JPS6131759B2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPS6131759B2 JPS6131759B2 JP7404183A JP7404183A JPS6131759B2 JP S6131759 B2 JPS6131759 B2 JP S6131759B2 JP 7404183 A JP7404183 A JP 7404183A JP 7404183 A JP7404183 A JP 7404183A JP S6131759 B2 JPS6131759 B2 JP S6131759B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- chromium
- tanning
- chromate
- acid
- alumina hydrate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Treatment And Processing Of Natural Fur Or Leather (AREA)
Description
本発明はクロム酸塩を含有するアルミナ水和物
よりクロム−アルミニウム系鞣剤の製法に関す
る。 現在、周知のように、鞣剤としては色々と提案
され、かつ使用されているが主としてクロム鞣剤
とタンニン鞣剤が汎用されている。 クロム鞣剤は古くよりその鞣し効果が著しくす
ぐれているために使用されてきたものであり、
種々の塩基度およびクロム含有量の差異に基づく
各種の塩基性硫酸クロムが知られている。 しかし、かかる効果的はクロム鞣剤においても
幾つかの欠点が時代の要請と共に指摘されてきて
いるが、その欠点の1つに近年公害規制の強化に
つれて鞣し排水中のクロム、皮革スラツジ中のク
ロムが大きな問題となり、これの処理、対策が要
求され、種々の研究がなされている。 この対策には (1) クロム含有排水をクロム鞣し工程に戻して使
用するいわゆる循環使用方式。 (2) クロムの吸着をよくする鞣剤を使用するいわ
ゆる高吸着性クロム鞣剤使用方式。 (3) クロムを必要最小量使用し、他の鞣剤を併用
する方式 等が提案され、一部実施されている。 他の欠点として、これはクロム化合物であるが
故の特質であるが、鞣し皮革の3価クロムによる
着色が残り、皮革の染色性に難点となることであ
る。 このような問題に鑑み、全くクロム化合物を用
いないアルミニウム鞣剤、ジルコニウム鞣剤等が
提案されてきたが、その鞣し効果に劣るために代
替するまでには至つていない。従つて、現在前記
(3)の方法のうちクロム−アルミニウム系鞣剤が採
用されている。その1つは、ポーランドで開発さ
れたもので、これは重クロム酸ソーダ、硫酸アル
ミニウム、重亜硫酸ソーダ、ギ酸(塩)の反応生
成物と言われているが、反応系が極めて複雑なた
めに品質の安定に難点があると共に、重亜硫酸ソ
ーダの一部が反応中に分解して6価クロムの還元
の不備と塩基度の調整を困難にするなどの問題点
が多い。また一方ジルコニウム−アルミニウム−
クロムの三元系鞣剤の製造法が提案されている。
(特公昭42−471号)。この中で前駆体としてアル
ミニウム−クロム系混合物が記載されているが、
アルミニウムがクロミニウムに比して多く、その
製造においては水酸化物の生成が起り易いのみな
らず、それ自体の鞣し効果は余り期待し得ないも
のである。 本発明は叙上の事実に鑑み、クロム−アルミニ
ウム系鞣剤の製造に関し、原料及び製造の両面か
ら最も工業的に有利な方法を知見し、かつ品質的
にも優れているものを開発し本発明を完成するに
至つた。 すなわち、本発明の要旨とするところは、クロ
ム酸塩を含有するアルミナ水和物に酸を添加して
溶解し、次いで還元剤を加え6価クロムを還元し
たる後、アルカリ剤で中和して高塩基化すること
を特徴とするクロム−アルミニウム系鞣剤の製法
にかかるものである。 本発明において出発原料たるクロム酸塩を含有
するアルミナ水和物は、クロム酸塩製造工程で副
生するものを有効利用することが最も合理的で有
利であり、特にクロム鉱石からのクロム酸ソーダ
製造工程では、その製造の如何によつて多量のア
ルミナ水和物が副生するものが好適である。すな
わち、このアルミナ水和物は一般に含水率が高
く、その性質上多量の6価クロムを含有している
が、この分離は殆んど完全を期し難く、この処分
に多くの問題をかかえている。すなわち、クロム
酸ソーダはクロム鉱石、ソーダ源および石灰など
の充填剤を混合した調合物を酸化焙焼し、これを
水で浸出して製造されるが、近時、石灰充填剤を
加えない焙焼法や酸化雰囲気におけるクロム鉱酸
とアルカリとの直接溶融法による製造法が次第に
採用されるようになつてきた。これらの方法では
浸出工程でクロム鉱石中のアルミナ分がクロム酸
アルカリと共にアルミン酸アルカリとして多量に
溶解するのでクロム酸アルカリ浸出液を中和して
アルミナ分をアルミナ水和物として不溶化し分離
する工程が必要である。従つてこの工程で副生す
るアルミナ水和物はクロム酸アルカリを含有する
沈殿状のものであり、洗浄或はクロム酸アルカリ
の添加によつてCr2O3/Al2O3比が適宜調整でき
本発明の方法において最も好適な原料となる。 出発原料であるクロム酸塩を含有するアルミナ
水和物はその組成は重量比重量比07≦Cr2O3/
Al2O3≦3の範囲にあることが望ましく、従つて
工業的に有利に製造するに当り上記のアルミナ水
和物を利用するが、その場合、上記クロム酸塩製
造工程からの副生物をそのまま使用できる場合は
勿論のこと、必要に応じて、上記組成範囲に調整
できることは当然である。 このような上記の理由を考慮すると、出発原料
は他の調整手段、即ち、クロム酸塩または重クロ
ム酸塩とアルミナ水和物を混合したものを用いる
ことができることは言うまでもない。 なお、本発明でアルミナ水和物に含有するクロ
ム酸塩というのは単クロム酸アルカリ、重クロム
酸アルカリあるいは三酸化クロムのいずれか1種
または2種以上含んだものを意味する。 次に、かかるクロム酸塩を含有するアルミナ水
和物に酸を添加して溶解する。酸としては硫酸、
塩酸の使用が好ましい。この時の反応はクロム酸
塩を含有するアルミナ水和物を単クロム酸酸ソー
ダ・水酸化アルミニウムの混合物、酸を硫酸とし
て示せば次の(1)、(2)式で表わすことができる。 2Na2CrO4+H2SO4→Na2Cr2O7・2H2O+Na2SO4 (1) 2Al(OH)3+3H2SO4→Al2(SO4)3+6H2O (2) この場合、硫酸の添加量は(1)、(2)式で示される
化学量論量で良い。酸の添加は不溶性の水酸化ア
ルミニウムを溶解性のあるアルミニウム塩にする
ために不可欠の条件である。 次に、酸の添加後(1)式で示される6価クロム
(Na2Cr2O7・2H2O)を還元する。この時使用す
る還元剤は、亜硫酸ガス、重亜硫酸ソーダ等の無
機還元剤、グルコース、とうみつ、アルラジド類
等の有機還元剤のいずれでも良くこの反応は、亜
硫酸ガスの場合: Na2Cr2O7・2H2O+3SO2→2Cr(OH)SO4+Na2SO4+H2O (3) グルコースの場合: 4Na2Cr2O7・2H2O+12H2SO4+C6H12O6→ 8Cr(OH)SO4+4Na2SO4+6CO2+22H2O (4) で示され、この時の生成物は塩基性硫酸クロムで
あり、塩基度33.3%のクロム鞣剤に相当するもの
である。 次に(2)式で示される硫酸アルミニウム〔Al2
(SO4)3〕は鞣皮性がなくアルカリ剤を添加し高塩
基化し鞣皮性を与えなければならない。この時の
アルカリ剤は中和して高塩基化させるものであれ
ば特に限定ないが、苛性アルカリ、炭酸アルカ
リ、重炭酸アルカリ、あるいはアルミン酸ソーダ
等が使用できる。これらのうちできるだけ穏やか
なアルカリ剤が操業上好ましいことから重炭酸ア
ルカリが特にすぐれている。例えば重炭酸ソーダ
を使用して塩基度33.3%にする反応は Al2(SO4)3+2NaHCO3→2Al(OH)SO4+Na2SO4+2CO2 (5) で示される。 なお高塩基化操業中に水酸化アルミニウムの生
成を防止し所定の塩基度にするため、カルボン酸
化合物の添加が望ましい。カルボン酸化合物は周
知のように高塩基化する際のOH基のマスキング
剤として用いるものであり例えばギ酸、酢酸、シ
ユウ酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、フ
タル酸、酒石酸、クエン酸または乳酸等があげら
れ、また、それらはアルカリ金属塩、アルカリ土
類金属塩またはアンモニウム塩であつてもよく、
少くとも1種または2種以上を適宜選択する。 アルカリ剤は常温ないし80℃の温度条件下徐々
に添加中和させて高塩基化する。 次いで、アルカリ剤添加終了後は暫時塾成を続
け要すれば過した後、常法により噴霧乾燥して
粒状に製品化する。製品粒度は冷水に溶解し得る
40メツシユ通過程度が好適であるがこれに限定さ
れない。 本発明によつて得られるクロム−アルミニウム
系鞣剤の組成は多くの場合次の割合(重量%) Cr2O3:2〜25%好ましくは7〜20% Al2O3:2〜25%好ましくは5〜16% 塩基度:20〜55%好ましくは28〜50% かくして得られる本発明のクロム−アルミニウ
ム系鞣剤はアルミニウム鞣剤単独のなめし革の耐
熱性をクロムで改善し、しかも排水中のクロムを
少くとも従来法の1/8程度以下にし、クロム汚染
負荷量を大幅に減少する効果を有するものである
が、列挙すると下記の利点を有する。 クロムの使用量を低減でき排水中のクロム量
が低下する。 クロム鞣剤とアルミ鞣剤のそれぞれの特性を
もつ鞣剤即ち耐熱性がクロム鞣剤なめし革とほ
ぼ同程度で、かつなめし革の色調がクロム鞣剤
なめし革よりも白味があり、染色性が良好とな
る。 最終的に柔軟性があり、銀面の微細度が良好
でしかも染色性に優れたなめし革が得られる。 本発明で得られるクロム−アルミニウム系鞣剤
の使用法については通常のクロム鞣剤と基本的に
は何ら異るところはなく、なめし作業の繁雑さは
全くない。 かくして、本発明により、処分に困却している
クロム酸塩製造工程から副生するクロム酸塩を含
有するアルミナ水和物を効果的に有価なクロム−
アルミニウム系鞣剤として再生利用できることに
なる。 以下実施例、試験例を挙げて本発明を具体的に
説明する。 実施例 1 クロム鉱石のアルカリ酸化焙焼物を水で浸出し
て得られるクロム酸ソーダの浸出液
〔Na2CrO427.7%、溶存アルミン酸ソーダ1.7%
(Al2O3として)〕に硫酸を添加して中和し、アル
ミナ水和物の沈殿を生成させ、これを過分離し
て下記組成のクロム酸ソーダを含有するアルミナ
水和物を得た。
よりクロム−アルミニウム系鞣剤の製法に関す
る。 現在、周知のように、鞣剤としては色々と提案
され、かつ使用されているが主としてクロム鞣剤
とタンニン鞣剤が汎用されている。 クロム鞣剤は古くよりその鞣し効果が著しくす
ぐれているために使用されてきたものであり、
種々の塩基度およびクロム含有量の差異に基づく
各種の塩基性硫酸クロムが知られている。 しかし、かかる効果的はクロム鞣剤においても
幾つかの欠点が時代の要請と共に指摘されてきて
いるが、その欠点の1つに近年公害規制の強化に
つれて鞣し排水中のクロム、皮革スラツジ中のク
ロムが大きな問題となり、これの処理、対策が要
求され、種々の研究がなされている。 この対策には (1) クロム含有排水をクロム鞣し工程に戻して使
用するいわゆる循環使用方式。 (2) クロムの吸着をよくする鞣剤を使用するいわ
ゆる高吸着性クロム鞣剤使用方式。 (3) クロムを必要最小量使用し、他の鞣剤を併用
する方式 等が提案され、一部実施されている。 他の欠点として、これはクロム化合物であるが
故の特質であるが、鞣し皮革の3価クロムによる
着色が残り、皮革の染色性に難点となることであ
る。 このような問題に鑑み、全くクロム化合物を用
いないアルミニウム鞣剤、ジルコニウム鞣剤等が
提案されてきたが、その鞣し効果に劣るために代
替するまでには至つていない。従つて、現在前記
(3)の方法のうちクロム−アルミニウム系鞣剤が採
用されている。その1つは、ポーランドで開発さ
れたもので、これは重クロム酸ソーダ、硫酸アル
ミニウム、重亜硫酸ソーダ、ギ酸(塩)の反応生
成物と言われているが、反応系が極めて複雑なた
めに品質の安定に難点があると共に、重亜硫酸ソ
ーダの一部が反応中に分解して6価クロムの還元
の不備と塩基度の調整を困難にするなどの問題点
が多い。また一方ジルコニウム−アルミニウム−
クロムの三元系鞣剤の製造法が提案されている。
(特公昭42−471号)。この中で前駆体としてアル
ミニウム−クロム系混合物が記載されているが、
アルミニウムがクロミニウムに比して多く、その
製造においては水酸化物の生成が起り易いのみな
らず、それ自体の鞣し効果は余り期待し得ないも
のである。 本発明は叙上の事実に鑑み、クロム−アルミニ
ウム系鞣剤の製造に関し、原料及び製造の両面か
ら最も工業的に有利な方法を知見し、かつ品質的
にも優れているものを開発し本発明を完成するに
至つた。 すなわち、本発明の要旨とするところは、クロ
ム酸塩を含有するアルミナ水和物に酸を添加して
溶解し、次いで還元剤を加え6価クロムを還元し
たる後、アルカリ剤で中和して高塩基化すること
を特徴とするクロム−アルミニウム系鞣剤の製法
にかかるものである。 本発明において出発原料たるクロム酸塩を含有
するアルミナ水和物は、クロム酸塩製造工程で副
生するものを有効利用することが最も合理的で有
利であり、特にクロム鉱石からのクロム酸ソーダ
製造工程では、その製造の如何によつて多量のア
ルミナ水和物が副生するものが好適である。すな
わち、このアルミナ水和物は一般に含水率が高
く、その性質上多量の6価クロムを含有している
が、この分離は殆んど完全を期し難く、この処分
に多くの問題をかかえている。すなわち、クロム
酸ソーダはクロム鉱石、ソーダ源および石灰など
の充填剤を混合した調合物を酸化焙焼し、これを
水で浸出して製造されるが、近時、石灰充填剤を
加えない焙焼法や酸化雰囲気におけるクロム鉱酸
とアルカリとの直接溶融法による製造法が次第に
採用されるようになつてきた。これらの方法では
浸出工程でクロム鉱石中のアルミナ分がクロム酸
アルカリと共にアルミン酸アルカリとして多量に
溶解するのでクロム酸アルカリ浸出液を中和して
アルミナ分をアルミナ水和物として不溶化し分離
する工程が必要である。従つてこの工程で副生す
るアルミナ水和物はクロム酸アルカリを含有する
沈殿状のものであり、洗浄或はクロム酸アルカリ
の添加によつてCr2O3/Al2O3比が適宜調整でき
本発明の方法において最も好適な原料となる。 出発原料であるクロム酸塩を含有するアルミナ
水和物はその組成は重量比重量比07≦Cr2O3/
Al2O3≦3の範囲にあることが望ましく、従つて
工業的に有利に製造するに当り上記のアルミナ水
和物を利用するが、その場合、上記クロム酸塩製
造工程からの副生物をそのまま使用できる場合は
勿論のこと、必要に応じて、上記組成範囲に調整
できることは当然である。 このような上記の理由を考慮すると、出発原料
は他の調整手段、即ち、クロム酸塩または重クロ
ム酸塩とアルミナ水和物を混合したものを用いる
ことができることは言うまでもない。 なお、本発明でアルミナ水和物に含有するクロ
ム酸塩というのは単クロム酸アルカリ、重クロム
酸アルカリあるいは三酸化クロムのいずれか1種
または2種以上含んだものを意味する。 次に、かかるクロム酸塩を含有するアルミナ水
和物に酸を添加して溶解する。酸としては硫酸、
塩酸の使用が好ましい。この時の反応はクロム酸
塩を含有するアルミナ水和物を単クロム酸酸ソー
ダ・水酸化アルミニウムの混合物、酸を硫酸とし
て示せば次の(1)、(2)式で表わすことができる。 2Na2CrO4+H2SO4→Na2Cr2O7・2H2O+Na2SO4 (1) 2Al(OH)3+3H2SO4→Al2(SO4)3+6H2O (2) この場合、硫酸の添加量は(1)、(2)式で示される
化学量論量で良い。酸の添加は不溶性の水酸化ア
ルミニウムを溶解性のあるアルミニウム塩にする
ために不可欠の条件である。 次に、酸の添加後(1)式で示される6価クロム
(Na2Cr2O7・2H2O)を還元する。この時使用す
る還元剤は、亜硫酸ガス、重亜硫酸ソーダ等の無
機還元剤、グルコース、とうみつ、アルラジド類
等の有機還元剤のいずれでも良くこの反応は、亜
硫酸ガスの場合: Na2Cr2O7・2H2O+3SO2→2Cr(OH)SO4+Na2SO4+H2O (3) グルコースの場合: 4Na2Cr2O7・2H2O+12H2SO4+C6H12O6→ 8Cr(OH)SO4+4Na2SO4+6CO2+22H2O (4) で示され、この時の生成物は塩基性硫酸クロムで
あり、塩基度33.3%のクロム鞣剤に相当するもの
である。 次に(2)式で示される硫酸アルミニウム〔Al2
(SO4)3〕は鞣皮性がなくアルカリ剤を添加し高塩
基化し鞣皮性を与えなければならない。この時の
アルカリ剤は中和して高塩基化させるものであれ
ば特に限定ないが、苛性アルカリ、炭酸アルカ
リ、重炭酸アルカリ、あるいはアルミン酸ソーダ
等が使用できる。これらのうちできるだけ穏やか
なアルカリ剤が操業上好ましいことから重炭酸ア
ルカリが特にすぐれている。例えば重炭酸ソーダ
を使用して塩基度33.3%にする反応は Al2(SO4)3+2NaHCO3→2Al(OH)SO4+Na2SO4+2CO2 (5) で示される。 なお高塩基化操業中に水酸化アルミニウムの生
成を防止し所定の塩基度にするため、カルボン酸
化合物の添加が望ましい。カルボン酸化合物は周
知のように高塩基化する際のOH基のマスキング
剤として用いるものであり例えばギ酸、酢酸、シ
ユウ酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、フ
タル酸、酒石酸、クエン酸または乳酸等があげら
れ、また、それらはアルカリ金属塩、アルカリ土
類金属塩またはアンモニウム塩であつてもよく、
少くとも1種または2種以上を適宜選択する。 アルカリ剤は常温ないし80℃の温度条件下徐々
に添加中和させて高塩基化する。 次いで、アルカリ剤添加終了後は暫時塾成を続
け要すれば過した後、常法により噴霧乾燥して
粒状に製品化する。製品粒度は冷水に溶解し得る
40メツシユ通過程度が好適であるがこれに限定さ
れない。 本発明によつて得られるクロム−アルミニウム
系鞣剤の組成は多くの場合次の割合(重量%) Cr2O3:2〜25%好ましくは7〜20% Al2O3:2〜25%好ましくは5〜16% 塩基度:20〜55%好ましくは28〜50% かくして得られる本発明のクロム−アルミニウ
ム系鞣剤はアルミニウム鞣剤単独のなめし革の耐
熱性をクロムで改善し、しかも排水中のクロムを
少くとも従来法の1/8程度以下にし、クロム汚染
負荷量を大幅に減少する効果を有するものである
が、列挙すると下記の利点を有する。 クロムの使用量を低減でき排水中のクロム量
が低下する。 クロム鞣剤とアルミ鞣剤のそれぞれの特性を
もつ鞣剤即ち耐熱性がクロム鞣剤なめし革とほ
ぼ同程度で、かつなめし革の色調がクロム鞣剤
なめし革よりも白味があり、染色性が良好とな
る。 最終的に柔軟性があり、銀面の微細度が良好
でしかも染色性に優れたなめし革が得られる。 本発明で得られるクロム−アルミニウム系鞣剤
の使用法については通常のクロム鞣剤と基本的に
は何ら異るところはなく、なめし作業の繁雑さは
全くない。 かくして、本発明により、処分に困却している
クロム酸塩製造工程から副生するクロム酸塩を含
有するアルミナ水和物を効果的に有価なクロム−
アルミニウム系鞣剤として再生利用できることに
なる。 以下実施例、試験例を挙げて本発明を具体的に
説明する。 実施例 1 クロム鉱石のアルカリ酸化焙焼物を水で浸出し
て得られるクロム酸ソーダの浸出液
〔Na2CrO427.7%、溶存アルミン酸ソーダ1.7%
(Al2O3として)〕に硫酸を添加して中和し、アル
ミナ水和物の沈殿を生成させ、これを過分離し
て下記組成のクロム酸ソーダを含有するアルミナ
水和物を得た。
【表】
この水和物1000Kgに対し水500Kg、硫酸
(H2SO4 98%)448Kgを温度計、撹拌機を備付け
たガラスライニング製反応容器に入れ、90℃に加
熱し、60分間撹拌混合した。 アルミナ水和物が完全に溶解したことを確認し
た後、亜硫酸ガス117Kgを注入し、6価クロムを
すべて3価クロムに還元した。 6価クロム分が完全になくなることをジフエニ
ルカルバジド発色試験で確認した後重炭酸ソーダ
217Kgを120分かけて徐々に添加し高塩基化した。 添加後常法に従つて過した後、噴霧乾燥して
粒状製品1107Kgを得た。 製品組成は
(H2SO4 98%)448Kgを温度計、撹拌機を備付け
たガラスライニング製反応容器に入れ、90℃に加
熱し、60分間撹拌混合した。 アルミナ水和物が完全に溶解したことを確認し
た後、亜硫酸ガス117Kgを注入し、6価クロムを
すべて3価クロムに還元した。 6価クロム分が完全になくなることをジフエニ
ルカルバジド発色試験で確認した後重炭酸ソーダ
217Kgを120分かけて徐々に添加し高塩基化した。 添加後常法に従つて過した後、噴霧乾燥して
粒状製品1107Kgを得た。 製品組成は
【表】
で、塩基度33.3%、Cr2O3/Al2O3重量比0.7であ
り、水溶解性は非常に良好であつた。 実施例 2 実施例1と同じアルミナ水和物1000Kgに対し単
クロム酸ソーダ溶液(Na2CrO4 32.0%)675Kg、
硫酸(H2SO4 98%)516Kgを温度計、撹拌機を備
付けたガラスライニング製反応容器に入れ90℃に
加温し、60分間撹拌混合した。アルミナ水和物が
完全に溶解したことを確認した後、亜硫酸ガス
249Kgを注入し、6価クロムをすべて3価クロム
に変性した。6価クロム分が完全になくなること
をジフエニルカルバジド発色試験で確認した後、
重炭酸ソーダ217Kgを120分かけて除々に添加し高
塩基化した。添加後常法に従つて過した後、噴
霧乾燥して粒状製品1642Kgを得た。 製品組成は
り、水溶解性は非常に良好であつた。 実施例 2 実施例1と同じアルミナ水和物1000Kgに対し単
クロム酸ソーダ溶液(Na2CrO4 32.0%)675Kg、
硫酸(H2SO4 98%)516Kgを温度計、撹拌機を備
付けたガラスライニング製反応容器に入れ90℃に
加温し、60分間撹拌混合した。アルミナ水和物が
完全に溶解したことを確認した後、亜硫酸ガス
249Kgを注入し、6価クロムをすべて3価クロム
に変性した。6価クロム分が完全になくなること
をジフエニルカルバジド発色試験で確認した後、
重炭酸ソーダ217Kgを120分かけて除々に添加し高
塩基化した。添加後常法に従つて過した後、噴
霧乾燥して粒状製品1642Kgを得た。 製品組成は
【表】
で塩基度33.3%、Cr2O3/Al2O3重量比1.5であ
り、水溶解性は非常に良好であつた。 実施例 3 実施例1と同じアルミナ水和物1000Kgに対し、
水250Kg、硫酸(H2SO4 98%)631Kgを温度計、
撹拌機を備付けたガラスライニング製反応容器に
入れ、90℃に加温し、60分間撹拌混合した。アル
ミナ水和物が完全に溶解したことを確認した後、
グルコース(C6H12O6 50%)を添加し、6価ク
ロムをすべて3価クロムに変性した。この時に要
したグルコースは55Kgであり、6価クロム分が完
全になくなることをジフエニルカルバジド発色試
験で確認した。 次にギ酸ソーダ65Kgを添加し、60分混合後、重
炭酸ソーダ376Kgを180分かけて除々に添加し高塩
化した。添加後、常法に従つて過した後噴霧乾
燥しと粒状製品1192Kgを得た。
り、水溶解性は非常に良好であつた。 実施例 3 実施例1と同じアルミナ水和物1000Kgに対し、
水250Kg、硫酸(H2SO4 98%)631Kgを温度計、
撹拌機を備付けたガラスライニング製反応容器に
入れ、90℃に加温し、60分間撹拌混合した。アル
ミナ水和物が完全に溶解したことを確認した後、
グルコース(C6H12O6 50%)を添加し、6価ク
ロムをすべて3価クロムに変性した。この時に要
したグルコースは55Kgであり、6価クロム分が完
全になくなることをジフエニルカルバジド発色試
験で確認した。 次にギ酸ソーダ65Kgを添加し、60分混合後、重
炭酸ソーダ376Kgを180分かけて除々に添加し高塩
化した。添加後、常法に従つて過した後噴霧乾
燥しと粒状製品1192Kgを得た。
【表】
【表】
で、塩基度50.0%、Cr2O3/Al2O3重量比0.7、
HCOONaはCr2O3+Al2O3に対し0.5モルであり水
溶解性は非常に良好であつた。 試験例 1 浸酸皮(ライトステアー)100重量部に対して
市販の塩基性硫酸クロムなめし剤(Cr2O3 25.5
%、塩基度33.3%)を8重量部及び10重量部使用
し20rpmのドラムで通常の方法で鞣製を行つた。 この結果、得られたなめし革のCr2O3含有量、
熱収縮温度、及びなめし排水のCr2O3含有量は次
の通りであつた。
HCOONaはCr2O3+Al2O3に対し0.5モルであり水
溶解性は非常に良好であつた。 試験例 1 浸酸皮(ライトステアー)100重量部に対して
市販の塩基性硫酸クロムなめし剤(Cr2O3 25.5
%、塩基度33.3%)を8重量部及び10重量部使用
し20rpmのドラムで通常の方法で鞣製を行つた。 この結果、得られたなめし革のCr2O3含有量、
熱収縮温度、及びなめし排水のCr2O3含有量は次
の通りであつた。
【表】
なおCr2O3含有量、熱収縮温度の測定は
JISK6550革試験方法に準拠して行つた。 試験例 2 試験例1と同じ浸酸皮100重量部に対して実施
例1で製造したクロム−アルミニウム系なめし剤
を8重量部及び10重量部使用し、試験例1と同じ
方法で鞣製を行つた。 この結果得られたなめし革のCr2O3含有量、熱
収縮温度及びなめし排水は次の通りであつた。
JISK6550革試験方法に準拠して行つた。 試験例 2 試験例1と同じ浸酸皮100重量部に対して実施
例1で製造したクロム−アルミニウム系なめし剤
を8重量部及び10重量部使用し、試験例1と同じ
方法で鞣製を行つた。 この結果得られたなめし革のCr2O3含有量、熱
収縮温度及びなめし排水は次の通りであつた。
【表】
【表】
試験例1と比較してみると
(1) 熱収縮温度が同程度である。
(2) なめし排水中のCr2O3含有量が1/8程度に低
減している。 等の特長が明白である。
減している。 等の特長が明白である。
Claims (1)
- 1 クロム酸塩製造工程から副生するクロム酸塩
含有のアルミナ水和物に酸を添加して溶解し、次
いで得られる溶解液中の6価クロムを還元し、ア
ルカリ剤を添加して高塩基化することを特徴とす
るクロム−アルミニウム系鞣剤の製法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7404183A JPS59199800A (ja) | 1983-04-28 | 1983-04-28 | クロム−アルミニウム系鞣剤の製法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7404183A JPS59199800A (ja) | 1983-04-28 | 1983-04-28 | クロム−アルミニウム系鞣剤の製法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS59199800A JPS59199800A (ja) | 1984-11-12 |
| JPS6131759B2 true JPS6131759B2 (ja) | 1986-07-22 |
Family
ID=13535683
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7404183A Granted JPS59199800A (ja) | 1983-04-28 | 1983-04-28 | クロム−アルミニウム系鞣剤の製法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS59199800A (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN102351247A (zh) * | 2011-07-08 | 2012-02-15 | 甘肃锦世化工有限责任公司 | 用铬酸酐副产物硫酸氢钠生产氧化铬黑的方法 |
| CN102586505B (zh) * | 2012-01-13 | 2014-04-23 | 浙江中辉皮草有限公司 | 一种绵羊服装毛革的铬鞣液循环鞣制工艺 |
| CN108474047B (zh) * | 2016-01-29 | 2021-03-23 | 西铁城时计株式会社 | 用于检测是否为用6价铬还原化合物处理过的皮革的检测液 |
-
1983
- 1983-04-28 JP JP7404183A patent/JPS59199800A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS59199800A (ja) | 1984-11-12 |
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