JPS6132452B2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPS6132452B2 JPS6132452B2 JP57189142A JP18914282A JPS6132452B2 JP S6132452 B2 JPS6132452 B2 JP S6132452B2 JP 57189142 A JP57189142 A JP 57189142A JP 18914282 A JP18914282 A JP 18914282A JP S6132452 B2 JPS6132452 B2 JP S6132452B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cement
- steel
- steel material
- mortar
- pulling
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Placing Or Removing Of Piles Or Sheet Piles, Or Accessories Thereof (AREA)
- Moulds, Cores, Or Mandrels (AREA)
Description
本発明は、セメント系硬化物の中に挿入した鋼
材を引き抜く方法、例えば場所打セメントモルタ
ル杭に挿入したH形鋼材モルタルが凝結硬化した
後に大きな力を必要とせずに引き抜く方法に関す
る。ここでいう鋼材とは、H形鋼、I形鋼等の如
き棒状及び線状のもの全てを指すが、以下におい
ては便宜上H形鋼を例にとつて説明する。また、
セメント系硬化物についても、セメントモルタル
を例にとつて説明する。 これまで、セメントモルタルが硬化した後に、
この中に挿入したH形鋼を引抜く場合、セメント
モルタルがH形鋼の表面に接着するため引抜くこ
とが困難であり、無理に大きな力で引抜こうとす
ると、H形鋼が破断したり、セメントモルタルが
破損したり、あるいは周辺の構造物に悪影響を与
えるという不都合があつた。 このため、従来から、H形鋼の表面にすべり面
を設けておいて、工事終了後に不要になつたH形
鋼を引抜いて回収していた。このすべり面とし
て、グリース、パラフイン、アスフアルト、ター
ル、シート、セメント凝結阻害剤などをH形鋼の
表面に塗布又は貼付して、すべり抵抗を軽減する
方法が採用されていた。しかし、これらの方法に
は、使用材の流動性が大きく作業性が悪いこと、
挿入時に剥離し易いこと、すべり抵抗の軽減が不
充分であること、挿入から時間が経つにつれてす
べり抵抗が大きくなること、などの欠点があつ
た。 本発明によれば、上記した欠点を解消し、少な
い労力及び機械力で鋼材を引抜く方法として、鋼
材をセメント系硬化物に挿入する前に、鋼材がセ
メント系硬化物と接する部分に、セメント系硬化
物中のアルカリ成分の作用で劣化される樹脂被膜
をあらかじめ塗布しておき、該樹脂被膜を経時的
に該アルカリ成分の作用で劣化させることによつ
て、鋼材の引抜きを容易ならしめる方法が提供さ
れる。 一般に、樹脂化合物はゲル形成時において良好
な樹脂強度(伸び、引張、圧縮など)を示すが、
或る種の樹脂化合物はセメントモルタルの水やア
ルカリ成分の影響を受けると比較的短期間にゲル
性状を変化させる。本発明の方法は、このことを
利用して、H形鋼がセメントモルタルに接するま
では強固な被膜を形成して良好な作業性を保つと
ともに、H形鋼がセメントモルタルに接したあと
は、一定期間後に被膜が劣化(グリース状化)
し、すべり面での抵抗を減少させる特性を利用す
るものである。 本発明においては、アルカリにより劣化される
樹脂ならば如何なるものでも使用できる。それら
の例としては、親水性のポリウレタン系、ポリエ
ステル系、アクリルアミド系、尿素系などの樹脂
があげられる。これのうち、樹脂の性質のコント
ロールの容易さとゲル形成の容易さから、親水性
のポリウレタン樹脂が特に好適である。これらの
樹脂のアルカリ成分による劣化は、従来はむしろ
欠点とされていたが、本発明ではこの欠点を逆用
することによつて積極的な利益を得ているのであ
る。これらの樹脂は、増量や垂れ防止のための添
加材たとえば炭酸カルシウム、アスベスト、岩
綿、ベントナイト、並びに、溶剤としての水と共
に、使用することが好ましい。 次に、本発明の方法を、その実施の対象の一例
である柱列式地下連続壁工法に適用した場合につ
いて、添付図面に従つて説明する。 第1〜3図に示すように、地盤1の中にモルタ
ル31と表面に被膜(簡略のため図示せず)が施
された芯材(H形鋼)32とからなるモルタル杭
3を連続して設け、これらモルタル杭3に囲まれ
た地盤を、腹起し21及び切梁22を施しなが
ら、所定の深さまで掘り下げる。 上記のモルタル杭3は、まず、第4図に示すよ
うに地盤1にたて穴4を掘り、この中にモルタル
31を注入し、次にモルタル31が未だ固まらな
いうちに、第5図に示すように芯材(H形鋼)3
2を挿入することによつてつくられる。H形鋼3
2のモルタルに接する表面には、あらかじめ、第
8図に示すように、樹脂被膜33を設けておく。
被膜の形成方法は、吹きつけ方法、塗布方法、あ
るいは樹脂溶液槽に浸漬する方法のいずれでもよ
い。被膜の厚さは約0.4〜1.0mmである。 掘り下げた立抗2の役割が終了した後、つま
り、立抗内に構造物が完成して後、モルタル杭3
からの役割の終つたH形鋼32を抜く。この間、
H形鋼32の表面では被膜が徐々に劣化してすべ
り抵抗が著しく減少している。引抜きは、例えば
第7図に示すような引抜装置5を用いて、H形鋼
32を両側からチヤツク51で挾持し、ジヤツキ
52を延ばして引き上げる操作を繰り返えすこと
によつて行なわれる。図示のような引抜装置5の
他に、振動式杭抜機、多連滑車式引抜装置など、
施工現場で容易に入手できる装置を用いることも
できる。本発明の方法によれば、引抜き抵抗を、
通常、約2トン/m2以下にまで低下できるので、
フランジ寸法30cm、長さ15mのH形鋼(表面積27
m2)場合、所要引抜き力は一本につき約54トン以
下である。従つて、市販されているバイブロハン
マー等で要易に引抜き可能である。 なお、モルタル31が未だ充分に固まらないう
ちに、鋼材32の頭部に重錘で衝撃を加えておく
と、固化後における引抜きが更に容易である。 種々の被膜形成組成物による被膜が施されたフ
ランジ寸法30cm、長さ15mのH形鋼を用いたモル
タル杭について、引抜き抵抗を測定した結果は下
表の通りである。
材を引き抜く方法、例えば場所打セメントモルタ
ル杭に挿入したH形鋼材モルタルが凝結硬化した
後に大きな力を必要とせずに引き抜く方法に関す
る。ここでいう鋼材とは、H形鋼、I形鋼等の如
き棒状及び線状のもの全てを指すが、以下におい
ては便宜上H形鋼を例にとつて説明する。また、
セメント系硬化物についても、セメントモルタル
を例にとつて説明する。 これまで、セメントモルタルが硬化した後に、
この中に挿入したH形鋼を引抜く場合、セメント
モルタルがH形鋼の表面に接着するため引抜くこ
とが困難であり、無理に大きな力で引抜こうとす
ると、H形鋼が破断したり、セメントモルタルが
破損したり、あるいは周辺の構造物に悪影響を与
えるという不都合があつた。 このため、従来から、H形鋼の表面にすべり面
を設けておいて、工事終了後に不要になつたH形
鋼を引抜いて回収していた。このすべり面とし
て、グリース、パラフイン、アスフアルト、ター
ル、シート、セメント凝結阻害剤などをH形鋼の
表面に塗布又は貼付して、すべり抵抗を軽減する
方法が採用されていた。しかし、これらの方法に
は、使用材の流動性が大きく作業性が悪いこと、
挿入時に剥離し易いこと、すべり抵抗の軽減が不
充分であること、挿入から時間が経つにつれてす
べり抵抗が大きくなること、などの欠点があつ
た。 本発明によれば、上記した欠点を解消し、少な
い労力及び機械力で鋼材を引抜く方法として、鋼
材をセメント系硬化物に挿入する前に、鋼材がセ
メント系硬化物と接する部分に、セメント系硬化
物中のアルカリ成分の作用で劣化される樹脂被膜
をあらかじめ塗布しておき、該樹脂被膜を経時的
に該アルカリ成分の作用で劣化させることによつ
て、鋼材の引抜きを容易ならしめる方法が提供さ
れる。 一般に、樹脂化合物はゲル形成時において良好
な樹脂強度(伸び、引張、圧縮など)を示すが、
或る種の樹脂化合物はセメントモルタルの水やア
ルカリ成分の影響を受けると比較的短期間にゲル
性状を変化させる。本発明の方法は、このことを
利用して、H形鋼がセメントモルタルに接するま
では強固な被膜を形成して良好な作業性を保つと
ともに、H形鋼がセメントモルタルに接したあと
は、一定期間後に被膜が劣化(グリース状化)
し、すべり面での抵抗を減少させる特性を利用す
るものである。 本発明においては、アルカリにより劣化される
樹脂ならば如何なるものでも使用できる。それら
の例としては、親水性のポリウレタン系、ポリエ
ステル系、アクリルアミド系、尿素系などの樹脂
があげられる。これのうち、樹脂の性質のコント
ロールの容易さとゲル形成の容易さから、親水性
のポリウレタン樹脂が特に好適である。これらの
樹脂のアルカリ成分による劣化は、従来はむしろ
欠点とされていたが、本発明ではこの欠点を逆用
することによつて積極的な利益を得ているのであ
る。これらの樹脂は、増量や垂れ防止のための添
加材たとえば炭酸カルシウム、アスベスト、岩
綿、ベントナイト、並びに、溶剤としての水と共
に、使用することが好ましい。 次に、本発明の方法を、その実施の対象の一例
である柱列式地下連続壁工法に適用した場合につ
いて、添付図面に従つて説明する。 第1〜3図に示すように、地盤1の中にモルタ
ル31と表面に被膜(簡略のため図示せず)が施
された芯材(H形鋼)32とからなるモルタル杭
3を連続して設け、これらモルタル杭3に囲まれ
た地盤を、腹起し21及び切梁22を施しなが
ら、所定の深さまで掘り下げる。 上記のモルタル杭3は、まず、第4図に示すよ
うに地盤1にたて穴4を掘り、この中にモルタル
31を注入し、次にモルタル31が未だ固まらな
いうちに、第5図に示すように芯材(H形鋼)3
2を挿入することによつてつくられる。H形鋼3
2のモルタルに接する表面には、あらかじめ、第
8図に示すように、樹脂被膜33を設けておく。
被膜の形成方法は、吹きつけ方法、塗布方法、あ
るいは樹脂溶液槽に浸漬する方法のいずれでもよ
い。被膜の厚さは約0.4〜1.0mmである。 掘り下げた立抗2の役割が終了した後、つま
り、立抗内に構造物が完成して後、モルタル杭3
からの役割の終つたH形鋼32を抜く。この間、
H形鋼32の表面では被膜が徐々に劣化してすべ
り抵抗が著しく減少している。引抜きは、例えば
第7図に示すような引抜装置5を用いて、H形鋼
32を両側からチヤツク51で挾持し、ジヤツキ
52を延ばして引き上げる操作を繰り返えすこと
によつて行なわれる。図示のような引抜装置5の
他に、振動式杭抜機、多連滑車式引抜装置など、
施工現場で容易に入手できる装置を用いることも
できる。本発明の方法によれば、引抜き抵抗を、
通常、約2トン/m2以下にまで低下できるので、
フランジ寸法30cm、長さ15mのH形鋼(表面積27
m2)場合、所要引抜き力は一本につき約54トン以
下である。従つて、市販されているバイブロハン
マー等で要易に引抜き可能である。 なお、モルタル31が未だ充分に固まらないう
ちに、鋼材32の頭部に重錘で衝撃を加えておく
と、固化後における引抜きが更に容易である。 種々の被膜形成組成物による被膜が施されたフ
ランジ寸法30cm、長さ15mのH形鋼を用いたモル
タル杭について、引抜き抵抗を測定した結果は下
表の通りである。
【表】
【表】
本発明においては、被膜形成組成物は、アルカ
リによつて劣化される樹脂を基材とする限り、特
定の配合のものに限定されることなく、本発明所
期の効果をもたらすことができる。 本発明は、前記したように、これまで樹脂化合
物の欠点と考えられていたアルカリによる劣化を
逆利用することによつて予期せぬ効果を生み出し
たものであり、従来の鋼材引抜き方法の欠点を解
消するものである。つまり、鋼材に塗布するに際
して、適度の流動性を持つているので垂れること
なく、べとつかず、また、モルタル挿入時に剥離
することが少なく、被膜の厚さが薄くてもよく、
しかも、鋼材を引抜く時の抵抗力を著しく軽減せ
しめるものである。
リによつて劣化される樹脂を基材とする限り、特
定の配合のものに限定されることなく、本発明所
期の効果をもたらすことができる。 本発明は、前記したように、これまで樹脂化合
物の欠点と考えられていたアルカリによる劣化を
逆利用することによつて予期せぬ効果を生み出し
たものであり、従来の鋼材引抜き方法の欠点を解
消するものである。つまり、鋼材に塗布するに際
して、適度の流動性を持つているので垂れること
なく、べとつかず、また、モルタル挿入時に剥離
することが少なく、被膜の厚さが薄くてもよく、
しかも、鋼材を引抜く時の抵抗力を著しく軽減せ
しめるものである。
第1図〜第3図は本発明の実施の対象となる場
所打ちモルタル杭を用いた柱列式地下連続壁工法
の概念を示すもので、第1図は平面図、第2図は
断面図、第3図は第2図のA−A断面である。第
4図〜第7図は、本発明による場所打ちモルタル
杭を例にとつた実施手順を示す縦断面図である。
第8図は第6図のB−B断面である。 図において、1は地盤、2は立坑、21は腹起
し、22は切梁、3はモルタル杭、31はモルタ
ル、32は鋼材、33は樹脂被膜、4はたて穴、
5は引抜き装置、51はチヤツク、52はジヤツ
キ、53はベースである。
所打ちモルタル杭を用いた柱列式地下連続壁工法
の概念を示すもので、第1図は平面図、第2図は
断面図、第3図は第2図のA−A断面である。第
4図〜第7図は、本発明による場所打ちモルタル
杭を例にとつた実施手順を示す縦断面図である。
第8図は第6図のB−B断面である。 図において、1は地盤、2は立坑、21は腹起
し、22は切梁、3はモルタル杭、31はモルタ
ル、32は鋼材、33は樹脂被膜、4はたて穴、
5は引抜き装置、51はチヤツク、52はジヤツ
キ、53はベースである。
Claims (1)
- 1 セメント系硬化物に挿入した鋼材を、セメン
ト系硬化物が凝結硬化して該鋼材及びセメント系
硬化物の所期の目的を達した後に、セメント系硬
化物から引き抜く方法において、鋼材をセメント
系硬化物に挿入する前に鋼材がセメント系硬化物
と接する部分にセメント系硬化物中のアルカリ成
分によつて劣化される樹脂被膜をあらかじめ塗布
しておき、該樹脂被膜を該アルカリ成分により劣
化させて鋼材の引き抜きを容易にする、ことを特
徴とするセメント系硬化物から鋼材を引き抜く方
法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18914282A JPS5978809A (ja) | 1982-10-29 | 1982-10-29 | セメント系硬化物から鋼材を引き抜く方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18914282A JPS5978809A (ja) | 1982-10-29 | 1982-10-29 | セメント系硬化物から鋼材を引き抜く方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5978809A JPS5978809A (ja) | 1984-05-07 |
| JPS6132452B2 true JPS6132452B2 (ja) | 1986-07-26 |
Family
ID=16236113
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP18914282A Granted JPS5978809A (ja) | 1982-10-29 | 1982-10-29 | セメント系硬化物から鋼材を引き抜く方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS5978809A (ja) |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS59122621A (ja) * | 1982-12-29 | 1984-07-16 | Kumagai Gumi Ltd | 杭の引き抜きのための処理方法 |
| JP2576346B2 (ja) * | 1992-12-17 | 1997-01-29 | 鹿島建設株式会社 | 鋼材の撤去回収方法 |
| JP3274421B2 (ja) | 1998-07-27 | 2002-04-15 | 株式会社日本触媒 | 被覆材およびその製造方法 |
| JP2002348857A (ja) * | 2001-05-24 | 2002-12-04 | Dai Nippon Construction | 土留め用芯材とその施工方法 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS52113004A (en) * | 1976-03-17 | 1977-09-21 | Takenaka Komuten Co | Method of extracting main sheathing pile |
-
1982
- 1982-10-29 JP JP18914282A patent/JPS5978809A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS5978809A (ja) | 1984-05-07 |
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