材料を熔解および昇温することができる。また、出湯室の制御温度より第一昇温室の制御温度を低く設定することが前提となるので、第一電気ヒーターに過度な負担がかかることもなく計画的な温度制御を実現することができる。
そして、第一昇温室と第二昇温室とで形成した循環路に、循環ポンプによって溶湯を循環させ、第一昇温室で第一電気ヒーターによって所定温度(第一温度)まで昇温した溶湯の一部を出湯室で受け入れるようにし、かつ、第一昇温室からの溶湯を、第二昇温室で第二電気ヒーターによって所定温度を越える温度(第二温度)に昇温した後、第一昇温室に循環させるので、投入口から第一昇温室に投入した非鉄金属材料を効率的に溶解および昇温することができる。
すなわち、第二温度に昇温された溶湯(第一温度よりも高い温度を持つ)を、第一昇温室に投入された非鉄金属材料を溶解し第一温度まで昇温するために利用するので、この非鉄金属材料を短時間で効率的に溶解すると共に、所定温度の溶湯にまで昇温することができる。
第一昇温室の制御温度を出湯室の制御温度より低く設定することが重要であることは、以下の理由による。
出湯室の制御温度と第一昇温室の制御温度の関係性は、次の要素によって定められる。すなわち、非鉄金属材料の時間当たりの投入量のばらつきや一個当たりの重量の変化によって第一昇温室に入る溶湯温度が変動することに加えて出湯量の変動により第一電気ヒーターの出力を制御しても第一昇温室の温度は変動が残るが、出湯室に設けられた第三電気ヒーターの出力を制御することで残った温度変動は低減できる。しかし、電気ヒーターに加熱能力はあるが冷却能力はないので、出湯室の温度制御性を良くするためには、第一昇温室の制御温度を出湯室の制御温度より絶えず低く設定する必要がある。
ここでは、図5に示すように、第一昇温室の制御温度の狙い温度は、出湯室の制御温度の狙い温度より、次の値分(第一昇温室の上側の変動幅+出湯室の下側の変動幅+余裕度δ)だけ低く設定するものである。
ここで、第二昇温室の制御温度は第一昇温室の制御温度より高ければ良く、出湯室の制御温度とは無関係に定めることができる。
また、本発明によれば、非鉄金属材料をアルミニウム又はアルミニウム合金としたので、アルミニウムを使用した各種鋳造製品を良好に製造することができる。
本発明による循環式非鉄金属溶解炉の実施形態を示す概略平面図である。 本発明による循環式非鉄金属溶解炉の別の実施形態を示す概略平面図である。 従来例による循環式非鉄金属溶解炉を示す概略平面図である。 別の従来例による循環式非鉄金属溶解炉を示す概略平面図である。 溶湯の流れに沿った位置と溶湯温度との関係を示すグラフである。
図面を参照して、本発明の実施形態に係る循環式非鉄金属溶解炉1及びその循環式非鉄金属溶解炉1を使用した非鉄金属溶解方法について説明する。
本実施形態に係る循環式非鉄金属溶解炉1は、図1に示すように、溶湯を循環させながら、電気式のヒーターを、その上端部を除く部分を溶湯内に浸漬し、その熱を利用して非鉄金属材料を溶解および昇温するものであり、炉体10、循環ポンプ20、第一電気ヒーター30,第二電気ヒーター40,第三電気ヒーター60,温度計T1~T11そして全体の電気系統を制御する制御部100を備える。
炉体10は炉壁10aによって外殻が形成される平面略矩形状であり、非鉄金属材料の投入口11、第一昇温室12、第二昇温室13および溶湯を取り出し可能な出湯室14を備える。なお、炉体10の平面形状は矩形状に限定されない。
投入口11は、第二昇温室13の上流側に設けられる。第一昇温室12は、投入口11に連通して設けられ、投入口11から投入された非鉄金属材料を受け入れる。
第二昇温室13は、第一昇温室12に中間壁15を介して並設され、第一昇温室12とで溶湯が循環する循環路を形成する。
出湯室14は、第二昇温室13の上流側に連通するように設けられた導流路18を介して投入口11とは逆側の位置に設けられている。第一昇温室12および第二昇温室13と、導流路18の間は、第二昇温室13の上流側に連通する間隙路17aを除いて隔壁17で仕切られている。
導流路18には不活性ガスを発生させてアルミニウムの滓を吸着させて溶湯の上面に浮かせる脱ガス装置70が取付けられている。なお、アルミニウムの滓は人力により掻き出される。
この出湯室14は、受け入れた溶湯を外部へ取り出すための機構(図示せず)を備える。
第一昇温室12と第二昇温室13の間で中間壁15の一端側に、非鉄金属材料の投入口11が設けられ、第一昇温室12と第二昇温室13の間で中間壁15の他端側に、出湯室14に連通する間隙路17aが設けられている。
中間壁15の両端部と対向する炉壁10a,隔壁17との間のそれぞれには間隙路16(第一間隙路16aおよび第二間隙路16b)が形成されている。
従って、循環路は、上流側(投入口11)から、第一間隙路16a、第一昇温室12、第二間隙路16bおよび第二昇温室13の順によって形成される。
循環ポンプ20は、第二昇温室13の下流側に設けられ、溶湯を循環路に沿って循環させる。なお、循環ポンプ20の設置箇所および数は限定されない。従って、第一昇温室12に設けることができ、また、第一昇温室12と第二昇温室13の双方に設けることもできる。
第一電気ヒーター30は、第一昇温室12に設けられ、溶湯を所定の第一温度まで昇温する。本実施形態における第一電気ヒーター30は合計11個設けられているが、この数は限定されない。
第二電気ヒーター40は、第二昇温室13に設けられ、第一昇温室12で第一温度まで昇温された溶湯を、第一温度を超える第二温度まで昇温する。本実施形態における第二電気ヒーター40は合計6個設けられているが、この数も限定されない。
第三電気ヒーター60は、出湯室14に設けられ、出湯室14内の溶湯の温度を昇温する。本実施形態における第三電気ヒーター60は合計4個設けられているが、この数は限定されない。
温度計T1~T11は、熱電対式のセンサーであり、第一昇温室12,第二昇温室13,出湯室14にそれぞれ設けられ、溶湯の温度を計測する。この数も限定されない。
制御部100は、図示を省略するが、CPUやROM,RAMなどの記憶部を備え、入力される温度計T1~T11からの温度情報や非鉄金属材料の情報に基づいて、循環ポンプ20,第一電気ヒーター30,第二電気ヒーター40及び第三電気ヒーター60をそれぞれ制御する。
なお、本実施形態における非鉄金属はアルミニウム合金である。また、第一温度は、アルミニウム合金の溶湯を、鋳物製品を鋳造するに適した650℃~720℃に設定している。また、第二温度は750℃に設定し、第一温度より約100℃高い溶湯の熱を利用して、投入口11から投入される非鉄金属を短時間で効率的に溶解および昇温するように設定している。
なお、第一温度および第二温度は、溶解および昇温する非鉄金属の種類などによって変えることができる。
このように構成された循環式非鉄金属溶解炉によれば、制御部100は、第一昇温室12,第二昇温室13,出湯室14の各室でそれぞれ温度制御を行い、循環ポンプ20を介して溶湯を循環させるように構成された、小さい容積で従来にない極めて大きい溶解能力を備える循環式非鉄金属溶解炉1において、出湯室14の制御温度より第一昇温室12の制御温度を低く設定するものであるので、効率的に非鉄金属材料を熔解および昇温することができる。また、出湯室14の制御温度より第一昇温室12の制御温度を低く設定することが前提となるので、第一電気ヒーター30に過度な負担がかかることもなく計画的な温度制御を実現することができる。
そして、第一昇温室12と第二昇温室13とで形成した循環路に、循環ポンプ20によって溶湯を循環させ、第一昇温室12で第一電気ヒーター30によって所定温度(第一温度)まで昇温した溶湯の一部を出湯室14で受け入れるようにし、かつ、第一昇温室12からの溶湯を、第二昇温室13で第二電気ヒーター40によって所定温度を越える温度(第二温度)に昇温した後、第一昇温室12に循環させるので、投入口11から第一昇温室12に投入した非鉄金属材料を効率的に溶解および昇温することができる。
すなわち、第二温度に昇温された溶湯(第一温度よりも高い温度を持つ)を、第一昇温室12に投入された非鉄金属材料を溶解し第一温度まで昇温するために利用するので、この非鉄金属材料を短時間で効率的に溶解すると共に、所定温度の溶湯にまで昇温することができる。
なお、本発明の実施形態では、非鉄金属材料の投入口11を、第二昇温室13の下流側に設けた(第一投入口11)が、図1に示すように、第一昇温室12の上流側に第二投入口21を設けることもできる。
非鉄金属材料の投入口11,21を二ヶ所に設けると、循環する溶湯に接触する非鉄金属材料の表面積を大きく確保することができ、非鉄金属材料を効率的に溶解することができる。
また、非鉄金属材料の投入口11,21にかえて、あるいは併用して、図2に示すように、非鉄金属材料を、例えば、ロボットアームR1,R2などを使用することによって、循環する溶湯の速度分布に応じて流速の速い部分や遅い部分に自由に投入できるようにすることもできる。
これによれば、第一昇温室12の上流側溶湯温度と下流側溶湯温度の差や、第二昇温室13の上流側溶湯温度と下流側溶湯温度の差を可能な限り小さくすることができる。
また、本発明の実施形態では、第二昇温室13の上流側に間隙路17aを設けて、導流路18を介して溶湯を出湯室14に流すようにしたが、これに限らず、図2に示すように、第一昇温室12の下流側に間隙路17aを設けて、導流路18を介して溶湯を出湯室14に流すようにすることもできる。また、脱ガス装置70が設けられた導流路18を省いて、間隙路17aを直接、出湯室14に連通させるようにすることもできる。
上記本発明の実施形態では、アルミニウム合金を溶解および昇温の対象としているが、他の非鉄合金を対象とすることができる。また、第一温度および第二温度は、対象となる非鉄金属などによって適宜変えることができる。
1 循環式非鉄金属溶解炉
10 炉体
10a 炉壁
11 投入口(第一投入口)
12 第一昇温室
13 第二昇温室
14 出湯室
15 中間壁
16 間隙路
16a 第一間隙路
16b 第二間隙路
17 隔壁
17a 間隙路
18 導流路
20 循環ポンプ
21 第二投入口
30 第一電気ヒーター
40 第二電気ヒーター
50 循環式非鉄金属溶解炉
51 溶解室
52 昇温室
53 除滓室
54 鎮静室
55 出湯室
56 電気ヒーター
60 第三電気ヒーター
70 脱ガス装置
100 制御部
101 循環式非鉄金属溶解炉
110 炉体
110a 炉壁
111 投入口
112 第一昇温室
113 第二昇温室
114 出湯室
115 中間壁
117 隔壁
117a 間隙路
120 循環ポンプ
130 第一電気ヒーター
140 第二電気ヒーター
R1,R2 ロボットアーム
T1~T11 温度計

Claims (4)

  1. 電気ヒーターを利用して非鉄金属材料を溶解する循環式の非鉄金属溶解炉であって、
    前記非鉄金属材料の投入口と、前記投入口に連通する第一昇温室と、前記第一昇温室に中間壁を介して並設され、前記第一昇温室とで溶湯が循環する循環路を形成する第二昇温室と、前記第一昇温室と前記第二昇温室の間でかつ前記第一昇温室の下流側又は前記第二昇温室の上流側に連通して前記第一昇温室で所定温度まで昇温された溶湯の一部を受け入れるとともに溶湯を取り出し可能な出湯室を有する炉体と、
    前記第一昇温室または前記第二昇温室あるいはその両方に設けられ、溶湯を循環させる循環ポンプと、
    前記第一昇温室に設けられ、溶湯を所定の第一温度まで昇温する複数の第一電気ヒーターと、
    前記第二昇温室に設けられ、前記第一昇温室で第一温度まで昇温された溶湯を、前記第一温度を超える第二温度まで昇温する複数の第二電気ヒーターと、
    前記出湯室に設けられた複数の第三電気ヒーターと、
    前記第一電気ヒーター,前記第二電気ヒーター,前記第三電気ヒーターの出力をそれぞれ制御可能な制御部を備え、
    前記制御部は、前記出湯室の制御温度より前記第一昇温室の制御温度を低くするように、前記第一電気ヒーター,前記第二電気ヒーター,前記第三電気ヒーターの出力をそれぞれ制御しつつ、前記第二昇温室で第二温度まで昇温された溶湯を、前記第一昇温室に循環させて、その熱を、前記投入口から投入される前記非鉄金属材料に与えるようにしたことを特徴とする循環式非鉄金属溶解炉。
  2. 前記非鉄金属材料をアルミニウム又はアルミニウム合金としたことを特徴とする請求項1に記載の循環式非鉄金属溶解炉。
  3. 複数の第一電気ヒーターを設けた第一昇温室と複数の第二電気ヒーターを設けた第二昇温室を、中間壁を挟んで並設して溶湯の循環路を形成し、前記第一昇温室と前記第二昇温室の間で前記中間壁の一端側に、非鉄金属材料の投入口を設けるとともに、前記第一昇温室と前記第二昇温室の間で前記中間壁の他端側に、溶湯を取り出し可能で複数の第三電気ヒーターを設けた出湯室に連通する間隙路を設けてなり、前記第一昇温室,前記第二昇温室,前記出湯室の各室でそれぞれ温度制御を行い、前記第一昇温室または前記第二昇温室あるいはその両方に設けられた循環ポンプを介して溶湯を循環させるように構成された循環式非鉄金属溶解炉を使用して前記非鉄金属材料を溶解する方法であって、
    前記出湯室の制御温度より前記第一昇温室の制御温度を低く設定した状態で、
    前記投入口から前記非鉄金属材料を投入して、前記第一昇温室で所定の第一温度にまで昇温した溶湯とし、前記第一温度にまで昇温した溶湯の一部を、前記出湯室で受け入れ、前記溶湯の残りを前記第二昇温室で受け入れ、前記第二電気ヒーターによって前記第一温度を超える第二温度まで昇温した後、前記第一昇温室へ循環させ、前記第一昇温室へ循環させた溶湯の熱を、前記投入口から新たに投入される前記非鉄金属材料に与えるようにしたことを特徴とする非鉄金属溶解方法。
  4. 前記非鉄金属材料をアルミニウム又はアルミニウム合金としたことを特徴とする請求項3に記載の非鉄金属溶解方法。
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