JPS6132250B2 - - Google Patents
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- JPS6132250B2 JPS6132250B2 JP57131472A JP13147282A JPS6132250B2 JP S6132250 B2 JPS6132250 B2 JP S6132250B2 JP 57131472 A JP57131472 A JP 57131472A JP 13147282 A JP13147282 A JP 13147282A JP S6132250 B2 JPS6132250 B2 JP S6132250B2
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Description
従来活性炭は粉末或は粒状の形態で種々の物質
の吸着剤、触媒担体等として利用されてきた。粉
末活性炭は吸着能は優れているが、流体透過時の
圧力損失が大きく、かつ再生効率も悪く、その上
取扱いが困難であるという欠陥を有している。一
方、粒状活性炭が、粉末活性炭に比較すれば流体
の透過性や再生効率或は取扱い易さの点では優れ
ているものの、吸着能に於て劣るという欠陥があ
り、更に、使用中の振動、揺動等により活性炭の
充填状態に疎密のむらが生じ一部の流体の通過し
易い間隙が出来、活性炭が全体に亘つて均一に有
効利用されない等の欠点がある。 こられの欠点を改良する手段として、不溶性の
繊維或は不溶化処理を施した繊維または繊維構造
物を炭化、賦活して得た繊維状活性炭が提案され
ている。これらは、織布、不織布等の形態をとり
得るため取扱いにやや優れている面もあるが、強
度が低い、圧力損失が著しく大きい等の欠点があ
る。 また、前述の欠点を改良とする他の方法とし
て、有機高分子発泡体を炭化、賦活して得られる
活性炭が提案されているが、それらの多くは、発
泡体が連続気孔でない、気孔径分布が均一でな
い、気孔率が低い、形態賦与が困難である。炭化
賦活時の変形、減量が大きい等の欠点を有してい
る。 本発明者は、上記の欠点を改善すべく、鋭意研
究の結果、セラミツク微粉末、ポリビニルアセタ
ール系合成樹脂及び熱分解によりガラス状炭素に
転化しうる樹脂よりなる連続気孔を有する複合多
孔体を1000℃以上の非酸化性雰囲気中で焼成後賦
活することにより、優れた特性を有する活性炭組
成物が得られることを見出し、本発明を完成した
ものである。 本発明の目的は、高強度にして形態保持性が優
れ、気孔径分布が均一なる連続気孔を有して流体
透過時の圧力損失が少なく、かつ良好なる吸着能
を有する活性炭組成物の製造法を提供するにあ
る。 上記の目的は、セラミツク微粉末、ポリビニル
アセタール系合成樹脂及び熱分解によりガラス状
炭素に転化しうる樹脂もしくはそれらを主成分と
する樹脂よりなる連続気孔を有する複合多孔体を
非酸化性雰囲気中で焼成しセラミツク粉末を焼結
せしめた後賦活することにより達成される。 本発明の連続気孔を有する複合多孔体の製造法
は2つに大別出来る。第1の方法は、まずセラミ
ツク微粉末を多量に含有させた連続気孔を有する
ポリビニルアセタール系合成樹脂多孔体を作成
し、該多孔体に熱分解によりガラス状炭素に転化
しうる樹脂を含有した後硬化する方法である、 第2の方法は、セラミツク微粉末、ポリビニル
アルコール、及びガラス状炭素に転化しうる樹脂
の一つであるフエノール樹脂を気孔形成材ととも
に混合し、架橋剤の存在下で反応硬化する方法で
ある。 第1の方法に於けるセラミツク微粉末を含有す
るポリビニルアセタール系合成樹脂多孔体を製造
するには、ポリビニルアルコールとセラミツク微
粉末を架橋剤のアルデヒド類、気孔形成材の澱
粉、水溶性塩類及び触媒の硫酸等とともに混合し
て架橋成型し、固化後水溶性物質を水で溶出して
連続気孔を賦与すればよい。 上記のセラミツク微粉末を含有するポリビニル
アセタール系合成樹脂多孔体の製造に用いるポリ
ビニルアルコールは、重合度100〜5000、けん化
度70%以上のものであり、カルボキシル基等で一
部変性されたものも好適に用いられる。 セラミツク微粉末としては、シリカ、アルミ
ナ、アルミニウムシリケート、マグネシア、酸化
ジルコニウム、硅酸ジルコニウム、酸化チタン、
コージエライト等の酸化物や、木節粘土、蛙目粘
土、粘土シヤモツト等の粘土類及びカオリン、硅
藻土、モンモリナイト、ベントナイト等が好適で
あるが、これらに限定するものではない。 これらのセラミツク微粉末は単独で用いてもよ
いし、二種類以上の微粉末を併用してもよい。 架橋剤のアルデヒド類としては、ホルムアルデ
ヒド、アセトアルデヒド、プロピオンアルデヒ
ド、n−ブチルアルデヒド、オクチルアルデヒ
ド、2−エチルヘキシルアルデヒド、グリオキサ
ール、アクロレイン、ベンズアルデヒド等が挙げ
られる。 連続気孔を賦与するための粉粒体としては、澱
粉その他の有機性の微粉末或は水溶性の金属塩等
が用いられ、目的の細孔径を与える様、適宜粉粒
体を選定する。 上記のポリビニルアルコール、セラミツク微粉
末及び気孔形成材を用いてセラミツクを含有する
ポリビニルアセタール系合成樹脂多孔体を製造す
る方法を更に具体的に説明すると以下の如くな
る。即ち、所定量のポリビニルアルコール水溶液
を撹拌しながら加熱し、これにあらかじめ水に分
散させておいたセラミツク微粉末を加えて撹拌
し、次いで小麦粉澱粉等の気孔形成材の水溶液ま
たは水分散液を加えて十分に撹拌し、40℃程度ま
で冷却後、更に架橋剤としてのアルデヒド類及び
触媒としての硫酸等を加えて均一に混合し、所望
の形状の型枠に注型する。これを更に加熱して反
応させ、反応終了後型枠より取出した成型物を水
で洗浄し、気孔形成材と未反応のアルデヒド類及
び酸を洗い流せばよい。多孔体の形状は、目的、
用途、要求性能に応じて、板状、円筒状、円柱状
等自由に選抜することが可能である。このように
して、得られるセラミツク微粉末を含有するポリ
ビニルアセタール系合成樹脂多孔体のうち、特定
の網状構造を形成するポリビニルホルマール合成
樹脂多孔体、又はポリビニルベンザール合成樹脂
多孔体が特に好適である。 上述の如くして製造されたセラツク微粉末を含
有するポリビニルアセタール系合成樹脂多孔体に
含有するガラス状炭素に転化しうる樹脂として
は、レゾール樹脂、ノボラツク樹脂等のフエノー
ル樹脂及びフラン樹脂等が挙げられ、これらは単
独で使用しても併用してもよいが、樹脂の硬化処
理操作等の作業性を考慮するとレゾール樹脂が最
も好ましく、次いでノボラツク樹脂が好適であ
る。 レゾール樹脂は、フエノール類をアルデヒド類
と塩基性触媒の存在下で反応させることにより製
造されるところの初期生成物であり、通常、メチ
ロール基に富む分子量が約600までの自己熱架橋
性のレゾールである。特にレゾール樹脂の製造に
あたり、フエノール1モルに対し、1.5〜3.5モル
のアルデヒド類をやや過剰のアルカリ触媒の存在
下で反応させると水溶性レゾールが得られる。 レゾール樹脂の製造に用いられるフエノール類
としては、最も一般的には、フエノール及びクレ
ゾールが挙げられる。しかし、他のフエノール類
も使用することが出来、例えば該フエノール類と
しては、 フエノール、o−クレゾール、m−クレゾー
ル、p−クレゾール、2・3−キシレノール、
2・5−キシレノール、2・4−キシレノール、
2・6−キシレノール、3・4−キシレノール、
3・5−キシレノール、o−エチルフエノール、
m−エチルフエノール、p−エチルフエノール、
p−フエニルフエノール、p−tert−ブチルフエ
ノール、p−tert−アミノフエノール、ビスフエ
ノールA、レゾルシノール及びこれらフエノール
類の混合物等が挙げられる。 このフエノール類と重縮合するために用いるア
ルデヒド類としては、ホルムアルデヒドが最も一
般的である。しかし、パラホルムアルデヒド,ヘ
キサメチレンテトラミン,フルフラール並びにグ
ルタルアルデヒド、アジポアルデヒド及びグリオ
キサール等のモノアルデヒド及びジアルデヒドも
使用し得る。 レゾール樹脂合成反応に用いる塩基性触媒とし
ては、カセイアルカリ、炭酸アルカリ、水酸化バ
リウム、水酸化カルシウム、アンモニア、第4級
アンモニウム化合物、アミン類等の公知のものを
使用すればよく、カセイソーダあるいはアンモニ
アが最も一般的に用いられる。 ノボラツク樹脂は、前記レゾール樹脂の製造に
際して用いたと同様のフエノール類と、前記レゾ
ール樹脂の製造に際して用いたと同様のアルデヒ
ド類とを、しゆう酸、ぎ酸、酢酸、ハロゲン化
酸、パラトルエンスルホン酸等の有機酸類、塩
酸、硫酸、過塩素酸、リン酸等の無機酸類等の酸
性触媒の存在下で加熱しながら反応させることに
より製造することのできる分子量300〜2000報度
の未硬化で溶融可能な熱可塑性樹脂である。 フラン樹脂としてはフルフリルアルコール樹
脂、フリフリルアルコールフエノール樹脂、フル
フラール樹脂、フルフラールフエノール樹脂、フ
ルフラールケトン樹脂等が挙げられる。これらの
樹脂の硬化剤としては、例えば塩酸アニリン、パ
ラトルエンスルホン酸等の有機酸を用いることが
できる。 前述のセラミツク微粉末を含有した連続気孔を
有するポリビニルアセタール系合成樹脂多孔体に
ガラス状炭素に転化しうる樹脂を施与し、複合多
孔体を製造するには、種々の方法が適用可能であ
るが最も一般的には、所定の形状、寸法、気孔
径、気孔率を有するセラミツク微粉末を含有した
ポリビニルアセタール系合成樹脂多孔体を、フエ
ノール樹脂溶液、フラン樹脂容液等に浸漬すれば
よい。 レゾール樹脂またはノボラツク樹脂等のフエノ
ール樹脂は、例えばメタノール、アセトン等の溶
媒に適当量溶解し、所定の濃度のフエノール樹脂
溶液を作成出来る。またレゾール樹脂としては、
水溶性レゾールを用いることもできる。 レゾール樹脂の場合には、上記溶液に更に必要
ならば硬化用の酸触媒としてパラトルエンスルホ
ン酸、フタール酸などの有機酸をあらかじめ少量
添加してもよい。 ノボラツク樹脂の場合には、メタノール、アセ
トン等の溶媒に架橋剤とともに適当量溶解したノ
ボラツク樹脂溶液を用いればよい。 架橋剤としては、最も一般的にはヘキサメチレ
ンテトラミンを用いることができるが、その他に
もパラホルムアルデヒド、グルタルアルデヒド、
アジポアルデヒド及びグリオキサールのようなア
ルデヒド類とまたはアルカリを併用してもよい。 また、あらかじめノボラツク樹脂を多孔体に含
浸した後、ヘキサメチレンテトラミンあるいは酸
またはアルカリとアルデヒド類とを含む水溶液中
で加熱して硬化してもよい。 フラン樹脂の場合には、該フラン樹脂をアセト
ン、ベンゼン等の溶媒に溶かし、更に塩酸アニリ
ン、パラトルエンスルホン酸等の硬化剤を樹脂固
形分の0.1〜1%程度混入した溶液を用いればよ
い。 かかる方法によりフエノール樹脂あるいはフラ
ン樹脂等の熱分解によりガラス状炭素に転化しう
る樹脂を含浸させたポリビニルアセタール系合成
樹脂多孔体を室温または加熱下で乾燥し、更に
120〜180℃の高温で硬化させる。この乾燥硬化工
程によつて、セラミツクを含有するポリビニルア
セタール系合成樹脂多孔体の内部に浸透した含浸
樹脂は該多孔体と一体化し、連続気孔を有する複
合多孔体となり、後述の焼成及び賦活によつて本
発明の活性炭組成物が得られる。 本発明の連続気孔を有する複合多孔体の第2の
製造法としては、セラミツク微粉末、ポリビニル
アルコールとフエノール樹脂を気孔形成材ととも
に混合し、架橋剤の存在下で反応させる方法が挙
げられる。この方法に用いるセラミツク微粉末、
ポリビニルアルコール、架橋剤、気孔形成材等
は、前述の第1の方法によるセラミツク微粉末を
含有するポリビニルアセタール系合成樹脂多孔体
の製造に用いるものと同じでよい。また、フエノ
ール樹脂としては、ポリビニルアルコール、架橋
剤、気孔形成材との混合性が良好な水溶性レゾー
ル及びフエノール樹脂粉末が好適である。フエノ
ール樹脂粉末としては、硬化フエノール樹脂粉
末、フエノール樹脂短繊維、フエノール樹脂繊維
粉砕微粉末等を用いることが出来るが、特に反応
性を有する粒状ないし粉末状フエノール樹脂が好
ましい。 本発明の反応性を有する粒状ないし粉末状フエ
ノール樹脂とは、フエノール類とホルムアルデヒ
ドとの縮合物からなる粒状ないし粉末状樹脂であ
つて、該樹脂のKBr錠剤法による赤外線吸収スペ
クトルにおいて 1600cm-1(ベンゼンに帰属する吸収ピーク)の
吸収強度をD1600、 990ないし1015cm-1(メチロール基の帰属する
吸収ピーク)の範囲の最も大きな吸収強度をD990
〜1015、 890cm- 1(ベンゼン該の孤立の水素原子の吸収
ピーク)吸収強度をD800 で表わした場合に、 D990〜1015/D1600=0.2〜9.0 D890/D1600=0.09〜1.0 である粒状ないし粉末状フエノール・ホルムアル
デヒド系樹脂であり、好ましくは D990〜1015/D1600=0.3〜7.0 D890/D1600=0.1〜0.9 特に好ましくは D990〜1015/D1600=0.4〜5.0 D890/D1600=0.12〜0.8 である粒状ないし粉末状フエノール・ホルムアル
デヒド系樹脂である。 赤外線吸収スペクトルにおいて、D1600のピー
クがベンゼン核に帰属する吸収を示し、D990〜
1015のピークがメチロール基に帰属する吸収を示
し、さらにD890のピークがベンゼン該の孤立水素
原子に帰属する吸収を示すことはフエノール・ホ
ルムアルデヒド樹脂に関して既に広く知られてい
る。 本発明に用いる反応性を有する粒状ないし粉末
状フエノール樹脂がD990〜1015/D1600=0.2〜9.0
という特性値を示すことは、該樹脂が少くとも或
る程度の量のメチロール基を含有し、そのメチロ
ール基含量は可成り大巾に調節し得ることを示し
ている。殊にD990〜1015=0.3〜7.0、就中0.4〜5.0
という本発明に用いる好適な該樹脂は適度の濃度
のメチロール基を含有し且つより安定である。 さらに、該樹脂が赤外線吸収スペクトルにおい
てD890/D1600=0.09〜1.0、より好適な樹脂が
D890/D1600=0.1〜0.9、就中0.12〜0.8という特性
を示すという事実は、該樹脂がその反応に関与し
たフエノール分子の反応部位(オルト及びパラ
位)がメチレン結合又はメチロール基によつて適
度に封鎖されている事実を示す。 第2の方法により複合多孔体を製造するには、
まず所定量のポリビニルアルコール水溶液を撹拌
しながら加熱し、これに水溶性フエノール樹脂を
加えて混合し、更に必要ならば反応性を有する粒
状ないし粉末状フエノール樹脂あるいはその他の
フエノール樹脂粉末及びあらかじめ水に分散させ
たセラミツク微粉末を加えて加熱しながら十分に
撹拌混合する。その後更に水溶液または水分散液
として小麦粉澱粉等の気孔形成材を加えて撹拌
し、40℃程度まで冷却後、架橋剤としてのアルデ
ヒド類及び触媒としての硫酸等を加えて均一に混
合し、型枠に移して反応せしめる。反応終了後、
型枠より取出した成形物を洗浄し、気孔形成材と
未反応のアルデヒド類及び酸を洗い流せばよい。 以上の如く本発明の複合多孔体は2つの方法に
より製造出来るが、該複合多孔体の連続気孔率は
通常40〜88%、好ましくは50〜85%、最も好まし
くは65〜83%である。 また上記の2つの方法により製造される複合多
孔体中のセラミツク微粉末の含有量は、通常70〜
90重量%、好ましくは75〜88重量%、最も好まし
くは78〜85重量%である。該複合多孔体中のポリ
ビニルアセタール系合成樹脂の含有量は、通常4
〜25重量%、好ましくは5〜20重量%、最も好ま
しくは5〜15重量%である。更に該複合多孔体中
の熱分解によりガラス状炭素に転化しうる樹脂の
含有量は、通常5〜25重量%、好ましくは7〜20
重量%、最も好ましくは10〜17重量%である。 該複合多孔体中のセラミツク含有量が少な過ぎ
ると、賦活前の1000℃以上での焼成に於てセラミ
ツク微粒子間の焼結が進まず賦活により得られる
活性炭組成物の強度が著しく低下して好ましくな
い。また該複合多孔体中のポリビニルアセタール
系合成樹脂が少な過ぎる場合には、ポリビニルア
セタール系合成樹脂と気孔形成材とにより形成さ
れるところの良好なる連続気孔が得られなくなり
かつ気孔径のコントロールが困難になる。該複合
多孔体中の熱分解によりガラス状炭素に転化しう
る樹脂の含有量が少な過ぎると活性炭組成物の比
表面積が少なくなり過ぎ、吸着能が著しく低下し
て好ましくない。 上記の理由により、セラミツク微粉末、ポリビ
ニルアセタール系合成樹脂及び熱分解によりガラ
ス状炭素に転化しうる樹脂の好適なる含有量がき
まる。 更に、本発明の複合多孔体の各構成成分の好適
なる配合組成範囲を逸脱しない範囲で、他の合成
樹脂、例えばメラミン系樹脂、エポキシ系樹脂、
ビニル重合体とジビニル化合物との混合物、ユリ
ア系樹脂、アクリル系樹脂、不飽和ポリエステル
系樹脂、ピツチ、タール等を適当量施与してもよ
い。 上記の如くして複合多孔体を製造した後、該複
合多孔体を非酸化性雰囲気中で1000℃以上で焼成
した後、賦活処理を行なう。非酸化性雰囲気中で
の焼成温度及び焼成時間はセラミツクスの組成に
より異なるが通常1000〜1700℃、好ましくは1200
〜1500℃で数時間〜数十時間である。 賦活処理はガス賦活法が好ましく、焼成工程に
引き続いて行なうことができる。 ガス賦活法では、通常水蒸気、炭酸ガス、空気
あるいはそれらの混合ガス雰囲気中で所定温度で
所定時間賦活処理を行なう。賦活処理の温度及び
時間は複合多孔体の気孔率、気孔径、形状、所望
する比表面積、雰囲気などにより適宜決定され
る。例えば、水蒸気、炭酸ガス雰囲気の場合に
は、通常500〜1200℃、好ましくは700〜1000℃で
数分〜数時間賦活処理する。 上記の如くして得られる活性炭組成物は、均一
に分布する細孔よりなる連続気孔を有し、高強度
にして、通常の活性炭機能とフイルター機能とを
兼ね備えたものである。 かかる活性炭は、各種吸着剤として有効である
上に、液体中の微粒子や空気中の塵埃も除去し得
るため、従来の活性炭層とその他のフイルターを
併用する方法に比較し、著しく簡便である。更に
また、該活性炭は粒状や繊維状の活性炭の場合の
如く、使用中や移動の際に粉化したり疎密のむら
が生じる等の問題がなく、かつ、圧力損失を低く
出来るという利点がある。 本発明の活性炭組成物は上記の利点をいかし、
上水や排水中の脱臭、有機物の除去、食品、医薬
品製造工程での脱色、脱臭、コロイド除去、工業
用超純水の製造、汚染空気の浄化、有機溶剤の回
収等に対して極めて有効に用いることができる。 また、該活性炭組成物にパラジウム、白金等の
貴金属を担持せしめた場合は、一酸化炭素、炭化
水素等を低温で酸化し得る触媒フイルターが得ら
れる。 以下実施例により本発明を具体的に説明する。 実施例 1 重合度1700、けん化度99%のポリビニルアルコ
ール(PVA)、コージエライト(2MgO、
2Al2O3、5SiO2)微粉末(平均粒径5μm)、タル
ク(3MgO、4SiO2、H2O)微粉末(平均粒径3
μm)、ジツブサイト(Al2O3、3H2O)微粉末
(平均粒径3μm)、水溶性レゾール樹脂(往友デ
ユレス(株)製品、PR961A、固形分量65重量%)及
び所定の粒度の小麦粉澱粉を第1表の固形分配合
組成となるよう計量した。 まず、PVAを水に分散させて加熱溶解後、水
溶性レゾール樹脂及びあらかじめ水に分散させて
おいたコージエライト、タルク、ジツブサイト微
粉末を加えて加熱しながら十分撹拌混合した。60
℃になつたところで所定の粒径の小麦粉澱粉130
gの水分散液を加えて撹拌しながら70〜80℃にな
るまで加熱した。この混合液を40℃まで冷却後、
37%のホルマリン400ml、50%の硫酸400mlを加え
て更に混合し、その後少量の水を加えて混合液の
液量が5になるよう調整した。該混合液を円筒
状の型に流し込み60℃で24時間加熱した後型より
取出し、シヤワーで澱粉及び未反応物を洗い流し
て外径90mmφ、内径40mmφ、長さ350mmの円筒状
複合多孔体を得た。 こうして得られた複合多孔体を電気炉に入れ窒
素雰囲気中で室温〜300℃を60℃/hr、300〜600℃
を10℃/hr、600〜1300℃を70℃/hr、1300〜1350
℃を10℃/hrで昇温し、1350℃で6時間保持した
後冷却し、850℃になつたところで、80℃熱水中
に20/minの流速で流した窒素ガスを炉内に導
入し、850℃で3時間保持することにより活性炭
組成物を作成した。得られた活性炭組成物の物性
を第1表に示す。 第1表からわかる様にセラミツク微粉末含有量
が少な過ぎる試料1では得られた活性炭の強度が
弱く実用に供し得ないものであつた。また、セラ
ミツク微粉末含有量が多過ぎる試料6では、得ら
れた活性炭組成物の気孔径分布が不均一で連続気
孔率も小さく、比表面積も少なくて実用性がな
い。セラミツク微粉末、PVA、フエノール樹脂
の配合比が適切な試料2〜5では、高強度にして
連続気孔率も大きい良好なる活性炭組成物が得ら
れた。
の吸着剤、触媒担体等として利用されてきた。粉
末活性炭は吸着能は優れているが、流体透過時の
圧力損失が大きく、かつ再生効率も悪く、その上
取扱いが困難であるという欠陥を有している。一
方、粒状活性炭が、粉末活性炭に比較すれば流体
の透過性や再生効率或は取扱い易さの点では優れ
ているものの、吸着能に於て劣るという欠陥があ
り、更に、使用中の振動、揺動等により活性炭の
充填状態に疎密のむらが生じ一部の流体の通過し
易い間隙が出来、活性炭が全体に亘つて均一に有
効利用されない等の欠点がある。 こられの欠点を改良する手段として、不溶性の
繊維或は不溶化処理を施した繊維または繊維構造
物を炭化、賦活して得た繊維状活性炭が提案され
ている。これらは、織布、不織布等の形態をとり
得るため取扱いにやや優れている面もあるが、強
度が低い、圧力損失が著しく大きい等の欠点があ
る。 また、前述の欠点を改良とする他の方法とし
て、有機高分子発泡体を炭化、賦活して得られる
活性炭が提案されているが、それらの多くは、発
泡体が連続気孔でない、気孔径分布が均一でな
い、気孔率が低い、形態賦与が困難である。炭化
賦活時の変形、減量が大きい等の欠点を有してい
る。 本発明者は、上記の欠点を改善すべく、鋭意研
究の結果、セラミツク微粉末、ポリビニルアセタ
ール系合成樹脂及び熱分解によりガラス状炭素に
転化しうる樹脂よりなる連続気孔を有する複合多
孔体を1000℃以上の非酸化性雰囲気中で焼成後賦
活することにより、優れた特性を有する活性炭組
成物が得られることを見出し、本発明を完成した
ものである。 本発明の目的は、高強度にして形態保持性が優
れ、気孔径分布が均一なる連続気孔を有して流体
透過時の圧力損失が少なく、かつ良好なる吸着能
を有する活性炭組成物の製造法を提供するにあ
る。 上記の目的は、セラミツク微粉末、ポリビニル
アセタール系合成樹脂及び熱分解によりガラス状
炭素に転化しうる樹脂もしくはそれらを主成分と
する樹脂よりなる連続気孔を有する複合多孔体を
非酸化性雰囲気中で焼成しセラミツク粉末を焼結
せしめた後賦活することにより達成される。 本発明の連続気孔を有する複合多孔体の製造法
は2つに大別出来る。第1の方法は、まずセラミ
ツク微粉末を多量に含有させた連続気孔を有する
ポリビニルアセタール系合成樹脂多孔体を作成
し、該多孔体に熱分解によりガラス状炭素に転化
しうる樹脂を含有した後硬化する方法である、 第2の方法は、セラミツク微粉末、ポリビニル
アルコール、及びガラス状炭素に転化しうる樹脂
の一つであるフエノール樹脂を気孔形成材ととも
に混合し、架橋剤の存在下で反応硬化する方法で
ある。 第1の方法に於けるセラミツク微粉末を含有す
るポリビニルアセタール系合成樹脂多孔体を製造
するには、ポリビニルアルコールとセラミツク微
粉末を架橋剤のアルデヒド類、気孔形成材の澱
粉、水溶性塩類及び触媒の硫酸等とともに混合し
て架橋成型し、固化後水溶性物質を水で溶出して
連続気孔を賦与すればよい。 上記のセラミツク微粉末を含有するポリビニル
アセタール系合成樹脂多孔体の製造に用いるポリ
ビニルアルコールは、重合度100〜5000、けん化
度70%以上のものであり、カルボキシル基等で一
部変性されたものも好適に用いられる。 セラミツク微粉末としては、シリカ、アルミ
ナ、アルミニウムシリケート、マグネシア、酸化
ジルコニウム、硅酸ジルコニウム、酸化チタン、
コージエライト等の酸化物や、木節粘土、蛙目粘
土、粘土シヤモツト等の粘土類及びカオリン、硅
藻土、モンモリナイト、ベントナイト等が好適で
あるが、これらに限定するものではない。 これらのセラミツク微粉末は単独で用いてもよ
いし、二種類以上の微粉末を併用してもよい。 架橋剤のアルデヒド類としては、ホルムアルデ
ヒド、アセトアルデヒド、プロピオンアルデヒ
ド、n−ブチルアルデヒド、オクチルアルデヒ
ド、2−エチルヘキシルアルデヒド、グリオキサ
ール、アクロレイン、ベンズアルデヒド等が挙げ
られる。 連続気孔を賦与するための粉粒体としては、澱
粉その他の有機性の微粉末或は水溶性の金属塩等
が用いられ、目的の細孔径を与える様、適宜粉粒
体を選定する。 上記のポリビニルアルコール、セラミツク微粉
末及び気孔形成材を用いてセラミツクを含有する
ポリビニルアセタール系合成樹脂多孔体を製造す
る方法を更に具体的に説明すると以下の如くな
る。即ち、所定量のポリビニルアルコール水溶液
を撹拌しながら加熱し、これにあらかじめ水に分
散させておいたセラミツク微粉末を加えて撹拌
し、次いで小麦粉澱粉等の気孔形成材の水溶液ま
たは水分散液を加えて十分に撹拌し、40℃程度ま
で冷却後、更に架橋剤としてのアルデヒド類及び
触媒としての硫酸等を加えて均一に混合し、所望
の形状の型枠に注型する。これを更に加熱して反
応させ、反応終了後型枠より取出した成型物を水
で洗浄し、気孔形成材と未反応のアルデヒド類及
び酸を洗い流せばよい。多孔体の形状は、目的、
用途、要求性能に応じて、板状、円筒状、円柱状
等自由に選抜することが可能である。このように
して、得られるセラミツク微粉末を含有するポリ
ビニルアセタール系合成樹脂多孔体のうち、特定
の網状構造を形成するポリビニルホルマール合成
樹脂多孔体、又はポリビニルベンザール合成樹脂
多孔体が特に好適である。 上述の如くして製造されたセラツク微粉末を含
有するポリビニルアセタール系合成樹脂多孔体に
含有するガラス状炭素に転化しうる樹脂として
は、レゾール樹脂、ノボラツク樹脂等のフエノー
ル樹脂及びフラン樹脂等が挙げられ、これらは単
独で使用しても併用してもよいが、樹脂の硬化処
理操作等の作業性を考慮するとレゾール樹脂が最
も好ましく、次いでノボラツク樹脂が好適であ
る。 レゾール樹脂は、フエノール類をアルデヒド類
と塩基性触媒の存在下で反応させることにより製
造されるところの初期生成物であり、通常、メチ
ロール基に富む分子量が約600までの自己熱架橋
性のレゾールである。特にレゾール樹脂の製造に
あたり、フエノール1モルに対し、1.5〜3.5モル
のアルデヒド類をやや過剰のアルカリ触媒の存在
下で反応させると水溶性レゾールが得られる。 レゾール樹脂の製造に用いられるフエノール類
としては、最も一般的には、フエノール及びクレ
ゾールが挙げられる。しかし、他のフエノール類
も使用することが出来、例えば該フエノール類と
しては、 フエノール、o−クレゾール、m−クレゾー
ル、p−クレゾール、2・3−キシレノール、
2・5−キシレノール、2・4−キシレノール、
2・6−キシレノール、3・4−キシレノール、
3・5−キシレノール、o−エチルフエノール、
m−エチルフエノール、p−エチルフエノール、
p−フエニルフエノール、p−tert−ブチルフエ
ノール、p−tert−アミノフエノール、ビスフエ
ノールA、レゾルシノール及びこれらフエノール
類の混合物等が挙げられる。 このフエノール類と重縮合するために用いるア
ルデヒド類としては、ホルムアルデヒドが最も一
般的である。しかし、パラホルムアルデヒド,ヘ
キサメチレンテトラミン,フルフラール並びにグ
ルタルアルデヒド、アジポアルデヒド及びグリオ
キサール等のモノアルデヒド及びジアルデヒドも
使用し得る。 レゾール樹脂合成反応に用いる塩基性触媒とし
ては、カセイアルカリ、炭酸アルカリ、水酸化バ
リウム、水酸化カルシウム、アンモニア、第4級
アンモニウム化合物、アミン類等の公知のものを
使用すればよく、カセイソーダあるいはアンモニ
アが最も一般的に用いられる。 ノボラツク樹脂は、前記レゾール樹脂の製造に
際して用いたと同様のフエノール類と、前記レゾ
ール樹脂の製造に際して用いたと同様のアルデヒ
ド類とを、しゆう酸、ぎ酸、酢酸、ハロゲン化
酸、パラトルエンスルホン酸等の有機酸類、塩
酸、硫酸、過塩素酸、リン酸等の無機酸類等の酸
性触媒の存在下で加熱しながら反応させることに
より製造することのできる分子量300〜2000報度
の未硬化で溶融可能な熱可塑性樹脂である。 フラン樹脂としてはフルフリルアルコール樹
脂、フリフリルアルコールフエノール樹脂、フル
フラール樹脂、フルフラールフエノール樹脂、フ
ルフラールケトン樹脂等が挙げられる。これらの
樹脂の硬化剤としては、例えば塩酸アニリン、パ
ラトルエンスルホン酸等の有機酸を用いることが
できる。 前述のセラミツク微粉末を含有した連続気孔を
有するポリビニルアセタール系合成樹脂多孔体に
ガラス状炭素に転化しうる樹脂を施与し、複合多
孔体を製造するには、種々の方法が適用可能であ
るが最も一般的には、所定の形状、寸法、気孔
径、気孔率を有するセラミツク微粉末を含有した
ポリビニルアセタール系合成樹脂多孔体を、フエ
ノール樹脂溶液、フラン樹脂容液等に浸漬すれば
よい。 レゾール樹脂またはノボラツク樹脂等のフエノ
ール樹脂は、例えばメタノール、アセトン等の溶
媒に適当量溶解し、所定の濃度のフエノール樹脂
溶液を作成出来る。またレゾール樹脂としては、
水溶性レゾールを用いることもできる。 レゾール樹脂の場合には、上記溶液に更に必要
ならば硬化用の酸触媒としてパラトルエンスルホ
ン酸、フタール酸などの有機酸をあらかじめ少量
添加してもよい。 ノボラツク樹脂の場合には、メタノール、アセ
トン等の溶媒に架橋剤とともに適当量溶解したノ
ボラツク樹脂溶液を用いればよい。 架橋剤としては、最も一般的にはヘキサメチレ
ンテトラミンを用いることができるが、その他に
もパラホルムアルデヒド、グルタルアルデヒド、
アジポアルデヒド及びグリオキサールのようなア
ルデヒド類とまたはアルカリを併用してもよい。 また、あらかじめノボラツク樹脂を多孔体に含
浸した後、ヘキサメチレンテトラミンあるいは酸
またはアルカリとアルデヒド類とを含む水溶液中
で加熱して硬化してもよい。 フラン樹脂の場合には、該フラン樹脂をアセト
ン、ベンゼン等の溶媒に溶かし、更に塩酸アニリ
ン、パラトルエンスルホン酸等の硬化剤を樹脂固
形分の0.1〜1%程度混入した溶液を用いればよ
い。 かかる方法によりフエノール樹脂あるいはフラ
ン樹脂等の熱分解によりガラス状炭素に転化しう
る樹脂を含浸させたポリビニルアセタール系合成
樹脂多孔体を室温または加熱下で乾燥し、更に
120〜180℃の高温で硬化させる。この乾燥硬化工
程によつて、セラミツクを含有するポリビニルア
セタール系合成樹脂多孔体の内部に浸透した含浸
樹脂は該多孔体と一体化し、連続気孔を有する複
合多孔体となり、後述の焼成及び賦活によつて本
発明の活性炭組成物が得られる。 本発明の連続気孔を有する複合多孔体の第2の
製造法としては、セラミツク微粉末、ポリビニル
アルコールとフエノール樹脂を気孔形成材ととも
に混合し、架橋剤の存在下で反応させる方法が挙
げられる。この方法に用いるセラミツク微粉末、
ポリビニルアルコール、架橋剤、気孔形成材等
は、前述の第1の方法によるセラミツク微粉末を
含有するポリビニルアセタール系合成樹脂多孔体
の製造に用いるものと同じでよい。また、フエノ
ール樹脂としては、ポリビニルアルコール、架橋
剤、気孔形成材との混合性が良好な水溶性レゾー
ル及びフエノール樹脂粉末が好適である。フエノ
ール樹脂粉末としては、硬化フエノール樹脂粉
末、フエノール樹脂短繊維、フエノール樹脂繊維
粉砕微粉末等を用いることが出来るが、特に反応
性を有する粒状ないし粉末状フエノール樹脂が好
ましい。 本発明の反応性を有する粒状ないし粉末状フエ
ノール樹脂とは、フエノール類とホルムアルデヒ
ドとの縮合物からなる粒状ないし粉末状樹脂であ
つて、該樹脂のKBr錠剤法による赤外線吸収スペ
クトルにおいて 1600cm-1(ベンゼンに帰属する吸収ピーク)の
吸収強度をD1600、 990ないし1015cm-1(メチロール基の帰属する
吸収ピーク)の範囲の最も大きな吸収強度をD990
〜1015、 890cm- 1(ベンゼン該の孤立の水素原子の吸収
ピーク)吸収強度をD800 で表わした場合に、 D990〜1015/D1600=0.2〜9.0 D890/D1600=0.09〜1.0 である粒状ないし粉末状フエノール・ホルムアル
デヒド系樹脂であり、好ましくは D990〜1015/D1600=0.3〜7.0 D890/D1600=0.1〜0.9 特に好ましくは D990〜1015/D1600=0.4〜5.0 D890/D1600=0.12〜0.8 である粒状ないし粉末状フエノール・ホルムアル
デヒド系樹脂である。 赤外線吸収スペクトルにおいて、D1600のピー
クがベンゼン核に帰属する吸収を示し、D990〜
1015のピークがメチロール基に帰属する吸収を示
し、さらにD890のピークがベンゼン該の孤立水素
原子に帰属する吸収を示すことはフエノール・ホ
ルムアルデヒド樹脂に関して既に広く知られてい
る。 本発明に用いる反応性を有する粒状ないし粉末
状フエノール樹脂がD990〜1015/D1600=0.2〜9.0
という特性値を示すことは、該樹脂が少くとも或
る程度の量のメチロール基を含有し、そのメチロ
ール基含量は可成り大巾に調節し得ることを示し
ている。殊にD990〜1015=0.3〜7.0、就中0.4〜5.0
という本発明に用いる好適な該樹脂は適度の濃度
のメチロール基を含有し且つより安定である。 さらに、該樹脂が赤外線吸収スペクトルにおい
てD890/D1600=0.09〜1.0、より好適な樹脂が
D890/D1600=0.1〜0.9、就中0.12〜0.8という特性
を示すという事実は、該樹脂がその反応に関与し
たフエノール分子の反応部位(オルト及びパラ
位)がメチレン結合又はメチロール基によつて適
度に封鎖されている事実を示す。 第2の方法により複合多孔体を製造するには、
まず所定量のポリビニルアルコール水溶液を撹拌
しながら加熱し、これに水溶性フエノール樹脂を
加えて混合し、更に必要ならば反応性を有する粒
状ないし粉末状フエノール樹脂あるいはその他の
フエノール樹脂粉末及びあらかじめ水に分散させ
たセラミツク微粉末を加えて加熱しながら十分に
撹拌混合する。その後更に水溶液または水分散液
として小麦粉澱粉等の気孔形成材を加えて撹拌
し、40℃程度まで冷却後、架橋剤としてのアルデ
ヒド類及び触媒としての硫酸等を加えて均一に混
合し、型枠に移して反応せしめる。反応終了後、
型枠より取出した成形物を洗浄し、気孔形成材と
未反応のアルデヒド類及び酸を洗い流せばよい。 以上の如く本発明の複合多孔体は2つの方法に
より製造出来るが、該複合多孔体の連続気孔率は
通常40〜88%、好ましくは50〜85%、最も好まし
くは65〜83%である。 また上記の2つの方法により製造される複合多
孔体中のセラミツク微粉末の含有量は、通常70〜
90重量%、好ましくは75〜88重量%、最も好まし
くは78〜85重量%である。該複合多孔体中のポリ
ビニルアセタール系合成樹脂の含有量は、通常4
〜25重量%、好ましくは5〜20重量%、最も好ま
しくは5〜15重量%である。更に該複合多孔体中
の熱分解によりガラス状炭素に転化しうる樹脂の
含有量は、通常5〜25重量%、好ましくは7〜20
重量%、最も好ましくは10〜17重量%である。 該複合多孔体中のセラミツク含有量が少な過ぎ
ると、賦活前の1000℃以上での焼成に於てセラミ
ツク微粒子間の焼結が進まず賦活により得られる
活性炭組成物の強度が著しく低下して好ましくな
い。また該複合多孔体中のポリビニルアセタール
系合成樹脂が少な過ぎる場合には、ポリビニルア
セタール系合成樹脂と気孔形成材とにより形成さ
れるところの良好なる連続気孔が得られなくなり
かつ気孔径のコントロールが困難になる。該複合
多孔体中の熱分解によりガラス状炭素に転化しう
る樹脂の含有量が少な過ぎると活性炭組成物の比
表面積が少なくなり過ぎ、吸着能が著しく低下し
て好ましくない。 上記の理由により、セラミツク微粉末、ポリビ
ニルアセタール系合成樹脂及び熱分解によりガラ
ス状炭素に転化しうる樹脂の好適なる含有量がき
まる。 更に、本発明の複合多孔体の各構成成分の好適
なる配合組成範囲を逸脱しない範囲で、他の合成
樹脂、例えばメラミン系樹脂、エポキシ系樹脂、
ビニル重合体とジビニル化合物との混合物、ユリ
ア系樹脂、アクリル系樹脂、不飽和ポリエステル
系樹脂、ピツチ、タール等を適当量施与してもよ
い。 上記の如くして複合多孔体を製造した後、該複
合多孔体を非酸化性雰囲気中で1000℃以上で焼成
した後、賦活処理を行なう。非酸化性雰囲気中で
の焼成温度及び焼成時間はセラミツクスの組成に
より異なるが通常1000〜1700℃、好ましくは1200
〜1500℃で数時間〜数十時間である。 賦活処理はガス賦活法が好ましく、焼成工程に
引き続いて行なうことができる。 ガス賦活法では、通常水蒸気、炭酸ガス、空気
あるいはそれらの混合ガス雰囲気中で所定温度で
所定時間賦活処理を行なう。賦活処理の温度及び
時間は複合多孔体の気孔率、気孔径、形状、所望
する比表面積、雰囲気などにより適宜決定され
る。例えば、水蒸気、炭酸ガス雰囲気の場合に
は、通常500〜1200℃、好ましくは700〜1000℃で
数分〜数時間賦活処理する。 上記の如くして得られる活性炭組成物は、均一
に分布する細孔よりなる連続気孔を有し、高強度
にして、通常の活性炭機能とフイルター機能とを
兼ね備えたものである。 かかる活性炭は、各種吸着剤として有効である
上に、液体中の微粒子や空気中の塵埃も除去し得
るため、従来の活性炭層とその他のフイルターを
併用する方法に比較し、著しく簡便である。更に
また、該活性炭は粒状や繊維状の活性炭の場合の
如く、使用中や移動の際に粉化したり疎密のむら
が生じる等の問題がなく、かつ、圧力損失を低く
出来るという利点がある。 本発明の活性炭組成物は上記の利点をいかし、
上水や排水中の脱臭、有機物の除去、食品、医薬
品製造工程での脱色、脱臭、コロイド除去、工業
用超純水の製造、汚染空気の浄化、有機溶剤の回
収等に対して極めて有効に用いることができる。 また、該活性炭組成物にパラジウム、白金等の
貴金属を担持せしめた場合は、一酸化炭素、炭化
水素等を低温で酸化し得る触媒フイルターが得ら
れる。 以下実施例により本発明を具体的に説明する。 実施例 1 重合度1700、けん化度99%のポリビニルアルコ
ール(PVA)、コージエライト(2MgO、
2Al2O3、5SiO2)微粉末(平均粒径5μm)、タル
ク(3MgO、4SiO2、H2O)微粉末(平均粒径3
μm)、ジツブサイト(Al2O3、3H2O)微粉末
(平均粒径3μm)、水溶性レゾール樹脂(往友デ
ユレス(株)製品、PR961A、固形分量65重量%)及
び所定の粒度の小麦粉澱粉を第1表の固形分配合
組成となるよう計量した。 まず、PVAを水に分散させて加熱溶解後、水
溶性レゾール樹脂及びあらかじめ水に分散させて
おいたコージエライト、タルク、ジツブサイト微
粉末を加えて加熱しながら十分撹拌混合した。60
℃になつたところで所定の粒径の小麦粉澱粉130
gの水分散液を加えて撹拌しながら70〜80℃にな
るまで加熱した。この混合液を40℃まで冷却後、
37%のホルマリン400ml、50%の硫酸400mlを加え
て更に混合し、その後少量の水を加えて混合液の
液量が5になるよう調整した。該混合液を円筒
状の型に流し込み60℃で24時間加熱した後型より
取出し、シヤワーで澱粉及び未反応物を洗い流し
て外径90mmφ、内径40mmφ、長さ350mmの円筒状
複合多孔体を得た。 こうして得られた複合多孔体を電気炉に入れ窒
素雰囲気中で室温〜300℃を60℃/hr、300〜600℃
を10℃/hr、600〜1300℃を70℃/hr、1300〜1350
℃を10℃/hrで昇温し、1350℃で6時間保持した
後冷却し、850℃になつたところで、80℃熱水中
に20/minの流速で流した窒素ガスを炉内に導
入し、850℃で3時間保持することにより活性炭
組成物を作成した。得られた活性炭組成物の物性
を第1表に示す。 第1表からわかる様にセラミツク微粉末含有量
が少な過ぎる試料1では得られた活性炭の強度が
弱く実用に供し得ないものであつた。また、セラ
ミツク微粉末含有量が多過ぎる試料6では、得ら
れた活性炭組成物の気孔径分布が不均一で連続気
孔率も小さく、比表面積も少なくて実用性がな
い。セラミツク微粉末、PVA、フエノール樹脂
の配合比が適切な試料2〜5では、高強度にして
連続気孔率も大きい良好なる活性炭組成物が得ら
れた。
【表】
【表】
実施例 2
重合度1000、けん化度99%のポリビニルアルコ
ールを水に分散させ次いで加熱溶解した後、あら
かじめ水に分散さもておいた所定量の粘度シヤモ
ツト微粉末(平均粉径10μm)、木節粘土微粉末
(平均粒径10μm)、硅藻土微粉末(平均粒径8μ
m)及び第1リン酸アルミニウムを加えて撹拌混
合した。更に一部の試料には水に分散させた所定
量の反応性を有する粒状フエノール樹脂を加えて
撹拌混合した。混合液が60℃になつたところで馬
鈴薯澱粉の水分散液を加えて撹拌しながら70〜80
℃に加熱した。この混合液を40℃に冷却後、30%
ベンズアルデヒド水溶液及び50%硫酸水溶液を加
えて均一に混合した。 最後に混合液に少量の水を加えて液量が5に
なる様に調整した。各原料の配合量を第2表に示
す。この混合液を型枠に流し込み60℃で20時間加
熱した後脱型し、シヤワーで洗浄して澱粉及び未
反応物を洗い流して、300mm×300mm×20mmの板状
多孔体を得た。該多孔体を乾燥後、重量を測定し
てからアセトンで適度に希釈したフラン樹脂(日
立化成(株)製品、ヒタフラン302、硬化剤0.2%含
有)に浸漬した後90℃で24時間乾燥し、更に120
℃で30分間硬化して複合多孔体を得た。該複合多
孔体中の各成分の含有量を第3表に示す。 こうして得られた所定量のセラミツク微粉末、
ポリビニルベンザール及び熱分解によりガラス状
炭素に転化しうる樹脂よりなる板状複合多孔体を
電気炉に入れ、窒素雰囲気中で実施例1と同様の
昇温速度で1250℃まで昇温し、該温度で8時間保
持した後、900℃まで冷却し、80℃熱水中に15/
minの流速で流した窒素ガスを炉内に導入して
900℃で1.5時間賦活して活性炭組成物を得た。得
られた活性炭組成物の物性も第3表に示した。 第3表からわかる様に熱分解によりガラス状炭
素に転化しうる樹脂の含有量が少な過ぎる試料1
では、得られた活性炭組成物の比表面積が少な過
ぎて好ましくない。 また、熱分解によりガラス状炭素に転化しうる
樹脂の含有量が多過ぎる試料5では、高温焼成時
にセラミツクの焼結が進まず得られた活性炭組成
物の強度が著しく弱くて実用に供し得ない。セラ
ミツク微粉末、ポリビニルベンザール及び熱分解
によりガラス状炭素に転化しうる樹脂の配合量が
適切な試料2〜4では、良好なる活性炭組成物が
得られた。
ールを水に分散させ次いで加熱溶解した後、あら
かじめ水に分散さもておいた所定量の粘度シヤモ
ツト微粉末(平均粉径10μm)、木節粘土微粉末
(平均粒径10μm)、硅藻土微粉末(平均粒径8μ
m)及び第1リン酸アルミニウムを加えて撹拌混
合した。更に一部の試料には水に分散させた所定
量の反応性を有する粒状フエノール樹脂を加えて
撹拌混合した。混合液が60℃になつたところで馬
鈴薯澱粉の水分散液を加えて撹拌しながら70〜80
℃に加熱した。この混合液を40℃に冷却後、30%
ベンズアルデヒド水溶液及び50%硫酸水溶液を加
えて均一に混合した。 最後に混合液に少量の水を加えて液量が5に
なる様に調整した。各原料の配合量を第2表に示
す。この混合液を型枠に流し込み60℃で20時間加
熱した後脱型し、シヤワーで洗浄して澱粉及び未
反応物を洗い流して、300mm×300mm×20mmの板状
多孔体を得た。該多孔体を乾燥後、重量を測定し
てからアセトンで適度に希釈したフラン樹脂(日
立化成(株)製品、ヒタフラン302、硬化剤0.2%含
有)に浸漬した後90℃で24時間乾燥し、更に120
℃で30分間硬化して複合多孔体を得た。該複合多
孔体中の各成分の含有量を第3表に示す。 こうして得られた所定量のセラミツク微粉末、
ポリビニルベンザール及び熱分解によりガラス状
炭素に転化しうる樹脂よりなる板状複合多孔体を
電気炉に入れ、窒素雰囲気中で実施例1と同様の
昇温速度で1250℃まで昇温し、該温度で8時間保
持した後、900℃まで冷却し、80℃熱水中に15/
minの流速で流した窒素ガスを炉内に導入して
900℃で1.5時間賦活して活性炭組成物を得た。得
られた活性炭組成物の物性も第3表に示した。 第3表からわかる様に熱分解によりガラス状炭
素に転化しうる樹脂の含有量が少な過ぎる試料1
では、得られた活性炭組成物の比表面積が少な過
ぎて好ましくない。 また、熱分解によりガラス状炭素に転化しうる
樹脂の含有量が多過ぎる試料5では、高温焼成時
にセラミツクの焼結が進まず得られた活性炭組成
物の強度が著しく弱くて実用に供し得ない。セラ
ミツク微粉末、ポリビニルベンザール及び熱分解
によりガラス状炭素に転化しうる樹脂の配合量が
適切な試料2〜4では、良好なる活性炭組成物が
得られた。
【表】
【表】
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 セラミツク微粉末、ポリビニルアセタール系
合成樹脂及び熱分解によりガラス状炭素に転化し
うる樹脂もしくはそれらを主成分とする樹脂より
なる連続気孔を有する複合多孔体を非酸化性雰囲
気中で焼成しセラミツク粉末を焼結せしめた後賦
活することを特徴とする活性炭組成物の製造法。 2 連続気孔を有する複合多孔体が、セラミツク
微粉末とポリビニルアセタール系合成樹脂よりな
る連続気孔をする多孔体に熱分解によりガラス状
炭素に転化しうる樹脂を賦与したものである特許
請求の範囲第1項記載の活性炭組成物の製造法。 3 ポリビニルアセタール系合成樹脂が、ポリビ
ニルホルマール又はポリビニルベンザールである
特許請求の範囲第2項記載の活性炭組成物の製造
法。 4 熱分解によりガラス状炭素に転化しうる脂肪
がフエノール樹脂またはフラン樹脂である特許請
求の範囲第2項記載の活性炭組成物の製造法。 5 連続気孔を有する複合多孔体が、セラミツク
微粉末、ポリビニルアルコール、及びフエノール
樹脂気孔形成材とともに混合し、架橋剤と反応さ
せて得られる多孔体である特許請求の範囲第1項
記載の活性炭組成物の製造法。 6 架橋剤がホルムアルデヒド又はベンズアルデ
ヒドである特許請求の範囲第5項記載の活性炭組
成物の製造法。 7 連続気孔を有する複合多孔体中のセラミツク
微粉末の含有量が70〜90重量%である特許請求の
範囲第1項記載の活性炭組成物の製造法。 8 連続気孔を有する複合多孔体中のポリビニル
アセタール系合成樹脂の含有量が4〜25重量%で
ある特許請求の範囲第1項記載の活性炭組成物の
製造法。 9 連続気孔を有する複合多孔体中の熱分解によ
りガラス状炭素に転化しうる樹脂の含有量が5〜
25重量%である特許請求の範囲第1項記載の活性
炭組成物の製造法。 10 非酸化性雰囲気中での焼成を1000℃以上で
行なつた後、水蒸気または炭酸ガス雰囲気下で
500〜1200℃に加熱して賦活を行なう特許請求の
範囲第1項記載の活性炭組成物の製造法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP57131472A JPS5921514A (ja) | 1982-07-27 | 1982-07-27 | 活性炭組成物の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP57131472A JPS5921514A (ja) | 1982-07-27 | 1982-07-27 | 活性炭組成物の製造法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5921514A JPS5921514A (ja) | 1984-02-03 |
| JPS6132250B2 true JPS6132250B2 (ja) | 1986-07-25 |
Family
ID=15058763
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP57131472A Granted JPS5921514A (ja) | 1982-07-27 | 1982-07-27 | 活性炭組成物の製造法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS5921514A (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2816902B2 (ja) * | 1990-12-10 | 1998-10-27 | キヤノン株式会社 | インクジェット記録装置 |
| JP2012016687A (ja) * | 2010-07-11 | 2012-01-26 | Kankyo Soken:Kk | 油吸着材及び油吸着構造体 |
| CN107469788A (zh) * | 2017-07-12 | 2017-12-15 | 马鞍山科信网络科技有限公司 | 一种染料废水处理用聚乙烯醇缩甲醛‑活性炭多孔复合材料及其制备方法 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| AT384370B (de) * | 1980-09-29 | 1987-11-10 | Pohanka Christian Ing | Elektronische gluecksspielvorrichtung |
-
1982
- 1982-07-27 JP JP57131472A patent/JPS5921514A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS5921514A (ja) | 1984-02-03 |
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