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JP7852282B2 - 壁面取付装置 - Google Patents
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JP7852282B2 - 壁面取付装置 - Google Patents

壁面取付装置

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JP7852282B2 JP2022023039A JP2022023039A JP7852282B2 JP 7852282 B2 JP7852282 B2 JP 7852282B2 JP 2022023039 A JP2022023039 A JP 2022023039A JP 2022023039 A JP2022023039 A JP 2022023039A JP 7852282 B2 JP7852282 B2 JP 7852282B2
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Description

本発明は、壁に設けられた開口部に対して取り付けられる壁面取付装置に関するものである。
従来より、例えば、特許文献1には、車両の壁に設けられた開口部に取り付けられる壁面取付装置が開示されている。具体的には、この壁面取付装置は、支持ノーズを備えた支持エレメントと、壁に取付装置を取り付けるための保持ウイングを備えた保持エレメントとを備えている。そして、壁面取付装置は、壁への取り付けのため、保持エレメントが支持エレメントに対して回転可能に支持エレメントを貫いて配置されると共に、支持ノーズが支持エレメントの回転をロックするようになっている。さらに、支持エレメントには保護エレメントが形成され、保持エレメントにはコネクタが接続される差込み接続部が備えられている。
そして、この壁面取付装置では、壁に設けられた開口部に対して、保持エレメントおよび保持ウイングを嵌め込んだ後、保持エレメントおよび保持ウイングを回転させることで、壁面を保持ウイングと支持エレメントとの間に挟持する。
特許第5579184号公報
ところで、上記のような壁面取付装置は、一般的には、作業者の手作業によって壁に設けられた開口部に取り付けられる。具体的には、壁面取付装置は、保持エレメントが支持エレメントに組み付けられた後に壁の開口部に嵌め込まれ、保持エレメントが回転させられることで支持エレメントと保持エレメントとの相対回転がロックされるようにして壁に取り付けられる。この場合、手作業では、保持エレメントを回転させる際に加えるトルクを明確に規定することが困難であり、例えば、保持エレメントを回転させ過ぎたことによる組付け異常が発生する可能性がある。このため、作業者が保持エレメントを回転させ過ぎた際の対策を行っていない場合には、保持エレメントを回転させ過ぎた際に支持エレメントが損傷する可能性があり、組付性が低下する可能性がある。
本発明は上記点に鑑み、組付性の向上を図ることができる壁面取付装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための請求項1では、壁(100)に設けられた開口部(101)に対して取り付けられる壁面取付装置であって、貫通孔(11)が形成された支持エレメント(10)と、貫通孔に嵌め込んだ状態で開口部に嵌め合わることが可能な保持ウイング(22)を有する保持エレメント(20)と、保持エレメントの内側に配置され、物理量に応じた検出信号を出力する検知部(30)と、を備え、貫通孔に嵌め込んだ保持ウイングを開口部に嵌め合わせた嵌合状態において、保持ウイングを保持エレメントの軸を中心に回転させることで保持ウイングおよび支持エレメントによって壁を挟持可能になっており、支持エレメントは、板状とされ、貫通孔が形成されると共に外縁部分に厚さ方向に突出した周囲壁(15)を有するプレート部(10a)と、周囲壁に形成された止め部(19)と、周囲壁に形成され、止め部と離れている係部(16a)と、開口部に差し込まれて支持エレメントの回転を規制する回転規制部(17)と、を有し、保持エレメントは、板状であって、側面(21a)を有し、周囲壁内に配置されるプレート部(21)と、側面から当該側面の法線方向に向かって突出する突起部(25)と、を有し、貫通孔に嵌め込んだ保持ウイングを開口部に嵌め合わせた嵌合状態において、保持ウイングを保持エレメントの軸を中心に回転させた際、突起部が止め部を乗り超えて止め部と係部との間に配置されることで支持エレメントと保持エレメントの相対回転がロックされるようになっており、突起部は、係部を乗り越える際に回転規制部に発生する応力が、回転規制部が損傷する応力よりも低くなる高さとされている。
これによれば、突起部は、突起部が係部を乗り越えたとしても、回転規制部に発生する応力が当該回転規制部が損傷する応力よりも低くなるように高さが調整されている。このため、作業者が保持エレメントを回転させ過ぎたとしても、回転規制部が損傷することを抑制でき、組付性の向上を図ることができる。
なお、各構成要素等に付された括弧付きの参照符号は、その構成要素等と後述する実施形態に記載の具体的な構成要素等との対応関係の一例を示すものである。
第1実施形態における圧力センサ装置の模式的な斜視図である。 圧力センサ装置の模式的な側面図である。 開口部を含む壁の模式的な正面図である。 圧力センサ装置の模式的な分解斜視図である。 支持エレメントの模式的な正面図である。 図5のVI-VI断面図である。 保持エレメントの模式的な正面図である。 図7のVIII-VIII断面図である。 圧力センサ装置を分解した状態の模式的な断面図である。 トルクと、正常領域、空転領域、損傷領域との関係を示す図である。 圧力センサ装置における固定前の状態を示す平面図である。 図11のXII-XII断面図である。 圧力センサ装置における固定前の状態を示す模式的な斜視図である。 圧力センサ装置における固定後の状態を示す平面図である。 図14のXV-XV断面図である。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、同一符号を付して説明を行う。
(第1実施形態)
第1実施形態の壁面取付装置について、図1~15を参照しつつ説明する。以下、本実施形態では、壁面取付装置として、壁に設けられた開口部に組み付けられる圧力センサ装置1を例に挙げて説明するが、圧力センサ装置1以外の壁面取付装置とされていてもよい。
本実施形態の圧力センサ装置1は、図1に示されるように構成され、例えば、車両用のサイドエアバッグの作動検知に用いられる。なお、図1は、後述する保持エレメント20側から視た模式的な斜視図であり、後述する支持エレメント10と保持エレメント20とを固定した後の模式的な斜視図である。
圧力センサ装置1は、図2に示されるように、車両のサイドドアの内側に取り付けられるインナパネル100に取り付けられ、検出対象となるドア内部空間の圧力に応じた検出信号をエアバック用の電子制御装置(以下、エアバックECUと呼ぶ)に伝える。これにより、エアバックECUは、圧力センサ装置1からの検出信号に基づいて、ドアへの衝突時に発生するドア内部空間の圧力変化を検知し、サイドエアバックを作動させることで乗員保護を可能とする。
本実施形態では、インナパネル100には、図3に示されるような開口部101が形成されている。開口部101は、中央部分となる円部分101a、当該円部分101aの中心から離れる方向に延びる帯状の一対の側方部分101b、101cを有する形状とされている。一対の側方部分101b、101cは、逆方向に延びるとともに、円部分101aの周方向の幅が互いに異なっている。
また、一対の側方部分101b、101cの周縁部のうち、円部分101aの反対側に、開口部101の最外縁部101d、101eが形成されている。この最外縁部101d、101eは、開口部101の縁を形成する外縁部のうち、圧力センサ装置1を開口部101に嵌め合わせた嵌合状態において、後述する保持エレメント20の支持軸221から最も離れた位置となる部分である。
そして、圧力センサ装置1は、このようなインナパネル100の開口部101に対して取り付けられる。なお、本実施形態では、インナパネル100が圧力センサ装置1を取り付ける壁に対応している。
以下、本実施形態の圧力センサ装置1の構成について具体的に説明する。圧力センサ装置1は、図1および図4に示されるように、支持エレメント10、保持エレメント20、センサIC30、プリント基板40、ターミナル50、およびコネクタ60等を有する構成とされている。
支持エレメント10は、樹脂等の絶縁性材料で構成され、外形が略円盤形状(すなわち、板状)となるように構成されたプレート部10aを有している。そして、図5および図6に示されるように、支持エレメント10は、プレート部10aの中央位置に表裏を貫通する貫通孔11が形成されている。貫通孔11は、保持エレメント20に形成される後述の保持ウイング22が嵌め込み可能となるように形成されている。また、貫通孔11は、開口部101と同様の形状になっている。具体的には、本実施形態の貫通孔11は、略円形状の中央孔部11a、中央孔部11aの中心から離れる方向に延びる帯状の一対の側方孔部11b、11cを有する。貫通孔11は、中央孔部11aが開口部101の円部分101aと略同様の形状となり、一対の側方孔部11b、11cが一対の側方部分101b、101cと略同様の形状になっている。
支持エレメント10は、プレート部10aに形成された貫通孔11の外側に第1シール部12および第2シール部13が形成されている。第1シール部12および第2シール部13それぞれは、貫通孔11を囲む円環形状を有する。そして、支持エレメント10のうちの保持エレメント20の保持ウイング22以外の部分が配置される側を裏側とし、その反対側を表側とすると、第1シール部12が支持エレメント10の表側に設けられ、第2シール部13が支持エレメント10の裏側に設けられている。なお、図6では、紙面右側が表側となり、紙面左側が裏側となる。
第1シール部12は、圧力センサ装置1をインナパネル100に取り付けた際に、インナパネル100と支持エレメント10との間の隙間をシールするために設けられている。第2シール部13は、支持エレメント10に保持エレメント20を取り付けた際に支持エレメント10と保持エレメント20との間の隙間をシールするために設けられている。
支持エレメント10の外径は、保持エレメント20の後述するプレート部21の外径よりも一回り大きくされている。支持エレメント10の裏側の外縁部分には、表側から裏側に向かう方向(すなわち、プレート部10aの厚さ方向)に突き出る周囲壁15が形成されている。図1に示されるように、周囲壁15は、その内側に保持エレメント20を配置可能な大きさとされている。また、周囲壁15の一部には、当該周囲壁15からさらに突出した係合爪16が形成されている。つまり、周囲壁15には、周囲壁15よりも突出高さが高くされた係合爪16が形成されている。そして、支持エレメント10に保持エレメント20を組み付ける際には、係合爪16によって支持エレメント10と保持エレメント20とが一体化される。なお、支持エレメント10と保持エレメント20とが一体化された後でも、支持エレメント10と保持エレメント20との相対回転は可能になっている。
また、支持エレメント10には、周囲壁15の一部に止め部19が形成されている。具体的には、止め部19は、保持エレメント20を支持エレメント10に対して回転させる際、保持エレメント20の回転方向における係部16aの手前に配置されている。なお、本実施形態では、係合爪16にて係部16aが形成されている。そして、止め部19および係部16aは、保持エレメント20に形成される後述の突起部25が止め部19を乗り越えて係部16aと止め部19との間に配置されることで保持エレメント20と支持エレメント10とが固定される(すなわち、相対回転がロックされる)ように構成されている。なお、上記のように、図1は、支持エレメント10と保持エレメント20とを固定した後の模式的な斜視図であり、後述の突起部25が係部16aと止め部19との間に配置されている。
本実施形態の止め部19は、保持エレメント20を支持エレメント10に対して回転させて固定する際、突起部25が止め部19を乗り越え易くなるように、回転方向に沿って厚さが次第に厚くなるように形成されている。係部16a(すなわち、係合爪16)は、回転方向に沿って厚さが一定とされている。詳しくは、係部16aは、保持エレメント20を支持エレメント10に対して回転させて固定する際、突起部25が止め部19を乗り越えるのに必要なトルクよりも大きなトルクが加えられることで突起部25が係部16aを乗り越えることが可能な厚さとされている。
そして、本実施形態の止め部19および係部16aは、図1に示されるように、3個ずつ備えられ、プレート部10aにおける周方向の間隔がそれぞれ等しくされている。また、係部16aの1つは、保持エレメント20の後述する突起部25が係部16aを突起部25の突出方向に押圧する状態である場合、コネクタ60と対向する部分を有する位置に形成されている。
さらに、支持エレメント10は、支持エレメント10の回転を規制する回転規制部17、支持エレメント10の回転方向に交差する交差方向(すなわち、径方向)への支持エレメント10の変位を規制する位置規制部18が設けられている。回転規制部17および位置規制部18は、一対の側方孔部11b、11cの周縁部に形成されている。
回転規制部17は、開口部101に差し込むことが可能なように、支持エレメント10のうち開口部101と重なる位置に設けられている。回転規制部17は、支持エレメント10の裏側から表側に向かう方向に突き出る回転規制片17a、17bによって構成されている。回転規制片17a、17bは、一対の側方孔部11b、11cの周縁部のうち、側方孔部11b、11cの外縁11d、11eよりも中央孔部11aに近い位置に形成されている。
回転規制部17は、保持エレメント20の保持ウイング22と干渉しないように構成されている。具体的には、図9および図12に示されるように、回転規制片17a、17bは、その突出高さが、保持エレメント20のプレート部21と保持ウイング22との間隔よりも小さくなっている。また、回転規制片17a、17bは、中央孔部11aの中心から離れるに伴って突出高さが大きくなるように先端部分が斜めに傾いている。
位置規制部18は、開口部101に差し込むことが可能なように、支持エレメント10のうち開口部101と重なる位置に設けられている。位置規制部18は、支持エレメント10の裏側から表側に向かう方向に突き出る位置規制片18a、18bによって構成されている。位置規制片18a、18bは、一対の側方孔部11b、11cの周縁部のうち、側方孔部11b、11cの外縁11d、11eに形成されている。
位置規制部18は、保持エレメント20の保持ウイング22と干渉しないように構成されている。具体的には、図9および図12に示されるように、位置規制片18a、18bは、その突出高さが、保持エレメント20のプレート部21と保持ウイング22との間隔よりも小さくなっている。
保持エレメント20は、樹脂等の絶縁性材料で構成される。保持エレメント20には、センサIC30、プリント基板40、ターミナル50、およびコネクタ60が一体に保持される。図7および図8に示されるように、保持エレメント20は、プレート部21、保持ウイング22、コネクタ嵌合部24、突起部25等を有する構成とされている。
プレート部21は、円盤形状の部材によって構成されている。プレート部21は、一面側を表面、その反対側を裏面としたとき、表面側に保持ウイング22が備えられた構造になっている。なお、図8中では、プレート部21のうち、紙面右側が表面側となり、紙面左側が裏面側となる。
保持ウイング22は、支持エレメント10の貫通孔11に嵌め込んだ状態で開口部101に嵌め合わることが可能になっており、支持軸221および第1、第2ウイング部222、223を有する構成とされている。
支持軸221は、保持エレメント20の軸を構成する部材である。支持軸221は、裏面側から表面側に向かって突き出ている略円柱形状の部材であって、プレート部21の略中央部分に配置されている。支持軸221の外径は、開口部101の円部分101aに嵌め込むことが可能なように、開口部101の円部分101aに対応する形状(すなわち、略同様の形状)になっている。そして、支持軸221の先端部分に第1、第2ウイング部222、223が備えられている。
第1、第2ウイング部222、223は、支持軸221から径方向の外側に延びるように配置されている。具体的には、第1ウイング部222および第2ウイング部223は、支持軸221から径方向の外側に延びると共に、互いに逆方向に延びるように配置されている。第1ウイング部222および第2ウイング部223は、開口部101の一対の側方部分101b、101cに対応する形状(すなわち、略同様の形状)になっている。第1ウイング部222および第2ウイング部223の背面は、支持エレメント10に嵌合させられた際、回転規制部17および位置規制部18等と干渉しないように、支持軸221から離れるに伴って、プレート部21から離れるように斜めに傾いている。
また、保持ウイング22には、ドア内部空間の圧力をプレート部21の裏面側に配置されるセンサIC30に導入する圧力導入路23が成されている。本実施形態では、この圧力導入路23は、第1ウイング部222および支持軸221の内側に形成されている。
圧力導入路23は、支持軸221の内側にて支持軸221の軸方向に沿って延び、第1ウイング部222の内側にて支持軸221の径方向に沿って延びている。圧力導入路23は、支持軸221側がプレート部21の裏面側の中央部分に開口するとともに、第1ウイング部222側が第1ウイング部222の先端部分に開口している。
さらに、保持エレメント20には、プレート部21の裏面側にコネクタ嵌合部24が設けられている。このコネクタ嵌合部24は、コネクタ60の後述する収容部61を嵌め合わせるための複数の嵌合片241で構成されている。そして、保持エレメント20には、コネクタ60の収容部61がコネクタ嵌合部24に嵌め合わされることによってコネクタ60が一体化される。
また、図1および図7等に示されるように、保持エレメント20の側面21aには、突起部25が形成されている。詳しくは、プレート部21の表面と裏面とを繋ぐ側面21aには、当該側面21aの法線方向に突出する突起部25が形成されている。この突起部25は、保持エレメント20を支持エレメント10に組み付けて固定する際、支持エレメント10の周囲壁15に設けられた止め部19を乗り越えて止め部19と係部16aとの間に配置されることで、支持エレメント10と保持エレメント20との相対回転をロックするものである。つまり、本実施形態では、止め部19、係部16a、突起部25によって回転ロック部が構成されている。
具体的には、保持ウイング22を支持エレメント10の貫通孔11に嵌め込んだ後、保持エレメント20を支持エレメント10に対して回転させていない状態では、突起部25が止め部19を乗り越えていない状態となっている。つまり、保持エレメント20を支持エレメント10に対して回転させていない状態では、回転方向において、止め部19を挟んで係部16aと反対側に突起部25が位置した状態となっている。そして、この状態から保持エレメント20を支持エレメント10に対して回転させ、突起部25が止め部19を乗り超えて止め部19と係部16aとの間に配置されるようにすることにより、支持エレメント10と保持エレメント20の相対回転がロックされる。
ここで、本実施形態の突起部25は、プレート部21の側面21aに対する突出方向の高さhが次のように調整されている。まず、保持エレメント20を支持エレメント10に対して回転させて固定する際には、保持ウイング22を支持エレメント10の貫通孔11に嵌め込んだ後、保持ウイング22をインナパネル100の開口部101に嵌め合わせる。この際、回転規制部17および位置規制部18も開口部101内に差し込まれ、回転規制部17および位置規制部18によって支持エレメント10の変位が規制される。そして、保持エレメント20を支持エレメント10に対して回転させ、突起部25が止め部19を乗り超えて止め部19と係部16aとの間に配置されるようにする。但し、この工程は、一般的に作業者によって行われるため、加えられるトルクがばらつき易い。
このため、作業者が保持エレメント20を回転し過ぎた場合には、突起部25が係部16aも乗り越える可能性がある。この場合、突起部25の高さhが高すぎると、突起部25が係部16aを乗り越える際、支持エレメント10の回転規制部17に大きな応力が印加されることになり、回転規制部17が損傷する可能性がある。このため、本実施形態の突起部25は、突起部25が係部16aを乗り越えたとしても、回転規制部17に発生する応力が当該回転規制部17が損傷する応力よりも低くなるように高さhが調整され、保持エレメント20が空転するようになっている。したがって、作業者が保持エレメント20を回転し過ぎたとしても、回転規制部17が損傷することを抑制できる。これにより、組付き時に支持エレメント10が損傷することを抑制でき、組付け性を向上できる。
例えば、図10に示されるように、保持エレメント20を支持エレメント10に固定する際、発生するトルクが1.3N・m未満であれば、突起部25が係部16aを乗り越えずに正常に固定されるように支持エレメント10および保持エレメント20が構成されているとする。また、保持エレメント20を支持エレメント10に固定する際、発生するトルクが3.3N・m以上になると回転規制部17が損傷するように支持エレメント10および保持エレメント20が構成されているとする。
この場合、突起部25の高さhは、係部16aを乗り越える際に発生するトルクが1・3以上3・3N・m未満となるように調整される。つまり、突起部25の高さhは、突起部25が係部16aを乗り越えても回転規制部17が損傷せず、保持エレメント20が空転する高さに調整されている。言い換えると、突起部25の高さhは、回転規制部17が損傷しないように、トルクに対するパラメータの一部として調整されている。
センサIC30は、半導体チップに対して圧力センサ素子を形成したものである。センサIC30は、図4に示されるように、保持エレメント20のコネクタ嵌合部24の内側に配置される。センサIC30は、保持エレメント20の内側に配置される圧力検知部である。本実施形態では、センサIC30は、保持エレメント20の支持軸221の略中心の裏面側に位置付けられている。
センサIC30は、ドア内部空間の圧力に応じた信号を出力する。センサIC30は、図4に示されるように、プリント基板40に実装され、プリント基板40を通じてターミナル50と電気的に接続されることで、ターミナル50を通じてセンサIC30からの信号が外部のエアバックECUに伝えられる。
プリント基板40は、センサIC30を実装してターミナル50と電気的に接続されるものであり、図示しない電気回路を構成する配線パターン等が形成されている。このプリント基板40に対して、例えば、ワイヤボンディング等によってセンサIC30の各部が電気的に接続されている。なお、センサIC30の信号の処理部は、センサIC30またはプリント基板40に実装される。
ターミナル50は、圧力センサ装置1を外部と電気的に接続するものであって、プリント基板40に形成された配線パターンの所望の位置に接続される。ターミナル50には、電源用、接地(すなわち、GND)用、信号出力用等がある。
コネクタ60は、センサIC30、プリント基板40、およびターミナル50を収容するケーシングを構成する中空形状の部材である。コネクタ60は、例えば、硬質であって絶縁性を有する樹脂材料によって形成されている。コネクタ60は、図示しない外部コネクタと接続されることで、ターミナル50を通じてセンサIC30と外部とを電気的な接続を可能とする。
具体的には、コネクタ60は、略長方形状となる収容部61と、略円筒形状のコネクタケース62とを有する。コネクタ60は、収容部61とコネクタケース62とが、支持軸221および第1ウイング部222の並び方向と同じ方向に並んでいる。
収容部61は、中空形状とされており、上方側(すなわち、保持エレメント20側の一面)が開口した状態になっている。この開口した部分にセンサIC30およびプリント基板40が収容されている。また、保持ウイング22の圧力導入路23が収容部61の内側に連通されており、収容部61の内側にドア内部空間の圧力が導入される。
また、収容部61には、図示しないが、プリント基板40が密着させられる仕切壁が形成されている。この仕切壁およびプリント基板40によって収容部61の内側が、センサIC30の配置空間とコネクタケース62側の空間とに気密に区画されている。これにより、ドア内部空間の圧力が圧力導入路23を通じてセンサIC30の配置空間に導入された際に、ドア内部空間の圧力がコネクタケース62の空間に抜けることなく、センサIC30に作用する。なお、センサIC30の配置空間は、大気で満たされていてもよいが、充填剤で満たされていてもよい。この場合、充填剤を介してドア内部空間の圧力がセンサIC30に作用する。
上記したターミナル50は、一端側がプリント基板40に形成された図示しないスルーホールに挿通され、スルーホールを埋めるように半田付けが行われることでプリント基板40に接続される。ターミナル50は、L字形状に折り曲がっていることで、ターミナル50の他端側がコネクタケース62側に延設される。
コネクタケース62は、収容部61に接続されている。コネクタケース62の内側には、ターミナル50の他端が配置されている。このコネクタケース62に外部コネクタが接続されることで、ターミナル50を介してセンサIC30と外部との電気的な接続が行えるようなっている。
次に、以上の如く構成される圧力センサ装置1のインナパネル100への取り付けについて説明する。
センサIC30、プリント基板40、ターミナル50、およびコネクタ60を一体化した保持エレメント20を支持エレメント10に嵌め込む。具体的には、図4および図9に示されるように、保持エレメント20の保持ウイング22と支持エレメント10の貫通孔11とを位置合わせし、保持ウイング22を貫通孔11に嵌め込む。
そして、保持エレメント20の外周が支持エレメント10の係合爪16を押しのけるようにして周囲壁15に嵌まり込むと、係合爪16が弾性力によって元の位置に戻り、保持エレメント20の端面に引っ掛かる。これにより、図11~図13に示すように、保持エレメント20と支持エレメント10とが一体化する。なお、この状態では、図13に示されるように、突起部25が係部16aと止め部19との間に配置されておらず、支持エレメント10および保持エレメント20は、相対回転可能な状態になっている。
その後、この状態で、支持エレメント10の貫通孔11に嵌め込んだ保持ウイング22を開口部101に嵌め合わせる。この際、回転規制部17および位置規制部18も開口部101内に差し込まれ、回転規制部17および位置規制部18によって支持エレメント10の変位が規制される。
そして、保持ウイング22を開口部101に嵌め合わせた嵌合状態において、保持ウイング22を保持エレメント20の軸を中心に回転させる。例えば、図13の矢印の回転方向RDで示す方向に、保持エレメント20を回転させる。この際、支持エレメント10は、回転規制部17によって回転方向RDの変位が規制されている。このため、保持エレメント20を回転方向RDに回転させると、図1、図14に示すように、支持エレメント10については動かないまま、保持エレメント20が回転する。
そして、保持エレメント20に形成された突起部25が止め部19を乗り越えて止め部19と係部16aとの間に配置されるように、支持エレメント10と保持エレメント20とを相対回転させて、支持エレメント10と保持エレメント20との相対回転をロックする。また、支持エレメント10に対して保持エレメント20を回転させると、図15に示されるように、インナパネル100が支持エレメント10と保持ウイング22とで挟持される。これにより、インナパネル100の開口部101に対して圧力センサ装置1が取り付けられる。
この場合、上記のように、保持エレメント20を回転させて支持エレメント10と保持エレメント20とを固定するのは作業者によって行われるため、発生するトルクがばらつく可能性がある。このため、本実施形態の突起部25は、突起部25が係部16aを乗り越えたとしても、回転規制部17に発生する応力が当該回転規制部17が損傷する応力よりも低くなるように高さhが調整され、保持エレメント20が空転するようになっている。したがって、作業者が保持エレメント20を回転し過ぎたとしても、回転規制部17が損傷することを抑制できる。これにより、固定時に支持エレメント10が損傷することを抑制でき、組付け性を向上できる。
そして、支持エレメント10と保持エレメント20とを固定した後は、コネクタ60に外部コネクタが接続されることで、ターミナル50を介してセンサIC30と外部とが電気的に接続される。
この際、本実施形態では、係部16aを係合爪16によって構成しており、係部16aは、周囲壁15の他の部分よりも突出した状態となっている。そして、係合爪16(すなわち、係部16a)の1つは、保持エレメント20の突起部25が係部16aを突起部25の突出方向(すなわち、側面21aの法線方向)に押圧する状態である場合、コネクタ60と対向する部分を有する位置に形成されている。このため、保持エレメント20を支持エレメント10に対して少し回転させ過ぎ、突起部25が係部16aを突出方向に押圧している状態である場合、コネクタ60に接続される外部コネクタが係合爪16と干渉し易くなり、外部コネクタが嵌め込み難くなる。したがって、本実施形態の圧力センサ装置1では、空転し始める前の固定状態に近くなっている場合においても、組付け異常を発見し易くできる。なお、突起部25が係部16aを完全に乗り越えた場合には、コネクタ60の位置が大きくずれることになり、外部コネクタの組付け方向によって組付け異常を容易に把握できる。
以上説明した本実施形態によれば、突起部25は、突起部25が係部16aを乗り越えたとしても、回転規制部17に発生する応力が当該回転規制部17が損傷する応力よりも低くなるように高さhが調整されている。このため、作業者が保持エレメント20を回転させ過ぎたとしても、回転規制部17が損傷することを抑制でき、組付性の向上を図ることができる。
(1)本実施形態では、支持エレメント10の周囲壁15に係合爪16が形成されており、係合爪16は、周囲壁15の周囲の部分よりも突出して形成されている。そして、係部16aは、係合爪16によって構成されている。また、止め部19、係部16a、および突起部25は、突起部25が係部16aを突出方向に押圧している状態において、コネクタ60と対向する部分を有するように配置されている。このため、保持エレメント20を支持エレメント10に対して少し回転させ過ぎ、突起部25が係部16aを突出方向に押圧している状態である場合、コネクタ60に接続される外部コネクタが係合爪16と干渉し易くなり、外部コネクタを嵌め込み難くできる。したがって、空転し始める前の固定状態に近くなっている場合においても、組付け異常を発見し易くできる。なお、突起部25が係部16aを完全に乗り越えた場合には、コネクタ60の位置が大きくずれることになり、外部コネクタの組付け方向によって組付け異常を容易に把握できる。
(他の実施形態)
本開示は、実施形態に準拠して記述されたが、本開示は当該実施形態や構造に限定されるものではないと理解される。本開示は、様々な変形例や均等範囲内の変形をも包含する。加えて、様々な組み合わせや形態、さらには、それらに一要素のみ、それ以上、あるいはそれ以下、を含む他の組み合わせや形態をも、本開示の範疇や思想範囲に入るものである。
例えば、上記第1実施形態では、圧力センサ装置1として車両用のサイドエアバックの作動検知に用いられるものを例示したが、圧力センサ装置1は、車両用のサイドエアバックの作動検知以外に用いることも可能である。
また、上記第1実施形態では、検知部として圧力を検出するセンサIC30を例に挙げて説明したが、検知部として加速度や角速度等の他の物理量を検出するセンサIC30が備えられていてもよい。
さらに、上記第1実施形態では、係合爪16にて係部16aが構成されている例を説明したが、係部16aは、係合爪16と異なる部分で構成されていてもよい。
10 支持エレメント
11 貫通孔
20 保持エレメント
21 プレート部
22 保持ウイング
100 インナパネル(壁)
101 壁
241a 第1嵌合片
241b 第2嵌合片
242 柱部
243 孔部
WP ウェルド部

Claims (2)

  1. 壁(100)に設けられた開口部(101)に対して取り付けられる壁面取付装置であって、
    貫通孔(11)が形成された支持エレメント(10)と、
    前記貫通孔に嵌め込んだ状態で前記開口部に嵌め合わることが可能な保持ウイング(22)を有する保持エレメント(20)と、
    前記保持エレメントの内側に配置され、物理量に応じた検出信号を出力する検知部(30)と、を備え、
    前記貫通孔に嵌め込んだ前記保持ウイングを前記開口部に嵌め合わせた嵌合状態において、前記保持ウイングを前記保持エレメントの軸を中心に回転させることで前記保持ウイングおよび前記支持エレメントによって前記壁を挟持可能になっており、
    前記支持エレメントは、板状とされ、前記貫通孔が形成されると共に外縁部分に厚さ方向に突出した周囲壁(15)を有するプレート部(10a)と、前記周囲壁に形成された止め部(19)と、前記周囲壁に形成され、前記止め部と離れている係部(16a)と、前記開口部に差し込まれて前記支持エレメントの回転を規制する回転規制部(17)と、を有し、
    前記保持エレメントは、板状であって、側面(21a)を有し、前記周囲壁内に配置されるプレート部(21)と、前記側面から当該側面の法線方向に向かって突出する突起部(25)と、を有し、
    前記貫通孔に嵌め込んだ前記保持ウイングを前記開口部に嵌め合わせた嵌合状態において、前記保持ウイングを前記保持エレメントの軸を中心に回転させた際、前記突起部が前記止め部を乗り超えて前記止め部と前記係部との間に配置されることで前記支持エレメントと前記保持エレメントの相対回転がロックされるようになっており、
    前記突起部は、前記係部を乗り越える際に前記回転規制部に発生する応力が、前記回転規制部が損傷する応力よりも低くなる高さとされている壁面取付装置。
  2. 前記保持エレメントに組付けられ、前記検知部と接続されると共に外部コネクタと接続されるターミナル(50)が配置されたコネクタ(60)を有し、
    前記支持エレメントには、前記周囲壁に、前記周囲壁よりも前記厚さ方向に突出する高さが高くされ、前記保持ウイングが前記貫通孔に嵌め込まれた際に前記保持エレメントに係合する係合爪(16)が備えられ、
    前記係部は、前記係合爪にて構成されており、
    前記コネクタは、前記突起部が前記係部を前記側面の法線方向に押圧している場合に前記係合爪と対向するように、前記保持エレメントに組付けられている請求項1に記載の壁面取付装置。
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