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JPS5947600B2 - 加工殿粉 - Google Patents
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JPS5947600B2 - 加工殿粉 - Google Patents

加工殿粉

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JPS5947600B2
JPS5947600B2 JP55079266A JP7926680A JPS5947600B2 JP S5947600 B2 JPS5947600 B2 JP S5947600B2 JP 55079266 A JP55079266 A JP 55079266A JP 7926680 A JP7926680 A JP 7926680A JP S5947600 B2 JPS5947600 B2 JP S5947600B2
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powder
water
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東一郎 平野
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、医薬品、化粧品、食品等に混入して用いる崩
壊剤、保水剤としてすぐれた性能を発揮する新規な殿粉
粉末並びにその製造法に関する。
本発明により得られる加工殿粉は、化学的変性によらず
、物理的処理のみによって適切な吸水膨潤能を与えられ
たものである。
本発明により得られる加工殿粉を錠剤、顆粒剤、細粒剤
、火剤、カプセル剤等の医薬品製剤に応用すると、迅速
な崩壊作用と、実質的な増量効果をもたらしてくれる。
本発明の加工殿粉は、」二記医薬品製剤中特に錠剤や顆
粒剤、細粒剤の崩壊パターンを改良し、これらの医薬品
からの薬効成分(生薬)の溶出を改善するという特長を
も有している。
上記崩壊剤の代表的なものとして、カルボキシメチルセ
ルロースカルシウム、低粘度力ルボキシメチルセルロー
スナI・リウム、低置換度ヒドロキシプロピルセルロー
ス、架橋カルボキシメチルセルロースナトリウム等のセ
ルロース誘導体類↓ グアガム、アルギン酸すトリウム
等の植物性ゴム類;架橋ポリビニルピロリドン;陽イオ
ン交換樹脂類; ヒドロキシプロピルスターチ、カルボ
キシメチルスターチ等の殿粉誘導体類等が挙げられるが
、これらは殆んど化学製品であり、セルロース、殿粉等
の天然物から出発したものもそれらの化学的変性品であ
る。
化学薬品による変性処理を受けていない殿粉やセルロー
スですぐれた崩壊性能を示す形態のものはこれまで得ら
れていない。
例えばセルロース自体は成形機能を有しでいるため、医
薬品あるいは食品等の分野で結合剤として使用されてい
るが崩壊力は乏しい。
また、化学的変性を加えられていない安価な崩壊剤とし
て、生穀粉があるが、膨潤力が乏しく、従って成形物に
迅速な崩壊性を付与しようとすると多量添加が必要とな
り、そのためよく知られているようにキャッピング現象
を招いたり、成形物の経時的軟化を招くという欠点があ
る。
生穀粉を熱処理あるいは酸処理して冷水に完全に溶解す
るようにしたα化殿粉も崩壊剤として使用されることが
あるが、これを使用すると、成形物の細孔に崩壊液(通
常の場合水が使用される)が浸透しで行く過程でα化殿
粉がその崩壊液に溶けてその粘度を著しく一七昇させ、
そのために液の浸透が困難となり、迅速な崩壊性を付与
することは困難である。
天然資源の豊富な殿粉は、これ以外にも崩壊剤として応
用されている例がある。
特公昭46−21471号公報によれば、複屈折粒子と
非複屈折粒子から成り、粒子乃至小片のあるものは集合
体を形成し、約4〜40重量%の範囲で冷水に溶解性を
示し、その乾燥物質の膨潤力は約2.5〜12を基準と
し、自由密度は約0.5〜0.7g/mρであり、水分
は総重量に対して約9〜16%であり、粒子の大きさは
実質的に40メツシュ以上であってもよいが、総重量に
対して90%以上の粉末が80メツシユ以下で約10〜
70%の固形粉末が270メツシュ以上であって、約3
0〜90%の固形粉末が270メツシユ以下であるよう
な、結合剤、崩壊剤として使用される殿粉が紹介されて
いる。
この殿粉は約20〜50重量%の水分含量の出発原料殿
粉を差動ロール製粉機、並流ロール製粉機を用いて20
〜50℃の温度範囲でコンパクト化し、次いで乾燥・粉
砕することによって得られている。
しかし、この方法で得られた殿粉は、一旦水分を加えで
造粒されたり、その造粒物を加圧成形したりするような
所謂湿式打錠法によって成形物を作成する場合は、殆ん
ど崩壊作用を発揮しないという欠点があった。
また、同公報中にも記載されているように、例えば医薬
用成形物としての錠剤に添加して結合剤としての機能を
十分に発揮させるには、この殿粉が全錠剤重量の少なく
とも50%に相当する量で存在すること、お・よびさら
に好ましくは、この目的のために処方に加えられる唯一
の結合剤であること等の制約条件内にあることが必要で
あり、それ以外では結合剤−崩壊剤の機能が発揮されず
、成形物の処方を自由に組めないという欠点もあった。
また、特公昭53−5725号公報には、結合剤、崩壊
剤として表面α型のβ型殿粉を用いる顆粒、錠剤の製造
法が紹介されている。
ここで紹介されでいる殿粉はβ型殿粉、即ち生穀粉表面
をα型殿粉でコーチングするか、生穀粉を流動層中にお
いて流動させながら、高圧蒸気を噴霧するが、生穀粉を
水中に懸濁させ、その懸濁液を空気温度200〜400
℃の雰囲気中に噴霧する等の方法により、表面だけα化
され内部はβ型であるような殿粉を得ようとするもので
あった。
しかしながら、このようにして得られた殿粉は、その表
面がα型であるため結合性にはすぐれるものの、崩壊液
がα化部分を通過しβ型部分に到達するまでに時間がか
がるためか、もしくは成形物の細孔に崩壊液が浸透する
とき、α化部分が崩壊液に溶けて増粘効果をもたらし、
従って崩壊液の浸透が防げられるためか、崩壊力は十分
でなかった。
さらに表面がα化されでいると、α化殿粉の一般的性質
として、殿粉化学ハンドブック;二國二部監修、朝倉書
店出版、(昭和52年)P、35にも記載されていると
おり、酵素や化学薬品に対する反応性が犬となるため、
医薬品、食品等に添加使用する場合その応用範囲を狭く
するという問題もある。
従って、本発明の目的は、すぐれた崩壊性能を有する、
化学的に変性されていない形態の加工殿粉粉末を提供す
ることである。
この目的を達成する本発明の加工殿粉は、生殿粉粒の外
殻薄膜構造を実質的に温存する実質的に非複屈折性の殿
粉粉末で、該粉末は60タイラーメツシユまたはそれよ
り目の大きな留分を実質的に有しない粒度分布で、その
嵩密度が0.25g/。
、C1以上、冷水可溶分が10重量%未満、膨潤容積が
約3〜15m07g、保水力が約2以上であることを特
徴とするものである。
本発明の加工殿粉は、錠剤、顆粒剤、細粒剤等の形態の
医薬品2食品、調味料等に崩壊剤として混入され、極め
てすぐれた崩壊効果を奏することができる。
また、食品(例えば粉状食品)や化粧品(例えば制汗ス
ティック、バーフユーム・パウダー、夏用ファンデーシ
ョン等)に用いて、保水剤、ブロッキング防止剤としで
のすぐれた効果を奏することかやきる。
以下に本発明を具体的に説明する。
本発明の殿粉粉末は、第一に非複屈折性の殿粉からなる
植物の細胞中に存在する生殿粉はすべて粒状構造をしで
おり、これを殿粉粒という。
この生の殿粉粒は、水中に投入して偏光顕微鏡で観察す
るとき、結晶性物質に特有な複屈折性を示すが、本発明
の殿粉粉末は実質的に非複屈折性であり、従って結晶性
を失った非晶質である。
」−記生の殿粉粒は、薄膜状の外殻部で被ふくされてい
る。
本発明の殿粉粉末は非複屈折性ではあるが、この外殻部
の薄膜構造が維持され、薄膜に破裂を生じておらず殿粉
粒子形態が維持されでおり、個個の粒子が識別可能のも
のである。
外殻薄膜部分が破壊された非複屈折性殿粉は、水中で不
可逆膨潤 (溶解)し、その結果液の粘度は上昇し、殿
粉は酵素または化学薬品に対する反応性の増大したもの
となる。
これに対して、本発明の殿粉粉末は外殻薄膜部分が残っ
ているため、水可溶成分のアミロースの滲出が少なく、
従って冷水可溶分が少ない。
これを再度水中に投入したときは、殿粉粉末の殿粉は非
複屈折性であるため、水分を吸収しで再膨潤し、しかも
糊化しないためすぐれた崩壊力を示すことができる。
本発明の加工殿粉粉末は、10重量%未満、好ましくは
4重量%未満の冷水可溶分を示す(冷水可溶分の測定法
については後に示す)。
10%以上では吸湿時の粘着性が犬となり、崩壊力が低
下する。
4%以下の場合に最も好ましい崩壊力が得られる3殿粉
粒の冷水可溶分は約0.2〜0.4重量%である。
従って、冷水可溶分はこれ以下の値になることはない。
本発明の加工殿粉粉末は、約3〜15mρt、好ましく
は約7〜13mρ/g、特に好ましくは約8〜l1mρ
/gの膨潤容積(定義及び測定法は後述)を有する。
生の殿粉粒の膨潤容積は約1〜2+J/gである。
膨潤容積3mρに未満のものは、添加された成形物に迅
速な崩壊性を付与できない。
本発明の加工殿粉粉末は化学的な変性が加えられておら
ず、また糊化されていないため、膨潤容積の上限は15
+J/gの程度である。
本発明の加工殿粉粉末の保水力(定義及び測定法は後述
する)は約2以上で、通常4〜7の値をとる。
生の殿粉粒の保水力は2未満である。それ敵本発明の加
工殿粉粉末は添加成形物に崩壊性と同時に良好な保水性
を付与することができる。
本発明の加工殿粉粉末は、48タイラ一メツシユ以上の
粗大粒子を含むものであってはならず、好ましくは60
タイラーメツシユ(以後単にメツシュという)少なくと
も95重量%以上、最も好ましくは100重量%通過す
る程度の粒度分布を持つものでなければならない。
粒度が大きいと、添加成形物粒間の崩壊時間のバラツキ
が犬となり、また化粧品等に添加したときザラツキを生
じ好ましくない。
本発明の加工殿粉粉末は、約0.25g/cc以上、好
ましくは0.3□7cc以上の嵩密度を有しなければな
らない。
生の殿粉粒の真密度は約1.6g/ccである。約0.
25g/cc未満の嵩密度では、乾式成形したとき圧縮
成形性が不良となり、粉体としての流動性も不良となる
ので好ましくない。
次に、本発明の加工殿粉粉末の製造法について述べる。
本発明の加工殿粉粉末の製造法は、生の殿粉粒を水分の
存在下で加熱することにより生の殿粉粒子の外殻薄膜構
造を破壊することなく膨潤させ、次いで該外殻薄膜構造
を破壊することなく乾燥することを特徴とする方法であ
る。
本発明の出発原料としては、コーンスターチ、小麦殿粉
、米殿粉等の地上殿粉、即ち穀類殿粉であればいずれも
使用し得るが、原料入手の容易性、本発明製造方法の適
用の容易性等の理由から、コーンスターチが特に好まし
い。
ボテI・スターチ(タピオカ殿粉)等の根部殿粉または
塊茎部殿粉は膨潤力は犬であるが、製造条件として特に
限定された狭い範囲を選ぶ必要があったり、実使用に際
して経時的劣化、特に吸湿による作用効果の減退が見ら
れたりして使いにくい。
出発原料として、2種類以上の殿粉を組み合わせるのは
自由であるが、困難がつきまとう。
それは、殿粉の種類によって水中での膨潤速度が異なる
ためであるが、完成された異なる加工殿粉同士を粉末で
混合して使用することは差し支えない。
原料殿粉の粒度は製品の加工殿粉の粒度からの要請に応
え得るものが望ましい。
勿論加工後の殿粉を篩別けしてもよい。
本発明の製造方法の水中加熱及び乾燥においては、原料
殿粉粒の外殻薄膜を破壊し、その結果不可逆的膨潤(溶
解)を惹起し水溶液をペースト化することは絶対に避け
なければならない。
即ち、殿粉粒子を糊化せしめてはならない。
殿粉粒子の糊化温度は測定法、殿粉の種類2粒径、産地
、生育収穫期の気象条件等によって多少異なるとされて
いるが、懸濁液の透光度の変化を追跡することによるフ
オI・ペースI・グラフィー(@平間理化研究所製)に
より測定した値の1例を表−1に示す。
例えば、スラリ一様の大過剰の水分の存在下で生膜粉を
加熱し、破壊させることなく膨潤させようとするなら、
表−1に示したような糊化開始温度を大幅に−L回って
加熱することは避けるべきである。
この場合、加熱温度範囲は、夫夫の生膜粉に固有な糊化
開始温度を約10℃」1回る程度以内とすべきである。
また、例えば水分含量が約30〜70%程度の低水分域
で生膜粉−水混合物を加熱する場合は、水の沸点前後の
温度、具体的には約80〜140℃の範囲で加熱するこ
とも可能であるが、この方法では均一な加熱が困難で、
非複屈折粒子と複屈折粒子が共存し易い。
従って、均一な加熱を望むなら、少なくともペースト状
あるいはスラリー状の流動状態を呈する過剰量の水分の
存在下で低温加熱するのが好ましい。
また当然、単に殿粉を水に浸漬しただけでは本発明の効
果は得られず、少なくとも50℃以上の温度で加熱すべ
きである。
加熱時間については、殆んど自由である。
ある温度で加熱しようとする場合、その加熱時間は1〜
2分間という短時間から数時間に亘るまで自由に選び得
る。
勿論それより更に長時間加熱することも可能だが、加熱
時間を長くしでもそれにより得られる利点は何もない。
エネルギー効率から考えて、より短い時間で処理すべき
である。
ただ、短時間加熱した後乾燥して得たボテI・スターチ
は、検鏡したとき、まれに不明瞭な複屈折粒子を非常に
少ない割合で認めるときがある。
それは、例えば熱処理された粒子個数100に対して約
10個以下程度の割合である。
このような不完全粒子が現われる理由は、生膜粉粒が広
い粒子径分布を有しているためだと推察されるが、生膜
粉粒子が示す明瞭な複屈折性と比較すれば、その複屈折
性は不明瞭であったり弱かったりするので区別できる。
このような少ない割合で不明瞭な複屈折粒子を含むコー
ンスターチも本発明に包含されると考えるべきである。
勿論、このような遷移状態の粒子割合は、少なければ少
ない程好ましい。
本発明にお・いては、加熱の方法は自由である。
また、そのとき共存させる水分の殿粉に対する量も自由
であり、希薄なスラリー状から、例えば水分含量約30
%程度の湿潤状態まで自由に選び得るが、好ましくは約
40%以上の水分含量域がよい。
また加熱に際し、加熱状態を均一にする目的で、攪拌や
振盪、混合を行なうのは自由であるが、本発明において
は大部分の粒子を破壊させることなく加熱し、次いで乾
燥することが重要であるから、差動ロール製粉機や並流
ロール製粉機等の強力な剪断力がかかる装置を使用して
混合、混線を行なうのは不適当である。
なお、後述する乾燥処理工程での乾燥を容易にするため
に、」―記加熱工程においで、水と共に有機溶媒を混在
させておくのは自由である。
この有機溶媒は1種類もしくは2種類以上存在してよい
し、水と相容性あるいは非相容性のいずれであってもよ
い。
水と相容性の有機溶剤を混在させる場合、殿粉粒子の糊
化温度が、水単独系で示す値よりも高くなることがある
が、かかる場合も、後述する偏光十字測定を行ないつつ
、殿粉粒子の外殻薄膜を破壊することなく殿粉粒子が非
晶質化する温度まで加熱しでやればよい。
乾燥処理工程で留意すべきは乾燥温度と乾燥速度であっ
て、例えばスラリー状態で懸濁している殿粉を、その糊
化温度以上で、かつ緩慢な乾燥速度のもとで乾燥すれば
、本発明の効果が得られない。
スラリ一様の水分過剰な状態のものを乾燥するには、瞬
時にして減率乾燥の状態に達するようなフラッシュドラ
イヤー、噴霧乾燥機等の装置を使うべきである。
勿論、糊化温度以下の温度で、ゆっくり乾燥したり、減
圧あるいは真空乾燥、真空凍結乾燥、有機溶媒置換等の
乾燥方法を採るのは自由である。
本発明の殿粉粉末は、以下に述べる方法で検鏡したとき
、その大部分の粒子が破壊を受けていないものでなけれ
ばならない。
粒子の損傷はもともとの生膜粉粒子に傷があったり、水
分存在下での加熱処理温度及びまたは乾燥温度が高すぎ
た場合に発生する。
高すぎる加熱温度で処理されたことによって生じる殿粉
粒子の破壊は、もはや次工程の乾燥工程では修復され得
ないから、後述する方法によって得られた殿粉粉末を調
査すれば、粒子の損傷状態が観察できる。
次に、本発明の加工殿粉の応用について述べる。
本発明の前記要件を満足する加工殿粉粉末は、良好な膨
潤能力を有し、あらゆる分野の成形物の崩壊剤として使
用できるが、医薬品の錠剤、顆粒剤、細粒剤等のように
、人体に投与され、体液中で迅速に成形物が崩壊するこ
とを必要とされる分野では特に有効である。
本発明の加工殿粉粉末を医薬品に添加して崩壊性を賦与
するには、当該成形物全重量に対し約1〜10重量%添
加すればよい。
勿論、本発明の加工殿粉粉末はそれ自体薬効を有してい
ないから、賦形剤−崩壊剤として10重量%以上加える
ことも可能である。
本発明の加工殿粉粉末は、例えば未処理の生膜粉コーン
スターチ等と異なり、錠剤に多量添加してもキャッピン
グやラミネーションを生じることがないので、結晶セル
ロース、乳糖、第2リン酸カルシウム、ぶどう糖等の他
の製剤用添加剤と共に、増量効果を目的として、10重
量%以上希望に応じて添加することができる。
この場合、よりすぐれた崩壊作用がもたらされることは
言うまでもない。
本発明の力1工殿粉を錠剤に応用する場合、結晶セルロ
ースと組み合わせると、より好ましい製剤が可能となる
即ち、本発明の加工殿粉の卓越した吸水膨潤力と結晶セ
ルロースのすぐれた成形能力及び導水効果とが相まって
、高硬度で粉化が少なく、かつ崩壊時間の短い錠剤の製
造が可能となる。
本発明の加工殿粉粉末が添加された医薬品組成物は、通
常の方法に上り造粒及びまたは成形されて、細粒剤、顆
粒剤9錠剤、火剤となり得る。
これらの成形物にフィルムコーティングを施したり、糖
衣掛け、ワックスコーティングを行なうのは自由である
本発明の加工殿粉粉末を使用して得た医薬品成形物は、
それを崩壊液中に投入したとき、あたかも表面から溶け
るかの如く崩壊する、所謂″溶解型崩壊パターン′を示
し、主薬の溶出率がよいことが特徴である。
この溶解型崩壊パターンは、従来から存在している生膜
粉やα化殿粉を添加した系では全く得られず、これらの
系ではブロック状崩壊しか示さない。
従って、生膜粉、α化殿粉を含む系はしばしば溶出率を
低くすることがあった。
以前から、製剤業界では成形物に溶解型崩壊パターンを
与えるような崩壊剤の出現が望まれており、本発明はそ
れに応えるという意味からも意義あるものと考える。
また、本発明で得られる加工殿粉は、外殻構造を維持し
ており、水と接触してもアミロースの滲出が少ないので
、薬物と混合しでも従来のα−スターチと比べて安定で
あるという特長も有している。
本発明の加工殿粉粉末は、先述したような食品の保水剤
、ブロッキング防止剤として利用できる他、化粧品に応
用されてすぐれた吸水性と使用感を与える。
粉状食品に添加してブロッキング防止剤として使用する
場合は1%以上の添加でその効力を発揮する。
増量剤を兼ねて採水剤として利用する場合、その添加量
は自由に調節してよい。
また本発明の加工殿粉粉末は崩壊力にすぐれ、かつ吸水
しても粘着性をもたらさない。
またこれら粉末状あるいは顆粒状、タブレツI・状食品
に添加すると、冷水分散性を改良すると共に熱湯に直接
投入しても、ままこを生じないような崩壊性及び分散性
のすぐれた食品の製造が可能となる。
勿論、熱湯中に添加すると、分散後糊化して粘稠剤とな
る。
上記冷水もしくは熱湯分散性を期待する場合、約2重量
%以上、好ましくは約5重量%添加することが必要であ
る。
一方、制汗スティック、パーフユーム・パウダー、夏用
ファンデーションに応用してその保水性を利用しようと
する場合は、約1重量%以」−1好ましくは約3重量%
以」−添加するのがよい。
本発明の加工殿粉粉末の場合、適度な成形性も有してお
り、成形品に利用すると好適である。
次に、本発明で用いた用語の定義及び測定法を一括して
示す。
冷水可溶分 試料3g (無水換算)を精秤し、25℃の純水29
7+Jを加え、1500rpmで・2分間高速攪拌する
得られた懸濁液を6等分して丸底遠心分離管に移し、2
000rpmで15分間遠心分離する。
この上澄液を30mρ採取し、広Hの秤量皿中に移し、
蒸気浴−1=で乾燥蒸発させ、次いでこの皿を110℃
で一定重量にまで乾燥する。
皿中の乾燥物重量を1000倍し、最初の試料の乾燥物
重量で割ったものが殿粉粉末の冷水溶解分であり、n
= 3〜6の平均値で示す。
膨潤容積 試料5gを共栓付100mρメスシリンダーに採り25
℃の純水的80rJを加え軽く振盪して脱泡させた後、
全量を純水で100 rJとする。
密栓し24時間静置し、吸水膨潤した試料の容積を読み
、それを5で除して膨潤容積とする。
保水力 膨潤容積の測定法に準じて作成し、得られた分散液を遠
心沈降管に移し、4500rqmで30分間遠心分離す
る。
上澄液を捨て湿潤沈積物の重量を測定しくWg)、次い
で該沈積物を絶乾秤量しくWog)、次式により保水力
を算出する。
粒子の破壊(損傷)状態の観察: (殿粉科学ハンドブ
ックP、 289) 試料0.5gを10mp容の遠心沈降管にとり、サフラ
ニンO(東京化成工業(掬製)の1%水溶液を約2ml
加え、ガラス棒でよく攪拌して15分間静置して染色す
る。
次に蒸留水を加えて遠心分離を3〜5回操り返し、過剰
の染料を洗い流す。
このようによく洗浄した試料をスライド上に採り、N1
ppon−8ky−Blue (大和加工新製)の1
%水溶液を加えて均一に混合し、カバーグラスを掛けて
検鏡する。
なお−、サフラニン0 (Safranine O)
とN1ppon−8ky−Blueのカラー・インデッ
クス番号(C,1,五)は、夫夫、50240、及び2
4400である。
本発明でいう殿粉粉末は、生膜粉が呈するような桃色染
色でもなく、完全に糊化された殿粉が呈する深い青色染
色でもなく、赤紫色ないし青紫色を示す。
当然のことながら、表面α型のβ型殿粉が呈するような
、即ちα型部分が青色、β型殿粉が桃色と二相を呈する
ような染色状態は示さず、かつ複屈折粒子と非複屈折性
粒子から構成される殿粉が呈するようなある部分は桃色
、ある部分は青色、ある部分はその双方の色を持つとい
う混濁したような染色状態も示さない。
殆んどすべての粒子が、外層から内層まで均一な赤紫色
ないし青紫色を示し、かつ殿粉粒子の外殻は伸びてはい
るが薄膜状で残っており、明らかに糊化された泥状物の
それとは異なった構造が観察される。
なお、本発明の加工殿粉以外の、例えば表面α型内部β
型殿粉や、複屈折粒子と非複屈折粒子とから構成される
ような殿粉を染色して検鏡する場合、サフラニンOで桃
色に染めた後の染料洗浄過程で、水溶性部分のα化殿粉
あるいは損傷されでむき出しとなったアミロース等が水
と共に流去され、結果的に深青色に染まった粒子の数ま
たは割合が減少して観察されることがあるので留意して
おX必要がある。
また、検鏡するときの光源の色で、被検物の色が若干変
化することもあるので注意を要する。
可能な限り、自然光を用いるべきである。
次に実施例を示す。
実施例 1 局方コーンスターチを5.10.15重量%の固形分濃
度で水中に分散させ、これらのスラリーを、それぞれ6
5℃に20分間加温した。
次いで二流体ノ。ズルを有する実1験室規模の噴霧乾燥
機を用いで、入[]]温度約180℃、出「]温度90
℃の雰囲気中に5n /hrのスラリー供給速度で噴霧
し、それぞれサンプルA−1、A−2、A−3を得た。
各サンプルの物性を表−2に示す。
実施例 2 局方コーンスターチを30重量%の固形分濃度で水中に
分散させ、これを67℃で30分間加温した。
次いでこれをトレイに移し、40℃に調温された熱風乾
燥機中で水分含量的4%になるまで乾燥した後、ハンマ
ーミルを2回通過させ、1間口の通過分をサンプルB−
1,2回目の通過分をサンプルB−2とした。
各サンプルの物性を表−2に示す6実施例 3 局方コーンスターチを30重量%の固形分濃度で水中に
分散させ、これを67℃で約30分間加温したにれを約
3倍容量のメチルアルコール中に投入し、瀘別後再び過
剰量のメチルアルコール中に投入しで脱水し、派別後風
乾し、粗大粒子を60メツシユ篩でカットしてサンプル
Cを得た。
その物性を表−2に示す。
比較例 1 局方コーンスターチを10重量%の固形分濃度で水中に
分散させ、これを強力に攪拌しながら、76℃で60分
間加温した。
次いでこれを等量の冷水中に投入して冷却後浜過して残
渣を凍結乾燥した。
得られた乾燥物をハンマーミルで粉砕し、サンプルDを
得た。
実施例 4 局方コーンスターチに水を加え、水分含量30%(固形
分濃度70%)に調整し、密閉容器中で105℃、30
分間加熱した。
冷却後開放し、60℃に調節された熱風乾燥機中で水分
含量的4%になるまで乾燥した。
乾燥物をスピードミル(不二パウダル■製)に通し、次
いで粗大粒子を60メツシユ篩でカッl−L、サンプル
Eを得た。
サンプルの物性を表−2に示す。
比較例 2 局方コーンスターチに水を加え、水分含量24〜25%
とし、ペレットミル(不二パウダル(掬製)で押した後
、乾燥して水分含量を約7%とした後、ハンマーミルで
粉砕し、100メツシユを通過するような粉末とする。
このようにして得た粉末を、リボンプレングー中で加水
し、水分含量12%に調節しコンパクト化殿粉粉末、サ
ンプルFを得た(特公昭46−21471号公報の実施
例1参照)。
物性を表−2に示す。
比較例 3 局方コーンスターチを常法通り流動層造粒機(大川原製
作所■製、ユニ・ブラット)中で、コーンスターチ糊液
を結合液として表面α型のβ型殿粉粉末を造粒し、サン
プルGを得た。
噴霧されたα化殿粉の割合は、約14%であった。
その物性を表−2に示す。
比較例 4 局方コーンスターチを3重量%のスラリーとし90℃に
加熱して完全に糊化し、実施例1の方法で噴霧乾燥し粗
大粒子を60メツシユ篩で除き、サンプルHを得た。
その物性を表−2に示す。。実施例 5 局方ツェナセチン末200部、局方結晶セルロース40
0部、局方結晶乳糖345部、局方ステアリン酸マグネ
シウム5部、合計950部に、表−2に示した各サンプ
ルを50部力口え、常法通り混合してロータリー型打錠
機(菊水製作所@)、 RT−322゜臼杵8mmφ、
12R)にて直接打錠した。
錠剤重量は20錠の平均値が250±10mgとなるよ
うに調節した。
錠剤評価結果を表−3及び表−4に示す。なお、錠剤評
価方法は次のとお・りである。
錠剤重量バラツキ 錠剤20錠をそれぞれ精秤し、変動係数(n=20)を
求める。
硬度 錠剤20錠を、それぞれ本屋式硬度計(単位: kg)
にて破壊試験に掛け、その平均値を算出する。
崩壊度 日本薬局方第九改正の裸錠の測定法による。
但し、ディスクを外して行なう。
n = 6の平均値。崩壊パターン 以下述べる2つの方法をもって観察する。
(1)静置法 シャーレに崩壊液を入れ、錠剤1個を中央に沈める。
静置したまま15分間放置する。“溶解型崩壊性″を示
す錠剤は、表面から溶は崩れるように細かな粉末にまで
壊われ、シャーレに微震動を加えるとき、粗大なブロッ
ク状断片を示さない。
(2)揺動法 崩壊度試験機中で崩壊試験を行なうとき、“溶解型崩壊
性″を示す錠剤は、表面から溶は細るかの如く崩壊し、
崩壊中に細大なブロック状断片を生じない。
溶出速度 米国特許第3622677号明細書の回転バスケット法
に準じて行なった。
溶出量(0,1N HCI )を、37±1℃に調温し
一定時間毎に被検液2mρをメンブランフィルタ−を通
して採取し、50倍に希釈後、UVメーターを用いて波
長245 nmで吸光度を測定し、検量線法により溶出
量を求める。
溶出速度の測定は、同−錠剤系で5回繰り返し、その平
均値を計算する。
なお、表−3の錠剤を、40℃、75%RH下、2週間
の虐待試験にかけたところ、F、 G、 H,C8
の各サンプルは錠剤硬度が低下し、カリ崩壊時間が大幅
に延長した。
サンプルA−Eの系は殆んど変化しないが、あるいは変
化してもわずかであった。
実施例 6 局方ツェナセチン末400部、局方結晶セルロース20
0部、局方細末乳糧320部、ヒドロキシプロピルセル
ロース(日本曹達(株製5L)20部、表=2に示した
各サンプル50部を粉体混合し、常法どおり氷を加えて
造粒し、乾燥後整粒して乾燥顆粒990部に対して局方
ステアリン酸マグネシウムを10部加え混合する。
次いで実施例5の方法で圧縮成形し、錠剤を評価する。
評価結果を表−5に示す。
実施例 7 局方アセトアミノフェン末200部、局方結晶乳糖44
5〜495部、局方結晶セルロース300部、局方ステ
アリン酸マグネシウム5部、表−2のA−1、D、F、
C3、の各サンプル及び局方カルボ曇 キシメチルセルロースカルシウムをそれぞれ0110.
80部加えて常法通り混合し、実施例5の方法で直接打
錠した。
得られた錠剤の評価結果を表−6に示す。
実施例 8 局方乳糖480部、局方コーンスターチ100部、局方
結晶セルロース395部、局方ステアリン酸マグネシウ
ム5部、ヒドロキシプロピルセルロース20部を十分混
合し、常法どおり水を加えて造粒後乾燥し、24メツシ
ユ篩を通して粗大粒子を除去し顆粒を得た。
当該顆粒1000部に対して60部の崩壊剤を加え、実
施例5に従って圧縮成形した。
崩壊剤の種類は表−2のA−2、F、 G、 H及びC
8とした。
得られたプラセボ錠の物性評価結果を表−7に示す。
実施例 9 表−8に示す処方を作成し、25orr1pの沸騰水の
中に、粉体混合物15gを攪拌しながら直接添加した。
その後待時攪拌しながら約2分間とろ火で煮た後、戸布
を通してボール中に移した。
処方1のものは、沸騰水中に直接添加しても、ままこを
生じることなく粘稠な分散液を生じた。
処方2のものは、大きな塊りを形成し、攪拌しても分散
しなかった。
実施例 10 生味噌(固形分50%)200 gに、前出の表−2の
Cサンプルを1g、2g、5g、それぞれ添加して混練
し、凍結乾燥後粉砕して、乾燥粉末味噌を作製した。
各試料をそれぞれ5g採り約90〜95℃の熱湯200
c、c、中に投入したとき、本発明の加工殿粉が約2
重量%以上添加された系は、速やかな分散状態を呈した
力へ約1重量%添加した系は一部ままこが残った。
実施例 11 生味噌を凍結乾燥した後粉砕し、乾燥粉末味噌を作製し
た。
当乾燥粉末味噌95部に、前出衣−2やのA−1試料を
5部添加し、静圧プレスによりタブレット型成形味噌を
作製した(5g/個)。
この成形味噌を水200c、c、中に投入し攪拌したと
ころ約1分間で完全に分散溶解した。
一方、上記加工澱粉(A−1)を添加しない系では、完
全に分散溶解させるのに約3分間ヲ要シた。
実施例 12 表−9の処方の制汗パウダーを作成した。
各試料を専任女性パネラ−5人により使用評価した結果
、表−10の結果を得た。
実施例 13 脱脂粉乳10%、粉末油脂3%、砂糖5%、デキストン
5%、残量水から成るスラリーを噴霧乾燥し、水分含量
2%の粉末を得た。
。当粉末に、表−2のA−3の加工殿粉
を2%添加し粉体混合した。
混合粉体を20℃、70%RHの条件下2力月間放置し
た後、冷水中への分散性を検討し、表−11の結果を得
た。
なお、加工殿粉添加品は吸湿後もブロッキングを生じて
いなかった力へ無添力日品はブロッキングを生じていた
実施例 14 表−2のサンプルA−1、B−2、F、G、H及びC8
につき、次の手順で染色を行ない色差の測定を行なった
まず殿粉試料1gを50rJ容遠心沈降管に入れ、サフ
ラニンO/エタノール(70/100)の1%水溶液6
mρを加え、ガラス棒でよく攪拌して15分間静置し染
色する。
純水を加え、遠心分離とデカンテーションを5回繰り返
し、過剰の染料を洗い流す。
次にN1ppon−3ky−Blueの1%水溶液を均
一になるまで加え、混合する。
次いで東洋折紙(掬製一般定性ろ砥石1 (6μ)を用
い、吸引しながら純水にて濾過洗浄する。
洗浄は、泥液が透明になるまで繰り返す。
次いで得られた湿潤物を適当なホルダーに移し、表面に
浮く過剰な水分をろ紙で吸い取らせた後、スガ試1験機
(掬製CDE−3CH−GV4型 直読色差コンピュー
ターにてJIS Z8730に準拠して、Lab系色
差の測定を行なう。
測定結果は次のとおりであった。
試料G、及びHは、冷水可溶分が染料洗浄時に除徐に膨
潤溶解するためか粘度が上昇し、濾過が不可能で、色差
測定ができなかった。
一方、本発明の加工殿粉は、浜過が全くスムーズであっ
た。
表−12の測定結果をLab色座標で表わすと明らかと
なるが、Fの試料は、A−1、B−1の試料よりも、原
料コーンスターチであるC8の試料に近い色座標をとる
これは損傷した殿粉あるいは冷水可溶分がサフラニンO
の染料をデカンテーションにより除く際に同時に流出し
たため、青色染色部分が少なくなり、C8に近い色相と
なったものである。
色差測定はできなかったが、G及びHの色は、水を含む
粘稠なペースト状物の状態で深青色をなしていた。
比較例 5 コーンスターチ30gを470 rJの水に分散し、毎
分1.5℃の昇温速度で88℃まで加熱し、達温後直ち
に取り出して5℃の冷蔵庫中で20時間放置しで殿粉を
老化させた。
次に、これを80℃で熱風乾燥したのち粉砕して、加工
コーンスターチを得た。
この試料の膨潤容積は約9.2mQ/gと大きかったが
、鏡検したとき、生膜粉粒の外殻薄膜構造が認められず
、かつ実施例8の方法で混打製剤に応用したとき、錠剤
の硬度及び崩壊度とも容認できる範囲を外れていた。
比較例 6 19重量%の水分含量のポテトスターチを、密閉系中で
120℃、120分間温熱処理し、開放して試料1とし
た。
試料1は、60メツシユ以上の粗大粒子が殆んどであっ
たので、粉砕したあと60メツシユで篩過してその通過
分の物性を評価した。
嵩密度は0.49g/c、c。冷水可溶分9.3%、膨
潤容積5.6mρ/g、保水力2.8であり、複屈折性
を有する粒子が約3割観察された。
実施例8に従っで混打製剤に応用したところ、錠剤の硬
度は約4 = 5 kgと十分だったが、崩壊度は容認
できる範囲を外れていた。
実施例 15 エタノール濃度50.65.80重量%の水性媒体中に
、コーンスターチを10重量%濃度で分散させ、−攪拌
機一つきオートクレーブで、それぞれ90℃、115℃
、140℃で約20分間加熱処理した。
開放後、ろ過してそのまま風乾後、最終的に含液量が4
%以下となるように乾燥後、粉砕した。
得られた3つの試料、J、K、Lの特性は表−13のと
お−っであり、水単独系で加熱して得られた試料、A−
1、A−2、A−3、B−LB−2、C等と同様な特性
を示した。
また、実施例8の要領に従って混打製剤を行ない、代表
試料として試料Kにっき打錠評価したところ、表−14
の結果を得た。
アルコール/水系で処理して得た製品が、本発明効果を
もたらすのは明11である。
比較例 7 実施例3の手順に従って、ポテトスターチを処理し、試
料(M)を得た。
但し、加熱温度は予め調査された温度(61,5℃)と
した。
試料Mは、嵩密度0.48g/c、c、、冷水可溶分1
3.4%、膨潤容積的16mρ/g、保水力約5.2で
あり、偏光十字の存在は認められなかった。
本市を実施例5の方法に従って製剤するとき、錠剤硬度
は十分な値を示した力へ崩壊時間が長く(成形圧力10
00kg/crrf : 15分以J′−,)、かつそ
の崩壊パターンは不良であった。
また、錠剤からの主薬の溶出は10分後が9.2%、3
0分後が19.9%、60分後が56.2%と低かった
実施例 16 実施例6で得た顆粒の崩壊性と溶出率を評価した。
結果を表−15に示す。実施例 17 地」−殿粉であるコーンスターチ、米殿粉、根茎部殿粉
であるボテI・スターチの3種の殿粉を、それぞれ8重
量%の固形分濃度で水中に分散させ、これらのスラリー
を次表の温度条件下で30秒間加温した。
次いで玉流体ノズルを有する実、験室規模の噴霧乾燥機
を用いて、入口温度約180℃、出口温度約90℃の雰
囲気中に5ρ/hrのスラリー供給速度で噴霧し、それ
ぞれサンプルを得た。
各サンプルの物性を以下に示す。
上表のとおり、自分自身の糊化開始温度を10℃以上上
回った温度で加熱されたサンプル&、4 、K、7は、
スラリー分散液粘度が極めて著しく高まった故か噴霧乾
燥後の製品粒度(60メツシュ留分)が10%以上と高
い値を示し、かつ嵩高い粉末となった。
また、これらのサンプルは膨潤容積が15mρ/gの上
限を越し、かつ染色試、験結果は深い青色を与え、粒子
が損傷していることが明らかとなった。
次に、上記7種類のサンプルについて、実施例6の方法
により製剤を行ない、得られた錠剤の物性を評価した。
評価結果を表−18に示す。上表のとおり、自分自身の
糊化開始温度からはるか高い温度で加熱されたサンプル
股41,67は、錠剤の崩壊時間を著しく延長させ、カ
リ錠剤からの薬成分の溶出率も低かった。
それに引きかえ、自分自身の糊化開始温度近傍で加熱さ
れるか、または糊化開始温度を少なくとも10℃以上上
回らない温度条件下で加熱されたサンプル群は、錠剤の
崩壊時間も短くかつ溶出率も良好であり、崩壊パターン
もすぐれていた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 生殿粉粒の外殻薄膜構造を実質的に温存する実質的
    に非複屈折性の澱殿粉末で、該粉末は60タイラーメツ
    シユまたはそれより目の大きな留分を実質的に有しない
    粒度分布で、その嵩密度が0.25g/cc以上、冷水
    可溶分が10重量%未満、膨潤容積が約3〜15mρ/
    g、保水力が約2以上であることを特徴とする加工殿粉
    。 2 殿粉様がコーンスターチ、米殿粉、小麦殿粉等の穀
    類殿粉である特許請求の範囲第1項記載の加工殿粉。 3 生殿粉粒を水分の存在下少なくとも50℃以−4二
    で該生殿粉粒に固有な糊化開始温度を約り0℃上廻る温
    度以下で加熱することにより、生殿粉粒の外殻薄膜構造
    を破壊することなく膨潤させ、次いで該外殻薄膜構造を
    破壊することなく乾燥することを特徴とする加工殿粉の
    製造方法。 4 生殿粉粒が穀類殿粉である特許請求の範囲第3項記
    載の製造方法。 5 穀類殿粉がコーンスターチである特許請求の範囲第
    4項記載の製造方法。 6 生殿粉粒の外殻薄膜構造を実質的に温存する実質的
    に非複屈折性の殿粉粉末で、60タイラーメツシユまた
    はそれより目の大きな留分を実質的に有しない粒度分布
    を有し、その嵩密度が0.25g/cc以上、冷水可溶
    分が10重量%未満、膨潤容積が約3〜15rJ/g、
    保水力が約2以上である力p工殿粉を、医薬品、食品、
    化粧品等の崩壊剤またはおよび保水剤として用いること
    を特徴とする加工殿粉の使用法。
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