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JP7849640B2 - プラズマ処理装置 - Google Patents
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JP7849640B2 - プラズマ処理装置 - Google Patents

プラズマ処理装置

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Description

本開示は、プラズマ処理装置に関する。
アンテナを用いて真空容器の内部にプラズマを発生させるプラズマ処理装置が知られている。プラズマ処理装置は、その種別に応じて、発生させたプラズマを用いた所定のプラズマ処理を被処理物に施す。具体的には、プラズマ処理装置には、プラズマ処理として、例えば、被処理物の表面から被膜を除膜(脱膜)する除膜処理を実行するものが知られている。
また、例えば、特許文献1には、被膜が付いた被覆材にイオン流を照射して、被覆材から被膜を脱膜する脱膜装置が開示されている。この従来の脱膜装置は、被覆された被覆材を2以上のイオン流が重なるイオン流集中部に設置し、被覆材にイオン流を照射することで被覆材の脱膜を行う。
国際公開2016/163278号
しかしながら、上記のような従来技術では、被処理物の除膜処理を精度よく行うことができないという問題点があった。
本開示は上記の問題点を鑑みてなされたものであり、被処理物を精度よく処理することができるプラズマ処理装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本開示の一側面に係るプラズマ処理装置は、被処理物を内部に収容する真空容器と、前記真空容器の内部にプラズマを発生させる高周波磁場を、前記真空容器の内部に導入させる高周波窓と、前記真空容器の外側で前記高周波窓に対向するように設けられて、前記高周波磁場を発生するアンテナと、前記真空容器の内部で回転するターンテーブルと、所定のバイアス電圧を前記被処理物に印加する印加機構と、を備え、前記印加機構は、前記被処理物を保持するために前記ターンテーブルに設けられるホルダーと、前記真空容器の内部において、前記ホルダーに電気的に接続された電極板と、を備え、前記アンテナと前記ターンテーブルの回転軸との間に位置する前記被処理物に対して、前記バイアス電圧を前記電極板から印加するものである。
本開示の一態様によれば、被処理物を精度よく処理することができるプラズマ処理装置を提供することができる。
本開示の実施形態1に係るプラズマ処理装置の要部構成を説明する図である。 上記プラズマ処理装置の要部構成を示す断面図である。 図1に示した高周波窓の構成例を説明する平面図である。 図1に示したホルダーの構成例を説明する図である。 上記プラズマ処理装置でのプラズマの電子密度とシース厚みとの関係の一例を示すグラフである。 除膜処理における、ワークとシースとの関係の一例を説明する図である。 本開示の実施形態2に係るプラズマ処理装置の要部構成を示す断面図である。 本開示の実施形態3に係るプラズマ処理装置の要部構成を説明する図である。 図8に示したプラズマ処理装置の要部構成を示す断面図である。 本開示の実施形態4に係るプラズマ処理装置の要部構成を説明する図である。 図10に示したプラズマ処理装置の要部構成を示す上面図である。 本開示の実施形態5に係るプラズマ処理装置の要部構成を説明する図である。 図12に示したプラズマ処理装置の電極板及びホルダーの構成例を説明する図である。 本開示の実施形態6に係るプラズマ処理装置の要部構成を説明する図である。 図14に示したプラズマ処理装置の要部構成を示す断面図である。 図14に示したホルダーの構成例を説明する図である。
〔実施形態1〕
以下、本開示の実施形態1について、図1乃至図4を用いて詳細に説明する。図1は、本開示の実施形態1に係るプラズマ処理装置1の要部構成を説明する図である。図2は、上記プラズマ処理装置1の要部構成を示す上面図である。図3は、図1に示した高周波窓WRの構成例を説明する平面図である。図4は、図1に示したホルダーHの構成例を説明する図である。
なお、以下の説明では、所定のプラズマ処理として、誘導結合性のプラズマを使用して、処理物としてのワークWの表面を再生させるために、ワークWの表面から被膜を取り除く除膜処理を行うプラズマ処理装置1を例示して説明する。
しかしながら、本開示は、所定のプラズマ処理として、例えば、ワークWの表面に対する浸炭処理、窒化処理、アッシング処理、またはエッチング処理等の金属表面処理を行うプラズマ処理装置に適用することができる。また、本開示は、所定のプラズマ処理として、プラズマCVD(Chemical Vapor Deposition;化学気相堆積)法またはスパッタ法によってワークWの表面に所定の被膜を成膜する成膜処理を行うプラズマ処理装置に適用することができる。
<プラズマ処理装置1の構成>
図1に示すように、本実施形態1のプラズマ処理装置1は、真空容器2と、ターンテーブル3と、高周波窓WRと、アンテナ7と、印加機構SMと、を備えている。また、プラズマ処理装置1では、ワークWは、例えば、搬送機構によって真空容器2に設けられた扉を通して真空容器2の内部に搬入出される(図示せず)。なお、この説明以外に、真空容器2を開放して、ワークWを1個ずつ、あるいはターンテーブル3ごとにワークWを交換する構成でもよい。
ワークWは、例えば、タングステンカーバイドまたは高速度工具鋼などの金属材料を用いて構成された、金属加工用のドリルであり得る。また、ワークWは、ドリル以外の工具、例えば、エンドミル、金型、あるいは特殊工具、または自動車用あるいは航空機用の特殊部品であり得る。プラズマ処理装置1は、上記所定のプラズマ処理によってワークWの表面に成膜された、例えば、ダイヤモンドライクカーボン膜などの被膜を除膜する。
<真空容器2>
真空容器2は、例えば、金属材料を用いて構成されており、ワークWに対して上記所定のプラズマ処理を行う処理室を構成するための容器本体2aを備えている。また、容器本体2aは、図1及び図2に示すように、例えば、円筒形の形状に構成されている。さらに、容器本体2aの上側開口及び下側開口には、上蓋2c及び下蓋2dが気密に取り付けられるようになっており、真空容器2はワークWを内部に収容した状態で、図示しない真空ポンプによって所定の真空度とされるように構成されている。また、真空容器2は、図示しない接地線を介して接地されるとともに、真空容器2の内部には、アルゴンなどの所定の処理ガスが適宜導入され得る。
<ターンテーブル3>
ターンテーブル3は、例えば、金属材料を用いて構成されており、円板状のテーブル本体3aと、テーブル本体3aの中央部に設けられた回転軸3bと、を備えている。また、ターンテーブル3では、回転軸3bは回動可能に真空容器2の下蓋2dに気密に取り付けられ、かつ、回転軸3bには図示しない駆動機構が連結されている。そして、ターンテーブル3では、回転軸3bが図1に示すR1方向に回動することにより、テーブル本体3aは、真空容器2の内部でR1方向に回転するよう構成されている。
テーブル本体3aには、ワークWを保持するためにホルダーHが、例えば、複数、設けられており、後述のプラズマ処理領域PAの内部でワークWに対する所定のプラズマ処理を順次行うようになっている。換言すれば、テーブル本体3aは、所定の回転数(例えば、10rpm)で回転するようになっており、各ワークWに対する除膜処理は、例えば、数回転の回転をテーブル本体3aが行うことにより、完了される。なお、テーブル本体3aの直径は、容器本体2aの内径、つまり容器本体2aの内壁面2bに極力近い方が、プラズマ処理領域PAの内部での高密度なプラズマを有効利用することができる点で好ましい。
<高周波窓WR>
高周波窓WRは、金属板5と、誘電体板6と、を備えており、真空容器2の容器本体2aの内部にプラズマを発生させる高周波磁場を、容器本体2aの内部に導入させるように構成されている。具体的には、真空容器2において、高周波窓WRは、容器本体2aの内壁面2bに設けられた開口部2b1を塞ぐように容器本体2aに取り付けられている。
金属板5は、例えば、銅、アルミニウム、亜鉛、ニッケル、錫、ケイ素、チタン、鉄、クロム、ニオブ、炭素、モリブデン、タングステン、あるいはコバルトを含んだ群から選択される1つの金属、またはそれらの合金を用いて構成されており、図1及び図2に示すように、容器本体2a側に設けられている。また、金属板5には、図3に例示するように、複数のスリット5Sが設けられている。これらのスリット5Sは、アンテナ7が延伸する延伸方向に沿って所定間隔をおいて設けられている。
また、各スリット5Sは、例えば、図3に寸法L1及び寸法L2にて示す、長方形状の開口によって構成されている。なお、スリット5Sにおいて、寸法L1及び寸法L2は、例えば、30mm~60mmの範囲内の値及び5mm~30mmの範囲内の値である。なお、後掲の図11において、高周波窓WRが取り付けられる開口部2b1の開口寸法L3を示す。この開口寸法L3は、例えば、40mm~80mmの範囲内の値に設定されており、高周波磁場を効率よく真空容器2の内部に導入するために、スリット5Sの寸法L1よりも大きく設定されている。
誘電体板6は、例えば、アルミナ、炭化ケイ素、窒化ケイ素等のセラミックス材料、あるいは石英ガラス、無アルカリガラス等の無機材料、またはフッ素樹脂などの合成樹脂板を用いて構成されており、金属板5のアンテナ7側に設けられている。また、誘電体板6は、少なくともスリット5Sを覆うように金属板5に取り付けられている。これにより、高周波窓WRでは、アンテナ7から生じた高周波磁場は誘電体板6及び金属板5の複数のスリット5Sを透過して真空容器2の内部に供給される。なお、複数のスリット5Sは、誘電体板6によって塞がれるので、真空容器2の内部の真空状態は保持される。
本実施形態1のプラズマ処理装置1では、誘電体板6だけでなく、スリット5Sが形成された金属板5と共に高周波窓WRを形成することにより、高周波磁場を真空容器2の内部へ導入する機能を確保しつつ、高周波窓WRの機械的強度を上げることができる。これにより、誘電体板6が破損するリスクを減らすことができる。
<アンテナ7>
アンテナ7は、例えば、直線状に構成されるとともに、銅などの金属材料を用いて構成されている。また、アンテナ7は、鉛直方向に沿って容器本体2aの外側で高周波窓WRに対向するように設けられている。さらに、アンテナ7は、電源8からの高周波電力により、高周波磁場を発生して、高周波窓WRを介して容器本体2aの内部に高周波磁場を導入する。
具体的にいえば、アンテナ7の一方の端部には、整合回路を有するインピーダンス調整部(図示せず)を介して電源8が電気的に接続されている。また、アンテナ7の他方の端部には、可変コンデンサ(図示せず)を介して電気的に接地されている。電源8は、例えば、13.56MHzの高周波電力を、上記インピーダンス調整部を介してアンテナ7の一方の端部に供給する。プラズマ処理装置1では、図示しない制御部が上記可変コンデンサの容量を変更することにより、アンテナ7に高周波電力が効率的に供給されるように制御する。
この結果、本実施形態1のプラズマ処理装置1では、アンテナ7から生じた高周波磁場が高周波窓WRを介して真空容器2の内部に導入されて、真空容器2の内部にプラズマを発生させることができる。このプラズマは、アンテナ7からの距離に逆比例する磁場分布相当の密度分布をもち、また真空容器2の内部に拡がる指向性の良い分布をもつ。これにより、本実施形態1のプラズマ処理装置1では、真空容器2の内部に高密度のプラズマを広く生成して、後述のプラズマ処理領域PAを形成することができ、当該プラズマ処理領域PAの内部でワークWを精度よく処理することができる。
<印加機構SM>
印加機構SMは、ワークWを保持するためにターンテーブル3に設けられるホルダーHと、真空容器2の内部において、ホルダーHに電気的に接続された電極板SM2と、を備えている。また、印加機構SMは、容器本体2aの外部に設けられた電源SM1を有しており、アンテナ7とターンテーブル3の回転軸3bとの間に位置するワークWに対して、所定のバイアス電圧を電源SM1から電極板SM2及びホルダーHを介して印加する。プラズマ処理領域PAは、ワークWに対する所定のプラズマ処理が行われる領域である。このプラズマ処理領域PAは、ワークWに対して電極板SM2によるバイアス電圧を印加可能な領域、つまり電極板SM2の設置箇所と、ホルダーH及び電極板SM2が互いに接触する領域とによって規定される。本実施形態1のプラズマ処理装置1では、プラズマ処理領域PAの内部において、印加機構SMからのバイアス電圧が印加された状態のワークWに対して、所定のプラズマ処理が施される。
電源SM1は、例えば、直流電源、パルス電源、または交流電源を用いて構成されている。印加機構SMでは、ワークWに対するプラズマ処理の内容及びプラズマ処理領域PAでのプラズマの電子密度などに応じて、上記制御部が電源SM1からのバイアス電圧を変更するよう構成されており、プラズマ処理を適切に行うようになっている。
電極板SM2は、例えば、半円状に形成されており、真空容器2の内部においてアンテナ7とターンテーブル3の回転軸3bとの間に設置されている。電極板SM2は、アンテナ7と回転軸3bとの間に位置するワークWに対して、ホルダーHを介してバイアス電圧を印加する。換言すれば、印加機構SMは、ホルダーHに保持されたワークWが、高周波窓WRとその近傍に、かつ、電極板SM2の対向する位置に存在しているときにのみバイアス電圧を当該ワークWに印加する。
また、電極板SM2では、ターンテーブル3の回転方向(つまり、図1の矢印R1に沿った方向)での寸法は、スリット5Sの同回転方向での寸法の2倍以上4倍以下の範囲内の値に設定されている。換言すれば、本実施形態1のプラズマ処理装置1では、真空容器2の内部において、プラズマ処理領域PAは、電極板SM2の上記寸法に対応して設定される。また、真空容器2の内部において、電極板SM2が設置されていない領域は、所定のプラズマ処理がワークWに実行されないので、当該ワークWを冷却可能な冷却領域CAとして機能するようになっている。
また、上記のように、電極板SM2がスリット5Sの上記回転方向の寸法を基に、規定されることにより、本実施形態1では、ワークWにバイアス電圧を確実に、かつ、容易に印加できるとともに、プラズマ処理をより適切に行えるコンパクトなプラズマ処理装置1を構成することができる。
なお、電極板SM2のターンテーブル3の回転方向での寸法がスリット5Sの同回転方向での寸法の2倍未満の値に設定された場合には、プラズマ処理領域PAを大きくすることができずに、単位時間当たりのワークWの処理件数を容易に増加することができないおそれがある。また、電極板SM2のターンテーブル3の回転方向での寸法がスリット5Sの同回転方向での寸法の4倍を超える値に設定された場合には、アンテナ7の設置本数の増加や高周波窓WRの大型化などを必要として、コンパクトなプラズマ処理装置1を構成し難くなるおそれがある。
また、印加機構SMは、ターンテーブル3のテーブル本体3aに対して、テーブル本体3aの円周に沿って、所定の間隔をおいて設けられた複数の上記ホルダーHを有している。複数の各ホルダーHは、ワークWをテーブル本体3aに保持するためのものであり、本実施形態1では、上述したように、テーブル本体3aが回転することにより、電極板SM2が設置されたプラズマ処理領域PA内において、電極板SM2からバイアス電圧が印加されて、複数のワークWに対して、所定のプラズマ処理を順次行えるようになっている。
ホルダーHは、図4に示すように、円筒状に構成された支持部材H1、H2と、円柱状に構成された導通部材H3と、を備えている。また、ホルダーHは、弾性部材としてのばねH5を保持する保持部材H4と、摺動部材としてのローラーH6と、を備えている。支持部材H1、H2は、例えば、誘電体材料を用いて構成されており、ターンテーブル3のテーブル本体3aに設けられている。また、支持部材H1は、ワークWを保持した状態で、支持部材H2に回転自在に支持されている。
ばねH5は、電極板SM2の表面側にローラーH6を付勢するように構成されている。また、ばねH5は、例えば、誘電体材料を用いて構成された保持部材H4によって弾性変形可能な状態で保持されている。また、ローラーH6は、ばねH5によって付勢された状態で、保持部材H4によって回動可能に保持されている。導通部材H3、ばねH5、及びローラーH6は、金属材料により構成されており、電気的に順次接続されて、電極板SM2からワークWに至るバイアス電圧の印加経路を構成している。これにより、ホルダーHは、ワークWについてより均一な処理を確実に行うことが可能に構成されている。
以上のように構成された本実施形態1のプラズマ処理装置1は、ワークWを内部に収容する真空容器2と、真空容器2の内部に高周波磁場を導入させる高周波窓WRと、高周波窓WRに対向するように設けられて、高周波磁場を発生するアンテナ7と、を備えている。また、プラズマ処理装置1は、ワークWが載置されて回転するターンテーブル3と、ワークWに所定のバイアス電圧を印加する印加機構SMと、を備えている。また、印加機構SMは、ワークWを保持するためにターンテーブル3に設けられるホルダーHと、真空容器2の内部において、ホルダーHに電気的に接続された電極板SM2とを具備している。
以上の構成により、本実施形態1では、ワークWを精度よく処理することができるプラズマ処理装置1を構成することができる。具体的にいえば、本実施形態1では、電極板SM2によって真空容器2の内部をプラズマ処理領域PAに規定しているので、当該プラズマ処理領域PAで、ワークWに電圧を印加しながら高密度のプラズマを利用できるため、のプラズマの電子密度を高くすることができ、ワークWに対する除膜レート(処理レート)を大きくすることができる。これにより、本実施形態1では、ワークWを精度よく処理することができる。また、本実施形態1では、図1及び図2に示したように、1つのアンテナ7及び1つの高周波窓WRを有する1つのプラズマ源を用いて、複数のワークWに対して、所定のプラズマ処理を順次行うことができる。これにより、本実施形態1では、複数のワークWに対しても、プラズマ処理を効率よく行うことができるコストが安価なプラズマ処理装置1を構成することができる。
以下、図5及び図6も参照して、本実施形態1のプラズマ処理装置1の効果について具体的に説明する。図5は、上記プラズマ処理装置1でのプラズマの電子密度とシース厚みとの関係の一例を示すグラフである。図6は、除膜処理における、ワークWとシースSAとの関係の一例を説明する図である。
図5に示すように、本実施形態1のプラズマ処理装置1では、例えば、上記制御部が電源8を制御することにより、アンテナ7への供給電力(高周波電力)を変更させると、プラズマ処理領域PAで生成されるプラズマの電子密度が図5の横軸のように変化する。また、本実施形態1のプラズマ処理装置1では、例えば、上記制御部が電源SM1を制御することにより、上記バイアス電圧を変更させた場合、プラズマ処理領域PA内のワークWの周囲に生じるシースSA(図6)のシース厚みはバイアス電圧ごとにプラズマの電子密度に応じて変化する。ここで、シースSAとは、周知のように、バイアス電圧によってワークWを取り囲むように発生するとともに、プラズマのイオンのワークWへの接近を阻害する遮蔽層である。
具体的にいえば、上記バイアス電圧が、例えば、-100Vである場合、シース厚みは、図5の曲線71に示すように、プラズマの電子密度に応じて変化する。また、上記バイアス電圧が、例えば、-250Vである場合、シース厚みは、図5の曲線72に示すように、プラズマの電子密度に応じて変化する。また、上記バイアス電圧が、例えば、-500Vである場合、シース厚みは、図5の曲線73に示すように、プラズマの電子密度に応じて変化する。換言すれば、図5の曲線71~73から明らかなように、プラズマ処理領域PAでのプラズマの電子密度が大きいほど、またワークWに印加するバイアス電圧の絶対値が小さいほど、シース厚みを小さくして、ワークWに対するプラズマ処理を精度よく行うことができる。
また、図6の601に示すように、ワークWが上記ドリルである場合において、図6の602及び603に示すように、ワークWの断面視では、ワークWの周囲のシース厚みがプラズマの電子密度によって異なる。具体的にいえば、プラズマの電子密度が小さい場合、図6の602に示すように、シースSAの厚みは大きくなる。このため、プラズマのイオンP1は、比較的厚いシースSAによってワークWの表面に接近するのを阻害される。この結果、プラズマの電子密度が小さくシース厚みが大きい場合では、ワークWでの除膜処理を均一に行うことが困難となる。
一方、本実施形態1のプラズマ処理装置1のように、プラズマの電子密度を大きくすることができる場合、図6の603に示すように、シースSAの厚みは図6の602に示したものに比べて小さくすることができる。このため、本実施形態1のプラズマ処理装置1では、プラズマのイオンP1は、比較的薄いシースSAによってワークWの表面に接近するのを阻害されることとなる。換言すれば、本実施形態1のプラズマ処理装置1では、プラズマのイオンP1がワークWの表面に接近し易くなり、均一な除膜処理を行うことができる。
また、本実施形態1のプラズマ処理装置1では、真空容器2の内部において、所定のプラズマ処理が実行されずに、ワークWを冷却可能な冷却領域CAが設定されている。これにより、本実施形態1のプラズマ処理装置1では、プラズマ処理によるワークWでの温度上昇を抑制することができ、ワークWの温度を容易に下げることができる。この結果、プラズマ処理装置1では、ワークWの温度上昇を大幅に抑えることができ、ワークWにおいて、損傷等の発生を大幅に低減することができる。
また、本実施形態1のプラズマ処理装置1では、印加機構SMにおいて、複数のホルダーHが、ターンテーブル3に所定の間隔をおいて設けられ、かつ、電極板SM2は、真空容器2の内部においてアンテナ7とターンテーブル3の回転軸3bとの間に設置されて、アンテナ7と回転軸3bとの間に位置するワークWに対して、ホルダーHを介してバイアス電圧を印加している。換言すれば、印加機構SMは、ホルダーHに保持されたワークWが、高周波窓WRとその近傍に、かつ、電極板SM2の対向する位置に存在しているときにのみバイアス電圧を当該ワークWに印加している。これにより、本実施形態1のプラズマ処理装置1では、複数の各ワークWに対してプラズマ処理をより適切に行うことができる。
〔実施形態2〕
本開示の実施形態2について、図7を用いて具体的に説明する。図7は、本開示の実施形態2に係るプラズマ処理装置1の要部構成を示す断面図である。なお、説明の便宜上、上記実施形態1にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。
本実施形態2と上記実施形態1との主な相違点は、ターンテーブル3の回転に応じて、支持部材H1を回転させる接触部材2eを設けた点である。
図7に示すように、本実施形態2のプラズマ処理装置1では、接触部材2eが真空容器2の内壁面2bに設けられている。この接触部材2eは、例えば、金属材料を用いて棒状に構成されている。接触部材2eでは、その一端部が内壁面2bから容器本体2aの内部側に突出するように当該内壁面2bに取り付けられている。また、接触部材2eでは、その他端部(突出端部)がホルダーHの支持部材H1に接触可能に構成されている。
そして、本実施形態2のプラズマ処理装置1では、ターンテーブル3の回転に応じて、ホルダーHの支持部材H1が接触部材2eの他端部が接触すると、当該回転に応じて、支持部材H1は接触部材2eの他端部に押圧(キック)される。これにより、ホルダーHでは、支持部材H1がターンテーブル3の回転に応じてワークWを支持した状態で回転(自転)する。
以上の構成により、本実施形態2のプラズマ処理装置1は、実施形態1のものと同様な効果を奏する。また、本実施形態2のプラズマ処理装置1では、接触部材2eとの接触によってホルダーHの支持部材H1を自転させているので、ワークWについてより均一な処理をより確実に行うことができる。
〔実施形態3〕
本開示の実施形態3について、図8及び図9を用いて具体的に説明する。図8は、本開示の実施形態3に係るプラズマ処理装置1の要部構成を説明する図である。図9は、図8に示したプラズマ処理装置1の要部構成を示す断面図である。なお、説明の便宜上、上記実施形態1にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。
本実施形態3と上記実施形態1との主な相違点は、アンテナ7が延伸する延伸方向に沿って互いに平行に設けられた2つのテーブル本体13a1、13a2を有するターンテーブル13を設けて、複数のワークWを上記延伸方向に沿って設けた点である。
図8及び図9に示すように、本実施形態3のプラズマ処理装置1では、アンテナ7が延伸する延伸方向に沿って、例えば、上下二段に対向配置されたテーブル本体13a1、13a2を備えるターンテーブル13が設けられている。このターンテーブル13は、実施形態1のターンテーブル3と同様に、例えば、金属材料を用いて構成されており、テーブル本体13a1、13a2の各中央部に連結された回転軸13bを備えている。また、この回転軸13bは回動可能に真空容器2の下蓋2dに気密に取り付けられており、回転軸13bには図示しない駆動機構が連結されている。そして、ターンテーブル13では、回転軸13bが図8に示すR1方向に回動することにより、テーブル本体13a1、13a2は、真空容器2の内部でR1方向に回転するよう構成されている。
テーブル本体13a1には、ワークWがテーブル本体13a2に向き合うように、ワークWを保持するための複数のホルダーHがテーブル本体13a1の周方向で所定の間隔をおいて設けられている。テーブル本体13a2には、ワークWがテーブル本体13a1に向き合うように、ワークWを保持するための複数のホルダーHがテーブル本体13a2の周方向で所定の間隔をおいて設けられている。換言すれば、本実施形態3のプラズマ処理装置1では、真空容器2の内部において、複数のワークWが互いに対向するように上下二段に設置される。
また、印加機構SMにおいては、例えば、電極板SM2と同一形状に構成された電極板SM3が、テーブル本体13a1の上蓋2c側に設置されている。そして、印加機構SMは、電極板SM2及びホルダーHを介してテーブル本体13a2に保持されたワークWに電源SM1からのバイアス電圧を印加するとともに、電極板SM3及びホルダーHを介してテーブル本体13a1に保持されたワークWに電源SM1からのバイアス電圧を印加するよう構成されている。
以上の構成により、本実施形態3のプラズマ処理装置1は、実施形態1のものと同様な効果を奏する。また、本実施形態3のプラズマ処理装置1では、真空容器2の内部で複数のワークWが互いに対向するように上下二段に設置されるので、単位時間当たりの被処理物の処理件数を容易に増加することができる。
なお、上記の説明では、複数、例えば、2つのテーブル本体13a1、13a2を設けて、アンテナ7の上記延伸方向に沿って複数のワークWを設けた場合について説明した。しかしながら、本開示はこれに限定されるものではなく、例えば、ホルダーHが設けられる、1つのテーブル本体において、当該ホルダーHの上方でワークWを支持する支持部材を設けて、上下二段でワークWを保持する構成でもよい。
〔実施形態4〕
本開示の実施形態4について、図10及び図11を用いて具体的に説明する。図10は、本開示の実施形態4に係るプラズマ処理装置1の要部構成を説明する図である。図11は、図10に示したプラズマ処理装置1の要部構成を示す上面図である。なお、説明の便宜上、上記実施形態1にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。
本実施形態4と上記実施形態1との主な相違点は、冷却板CM1を用いてワークWを冷却する冷却機構CMを設けた点である。
図10及び図11に示すように、本実施形態4のプラズマ処理装置1では、冷却機構CMが真空容器2の内部の冷却領域CAに設けられている。冷却機構CMは、例えば、金属材料を用いて円弧状に形成された冷却板CM1と、冷却板CM1の容器本体2aの内壁面2b側に設けられ、水などの冷却媒体を循環させるための配管CM2と、を備えている。
具体的にいえば、冷却板CM1は、真空容器2の内部において、ターンテーブル3の回転軸3bに対してアンテナ7とは反対側の冷却領域CAに配置されている。また、冷却板CM1は、その表面がホルダーHと接触するように容器本体2aの内部に設けられている。配管CM2は、下蓋2dに対して気密に保った状態で、真空容器2の外部に引き出されて上記冷却媒体を循環させる不図示の循環機構に接続されている。
以上の構成により、本実施形態4のプラズマ処理装置1は、実施形態1のものと同様な効果を奏する。また、本実施形態4のプラズマ処理装置1では、ワークWを冷却する冷却板CM1を有する冷却機構CMが設けられているので、より高速にワークWを冷却することができ、ワークWの処理レートより早くすることができる。
換言すれば、本実施形態4のプラズマ処理装置1では、ワークWに対する冷却性能が向上されているので、プラズマ処理(除膜処理)において、ワークWに対するプラズマからのイオン電流を増やすことができ、除膜レートを上げることができる。
また、本実施形態4のプラズマ処理装置1では、より高速にワークWを冷却することができるので、プラズマ処理に伴うワークWでの温度上昇を抑えて、ワークWが温度上昇に起因する熱負荷によって損傷を生じるのを大幅に抑制することができる。さらに、本実施形態4では、冷却板CM1が、ワークWに直接的に接触することなく、ホルダーHと接触してワークWを冷却するので、ワークWを傷つけることなく、確実に冷却することができる。
なお、上記実施形態2及び実施形態4の説明では、それぞれ接触部材2e及び冷却板CM1との接触により、ホルダーHの支持部材H1を回転(自転)させる構成について説明した。しかしながら、本開示は、これに限定されるものではなく、例えば、ホルダーHに連結されるとともに、ターンテーブル3の回転軸3bを駆動する駆動機構からの回転力を用いて、当該ホルダーHの支持部材H1を回転させる歯車等の回転機構を設けてもよい。
〔実施形態5〕
本開示の実施形態5について、図12及び図13を用いて具体的に説明する。図12は、本開示の実施形態5に係るプラズマ処理装置1の要部構成を説明する図である。図13は、図12に示したプラズマ処理装置1の電極板SM4及びホルダーHの構成例を説明する図である。なお、説明の便宜上、上記実施形態1にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。
本実施形態5と上記実施形態1との主な相違点は、円板状に構成した電極板SM4に導通部分SM4Aと絶縁部分SM4Bとを設けた点である。
図12及び図13に示すように、本実施形態5のプラズマ処理装置1では、印加機構SMはターンテーブル3のテーブル本体3aの下蓋2d側で容器本体2aに固定された電極板SM4を備えている。この電極板SM4は、回転軸3bが回転可能に挿通される孔部(図示せず)を有し、例えば、電極板SM1と同じ電極材料からなる導通部分SM4Aと、例えば、テフロン(登録商標)等のフッ素樹脂やセラミックスなどの絶縁材料からなる絶縁部分SM4Bとを備えている。
また、絶縁部分SM4Bは、導通部分SM4Aと同一平面となるように当該導通部分SM4Aに組付けられている。そして、印加機構SMでは、ホルダーHのローラーH6が導通部分SM4Aの表面を摺動する場合に、電源SM1からのバイアス電圧をワークWに印加する。一方で、ホルダーHのローラーH6が絶縁部分SM4Bの表面を摺動する場合には、電源SM1からのバイアス電圧はワークWに印加されない。換言すれば、本実施形態5では、電極板SM4における導通部分SM4Aの大きさを定めることにより、プラズマ処理領域PAを規定することができる。
以上の構成により、本実施形態5のプラズマ処理装置1は、実施形態1のものと同様な効果を奏する。また、本実施形態5のプラズマ処理装置1では、電極板SM4において、ホルダーHのローラーH6は常時当該電極板SM4の表面上を摺動していることとなり、ローラーH6の動作を安定させてホルダーHによるワークWの保持状態も安定な状態とすることができる。
〔実施形態6〕
本開示の実施形態6について、図14乃至図16を用いて具体的に説明する。図14は、本開示の実施形態6に係るプラズマ処理装置1の要部構成を説明する図である。図15は、図14に示したプラズマ処理装置1の要部構成を示す断面図である。図16は、図14に示したホルダーHの構成例を説明する図である。なお、説明の便宜上、上記実施形態1にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。
本実施形態6と上記実施形態1との主な相違点は、印加機構SMにおいて、円弧状の電極板SM5を用いた点である。
図15及び図16に示すように、本実施形態6のプラズマ処理装置1では、印加機構SMはターンテーブル3のテーブル本体3aの下蓋2d側で容器本体2aに固定された電極板SM5を備えている。この電極板SM5は、例えば、テーブル本体3aの外周面に沿った円弧状に構成されている。
また、印加機構SMにおいて、ホルダーHのローラーH6は、図16に示すように、電極板SM5の内周面を摺動するようになっている。そして、印加機構SMでは、ホルダーHのローラーH6が電極板SM5の内周面を摺動する場合に、電源SM1からのバイアス電圧をワークWに印加する。
以上の構成により、本実施形態6のプラズマ処理装置1は、実施形態1のものと同様な効果を奏する。
〔まとめ〕
上記の課題を解決するために、本開示の第1態様のプラズマ処理装置は、被処理物を内部に収容する真空容器と、前記真空容器の内部にプラズマを発生させる高周波磁場を、前記真空容器の内部に導入させる高周波窓と、前記真空容器の外側で前記高周波窓に対向するように設けられて、前記高周波磁場を発生するアンテナと、前記真空容器の内部で回転するターンテーブルと、所定のバイアス電圧を前記被処理物に印加する印加機構と、を備え、前記印加機構は、前記被処理物を保持するために前記ターンテーブルに設けられるホルダーと、前記真空容器の内部において、前記ホルダーに電気的に接続された電極板と、を備え、前記アンテナと前記ターンテーブルの回転軸との間に位置する前記被処理物に対して、前記バイアス電圧を前記電極板から印加するものである。
上記構成によれば、被処理物を精度よく処理することができるプラズマ処理装置を提供することができる。
本開示の第2態様は、第1態様のプラズマ処理装置における、前記印加機構において、複数の前記ホルダーが、前記ターンテーブルに所定の間隔をおいて設けられ、かつ、前記電極板は、前記アンテナと前記ターンテーブルの回転軸との間に設置されてもよい。
上記構成によれば、複数の各被処理物に対してプラズマ処理をより適切に行うことができる。
本開示の第3態様は、第1態様または第2態様のプラズマ処理装置において、前記印加機構は、前記ホルダーに保持された前記被処理物が、前記高周波窓とその近傍に、かつ、前記電極板の対向する位置に存在しているときにのみ前記バイアス電圧を当該被処理物に印加してもよい。
上記構成によれば、被処理物に対してプラズマ処理をより適切に行うことができる。
本開示の第4態様は、第1態様から第3態様のいずれかの態様のプラズマ処理装置において、前記高周波窓は、複数のスリットを有する金属板と、前記複数のスリットを覆うように前記金属板の前記アンテナ側に設けられた誘電体板と、を備え、前記電極板の前記ターンテーブルの回転方向での寸法は、前記スリットの前記回転方向での寸法の2倍以上4倍以下の範囲内の値であってもよい。
上記構成によれば、被処理物にバイアス電圧を確実に、かつ、容易に印加できるとともに、プラズマ処理をより適切に行えるコンパクトなプラズマ処理装置を構成することができる。
本開示の第5態様は、第1態様から第4態様のいずれかの態様のプラズマ処理装置において、前記ホルダーは、前記ターンテーブルに設けられるとともに、前記被処理物を回転自在に支持する支持部材と、前記支持部材に支持された前記被処理物に電気的に接続された導通部材と、前記電極板の表面を摺動する摺動部材と、前記導通部材と前記摺動部材との間に設けられて、前記摺動部材を前記電極板の表面側に付勢する弾性部材と、を含んでもよい。
上記構成によれば、被処理物についてより均一な処理を確実に行うことができる。
本開示の第6態様は、第5態様のプラズマ処理装置において、前記真空容器の内部には、前記ホルダーの前記支持部材に接触して、前記ターンテーブルの回転に応じて、前記支持部材を回転させる接触部材が設けられてもよい。
上記構成によれば、被処理物についてより均一な処理をより確実に行うことができる。
本開示の第7態様は、第1態様から第6態様のいずれかの態様のプラズマ処理装置における、前記真空容器の内部において、前記ターンテーブルの回転軸に対して前記アンテナとは反対側の領域に配置された冷却板を具備し、当該冷却板を用いて前記被処理物を冷却する冷却機構が設けられてもよい。
上記構成によれば、より高速に被処理物を冷却することができるため、処理レートをより早くすることができる。
本開示の第7態様は、第8態様のプラズマ処理装置において、前記冷却板は、前記ホルダーと接触してもよい。
上記構成によれば、被処理物を傷つけることなく、確実に冷却することができる。
本開示の第9態様は、第1態様から第8態様のいずれかの態様のプラズマ処理装置において、前記真空容器の内部には、複数の前記被処理物が、前記アンテナが延伸する延伸方向に沿って設けられてもよい。
上記構成によれば、単位時間当たりの被処理物の処理件数を容易に増加することができる。
本開示は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態に開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本開示の技術的範囲に含まれる。
1 プラズマ処理装置
2 真空容器
2e 接触部材
3 ターンテーブル
3b 回転軸
5 金属板(高周波窓)
5S スリット
6 誘電体板(高周波窓)
7 アンテナ
W ワーク(被処理物)
SM 印加機構
SM1 電源
SM2、SM3、SM4、SM5 電極板
H ホルダー
H1、H2 支持部材
H3 導通部材
H5 ばね(弾性部材)
H6 ローラー(摺動部材)
CM 冷却機構
CM1 冷却板
WR 高周波窓

Claims (9)

  1. 被処理物を内部に収容する真空容器と、
    前記真空容器の内部にプラズマを発生させる高周波磁場を、前記真空容器の内部に導入させる高周波窓と、
    前記真空容器の外側で前記高周波窓に対向するように設けられて、前記高周波磁場を発生するアンテナと、
    前記真空容器の内部で回転するターンテーブルと、
    所定のバイアス電圧を前記被処理物に印加する印加機構と、を備え、
    前記印加機構は、
    前記被処理物を保持するために前記ターンテーブルに設けられるホルダーと、
    前記真空容器の内部において、前記ホルダーに電気的に接続された電極板と、を備え、
    前記アンテナと前記ターンテーブルの回転軸との間に位置する前記被処理物に対して、前記バイアス電圧を前記電極板から印加するものである、プラズマ処理装置。
  2. 前記印加機構において、
    複数の前記ホルダーが、前記ターンテーブルに所定の間隔をおいて設けられ、かつ、
    前記電極板は、前記アンテナと前記ターンテーブルの回転軸との間に設置されている、請求項1に記載のプラズマ処理装置。
  3. 前記印加機構は、前記ホルダーに保持された前記被処理物が、前記高周波窓とその近傍に、かつ、前記電極板の対向する位置に存在しているときにのみ前記バイアス電圧を当該被処理物に印加するものである、請求項1に記載のプラズマ処理装置。
  4. 前記高周波窓は、複数のスリットを有する金属板と、前記複数のスリットを覆うように前記金属板の前記アンテナ側に設けられた誘電体板と、を備え、
    前記電極板の前記ターンテーブルの回転方向での寸法は、前記スリットの前記回転方向での寸法の2倍以上4倍以下の範囲内の値である、請求項1に記載のプラズマ処理装置。
  5. 前記ホルダーは、
    前記ターンテーブルに設けられるとともに、前記被処理物を回転自在に支持する支持部材と、
    前記支持部材に支持された前記被処理物に電気的に接続された導通部材と、
    前記電極板の表面を摺動する摺動部材と、
    前記導通部材と前記摺動部材との間に設けられて、前記摺動部材を前記電極板の表面側に付勢する弾性部材と、を含む、請求項1に記載のプラズマ処理装置。
  6. 前記真空容器の内部には、前記ホルダーの前記支持部材に接触して、前記ターンテーブルの回転に応じて、前記支持部材を回転させる接触部材が設けられている、請求項5に記載のプラズマ処理装置。
  7. 前記真空容器の内部において、前記ターンテーブルの回転軸に対して前記アンテナとは反対側の領域に配置された冷却板を具備し、当該冷却板を用いて前記被処理物を冷却する冷却機構が設けられている、請求項1に記載のプラズマ処理装置。
  8. 前記冷却板は、前記ホルダーと接触する、請求項7に記載のプラズマ処理装置。
  9. 前記真空容器の内部には、複数の前記被処理物が、前記アンテナが延伸する延伸方向に沿って設けられている、請求項1から8のいずれか1項に記載のプラズマ処理装置。


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