JP7849022B2 - 汚濁物捕捉用構造体及び汚濁物捕捉設備 - Google Patents
汚濁物捕捉用構造体及び汚濁物捕捉設備Info
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Description
特許文献1に記載の設備は、地中に設置された処理槽内を上部室と下部室とに上下区画する区画床を備えており、この区画床に、上部室に流入した雨水を堰き止める堰部と、堰き止められた雨水を下部室へ流す入口管と、下部室内に溜まった雨水を上部室に流す出口管とが設けられている。
この場合、各流入孔に流入する廃水の流速について、第2管部材の上下におけるバラツキを抑制することができる。その結果、第2管部材の上端側の流入孔へ流入する廃水の流速が、下端側の流入孔へ流入する廃水の流速に比べて速くなるのを抑制することができる。これにより、下部室の水面付近で捕捉した浮遊物が廃水と共に流出しにくくなる。
この場合、各流入孔に流入する廃水の流速について、第2管部材の上下におけるバラツキを抑制することができる。その結果、第2管部材における局所的な浮遊物の吸い込みを抑制することができる。これにより、下部室の水面付近で捕捉した浮遊物が廃水と共に流出しにくくなる。
この場合、管部材の点検が容易になる。
この場合、流入孔に流れ込もうとする浮遊物を網部材で受け止めることで、浮遊物の流出を抑制することができる。
この場合、第2管部材の外周面と網部材との間に隙間を確保することができる。このため、第2管部材における廃水の流入抵抗を抑制し、これにより、廃水量の低下を抑制することができる。
この場合、延長部の分だけ網部材の表面積を拡大することができ、網部材における浮遊物の捕集面積が拡大する。これにより、網部材による浮遊物の捕集量が増大する。
前記汚濁物捕捉用構造体と同様に、本発明の汚濁物捕捉設備によれば、下部室の水面から下方に位置が離れた第2管部材から廃水を管部材に流入させるため、下部室における水面に浮上した汚濁物が、管部材に流入しにくくなる。これにより、下部室で捕捉した汚濁物のうち特に油等の浮遊物が廃水と共に流出しにくくなる。
図1は、汚濁物捕捉設備を示す斜視図である。図1に示す汚濁物捕捉設備は、本発明に係る汚濁物捕捉設備の実施の一形態である。この汚濁物捕捉設備は、廃水に含まれている汚濁物の含有率を低下させて廃水を下流側へ流すための設備であり、例えば地中に設置されている処理槽4と、前記汚濁物を捕捉するために処理槽4内に設置されている汚濁物捕捉用構造体1とを有している。なお、本実施形態では、処理槽4は地中に設置されたマンホールからなる。
処理槽4(マンホール)は、上壁4aに、路面に開口する開口部4cが設けられている。開口部4cは、通常、マンホール蓋4dによって閉じられている。処理槽4は、汚濁物が含まれている廃水を流入させる流入口41、流入した廃水の汚濁物の含有率を低下させる槽本体42、及び廃水を槽本体42外へ流出させる流出口43を有している。流入口41及び流出口43は処理槽4の側壁4bに設けられており、上流側にある前記側溝(図示せず)から延びている流入管44が流入口41に繋がっており、流出口43には流出管45が繋がっている。
図2は、処理槽4及び汚濁物捕捉用構造体1を上から見た断面図である。図3は、処理槽及び汚濁物捕捉用構造体を側方から見た断面図である。図1~図3に示す汚濁物捕捉用構造体1は、廃水に含まれている汚濁物を槽本体42内(下部室6)で捕捉し、廃水を槽本体42外へ流出させるために用いられるものであり、槽本体42内の中間高さ位置に設置される。汚濁物捕捉用構造体1は、前記区画床7と、この区画床7上の一部である第1領域A1に流入した廃水を当該第1領域A1に堰き止める堰部8と、この堰部8によって堰き止められた廃水を下部室6へ流す入口部9と、下部室6内に溜まった廃水を区画床7上にある第1領域A1外の第2領域A2へ流す出口部10とを備えている。
図2に示している堰部8の頂部8tは直線状であり、この頂部8tから廃水は越流する。堰部8を越流した廃水は、第2領域A2へ落下し、その後、流出口43を通じて槽本体42外へ排出される。このために、第2領域A2は、出口部10から流れ出た廃水及び堰部8から越流した廃水を、槽本体42の側壁4bに形成された流出口43を通じて槽本体42外へと流出させるために、当該廃水を一時的に受け入れる領域であって前記側壁4bに沿った外周輪郭形状を有している。図2では、槽本体42の中心Cを基準とした第2領域A2の平面的な広がりを示す角度θ(第2領域A2の範囲)は、おおよそ90°である。この実施形態では、流入口41の軸線41cと流出口43の軸線43cとが中心Cを通る一直線上に配置されているため、第2領域A2の廃水は、流出口43へ流れることができる。
図1、図3及び図4Aには、第1実施形態に係る第2管部材12Aを示している。図4Aに示す第2管部材12Aは、直管状であり、管壁を貫通する複数の流入孔12Xと、下端に位置する開口部12Yと、外周面12Zとを有する。なお、以下の説明では、第2管部材12の軸方向に直交する方向を径方向とも称し、軸方向回りの方向を周方向とも称する。
図4Bには、第2実施形態に係る第2管部材12を示している。以下の説明では、第2実施形態に係る第2管部材12を第2管部材12Bと称する。本実施形態の汚濁物捕捉用構造体1は、第2管部材12として、図4Bに示す第2実施形態に係る第2管部材12Bを採用してもよい。第2実施形態に係る第2管部材12Bは、直管状であり、管壁を貫通する複数の流入孔12Xと、下端に位置する開口部12Yとを有する。
図4Cには、第3実施形態に係る第2管部材12を示している。以下の説明では、第3実施形態に係る第2管部材12を第2管部材12Cと称する。本実施形態の汚濁物捕捉用構造体1は、第2管部材12として、図4Cに示す第3実施形態に係る第2管部材12Cを採用してもよい。第3実施形態に係る第2管部材12Cは、直管状であり、管壁を貫通する複数の流入孔12Xと、下端に位置する開口部12Yとを有する。
図4Dには、第4実施形態に係る第2管部材12を示している。以下の説明では、第4実施形態に係る第2管部材12を第2管部材12Dと称する。本実施形態の汚濁物捕捉用構造体1は、第2管部材12として、図4Dに示す第4実施形態に係る第2管部材12Dを採用してもよい。第4実施形態に係る第2管部材12Cは、直管状であり、管壁を貫通する複数の流入孔12Xと、下端に位置する開口部12Yとを有する。
図4Eには、第5実施形態に係る第2管部材12を示している。以下の説明では、第5実施形態に係る第2管部材12を第2管部材12Eと称する。本実施形態の汚濁物捕捉用構造体1は、第2管部材12として、図4Eに示す第5実施形態に係る第2管部材12Eを採用してもよい。第5実施形態に係る第2管部材12Eは、上端側と下端側で配管径が異なるレジューサ状であり、管壁を貫通する複数の流入孔12Xと、下端に位置する開口部12Yとを有する。第5の実施形態に係る第2管部材12Eは、下端側の管径D2が、上端側の管径D1に比べて大きい。このため、第2管部材12Eでは、上端側に比べて、下端側により多くの流入孔12Xを形成することができ、これにより、流入孔12Xについての開口率を、下端側でより大きくすることができる。
図5Aは、第1形態の網部材で覆われた第2管部材を示す部分説明図である。図5Aに示すように、本実施形態の汚濁物捕捉用構造体1は、第2管部材12を覆う網部材14を有するとより好ましい。本実施形態の汚濁物捕捉用構造体1では、格子サイズが約0.6mm角の樹脂製網を略筒状に構成したものを網部材14として使用する。なお、網部材14を構成する網は金属製であってもよく、格子サイズは本実施形態で例示したサイズに限定されない。
上記実施形態の汚濁物捕捉用構造体1は、処理槽4の内部を上部室5と下部室6とに区画する区画床7を有する。汚濁物捕捉用構造体1は、区画床7上の一部である第1領域A1に流入する廃水を堰き止めると共に当該廃水を当該区画床7上にある第1領域A1外の第2領域A2へと越流可能とする堰部8と、堰部8によって堰き止められた廃水を下部室6へ流す入口部9と、下部室6内の廃水を第2領域A2へ流す出口部10と、を備える。入口部9は、区画床7に上下貫通して形成されている第1の貫通孔を挿通して取り付けられ、前記廃水を渦流として下部室6へと導く導水管9aを有する。出口部10は、前記区画床に上下貫通して形成されている第2の貫通孔を挿通して取り付けられ、導水管9aの下端より下方まで延びる管部材を有する。管部材は、上部を構成する第1管部材11と下部を構成する第2管部材12とを含み、第2管部材12は、管壁を貫通する複数の流入孔12Xを有する。
このような構成の汚濁物捕捉用構造体1によれば、管部材(第1管部材11、第2管部材12、及び継手13)の点検が容易になる。
4:処理槽
5:上部室
6:下部室
7:区画床
8:堰部
9:入口部
9a:管部材(導水管)
10:出口部
11:第1管部材(管部材)
12:第2管部材(管部材)
12X:流入孔
12Z:外周面
14:網部材
14a:延長部
A1:第1領域
A2:第2領域
Claims (8)
- 処理槽の内部を上部室と下部室とに区画する区画床を有する汚濁物捕捉用構造体であって、
前記区画床上の一部である第1領域に流入する廃水を堰き止めると共に当該廃水を当該区画床上にある前記第1領域外の第2領域へと越流可能とする堰部と、
前記堰部によって堰き止められた廃水を前記下部室へ流す入口部と、
前記下部室内の廃水を前記第2領域へ流す出口部と、
を備え、
前記入口部は、前記区画床に上下貫通して形成されている第1の貫通孔を挿通して取り付けられ、前記廃水を渦流として前記下部室へと導く導水管を有し、
前記出口部は、前記区画床に上下貫通して形成されている第2の貫通孔を挿通して取り付けられ、前記導水管の下端より下方まで延びる管部材を有し、
前記管部材は、上部を構成する第1管部材と下部を構成する第2管部材とを含み、
前記第2管部材は、当該第2管部材の管壁を貫通して形成されている複数の流入孔を有する、汚濁物捕捉用構造体。 - 前記第2管部材は、外周面における開口率が、上端側に比べて下端側で大きい、請求項1に記載の汚濁物捕捉用構造体。
- 前記第2管部材は、下端側の管径が、上端側の管径に比べて大きい、請求項1又は請求項2に記載の汚濁物捕捉用構造体。
- 前記第2の貫通孔の内径は、前記管部材の外径に比べて大きく、
前記管部材は、前記区画床に対して着脱可能に構成されると共に、前記第2領域の前記区画床に比べて上方へ前記第2の貫通孔から引き抜き可能に構成される、請求項1又は請求項2に記載の汚濁物捕捉用構造体。 - 前記第2管部材の外部を覆う網部材をさらに有する、請求項1又は請求項2に記載の汚濁物捕捉用構造体。
- 前記第2管部材と前記網部材との間に配置されるスペーサをさらに有する、請求項5に記載の汚濁物捕捉用構造体。
- 前記網部材は、前記第2管部材の下端を覆う位置からさらに下方へ延びる延長部を有する、請求項5に記載の汚濁物捕捉用構造体。
- 槽本体、汚濁物が含まれている廃水を前記槽本体に流入させる流入口、及び廃水を前記槽本体外へ流出させる流出口を有する処理槽と、
前記汚濁物の含有率を低下させるために前記槽本体内に設置されて用いられる、請求項1又は請求項2に記載の汚濁物捕捉用構造体と、を備える、汚濁物捕捉設備。
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