JPS6147208B2 - - Google Patents
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- JPS6147208B2 JPS6147208B2 JP57148059A JP14805982A JPS6147208B2 JP S6147208 B2 JPS6147208 B2 JP S6147208B2 JP 57148059 A JP57148059 A JP 57148059A JP 14805982 A JP14805982 A JP 14805982A JP S6147208 B2 JPS6147208 B2 JP S6147208B2
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Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C21—METALLURGY OF IRON
- C21D—MODIFYING THE PHYSICAL STRUCTURE OF FERROUS METALS; GENERAL DEVICES FOR HEAT TREATMENT OF FERROUS OR NON-FERROUS METALS OR ALLOYS; MAKING METAL MALLEABLE, e.g. BY DECARBURISATION OR TEMPERING
- C21D5/00—Heat treatments of cast-iron
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C22—METALLURGY; FERROUS OR NON-FERROUS ALLOYS; TREATMENT OF ALLOYS OR NON-FERROUS METALS
- C22C—ALLOYS
- C22C37/00—Cast-iron alloys
- C22C37/10—Cast-iron alloys containing aluminium or silicon
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
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- Heat Treatment Of Articles (AREA)
Description
本発明は、耐ピツチング性に優れる鋳鉄部品の
製造方法に関するものである。 例えば、エンジンのタペツト等の鋳鉄部品にお
いては、摩擦と繰返し衝撃力とが作用し、耐摩耗
性と耐ピツチング性とが要求されるものであつ
て、このような鋳鉄部品の製造方法として、従
来、特公昭43−17497号公報に示されるように、
所望の成分の鋳鉄素材により摺動面に冷し金を用
い鋳造し、これを850〜950℃、10〜120分間焼鈍
し、チル組織の一部を黒鉛に分解し、次に機械加
工した後、焼入れし、焼もどしを行う方法が提案
されている。 上記提案方法は、冷し金によつて得た炭化物
(Fe3C)すなわちセメンタイトを高温で焼鈍して
黒鉛に分解し、この黒鉛による自己潤滑性で耐摩
耗性を向上せんとするものであるが、セメンタイ
トの減少は耐ピツチング性の低下をもたらす。し
かし、セメンタイトの残留量が多い方が耐摩耗性
は良好であることが判明している(後述の試験結
果参照)。 さらに、上記提案方法では、機械加工後の部品
を、800〜900℃に5〜20分保持して焼入れを行う
ものであるが、この焼入れによつて、基地がマル
テンサイト化するとともに中間層としてフエライ
ト層が発生しており、このフエライト層は脆く、
繰返し衝撃力に対し、炭化物が脱落するいわゆる
たたき摩耗が発生し、耐ピツチング性が低下する
問題がある。この点を解消するために、上記提案
方法では、鋳鉄素材にボロンを添加し、フエライ
ト層の発生を阻止している。 本発明はかかる点に鑑み、焼鈍温度を低くして
セメンタイトの分解を少なくし、さらに、ソルト
浴の加熱炉による特定の時間と温度条件により焼
入れを行い、ボロンを添加することなく中間層の
発生をなくし、耐摩耗性、耐ピツチング性ともに
優れた鋳鉄部品の製造方法を提供せんとするもの
である。 すなわち、本発明の鋳鉄部品の製造方法は、
C2.8〜3.8%、Si1.8〜2.8%、Mn0.5〜1.0%、
Cu0.2〜1.0%、Ni0.2〜1.0%、Cr0.5〜1.5%、
Mo0.4〜1.5%、P<0.15%、S<0.1%、残部Fe
よりなり、摺動面がセメンタイトが30〜50%晶出
するチル組織となるように部品を鋳造し、この部
品を550〜630℃で20〜60分焼鈍した後、機械加工
し、次に、ソルト浴の加熱炉に装入し、添付図面
の第1図に示すように点A(950℃,1分)、B
(910℃,1分)、C(870℃,2分)、D(850℃,
4分)、E(850℃,10分)、F(870℃,10分)、
G(950℃,6分)で囲まれる範囲内の時間と温
度条件により加熱して焼入れを行い、セメンタイ
トを分解することなく基地をマルテンサイト化
し、さらに、100〜250℃、120分以下で焼もどし
を行うことも特徴とするものである。 以下、本発明の一実施例の製造方法を工程順に
説明する。 まず第1工程は、鋳鉄素材により部品の鋳造を
行うのであるが、その鋳鉄の組成は、次の通りで
ある(単位は重量%)。 C 2.8〜3.8%、 Si 1.8〜2.8% Mn 0.5〜1.0%、 Cu 0.2〜1.0% Ni 0.2〜1.0%、 Cr 0.5〜1.5% Mo 0.4〜1.5%、 P <0.15% S <0.1%、 Fe 残部 また、具体的一例を示すと、C3.47%、Si2.34
%、Mn0.83%、Cu0.25%、Ni0.38%、Cr1.12
%、Mo0.48%、P0.135%、残部Feよりなる。 ここで、各成分の配合量の範囲は、次の理由に
より決定されている。 C:炭化物の量から2.8〜3.8%必要。 Si:鋳造性を良くし、黒鉛量、チル深さを制御。 C量との関係から1.8〜2.8%必要。 Mn:鋳鉄中のSをMnSにするため0.5%以上必
要。 1.0%を越えると鋳鉄の収縮大。 Cu:組織の強化、焼入れ性の向上。0.2未満では
効果なく、1.0%を越えると効果が飽和。 Ni:Cuと同様。 Cr:炭化物の安定化、耐摩耗性の向上。1.5%を
越えると被削性が悪くなる。 Mo:組織の強化。0.4未満効果なく、1.5%を越
えると効果が飽和。 P,S:不純物としての上限量。 上記組成の鋳鉄による鋳造においては、鋳型に
冷し金を配設して摺動面に該当する部分に30〜50
%のセメンタイト(Fe3C)を晶出させるように
鋳造を行うものである。このセメンタイトの晶出
量は、その量が多いと脆くなり、少ないと耐摩耗
性が悪くなる。 第2工程は、上記部品のひずみ取りを行つて機
械加工時における加工割れの発生を防止するため
に焼鈍するものであり、その処理条件は、550〜
630℃、20〜60分で行う。 この焼鈍工程においては、セメンタイトが分解
して黒鉛が晶出しないように低温条件で行い、セ
メンタイトを多く残留させるようにする。なお、
処理条件において、温度を550〜630℃とするの
は、550℃以下では内部応力の除去効果が低く長
時間保持を必要とするので、実際的でなく、ま
た、630℃以上では効果が飽和するからである。
また、20〜60分とするのは、20分以下では効果が
なく、60分以上では効果が飽和するからである。 続いて、第3工程として焼入れを行う。この焼
入れは、ソルト浴による加熱炉を使用して行う。 その温度と保持時間は、第1図に斜線で示す領
域のように、点A(950℃,11分)、B(910
℃,1分))、C(870℃,2分)、D(850℃,4
分)、E(850℃,10分)、F(870℃,10分)、G
(950℃,6分)で囲まれる範囲内の条件により加
熱し、その後油焼入れを行うものである。なお、
上記保持時間は、部品最表面が所定温度になつて
からの値である。この値とする理由は、加熱炉お
よび部品の大きさ、部品の数によつて表面温度が
所定温度に達するまでに数秒から数分の差が発生
するためである。 上記焼入れは、セメンタイトを殆ど分解させず
に基地組織をマルテンサイト化するもので、ソル
ト浴による加熱炉を使用する理由も、部品の表面
層(表面から約5mm内)が短時間に均一温度に加
熱され、焼入れ後均質な組織が得られるためであ
り、大気炉では、温度と保持時間によるコントロ
ールが難しく、組織が不均一となつて良好な組織
と不良な組織が混在し易い。 なお、第1図における領域の条件で焼入れを
行うと、低温もしくは保持時間が短いことによ
り、セメンタイト周辺にフエライトが残留して耐
ピツチング性に劣る。また、領域の条件で焼入
れを行うと、高温もしくは保持時間が長いことに
より、セメンタイトが分解しすぎ、耐摩耗性が劣
る。 第4工程は、焼入れ後の部品を100〜250℃、
120分以下で焼もどしを行つて、マルテンサイト
を安定化させ、経年寸法変化等を抑制するもので
ある。なお、100〜250℃とするのは、100℃以下
では効果がなく、250℃以上では組織がマルテン
サイトではなくなり(焼もどしトルータイト又は
焼もどしソルバイトとなる)、本発明の組織が得
られず、耐摩耗性が低下するからである。また、
120分以下とするのは、120分以上では効果が飽和
するからである。 次に、焼入れ条件とこれに対応する耐ピツチン
グ性の試験結果について説明する。 この試験は、焼入れ条件の異なる鋳鉄部品(エ
ンジンのタペツトフオロアー)に対し、モータリ
ングエンジンテストを下記のテスト条件で行つた
ものである。 エンジン回転数:2000rpm 潤滑油: 10W30 潤滑油温度: 80℃ スプリング荷重:120Kg 相手カム: FCH,チル鋳放し 耐ピツチング性は、部品の摺動面に目視で100
μ位の大きさの孔が形成されるまでの試験時間に
よつて求めている。
製造方法に関するものである。 例えば、エンジンのタペツト等の鋳鉄部品にお
いては、摩擦と繰返し衝撃力とが作用し、耐摩耗
性と耐ピツチング性とが要求されるものであつ
て、このような鋳鉄部品の製造方法として、従
来、特公昭43−17497号公報に示されるように、
所望の成分の鋳鉄素材により摺動面に冷し金を用
い鋳造し、これを850〜950℃、10〜120分間焼鈍
し、チル組織の一部を黒鉛に分解し、次に機械加
工した後、焼入れし、焼もどしを行う方法が提案
されている。 上記提案方法は、冷し金によつて得た炭化物
(Fe3C)すなわちセメンタイトを高温で焼鈍して
黒鉛に分解し、この黒鉛による自己潤滑性で耐摩
耗性を向上せんとするものであるが、セメンタイ
トの減少は耐ピツチング性の低下をもたらす。し
かし、セメンタイトの残留量が多い方が耐摩耗性
は良好であることが判明している(後述の試験結
果参照)。 さらに、上記提案方法では、機械加工後の部品
を、800〜900℃に5〜20分保持して焼入れを行う
ものであるが、この焼入れによつて、基地がマル
テンサイト化するとともに中間層としてフエライ
ト層が発生しており、このフエライト層は脆く、
繰返し衝撃力に対し、炭化物が脱落するいわゆる
たたき摩耗が発生し、耐ピツチング性が低下する
問題がある。この点を解消するために、上記提案
方法では、鋳鉄素材にボロンを添加し、フエライ
ト層の発生を阻止している。 本発明はかかる点に鑑み、焼鈍温度を低くして
セメンタイトの分解を少なくし、さらに、ソルト
浴の加熱炉による特定の時間と温度条件により焼
入れを行い、ボロンを添加することなく中間層の
発生をなくし、耐摩耗性、耐ピツチング性ともに
優れた鋳鉄部品の製造方法を提供せんとするもの
である。 すなわち、本発明の鋳鉄部品の製造方法は、
C2.8〜3.8%、Si1.8〜2.8%、Mn0.5〜1.0%、
Cu0.2〜1.0%、Ni0.2〜1.0%、Cr0.5〜1.5%、
Mo0.4〜1.5%、P<0.15%、S<0.1%、残部Fe
よりなり、摺動面がセメンタイトが30〜50%晶出
するチル組織となるように部品を鋳造し、この部
品を550〜630℃で20〜60分焼鈍した後、機械加工
し、次に、ソルト浴の加熱炉に装入し、添付図面
の第1図に示すように点A(950℃,1分)、B
(910℃,1分)、C(870℃,2分)、D(850℃,
4分)、E(850℃,10分)、F(870℃,10分)、
G(950℃,6分)で囲まれる範囲内の時間と温
度条件により加熱して焼入れを行い、セメンタイ
トを分解することなく基地をマルテンサイト化
し、さらに、100〜250℃、120分以下で焼もどし
を行うことも特徴とするものである。 以下、本発明の一実施例の製造方法を工程順に
説明する。 まず第1工程は、鋳鉄素材により部品の鋳造を
行うのであるが、その鋳鉄の組成は、次の通りで
ある(単位は重量%)。 C 2.8〜3.8%、 Si 1.8〜2.8% Mn 0.5〜1.0%、 Cu 0.2〜1.0% Ni 0.2〜1.0%、 Cr 0.5〜1.5% Mo 0.4〜1.5%、 P <0.15% S <0.1%、 Fe 残部 また、具体的一例を示すと、C3.47%、Si2.34
%、Mn0.83%、Cu0.25%、Ni0.38%、Cr1.12
%、Mo0.48%、P0.135%、残部Feよりなる。 ここで、各成分の配合量の範囲は、次の理由に
より決定されている。 C:炭化物の量から2.8〜3.8%必要。 Si:鋳造性を良くし、黒鉛量、チル深さを制御。 C量との関係から1.8〜2.8%必要。 Mn:鋳鉄中のSをMnSにするため0.5%以上必
要。 1.0%を越えると鋳鉄の収縮大。 Cu:組織の強化、焼入れ性の向上。0.2未満では
効果なく、1.0%を越えると効果が飽和。 Ni:Cuと同様。 Cr:炭化物の安定化、耐摩耗性の向上。1.5%を
越えると被削性が悪くなる。 Mo:組織の強化。0.4未満効果なく、1.5%を越
えると効果が飽和。 P,S:不純物としての上限量。 上記組成の鋳鉄による鋳造においては、鋳型に
冷し金を配設して摺動面に該当する部分に30〜50
%のセメンタイト(Fe3C)を晶出させるように
鋳造を行うものである。このセメンタイトの晶出
量は、その量が多いと脆くなり、少ないと耐摩耗
性が悪くなる。 第2工程は、上記部品のひずみ取りを行つて機
械加工時における加工割れの発生を防止するため
に焼鈍するものであり、その処理条件は、550〜
630℃、20〜60分で行う。 この焼鈍工程においては、セメンタイトが分解
して黒鉛が晶出しないように低温条件で行い、セ
メンタイトを多く残留させるようにする。なお、
処理条件において、温度を550〜630℃とするの
は、550℃以下では内部応力の除去効果が低く長
時間保持を必要とするので、実際的でなく、ま
た、630℃以上では効果が飽和するからである。
また、20〜60分とするのは、20分以下では効果が
なく、60分以上では効果が飽和するからである。 続いて、第3工程として焼入れを行う。この焼
入れは、ソルト浴による加熱炉を使用して行う。 その温度と保持時間は、第1図に斜線で示す領
域のように、点A(950℃,11分)、B(910
℃,1分))、C(870℃,2分)、D(850℃,4
分)、E(850℃,10分)、F(870℃,10分)、G
(950℃,6分)で囲まれる範囲内の条件により加
熱し、その後油焼入れを行うものである。なお、
上記保持時間は、部品最表面が所定温度になつて
からの値である。この値とする理由は、加熱炉お
よび部品の大きさ、部品の数によつて表面温度が
所定温度に達するまでに数秒から数分の差が発生
するためである。 上記焼入れは、セメンタイトを殆ど分解させず
に基地組織をマルテンサイト化するもので、ソル
ト浴による加熱炉を使用する理由も、部品の表面
層(表面から約5mm内)が短時間に均一温度に加
熱され、焼入れ後均質な組織が得られるためであ
り、大気炉では、温度と保持時間によるコントロ
ールが難しく、組織が不均一となつて良好な組織
と不良な組織が混在し易い。 なお、第1図における領域の条件で焼入れを
行うと、低温もしくは保持時間が短いことによ
り、セメンタイト周辺にフエライトが残留して耐
ピツチング性に劣る。また、領域の条件で焼入
れを行うと、高温もしくは保持時間が長いことに
より、セメンタイトが分解しすぎ、耐摩耗性が劣
る。 第4工程は、焼入れ後の部品を100〜250℃、
120分以下で焼もどしを行つて、マルテンサイト
を安定化させ、経年寸法変化等を抑制するもので
ある。なお、100〜250℃とするのは、100℃以下
では効果がなく、250℃以上では組織がマルテン
サイトではなくなり(焼もどしトルータイト又は
焼もどしソルバイトとなる)、本発明の組織が得
られず、耐摩耗性が低下するからである。また、
120分以下とするのは、120分以上では効果が飽和
するからである。 次に、焼入れ条件とこれに対応する耐ピツチン
グ性の試験結果について説明する。 この試験は、焼入れ条件の異なる鋳鉄部品(エ
ンジンのタペツトフオロアー)に対し、モータリ
ングエンジンテストを下記のテスト条件で行つた
ものである。 エンジン回転数:2000rpm 潤滑油: 10W30 潤滑油温度: 80℃ スプリング荷重:120Kg 相手カム: FCH,チル鋳放し 耐ピツチング性は、部品の摺動面に目視で100
μ位の大きさの孔が形成されるまでの試験時間に
よつて求めている。
【表】
一方、耐摩耗性の試験結果を第2図に示す。こ
の試験は、製品(タペツトフオロアー)の摺動面
において、基地組織が完全にマルテンサイト化し
ているものについて、残留するセメンタイト量と
摩耗量との関係を求めたものであり、耐ピツチン
グ性試験と同様のテスト条件で、100時間の試験
後の摺動面の摩耗量を計測している。 第2図から明らかなように、組織中のセメンタ
イト量が増大するに伴つて、摩耗量が減少し、耐
摩耗性に優れており、タペツトフオロアーとして
は、その摩耗量は10μ以下とすることが好ましい
ことから、セメンタイトの残留量は30%以上とす
るのが耐摩耗性の点で良好であるが、50%を越え
て多くなると脆くなる問題がある。 第3図a〜dには、上記耐ピツチング性試験に
供した焼入れ条件の異なる部品の摺動面の金属組
織の顕微鏡写真を示している。 第3図aは、焼入れ処理を行つていないもので
あり、黒地はパーライト、白地はセメンタイト
(40%)、縁どりのある白地は中間層としてのフエ
ライトであり、このフエライト中間層の存在によ
り耐ピツチング性は低い値となつている。 第3図bは、焼入れ条件が850℃、2分で、第
1図の領域の範囲内に相当するものであり、黒
地はパーライトから変化したマルテンサイト、白
地はセメンタイト(40%)、縁どりのある白地が
フエライトであり、このフエライト中間層が残留
していることにより、耐ピツチング性に劣る。 第3図cは、焼入れ条件が870℃、4分で、第
1図の領域の範囲内にある本発明処理品に相当
するものであり、黒地はマルテンサイト、白地は
セメンタイト(40%)で、フエライト中間層は消
失しており、耐ピツチング性は向上している。 第3図dは、焼入れ条件が870℃、12分で、第
1図の領域の範囲内に相当するものであり、黒
地はマルテンサイト、白地はセメンタイト(25
%)で、フエライト中間層は消失しているが、セ
メンタイトが分解して減少し、二次黒鉛が増加し
ており、耐摩耗性に劣る。 以上説明したように、本発明によれば、焼鈍温
度の低下およびソルト浴による焼入れ条件の選択
により、セメンタイトの分解を少なくしてその残
留量を多くし、耐摩耗性を向上するとともに、ボ
ロンを添加することなくフエライト中間層の生成
を阻止して耐ピツチング性を向上し、耐摩耗性、
耐ピツチング性ともに優れた鋳鉄部品を製造する
ことができ、高面圧の使用において耐久性が向上
するものであり、例えば、エンジンのタペツトフ
オロアーに使用した場合に、スプリング荷重が増
大できることにより、エンジン回転限界を向上で
きる利点を有する。
の試験は、製品(タペツトフオロアー)の摺動面
において、基地組織が完全にマルテンサイト化し
ているものについて、残留するセメンタイト量と
摩耗量との関係を求めたものであり、耐ピツチン
グ性試験と同様のテスト条件で、100時間の試験
後の摺動面の摩耗量を計測している。 第2図から明らかなように、組織中のセメンタ
イト量が増大するに伴つて、摩耗量が減少し、耐
摩耗性に優れており、タペツトフオロアーとして
は、その摩耗量は10μ以下とすることが好ましい
ことから、セメンタイトの残留量は30%以上とす
るのが耐摩耗性の点で良好であるが、50%を越え
て多くなると脆くなる問題がある。 第3図a〜dには、上記耐ピツチング性試験に
供した焼入れ条件の異なる部品の摺動面の金属組
織の顕微鏡写真を示している。 第3図aは、焼入れ処理を行つていないもので
あり、黒地はパーライト、白地はセメンタイト
(40%)、縁どりのある白地は中間層としてのフエ
ライトであり、このフエライト中間層の存在によ
り耐ピツチング性は低い値となつている。 第3図bは、焼入れ条件が850℃、2分で、第
1図の領域の範囲内に相当するものであり、黒
地はパーライトから変化したマルテンサイト、白
地はセメンタイト(40%)、縁どりのある白地が
フエライトであり、このフエライト中間層が残留
していることにより、耐ピツチング性に劣る。 第3図cは、焼入れ条件が870℃、4分で、第
1図の領域の範囲内にある本発明処理品に相当
するものであり、黒地はマルテンサイト、白地は
セメンタイト(40%)で、フエライト中間層は消
失しており、耐ピツチング性は向上している。 第3図dは、焼入れ条件が870℃、12分で、第
1図の領域の範囲内に相当するものであり、黒
地はマルテンサイト、白地はセメンタイト(25
%)で、フエライト中間層は消失しているが、セ
メンタイトが分解して減少し、二次黒鉛が増加し
ており、耐摩耗性に劣る。 以上説明したように、本発明によれば、焼鈍温
度の低下およびソルト浴による焼入れ条件の選択
により、セメンタイトの分解を少なくしてその残
留量を多くし、耐摩耗性を向上するとともに、ボ
ロンを添加することなくフエライト中間層の生成
を阻止して耐ピツチング性を向上し、耐摩耗性、
耐ピツチング性ともに優れた鋳鉄部品を製造する
ことができ、高面圧の使用において耐久性が向上
するものであり、例えば、エンジンのタペツトフ
オロアーに使用した場合に、スプリング荷重が増
大できることにより、エンジン回転限界を向上で
きる利点を有する。
第1図は焼入れ工程における温度と保持時間の
条件を示す図、第2図は耐摩耗性試験の結果を示
すグラフ、第3図a〜dは異なる焼入れ条件によ
る摺動面の金属組織を示す顕微鏡写真である。
条件を示す図、第2図は耐摩耗性試験の結果を示
すグラフ、第3図a〜dは異なる焼入れ条件によ
る摺動面の金属組織を示す顕微鏡写真である。
Claims (1)
- 1 C2.8〜3.8%、Si1.8〜2.8%、Mn0.5〜1.0%、
Cu0.2〜1.0%、Ni0.2〜1.0%、Cr0.5〜1.5%、
Mo0.4〜1.5%、P<0.15%、S<0.1%、残部Fe
よりなり、摺動面がセメンタイトが30〜50%晶出
するチル組織となるように部品を鋳造し、この部
品を550〜630℃で20〜60分焼鈍した後、機械加工
し、次に、ソルト浴の加熱炉に装入し、添付図面
の第1図に示すように点A(950℃,1分)、B
(910℃,1分)、C(870℃,2分)、D(850℃,
4分)、E(850℃,10分)、F(870℃,10分)、
G(950℃,6分)で囲まれる範囲内の時間と温
度条件により加熱して焼入れを行い、セメンタイ
トを分解することなく基地をマルテンサイト化
し、さらに、100〜250℃、120分以下で焼もどし
を行うことを特徴とする耐ピツチング性に優れる
鋳鉄部品の製造方法。
Priority Applications (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP57148059A JPS5938325A (ja) | 1982-08-26 | 1982-08-26 | 耐ピッチング性に優れる鋳鉄部品の製造方法 |
| KR1019830003899A KR890002609B1 (ko) | 1982-08-26 | 1983-08-20 | 내점식성이 뛰어난 주철부품의 제조방법 |
| US06/526,531 US4482396A (en) | 1982-08-26 | 1983-08-25 | Method for making pitting resistant cast iron product |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP57148059A JPS5938325A (ja) | 1982-08-26 | 1982-08-26 | 耐ピッチング性に優れる鋳鉄部品の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5938325A JPS5938325A (ja) | 1984-03-02 |
| JPS6147208B2 true JPS6147208B2 (ja) | 1986-10-17 |
Family
ID=15444254
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP57148059A Granted JPS5938325A (ja) | 1982-08-26 | 1982-08-26 | 耐ピッチング性に優れる鋳鉄部品の製造方法 |
Country Status (3)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US4482396A (ja) |
| JP (1) | JPS5938325A (ja) |
| KR (1) | KR890002609B1 (ja) |
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| US5837069A (en) * | 1997-09-16 | 1998-11-17 | Weyburn-Bartel Inc. | Cast iron components and method of making |
| US7628870B2 (en) * | 2005-02-08 | 2009-12-08 | Helio Precision Products, Inc. | Heat treated valve guide and method of making |
| KR101409877B1 (ko) * | 2011-11-14 | 2014-06-20 | 엘지전자 주식회사 | 합금주철 및 그를 이용한 로터리 압축기용 베인의 제조방법 |
| CN102586672A (zh) * | 2012-02-20 | 2012-07-18 | 含山县全兴内燃机配件有限公司 | 一种用于制造船用气缸盖的高密度低合金铸铁 |
| CN103469108B (zh) * | 2013-09-05 | 2015-10-21 | 无锡双友石化机械有限公司 | 扩径锥体及其制作工艺 |
| RU2573848C1 (ru) * | 2014-07-24 | 2016-01-27 | Федеральное государственное бюджетное образовательное учреждение высшего профессионального образования "Иркутский государственный университет путей сообщения" | Фрикционный чугун для тормозных локомотивных колодок и способ его получения |
| RU2557196C1 (ru) * | 2014-09-29 | 2015-07-20 | Юлия Алексеевна Щепочкина | Чугун |
Family Cites Families (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US2962397A (en) * | 1955-06-23 | 1960-11-29 | Earl A Thompson | Method of making tappets |
| JPS5738651B2 (ja) * | 1974-03-18 | 1982-08-17 | ||
| US4032334A (en) * | 1976-05-10 | 1977-06-28 | Stanadyne, Inc. | Tappet metallurgy |
-
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- 1982-08-26 JP JP57148059A patent/JPS5938325A/ja active Granted
-
1983
- 1983-08-20 KR KR1019830003899A patent/KR890002609B1/ko not_active Expired
- 1983-08-25 US US06/526,531 patent/US4482396A/en not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| US4482396A (en) | 1984-11-13 |
| KR890002609B1 (ko) | 1989-07-20 |
| JPS5938325A (ja) | 1984-03-02 |
| KR840005747A (ko) | 1984-11-15 |
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