JPS6123239B2 - - Google Patents
Info
- Publication number
- JPS6123239B2 JPS6123239B2 JP55179276A JP17927680A JPS6123239B2 JP S6123239 B2 JPS6123239 B2 JP S6123239B2 JP 55179276 A JP55179276 A JP 55179276A JP 17927680 A JP17927680 A JP 17927680A JP S6123239 B2 JPS6123239 B2 JP S6123239B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- grease
- surfactant
- item
- electrical contacts
- contacts
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
Landscapes
- Lubricants (AREA)
Description
本発明は電気接点用グリース、さらに詳しく
は、特に卑金属電気接点、例えば、銅摺動接点な
どに適用することにより、従来、貴金属や高融点
金属などの高価な金属を必要とする電気接点にお
いても、卑金属接点の使用を可能とする電気接点
用グリースに関する。 卑金属は耐蝕性が低く、また、高温で酸化しや
すいため、ある種の電気接点では電気接触抵抗を
きわめて低く保つ必要上、耐蝕性の高い貴金段を
用いたり、高温での使用にたえるよう、高融点金
属などの高価な金属が用いられているが、これら
を卑金属で置き換えることができれば、省資源省
エネルギーの面から非常に望ましいことである。 一方、従来、電気接点摺動面の潤滑剤として潤
滑グリースが用いられており、ことに、ベース油
に増稠剤として脂肪酸リチウム石鹸を添加したゲ
ル状のグリースおよびこれらと揮発性溶剤を合し
たスプレー塗布用のグリースは、銅のような卑金
属をおかすこともなく、比較的高温でも適用で
き、かつ、電気アークで無機物や半導体を生成し
て電気接触を害することがないので、これらによ
つて卑金属接点に高い耐蝕性や耐高温性を付与す
れば、貴金属や高融点金属の接点と置き換えが可
能と考えられる。 しかしながら、かかる脂肪酸リチウム石鹸を増
稠剤としてグリースも、90〜120℃の高温環境に
長時間放置すると膠化してワニス状に硬くなり、
接触圧をかけても押しつぶされず、これが電気接
触を妨げると共に潤滑剤としての働きも妨げ、ま
た、低電流接点ではノイズ発生の原因となる問題
を有している。さらに、ゲル状のグリースではそ
の粘着性により、また、スプレー塗装用のグリー
スは塗布時に発泡するので均一な厚さで塗布する
ことが難しい。ために、余分に塗布されたグリー
スは電気アークにより炭化し、これがスイツチ等
の絶縁破壊を早期に引き起し、塗布不足では接点
の摩耗、腐蝕を充分に防ぐことができない問題が
ある。したがつて、単に、従来の潤滑グリースを
卑金属操点に塗布しても、貴金属や高融点金属の
接点に置き換えることは困難である。 本発明者らは、電気接点用のグリースについて
種々研究を重ねる間に、特定の脂肪酸リチウム石
鹸を増稠剤とし、これに特定の界面活性剤を配合
すると、従来の潤滑グリースの問題点、欠点を解
消した、貴金属や高融点金属の接点を必要とする
分野でも、卑金属接点の使用を可能にする潤滑グ
リースが得られることを見出し、本発明を完成す
るにいたつた。 すなわち、本発明は、炭素数14〜24の脂肪酸の
リチウム石鹸を増稠剤とし、該脂肪酸の炭素数と
等しい炭素数を有し、かつ、不飽和結合を有する
長鎖炭化水素基を疎水基として含有するHLBが
4〜12の界面活性剤を配合してなり、これに揮発
性溶剤を加えた電気接点用グリースを提供するも
のである。 本発明においては、該界面活性剤の配合によ
り、グリースの高温放置による膠化が防止でき、
接点面での吸着、造膜作用が向上し、水にとけに
くい、かつ、水や油を通しにくい、電気固有抵抗
が油より低い吸着膜を接点面で形成でき、また、
すぐれた分散、消泡作用を示すので均一な塗布が
できる。さらに、該界面活性剤の疎水基の炭素数
と脂肪酸リチウム石鹸の脂肪酸の炭素数を一致さ
せることにより、接点面で形成された吸着膜がす
ぐれた耐摩耗性を発揮する。その結果、本発明の
電気接点用グリースは銅接点などの卑金属接点面
において水(湿気)や酸素などの外部腐蝕要因を
遮蔽する耐摩耗性の、電気接触抵抗の低い吸着膜
を形成するので、従来、貴金属接点でしか満足で
きなかつた0.1mA下の電流接点などにも卑金属接
点の使用を可能する。また、本発明の電気接点用
グリースは所望の厚さで均一に塗布でき、形成し
た油膜はその一部が削りとられても周辺から油が
滲出して油膜を補修する性質を有し、従来のグリ
ースにおける不均一塗布によつて生じる種々の問
題を解消でき、外部腐蝕要因により腐蝕しやすい
卑金属接点でもすぐれた防錆、耐摩耗性を発揮
し、スイツチの信頼性、耐久性を向上させる。さ
らに、本発明の電気接点用グリースは120℃の高
温に200時間以上放置しても膠化せず、また、プ
ラスチツク成型表面上に塗布しても油がしみ込み
がたく、界面で長時間安定な油膜を形成するの
で、卑金属接点に限らず、120℃程度の高温で使
用するスイツチや制御機器のプラスチツク摺動部
やその他各種金属、プラスチツク摺動部などの潤
滑グリースとして使用できる。 かくして、本発明の電気接点用グリースは、基
本的に、ベース油、該脂肪酸リチウム石鹸増稠剤
および該界面活性剤の混合物に揮発性溶剤を加え
たスプレー塗布用グリースである。 用いるベース油は特に限定するものではなく、
通常用いられるものいずれでもよくいが、長期保
存性の関係から鉱油系のもの、例えば、α−オレ
フイ合成油、流動パラフインなどが挙げられる。 また、増稠剤として用いる炭素数14〜24の脂肪
酸のリチウム石鹸としては、例えば、ステアリン
酸リチウム石鹸(リチウムステアレートまたはリ
チウムヒドロキシステアレート)が挙げられる。
これはベース油と増稠剤混合物中、10〜30%(重
量%、以下同じ)配合される。 増稠剤の脂肪酸の炭素数と等しい炭素数を有
し、かつ、不飽和結合を有する長鎖炭化水素基を
疎水基として含有する、HLBが4〜12の界面活
性剤としては、例えば、炭素数14〜24の不飽和脂
肪酸のソルビタンエステル(例えば、ソルビタン
モノオレエートなど)炭素数14〜24の不飽和脂肪
酸残基を少なくとも1つ有するホスフアチジルコ
リン、ホスフアチジルエタノールアミン、ホスフ
アチジルイノシトール、ホスフアチジルセリンの
ようなグリセロリン脂質などの、親水基として多
価アルコールまたはその誘導体を含有するものが
挙げられる。これらは単独でも2種以上併用して
もよいが、いずれの場合も、その主な疎水基の炭
素数が増稠剤である脂肪酸リチウム石鹸の炭素数
と一致するように選択する。例えば、該界面活性
剤として、アセトンで精製処理した大豆レシチン
を用いることができるが、これはグリセロリン脂
質の混合物で、その主な疎水基の炭素数は18であ
り、この場合、増稠剤としてはステアリン酸リチ
ウム石鹸を用いる。これらは、ベース油および増
稠剤混合物全量に対して0.1〜50%、配合され
る。 揮発性溶剤は通常用いるトリクロロトリフルオ
ロエタン、クロロフルオロカーボン類でよい。揮
発性溶剤は塗布後に蒸発してグリースから除去さ
れてしまうものであり、その配合量は特に限定す
るものではなく、グリースがスプレー塗布に適す
る粘度となるような範囲から適宜選択できるが、
作業衛生上の観点から、被配合物重量の約10倍以
下が好ましい。 本発明の電気接点用グリースは常法に従つて所
望の成分を混合することによつて製造でき、要す
れば、スプレー塗布用に、加圧スプレー缶に密封
する。また、所望により、本発明の電気接点用グ
リースには、酸化防止剤のような他の添加剤を添
加することもできる。 本発明の電気接点用グリースは常法に従つて卑
金属電気接点、スイツチや制御機器のプラスチツ
ク摺動部、その他の金属、プラスチツク摺動部な
どに均一な厚さで作業性よく塗布することができ
る。 つぎに実施例および比較例を挙げて、さらに本
発明を詳しく説明する。 実施例 1 成 分 重量% ステアリン酸リチウム石鹸 3.0 α−オレフイン合成油 13.6 精製大豆レシチン 0.1 トリクロロトリフルオロエタン 83.3 この処方に従い、常法によりスプレー塗布用電
気接点用グリースを得た。 実施例 2 成 分 重量% ステアリン酸リチウム石鹸 3.0 α−オレフイン合成油 13.5 精製大豆レシチン 0.7 トリクロロトリフルオロエタン 82.8 この処方に従い、常法によりスプレー塗布用電
気接点用グリースを得た。 実施例 3 成 分 重量% ステアリン酸リチウム石鹸 3.0 α−オレフイン合成油 13.6 ソルビタンモノオレエート 0.1 トリクロロトリフルオロエタン 83.3 この処方に従い、常法によりスプレー塗布用電
気接点用グリースを得た。 比較例 1 成 分 重量% ステアリン酸リチウム石鹸 3.0 α−オレフイン合成油 13.7 トリクロロトリフルオロエタン 83.3 この処方に従い、常法によりスプレー塗布用グ
リースを得た。 比較例 2 成 分 重量% ステアリン酸リチウム石鹸 20.0 α−オレフイン合成油 80.0 この処方に従い、常法によりゲル状グリースを
得た。 比較例 3 成 分 重量% ステアリン酸リチウム石鹸 3.0 α−オレフイン合成油 13.6 ジパルミトイルホスフアチジル エタノールアミン 0.1 トリクロロトリフルオロエタン 83.3 この処方に従い、常法によりスプレー塗布用グ
リースを得た。 比較例 4 成 分 重量% ステアリン酸リチウム石鹸 3.0 α−オレフイン合成油 13.6 ソルビタンステアレート 0.1 トリクロロトリフルオロエタン 83.3 この処方に従い、常法によりスプレー塗布用グ
リースを得た。 比較例 5 成 分 重量% ステアリン酸リチウム石鹸 3.0 α−オレフイン合成油 13.6 オレオイルザルコシンナトリウム 0.1 トリクロロトリフルオロエタン 83.3 この処方に従い、常法によりスプレー塗布用グ
リースを得た。 得られたグリースの性能を調べるため、つぎの
試験を行つた。 (1) 卑金属接点グリースとしての性能 (イ) 通電耐久性 各グリースを塗布した同様な銅接点スイツ
チを用い、20Aでスイツチの開閉操作をくり
返し、つぎの基準に従つて通電耐久性を評価
した。 〇:40万回の開閉操作くり返しで異常なし。 △:10万回の開閉操作くり返しまで異常な
し。 ×:開閉操作くり返し5万回以下した耐久性
を示さない。 (ロ) 高温安定性 清浄な銅板に各グリースご塗布し、120℃
の温度に保持し、その性状を評価した。 〇:120℃、200時間保持しても銅板、グリー
ス共に変化しない。 ×:80℃、24時間後、グリースの性状、接点
金属とをに変化。 (ハ) 耐蝕性 清浄な銅板に各グリースを塗布、70℃、95
%RH下、72時間保持して銅板の腐蝕状態を
観察した。 〇:銅板は試験開始前のものと変化なかつ
た。 ×:銅板が褐色に腐蝕された。 (2) 耐樹脂性 ABS、ポリカーボネートの標準成型品に各
グリースを塗布し、応力亀裂テストを行ない、
グリースを塗布しない標準成形品と比較して限
界応力の低下を測定した。 〇:限界応力低下せず。 ×:限界応力を低下させる。 (3) 塗布性能 各グリースををスプレーガンを用いて銅板上
に塗布し、均一塗布性と吸着性をみた。 〇:発泡せず、均一に塗布でき、3時間流水で
洗つても塗布膜は変化しない。 △:均一に塗布できるが、塗布膜が流水で剥離
しやすい。 ×:均一に塗布できず、塗布膜が不安定。 結果を第1表に示す。
は、特に卑金属電気接点、例えば、銅摺動接点な
どに適用することにより、従来、貴金属や高融点
金属などの高価な金属を必要とする電気接点にお
いても、卑金属接点の使用を可能とする電気接点
用グリースに関する。 卑金属は耐蝕性が低く、また、高温で酸化しや
すいため、ある種の電気接点では電気接触抵抗を
きわめて低く保つ必要上、耐蝕性の高い貴金段を
用いたり、高温での使用にたえるよう、高融点金
属などの高価な金属が用いられているが、これら
を卑金属で置き換えることができれば、省資源省
エネルギーの面から非常に望ましいことである。 一方、従来、電気接点摺動面の潤滑剤として潤
滑グリースが用いられており、ことに、ベース油
に増稠剤として脂肪酸リチウム石鹸を添加したゲ
ル状のグリースおよびこれらと揮発性溶剤を合し
たスプレー塗布用のグリースは、銅のような卑金
属をおかすこともなく、比較的高温でも適用で
き、かつ、電気アークで無機物や半導体を生成し
て電気接触を害することがないので、これらによ
つて卑金属接点に高い耐蝕性や耐高温性を付与す
れば、貴金属や高融点金属の接点と置き換えが可
能と考えられる。 しかしながら、かかる脂肪酸リチウム石鹸を増
稠剤としてグリースも、90〜120℃の高温環境に
長時間放置すると膠化してワニス状に硬くなり、
接触圧をかけても押しつぶされず、これが電気接
触を妨げると共に潤滑剤としての働きも妨げ、ま
た、低電流接点ではノイズ発生の原因となる問題
を有している。さらに、ゲル状のグリースではそ
の粘着性により、また、スプレー塗装用のグリー
スは塗布時に発泡するので均一な厚さで塗布する
ことが難しい。ために、余分に塗布されたグリー
スは電気アークにより炭化し、これがスイツチ等
の絶縁破壊を早期に引き起し、塗布不足では接点
の摩耗、腐蝕を充分に防ぐことができない問題が
ある。したがつて、単に、従来の潤滑グリースを
卑金属操点に塗布しても、貴金属や高融点金属の
接点に置き換えることは困難である。 本発明者らは、電気接点用のグリースについて
種々研究を重ねる間に、特定の脂肪酸リチウム石
鹸を増稠剤とし、これに特定の界面活性剤を配合
すると、従来の潤滑グリースの問題点、欠点を解
消した、貴金属や高融点金属の接点を必要とする
分野でも、卑金属接点の使用を可能にする潤滑グ
リースが得られることを見出し、本発明を完成す
るにいたつた。 すなわち、本発明は、炭素数14〜24の脂肪酸の
リチウム石鹸を増稠剤とし、該脂肪酸の炭素数と
等しい炭素数を有し、かつ、不飽和結合を有する
長鎖炭化水素基を疎水基として含有するHLBが
4〜12の界面活性剤を配合してなり、これに揮発
性溶剤を加えた電気接点用グリースを提供するも
のである。 本発明においては、該界面活性剤の配合によ
り、グリースの高温放置による膠化が防止でき、
接点面での吸着、造膜作用が向上し、水にとけに
くい、かつ、水や油を通しにくい、電気固有抵抗
が油より低い吸着膜を接点面で形成でき、また、
すぐれた分散、消泡作用を示すので均一な塗布が
できる。さらに、該界面活性剤の疎水基の炭素数
と脂肪酸リチウム石鹸の脂肪酸の炭素数を一致さ
せることにより、接点面で形成された吸着膜がす
ぐれた耐摩耗性を発揮する。その結果、本発明の
電気接点用グリースは銅接点などの卑金属接点面
において水(湿気)や酸素などの外部腐蝕要因を
遮蔽する耐摩耗性の、電気接触抵抗の低い吸着膜
を形成するので、従来、貴金属接点でしか満足で
きなかつた0.1mA下の電流接点などにも卑金属接
点の使用を可能する。また、本発明の電気接点用
グリースは所望の厚さで均一に塗布でき、形成し
た油膜はその一部が削りとられても周辺から油が
滲出して油膜を補修する性質を有し、従来のグリ
ースにおける不均一塗布によつて生じる種々の問
題を解消でき、外部腐蝕要因により腐蝕しやすい
卑金属接点でもすぐれた防錆、耐摩耗性を発揮
し、スイツチの信頼性、耐久性を向上させる。さ
らに、本発明の電気接点用グリースは120℃の高
温に200時間以上放置しても膠化せず、また、プ
ラスチツク成型表面上に塗布しても油がしみ込み
がたく、界面で長時間安定な油膜を形成するの
で、卑金属接点に限らず、120℃程度の高温で使
用するスイツチや制御機器のプラスチツク摺動部
やその他各種金属、プラスチツク摺動部などの潤
滑グリースとして使用できる。 かくして、本発明の電気接点用グリースは、基
本的に、ベース油、該脂肪酸リチウム石鹸増稠剤
および該界面活性剤の混合物に揮発性溶剤を加え
たスプレー塗布用グリースである。 用いるベース油は特に限定するものではなく、
通常用いられるものいずれでもよくいが、長期保
存性の関係から鉱油系のもの、例えば、α−オレ
フイ合成油、流動パラフインなどが挙げられる。 また、増稠剤として用いる炭素数14〜24の脂肪
酸のリチウム石鹸としては、例えば、ステアリン
酸リチウム石鹸(リチウムステアレートまたはリ
チウムヒドロキシステアレート)が挙げられる。
これはベース油と増稠剤混合物中、10〜30%(重
量%、以下同じ)配合される。 増稠剤の脂肪酸の炭素数と等しい炭素数を有
し、かつ、不飽和結合を有する長鎖炭化水素基を
疎水基として含有する、HLBが4〜12の界面活
性剤としては、例えば、炭素数14〜24の不飽和脂
肪酸のソルビタンエステル(例えば、ソルビタン
モノオレエートなど)炭素数14〜24の不飽和脂肪
酸残基を少なくとも1つ有するホスフアチジルコ
リン、ホスフアチジルエタノールアミン、ホスフ
アチジルイノシトール、ホスフアチジルセリンの
ようなグリセロリン脂質などの、親水基として多
価アルコールまたはその誘導体を含有するものが
挙げられる。これらは単独でも2種以上併用して
もよいが、いずれの場合も、その主な疎水基の炭
素数が増稠剤である脂肪酸リチウム石鹸の炭素数
と一致するように選択する。例えば、該界面活性
剤として、アセトンで精製処理した大豆レシチン
を用いることができるが、これはグリセロリン脂
質の混合物で、その主な疎水基の炭素数は18であ
り、この場合、増稠剤としてはステアリン酸リチ
ウム石鹸を用いる。これらは、ベース油および増
稠剤混合物全量に対して0.1〜50%、配合され
る。 揮発性溶剤は通常用いるトリクロロトリフルオ
ロエタン、クロロフルオロカーボン類でよい。揮
発性溶剤は塗布後に蒸発してグリースから除去さ
れてしまうものであり、その配合量は特に限定す
るものではなく、グリースがスプレー塗布に適す
る粘度となるような範囲から適宜選択できるが、
作業衛生上の観点から、被配合物重量の約10倍以
下が好ましい。 本発明の電気接点用グリースは常法に従つて所
望の成分を混合することによつて製造でき、要す
れば、スプレー塗布用に、加圧スプレー缶に密封
する。また、所望により、本発明の電気接点用グ
リースには、酸化防止剤のような他の添加剤を添
加することもできる。 本発明の電気接点用グリースは常法に従つて卑
金属電気接点、スイツチや制御機器のプラスチツ
ク摺動部、その他の金属、プラスチツク摺動部な
どに均一な厚さで作業性よく塗布することができ
る。 つぎに実施例および比較例を挙げて、さらに本
発明を詳しく説明する。 実施例 1 成 分 重量% ステアリン酸リチウム石鹸 3.0 α−オレフイン合成油 13.6 精製大豆レシチン 0.1 トリクロロトリフルオロエタン 83.3 この処方に従い、常法によりスプレー塗布用電
気接点用グリースを得た。 実施例 2 成 分 重量% ステアリン酸リチウム石鹸 3.0 α−オレフイン合成油 13.5 精製大豆レシチン 0.7 トリクロロトリフルオロエタン 82.8 この処方に従い、常法によりスプレー塗布用電
気接点用グリースを得た。 実施例 3 成 分 重量% ステアリン酸リチウム石鹸 3.0 α−オレフイン合成油 13.6 ソルビタンモノオレエート 0.1 トリクロロトリフルオロエタン 83.3 この処方に従い、常法によりスプレー塗布用電
気接点用グリースを得た。 比較例 1 成 分 重量% ステアリン酸リチウム石鹸 3.0 α−オレフイン合成油 13.7 トリクロロトリフルオロエタン 83.3 この処方に従い、常法によりスプレー塗布用グ
リースを得た。 比較例 2 成 分 重量% ステアリン酸リチウム石鹸 20.0 α−オレフイン合成油 80.0 この処方に従い、常法によりゲル状グリースを
得た。 比較例 3 成 分 重量% ステアリン酸リチウム石鹸 3.0 α−オレフイン合成油 13.6 ジパルミトイルホスフアチジル エタノールアミン 0.1 トリクロロトリフルオロエタン 83.3 この処方に従い、常法によりスプレー塗布用グ
リースを得た。 比較例 4 成 分 重量% ステアリン酸リチウム石鹸 3.0 α−オレフイン合成油 13.6 ソルビタンステアレート 0.1 トリクロロトリフルオロエタン 83.3 この処方に従い、常法によりスプレー塗布用グ
リースを得た。 比較例 5 成 分 重量% ステアリン酸リチウム石鹸 3.0 α−オレフイン合成油 13.6 オレオイルザルコシンナトリウム 0.1 トリクロロトリフルオロエタン 83.3 この処方に従い、常法によりスプレー塗布用グ
リースを得た。 得られたグリースの性能を調べるため、つぎの
試験を行つた。 (1) 卑金属接点グリースとしての性能 (イ) 通電耐久性 各グリースを塗布した同様な銅接点スイツ
チを用い、20Aでスイツチの開閉操作をくり
返し、つぎの基準に従つて通電耐久性を評価
した。 〇:40万回の開閉操作くり返しで異常なし。 △:10万回の開閉操作くり返しまで異常な
し。 ×:開閉操作くり返し5万回以下した耐久性
を示さない。 (ロ) 高温安定性 清浄な銅板に各グリースご塗布し、120℃
の温度に保持し、その性状を評価した。 〇:120℃、200時間保持しても銅板、グリー
ス共に変化しない。 ×:80℃、24時間後、グリースの性状、接点
金属とをに変化。 (ハ) 耐蝕性 清浄な銅板に各グリースを塗布、70℃、95
%RH下、72時間保持して銅板の腐蝕状態を
観察した。 〇:銅板は試験開始前のものと変化なかつ
た。 ×:銅板が褐色に腐蝕された。 (2) 耐樹脂性 ABS、ポリカーボネートの標準成型品に各
グリースを塗布し、応力亀裂テストを行ない、
グリースを塗布しない標準成形品と比較して限
界応力の低下を測定した。 〇:限界応力低下せず。 ×:限界応力を低下させる。 (3) 塗布性能 各グリースををスプレーガンを用いて銅板上
に塗布し、均一塗布性と吸着性をみた。 〇:発泡せず、均一に塗布でき、3時間流水で
洗つても塗布膜は変化しない。 △:均一に塗布できるが、塗布膜が流水で剥離
しやすい。 ×:均一に塗布できず、塗布膜が不安定。 結果を第1表に示す。
【表】
この結果から明らかなごとく、本発明の電気接
点用グリースは特定の増稠剤、界面活性剤を配合
したことにより、従来の潤滑グリースのような膠
化、不均一塗布などの問題もなく、卑金属接点に
適用することにより、従来、貴金属や高融点金属
などを必要とする電気接点においても、卑金属接
点の使用を可能とすることができる。
点用グリースは特定の増稠剤、界面活性剤を配合
したことにより、従来の潤滑グリースのような膠
化、不均一塗布などの問題もなく、卑金属接点に
適用することにより、従来、貴金属や高融点金属
などを必要とする電気接点においても、卑金属接
点の使用を可能とすることができる。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 炭素数14〜24の脂肪酸のリチウム石鹸を増稠
剤とし、該脂肪酸の炭素数と等しい炭素数を有
し、かつ、不飽和結合を有する長鎖炭化水素基を
疎水基として含有するHLB4〜12の界面活性剤と
揮発性溶剤を配合したことを特徴とする電気接点
用グリース。 2 該界面活性剤が親水基として多価アルコール
またはその誘導体を含有するものである前記第1
項の電気接点用グリース。 3 該界面活性剤がグリセロリン脂質である前記
第2項の電気接点用グリース。 4 グリセロリン脂質として大豆レシチンを用い
る前記3項の電気接点用グリース。 5 該界面活性剤がソルビタンエステルである前
記第2項の電気接点用グリース。 6 該揮発性溶剤がトリクロロトリフルオロエタ
ンである前記第1項の電気接点用グリース。 7 該揮発性溶剤がクロロフルオロカーボンであ
る前記第1項の電気接点用グリース。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17927680A JPS57108196A (en) | 1980-12-17 | 1980-12-17 | Lubricating grease |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17927680A JPS57108196A (en) | 1980-12-17 | 1980-12-17 | Lubricating grease |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS57108196A JPS57108196A (en) | 1982-07-06 |
| JPS6123239B2 true JPS6123239B2 (ja) | 1986-06-04 |
Family
ID=16063003
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP17927680A Granted JPS57108196A (en) | 1980-12-17 | 1980-12-17 | Lubricating grease |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS57108196A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2008123460A1 (ja) * | 2007-04-03 | 2008-10-16 | The Furukawa Electric Co., Ltd. | 電気接点材料、その製造方法、及び電気接点 |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| BR9304049A (pt) * | 1992-11-12 | 1994-05-17 | Lubrizol Corp | Composição de graxa e método para aumentar o ponto de gotejamento de uma graxa. |
| WO2020095359A1 (ja) * | 2018-11-06 | 2020-05-14 | 協同油脂株式会社 | 耐剥離剤およびそれを含有する潤滑剤組成物 |
| EP4186965B1 (en) * | 2020-07-22 | 2025-11-19 | JTEKT Corporation | Raw material of grease, method for producing raw material of grease, method for producing grease, and grease |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| SU515818A1 (ru) * | 1971-07-20 | 1976-05-30 | Государственный Научно-Исследовательский И Проектный Институт Сплавов И Обработки Цветных Металлов | Сплав на основе меди |
-
1980
- 1980-12-17 JP JP17927680A patent/JPS57108196A/ja active Granted
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2008123460A1 (ja) * | 2007-04-03 | 2008-10-16 | The Furukawa Electric Co., Ltd. | 電気接点材料、その製造方法、及び電気接点 |
| US8283032B2 (en) | 2007-04-03 | 2012-10-09 | Furukawa Electric Co., Ltd. | Electric contact material, method for manufacturing the electric material, and electric contact |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS57108196A (en) | 1982-07-06 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US5364544A (en) | Grease for a slide contact | |
| CA2277062A1 (en) | Corrosion resistant lubricants, greases and gels | |
| JP2007326996A (ja) | 電気接点用潤滑組成物 | |
| US5156756A (en) | Lubricant for an electrical sliding contactor | |
| JPS5978295A (ja) | 保護潤滑剤組成物 | |
| Chudnovsky | Lubrication of electrical contacts | |
| Campbell | The lubrication of electrical contacts | |
| US4808323A (en) | Non-deleterious dry film lubricant coating composition, rubber sealing element coated therewith; and method of | |
| CN1100130C (zh) | 一种用于电触点的润滑脂 | |
| JP2007080764A (ja) | 電気接点間のアークによる損傷抑制方法 | |
| JPS6123239B2 (ja) | ||
| US5282986A (en) | Grease for a slide contact | |
| CN103305317A (zh) | 一种含油溶性聚苯胺的金属防锈复合剂及其应用 | |
| US6143700A (en) | Treating agent for electrical contacts | |
| US3981810A (en) | Grease composition | |
| JP2020076099A (ja) | 耐剥離剤およびそれを含有する潤滑剤組成物 | |
| US20060210824A1 (en) | Low friction electrical contacts | |
| US4529531A (en) | Electrical contact lubricant composition and method of lubrication | |
| JPH01113481A (ja) | 溶剤および離型剤作用添加物少なくとも1種を含有する混合物およびその製法 | |
| US5405543A (en) | Grease for copper contact | |
| US2450321A (en) | Rust-inhibiting greases | |
| JP4002637B2 (ja) | 電気接点用グリース組成物 | |
| US2392102A (en) | Rust preventive composition | |
| US2791510A (en) | Rust preventive composition | |
| JPS6141959B2 (ja) |