JPS6135212B2 - - Google Patents
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- JPS6135212B2 JPS6135212B2 JP56135516A JP13551681A JPS6135212B2 JP S6135212 B2 JPS6135212 B2 JP S6135212B2 JP 56135516 A JP56135516 A JP 56135516A JP 13551681 A JP13551681 A JP 13551681A JP S6135212 B2 JPS6135212 B2 JP S6135212B2
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- urethane prepolymer
- prepolymer
- hydrophobic
- aqueous
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- Processes Of Treating Macromolecular Substances (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Polyurethanes Or Polyureas (AREA)
Description
本発明は、ポリウレタン樹脂水分散体の製造方
法に関するものであり、新規な分散剤を使用する
ことによつて得られるポリウレタン樹脂水分散体
の製造方法に関するものである。さらに詳細に
は、分子鎖中にエチレンオキサイド単位を含有
し、未端にイソシアネート基を有する親水性ウレ
タンプレポリマーを分散剤として使用し、鎖伸長
剤を使用することによつて得られる高分子量ポリ
ウレタン樹脂水分散体の製造方法に関するもので
ある。 従来、ポリウレタン水分散体を製造する方法
は、 (1) ウレタン樹脂に親水基例えばカルボキシル
基、スルホン酸基、アミノ基などを導入し、有
機溶剤溶液中で高分子化後、水中に乳化分散す
る自己乳化方法。 (2) 有機溶剤溶液中で疎水性高分子量ウレタン樹
脂を合成後、乳化剤の存在下で水に乳化分散さ
せる方法。 等が知られているが、これ等の方法でウレタ
ン樹脂水分散体を製造する場合、強制分散時に
大きな機械的シエアーを必要とし、乳化安定性
に欠けると共に、乳化中または乳化後に有機溶
剤を回収する必要があり、経剤的に不利であつ
た。また、(2)の方法に関しては、多量の乳化剤
を必要とし、乳化安定性に欠け、かつ得られる
〓〓〓〓
乾燥被膜の強度低下が見られると共に耐水性も
劣り、物性に劣るものであつた。 さらに (3) 未端にイソシアネート基を有するウレタンプ
レポリマーと界面活性剤水溶液を、混合激しく
撹拌して乳化分散し、さらに必要であればジア
ミン等で鎖伸長する方法。 (4) 未端にイソシアネート基を有するウレタンプ
レポリマー中に親水基例えばカルボキシル基、
スルホン酸基、アミノ基などを導入し、自己乳
化性を付与し、水中乳化分散さらに必要であれ
ばアミノ化合物で鎖伸長する方法。 等が知られているが、これ等の方法のうち(3)
のものは、多量の界面活性剤を必要とし、得ら
れる乾燥被膜の物性特に耐水性が劣るものであ
る。また(4)のものは、分散時に大きな機械的シ
エアーを必要し、工業的生産が困難であると共
に、ポリウレタン鎖中に三級アミノ基を入れて
その酸塩または四級化による方法では、あまり
高分子量のポリウレタンにすると分散液の安定
性が劣るという欠陥がある。 また、分子量を下げて安定な分散液をつくると
それから得られる乾燥被膜は、機械的物性に劣
り、実用性に乏しいものとする。 さらにポリウレタン樹脂中に一定量以上の親水
基が導入されているため、分散液から得られる乾
燥被膜は水を吸収して膨潤する傾向があり、さら
に湿潤状態での機械的物性低下が大きい欠点を有
している。 また、自己乳化方法においては、分子鎖中に四
級化アミノ基、カルボン酸塩基、スルホン酸塩基
を有するため、ポリウレタン樹脂の耐候性、耐加
水分解性の低下が大きく、ポリウレタン自身の諸
性能が失なわれる。 一般に、界面活性剤を使用する方法は、使用時
に分散液の破壊や乾燥被膜の物性特に耐水性、耐
溶剤性に悪影響を及ぼし、その利用面が極度に制
限され、親水基を導入する方法は、得られる乾燥
被膜は水を吸収して膨潤する傾向があり、湿潤状
態での機械的物性低下を有すると欠陥がある。 本発明者等は、上記の如き欠点のないポリウレ
タン樹脂水分散体を得るべく鋭意研究の結果、疎
水性被分散ウレタンプレポリマーを親水性ウレプ
レタンポリマー分散剤で乳化分散することによつ
て得られることを見出したものである。 さらに、本発明の方法によつて得られる高分子
量ポリウレタン樹脂水分散体は、上記の如き欠点
を解消し、機械的、化学的安定性に優れかつ機械
的物性、耐水性、耐溶剤性、耐光性等の諸性能を
発揮することができるものである。 即ち、本発明は、イソシアネート未端疎水性ウ
レタンプレポリマー、分散剤、水鎖伸長剤からな
るウレタン樹脂水分散体を製造するに際し、分散
剤として分子鎖中にエチレンオキサイド単位を40
〜98重量%含有し、かつ未端にイソシアネート基
を有する親水性ウレタンプレポリマーを使用する
ことを特徴とするウレタン樹脂水分散体の製造方
法である。 さらに、本発明は、親水性ウレタンプレポリマ
ーを分散剤として水中に疎水性ウレタンプレポリ
マーを分散後、鎖伸長剤で高分子量化された高分
子量ポリウレタン樹脂水分散体の製造方法に関す
るものである。 本発明によつて得られた高分子量ポリウレタン
樹脂水分散体の特徴は、分散剤として使用された
親水性ウレタンプレポリマーも最終的には、疎水
性ウレタンプレポリマーと共に高分子量化され、
低分子量分散剤として残存しないことであり、従
来の界面活性剤を使用したものの欠点が全く表わ
れないことである。 さらには、高分子量ポリウレタン樹脂全体を基
準にした場合、自己乳化型ポリウレタン樹脂に比
較して親水性部分が非常に少なくして、安定な分
散体が得られるため、自己乳化型樹脂の欠点でも
ある水湿潤状態での機械的物性の低下は非常に少
なく広範囲の使用が可能となるものである。 本発明で使用され、本発明の特徴とする分散剤
とは、分子鎖中にエチレンオキサイド単位を40〜
98重量%含有し、かつ未端にイソシアネート基を
有するウレタン化合物であり、基本的にはエチレ
ンオキサイド単位を40重量%以上含有するポリア
ルキレンエーテルポリオールの単独、またはこれ
等とポリエステルポリオールさらには低分子グリ
コール類との混合物にポリイソシアネートを化学
量論的にイソシアネート基を過剰に反応されて得
られるイソシアネート未端ウレタンプレポリマー
で理論上プレポリマー1分子中にエチレンオキサ
イド単位が40〜98重量%含有されていることが重
〓〓〓〓〓
要である。ここでいうところの分散剤は、エチレ
ンオキサイド単位含有量が40重量%以下であるイ
ソシアネート未端プレポリマーとエチレンオキサ
イド単位含有量が40重量%以上であるイソシアネ
ート未端プレポリマーの混合物であつてはならな
い。 さらに、プレポリマー1分子鎖中のエチレンオ
キサイド単位含有量として好ましくは60〜90%で
ある。 ここで、分散剤として作用するイソシアネート
未端プレポリマー1分子中のエチレンオキサイド
単位含有量が40重量%以下になると、疎水性プレ
ポリマーの分散剤として多量使用する必要性があ
り、自己乳化型ウレタン樹脂と類似構造を有し、
水湿潤時の機械的物性の低下が著しい。また、プ
レポリマー1分子中のエチレンオキサイド単位含
有量が98重量%を越えると、分散剤としての機能
が低下し安定な分散体が得られなくなる。 このような化合物自体およびその製造方法は広
い意味では公知であるが、本発明の特徴は、この
ような化合物を、疎水性ウレタンプレポリマーを
分散せしめ得る能力を有するように化学構造を構
成したことおよびこのような化合物を分散剤とし
て使用した点さらには、疎水性ウレタンプレポリ
マーを分散後鎖伸長剤で高分子化し、諸性能のす
ぐれた安定な高分子量ポリウレタン樹脂水分散体
が得られる点を見出したことにある。 本発明の分散剤である反応性親水性プレポリマ
ーの製造において使用されるエチレンオキサイド
単位を40重量%以上含有するポリアルキレンエー
テルポリオールとは、エチレングリコール、ジエ
チレングリコール、グリセリン、トリメチロール
プロパン、トリメチロールエタン、ペンタエリス
リトール、ソルビトール、シユークローズ、エチ
レンジアミン、エタノールアミン等活性水素を有
する化合物を開始剤としてエチレンオキサイドま
たはエチレンオキサイドと他のアルキレンオキサ
イド(例えばプロピレンオキサイド、ブチレンオ
キサイド、スチレンオキサイドなど)を付加反応
あるいは共付加反応させて得られる化合物また
は、これ等二種以上の混合物である。 さらには、これ等と後述する通常ポリウレタン
樹脂の合成に使用されるポリエステルポリオー
ル、ポリプロピレンエーテルグリコール、ポリブ
チレンエーテルグリコールとの混合物も含まれ
る。 ここで使用され得る未端にヒドロキシ基を有す
るポリオール化合物は、約1.000〜13.000程度の
分子量を有し、その水酸基価は約10〜130の範囲
内が好ましい。例えば、水酸基価が10未満である
と付加するポリイソシアネート化合物が少なくな
り最終的にイソシアネート基が少なすぎ、本発明
の目的が達成し難い。一方、水酸基価が130を越
えると、付加するポリイソシアネート化合物が大
になり十分な分散能が得られない。 一方これ等未端にヒドロキシル基を有するポリ
オール化合物と反応せしめるポリイソシアネート
化合物は、例えば2.4―および2.6―トリレンジイ
ソシアネート、4,4′―ジフエニルメタンジイソ
シアネート、1.5―ナフチレンジイソシアネー
ト、キシリレンジイソシアネート、ジシクロヘキ
シルメタン―4,4′―ジイソシアネート、3―イ
ソシアネートメチル―3,5,5―トリメチルシ
クロヘキシルイソシアネート、1,6―ヘキサメ
チレンジイソシアネート、2,6―ジイソシアネ
ートメチルカプロエートこれ等の単独または混合
物およびこれ等の二量体ないし三量体等が挙げら
れる。 以上の如きポリヒドロキシ化合物とポリイソシ
アネート化合物が、イソシアネート基過剰に
NCO/OH=1.3〜2.0の割合で50〜150℃の温度で
反応させて、未端にイソシアネート基を有する親
水性ウレタン化合物が得られる。さらに必要であ
れば、疎水性の有機溶剤例えばトルエン、キシレ
ン、トリクロルエチレン、トリクロルエタン、エ
チレンジクロライド等を使用することも可能であ
る。 このようにして得られた、未端にイソシアネー
ト基を有する親水性ウレタンプレポリマーは、理
論上プレポリマー1分子に鎖中にエチレンオキサ
イド単位を40〜98重量%含有していることが肝要
であり、好ましくは、エチレンオキサイド単位を
50〜90重量%である。さらに親水性ウレタンプレ
ポリマーの分子量としては約1300〜30000程度で
ある。分子量が30000以上の場合は、ポリウレタ
ン樹脂水分散体の粘度が異常に高くなり、最約的
に得られる高分子量ポリウレタン樹脂の高固形分
分散液が得られない。一方、分子量1300以下とな
〓〓〓〓〓
ると、分散体の粒子経が大きくなり、安定性に欠
ける傾向がある。 本発明において、被分散体として使用されるイ
ソシアネート未端疎水性ウレタンプレポリマーの
合成は、ポリウレタン化学で公知の方法で行なわ
れる。 未端に水酸基を有するポリヒドロキシ化合物と
前記ポリイソシアネート化合物とをイソシアネー
ト基過剰でNCO/OH=1.2〜2.5の割合で50〜150
℃の温度で1〜10時間反応させて得られる。 この疎水性ウレタンプレポリマーの製造に使用
されるポリヒドロキシ化合物は例えばエチレンオ
キサイド単位を含有しないポリアルキレンエーテ
ルポリオール、(以下疎水性ポリアルキレンエー
テルポリオールと称す)ポリエーテル、ポリエス
テルポリオール共重合体、ポリエステルポリオー
ル等であり、疎水性ポリアルキレンエーテルポリ
オールとしてポリプロピレンエーテルグリコー
ル、ポリテトラメチレンエーテルグリコール、ポ
リプロピレンエーテルトリオールが好ましく、ポ
リエーテル.ポリエステル共重合体は、マロン
酸、マレイン酸、コハク酸、アジピン酸、酒石
酸、フタル酸、テレフタル酸等の脂肪族や芳香族
ジカルボン酸とジエチレングリコール、トリエチ
レングリコール、テトラエチレングリコール等か
ら得られるポリエステルポリオールであり、そし
て、ポリエステルポリオールは、前記ジカルボン
とエチレングリコール、プロピレングリコール、
ブチレングリコール、ヘキサメチレングリコー
ル、ネオペンチルグリコール等の如きグリコール
類から得られるポリエステルポリオール、さらに
は、ラクトンの開環重合によつて得られるポリカ
プロラクトンポリエステルポリオールも含まれ
る。 以上の如きポリヒドロキシ化合物は単独または
二種以上の混合物でも使用でき、さらには、これ
等と低分子グリコール類、多価アルコール例えば
グリセリン、トリメチロールプロパン、ペンタエ
リスリトール等の混合物も使用できる。 これ等ポリヒドロキシ化合物と反応させるポリ
イソシアネート化合物は、前記した本発明の分散
剤の製造に使用されるポリイソシアネート化合物
と同様である。 以上の如きポリヒドロキシ化合物と当量より過
剰のポリイソシアネート化合物から未端にイソシ
アネート基を有する疎水性ウレタンプレポリマー
が得られる。これ等は、所望によつては、イソシ
アネート基に対して不活性な疎水性有機溶剤例え
ばトリオール、キシロール、エチレンジクロライ
ド、トリクロルエチレン、トリクロルエタン等を
少量使用し得る。 本発明のポリウレタン樹脂水分散体は、次の如
き態様において製造される。 (1) 前記の疎水性ウレタンプレポリマーに本発明
に使用する分散剤である反応型親水性ウレタン
プレポリマーを加え、充分に混合後、この中に
鎖伸長剤を含む水性媒体を添加するか、あるい
は逆に鎖伸長剤を含む水性媒体中にウレタンプ
レポリマー(上記混合した)を添加し、分散と
同時に鎖伸長剤を行いポリウレタン水分散体を
得る方法。 (2) 疎水性ウレタンプレポリマーに反応型親水性
ウレタンプレポリマーの水溶液を添加または逆
に反応型親水性ウレタンプレポリマー水溶液に
疎水性ウレタンプレポリマーを添加分散後鎖伸
長剤を添加すると高分子化ポリウレタン水分散
体が得られるが、必要に応じて、各種添加剤例
えば各種他の界面活性剤、保護コロイド等を添
加し得る。 ここで得られるポリウレタン樹脂水分散体を
高分子量化するに際して、鎖伸長剤としては、
通常、水―ヒドラジンや各種多官能性ポリアミ
ン類が使用され、例えばエチレンジアミン、プ
ロピレンジアミン、1,6―ヘキサメチレンジ
アミン、1,4―テトラメチレンジアミン、フ
エニレンジアミン、トリレンジアミン、4,
4′―ジフエニルメタンジアミン、キシリレンジ
アミン、3―アミノメチル―3,5,5―トリ
メチルシクロヘキシルアミン、ジエチレントリ
アミン、トリエチレンテトラミン、テトラエチ
レンペンタミン、ピペラジン、2―メチルピペ
ラジンの単独または二種以上の混合物、さらに
は、これ等ポリアミン類をアルキル化および脂
肪酸、ポリカルボン酸類で一部アミド化、イミ
ド化した2個以上の活性水素を有するものが挙
げられる。 本発明に使用する分散剤である親水性ウレタン
プレポリマーの使用量は通常被分散体である疎水
〓〓〓〓〓
性ウレタンプレポリマーに対し樹脂分で2〜30重
量%である。 反応型親水性ウレタンポリマーの使用量が疎水
性ウレタンプレポリマーに対して2重量%以下に
なると分散体の粗大粒子が発生し、安定性に欠け
る。また30重量%以上になると分散体の粘度があ
がり高固型分の分散体が得られなくなると共に乾
燥被膜の水湿潤時の機械物性の低下現象が表われ
る。使用量として好ましくは3〜20重量%であ
る。 高分子量ポリウレタン樹脂全体を基準にした場
合のエチレンオキサイド単位の含有量としては1
〜15重量%であることが好ましい。 そして、本発明のポリウレタン樹脂水分散体の
濃度、即ち固形分含有率は、特に制限はないが、
分散安定性、経済性、工業的生産性その他の各種
要素を考慮すれば約20〜65重量%好ましくは40〜
55重量%である。 本発明のポリウレタン樹脂水分散体は、従来の
ポリウレタン樹脂水分散体と比較しても、すぐれ
た諸物性を有しており、各種用途に広く使用さ
れ、例えば織物、皮革、合成皮革、合成繊維、プ
ラスチツクフイルム、フオーム、金属、木材その
他の材料の接着、表面被覆、含浸等の用途に使用
され、すぐれた性能を発揮する。 次に実施例を挙げて本発明を具体的に説明す
る。なお文中部または%とあるのは重量部または
重量%を示す。 実施例 1 「反応型親水性ウレタンプレポリマーの合成」 平均分子量3700のエチレンオキサイド単位を90
%含有するエチレンオキサイド―プロピレンオキ
サイドとのランダム共重合ポリエーテルポリオー
ル1000部とトリレンジイソシアネート(2.4―/
2.6―=80/20)93.2部を窒素雰囲気中100℃で3
時間反応させて、イソシアネート基含有量2.6
%、粘度3500センチポイズ(35℃)の親水性ウレ
タンプレポリマーを得た。(以下親水性ウレタン
プレポリマーという) 「疎水性ウレタンプレポリマーの合成」 平均分子量1000の1,3―ブタンジオール、
1,4ブタンジオールおよびアジピン酸からなる
ポリエステルポリオール1000部にトリレンジイソ
シアネート(2.4―/2.6〕=80/20)321.9部を90
℃3時間反応させてNCO含有量5.1%の疎水性ウ
レタンプレポリマーを得た。(以下疎水性プレポ
リマーという) 上記で得た疎水性プレポリマー100部に親水
性プレポリマー1 10部の混合物を激しく撹拌し
ながら10℃に冷却した水110部をゆつくりと加え
た。さらにエチレンジアミン3.46部を同量の水で
希釈した50%液を徐々に加えて鎖伸長高分子化
し、濃度50.2%、粘度1580センチポイズ(20
℃)、PH7.1の高分子量ウレタン水分散液を得た。
なお、親水性プレポリマー水溶液中に疎水性プ
レポリマーを加えて撹拌し、その後、エチレン
ジアミンを添加しても同様である。 実施例 2 「疎水性ウレタンプレポリマーの合成」 平均分子量1000のポリプロピレンポリエーテル
ポリオール1000部とトリレンジイソシアネート
295.8部を110℃3時間反応させてNCO含有量4.5
%の疎水性ウレタンプレポリマーを得た。 (以下疎水性プレポリマーという) 上記で得た疎水性プレポリマー100部に親水
性プレポリマーを5部加え、激しく撹拌しなが
ら、ポリオキシエチレンノニルフエノールエーテ
ル1部を溶解した10℃の水106部を少しずつ加え
乳化分散を行つた。その後ホモミキサーで撹拌し
ながら1.6―ヘキサメチレンジアミンの50%水溶
液を11.6部を加え、鎖伸長反応を約30分間行つ
た。濃度50.1%、粘度420センチポイズ(20℃)、
PH7.8の高分子量ウレタン水分散液を得た。 実施例 3 「反応型親水性ウレタンプレポリマーの合成」 平均分子量4480のエチレンオキサイド単位を80
%含有するエチレンオキサイド―プロピレンオキ
サイドランダム共重合ポリエーテルポリオール
1000部と、ジシクロヘキシルメタン―4,4′―ジ
イソシアネート117部を窒素雰囲気中110℃で3時
間反応させて、イソシアネート基含有量
(NCO)1.68%、粘度7800センチポイズ(35℃)
の反応型親水性ウレタンプレポリマーを得た。 (以下親水性プレポリマーという) 「疎水性ウレタンプレポリマーの合成」 平均分子量1500の1,3―ブタンジオール、
1,4―ブタンジオール及びアジピン酸からポリ
エステルポリオール1000部に3―イソシアネート
〓〓〓〓〓
メチル―3,5,5―トリメチルシクロヘキシル
イソシアネートを、267部を105℃3時間反応させ
てイソシアネート基含有量(NCO)3.2%疎水性
ウレタンプレポリマーを得た(以下疎水性プレポ
リマーという) 「乳化重合」 疎水性プレポリマー100部に親水性プレポリ
マー20部を加え、激しく撹拌しながら、10℃以
下の水180部を少しずつ加え乳化を行つた。その
後、ホモミキサーで撹拌しながら、3―アミノメ
チル―3,5,5―トリメチルシクロヘキシルア
ミンの40%水溶液を16.2g加え、鎖伸長反応を約
1時間行なつた。濃度40.8%、粘度250センチポ
イズ(20℃)PH7.5の高分子量ウレタン水分散液
を得た。 実施例 4 「疎水性ウレタンプレポリマーの合成」 平均分子量、1000のネオペンチルグリコール
1.6ヘキサンジオール及びアジピン酸からなるポ
リエステルポリオール1000部にジシクロヘキシル
メタン―4,4′―ジイソシアネート445部を105℃
4時間反応後、トルエン361部加えて、均一にな
るまで撹拌、混合し、イソシアネート基含有量
(NCO)3.2%固型分80%の疎水性ウレタンプレ
ポリマー溶液を得た。 (以下、疎水性プレポリマーという) 「乳化重合」 疎水性プレポリマー、100部に親水性プレポ
リマー10部を加え、激しく撹拌しながら、ポリ
オキシエチレンノニルフエノールエーテル1部を
溶解した10℃以下の水100部を少しずつ加え乳化
を行つた。その後、ホモミキサーで撹拌しなが
ら、エチレンジアミン40%水溶液を5.7部加え、
鎖伸長反応を約1時間行なつた。濃度40.3%粘
度、930センチポイズ(20℃)PH7.9の高分子量ウ
レタン水分散液を得た。 比較例 1 疎水性プレポリマー、100部を激しく撹拌し
ながら、ポリオキシエチレンノニルフエノールエ
ーテル10部を溶解した。10℃以下の水125部を少
しずつ加え乳化を行つた。その後、ホモミキサー
で撹拌しながら、エチレンジアミン40%水溶液を
5.7部加え、鎖伸長反応を約1時間行なつた。濃
度40.2%、粘度580センチプイズ(20℃)PH7.8の
高分子量ウレタン水分散液であつた。 以上の実施例及び比較例で得た高分子量ウレタ
ン水分散液の性能比較を表―1に示す。
法に関するものであり、新規な分散剤を使用する
ことによつて得られるポリウレタン樹脂水分散体
の製造方法に関するものである。さらに詳細に
は、分子鎖中にエチレンオキサイド単位を含有
し、未端にイソシアネート基を有する親水性ウレ
タンプレポリマーを分散剤として使用し、鎖伸長
剤を使用することによつて得られる高分子量ポリ
ウレタン樹脂水分散体の製造方法に関するもので
ある。 従来、ポリウレタン水分散体を製造する方法
は、 (1) ウレタン樹脂に親水基例えばカルボキシル
基、スルホン酸基、アミノ基などを導入し、有
機溶剤溶液中で高分子化後、水中に乳化分散す
る自己乳化方法。 (2) 有機溶剤溶液中で疎水性高分子量ウレタン樹
脂を合成後、乳化剤の存在下で水に乳化分散さ
せる方法。 等が知られているが、これ等の方法でウレタ
ン樹脂水分散体を製造する場合、強制分散時に
大きな機械的シエアーを必要とし、乳化安定性
に欠けると共に、乳化中または乳化後に有機溶
剤を回収する必要があり、経剤的に不利であつ
た。また、(2)の方法に関しては、多量の乳化剤
を必要とし、乳化安定性に欠け、かつ得られる
〓〓〓〓
乾燥被膜の強度低下が見られると共に耐水性も
劣り、物性に劣るものであつた。 さらに (3) 未端にイソシアネート基を有するウレタンプ
レポリマーと界面活性剤水溶液を、混合激しく
撹拌して乳化分散し、さらに必要であればジア
ミン等で鎖伸長する方法。 (4) 未端にイソシアネート基を有するウレタンプ
レポリマー中に親水基例えばカルボキシル基、
スルホン酸基、アミノ基などを導入し、自己乳
化性を付与し、水中乳化分散さらに必要であれ
ばアミノ化合物で鎖伸長する方法。 等が知られているが、これ等の方法のうち(3)
のものは、多量の界面活性剤を必要とし、得ら
れる乾燥被膜の物性特に耐水性が劣るものであ
る。また(4)のものは、分散時に大きな機械的シ
エアーを必要し、工業的生産が困難であると共
に、ポリウレタン鎖中に三級アミノ基を入れて
その酸塩または四級化による方法では、あまり
高分子量のポリウレタンにすると分散液の安定
性が劣るという欠陥がある。 また、分子量を下げて安定な分散液をつくると
それから得られる乾燥被膜は、機械的物性に劣
り、実用性に乏しいものとする。 さらにポリウレタン樹脂中に一定量以上の親水
基が導入されているため、分散液から得られる乾
燥被膜は水を吸収して膨潤する傾向があり、さら
に湿潤状態での機械的物性低下が大きい欠点を有
している。 また、自己乳化方法においては、分子鎖中に四
級化アミノ基、カルボン酸塩基、スルホン酸塩基
を有するため、ポリウレタン樹脂の耐候性、耐加
水分解性の低下が大きく、ポリウレタン自身の諸
性能が失なわれる。 一般に、界面活性剤を使用する方法は、使用時
に分散液の破壊や乾燥被膜の物性特に耐水性、耐
溶剤性に悪影響を及ぼし、その利用面が極度に制
限され、親水基を導入する方法は、得られる乾燥
被膜は水を吸収して膨潤する傾向があり、湿潤状
態での機械的物性低下を有すると欠陥がある。 本発明者等は、上記の如き欠点のないポリウレ
タン樹脂水分散体を得るべく鋭意研究の結果、疎
水性被分散ウレタンプレポリマーを親水性ウレプ
レタンポリマー分散剤で乳化分散することによつ
て得られることを見出したものである。 さらに、本発明の方法によつて得られる高分子
量ポリウレタン樹脂水分散体は、上記の如き欠点
を解消し、機械的、化学的安定性に優れかつ機械
的物性、耐水性、耐溶剤性、耐光性等の諸性能を
発揮することができるものである。 即ち、本発明は、イソシアネート未端疎水性ウ
レタンプレポリマー、分散剤、水鎖伸長剤からな
るウレタン樹脂水分散体を製造するに際し、分散
剤として分子鎖中にエチレンオキサイド単位を40
〜98重量%含有し、かつ未端にイソシアネート基
を有する親水性ウレタンプレポリマーを使用する
ことを特徴とするウレタン樹脂水分散体の製造方
法である。 さらに、本発明は、親水性ウレタンプレポリマ
ーを分散剤として水中に疎水性ウレタンプレポリ
マーを分散後、鎖伸長剤で高分子量化された高分
子量ポリウレタン樹脂水分散体の製造方法に関す
るものである。 本発明によつて得られた高分子量ポリウレタン
樹脂水分散体の特徴は、分散剤として使用された
親水性ウレタンプレポリマーも最終的には、疎水
性ウレタンプレポリマーと共に高分子量化され、
低分子量分散剤として残存しないことであり、従
来の界面活性剤を使用したものの欠点が全く表わ
れないことである。 さらには、高分子量ポリウレタン樹脂全体を基
準にした場合、自己乳化型ポリウレタン樹脂に比
較して親水性部分が非常に少なくして、安定な分
散体が得られるため、自己乳化型樹脂の欠点でも
ある水湿潤状態での機械的物性の低下は非常に少
なく広範囲の使用が可能となるものである。 本発明で使用され、本発明の特徴とする分散剤
とは、分子鎖中にエチレンオキサイド単位を40〜
98重量%含有し、かつ未端にイソシアネート基を
有するウレタン化合物であり、基本的にはエチレ
ンオキサイド単位を40重量%以上含有するポリア
ルキレンエーテルポリオールの単独、またはこれ
等とポリエステルポリオールさらには低分子グリ
コール類との混合物にポリイソシアネートを化学
量論的にイソシアネート基を過剰に反応されて得
られるイソシアネート未端ウレタンプレポリマー
で理論上プレポリマー1分子中にエチレンオキサ
イド単位が40〜98重量%含有されていることが重
〓〓〓〓〓
要である。ここでいうところの分散剤は、エチレ
ンオキサイド単位含有量が40重量%以下であるイ
ソシアネート未端プレポリマーとエチレンオキサ
イド単位含有量が40重量%以上であるイソシアネ
ート未端プレポリマーの混合物であつてはならな
い。 さらに、プレポリマー1分子鎖中のエチレンオ
キサイド単位含有量として好ましくは60〜90%で
ある。 ここで、分散剤として作用するイソシアネート
未端プレポリマー1分子中のエチレンオキサイド
単位含有量が40重量%以下になると、疎水性プレ
ポリマーの分散剤として多量使用する必要性があ
り、自己乳化型ウレタン樹脂と類似構造を有し、
水湿潤時の機械的物性の低下が著しい。また、プ
レポリマー1分子中のエチレンオキサイド単位含
有量が98重量%を越えると、分散剤としての機能
が低下し安定な分散体が得られなくなる。 このような化合物自体およびその製造方法は広
い意味では公知であるが、本発明の特徴は、この
ような化合物を、疎水性ウレタンプレポリマーを
分散せしめ得る能力を有するように化学構造を構
成したことおよびこのような化合物を分散剤とし
て使用した点さらには、疎水性ウレタンプレポリ
マーを分散後鎖伸長剤で高分子化し、諸性能のす
ぐれた安定な高分子量ポリウレタン樹脂水分散体
が得られる点を見出したことにある。 本発明の分散剤である反応性親水性プレポリマ
ーの製造において使用されるエチレンオキサイド
単位を40重量%以上含有するポリアルキレンエー
テルポリオールとは、エチレングリコール、ジエ
チレングリコール、グリセリン、トリメチロール
プロパン、トリメチロールエタン、ペンタエリス
リトール、ソルビトール、シユークローズ、エチ
レンジアミン、エタノールアミン等活性水素を有
する化合物を開始剤としてエチレンオキサイドま
たはエチレンオキサイドと他のアルキレンオキサ
イド(例えばプロピレンオキサイド、ブチレンオ
キサイド、スチレンオキサイドなど)を付加反応
あるいは共付加反応させて得られる化合物また
は、これ等二種以上の混合物である。 さらには、これ等と後述する通常ポリウレタン
樹脂の合成に使用されるポリエステルポリオー
ル、ポリプロピレンエーテルグリコール、ポリブ
チレンエーテルグリコールとの混合物も含まれ
る。 ここで使用され得る未端にヒドロキシ基を有す
るポリオール化合物は、約1.000〜13.000程度の
分子量を有し、その水酸基価は約10〜130の範囲
内が好ましい。例えば、水酸基価が10未満である
と付加するポリイソシアネート化合物が少なくな
り最終的にイソシアネート基が少なすぎ、本発明
の目的が達成し難い。一方、水酸基価が130を越
えると、付加するポリイソシアネート化合物が大
になり十分な分散能が得られない。 一方これ等未端にヒドロキシル基を有するポリ
オール化合物と反応せしめるポリイソシアネート
化合物は、例えば2.4―および2.6―トリレンジイ
ソシアネート、4,4′―ジフエニルメタンジイソ
シアネート、1.5―ナフチレンジイソシアネー
ト、キシリレンジイソシアネート、ジシクロヘキ
シルメタン―4,4′―ジイソシアネート、3―イ
ソシアネートメチル―3,5,5―トリメチルシ
クロヘキシルイソシアネート、1,6―ヘキサメ
チレンジイソシアネート、2,6―ジイソシアネ
ートメチルカプロエートこれ等の単独または混合
物およびこれ等の二量体ないし三量体等が挙げら
れる。 以上の如きポリヒドロキシ化合物とポリイソシ
アネート化合物が、イソシアネート基過剰に
NCO/OH=1.3〜2.0の割合で50〜150℃の温度で
反応させて、未端にイソシアネート基を有する親
水性ウレタン化合物が得られる。さらに必要であ
れば、疎水性の有機溶剤例えばトルエン、キシレ
ン、トリクロルエチレン、トリクロルエタン、エ
チレンジクロライド等を使用することも可能であ
る。 このようにして得られた、未端にイソシアネー
ト基を有する親水性ウレタンプレポリマーは、理
論上プレポリマー1分子に鎖中にエチレンオキサ
イド単位を40〜98重量%含有していることが肝要
であり、好ましくは、エチレンオキサイド単位を
50〜90重量%である。さらに親水性ウレタンプレ
ポリマーの分子量としては約1300〜30000程度で
ある。分子量が30000以上の場合は、ポリウレタ
ン樹脂水分散体の粘度が異常に高くなり、最約的
に得られる高分子量ポリウレタン樹脂の高固形分
分散液が得られない。一方、分子量1300以下とな
〓〓〓〓〓
ると、分散体の粒子経が大きくなり、安定性に欠
ける傾向がある。 本発明において、被分散体として使用されるイ
ソシアネート未端疎水性ウレタンプレポリマーの
合成は、ポリウレタン化学で公知の方法で行なわ
れる。 未端に水酸基を有するポリヒドロキシ化合物と
前記ポリイソシアネート化合物とをイソシアネー
ト基過剰でNCO/OH=1.2〜2.5の割合で50〜150
℃の温度で1〜10時間反応させて得られる。 この疎水性ウレタンプレポリマーの製造に使用
されるポリヒドロキシ化合物は例えばエチレンオ
キサイド単位を含有しないポリアルキレンエーテ
ルポリオール、(以下疎水性ポリアルキレンエー
テルポリオールと称す)ポリエーテル、ポリエス
テルポリオール共重合体、ポリエステルポリオー
ル等であり、疎水性ポリアルキレンエーテルポリ
オールとしてポリプロピレンエーテルグリコー
ル、ポリテトラメチレンエーテルグリコール、ポ
リプロピレンエーテルトリオールが好ましく、ポ
リエーテル.ポリエステル共重合体は、マロン
酸、マレイン酸、コハク酸、アジピン酸、酒石
酸、フタル酸、テレフタル酸等の脂肪族や芳香族
ジカルボン酸とジエチレングリコール、トリエチ
レングリコール、テトラエチレングリコール等か
ら得られるポリエステルポリオールであり、そし
て、ポリエステルポリオールは、前記ジカルボン
とエチレングリコール、プロピレングリコール、
ブチレングリコール、ヘキサメチレングリコー
ル、ネオペンチルグリコール等の如きグリコール
類から得られるポリエステルポリオール、さらに
は、ラクトンの開環重合によつて得られるポリカ
プロラクトンポリエステルポリオールも含まれ
る。 以上の如きポリヒドロキシ化合物は単独または
二種以上の混合物でも使用でき、さらには、これ
等と低分子グリコール類、多価アルコール例えば
グリセリン、トリメチロールプロパン、ペンタエ
リスリトール等の混合物も使用できる。 これ等ポリヒドロキシ化合物と反応させるポリ
イソシアネート化合物は、前記した本発明の分散
剤の製造に使用されるポリイソシアネート化合物
と同様である。 以上の如きポリヒドロキシ化合物と当量より過
剰のポリイソシアネート化合物から未端にイソシ
アネート基を有する疎水性ウレタンプレポリマー
が得られる。これ等は、所望によつては、イソシ
アネート基に対して不活性な疎水性有機溶剤例え
ばトリオール、キシロール、エチレンジクロライ
ド、トリクロルエチレン、トリクロルエタン等を
少量使用し得る。 本発明のポリウレタン樹脂水分散体は、次の如
き態様において製造される。 (1) 前記の疎水性ウレタンプレポリマーに本発明
に使用する分散剤である反応型親水性ウレタン
プレポリマーを加え、充分に混合後、この中に
鎖伸長剤を含む水性媒体を添加するか、あるい
は逆に鎖伸長剤を含む水性媒体中にウレタンプ
レポリマー(上記混合した)を添加し、分散と
同時に鎖伸長剤を行いポリウレタン水分散体を
得る方法。 (2) 疎水性ウレタンプレポリマーに反応型親水性
ウレタンプレポリマーの水溶液を添加または逆
に反応型親水性ウレタンプレポリマー水溶液に
疎水性ウレタンプレポリマーを添加分散後鎖伸
長剤を添加すると高分子化ポリウレタン水分散
体が得られるが、必要に応じて、各種添加剤例
えば各種他の界面活性剤、保護コロイド等を添
加し得る。 ここで得られるポリウレタン樹脂水分散体を
高分子量化するに際して、鎖伸長剤としては、
通常、水―ヒドラジンや各種多官能性ポリアミ
ン類が使用され、例えばエチレンジアミン、プ
ロピレンジアミン、1,6―ヘキサメチレンジ
アミン、1,4―テトラメチレンジアミン、フ
エニレンジアミン、トリレンジアミン、4,
4′―ジフエニルメタンジアミン、キシリレンジ
アミン、3―アミノメチル―3,5,5―トリ
メチルシクロヘキシルアミン、ジエチレントリ
アミン、トリエチレンテトラミン、テトラエチ
レンペンタミン、ピペラジン、2―メチルピペ
ラジンの単独または二種以上の混合物、さらに
は、これ等ポリアミン類をアルキル化および脂
肪酸、ポリカルボン酸類で一部アミド化、イミ
ド化した2個以上の活性水素を有するものが挙
げられる。 本発明に使用する分散剤である親水性ウレタン
プレポリマーの使用量は通常被分散体である疎水
〓〓〓〓〓
性ウレタンプレポリマーに対し樹脂分で2〜30重
量%である。 反応型親水性ウレタンポリマーの使用量が疎水
性ウレタンプレポリマーに対して2重量%以下に
なると分散体の粗大粒子が発生し、安定性に欠け
る。また30重量%以上になると分散体の粘度があ
がり高固型分の分散体が得られなくなると共に乾
燥被膜の水湿潤時の機械物性の低下現象が表われ
る。使用量として好ましくは3〜20重量%であ
る。 高分子量ポリウレタン樹脂全体を基準にした場
合のエチレンオキサイド単位の含有量としては1
〜15重量%であることが好ましい。 そして、本発明のポリウレタン樹脂水分散体の
濃度、即ち固形分含有率は、特に制限はないが、
分散安定性、経済性、工業的生産性その他の各種
要素を考慮すれば約20〜65重量%好ましくは40〜
55重量%である。 本発明のポリウレタン樹脂水分散体は、従来の
ポリウレタン樹脂水分散体と比較しても、すぐれ
た諸物性を有しており、各種用途に広く使用さ
れ、例えば織物、皮革、合成皮革、合成繊維、プ
ラスチツクフイルム、フオーム、金属、木材その
他の材料の接着、表面被覆、含浸等の用途に使用
され、すぐれた性能を発揮する。 次に実施例を挙げて本発明を具体的に説明す
る。なお文中部または%とあるのは重量部または
重量%を示す。 実施例 1 「反応型親水性ウレタンプレポリマーの合成」 平均分子量3700のエチレンオキサイド単位を90
%含有するエチレンオキサイド―プロピレンオキ
サイドとのランダム共重合ポリエーテルポリオー
ル1000部とトリレンジイソシアネート(2.4―/
2.6―=80/20)93.2部を窒素雰囲気中100℃で3
時間反応させて、イソシアネート基含有量2.6
%、粘度3500センチポイズ(35℃)の親水性ウレ
タンプレポリマーを得た。(以下親水性ウレタン
プレポリマーという) 「疎水性ウレタンプレポリマーの合成」 平均分子量1000の1,3―ブタンジオール、
1,4ブタンジオールおよびアジピン酸からなる
ポリエステルポリオール1000部にトリレンジイソ
シアネート(2.4―/2.6〕=80/20)321.9部を90
℃3時間反応させてNCO含有量5.1%の疎水性ウ
レタンプレポリマーを得た。(以下疎水性プレポ
リマーという) 上記で得た疎水性プレポリマー100部に親水
性プレポリマー1 10部の混合物を激しく撹拌し
ながら10℃に冷却した水110部をゆつくりと加え
た。さらにエチレンジアミン3.46部を同量の水で
希釈した50%液を徐々に加えて鎖伸長高分子化
し、濃度50.2%、粘度1580センチポイズ(20
℃)、PH7.1の高分子量ウレタン水分散液を得た。
なお、親水性プレポリマー水溶液中に疎水性プ
レポリマーを加えて撹拌し、その後、エチレン
ジアミンを添加しても同様である。 実施例 2 「疎水性ウレタンプレポリマーの合成」 平均分子量1000のポリプロピレンポリエーテル
ポリオール1000部とトリレンジイソシアネート
295.8部を110℃3時間反応させてNCO含有量4.5
%の疎水性ウレタンプレポリマーを得た。 (以下疎水性プレポリマーという) 上記で得た疎水性プレポリマー100部に親水
性プレポリマーを5部加え、激しく撹拌しなが
ら、ポリオキシエチレンノニルフエノールエーテ
ル1部を溶解した10℃の水106部を少しずつ加え
乳化分散を行つた。その後ホモミキサーで撹拌し
ながら1.6―ヘキサメチレンジアミンの50%水溶
液を11.6部を加え、鎖伸長反応を約30分間行つ
た。濃度50.1%、粘度420センチポイズ(20℃)、
PH7.8の高分子量ウレタン水分散液を得た。 実施例 3 「反応型親水性ウレタンプレポリマーの合成」 平均分子量4480のエチレンオキサイド単位を80
%含有するエチレンオキサイド―プロピレンオキ
サイドランダム共重合ポリエーテルポリオール
1000部と、ジシクロヘキシルメタン―4,4′―ジ
イソシアネート117部を窒素雰囲気中110℃で3時
間反応させて、イソシアネート基含有量
(NCO)1.68%、粘度7800センチポイズ(35℃)
の反応型親水性ウレタンプレポリマーを得た。 (以下親水性プレポリマーという) 「疎水性ウレタンプレポリマーの合成」 平均分子量1500の1,3―ブタンジオール、
1,4―ブタンジオール及びアジピン酸からポリ
エステルポリオール1000部に3―イソシアネート
〓〓〓〓〓
メチル―3,5,5―トリメチルシクロヘキシル
イソシアネートを、267部を105℃3時間反応させ
てイソシアネート基含有量(NCO)3.2%疎水性
ウレタンプレポリマーを得た(以下疎水性プレポ
リマーという) 「乳化重合」 疎水性プレポリマー100部に親水性プレポリ
マー20部を加え、激しく撹拌しながら、10℃以
下の水180部を少しずつ加え乳化を行つた。その
後、ホモミキサーで撹拌しながら、3―アミノメ
チル―3,5,5―トリメチルシクロヘキシルア
ミンの40%水溶液を16.2g加え、鎖伸長反応を約
1時間行なつた。濃度40.8%、粘度250センチポ
イズ(20℃)PH7.5の高分子量ウレタン水分散液
を得た。 実施例 4 「疎水性ウレタンプレポリマーの合成」 平均分子量、1000のネオペンチルグリコール
1.6ヘキサンジオール及びアジピン酸からなるポ
リエステルポリオール1000部にジシクロヘキシル
メタン―4,4′―ジイソシアネート445部を105℃
4時間反応後、トルエン361部加えて、均一にな
るまで撹拌、混合し、イソシアネート基含有量
(NCO)3.2%固型分80%の疎水性ウレタンプレ
ポリマー溶液を得た。 (以下、疎水性プレポリマーという) 「乳化重合」 疎水性プレポリマー、100部に親水性プレポ
リマー10部を加え、激しく撹拌しながら、ポリ
オキシエチレンノニルフエノールエーテル1部を
溶解した10℃以下の水100部を少しずつ加え乳化
を行つた。その後、ホモミキサーで撹拌しなが
ら、エチレンジアミン40%水溶液を5.7部加え、
鎖伸長反応を約1時間行なつた。濃度40.3%粘
度、930センチポイズ(20℃)PH7.9の高分子量ウ
レタン水分散液を得た。 比較例 1 疎水性プレポリマー、100部を激しく撹拌し
ながら、ポリオキシエチレンノニルフエノールエ
ーテル10部を溶解した。10℃以下の水125部を少
しずつ加え乳化を行つた。その後、ホモミキサー
で撹拌しながら、エチレンジアミン40%水溶液を
5.7部加え、鎖伸長反応を約1時間行なつた。濃
度40.2%、粘度580センチプイズ(20℃)PH7.8の
高分子量ウレタン水分散液であつた。 以上の実施例及び比較例で得た高分子量ウレタ
ン水分散液の性能比較を表―1に示す。
【表】
試験方法及び評価基準
Γ 静置安定性
各ウレタン水分散液を試験管に採取し、室温で
1ケ月間放置、底部へのエマルジヨン粒子の沈
降度合を肉眼にて判定 (評価基準) ◎;沈降粒子は全くない ○;微量の粗大粒子沈降 ×;大量のエマルジヨン粒子沈降 Γ 希釈安定性 エマルジヨン濃度を1%まで水で希釈し希釈直
後に浮遊物の発生有無を肉眼にて判定 (評価基準) ○;浮遊物なし 〓〓〓〓〓
×浮遊物発生 Γ フイルム形成能 ガラス板上にウレタン水分散液を0.3m/mの厚
みで塗布、無風状態に調整した100℃オーブン
中に30分放置乾燥し、フイルムの形成状態を肉
眼にて判定 (評価基準) ◎;フイルムに割れもなく均一な透明フイル
ム形成 ○;少し割れはあるが透明フイルム形成 ×;多量の割れあり不透明でフイルム形成し
ない Γ フイルム機械物性 ガラス板上にウレタン水分散液を真空脱泡後、
0.3m/mの厚みで塗布、無風状態に調整した
100℃オーブン中に10分放置乾燥後150℃5分間
熱処理したフイルムを島津製作所製オートグラ
フIS―500を用いて物性測定を行う。 〓〓〓〓〓
1ケ月間放置、底部へのエマルジヨン粒子の沈
降度合を肉眼にて判定 (評価基準) ◎;沈降粒子は全くない ○;微量の粗大粒子沈降 ×;大量のエマルジヨン粒子沈降 Γ 希釈安定性 エマルジヨン濃度を1%まで水で希釈し希釈直
後に浮遊物の発生有無を肉眼にて判定 (評価基準) ○;浮遊物なし 〓〓〓〓〓
×浮遊物発生 Γ フイルム形成能 ガラス板上にウレタン水分散液を0.3m/mの厚
みで塗布、無風状態に調整した100℃オーブン
中に30分放置乾燥し、フイルムの形成状態を肉
眼にて判定 (評価基準) ◎;フイルムに割れもなく均一な透明フイル
ム形成 ○;少し割れはあるが透明フイルム形成 ×;多量の割れあり不透明でフイルム形成し
ない Γ フイルム機械物性 ガラス板上にウレタン水分散液を真空脱泡後、
0.3m/mの厚みで塗布、無風状態に調整した
100℃オーブン中に10分放置乾燥後150℃5分間
熱処理したフイルムを島津製作所製オートグラ
フIS―500を用いて物性測定を行う。 〓〓〓〓〓
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 イソシアネート未端疎水性ウレタンプレポリ
マー、分散剤、水、鎖伸長剤からなるウレタン樹
脂水分散体を製造するに際し、分散剤として一分
子鎖中にエチレンオキサイド単体を40〜98重量%
含有し、かつ未端にイソシアネート基を有する反
応型親水性ウレタンプレポリマーを使用すること
を特徴とするポリウレタン樹脂水分散体の製造方
法。 2 疎水性ウレタンプレポリマーを水に分散させ
る際、疎水性ウレタンプレポリマーと親水性ウレ
タンプレポリマーとを十分に混合し、この中に鎖
伸長剤を含む水性媒体を添加するか、または、鎖
伸長剤を含む水性媒体中に、上記混合したウレタ
ンプレポリマーを添加混合することを特徴とする
特許請求の範囲第1項のポリウレタン樹脂水分散
体の製造方法。 3 親水性ウレタンプレポリマーの水溶液と疎水
性ウレタンプレポリマーを混合後、鎖伸長剤を添
加することを特徴とする特許請求の範囲第1項の
ポリウレタン樹脂水分散体の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP56135516A JPS5838723A (ja) | 1981-08-31 | 1981-08-31 | ポリウレタン樹脂水分散体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP56135516A JPS5838723A (ja) | 1981-08-31 | 1981-08-31 | ポリウレタン樹脂水分散体の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5838723A JPS5838723A (ja) | 1983-03-07 |
| JPS6135212B2 true JPS6135212B2 (ja) | 1986-08-12 |
Family
ID=15153583
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP56135516A Granted JPS5838723A (ja) | 1981-08-31 | 1981-08-31 | ポリウレタン樹脂水分散体の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS5838723A (ja) |
Families Citing this family (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS61254659A (ja) * | 1985-05-08 | 1986-11-12 | Dainichi Color & Chem Mfg Co Ltd | 多孔性シ−ト材料およびその製造方法 |
| JPS61254658A (ja) * | 1985-05-08 | 1986-11-12 | Dainichi Color & Chem Mfg Co Ltd | ポリウレタン乳濁液 |
| JP2619434B2 (ja) * | 1987-11-18 | 1997-06-11 | サンスター技研株式会社 | 揺変性の安定な一液型湿気硬化性ポリウレタン樹脂組成物 |
| JP2969460B2 (ja) * | 1988-07-08 | 1999-11-02 | 大日本インキ化学工業株式会社 | ポリウレタン水分散体の製造方法 |
| CN102501468B (zh) * | 2011-11-30 | 2014-06-04 | 湖南科技大学 | 一种钻孔用铝基盖板的制备方法 |
| EP3901366B1 (en) * | 2018-12-18 | 2025-09-10 | DIC Corporation | Urethane resin composition, film and synthetic leather |
| CN113195648B (zh) * | 2018-12-21 | 2023-04-11 | Dic株式会社 | 氨基甲酸酯树脂水分散体、覆膜、层叠体及氨基甲酸酯树脂水分散体的制造方法 |
-
1981
- 1981-08-31 JP JP56135516A patent/JPS5838723A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS5838723A (ja) | 1983-03-07 |
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