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JP7846482B2 - レンズ鏡筒モジュール及び電子機器 - Google Patents
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JP7846482B2 - レンズ鏡筒モジュール及び電子機器 - Google Patents

レンズ鏡筒モジュール及び電子機器

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JP7846482B2 JP2022045522A JP2022045522A JP7846482B2 JP 7846482 B2 JP7846482 B2 JP 7846482B2 JP 2022045522 A JP2022045522 A JP 2022045522A JP 2022045522 A JP2022045522 A JP 2022045522A JP 7846482 B2 JP7846482 B2 JP 7846482B2
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Description

本発明は、レンズ鏡筒モジュール及び電子機器に係り、特にレンズ鏡筒を光軸方向に沿って前方に繰り出すことが可能なレンズ鏡筒モジュールに関するものである。
スマートフォンなどの小型の電子機器に組み込まれるカメラは、限られたスペースに収容しなければならないことから、撮影時以外はレンズ鏡筒を本体に収容し、撮影時にレンズ鏡筒を繰り出す機構を有するものが多い(例えば、特許文献1参照)。このような繰出機構は、径方向外側に突出するピンを有する回転筒と、このピンが係合する螺旋状のカム溝が形成された固定筒とを含んでおり、回転筒が固定筒に対して回転すると、回転筒のピンが固定筒のカム溝に沿って移動することで回転筒が繰り出すようになっている。
ここで、固定筒の前縁からカム溝の前端部までの軸方向距離が短すぎると、固定筒の強度を十分に確保することができず、カム溝の前端部に移動した回転筒のピンに力が加わった場合に固定筒が破損してしまうことが考えられる。このため、従来の繰出機構においては、固定筒の強度を確保するために、固定筒の前縁からカム溝の前端部までの軸方向距離をある程度長くする必要があった。この結果、固定筒の軸方向の長さを十分に短くすることができず、これがレンズ鏡筒モジュールの薄型化を阻害する一因となっていた。
特許第5328249号明細書
本発明は、このような従来技術の問題点に鑑みてなされたもので、信頼性を大きく低下させることなく薄型化を実現することができるレンズ鏡筒モジュール及び電子機器を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様によれば、信頼性を大きく低下させることなく薄型化を実現することができるレンズ鏡筒モジュールが提供される。このレンズ鏡筒モジュールは、螺旋状に延びる螺旋溝と、上記螺旋溝の前端から周方向に延びる前端溝とを含むカム溝が内周面に形成された固定筒と、上記固定筒の半径方向内側に配置される回転筒と、上記固定筒よりも硬い材料から形成されるカバーリングとを備える。上記回転筒は、少なくとも1枚のレンズと、半径方向外側に突出して上記固定筒の上記カム溝に係合する突出部とを有する。上記カバーリングは、上記固定筒の前端部の外周面を覆う被覆部と、上記被覆部から上記固定筒の上記前端部の内周縁よりも半径方向内側にまで延びる円環部とを有する。上記カバーリングの上記被覆部は、上記固定筒の上記カム溝の上記前端溝の外側に位置する外周面の少なくとも一部を覆うように構成される。
本発明の第2の態様によれば、信頼性を大きく低下させることなく薄型化を実現することができる電子機器が提供される。この電子機器は、上述したレンズ鏡筒モジュールと、上記レンズ鏡筒モジュールの上記少なくとも1枚のレンズの光軸上に配置される撮像素子とを備える。
図1は、本発明の一実施形態におけるレンズ鏡筒モジュールを内蔵したスマートフォンを示す斜視図である。 図2は、図1に示すスマートフォンの機能的構成を示す模式図である。 図3は、図1に示すレンズ鏡筒モジュールを示す斜視図である。 図4は、図3に示すレンズ鏡筒モジュールの分解斜視図である。 図5は、図3に示すレンズ鏡筒モジュールにおける固定筒を示す斜視図である。 図6は、図3に示すレンズ鏡筒モジュールにおける駆動ユニットの分解斜視図である。 図7は、図6に示すカバーを取り外した状態の駆動ユニットの正面図である。 図8は、図1に示すレンズ鏡筒モジュールが沈胴状態にあるときを模式的に示す左側面図である。 図9は、図8に示すレンズ鏡筒モジュールが繰出状態になったときを模式的に示す左側面図である。 図10は、図9の状態におけるレンズ鏡筒モジュールの縦断面図である。 図11は、図4に示すレンズ鏡筒モジュールにおける補助リングの分解斜視図である。
以下、本発明に係るレンズ鏡筒モジュールを備えた電子機器の実施形態について図1から図11を参照して詳細に説明する。図1から図11において、同一又は相当する構成要素には、同一の符号を付して重複した説明を省略する。また、図1から図11においては、各構成要素の縮尺や寸法が誇張されて示されている場合や一部の構成要素が省略されている場合がある。以下の説明では、特に言及がない場合には、「第1」や「第2」などの用語は、構成要素を互いに区別するために使用されているだけであり、特定の順位や順番を表すものではない。
図1は、本発明に係る電子機器の一例としてのスマートフォン1を示す斜視図であり、このスマートフォン1の内部には、本発明に係るレンズ鏡筒モジュール2を含むカメラ3が組み込まれている。図1に示すように、このスマートフォン1は、スマートフォン1内の電気的構成要素を制御する制御部4と、スマートフォン1の加速度を検出可能な加速度センサ5とを備えている。カメラ3及び加速度センサ5はそれぞれ制御部4に接続されている。なお、本発明に係る電子機器は、本実施形態で述べるようなスマートフォンに限られるものではなく、タブレットコンピュータ、ラップトップコンピュータ、ドローンなど各種の電子機器に対しても本発明を適用することができる。
図2は、図1に示すスマートフォン1の機能的構成を示す模式図である。図2に示すように、スマートフォン1は、レンズ鏡筒モジュール2及び撮像素子6を含むカメラ3と、スマートフォン1の加速度を検出可能な加速度センサ5と、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイなどにより構成されるディスプレイ7と、ROMやRAM、フラッシュメモリなどを含む記憶部8と、ネットワークに接続してデータ通信を行うための通信部9と、各構成要素の動作を制御する制御部4とを備えている。
記憶部8には、OS(Operating System)やスマートフォン1を制御するためのプログラム、以下に述べるステップを実行するためのプログラム、その他各種データなどが格納されている。制御部4は、プロセッサ(CPU)、ROM、RAMなどを備えており、記憶部8に格納されたプログラムをRAMにロードしてこれをプロセッサにより実行することにより様々な機能を実現している。
図3はレンズ鏡筒モジュール2を示す斜視図、図4は分解斜視図である。図3及び図4に示すように、レンズ鏡筒モジュール2は、円環状のベース板10と、モータ21を有する駆動ユニット20と、ネジ(図示せず)によりベース板10に固定される固定筒30と、固定筒30の半径方向内側に配置される回転筒40と、回転筒40の内側に収容される直動筒50と、円筒部31の前縁に取り付けられるカバーリング60と、カバーリング60と円筒部31との間に挟み込まれる補助リング62とを備えている。なお、本実施形態では、便宜的に、図3における+Z方向を「前」又は「前方」、-Z方向を「後」又は「後方」ということとする。
図5は、固定筒30を示す斜視図である。図3から図5に示すように、固定筒30は、例えば樹脂などにより形成され、円筒部31と、円筒部31の外周部に取り付けられたフォトインタラプタ32とを含んでいる。フォトインタラプタ32は、検出信号を制御部4に送信できるようなっており、円筒部31に形成された開口部38を介して円筒部31の内側空間に面している。円筒部31の内周面には、複数のカム溝33と、円筒部31の後縁から軸方向(Z方向)に延びる軸方向溝34,35とが形成されている。それぞれのカム溝33は、螺旋状に延びる螺旋溝33Aと、螺旋溝33Aの後端から周方向に延びる後端溝33Bと、螺旋溝33Aの前端から周方向に延びる前端溝33Cとを含んでいる。また、円筒部31には、駆動ユニット20との接続部に切欠き39が形成されている。本明細書においては、「螺旋状に延びる」とは、軸方向に沿って周方向の位置が変化するように延びている形態を意味する。
図4に示すように、ベース板10は、外周部に取り付けられたフォトインタラプタ11と、固定筒30の円筒部31の内周面の軸方向溝35に挿入される挿入片12とを有している。ベース板10のフォトインタラプタ11は、固定筒30のフォトインタラプタ32の-Z方向側に位置しており、フォトインタラプタ32と同様に開口部38を介して円筒部31の内側空間に面するようになっている。このフォトインタラプタ11もフォトインタラプタ32と同様に検出信号を制御部4に送信できるようなっている。
回転筒40は、固定筒30に対して回転可能かつ軸方向に移動可能に構成されている。この回転筒40は、図4に示すように、円筒部41と、円筒部41の内部に収容される少なくとも1枚のレンズ42と、レンズ42の前方に配置されたカバーガラス43と、円筒部41の前端部に取り付けられるリング部材44とを含んでいる。この回転筒40は、図1に示すように、スマートフォン1の背面パネル1Aに形成された開口1Bから露出するように配置されている。スマートフォン1のカメラ3の撮像素子6は、このレンズ42を透過した光が結像する撮像面に配置される。
また、回転筒40は、円筒部41の後端外周部から半径方向外側に突出する複数の突出部45と、円筒部41の後端外周部に周方向に沿って形成された従動ギア46とを有している。それぞれの突出部45の外径は、固定筒30のカム溝33の周方向に沿った幅(以下、周方向幅という)よりもわずかに小さい程度であり、それぞれの突出部45は、固定筒30のカム溝33に係合してカム溝33の内部をカム溝33に沿って移動できるようになっている。この回転筒40の突出部45と固定筒30のカム溝33の螺旋溝33Aとの係合により、回転筒40が固定筒30に対して回転すると、回転筒40が固定筒30のカム溝33の形状に沿って固定筒30に対してZ方向に移動するようになっている。
直動筒50は、円筒部51と、円筒部51から半径方向外側に突出する複数の突起52と、円筒部51の後端から半径方向外側に延びるフランジ部53と、フランジ部53から半径方向外側に延出する複数の係合部54と、同じくフランジ部53から半径方向外側に延出する検出片55とを有している。直動筒50のそれぞれの突起52は、回転筒40の円筒部41の内周面に形成された周方向に延びる溝(図示せず)に係合している。また、直動筒50のそれぞれの係合部54の周方向幅は、固定筒30の軸方向溝34の周方向幅よりわずかに小さい程度であり、それぞれの係合部54は、固定筒30の軸方向溝34に係合して軸方向溝34の内部を軸方向溝34に沿ってZ方向に移動できるようになっている。このような構成によって、直動筒50は、固定筒30に対して回転はせずに、回転筒40に対して回転しつつ、回転筒40とともに軸方向に移動できるようになっている。
直動筒50の検出片55は、固定筒30の開口部38を通って外側に延びており、この開口部38に隣接するベース板10のフォトインタラプタ11及び固定筒30のフォトインタラプタ32は、直動筒50の検出片55を検出できるようになっている。
図6は、駆動ユニット20の分解斜視図である。図6に示すように、駆動ユニット20は、上述した制御部4により駆動されるモータ21と、ベース板10に取り付けられるギアケース22と、ネジ91によりギアケース22に取り付けられるギアカバー23と、回転筒40の従動ギア46と噛合する駆動ギア24と、モータ21の回転を駆動ギア24に伝達可能な回転伝達機構25とを有している。
図7は、ギアカバー23を取り外した状態の駆動ユニット20の正面図である。図6及び図7に示すように、回転伝達機構25は、モータ21の出力軸に取り付けられたウォーム250と、ウォーム250に噛合するウォームホイール251Aとウォームホイール251Aの-Z方向側に配置されるギア251Bとを含む2段ギア251と、2段ギア251のギア251Bと噛合するギア252と、ギア252と同軸上に配置されるギア253と、ギア253及び駆動ギア24の両方に噛合するギア254と、ギア252の中央部に収容される付勢部材としてのコイルバネ255と、このコイルバネ255とギア253の本体253Aとの間に配置されるワッシャ256とを含んでいる。
2段ギア251は、ギアケース22から+Z方向に延びるギアシャフト221に取り付けられ、このギアシャフト221を中心として回転可能となっている。また、ギア252は、ギアケース22から+Z方向に延びるギアシャフト222に取り付けられており、このギアシャフト222を中心として回転可能となっている。ギア253の軸部253Bもギアシャフト222に取り付けられており、ギア253がギアシャフト222を中心として回転可能となっている。ギア254は、ギアケース22から+Z方向に突出したギアシャフト223に取り付けられており、ギアシャフト223を中心として回転可能となっている。駆動ギア24は、ギアケース22から+Z方向に延びるギアシャフト224に取り付けられており、このギアシャフト224を中心として回転可能となっている。
回転伝達機構25のコイルバネ255は、ギア252の中央部に圧縮された状態で収容されており、ワッシャ256をギア253の本体253Aに向けて所定の力で付勢している。また、コイルバネ255の一端部は、ギア252の中央部に形成された溝252Aに係合しており、コイルバネ255がギア252とともに回転するようになっている。コイルバネ255により付勢されるワッシャ256もギア252とともに回転し、ギア252が回転すると、ワッシャ256とギア253の本体253Aとの間に生じる摩擦力によってギア253がギア252とともに回転するようになっている。一方、この摩擦力を超えるトルクがワッシャ256に作用すると、ワッシャ256とギア253の本体253Aとが滑って空回りをしてギア252とギア253との間における回転の伝達が遮断されるようになっている。このように、本実施形態においては、ギア252、コイルバネ255、ワッシャ256、及びギア253は、所定のトルクを超えるトルクが作用した場合にギア252とギア253との間における回転の伝達を遮断するトルクリミッタとして機能する。
スマートフォン1においてカメラ機能がオフになっているときは、図3に示すように、レンズ鏡筒モジュール2の固定筒30の半径方向内側に回転筒40が収容された状態となっており、回転筒40はスマートフォン1の背面パネル1Aの内部に収容されている。このときのレンズ鏡筒モジュール2の状態を「沈胴状態」ということとする。
図8は、このときのレンズ鏡筒モジュール2を模式的に示す左側面図である。図8に示すように、沈胴状態では、回転筒40の突出部45が固定筒30のカム溝33の後端溝33B内に位置している。なお、ベース板10に取り付けられたフォトインタラプタ11が直動筒50の検出片55を検出すると、その検出信号が制御部4に送られ、制御部4は回転筒40が固定筒30の内側に収容されていることを検出できる。
ユーザがスマートフォン1のディスプレイ7上のタッチパネルなどの入力手段を用いてカメラ機能をオンにする指示を制御部4に与えると、制御部4はレンズ鏡筒モジュール2の駆動ユニット20のモータ21に制御信号を送信し、モータ21を回転させる。このモータ21の回転は上述した回転伝達機構25により駆動ギア24に伝達され、駆動ギア24が回転する。この駆動ギア24には回転筒40の従動ギア46が噛合しているため、駆動ギア24の回転に伴って回転筒40が回転する。回転筒40が回転すると、上述したように、回転筒40の突出部45と固定筒30のカム溝33との係合により、回転筒40が固定筒30のカム溝33の形状に沿って固定筒30に対してZ方向に移動し、最終的には図9に示すように、回転筒40の突出部45が固定筒30のカム溝33の前端溝33Cまで移動する。このように、制御部4によりレンズ鏡筒モジュール2のモータ21が駆動され、回転筒40が+Z方向に繰り出される。固定筒30に取り付けられたフォトインタラプタ32が直動筒50の検出片55を検出すると、その検出信号が制御部4に送られ、制御部4は回転筒40が繰り出されたことを検出し、カメラ機能をオンにする。このようにして回転筒40が繰り出されると、繰り出された回転筒40がスマートフォン1の背面パネル1A(図1参照)から突出する。このときのレンズ鏡筒モジュール2の状態を「繰出状態」ということとする。
図10は、図9の状態におけるレンズ鏡筒モジュール2の縦断面図である。図10に示すように、固定筒30の円筒部31の前端部301には、固定筒30よりも硬い材料、例えば金属から形成されるカバーリング60が取り付けられている。このカバーリング60は、固定筒30の前端部301の外周面を覆う被覆部601と、被覆部601の前端から半径方向内側に延びる円環部602とを有している。カバーリング60の円環部602は、固定筒30の前端部301の内周縁301Aよりも半径方向内側にまで延びており、カバーリング60は、被覆部601により固定筒30の前端部301の半径方向外側を覆い、円環部602により固定筒30の前端部301の前方を覆っている。
図5に示すように、固定筒30の円筒部31の前端部301の外径は、前端部301の後方に位置する円筒部31の外径よりも小さくなっている。この前端部301の外径は、取付前のカバーリング60の被覆部601の内径よりわずかに大きくなっており、カバーリング60は、被覆部601を固定筒30の前端部301に圧入することにより固定筒30に固定される。なお、カバーリング60と固定筒30の前端部301との間に接着材を塗布した上でカバーリング60を固定筒30に圧入してもよい。
また、図5に示すように、固定筒30の前端部301には半径方向内側に凹んだ凹部302が形成されている。図10に示すように、この凹部302には、固定筒30の内部に塵や水が進入することを抑制するための補助リング62が配置される。補助リング62は、この凹部302内で固定筒30の前端部301とカバーリング60の円環部602との間に挟み込まれて固定されている。このように、補助リング62は、固定筒30の前端部301とカバーリング60の円環部602との間に挟み込まれて固定されるため、固定に際して接着材や両面テープなどを必要としない。
本実施形態における補助リング62は、2枚のリング状のシート63,64を重ね合わせた構造を有している。図11は、この補助リング62の分解斜視図である。第1のシート63は例えばゴムなどの柔軟な材料から形成され、第1のシート63の内径D1は回転筒40の円筒部41の外径よりも小さくなっている。この第1のシート63には、半径方向内側から放射状に延びる複数のスリット65が形成されている。第2のシート64は、第1のシート63よりも硬い材料、例えばポリエチレンテレフタレートから形成される。第2のシート64の内径D2は、第1のシート63の内径D1よりも大きくなっている。第1のシート63の外径と第2のシート64の外径は略同一とされる。これらのシート63,64を重ね合わせることで補助リング62が構成される。
上述したように第1のシート63の内径D1は回転筒40の円筒部41の外径よりも小さくなっているが、半径方向内側にスリット65が形成されているため、第1のシート63は半径方向内側において柔軟に変形することができる。したがって、図10に示すように、第1のシート63は、半径方向内側で変形してカバーリング60の円環部602と回転筒40の円筒部41の外周面との間の隙間を塞ぐことができる。このようにカバーリング60の円環部602と回転筒40の円筒部41の外周面との間の隙間が補助リング62で塞がれるので、固定筒30の外部から塵や水が固定筒30の内部に進入することが抑制される。また、補助リング62の半径方向外側は、第1のシート63と第2のシート64とによって厚みが確保されるので、補助リング62を固定筒30とカバーリング60の円環部602との間にしっかりと挟み込むことが可能となる。
上述したように、本実施形態では、固定筒30の前端部301の外側及び前方が、固定筒30よりも硬い材料(例えば金属)から形成されるカバーリング60の被覆部601及び円環部602で覆われるため、固定筒30の前端部301がカバーリング60により補強される。したがって、固定筒30の前縁からカム溝33の前端溝33Cまでの軸方向距離を短くしても、固定筒30の前端部301が破損しにくくなるため、信頼性を大きく低下させることなく固定筒30の軸方向の長さを短くすることができる。
また、回転筒40が固定筒30から繰り出されたときには、図10に示すように、回転筒40の突出部45が固定筒30のカム溝33の前端溝33Cに位置するため、固定筒30のカム溝33の前端溝33Cには回転筒40の突出部45からの力が作用しやすい。したがって、図10に示すように、この前端溝33Cの外側の外周面の少なくとも一部をカバーリング60の被覆部601で覆って補強し、固定筒30のカム溝33の前端溝33Cにおいて固定筒30が破損してしまうことを抑制することが好ましい。
以上述べたように、本発明の第1の態様によれば、信頼性を大きく低下させることなく薄型化を実現することができるレンズ鏡筒モジュールが提供される。このレンズ鏡筒モジュールは、螺旋状に延びる螺旋溝を含むカム溝が内周面に形成された固定筒と、上記固定筒の半径方向内側に配置される回転筒と、上記固定筒よりも硬い材料から形成されるカバーリングとを備える。上記回転筒は、少なくとも1枚のレンズと、半径方向外側に突出して上記固定筒の上記カム溝に係合する突出部とを有する。上記カバーリングは、上記固定筒の前端部の外周面を覆う被覆部と、上記被覆部から上記固定筒の上記前端部の内周縁よりも半径方向内側にまで延びる円環部とを有する。
このような構成によれば、固定筒の前端部の外側及び前方が、固定筒よりも硬い材料から形成されるカバーリングの被覆部及び円環部で覆われるため、固定筒の前端部がカバーリングにより補強される。したがって、固定筒の前縁からカム溝の前端部までの軸方向距離を短くしても、固定筒の前端部が破損しにくくなるため、信頼性を大きく低下させることなく固定筒の軸方向の長さを短くすることができる。
上記固定筒の上記カム溝は、上記螺旋溝の前端から周方向に延びる前端溝をさらに含んでいてもよい。上記カバーリングの上記被覆部は、上記固定筒の上記カム溝の上記前端溝の外側に位置する外周面の少なくとも一部を覆うように構成されることが好ましい。回転筒が固定筒から繰り出されたときには、回転筒の突出部が固定筒のカム溝の前端溝に位置するので、固定筒のカム溝の前端溝には回転筒の突出部からの力が作用しやすい。このため、この前端溝の外側の外周面の少なくとも一部をカバーリングの被覆部で覆って補強することで、カム溝の前端溝において固定筒が破損してしまうことが抑制される。
上記レンズ鏡筒モジュールは、上記カバーリングの上記円環部と上記回転筒の外周面との間の隙間を塞ぐ補助リングをさらに備えていることが好ましい。この補助リングは、上記固定筒と上記カバーリングの上記円環部との間に挟み込まれて固定されることが好ましい。この補助リングによりカバーリングの円環部と回転筒の外周面との間の隙間が塞がれるので、固定筒の外部から塵や水が固定筒の内部に進入することが抑制される。また、この補助リングを固定筒とカバーリングの円環部との間に挟み込んで固定することとすれば、接着材や両面テープなどを必要とせずに補助リングを固定筒に固定することができる。
上記補助リングは、上記回転筒の外径よりも小さい内径を有し、半径方向内側から放射状に延びる複数のスリットが形成された第1のシートと、上記第1のシートの内径よりも大きい内径を有し、上記第1のシート上に配置される第2のシートとを含んでいてもよい。このような構成によれば、第1のシートの半径方向内側にスリットが形成されているため、第1のシートは半径方向内側において柔軟に変形することができる。このため、第1のシートを半径方向内側で変形させてカバーリングの円環部と回転筒の外周面との間の隙間を効果的に塞ぐことができる。また、補助リングの半径方向外側は、第1のシートと第2のシートとによって厚みが確保されるので、補助リングを固定筒とカバーリングの円環部との間にしっかりと挟み込むことが可能となる。
本発明の第2の態様によれば、信頼性を大きく低下させることなく薄型化を実現することができる電子機器が提供される。この電子機器は、上述したレンズ鏡筒モジュールと、上記レンズ鏡筒モジュールの上記少なくとも1枚のレンズの光軸上に配置される撮像素子とを備える。
これまで本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されず、その技術的思想の範囲内において種々異なる形態にて実施されてよいことは言うまでもない。
1 スマートフォン
2 レンズ鏡筒モジュール
3 カメラ
4 制御部
5 加速度センサ
6 撮像素子
10 ベース板
11,32 フォトインタラプタ
20 駆動ユニット
21 モータ
24 駆動ギア
25 回転伝達機構
30 固定筒
31 円筒部
33 カム溝
33A 螺旋溝
33B 後端溝
33C 前端溝
40 回転筒
41 円筒部
42 レンズ
45 突出部
46 従動ギア
50 直動筒
60 カバーリング
61 円筒部
62 補助リング
63 第1のシート
64 第2のシート
250 ウォーム
251 2段ギア
252~254 ギア
255 コイルバネ
256 ワッシャ
301 前端部
301A 内周縁
302 凹部
601 被覆部
602 円環部

Claims (4)

  1. 螺旋状に延びる螺旋溝と、前記螺旋溝の前端から周方向に延びる前端溝とを含むカム溝が内周面に形成された固定筒と、
    前記固定筒の半径方向内側に配置される回転筒であって、
    少なくとも1枚のレンズと、
    半径方向外側に突出して前記固定筒の前記カム溝に係合する突出部と
    を有する回転筒と、
    前記固定筒よりも硬い材料から形成されるカバーリングであって、
    前記固定筒の前端部の外周面を覆う被覆部と、
    前記被覆部から前記固定筒の前記前端部の内周縁よりも半径方向内側にまで延びる円環部と
    を有するカバーリングと
    を備え
    前記カバーリングの前記被覆部は、前記固定筒の前記カム溝の前記前端溝の外側に位置する外周面の少なくとも一部を覆うように構成される、
    レンズ鏡筒モジュール。
  2. 前記カバーリングの前記円環部と前記回転筒の外周面との間の隙間を塞ぐ補助リングであって、前記固定筒と前記カバーリングの前記円環部との間に挟み込まれて固定される補助リングをさらに備える、請求項1に記載のレンズ鏡筒モジュール。
  3. 前記補助リングは、
    前記回転筒の外径よりも小さい内径を有し、半径方向内側から放射状に延びる複数のスリットが形成された第1のシートと、
    前記第1のシートの内径よりも大きい内径を有し、前記第1のシート上に配置される第2のシートと
    を含む、請求項に記載のレンズ鏡筒モジュール。
  4. 請求項1からのいずれか一項に記載のレンズ鏡筒モジュールと、
    前記レンズ鏡筒モジュールの前記少なくとも1枚のレンズの光軸上に配置される撮像素子と
    を備える、電子機器。
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