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JP7850061B2 - 外構構造体 - Google Patents
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JP7850061B2 - 外構構造体 - Google Patents

外構構造体

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JP7850061B2 JP2022190542A JP2022190542A JP7850061B2 JP 7850061 B2 JP7850061 B2 JP 7850061B2 JP 2022190542 A JP2022190542 A JP 2022190542A JP 2022190542 A JP2022190542 A JP 2022190542A JP 7850061 B2 JP7850061 B2 JP 7850061B2
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本発明は、外構構造体に関する。
近年、外構構造体が種々提案されている。外構構造体には、例えば、セメント系材料の下地材が多用される(例えば、下記特許文献1参照)。
特開2001-107536号公報
セメント系材料からなる下地材は、経年劣化等により表面からエフロが発生し、外構構造体の表面を白濁化させ、外観を悪化させるという問題がある。また、外構構造体の表面にタイル等が固着されている場合、エフロが下地材とタイルとの間に侵入し、タイルの剥離を招くおそれがある。
本発明は、以上のような実状に鑑み案出されたもので、エフロによる外観の悪化を長期に渡って抑制することができる外構構造体の提供を主たる目的としている。
本発明は、外構構造体であって、一部が地中に埋設固定され、かつ、残部の上端が地面よりも高所に位置するコンクリート製のベース部と、前記ベース部の上に配され、かつ、上下に延びるコンクリート製の壁下地部と、前記壁下地部の表面に固着された複数のタイルを含む装飾部とを含み、前記ベース部の前記上端と前記壁下地部との間には、これらを接合するための接合材が配されており、前記接合材は、500g/m以下の透水量を有する、外構構造体である。
本発明の外構構造体は、上記の構成を採用したことにより、エフロによる外観の悪化を長期に渡って抑制することが可能となる。
本実施形態の外構構造体の正面図である。 本実施形態の外構構造体の側面図である。 本実施形態の外構構造体の一部を破断している分解斜視図である。 図2の部分断面図である。
以下、本発明の実施の一形態が図面に基づき説明される。図面は、発明の内容の理解を助けるために、誇張表現や、実際の構造の寸法比とは異なる表現が含まれることが理解されなければならない。また、各実施形態を通して、同一又は共通する要素については同一の符号が付されており、重複する説明が省略される。さらに、実施形態及び図面に表された具体的な構成は、本発明の内容理解のためのものであって、本発明は、図示されている具体的な構成に限定されるものではない。
[外構構造体の構成]
図1は、本実施形態の外構構造体の正面図である。図2は、本実施形態の外構構造体の側面図である。図1及び図2に示されるように、本実施形態の外構構造体1は、例えば、建物の外構として構成される。建物としては、住宅である場合が例示されているが、ビル等であってもよい。また、本実施形態の外構構造体1は、建物の周囲を囲う塀として構成されているが、これに限定されるわけではなく、例えば、門等として構成されてもよい。
図3は、本実施形態の外構構造体の一部を破断している分解斜視図である。図2及び図3に示されるように、本実施形態の外構構造体1は、側面がL字型の形状に形成されており、下部が地面に埋設されている。また、図1及び図2に示されるように、本実施形態の外構構造体1は、例えば、地面GLからの高さH及び幅Wは、一般的な住宅の外構と同様に設定される。高さHは、適宜設定することができ、例えば、2.2m以下に設定される。幅Wは、高さHに応じて適宜設定することができ、例えば、10cm以上に設定される。
図3に示されるように、本実施形態の外構構造体1は、ベース部2と、壁下地部3と、装飾部4とを含んでいる。
本実施形態のベース部2は、外構構造体1の基礎を構成している。ベース部2は、第1部分5と第2部分6とを含んでいる。第1部分5は、地中を略水平に延びている。一方、第2部分6は、第1部分5の一端から上方(略垂直)に延びており、その一部が地面GLから突出している。このようなベース部2は、L形基礎を構成している。本実施形態の第1部分5の底面7には、例えば、砕石が敷き詰められた砕石層(図示省略)が設けられるのが好ましい。このような砕石層により、ベース部2の沈下を防ぐことが可能となる。
ベース部2は、コンクリート製である。したがって、ベース部2には、セメント系材料が含まれる。このようなベース部2により、壁下地部3及び装飾部4が安定して支持される。本実施形態のベース部2は、例えば、内部に鉄筋(図示省略)が配されたRC造である。これにより、本実施形態のベース部2の強度が効果的に保たれ、耐久性が高くなる。但し、ベース部2は、RC造に限定されるわけではなく、例えば、型枠コンクリートブロック造の布基礎として構成されていてもよい。
図1及び図2に示されるように、本実施形態のベース部2は、一部8と残部9とに区分される。一部8は、地中に埋設固定されている部分である。本実施形態の一部8は、第1部分5と、第2部分6の一部とで構成されている。一方、残部9は、ベース部2のうち、一部8を除いた部分であり、その上端Eが、地面GLよりも高所に位置している。本実施形態の残部9は、第2部分6のうち、地面GLから略垂直に突出した部分であり、その外観を目視することが可能である。
図1乃至図3に示されるように、本実施形態の壁下地部3は、ベース部2の上に配されており、かつ、上下に延びている。壁下地部3は、上記のベース部2の残部9と同様に、地面GLに対し略垂直に立った状態で設けられている。本実施形態の壁下地部3の幅は、例えば、ベース部2の残部の幅と略同一に設定されている。これにより、外構構造体1の側面視において、ベース部2と壁下地部3とが外観上一体となっている。
本実施形態の壁下地部3は、コンクリート製である。したがって、壁下地部3には、セメント系材料が含まれる。本実施形態の壁下地部3は、例えば、内部に鉄筋が配されたRC造である。これにより、本実施形態の壁下地部3の強度が効果的に保たれて、耐久性が高くなる。但し、RC造に限定されるわけではなく、例えば、セメント系材料からなるコンクリートブロック(図示省略)が積み重ねられて形成されていてもよい。コンクリートブロックは、例えば、JIS A 5406における空洞ブロックのうち、基本形ブロック等が採用されうる。このようなコンクリートブロックの空洞部や、隣り合うコンクリートブロック間に形成される空洞部には、筋鉄が挿入され、さらにモルタルが充填されるのが好ましい。これにより、壁下地部3の強度が向上し、構造耐力上の安全が確保される。
本実施形態の装飾部4は、壁下地部3に外観上の装飾を加えるためのものである。装飾部4は、壁下地部3の表面に固着された複数のタイル10を含んで構成されている。
図1及び図2に示されるように、本実施形態の複数のタイル10は、壁下地部3の正面及び側面に固着されている。図3に示されるように、複数のタイル10は、接着剤(接着剤の硬化物)11により、壁下地部3に固着されている。接着剤11には、従来と同様のものが採用されうるが、シリコン系の接着剤11が採用されるのが好ましい。本実施形態のシリコン系の接着剤には、シリコン系接着剤と、変成シリコン系接着剤とが含まれる。このようなシリコン系の接着剤11により、例えば、経年劣化等で亀裂した部分や薄くなった部分から、雨水等の水分が壁下地部3に浸入するのが抑制される。
本実施形態のシリコン系の接着剤は、例えば、変成シリコン系接着剤であるのが好ましい。これにより、タイル10と壁下地部3との接着力が効果的に高められる。また、本実施形態の変成シリコン系接着剤は、骨格樹脂として、アクリル樹脂を含有しているのがより好ましい。これにより、タイル10と壁下地部3との接着力がさらに高められる。このような作用を効果的に発揮するために、アクリル樹脂は、接着剤100重量部に対して、10重量部以上含有されているのが好ましい。
タイル10と壁下地部3との固着は、このような接着剤に限定されるわけではなく、例えば、上記特許文献1と同様に、図示しない下地調整材とモルタルとによって固着されていてもよい。モルタルは、例えば、ポリマーセメントモルタルが好ましい。このようなポリマーセメントモルタルにより、経年劣化で亀裂した部分や薄くなった部分から、雨水等の水分が壁下地部3に浸入するのが抑制されうる。
ところで、従来の外構構造体のように、セメント系材料からなるベース部2と壁下地部3とが直接接合された場合、地中に浸み込んだ雨水等の水分が、ベース部2から壁下地部3の内部へと浸入する。これにより、壁下地部3の内部において、セメント系材料が有するアルカリ成分(水酸化カルシウム)が溶出する。溶出したアルカリ成分は、水分とともに外構構造体1の表面に移動し、その水分の蒸発によって析出する。その後、アルカリ成分が、空気中の二酸化炭素と反応することで、エフロ(炭酸カルシウム)が構成される。このように、従来の外構構造体では、外構構造体の表面からエフロが発生し易い。エフロが発生すると、外構構造体の表面を白濁化させ、外観を悪化させるという問題がある。
また、従来の外構構造体において、その外構構造体の表面にタイル等が固着されている場合、壁下地部3の内部で溶出したアルカリ成分(遊離アルカリ)が、接着剤11の劣化因子として作用する。これにより、タイルの剥離を招くおそれがある。以下、これらの問題がいかに解決されるかが説明される。
[外構構造体の作用効果]
図4は、図2の部分断面図である。図4に示されるように、本実施形態のベース部2の上端Eと壁下地部3との間には、これらを接合するための接合材13が配されている。本実施形態の接合材13は、500g/m以下の透水量を有する。
本実施形態において、「透水量」は、JIS A 6909における透水試験A法と同様に、接合材13から形成された基板が取り付けられた透水試験装置が用いられるものの、試験条件の一部を変更した手順に基づいて特定される。透水試験A法では、透水試験装置のシリンダー内に200mmの目盛まで上水道水を入れ、そのときの水頭の高さと60分間経過した後の水頭の高さとの差から、透水量が特定される。一方、本実施形態では、シリンダー内に20mmの目盛まで上水道水を入れ、そのときの水頭の高さと24時間経過した後の水頭の高さとの差から、透水量が特定される。これは、発明者らが鋭意研究を重ねた結果、試験条件を一部変更したとしても、透水試験A法と同等の結果を取得できることを知見したことによるものである。特定される。基板は、接合材13と同一材料から構成され、JIS A 5430の規定に基づいて、厚さが4mm、大きさが390×190mmのものに形成したものである。
本実施形態の外構構造体1は、透水量が上記の範囲に設定された接合材13により、地中でベース部2に浸入した水分Waが、接合材13に浸入し難くなる(しみとおり難くなる)。これにより、壁下地部3側に水分Waが浸入するのが抑制され、壁下地部3内部でのアルカリ成分の溶出が抑えられる。したがって、エフロによる外観の悪化が長期に渡って抑制され、外構構造体1の外観が長期間美しく保たれる。
また、壁下地部3の内部でのアルカリ成分の溶出が抑えられることで、接着剤11の劣化が抑制される。これにより、タイル10の剥離が抑制されうる。
上記のような作用を効果的に発揮するために、接合材13は、250g/m以下の透水量を有するのがより好ましい。透水量が、250g/m以下であれば、ベース部2から接合材13を通過して壁下地部3側に水分Waが浸入するのがより効果的に抑えられ、エフロの発生がさらに抑制される。一方、透水量が必要以上に小さくなると、施工性(ワーカビリティ)が低下するおそれがある。このような観点より、接合材13は、100g/m以上の透水量を有するのが好ましい。
本実施形態の接合材13は、モルタル又は樹脂モルタルで構成されるのが好ましい。接合材13がモルタルで構成される場合には、混成時の水分量が調整されることで、接合材13の透水係数が容易にコントロール可能である。この透水係数が、例えば1×10―5cm/s以下にコントロールされることにより、接合材13の透水量が上記の範囲に設定されうる。ここでいう透水係数とは、JIS A 1218における変水位透水試験において、供試体にモルタルを使用したときに求まる数値である。一方、接合材13が樹脂モルタルで構成される場合には、モルタルの結合材として混入される樹脂の混入量を調整することで、接合材13の透水係数が容易にコントロール可能である。このような樹脂は、モルタル中に生じる毛細管空隙を充填するため、水分をモルタル中に通りにくくすることができる。したがって、樹脂の混入量を増やすことで、接合材13の透水係数を小さく(上記の範囲)することができ、ひいては、透水量を上記の範囲に設定できる。
地中に浸み込んだ雨水等の水分Waは、ベース部2に浸入し、外構構造体1の上部へ吸い上げられるので、外構構造体1の上部に比べて、下部の方が地中の水分Waを含みやすい。このため、ベース部2の上端Eの地面GLからの高さHB(図1及び図2に示す)は、20cm以上であることが好ましい。このように、高さHBが20cm以上だと、上端Eでの水分Waを少なくすることができる。これにより、ベース部2に浸入した水分Waが、接合材13を通過して壁下地部3に侵入するのがより効果的に抑制できるため、壁下地部3の内部で溶出するアルカリ成分の量が抑えられ、エフロの発生をさらに抑制できる。
接合材13の厚さHCは、2~20mmが好ましい。接合材13の厚さHCが2mm以上だと、地中でベース部2に浸入した水分Waが、壁下地部3側に浸入するのが抑制され、エフロによる外観の悪化を長期に渡って抑制することができる。また、接合材13の厚さが20mm以下であれば、施工コストの抑制や、施工性の向上が図られる。
ベース部2の残部9は、壁下地部3の下部に位置し、外構構造体1のうちで最も地面GL近くに位置している。このため、残部9には、ベース部2の一部8で吸収された水分Waが移動し、その内部でアルカリ成分が溶出して、エフロが析出されやすい。このため、装飾部4は、ベース部2の残部9に配置されていないことが好ましい。これにより、エフロによる装飾部4の外観の悪化が抑制される。
図1乃至図3に示されるように、外構構造体1には、さらに、壁下地部3の上部に設けられた笠木14を含んでいるのが好ましい。このような笠木14により、降雨に起因する外構構造体1の腐食が抑制されうる。
笠木14は、例えば、大理石又は陶器によって構成されうる。笠木14の形状は、適宜設定することができ、例えば、図2及び図3に示されるように、切妻屋根の形状に設定されており、壁下地部3の上端の全体を覆っているのが好ましい。
笠木14と壁下地部3との間には、金属製の笠木用水切りプレート(図示省略)が設けられているのがより好ましい。このような笠木用水切りプレートにより、笠木の継ぎ目から壁下地部3への雨水の侵入が防止されうる。笠木14と壁下地部3との間や、笠木用水切りプレートと壁下地部3との間は、シリコン系の接着剤(図示省略)によってそれぞれ固着されていてもよい。これにより、壁下地部3の上部からの雨水の侵入が抑制されるので、壁下地部3内部でのアルカリ成分の溶出が抑えられる。したがって外構構造体1の表面へのエフロの析出が効果的に抑制される。
[付記]
本発明は以下の態様を含む。
[本発明1]
外構構造体であって、
一部が地中に埋設固定され、かつ、残部の上端が地面よりも高所に位置するコンクリート製のベース部と、
前記ベース部の上に配され、かつ、上下に延びるコンクリート製の壁下地部と、
前記壁下地部の表面に固着された複数のタイルを含む装飾部とを含み、
前記ベース部の前記上端と前記壁下地部との間には、これらを接合するための接合材が配されており、
前記接合材は、500g/m以下の透水量を有する、
外構構造体。
[本発明2]
前記接合材は、モルタル又は樹脂モルタルである、本発明1に記載の外構構造体。
[本発明3]
前記ベース部の前記上端の前記地面からの高さが20cm以上である、本発明1又は2に記載の外構構造体。
[本発明4]
前記タイルは、シリコン系の接着剤により前記壁下地部に固着されている、本発明1ないし3のいずれかに記載の外構構造体。
[本発明5]
前記装飾部は、前記ベース部の前記残部には、配置されていない、本発明1ないし4のいずれかに記載の外構構造体。
1 外構構造体
2 ベース部
3 壁下地部
4 装飾部
9 ベース部の残部
10 タイル
13 接合材
GL 地面
E 上端

Claims (4)

  1. 外構構造体であって、
    一部が地中に埋設固定され、かつ、残部の上端が地面よりも高所に位置するコンクリート製のベース部と、
    前記ベース部の上に配され、かつ、上下に延びるコンクリート製の壁下地部と、
    前記壁下地部の表面に固着された複数のタイルを含む装飾部とを含み、
    前記ベース部の前記上端と前記壁下地部との間には、これらを接合するための接合材が配されており、
    前記接合材は、500g/m以下の透水量を有し、
    前記タイルは、シリコン系の接着剤により前記壁下地部に固着されており、
    前記壁下地部の幅は、前記ベース部の前記残部の幅と同一に設定されている
    外構構造体。
  2. 前記接合材は、モルタル又は樹脂モルタルである、請求項1に記載の外構構造体。
  3. 前記ベース部の前記上端の前記地面からの高さが20cm以上である、請求項1又は2に記載の外構構造体。
  4. 前記装飾部は、前記ベース部の前記残部には、配置されていない、請求項1又は2に記載の外構構造体。
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