JPS6131722B2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPS6131722B2 JPS6131722B2 JP53118979A JP11897978A JPS6131722B2 JP S6131722 B2 JPS6131722 B2 JP S6131722B2 JP 53118979 A JP53118979 A JP 53118979A JP 11897978 A JP11897978 A JP 11897978A JP S6131722 B2 JPS6131722 B2 JP S6131722B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- vinyl
- weight
- vinyl chloride
- ethylene
- copolymer
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- Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
- Polymerisation Methods In General (AREA)
Description
<産業上の利用分野>
本発明は、塩化ビニル/ビニルエステル/エチ
レン系共重合体水性分散液の製造法に関する。 更に詳しくは、熱流動性を改良した塩化ビニ
ル/ビニルエステル/エチレン系共重合体の水性
分散液の製造法に関するものである。 <従来の技術> 従来、酢酸ビニルに代表されるビニルエステ
ル、塩化ビニルおよびエチレンの共重合体水性分
散液は、耐水性、耐アルカリ性等々に優れ、接着
剤、塗料、繊維および紙加工等の幅広い用途に使
用できることが知られている。 しかし、かかる塩化ビニル/ビニルエステル/
エチレン共重合体の水性分散液において、塩化ビ
ニル耐水耐、難燃性、耐薬品性の特徴を付与する
意図で、すなわち塩化ビニル/ビニルエステル/
エチレン共重合体における塩化ビニル共重合体を
増大した場合、共重合体の分子量が低下し、熱流
動性が大きくなるという欠点が現れてくる。 例えば、塩化ビニル/ビニルエスチル/エチレ
ン共重合体水性分散液を熱可塑性樹脂の接着剤と
して用い、かかる熱可塑性樹脂にエンボス加工を
施す場合において、その製品が熱履歴を受けたさ
い、エンボス型のくづれを起し易いという問題が
生じる。また塗料のビヒクルとして用いた場合に
は分子量が低いと塗膜の強度に劣り、例えば塗膜
の耐洗浄性における強さに欠ける欠点が生じる。
また繊維のバインダーに使用する場合においても
分子量が低いとポリマーの熱流動性があり、耐熱
安定性において難点が現われる場合がある。 斯かる問題点を解決する為に、一般には、分子
中に重合しうる2個以上の二重結合を有する多官
能性モノマーを重合体または共重合体に導入し、
重合体または共重合体の分子量を増加したり、あ
るいは交叉結合させることによつて有機溶剤に不
溶のゲルを作る方法が提案されている。 例えば、特公昭52−37012号公報には溶媒抵抗
力、高温での機械特性を改良する目的で、多塩基
酸ビニルエステル類、多官能性酸のアリルエステ
ル類を交叉結合剤とした酢酸ビニル/エチレン共
重合体水性分散液が開示されている。特公昭46−
19179号公報には塩化ビニル含有量が35重量%以
下の塩化ビニル/酢酸ビニル/エチレン共重合体
水性分散液においてジビニルサクシネートまたは
グリコールジメタクリレートを全モノマーに対し
て1%までの割合で用いると分子量が増加されま
たは交叉結合が造られるという記載がある。 また特公昭42−9671号公報には熱変形性が小さ
く、かつ加工性の良好な高重合度の塩化ビニル重
合体を製造するにあたり飽和炭化水素ジオールジ
ビニルエーテル類は、二塩基酸ジアリルエステル
類を用いると有機溶剤に不溶のゲルを多量に生成
するといつたことなく、平均重合度の高められた
塩化ビニル重合体を製造し得るとしている。また
特公昭49−32787号公報にはオレフイン、ハロゲ
ン化ビニル、ビニルエステル、/及びアクリル酸
アルキルエステル或いはメタクリル酸アルキルエ
ステルの共重合体の水性分散液において共重合に
関与し得る不飽和化合物として不飽和カルボン
酸、アクリルニトリル、含有窒素不飽和化合物、
ジアリルフタレート等のアリル化合物、ジビニル
ベンゼン等のジビニル化合物が例記されている。 <発明が解決しようとする問題点> しかし、分子中に重合しうる2個以上の二重結
合を有する多官性能モノマーの全てが、重合体ま
たは共重合体の分子量を増加したり、あるいは交
叉結合させ有機溶剤に対して不溶分を作り得ると
いつたわけではなく、またたとえその目的が達成
されたとしても安定性のよい水性分散液を得るこ
とができない場合もあつて、重合体、共重合体の
種類あるいは重合体、共重合体の改質の目的に適
した多官能性モノマーの選択とその使用方法につ
いて十分に工夫する必要がある。 斯かる現状にあつて、本発明者等は塩化ビニ
ル/ビニルエステル/エチレン共重合体の基本的
な特徴点をそこなうことなく、さらに塩化ビニル
含有量の多い場合における該共重合体の熱流動性
および強度の改良につき種々検討した結果、エチ
レン加圧下の乳化重合において、共重合に供する
塩化ビニルとビニルエステルの合計量に対して
0.1〜1.0重量%の後記の〔〕式で示される二塩
基酸ジアリルエステルを共重合に供される塩化ビ
ニルおよび(または)ビニルエステルに溶解せし
めて重合系に連続的に添加し、かつ共重合に供す
る塩化ビニルおよびビニルエステルの60重量%以
上を重合中、重合系に連続的に添加する方法によ
つて製造すれば、得られた共重合体水性分散液は
熱流動性および強度が著るしく改良されることを
見い出し本発明に到つた。 本発明の目的は、上記で規定した特定条件下に
おいてはじめて達成されるものである。 逆に例えば、特公昭52−37012号公報の実施例
で用いられているトリアリルシアヌレートを本発
明になる二塩基酸ジアリルエステルの代りに用い
た場合、本発明の使用量の範囲内でベンゼン不溶
分の目的とする量は達成し得るが、得られる共重
合体の水性分散液は粗大粒子が多く、かつ保存中
に多量の沈降物が生じるという安定性の悪い水性
分散液であつた。 さらに特公昭46−19179号公報に記載のあるグ
リコールジメタアクリレートあるいはグリコール
ジアクリレート、または特公昭42−9671号公報の
実施例に記載のあるオクタデカンジオールジビニ
ルエーテル、または3官能性モノマーのトリアク
リレート、トリメタクリレート化合物を用いた場
合には本発明になる二塩基酸ジアリルエステル使
用量の範囲内ではベンゼン不溶分はもとより分子
量の増大も認められず、塩化ビニル/ビニルエス
テル/エチレン系共重合体の物性改良の目的は達
成されなかつた。 また、特公昭49−32789号公報には本発明の目
的および目的を達成するための多官能性モノマー
の選択および使用方法等については何等記載がな
く、前記例示した公知文献内容の範囲を示したに
過ぎない記載になつている。 <問題点を解決するための手段> 本発明は塩化ビニル/ビニルエステル/エチレ
ン系共重合体水性分散液を製造するにあたり、乳
化分散剤、ラジカル重合開始剤の存在下、エチレ
ン加圧下において (1) 共重合に供する塩化ビニルおよびビニルエス
テルの全量に対して0.1〜1.0重量%の一般式
〔〕 (式中、Rは炭素原子数2〜10個の炭化水素基
を表わす。)で表わされる二塩基酸ジアリルエ
ステルルをビニルエステルおよび(または)塩
化ビニル溶解せしめて重合系に連続的に添加し (2) かつ、共重合に供する塩化ビニルおよびビニ
ルエステルの60重量%以上を重合系に連続的に
添加することを特徴とする塩化ビニル20〜75重
量%、ビニルエステル15〜70重量%、およびエ
チレン5〜30重量%の組成を有し、かつベンゼ
ン不溶分が5〜60重量%である塩化ビニル/ビ
ニルエステル/エチレン系共重合体水性分散液
の製造法、および上記共重合体が、塩化ビニル
エステルおよびエチレン合計量に対して10重量
%以下のグリシジル基N−メチロール基、アル
コキシメチル基、カルボキシル基、またはヒド
ロキシアルキル基を有するビニルモノマーから
選択されたビニルモノマーの1種または2種以
上を共重合せしめた塩化ビニル/ビニルエステ
ル/エチレン系共重合体である水性分散液の製
造法に係るものである。 以下、本発明を具体的に説明する。 本発明において使用される〔〕式で表わされ
る二塩基酸ジアリルエステルは、例えばフタル
酸、イソフタル酸、テレフタル酸、フマール酸、
マレイン酸、イタコン酸、コハク酸、アジピン酸
等の二塩基酸のジアリルエステル等である。 本発明における二塩基酸ジアリルエステルの使
用量は乳化共重合に供する塩化ビニルとビニルエ
ステルの合計量に対して0.1〜1.0重量%、好まし
くは0.2〜0.8重量%である。かかる範囲内で使用
すれば本発明の塩化ビニル/ビニルエステル/エ
チレン系共重合体中に5〜60重量%、好ましくは
10〜50重量%のベンゼン不溶分を生成せしめ得
る。本発明において二塩基酸ジアリルエステルの
使用量が0.1重量%より少なければベンゼン不溶
分が5重量%未満の共重合体しか得られず、該共
重合体の物性、例えば熱流動性および強度の改良
する目的には十分に達成されない。また、その使
用量が1.0重量%より多い場合には、安定な水性
分散液は得られず、しかも共重合体はベンゼン不
溶分が60重量%を超えたものとなり、かかる共重
合体は例えば接着剤などに使用した場合加工性に
劣るものとなる。 さらに本発明において、二塩基酸ジアリルエス
テルを前記のごとく使用したビニル/ビニルエス
テル/エチレン系共重合体の水性分散液を製造す
るにあたり、重合に供する塩化ビニルおよびビニ
ルエステルの60重量%以上を重合中、重合系に連
続的に添加し、かつ二塩基酸ジアリルエステルは
塩化ビニルおよび(または)ビニルエステルに溶
解せしめ重合中、重合系に連続的に添加すること
が必要であり、この方法によつてはじめて共重合
体の組成およびベンゼン不溶分を均一に有する共
重合体と安定な水性分散液が得られる。 例えば、二塩基酸ジアリルエステルが重合開始
前に全量重合系に添加されるとか、あるいは重合
中に不均一に添加されたり、塩化ビニルおよび
(または)ビニルエテルに溶解せずに添加する
と、共重合体中のベンゼン不溶分量に再現性が得
られないばかりか、粗大粒子が多く生成し定性に
劣る水性分散液となる。 また、重合開始前に重合に供する塩化ビニルお
よびビニルエステルの合計量の40重量%より多く
のモノマーが重合系に供給される場合には、重合
開始後重合初期に生成する共重合体の組成と重合
後期に生成する共重合体の組成は大きく異なるも
のとなる。また、この場合二塩基酸ジアリルエス
テルを重合開始前に一括添加しても、また重合中
に添加するモノマーに溶解しても粗大粒子が多く
生成しやすく安定性に劣る水性分散液となる。 本発明の方法において好ましい方法についてさ
らに詳しく説明する。 すなわち、まず重合反応系に共重合に供する塩
化ビニルと酢酸ビニルの合計量の40重量%未満を
重合系に仕込み、エチレンの加圧下に重合を開始
し、残りのモノマーである60重量%以上のものを
重合反応を継続しながら重合系に出来るだけ均一
に仕込む様に行なうとともに、さらにこの場合二
塩基酸ジアリルエステルは上記の重合反応中に仕
込む塩化ビニルおよび(または)ビニルエステル
に溶解し重合に供することが好ましい。 本発明におけるビニルエステルとしては酢酸ビ
ニル、プロピオン酸ビニル、酪酸ビニル、ラウリ
ル酸ビニル、第三級カルボン酸ビニル等およびこ
れらの混合物等が例示され、なかでも酢酸ビニル
が好ましい。 本発明におけるラジカル重合開始剤としては、
一般に乳化重合に使用されるラジカル重合開始剤
を使用し得るが、特に好ましいラジカル重合開始
剤としては酸化剤と還元剤からなるいわゆるレド
ツクス系触媒がある。酸化剤としては、例えば、
過酸化水素、過硫酸アンモニウム、過硫酸カリウ
ムのような過硫酸塩、過硼酸塩などがある。また
還元剤としては、l−アスコルビン酸、重亜硫酸
ソーダ、ホルムアルデヒドナトリウムスルホキシ
レート二水塩(商品名:ロンガリツト)、グリオ
キザール重亜硫酸ソーダ、硫酸第一鉄などがあ
る。 本発明における乳化分散剤としては各種水溶性
高分子を保護コロイドとし、あるいは各種非イオ
ン系界面活性剤もしくはアニオン系界面活性剤を
乳化剤とし、これらを単独ないしは併用して用い
られる。これらの例として保護コロイドとしては
ポリビニルアルコール、部分ケン化ポリビニルア
ルコール、メチルセルロース、ヒドロキシエチル
セルロース等の繊維系誘導体等がある。 非イオン系界面活性剤としては、例えばポリオ
キシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチ
レンオクチルフエノールエーテル、ポリオキシエ
チレンノニルフエノールエーテルといつたポリオ
キシエチレンアルキルエーテルおよびポリオキシ
エチレンアルキルフエノールエーテル、ポリオキ
シエチレンソルビタンモノラウレート、ポリオキ
シエチレンソルビタンモノオレートといつたポリ
オキシエチレンソルビタン樹脂酸エステル、エチ
レンオキサイド付加量10〜80%のポリオキシエチ
レンポリオキシプロピレンブロツクコポリマー等
が例示され、アニオン系乳化剤としては例えばラ
ウリル硫酸エステルソーダ塩といつた高級アルコ
ール硫酸エステル塩、ポリオキシエチレンアルキ
ルサルフエートソーダ塩、ポリオキシエチレンア
ルキルフエニルサルフエートソーダ塩といつたポ
リオキシエチレンサルフエート塩、ソジウムアル
キルスルホサクシネートといつたジアルキルスル
ホコハク酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩等
が例示される。 また、乳化重合において、水性分散系は適切な
PH調整剤によつてPH3〜7に維持して重合するこ
とが好ましい。 PH調整剤としては、例えば重炭酸アンモニウ
ム、重炭酸ナトリウム、燐酸ニナトリウム、ピロ
リン酸ナトリウム、酢酸ナトリウム、アンモニア
水、酢酸、塩酸などが例示され、これらは一種あ
るいは二種以上を混合して用いられる。 本発明における重合温度としては例えば30〜70
℃が適当であり、また本発明の共重合体のエチレ
ン含有量5〜30重量%においては通常重合圧力15
〜150Kg/cm2のエチレン圧力が使用される。 また、本発明の製造方法は、塩化ビニル/ビニ
ルエステル/エチレン系共重合体のみならず、塩
化ビニル、ビニルエステル、エチレンに対して10
重量%以下の官能基を含有するビニルモノマーを
共重合したいわゆる反応型単量体/塩化ビニル/
ビニルエステル/エチレン系共重合体水性分散液
の製造にも適用できる。 ここで官能基を含有するビニルモノマーとして
は、例えばアクリル酸グリシジル、メタクリル酸
グリシジルのようなグリシジル基を有するビニル
モノマー、N−メチロールアクリルアミド、N−
メチロールメタアクリルアミドのようなN−メチ
ロール基を有するビニルモノマー、またはN−メ
チロール基をエチル、ブチルエーテル等のアルキ
ルエーテルにかえたアルコキシメチル基を有する
ビニルモノマー、アクリル酸、イタコン酸、マレ
レン系共重合体水性分散液の製造法に関する。 更に詳しくは、熱流動性を改良した塩化ビニ
ル/ビニルエステル/エチレン系共重合体の水性
分散液の製造法に関するものである。 <従来の技術> 従来、酢酸ビニルに代表されるビニルエステ
ル、塩化ビニルおよびエチレンの共重合体水性分
散液は、耐水性、耐アルカリ性等々に優れ、接着
剤、塗料、繊維および紙加工等の幅広い用途に使
用できることが知られている。 しかし、かかる塩化ビニル/ビニルエステル/
エチレン共重合体の水性分散液において、塩化ビ
ニル耐水耐、難燃性、耐薬品性の特徴を付与する
意図で、すなわち塩化ビニル/ビニルエステル/
エチレン共重合体における塩化ビニル共重合体を
増大した場合、共重合体の分子量が低下し、熱流
動性が大きくなるという欠点が現れてくる。 例えば、塩化ビニル/ビニルエスチル/エチレ
ン共重合体水性分散液を熱可塑性樹脂の接着剤と
して用い、かかる熱可塑性樹脂にエンボス加工を
施す場合において、その製品が熱履歴を受けたさ
い、エンボス型のくづれを起し易いという問題が
生じる。また塗料のビヒクルとして用いた場合に
は分子量が低いと塗膜の強度に劣り、例えば塗膜
の耐洗浄性における強さに欠ける欠点が生じる。
また繊維のバインダーに使用する場合においても
分子量が低いとポリマーの熱流動性があり、耐熱
安定性において難点が現われる場合がある。 斯かる問題点を解決する為に、一般には、分子
中に重合しうる2個以上の二重結合を有する多官
能性モノマーを重合体または共重合体に導入し、
重合体または共重合体の分子量を増加したり、あ
るいは交叉結合させることによつて有機溶剤に不
溶のゲルを作る方法が提案されている。 例えば、特公昭52−37012号公報には溶媒抵抗
力、高温での機械特性を改良する目的で、多塩基
酸ビニルエステル類、多官能性酸のアリルエステ
ル類を交叉結合剤とした酢酸ビニル/エチレン共
重合体水性分散液が開示されている。特公昭46−
19179号公報には塩化ビニル含有量が35重量%以
下の塩化ビニル/酢酸ビニル/エチレン共重合体
水性分散液においてジビニルサクシネートまたは
グリコールジメタクリレートを全モノマーに対し
て1%までの割合で用いると分子量が増加されま
たは交叉結合が造られるという記載がある。 また特公昭42−9671号公報には熱変形性が小さ
く、かつ加工性の良好な高重合度の塩化ビニル重
合体を製造するにあたり飽和炭化水素ジオールジ
ビニルエーテル類は、二塩基酸ジアリルエステル
類を用いると有機溶剤に不溶のゲルを多量に生成
するといつたことなく、平均重合度の高められた
塩化ビニル重合体を製造し得るとしている。また
特公昭49−32787号公報にはオレフイン、ハロゲ
ン化ビニル、ビニルエステル、/及びアクリル酸
アルキルエステル或いはメタクリル酸アルキルエ
ステルの共重合体の水性分散液において共重合に
関与し得る不飽和化合物として不飽和カルボン
酸、アクリルニトリル、含有窒素不飽和化合物、
ジアリルフタレート等のアリル化合物、ジビニル
ベンゼン等のジビニル化合物が例記されている。 <発明が解決しようとする問題点> しかし、分子中に重合しうる2個以上の二重結
合を有する多官性能モノマーの全てが、重合体ま
たは共重合体の分子量を増加したり、あるいは交
叉結合させ有機溶剤に対して不溶分を作り得ると
いつたわけではなく、またたとえその目的が達成
されたとしても安定性のよい水性分散液を得るこ
とができない場合もあつて、重合体、共重合体の
種類あるいは重合体、共重合体の改質の目的に適
した多官能性モノマーの選択とその使用方法につ
いて十分に工夫する必要がある。 斯かる現状にあつて、本発明者等は塩化ビニ
ル/ビニルエステル/エチレン共重合体の基本的
な特徴点をそこなうことなく、さらに塩化ビニル
含有量の多い場合における該共重合体の熱流動性
および強度の改良につき種々検討した結果、エチ
レン加圧下の乳化重合において、共重合に供する
塩化ビニルとビニルエステルの合計量に対して
0.1〜1.0重量%の後記の〔〕式で示される二塩
基酸ジアリルエステルを共重合に供される塩化ビ
ニルおよび(または)ビニルエステルに溶解せし
めて重合系に連続的に添加し、かつ共重合に供す
る塩化ビニルおよびビニルエステルの60重量%以
上を重合中、重合系に連続的に添加する方法によ
つて製造すれば、得られた共重合体水性分散液は
熱流動性および強度が著るしく改良されることを
見い出し本発明に到つた。 本発明の目的は、上記で規定した特定条件下に
おいてはじめて達成されるものである。 逆に例えば、特公昭52−37012号公報の実施例
で用いられているトリアリルシアヌレートを本発
明になる二塩基酸ジアリルエステルの代りに用い
た場合、本発明の使用量の範囲内でベンゼン不溶
分の目的とする量は達成し得るが、得られる共重
合体の水性分散液は粗大粒子が多く、かつ保存中
に多量の沈降物が生じるという安定性の悪い水性
分散液であつた。 さらに特公昭46−19179号公報に記載のあるグ
リコールジメタアクリレートあるいはグリコール
ジアクリレート、または特公昭42−9671号公報の
実施例に記載のあるオクタデカンジオールジビニ
ルエーテル、または3官能性モノマーのトリアク
リレート、トリメタクリレート化合物を用いた場
合には本発明になる二塩基酸ジアリルエステル使
用量の範囲内ではベンゼン不溶分はもとより分子
量の増大も認められず、塩化ビニル/ビニルエス
テル/エチレン系共重合体の物性改良の目的は達
成されなかつた。 また、特公昭49−32789号公報には本発明の目
的および目的を達成するための多官能性モノマー
の選択および使用方法等については何等記載がな
く、前記例示した公知文献内容の範囲を示したに
過ぎない記載になつている。 <問題点を解決するための手段> 本発明は塩化ビニル/ビニルエステル/エチレ
ン系共重合体水性分散液を製造するにあたり、乳
化分散剤、ラジカル重合開始剤の存在下、エチレ
ン加圧下において (1) 共重合に供する塩化ビニルおよびビニルエス
テルの全量に対して0.1〜1.0重量%の一般式
〔〕 (式中、Rは炭素原子数2〜10個の炭化水素基
を表わす。)で表わされる二塩基酸ジアリルエ
ステルルをビニルエステルおよび(または)塩
化ビニル溶解せしめて重合系に連続的に添加し (2) かつ、共重合に供する塩化ビニルおよびビニ
ルエステルの60重量%以上を重合系に連続的に
添加することを特徴とする塩化ビニル20〜75重
量%、ビニルエステル15〜70重量%、およびエ
チレン5〜30重量%の組成を有し、かつベンゼ
ン不溶分が5〜60重量%である塩化ビニル/ビ
ニルエステル/エチレン系共重合体水性分散液
の製造法、および上記共重合体が、塩化ビニル
エステルおよびエチレン合計量に対して10重量
%以下のグリシジル基N−メチロール基、アル
コキシメチル基、カルボキシル基、またはヒド
ロキシアルキル基を有するビニルモノマーから
選択されたビニルモノマーの1種または2種以
上を共重合せしめた塩化ビニル/ビニルエステ
ル/エチレン系共重合体である水性分散液の製
造法に係るものである。 以下、本発明を具体的に説明する。 本発明において使用される〔〕式で表わされ
る二塩基酸ジアリルエステルは、例えばフタル
酸、イソフタル酸、テレフタル酸、フマール酸、
マレイン酸、イタコン酸、コハク酸、アジピン酸
等の二塩基酸のジアリルエステル等である。 本発明における二塩基酸ジアリルエステルの使
用量は乳化共重合に供する塩化ビニルとビニルエ
ステルの合計量に対して0.1〜1.0重量%、好まし
くは0.2〜0.8重量%である。かかる範囲内で使用
すれば本発明の塩化ビニル/ビニルエステル/エ
チレン系共重合体中に5〜60重量%、好ましくは
10〜50重量%のベンゼン不溶分を生成せしめ得
る。本発明において二塩基酸ジアリルエステルの
使用量が0.1重量%より少なければベンゼン不溶
分が5重量%未満の共重合体しか得られず、該共
重合体の物性、例えば熱流動性および強度の改良
する目的には十分に達成されない。また、その使
用量が1.0重量%より多い場合には、安定な水性
分散液は得られず、しかも共重合体はベンゼン不
溶分が60重量%を超えたものとなり、かかる共重
合体は例えば接着剤などに使用した場合加工性に
劣るものとなる。 さらに本発明において、二塩基酸ジアリルエス
テルを前記のごとく使用したビニル/ビニルエス
テル/エチレン系共重合体の水性分散液を製造す
るにあたり、重合に供する塩化ビニルおよびビニ
ルエステルの60重量%以上を重合中、重合系に連
続的に添加し、かつ二塩基酸ジアリルエステルは
塩化ビニルおよび(または)ビニルエステルに溶
解せしめ重合中、重合系に連続的に添加すること
が必要であり、この方法によつてはじめて共重合
体の組成およびベンゼン不溶分を均一に有する共
重合体と安定な水性分散液が得られる。 例えば、二塩基酸ジアリルエステルが重合開始
前に全量重合系に添加されるとか、あるいは重合
中に不均一に添加されたり、塩化ビニルおよび
(または)ビニルエテルに溶解せずに添加する
と、共重合体中のベンゼン不溶分量に再現性が得
られないばかりか、粗大粒子が多く生成し定性に
劣る水性分散液となる。 また、重合開始前に重合に供する塩化ビニルお
よびビニルエステルの合計量の40重量%より多く
のモノマーが重合系に供給される場合には、重合
開始後重合初期に生成する共重合体の組成と重合
後期に生成する共重合体の組成は大きく異なるも
のとなる。また、この場合二塩基酸ジアリルエス
テルを重合開始前に一括添加しても、また重合中
に添加するモノマーに溶解しても粗大粒子が多く
生成しやすく安定性に劣る水性分散液となる。 本発明の方法において好ましい方法についてさ
らに詳しく説明する。 すなわち、まず重合反応系に共重合に供する塩
化ビニルと酢酸ビニルの合計量の40重量%未満を
重合系に仕込み、エチレンの加圧下に重合を開始
し、残りのモノマーである60重量%以上のものを
重合反応を継続しながら重合系に出来るだけ均一
に仕込む様に行なうとともに、さらにこの場合二
塩基酸ジアリルエステルは上記の重合反応中に仕
込む塩化ビニルおよび(または)ビニルエステル
に溶解し重合に供することが好ましい。 本発明におけるビニルエステルとしては酢酸ビ
ニル、プロピオン酸ビニル、酪酸ビニル、ラウリ
ル酸ビニル、第三級カルボン酸ビニル等およびこ
れらの混合物等が例示され、なかでも酢酸ビニル
が好ましい。 本発明におけるラジカル重合開始剤としては、
一般に乳化重合に使用されるラジカル重合開始剤
を使用し得るが、特に好ましいラジカル重合開始
剤としては酸化剤と還元剤からなるいわゆるレド
ツクス系触媒がある。酸化剤としては、例えば、
過酸化水素、過硫酸アンモニウム、過硫酸カリウ
ムのような過硫酸塩、過硼酸塩などがある。また
還元剤としては、l−アスコルビン酸、重亜硫酸
ソーダ、ホルムアルデヒドナトリウムスルホキシ
レート二水塩(商品名:ロンガリツト)、グリオ
キザール重亜硫酸ソーダ、硫酸第一鉄などがあ
る。 本発明における乳化分散剤としては各種水溶性
高分子を保護コロイドとし、あるいは各種非イオ
ン系界面活性剤もしくはアニオン系界面活性剤を
乳化剤とし、これらを単独ないしは併用して用い
られる。これらの例として保護コロイドとしては
ポリビニルアルコール、部分ケン化ポリビニルア
ルコール、メチルセルロース、ヒドロキシエチル
セルロース等の繊維系誘導体等がある。 非イオン系界面活性剤としては、例えばポリオ
キシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチ
レンオクチルフエノールエーテル、ポリオキシエ
チレンノニルフエノールエーテルといつたポリオ
キシエチレンアルキルエーテルおよびポリオキシ
エチレンアルキルフエノールエーテル、ポリオキ
シエチレンソルビタンモノラウレート、ポリオキ
シエチレンソルビタンモノオレートといつたポリ
オキシエチレンソルビタン樹脂酸エステル、エチ
レンオキサイド付加量10〜80%のポリオキシエチ
レンポリオキシプロピレンブロツクコポリマー等
が例示され、アニオン系乳化剤としては例えばラ
ウリル硫酸エステルソーダ塩といつた高級アルコ
ール硫酸エステル塩、ポリオキシエチレンアルキ
ルサルフエートソーダ塩、ポリオキシエチレンア
ルキルフエニルサルフエートソーダ塩といつたポ
リオキシエチレンサルフエート塩、ソジウムアル
キルスルホサクシネートといつたジアルキルスル
ホコハク酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩等
が例示される。 また、乳化重合において、水性分散系は適切な
PH調整剤によつてPH3〜7に維持して重合するこ
とが好ましい。 PH調整剤としては、例えば重炭酸アンモニウ
ム、重炭酸ナトリウム、燐酸ニナトリウム、ピロ
リン酸ナトリウム、酢酸ナトリウム、アンモニア
水、酢酸、塩酸などが例示され、これらは一種あ
るいは二種以上を混合して用いられる。 本発明における重合温度としては例えば30〜70
℃が適当であり、また本発明の共重合体のエチレ
ン含有量5〜30重量%においては通常重合圧力15
〜150Kg/cm2のエチレン圧力が使用される。 また、本発明の製造方法は、塩化ビニル/ビニ
ルエステル/エチレン系共重合体のみならず、塩
化ビニル、ビニルエステル、エチレンに対して10
重量%以下の官能基を含有するビニルモノマーを
共重合したいわゆる反応型単量体/塩化ビニル/
ビニルエステル/エチレン系共重合体水性分散液
の製造にも適用できる。 ここで官能基を含有するビニルモノマーとして
は、例えばアクリル酸グリシジル、メタクリル酸
グリシジルのようなグリシジル基を有するビニル
モノマー、N−メチロールアクリルアミド、N−
メチロールメタアクリルアミドのようなN−メチ
ロール基を有するビニルモノマー、またはN−メ
チロール基をエチル、ブチルエーテル等のアルキ
ルエーテルにかえたアルコキシメチル基を有する
ビニルモノマー、アクリル酸、イタコン酸、マレ
【表】
次に窒素およびエチレンで反応器をパージした
後、塩化ビニルを1643g仕込みさらにエチレンを
加え圧力を60Kg/cm2にし、8重量%の過硫酸アン
モニウム水溶液を加え重合を開始した。重合温度
は50℃になるように調節した。次に塩化ビニル
4225g、酢酸ビニル4436gおよびイソフタル酸ジ
アリル30.1gの混合モノマーを5時間にわたり一
定速度で添加した。重合時間7時間で未反応酢酸
ビニルが0.3%迄減少したところで冷却し、未反
応エチレンを排出した。 得られた塩化ビニル/酢酸ビニル/エチレン系
共重合体水性分散液の固型分は51重量%で100メ
ツユ金網でろ過できない粗大粒子は13ppmであ
り、また放置中に沈降物の生じない安定な水性分
散液であつた。 共重合体の組成は塩化ビニル 40重量%、酢酸
ビニル 42重量%およびエチレン 18重量%であ
つた。 また共重合体のベンゼン不溶分は21重量%であ
つた。 実施例 2 実施例1におけるイソフタル酸ジアリルの代り
にフタル酸ジアリルを72.2gを用いた他は実施例
1と同様に重合を行なつた。 得られた塩化ビニル/酢酸ビニル/エチレン系
共重合体はベンゼン不溶分を36重量%含有し、か
つまた実施例1と同様に粗大粒子の少ない安定な
水性分散液が得られた。 実施例 3 耐圧反応器に下記のものを仕込んだ。
後、塩化ビニルを1643g仕込みさらにエチレンを
加え圧力を60Kg/cm2にし、8重量%の過硫酸アン
モニウム水溶液を加え重合を開始した。重合温度
は50℃になるように調節した。次に塩化ビニル
4225g、酢酸ビニル4436gおよびイソフタル酸ジ
アリル30.1gの混合モノマーを5時間にわたり一
定速度で添加した。重合時間7時間で未反応酢酸
ビニルが0.3%迄減少したところで冷却し、未反
応エチレンを排出した。 得られた塩化ビニル/酢酸ビニル/エチレン系
共重合体水性分散液の固型分は51重量%で100メ
ツユ金網でろ過できない粗大粒子は13ppmであ
り、また放置中に沈降物の生じない安定な水性分
散液であつた。 共重合体の組成は塩化ビニル 40重量%、酢酸
ビニル 42重量%およびエチレン 18重量%であ
つた。 また共重合体のベンゼン不溶分は21重量%であ
つた。 実施例 2 実施例1におけるイソフタル酸ジアリルの代り
にフタル酸ジアリルを72.2gを用いた他は実施例
1と同様に重合を行なつた。 得られた塩化ビニル/酢酸ビニル/エチレン系
共重合体はベンゼン不溶分を36重量%含有し、か
つまた実施例1と同様に粗大粒子の少ない安定な
水性分散液が得られた。 実施例 3 耐圧反応器に下記のものを仕込んだ。
【表】
次に窒素およびエチレンで反応器をパージした
後塩化ビニルを2346g仕込み、エチレンを加え圧
力を45Kg/cm2にし、8重量%の過硫酸アンモニウ
ム水溶液を加え重合を開始し、重合温度は50℃に
なるように調節した。 次に塩化ビニル5474g、酢酸ビニル2554gおよ
びフタル酸ジアリル72.2gの混合モノマーおよび
水1000gにN−メチロールアクリルアミド250g
溶解した水溶液を、それぞれ2つの供給口より5
時間にわたり一定速度で供給した。 重合時間6.5時間で未反応酢酸ビニルが0.3%迄
減少したところで冷却し未反応エチレンを排出し
た。 得られた塩化ビニル/酢酸ビニル/エチレン/
N−メチロールアクリルアミド系共重合体の水性
分散液の固型分は51.2重量%で100メツシユ金網
でろ過できない粗大粒子は10ppmであり、また
放置中に沈降物の生じない安定な水性分散液であ
つた。 共重合体の組成は塩化ビニル60重量%、酢酸ビ
ニル28重量%、エチレン10重量%およびN−メチ
ロールアクリルアミド2重量%であつた。また共
重合体のベンゼン不溶分は39重量%であつた。 実施例 4 耐圧反応器に下記のものを仕込んだ。
後塩化ビニルを2346g仕込み、エチレンを加え圧
力を45Kg/cm2にし、8重量%の過硫酸アンモニウ
ム水溶液を加え重合を開始し、重合温度は50℃に
なるように調節した。 次に塩化ビニル5474g、酢酸ビニル2554gおよ
びフタル酸ジアリル72.2gの混合モノマーおよび
水1000gにN−メチロールアクリルアミド250g
溶解した水溶液を、それぞれ2つの供給口より5
時間にわたり一定速度で供給した。 重合時間6.5時間で未反応酢酸ビニルが0.3%迄
減少したところで冷却し未反応エチレンを排出し
た。 得られた塩化ビニル/酢酸ビニル/エチレン/
N−メチロールアクリルアミド系共重合体の水性
分散液の固型分は51.2重量%で100メツシユ金網
でろ過できない粗大粒子は10ppmであり、また
放置中に沈降物の生じない安定な水性分散液であ
つた。 共重合体の組成は塩化ビニル60重量%、酢酸ビ
ニル28重量%、エチレン10重量%およびN−メチ
ロールアクリルアミド2重量%であつた。また共
重合体のベンゼン不溶分は39重量%であつた。 実施例 4 耐圧反応器に下記のものを仕込んだ。
【表】
次に窒素およびエチレンで反応器をパージした
後塩化ビニルを1193gを仕込み、エチレンを加え
圧力を55Kg/cm2にし、8重量%の過硫酸アンモニ
ウム水溶液を加え重合を開始し、重合温度は50℃
になるように調節した。 次に塩化ビニル4771g、酢酸ビニル4404gおよ
びフタル酸ジアリル55gの混合モノマーおよび水
1000gに2−ヒドロキシエチルアクリレート260
g溶解した水溶液をそれぞれ2つの供給口より5
時間にわたり一定速度で供給した。 重合時間7時間で未反応酢酸ビニルが0.3重量
%迄減少したところで冷却し未反応エチレンを排
出した。 得られた塩化ビニル/酢酸ビニル/エチレン/
2−ヒドロキシエチルアクリレート系共重合体の
水性分散液の固型分は52.6重量%で100メツシユ
金網でろ過できない粗大粒子は7ppmであり、ま
た放置中に沈降物の生じない安定な水性分散液で
あつた。 共重合体の組成は塩化ビニル42重量%、酢酸ビ
ニル40重量%、エチレン16重量%および2−ヒド
ロキシエチルアクリレート2重量%であつた。ま
た共重合体のベンゼン不溶分は22重量%であつ
た。 比較例 1 実施例1においてイソフタル酸ジアリルを除い
た他は実施例1と同様に重合を行なつた。 得られた共重合体の分散液は実施例1と同様に
粒大粒子も少ない安定な水性分散液であつたが共
重合体のベンゼン不溶分は0.6重量%であつた。 比較例 2 実施例3においてフタル酸ジアリルを除いた他
は実施例3と同様に重合を行なつた。 得られた共重合体の分散液は実施例3と同様に
粒大粒子は少ない安定な水性分散液であつたが、
共重合体のベンゼン不溶分は1.6重量%であつ
た。 比較例 3 実施例1のイソフタル酸ジアリルの代りに同量
のトリアリルシアヌレートを用いた他は、実施例
1と同様に重合を行なつた。得られた共重合体
16.8重量%のベンゼン不溶分を有していたが、水
性分散液は100メツシユ金網でろ過出来ない多量
の粒大粒子を約2000ppm含有し、かつ沈降物の
発生する安定性に劣る水性分散液であつた。 比較例 4〜12 イソフタル酸ジアリルの代りに第1表に示す多
官能モノマーを用いた他は実施例1と同様に重合
を行なつた。 これ等比較例4〜12の共重合体の水性分散液は
第1表に示すように共重合体のベンゼン不溶分は
比較例1と有意な差のないものであつた。 比較例 13 実施例1において塩化ビニル、酢酸ビニルおよ
びイソフタル酸ジアリル全量を重合前に仕込み、
重合を行なつたところ重合途中で重合圧力が異常
に上昇し、また生成水性分散液も粗大粒子が多く
ろ過することが困難であつた。 比較例 14 実施例1において重合開始前に仕込んだ1726g
の酢酸ビニルに30.1gのイソフタル酸ジアリルを
溶解して重合開始前に添加した他は実施例1と同
様に重合を行なつた。得られた共重合体のベンゼ
ン不溶分は10重量%であつたが生成水性分散液は
ろ過が困難であり、放置中に沈降物が発生する安
定性に劣るものであつた。 尚、実施例、比較例の共重合体のベンゼン不溶
分は共重合体1gを70℃ベンゼン100gで3時間
溶解し、その後300メツシユ金網でろ過し、ろ過
できない共重合体の量を測定することにより求め
た。 参考例 1 実施例1、2、3、4および比較例1、2の共
重合体の高化式フローテスター(島津製作所301
型)による共重合体の流動曲線を第1図に示す。 測定条件は、ダイス口径1mm、口長2mmを用い
余熱10分後、付加圧力10Kg/cm2、上昇速度6℃/
分で80℃より測定を行なつた。 第1図に示すように共重合体中にベンゼン不溶
分を有する実施例1、2、3、4の流動性は、ベ
ンゼン不溶分を少しか有さない比較例1、2の共
重合体が比較的低温から大きな流動性を示すのに
比較して著しく改良されている。また、比較例4
〜12の共重合体の流動曲線を第1図に示すが、比
較例1とほとんど同じ共重合体の流動性を示し
た。 参考例 2 実施例1、2、4および比較例1、4の共重合
体水性分散液を用いて各々について下記に示す塗
料配合で顔料容積濃度40%の合成樹脂エマルジヨ
ン塗料を作製した。 塗料配合(部:重量部を示す。) ナトロゾル250HR、2%水溶液(ヒドロキシエチ
ルセルロース) 225部 ノプコNDW(消泡剤) 3部 タモール850(カルボキシル化陰イオン界面活性
剤のナトリウム塩) 6部 エマルゲン911(ポリオキシエチレンノニルフエ
ールエーテル) 4部 モニン乳剤 2部 テキサノール 10部 エチレングリコール 25部 二酸化チタン 150部 炭酸カルシウム 150部 カオリンクレー 50部 水 115部 共重合体の水性分散液(固型分55重量%) 360部 これらの塗料の塗膜の耐洗浄性の試験を合成樹
脂エマルジヨンペイントのJIS K 5663に準処し
て測定した。ただし、こする面に流しておく0.5
%の石鹸水の代りに、より厳しい条件の促進試験
としてミガキ砂(洗浄用市販クレンザー)の2%
水溶液を使用した。 塗膜の耐洗浄性に関する試験結果を第2表に示
すか、本発明の実施例1、2、4を用いた合成樹
脂エマルジヨン塗料は卓越した耐洗浄性を示し、
優れた塗膜強度を有していた。 参考例 3 軟質塩化ビニル樹脂シート厚さ0.2mmに実施例
3、比較例2の各々につき共重合体水性分散液を
15g/m2(固型分換算)の割合で塗布し、130℃で
3分間下引き乾燥し、基布(綿太アヤ9A)と共
に塩化ビニル樹脂シート側のロール温度180℃の
エンボスロールを通して接着し、エンボス加工を
施こした塩化ビニルレザーを製造した。 実施例3を接着剤として製造された塩化ビニル
レザーはエンボスの型がきれいに出ていたが、比
較例2を接着剤として製造された塩化ビニルレザ
ーはエンボスの型がきれいに出ておらずエンボス
の型くづれがあつた。 また、上記各々の塩化ビニルレザーを幅2.5cm
にサンプリングして、常態時および耐熱処理時
(100℃で24時間放置)につきオートグラフを使用
して180度方向剥離強度を測定した塩化ビニルレ
ザーの接着強度の結果を第3表に示す。 第3表に示すように、比較例2を接着剤とした
塩化ビニルレザーは、実施例3を接着剤とした塩
化ビニルレザーに比較して、常態時強度は特に耐
熱処理強度において劣るものであつた。
後塩化ビニルを1193gを仕込み、エチレンを加え
圧力を55Kg/cm2にし、8重量%の過硫酸アンモニ
ウム水溶液を加え重合を開始し、重合温度は50℃
になるように調節した。 次に塩化ビニル4771g、酢酸ビニル4404gおよ
びフタル酸ジアリル55gの混合モノマーおよび水
1000gに2−ヒドロキシエチルアクリレート260
g溶解した水溶液をそれぞれ2つの供給口より5
時間にわたり一定速度で供給した。 重合時間7時間で未反応酢酸ビニルが0.3重量
%迄減少したところで冷却し未反応エチレンを排
出した。 得られた塩化ビニル/酢酸ビニル/エチレン/
2−ヒドロキシエチルアクリレート系共重合体の
水性分散液の固型分は52.6重量%で100メツシユ
金網でろ過できない粗大粒子は7ppmであり、ま
た放置中に沈降物の生じない安定な水性分散液で
あつた。 共重合体の組成は塩化ビニル42重量%、酢酸ビ
ニル40重量%、エチレン16重量%および2−ヒド
ロキシエチルアクリレート2重量%であつた。ま
た共重合体のベンゼン不溶分は22重量%であつ
た。 比較例 1 実施例1においてイソフタル酸ジアリルを除い
た他は実施例1と同様に重合を行なつた。 得られた共重合体の分散液は実施例1と同様に
粒大粒子も少ない安定な水性分散液であつたが共
重合体のベンゼン不溶分は0.6重量%であつた。 比較例 2 実施例3においてフタル酸ジアリルを除いた他
は実施例3と同様に重合を行なつた。 得られた共重合体の分散液は実施例3と同様に
粒大粒子は少ない安定な水性分散液であつたが、
共重合体のベンゼン不溶分は1.6重量%であつ
た。 比較例 3 実施例1のイソフタル酸ジアリルの代りに同量
のトリアリルシアヌレートを用いた他は、実施例
1と同様に重合を行なつた。得られた共重合体
16.8重量%のベンゼン不溶分を有していたが、水
性分散液は100メツシユ金網でろ過出来ない多量
の粒大粒子を約2000ppm含有し、かつ沈降物の
発生する安定性に劣る水性分散液であつた。 比較例 4〜12 イソフタル酸ジアリルの代りに第1表に示す多
官能モノマーを用いた他は実施例1と同様に重合
を行なつた。 これ等比較例4〜12の共重合体の水性分散液は
第1表に示すように共重合体のベンゼン不溶分は
比較例1と有意な差のないものであつた。 比較例 13 実施例1において塩化ビニル、酢酸ビニルおよ
びイソフタル酸ジアリル全量を重合前に仕込み、
重合を行なつたところ重合途中で重合圧力が異常
に上昇し、また生成水性分散液も粗大粒子が多く
ろ過することが困難であつた。 比較例 14 実施例1において重合開始前に仕込んだ1726g
の酢酸ビニルに30.1gのイソフタル酸ジアリルを
溶解して重合開始前に添加した他は実施例1と同
様に重合を行なつた。得られた共重合体のベンゼ
ン不溶分は10重量%であつたが生成水性分散液は
ろ過が困難であり、放置中に沈降物が発生する安
定性に劣るものであつた。 尚、実施例、比較例の共重合体のベンゼン不溶
分は共重合体1gを70℃ベンゼン100gで3時間
溶解し、その後300メツシユ金網でろ過し、ろ過
できない共重合体の量を測定することにより求め
た。 参考例 1 実施例1、2、3、4および比較例1、2の共
重合体の高化式フローテスター(島津製作所301
型)による共重合体の流動曲線を第1図に示す。 測定条件は、ダイス口径1mm、口長2mmを用い
余熱10分後、付加圧力10Kg/cm2、上昇速度6℃/
分で80℃より測定を行なつた。 第1図に示すように共重合体中にベンゼン不溶
分を有する実施例1、2、3、4の流動性は、ベ
ンゼン不溶分を少しか有さない比較例1、2の共
重合体が比較的低温から大きな流動性を示すのに
比較して著しく改良されている。また、比較例4
〜12の共重合体の流動曲線を第1図に示すが、比
較例1とほとんど同じ共重合体の流動性を示し
た。 参考例 2 実施例1、2、4および比較例1、4の共重合
体水性分散液を用いて各々について下記に示す塗
料配合で顔料容積濃度40%の合成樹脂エマルジヨ
ン塗料を作製した。 塗料配合(部:重量部を示す。) ナトロゾル250HR、2%水溶液(ヒドロキシエチ
ルセルロース) 225部 ノプコNDW(消泡剤) 3部 タモール850(カルボキシル化陰イオン界面活性
剤のナトリウム塩) 6部 エマルゲン911(ポリオキシエチレンノニルフエ
ールエーテル) 4部 モニン乳剤 2部 テキサノール 10部 エチレングリコール 25部 二酸化チタン 150部 炭酸カルシウム 150部 カオリンクレー 50部 水 115部 共重合体の水性分散液(固型分55重量%) 360部 これらの塗料の塗膜の耐洗浄性の試験を合成樹
脂エマルジヨンペイントのJIS K 5663に準処し
て測定した。ただし、こする面に流しておく0.5
%の石鹸水の代りに、より厳しい条件の促進試験
としてミガキ砂(洗浄用市販クレンザー)の2%
水溶液を使用した。 塗膜の耐洗浄性に関する試験結果を第2表に示
すか、本発明の実施例1、2、4を用いた合成樹
脂エマルジヨン塗料は卓越した耐洗浄性を示し、
優れた塗膜強度を有していた。 参考例 3 軟質塩化ビニル樹脂シート厚さ0.2mmに実施例
3、比較例2の各々につき共重合体水性分散液を
15g/m2(固型分換算)の割合で塗布し、130℃で
3分間下引き乾燥し、基布(綿太アヤ9A)と共
に塩化ビニル樹脂シート側のロール温度180℃の
エンボスロールを通して接着し、エンボス加工を
施こした塩化ビニルレザーを製造した。 実施例3を接着剤として製造された塩化ビニル
レザーはエンボスの型がきれいに出ていたが、比
較例2を接着剤として製造された塩化ビニルレザ
ーはエンボスの型がきれいに出ておらずエンボス
の型くづれがあつた。 また、上記各々の塩化ビニルレザーを幅2.5cm
にサンプリングして、常態時および耐熱処理時
(100℃で24時間放置)につきオートグラフを使用
して180度方向剥離強度を測定した塩化ビニルレ
ザーの接着強度の結果を第3表に示す。 第3表に示すように、比較例2を接着剤とした
塩化ビニルレザーは、実施例3を接着剤とした塩
化ビニルレザーに比較して、常態時強度は特に耐
熱処理強度において劣るものであつた。
【表】
【表】
【表】
<発明の効果>
本発明により流動性が改良された塩化ビニル/
ビニルエステル/エチレン系共重合体水性分散液
の新規な製造法が提供される。
ビニルエステル/エチレン系共重合体水性分散液
の新規な製造法が提供される。
縦軸はプランジヤー降下量(拡大率15倍、mm)
横軸は温度(℃)を示す。 曲線1は比較例1および4〜12、曲線2は比較
例2、曲線3は実施例1および実施例4、曲線4
は実施例2、曲線5は実施例3の各共重合体の流
動曲線を示す。
横軸は温度(℃)を示す。 曲線1は比較例1および4〜12、曲線2は比較
例2、曲線3は実施例1および実施例4、曲線4
は実施例2、曲線5は実施例3の各共重合体の流
動曲線を示す。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 塩化ビニル/ビニルエステル/エチレン系共
重合体水性分散液を製造するにあたり、乳化分散
剤、ラジカル重合開始剤の存在下、エチレン加圧
下において (i) 共重合に供する塩化ビニルおよびビニルエス
テルの全量に対して0.1〜1.0重量%の下記の一
般式〔〕で表わされる二塩基酸ジアリルエス
テルをビニルエステルおよび(または)塩化ビ
ニルに溶解せしめて重合系に連続的に添加し (ii) かつ、共重合に供する塩化ビニルおよびビニ
ルエステルの60重量%以上を重合系に連続的に
添加することを特徴とする塩化ビニル20〜75重
量%、ビニルエステル15〜70重量%、およびエ
チレン5〜30重量%の組成を有し、かつベンゼ
ン不溶分が5〜60重量%であることを特徴とす
る塩化ビニル/ビニルエステル/エチレン系共
重合体水性分散液の製造法。 (式中、Rは炭素原子数2〜10個の炭化水素基
を表わす。) 2 塩化ビニル、ビニルエステルおよびエチレン
の合計量に対して10重量%以下のグリシジル基、
N−メチロール基、アルコキシメチル基、カルボ
キシル基、またはヒドロキシアルキル基を有する
ビニルモノマーから選択されたビニルモノマーの
1種または2種以上を共重合せしめることを特徴
とする特許請求の範囲第1項記載の水性分散液の
製造法。
Priority Applications (4)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11897978A JPS5545738A (en) | 1978-09-26 | 1978-09-26 | Preparation of aqueous suspension of copolymer |
| GB7932178A GB2030996B (en) | 1978-09-26 | 1979-09-17 | Process for producing aqueous emulsions of vinyl chloride/vinyl ester/ethylene copolymer |
| US06/078,138 US4299941A (en) | 1978-09-26 | 1979-09-24 | Process for producing aqueous emulsions of vinyl chloride/vinyl ester/ethylene copolymer |
| DE19792938967 DE2938967A1 (de) | 1978-09-26 | 1979-09-26 | Verfahren zur herstellung waessriger vinylchlorid-vinylester-aethylen-copolymerisatemulsionen und ihre verwendung |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11897978A JPS5545738A (en) | 1978-09-26 | 1978-09-26 | Preparation of aqueous suspension of copolymer |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5545738A JPS5545738A (en) | 1980-03-31 |
| JPS6131722B2 true JPS6131722B2 (ja) | 1986-07-22 |
Family
ID=14750006
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11897978A Granted JPS5545738A (en) | 1978-09-26 | 1978-09-26 | Preparation of aqueous suspension of copolymer |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS5545738A (ja) |
-
1978
- 1978-09-26 JP JP11897978A patent/JPS5545738A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS5545738A (en) | 1980-03-31 |
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