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JP7845294B2 - 車両の制御装置 - Google Patents
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JP7845294B2 - 車両の制御装置 - Google Patents

車両の制御装置

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JP7845294B2 JP2023106507A JP2023106507A JP7845294B2 JP 7845294 B2 JP7845294 B2 JP 7845294B2 JP 2023106507 A JP2023106507 A JP 2023106507A JP 2023106507 A JP2023106507 A JP 2023106507A JP 7845294 B2 JP7845294 B2 JP 7845294B2
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Description

本発明は、車両の制御装置に関するものである。
車両では、一般に、駆動系に過大なトルクが負荷されることにより起こりえる、駆動系の破損や信頼性低下を回避するため、エンジントルク制限やエンジン回転数制限、ブレーキ油圧勾配抑制等の駆動系保護制御が実施されている。
前記駆動系保護制御においては、車両に過大な負荷を与える運転操作を予測し、事前に回避処理を実行する制御として、ニューラルネットワークの学習モデルを利用し、運転者の癖を反映していくことで運転操作の予測精度の向上を図ることが提案されている。たとえば、特許文献1に記載の車両の制御装置がそれである。
特開2022-174435
上記従来の車両の制御装置では、運転者の癖を反映して学習することで予測精度を上げるとあるが、オフロード走行時の車輪空転接地や、雪路や泥濘路での急制動のように、発生すれば駆動系破損につながる可能性がある頻度が稀な状況に対しては、学習が難しいといった課題があった。これらの状況が学習前または学習中に発生した場合、回避できず破損に至るおそれがある。
また、前記回避処理においても、運転者全てに対し、同じ制御をしており、運転者毎に最適な制御となっていない課題があった。極一部の運転者でしか発生しえない事象も回避する制御で、駆動系の信頼性を確保する反面、他の多数の運転者に対しては過剰品質であり、かつ動力性能が犠牲となっていた。
本発明は、以上の事情を背景として為されたものであり、その目的とするところは、走行路面状態や、運転者毎の癖や特性に応じた、駆動系保護制御を実施し、駆動系の信頼性と動力性能が最適に両立できる車両の制御装置を提供することにある。
本発明の要旨とするところは、(a)駆動系の過大なトルク発生を抑制する駆動系保護制御を行う車両の制御装置であって、(b)走行路面状態に基づいて、予め記憶された複数の機械学習済モデルのうちの1を選択し、選択した前記機械学習済モデルに、所定期間の走行データを入力して、特定期間において発生する最大トルク予測値を算出するとともに、前記最大トルク予測値と前記所定期間の走行データと、予め準備されたドライバー区分によって、機械学習のクラスタリングにて運転者の前記ドライバー区分の推定を行う、推定部と、(c)前記走行路面状態及び推定された前記ドライバー区分に応じて、前記駆動系保護制御の制限値定数の設定制御を行うほか、特定期間の発生トルク最大値が前記最大トルク予測値を超える場合には、前記最大トルク予測値及び前記ドライバー区分を更新して、前記駆動系保護制御の前記制限値定数の設定制御を行う、決定部を、備えることにある。
好適には、前記最大トルク予測値及び前記ドライバー区分が更新された場合の走行データを教師データとして、前記機械学習済モデルの再学習を行うことにより、前記機械学習済モデルの予測値推定の精度向上が図れる。
ここで用いる機械学習モデル(機械学習済モデルも含む)とは、機械学習アルゴリズムによる学習モデルをいう。機械学習の具体的なアルゴリズムとしては、ニューラルネットワークを利用して、学習するための特徴量、結合重み付け係数を自ら生成する深層学習(ディープラーニング)が挙げられる。
本発明によれば、前記走行路面状態及び推定された前記ドライバー区分に応じて、前記駆動系保護制御の前記制限値定数の設定制御を行うほか、前記特定期間の発生トルク最大値が前記最大トルク予測値を超える場合には、前記最大トルク予測値及び前記ドライバー区分を更新して、前記駆動系保護制御の前記制限値定数の設定制御を行う。これにより、前記走行路面状態や、運転者毎の癖や特性を反映する前記ドライバー区分に応じた、前記駆動系保護制御を実施でき、駆動系の信頼性と動力性能が最適に両立できる車両の制御装置を提供することができる。
本発明の一実施例の車両の概略構成を説明する図である。 図1の電子制御装置のトルク抑制制御の要部を示す図である。 図1及び図2の電子制御装置のトルク抑制制御と、サーバーでの処理について、処理データの流れを説明するブロック図である。 図1及び図2の電子制御装置のトルク抑制制御について、制御作動例の要部を説明するフローチャートである。
以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、以下の実施例において図は適宜簡略化或いは変形されており、各部の寸法比および形状等は必ずしも正確に描かれていない。
図1は、本発明が適用される、エンジン駆動かつ4輪駆動の車両10の概略構成を説明する図である。図1において、車両10は、エンジン12と、車輪14と、ブレーキ44と、エンジン12等からの動力を車輪14へそれぞれ伝達する動力伝達装置18と、を備えている。
動力伝達装置18は、動力分配装置及び自動変速機を有するトランスミッション26と、トランスファ28と、プロペラシャフト30と、ディファレンシャル34と、ドライブシャフト38と、を備えている。
車両10は、エンジン12及び動力伝達装置18等を制御する制御装置を含むコントローラとしての電子制御装置80を備えている。電子制御装置80は、所謂マイクロコンピュータを含んで構成されており、記憶されたプログラムに従ってCPUが信号処理を行うことにより車両10の各種制御を行う。電子制御装置80は、駆動制御部82、及びトルク抑制制御部84を、機能的に備えている。
駆動制御部82は、走行に関わる機能全般の制御を行う。スロットルアクチュエータや燃料噴射装置や点火装置等を含むエンジン制御装置20への制御でエンジン12の作動を制御するエンジン制御部としての機能と、予め記憶されたATギヤ段変速マップから実際の車速および要求出力に基づいてトランスミッション制御機構42への制御でトランスミッション26の変速を制御する変速制御部としての機能と、ブレーキ制御機構48への制御でブレーキ44の制動作動を制御する制動制御部としての機能等、を備えている。
トルク抑制制御部84は、本発明に関わる制御を司る制御部であり、後述する制御により、駆動系の過大なトルク発生を抑制する駆動系保護制御を行う。
車両10において、オフロード走行時の過大トルクが負荷されるシチュエーションを例とすると、岩石路やモーグル路では、車輪14のいずれかが浮く場合があり、その後の走行で路面に設置する時に、エンジントルクTeと、エンジン12やトランスミッション26のインプット系の慣性Itmによるイナーシャトルクによる過大トルクが発生し、トランスミッション26、トランスファ28、プロペラシャフト30、ディファレンシャル34等の駆動系が破損する懸念がある。この他、雪路や泥濘路では、車輪14が空転し急制動をする場合に、インプット系のイナーシャトルクによる過大トルクが発生する。トランスミッション26の出力軸より車軸側への駆動系への負荷は、ギヤ比yatが低い方が厳しいため、駆動制御部82は、トランスミッション26、トランスファ28のギヤ比yatがローギヤの場合に、エンジントルクTeの上限値、エンジン回転数Neの上限値を設定して、その値以上に上がらないように制御を行う。エンジントルクTeの上限値、エンジン回転数Neの上限値等はマップとして電子制御装置80に記憶されており、トルク抑制制御部84は、後述する走行路面区分Rcd、ドライバー区分Lvによって切り替える制御を行う。
駆動系に発生するトルクTaは、次の(1)式によって算出される。
Ta=[Te+(Itm×エンジン回転角加速度ωe)]×yat ・・・(1)
図2は、トルク抑制制御部84の概要を示している。トルク抑制制御部84は、車両における種々のセンサや他の制御装置からのデータ、例えば、走行データDda、路面画像Iard、気象情報Winfoが入力される入力部86と、入力部86に入力されたデータの一部を記憶する記憶部88を備えている。さらに、トルク抑制制御部84は、後述する推定部90と、後述する決定部92と、決定部92が決定したデータを記憶部88に記憶または、他の制御フローに出力する記憶/出力部94を備えている。
推定部90は、入力部86や記憶部88からの入力データに基づき、次の3つの処理を行う。第1に、走行路面状態に基づいて、走行路面区分Rcdの選択を行う。第2に、選択された走行路面区分Rcdに応じて予め記憶された複数の機械学習済モデルのうちの1を選択し、選択した機械学習済モデルに、所定期間の走行データDdatを入力して、特定期間において発生する最大トルク予測値Tprを算出する。第3に、算出された最大トルク予測値Tprと、所定期間の走行データDdatと、予め準備されたドライバー区分Lvによって、機械学習のクラスタリングにて運転者のドライバー区分Lvの推定を行う。
決定部92は、推定部90から出力される走行路面区分Rcd及び推定されたドライバー区分Lvに応じて、駆動系保護制御の制限値定数Lmtvの設定制御を行うほか、特定期間の発生トルク最大値Tmaxが最大トルク予測値Tprを超える場合には、最大トルク予測値Tpr及びドライバー区分Lvを更新して、駆動系保護制御の制限値定数Lmtvの設定制御を行う。推定部90及び決定部92の処理及び演算に必要となる、機械学習のモデルや、予め実験やシミュレーション等によって作成されたマップや演算式等はROMに記憶されている。
さらに、トルク抑制制御部84(電子制御装置80)は、記憶したデータを車両10の外部に設けられたサーバー100に送信するための送信部96とサーバーからのデータを受信する受信部98を備えている。
図3は、トルク抑制制御部84のトルク抑制制御について、処理データの流れを説明するブロック図である。図3において、平行四辺形の枠内は各処理の出力結果または値を示しており、括弧付のSで始まる符号は、図4のフローチャートで対応しているステップを示している。
図4はトルク抑制制御部84の制御作動の要部を説明するフローチャートである。以降、図4の処理ステップに沿って、図3を参照しつつ、トルク抑制制御部84の制御作動を説明する。
図4のステップS1(以下、ステップを省略する)では、走行データや気象データ等が取得される。図3に示すように入力部86経由で、アクセル開度θacc、エンジントルクTe、エンジン回転数Ne、トランスミッションギア段Sat、右前輪回転速度Nfr、左前輪回転速度Nfl、右後輪回転速度Nrr、右後輪回転速度Nrl、ブレーキ油圧Pbcr、車両10の前後加速度Gx及び左右加速度Gy、シフトレバーの操作ポジションPOSsh等の走行データDdaが取得され、これらの所定期間の時系列の走行データDdatが記憶部88に記憶される。また、入力部86経由で、車載カメラによる路面の撮影画像Iard、サーバー100もしくは他の外部ネットワークとの通信で受信した気象情報Winfoのデータも取得される。
推定部90に対応するS2では、走行路面状態に基づき、走行路面区分Rcdが選択される。入力部86経由で取得された、カメラ撮影画像Iard及び気象情報Winfoに基づき、走行路面、例えば、岩石路、モーグル路、雪路、泥濘路等のどれか、及び路面状態、例えばドライかウェットか等により、予め設定されているM種の走行路面区分Rcdの中から、走行路面区分Rcd1が選択される(Rcd=Rcd1とされる)。また、走行路面区分Rcdの選択においては、走行データDdatも入力した機械学習を用いて推定してもよい。
推定部90に対応するS3では、予め作成されたN種の最大トルク予測値Tpr推定の機械学習済モデルから、S2で選択された走行路面区分Rcd1に応じた機械学習済モデルが選択される。機械学習済モデルは、好適には、LSTM(Long Short-Term Momory)によって作成されたモデルである。
推定部90に対応するS4では、S3で選択された機械学習済モデルに走行データDdatから、最大トルク予測値Tpr1が算出される(Tpr=Tpr1とされる)。
推定部90に対応するS5では、S4で算出された最大トルク予測値Tpr1と走行データDdatが、予め作成されたクラスタリングを行う機械学習モデルに入力され、予め準備されたP種のドライバー区分Lvからドライバー区分Lv1が推定される(Lv=Lv1とされる)。クラスタリングを行う機械学習モデルは、好適には、TKSM(Time Series k-means)によって作成されたモデルである。また、最大トルク予測値Tpr1の入力においては、重み付けが実行されてもよい。
決定部92に対応するS6では、S1で取得された走行データDdatと(1)式から算出される発生トルクTaの最大値Tmaxが、S4で算出した最大トルク予測値Tpr1以下(Tpr1≧Tmax)であるか否かが判断される。
S6の判断が肯定される場合は、決定部92に対応するS7において、ドライバー区分Lvが、S5で選択されたドライバー区分Lv1に決定される(Lv=Lv1のまま変更されない)。
S6の判断が否定される場合は、決定部92に対応するS8において、最大トルク予測値Tprの値がTpr1からTmaxに変更される(Tpr=Tmaxとされる)。
次に、決定部92に対応するS9では、最大トルク予測値Tpr(=Tmax)と走行データDdatを入力データとして、S5と同じクラスタリングが実施され、ドライバー区分Lvが、更新値Lv2に更新される(Lv=Lv2とされる)。
続いて、決定部92に対応するS10で、再学習フラグFmlがONとされ、S11で再学習時の走行データDmltが記憶される。走行データDmltの記憶時間は、予め好適な値に、例えば60秒に設定してあり、常に最新値が記憶されるようになっている。再学習フラグFmlがONとなったタイミングから60秒前の走行データDmltが記憶/出力部94に記憶される。
さらに、決定部92に対応するS12では、S2で選択された走行路面区分Rcdと、S7またはS9で推定されたドライバー区分Lvとに応じた、駆動系保護制御の制限値定数Lmtvが選択、決定される。好適には、エンジントルクやエンジン回転数の上限値のマップが選択され、決定される。
図3の上段は、サーバー100における処理データの流れを示している。記憶/出力部94に記憶されている最大トルク予測値Tprと、再学習フラグFmlと、走行データDmltは、好適なタイミングで、車両10からサーバー100に送信され、サーバー入力部102に受信される。機械学習実行部104では、これら受信データを教師データに機械学習済モデルの再学習が実施され、再学習済モデルMmlが作成され、サーバー記憶/出力部106に記憶される。OTA(Over The Air)やディーラ等により、電子制御装置80内の機械学習済モデルを、再学習済モデルMmlに更新することで、予測値推定の精度向上が図れる。
上述のように、本実施例の電子制御装置80によれば、走行路面状態や、運転者毎の癖や特性を反映するドライバー区分に応じた駆動系保護制御を実施でき、駆動系の信頼性と動力性能が最適に両立できる車両の制御装置を提供することができる。
なお、上述したのはあくまでも本発明の一実施例であり、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の変形態様で実施できる。
例えば、前述の実施例の車両は、エンジン12のみを駆動源とする車両であったが、駆動力源としてエンジン12および回転機を備えたハイブリッド車両や、回転機のみを駆動源とする電動車両であっても差し支えない。また、トランスミッション26内の変速機は、有段変速機、ベルト式無段変速機、電機式無段変速貴等のいずれであってもよい。
なお、上述したのはあくまでも一実施形態であり、本発明は当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を加えた態様で実施することができる。
10:車両、80:電子制御装置、82:駆動制御部、84:トルク抑制制御部、86:入力部、88:記憶部、90:推定部、92:決定部、94:記憶/出力部、96:送信部、98:受信部、100:サーバー、102:サーバー入力部、104:機械学習実行部、106:サーバー記憶/出力部

Claims (1)

  1. 駆動系の過大なトルク発生を抑制する駆動系保護制御を行う車両の制御装置であって、
    走行路面状態に基づいて、予め記憶された複数の機械学習済モデルのうちの1を選択し、選択した前記機械学習済モデルに、所定期間の走行データを入力して、特定期間において発生する最大トルク予測値を算出するとともに、前記最大トルク予測値と、前記所定期間の走行データと、予め準備されたドライバー区分によって、機械学習のクラスタリングにて運転者の前記ドライバー区分の推定を行う、推定部と、
    前記走行路面状態及び推定された前記ドライバー区分に応じて、前記駆動系保護制御の制限値定数の設定制御を行うほか、特定期間の発生トルク最大値が前記最大トルク予測値を超える場合には、前記最大トルク予測値及び前記ドライバー区分を更新して、前記駆動系保護制御の前記制限値定数の設定制御を行う、決定部とを、備える
    ことを特徴とする車両の制御装置。
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