JP7844199B2 - 仮設壁及びその仮設壁を用いる管渠の改修方法 - Google Patents
仮設壁及びその仮設壁を用いる管渠の改修方法Info
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そして、この切りまわしの一例として、改修を行う管渠部分の上流側のマンホールからポンプで流水を汲み上げ、地上に敷設されたホースを通じて下流側のマンホールまで送り、これを下流側の管渠に放流する方法がある(例えば、特許文献3参照。)。
管渠の改修時に前記管渠を補修域と仮流路とに区画し、前記補修域への水の侵入を防ぐために設置する仮設壁であって、
前記仮設壁は、前記管渠の長手方向に沿って配置される仕切壁と、前記仕切壁の上流端及び下流端で前記補修域の開口を塞ぐ閉止壁とを備え、
前記仕切壁及び前記閉止壁は、複数の支柱と、複数の止水板とを備え、
前記支柱は、支持手段により前記管渠の底部に立設するように固定されており、かつ前記止水板の保持機構を備え、
前記止水板は、前記保持機構により、前記管渠の底部から立設されるようにしてなる
ことを特徴とする。
前記支柱を、前記支持手段により固定する工程と、
前記支柱と支柱との間に止水板を設置することで前記仕切壁及び閉止壁を備えた仮設壁を構築し、前記管渠を補修域と仮流路とに区画する工程と、
前記補修域に滞留している水を排出し、前記補修域をドライ状態にする工程と、
前記補修域において、管渠を改修する工程とを含む
ことを特徴とする。
次の作業開始前に、前記閉止壁を構成する止水板を設置する工程と、
前記補修域に滞留している水を排出し、前記補修域をドライ状態にする工程とを実施した後に、
改修作業を再開することをさらに含むようにすることができる。
ここで、図1~図7は、本発明の仮設壁及びその仮設壁を用いる管渠の改修方法を説明するために簡略化して表した図面であり、管渠Pの管軸方向の改修長さ等は任意に設定できるものである。
ちなみに、本実施例において、図7における仮設壁の最上流部と最下流部との間の距離は、例えば、約100mである。これは改修対象の管渠(本実施例では下水管路)の所定のマンホールから、下流側の次のマンホールまでの距離に相当する。言い換えると、下水管路の隣り合うマンホール間に仮設壁を設置し改修を行うようにしている。
ここで、水流(水圧)を考慮して、管渠Pの長手方向に沿って配置される仕切壁W1は、管渠Pの幅方向の中心に、仕切壁W1の上流端及び下流端で補修域Dの開口を塞ぐ閉止壁W2、W3は、管渠Pの長手方向に対して斜めに設けるようにすることが好ましい。
なお、図1~図7において、閉止壁W2が上流端、閉止壁W3が下流端である。また、図1~図7において、支柱2、止水板3など、同一の部材が複数使用されている場合は、図が複雑になることを避けるため代表して一つの部材に符号を付している。
なお、止水板3の保持機構5は、これに限定されず、例えば、支柱2に丸形鋼管を用いた場合は、止水板3の保持機構5を、丸形鋼管の凸状の湾曲面と、これと接する止水板3の端部の凹状の湾曲面とで構成することができる。
ここで、支柱2の着底部22a、22b(及び止水板3)が着底する管渠Pの底部は、改修前の管渠Pの底部のほか、図3~図4に示すように、改修済みの管渠Pの底部、すなわち、更生管Rの表面の場合もある。この場合でも、支柱2は後述の支持手段4によって支えられているため、更生管Rの表面にかかる負荷は最小限にとどめられており、更生管Rの性能を損なうようなことはない。
くさび式足場用手すり6は、隣接する支柱2同士の間隔が、止水板3の幅寸法に適合した所定寸法になるように連結する位置合わせ部材として使用する。これにより、支柱2及び後述の支持手段4(特に後述の支持桁41)の設置間隔を容易に定めることができる。また、隣接する支柱2同士を連結することで、仕切壁W1や閉止壁W2、W3の緩み、がたつきを抑制することができる。
なお、図1~図7の各図においては、図が複雑化することを避けるため、くさび式足場用手すり6は図示していない。
支持桁41は、両端を、アンカーボルト等を介して管渠Pの壁面に固定し、中間位置で、クランプ等により支柱2を固定することで、支柱2を支持するようにしている。
支持桁41は、軽量化のため、トラス構造のものを用いるようにしているが、これに限定されず、例えば、鋼管や形鋼等の鋼材を用いることもできる。
ここで、支持索42は、支柱2(止水板3)にかかる水圧に抗する方向に張設するようにする。
なお、支持索42には、鋼製のワイヤーロープのほか、伸びの小さい繊維製ロープを用いることもできる。
なお、支持桁41や支持索42は、必ずしもすべての支柱2に設ける必要はなく、例えば、管渠Pの壁面に沿って配置する支柱2は、管渠Pの壁面に直接固定することができる。言い換えると、管渠Pの壁面に直接固定するための金具43を支持手段4とすることができる。
この際、管渠Pの壁面と、管渠Pの壁面に沿って配置する支柱2との隙間は、必要に応じ速乾モルタル等の目止め材で止水するようにする。
また、管渠Pの壁面に沿って設置する支柱2は、その形状が管渠Pの壁面の形状に沿いやすいようオーダーメードで製作してもよい。これにより、止水性を高め、目止め材の使用量を必要最小限とすることができる。
これにより、作業時の軽量化を図りながら、設置した状態では仮流路Fからの貫通孔31内への水の流入を許容し、止水板3の浮上を防止するようにして、止水板3の設置状態
の安定化を図ることができるようにしている。
なお、止水板3には、想定される水圧に応じた強度(耐力)を有する合成樹脂(複合材料を含む。)製や金属製の部材を用いることができるが、FRP製の引抜成形品(例えば、タキロンシーアイシビル社製「プルフロア」(登録商標))を好適に用いることができる。
そして、支柱2の溝21に挿入される止水板3の端部の補修域D側の面及び底面に、クロロプレンゴム製等のパッキン32a、32bを、それぞれ設けるようにする。パッキン32a、32bが仮流路の流水の水圧、止水板3本体の重量及び止水板3に流入した水により自然に押圧され止水性能を発揮することで、補修域Dへの水の侵入を防ぐようにしている。
以下の工程で、図1の工程説明図(1)~図2の工程説明図(2)及び図6~図7に示すように、管渠Pの補修を行うようにする。
・流水Wの存在下で、管渠Pの改修を行う箇所に、支柱2を、くさび型足場用手すり6で間隔を定めながら、支持桁41や支持索42といった支持手段4により管渠Pの底部に立設するように固定する工程。
・支柱2と支柱2との間に止水板3を設置することで仕切壁W1及び閉止壁W2、W3を備えた仮設壁を構築し、管渠Pを補修域Dと仮流路Fとに区画する工程。
これにより、補修域Dが締め切られ、流水Wは仮流路Fを流れるようになるため、続けて以下の工程を実施する。
・補修域Dに滞留している水を排出し、補修域Dをドライ状態にする工程。
・補修域Dにおいて、管渠Pの内側に更生管Rを構築し、管渠Pを改修する工程。
ここで、図2の工程説明図(2)において、更生管Rは、少なくとも、補修域Dが締め切りを解除したときに流水Wの水位が及ぶ範囲を越えるように構築するようにし、流水Wの存在下でも構築できるそれより上部は、適宜段階で構築するようにする。
・所定の作業終了時、例えば、一日の作業終了時に、閉止壁W2、W3を構成する止水板3を撤去し、補修域Dを流水W下とする工程。
・次の作業開始前、例えば、次の日の作業開始時に、閉止壁W2、W3を構成する止水板3を設置する工程。
・補修域Dに滞留している水を排出し、補修域Dをドライ状態にする工程。
上記工程を実施した後に、改修作業を再開することができる。
・流水Wの存在下で、管渠Pの改修を行う箇所に、支柱2を、くさび型足場用手すり6で間隔を定めながら、支持桁41や支持索42といった支持手段4により管渠Pの底部(改修した箇所は、改修済みの管渠Pの底部、すなわち、更生管Rの表面)に立設するように固定する工程。
・支柱2と支柱2との間に止水板3を設置することで仕切壁W1及び閉止壁W2、W3を備えた仮設壁を構築し、管渠Pを補修域Dと仮流路Fとに区画する工程。
これにより、補修域Dが締め切られ、流水Wは仮流路Fを流れるようになるため、続けて以下の工程を実施する。
・補修域Dに滞留している水を排出し、補修域Dをドライ状態にする工程。
・補修域Dにおいて、先に構築した更生管Rに連続して、管渠Pの内側に更生管Rを構築し、管渠Pを改修する工程。
ここで、図4の工程説明図(4)において、更生管Rは、少なくとも、補修域Dが締め切りを解除したときに流水Wの水位が及ぶ範囲を越えるように構築するようにし、流水Wの存在下でも構築できるそれより上部は、適宜段階で構築するようにする。
なお、図5においては更生管Rの一部が完成した状態となっているが、実際はこの後通常の足場を組んで更生管Rの上部を構築し、図11(b)に示したような、既設管全周を覆う更生管Rを構築するようにする。
2 支柱
21 溝(保持機構)
3 止水板
4 支持手段
5 保持機構
6 くさび式足場用手すり
D 補修域
F 仮流路
P 管渠
R 更生管
W 流水
W1 仕切壁
W2 閉止壁
W3 閉止壁
Claims (4)
- 管渠の改修時に前記管渠を補修域と仮流路とに区画し、前記補修域への水の侵入を防ぐために設置する仮設壁であって、
前記仮設壁は、前記管渠の長手方向に沿って配置される仕切壁と、前記仕切壁の上流端及び下流端で前記補修域の開口を塞ぐ閉止壁とを備え、
前記仕切壁及び前記閉止壁は、複数の支柱と、複数の止水板とを備え、
前記支柱は、支持手段により前記管渠の底部に立設するように固定されており、かつ前記止水板の保持機構を備え、
前記止水板は、前記保持機構により、前記管渠の底部から立設されるようにしてなり、
前記支柱の少なくとも一つは、前記管渠の前記仮流路側の壁と支持索により締結されている
ことを特徴とする仮設壁。 - 前記支持手段として、前記管渠の対向する両壁に締結したトラス構造をした支持桁を備えてなることを特徴とする請求項1に記載の仮設壁。
- 前記止水板は、水の流入を許容する幅方向に延びる貫通孔を有する中空構造をし、かつ、支柱の溝に挿入される止水板の端部の補修域側の面及び底面にパッキンをそれぞれ設けるようにしてなることを特徴とする請求項1又は2に記載の仮設壁。
- 管渠の改修時に前記管渠を補修域と仮流路とに区画し、前記補修域への水の侵入を防ぐために設置する仮設壁であって、
前記仮設壁は、前記管渠の長手方向に沿って配置される仕切壁と、前記仕切壁の上流端及び下流端で前記補修域の開口を塞ぐ閉止壁とを備え、
前記仕切壁及び前記閉止壁は、複数の支柱と、複数の止水板とを備え、
前記支柱は、前記管渠の対向する両壁に締結したトラス構造をした支持桁からなる支持手段により前記管渠の底部に立設するように固定されており、かつ前記止水板の保持機構を備え、
前記止水板は、水の流入を許容する幅方向に延びる貫通孔を有する中空構造をし、前記保持機構により、前記管渠の底部から立設されるようにし、かつ、支柱の溝に挿入される止水板の端部の補修域側の面及び底面にパッキンをそれぞれ設けるようにしてなる
ことを特徴とする仮設壁。
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