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JP7848866B2 - 情報処理装置、情報処理プログラム、及び情報処理方法 - Google Patents
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JP7848866B2 - 情報処理装置、情報処理プログラム、及び情報処理方法 - Google Patents

情報処理装置、情報処理プログラム、及び情報処理方法

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Description

本開示は、需要変化によって突発的に発生する渋滞の延伸長を予測する情報処理装置、情報処理プログラム、及び情報処理方法に関する。
道路渋滞の発生場所、発生時間、及び渋滞長を予測して、予測情報をユーザに提供する渋滞予測サービスが知られている(例えば非特許文献1)。
ユーザが渋滞予測サービスに日時を入力すると、例えば図19に示すような道路地図が画面に表示され、入力された日時において渋滞の発生が予測される区間が例えば矢印50によって道路地図上に表示される。
更に、ユーザが矢印50に対応して表示される詳細アイコン51を選択すると、例えば図20に示すような渋滞詳細画面52が表示される。渋滞詳細画面52には、渋滞区間、渋滞発生時間帯、渋滞のボトルネックとなっている場所、ピーク時の渋滞長、及び渋滞通過に要する時間等が表示される。
<非特許文献1>
東日本高速道路株式会社、株式会社ゼンリンデータコム、“ドライブトラフィック”
<URL: https://www.drivetraffic.jp/.>
こうした渋滞予測サービスでは、過去に確認された定常的(例えば1年以上)に発生する交通量増加の実績値に基づいて交通渋滞の発生を予測している。したがって、例えばドライブスルーの利用回数増加やホームセンターの訪問需要の高まりのように、コロナ禍による行動様式の変化によって新たに発生するようになった渋滞については、予測に用いることができる交通量増加の実績値の数が限られるという問題が発生する。
したがって、従来の渋滞予測サービスでは、需要の変化に伴ってこれまで定常的に渋滞が発生していなかった場所で新たな渋滞が発生すると(以降、「突発渋滞」という)、渋滞が発生し始めた段階で今後どの程度まで延伸するのか予測することは困難である。
一方で、道路に設置したカメラで撮影した渋滞画像から突発渋滞の状況を取得することも可能であるが、突発渋滞はどこで発生するか予め予測できないため、様々な場所にカメラを設置する必要があり渋滞予測コストの増加につながる。しかも、渋滞画像から突発渋滞の状況を取得した場合、必然的に渋滞が発生した後の状況を取得することになるため、渋滞画像から突発渋滞の状況を取得する方法は、事前に渋滞発生の可能性を通知する渋滞予測情報よりユーザへの情報の提供時期が遅れることになる。したがって、渋滞画像に頼らず、過去の突発渋滞に関する観測データ(以降、「学習データ」という)から突発渋滞の発生に関する予測を行うことが好ましい。本明細書内に記載した検証ではこの突発渋滞に関する観測データとして公益財団法人日本道路交通情報センター(JARTIC)から取得した情報を用いた。
以上の内容に鑑み、従来の渋滞予測サービスで渋滞予測に利用できるほど学習データが得られていない突発渋滞が発生したとしても、突発渋滞の延伸長を予測することができる情報処理装置、情報処理プログラム、及び情報処理方法を提供することを目的とする。
本開示の第1態様は、情報処理装置であって、渋滞の始点位置及び渋滞の終点位置を含む学習データによって表される各々の渋滞区間を、前記始点位置及び前記終点位置によって表される渋滞方向毎に分類する分類部と、前記分類部で渋滞方向毎に分類された各々の渋滞区間に対して、前記始点位置と前記終点位置が予め定めた範囲内にあるような隣り合う渋滞区間をひと続きの統合渋滞区間として連結する処理を、前記予め定めた範囲内に前記隣り合う渋滞区間の前記始点位置又は前記終点位置がなくなるまで再帰的に繰り返すことで、何れの渋滞区間までが前記統合渋滞区間を構成する渋滞区間かを判定する判定部と、前記判定部で判定された前記統合渋滞区間を、同じ渋滞を表す前記統合渋滞区間毎に取得し、同じ渋滞を表す前記統合渋滞区間毎に、前記統合渋滞区間を、渋滞の発生時期が曜日毎、平日か休日かを表す就労属性毎、及び時間帯毎に区分された各判定区分に従って分類し、前記統合渋滞区間の延伸規模を同じ渋滞を表す統合渋滞区間毎、かつ、前記判定区分毎に設定する設定部と、を備える。
本開示の第2態様は、情報処理装置であって、発生時期が曜日毎、平日か休日かを表す就労属性毎、及び時間帯毎の各判定区分に分類された連続する同じ渋滞区間毎の延伸長から得られた渋滞区間毎、かつ、前記判定区分毎の延伸規模を用いて、指定された渋滞区間の延伸規模に偏りがあるか否かを前記判定区分毎に特定し、前記指定された渋滞区間の延伸規模に前記判定区分内での偏りが存在する場合には、延伸規模の偏りが存在する前記判定区分の組み合わせに応じて、渋滞区間の延伸長の予測に用いる前記判定区分を選択する選択部と、前記選択部で選択された前記判定区分に含まれる前記指定された渋滞区間の延伸長を用いて、前記指定された渋滞区間の指定された日時における延伸長を予測する予測部と、を備える。
本開示の第3態様は、情報処理プログラムであって、コンピュータを、情報処理装置の各部として機能させる。
本開示の第4態様は、分類部、判定部、設定部、選択部及び予測部を含む情報処理装置における情報処理方法であって、前記分類部が、渋滞の始点位置及び渋滞の終点位置を含む学習データによって表される各々の渋滞区間を、前記始点位置及び前記終点位置によって表される渋滞方向毎に分類する分類ステップと、前記判定部が、渋滞方向毎に分類された各々の渋滞区間に対して、前記始点位置と前記終点位置が予め定めた範囲内にあるような隣り合う渋滞区間をひと続きの統合渋滞区間として連結する処理を、前記予め定めた範囲内に前記隣り合う渋滞区間の前記始点位置又は前記終点位置がなくなるまで再帰的に繰り返すことで、何れの渋滞区間までが前記統合渋滞区間を構成する渋滞区間かを判定する判定ステップと、前記設定部が、同じ渋滞を表す前記統合渋滞区間毎に、前記統合渋滞区間を、渋滞の発生時期が曜日毎、平日か休日かを表す就労属性毎、及び時間帯毎に区分された各判定区分に従って分類し、前記統合渋滞区間の延伸規模を同じ渋滞を表す統合渋滞区間毎、かつ、前記判定区分毎に設定する設定ステップと、前記選択部が、前記延伸規模を用いて、指定された渋滞区間の延伸規模に前記判定区分内での偏りがあるか否かを特定し、前記指定された渋滞区間の延伸規模に前記判定区分内での偏りが存在する場合には、延伸規模の偏りが存在する前記判定区分の組み合わせに応じて、渋滞区間の延伸長の予測に用いる前記判定区分を選択する選択ステップと、前記予測部が、選択された前記判定区分に含まれる前記指定された渋滞区間の延伸長を用いて、前記指定された渋滞区間の指定された日時における延伸長を予測する予測ステップと、を含む。
本開示の情報処理装置、情報処理プログラム、及び情報処理方法によれば、従来の渋滞予測サービスで渋滞予測に利用できるほど学習データが得られていない突発渋滞が発生したとしても、突発渋滞の延伸長を予測することができる、という効果を有する。
情報処理装置の機能構成例を示す図である。 渋滞区間の一例を示す図である。 渋滞区間の連結過程例を示す図である。 分岐した渋滞区間の一例を示す図である。 曜日時間帯区分表の一例を示す図である。 就労時間帯区分表の一例を示す図である。 延伸規模判定表の一例を示す図である。 コンピュータの電気系統の要部構成例を示す図である。 予測処理の流れの一例を示すフローチャートである。 渋滞区間判定処理の流れの一例を示すフローチャートである。 延伸長予測処理の流れの一例を示すフローチャートである。 渋滞方向毎に分類した渋滞区間の延伸傾向の偏り例を示す図である。 学習データの使用割合を変化させた場合における、判定区分の組み合わせ毎のRMSEの一例を示す図である。 最も延伸長の予測精度が低かった渋滞区間に関する分析例を示す図である。 最も延伸長の予測精度が高かった渋滞区間に関する分析例を示す図である。 延伸長が“0”ではないが、相対的に延伸長の予測精度が高かった渋滞区間に関する分析例を示す図である。 道路が入り組んだ地区における渋滞区間の一例を示す図である。 道路が入り組んだ地区に関して、学習データの使用割合を変化させた場合における、判定区分の組み合わせ毎のRMSEの一例を示す図である。 既存の渋滞予測サービスにおける渋滞表示例を示す図である。 既存の渋滞予測サービスにおける渋滞詳細画面例を示す図である。
以下、本実施の形態について図面を参照しながら説明する。なお、同じ構成要素及び同じ処理には全図面を通して同じ符号を付与し、重複する説明を省略する。
図1は、本開示に係る情報処理装置10の機能構成例を示す図である。情報処理装置10は、時系列に沿って記録された過去の渋滞情報から今後の渋滞区間3の延伸長を予測する装置である。
渋滞情報は、予め定めた期間に亘り、例えば5分毎といった予め定めた間隔毎にその時点において発生している各々の渋滞の発生状況を時系列に沿って記録した情報である。各々の渋滞に対応する渋滞情報には、少なくとも渋滞の発生状況を記録した日時のように渋滞情報の時系列を表す時系列情報、渋滞の始点位置、及び渋滞の終点位置が含まれる。換言すれば、渋滞の発生状況を記録した情報には、例えば渋滞長といった他の情報も存在するが、本実施の形態における渋滞情報には、時系列情報、渋滞の始点位置、及び渋滞の終点位置さえ含まれていればよい。
同じ日時に記録された渋滞情報には、同じ時系列情報が含まれる。渋滞の始点位置及び終点位置は、例えば緯度及び経度を用いた二次元座標値によって表される。
情報処理装置10は、こうした渋滞情報を用いて今後の渋滞区間3の延伸長を予測することから、以降では、時系列に沿った各々の渋滞情報を「学習データ」ということにする。
なお、本実施の形態における渋滞区間3の延伸長とは、特定の学習データによって表される渋滞区間3の渋滞長と、当該学習データと時系列に沿って隣り合う、同じ渋滞発生地点において記録された直前の学習データによって表される渋滞区間3の渋滞長との増減絶対値のことをいう。すなわち、学習データの記録間隔が5分毎であれば、5分前の渋滞区間3に対する渋滞長の増減絶対値が渋滞区間3の延伸長ということになる。
こうした情報処理装置10は、図1に示すように渋滞分類部11、渋滞同一性判定部12、延伸規模設定部13、区分選択部14、及び延伸長予測部15の各機能部と記憶装置16を含む。
渋滞分類部11は、学習データに含まれる渋滞の始点位置及び終点位置を参照して、学習データによって表される各々の渋滞区間3を渋滞方向毎に分類する。すなわち、渋滞分類部11は、各々の学習データを渋滞方向毎に分類する分類部の一例である。
分類する渋滞方向に制約はないが、本実施の形態では一例として、学習データによって表される渋滞区間3を、西から東に向かう方向、東から西に向かう方向、南から北に向かう方向、及び北から南に向かう方向の4方向に分類する。したがって、同じ道路であっても上りと下りがあるように、反対車線同士で発生する渋滞区間3は、例えば西から東に向かう方向と東から西に向かう方向といった異なる方向に分類される。
渋滞分類部11は、渋滞方向毎に分類した学習データを方向別学習データ情報16Aとして記憶装置16に記憶する。
一方、断続的に渋滞が発生している場合、全体としてみれば1つの渋滞を形成している渋滞区間3が、細切れに分断された複数の渋滞区間3として認識されている場合がある。このような場合、各々の渋滞区間3を独立した渋滞区間3として取り扱うのではなく、ひと続きの渋滞区間3を構成する渋滞区間3の断片として取り扱うことが好ましい。
したがって、渋滞同一性判定部12は、方向別学習データ情報16Aから渋滞方向毎に分類された学習データを取得し、何れの渋滞区間3までがひと続きの渋滞区間3かを判定する。このように複数の渋滞区間3によって表されるひと続きの渋滞区間3を「統合渋滞区間5」という。以降では、統合渋滞区間5を「渋滞区間5」と表す。渋滞区間5の範囲を判定する渋滞同一性判定部12は、判定部の一例である。
渋滞同一性判定部12は、方向別学習データ情報16Aから渋滞方向毎に分類された学習データを取得し、各々の学習データに含まれる渋滞の始点位置と終点位置をジオハッシュ1に変換する。
ジオハッシュ1とは予め定めた範囲の一例であり、地球上の各地域を緯度及び経度に基づいて分割した各々の分割領域のことをいう。各々のジオハッシュ1はそれぞれ異なる複数桁の記号で表され、ジオハッシュ1を表す桁数が増加するにつれて、ジオハッシュ1が表す領域の範囲が狭くなり、ジオハッシュ1の精度が高くなる。
図2は、渋滞区間3で表される渋滞の始点位置と終点位置を地図上に表示した表示例を示す図である。図2の例では、学習データに含まれる渋滞の端点、すなわち、渋滞の始点位置と終点位置が、それぞれ“xn76q41”という記号で表されるジオハッシュ1Aと、“xn76q2c”という記号で表されるジオハッシュ1Bに変換された様子を表している。なお、ジオハッシュ1Aとジオハッシュ1Bのように、各々のジオハッシュ1を区別して説明する場合、ジオハッシュ1の末尾にアルファベットを付加して区別する。
渋滞同一性判定部12は、まだ渋滞区間5を構成する渋滞区間3であるか否かを判定していない学習データを選択する。渋滞同一性判定部12は、選択した学習データによって表される渋滞区間3(「選択した渋滞区間3」という)の始点位置に対応するジオハッシュ1(「始点ジオハッシュ1」という)を渋滞の終点位置に対応するジオハッシュ1(「終点ジオハッシュ1」という)として持つような別の渋滞区間3を、選択した渋滞区間3に連結する処理を行う。すなわち、渋滞同一性判定部12は、選択した渋滞区間3の始点ジオハッシュ1を終点ジオハッシュ1に持つような別の渋滞区間3を、選択した渋滞区間3に連結する処理を行う。その上で、渋滞同一性判定部12は、連結した渋滞区間3を新たに選択した渋滞区間3として、選択した渋滞区間3の始点ジオハッシュ1を終点ジオハッシュ1にもつ別の渋滞区間3がなくなるまで渋滞区間3を連結する処理を再帰的に繰り返す。
また、渋滞同一性判定部12は、選択した渋滞区間3の終点ジオハッシュ1を開始地点として、選択した渋滞区間3の終点ジオハッシュ1を始点ジオハッシュに持つ別の渋滞区間3を、選択した渋滞区間3に連結する処理を行う。その上で、渋滞同一性判定部12は、連結した渋滞区間3を新たに選択した渋滞区間3として、選択した渋滞区間3の終点ジオハッシュ1を始点ジオハッシュ1にもつ別の渋滞区間3がなくなるまで渋滞区間3を連結する処理を再帰的に繰り返す。
以上の処理を同じ渋滞方向に分類された各々の学習データ間で行うことで、渋滞区間5が生成される。
図3は、地図上に表示した渋滞区間3の連結過程例を示す図である。図3の例では、渋滞区間3Aに対して、渋滞区間3Aの終点ジオハッシュ1である“xn76v23”の記号で表されるジオハッシュ1Cを始点ジオハッシュ1に持つ渋滞区間3Bと、渋滞区間3Bの終点ジオハッシュ1である“xn76v0p”の記号で表されるジオハッシュ1Dを始点ジオハッシュ1に持つ渋滞区間3Cと、渋滞区間3Aの始点ジオハッシュ1である“xn76v27”の記号で表されるジオハッシュ1Fを終点ジオハッシュ1に持つ渋滞区間3Dとが連結されることで、“xn76v8b”の記号で表されるジオハッシュ1Gを始点ジオハッシュ1とし、“xn76tpv”の記号で表されるジオハッシュ1Eを終点ジオハッシュ1とする渋滞区間5が生成される過程を示している。
なお、図3の例では、連結する渋滞区間3同士の一方の渋滞区間3が表す渋滞の始点位置と他方の渋滞区間3が表す渋滞の終点位置が重複する例を示している。これに対して、一方の渋滞区間3が表す渋滞の始点位置と他方の渋滞区間3が表す終点位置が離れていたとしても、各々の始点位置と終点位置が同じジオハッシュ1に含まれていれば、隣り合う渋滞区間3同士を連結してもよいことは言うまでもない。また、新たに連結する渋滞区間3が表す渋滞の始点位置が他方の渋滞区間3が表す渋滞の終点位置と同じジオハッシュ1に含まれていなかったとしても、それまでの連結操作の中でひと続きの渋滞区間3とみなして連結した何れかの渋滞区間3のジオハッシュ1に含まれていれば、当該渋滞区間3を連結してもよい。
すなわち、渋滞同一性判定部12は、渋滞方向毎に分類された各々の渋滞区間3に対して、渋滞の始点位置と渋滞の終点位置が予め定めた範囲内にあるような隣り合う渋滞区間3をひと続きの渋滞区間3として連結する処理を、予め定めた範囲内に隣り合う渋滞区間3の始点位置又は終点位置がなくなるまで再帰的に繰り返すことで、何れの渋滞区間3までがひと続きの渋滞を表す渋滞区間3かを判定する。
一方、図4は、地図上に表示した渋滞区間5の一例を示す図である。例えば道路が密集した都心部では、図4に示すように、渋滞区間5が1本の線で表されずに、道路の分岐点に相当する地点P3で渋滞区間5が分岐して複数の線で表されることがある。道路に分岐点が存在するということは、分岐点から分かれる一方の道路は他の道路とは別の道路として管理されていることを意味する。
したがって、分岐する渋滞区間5は、分岐点を境にして異なる渋滞区間5として取り扱うことが好ましい。
具体的には、図4に示す渋滞区間5の場合、地点P1と地点P4をつなぐ渋滞区間5Aと、地点P3と地点P5をつなぐ渋滞区間5Bとに分けて取り扱うことが好ましい。
そのために、図1に示す渋滞同一性判定部12は分割部12Aを含んでいる。分割部12Aは、渋滞区間5を構成する隣り合う渋滞区間3の方位角を用いて渋滞区間5を分割する。渋滞区間3の方位角とは、北方向を0度、東方向を90度、南方向を180度、及び西方向を270度とした場合における渋滞区間3の進行方向を角度で表した値である。
分割部12Aは、渋滞区間5を構成する隣り合う渋滞区間3毎に各々の渋滞区間3の方位角の差分、すなわち、方位角差を算出する。渋滞区間3の方位角差が予め定めた角度以上である場合、分割部12Aは、隣り合う渋滞区間3はそれぞれ異なる渋滞区間5を構成している渋滞区間3であると判定し、当該渋滞区間3同士の連結点で渋滞区間5を分割する。
図4に示した渋滞区間5において、地点P2で隣り合う一方の渋滞区間3の方位角が28.54度であり、他方の渋滞区間3の方位角が58.49度である場合、渋滞区間3の方位角差は29.95度となる。また、地点P3で隣り合う一方の渋滞区間3の方位角が18.07度であり、他方の渋滞区間3の方位角が81.79度である場合、渋滞区間3の方位角差は63.72度となる。
したがって、渋滞区間3の方位角差の閾値を例えば40度に設定しておけば、地点P2で隣り合う渋滞区間3はひと続きの渋滞区間5を構成しており、地点P3で隣り合う渋滞区間3は異なる渋滞区間5を構成していることが判明する。このようにして分割部12Aは、渋滞区間5を渋滞区間5Aと渋滞区間5Bにそれぞれ分割する。なお、渋滞区間3の方位角差の閾値は一例であり、道路状況に応じて設定される。
すなわち、分割部12Aは、渋滞区間5を構成する隣り合う渋滞区間3の方位角の差分が予め定めた角度以上である場合、方位角の差分が予め定めた角度以上となる隣り合う渋滞区間3の連結点で、渋滞区間5を異なる2つの渋滞区間5に分割する。
このように、渋滞同一性判定部12は分割部12Aと連携して、渋滞方向毎に分類された学習データに対して渋滞区間5の範囲を判定し、時系列に沿った渋滞区間5の変化から、渋滞区間5毎に延伸長を算出する。なお、渋滞区間5の延伸長は予め定めた単位、例えば10m単位で表される。
渋滞同一性判定部12は、上記のように判定した渋滞区間5を、渋滞方向毎に分類された各々の時系列における学習データに対して実行する。その上で、渋滞同一性判定部12は、同じ渋滞とみなすことができる渋滞区間5毎に渋滞区間5を分類し、各々の渋滞区間5に対して時系列情報と延伸長とを対応付けた情報を渋滞区間情報16Bとして記憶装置16に記憶する。なお、同じ渋滞であるか否かは、例えば同じジオハッシュ1が起点となって連結された渋滞区間5であるか否かによって判定可能である。以降では、同じジオハッシュ1が起点となって連結された渋滞区間5の集合を「同じ渋滞区間5」ということにする。
延伸規模設定部13は、渋滞区間情報16Bから同じ渋滞区間5毎に渋滞区間5を取得する。
延伸規模設定部13は、各々の渋滞区間5における延伸傾向を取得するために、同じ渋滞区間5毎に、各々の渋滞区間5を渋滞の発生時期に従って予め定められた判定区分に分類する。判定区分とは、そこに属する渋滞区間5の延伸傾向に有意差、すなわち、偏りが見られるか否かを判定するために設ける区分であり、例えばユーザによって予め設定される。
本実施の形態では一例として、渋滞区間5を曜日区分、就労区分、及び時間帯区分の各判定区分に分類するが、その他の判定区分、例えば日付が5日及び10日というように5の倍数になっている日とそれ以外の日で分類するような判定区分に分類してもよい。また、月毎や春夏秋冬の季節毎、及び年毎の判定区分に分類してもよい。渋滞区間5を季節毎に分類することにより、例えば2年前から春だけに発生し始めた花見客による突発渋滞のような季節性のある渋滞区間5の延伸長を予測することが容易になる。
曜日区分とは、各々の渋滞区間5が日曜から土曜までの7つの曜日の何れの曜日で発生した渋滞区間5であるかを示すための区分であり、時間帯区分とは、各々の渋滞区間5が1日を1時間毎に分割した24個の時間帯の何れの時間帯で発生した渋滞区間5であるかを示すための区分である。また、就労区分とは、各々の渋滞区間5が平日に発生した渋滞区間であるか、それとも休日に発生した渋滞区間5であるかを示すための区分である。
そのため、延伸規模設定部13は、曜日区分と時間帯区分の組み合わせによって区分された曜日時間帯区分表19Aを用いて、同じ渋滞区間5毎に、各々の渋滞区間5を168区分存在する曜日時間帯区分表19Aの何れかの区分に分類する。
図5は、曜日時間帯区分表19Aの一例を示す図である。例えば金曜日の7:00以降から8:00未満に発生した渋滞区間5であれば、“F7”で表される区分に分類される。
曜日時間帯区分表19Aを参照すれば、曜日区分毎及び時間帯区分毎に分類された渋滞区間5が得られることになる。なお、図5に示す曜日時間帯区分表19Aでは1日を1時間単位に分割したが、例えば2時間単位等、他の単位に分割してもよいことは言うまでもない。
また、延伸規模設定部13は、就労区分と時間帯区分の組み合わせによって区分された就労時間帯区分表19Bを用いて、同じ渋滞区間5毎に、各々の渋滞区間5を48区分存在する就労時間帯区分表19Bの何れかの区分に分類する。
図6は、就労時間帯区分表19Bの一例を示す図である。例えば、休日の14:00以降から15:00未満に発生した渋滞区間5であれば、“H14”で表される区分に分類される。人によって休日は異なるが、本実施の形態では土曜、日曜、及び祝日を休日と定義し、休日以外の日を平日と定義している。
就労時間帯区分表19Bを参照すれば、時間帯区分毎及び就労区分毎に分類された渋滞区間5が得られることになる。なお、時間帯区分毎に分類された渋滞区間5は曜日時間帯区分表19Aからも得ることができるため、図6に示した就労時間帯区分表19Bのように、必ずしも就労区分を時間帯毎に区分する必要はなく、単に平日か休日かの2つに区分してもよい。
このように、延伸規模設定部13は、同じ渋滞区間5毎に、各々の渋滞区間5を判定区分に分類した情報を区分別渋滞区間情報16Cとして記憶装置16に記憶する。すなわち、区分別渋滞区間情報16Cは同じ渋滞区間5毎に存在する。なお、説明の便宜上、曜日時間帯区分表19A及び就労時間帯区分表19Bを総称して「区分表19」ということがある。
一方、延伸規模設定部13は、各々の判定区分において、同じ渋滞区間5のうち、時系列が連続する渋滞区間5毎に、渋滞区間5の延伸長を昇順又は降順に並べ、並びの中央に位置する延伸長、すなわち、延伸長の中央値を特定する。時系列が連続する渋滞区間5とは、渋滞が発生してから消滅するまでの範囲に含まれる渋滞区間5のことを指し、時系列が連続する渋滞区間5を、以降では「連続する渋滞区間5」という。
その上で、延伸規模設定部13は、判定区分毎に延伸長の中央値の全区間平均と延伸長の中央値の標準偏差を算出し、判定区分毎に延伸規模判定表4を生成する。延伸規模判定表4とは、対応する判定区分に分類された渋滞区間5の延伸規模を判定するための表である。
図7は、延伸規模判定表4の一例を示す図である。延伸規模判定表4では延伸規模毎に判定基準が規定されている。図7に示す延伸規模判定表4の例の場合、渋滞区間5の延伸長が(延伸長中央値の全区間平均+標準偏差)以上であれば、延伸規模が「大」に設定され、渋滞区間5の延伸長が(延伸長中央値の全区間平均-標準偏差)以上(延伸長中央値の全区間平均+標準偏差)未満であれば、延伸規模が「中」に設定される。また、渋滞区間5の延伸長が0以上(延伸長中央値の全区間平均-標準偏差)未満であれば、延伸規模が「小」に設定される。なお、図7における「中央値の平均」とは延伸長中央値の全区間平均のことを表している。本実施の形態では、渋滞区間5の延伸規模を「大」、「中」、及び「小」の3段階に設定したが、例えば5段階や2段階というように他の粒度を設定してもよいことは言うまでもない。
渋滞区間5の延伸長は10m単位で表されるため、延伸規模設定部13は、(延伸長中央値の全区間平均-標準偏差)及び(延伸長中央値の全区間平均+標準偏差)を表す各々の値の1の位は切り上げる処理を行って、判定基準となる延伸長が10m単位で表されるようにする。また、(延伸長中央値の全区間平均-標準偏差)の値が0以下になった場合は、(延伸長中央値の全区間平均-標準偏差)の値を“10”に設定する。
延伸規模設定部13は、判定区分に分類された各々の渋滞区間5の延伸長と、当該判定区分に対応する延伸規模判定表4を比較して、渋滞区間5毎に延伸規模を特定し、最も数の多い延伸規模を当該判定区分における渋滞区間5の延伸規模に設定する。
具体的には、延伸規模設定部13は、曜日毎や時間帯毎に発生した各々の渋滞区間5の延伸長の延伸規模を、延伸規模判定表4を参照しながら「大」、「中」、「小」の何れかに分類して「大」、「中」、「小」毎の分類件数を集計した上で、当該判定区分における延伸規模を分類件数の多数決によって「大」、「中」、「小」の何れかに決定する。最も分類件数が多かった延伸規模が2つあることもあるが、例えば月曜日における渋滞区間5の延伸規模が「小」に分類された件数と「中」に分類された件数が同率1位で共に10件だった場合は、月曜日における渋滞区間5の延伸規模は「中」とする。「小」に分類された件数と「大」に分類された件数が同率1位だった場合は、月曜日における渋滞区間5の延伸規模を「中」とし、「中」に分類された件数と「大」に分類された件数が同率1位だった場合は、月曜日における渋滞区間5の延伸規模を「大」とする。
すなわち、延伸規模設定部13は、渋滞区間5毎、かつ、判定区分毎に渋滞区間5の延伸規模を設定する。延伸規模設定部13は、渋滞区間5毎、かつ、判定区分毎に設定した渋滞区間5の延伸規模を延伸規模情報16Dとして記憶装置16に記憶する。
このように、渋滞区間5毎、かつ、判定区分毎に渋滞区間5の延伸規模を設定する延伸規模設定部13は、設定部の一例である。
区分選択部14は、延伸長の予測対象となる渋滞区間5及び日時を含む予測依頼情報を受け付けると、延伸規模設定部13が設定した延伸規模情報16Dを用いて、予測依頼情報によって指定された渋滞区間5、すなわち、延伸長の予測対象である渋滞区間5の延伸規模に、判定区分内での偏りがあるか否かを特定する。具体的には、区分選択部14は、指定された渋滞区間5の延伸規模に関して、曜日別、時間帯別、及び就労属性別の各判定区分の少なくとも1つに偏りが存在するか否かを特定する。
少なくとも1つの判定区分に偏りが存在する場合、区分選択部14は、延伸規模の偏りが存在する判定区分の組み合わせに応じて、渋滞区間5の延伸長の予測に用いる判定区分を選択する。
例えば曜日区分に偏りが存在する場合、区分選択部14は曜日区分を選択し、就労区分に偏りが存在する場合、区分選択部14は就労区分を選択し、時間帯区分に偏りが存在する場合、区分選択部14は時間帯区分を選択する。また、例えば曜日区分と時間帯区分に偏りが存在する場合、区分選択部14は曜日区分と時間帯区分を選択し、就労区分と時間帯区分に偏りが存在する場合、区分選択部14は就労区分と時間帯区分を選択する。なお、曜日区分と就労区分は共に曜日に基づいた区分であるため、曜日区分と就労区分に偏りが存在する場合、偏りの度合いが強い方の区分にのみ偏りがあるとみなせばよい。曜日区分と就労区分で偏りが同じ場合には就労区分の方を優先する。これにより、予測に使うデータ数を多くして渋滞区間5の延伸長の予測精度を向上させることが可能になる。
後述するように、区分選択部14によって選択された判定区分は、予測依頼情報によって指定された渋滞区間5の延伸長の予測に用いられる。
すなわち、区分選択部14は、発生時期が曜日毎、就労属性毎、及び時間帯毎の各判定区分に分類された連続する同じ渋滞区間5毎の延伸長の中央値の全区間平均と標準偏差から得られた渋滞区間毎、かつ、判定区分毎の延伸規模を用いて、指定された渋滞区間5の延伸規模に判定区分内での偏りがあるか否かを特定し、指定された渋滞区間5の延伸規模に判定区分内での偏りが存在する場合には、延伸規模の偏りが存在する判定区分の組み合わせに応じて、渋滞区間5の延伸長の予測に用いる判定区分を選択する。
このように、渋滞区間5の延伸長の予測に用いる判定区分を選択する区分選択部14は、選択部の一例である。
延伸長予測部15は、区分選択部14で選択された判定区分に従って分類されている指定された渋滞区間5に対応した各々の延伸長を区分別渋滞区間情報16Cから取得し、指定された渋滞区間5の指定された日時における延伸長を予測する。
例えば区分選択部14で選択された判定区分が曜日区分であり、予測依頼情報によって指定された日時が月曜日であったとする。この場合、延伸長予測部15は、区分別渋滞区間情報16Cを構成する指定された渋滞区間5の曜日時間帯区分表19Aを参照し、月曜に分類されているすべての渋滞区間5の延伸長の平均を、指定された渋滞区間5における延伸長の予測値として出力する。図5に示した曜日時間帯区分表19Aの例の場合、“M0”から“M23”の区分にそれぞれ分類されている渋滞区間5の延伸長の平均値が、予測依頼情報によって指定された渋滞区間5における延伸長の予測値となる。
また、例えば区分選択部14で選択された判定区分が時間帯区分であり、予測依頼情報によって指定された日時が18:00以降から19:00未満の時間帯に対応する日時であったとする。この場合、延伸長予測部15は、区分別渋滞区間情報16Cを構成する指定された渋滞区間5の曜日時間帯区分表19Aを参照し、18:00以降から19:00未満の時間帯に分類されているすべての渋滞区間5の延伸長の平均を、指定された渋滞区間5における延伸長の予測値として出力する。図5に示した曜日時間帯区分表19Aの例の場合、“M18”、“Tu18”、“W18”、“Th18”、“F18”、“Sa18”、及び“Su18”の区分にそれぞれ分類されている渋滞区間5の延伸長の平均値が、予測依頼情報によって指定された渋滞区間5における延伸長の予測値となる。
また、例えば区分選択部14で選択された判定区分が曜日区分と時間帯区分であり、予測依頼情報によって指定された日時が月曜日の18:00以降から19:00未満の時間帯に対応する日時であったとする。この場合、延伸長予測部15は、区分別渋滞区間情報16Cを構成する指定された渋滞区間5の曜日時間帯区分表19Aを参照し、月曜日の18:00以降から19:00未満の時間帯に分類されているすべての渋滞区間5の延伸長の平均を、指定された渋滞区間5における延伸長の予測値として出力する。図5に示した曜日時間帯区分表19Aの例の場合、“M18”の区分に分類されている渋滞区間5の延伸長の平均値が、予測依頼情報によって指定された渋滞区間5における延伸長の予測値となる。
このように、予測依頼情報によって指定された渋滞区間5の延伸長を予測する延伸長予測部15は、予測部の一例である。
本実施の形態では、情報処理装置10が記憶装置16を含む形態について説明したが、情報処理装置10は必ずしも記憶装置16を含まなくてもよい。この場合、情報処理装置10は、例えば後述する通信ユニット27を経由して、通信回線に接続された記憶装置16との間で各種情報の記憶及び取得を行えばよい。また、情報処理装置10を、渋滞分類部11、渋滞同一性判定部12、及び延伸規模設定部13を含む第1装置と、区分選択部14及び延伸長予測部15を含む第2装置に分離してもよい。第1装置は、学習データを入力として区分別渋滞区間情報16C及び延伸規模情報16Dを出力する情報処理装置10の一例であり、第2装置は、区分別渋滞区間情報16C、延伸規模情報16D、及び予測依頼情報を入力として、予測依頼情報によって指定された渋滞区間5における延伸長の予測値を出力する情報処理装置10の一例である。
なお、上記に示した例では、渋滞区間5における延伸長を予測したが、渋滞区間5の渋滞長そのものを予測することにも応用することができる。渋滞長を予測すれば、過去の渋滞情報を参照しなくても渋滞区間5の発生を車両の運転者に通知することが可能になる。
こうした機能を有する情報処理装置10は、例えばコンピュータ20を用いて構成される。図8は、情報処理装置10に適用されるコンピュータ20の電気系統の要部構成例を示す図である。
コンピュータ20は、図1に示した情報処理装置10の各機能部における処理を担うCPU(Central Processing Unit)21を含む。また、コンピュータ20は、コンピュータ20を情報処理装置10として機能させる情報処理プログラムを記憶するROM(Read Only Memory)22、及びCPU21の一時的な作業領域として使用されるRAM(Random Access Memory)23を含む。更に、コンピュータ20は、不揮発性メモリ24、及び入出力インターフェース(I/O)25を備える。CPU21、ROM22、RAM23、不揮発性メモリ24、及びI/O25はバス26によって各々接続される。
不揮発性メモリ24は、不揮発性メモリ24に供給される電力が遮断されても、記憶した情報が維持される記憶装置16の一例であり、例えば半導体メモリが用いられるがハードディスクを用いてもよい。不揮発性メモリ24はコンピュータ20に必ずしも含まれなくてもよく、例えばコンピュータ20に着脱可能な可搬型の不揮発性メモリ24を利用してもよい。
不揮発性メモリ24には、例えば方向別学習データ情報16A、渋滞区間情報16B、区分別渋滞区間情報16C、及び延伸規模情報16Dが記憶される。
I/O25には、例えば通信ユニット27、入力ユニット28、及び表示ユニット29が接続される。
通信ユニット27は、例えばインターネット及びLAN(Local Area Network)のような通信回線に接続され、同じく通信回線に接続される外部装置(図示省略)との間でデータ通信を行う通信プロトコルを備える。CPU21は、例えば学習データを通信ユニット27に接続された通信回線を通じて外部装置から受信する。なお、通信ユニット27に接続される通信回線は有線及び無線の何れであってもよい。
入力ユニット28は、ユーザの指示を受け付け、受け付けた指示の内容をCPU21に通知する装置であり、例えばボタン、タッチパネル、キーボード、及びマウスが用いられる。
表示ユニット29は、CPU21によって処理された情報を視覚的に表示する装置の一例であり、例えば液晶ディスプレイ、又は有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイが用いられる。
情報処理装置10がユーザの指示を通信回線経由で外部装置から受け付け、指示に従って処理した情報を通信回線経由で外部装置に送信する場合、入力ユニット28及び表示ユニット29が必ずしもI/O25に接続されている必要はない。
次に、本開示の情報処理装置10の作用について説明する。
図9は、情報処理装置10のCPU21によって実行される予測処理の流れの一例を示すフローチャートである。
予測処理を規定する情報処理プログラムは、例えば情報処理装置10のROM22に予め記憶されている。情報処理装置10のCPU21は、ROM22に記憶される情報処理プログラムを読み込んで予測処理を実行する。不揮発性メモリ24には、予め学習データが記憶されているものとする。
図9のステップS10において、CPU21は、学習データから渋滞区間3を判定し、渋滞区間情報16Bを生成する渋滞区間判定処理を実行する。
次にステップS20において、CPU21は、ステップS10で生成された渋滞区間情報16Bを用いて、予測依頼情報によって指定された渋滞区間3の指定された日時における延伸長を予測する延伸長予測処理を実行して、図9に示す予測処理を終了する。
図10は、図9に示した予測処理のステップS10で実行される渋滞区間判定処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図10のステップS100において、CPU21は、不揮発性メモリ24から学習データを取得し、取得した各々の学習データを渋滞方向毎に分類する。これにより、方向別学習データ情報16Aが生成される。
ステップS110において、CPU21は、学習データの分類先となった何れか1つの渋滞方向を選択する。ステップS110で選択した渋滞方向を選択渋滞方向という。
ステップS120において、CPU21は、選択渋滞方向に分類されている未選択の学習データのうち、最も古い時系列情報が含まれる学習データを方向別学習データ情報16Aから選択する。同じ日時を表す時系列情報を含んだ学習データが複数存在する場合には、学習データが複数選択されることになる。ステップS120で選択した学習データを選択学習データという。
ステップS130において、CPU21は、選択学習データに含まれる渋滞の始点位置と終点位置をジオハッシュ1に変換する。
ステップS140において、CPU21は、ステップS130で変換されたジオハッシュ1を用いて各々の選択学習データによって表される何れの渋滞区間3がひと続きの渋滞区間3を構成している渋滞区間5かを判定し、渋滞区間5を生成する。
ステップS150において、CPU21は、渋滞区間5毎に渋滞区間5の長さを算出し、同じ渋滞とみなすことができる渋滞区間5毎に渋滞区間5を分類し、同じ渋滞区間5毎に渋滞区間5の長さを直前の時系列において観測された渋滞区間5の長さと比較することで、同じ渋滞区間5に含まれる各々の渋滞区間5の延伸長を算出する。CPU21は、各々の渋滞区間5に対して、選択学習データに含まれる時系列情報と算出した延伸長とを対応付ける。
なお、渋滞区間5の長さは、例えば予め不揮発性メモリ24に記憶されている地図データを参照し、渋滞区間5の始点位置と終点位置をそれぞれ端点とする道路に沿った距離を算出することで得られる。また、生成した渋滞区間5に対して、直前の時系列で観測された渋滞区間5が存在しない場合、CPU21は、延伸長を“0”に設定すればよい。
ステップS160において、CPU21は、選択渋滞方向に分類された学習データの中に未選択の学習データが存在するか否かを判定し、未選択の学習データが存在する場合にはステップS120に移行してステップS120~S160を繰り返し実行する。これにより、選択渋滞方向に分類された学習データが時系列順に選択されることになり、選択渋滞方向における渋滞区間5毎に時系列情報と延伸長が対応付けられる。
一方、ステップS160の判定処理で未選択の学習データが存在しないと判定された場合、ステップS170に移行する。
ステップS170において、CPU21は、学習データが分類された渋滞方向の中に未選択の渋滞方向が存在するか否かを判定し、未選択の渋滞方向が存在する場合にはステップS110に移行してステップS110~S170を繰り返し実行する。これにより、すべての渋滞方向の渋滞区間5毎に時系列情報と延伸長が対応付けられ、渋滞区間情報16Bが生成される。
以上により、図10に示す渋滞区間判定処理を終了する。
一方、図11は、図9に示した予測処理のステップS20で実行される延伸長予測処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図11のステップS200において、CPU21は、渋滞区間情報16Bから同じ渋滞区間5を選択する。ステップS200で選択した渋滞区間5を選択渋滞区間5という。
ステップS210において、CPU21は、選択渋滞区間5を区分表19に従って分類し、区分別渋滞区間情報16Cを生成する。
ステップS220において、CPU21は、判定区分に分類された渋滞区間5の延伸長から算出された延伸長の中央値の全区間平均と延伸長の中央値の標準偏差を用いて、判定区分毎に延伸規模判定表4を生成する。
ステップS230において、CPU21は、各々の判定区分に分類された渋滞区間5のうち、連続する渋滞区間5毎の延伸長と、連続する渋滞区間5の分類先の判定区分における延伸規模判定表4を比較し、連続する渋滞区間5の延伸長が何れの延伸規模に分類されるか判定する。その上で、CPU21は、最も多くの延伸長が分類された延伸規模を当該判定区分における渋滞区間5の延伸規模に設定する。なお、最も多くの延伸長が分類された延伸規模が複数存在する場合、CPU21は、予め定めたルールに基づいて判定区分における渋滞区間5の延伸規模を設定する。例えば延伸規模の分類件数が「小」と「中」、又は「中」と「大」で同率1位だった場合は、延伸規模が大きい方を採用し、延伸規模の分類件数が「大」と「小」で同率1位だった場合は、「大」と「小」の間の延伸規模である「中」を採用する。すなわち、CPU21は、選択渋滞区間5に対して、渋滞区間5の延伸規模を判定区分毎に設定する。
ステップS240において、CPU21は、渋滞区間情報16Bの中に未選択の渋滞区間5が存在するか否かを判定し、未選択の渋滞区間5が存在する場合にはステップS200に移行してステップS200~S240を繰り返し実行する。これにより、学習データに基づいた渋滞区間5毎、かつ、判定区分毎における渋滞区間5の延伸規模が得られる。
ステップS250において、CPU21は、延伸長の予測対象である渋滞区間5、すなわち、予測対象渋滞区間6の延伸規模に偏りがあるか否かを判定区分毎に特定する。
具体的には、CPU21は、判定区分における予測対象渋滞区間6の延伸規模がすべて同じであれば偏りが存在しないと判定し、少なくとも1つの延伸規模が他の延伸規模と異なれば、偏りが存在すると判定する。なお、判定区分における偏りの有無の判定はこれに限らず、他の方法によって判定してもよいことは言うまでもない。
ステップS260において、CPU21は、ステップS250で偏りが存在すると判定した判定区分の組み合わせを選択する。なお、偏りが存在する判定区分がなければ、CPU21は何れの判定区分も選択しない。この場合、全曜日及び全時間帯における渋滞区間5を参照して渋滞区間5の延伸長を予測することとなる。
CPU21は、選択した判定区分において、予測対象渋滞区間6の指定された日時に対応する区分に分類されているすべての渋滞区間5の延伸長の平均を、予測対象渋滞区間6の指定された日時における延伸長として予測する。その上で、CPU21は、予測した延伸長を出力する。
ユーザが情報処理装置10で予測された延伸長を認識することができる形態であれば、CPU21は、予測した延伸長をどのような形態で出力してもよい。例えばCPU21は、表示ユニット29に予測した延伸長を表示してもよく、通信ユニット27を経由して通信回線に接続された外部装置に予測した延伸長を送信してもよい。また、CPU21は、用紙に予測した延伸長を印刷してもよく、不揮発性メモリ24に予測した延伸長を記憶してもよい。予測した延伸長が一定以上になる場合は、道路案内ナビゲーションにおける案内ルートを、渋滞区間5を迂回する迂回経路に変更するような活用も考えられる。
以上により、図11に示す延伸長予測処理を終了すると同時に、図9に示した予測処理を終了する。
<検証結果>
次に、本実施の形態に係る情報処理装置10を用いて予測した渋滞区間5の延伸長の検証結果を示す。
本検証を行うため、予め定めた検証地区Aにおける2019年10月から2021年2月までの学習データを公益財団法人日本道路交通情報センター(JARTIC)の渋滞情報から収集し、学習データの数を変えて生成した各々の延伸規模情報16Dを用いて予測した渋滞区間5の延伸長と、実際の渋滞区間5の延伸長との比較を行った。図14、図15、図16、及び図17で地図上に図示した渋滞区間5は公益財団法人日本道路交通情報センター(JARTIC)から取得した渋滞情報を用いて学習した学習結果である。
具体的には、延伸規模情報16Dを用いて予測した渋滞区間5の延伸長、すなわち、渋滞区間5の予測延伸長と、実際の渋滞区間5の延伸長、すなわち、渋滞区間5の実延伸長とのRMSEを算出して、情報処理装置10における渋滞区間5の予測精度を評価した。
RMSEとは“Root Mean Squared Error”の略称である。RMSEは、渋滞区間5の予測延伸長と渋滞区間5の実延伸長との差分の二乗平均平方根で表される精度評価指標の一例であり、(1)式によって算出される。
(1)式において、“n”は渋滞区間5の予測延伸長数、“k”は予測延伸長数のインデックス、“f”はk番目の予測延伸長、及び“y”はk番目の実延伸長を表す。
(1)式からわかるように、RMSEは、値が0に近づくにつれて予測精度が高いことを表す精度評価指標である。
情報処理装置10が検証地区Aの渋滞情報を表す学習データを渋滞方向別に分類し8桁のジオハッシュ1を用いて渋滞区間5を判定したところ、63個の渋滞区間5に分類された。
図12は、63個の渋滞区間5を渋滞方向別にまとめ、延伸傾向に偏りが存在する渋滞区間5の数の一例を判定区分毎に示した図である。
図12における各欄の数値の分母は、行方向に対応した渋滞方向に分類された渋滞区間5の数を表し、数値の分子は、各々の渋滞方向において、列方向に対応した判定区分に偏りがみられる渋滞区間5の数を表している。
また、図13は、学習データの使用割合を10%から100%まで10%間隔で変化させながら渋滞区間5の延伸長を予測した場合における、延伸傾向の偏りを考慮した判定区分の組み合わせ毎のRMSEの一例を示す図である。なお、渋滞区間5の延伸長をすべて“0”に設定した場合のRMSEは“163.7245”であった。なお、RMSEの単位はメートルである。
図13に示すRMSEの例によれば、渋滞区間5の延伸長の予測に用いる学習データの使用割合が全学習データのうち古い方から10%から40%までの範囲では、延伸傾向の偏りを考慮せずに渋滞区間5の延伸長を予測するよりも、延伸傾向の偏りを考慮して渋滞区間5の延伸長を予測した方が延伸長の予測精度が高くなる傾向が見られる。すなわち、渋滞区間5の延伸長の予測に用いる学習データの数が少なくなるにつれて、延伸傾向の偏りを考慮して渋滞区間5の延伸長を予測した方が延伸長の予測精度が高くなることが示されている。
次に、63個に分類された渋滞区間5のうち、相対的にRMSEが低い渋滞区間5、すなわち、低予測精度の渋滞区間5の特徴と、相対的にRMSEが高い渋滞区間5、すなわち、高予測精度の渋滞区間5の特徴について分析する。
図14は、63個に分類された渋滞区間5のうち、最も延伸長の予測精度が低かった渋滞区間5に関する分析例を示す図である。
図14に示す分析対象の渋滞区間5は、東から西に向かう渋滞区間5であり、“xn76s76g”のジオハッシュ1に含まれる渋滞区間5であった。また、図14に示す分析対象の渋滞区間5における延伸規模毎の渋滞発生数は、「小」が50件、「中」が24件、及び「大」が105件であり、RMSEは“399.4”となった。
図14における分析対象の渋滞区間5では、1000mを超える延伸長が18:00以降から21:00未満の時間帯で発生したことにより、曜日毎及び時間帯毎の延伸傾向の偏りを考慮した場合における渋滞区間5の予測延伸長の誤差が相対的に大きくなり、RMSEが高くなったものと考えられる。すなわち、他の渋滞区間5に比べて1000mを超える延伸長を有する渋滞が発生しやすい渋滞区間5では、延伸長の予測精度が低下する傾向が見られる。
図15は、63個に分類された渋滞区間5のうち、最も延伸長の予測精度が高かった渋滞区間5に関する分析例を示す図である。
図15に示す分析対象の渋滞区間5は、北から南に向かう渋滞区間5であり、“xn76svef”のジオハッシュ1に含まれる渋滞区間5であった。また、図15に示す分析対象の渋滞区間5における延伸規模毎の渋滞発生数は、「小」が89件、「中」が0件、及び「大」が0件であり、RMSEは“0.0”となった。
図15における分析対象の渋滞区間5では、渋滞発生数が89件しかなく、図14に示した分析対象の渋滞区間5の渋滞発生数に比べて半分以下である。しかも、図15における分析対象の渋滞区間5の延伸長は何れも“0”であり、渋滞区間5の延伸規模は全て「小」に分類された。すなわち、渋滞発生数が少なく、かつ、渋滞区間5の延伸長が“0”に近づく渋滞区間5であるほど、延伸長の予測精度が高くなる傾向が見られる。
一方、渋滞区間5の中には、渋滞区間5の延伸長が“0”ではないが、他の渋滞区間5に比べて延伸長の予測精度が高くなる渋滞区間5が存在する。
図16は、このような渋滞区間5に関する分析例を示す図である。図16に示す分析対象の渋滞区間5は、西から東に向かう渋滞区間5であり、“xn76ubgy”のジオハッシュ1に含まれる渋滞区間5であった。また、図16に示す分析対象の渋滞区間5における延伸規模毎の渋滞発生数は、「小」が496件、「中」が1608件、及び「大」が1143件であり、RMSEは“79.4”となった。
図16における分析対象の渋滞区間5では、渋滞が平日の8:00以降から18:00未満の時間帯に発生しており、渋滞発生数が図14及び図15に示した各々の分析対象の渋滞区間5より多く、延伸規模が「中」の渋滞区間5が最も多いという延伸傾向が見られた。すなわち、延伸規模が「中」に分類される渋滞が発生しやすく、延伸が発生する時間帯や曜日に偏りがあるため、渋滞区間5では、延伸長の予測精度が高くなる傾向が見られたと考えられる。
なお、図16に示す渋滞区間5は道路を表す点線7に沿って表示されることが好ましいが、学習データに含まれる渋滞区間3の開始位置及び終点位置の誤差によって、渋滞区間5が点線7からずれて表示されている。
ここまで、検証地区Aにおいて予測した渋滞区間5の延伸長の検証結果について説明した。次に、検証地区Aとは異なる検証地区Bにおいて予測した渋滞区間5の延伸長の検証結果について説明する。
検証地区Bにおける学習データの収集期間は、検証地区Aにおける学習データの収集期間と同じであるが、同期間に収集された検証地区Bにおける学習データの数は、検証地区Aにおける学習データの数の約6.7倍であった。また、検証地区Bは、検証地区Aよりも道路が入り組んだ地区である。
情報処理装置10が検証地区Bの渋滞情報を表す学習データを渋滞方向別に分類し8桁のジオハッシュ1を用いて渋滞区間5を判定したところ、204個の渋滞区間5に分類された。しかしながら、分類された204個の渋滞区間5のうち、25個に分岐点が存在した。
図17は、検証地区Bにおける渋滞区間5の一例を示す図である。図17に示す渋滞区間5は、分岐点に相当する地点P6、P7及びP8を含む。
地点P6で隣り合う一方の渋滞区間3の方位角が15.21度であり、他方の渋滞区間3の方位角が74.76度である場合、渋滞区間3の方位角差は59.55度となる。地点P7で隣り合う一方の渋滞区間3の方位角が62.28度であり、他方の渋滞区間3の方位角が6.64度である場合、渋滞区間3の方位角差は55.64度となる。また地点P8で隣り合う一方の渋滞区間3の方位角が6.64度であり、他方の渋滞区間3の方位角が80.06度である場合、渋滞区間3の方位角差は73.42度となる。
したがって、渋滞区間3の方位角差の閾値が例えば40度に設定されている場合、図17に示す渋滞区間5は3つの渋滞区間5に分割される。
なお、渋滞区間3の方位角差の閾値は、例えば異なる渋滞区間5を構成している渋滞区間3同士の方位角差のうち、最小の方位角差よりも小さい角度に設定すればよい。
渋滞区間5の分割によって、検証地区Bにおける渋滞区間5は235個の渋滞区間5に分類された。
図18は、学習データの使用割合を古い方から10%から100%まで10%間隔で変化させながら渋滞区間5の延伸長を予測した場合における、延伸傾向の偏りを考慮した判定区分の組み合わせ毎のRMSEの一例を示す図である。なお、渋滞区間5の延伸長をすべて“0”に設定した場合のRMSEは“179.8048”であった。
図18に示すRMSEの例によれば、渋滞区間5の延伸長の予測に用いる学習データの使用割合が全学習データのうち古い方から10%の場合、延伸傾向の偏りを考慮せずに渋滞区間5の延伸長を予測するよりも、延伸傾向の偏りを考慮して渋滞区間5の延伸長を予測した方が延伸長の予測精度が高くなることが示されている。
なお、図13に示した検証地区AにおけるRMSEの例では、渋滞区間5の延伸長の予測に用いる学習データの使用割合が全学習データのうち古い方から10%から40%までの範囲で、延伸傾向の偏りを考慮せずに渋滞区間5の延伸長を予測するよりも、延伸傾向の偏りを考慮して渋滞区間5の延伸長を予測した方が延伸長の予測精度が高くなる傾向を示した。これは、検証地区Bで収集された学習データの数が、検証地区Aで収集された学習データの数よりも多いことに由来する現象である。
すなわち、渋滞区間5の延伸長の予測に用いる学習データの数が少ないほど、延伸傾向の偏りを考慮して渋滞区間5の延伸長を予測した方が延伸長の予測精度が高くなるという検証地区Aにおける検証結果と同じ傾向が検証地区Bの検証結果にも現れている。
以上、情報処理装置10の一形態について説明したが、開示した情報処理装置10の形態は一例であり、情報処理装置10の形態は本実施の形態に記載の範囲に限定されない。本開示の要旨を逸脱しない範囲で本実施の形態に多様な変更又は改良を加えることができ、当該変更又は改良を加えた形態も開示の技術的範囲に含まれる。例えば、本開示の要旨を逸脱しない範囲で、図10に示した渋滞区間判定処理及び図11に示した延伸長予測処理を含む予測処理の順序を変更してもよい。
また、本開示では、一例として予測処理をソフトウェアで実現する形態について説明した。しかしながら、図10及び図11に示したフローチャートと同等の処理を、例えばASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)、又はPLD(Programmable Logic Device)に実装し、ハードウェアで処理させるようにしてもよい。この場合、予測処理をソフトウェアで実現する場合と比較して処理の高速化が図られる。
このように、情報処理装置10のCPU21を例えばASIC、FPGA、PLD、GPU(Graphics Processing Unit)、及びFPU(Floating Point Unit)といった特定の処理に特化した専用のプロセッサに置き換えてもよい。
予測処理は1つのCPU21によって実現される形態の他、複数のCPU21、又はCPU21とFPGAとの組み合わせというように、同種又は異種の2つ以上のプロセッサの組み合わせで実行してもよい。
更に、予測処理は、例えばインターネットで接続された物理的に離れた場所に存在するプロセッサの協働によって実現されるものであってもよい。
また、本実施の形態では、情報処理装置10のROM22に情報処理プログラムが記憶されている例について説明したが、情報処理プログラムの記憶先はROM22に限定されない。本開示の情報処理プログラムは、コンピュータ20で読み取り可能な記憶媒体に記録された形態で提供することも可能である。例えば情報処理プログラムをCD-ROM(Compact Disk Read Only Memory)及びDVD-ROM(Digital Versatile Disk Read Only Memory)のような光ディスクに記録した形態で提供してもよい。また、情報処理プログラムを、USB(Universal Serial Bus)メモリ及びメモリカードのような可搬型の半導体メモリに記録した形態で提供してもよい。
ROM22、不揮発性メモリ24、CD-ROM、DVD-ROM、USB、及びメモリカードは非一時的(non-transitory)記憶媒体の一例である。
更に、情報処理装置10は、通信ユニット27を通じて外部装置から情報処理プログラムをダウンロードし、ダウンロードした情報処理プログラムを、例えば不揮発性メモリ24に記憶してもよい。この場合、情報処理装置10は、外部装置からダウンロードした情報処理プログラムを読み込んで予測処理を実行する。
本明細書に記載された全ての文献、特許出願、及び技術規格は、個々の文献、特許出願、及び技術規格が参照により取り込まれることが具体的かつ個々に記された場合と同程度に、本明細書中に参照により取り込まれる。
上記に示した実施の形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記項1)
メモリと、
前記メモリに接続された少なくとも1つのプロセッサと、
を含み、
前記プロセッサは、
渋滞の始点位置及び渋滞の終点位置を含む学習データによって表される各々の渋滞区間を、前記始点位置及び前記終点位置によって表される渋滞方向毎に分類し、
渋滞方向毎に分類された各々の渋滞区間に対して、前記始点位置と前記終点位置が予め定めた範囲内にあるような隣り合う渋滞区間をひと続きの統合渋滞区間として連結する処理を、前記予め定めた範囲内に前記隣り合う渋滞区間の前記始点位置又は前記終点位置がなくなるまで再帰的に繰り返すことで、何れの渋滞区間までが前記統合渋滞区間を構成する渋滞区間かを判定し、
前記統合渋滞区間を、同じ渋滞を表す前記統合渋滞区間毎に取得し、同じ渋滞を表す前記統合渋滞区間毎に、前記統合渋滞区間を、渋滞の発生時期が曜日毎、平日か休日かを表す就労属性毎、及び時間帯毎に区分された各判定区分に従って分類し、前記統合渋滞区間の延伸規模を同じ渋滞を表す統合渋滞区間毎、かつ、前記判定区分毎に設定するように構成されている情報処理装置。
(付記項2)
メモリと、
前記メモリに接続された少なくとも1つのプロセッサと、
を含み、
前記プロセッサは、
発生時期が曜日毎、平日か休日かを表す就労属性毎、及び時間帯毎の各判定区分に分類された連続する同じ渋滞区間毎の延伸長から得られた渋滞区間毎、かつ、前記判定区分毎の延伸規模を用いて、指定された渋滞区間の延伸規模に偏りがあるか否かを前記判定区分毎に特定し、前記指定された渋滞区間の延伸規模に前記判定区分内での偏りが存在する場合には、延伸規模の偏りが存在する前記判定区分の組み合わせに応じて、渋滞区間の延伸長の予測に用いる前記判定区分を選択し、
選択された前記判定区分に含まれる前記指定された渋滞区間の延伸長を用いて、前記指定された渋滞区間の指定された日時における延伸長を予測するように構成されている情報処理装置。
(付記項3)
メモリと、
前記メモリに接続された少なくとも1つのプロセッサと、
を含み、
前記プロセッサは、
渋滞の始点位置及び渋滞の終点位置を含む学習データによって表される各々の渋滞区間を、前記始点位置及び前記終点位置によって表される渋滞方向毎に分類し、
渋滞方向毎に分類された各々の渋滞区間に対して、前記始点位置と前記終点位置が予め定めた範囲内にあるような隣り合う渋滞区間をひと続きの統合渋滞区間として連結する処理を、前記予め定めた範囲内に前記隣り合う渋滞区間の前記始点位置又は前記終点位置がなくなるまで再帰的に繰り返すことで、何れの渋滞区間までが前記統合渋滞区間を構成する渋滞区間かを判定し、
前記統合渋滞区間を、同じ渋滞を表す前記統合渋滞区間毎に取得し、同じ渋滞を表す前記統合渋滞区間毎に、前記統合渋滞区間を、渋滞の発生時期が曜日毎、平日か休日かを表す就労属性毎、及び時間帯毎に区分された各判定区分に従って分類し、前記統合渋滞区間の延伸規模を同じ渋滞を表す統合渋滞区間毎、かつ、前記判定区分毎に設定し、
前記延伸規模を用いて、指定された渋滞区間の延伸規模に前記判定区分内での偏りがあるか否かを特定して、前記指定された渋滞区間の延伸規模に前記判定区分内での偏りが存在する場合には、延伸規模の偏りが存在する前記判定区分の組み合わせに応じて、渋滞区間の延伸長の予測に用いる前記判定区分を選択し、
選択された前記判定区分に含まれる前記指定された渋滞区間の延伸長を用いて、前記指定された渋滞区間の指定された日時における延伸長を予測するように構成されている情報処理装置。
(付記項4)
コンピュータに、
渋滞の始点位置及び渋滞の終点位置を含む学習データによって表される各々の渋滞区間を、前記始点位置及び前記終点位置によって表される渋滞方向毎に分類し、
渋滞方向毎に分類された各々の渋滞区間に対して、前記始点位置と前記終点位置が予め定めた範囲内にあるような隣り合う渋滞区間をひと続きの統合渋滞区間として連結する処理を、前記予め定めた範囲内に前記隣り合う渋滞区間の前記始点位置又は前記終点位置がなくなるまで再帰的に繰り返すことで、何れの渋滞区間までが前記統合渋滞区間を構成する渋滞区間かを判定し、
前記統合渋滞区間を、同じ渋滞を表す前記統合渋滞区間毎に取得し、同じ渋滞を表す前記統合渋滞区間毎に、前記統合渋滞区間を、渋滞の発生時期が曜日毎、平日か休日かを表す就労属性毎、及び時間帯毎に区分された各判定区分に従って分類し、前記統合渋滞区間の延伸規模を同じ渋滞を表す統合渋滞区間毎、かつ、前記判定区分毎に設定する処理を実行させるための情報処理プログラム。
(付記項5)
コンピュータに、
発生時期が曜日毎、平日か休日かを表す就労属性毎、及び時間帯毎の各判定区分に分類された連続する同じ渋滞区間毎の延伸長から得られた渋滞区間毎、かつ、前記判定区分毎の延伸規模を用いて、指定された渋滞区間の延伸規模に偏りがあるか否かを前記判定区分毎に特定し、前記指定された渋滞区間の延伸規模に前記判定区分内での偏りが存在する場合には、延伸規模の偏りが存在する前記判定区分の組み合わせに応じて、渋滞区間の延伸長の予測に用いる前記判定区分を選択し、
選択された前記判定区分に含まれる前記指定された渋滞区間の延伸長を用いて、前記指定された渋滞区間の指定された日時における延伸長を予測する処理を実行させるための情報処理プログラム。
(付記項6)
予測処理を実行するようにコンピュータによって実行可能なプログラムを記憶した非一時的記憶媒体であって、
前記予測処理が、
渋滞の始点位置及び渋滞の終点位置を含む学習データによって表される各々の渋滞区間を、前記始点位置及び前記終点位置によって表される渋滞方向毎に分類する分類ステップと、
渋滞方向毎に分類された各々の渋滞区間に対して、前記始点位置と前記終点位置が予め定めた範囲内にあるような隣り合う渋滞区間をひと続きの統合渋滞区間として連結する処理を、前記予め定めた範囲内に前記隣り合う渋滞区間の前記始点位置又は前記終点位置がなくなるまで再帰的に繰り返すことで、何れの渋滞区間までが前記統合渋滞区間を構成する渋滞区間かを判定する判定ステップと、
同じ渋滞を表す前記統合渋滞区間毎に、前記統合渋滞区間を、渋滞の発生時期が曜日毎、平日か休日かを表す就労属性毎、及び時間帯毎に区分された各判定区分に従って分類し、前記統合渋滞区間の延伸規模を同じ渋滞を表す統合渋滞区間毎、かつ、前記判定区分毎に設定する設定ステップと、
前記延伸規模を用いて、指定された渋滞区間の延伸規模に前記判定区分内での偏りがあるか否かを特定し、前記指定された渋滞区間の延伸規模に前記判定区分内での偏りが存在する場合には、延伸規模の偏りが存在する前記判定区分の組み合わせに応じて、渋滞区間の延伸長の予測に用いる前記判定区分を選択する選択ステップと、
選択された前記判定区分に含まれる前記指定された渋滞区間の延伸長を用いて、前記指定された渋滞区間の指定された日時における延伸長を予測する予測ステップと、
を含む非一時的記憶媒体。

Claims (6)

  1. 渋滞方向毎に分類された各々の渋滞区間に対して、渋滞の始点位置と終点位置が予め定めた範囲内にあるような断続的に発生している各々の渋滞区間をひと続きの統合渋滞区間として連結する処理を、前記予め定めた範囲内に渋滞区間の前記始点位置又は前記終点位置がなくなるまで再帰的に繰り返すことで、何れの渋滞区間までが前記統合渋滞区間を構成する渋滞区間かを判定する判定部と、
    同じ渋滞を表す前記統合渋滞区間毎に、前記統合渋滞区間を、渋滞の発生時期が曜日毎、平日か休日かを表す就労属性毎、及び時間帯毎に区分された各判定区分に従って分類し、前記統合渋滞区間の延伸規模を同じ渋滞を表す統合渋滞区間毎、かつ、前記判定区分毎に設定する設定部と、
    前記延伸規模を用いて、指定された渋滞区間の延伸規模に前記判定区分内での偏りがあるか否かを特定し、前記指定された渋滞区間の延伸規模に前記判定区分内での偏りが存在する場合には、延伸規模の偏りが存在する前記判定区分の組み合わせに応じて、渋滞区間の延伸長の予測に用いる前記判定区分を選択する選択部と、
    選択された前記判定区分に含まれる前記指定された渋滞区間の延伸長を用いて、前記指定された渋滞区間の指定された日時における延伸長を予測する予測部と、
    を備えた情報処理装置。
  2. 発生時期が曜日毎、平日か休日かを表す就労属性毎、及び時間帯毎の各判定区分に分類された連続する同じ渋滞区間毎の延伸長から得られた渋滞区間毎、かつ、前記判定区分毎の延伸規模を用いて、指定された渋滞区間の延伸規模に偏りがあるか否かを前記判定区分毎に特定し、前記指定された渋滞区間の延伸規模に前記判定区分内での偏りが存在する場合には、延伸規模の偏りが存在する前記判定区分の組み合わせに応じて、渋滞区間の延伸長の予測に用いる前記判定区分を選択する選択部と、
    前記選択部で選択された前記判定区分に含まれる前記指定された渋滞区間の延伸長を用いて、前記指定された渋滞区間の指定された日時における延伸長を予測する予測部と、
    を備えた情報処理装置。
  3. 前記予測部は、前記指定された渋滞区間の延伸規模に偏りが存在するすべての前記判定
    区分の組み合わせのうち、前記指定された日時に対応した前記判定区分の組み合わせに含まれる前記指定された渋滞区間の延伸長を用いて、前記指定された渋滞区間の前記指定された日時における延伸長を予測する
    請求項2に記載の情報処理装置。
  4. 前記判定部は、前記統合渋滞区間の始点の位置を道路上の特定の位置に限定することなく前記統合渋滞区間を構成する渋滞区間の判定を行う
    請求項1に記載の情報処理装置。
  5. コンピュータを、請求項1~請求項4の何れか1項に記載の情報処理装置の各部として機能させるための情報処理プログラム。
  6. 分類部、判定部、設定部、選択部及び予測部を含む情報処理装置における情報処理方法であって、
    前記分類部が、渋滞の始点位置及び渋滞の終点位置を含む学習データによって表される各々の渋滞区間を、前記始点位置及び前記終点位置によって表される渋滞方向毎に分類する分類ステップと、
    前記判定部が、渋滞方向毎に分類された各々の渋滞区間に対して、前記始点位置と前記終点位置が予め定めた範囲内にあるような渋滞区間をひと続きの統合渋滞区間として連結する処理を、前記予め定めた範囲内に渋滞区間の前記始点位置又は前記終点位置がなくなるまで再帰的に繰り返すことで、何れの渋滞区間までが前記統合渋滞区間を構成する渋滞区間かを判定する判定ステップと、
    前記設定部が、同じ渋滞を表す前記統合渋滞区間毎に、前記統合渋滞区間を、渋滞の発生時期が曜日毎、平日か休日かを表す就労属性毎、及び時間帯毎に区分された各判定区分に従って分類し、前記統合渋滞区間の延伸規模を同じ渋滞を表す統合渋滞区間毎、かつ、前記判定区分毎に設定する設定ステップと、
    前記選択部が、前記延伸規模を用いて、指定された渋滞区間の延伸規模に前記判定区分内での偏りがあるか否かを特定し、前記指定された渋滞区間の延伸規模に前記判定区分内での偏りが存在する場合には、延伸規模の偏りが存在する前記判定区分の組み合わせに応じて、渋滞区間の延伸長の予測に用いる前記判定区分を選択する選択ステップと、
    前記予測部が、選択された前記判定区分に含まれる前記指定された渋滞区間の延伸長を用いて、前記指定された渋滞区間の指定された日時における延伸長を予測する予測ステップと、
    を含む情報処理方法。
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