以下、代金の支払いに関する操作を客に行わせるようにした決済システムの実施形態について、図面を用いて説明する。
[決済システムの構成説明]
図1は、本実施形態に係る決済システム100の概略構成を示すブロック図である。決済システム100は、保留サーバ1を備える。また決済システム100は、決済レーンL毎に入力装置2、取引処理装置3、決済装置4及び指示装置5を備える。決済レーンLは、取引の決済を行う客が並ぶ通路である。本決済システム100を小売店で導入する場合には、商品を購入する購買者が客となる。本決済システム100を遊園地、美術館、博物館等の有料施設で導入する場合には、施設を利用する利用者が客となる。各決済レーンLには、それぞれ固有のレーン識別情報として例えば3桁のレーン番号が割り当てられている。
決済システム100は、保留サーバ1と、各決済レーンLの取引処理装置3、決済装置4及び指示装置5とを、LAN(Local Area Network)等の通信ネットワーク6により双方向の通信自在に接続する。また決済システム100は、決済レーンL毎に入力装置2と取引処理装置3とを伝送ケーブル7で接続する。入力装置2と取引処理装置3とは、近距離無線通信により接続してもよい。保留サーバ1、入力装置2、取引処理装置3、決済装置4及び指示装置5の詳細については後述する。
図2は、1つの決済レーンLが備える入力装置2、取引処理装置3、決済装置4及び指示装置5の位置関係を示す模式図である。図2は、スーパーマーケット、ホームセンター等の小売店における決済レーンLを示す。決済レーンLは、商品が陳列される売場とは区分けされた会計場(レジ)に設けられている。
入力装置2は、チェックアウトカウンタ20に取り付けられている。チェックアウトカウンタ20は、購買者である客が図示矢印の方向に歩いて移動する通路PAに沿って配置されている。チェックアウトカウンタ20は、天面のほぼ中央に入力装置2を取り付け、該入力装置2よりも通路PAの上流側を登録前の購買商品を載せるためのスペースとし、下流側を登録後の購買商品を載せるためのスペースとしている。
入力装置2は、入出力デバイスとして、定置式スキャナ21と、ハンディスキャナ22と、タッチパネル23と、キーボード24と、ディスプレイ25とを備える。入力装置2は、チェックアウトカウンタ20の天面から上方に突出するように定置式スキャナ21を配置し、この定置式スキャナ21の周囲にハンディスキャナ22、タッチパネル23、キーボード24及びディスプレイ25を配置している。
詳しくは、入力装置2は、チェックアウトカウンタ20の天面に定置式スキャナ21を固定している。定置式スキャナ21は縦型であり、バーコードの読取窓が通路PAとは反対側の面に位置するように固定されている。入力装置2は、ハンディスキャナ22を、定置式スキャナ21の一側部に係止している。またタッチパネル23を、その操作パネル面が定置式スキャナ21の読取窓と同一方向を向くように定置式スキャナ21の上部に取り付けている。またキーボード24を、そのキー面がタッチパネル23の操作パネル面と同一方向を向くようにタッチパネル23の一側部に取り付けている。さらにディスプレイ25を、その表示画面が通路PAの側を向くように定置式スキャナ21の一側部に取り付けている。なお、ディスプレイ25は、タッチパネルであってもよい。
このような入出力デバイスの配置により、チェックアウトカウンタ20を挟んで通路PAとは反対側のスペースSPに立つ従業員、いわゆる店員は、定置式スキャナ21、ハンディスキャナ22、タッチパネル23又はキーボード24を操作して、客との取引に係る情報、つまりは客が買い入れる購買商品に係る情報、例えば商品コード、購買数量、値引額等を入力することができる。このとき店員は、タッチパネル23に表示される情報により、購買商品の商品名、単価等を確認することができる。客は、ディスプレイ25に表示される情報により、購買商品の商品名、単価等を確認することができる。入力装置2は、スキャナ装置等と言い換えることができる。
取引処理装置3は、POS(Point Of Sales)システムの端末として機能するコンピュータ機器である。取引処理装置3は、装置本体30と一体になったデバイスとしてキーボード31と第1のタッチパネル32を備え、装置本体30に対して外付けされるデバイスとしてハンディスキャナ33、第2のタッチパネル34、プリンタ35、自動釣銭機36、キャッシュレス決済端末37等を備える。取引処理装置3は、チェックアウトカウンタ20における下流側端部近傍の通路PAとは反対側に設置されたレジカウンタ38の天面に載置されている。
詳しくは、取引処理装置3は、キーボード31のキー面と第1のタッチパネル32の操作パネル面とが店員の立つスペースSPの側を向くように装置本体30をレジカウンタ38に載置している。そしてこの装置本体30の周囲に、ハンディスキャナ33、第2のタッチパネル34、プリンタ35、自動釣銭機36及びキャッシュレス決済端末37を配置している。ハンディスキャナ33は、スペースSPに立つ店員が操作可能な位置に配置されている。第2のタッチパネル34は、その表示画面を通路PAに立つ客が目視可能な位置に配置されている。プリンタ35は、通路PAに立つ客がレシートを受け取りやすい位置に配置されている。自動釣銭機36は、通路PAに立つ客が現金を投入し、払い出された釣銭を取り出しやすい位置に配置されている。キャッシュレス決済端末37は、通路PAに立つ客がクレジットカード決済、電子マネー決済、コード決済等のキャッシュレス決済を行う際に操作しやすい位置に配置されている。
このようなデバイスの配置により、通路PAに立つ客は、第2のタッチパネル34に表示される情報、例えば代金の支払いに係る情報をその場で確認することができる。客は、プリンタ35から発行されるレシートをその場で受け取ることができる。現金で代金を支払う客は、通路PAに立ったまま自動釣銭機36に現金を投入し、払い出された釣銭を回収することができる。キャッシュレス決済により代金を支払う客は、通路PAに立ったままキャッシュレス決済端末37を操作して、キャッシュレスで代金を支払うことができる。このように取引処理装置3は、代金の支払いに関する操作を客が自ら行うようにしたセルフタイプの決済装置として機能する。取引処理装置3は、POS端末、電子式キャッシュレジスタ、販売処理装置等と言い換えることができる。
決済装置4もまた、代金の支払いに関する操作を客が自ら行うようにしたセルフタイプの決済装置である。決済装置4は、取引処理装置3が使用中のために取引処理装置3では代金の支払いができない客が使用する。そのため決済装置4は、図示矢印で示される客の移動方向に対し、取引処理装置3よりも下流側に設置されている。決済装置4は、通路PAを挟んで取引処理装置3の反対側に設置されていてもよい。
決済装置4は、箱型をなす筐体40の一面を客が対峙する面とする。以下では、客と対峙する面を正面とする。決済装置4は、正面側から見て右側の側面に籠置台41を取り付けている。籠置台41は、決済装置4を使用して代金の支払いを行う客が購買商品を入れた買物籠等を置くためのスペースである。
決済装置4は、客とのマンマシンインターフェースとしてタッチパネル42を備える。タッチパネル42は、オペレータである客が操作しやすい位置に取り付けられている。本実施形態では、タッチパネル42は、表示画面を正面側に向けて、筐体40の頂部に取り付けられている。決済装置4は、筐体40にレシート印刷用のプリンタ77(図5を参照)を内蔵し、該プリンタ77によって印刷されたレシートを発行するためのレシート発行口43を筐体40の正面に形成している。また決済装置4は、自動釣銭機78(図5を参照)を内蔵し、硬貨投入口44、硬貨投出口45及び紙幣入出口46を筐体40の正面に形成している。このような配置により、代金を現金で支払う客は、紙幣入出口46に紙幣を投入し、また硬貨投入口44に硬貨を投入する。そして、紙幣入出口46から排出された釣銭としての紙幣又は硬貨投出口45に投出された釣銭としての硬貨を回収するとともにレシート発行口43から発行されたレシートを受け取る。また、図1では図示しないが、決済装置4は、キャッシュレス決済端末79(図5を参照)を備えており、キャッシュレス決済にも対応できるようになっている。
決済装置4は、筐体40の頂部にパトランプ47を取り付けている。パトランプ47は、決済装置4の動作状態をスペースSPに居る店員に報知するためのランプである。パトランプ47によって報知される決済装置4の動作状態には、決済中と待機中とがある。決済中は、客が代金の支払いを開始してから終了するまでの期間内である。それ以外の期間が待機中となる。決済装置4は、会計機、セルフPOS端末、支払い機等と言い換えることができる。
指示装置5は、詳細は後述するが、保留サーバ1に保留された取引に係る情報を決済装置4が取り込むか、取引処理装置3が取り込むかの指示を店員の操作により受け付ける装置である。指示装置5は、その一例としてタブレットを利用する。タブレットは、板状の液晶画面を備え、その画面を指又はペン等でタッチすることで操作できる入力デバイスである。指示装置5は、スペースSPに居る店員が操作者となる。このため、設置場所に特に制限はないが、指示装置5は、店員が操作しやすい位置に置かれていればよい。
[取引処理装置の構成説明]
図3は、取引処理装置3における装置本体30の要部回路構成を示すブロック図である。図示するように装置本体30は、プロセッサ61、メインメモリ62、補助記憶デバイス63、時計64、通信インターフェース65、スキャナインターフェース66、タッチパネルインターフェース67、プリンタインターフェース68、釣銭機インターフェース69、決済端末インターフェース610、入力装置インターフェース611及びシステム伝送路612等を備える。システム伝送路612は、アドレスバス、データバス、制御信号線等を含む。システム伝送路612は、プロセッサ61と他の各部とを接続し、相互間で授受されるデータ信号を伝送する。
装置本体30は、プロセッサ61と、メインメモリ62、補助記憶デバイス63、時計64、通信インターフェース65、スキャナインターフェース66、タッチパネルインターフェース67、プリンタインターフェース68、釣銭機インターフェース69、決済端末インターフェース610及び入力装置インターフェース611とを、システム伝送路612で接続することにより、コンピュータを構成する。そして装置本体30は、そのコンピュータに、システム伝送路612を介してキーボード31及び第1のタッチパネル32を接続する。
プロセッサ61は、上記コンピュータの中枢部分に相当する。プロセッサ61は、オペレーティングシステム又はアプリケーションプログラムに従って、取引処理装置3としての各種の機能を実現するべく各部を制御する。プロセッサ61は、例えばCPU(Central Processing Unit)である。プロセッサ61は、複数のプロセッサコアを含み、複数の処理を並行して実行することが可能なマルチコア・プロセッサである。
メインメモリ62は、上記コンピュータの主記憶部分に相当する。メインメモリ62は、不揮発性のメモリ領域と揮発性のメモリ領域とを含む。メインメモリ62は、不揮発性のメモリ領域ではオペレーティングシステム又はアプリケーションプログラムを記憶する。メインメモリ62は、プロセッサ61が各部を制御するための処理を実行する上で必要なデータを不揮発性又は揮発性のメモリ領域で記憶する場合もある。メインメモリ62は、揮発性のメモリ領域を、プロセッサ61によってデータが適宜書き換えられるワークエリアとして使用する。不揮発性のメモリ領域は、例えばROM(Read Only Memory)である。揮発性のメモリ領域は、例えばRAM(Random Access Memory)である。
補助記憶デバイス63は、上記コンピュータの補助記憶部分に相当する。例えばEEPROM(Electric Erasable Programmable Read-Only Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、あるいはSSD(Solid State Drive)等が補助記憶デバイス63となり得る。補助記憶デバイス63は、プロセッサ61が各種の処理を行う上で使用するデータ、プロセッサ61での処理によって作成されたデータ等を記憶する。補助記憶デバイス63は、上記のアプリケーションプログラムを記憶する場合もある。
時計64は、日付と時刻を計時する。プロセッサ61は、時計64によって計時されている日付と時刻を現在日時として処理する。
通信インターフェース65は、通信ネットワーク6に接続された保留サーバ1との間でデータ通信を行うためのインターフェースである。通信インターフェース65は、同じく通信ネットワーク6に接続されたPOSサーバ等の他のサーバ、あるいは決済装置4、指示装置5等との間でデータ通信を行うためのインターフェースでもある。POSサーバは、店舗で販売される各商品の商品名、単価等の商品データを記憶した商品マスタを備え、取引処理装置3で処理された購買商品の商品販売データを収集し集計して、販売時点の売上、在庫等を管理するためのコンピュータである。
スキャナインターフェース66、タッチパネルインターフェース67、プリンタインターフェース68、釣銭機インターフェース69及び決済端末インターフェース610は、いずれも装置本体30に外付けされたデバイスとデータ通信を行うためのインターフェースである。すなわちスキャナインターフェース66は、ハンディスキャナ33との間でデータ通信を行う。タッチパネルインターフェース67は、第2のタッチパネル34との間でデータ通信を行う。プリンタインターフェース68は、プリンタ35との間でデータ通信を行う。釣銭機インターフェース69は、自動釣銭機36との間でデータ通信を行う。決済端末インターフェース610は、キャッシュレス決済端末37との間でデータ通信を行う。
入力装置インターフェース611は、伝送ケーブル7で接続された入力装置2との間でデータ通信を行うためのインターフェースである。すなわち入力装置インターフェース611は、定置式スキャナ21、ハンディスキャナ22、タッチパネル23、キーボード24及びディスプレイ25との間でそれぞれデータ通信を行う。
図4は、メインメモリ62に形成される主要な記憶領域を示す模式図である。取引処理装置3は、メインメモリ62における揮発性記憶領域の一部を第1取引ファイル621、第2取引ファイル622、ステータスメモリ623、第1フラグメモリ624及び第2フラグメモリ625の領域としている。第1取引ファイル621及び第2取引ファイル622は、いずれも一取引として処理する購買商品に係る情報である商品販売データを記憶するための領域である。商品販売データは、購買商品の商品コード、商品名、単価、購買数量、販売金額等の項目を含む。販売金額は、単価に購買数量を乗算した金額である。商品販売データは、少なくとも購買商品の商品コードと購買数量とを含んでいればよい。ステータスメモリ623は、支払いステータスSTを記憶するための領域である。第1フラグメモリ624は、支払い中フラグFaを記憶するための領域である。第2フラグメモリ625は、保留中フラグFbを記憶するための領域である。
支払いステータスSTは、支払いに関する状態を表す識別情報である。支払いに関する状態には、入力装置2で代金支払い方法を指定しなかった第1状態と、入力装置2で代金支払い方法を指定した第2状態とがある。本実施形態では、第1状態を表す支払いステータスSTを“10”とし、第2状態を表す支払いステータスSTを“20”とする。
支払い中フラグFaは、取引処理装置3において代金の支払い中であるか否かを識別するための1ビットデータである。本実施形態では、代金の支払い中であることを示す支払い中フラグFaを“1”とし、代金の支払い中でないことを示す支払い中フラグFaを“0”とする。
保留中フラグFbは、当該取引処理装置3で処理した取引に係る情報を保留サーバ1で保留中か否かを識別するための1ビットデータである。本実施形態では、保留中であることを示す保留中フラグFbを“1”とし、保留中でないことを示す保留中フラグFbを“0”とする。
[決済装置の構成説明]
図5は、決済装置4の要部回路構成を示すブロック図である。図示するように決済装置4は、プロセッサ71、メインメモリ72、補助記憶デバイス73、時計74、通信インターフェース75及びシステム伝送路76等を備える。システム伝送路76は、アドレスバス、データバス、制御信号線等を含む。システム伝送路76は、プロセッサ71と他の各部とを接続し、相互間で授受されるデータ信号を伝送する。
決済装置4は、プロセッサ71と、メインメモリ72、補助記憶デバイス73、時計74及び通信インターフェース75とを、システム伝送路76で接続することにより、コンピュータを構成する。そして決済装置4は、そのコンピュータに、システム伝送路76を介してタッチパネル42、パトランプ47、プリンタ77、自動釣銭機78及びキャッシュレス決済端末79を接続する。
プロセッサ71は、上記コンピュータの中枢部分に相当する。プロセッサ71は、オペレーティングシステム又はアプリケーションプログラムに従って、決済装置4としての各種の機能を実現するべく各部を制御する。プロセッサ71は、例えばCPUである。プロセッサ71は、複数のプロセッサコアを含み、複数の処理を並行して実行することが可能なマルチコア・プロセッサである。
メインメモリ72は、上記コンピュータの主記憶部分に相当する。メインメモリ72は、不揮発性のメモリ領域と揮発性のメモリ領域とを含む。メインメモリ72は、不揮発性のメモリ領域ではオペレーティングシステム又はアプリケーションプログラムを記憶する。メインメモリ72は、プロセッサ71が各部を制御するための処理を実行する上で必要なデータを不揮発性又は揮発性のメモリ領域で記憶する場合もある。メインメモリ72は、揮発性のメモリ領域を、プロセッサ71によってデータが適宜書き換えられるワークエリアとして使用する。不揮発性のメモリ領域は、例えばROMである。揮発性のメモリ領域は、例えばRAMである。
補助記憶デバイス73は、上記コンピュータの補助記憶部分に相当する。例えばEEPROM、HDD、あるいはSSD等が補助記憶デバイス73となり得る。補助記憶デバイス73は、プロセッサ71が各種の処理を行う上で使用するデータ、プロセッサ71での処理によって作成されたデータ等を記憶する。補助記憶デバイス73は、上記のアプリケーションプログラムを記憶する場合もある。
時計74は、日付と時刻を計時する。プロセッサ71は、時計74によって計時されている日付と時刻を現在日時として処理する。
通信インターフェース75は、通信ネットワーク6に接続された保留サーバ1との間でデータ通信を行うためのインターフェースである。また通信インターフェース75は、同じく通信ネットワーク6に接続されたPOSサーバ等の他のサーバ、あるいは取引処理装置3、指示装置5等との間でデータ通信を行うためのインターフェースでもある。
図6は、メインメモリ72に形成される主要な記憶領域を示す模式図である。決済装置4は、メインメモリ72における揮発性記憶領域の一部を第3取引ファイル721及び第3フラグメモリ722の領域としている。第3取引ファイル721は、第1取引ファイル621及び第2取引ファイル622と同様に、いずれも一取引として処理する購買商品に係る情報である商品販売データを記憶するための領域である。
第3フラグメモリ722は、支払い中フラグFcを記憶するための領域である。支払い中フラグFcは、決済装置4において代金の支払い中であるか否かを識別するための1ビットデータである。本実施形態では、代金の支払い中であることを示す支払い中フラグFcを“1”とし、代金の支払い中でないことを示す支払い中フラグFcを“0”とする。
[保留サーバの構成説明]
図7は、保留サーバ1の要部回路構成を示すブロック図である。図示するように保留サーバ1は、プロセッサ11、メインメモリ12、補助記憶デバイス13、時計14、通信インターフェース15及びシステム伝送路16等を備える。システム伝送路16は、アドレスバス、データバス、制御信号線等を含む。システム伝送路16は、プロセッサ11と他の各部とを接続し、相互間で授受されるデータ信号を伝送する。
保留サーバ1は、プロセッサ11と、メインメモリ12、補助記憶デバイス13、時計14及び通信インターフェース15とを、システム伝送路16で接続することにより、コンピュータを構成する。
プロセッサ11は、上記コンピュータの中枢部分に相当する。プロセッサ11は、オペレーティングシステム又はアプリケーションプログラムに従って、保留サーバ1としての各種の機能を実現するべく各部を制御する。プロセッサ11は、例えばCPUである。プロセッサ11は、複数のプロセッサコアを含み、複数の処理を並行して実行することが可能なマルチコア・プロセッサである。
メインメモリ12は、上記コンピュータの主記憶部分に相当する。メインメモリ12は、不揮発性のメモリ領域と揮発性のメモリ領域とを含む。メインメモリ12は、不揮発性のメモリ領域ではオペレーティングシステム又はアプリケーションプログラムを記憶する。メインメモリ12は、プロセッサ11が各部を制御するための処理を実行する上で必要なデータを不揮発性又は揮発性のメモリ領域で記憶する場合もある。メインメモリ12は、揮発性のメモリ領域を、プロセッサ11によってデータが適宜書き換えられるワークエリアとして使用する。不揮発性のメモリ領域は、例えばROMである。揮発性のメモリ領域は、例えばRAMである。
補助記憶デバイス13は、上記コンピュータの補助記憶部分に相当する。例えばEEPROM、HDD、あるいはSSD等が補助記憶デバイス13となり得る。補助記憶デバイス13は、プロセッサ11が各種の処理を行う上で使用するデータ、プロセッサ11での処理によって作成されたデータ等を記憶する。補助記憶デバイス13は、上記のアプリケーションプログラムを記憶する場合もある。
時計14は、日付と時刻を計時する。プロセッサ11は、時計14によって計時されている日付と時刻を現在日時として処理する。
通信インターフェース15は、通信ネットワーク6に接続された取引処理装置3、決済装置4及び指示装置5との間でデータ通信を行うためのインターフェースである。
かかる構成の保留サーバ1は、補助記憶デバイス13における記憶領域の一部をレーンテーブル131の領域としている。レーンテーブル131のデータ構造を図8の模式図によって示す。図示するようにレーンテーブル131は、レーン番号のカラムCaと、取引処理装置IDのカラムCbと、決済装置IDのカラムCcと、指示装置IDのカラムCdとを有する。そして、カラムCaには、各決済レーンLのレーン番号が記述されている。カラムCb、カラムCc及びカラムCdには、同一行のカラムCaに記述されたレーン番号の決済レーンLに配置された取引処理装置3、決済装置4及び指示装置5の各IDが記述されている。決済システム100を構成する全ての取引処理装置3には、それぞれ異なる識別情報として取引処理装置IDが設定されている。同じく、全ての決済装置4には、それぞれ異なる識別情報として決済装置IDが記述されており、全ての指示装置5には、それぞれ異なる識別情報として決済装置IDが記述されている。
例えば3桁の数字“XXX”にレーン番号nnnを繋ぎ合わせることにより、レーン毎に異なるID“XXXnnn”を作成できる。そこで、3桁の数字“XXX”を取引処理装置3と決済装置4と指示装置5とで異なる数字とすることで、装置毎に異なる識別情報(装置ID)を作成することができる。
また、保留サーバ1は、補助記憶デバイス13における記憶領域の一部をレーン別フォルダ132の領域としている。レーン別フォルダ132は、決済レーンLの数だけ用意されたデータフォルダである。レーン別フォルダ132は、取引処理装置3から出力された取引に係る情報を記憶、つまりは保留するための領域である。保留サーバ1は、取引に係る情報を、その情報を出力した取引処理装置3のレーン別フォルダ132で記憶する。保留サーバ1は、保留装置と言い換えることができる。
[決済システムの機能説明]
図9は、保留サーバ1、入力装置2、取引処理装置3、決済装置4及び指示装置5がそれぞれ有する主要な機能構成を示す模式図である。以下では、入力装置2、取引処理装置3、指示装置5、保留サーバ1、決済装置4の順で各機能を説明する。
入力装置2は、入力手段201、終了受付手段202及び第1の支払い受付手段203としての機能を有する。入力手段201は、取引に係る情報、つまりは客が買い入れる購買商品に係る情報を入力する機能である。入力手段201は、定置式スキャナ21、ハンディスキャナ22、タッチパネル23、キーボード24等の入力デバイスを介して商品コード、購買数量等の購買商品に係る情報を入力する。例えば入力手段201は、定置式スキャナ21又はハンディスキャナ22によって読み取られたバーコードから、購買商品の商品コードを入力する。例えば入力手段201は、タッチパネル23又はキーボード24に対するテンキー操作によって入力された数値から、購買商品の購買数量を入力する。
終了受付手段202は、取引に係る情報、つまりは客が買い入れる購買商品に係る情報の入力終了指示を受け付ける機能である。終了受付手段202は、タッチパネル23、キーボード24等の入力デバイスを介して購買商品に係る情報の入力終了指示を受け付ける。例えば終了受付手段202は、タッチパネル23又はキーボード24に対する所定のキー操作によって生じた信号を入力終了指示として受け付ける。
第1の支払い受付手段203は、店員が操作者となるデバイスを介して代金支払い方法の選択入力を受け付ける機能である。店員が操作者となるデバイスは、例えばタッチパネル23である。第1の支払い受付手段203は、タッチパネル23に代金支払い方法の選択画面を表示する。そして第1の支払い受付手段203は、画面のタッチ操作により選択された代金支払い方法を選択入力された代金支払い方法として受け付ける。デバイスの種類は特に限定されない。例えばキーボード24であってもよい。代金支払い方法には、現金、クレジットカード、電子マネー、コード決済等がある。代金支払い方法には、商品券などの金券を含んでもよい。
取引処理装置3は、取得手段301、第1の金額出力手段302、第2の支払い受付手段303、第1の決済手段304、取引情報出力手段305、案内手段306及び実行手段307としての機能を有する。取得手段301は、伝送ケーブル7で接続された入力装置2から情報等を取得する機能である。取得手段301は、入力手段201により入力を受け付けた購買商品に係る情報を入力装置2から取得する。取得手段301は、終了受付手段202で受け付けた入力終了指示の信号を入力装置2から取得する。取得手段301は、第1の支払い受付手段203で受け付けた代金支払い方法の情報を入力装置2から取得する。
第1の金額出力手段302は、入力装置2を介して入力された取引に係る情報を基に決済に必要な金額を出力する機能である。取引に係る情報は、例えば購買商品に係る情報である。購買商品に係る情報には商品の価格と販売数量とが存在する。第1の金額出力手段302は、各購買商品の価格と販売数量とに基づいて決済に必要な金額を算出し、出力する。決済に必要な金額は、決済金額、合計金額、税込み合計金額、請求金額等と言い換えることができる。第1の金額出力手段302は、表示デバイスに決済に必要な金額を表示することによって出力する。表示デバイスは、入力装置2のタッチパネル23又はディスプレイ25が該当する。表示デバイスは、取引処理装置3の第1のタッチパネル32又は第2のタッチパネル34であってもよい。
第2の支払い受付手段303は、客が操作者となるデバイスを介して代金支払い方法の選択入力を受け付ける機能である。客が操作者となるデバイスは、例えば第2のタッチパネル34である。第2の支払い受付手段303は、第2のタッチパネル34に代金支払い方法の選択画面を表示する。そして第2の支払い受付手段303は、画面のタッチ操作により選択された代金支払い方法を選択入力された代金支払い方法として受け付ける。デバイスの種類は特に限定されない。客が操作者となるデバイスは、ディスプレイに表示されるポインタを動かすポインティングデバイスであってもよい。代金支払い方法は、現金、クレジットカード、電子マネー、コード決済等である。第2の支払い受付手段303は、終了受付手段202が入力終了指示を受け付けた時点で第1の支払い受付手段203が代金支払い方法の選択入力を受け付けていない場合に、代金支払い方法の選択入力を受け付ける。入力終了指示を受け付けた時点で代金支払い方法の選択入力を受け付けているか否かは、支払いステータスSTによって識別可能である。具体的には、支払いステータスSTが“10”のとき、すなわち入力装置2で代金支払い方法を指定しなかった第1状態であるとき、第2の支払い受付手段303は、第2のタッチパネル34を介していずれか1つの代金支払い方法が選択入力されるのを受け付ける。
第1の決済手段304は、第1の支払い受付手段203又は第2の支払い受付手段303で受け付けた代金支払い方法に従い、客との取引を決済する機能である。第1の決済手段304は、終了受付手段202が入力終了指示を受け付けた時点で取引の決済が可能である場合に、客との取引を決済する。すなわち第1の決済手段304は、第1フラグメモリ624によって記憶される支払い中フラグFaが“0”のとき、取引の決済が可能であると認定する。第1の決済手段304は、例えば代金支払い方法として現金を受け付けた場合には、自動釣銭機36と協働して客との取引を決済する。第1の決済手段304は、例えば代金支払い方法としてキャッシュレス決済を受け付けた場合には、キャッシュレス決済端末37と協働して客との取引を決済する。
取引情報出力手段305は、取引に係る情報を保留サーバ1に出力する機能である。取引情報出力手段305は、取引の決済が不可能な状態で入力装置2から取引に係る情報の入力終了指示を受けた場合に、取引に係る情報を保留サーバ1に出力する。取引に係る情報は、例えば購買商品に係る情報である。購買商品に係る情報は、商品販売データとして第1取引ファイル621又は第2取引ファイル622に記憶されている。取引情報出力手段305は、第1フラグメモリ624の支払い中フラグFaが“1”のときに取得手段301が入力終了指示の信号を取得すると、第1取引ファイル621又は第2取引ファイル622の商品販売データを、保留サーバ1に出力するように通信インターフェース65を制御する。
案内手段306は、保留サーバ1に保留された取引に係る情報の出力先を案内する機能である。保留サーバ1に保留された取引に係る情報の出力先は、決済装置4又は取引処理装置3である。案内手段306は、取引に係る情報の出力先が決済装置4である場合には、決済装置4での代金の支払いを案内する。案内手段306は、取引に係る情報の出力先が取引処理装置3である場合には、取引処理装置3での代金の支払いを案内する。例えば、表示デバイスに案内のための画像を表示することによって店員又は客に案内する。表示デバイスは、入力装置2のタッチパネル23又はディスプレイ25、あるいは取引処理装置3の第1のタッチパネル32又は第2のタッチパネル34等が該当する。
実行手段307は、保留サーバ1に保留された取引に係る情報を基に客との取引の決済を実行する機能である。実行手段307は、保留サーバ1から決済の実行が指令されると、第1の金額出力手段302及び第1の決済手段304を動作させて、客との取引の決済を実行する。保留サーバ1に保留された取引に係る情報の出力先が取引処理装置3に決定されると、保留サーバ1から取引処理装置3にその取引に係る情報が出力され、例えば第2取引ファイル622に記憶される。実行手段307は、保留サーバ1から決済の実行が指令されると、第2取引ファイル622に記憶された取引に係る情報を基に、決済を実行する。
指示装置5は、受付手段501、及び指示手段502としての機能を有する。受付手段501は、保留サーバ1に保留された取引に係る情報の出力先を受け付ける機能である。前述したように、取引に係る情報の出力先は、決済装置4又は取引処理装置3である。受付手段501は、取引に係る情報の出力先が決済装置4であることを宣言する第1の操作子と、取引に係る情報の出力先が取引処理装置3であることを宣言する第2の操作子とを含む。指示装置5としてタブレットが使用される場合、第1の操作子と第2の操作子は、タブレットの液晶画面に表示されるソフトキーである。受付手段501は、第1の操作子が操作入力されると、決済装置4を取引に係る情報の出力先として受け付ける。受付手段501は、第2の操作子が操作入力されると、取引処理装置3を取引に係る情報の出力先として受け付ける。
指示手段502は、受付手段501により受け付けた出力先に取引に係る情報を出力する指示を保留サーバ1に対して行う機能である。受付手段501により受け付けた出力先が決済装置4である場合、指示手段502は、保留サーバ1に対して取引に係る情報を決済装置4に出力することを指示する。具体的には、指示手段502は、取引に係る情報を決済装置4に出力することを指示する信号を保留サーバ1に出力する。受付手段501により受け付けた出力先が取引処理装置3である場合、指示手段502は、保留サーバ1に対して取引に係る情報を取引処理装置3に出力することを指示する。具体的には、指示手段502は、取引に係る情報を取引処理装置3に出力することを指示する信号を保留サーバ1に出力する。
保留サーバ1は、認識手段101、取引情報入力手段102、保留手段103及び保留情報出力手段104として機能を有する。認識手段101は、指示装置5から指示される出力先を認識する機能である。認識手段101は、指示装置5の指示手段502から取引に係る情報を取引処理装置3に出力することを指示する信号を受信した場合には、出力先を取引処理装置3として認識する。認識手段101は、指示装置5の指示手段502から取引に係る情報を決済装置4に出力することを指示する信号を受信した場合には、出力先を決済装置4として認識する。
取引情報入力手段102は、取引処理装置3から出力される取引に係る情報を入力する機能である。取引情報入力手段102は、入力した取引に係る情報がどの取引処理装置3から出力された情報なのかを識別する処理を含む。取引に係る情報には、その情報を出力した取引処理装置3の取引処理装置IDが含まれている。取引情報入力手段102は、取引処理装置IDで識別される取引処理装置3を取引に係る情報の出力元として特定する。
保留手段103は、取引処理装置3から出力された取引に係る情報を保留する機能である。保留手段103は、取引情報入力手段102により入力した取引に係る情報を、その情報の出力元として特定された取引処理装置3別に保留する。具体的には保留手段103は、取引に係る情報の送信元として特定された取引処理装置3が設置された決済レーンLのレーン別フォルダ132で取引に係る情報を記憶することにより、取引処理装置3別に取引に係る情報を保留する。
保留情報出力手段104は、指示装置5により指示された出力先に、保留手段103で保留した取引に係る情報を出力する機能である。保留情報出力手段104は、指示装置5により指示された出力先において決済が可能である場合に、レーン別フォルダ132に記憶した取引に係る情報をその出力先に出力する。例えば保留情報出力手段104は、指示装置5により指示された出力先が決済装置4である場合には、その決済装置4の支払い中フラグFcが“0”である場合に、取引に係る情報を決済装置4へと出力する。例えば保留情報出力手段104は、指示装置5により指示された出力先が取引処理装置3である場合には、その取引処理装置3の支払い中フラグFaが“0”である場合に、取引に係る情報を取引処理装置3へと出力する。
決済装置4は、取込み手段401、第2の金額出力手段402、第3の支払い受付手段403及び第2の決済手段404としての機能を有する。取込み手段401は、保留サーバ1に保留された取引に係る情報を取り込む機能である。取込み手段401は、保留サーバ1の保留情報出力手段104によって出力される取引に係る情報を取り込み、第3取引ファイル721に記憶する。
第2の金額出力手段402は、保留サーバ1に保留された取引に係る情報を基に決済に必要な金額を出力する機能である。第2の金額出力手段402は、取込み手段401により取り込んだ取引に係る情報を基に決済に必要な金額を出力する。第2の金額出力手段402は、表示デバイスに決済に必要な金額を表示することによって出力する。表示デバイスは、決済装置4のタッチパネル42等が該当する。
第3の支払い受付手段403は、客が操作者となるデバイスを介して代金支払い方法の選択入力を受け付ける機能である。客が操作者となるデバイスは、例えばタッチパネル42である。第3の支払い受付手段403は、タッチパネル42に代金支払い方法の選択画面を表示する。そして第3の支払い受付手段403は、画面のタッチ操作により選択された代金支払い方法を選択入力された代金支払い方法として受け付ける。デバイスの種類は特に限定されない。客が操作者となるデバイスは、ディスプレイに表示されるポインタを動かすポインティングデバイスであってもよい。代金支払い方法は、現金、クレジットカード、電子マネー、コード決済等である。
第2の決済手段404は、第1の支払い受付手段203又は第3の支払い受付手段403で受け付けた代金支払い方法に従い、客との取引を決済する機能である。第2の決済手段404は、第2の金額出力手段402により出力した金額相当の代金が、第1の支払い受付手段203又は第3の支払い受付手段403で受け付けた代金支払い方法で支払われた場合に、客との取引を決済する。例えば代金支払い方法として現金を受け付けた場合には、第2の決済手段404は、自動釣銭機78と協働して客との取引を決済する。例えば代金支払い方法としてキャッシュレス決済を受け付けた場合には、第2の決済手段404は、キャッシュレス決済端末79と協働して客との取引を決済する。
取引処理装置3の取得手段301、第1の金額出力手段302、第2の支払い受付手段303、第1の決済手段304、取引情報出力手段305、案内手段306及び実行手段307としての機能は、いずれもプロセッサ61が第1の業務プログラムに従って実行する情報処理によって実現される。
第1の業務プログラムは、メインメモリ62又は補助記憶デバイス63に記憶されるアプリケーションプログラムの一種である。第1の業務プログラムをメインメモリ62又は補助記憶デバイス63にインストールする方法は特に限定されるものではない。リムーバブルな記録媒体に第1の業務プログラムを記録して、あるいはネットワークを介した通信により第1の業務プログラムを配信して、メインメモリ62又は補助記憶デバイス63にインストールすることができる。記録媒体は、CD-ROM,メモリカード等のようにプログラムを記憶でき、かつ装置が読み取り可能であれば、その形態は問わない。
保留サーバ1の認識手段101、取引情報入力手段102、保留手段103及び保留情報出力手段104として機能は、プロセッサ11が第2の業務プログラムに従って実行する情報処理によって実現される。
第2の業務プログラムは、メインメモリ12又は補助記憶デバイス13に記憶されるアプリケーションプログラムの一種である。第2の業務プログラムをメインメモリ12又は補助記憶デバイス13にインストールする方法は特に限定されるものではない。リムーバブルな記録媒体に第2の業務プログラムを記録して、あるいはネットワークを介した通信により第2の業務プログラムを配信して、メインメモリ12又は補助記憶デバイス13にインストールすることができる。記録媒体は、CD-ROM,メモリカード等のようにプログラムを記憶でき、かつ装置が読み取り可能であれば、その形態は問わない。
決済装置4の取込み手段401、第2の金額出力手段402、第3の支払い受付手段403及び第2の決済手段404としての機能は、プロセッサ71が第3の業務プログラムに従って実行する情報処理によって実現される。
第3の業務プログラムは、メインメモリ72又は補助記憶デバイス73に記憶されるアプリケーションプログラムの一種である。第3の業務プログラムをメインメモリ72又は補助記憶デバイス73にインストールする方法は特に限定されるものではない。リムーバブルな記録媒体に第3の業務プログラムを記録して、あるいはネットワークを介した通信により第3の業務プログラムを配信して、メインメモリ72又は補助記憶デバイス73にインストールすることができる。記録媒体は、CD-ROM,メモリカード等のようにプログラムを記憶でき、かつ装置が読み取り可能であれば、その形態は問わない。
[決済システムの動作説明]
次に、図10乃至図19の流れ図、及び、図20乃至図42の画面例を用いて、決済システム100の主要な動作を説明する。なお、流れ図を用いて説明する動作の内容と手順は一例である。同様な作用効果を奏し得るのであれば、その内容及び手順は適宜変更することができる。また、画面例も一例である。出力されるテキストの内容、画像の配置、ソフトウェアキーの種類及びレイアウト等は、適宜変更することができる。
図10乃至図13は、取引処理装置3のプロセッサ61が第1の業務プログラムに従って実行する第1の情報処理の要部手順を示す流れ図である。売場を回って購買商品を集めた客は、会計場へと移動する。そして客は、空いている通路PAのチェックアウトカウンタ20に購買商品を置く。スペースSPに立つ店員は、客が会計場に来ると、登録開始を指令する。例えば店員は、タッチパネル23に表示されたスタートボタンにタッチする。この操作が、登録開始の指令となる。この指令を受けて、プロセッサ61は、第1の情報処理を開始する。プロセッサ61は、ACT101として入力装置2におけるタッチパネル23及びディスプレイ25の画面を登録画面とする。
図20は、タッチパネル23に表示される登録画面SAaの一例である。登録画面SAaは、カレントエリアAAaと、明細エリアAAbと、合計エリアAAcとに区分される。カレントエリアAAaは、最新の購買商品の商品名、購買数量及び販売金額を表示するためのエリアである。明細エリアAAbは、一連の番号順に、一取引における購買商品の商品名、購買数量、単価、値割引額及び販売金額をリスト形式で表示するエリアである。合計エリアAAcは、一取引における購買商品の購買数量の合計と販売金額の合計とを表示するエリアである。登録画面SAaは、小計ボタンBAaを含む。小計ボタンBAaは、ソフトウェアキーである。小計ボタンBAaは、一取引として登録した購買商品の小計出力を指令するための操作子である。
図21は、ディスプレイ25に表示される登録画面SBaの一例である。登録画面SBaは、画面を複数の行(図21の例では7つの行)に区分し、1行目から最終行の1つの前までの行を明細エリアABaの行とし、最終行を合計エリアABbの行とする。そして、明細エリアABaの行では、1行ずつ購買商品の商品名、単価、購買数量及び販売金額を表示する。合計エリアABbでは、1行に購買数量の合計と販売金額の合計とを表示する。
登録画面SAaを確認した店員は、チェックアウトカウンタ20に置かれた購買商品の登録を行う。すなわち店員は、購買商品に付されているバーコードを入力装置2の定置式スキャナ21又はハンディスキャナ22でスキャニングする。バーコードをスキャニングすることにより、入力装置インターフェース611を介して購買商品の商品コードが取引処理装置3に入力される。なお、購買商品にバーコードが付されていない場合には、店員は、入力装置2のタッチパネル23にバーコード無商品のリストを表示させる。そして店員は、そのリストの中から購買商品を選択する。このような操作により、バーコードのない購買商品の商品コードが入力装置インターフェース611を介して取引処理装置3に入力される。
タッチパネル23及びディスプレイ25の画面を登録画面SAa及び登録画面SBaとしたプロセッサ61は、ACT102へと進む。プロセッサ61は、ACT102として購買商品の登録を待ち受ける。入力装置インターフェース611を介して入力装置2から商品コードが入力されると、プロセッサ61は、購買商品の登録有りと判断する。プロセッサ61は、ACT102からACT103へと進む。プロセッサ61は、ACT103として商品販売データを処理する。この処理は、入力された商品コードで特定される商品の商品名、単価等を商品マスタから読込み、商品コード、商品名、単価、購買数量、販売金額等を含む購買商品の商品販売データを生成する処理である。購買商品の商品販売データを生成したプロセッサ61は、ACT104へと進む。プロセッサ61は、ACT104としてその購買商品の商品販売データを第1取引ファイル621に書き込んで記憶する。
購買商品の商品販売データを記憶したプロセッサ61は、ACT105へと進む。プロセッサ61は、ACT105として登録画面SAa及び登録画面SBaを更新する。
登録画面SAaに関しては、プロセッサ61は、第1取引ファイル621に書き込んだ販売データの商品名、購買数量及び販売金額をカレントエリアAAaに表示する。このとき、1つ前に登録された購買商品の商品販売データがカレントエリアAAaに表示されていた場合には、プロセッサ61は、商品販売データの商品名、購買数量、単価、値割引額及び販売金額を明細エリアAAbに表示する。またプロセッサ61は、第1取引ファイル621に記憶した全ての商品販売データの購買数量及び販売金額の合計を合計エリアAAcに表示する。
登録画面SBaに関しては、プロセッサ61は、第1取引ファイル621に書き込んだ販売データの商品名、単価、購買数量及び販売金額を明細エリアABaの1行目に表示する。このとき、明細エリアABaの1行目に販売データが表示されていた場合には、プロセッサ61は、1行目以降のデータを2行目以降に順次シフトしてから、第1取引ファイル621に書き込んだ販売データを1行目に表示する。またプロセッサ61は、第1取引ファイル621に記憶した全ての商品販売データの購買数量及び販売金額の合計を合計エリアABbに表示する。
登録画面SAa及び登録画面SBaを更新したプロセッサ61は、ACT106へと進む。プロセッサ61は、ACT106として次の購買商品が登録されたか否かを確認する。次の購買商品が登録されていない場合には、プロセッサ61は、ACT107へと進む。プロセッサ61は、ACT107として小計ボタンBAaが入力されたか否かを確認する。小計ボタンBAaが入力されていない場合には、プロセッサ61は、ACT106へと戻る。このようにプロセッサ61は、ACT106及びACT107として次の購買商品が登録されるか小計ボタンBAaが入力されるのを待ち受ける。
ACT106及びACT107の待ち受け状態において、購買商品が登録されると、プロセッサ61は、ACT106からACT103へと戻る。そしてプロセッサ61は、ACT103乃至ACT105の処理を前述したのと同様に実行する。かくして、店員が入力装置2の定置式スキャナ21、ハンディスキャナ22又はタッチパネル23を操作して、チェックアウトカウンタ20に置かれた購買商品のデータを1品ずつ入力する毎に、プロセッサ61は、その購買商品に係る情報、すなわち商品コードを基に購買商品の商品販売データを生成して、第1取引ファイル621に記憶する。またプロセッサ61は、登録画面SAa及び登録画面SBaを更新する。こうして、購買商品の登録を終えると、店員は、小計ボタンBAaにタッチする。
ACT106及びACT107の待ち受け状態において、小計ボタンBAaがタッチ操作により入力されると、プロセッサ61は、ACT108へと進む。プロセッサ61は、ACT108として入力装置2におけるタッチパネル23及びディスプレイ25の画面を小計画面とする。
図22は、タッチパネル23に表示される小計画面SAbの一例である。小計画面SAbは、一取引における購買商品の購買数量の合計と販売金額の合計が表示される合計エリアAAdを含む。また小計画面SAbは、小計値引ボタンBAb、小計割引ボタンBAc、支払い方法選択ボタンBAd、支払いボタンBAe及び戻るボタンBAfを含む。各ボタンBAb,BAc,BAe,BAfはソフトウェアキーである。小計値引ボタンBAbは、合計金額の値引を指令するための操作子である。小計割引ボタンBAcは、合計金額の割引を指令するための操作子である。因みに、小計値引ボタンBAbを入力するとともにキーボード24のテンキーで値引額を入力することにより、合計金額が値引される。同様に、小計割引ボタンBAcを入力するとともにキーボード24のテンキーで割引率を入力することにより、合計金額が割引される。
支払い方法選択ボタンBAdは、支払い方法の選択を指令するための操作子である。支払いボタンBAeは、購買商品の登録を終えて代金支払いへの移行を指令するための操作子である。戻るボタンBAfは、購買商品の登録に戻ることを指令するための操作子である。
図23は、ディスプレイ25に表示される小計画面SBbの一例である。小計画面SBbは、代金の支払いに関する情報が表示されるエリアABcを含む。エリアABcには、購買商品の合計数量及び合計金額と、預り金額と、残額が表示される。この時点では、預かり金額が発生していないので、預かり金額は0円であり、残額は、合計金額から預り金額を減じた金額となる。
小計画面SAbを確認した店員は、未登録の購買商品がチェックアウトカウンタ20に残っているか否かを確認する。未登録の購買商品がある場合、店員は戻るボタンBAfにタッチする。未登録の購買商品がない場合には、店員は客に支払い方法を確認するか否かを決める。例えば、店舗が混雑している時間帯は客に支払い方法を確認し、空いている時間帯は客に支払い方法を確認しない。客に支払い方法を確認する場合には、店員は支払い方法選択ボタンBAdにタッチする。客に支払い方法を確認しない場合には、店員は支払いボタンBAeにタッチする。
タッチパネル23の画面を小計画面SAbとし、またディスプレイ25の画面を小計画面SBbとしたプロセッサ61は、ACT109へと進む。プロセッサ61は、ACT109として戻るボタンBAfが入力されたか否かを確認する。戻るボタンBAfが入力されていない場合には、プロセッサ61は、ACT110へと進む。プロセッサ61は、ACT110として支払い方法選択ボタンBAdが入力されたか否かを確認する。支払い方法選択ボタンBAdが入力されていない場合には、プロセッサ61は、ACT111へと進む。プロセッサ61は、ACT111として支払いボタンBAeが入力されたか否かを確認する。支払いボタンBAeが入力されていない場合には、プロセッサ61は、ACT109へと戻る。このように、小計画面SAbを表示したプロセッサ61は、ACT109乃至ACT111において戻るボタンBAfが入力されるか、支払い方法選択ボタンBAdが入力されるか、支払いボタンBAeが入力されるのを待ち受ける。
ACT109乃至ACT111の待ち受け状態において、戻るボタンBAfがタッチ操作により入力されると、プロセッサ61は、ACT109からACT112へと進む。プロセッサ61は、ACT112としてタッチパネル23及びディスプレイ25の画面を直前の登録画面SAa及び登録画面SBaに戻す。そしてプロセッサ61は、ACT106及びACT107の待ち受け状態となる。かくして店員は、入力装置2の定置式スキャナ21、ハンディスキャナ22又はタッチパネル23を操作して、未登録であった購買商品のデータを入力することができる。
ACT109乃至ACT111の待ち受け状態において、支払い方法選択ボタンBAdがタッチ操作により入力されると、プロセッサ61は、ACT110から図11のACT121へと進む。プロセッサ61は、ACT121としてタッチパネル23の画面を支払い方法選択画面SAc(図24を参照)とする。ディスプレイ25の画面は、小計画面SBbのままである。
図24は、タッチパネル23に表示される支払い方法選択画面SAcの一例である。支払い方法選択画面SAcは、小計画面SAbと同様の合計エリアAAdを含む。また支払い方法選択画面SAcは、支払い方法別の選択ボタン群BAgを含む。選択ボタン群BAgには、現金ボタン、クレジットボタン、電子マネーボタン及びコード決済ボタンが含まれる。
現金ボタンは、現金支払いを指令するためのボタンである。クレジットボタンは、クレジットカード支払いを指令するためのボタンである。電子マネーボタンは、電子マネー支払いを指令するためのボタンである。コード決済ボタンは、コード決済支払いを指令するためのボタンである。現金ボタン、クレジットボタン、電子マネーボタン及びコード決済ボタンは、いずれもソフトウェアキーである。なお、支払い方法選択画面SAcには、商品券などの金券による支払いを指令するためのボタンが含まれていてもよい。
支払い方法選択画面SAcを確認した店員は、客に支払い方法を確認する。そして店員は、客が選択した支払い方法のボタンにタッチする。例えば客が現金で支払うことを希望した場合には、店員は、選択ボタン群BAgの現金ボタンにタッチする。例えば客がクレジットカードで支払うことを希望した場合には、店員は、選択ボタン群BAgのクレジットボタンにタッチする。同様に、客が電子マネー又はコード決済で支払うことを希望した場合にも、店員は、選択ボタン群BAgの該当するボタンにタッチする。
タッチパネル23の画面を支払い方法選択画面SAcとしたプロセッサ61は、ACT122へと進む。プロセッサ61は、ACT122として支払い方法が選択されるのを待ち受ける。選択ボタン群BAgに対するタッチ操作によりいずれかの支払い方法が選択されると、プロセッサ61は、ACT123へと進む。プロセッサ61は、ACT123として選択された支払い方法の支払いコードを取得する。本実施形態では、現金支払い、クレジットカード支払い、電子マネー支払い、コード決済支払い等の支払い方法別に予め固有の支払いコードが設定されている。例えば現金ボタンがタッチされた場合には、プロセッサ61は、現金支払いに対応する支払いコード、例えば“11”を取得する。例えばクレジットボタンがタッチされた場合には、プロセッサ61は、クレジットカード支払いに対応する支払いコード、例えば“22”を取得する。他の電子マネーボタン及びコード決済ボタンがタッチされた場合も同様である。
支払いコードを取得したプロセッサ61は、ACT124へと進む。プロセッサ61は、ACT124としてタッチパネル23の画面を支払い画面SAd(図25を参照)とする。ディスプレイ25の画面は、小計画面SBbのままである。
図25は、支払い方法として現金支払いが選択された際の支払い画面SAdの一例である。支払い画面SAdは、小計画面SAb及び支払い方法選択画面SAcと同様の合計エリアAAdを含む。また支払い画面SAdは、支払いボタンBAhを含む。支払いボタンBAhは、代金支払いへの移行を指令するための操作子である。支払いボタンBAhは、ソフトウェアキーである。支払い画面SAdを確認した店員は、支払いボタンBAhにタッチする。
タッチパネル23の画面を支払い画面SAdとしたプロセッサ61は、ACT125へと進む。プロセッサ61は、ACT125として支払いボタンBAhが入力されるのを待ち受ける。支払いボタンBAhがタッチ操作により入力されると、プロセッサ61は、ACT126へと進む。
一方、図10におけるACT109乃至ACT111の待ち受け状態において、支払いボタンBAeがタッチ操作により入力されると、プロセッサ61は、ACT111から図11のACT126へと進む。このように、小計画面SAbの支払いボタンBAe又は支払い画面SAdの支払いボタンBAhが入力されると、プロセッサ61は、ACT126へと進む。
プロセッサ61は、ACT126として支払い中フラグFaを調べる。取引処理装置3において代金の支払いが行われていない状態では、支払い中フラグFaは“0”である。支払い中フラグFaが“0”であるとき、プロセッサ61は、ACT126から図12のACT131へと進む。ACT131以降の処理については後述する。
ACT126において支払い中フラグFaが“1”、すなわち取引処理装置3において代金の支払いが行われている状態では、プロセッサ61は、ACT127へと進む。プロセッサ61は、ACT127として保留中フラグFbを調べる。同じ決済レーンLで決済した前の客の取引に係る情報が保留サーバ1で保留されていない場合には、保留中フラグFbは“0”である。保留中フラグFbが“0”であるとき、プロセッサ61は、ACT128から図13のACT141へと進む。ACT141以降の処理についても後述する。
ACT127において保留中フラグFbが“1”、すなわち同じ決済レーンLで決済した前の客の取引に係る情報が保留サーバ1で保留されている場合には、プロセッサ61は、ACT128へと進む。プロセッサ61は、ACT128としてタッチパネル23の小計画面SAb又は支払い画面SAdに代金の支払いが不可能であることを報知するポップアップPUa(図26を参照)を表示する。またプロセッサ61は、ディスプレイ25の小計画面SBbに、代金の支払いが不可能であるため待機することを指示するためのテキストTXa(図27を参照)を表示する。
図26は、タッチパネル23の支払い画面SAdに表示されるポップアップPUaの一例である。ポップアップPUaを確認した店員は、前の客が代金の支払いを終えるまで待機することとなる。
図27は、ディスプレイ25の小計画面SBbに表示されるテキストTXaの一例である。テキストTXaを確認した客は、代金の支払いが可能となるまで待機することとなる。
タッチパネル23及びディスプレイ25を用いて代金の支払いが不可能であることを報知したプロセッサ61は、ACT125へと戻る。プロセッサ61は、支払いボタンBAe又は支払いボタンBAhが再度入力されるのを待ち受ける。支払いボタンBAe又は支払いボタンBAhが入力されると、プロセッサ61は、ACT126へと進む。そしてプロセッサ61は、ACT126以降の処理を前述したのと同様に実行する。したがって、支払い中フラグFaが“0”に書き換えられていた場合には、プロセッサ61は、図12のACT131へと進む。支払い中フラグFaは“1”のままだが保留中フラグFbが“0”に書き換えられていた場合には、プロセッサ61は、図13のACT141へと進む。
これに対し、支払い中フラグFa及び保留中フラグFbが依然として“1”のままであった場合には、プロセッサ61は、ACT128へと進む。したがって、タッチパネル23の小計画面SAb又は支払い画面SAdにはポップアップPUaが継続して表示され、ディスプレイ25の小計画面SBbにはテキストTXaが継続して表示される。
支払い中フラグFaが“0”のとき、すなわち取引処理装置3において代金の支払いが行われていないときに、小計画面SAbの支払いボタンBAe又は支払い画面SAdの支払いボタンBAhが入力されると、プロセッサ61は、図12のACT131へと進む。プロセッサ61は、ACT131としてタッチパネル23の小計画面SAb又は支払い画面SAdに取引処理装置3での代金支払いが可能であることを報知するポップアップPUb(図28を参照)を表示する。またプロセッサ61は、ディスプレイ25の小計画面SBbに、代金の支払いが可能であることを指示するためのテキストTXb(図29を参照)を表示する。
図28は、タッチパネル23の支払い画面SAdに表示されるポップアップPUbの一例である。ポップアップPUbを確認した店員は、取引処理装置3で代金の支払いが可能であることを知り得るので、客を取引処理装置3が設置されている方へと案内することとなる。
図29は、ディスプレイ25の小計画面SBbに表示されるテキストTXbの一例である。テキストTXbを確認した客は、店員の案内に従い取引処理装置3が設置されている方へと移動し、代金の支払いを行うこととなる。
タッチパネル23及びディスプレイ25を用いて代金の支払いが可能であることを報知したプロセッサ61は、ACT132へと進む。プロセッサ61は、ACT132として第1取引ファイル621に記憶されたデータ、つまりは一取引として登録された購買商品の商品販売データを第2取引ファイル622で記憶するように制御する。
こうして、第2取引ファイル622において一取引として登録された購買商品の商品販売データを記憶したならば、プロセッサ61は、ACT133へと進む。プロセッサ61は、ACT133として支払いコードを取得しているか否かを確認する。
支払いコードを取得していない場合には、プロセッサ61は、ACT133からACT134へと進む。プロセッサ61は、ACT134としてステータスメモリ623に記憶される支払いステータスSTを“10”とする。これに対し、ACT123の処理において支払いコードを取得している場合には、プロセッサ61は、ACT133からACT135へと進む。プロセッサ61は、ACT135としてその支払いコードを第2取引ファイル622に追加する。またプロセッサ61は、ACT136としてステータスメモリ623に記憶される支払いステータスSTを“20”とする。
ACT134又はACT136の処理を終えると、プロセッサ61は、ACT137へと進む。プロセッサ61は、ACT137として第1フラグメモリ624の支払い中フラグFaを“1”に書き換える。またプロセッサ61は、ACT138として第1取引ファイル621をクリアする。以上でプロセッサ61は、第1の情報処理を終了する。
一方、支払い中フラグFaは“1”であるが、保留中フラグFbが“0”のときに、小計画面SAbの支払いボタンBAe又は支払い画面SAdの支払いボタンBAhが入力されると、プロセッサ61は、図13のACT141へと進む。プロセッサ61は、ACT141として支払いコードを取得しているか否かを確認する。支払いコードを取得していない場合には、プロセッサ61は、ACT141からACT142へと進む。プロセッサ61は、ACT142としてステータスメモリ623に記憶される支払いステータスSTを“10”とする。これに対し、ACT123の処理において支払いコードを取得している場合には、プロセッサ61は、ACT141からACT143へと進む。プロセッサ61は、ACT143としてその支払いコードを第1取引ファイル621に追加する。またプロセッサ61は、ACT144としてステータスメモリ623に記憶される支払いステータスSTを“20”とする。
ACT142又はACT144の処理を終えると、プロセッサ61は、ACT145へと進む。プロセッサ61は、ACT145として通信インターフェース65を介して保留サーバ1に保留イベントを送信する。保留イベントは、第1取引ファイル621の保留を要求するイベントである。保留イベントには、当該取引処理装置3の取引処理装置IDが含まれている。
詳細は後述するが、保留イベントを受信した保留サーバ1からは許諾応答が返信されるので、プロセッサ61は、ACT146として許諾応答を待ち受ける。そして通信インターフェース65を介して許諾応答を受信すると、プロセッサ61は、ACT147へと進む。プロセッサ61は、ACT147として第1取引ファイル621に記憶したデータ、つまりは、一取引として処理する購買商品に係る情報である商品販売データを保留サーバ1に出力する。
その後、プロセッサ61は、ACT148として保留中フラグFbを“1”にする。またプロセッサ61は、ACT149として第1取引ファイル621をクリアする。以上でプロセッサ61は、第1の情報処理を終了する。
図12を用いて説明したように、支払いボタンBAe又は支払い画面SAdが入力されたときに支払い中フラグFaが“0”である場合、つまりは取引処理装置3で代金を支払っている客がいない場合には、取引処理装置3での代金支払いが可能であることが報知される。また、支払い中フラグFaが“1”となり、第1取引ファイル621がクリアされる。したがって、客は、取引処理装置3の設置場所まで移動して代金の支払いを行うこととなる。
一方、図13を用いて説明したように、支払いボタンBAe又は支払い画面SAdが入力されたときに支払い中フラグFaが“1”である場合、つまりは取引処理装置3で代金を支払っている客がいる場合には、第1取引ファイル621のデータが保留サーバ1に出力される。また、保留中フラグFbが“1”となり、第1取引ファイル621がクリアされる。そしてこの時点では、客が取引処理装置3で代金を支払うのか、決済装置4で代金を支払うのかは定まっていない。
ところで、図12及び図13を用いて説明したように、第1の情報処理が終了すると、第1取引ファイル621は、ACT138又はACT149の処理によりクリアされる。したがって、取引処理装置3のプロセッサ61は、引き続き第1の情報処理を開始することができる。すなわち、次の客が会計場に来たので店員が登録開始を指令すると、プロセッサ61は、ACT101以降の第1の情報処理を前述したのと同様に実行する。したがって、タッチパネル23の画面は、登録画面SAaとなる。
ここにプロセッサ61は、入力装置インターフェース611を介してACT102及びACT106の処理を実行することにより、入力手段201により入力を受け付けた購買商品に係る情報を入力装置2から取得する取得手段(第1の取得手段)301としての機能を実現する。またプロセッサ61は、入力装置インターフェース611を介してACT111及びACT125の処理を実行することにより、終了受付手段202で受け付けた入力終了指示の信号を入力装置2から取得する取得手段(第2の取得手段)301としての機能を実現する。さらにプロセッサ61は、入力装置インターフェース611を介してACT121乃至ACT123の処理を実行することにより、第1の支払い受付手段203で受け付けた代金支払い方法の情報を入力装置2から取得する取得手段(第3の取得手段)301としての機能を実現する。
プロセッサ61は、タッチパネル23及びディスプレイ25と協働してACT108及びACT124の処理を実行することにより、第1の金額出力手段302としての機能を実現する。プロセッサ61は、通信インターフェース65と協働して、ACT145乃至ACT147の処理を実行することにより、取引情報出力手段305としての機能を実現する。
図14は、取引処理装置3のプロセッサ61が第1の業務プログラムに従って実行する第2の情報処理の要部手順を示す流れ図である。プロセッサ61は、前述した第1の情報処理と並行して第2の情報処理を実行する。
プロセッサ61は、ACT151として支払い中フラグFaが“1”になるのを待ち受ける。第1の情報処理のACT137において、支払い中フラグFaが“1”になると、プロセッサ61は、ACT152へと進む。プロセッサ61は、ACT152として支払いステータスSTを調べる。支払いステータスSTが“10”、すなわち第1の情報処理で代金の支払い方法が選択されなかった場合には、プロセッサ61は、ACT152からACT153へと進む。プロセッサ61は、ACT153として第2のタッチパネル34の画面を支払い方法選択画面SCa(図30を参照)とする。
図30は、第2のタッチパネル34に表示される支払い方法選択画面SCaの一例である。支払い方法選択画面SCaは、支払い方法別の選択ボタン群BCaを含む。選択ボタン群BCaには、現金ボタン、クレジットボタン、電子マネーボタン及びコード決済ボタンが含まれる。また支払い方法選択画面SCaは、一取引における購買商品の購買数量の合計と販売金額の合計が表示される合計エリアACaを含む。合計エリアACaには、第2取引ファイル622に記憶された購買商品の商品販売データを基に算出された購買数量の合計と販売金額の合計が表示される。
支払い方法選択画面SCaを確認した客は、希望する支払い方法のボタンにタッチする。例えば現金で支払うことを希望した客は、選択ボタン群BCaの現金ボタンにタッチする。例えばクレジットカードで支払うことを希望する客は、選択ボタン群BCaのクレジットボタンにタッチする。例えば電子マネーで支払うことを希望する客は、選択ボタン群BCaの電子マネーボタンにタッチする。例えばコード決済で支払うことを希望する客は、選択ボタン群BCaのコード決済ボタンにタッチする。
第2のタッチパネル34の画面を支払い方法選択画面SCaとしたプロセッサ61は、ACT154へと進む。プロセッサ61は、ACT154として支払い方法が選択されるのを待ち受ける。選択ボタン群BCaに対するタッチ操作によりいずれかの支払い方法が選択されると、プロセッサ61は、ACT155へと進む。プロセッサ61は、ACT155として、第1の情報処理のACT123の処理と同様に、選択された支払い方法の支払いコードを取得する。
一方、ACT152において支払いステータスSTが“20”、すなわち第1の情報処理で代金の支払い方法が選択されていた場合には、プロセッサ61は、ACT152からACT156へと進む。プロセッサ61は、ACT156として第2取引ファイル622から支払いコードを抽出する。
ACT155又はACT156の処理を終えたプロセッサ61は、ACT157へと進む。プロセッサ61は、ACT157として第2のタッチパネル34の画面を支払い通知画面SCb(図31を参照)とする。支払い通知画面SCbは、ACT155又はACT156の処理により得た支払いコードに基づく画面である。
図31は、第2のタッチパネル34に表示される支払い通知画面SCbの一例である。図31は、ACT155又はACT156の処理により現金支払いの支払いコードを得た場合の支払い通知画面SCbを示す。支払い通知画面SCbは、釣銭機情報エリアACbを含む。釣銭機情報エリアACbには、合計金額と、自動釣銭機36に投入された現金の総額いわゆる投入金額と、合計金額から投入金額を減額した残額とが表示される。
支払い通知画面SCbを確認した客は、自らが選択した支払い方法で代金を支払う。例えば現金支払いを選択した客は、自動釣銭機36に現金を投入する。クレジットカード支払いを選択した客は、キャッシュレス決済端末37のリーダでクレジットカードのデータを読み取らせる。電子マネー支払いを選択した客は、キャッシュレス決済端末37のリーダで電子マネー媒体のデータを読み取らせる。コード決済支払いを選択した客は、キャッシュレス決済端末37のスキャナでコード決済用のバーコードまたは二次元データコードを読み取らせる。
第2のタッチパネル34の画面を支払い通知画面SCbとしたプロセッサ61は、ACT158へと進む。プロセッサ61は、ACT158として代金の支払いが開始されるのを待ち受ける。例えば現金支払いが選択された場合には、プロセッサ61は、自動釣銭機36に現金が投入されるのを待ち受ける。例えばクレジットカード支払いが選択された場合には、プロセッサ61は、キャッシュレス決済端末37でクレジットカードのデータが読み取られるのを待ち受ける。例えば電子マネー支払いが選択された場合には、プロセッサ61は、キャッシュレス決済端末37で電子マネーのデータが読み取られるのを待ち受ける。例えばコード決済支払いが選択された場合には、プロセッサ61は、キャッシュレス決済端末37でコード決済用のバーコード又は二次元データコードが読み取られるのを待ち受ける。
代金の支払いが開始されると、プロセッサ61は、ACT158からACT159へと進む。プロセッサ61は、ACT159として取引番号を発番する。取引番号は、例えば3桁の取引処理装置IDに4桁の一連番号を付した7桁の番号である。一連番号は、取引処理装置3において取引が決済される毎に“1”ずつ加算される。取引番号を発番したプロセッサ61は、ACT160へと進む。プロセッサ61は、ACT160として第2のタッチパネル34の画面を支払い中画面SCc(図32を参照)とする。
図32は、第2のタッチパネル34に表示される支払い中画面SCcの一例である。図32は、ACT155又はACT156の処理により現金支払いの支払いコードを得た場合の支払い中画面SCcを示す。支払い中画面SCcは、支払い通知画面SCbと同一のレイアウトである。現金支払い中画面SCcは、釣銭機情報エリアACbに表示される情報が、自動釣銭機36に投入された現金の金額に応じて更新される。支払い中画面SCcは、さらに会計ボタンBCbを含む。会計ボタンBCbは、ソフトウェアキーである。会計ボタンBCbは、代金の支払い終了を指令するための操作子である。選択した支払い方法での代金の支払いを終えた客は、会計ボタンBCbにタッチする。
第2のタッチパネル34の画面を支払い中画面SCcとしたプロセッサ61は、ACT161へと進む。プロセッサ61は、ACT161として会計ボタンBCbが入力されるのを待ち受ける。会計ボタンBCbがタッチ操作により入力されると、プロセッサ61は、ACT162へと進む。プロセッサ61は、ACT162として支払いコードに基づき取引の決済処理を実行する。すなわち、支払いコードが現金支払いのコードである場合には、プロセッサ61は、自動釣銭機36に投入された現金で取引の決済処理を実行する。支払いコードがクレジットカード支払いのコードである場合には、プロセッサ61は、キャッシュレス決済端末37で読み取ったクレジットカードのデータで取引の決済処理を実行する。支払いコードが電子マネー支払いのコードである場合には、プロセッサ61は、キャッシュレス決済端末37で読み取った電子マネーのデータで取引の決済処理を実行する。支払いコードがコード決済支払いのコードである場合には、プロセッサ61は、キャッシュレス決済端末37で読み取ったバーコード又は二次元データコードで取引の決済処理を実行する。これらの決済処理はいずれも周知であるので、詳細な説明は省略する。
決済処理を終えると、プロセッサ61は、ACT163へと進む。プロセッサ61は、ACT163としてプリンタ35を駆動してレシートを発行する。またプロセッサ61は、ACT164として第2のタッチパネル34の画面を支払い完了画面SCd(図33を参照)とする。レシートは、購買商品の商品名、価格、数量、金額等の明細を記録したシートである。レシートには、取引日付、時刻、取引番号等も記録される。
図33は、第2のタッチパネル34に表示される支払い完了画面SCdの一例である。図33は、ACT155又はACT156の処理により現金支払いの支払いコードを得た場合の支払い完了画面SCdを示す。支払い完了画面SCdは、支払い通知画面SCb及び支払い中画面SCcと同様の釣銭機情報エリアACbを含む。支払い完了画面SCdを確認した客は、レシートとお釣りを取って店を出ることとなる。
支払い完了画面SCdを表示したプロセッサ61は、ACT165へと進む。プロセッサ61は、ACT165として第2取引ファイル622に記憶したデータ、つまりは決済を完了した客が購入した商品のデータを保存する。データの保存先は、例えば補助記憶デバイス63である。データの保存先は、メインメモリ62であってもよい。あるいは、通信インターフェース65を介してPOSサーバに第2取引ファイル622のデータを送信して、POSサーバで保存してもよい。POSサーバの代わりに保留サーバ1で保存してもよい。
第2取引ファイル622のデータを保存したプロセッサ61は、ACT166へと進むプロセッサ61は、ACT166として第2取引ファイル622をクリアする。またプロセッサ61は、ACT167として支払い中フラグFaを“0”に書き換える。以上で、プロセッサ61は、第2の情報処理を終了する。
ここにプロセッサ61は、第2のタッチパネル34と協働してACT157の処理を実行することにより、第1の金額出力手段302としての機能を実現する。プロセッサ61は、第2のタッチパネル34と協働してACT153乃至ACT154の処理を実行することにより、第2の支払い受付手段303としての機能を実現する。プロセッサ61は、ACT162の処理を実行することにより、第1の決済手段304としての機能を実現する。
このように、支払い中フラグFaが“0”のときに小計画面SAbの支払いボタンBAe又は支払い画面SAdの支払いボタンBAhが入力されて、支払い中フラグFaが“1”になると、プロセッサ61は、ACT152乃至ACT167の処理を実行する。この処理に基づく取引処理装置3の動作により、客は、取引処理装置3をセルフで操作して取引を決済することができる。
図15は、取引処理装置3のプロセッサ61が第1の業務プログラムに従って実行する第3の情報処理の要部手順を示す流れ図である。プロセッサ61は、前述した第1の情報処理と並行して第3の情報処理も実行する。
プロセッサ61は、ACT171として保留中フラグFbが“1”になるのを待ち受ける。第1の情報処理のACT148において、保留中フラグFbが“1”になると、プロセッサ61は、ACT172へと進む。プロセッサ61は、ACT172としてタッチパネル23の画面に代金の支払い先を指示することを店員に通知するポップアップPUc(図34を参照)を表示する。
図34は、タッチパネル23の登録画面SAaに表示されるポップアップPUcの一例である。ポップアップPUcを確認した店員は、取引に係る情報を保留サーバ1で保留した客の代金支払先を決定する。具体的には、取引処理装置3では別の客が代金を支払っているが、決済装置4では代金の支払いを行っている客が居ない場合には、店員は、決済装置4を代金支払先として決定する。ただし、決済装置4において例えばレシート切れ、釣銭不足等の異常が発生していた場合には、店員は、取引処理装置3を代金支払先として決定する。代金支払先を決定した店員は、その決定に基づき、指示装置5を操作する。
このときの店員の操作を明確にするために、図15の説明を一時中断し、図16及び図17を用いて保留サーバ1のプロセッサ11が実行する情報処理について先に説明する。
図16及び図17は、保留サーバ1のプロセッサ11が第2の業務プログラムに従って実行する第4の情報処理の要部手順を示す流れ図である。プロセッサ11は、ACT201として保留イベントを待ち受けている。通信インターフェース15を介して保留イベントを受信すると、プロセッサ11は、ACT202へと進む。プロセッサ11は、ACT202として許諾応答を返信する。すなわちプロセッサ11は、保留イベントに含まれている取引処理装置IDにより特定される取引処理装置に対して許諾応答を返信する。
図13を用いて説明したように、保留イベントを送信した取引処理装置3のプロセッサ61は、許諾応答を受信すると、第1取引ファイル621のデータを保留サーバ1へと出力する。そこで、許諾応答を返信したプロセッサ11は、ACT203として第1取引ファイル621のデータを待ち受ける。通信インターフェース15を介して第1取引ファイル621のデータを受信すると、プロセッサ11は、ACT204へと進む。プロセッサ11は、ACT204としてデータ送信元の取引処理装置3に対して設定された取引処理装置IDを取得する。取引処理装置IDは、保留イベントに含まれている。取引処理装置IDは、第1取引ファイル621のデータに含まれていてもよい。
取引処理装置IDを検出したプロセッサ11は、ACT205へと進む。プロセッサ11は、ACT205としてデータ送信元の取引処理装置3が設置されている決済レーンLのレーン番号を取得する。具体的にはプロセッサ11は、レーンテーブル131を参照して、取引処理装置IDと同一行のカラムCaに記述されているレーン番号を取得する。
レーン番号を取得したプロセッサ11は、ACT206へと進む。プロセッサ11は、ACT206として取得したレーン番号で識別されるレーン別フォルダ132に、取引処理装置3から受信した第1取引ファイル621のデータを保存する。またプロセッサ11は、ACT207としてレーンテーブル131を参照して、取引処理装置IDと同一行のカラムCdに記述されている指示装置IDを取得する。そしてプロセッサ11は、ACT208としてその指示装置IDで識別される指示装置5に対して指示画面のデータを出力する。
指示画面のデータを受信した指示装置5においては、タブレットの液晶画面に指示画面SDa(図35を参照)が表示される。
図35は、指示画面SDaの一表示例である。指示画面SDaには、取込みボタンBDaと戻すボタンBDbとが表示される。取込みボタンBDaと戻すボタンBDbは、ソフトキーである。取込みボタンBDaは、取引に係る情報の出力先が決済装置4であることを宣言する第1の操作子として機能する。戻すボタンBDbは、取引に係る情報の出力先が取引処理装置3であることを宣言する第2の操作子として機能する。このような指示画面SDaを表示した指示装置5は、受付手段501としての機能を実現する。
代金支払先を決定した店員は、その決定に基づき、指示装置5を操作する。具体的には、決済装置4を代金支払先として決定した店員は、取込みボタンBDaを入力する。取込みボタンBDaが入力されると、指示装置5から保留サーバ1に対して第1信号が出力される。第1信号は、取込みボタンBDaの入力に応じて出力される信号である。第1信号は、決済装置4を代金支払先として決定したことを指示する信号である。取引処理装置3を代金支払先として決定した店員は、戻すボタンBDbを入力する。戻すボタンBDbが入力されると、指示装置5から保留サーバ1に対して第2信号が出力される。第2信号は、戻すボタンBDbの入力に応じて出力される信号である。第2信号は、取引処理装置3を代金支払先として決定したことを指示する信号である。このような第1信号又は第2信号を出力する指示装置5は、指示手段502としての機能を実現する。
指示画面SDaのデータを出力したプロセッサ11は、図17のACT211へと進む。プロセッサ11は、ACT211として取込みボタンBDaが入力されたか否かを確認する。取込みボタンBDaが入力されていない場合、プロセッサ11は、ACT212へと進む。プロセッサ11は、ACT212として戻すボタンBDbが入力されたか否かを確認する。戻すボタンBDbが入力されていない場合、プロセッサ11は、ACT211へと戻る。このようにプロセッサ11は、ACT211及びACT212において、指示画面SDaの取込みボタンBDaが入力されるか、戻すボタンBDbが入力されるのを待ち受ける。
ACT211及びACT212の待ち受け状態において、指示装置5から第1信号を受信すると、プロセッサ11は、取込みボタンBDaが入力されたと認識する。プロセッサ11は、ACT213へと進む。プロセッサ11は、ACT213としてレーンテーブル131を参照して、取引処理装置IDと同一行のカラムCcに記述されている決済装置IDを取得する。そしてプロセッサ11は、ACT214としてその決済装置IDで識別される決済装置4に対して実行イベントを送信する。実行イベントは、決済処理の実行を要求するイベントである。
詳細は後で図18を用いて説明するが、実行イベントを受信した決済装置4からは、許諾応答又は否定応答が返信される。許諾応答は、決済装置4において取引の決済が可能な場合に返信される。否定応答は、決済装置4において取引の決済が不可能な場合に返信される。
実行イベントを送信したプロセッサ11は、ACT215へと進む。プロセッサ11は、ACT215として許諾応答を受信したか否かを確認する。許諾応答を受信した場合、プロセッサ11は、ACT216へと進む。プロセッサ11は、ACT216として保留ファイルを決済装置4へと送信する。すなわちプロセッサ11は、ACT205において取得したレーン番号のレーン別フォルダ132に記憶した第1取引ファイル621のデータを、ACT213の処理で取得した決済装置IDで識別される決済装置4へと送信する。
保留ファイルを送信したプロセッサ11は、ACT217へと進む。プロセッサ11は、ACT217として第1取引ファイル621のデータ送信元である取引処理装置3に対して解除イベントを送信する。すなわちプロセッサ11は、ACT204の処理で取得した取引処理装置IDで識別される取引処理装置3に解除イベントを送信する。解除イベントは、保留状態が解除されたことを指令するイベントである。
解除イベントを送信したプロセッサ11は、ACT218へと進む。プロセッサ11は、ACT218として保留ファイルをクリアする。すなわちプロセッサ11は、ACT205において取得したレーン番号のレーン別フォルダ132に保存した第1取引ファイル621のデータをクリアする。以上で、プロセッサ11は、第4の情報処理を終了する。
一方、ACT211及びACT212の待ち受け状態において、指示装置5から第2信号を受信すると、プロセッサ11は、戻すボタンBDbが入力されたと認識する。プロセッサ11は、ACT219へと進む。プロセッサ11は、ACT219として第1取引ファイル621のデータ送信元である取引処理装置3に対して実行イベントを送信する。すなわちプロセッサ11は、ACT204の処理で取得した取引処理装置IDで識別される取引処理装置3に実行イベントを送信する。実行イベントは、決済処理の実行を要求するイベントである。
詳細は後で図15を用いて説明するが、実行イベントを受信した取引処理装置3からは、許諾応答又は否定応答が返信される。許諾応答は、取引処理装置3において取引の決済が可能な場合に返信される。否定応答は、取引処理装置3において取引の決済が不可能な場合に返信される。
実行イベントを送信したプロセッサ11は、ACT220へと進む。プロセッサ11は、ACT220として許諾応答を受信したか否かを確認する。許諾応答を受信した場合、プロセッサ11は、ACT221へと進む。プロセッサ11は、ACT221として保留ファイルを取引処理装置3へと送信する。すなわちプロセッサ11は、ACT205において取得したレーン番号のレーン別フォルダ132に保存した第1取引ファイル621のデータを、ACT204の処理で取得した取引処理装置IDで識別される取引処理装置3へと送信する。
保留ファイルを送信したプロセッサ11は、ACT222へと進む。プロセッサ11は、ACT222として保留ファイルをクリアする。すなわちプロセッサ11は、ACT205において取得したレーン番号のレーン別フォルダ132に保存した第1取引ファイル621のデータをクリアする。以上で、プロセッサ11は、第4の情報処理を終了する。
なお、ACT215又はACT220において否定応答を受信した場合には、プロセッサ11は、ACT223へと進む。プロセッサ11は、ACT223として指示装置5に対してエラー画面のデータを出力する。すなわちプロセッサ11は、ACT207の処理で取得した指示装置IDで識別される指示装置5に、指示画面に対する操作がエラーであることを示す画面のデータを出力する。この画面には、エラー解除を指令する操作子(ソフトキー)が含まれる。エラー画面を確認した店員は、エラー解除を指令する操作子を入力する。
エラー画面のデータを出力したプロセッサ11は、ACT224へと進む。プロセッサ11は、ACT224としてエラー解除が指令されるのを待ち受ける。エラー解除を指令する操作子が入力されたことにより生じた信号を指示装置5から受信すると、プロセッサ11は、エラー解除が指令されたと認識する。プロセッサ11は、ACT225へと進む。プロセッサ11は、ACT225としてエラー解除を指令した指示装置5に対して指示画面SDaのデータを出力する。すなわちプロセッサ11は、ACT207の処理で取得した指示装置IDで識別される指示装置5に、指示画面SDaのデータを出力する。以後、プロセッサ11は、ACT211及びACT212の待ち受け状態に戻る。
例えば、店員が取込みボタンBDaを入力して、決済装置4を取引に係る情報の出力先として指示したが、決済装置4ではまだ前の客が決済を終えていない場合がある。このような場合には、指示装置5の画面がエラー画面となるので、店員は、エラー解除の操作を行う。そうすると、指示装置5の画面が指示画面SDaに戻るので、店員は、前の客が決済を終えるのを待って、取込みボタンBDaを入力すればよい。あるいは、取引処理装置3で決済をしていた客が先に決済を終了した場合には、店員は、戻すボタンBDbを入力すればよい。
ここに、プロセッサ11は、通信インターフェース15と協働してACT201及びACT203の処理を実行することにより、取引情報入力手段102としての機能を実現する。プロセッサ11は、レーン別フォルダ132と協働してACT204乃至ACT206の処理を実行することにより、保留手段103としての機能を実現する。プロセッサ11は、通信インターフェース15と協働してACT211及びACT212の処理を実行することにより、認識手段101としての機能を実現する。プロセッサ11は、通信インターフェース15と協働してACT213乃至ACT216の処理及びACT219乃至ACT221の処理を実行することにより、保留情報出力手段104としての機能を実現する。
このように、取引処理装置3から保留サーバ1へと出力された取引に係る情報は、保留サーバ1におけるレーン別フォルダ132において決済レーンL別に記憶、つまりは保留される。そして、店員が指示装置5の取引ボタンBDaを入力すると、その決済レーンLの決済装置4に対して実行イベントが送信される。そして、決済装置4において取引の決済が可能であることを条件に、保留されていた取引に係る情報は決済装置4に送信されて取り込まれる。このとき、決済レーンLの取引処理装置3に対しては保留サーバ1から解除イベントが送信される。一方、店員が指示装置5の戻すボタンBDbを入力すると、その決済レーンLの取引処理装置3に対して実行イベントが送信される。そして、取引処理装置3において取引の決済が可能であることを条件に、保留されていた取引に係る情報は取引処理装置3に送信されて戻される。
図15の説明に戻る。
ACT172においてポップアップPUc(図34を参照)の表示を制御したプロセッサ61は、ACT173へと進む。プロセッサ61は、ACT173として解除イベントを受信したか否かを確認する。解除イベントを受信していない場合には、プロセッサ61は、ACT174へと進む。プロセッサ61は、ACT174として実行イベントを受信したか否かを確認する。実行ベントを受信していない場合には、プロセッサ61は、ACT173へと戻る。このようにプロセッサ61は、ACT173及びACT174において解除イベントを受信するか実行イベントを受信するのを待ち受ける。
図16及び図17を用いて説明したように、保留サーバ1に保留イベントを送信して保留中フラグFbが“1”になった取引処理装置3に対しては、保留サーバ1から解除イベントまたは実行イベントが送信される。すなわち、指示装置5に表示された指示画面SDaにおいて取込みボタンBDaが入力されて、保留されていた取引に係る情報が決済装置4に出力された場合には、保留サーバ1から取引処理装置3に解除イベントが送信される。これに対し、指示画面SDaにおいて戻すボタンBDbが入力されて取引に係る情報の出力先として取引処理装置3が指示された場合には実行イベントが返信される。
プロセッサ61は、ACT173及びACT174の待ち受け状態において解除イベントを受信した場合には、ACT175へと進む。プロセッサ61は、ACT175としてタッチパネル23の小計画面SAb又は支払い画面SAdに、決済装置4での決済を案内するためのポップアップPUd(図36を参照)を表示する。またプロセッサ61は、ディスプレイ25の小計画面SBbに、決済装置4で代金の支払いを行うことを客に指示するためのテキストTXd(図37を参照)を表示する。
図36は、タッチパネル23の支払い画面SAdに表示されるポップアップPUdの一例である。ポップアップPUdを確認した店員は、客をパトランプ47が点灯している決済装置4へと案内する。
図37は、ディスプレイ25の小計画面SBbに表示されるテキストTXdの一例である。テキストTXdを確認した購買者は、店員の案内に従いパトランプ47が点灯している決済装置4へと移動し、代金の支払いを行うこととなる。
ACT175の処理を終えると、プロセッサ61は、ACT176へと進む。プロセッサ61は、ACT176として保留中フラグFbを“0”にする。以上で、プロセッサ61は、第3の情報処理を終了する。
一方、プロセッサ61は、ACT173及びACT174の待ち受け状態において実行イベントを受信した場合には、ACT177へと進む。プロセッサ61は、ACT177として支払い中フラグFaを調べる。ここで、支払い中フラグFaが“1”、すなわち取引処理装置3において前の客が決済を実行している場合には、プロセッサ61は、ACT178へと進む。プロセッサ61は、ACT178として保留サーバ1に否定応答の信号を送信する。以上で、プロセッサ61は、第3の情報処理を終了する。
これに対し、ACT177において支払い中フラグFaが“0”、すなわち取引処理装置3では決済をしている客が居ない場合には、プロセッサ61は、ACT179へと進む。プロセッサ61は、ACT179として保留サーバ1に許諾応答の信号を送信する。
図17を用いて説明したように、実行イベントを送信した取引処理装置3から許諾応答を受信した保留サーバ1は、保留ファイルを送信する(ACT219乃至ACT221)。そこで、許諾応答の信号を送信したプロセッサ61は、ACT180として保留ファイルを受信するのを待ち受ける。通信インターフェース65を介して保留ファイルを受信すると、プロセッサ61は、ACT181へと進む。プロセッサ61は、ACT181として保留ファイルのデータを第2取引ファイル622に展開して記憶する。因みに、保留ファイルのデータは、図13のACT147において保留サーバ1へと出力した第1取引ファイル621のデータである。
保留ファイルのデータを第2取引ファイル622に記憶したプロセッサ61は、ACT182へと進む。プロセッサ61は、ACT182としてタッチパネル23の小計画面SAb又は支払い画面SAdに取引処理装置3での代金支払いが可能であることを報知するポップアップPUb(図28を参照)を表示する。またプロセッサ61は、ディスプレイ25の小計画面SBbに、代金の支払いが可能であることを指示するためのテキストTXb(図29を参照)を表示する。
このように、タッチパネル23及びディスプレイ25を用いて取引処理装置3での代金支払いが可能であることを報知したプロセッサ61は、ACT183へと進む。プロセッサ61は、ACT183として支払い中フラグFaを“1”とし、保留中フラグFbを“0”とする。しかる後、プロセッサ61は、図14のACT152へと進む。そしてプロセッサ61は、ACT152乃至ACT167の処理を前述したのと同様に実行する。
このように、保留サーバ1において保留されていた取引に係る情報が取引処理装置3に戻されると、取引処理装置3のプロセッサ61は、図14のACT152乃至ACT167の処理を前述したのと同様に実行する。すなわちプロセッサ61は、第2のタッチパネル34の画面を支払い通知画面SCbとする。なお、入力装置2において支払い方法が選択されていない場合には、プロセッサ61は、支払い通知画面SCbの前に支払い方法選択画面SCaを表示する。そして、客の操作により支払い方法が選択されると、プロセッサ61は、支払い通知画面SCbを表示する。その後、支払いが開始されると、プロセッサ61は、第2のタッチパネル34の画面を支払い中画面SCcとする。またプロセッサ61は、取引番号を発番する。そして、客の操作により支払い中画面SCcの会計ボタンBCbが入力されると、プロセッサ61は、決済処理を実行し、レシートを発行する。また、プロセッサ61は、第2のタッチパネル34の画面を支払い完了画面SCdとする。かくして客は、取引処理装置3をセルフで操作して代金を支払うことにより、取引を決済することができる。
ここに、プロセッサ61は、タッチパネル23及びディスプレイ25と協働してACT175及びACT182の処理を実行することにより、案内手段306としての機能を実現する。プロセッサ61は、ACT181乃至ACT183の処理、さらにはACT152乃至ACT167の処理を実行することにより、実行手段307としての機能を実現する。
図18は、決済装置4のプロセッサ71が第3の業務プログラムに従って実行する第5の情報処理の要部手順を示す流れ図である。プロセッサ71は、ACT301として実行イベントを待ち受けている。
図17を用いて説明したように、保留サーバ1のレーン別フォルダ132に取引に係る情報が保留されている状態において、指示装置5に表示された指示画面SDaの取込みボタンBDaが入力されて決済装置4が取引に係る情報の出力先として指示されると、ACT214の処理として保留サーバ1から決済装置4に実行イベントが送信される。プロセッサ71は、実行イベントを受信すると、ACT302へと進む。プロセッサ71は、ACT302として支払い中フラグFcを調べる。ここで、支払い中フラグFcが“1”、すなわち決済装置4において前の客がまだ決済を実行している場合には、プロセッサ61は、ACT303へと進む。プロセッサ71は、ACT303として保留サーバ1に否定応答の信号を送信する。以上で、プロセッサ71は、第5の情報処理を終了する。
これに対し、ACT302において支払い中フラグFcが“0”、すなわち決済装置4では客が決済を行っていない場合には、プロセッサ71は、ACT304へと進む。プロセッサ61は、ACT304として保留サーバ1に許諾応答の信号を送信する。
図17を用いて説明したように、実行イベントを送信した決済装置4から許諾応答を受信した保留サーバ1は、その決済装置4に保留ファイルを送信する。そこで許諾応答の信号を送信したプロセッサ71は、ACT305として保留ファイルを受信するのを待ち受ける。通信インターフェース75を介して保留ファイルを受信すると、プロセッサ71は、ACT306へと進む。プロセッサ71は、ACT306として保留ファイルのデータを第3取引ファイル721に展開して記憶する。因みに、保留ファイルのデータは、同じ決済レーンLに設置された取引処理装置3の第1取引ファイル621に記憶されていたデータである。
保留ファイルのデータを第3取引ファイル721に記憶したプロセッサ71は、ACT307へと進む。プロセッサ71は、ACT307として支払い中フラグFcを“1”にする。以上で、プロセッサ71は、第5の情報処理を終了する。
このように決済装置4のプロセッサ71は、支払い中フラグFcが“0”、すなわち客が決済を行っていない状態で、保留サーバ1から実行イベントを受信すると、その後に保留サーバ1から出力される保留ファイルのデータを取込み、第3取引ファイル721に記憶する。またプロセッサ71は、支払い中フラグFcを“1”にする。
ここに、プロセッサ71は、通信インターフェース75と協働してACT305及びACT306の処理を実行することにより、取込み手段401としての機能を実現する。
図19は、決済装置4のプロセッサ71が第3の業務プログラムに従って実行する第6の情報処理の要部手順を示す流れ図である。プロセッサ71は、前述した第5の情報処理と並行して第6の情報処理を実行する。
プロセッサ71は、ACT311として支払い中フラグFcが“1”になるのを待ち受ける。第5の情報処理のACT307において支払い中フラグFcが“1”になると、プロセッサ71は、ACT312へと進む。プロセッサ71は、ACT312としてタッチパネル42の画面を明細確認画面SEa(図38を参照)とする。またプロセッサ71は、パトランプ47を点灯させる。
図38は、タッチパネル42に表示される明細確認画面SEaの一例である。明細確認画面SEaは、明細エリアAEaと、合計エリアAEbとに区分される。明細エリアAEaは、一連の番号順に、一取引における購買商品の商品名、購買数量、単価、値割引額及び販売金額をリスト形式で表示するエリアである。合計エリアAEbは、一取引における購買商品の購買数量の合計と販売金額の合計とを表示するエリアである。プロセッサ71は、第3取引ファイル721に記憶した商品販売データに基づいて、明細エリアAEaに一取引における購買商品の商品名、購買数量、単価、値割引額及び販売金額を表示させる。プロセッサ71は、第3取引ファイル721に記憶した商品販売データに基づいて、合計エリアAEbに購買商品の購買数量の合計と販売金額の合計とを表示させる。
明細確認画面SEaは、確認ボタンBEaと店員呼出ボタンBEbとを含む。確認ボタンBEa及び店員呼出ボタンBEbは、ソフトウェアキーである。確認ボタンBEaは、購買商品の明細が明細確認画面SEaに表示されていることを客が確認したことを指令するための操作子である。店員呼出ボタンBEbは、客が店員を呼び出すことを指令するための操作子である。
明細確認画面SEaを表示したプロセッサ71は、ACT313へと進む。プロセッサ71は、ACT313として確認ボタンBEaが入力されるのを待ち受ける。なお、この待ち受け状態において、店員呼出ボタンBEbが入力されると、プロセッサ71は、店員呼出動作を行う。例えばプロセッサ71はパトランプ47を点滅させる。その後、呼び出された店員により呼出し終了操作が行われると、プロセッサ71は、ACT313の待ち受け状態に戻る。
ACT313の待ち受け状態において確認ボタンBEaが入力されると、プロセッサ71は、ACT314へと進む。プロセッサ71は、ACT314として第3取引ファイル721に記憶されたデータに支払いコードが含まれているか否かを確認する。支払いコードが含まれている場合、プロセッサ71は、ACT315へと進む。プロセッサ71は、ACT315として第3取引ファイル721から支払いコードを抽出する。
これに対し、支払いコードが含まれていない場合には、プロセッサ71は、ACT316へと進む。プロセッサ71は、ACT316としてタッチパネル42の画面を支払い方法選択画面SEb(図39を参照)とする。
図39は、タッチパネル42に表示される支払い方法選択画面SEbの一例である。支払い方法選択画面SEbは、支払い方法別の選択ボタン群BEcを含む。選択ボタン群BEcには、現金ボタン、クレジットボタン、電子マネーボタン及びコード決済ボタンが含まれる。ただし、商品券等の金券支払いに対応したボタンは設けられていない。支払い方法選択画面SEbは、一取引における購買商品の購買数量の合計と販売金額の合計が表示される合計エリアAEcを含む。合計エリアAEcには、第3取引ファイル721に記憶された購買商品の商品販売データを基に算出された購買数量の合計と販売金額の合計が表示される。なお、支払い方法選択画面SEbにおいても店員呼出ボタンBEbは表示されており、客は店員を呼び出すことができる。
支払い方法選択画面SEbを確認した客は、希望する支払い方法のボタンにタッチする。例えば現金で支払うことを希望した客は、選択ボタン群BEcの現金ボタンにタッチする。例えばクレジットカードで支払うことを希望する客は、選択ボタン群BEcのクレジットボタンにタッチする。例えば電子マネーで支払うことを希望する客は、選択ボタン群BEcの電子マネーボタンにタッチする。例えばコード決済で支払うことを希望する客は、選択ボタン群BEcのコード決済ボタンにタッチする。
タッチパネル42の画面を支払い方法選択画面SEbとしたプロセッサ71は、ACT317へと進む。プロセッサ71は、ACT317として支払い方法が選択されるのを待ち受ける。選択ボタン群BEcに対するタッチ操作によりいずれかの支払い方法が選択されると、プロセッサ71は、ACT318へと進む。プロセッサ71は、ACT318として、第1の情報処理のACT123の処理と同様に、選択された支払い方法の支払いコードを取得する。
ACT315又はACT318の処理を終えたプロセッサ71は、ACT319へと進む。プロセッサ71は、ACT319としてタッチパネル42の画面を支払い通知画面SEc(図40を参照)とする。支払い通知画面SEcは、ACT315又はACT319の処理により得た支払いコードに基づく画面である。
図40は、タッチパネル42に表示される支払い通知画面SEcの一例である。図40は、ACT315又はACT318の処理により現金支払いの支払いコードを得た場合の支払い通知画面SEcを示す。支払い通知画面SEcは、支払い方法選択画面SEbと同様の合計エリアAEcを含む。また支払い通知画面SEcは、釣銭機情報エリアAEdを含む。釣銭機情報エリアAEdには、合計金額と、自動釣銭機78に投入された現金の総額いわゆる投入金額と、合計金額から投入金額を減額した残額とが表示される。なお、支払い通知画面においても店員呼出ボタンBEbは表示されており、客は店員を呼び出すことができる。
支払い通知画面SEcを確認した客は、自らが選択した支払い方法で代金を支払う。例えば現金支払いを選択した客は、自動釣銭機78に現金を投入する。クレジットカード支払いを選択した客は、キャッシュレス決済端末79のリーダでクレジットカードのデータを読み取らせる。電子マネー支払いを選択した客は、キャッシュレス決済端末79のリーダで電子マネー媒体のデータを読み取らせる。コード決済支払いを選択した客は、キャッシュレス決済端末79のスキャナでコード決済用のバーコードまたは二次元データコードを読み取らせる。
タッチパネル42の画面を支払い通知画面SEcとしたプロセッサ71は、ACT320へと進む。プロセッサ71は、ACT320として代金の支払いが開始されるのを待ち受ける。例えば現金支払いが選択された場合には、プロセッサ71は、自動釣銭機78に現金が投入されるのを待ち受ける。例えばクレジットカード支払いが選択された場合には、プロセッサ71は、キャッシュレス決済端末79でクレジットカードのデータが読み取られるのを待ち受ける。例えば電子マネー支払いが選択された場合には、プロセッサ71は、キャッシュレス決済端末79で電子マネーのデータが読み取られるのを待ち受ける。例えばコード決済支払いが選択された場合には、プロセッサ71は、キャッシュレス決済端末79でコード決済用のバーコード又は二次元データコードが読み取られるのを待ち受ける。
代金の支払いが開始されると、プロセッサ71は、ACT321へと進む。プロセッサ71は、ACT321として取引番号を発番する。取引番号は、例えば3桁の決済装置IDに4桁の一連番号を付した7桁の番号である。一連番号は、決済装置4において取引が決済される毎に“1”ずつ加算される。取引番号を発番したプロセッサ71は、ACT322へと進む。プロセッサ71は、ACT322としてタッチパネル42の画面を支払い中画面SEd(図41を参照)とする。
図41は、タッチパネル42に表示される支払い中画面SEdの一例である。図41は、ACT315又はACT318の処理により現金支払いの支払いコードを得た場合の支払い中画面SEdを示す。支払い中画面SEdは、支払い通知画面SCbに会計ボタンBEdを追加した画面である。支払い中画面SCcは、釣銭機情報エリアAEdに表示される情報が、自動釣銭機78に投入された現金の金額に応じて更新される。会計ボタンBEdは、ソフトウェアキーである。会計ボタンBEdは、代金の支払い終了を指令するための操作子である。選択した支払い方法での代金の支払いを終えた客は、会計ボタンBEdにタッチする。なお、支払い中画面SEdにおいても店員呼出ボタンBEbは継続して表示されており、客は店員を呼び出すことができる。
タッチパネル42の画面を支払い中画面SEdとしたプロセッサ71は、ACT323へと進む。プロセッサ71は、ACT323として会計ボタンBEdが入力されるのを待ち受ける。会計ボタンBEdがタッチ操作により入力されると、プロセッサ71は、ACT324へと進む。プロセッサ71は、ACT324として支払いコードに基づき取引の決済処理を実行する。すなわち、支払いコードが現金支払いのコードである場合には、プロセッサ71は、自動釣銭機78に投入された現金で取引の決済処理を実行する。支払いコードがクレジットカード支払いのコードである場合には、プロセッサ71は、キャッシュレス決済端末79で読み取ったクレジットカードのデータで取引の決済処理を実行する。支払いコードが電子マネー支払いのコードである場合には、プロセッサ71は、キャッシュレス決済端末89で読み取った電子マネーのデータで取引の決済処理を実行する。支払いコードがコード決済支払いのコードである場合には、プロセッサ71は、キャッシュレス決済端末79で読み取ったバーコード又は二次元データコードで取引の決済処理を実行する。これらの決済処理はいずれも周知であるので、詳細な説明は省略する。
決済処理を終えると、プロセッサ71は、ACT325へと進む。プロセッサ71は、ACT325としてプリンタ87を駆動してレシートを発行する。またプロセッサ71は、ACT236としてタッチパネル42の画面を支払い完了画面SEe(図42を参照)とする。レシートは、取引処理装置3において、ACT163の処理で発行されるレシートと同一のものである。ただし、取引処理装置3から発行されるレシートには取引処理装置IDを含む取引番号が印刷されるが、決済装置4から発行されるレシートには決済装置IDを含む取引番号が印刷される。
図42は、タッチパネル42に表示される支払い完了画面SEeの一例である。図42は、ACT315又はACT318の処理により現金支払いの支払いコードを得た場合の支払い完了画面SEeを示す。支払い完了画面SEeは、支払い通知画面SEc及び支払い中画面SEdと同様の釣銭機情報エリアAEdを含む。店員は、釣銭機情報エリアAEdに表示される情報により、現金支払いを選択した客の支払いが完了したことを知り得る。なお、支払いを完了した客は店員を呼び出すことがないので、支払い完了画面SEeに店員呼出ボタンBEbは表示されていない。支払い完了画面SEeを確認した客は、レシートを取って店を出ることとなる。
支払い完了画面SEeを表示したプロセッサ71は、ACT327へと進む。プロセッサ71は、ACT327として第3取引ファイル721に記憶したデータ、つまりは決済を完了した客が購入した商品のデータを保存する。データの保存先は、例えば補助記憶デバイス73である。データの保存先は、メインメモリ72であってもよい。あるいは、通信インターフェース75を介してPOSサーバに第3取引ファイル821のデータを送信して、POSサーバで保存してもよい。POSサーバの代わりに保留サーバ1で保存してもよい。
第3取引ファイル721のデータを保存したプロセッサ71は、ACT328へと進むプロセッサ71は、ACT328として第3取引ファイル721をクリアする。またプロセッサ71は、ACT329として支払い中フラグFcを“0”にする。またプロセッサ71は、パトランプ47を消灯する。以上で、プロセッサ71は、第6の情報処理を終了する。
このように、保留サーバ1において保留されていた取引に係る情報が決済装置4に取り込まれると、決済装置4のプロセッサ71は、図19のACT312乃至ACT329の処理を実行する。すなわちプロセッサ71は、タッチパネル42の画面を明細確認画面SEaとする。そして、客の操作により確認ボタンBEaが入力されると、プロセッサ71は、タッチパネル42の画面を支払い通知画面SEcとする。なお、入力装置2において支払い方法が選択されていない場合には、プロセッサ71は、支払い通知画面SEcの前に支払い方法選択画面SEbを表示する。そして、客の操作により支払い方法が選択されると、プロセッサ71は、タッチパネル42の画面を支払い通知画面SEcとする。その後、支払いが開始されると、プロセッサ71は、タッチパネル42の画面を支払い中画面SEdとする。またプロセッサ71は、取引番号を発番する。そして、客の操作により支払い中画面SEdの会計ボタンBEdが入力されると、プロセッサ71は、決済処理を実行し、レシートを発行する。また、プロセッサ71は、タッチパネル42の画面を支払い完了画面SEeとする。かくして客は、決済装置4をセルフで操作して代金を支払うことにより、取引を決済することができる。
ここに、プロセッサ71は、タッチパネル42と協働してACT316の処理を実行することにより、第3の支払い受付手段403としての機能を実現する。プロセッサ71は、タッチパネル42と協働してACT319の処理を実行することにより、第2の金額出力手段402としての機能を実現する。プロセッサ71は、ACT324の処理を実行することにより、第2の決済手段404としての機能を実現する。
[商品販売システムの作用]
次に、以上の如く動作する決済システム100の作用について説明する。
始めに、取引処理装置3及び決済装置4において客が決済をしていない場合を想定する。この状態で、一人目の客が購入する商品の登録が終了し、小計画面SAbの支払いボタンBAe又は支払い画面SAdの支払いボタンBAhが入力されると、タッチパネル23の小計画面SAb又は支払い画面SAdに取引処理装置3での代金支払いが可能であることを報知するポップアップPUb(図28を参照)が表示される。また、ディスプレイ25の小計画面SBbに、代金の支払いが可能であることを指示するためのテキストTXb(図29を参照)が表示される。そして、支払い中フラグFaが“1”となる。かくして、一人目の客は、取引処理装置3をセルフで操作して取引を決済することとなる。
次に、二人目の客が購入する商品の登録が終了し、支払いボタンBAe又は支払いボタンBAhが入力された場合を想定する。ここで、取引処理装置3を操作している一人目の客がまだ決済を終えていないとすると、二人目の客の取引に係る情報は、保留サーバ1に送信されて保留される。すなわち、商品の登録を終えた決済レーンLのレーン別フォルダ132に取引に係る情報が記憶される。そして、指示装置5の液晶画面に指示画面SDa(図35を参照)が表示される。また、保留中フラグFbが“1”となる。
そこで店員は、保留サーバ1に保留された取引に係る情報の出力先を決定する。この場合には店員は、決済装置4を出力先として決定する。そして店員は、指示画面SDaの取込みボタンBDaを入力する。そうすると、決済装置4に実行イベントが送信される。このとき、決済装置4の支払い中フラグFcは“0”であるので、決済装置4から保留サーバ1に許諾応答が返される。その結果、二人目の客の取引に係る情報は、決済装置4に取り込まれる。また、保留中フラグFbが“0”となる。かくして、二人目の客は、決済装置4をセルフで操作して取引を決済することとなる。
次に、三人目の客が購入する商品の登録が終了し、支払いボタンBAe又は支払いボタンBAhが入力された場合を想定する。ここで、取引処理装置3を操作している一人目の客が決済を終了しており、支払い中フラグFaが“0”になっていた場合には、タッチパネル23の小計画面SAb又は支払い画面SAdにポップアップPUb(図28を参照)が表示される。また、ディスプレイ25の小計画面SBbに、テキストTXb(図29を参照)が表示される。そして、支払い中フラグFaが“1”となる。かくして、三人目の客は、取引処理装置3をセルフで操作して取引を決済することとなる。
これに対し、取引処理装置3を操作している一人目の客がまだ決済を終了していない場合には、三人目の客の取引に係る情報は、保留サーバ1に送信されて保留される。そして、指示装置5の液晶画面に指示画面SDaが表示される。
店員は、取引処理装置3又は決済装置4が空くのを待って、取込みボタンBDa又は戻すボタンBDbを入力する。すなわち、二人目の客の決済が先に終了して決済装置4が空いた場合には、店員は取込みボタンBDaを入力する。この入力により、三人目の客の取引に係る情報は、決済装置4に取り込まれるので、三人目の客は、決済装置4をセルフで操作して取引を決済することとなる。
また、一人目の客の決済が先に終了して取引処理装置3が空いた場合には、店員は戻すボタンBDbを入力する。この入力により、三人目の客の取引に係る情報は、取引処理装置3に戻されるので、三人目の客は、取引処理装置3をセルフで操作して取引を決済することとなる。
ところで、三人目の客の取引に係る情報が保留サーバ1に保留されている状態で、四人目の客が購入する商品の登録が終了し、支払いボタンBAe又は支払いボタンBAhが入力されると、タッチパネル23の小計画面SAb又は支払い画面SAdに代金の支払いが不可能であることを報知するポップアップPUa(図26を参照)が表示される。また、ディスプレイ25の小計画面SBbに、代金の支払いが不可能であるため待機することを指示するためのテキストTXa(図27を参照)が表示される。したがって、四人目の客は待機する。そして、前の三人の客のうちいずれか二人の決済が終了して、取引処理装置3又は決済装置4が空くと、店員は、取込みボタンBDa又は戻すボタンBDbを入力する。かくして四人目の客は、取引処理装置3又は決済装置4をセルフで操作して取引を決済することとなる。
以上詳述したように、本実施形態によれば、取引処理装置3と決済装置4とを適宜選択して、効率よく代金の支払いに関する操作を客に行わせるようにした決済システム100を提供することができる。したがって、人件費の削減を図ることができる。また、感染症対策の面でも優れた効果を奏し得る。
店員は、指示装置5に対するワンタッチ操作により、保留サーバ1に保留された取引に係る情報の出力先を決済装置4とするか取引処理装置3とするかを容易に選択することができる。ここで、指示装置5としてはタブレットを利用できる。可搬式のタブレットを利用することで、その設置場所に制限は受けない。したがって、店員の操作しやすい位置に指示装置を設けることが可能である。仮に、指示画面SDaを第1のタッチパネル32に表示することも考えられる。すなわち、指示装置5の機能を取引処理装置3が兼用することが考えられる。しかし、第1のタッチパネル32には、取引処理装置3を操作して代金を支払う客の操作に係る情報等が表示される。このため、取引処理装置3を操作して客が代金を支払っている間は、指示画面SDaを表示させるタイミングが困難となり、現実的ではない。一方、決済装置4のタッチパネル42に指示画面SDaを表示することも考えられる。しかし、スペースSPにいる店員が決済装置4の設置場所まで移動しなければならないので実用的ではない。
保留サーバ1は、取引に係る情報を保留するための領域としてレーン別フォルダ132を備えている。すなわち各決済レーンLの取引処理装置3から保留サーバ1へと出力された取引に係る情報は、レーン別フォルダ132において決済レーン別に保留される。そして、その決済レーンLに用意された指示装置5からの信号により取引に係る情報の出力先が指示されると、保留サーバ1は、当該決済レーンLのレーン別フォルダ132に保留されている取引に係る情報を選択して出力先に送信する。したがって、保留サーバ1は、指示装置5によって指示された出力先に送信する取引に係る情報を容易に選択することができる。その上、レーン別フォルダ132は、決済レーンLの数だけ用意されたデータフォルダである。したがって、入力装置2の操作者となり得る従業員の増員または欠員があってもレーン別フォルダ132を構成に影響を及ぼすことはない。
なお、指示装置5は、タブレットに限定されない。取引に係る情報の出力先を決済装置4とすることを受け付けるための第1の操作子と、取引に係る情報の出力先を取引処理装置3とすることを受け付けるための第2の操作子とを備えたキーボード、スマートフォン等の入力デバイスであってもよい。要は、指示装置5は持ち運びが容易であり、操作者である店員の操作しやすい任意の位置に配置できるものであればよい。なお、指示装置5は、持ち運びができないものであってもよい。
取引に係る情報は、購買商品に係る情報、例えば商品販売データに限定されるものではない。取引に係る情報は、その情報を処理することによって、決済に必要な金額を算出できる情報であればよい。例えば取引に係る情報は、購買商品の商品コードと販売数量だけであってもよい。
保留サーバ1において、取引に係る情報を保留する記憶領域はレーン別フォルダ132に限定されない。どの決済レーンLからの保留ファイルであるのかを特定できるのであれば、保留ファイルを時系列に保留する単一のデータフォルダであってもよい。
[第2の実施形態]
上述した第1の実施形態では、決済装置4が取り込んだ取引に係る情報を保留サーバ1に戻すことについては言及していない。しかし、取引に係る情報が決済装置4に取り込まれたが、例えば決済装置4においてレシート切れ、釣銭不足等の異常が発生していた場合には、客は、決済装置4を操作して取引を決済することができない。また、例えば商品券等のように店員の確認が必要な支払い方法については、セルフでの決済が禁止されている。そこで、このような事象を想定して、決済装置4が取り込んだ取引に係る情報を保留サーバ1に戻す処理を加えた第2の実施形態について、図43乃至図45を用いて説明する。なお、第2の実施形態においても、決済システム100の構成は第1の実施形態と同一なので、ここでの説明は省略する。
例えば、決済装置4で決済を始めようとしたが、決済装置4において異常が発生していた場合、客は、明細確認画面SEaの店員呼出ボタンBEbを入力して店員を呼び出すこととなる。あるいは、支払い方法選択画面SEbに希望する支払い方法が存在しない場合も、客は、支払い方法選択画面SEbの店員呼出ボタンBEbを入力して店員を呼び出すこととなる。そこで第2の実施形態では、店員呼出ボタンBEbが入力されると、決済装置4のプロセッサ71は、図43の流れ図に示す手順の情報処理を開始する。
図43は、プロセッサ71が第3の業務プログラムに従って実行する第7の情報処理の要部手順を示す流れ図である。プロセッサ71は、前述した第5の情報処理及び第6の情報処理と並行して第7の情報処理を実行する。
プロセッサ71は、ACT331として店員呼出ボタンBEbが入力されるのを待ち受ける。明細確認画面SEa又は支払い方法選択画面SEbの店員呼出ボタンBEbが入力されると、プロセッサ71は、ACT332へと進む。プロセッサ71は、ACT332として保留サーバ1に対して呼出しイベントを送信する。呼出しイベントは、店員呼出ボタンBEbが入力されたことを保留サーバ1に通知するためのイベントである。呼出しイベントには、決済装置4の決済装置IDが含まれる。
詳細は後述するが、呼出しイベントを受信した保留サーバ1からは、継続イベント又は決済中止イベントが返信される。そこで、呼出しイベントを送信したプロセッサ71は、ACT333へと進む。プロセッサ71は、ACT333として継続イベントを受信したか否かを確認する。継続イベントを受信していない場合、プロセッサ71は、ACT334へと進む。プロセッサ71は、ACT334として決済中止イベントを受信したか否かを確認する。決済中止イベントを受信していない場合、プロセッサ71は、ACT333へと戻る。このようにプロセッサ71は、ACT333及びACT334において継続イベントを受信するか決済中止イベントを受信するのを待ち受ける。なお、この待ち受け状態においては、タッチパネル42に「呼出中」等の画像が表示される。
ACT333及びACT334の待ち受け状態において、継続イベントを受信すると、プロセッサ71は、第7の情報処理を終了する。
これに対し、ACT333及びACT334の待ち受け状態において、決済中止イベントを受信した場合には、プロセッサ71は、ACT335へと進む。プロセッサ71は、ACT335として第3取引ファイル721をクリアする。またプロセッサ71は、ACT336として支払い中フラグFcを“0”に書き換える。以上で、プロセッサ71は、第7の情報処理を終了する。
このように、決済装置4のプロセッサ71は、呼出しイベントに対して継続イベントを受信した場合には、第7の情報処理を終了する。この場合、プロセッサ71は、店員呼出ボタンBEbが入力される直前の処理ステップから第6の情報処理を継続する。
呼出しイベントに対して決済中止イベントを受信した場合には、プロセッサ71は、第3取引ファイル721をクリアする。また、支払い中フラグFcを“0”とする。したがって、プロセッサ61は、店員呼出ボタンBEbが入力された時点で第6の情報処理を終了し、第5の情報処理から処理を始める。
図44は、保留サーバ1のプロセッサ11が第2の業務プログラムに従って実行する第8の情報処理の要部手順を示す流れ図である。プロセッサ11は、前述した第4の情報処理と並行して第8の情報処理を実行する。
プロセッサ71は、ACT231として呼出しイベントを待機している。決済装置4からの呼出しイベントを受信すると、プロセッサ11は、ACT232へと進む。プロセッサ11は、ACT232として呼出しイベントから決済装置IDを取得する。プロセッサ11は、ACT233としてデータ送信元の決済装置4が設置されている決済レーンLのレーン番号を取得する。具体的にはプロセッサ11は、レーンテーブル131を参照して、決済装置IDと同一行のカラムCaに記述されているレーン番号を取得する。
レーン番号を取得したプロセッサ11は、ACT234へと進む。プロセッサ11は、ACT234としてレーンテーブル131を参照して、決済装置IDと同一行のカラムCdに記述されている指示装置IDを取得する。そしてプロセッサ11は、ACT235としてその指示装置IDで識別される指示装置5に対して確認画面のデータを出力する。
確認画面のデータを受信した指示装置5においては、タブレットの液晶画面に確認画面SDb(図45を参照)が表示される。
図45は、確認画面SDbの一表示例である。確認画面SDbには、再保留ボタンBDcと継続ボタンBDdとが表示される。再保留ボタンBDcと継続ボタンBDdは、ソフトキーである。再保留ボタンBDcは、決済装置4に出力された取引に係る情報を保留サーバ1に戻すことを受け付けることを宣言する第3の操作子として機能する。継続ボタンBDdは、決済装置4に出力された取引に係る情報を保留サーバ1に戻すことなく決済装置4での決済を継続することを宣言する第4の操作子として機能する。
確認画面SDbを確認した店員は、決済装置4をセルフで操作していた客から呼び出しを受けたことを認識する。店員は、決済装置4の場所まで出向いて呼出しの理由を確認する。例えばレシート切れ又は釣銭不足であり、レシート用紙又は釣銭を直ぐに補充できる場合には、店員は継続ボタンBDdを入力する。そして店員は、決済装置4にレシート用紙又は釣銭を補充する。これに対し、レシート用紙又は釣銭を直ぐに補充できない場合、あるいは客が商品券等の店員の確認が必要な支払い方法を希望している場合には、店員は再保留ボタンBDcを入力する。
再保留ボタンBDcが入力されると、指示装置5から保留サーバ1に対して第3信号が出力される。第3信号は、再保留ボタンBDcの入力に応じて出力される信号である。継続ボタンBDdが入力されると、指示装置5から保留サーバ1に対して第4信号が出力される。第4信号は、継続ボタンBDdの入力に応じて出力される信号である。
確認画面SDbのデータを出力したプロセッサ11は、ACT236へと進む。プロセッサ11は、ACT236として再保留ボタンBDcが入力されたか否かを確認する。再保留ボタンBDcが入力されていない場合、プロセッサ11は、ACT237へと進む。プロセッサ11は、ACT237として継続ボタンBDdが入力されたか否かを確認する。継続ボタンBDdが入力されていない場合、プロセッサ11は、ACT236へと戻る。このようにプロセッサ11は、ACT236及びACT237において、確認画面SDbの再保留ボタンBDcが入力されるか、継続ボタンBDdが入力されるのを待ち受ける。
ACT236及びACT237の待ち受け状態において、指示装置5から第4信号を受信すると、プロセッサ11は、継続ボタンBDdが入力されたと認識する。プロセッサ11は、ACT238へと進む。プロセッサ11は、ACT238として呼出しイベント送信元の決済装置4に対して継続イベントを送信する。継続イベントは、決済装置4に対して取引の継続を指示するためのイベントである。継続イベントを送信したプロセッサ11は、ACT239へと進む。プロセッサ11は、ACT239として指示装置5に表示していた確認画面SDbを消去する。以上で、プロセッサ11は、第8の情報処理を終了する。
ACT236及びACT237の待ち受け状態において、指示装置5から第3信号を受信すると、プロセッサ11は、再保留ボタンBDcが入力されたと認識する。プロセッサ11は、ACT240へと進む。プロセッサ11は、ACT240として決済装置4から第3取引ファイル721のデータを取り込む。第3取引ファイル721のデータは、保留サーバ1が決済装置4へと出力した保留ファイルのデータである。すなわち、プロセッサ11が図16を用いて説明した第4の情報処理のACT206においてレーン別フォルダ132に保存したデータ、つまりは取引処理装置3から受信した第1取引ファイル621のデータである。
プロセッサ11は、ACT241として決済装置4から取り込んだ第3取引ファイル721のデータを再度保留する。具体的には、プロセッサ11は、ACT233の処理で取得したレーン番号のレーン別フォルダ132に第3取引ファイル721のデータを記憶する。
第3取引ファイル721のデータを保留したプロセッサ11は、ACT242へと進む。プロセッサ11は、ACT242として呼出しイベント送信元の決済装置4に対して決済中止イベントを送信する。決済中止イベントは、決済装置4に対して決済の中止を指令するイベントである。
決済中止イベントを送信したプロセッサ11は、ACT243へと進む。プロセッサ11は、ACT243として指示装置5に対して指示画面のデータを出力する。すなわちプロセッサ11は、ACT234の処理で取得した指示装置IDで識別される指示装置5に対して指示画面のデータを出力する。これにより、指示画面のデータを受信した指示装置5においては、タブレットの液晶画面に指示画面SDa(図35を参照)が表示される。
以後、プロセッサ11は、図17を用いて説明した第4の情報処理のACT211乃至ACT225の処理を前述したのと同様に実行する。
このように第2の実施形態においては、決済装置4を操作する客が店員呼出ボタンBEbを入力すると、指示装置5に確認画面SDbが表示される。ここで、店員が継続ボタンBDdを入力した場合には、決済装置4の第3取引ファイル721に記憶されているデータはそのまま残る。客は、決済装置4を引き続き操作して、セルフで取引を決済することができる。
これに対し、店員が再保留ボタンBDcを入力した場合には、第3取引ファイル721に記憶されていたデータは、保留サーバ1において再度保留される。そして指示装置5の画面が指示画面SDaとなる。ここで、店員が戻すボタンBDbを入力すると、再保留されたデータは、取引処理装置3に送信される。かくして客は、取引処理装置3を操作して取引を決済することができる。このとき、客が例えば商品券で代金を支払う場合には、スペースSPに居る店員に確認を求めればよい。
以上詳述したように、第2の実施形態によれば、決済装置4が取り込んだ取引に係る情報を、指示装置5に対する店員の操作により保留サーバ1に戻して再度保留することができる。そして、再度保留された取引に係る情報は、やはり指示装置5に対する店員の操作により取引処理装置3又は決済装置4に出力することができる。したがって、例えば、決済装置4に異常が発生して、決済装置4を操作しようとした客が取引を決済できない場合には、指示装置5に対する簡単な操作により、その客の取引に係る情報の出力先を取引処理装置3に変更することができる。
[第3の実施形態]
図46は、第3の実施形態に係る決済システム200の概略構成を示すブロック図である。第1の実施形態では、決済レーンL毎に入力装置2、取引処理装置3、決済装置4及び指示装置5を備える決済システム100を例示した。第3の実施形態では、1つの決済レーンLに対しては入力装置2と取引処理装置3とを配置し、決済装置4と指示装置5は、隣接する2つの決済レーンLで共用する。例えば2つの決済レーンLの近くに決済装置4を設置する。また、2つの決済レーンLの各々のスペースSPの近くに指示装置5を配置する。こうすることにより、一方の決済レーンLの客は、その決済レーンLの取引処理装置3又は共用の決済装置4をセルフで操作して、取引を決済することができる。同様に、他方の決済レーンLの客は、その決済レーンLの取引処理装置3又は共用の決済装置4をセルフで操作して、取引を決済することができる。
ところで、第3の実施形態においては、指示装置5に表示される指示画面SDaのレイアウトを変更する必要がある。図47は、第3の実施形態における指示画面SDcの一表示例である。図47は、レーン番号「001」の決済レーンLに対する取込みボタンBDaa及び戻すボタンBDbaと、レーン番号「002」の決済レーンLに対する取込みボタンBDab及び戻すボタンBDbbとを配置した指示画面SDcを示している。
このような指示画面SDcに対しては、レーン番号「001」の決済レーンLに居る店員は、保留サーバ1に保留された取引に係る情報の出力先を共用の決済装置4とする場合には取込みボタンBDaaを入力する。同一決済レーンLの取引処理装置3とする場合には、店員は、戻すボタンBDbaを入力する。レーン番号「002」の決済レーンLに居る店員は、保留サーバ1に保留された取引に係る情報の出力先を共用の決済装置4とする場合には取込みボタンBDabを入力する。同一決済レーンLの取引処理装置3とする場合には、店員は戻すボタンBDbbを入力する。このように店員は、共用の指示装置5に対して、自らが居る決済レーンLの取込みボタンBDaa,BDba又は戻しボタンBDab,BDbbを入力するだけで、保留サーバ1に保留された取引に係る情報の出力先を容易に選定することができる。
かような構成の第3の実施形態によれば、指示装置5及び決済装置4の台数を決済レーンLの数よりも少なくすることができる。したがって、設備コストを低減できる。また、指示装置5及び決済装置4のメンテナンスに係る費用も抑制することができる。
なお、指示画面SDaは、図47に示すものに限定されるものではない。例えば、保留サーバ1にデータが保留されていない決済レーンLについては、取込みボタンBDa又は戻しボタンBAbを消去又はグレーアウトして無効化してもよい。そうすることにより、店員の誤操作を防止することができる。
[第4の実施形態]
図48は、第4の実施形態に係る決済システム300の概略構成を示すブロック図である。第1の実施形態では、指示装置5を通信ネットワーク6に直接接続した。第4の実施形態では、指示装置5を決済装置4に接続する。すなわち、保留サーバ1と指示装置5とは、決済装置4を介してデータ信号を送受信する構成とする。例えば、保留サーバ1から出力される指示画面のデータは、決済装置4を介して指示装置5へと送信される。指示装置5の第1信号又は第2信号等は、決済装置4を介して保留サーバ1へと送信される。
このような構成の第4の実施形態であれば、指示装置5の取込みボタンBDaが入力されて第1信号が決済装置4に入力されると、決済装置4が主体となって、同一決済レーンLのレーン別フォルダ132に保存されている取引に係る情報を保留サーバ1から取り込むようになる。その結果、他の実施形態と比較して保留サーバ1の負荷が軽減される。
[第5の実施形態]
第1の実施形態では、取引処理装置3は、取引の決済が不可能な場合に、取引に係る情報を保留サーバ1に出力して、保留サーバ1で保留するものとした。第5の実施形態では、取引処理装置3は、取引の決済が可能であるか不可能であるかに拘らず、取引に係る情報を保留サーバ1に出力して、保留サーバ1で保留する。そして保留サーバ1は、指示装置5からの指示に応じて、保留した取引に係る情報を取引処理装置3又は決済装置4に送信する。このような構成を採用しても、店員は出力先を都度指定するという負担は生じるが、代金の支払いに関する操作を購買者に行わせることで人件費の削減を図る、という効果は奏し得る。因みに、第5の実施形態では、取引処理装置3が有する第1の決済手段304は、保留サーバ1に保留された取引に係る情報を基に取引を決済する手段となる。
この他、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態及びその変形は、発明の範囲に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。