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JPS5948964B2 - 人乳に類似した育児用乳の製造法 - Google Patents
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JPS5948964B2 - 人乳に類似した育児用乳の製造法 - Google Patents

人乳に類似した育児用乳の製造法

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JPS5948964B2
JPS5948964B2 JP107878A JP107878A JPS5948964B2 JP S5948964 B2 JPS5948964 B2 JP S5948964B2 JP 107878 A JP107878 A JP 107878A JP 107878 A JP107878 A JP 107878A JP S5948964 B2 JPS5948964 B2 JP S5948964B2
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JP
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casein
milk
protein
precipitate
supernatant
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英雄 千葉
隆造 佐々木
正明 吉川
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Snow Brand Milk Products Co Ltd
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【発明の詳細な説明】 本発明は人乳に類似した育児用乳の製造法に関する。
従来から育児用乳の組成をより人乳に近づけるために蛋
白質、糖質、脂肪、ミネラル、ビタミンなどの組成につ
いて種々の改良が重ねられてきている。
そのうち蛋白質組成の改良の手段としては、乳清蛋白質
の補強が主として採用されてきた。
しかし、これは単に牛乳の乳清蛋白質とカゼインの配合
比を人乳のそれに近づけただけであり、蛋白質の質的な
内容の改良には到っていない。
本発明は蛋白質、特にカゼインの質的な内容の改良を行
なった、すなわちカゼインの組成を人乳のそれに近づけ
た育児用乳の製造法を提供することを目的とするもので
あって、本発明は蛋白質濃度0.5〜6%、pH7〜1
0に調整したカゼインのアルカリ金属塩溶液を0〜15
℃、に冷却した後、これに2価カチオンを添加し、生じ
た沈澱を除去した液より分離したカゼインを、蛋白質、
糖質、脂肪、ミネラル、ビタミンなどよりなる育児用乳
の製造における蛋白質のカゼイン成分として用いること
を特徴とする人乳に類似した育児用乳の製造法である。
以下本発明について詳細に説明する。
牛乳のカゼインは単一の蛋白質ではなく、主としてαS
−9β−5および゛に一カゼインよりなっている。
一方、人乳のカゼインはαS−カゼインが存在せず、主
として牛乳カゼインのβ−およびに一カゼインに類似し
た成分が含まれている。
したがって牛乳カゼインからαS−カゼインを除くかあ
るいはα8−カゼイン含量を低下せしめたカゼインを得
て、これを育児用乳の製造に用いれば、従来のものより
さらに蛋白質組成を人乳に近づけた育児用乳を得ること
ができることになる。
カゼインを各成分に分別する方法については、従来より
多くの研究者により報告されている。
例えば尿素溶液におけるカゼイン各成分の溶解度の差を
利用する方法、アルコール溶液から温度、pH、イオン
強度を変えてカゼインの各成分を分別沈澱させる方法、
カゼインの尿素溶液をセファデックスを用いたゲル沖過
によって分別する方法等があり、この他にも多くの方法
がある。
しかしながら、これらの方法は複雑な操作が必要であっ
たり、実験室レベルでの処理量を対象としているなど工
業的規模での実施が困難であり、しかも収率等の経済性
を度外視したものであった。
本発明者等は、比較的簡単な操作で安価に工業的規模で
功ゼインの各成分を分別し人乳に類似する育児用乳の製
造に適したカゼインを得ることに成功した。
すなわち、蛋白質濃度0.5〜6%、pH7〜10に調
整したカゼインのアルカリ金属塩溶液を0〜15℃、に
冷却した後、これに2価カチオンを添加することにより
β−およびに一カゼインを沈澱させることなくαS−カ
ゼインのみを選択的に沈澱させることができ、この沈澱
を除去した液よりカゼインを分離すると、αS−カゼイ
ン含量が少なく大部分がβ−およびに一カゼインよりな
る人乳に類似する育児用乳の製造に適したカゼインの得
られることを見出した。
本発明はこの知見にもとづいて完成されたものである。
本発明において用いられるカゼインのアルカリ金属塩溶
液としては、生乳、脱脂乳あるいは還元脱脂乳より等電
点沈澱法により得た酸カゼインを水に分散させ、アルカ
リ金属の水酸化物または炭酸塩(例えば水酸化ナトリウ
ム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリ
ウムなど)を加えてpH7〜10で溶解し、蛋白質濃度
0.5〜6%に調整したもの、または市販のナトリウム
カゼイネートあるいはカリウムカゼイネートを水に溶解
し、アルカリ金属塩を加えてpH7〜10で溶解し、蛋
白質濃度0.5〜6%に調整したもののいずれでも用い
ることができる。
蛋白質濃度については0.5〜6%が適当で、1〜3%
が最適である。
ここで蛋白質濃度のカゼイン成分の沈澱性に及ぼす影響
についての実、験結果を示すと第1表のとおりである。
なおこの実験におけるカゼイン溶液の温度は2℃6、p
Hは7で、沈澱物の遠心分離は8000r、 p、 m
、で10分間行なった。
なお添加する2価カチオンとしては塩化カルシウムを用
いた。
各カゼインの分別定量はディスク電気泳動法で行ない、
電気泳動後アミドブラックで染色し、対応するバンドの
ゲルを切り出し、色素抽出法で比色分析し測定した。
以下第2表〜第6表の各カゼインの分別定量も上記と同
様にして行なったものである。
なお第1表中、上清への回収率は第3表においても同じ
である。
第1表の結果から、蛋白質濃度が7%以上になるとカゼ
インがゲル化してしまい上清量が極めて少なくなり、各
成分の分離が十分に行なわれず、6%が上限であること
がわかる。
また蛋白質濃度は低い方が分離の面では良好であるが、
余り低すぎると液量が多過ぎ実際的ではなく、0.5%
以上が適当で゛ある。
pHについては7以上で10以下であればαS−カゼイ
ンの沈澱性、β−およびに一カゼインの上清への残留性
にはほとんど差がない。
pHのカゼイン成分の沈澱性に及ぼす影響についての実
験結果を図面および第2表に示す。
図面は蛋白質濃度0.5%、温度2℃、でpH5〜10
の5段階について塩化カルシウム濃度(mM)を横軸に
とり、それぞれの沈澱率(%。
蛋白質(カゼイン)の定量は280nmでの紫外線吸収
を測定することにより行なったものである。
また第2表は蛋白質濃度0.5%、温度2℃0、塩化カ
ルシウム濃度75mMでのpH7およびpH10におけ
る分析値を示すものである。
なおこの場合、沈澱物の遠心分離は800r、p、 m
、で1o分間行なった。
図面か呟pHが7から10まではグラフは非常に接近し
、沈澱率にはほとんど差がなく、しがも塩化カルシウム
濃度が50〜100mMの時が沈澱率が高いことがわか
る。
また第2表がらも、pH7と10では上清への回収率(
残留率)もほとんど差がないことがわかる。
そしてpH11以上ではαS−カゼインが殆ど沈澱せず
分離の面で適当でない。
実際上はpH7が最適である。
温度については0〜15℃、に保つのがよい。
温度のカゼイン成分の沈澱性に及ぼす影響についての実
験結果を示すと第3表に示すとおりである。
この実験は蛋白質濃度0.5%、pH7、塩化カルシウ
ム濃度75mMで温度を変えて行ない、沈澱物の遠心分
離は8000r、 pom、で10分間行なった。
第3表の結果から、上清へのカゼインの回収率およびそ
の純度(αS−カゼインの含量が少なく、β−およびに
一カゼインの含量の高いものを純度がすぐれているとみ
なす)の点を考えると、15℃、以下に冷却するとよい
ことが認められる。
すなわち20℃、でもカゼイン成分の分離はできるが、
上清へのカゼインの回収率がかなり低いので好ましくな
い。
0〜5℃、の冷却状態の場合は上清へのカゼインの回収
率が最も良好であるが、αS−カゼインの上清への残存
率が15℃、の場合に比べて若干多い。
しかし沈澱として得られるαS−カゼインの純度はこの
温度帯が最も高い。
一方、15℃、の場合を見ると、上清へ残存するカゼイ
ン中のαS−カゼイン含量が最も低い。
以上のことがらβ−およびに一カゼイン混合物を必要と
する本発明の場合には0〜15℃、に保つことがよい。
本発明においてカゼインのアルカリ金属塩溶液に添加す
る2価カチオンとしては、カルシウム、マグネシウム、
バリウム、ストロンチウム、マンガン、コバルト、ニッ
ケル、銅が適当で、例えばCaC1゜、Ca(CH3C
OO)25MgC129MgSO4゜BaCl2,5r
C1゜5MnC12,CoC1゜、CuSO4,NiC
1゜などの形で用いられる。
そして食品衛生的な面からはカルシウムが最適である。
2価カチオンの至適濃度はカチオンの種類によつて異な
る。
カルシウムについては、その実験結果を第4表および第
5表に示し、その他の2価のカチオンについては、その
実験結果を第6表に示す。
第4表は蛋白質濃度0.57%、pH7、温度2℃。
で、第5表は蛋白質濃度5.3%、pH7、温度2℃、
でそれぞれCaCl2の濃度を変えて行なった実、験結
果を示すものであり、第6表は蛋白質濃度0.54%、
pH7、温度2℃、でCaCl21MgC12゜BaC
1□、 5rC1□の濃度を変えて行なった実験結果を
示すものである。
なおいずれも沈澱物の遠心分離は8000r、 p、
m、で10分間行なった。
カルシウムの場合は、第4表および第5表の上清へ残存
するカゼインの純度からみて、50〜100mMが適当
であること、そして蛋白質濃度の高い時は第5表の結果
から75〜100mMが好ましいことがわかる。
また第6表の上清へ残存するカゼインの純度から、マグ
ネシウムでは25〜50mM、バリウムでは上清へのカ
ゼインの回収率は低いが純度から100〜150mM、
ストロンチウムでは25〜75mMが適当で゛あること
がわかる。
この他の条件としては2価カチオン以外の共存塩のイオ
ン強度の影響が考えられるが、これについてはI−0,
2以下であれば分離の程度への影響はない。
また2価カチオンを加える時期および沈澱形成時間につ
いてはカゼインのアルカリ金属塩溶液が所定の温度に達
した時点で加えればよく、沈澱形成には時間を要しない
むしろ2価カチオンを加えた直後の方が遠心分離などに
より沈澱物を除去した液に残るαS−カゼイン量が少く
、純度的によりすぐれた結果が得られる。
なお上記のようにして得られたαS−カゼイン含量の少
ないカゼインを含む液に、その液量に対し等量のエタノ
ールを添加すると、さらにαS −カゼインが沈澱し、
よりαS−カゼイン含量を低下させることができる。
本発明では上記のようにして得たαS−カゼイン含量の
少なく主としてβ−およびに一カゼインよりなるカゼイ
ンを含有する液よりカゼインを分離して育児用乳の製造
におけるカゼインとして使用する。
このカゼインの分離は、例えば上記のようにして得たα
S−カゼイン含量の少なく主としてβ−および゛に一カ
ゼインよりなるカゼインを含有する液を、例えば酸の添
加による等電点沈澱、有機溶剤の添加による沈澱、中性
塩の添加による塩析、あるいは限外濾過などにより処理
することにより行なうことができる。
本発明においては、上記のようにして得たαS−カゼイ
ン含量の少なく主としてβ−およびに一カゼインよりな
るカゼインを蛋白質のカゼイン成分として用いる以外は
常法による育児用乳の製造法にしたがって目的とする育
児用乳を製造することができる。
すなわち上記のようにして得たカゼイン、および乳清蛋
白質〔例えば牛乳ホエー(チーズホエー、酸ホエー等)
、限外濾過処理牛乳ホエー、あるいは別途単離した牛乳
乳清蛋白質の溶液などを用いることができる〕に適当な
糖質、脂肪、ミネラル、ビタミンなどを添加、混合して
育児用乳を製造する。
本発明により得られる育児用乳は、従来のものに比べて
蛋白質組成が人乳に近く、乳児に対し栄養面、生理面と
もによい結果をもたらすすぐれた育児用乳である。
次に本発明の実施例を示す。
実施例 1 脱脂乳にIN塩酸を加えpH4,6に調整してカゼイン
を沈澱させる。
遠心分離をしてカゼインの沈澱を集め、この沈澱を3倍
量の水に分散させる。
これにIN水酸化ナトリウム溶液を添加してカゼインを
溶解させ、最終のpHを7に調整する。
この溶液の蛋白質濃度は約5%である。
これを2℃、に冷却し、攪拌しながら冷却した3M塩化
カルシウム溶液を液量の40分の1量添加する(塩化カ
ルシウム濃度は75mM)。
沈澱が直ちに生ずるので冷却状態を保ちつつ遠心分離を
800Or、 pom。
で10分間行なって上清と沈澱に分別する。
沈澱画分は水に分散後、IN塩酸でpH4,6とし、攪
拌を続けた後、沈澱を集めると、酸沈澱αS−カゼイン
が得られる。
上清画分はIN塩酸を加えてpH4,6に調整し、沈澱
を集めると、αS−カゼイン含量が低く主としてβ−お
よびに一カゼインよりなるカゼイン混合物が酸カゼイン
として得られる。
このようにして得られた画分のカゼインの純度は下記の
通りである。
上記の上清画分より得た酸カゼインは水洗、圧搾、磨砕
の後、通風乾燥する。
このカゼイン乾燥粉末1部と食用乳糖1.97部とに水
30部を加え、均一に分散させて懸濁液とする。
これに炭酸水素ナトリウム0.05部を加え、加熱して
液温を50〜60℃、に保ちつつ攪拌してカゼインおよ
び乳糖を溶解させる。
この溶液に脂溶性ビタミンを添加した植物油3.19部
および脱塩ホエー粉末(脱塩率63%)8.43部を加
え、液温を50〜60℃、に保持しつつ攪拌して均一に
分散、溶解させる。
若干の不純物を濾過して除去し、その後加熱殺菌(98
〜105℃、で2秒)し、さらにホモゲナイザーで乳化
後、固形分濃度40%までエバポレーターで濃縮し、噴
霧乾燥する。
このようにして得られた粉末にビタミン、ミネラルその
他の微量栄養素を添加混合して育児用粉乳製品を得た。
実施例 2 市販のナトリウムカゼイネートを蛋白質濃度0.5%に
なるように水に溶解する。
これをIN水酸化ナトリウム溶液あるいはIN塩酸でp
Hを7に調整後、15℃、に冷却する。
これに3M塩化カルシウム溶液を液量の40分の1量攪
拌しながら添加する(塩化カルシウム濃度は75mM)
沈澱が直ちに生ずるので、温度を15℃、に保ちつつ遠
心分離を800Or、 p、 m、で10分間行なって
上清と沈澱とに分ける。
上清および沈澱は実施例1を同様にして酸カゼインの状
態で捕集する。
得られた両分のカゼインの純度は下記のとおりである。
上記の上清画分より得たカゼインは水洗、圧搾、磨砕の
後、通風乾燥する。
この乾燥カゼイン粉末1部と食用乳糖5.94部とに水
30部を加え、均一に分散させて懸濁液とする。
これに炭酸水素ナトリウム0.05部を加え加熱して液
温を50〜60℃、に保ちつつ攪拌してカゼインおよび
乳糖を溶解させる。
この溶液に脂溶性のビタミンを添加した植物油2.9部
および限外沖過膜処理ホエー粉末(限外6枚膜を用いて
ホエーを固形分として1.8倍に濃縮乾燥したもの)3
.73部を加え、液温を50〜60℃、に保持しつつ攪
拌して均一に分散、溶解させる。
若干の不純物を瀘過して除去し、その後加熱殺菌(98
〜105℃、で2秒)し、これにビタミン、ミネラルそ
の他の微量栄養素を添加混合し、さらにホモゲナイザー
で乳化して育児用乳を得た。
実施例 3 溶液の蛋白質濃度的5%を0.5%とする以外は実施例
1に記載したと同様にしてカゼインを分別した。
得られた画分のカゼインの純度は下記の通りである。
上清画分より得た酸カゼインは水洗、圧搾、磨砕の後、
通風乾燥する。
実施例1におけるカゼイン乾燥粉末および植物油の代り
に上記のようにして得たカゼイン乾燥粉末および植物油
と乳脂肪の混合物(植物油:乳脂肪−18ニア)を用い
る以外は実施例1に記載したと同様にして育児用乳を得
た。
【図面の簡単な説明】
図面はpHのカゼイン成分の沈澱性に及ぼす影響を示す
図である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 蛋白質濃度0.5〜6%、pH7〜10に調整した
    カゼインのアルカリ金属塩溶液を0〜15℃、に冷却し
    た後、これに2価カチオンを添加し、生じた沈澱を除去
    した液より分離したカゼインを、蛋白質、糖質、脂肪、
    ミネラル、ビタミンなどよりなる育児用乳の製造におけ
    る蛋白質のカゼイン成分として用いることを特徴とする
    人乳に類似した育児用乳の製造法。
JP107878A 1978-01-11 1978-01-11 人乳に類似した育児用乳の製造法 Expired JPS5948964B2 (ja)

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EP2063722B1 (en) * 2006-08-30 2017-05-03 Prolacta Bioscience, Inc. Methods of obtaining sterile milk and compositions thereof

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