JPS6140183B2 - - Google Patents
Info
- Publication number
- JPS6140183B2 JPS6140183B2 JP55183212A JP18321280A JPS6140183B2 JP S6140183 B2 JPS6140183 B2 JP S6140183B2 JP 55183212 A JP55183212 A JP 55183212A JP 18321280 A JP18321280 A JP 18321280A JP S6140183 B2 JPS6140183 B2 JP S6140183B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fibers
- conductive
- fabric
- conductive fibers
- less
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
Landscapes
- Manufacturing Of Multi-Layer Textile Fabrics (AREA)
- Woven Fabrics (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Description
本発明は衣料、寝装具、インテリア等に利用す
る帯電防止性に優れた詰物入り布帛に関する。 詰物入り布帛はポリエステル、ポリアミド、ア
クリル等の化学繊維または羊毛、木綿等の天然繊
維、もしくはこれ等を混用した織編物を側地と
し、側地の間に前記化学繊維または天然繊維もし
くはこれ等の混綿等の綿類、或は発泡樹脂、羽毛
等の詰物を介在せしめ、必要に応じてキルトした
り、接着することによつて製造され、軽く保温性
に優れ、弾力性がある等の特徴を有しており、防
寒衣料、寝装具、インテリア等として大量に使用
される素材である。詰物入り布帛に利用されるこ
れ等の繊維や樹脂類は摩擦によつて静電気が発生
しがちであり、特に低湿度下では著しく帯電しや
すくなることが知られている。 特に詰物入り布帛は冬期の低湿度下で使用され
るケースが多く、静電引力によるまつわり付き
や、ゴミ、ホコリ等を吸着し汚れの原因となつた
り、放電に伴う発光や放電音等の不快感を与える
等様様なトラブルが発生し、更に帯電した布帛か
ら発生する放電は可燃性物質の着火源となつた
り、電子機器の故障の原因となることも確認され
ており、一般用途は無論のこと石油関連工業、電
子工業、病院等においてもこれ等の帯電防止は重
要な課題とされている。繊維製品の帯電防止方法
として最もよく知られている方法は布帛に界面活
性剤を付着させる方法であり、この方法は比較的
容易に行えるため最も多く利用されているが、耐
洗濯性に劣る欠点がある。 更に化学繊維の製造時に界面活性剤や親水性ポ
リマーをブレンドする方法も開発されているが、
前記方法に比較すると耐洗濯性は良好であるが、
湿度依存性が強く低湿度下では十分な帯電防止性
を発揮しない欠点がある。 このような欠点を解消するため金属細線、炭素
繊維等の無機繊維、または化学繊維の表面にメツ
キ、コーテイング、蒸着等の方法によつて導電性
被膜を形成せしめた類の導電性繊維を布帛に直接
少量混用する方法が提案されている。 該方法は湿度依存性が小なく低湿度下でも優れ
た帯電防止性能を示し、耐洗濯性に優れる等の特
徴を有しているが、該方法に利用される導電性繊
維はいずれも黒色または黒色に近い特有な色調を
有しており、かつほとんど染色不可能なために導
電性繊維と布帛の色が異なると布帛表面に露出し
た導電性繊維が黒筋状に目立ち布帛の美観を著し
く損なう欠点があり、帯電防止性能が美観に優先
する特殊な分野にのみしか利用され得なかつた。
この欠点を解消するため、布帛を黒色または極く
濃色に染色し、導電性繊維を目立ち難くする方法
や導電性繊維を布帛の組織の境目に挿入したり、
刺繍糸として使用し、導電性繊維の色調を積極的
に利用する方法も提案されているが、利用範囲が
限定され汎用性のある方法ではない。 本発明者等は導電性繊維の優れた帯電防止性能
を損なうことなく上述のような従来技術の欠点を
解消し、帯電防止性に優れた詰物入り布帛を提供
すべく鋭意検討を重ねた結果、本発明に到達し
た。 すなわち、本発明は詰物入り布帛の側地には、
導電性繊維を混用しない一般有機非導電性繊維か
らなる布帛を用い、詰物と側地の界面の少なくと
も片面に電気抵抗値が1×105Ω/cm以上1×1013
Ω/cm以下の導電性繊維を相隣る導電性繊維の間
隔が最大10cm以下となるように配置せしめてなる
制電性の優れた詰物入り布帛である。 以下、本発明を更に詳しく説明する。 導電性繊維としては、前記の無機繊維、導電性
被膜付き繊維、及び化学繊維の製造時に炭素、金
属、金属酸化物物等の導電性物質を配合したもの
等が公知であり、帯電防止の点からはいずれも使
用可能である。しかしながら、無機繊維や導電性
被膜付き繊維は繊維物性(ヤング率、比重、熱収
縮性、伸度、繊度等)が一般有機非導電性繊維と
は異なるため、側地や詰物とのなじみが悪いの
で、加工性に冷り、布帛の風合を損なう等の欠点
があり、本発明に利用しても良好な詰物入り布帛
を提供することは困難である。 本発明に利用する導電性繊維は化学繊維の製造
時に導電性微粉末を配合したものが好適であり、
特に次のような構造を有するものが望ましい。即
ち、炭素、金属、金属酸化物等の導電性微粉末を
含む熱可塑性樹脂X成分と導電性微粉末を含まな
い樹脂Y成分によつて構成される複合糸であり、
X成分またはY成分のいずれか一方は複数個に分
割されて繊維表面に露出するように回転対象とな
る位置に配置され、他の成分は繊維断面の中心部
を含む連続した領域を占め、かつ両成分が繊維軸
方向に連続している有機導電性繊維である。該導
電性繊維は製造に当つてX成分に占める導電性微
粉末の割合を適宜決定することにより電気抵抗値
を布帛の帯電防止に要求される好ましい範囲であ
る。1×105Ω/cm以上1×1013Ω/cm以下にコン
トロールでき、しかも熱可塑性樹脂を主体として
製造されるため、繊度の調整も容易であり、繊維
物性も一般有機繊維と同レベルにある等の特徴を
有するものである。本発明に利用する導電性繊維
の電気抵抗値は1×105Ω/cm以上、1×1013Ω/
cm以下である。電気抵抗値が1×105Ω/cm以下に
なると布帛の帯電防止に要求される以上の導電性
を有するので布帛の静電気発生量が多い場合は着
用者にチクチクした放電刺激を与える場合がある
ので好ましくなく、1×1013Ω/cm以上では帯電
防止が不可能となる。 単糸繊度は20デニール以下で、側地に使用され
る糸条の繊度よりも細いことが望ましい。尚、こ
こでいう糸条の繊度とは糸条を構成する単糸の繊
度ではなく、マルチフイラメント糸の繊度或は紡
績糸の換算繊度をいう。単糸繊度が20デニール以
上または側地に使用される糸条の繊度を越えると
詰物の状態にもよるが、布帛の風合が損なわれる
ので好ましくない。 本発明では該導電性繊維を側地と詰物の界面の
少なくとも片面に配置(もちろん両面に配置して
もよい)するが、側地及び詰物については何等限
定されず、従来使用されていたもの総てが使用可
能である。導電性繊維は任意の方法によつて側地
と詰物の界面の少なくとも平面に、相隣る導電性
繊維の間隔が最大10cm以下となるように配置させ
る。配置をさせる方法としては、例えば成型され
た詰物の表面にフイラメント或は短繊維状の導電
性繊維を適当な手段によつてバラまく方法、あら
かじめ一般有機非導電性繊維に対して導電性繊維
を0.5%〜10%程度ほぼ均一に混綿したウエブを
作成し、該ウエブを側地と詰物の間に介在させる
方法、導電性繊維もしくは導電性繊維を1%〜20
%程度含む糸条100%もしくは該導電性繊維と一
般有機非導電性繊維を公知の方法によつて相隣る
導電性繊維の間隔が10cm以下となるように織編し
た布帛を側地と詰物の間に介在せしめる方法、等
が挙げられ用途、作業性等を考慮して適宜選択す
る。導電性繊維の混用量は、用途によつて側地及
び詰物の目付が著しく異なるので限定することは
困難であるが、相隣る導電性繊維の間隔を最大10
cm以下とすることが肝要であり、特に5cm以下
0.1cm以上の範囲が好ましい。相隣る導電性繊維
の間隔が最大10cm以上となると帯電防止効果が低
下し、本発明の目的を達することは困難であり、
また0.1cm未満としても導電性繊維の使用量に比
較し帯電防止性の向上は少なく経済的に無駄とな
る。 本発明は以上の構成を有するものであり、かか
る構成によつて本発明は次のような優れた効果を
有するものである。 (1) 導電性繊維は側地によつて完全に覆われるの
で表出することがなく、製品の審美性をいささ
かも損なわない。 (2) 本発明の帯電防止効果は側地と詰物の間に介
在せしめた導電性繊維のコロナ放電作用に基づ
くものであり、低湿度下でも安定した帯電防止
性能を発揮する。 (3) 側地や詰物は、従来使用されているものがそ
のまま使用できる。 次に実施例によつて本発明を具体的に説明する
が、本発明はこれに何等限定されるものではな
い。尚、実施例中の導電繊維の電気抵抗値及び詰
物入り布帛の帯電防止性能の評価は次の方法によ
つて行つた。 (イ) 導電性繊維の電気抵抗値 12cmにカツトした導電性繊維の両端1cmをア
ルミ箔で包み、これをクリツプで把持し、
1000Vの電圧をかけた時の電流(I)を測定し
次式により1cm当りの電気抵抗値を求めた。 R=1000/10I(Ω/cm) (ロ) 布帛の帯電性 布帛の任意の個所から30cm×30cmの試験片を
サンプリングし、絶乾後20℃×30%RHの雰囲
気中で24時間以上調湿し、同一雰囲気中で試験
片をアクリル編布で覆つた接地金属板上に拡
げ、アクリル編布で1回/1秒の速さで10回強
く摩擦後、試験片を直ちにフアラデーケージに
投入し、試験片の帯電電荷重を測定して1cm当
りの帯電電荷密度に換算する。 実施例 1 ナイロン6チツプ80部とアセチレンブラツク20
部を溶融式撹拌機で混合し冷却後、チツプ化して
カーボンブラツク分散ナイロン6チツプ(以下X
という。)を製造した。次いでXを3分割された
小区域としカーボンブラツクを含まないナイロン
6チツプ(以下Yという。)を中心部を含む連続
域としてX:Yの重量比を1:2として通常のナ
イロンの紡糸延伸方法により繊度30d/4f、強度
3.4g/d、伸度51%、沸騰水収縮率11.2%、電気
抵抗値6.8×106Ω/cmの導電性フイラメント糸を
製造した。中綿としてポリエステル綿6d×50mm
を常法によりカーデイングし、目付40g/m2のポ
リエステルウエブa−1を製造した。該ウエブの
片面に前記導電性フイラメント糸を経方向に3cm
間隔で配置したウエブをa−2、15cm間隔で配置
したウエブをa−3とした。 側地として経、緯糸共にポリエステル75d/
30f、沸騰水収縮率7.4%、経糸密度106本/in、
緯糸密度87本/in、組織平織の織物b−1、及び
経糸に前記導電性フイラメント糸を1本/3cmの
間隔で混用した以外はb−1と同一の織物b−2
を製造し、織物b−1、b−2を常法により精
練、染色仕上げを行つた。尚、染色はグリーン系
とした。次いで中綿と側地を第1表に示す組合せ
で用い常法によつてキルト布帛A、B、C、Dを
製造し、該布帛の帯電防止性能を測定した。その
結果を第1表に示す。
る帯電防止性に優れた詰物入り布帛に関する。 詰物入り布帛はポリエステル、ポリアミド、ア
クリル等の化学繊維または羊毛、木綿等の天然繊
維、もしくはこれ等を混用した織編物を側地と
し、側地の間に前記化学繊維または天然繊維もし
くはこれ等の混綿等の綿類、或は発泡樹脂、羽毛
等の詰物を介在せしめ、必要に応じてキルトした
り、接着することによつて製造され、軽く保温性
に優れ、弾力性がある等の特徴を有しており、防
寒衣料、寝装具、インテリア等として大量に使用
される素材である。詰物入り布帛に利用されるこ
れ等の繊維や樹脂類は摩擦によつて静電気が発生
しがちであり、特に低湿度下では著しく帯電しや
すくなることが知られている。 特に詰物入り布帛は冬期の低湿度下で使用され
るケースが多く、静電引力によるまつわり付き
や、ゴミ、ホコリ等を吸着し汚れの原因となつた
り、放電に伴う発光や放電音等の不快感を与える
等様様なトラブルが発生し、更に帯電した布帛か
ら発生する放電は可燃性物質の着火源となつた
り、電子機器の故障の原因となることも確認され
ており、一般用途は無論のこと石油関連工業、電
子工業、病院等においてもこれ等の帯電防止は重
要な課題とされている。繊維製品の帯電防止方法
として最もよく知られている方法は布帛に界面活
性剤を付着させる方法であり、この方法は比較的
容易に行えるため最も多く利用されているが、耐
洗濯性に劣る欠点がある。 更に化学繊維の製造時に界面活性剤や親水性ポ
リマーをブレンドする方法も開発されているが、
前記方法に比較すると耐洗濯性は良好であるが、
湿度依存性が強く低湿度下では十分な帯電防止性
を発揮しない欠点がある。 このような欠点を解消するため金属細線、炭素
繊維等の無機繊維、または化学繊維の表面にメツ
キ、コーテイング、蒸着等の方法によつて導電性
被膜を形成せしめた類の導電性繊維を布帛に直接
少量混用する方法が提案されている。 該方法は湿度依存性が小なく低湿度下でも優れ
た帯電防止性能を示し、耐洗濯性に優れる等の特
徴を有しているが、該方法に利用される導電性繊
維はいずれも黒色または黒色に近い特有な色調を
有しており、かつほとんど染色不可能なために導
電性繊維と布帛の色が異なると布帛表面に露出し
た導電性繊維が黒筋状に目立ち布帛の美観を著し
く損なう欠点があり、帯電防止性能が美観に優先
する特殊な分野にのみしか利用され得なかつた。
この欠点を解消するため、布帛を黒色または極く
濃色に染色し、導電性繊維を目立ち難くする方法
や導電性繊維を布帛の組織の境目に挿入したり、
刺繍糸として使用し、導電性繊維の色調を積極的
に利用する方法も提案されているが、利用範囲が
限定され汎用性のある方法ではない。 本発明者等は導電性繊維の優れた帯電防止性能
を損なうことなく上述のような従来技術の欠点を
解消し、帯電防止性に優れた詰物入り布帛を提供
すべく鋭意検討を重ねた結果、本発明に到達し
た。 すなわち、本発明は詰物入り布帛の側地には、
導電性繊維を混用しない一般有機非導電性繊維か
らなる布帛を用い、詰物と側地の界面の少なくと
も片面に電気抵抗値が1×105Ω/cm以上1×1013
Ω/cm以下の導電性繊維を相隣る導電性繊維の間
隔が最大10cm以下となるように配置せしめてなる
制電性の優れた詰物入り布帛である。 以下、本発明を更に詳しく説明する。 導電性繊維としては、前記の無機繊維、導電性
被膜付き繊維、及び化学繊維の製造時に炭素、金
属、金属酸化物物等の導電性物質を配合したもの
等が公知であり、帯電防止の点からはいずれも使
用可能である。しかしながら、無機繊維や導電性
被膜付き繊維は繊維物性(ヤング率、比重、熱収
縮性、伸度、繊度等)が一般有機非導電性繊維と
は異なるため、側地や詰物とのなじみが悪いの
で、加工性に冷り、布帛の風合を損なう等の欠点
があり、本発明に利用しても良好な詰物入り布帛
を提供することは困難である。 本発明に利用する導電性繊維は化学繊維の製造
時に導電性微粉末を配合したものが好適であり、
特に次のような構造を有するものが望ましい。即
ち、炭素、金属、金属酸化物等の導電性微粉末を
含む熱可塑性樹脂X成分と導電性微粉末を含まな
い樹脂Y成分によつて構成される複合糸であり、
X成分またはY成分のいずれか一方は複数個に分
割されて繊維表面に露出するように回転対象とな
る位置に配置され、他の成分は繊維断面の中心部
を含む連続した領域を占め、かつ両成分が繊維軸
方向に連続している有機導電性繊維である。該導
電性繊維は製造に当つてX成分に占める導電性微
粉末の割合を適宜決定することにより電気抵抗値
を布帛の帯電防止に要求される好ましい範囲であ
る。1×105Ω/cm以上1×1013Ω/cm以下にコン
トロールでき、しかも熱可塑性樹脂を主体として
製造されるため、繊度の調整も容易であり、繊維
物性も一般有機繊維と同レベルにある等の特徴を
有するものである。本発明に利用する導電性繊維
の電気抵抗値は1×105Ω/cm以上、1×1013Ω/
cm以下である。電気抵抗値が1×105Ω/cm以下に
なると布帛の帯電防止に要求される以上の導電性
を有するので布帛の静電気発生量が多い場合は着
用者にチクチクした放電刺激を与える場合がある
ので好ましくなく、1×1013Ω/cm以上では帯電
防止が不可能となる。 単糸繊度は20デニール以下で、側地に使用され
る糸条の繊度よりも細いことが望ましい。尚、こ
こでいう糸条の繊度とは糸条を構成する単糸の繊
度ではなく、マルチフイラメント糸の繊度或は紡
績糸の換算繊度をいう。単糸繊度が20デニール以
上または側地に使用される糸条の繊度を越えると
詰物の状態にもよるが、布帛の風合が損なわれる
ので好ましくない。 本発明では該導電性繊維を側地と詰物の界面の
少なくとも片面に配置(もちろん両面に配置して
もよい)するが、側地及び詰物については何等限
定されず、従来使用されていたもの総てが使用可
能である。導電性繊維は任意の方法によつて側地
と詰物の界面の少なくとも平面に、相隣る導電性
繊維の間隔が最大10cm以下となるように配置させ
る。配置をさせる方法としては、例えば成型され
た詰物の表面にフイラメント或は短繊維状の導電
性繊維を適当な手段によつてバラまく方法、あら
かじめ一般有機非導電性繊維に対して導電性繊維
を0.5%〜10%程度ほぼ均一に混綿したウエブを
作成し、該ウエブを側地と詰物の間に介在させる
方法、導電性繊維もしくは導電性繊維を1%〜20
%程度含む糸条100%もしくは該導電性繊維と一
般有機非導電性繊維を公知の方法によつて相隣る
導電性繊維の間隔が10cm以下となるように織編し
た布帛を側地と詰物の間に介在せしめる方法、等
が挙げられ用途、作業性等を考慮して適宜選択す
る。導電性繊維の混用量は、用途によつて側地及
び詰物の目付が著しく異なるので限定することは
困難であるが、相隣る導電性繊維の間隔を最大10
cm以下とすることが肝要であり、特に5cm以下
0.1cm以上の範囲が好ましい。相隣る導電性繊維
の間隔が最大10cm以上となると帯電防止効果が低
下し、本発明の目的を達することは困難であり、
また0.1cm未満としても導電性繊維の使用量に比
較し帯電防止性の向上は少なく経済的に無駄とな
る。 本発明は以上の構成を有するものであり、かか
る構成によつて本発明は次のような優れた効果を
有するものである。 (1) 導電性繊維は側地によつて完全に覆われるの
で表出することがなく、製品の審美性をいささ
かも損なわない。 (2) 本発明の帯電防止効果は側地と詰物の間に介
在せしめた導電性繊維のコロナ放電作用に基づ
くものであり、低湿度下でも安定した帯電防止
性能を発揮する。 (3) 側地や詰物は、従来使用されているものがそ
のまま使用できる。 次に実施例によつて本発明を具体的に説明する
が、本発明はこれに何等限定されるものではな
い。尚、実施例中の導電繊維の電気抵抗値及び詰
物入り布帛の帯電防止性能の評価は次の方法によ
つて行つた。 (イ) 導電性繊維の電気抵抗値 12cmにカツトした導電性繊維の両端1cmをア
ルミ箔で包み、これをクリツプで把持し、
1000Vの電圧をかけた時の電流(I)を測定し
次式により1cm当りの電気抵抗値を求めた。 R=1000/10I(Ω/cm) (ロ) 布帛の帯電性 布帛の任意の個所から30cm×30cmの試験片を
サンプリングし、絶乾後20℃×30%RHの雰囲
気中で24時間以上調湿し、同一雰囲気中で試験
片をアクリル編布で覆つた接地金属板上に拡
げ、アクリル編布で1回/1秒の速さで10回強
く摩擦後、試験片を直ちにフアラデーケージに
投入し、試験片の帯電電荷重を測定して1cm当
りの帯電電荷密度に換算する。 実施例 1 ナイロン6チツプ80部とアセチレンブラツク20
部を溶融式撹拌機で混合し冷却後、チツプ化して
カーボンブラツク分散ナイロン6チツプ(以下X
という。)を製造した。次いでXを3分割された
小区域としカーボンブラツクを含まないナイロン
6チツプ(以下Yという。)を中心部を含む連続
域としてX:Yの重量比を1:2として通常のナ
イロンの紡糸延伸方法により繊度30d/4f、強度
3.4g/d、伸度51%、沸騰水収縮率11.2%、電気
抵抗値6.8×106Ω/cmの導電性フイラメント糸を
製造した。中綿としてポリエステル綿6d×50mm
を常法によりカーデイングし、目付40g/m2のポ
リエステルウエブa−1を製造した。該ウエブの
片面に前記導電性フイラメント糸を経方向に3cm
間隔で配置したウエブをa−2、15cm間隔で配置
したウエブをa−3とした。 側地として経、緯糸共にポリエステル75d/
30f、沸騰水収縮率7.4%、経糸密度106本/in、
緯糸密度87本/in、組織平織の織物b−1、及び
経糸に前記導電性フイラメント糸を1本/3cmの
間隔で混用した以外はb−1と同一の織物b−2
を製造し、織物b−1、b−2を常法により精
練、染色仕上げを行つた。尚、染色はグリーン系
とした。次いで中綿と側地を第1表に示す組合せ
で用い常法によつてキルト布帛A、B、C、Dを
製造し、該布帛の帯電防止性能を測定した。その
結果を第1表に示す。
【表】
○:導電性繊維が見えない。
×:導電性繊維が見える。
洗濯条件 洗濯機;自動反転渦捲式洗濯機(松下電気産業(株)
NA−5000型) 洗 剤;ザブX−2 0.5g/(花王石鹸(株)製
品) 浴 比;1:40 温 度;40℃ 本発明品Aは導電性フイラメント糸を含まない
比較品Cに比較して優れた帯電防止性能を有して
おり、外観上導電性フイラメント糸が混用されて
いることは全くわからず、比較品Cと同等の品位
を有していた。一方、側地に導電性フイラメント
糸を混用した従来技術による比較品Dは、帯電防
止性能は本発明品と同レベルにあるが、導電性フ
イラメント糸が縞模様に見えるので、縞模様が特
に問題とならないもの以外には使用不可能であ
る。更に比較品Dは洗濯を行うと側地b−2にパ
ツカリングが発生するという欠点も認められた。
これは導電性フイラメント糸とポリエステルの熱
収縮差に起因するものと考えられ、該方法によつ
て帯電防止を行う場合には導電性フイラメント糸
と布帛を構成する糸条の熱収縮性をほぼ同レベル
にコントロールする必要があるものと推定され
る。導電性繊維の混用条件が本発明の範囲外にあ
る比較品Bは外観品位は本発明品と変らないもの
であるが、帯電防止性能が不十分である。
×:導電性繊維が見える。
洗濯条件 洗濯機;自動反転渦捲式洗濯機(松下電気産業(株)
NA−5000型) 洗 剤;ザブX−2 0.5g/(花王石鹸(株)製
品) 浴 比;1:40 温 度;40℃ 本発明品Aは導電性フイラメント糸を含まない
比較品Cに比較して優れた帯電防止性能を有して
おり、外観上導電性フイラメント糸が混用されて
いることは全くわからず、比較品Cと同等の品位
を有していた。一方、側地に導電性フイラメント
糸を混用した従来技術による比較品Dは、帯電防
止性能は本発明品と同レベルにあるが、導電性フ
イラメント糸が縞模様に見えるので、縞模様が特
に問題とならないもの以外には使用不可能であ
る。更に比較品Dは洗濯を行うと側地b−2にパ
ツカリングが発生するという欠点も認められた。
これは導電性フイラメント糸とポリエステルの熱
収縮差に起因するものと考えられ、該方法によつ
て帯電防止を行う場合には導電性フイラメント糸
と布帛を構成する糸条の熱収縮性をほぼ同レベル
にコントロールする必要があるものと推定され
る。導電性繊維の混用条件が本発明の範囲外にあ
る比較品Bは外観品位は本発明品と変らないもの
であるが、帯電防止性能が不十分である。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 側地と詰物によつて構成される詰物入り布帛
において、電気抵抗値が1×105Ω/cm以上1×
1013Ω/cm以下で単糸繊度が20デニール以下の導
電性繊維または該導電性繊維を含む糸条を、側地
と詰物の界面の少なくとも片面に、相隣る導電性
繊維もしくは導電性繊維を含む糸条の間隔が最大
10cm以下となるように配置せしめてなる帯電防止
性の優れた詰物入り布帛。 2 導電性繊維が、化学繊維の製造時に炭素、金
属、金属酸化物等の導電性物質を繊維の横断面の
一部もしくは全部に、かつ繊維軸に沿つて連続す
るように配合せしめた導電性繊維であることを特
徴とする特許請求の範囲第1項記載の詰物入り布
帛。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP55183212A JPS57105340A (en) | 1980-12-23 | 1980-12-23 | Cloth silk containing padding having excellent antistatic property |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP55183212A JPS57105340A (en) | 1980-12-23 | 1980-12-23 | Cloth silk containing padding having excellent antistatic property |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS57105340A JPS57105340A (en) | 1982-06-30 |
| JPS6140183B2 true JPS6140183B2 (ja) | 1986-09-08 |
Family
ID=16131734
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP55183212A Granted JPS57105340A (en) | 1980-12-23 | 1980-12-23 | Cloth silk containing padding having excellent antistatic property |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS57105340A (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6163780A (ja) * | 1984-09-03 | 1986-04-01 | 工業技術院長 | 導電性繊維成形物およびその製造方法 |
| JP4824001B2 (ja) * | 2007-11-14 | 2011-11-24 | 東京製綱株式会社 | 土木施設用ロープ方向変換装置およびその施工方法 |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CA995071A (en) * | 1972-07-14 | 1976-08-17 | Dow Badische Company | Electrically-conductive textile fiber |
| JPS5542051U (ja) * | 1978-09-11 | 1980-03-18 |
-
1980
- 1980-12-23 JP JP55183212A patent/JPS57105340A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS57105340A (en) | 1982-06-30 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US3586597A (en) | Cloth having durable antistatic properties for use in garments and underwear | |
| US3288175A (en) | Textile material | |
| US3590570A (en) | Sewing thread | |
| US6057032A (en) | Yarns suitable for durable light shade cotton/nylon clothing fabrics containing carbon doped antistatic fibers | |
| JP4367038B2 (ja) | 繊維および布帛 | |
| JPH01314716A (ja) | 保温性を有する白色系布帛 | |
| JP4280546B2 (ja) | 導電性複合繊維及び導電性織編物 | |
| JP2004530800A (ja) | 補強された織物 | |
| JPS5819360A (ja) | 導電性重合体組成物 | |
| JPS6140183B2 (ja) | ||
| US3669736A (en) | Textile material having a durable antistatic property and the fibers to be used for its purpose | |
| JPS5841933A (ja) | 制電性能を有する繊維製品 | |
| JPH073571A (ja) | 編織物 | |
| JPS6036636Y2 (ja) | 制電性経編地 | |
| JP2908074B2 (ja) | 制電性布帛 | |
| JPS5930925A (ja) | 制電性複合スパン糸およびその製造方法 | |
| JPH0370020B2 (ja) | ||
| JP2813368B2 (ja) | 制電性複合繊維 | |
| JPH0491248A (ja) | 制電性布帛及びその製造法 | |
| JP7726063B2 (ja) | 導電性複合加工糸並びに織物及び衣服 | |
| JPH03269131A (ja) | 制電性複合糸 | |
| JPS6214662B2 (ja) | ||
| JPS60104548A (ja) | 衣服素材 | |
| JPS58149327A (ja) | 導電性複合繊維の製造法 | |
| JPS593574B2 (ja) | 導電性混繊糸の製造法 |