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JPS6233898B2 - - Google Patents
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JPS6233898B2 - - Google Patents

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Publication number
JPS6233898B2
JPS6233898B2 JP53067164A JP6716478A JPS6233898B2 JP S6233898 B2 JPS6233898 B2 JP S6233898B2 JP 53067164 A JP53067164 A JP 53067164A JP 6716478 A JP6716478 A JP 6716478A JP S6233898 B2 JPS6233898 B2 JP S6233898B2
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JP
Japan
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ray
detector
electron beam
anode plate
ray tube
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JP53067164A
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Publication of JPS6233898B2 publication Critical patent/JPS6233898B2/ja
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    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05GX-RAY TECHNIQUE
    • H05G1/00X-ray apparatus involving X-ray tubes; Circuits therefor
    • H05G1/08Electrical details
    • H05G1/66Circuit arrangements for X-ray tubes with target movable relatively to the anode
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B6/00Apparatus or devices for radiation diagnosis; Apparatus or devices for radiation diagnosis combined with radiation therapy equipment
    • A61B6/40Arrangements for generating radiation specially adapted for radiation diagnosis
    • A61B6/4021Arrangements for generating radiation specially adapted for radiation diagnosis involving movement of the focal spot
    • A61B6/4028Arrangements for generating radiation specially adapted for radiation diagnosis involving movement of the focal spot resulting in acquisition of views from substantially different positions, e.g. EBCT
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B6/00Apparatus or devices for radiation diagnosis; Apparatus or devices for radiation diagnosis combined with radiation therapy equipment
    • A61B6/50Apparatus or devices for radiation diagnosis; Apparatus or devices for radiation diagnosis combined with radiation therapy equipment specially adapted for specific body parts; specially adapted for specific clinical applications
    • A61B6/51Apparatus or devices for radiation diagnosis; Apparatus or devices for radiation diagnosis combined with radiation therapy equipment specially adapted for specific body parts; specially adapted for specific clinical applications for dentistry
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J35/00X-ray tubes
    • H01J35/24Tubes wherein the point of impact of the cathode ray on the anode or anticathode is movable relative to the surface thereof
    • H01J35/30Tubes wherein the point of impact of the cathode ray on the anode or anticathode is movable relative to the surface thereof by deflection of the cathode ray

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  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Medical Informatics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Heart & Thoracic Surgery (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Biophysics (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Pathology (AREA)
  • Radiology & Medical Imaging (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Surgery (AREA)
  • High Energy & Nuclear Physics (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Dentistry (AREA)
  • Oral & Maxillofacial Surgery (AREA)
  • Apparatus For Radiation Diagnosis (AREA)
  • Measurement Of Radiation (AREA)
  • Radiography Using Non-Light Waves (AREA)
  • Analysing Materials By The Use Of Radiation (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は放射線写真装置及びその方法に係わ
り、更に詳細には陰極線管スクリーンなどに可視
像を与えるために使用される信号を発生するX線
走査システムに係わる。
本発明は初めのうちは歯科及び内科のX線科に
於て使用されるよう開発された。したがつて本発
明の説明を容易にするために本明細書に於ては本
発明をかかる特定の分野の使用態様について説明
する。本発明の装置は勿論他の種々の放射線写真
撮影に使用することができる。
患者の歯或いは顎構造などの放射線写真像を得
るために歯科医師により一般に使用されている方
法により所謂局部X線写真が形成される。かかる
周知の方法に於てはX線フイルムパケツトが歯或
いは他の映像化されるべき解剖組織構造の近くに
患者の口の中に挿入される。かかる方法に於ては
陽極上の定点にてX線を発生しX線がその定点よ
り射出される形式のX線管が使用される。かかる
X線管には映像化されるべき歯或いは他の構造を
通りフイルムパケツトに向けられた円錐状のシー
ルドが設けられている。有用なX線像を得るため
にはかかるフイルムパケツトや円錐状シールドを
正確に配置することが必要である。
従来の局部X線撮影法はかなり使用されている
がこれには幾つかの重大な欠点がある。例えば比
較的大きなフイルムパケツトを患者の口の中に挿
入し保持しなければならないのでしばしば不快感
や吐き気を誘発し、小児や老齢者の如き患者には
使用できないことがある。更にフイルムパケツト
が取外されて時間を要する現像工程に移されるま
で歯科医師は可視像を得ることができない。した
がつて歯科医師には瞬間的な放射線写真像の方が
遥かに有用である。
他の一つの重大な問題は、完全な一組の歯科X
線像を形成するためには好ましからざるほど多量
のX線が患者に照射されなければならないことで
ある。歯科X線写真撮影に一般に使用されている
スクリーンのないX線フイルムのX線検出能率が
非常に低いこともその一つの原因である。
像を強化する燐光性材料をX線フイルムのエマ
ルジヨン面に接触して配置することによりX線検
出効率が大きく改善された遮蔽膜付フイルムを使
用してX線照射量を低減する方法がこれまで開発
されてきた。像の鮮明度が落ちるなどの如き幾つ
かの欠点のために遮蔽膜付フイルムを利用する方
法は多くの場合に於て実際的ではないことがわか
つた。
歯科の放射線写真撮影に於て放射線を多量に照
射する問題はしばしばX線撮影プロセスを繰り返
さなければならないことによつて更に悪化され
る。最初の露光段階で正確に整合されてなかつた
り或いは露光されたX線フイルムの現像に失敗す
る等ということはよくあることである。
放射線照射の問題を緩和するために全体写真像
技術として知られる他の一つの方法が開発され且
つ近年歯科医師や咽喉科医師によりかなり利用さ
れている。この方法に於ては照射中患者の頭部内
に配置された回転軸線の回りに回転される幅の狭
い線形的X線を発生することによつて全体像的或
いは広角度のX線像が形成される。X線管はX線
が陽極上の小さな定点に於て発生されるほぼ従来
のX線管である。かかる点に於て発生された放射
線は前記回転軸線に平行な第一のスリツトにより
コリメートされ、次いで患者の頭部を通過し、そ
の後X線の回転運動と同期して回転される遮蔽膜
付フイルムカセツトの正面に配置された第二のコ
リメータスリツトを通過する。X線管及びデイテ
クタを回転することによつてX線が介在する解剖
組織構造を横切つて掃引するようにされる。フイ
ルムが現像されると、下顎或いは上顎の如き患者
の頭部内の湾曲した解剖組織構造の二次元的帯状
の全体像が形成される。
局部像形成プロセスに比べれば患者の受ける放
射線量はかなり低減されるが、従来の全体写真像
技術には幾つかの不利な点がある。たとえ歯列の
如き頭蓋の一部の像を得れば十分である場合でさ
えも、X線は患者の頭蓋全体を貫通通過する必要
がある。したがつて不要な像が所要の像データ上
に二重写しされる。このことにより像の解釈がよ
り困難とされ、所要の像データを不要な情報にて
ある程度不明瞭にすることにより像の一般的品質
が低下せしめられる。更にX線は頭蓋全体を貫通
通過しなければならないので放射線量は高い値の
ままである。これにより特に映像化される必要の
ない解剖組織構造が、有用な情報には寄与せず所
要の像データの品質を低減する放射線に曝され
る。更にX線が患者の頭蓋全体を通過する際にか
なりの量のX線が分散して現像されたフイルムの
像の背景に靄を発生する。このことにより像のコ
ントラストの範囲が制限され、像の鮮明度が失わ
れる。
X線フイルムの前面に像強化スクリーンが存在
することにより更に鮮明度及びコントラストが失
われる。この様に全体写真像技術に於てかかるコ
ントラストを低減するものを配置することにより
X線フイルムのグレイスケール寛容度が制限され
る。更に口部の全体写真像を形成するためには通
常約20秒の如き長い露光時間が必要とされる。し
たがつてしばしば患者の動き或いは装置振動によ
つて問題が生じ、形成されたX線像にボケを生じ
る。この問題は特に患者が幼児である場合にひど
くなる傾向がある。又従来の全体写真像に於ては
映像化された被写体にかなりの歪が存在する。
従来技術の方法や装置の多くの欠点を緩和或い
は除去する根本的に異なつた形式の放射線写真映
像システムが、本願と同一の譲受人に係わる米国
特許第3949229号、及び本願と同一の譲受人に係
わる米国特許出願第663988号に開示されている。
同じく本願と同一の譲受人に係わる米国特許出願
第674059号及び同等673908号もかかる一般的な種
類のX線走査システムに関するものである。
上述の特許及び特許出願に開示されている一般
的形式のX線走査システムによればX線検出媒体
としてフイルムを使用する必要がなく、又陰極線
管表示装置のスクリーン上にもし必要ならば瞬間
的な像を含む可視像を形成するために使用される
信号が形成される。又患者の受ける放射線量は実
質的に低減される。又このシステムは被写体の他
の領域からの二重写しになるデータを含まないよ
うにして患者の歯列の如き被写体の選択された部
分のみを映像化するために使用することができ
る。像データは磁気テープに電子的に保存されて
よく、或いは他の種々のデータ保存装置により保
存されてよく、又この像データは更に像の品質を
改善すべく或いは像の特定の特性を高めるべく
種々の電子的像高品質化技術により容易に処理さ
れ得る。
上述の特許及び特許出願に開示された一般的形
式のシステムは、電子ビームが広いターゲツト陽
極プレート上のラスター模様にて系統的に掃引さ
れてX線の移動点源が形成されるX線走査管を使
用している。被写体のうち映像化されるべき部分
はX線管の陽極プレートのX線デイテクタとの間
に配置される。X線デイテクタはラスター模様の
大きさに比して小さく、したがつて歯科患者或い
は医学的患者の口腔などのなかに或いは無生物被
写体の同様に空間的に制限された内部空間内に容
易に配置することができる。陰極線管表示装置の
ラスター掃引信号はX線管内の電子ビームの走査
動作と関連される。X線デイテクタの出力側より
引出される信号が陰極線管の強度信号端子へ加え
られる。したがつてX線管とデイテクタとの間に
配置された被写体の部分の可視放射線写真像が表
示装置のスクリーン上に形成される。
歯科或いは医学的用途及び同様の問題が生じて
いる他の放射線写真撮影に最も有用であるように
するために、かかる一般的な形式のX線走査シス
テムは或る特定の能力を有していなければならな
い。第一に高い鮮明度及びコントラストの像が形
成される範囲内で放射線量はできるだけ抑えられ
なければならない。第二に歯科医師或いは他のオ
ペレータはほとんど困難を感じずに又患者にでき
るだけ不快感を与えないで、X線デイテクタを患
者の口或いは他の制限された空間内の種々の異な
つた位置にX線管に対し非常に正確に配置するこ
とができなければならない。
更に、種々の倍率の像を得るために、システム
の有効焦点距離が容易に且つ正確に変更できるこ
とが望ましい。
更に、像解釈を容易にするために、かかるシス
テムはかかる一般的な形式の装置に発生すること
がある光学的歪や他の形式の像劣化を最小限にし
なければならない。
本発明のシステムは、患者に比較的少量の放射
線しか照射せずして陰極線管のスクリーン上に高
品質の放射線写真像を与えるために使用される信
号を発生し、一本のX線管及びアクセサリーを使
用して種々の形式の放射線写真や患者の体内或い
は他の制限された領域内の位置を含む種々の位置
より撮影された放射線写真を得るのをかなり容易
にする構造的装備品を有するX線走査システムで
ある。
X線管は陽極プレート上に電子ビームを掃引し
てX線移動原点を形成すべく、電子銃と広いター
ゲツト陽極プレートとデイフレクタ装置とを有し
ている。X線デイテクタが、被写体の放射線写真
撮影されるべき部分の反対側にX線管に対し隔置
されて配置されている。したがつてデイテクタは
X線移動原点により走査される被写体の領域内の
放射線伝達性の変化を示す出力信号を形成する。
陰極線管に於けるラスター走査はX線管の走査動
作と関連せしめられ、一方陰極線管表示装置の強
度がX線デイテクタの出力信号により変調され
て、陰極線管のスクリーン上に所要の可視放射線
写真像が形成される。
一つの特徴に於ては、本発明の歯科患者の口腔
内の種々の異なつた位置に、或いは映像化される
べき歯科患者、医学的患者或いは無生物体の種々
の内部位置或いは外部位置にX線デイテクタを配
置し且つ支持するのをかなり容易にする。かかる
目的で一連のX線デイテクタが用意されており、
それぞれ種々の長さ及び形状を有する一連の細長
いプローブの中に配置されている。各プローブは
X線管上に配置された取付け装置に解除可能に係
合し且つデイテクタよりプローブを通つて流れる
出力信号データを受ける装置を内蔵する基端部を
有している。したがつて異なつた長さ及び形状を
有する一連のプローブのうちの適当なものを選択
することにより、容易且つ迅速にデイテクタを患
者或いは他の被写体内の或いはこれに近接する
種々の異なつた位置に配置することができる。X
線管上の異なつた位置に複数個のプローブ取付け
装置を設けることにより、更に容易に本発明のシ
ステムを被写体の異なつた領域の種々の放射線写
真の形成に適合させることができる。
他の一つの特徴に於ては、本発明によれば像の
鮮明度及びコントラストを非常に良好な状態に維
持しつつ非常に少量の放射線量にて放射線写真像
を得ることができる。放射線コリメータがX線管
と被写体との間に配置されており、X線デイテク
タへ向けられていない、したがつて所要の像形成
に有用なデータとはなり得ないX線を吸収するよ
うになつている。かかるコリメータはX線デイテ
クタの位置に於て収束する軸線を有する互に隔置
された多数の非常に微細な放射線伝達通路を有す
る鉛ガラスなどにて形成された要素であるのが好
ましく且つ有利である。コリメータに鉛ガラスを
使用することにより非常に小さく且つ稠密に隔置
された多数の放射線伝達通路を設けることがで
き、これにより像の鮮明度を高めることができ
る。かかる種類のコリメータはオプチカルフアイ
バ技術を使用することによつて容易且つ経済的に
形成することができる。解除可能な配置装置によ
りX線管の正面に装着可能である複数個のコリメ
ータが設けられているのが好ましい。このことに
より迅速にシステムの焦点距離を変更してその倍
率を変更することができる。なぜならば、或る一
つのコリメータが容易に取外されて、必要に応じ
てより離れた位置の或いはより近接した位置のX
線デイテクタに於て放射線通路が収束する他のコ
リメータに交換され得るからである。かかるコリ
メータや焦点距離の変更と一緒にデイテクタそれ
自身の位置を変化するために、上述の一連のプロ
ーブは、コリメータの収束点の相異に応じてX線
管から種々の距離の位置にX線デイテクタを配置
する多数のプローブを含んでいる。
更に他の一つの特徴に於ては本発明によればか
かる一般的形式のシステムにより形成される像の
一部に生じることがあり又像解釈のプロセスを複
雑にすることがある幾つかの形態の光学的歪や像
劣化が低減或いは除去される。たとえばX線管内
の電子ビームの走査動作を非線形化してかかるシ
ステムの幾何学的性質により発生することがある
像の異なつた部分に於ける倍率相違を補償する装
置が設けられている。又陽極プレート上の中心位
置より電子ビームが逸れるにつれてX線管内の電
子ビーム電流を増大する装置が設けられてよい。
この装置は、デイテクタへ向けて移動するX線は
X線原点がX線管の軸線より逸れるにつれてより
多量のターゲツト材料を通過しなければならない
という事実を補償する。又この装置はX線の二乗
に反比例する法則による減少を補償するためにも
使用することができる。更に走査用ラスターの異
なつた領域に於けるX線管内の電子ビームのエネ
ルギを変更して被写体の映像化されるべき種々の
領域の放射線透過性の相異を補償する装置が設け
られている。かかる放射線透過性の相違は例えば
歯科患者の歯列のうち前方の歯に比べ臼歯(奥
歯)の厚さが明らかに異なつているということに
より生じる。
以上に簡単に説明した本発明の幾つかの特徴は
単一のシステム内に同時に採用されるのが好まし
い。そうすれば患者の受ける放射線量を非常に少
くして高品質の像を形成することができ、更には
単一の装置を種々の形式の像形成に又患者に対す
るX線管及びデイテクタの種々の整合配置に適用
することができる。しかし上述した本発明のすべ
ての利点が必ずしも必要ではないような場合に於
ては、上述の特徴のそれぞれの特徴が他の特徴と
は独立してX線走査システム内に採用されてもよ
い。
添付の第1図に種々の異なつた形態の歯科放射
線写真を得るのを容易にするX線走査システム1
1が図示されている。これには患者に比較的少量
の放射線しか照射せず高品質の像を得ることが含
まれている。この装置は第1図に於ては被写体1
2の下顎歯列の左半分の全体写真像を形成するた
めに使用されるものとして図示されている。以下
に説明する如く、この装置は一組の全体写真像を
完成するために追加の像を形成するよう、或いは
特定の個々の歯の一つ或いはそれ以上の拡大像を
形成するよう迅速且つ適宜に調整され、或いは他
の解剖組織構造の像或いは無生物体の像を形成す
るために容易に使用することができる。
X線走査システム11の突出部の構成要素は特
別構造のX線走査管13と、該走査管の正面より
外方へ延在し且つこれにより支持されたX線検出
プローブ14Aと、スクリーン18を有する陰極
線管或いは他の形成のX−Y表示装置17を含む
電気制御及び信号処理回路16とを含んでいる。
前記スクリーン18に於て、それぞれ端子X,Y
に於て受けられたX,Y軸線掃引周波数信号に応
答して又他の一つの端子Zに於て受けられた強度
信号に応答して可視像が表示される。周知構造の
オシロスコープやテレビジヨンレシーバなどが表
示装置17として使用されてよい。
X線走査管13はガラス或いは他の適当な電気
的絶縁性材料にて形成され真空領域21を郭定す
る真空包囲体19を含んでいる。この真空包囲体
19は比較的狭い端部を有しており、この端部は
前記包囲体19の反対側のターゲツト端部へ向け
て電子ビーム23を発生し且つ加速する適当な周
知構造の電子銃22を内包している。包囲体19
のターゲツト端部は電子銃の端部よりも大きく、
このシステムが主に歯科のX線による治療に使用
される場合には長方形状であるのが好ましい。真
空包囲体19のターゲツト端部は少くとも一部は
ターゲツト陽極プレート24により形成されてお
りこのプレートは高エネルギの電子により衝突さ
れるとX線を発生する導電性金属よりなる内面2
6を有している。かかるターゲツト陽極面26に
適した金属は銅、タングステン、タンタルであ
る。像のコントラストはデイテクタに到達するX
線がモノクロ或いはほぼモノクロである場合に高
められる。このことはターゲツト陽極プレート2
4の厚さを適当に選択することによつて達成され
る。なぜならば、基本的なターゲツト材料は他の
波長のX線よりもそれら自身に特徴的なX線をよ
り多く伝達しようとする傾向があるからである。
後に説明する如く、真空包囲体19は該包囲体
を支持し且つ保護するよう、又走査管13上に追
加の構成要素を装着し得るようハウジング27内
に配置されている。このハウジング27は鉄鋼の
如き放射線吸収材料にて形成されてよく、或いは
重い放射線吸収性金属の混合物を多量に含有する
種々の周知のプラスチツクスのいずれかにて、或
いはこの例に於ける如くその外面に放射線吸収性
の層27′を有するプラスチツクにて形成されて
よい。第1図及び第2図よりわかる如くハウジン
グ27は走査管13の正面の真空領域内に長方形
のコリメーター受口28を有しており、この受口
は走査管13のターゲツト陽極プレート24と大
きさ及び形状が一致している。後に詳細に説明す
るX線コリメーター29Aがこの受口28内に受
けられ且つここに支持されている。
X線の移動点源を形成するために、電子ビーム
23はターゲツト陽極プレート24上のラスター
模様に掃引される。かかる電子ビームの運動に
は、第1図の面に平行であり且つX軸線方向と表
示された第一の方向に陽極プレート24の内面2
6を横切つて前後に繰り返し掃引運動することが
含まれている。これと同時に電子ビームはこの例
に於ては第1図の面に垂直であり且つY軸線方向
と表示された垂直方向に前後により遅い速度にて
掃引される。かかる二つの運動の組合せによつて
電子ビームは一連の実質的平行な線に沿つて連続
的に掃引し、この平行線は陽極プレートの内面2
6上に長方形のラスター模様の領域を郭定する。
このように電子ビームを掃引することは周知の内
部構造を有するデイフレクタ装置を使用して行わ
れる。この実施例に於ては環状の磁気ビームデイ
フレクタ31が使用されている。この磁気デイフ
レクタ31は角方向に隔置された4つの磁極(こ
のうち第1図には磁極32Yと巻線33Yとが図
示されている)を有し且つ各磁極を取囲む環状の
強磁性ヨーク34を有する形式であつてよい。デ
イフレクタ31はハウジング27の内面に設けら
れた環状溝36内に電子銃22とターゲツト陽極
プレート24との間に真空包囲体19と同心状に
配置されている。
ある状況の下では、後に詳細に説明する調整を
行うことによりX線走査システムの焦点距離を選
択的に変更することが望ましい。焦点距離を変更
した際に発生することがある光学的歪を補償する
調整には、ビーム偏向領域がターゲツト陽極プレ
ート24より離れる方向へ或いはこれに近づく方
向に移動されるよう、ビーム変更領域の軸線方向
位置を選択的に変位する装置を設けることが必要
である。この実施例に於てかかる調整を可能とす
るためにデイフレクタ31が配置されている環状
溝36は走査管の軸線に沿つてデイフレクタそれ
自身よりも大きな長さを有しており、これにより
デイフレクタが必要に応じてターゲツト陽極プレ
ート24へ向けて或いは電子銃22へ向けて軸線
方向に移動され得るようになつている。デイフレ
クタ31のかかる移動を容易にし且つこのデイフ
レクタを選択された軸線方向位置に維持するため
に、タブ37がハウジング27内に設けられた溝
38を貫通してデイフレクタの両側より半径方向
外方へ延在している。ボス39が溝38のそれぞ
れの前端部に近接してハウジング27上に形成さ
れており、一組の取外し可能なねじ41がそれぞ
れのタブ37及び一連の環状ワツシヤ42を貫通
して延在しており且つ隣接するボス39内のねじ
孔43内に係合している。
かくして一時的にねじ41を取外し必要に応じ
てワツシヤ42を追加或いは除去し次いでねじを
元の位置に戻すことにより、デイフレクタ31は
溝36の長さによつて郭定される限度内にて所要
の軸線方向位置に配置され且つ固定される。デイ
フレクタ31の軸線方向位置を頻繁に変更しなけ
ればならない場合には、種々の形式のより迅速に
操作される配置装置がねじ41の代わりに使用さ
れてよい。レンズを軸線方向に移動することによ
りカメラの焦点距離を変更するために一般に使用
されるねじ式回転伸縮スリーブ機構はその一例で
ある。本発明のこの実施例は磁気型のビーム偏向
装置を使用しているが、静電式のビーム偏向装置
が使用されてよいことが理解されよう。
プローブ14Aに適した構造について考える。
ターゲツト陽極プレートの内面26に於て発生さ
れコリメータ29Aを通して伝達されるX線は、
X線管の長手方向中心軸線上に配置されたプロー
ブ14Aの外側の端部に配置された比較的小さな
X線デイテクタ44に於て収束する。デイテクタ
44は、映像化されるべき被写体12をコリメー
タとデイテクタとの間に配置し得るよう、コリメ
ータ29Aを含むX線管の正面より隔置されてい
る。かくしてデイテクタ44に受けられるX線は
まず映像化されるべき解剖組織領域を通過しなけ
ればならない。像の鮮明度は一部はターゲツト陽
極プレート24に於けるラスター模様領域とデイ
テクタ44の感放射線領域との間の面積差の関数
である。したがつてデイテクタ44はそれが受け
る放射線量より十分なカウントレートを得ること
ができる範囲内でできるだけ小さな感放射線領域
を有しているのが好ましい。検出効率が高く構造
的に最も簡単であるという点でかかる目的に非常
に適した放射線デイテクタ44は、タリウムにて
含浸されたヨウ化ナトリウム、ゲルマニウム酸ビ
スマス、フツ化カルシウムの如き周知の適当な形
態のシンチレーシヨン結晶である。説明を容易に
するためにシンチレーシヨン結晶のデイテクタ4
4は実際最適である大きさ(通常1mm以下の大き
さである)よりも幾分か大きく拡大して第1図に
図示されている。かかる種類のシンチレーシヨン
結晶は感光装置により電気的なX線カウント信号
に変換される可視光線のシンチレーシヨンを起こ
すことにより個々のX線に応答する。更に像の鮮
明度を最適にするためには、デイテクタ44は球
の一部の扇形状に形成され、且つその扇形の頂点
がX線管より最も離れた位置にあり且つターゲツ
ト陽極プレート24よりコリメータ29Aを経て
伝達されるX線の収束点に位置するようX線管の
軸線に整合して配置されるのが好ましい。
X線デイテクタ44を支持し且つ配置すること
の他に、プローブ14Aはデイテクタ44により
発生されるX線カウント信号を周知の内部構造を
有する光増幅管46へ伝達する。この光増幅管4
6はこの実施例に於てはハウジング27内に真空
包囲体19の細い端部に近接して配置されてお
り、ハウジング27は光増幅管46を受けるよう
形成された突出部47を有している。かかる目的
でプローブ14Aは主に光伝達性材料の光パイプ
コア48にて形成されており、デイテクタ44の
シンチレーシヨン結晶はX線管より離れたコアの
端部の近傍に於て光パイプコア48内に埋込まれ
ており或いはこれに光学的に連結されている。周
囲の外光が光学的X線カウント信号に影響するの
を阻止すべく、光不透過性材料の覆い49がさも
なければ周囲の光線に曝されるであろうコア48
及びX線デイテクタ44のすべての面を閉ざして
いる。コリメータ29Aの方向以外の方向よりデ
イテクタ44に到達する放射線による擬似のX線
カウント信号を低減除去するために、鉛或いは他
の非常に放射線吸収性の高い材料の追加のインナ
ライニング49が、X線管に面するデイテクタ4
4の表面を除いてデイテクタ44の領域内にある
コア48の端部を覆つている。
プローブ14AはX線管上の異なつた位置に配
置された一連の取付け装置52A,52B,52
C,52Dのいずれかに解除可能に固定すること
ができる基端部51Aを有している。第1図及び
第2図を参照するとよくわかる如く、取付け装置
52Aはこの実施例に於てはX線管の中央平面に
あるコリメータ受口28の一方の側に配置されて
おり、第二のほぼ同様の取付け装置52Bはこれ
と同一の平面にコリメータ受口の反対側に配置さ
れている。他の一つの取付け装置52Cはコリメ
ータ受口28の中心の下方に配置されており、更
にもう一つの取付け装置52Dは受口28の中心
の上方に配置されている。
取付け装置52Aはハウジング27の面内へあ
る距離だけ貫通して延在し且つプローブ14Aの
基端部51Aを受ける形状とされた筒状通路53
を含んでいる。X線管の中心軸線にX線デイテク
タ44を配置せしめる方向にのみプローブ14A
が通路53内に入るようにするために、直線状リ
ブ或いはキー54がプローブ14Aの基端部51
A上に形成されており、通路53の壁部内に設け
られた対応する軸線方向に延在する溝56内に受
けられている。X線デイテクタ44がコリメータ
29Aを通して伝達される放射線の収束点に配置
された状態でプローブ14Aが取付け装置内に強
固に且つ十分に受止められるようにするために、
この実施例に於ては通路53に直角な通路57内
をその軸線方向に摺動可能であり且つプローブ1
4Aの基端部51Aの側壁内に設けられた対応す
る球面キヤビテイに係合するに適した球面端部面
を有するプランジヤ56Aよりなる係止装置が設
けられている。プランジヤ56Aは圧縮ばね58
により通路53へ向けて偏倚されており、プロー
ブが十分に挿入されると係止位置にくるようにな
つているが、異なつた形状のプローブに交換した
い場合或いは別の取付け装置52へ移したい場合
には容易にプローブを取外すことができるように
なつている。
プローブ14Aが通路53内に挿入される際に
プランジヤ56Aを引抜くために又光学的信号を
光増幅管46へ効率的に接続するために、プロー
ブ14Aの基端部51Aの端部59は円錐形状を
有する光パイプコア48の突出端部となつてい
る。
他の取付け装置52B,52C,52Dはそれ
ぞれそれらが異なつた角方向に配向されているこ
とを除けば同様の構造を有しており、各取付け装
置のキー溝56は常にコリメータ受口28に近接
しており、又係止装置は常にその外側に位置して
いる。プローブ14Aの端部59より光増幅管4
6の感光表面へX線カウントデータ光学信号を伝
達するために、光パイブ61がハウジング27内
に配置されており、光増幅管46の感光表面に当
接して配置された広い基部62を有している。基
部62の前方に於て光パイプ61は四つのアーム
63A,63B,63C,63Dに分れている。
アーム63Aは取付け装置52Aの通路53の内
端部内へ延在する前端部を有しており、且つプロ
ーブ14Aの基端部51Aの突出端部59を受け
る円錐状窪みを有している。かかる境界を越えて
光学信号が伝達するのを容易にするために、プロ
ーブの端部59と光パイプ61のアーム63の前
端部との間の接合部はかかる目的に適したシリコ
ングリエス或いは他の周知材料にて被覆されてよ
い。光パイプ61の他のアーム63B,63C,
63Dはほぼ同様の揚領にてそれぞれ他の取付け
装置52B,52C,52Dまで延在している。
システムの作動中に取付け装置52のうちのプ
ローブ14Aに接続されていない取付け装置の通
路53へ外部より光が侵入するのを阻止するため
に、光不透過性の閉止プラグ64がその取付け装
置の通路53内に挿入され、さもなければプロー
ブ14Aに係合する係止プランジヤ56Bにより
その位置に係合解除可能に保持される。
第1図及び第2図に図示されたプローブ14A
は被写体12の歯列のかなりの部分を含む全体写
真像を得易くするように設計されている。かかる
像は通常歯列のほぼ半分の全体像である。かかる
目的で、患者の歯列の反対側の第三臼歯の近傍に
X線デイテクタ44を配置するのが好ましい。患
者にできるだけ不快感を与えないでこのようにデ
イテクタを配置するために、プローブ14Aは直
線状の基端部51Aとデイテクタ44の中間部分
との間にほぼ1/4円弧の形状を有しており、これ
によりプローブ14Aは患者の願の前方を迂回し
て湾曲し且つ口の反対側へ僅かな距離だけ延在す
るようになつている。
患者12の歯列の反対側の全体写真像を得るた
めに、閉止プラグ64が取付け装置52Bより取
外され、プローブ14Aが取付け装置52Aより
取外される。プローブ14Aは取付け装置52B
へねじ込まれ、閉式プラグ64は取付け装置52
Aへ挿入される。そうするとプローブ14Aは第
1図に於て破線14A′にて図示されている如
く、X線管13の正面の反対側より延在し、X線
デイテクタ44はそれまでと同様中心位置に配置
されるようになる。プローブ14Aを含むX線管
13は、デイテクタ44をほぼ同様の要領にて歯
列の反対側の臼歯65Lに配置すべく患者の反対
側へ回動されてよく、或いは患者が回動されてよ
い。
基本的には被写体の放射線写真像を形成するか
かる一般的な形式のX線走査システムの能力はコ
リメータ29Aの存在に依存してはいない。なぜ
ならば、非常に小さなデイテクタ44へ向けて発
射されたX線のみが像を形成することができるか
らである。コリメータ29Aの主要な機能は被写
体の受ける放射線量を最小限におさえることであ
る。更にコリメータは分散された放射線やX線蛍
光物質などからデイテクタ44へ至る擬似のカウ
ントを低減することにより像のコントラストを高
めるよう機能する。実際コリメータ29Aはコリ
メータを有していない同様のX線走査システムに
比べて像の鮮明度は幾分か落ちるが、かかる影響
の大きさを許容し得る限度内に抑えることができ
又さほど重大ではないようにすることができる。
なぜならば、コリメータによつて惹起される鮮明
度の低下は像表示装置17の個有の鮮明限度以下
に抑えることができるからである。患者の受ける
放射線量を低減することが一般にはより重要な問
題であるので、歯科或いは医学的用途に於てはコ
リメータ29Aを所定の位置に設けてシステム1
1を作動するのが望ましい。
本発明のコリメータ29Aは像の鮮明度の低下
を最小限に抑えつつ患者の受ける放射線量低減の
程度を高める特別の構造をしている。特にコリメ
ータ29Aは鉛ガラス或いは同様の特性を有する
他の放射線吸収性材料にて形成されたコリメーシ
ヨン要素67を含んでいる。コリメーシヨン要素
67はターゲツトの内面26に於て発生するX線
をデイテクタ44へ向けて伝達する非常に小さな
断面積を有する多数の隔置された放射線伝達通路
68にて形成されている。通路68はX線デイテ
クタ44に於て収束する方向に整合されている。
換言すれば、通路68はデイテクタ44の頂点を
その中心とする仮想球の半径に沿つて延在してい
る。
第3図に於て、電子ビーム23がターゲツト陽
極プレート24上に衝突することにより衝撃点よ
りすべての方向にX線69が発出する。コリメー
タ29Aの効果は患者の方向に発出されてはいる
がデイテクタ44へ向けて正確に移動してはいな
い、即ち所要の像を形成する有用な情報とはなり
えないX線69を吸収することである。コリメー
タ29Aは一次X線69がコリメータ背後の或い
はその中の材料と相互作用することによつて発生
される二次X線に対しても同様の効果を有してい
る。
第3図の平面に対し直角な平面に於けるコリメ
ータ29Aの断面を示す第4図を参照するとわか
る如く、第1図及び第3図の平面と同様、直交方
向の平面にて観察した場合にも放射線伝達通路6
8はデイテクタ44へ向けて収束している。この
ようにコリメータ29Aの効果は、好ましからざ
るX線69がデイテクタへ向けて延在する線より
逸れている角方向が如何あれ、正確にデイテクタ
44へ向けられた特定のX線69′以外の患者1
2へ向けられたX線69を遮断することである。
第1図に於て、電子ビーム23の衝撃によつて
ターゲツト陽極プレート24に於て発生されたX
線は種々の異つたエネルギを有するX線を含んで
おり、X線分布の最もエネルギの低い成分は所要
の像形成に関する限りほとんど価値を持たない。
このような低エネルギのX線に患者を不必要に曝
すのを回避するために、例えばアルミニウムの如
き原子番号の小さい材料にて形成された一つ或い
はそれ以上の吸収性過装置がターゲツト陽極プ
レート24と患者との間に配置されてよい。この
実施例に於ては2〜3mmのアルミニウム或いはこ
れと等価な放射線吸収物質であつてよい第一の
過層71がターゲツト陽極プレート24の前面に
当接して配置されている。ターゲツト陽極プレー
ト24に近い方のコリメータ要素67の表面上に
フイルタ材料の層72を配置することにより、又
コリメータ要素67の外面上にかかる材料の他の
層73を設けることにより、更に低エネルギのX
線が抑制されてよい。フイルタ材料の外側の層7
3はコリメータ29Aそれ自身内に於ける分散効
果によつて生じる分散X線を吸収するという有益
な効果をも有している。同様の理由でコリメータ
内に於けるX線分散による放射線量を更に低減す
るために、アルミニウムの如き材料にて充填され
てよく、或いは非常に低いエネルギのX線を吸収
する種々の適当なプラスチツクスにて形成されて
よい。かくして放射線伝達通路68は必ずしも障
害のない開いた通路である必要はなく又必ずしも
すべての形態のX線を伝達する必要もない。放射
線伝達通路という言葉はここでは所要のエネルギ
のX線を伝達するが必ずしも他のX線を伝達しな
いコリメータ内の帯域として使用されている。
上述の如き物理的性質を有するコリメータ要素
67は鉛ガラスに通路68を非常に正確に穿孔す
ることによつて形成されてよい。このように形成
される場合には、非常に小さな面積を有する非常
に多数の稠密に隔置された通路68を与え得るよ
うにするためにはレーザビーム穿孔法が好まし
い。実際例えば夜間視覚装置や像強化装置に於て
使用されるマイクロチヤンネルプレートを製造す
るのに使用されているものと同様のオプチカルフ
アイバ法によりコリメータ要素67を形成するの
が好ましい。かかる方法の中には以下の如きもの
がある。管状の鉛ガラスロツド内を通る通路が初
めのうちは水溶性或いは酸溶性のコア材料にて充
填された状態で多数の鉛ガラスロツドを並行に配
置される。次いでこのガラスロツドの列は加熱に
よつて溶融されて引伸ばされ、このプロセスに於
て隣接するガラスロツド間の隙間が除去され且つ
その断面積が低減される。ボール(bould)とし
て知られる溶融されたガラスロツドの列は横方向
に切断されて所要厚の要素が形成される。次いで
得られた列の要素は通路より可溶性のコア材料を
除去すべく腐食され、所要のマイクロチヤンネル
プレートを形成すべく両面が研摩される。かかる
方法によれば通路68の直径が約25μであり中心
間距離が約37μである要素が得られる。上述の程
度にまで処理した後にはコリメータ要素は収束性
ではなく平行な通路68を有している。所要の収
束性を生じるために、マイクロチヤンネルプレー
トが通路が収束する点に中心を有する球上に配置
される湾曲化プロセスが使用される。次いでこの
要素はマイクロチヤンネルプレートの重さによつ
て、或いはもし必要ならば外部より圧力を加える
ことによつて湾曲が起こる温度にまで加熱され
る。かかる湾曲により要素は球の表面に一致する
ようになる。かかる変形は初めのうち平行であつ
た通路68を球の曲面の中心に収束するような形
状に変形する効果を有している。
後に詳細に説明する如く、かかる湾曲化の主要
な効果は放射線伝達通路68に所要の収束性を与
えることである。コリメータ要素67の全体とし
ての球状曲面も第1図に図示されている如くかか
る湾曲化工程により形成される。かかる球状曲面
は、顎の湾曲部分の如き患者の解剖組織構造の湾
曲外部部分に対しX線源をより近接して配置する
ことができる点で多くの場合有利である。しかし
場合によつてはコリメータ要素67は湾曲部を有
する必要はなく、もし内部通路68が所要の収束
性を有している場合には平面状であつてよい。か
かる平面状のコリメータの例については後述す
る。コリメータ29Aが平坦であつてよい場合に
は、コリメータは湾曲化工程を含まない異なつた
プロセスにて形成されてよい。特に中空の鉛ガラ
スの毛細管の溶融された列が通路寸法を低減し且
つすべての通路に一点へ向かう所要の収束性を与
えるべく加熱され且つ細長い円錐状に引伸ばされ
る。次いでかかる円錐状体の所望の平坦な部分が
横方向に切断することによつて形成され、得られ
る平坦な端面が仕上げられたコリメータ要素を形
成すべく研摩される。かかる方法によれば容易に
通路68を200μ以下の直径に形成することがで
きるが、注意すれば更に小さな直径の通路を形成
することができる。
デイテクタ44とターゲツト陽極プレート24
との間の距離として定義されるX線管の焦点距離
を変更する必要がない場合には、コリメータ29
Aはただ単にX線管の正面に永久的に装着されて
よい。コリメータ29Aが取外されて焦点距離の
増減に応じて通路68がターゲツト陽極プレート
24よりより離れた或いはより近接した点に於て
収束する他のコリメータに置換えられ得るよう、
第1図の実施例は解除可能なコリメータ29Aを
採用している。かかる目的で、コリメータ要素6
7は長方形のフレーム74内に配置されており、
このフレームはX線管の正面に設けられたコリメ
ータ受口28内に嵌合し、ねじ76によりそこに
係合解除可能に保持されており、又放射線吸収性
材料にて形成されている。第2図を参照すると最
もよくわかる如く、ねじ76はハウジング27の
前方側部内に延在しており且つコリメータフレー
ム74の側部内に適宜に設けられたボア内へごく
僅かな距離だけ入り込んでいる。かくしてねじ7
6を外すことにより、コリメータ29Aは受口2
8より取除かれ、異なつた焦点距離を有する他の
コリメータが挿入され且つねじを締めることによ
つて所定の位置に保持される。ねじ76は焦点距
離が頻繁に変更されるような場合にはより精巧に
してより迅速に作動される係止装置に置換えられ
てよい。
第1図に於て、患者12の左側の歯列の全体写
真像は、X方向掃引周波数発生器或いはオシレー
タ77の出力をビームデイフレクタ31のX方向
掃引端子78及び表示装置17のX方向掃引端子
79へ接続することにより、X−Y表示装置17
のスクリーン18上に形成される。X方向掃引周
波数発生器77の周波数よりも実質的に小さな周
波数の繰り返し掃引波形を生ずるY方向掃引周波
数発生器88の出力は、ビームデイフレクタ31
のY方向掃引信号端子82及び表示装置17のY
方向掃引端子83へ接続される。したがつて電子
ビーム23はターゲツト陽極プレート24上のラ
スター模様の通りに繰り返し掃引せしめられ、表
示装置17の電子ビーム掃引はX線源の掃引に関
連される。かかる目的で使用される回路について
は後に詳細に説明する。
デイテクタ44に於て発生されるX線カウント
信号は、走査動作中X線69′が通過している患
者の解剖的組織の特定の部分の放射線伝達性或い
は放射線透過性の変化に応じてかかる走査動作中
その数が変化する。初めのうちは光学的信号であ
るカウント信号はプローブ14Aの光パイプコア
48により伝達され、次いでX線管の内部光パイ
プ62により光増幅管46へ伝達され、ここでこ
のカウント信号データは電圧信号に変換される。
光増幅管46の出力信号端子84はビデオ型の増
幅器87を介して表示装置17のZ端子或いは強
度信号端子86に接続されている。かくして表示
装置17のスクリーン18に於ける可視像の連続
点は、患者の解剖的組織のうち走査されている領
域内の対応する点に於ける放射線伝達性により決
定される程度の照度を有しており、スクリーン1
8に於ける像は所要の放射線写真像を構成する。
完全な走査がそれぞれ人間の肉眼の及ぶ継続時間
にて行われる場合には、その可視像は直接スクリ
ーン18に於て観察することができる。永続型の
陰極線管スクリーン18、好ましくは永続性を調
整し得る型のスクリーンが使用される場合には、
この可視像は走査時間の制限を受けることなく上
述した要領にて観察することができる。スクリー
ン18が比較的長い走査時間を要し且つその永続
性が短いために直接観察できないような場合にそ
の像を永久的に記録し或いはその可視像を形成す
るために、その露光時間が少くとも一つの走査用
ラスターを完成するに必要な時間に等しくされた
カメラ18′がスクリーンを写真撮影すべく使用
されてよい。
上述の制御回路16に適した追加の構成要素が
本願出願人に係わる米国特許第3949229号に開示
されており、必要ならば本発明のシステムに組込
まれてよい。これらの構成要素を使用すれば、必
要に応じて種々の鮮像法を使用することができ、
又従来の厄介なフイルム録画ではなく磁気テープ
などに放射線写真像データを保存することができ
る。この例の電気制御回路16については、さも
なければ生じることがある像の光学的歪を緩和す
べくこの回路内に組込まれてよい追加の装置と組
合わせてこれ以降詳細に説明する。
システムの焦点距離を選択的に変化するための
構造的装置についてはすでに説明した。単一の装
置が広角パノラマ像及び局部的な歯科放射線写真
或いは被写体の小さな部分が大きな倍率にて映像
化された場合の如き像の両方を形成するために使
用されるような状況に於いて焦点距離調整が必要
とされる。かかる焦点距離調整はプローブ14A
を、焦点距離が増大されるべき場合にはデイテク
タ44をターゲツト陽極プレート24よりさらに
離れた位置に配置する他のプローブに、或いは焦
点距離が減小されるべき場合にはデイテクタをタ
ーゲツト陽極プレート24により近接して配置す
る他のプローブに置換えることによつて行われ
る。デイテクタ44の位置がこのようにして変更
されると、コリメータ29Aは新たな位置に配置
されたデイテクタ44に於て収束する放射線伝達
通路68を有する他のコリメータに置換えられな
ければならない。かかるプローブ及びコリメータ
の交換と一緒に他の調整も行われてよい。特にX
線管内のうち電子ビーム23が該X線管の中心軸
線より偏向される領域がターゲツト陽極プレート
24より隔置されている距離が、実質的にデイテ
クタ44がターゲツト陽極プレート24より隔置
されている距離と異なつている場合には、像の歪
を生じることがある。多くの場合このような歪は
調整され得るが、上述の如くプローブ及びコリメ
ータを交換して焦点距離を選択的に変更すること
と一緒に、電子ビーム偏向領域及びデイテクタ4
4が実質的にターゲツト陽極プレートの内面26
より等距離に位置する状況のままで或いは面26
までの距離が一定のままであるようデイフレクタ
31の軸線方向位置も上述の装置によつて変更さ
れると、かかる像歪は低減或いは除去され得る。
第5図は焦点距離を増大するために上述した如
き調整が行われた後のX線管13の前方部分を示
している。第5図に於て元のプローブ14Aは、
デイテクタ44BをX線管の正面よりさらに離れ
た位置に配置するような大きな焦点距離を有する
点を除けば前記プローブ14Aとほぼ同様の内部
構造を有する新たなプローブ14Bに置換えられ
ている。プローブ14Bの曲率は患者に与える不
快感を低減するよう修正されている。同様に元の
コリメータ29Aは、放射線伝達通路68Bがよ
り離れた位置にあるデイテクタ44Bに於て収束
するよう異なつた角方向に整合されている第二の
コリメータ29Bに置換えられている。コリメー
タ29Bは前述の如き平坦な形状であるという点
で第1図に図示されたコリメータ29Aとは異な
つている。
第1図乃至第5図について説明した形式のプロ
ーブ14は主に全体写真像的歯像形成用X線を発
生するよう設計されており、X線管の正面の一方
の側部或いは他方の側部に装着された状態で図示
或いは説明してきた。局部的歯像を形成するため
のX線を形成することなどの如き他の目的に対し
ては、このプローブはかなり異なつた形状を有し
ていてよく、又X線管の異なつた位置に取付けら
れてよい。第6図は患者の下顎の個々の歯或いは
少数の歯の局部的X線像を形成するよう調整され
たX線管13の前方部分を示している。特に修正
されたプローブ14CはX線管の中心軸線の上方
に配置された特定の取付け装置52BにてX線管
の正面上に装着されている。この修正されたプロ
ーブ14Cは上述したプローブとは異なつた形状
を有しており、直接X線管の正面より前方へ延在
しており、プローブの先端へ向けて僅かに下方へ
湾曲している。この例に於てはデイテクタ44C
はX線管の正面からの距離が他のプローブの場合
とは異なつた位置に配置されるので、これに対応
する変更された焦点距離を有する他のコリメータ
29Cが使用される。
この修正されたプローブ14Cは、このプロー
ブを取付け装置52Dより取外しこれを第6図に
破線14C′にて図示されている如くコリメータ
29Cの下方にある取付け装置52C内に再装着
することにより、上顎の局部的歯像形成用X線を
発生するために使用することもできる。破線にて
示された位置に装着されたプローブを使用して患
者の上側の門歯の局部X線像を形成するために第
6図の装置の使用法が第7図に図示されている。
特にX線管13は、被写体12の上側正面門歯の
後方に直接プローブのデイテクタ44Cを配置す
べくプローブ14C′が僅かに上方へ向いた状態
で患者の口腔内に延在するよう、患者の上顎の正
面に直接配置されてよい。
プローブ14C′を含むX線管13′を支持する
ために、装着ブラケツト88がこの場合適当な支
持装置89へ接続されるようハウジングの下側に
於て該ハウジング27に固定されている。支持装
置89はこの例の場合力を加えることによつて湾
曲して形状を変化するがX線管13を選択された
位置及び方向に支持するに十分な剛性を有する半
剛性の湾曲可能な管状体である。X線管13の重
量或いは他の理由により非湾曲型の支持体が必要
である場合には、従来の歯科用X線管を支持する
ために使用されている周知の形式の鋏状ブラケツ
トなどが使用されてよい。支持装置89はもし必
要ならばシステムの電気制御回路の構成要素を内
包するハウジング91に取付けられてよい。この
場合X線管の電気的構成要素を回路の残りの構成
要素に接続する導電体は支持装置89内に配置さ
れてよい。
本発明の上述の例は特定の形態の歯科用放射線
写真の形成を容易にするよう設計された焦点距離
や形状を有する交換可能なプローブを使用してい
る。しかし生物体内の被写体或いは冶金学的鋳造
物の如き無生物体のX線透視などの他の形式の放
射線写真を形成するに適した焦点距離や形状を有
する他のプローブ14が用意されてよいことが理
解されよう。第8図は患者の頭部の中央領域の医
学的X線像の形成を容易にし又他の解剖学的特徴
のうち耳の骨質構造を表示するよう設計された他
の一つのプローブ14Dを担持するX線管13の
前方部分を示している。かかる目的に対してはプ
ローブ14BはX線管の正面にある側部取付け装
置のうちの一つ即ちこの場合取付け装置52Bに
装着されてよい。プローブ14Dはこれまで説明
したものよりも大きな焦点距離を有しており、患
者の頭部を迂回して延在し且つX線管の正面とは
正対側の患者の頭部の側にある耳の孔に僅かな距
離だけ入るような形状とされている。デイテクタ
を患者のX線源とは反対側にある或いはプローブ
が挿入され得る人体の種々の窪み或いは孔内の適
当な位置にデイテクタを配置するために他の種々
のプローブ形状が採用されてよい。同様に鋳造品
の如きX線像により観察されるべき工業用部材の
キヤビテイ内にデイテクタを配置し得るよう他の
形状を有するプローブが用意されてよい。
これまで説明した基礎的な電気制御システムは
ある状況の下では表示装置17に於る可視像に
種々の形態の光学的歪を生ずるという事実につい
ては既に説明した。少くとも実際上は医者、歯科
医師、或はその他の放射線像を解釈するものがか
かる歪を知つておりそのデータを解釈するにあた
つてかかる状況を適当に斟酌すればかかる像の歪
は調整され得る。しかし放射線像解釈の仕事を簡
単にする為にはできるだけかかる歪を低減或は除
去するのが好ましい。本発明によればかかる目的
で使用される制御回路の構成要素が設けられてい
る。
ターゲツト陽極プレートからのデイテクタ及び
放射線管の電子ビーム偏向領域の相対的間隔を変
更することにより生ずる歪を除去する為の構成要
素については既に説明した。もし修正がなされな
ければ他の幾つかの形態の像歪或は像劣化が生ず
る。これらの中には像の異つた領域に於る倍率が
相違することにより生ずる幾何学的歪もあれば、
異なつた時間に或は走査用ラスターの異なつた領
域に於る被写体或はデイテクタに到達する放射線
量の変動により生ずる像強度の変化により生ずる
ものもある。
先ず倍率相違の効果について考える。像の被写
体の倍率を適宜に調整し得ることはかかる一般的
な型のX線走査システムの一つの利点である。か
かる調整は二つの方法のいづれかの方法にて行な
われ得る。第一の方法はX線管13に於る走査用
ラスターの大きさに対する表示装置17に於る走
査用ラスターの大きさの比を増減することであ
る。他の方法はターゲツト陽極プレート24及び
デイテクタ44に対する被写体の位置を変更する
ことである。もし被写体がデイテクタ44に相対
的に近接して配置されると視野は狭くなるが像の
倍率は高くなる。逆にもし被写体がターゲツト陽
極プレート24に近接し且つデイテクタ44より
離れて配置されると、倍率は低下するが広角度の
視野が得られる。
倍率制御の第一の方法は、ただ単にX線管13
或は視覚的表示装置17のいずれか或はその両方
の電子ビーム偏向制御装置を調整することにより
容易に行なうことができる。又第二の方法はただ
単にX線管13及びプローブ14を被写体へ向け
て或は逆方向へ移動することによつて行なわれ
る。
像の異なつた領域に於る倍率が相違するという
問題は一部は上述の第二の方法の倍率調整の基礎
になつているのと同一の因子により生ずる。第9
図に於て、像に表示されている歯列(被写体)1
2の数個の歯はターゲツト陽極プレート24とデ
イテクタ44との間の異なつた相対的位置に位置
している。像領域の中央近傍の歯は、像領域の側
部近傍にある歯に比べターゲツト陽極プレート2
4に比較的に近接しており且つデイテクタ44よ
り比較的離れている。従つて補正がなされない場
合には上述の因子に従い、この歯の異なつた領域
に於ける倍率が相異するようになる。
像の領域によつてその倍率が相違する第二の因
子は、たとえターゲツト陽極プレート24に沿つ
た電子ビームの走査速度が一様であつたとして
も、映像化されるべき被写体に沿つた有効走査速
度は必ずしも一様ではないことがあるという事実
である。第9図に於て、この例に於て映像化され
るべき歯列12の歯は半径Rを有しデイテクタ4
4にその中心Dを有する円弧Aにほぼ沿つて配置
されている。もしX線管13の電子ビームがX方
向に即ち9図の平面内にて一様な速度にて走査さ
れると、その円弧Aに沿つた有効走査速度は変化
する。有効走査速度はターゲツト陽極プレート2
4に最も近くこれに並行である円弧Aの中央部に
沿つたところでは最も遅いが、ターゲツト陽極プ
レート24の平面より徐々に離れる方向へ湾曲し
ている円弧Aの端部(即ち奥歯)へ向うにつれて
徐々に増大する。補正をしなければ、中央近傍の
歯は像の側部により近い歯よりもX方向或は横方
向に非相似的に像の大きな領域を占める、換言す
ればX方向により大きく拡大されるようになる。
上述した二つの倍率相違の効果は、かかる効果
を補償する為にX線管13或は表示装置17のい
ずれかに於るX及びY方向の走査掃引速度を非線
形化することにより低減或は実質的に除去され得
る。かかる目的でX線管13の走査動作を非線形
化することが好ましい。又かかる目的の電気制御
装置については後に説明する。かかる回路の作動
を最もよく理解する為には上述の効果の数学的分
析が必要である。
第9図に於て点OはX線管の軸線に沿つた偏向
されていない電子ビームの衝撃点であるターゲツ
ト陽極プレート24の中心を示しており、且つ以
下の方程式の為の座標系の原点を郭定している。
点Pは走査用ラスターの経路内の電子ビームがタ
ーゲツト陽極プレート上に衝突する任意の点を示
している。Dは円弧A(これに沿つて映像化され
るべき歯が配置されている)の中心に配置された
デイテクタ44の位置を示しており、Rは前記円
弧Aの半径である。Cは中央X線通路O−Dに沿
つた点Oからの円弧Aまでの一定距離を示してお
り、Vはその瞬間の電子ビームの衝撃点Pから円
弧Aまでの距離を示す変数である。Xは点Oから
X走査方向への点Pの変位量を示す変数であり、
θはX線ラインO−D及びP−Dにより形成され
る角度を示す変数である。Sは円弧Aに沿つて測
定した場合のX線ラインO−DからのX線ライン
P−Dまでの座標上の距離である。
基礎的な三角法的関係より以下の式が導かれ
る。
X=(R+C)tanθ (1) S=Rθ (2) 式(1)及び(2)よりSとXの間には線形的関係がな
いことがわかる。何故ならば、Sはθに応じて線
形的に変化し、Xはtanθに応じて変化するから
である。
かくしてX線管13及び表示装置17の両方の
X線掃引速度が一定であるならば、像歪が発生
し、中央X線通路O−Dにより近接した歯はX線
通路O−Dよりより離れた歯よりも大きく拡大さ
れる。かかる特定の形態の歪を除去する為に、X
ではなくθがX方向走査中線形的に変化するよう
にされる。このことはX方向の電子ビーム掃引速
度がtanθの関数として変化するようにすること
によつて行なわれる。かかる目的に適した電気回
路装置については後に説明する。被写体の形状が
そのような補正を必要とするものである場合には
同様の補正がその直交方向即ちY方向の湾曲を補
正する為に行なわれてよい。
Y方向即ち第9図の平面に垂直な方向の倍率相
違の効果を補償する補正について考える。歯列1
2の如き形状を有する被写体についてはかかる分
析が必要以上に複雑になるのを回避する為に、歯
列円弧Aに沿つて並ぶすべての歯はY方向に同一
の垂直方向高さを有しているものと仮定する。第
10図は第9図の線X−Xに沿つた歯換言すれば
中央X線通路O−Dを含む垂直平面に沿つた解図
的断面図である。前記垂直平面が交差する歯T1
が完全に映像化される為にはY方向の掃引距離は
pであることを要し、この歯T1はこれまでに説
明した如き理由で(R+C)/R倍だけ拡大され
る。第11図は第9図の線XI−XIに沿つた、換言
すればX線通路P−Dを含む垂直平面に沿つた解
図的断面図である。第11図の平面が交差する歯
T1とは別の歯T2が完全に映像化される為にはそ
のY方向の掃引距離はYpであることを要し、こ
の歯T2は歯T1の倍率よりも(V+R)/(C+
R)だけ大きく拡大される。かくしてそれぞれ第
10図及び第11図のT1及びT2は実際には同一
の高さであるが、歯T2はX線像に於ては歯T1
りも大きく拡大される。他の一連の垂直平面につ
いてかかる効果を分析することにより、この場合
高さが一定であり且つ円弧Aに沿つて存在すると
仮定された歯の如き物体は、中央X線通路O−D
よりいずれかの方向へSが増大するにつれて像に
於て益々大きく拡大される。かかる効果はX線管
13内に於るY方向の電子ビーム掃引速度を非線
形化することによつて低減或は除去することがで
きる。かかる目的で必要とされるY方向掃引速度
の補正は以下の如く導き出される。
第10図及び第11図に図示された関係より以
下の式が導かれる。
/Y=V+R/C+R (3) 第9図に図示された関係より以下の式が導かれ
る。
V+R/C+R=secθ (4) 式(3)及び(4)より以下の式が得られる。
/Y=secθ (5) かかる補正の目的は、像に於るすべての歯がこ
の分析に於て仮定されたのと同一の即ち実際の高
さと同一の高さYpを呈するようにすることであ
る。数学的にはかかる補正は以下の如く導かれ
る。原点Oを通過するY方向の変位は時間と共に
変化する。
pt=F(t) (6) この例に於ては、F(t)はこの歯が垂直方向に
は大きく湾曲していないので三角波関数である。
式(5)及び(6)より以下の式が得られる。
p=F(t)secθ (7) かくしてX線管13内に於る電子ビームのY方
向掃引速度は非線形化されてsecθの関数として
変化するようにされなければならない。かかる目
的で使用される回路装置については後に説明す
る。
かかる目的でセカント関数が使用されるのは、
一定の曲率半径Rを有する円弧Aに沿つて配置さ
れているからである。もし映像化されるべき物体
或は一連の物体が曲率半径が一定ではなくθの関
数として変化するような他の形状を有する線に沿
つて存在している場合には、セカント関数以外の
更に複雑な関数がほぼ同様の三角法分析により導
かれなければならない。
第9図を参照しつつ、その性質上幾何学的なも
のではなく普通の異なつた領域に好ましからざる
強度変化或はコントラスト変化を惹起す如き形態
の像劣化を補正する方法について考える。他の多
くの被写体同様この例に於て映像化されるべき歯
はターゲツト陽極プレート24からデイテクタ4
4へ至るX線通路に沿つた厚さが異なつている。
従つて一つの歯の鮮明な像を形成するに最も適し
たX線エネルギレベルはそれとは異なつた放射線
透過性を有する他の歯を映像化するに最も適した
レベルとは異なる。第9図の例に於ては患者の歯
列円弧12の正面より後方へ向うにつれて、或は
図示の例に於てはθが増大する方向に歯の厚さ従
つて放射線不透過性が増大する。換言すれば映像
化されるべき被写体のX線吸収性はX方向走査の
内最大負θの部分に於て最も小さく、各θがその
最大正の値に近付くにつれて増大する。
像の鮮明度は、上述した被写体の異なつた領域
に於る放射線透過性の相違を補償するようプログ
ラムされた要領にて、走査動作中X線管13内に
於る電子ビームのエネルギを変化することによつ
て高められる。かかる目的で使用される回路装置
については後に説明する。第9図の例に於てはこ
のことはX方向の走査中電子ビームのエネルギを
θの関数として徐々に増大することによつて行な
われてよい。もしより正確な補償が必要な場合に
は、それぞれの走査中に於るエネルギ変化は連続
的に徐々に上昇するようなものである必要はな
く、その走査の連続的な段階に於て映像化される
特定の歯或は歯の特定の部分の放射線透過性によ
り決定される一連の段階的な増減よりなつていて
よい。或は走査が比較的厚い後方の歯或は臼歯と
より放射線を透過し易い前面の歯との間を通過す
る段階に於て、ただ単に一度だけ電子ビームのエ
ネルギレベルを変化することによりしばしば許容
し得る程度の補償が行なわれ得る。
被写体が歯科患者の歯以外のものでありしかも
異なつた領域に於る厚さ及び/或は放射線吸収性
が明らかに異なつている如きものである場合に
は、走査用ラスターの異なつた領域に於る電子ビ
ームエネルギをほぼ同様にプログラムすることが
行なわれてよい。X線エネルギを変化するという
上述の説明はX方向の変化について行なわれた
が、もし被写体の性質上それが望ましいならば、
同様のステツプがその直交方向即ちY方向の走査
動作について行なわれてよい。かくして第9図に
於て、電子ビームエネルギは被写体のY方向の放
射線透過性の相違により決定される通りに、各φ
の関数として連続的に或は段階的に或はそれらの
組合せで変化されてよい。
像の鮮明度を高める為には走査動作中に被写体
へ照射される放射線束強度が先ほど説明した放射
線透過性の相違を受入れるべく計画的に変化する
のではなく実質的に一定であるようにすることが
望ましい。補正しない場合には、ただ単にX線が
各走査用ラスターに於る異なつた時間にターゲツ
ト陽極プレート24の異なつた点に於て発生する
という事実の為に、走査用ラスターの異なつた領
域に於て被写体に照射される放射線は一様ではな
くなる。二つの異なつた効果によりかかる不均一
性が発生される。第一のかかる効果はよく知られ
た二乗に反比例する法則に従つて放射線束が距離
の増大に応じて減少することである。第9図に於
て、放射線通路P−Aは中央X線通路O−Dより
も長く、一般にX線がターゲツト陽極プレート2
4よりデイテクタ44迄移動しなければならない
距離はX方向の走査の中央部よりかかる走査の両
端へ向うにつれて徐々に増大する。このことはY
方向の走査動作についても然りである。このよう
に二乗に反比例する法則によつて放射線束が減少
する為に、たとえ一様な放射線透過性を有する被
写体が映像化されている場合でさえも、或はX線
源とデイテクタとの間に全然X線を吸収するもの
が存在しない場合でさえも、デイテクタ44に於
るカウントレートは変化してしまう。より詳しく
説明するならば電子ビームが原点Oより離れて移
動するにつれて、比(R+C)/r2の関数とし
てデイテクタ44に於るX線カウントレートが減
少する(ここにrはターゲツト陽極プレート24
上の電子ビームの衝撃点からデイテクタ44迄の
距離である)。この関係には、走査動作中X線カ
ウントの好ましからざる変化を惹起す第二の効果
(これより説明する)が考慮されていない。
特にX線が発生するターゲツト陽極プレート2
4は、第9図に於て明瞭ではないが第12図(T
にて示された厚さは説明を明瞭にする為に大きく
誇張されている)を参照すれば分る如く有限の厚
さを有している。第12図に於てターゲツト陽極
プレート24上の任意の電子ビーム衝撃点が文字
Eにより表示されており、その座標がr,θ.φ
にて示されている。かかる座標及び他のシンボル
はこれ迄の図面や説明に使用されたものと同一の
意味を有しているが、X線原点からデイテクタ4
4迄の距離であるrはターゲツト陽極プレート2
4の厚さTを含んでいることに留意されたい。
走査用ラスターの中心に配置された原点Oに於
て発生するX線は直接ターゲツト陽極プレート2
4を通過してデイテクタ44迄到達し、このター
ゲツト陽極プレートの材料により吸収されるので
ある特定の程度だけ減少される。例えば点Eの如
き中心外の点に於て発生するX線はターゲツト陽
極プレート24の厚さTを斜めに通過しなければ
ならず従つてより大きく減少される。Trにて示
されたターゲツト陽極プレートを通るX線通路の
有効長さは、X方向及びY方向の走査の先端へ向
うにつれて徐々に増大する。従つて補正が行なわ
れなければこれに対応して好ましからざるX線カ
ウントレートの変化がデイテクタ44に於て発生
する。
二乗に反比例する法則によるX線カウントの変
化及びターゲツト陽極プレートの有効厚さが異な
ることによるX線カウントの変化の両方を補正す
ることは、走査動作中X線管13内の電子ビーム
電流を変化してかかる効果を補償するよう放射線
束を調整することによつて実現される。かかる目
的に必要な電子ビーム電流変化について考える
と、二乗に反比例する法則による効果に関する限
り、デイテクタ44に於るX線カウントレートは
比(R+C)/r2の関数として変化することが
分つている。ターゲツト陽極プレートに於ける吸
収能が変化する効果を考慮に入れると、X線カウ
ントの好ましからざる変化は以下の式で表わされ
る。
I/I0=〔(R+C)/r2〕e-uTr (8) ここにI=任意の点Eからデイテクタへ至るX
線束。
I0=中央X線通路O−Dに沿つてデイテク
タへ到達する殆んど減少されないX線束。
u=ターゲツト陽極プレート材料の線形的
吸収係数 (他の文字は既に説明した意味と同一の意味を
有している) 第12図に於て三角法的関係より次の式が導か
れる。
Tr=Tsecθsecφ (9) この補正の目的は映像化されるべき被写体が存
在しない場合のターゲツト陽極プレート上のすべ
ての点(即ちすべての値のYp及びθの点)より
デイテクタに受けられる放射線束を一定にするこ
とであるので、式(8)の右辺はその左辺即ちI/I0
をすべての値のYp及びθに対し一定にせしめる
補正係数Kを乗算されなければならない。補正係
数Kは以下の如く表わされる。
K=K(Yp,θ)=r2euTr (10) X線減少が僅かなものに対しては以下の近似が
有効である。
uTr〓(1+uTr) (11) 式(10)及び(11)より K=r2(1+uTr) (12) 第10図より、 r0 2=Y0 2+(R+C) (13) 及び secφ=r0/(R+C) (14) 従つて式(9)及び(14)より Tr=〔r0/(R+C)〕(Tsecθ) (15) 第9図、第10図、第11図より r2=r0 2sec2θ (16) 式(15)及び(16)を式(12)に代入して以下の式が
得られる。
K=r0 2sec2θ 〔1+uTr0secθ/(R+C)〕 (17) この式(17)はこれ迄説明したデイテクタ44
に於るX線カウントの好ましからざる変化を補償
するのに必要とされるX方向走査中の電子ビーム
電流の変化を示している。この式(17)に従つて
電子ビーム電流を変化するのに適した回路装置に
ついては後に説明する。
上述した幾つかの異なつた形態の潜在的な光学
的歪や像鮮明度劣化はX及びY方向のX線管13
内に於る電子ビーム掃引の速度を非線形化し、又
上述した幾つかの数学的関数に従つて或はほぼこ
れに従つて電子ビームのエネルギ及び電流を変調
することによつて大きく低減或は除去され得る。
かかる補正を行なうに適した電気制御回路が第1
3図に図示されている。
さて第13図に於てX線管13の電子ビーム発
生及び制御要素は、従来の要領にてフイラメント
102により加熱されると電子を発出する陰極1
01を含んでおり、この陰極はX線管13の接地
されたターゲツト陽極プレート24へ向けて電子
を加速する電場を形成する為に高圧電源103よ
り負の高電位を加えられる端子101′を有して
いる。陽極24を接地して陰極101を高電位に
維持することはX線管の従来の手法とは逆であ
り、このことにより歯科患者或は医学的患者、或
は導電性を有する無生物体が、電撃の危険を生ず
ることなくX線管の正面に非常に近接して或はX
線管の正面に当接して配置され得るという利点が
得られる。かかる電撃が問題ではない場合は、必
要ならば陰極が接地され、正の高圧電源が陽極プ
レートに接続されてよい。高圧電源103はプロ
グラム可能な形式のものであり、陰極101へ供
給される出力電圧の大きさは、後に詳細に示す如
く電子ビームのエネルギが走査動作中変調される
よう入力電圧信号を変化することによつて調整可
能である。
X線管13の電子銃22は端子105′を有す
る制御グリツド105を有しており、このグリツ
ドに後に詳細に説明する如く電子ビームの電流を
変調する目的である電圧が加えられる。又電子銃
22は第一の陽極104及び強力収束グリツド1
06の如き要素を有しており、これらの要素は本
発明の像補正を行なうには使用されないが従来の
目的で設けられている。前述の如くX線管13は
ターゲツト陽極プレート24上の電子ビームの衝
撃点を制御するX方向ビーム偏向コイル33Xと
Y方向ビーム偏向コイル33Yとを有しており、
これらのコイルはそれぞれX方向偏向信号端子7
8、Y方向偏向信号端子82を有している。
この制御回路にはこの回路の構成要素を作動す
る為の正の定電圧が供給される第一の出力端子B
+と、同様の目的で負の定電圧が供給される第二
の出力端子B−とを有する整流された直流電源1
07が設けられている。図面が過度に複雑になる
のを回避する為にこの電源からこの制御回路のた
いていの構成要素迄の結線は、それらが従来の周
知の結線である場合には図面に図示されていな
い。
X方向掃引周波数発生器77は表示装置17の
X方向掃引周波数端子79へ接続された出力端子
77′を有している。この発生器77はX線管1
3及び表示装置17に於る所要のX方向掃引或は
走査周波数に対応する振動数にて最大負電圧と最
大正電圧との間を線形的に周期振動する符号77
Wにて示された型の傾斜信号出力波形を発生する
周知の構造であつてよい。同様にY方向掃引周波
数発生器81は表示装置17のY方向掃引周波数
端子へ接続された出力端子81′を有しており、
X方向周波数発生器77のそれとほぼ同様の形状
の傾斜信号81Wを発生する周知の形式のもので
あるが、走査用ラスターに必要とされる水平走査
ラインの数により決定される実質的に小さな周波
数を有している。X方向掃引周波数とY方向掃引
周波数との間の差は第13図に図示された波形7
7W及び81Wに見られるよりも通常はるかに大
きい。しかし図面のスペースが制限されているの
で実際の差を図示するのは実際的ではない。
デイテクタ44に於て発生する光学的X線カウ
ント信号は前述の光増幅管46により電気的信号
に変換される。光増幅管46のX線カウント信号
出力端子84はゲイン調整可能な増幅器108及
び差動増幅器109の一方の入力側を経て表示装
置17のZ端子或は強度信号端子86へ接続され
ている。差動増幅器109の他方の入力側は選択
可能な直流電圧源111へ接続されており、この
電圧源は直流電源107のB+及びB−端子へ接
続された両端を有する抵抗要素113に沿つて移
動可能な可調整接点112よりなつてよい。
ゲイン調整可能な増幅器108は視覚的表示装
置17へ加えられる強度信号の電圧レベルを選択
的に制御するのを可能にし、一方差動増幅器10
9及び選択可能な電圧源111はある選択された
振幅以下の電気的パルスを抑制することによりデ
イテクタのノイズを抑制するのを補助する。かか
る形式の強度信号チヤンネルは、デイテクタ44
に於るX線カウントの平均レートが個々のカウン
トが時間的に分離されてそれらを区別し且つそれ
ぞれ処理することができるほど低いような場合に
最も適合している。個々に区別できるようなパル
スではなくX線カウントパルスが累積して検出さ
れるX線束に比例した変化電圧レベルを発生する
ほど高いX線カウントが存在する場合には、例え
ば米国特許第3949229号に開示されている如く積
分形式のZ信号チヤンネルが使用されてよい。
X方向掃引周波数発生器77の出力端子77′
がX線管13のX方向偏向コイル端子78へ接続
されており、Y方向掃引周波数発生器81の出力
端子81′がX線管の端子82へ接続されてお
り、定電圧がX線管の陰極端子101′及び制御
グリツド端子105′に加えられており、しかも
上述した形式の像歪及び像鮮明度劣化が存在して
いる場合には、表示装置17に像を形成するのに
更に複雑化することなく上述の制御回路を使用す
ることができる。かかる像は多くの場合特にデイ
テクタ44がX線管13のターゲツト陽極プレー
ト24より実質的な距離だけ隔置されている場合
に有用である。何故ならば、かかる効果の苛酷さ
はX線管よりデイテクタへ向う種々のX線通路の
収束度合により決定されるそのシステムの焦点距
離に反比例するからである。しかし特にこれ迄説
明している如き歯科の用途や他の多くの場合の如
くデイテクタ44がX線管13に比較的近接して
配置される場合には、勿論かかる歪が低減或は除
去されるのが好ましい。従つて上述の幾つかの数
学的制御関係に従つてX方向及びY方向掃引周波
数波形を変形し且つ電子ビームのエネルギ及び電
流を変調する為に、補償回路装置114が掃引周
波数発生器77,81とX線管13の端子との間
に接続されている。
補償回路装置114は第13図にブロツク線図
にて図示された一連の電子式関数発生器116,
117,118,119,121及び乗算器12
2,123,124に依存しており、かかる回路
装置の構成要素はよく知られた内部構造であつて
よく、商業的に入手可能である。一般にかかる種
類の関数発生器は入力電圧の関数としてある予め
定められた数学的関係に従つて出力電圧を発生す
る。例えば関数発生器116は入力電圧のタンジ
エント関数として変化する出力電圧を発生する周
知の形式のものであり、一方関数発生器117は
入力電圧のセカント関数として変化する出力電圧
を発生する形式のものである。関数発生器11
8,119は入力電圧の二乗に比例した出力電圧
を発生する形式のものであり、関数発生器121
は入力電圧の平方根に比例した出力電圧を発生す
る形式のものである。乗算器122,123,1
24は、その乗算器の二つの入力側に加えられる
二つの電圧の積に比例した出力電圧を発生する形
式のものである。かかる一般的形式の関数発生器
及び乗算器は例えばアナログ式コンピユータ回路
によく使用されている。かかる関数発生器のデザ
インはよく知られているが、補償回路装置114
の全体としての特性を理解するのを容易にするた
めに、関数発生器116などに適した内部回路に
ついて説明する。
先に説明した数式(1),(2)及びそれに付随する分
析に戻るが、X走査方向に於ける倍率相違の効果
は、X方向掃引周波数発生器77により発生され
る如き線形的な態様ではなくtanθの関数として
X線管13の端子78に加えられるX方向掃引周
波数信号を変化することによつて補償され得る。
かかる目的でX方向掃引周波数発生器77の出力
端子77′は信号レベルを調整してX線管13内
に於けるX方向走査の長さを決定することができ
るゲイン調整可能な増幅器126を介してタンジ
エント関数発生器116の入力側へ接続されてよ
い。この例のX線管13に使用される磁気偏向シ
ステムは、静電デイフレクタの場合に於ける如く
電圧に応答するのではなくX方向偏向コイル33
Xを流れる電流に応答するので、タンジエント関
数発生器116の出力側は電流増幅器127及び
可変抵抗器128を介してX線管の端子178に
接続されている。静電偏向システムがX線管13
に使用される場合には、電圧増幅器が電流増幅器
127に換えて使用されてよい。
タンジエント関数発生器116に適した内部回
路は周知であるが、X線管の制御端子に加えられ
る修正された波形の特性を理解するのを容易にす
るために、特定の例を第14図に図示し且つこれ
について簡単に説明する。
第14図に於て、タンジエント関数発生器11
6の入力端子116iに加えられるX方向掃引周
波数入力波形77Wは、一連の正極の三角形電気
的パルスと負極の同様の逆転パルスとの交互のパ
ルスとより成るよう処理される。第14図の回路
の上半分は入力波形77Wの正の部分を処理し、
一方この回路の下半分は入力波形の負の部分を処
理する。入力波形77Wは選択可能な直流電源1
31Pに接続された参照入力を有する差動増幅器
129Pの他方の入力側に加えられる。直流電源
131Pは、入つてくる波形の負の部分を抑制し
且つ時間的に分離された一連の三角形正パルスと
して正の部分を伝達するよう増幅器129Pを調
整することができる。第一のダイオード132P
及び可変抵抗器133Pが増幅器129Pと加算
接合点134との間に接続されている。第二のダ
イオード136P及び可変抵抗器137Pが増幅
器129Pと加算接合点134との間に接続され
ているが、この場合ダイオード136Pの入力側
は、増幅器129Pの出力側と負電源端子B−と
の間に接続された抵抗要素を有するポテンシオメ
ータ139Pの可調整接点を介して増幅器129
Pの出力側に接続されている。同様に第三のダイ
オード141P及び可変抵抗器142Pが、増幅
器129Pの出力側と電源端子B−との間に接続
された抵抗要素とを有する他のポテンシオメータ
143Pの可動接点を介して、増幅器129Pの
出力側と加算接合点134との間に接続されてい
る。加算接合点134は動作増幅器144及びこ
の増幅器に並列に接続された抵抗器146を介し
てタンジエント関数発生器116の出力端子11
へ接続されている。
第15A図は第14図のタンジエント関数発生
器116の入力116iに加えられるX方向掃引
周波数信号の波形77Wを示している。第15B
図は出力端子116に於けるタンジエント関数
発生器の修正された出力波形を示している。特に
第15B図の波形の正の部分については、この出
力電圧は、個々に取出せば線形的であるが徐々に
傾斜が増大する一連の三つの電圧上昇セグメント
a,b,cにて非線形的に上昇することがわか
る。この正の出力電圧は徐々に傾斜が減小する同
様の一連の線形的セグメントにて減小する。
第14図の回路はかくして三角形入力波形を修
正する。なぜならば、正の三角形パルスのリーデ
イングエツジが増幅器129Pの出力側に現われ
るとダイオード132Pがすぐに導電状態となつ
て上昇電流を加算接合点134へ伝達するからで
ある。この様にダイオード132Pがすぐに導電
性を有するようになることは、選択可能な電源1
31Pを調整してこのダイオードのフオワードバ
イアスを増幅器129Pからの基礎電圧出力にて
オフセツトすることによつて行われる。このこと
は第15B図の波形の初期セグメントaに対応し
ている。ダイオード136P及び146Pは、そ
れぞれポテンシオメータ139P及び143Pに
よりこれらのダイオードの入力側にそれぞれより
大きな負のバイアスが加えられているので初めの
うちは通電しない。かくして接合点へ至る電流入
力は第15B図の波形セグメントbにより示され
ている如くより急峻に上昇する。入つてくる波形
77Wが更に上昇すると、ダイオード141Pは
通電を開始し、これにより第15B図の波形の最
も急峻なセグメントcに対応して、加算接合点1
34へ供給される電流に第三の増分を追加する。
動作増幅器144及び抵抗器146は加算接合点
134に於けるかかる上昇電流を出力端子116
に於ける対応する上昇電圧出力信号に変換す
る。
しかる後入力電圧が線形的に減少し始めると、
動作の逆の手続が起こり、ダイオード141Pが
通電を停止し、次いでダイオード136Pが通電
を停止し、入力波形が正領域より負領域へ移行す
る時最後にダイオード132Pが通電を停止し
て、第15B図の波形の正の部分の非線形的下降
部分が形成される。
第14図の回路の下半分はほぼその上半分と同
様であるが、ダイオード132N,136N,1
41Nがその回路の上半分の対応するダイオード
に対し逆転されており、ポテンシオメータ131
N,139N,143Nはその回路の上半分の対
応するポテンシオメータに於ける如くB−端子で
はなくB+電源端子に接続されている。かくして
この回路の下半分はその回路の上半分が入つてく
る波形の正の部分を修正するのとほぼ同様の要領
にて入つてくる波形の負の部分を修正する。修正
された正負二つの部分は加算接合点134に於て
組合わされ、出力端子116に於て完全に修正
された出力波形77Tが形成される。
第15B図に於て、かかる形式の関数発生器は
不連続点のない理想的な形で所要の波形を発生す
ることはないが、そのかわりそれら自身は線形的
である一連のセグメントa,b,cにより所要の
波形に近似する。この様に理想的に修正された掃
引信号より逸れていることにより生じる像の歪
は、多くの場合実際的な問題を提起することがな
い程に小さい。かかる歪が更に低減される必要の
ある場合には、第14図の回路は回路の正の上半
分及び負の下半分の両方に追加の段階のダイオー
ド132,136,141、可変抵抗器133,
137,142、ポテンシオメータ139,14
3等を追加することによつて修正されてよい。こ
うすることにより第15B図に図示された如く出
力波形は、この場合よりも短い継続時間を有する
より多数の線形的セグメントa,b,c……を有
するよう修正され、これにより所要の理想的な波
形により一層近づけることができる。
Y方向の倍率が相違する効果を補正する回路装
置について考える。先に導き出した数式(7)及びこ
れに関連する説明より、Y方向掃引周波数信号8
1Wは非線形化され、secθの関数として変化す
るようにされなければならないことが理解されよ
う。かかる目的で、第13図に於て、Y方向掃引
周波数発生器81の出力端子81′は乗算器12
2の一方の入力側に接続されている。X方向掃引
周波数発生器77の出力端子77′はゲイン調整
可能な増幅器47を介して関数発生器117の入
力側に接続されている。関数発生器117はsec
θの関数を示す出力波形を発生し、かかる出力は
他の一つのゲイン調整可能な増幅器148を介し
て乗算器122の他方の入力側へ伝達される。か
くして第15C図に図示されている如く、乗算器
122の出力は、連続するX方向走査中secθの
関数として変化するよう非線形化されたY方向掃
引周波数発生器の線形的出力信号81Wに対応す
る電圧波形122Wである。乗算器122の出力
は通常、X線管13のY方向磁気偏向コイルが比
較的高電流を必要とするにも拘らず低電流電圧信
号であるので、乗算器122の出力はゲイン調整
可能な増幅器149及び電流増幅器151及び可
変抵抗器152を介してX線管のY方向偏向信号
端子82へ接続されている。
前述した如き被写体の放射線透過性の相違を補
償すべくそれぞれのX方向走査中X線管13内の
電子ビームエネルギの変化をプログラムする回路
装置について考える。他の一つの関数発生器15
3がゲイン調整可能な増幅器154を介してX方
向掃引周波数出力端子77′へ接続された入力側
と、他の一つのゲイン調整可能な増幅器156を
介してプログラム可能な高圧電源103の電圧制
御信号端子103′へ接続された出力側とを有し
ている。X方向走査中X線エネルギの変動が常に
X線管13のすべての使用態様に対し同一である
ようにしたい場合には、関数発生器153はかか
る走査動作中の電子ビームエネルギの所要の変化
に対応して予め定められた修正を行われた入力信
号を発生する形式のものであつてよい。例えば第
1図に図示された条件の下で、即ち映像化される
べき歯がその像の左側より右側へ移行するにつれ
て幾分か徐々に厚さが増大するような条件の下
で、X線管が常に全体像的なX線歯像を形成する
ために使用される場合には、第13図に於て、関
数発生器153は、プログラム可能な高圧電源1
03がX線管13のそれぞれのX方向走査ライン
中徐々に電子ビームのエネルギを増大するように
するために、入力信号に比べ比較的緩慢に上昇す
る出力信号を発生する一定の形式のものであつて
よい。この例に於ける如く、関数発生器153は
X線管13を異つた使用態様にて使用できるよう
にし且つX方向に変化する放射線透過性を有する
種々のパターンを有する被写体に使用できるよう
にするためには、種々の関数のうちのいずれかを
選択することができる形式のものであるのが好ま
しい。第14図に図示された関数発生器の回路に
よれば、いくつかの可変抵抗器133,137,
142及びポテンシオメータ131,139,1
43を選択的に調整することによりかなり自由に
種々の出力波形を選択することができる。更に広
範な予め定められた波形変調を可能にする他の形
式の関数発生器が当技術分野に於て知られてお
り、もし必要ならばこれらが使用されてよい。
第13図に於て、回路装置114の残りの構成
要素は、二乗に反比例する法則の効果及び走査動
作の異なつた部分に於けるターゲツト陽極プレー
ト24のX線吸収性が変化することにより生ずる
被写体及びデイテクタに於ける放射線束レベルの
上述した好ましからざる変化を補償する。先に導
かれた数式(17)は、かかる効果を補償するよう
な要領にて電子ビームの電流を変化するためにX
線管の制御グリツド105へ加えられた電圧がこ
れに従つて変化されなければならない制御関係を
表わしている。この式(17)より明らかである如
く、上述の他の形式の補正に於けるよりもかなり
複雑な補正が含まれている。
数式(17)に従つて制御グリツド105の電圧
を変調するために、乗算器123の一方の入力は
二乗関数発生器118を介してsecθの関数発生
器117の出力を受ける。即ち乗算器123の一
方の入力はsec2θ信号を受ける。Y方向掃引周波
数発生器81の出力81′は入力電圧の二乗に比
例した出力電圧を発生する形式の二乗要素である
関数発生器119の入力側へ接続されている。二
乗関数発生器119の出力は乗算器123の他の
入力側へ接続された出力端子を有する差動増幅器
157の一方の入力側へ接続されている。差動増
幅器157の他方の入力は選択可能な電源158
へ接続されている。この電源158は電源のB+
端子とB−端子との間に接続された抵抗要素を有
し且つ差動増幅器157の参照入力へ接続された
可動要素を有する形式のものであつてよい。選択
可能な電源158は数式(13)の定数項(R+
C)を示す電圧を発生するよう調整される。二
乗関数発生器119の出力はこの数式のY 項を
示しており且つこれら二つの出力は増幅器157
により加算されるので、増幅器157の出力は数
式(17)のr 項である。このr 信号電圧は乗算
器123内に於て関数発生器118より導かれる
sec2θ信号電圧により乗算される。この乗算器1
23からの出力電圧は数式(17)の定数項
〔uT/(R+C)〕により入力信号をスケール
するよう調整されたゲイン選択可能な増幅器15
8を介して伝達され増幅器158の出力は次いで
平方根関数発生器121を通されて乗算器124
の一方の入力側に於て関数(uT/R+C)
(r0secθ)を示す電圧信号が形成される。乗算器
124の他方の入力は乗算器123の出力側より
sec2θ電圧信号を受ける。したがつて乗算器
124の出力は数式(17)により与えられる和の
第二項である(uTr sec3θ)/(R+C)を示
している。式(17)の補正係数Kは上述の如く乗
算器123の出力側に於て得られる信号r Sec2
θを加えることによつて得られる。かかる目的で
加算増幅器159は乗算器124の出力側に接続
された入力端子と乗算器123の出力側へ接続さ
れた入力端子とを有している。これにより上述の
数式(17)に於て郭定された所要の補正係数Kを
示すアナログ電圧が増幅器159の出力側に現わ
れる。増幅器156の出力側は電子ビームの電流
を変調して所要の像補正を行うために、X線管1
3の制御グリツド端子105′へ接続されてい
る。
個人によつて歯或いは他の解剖組織構造の大き
さや形状がかなり異なるので、第13図の回路の
幾つかの調整可能な制御装置を調整して像歪を最
小限にすることは、X線不透過性ワイヤなどにて
形成された粗製の好ましくは可撓性のガーゼ材料
を使用することによつて容易にされ得る。かかる
ガーゼは映像化されるべき被写体の周りに巻付け
られ、次いでX線走査システムが視覚的表示装置
のスクリーン上にこのガーゼの像を観察し得る程
度の低いパワーレベルにて一時的に作動される。
そうすれば歪補正回路の幾つかの制御装置は、介
在するオープンスペースが等しくされた状態で水
平方向にも垂直方向にもガーゼのワイヤの像が平
行関係にもたらされるよう容易に調整され得る。
低いレベルの像の線形化が行われた後に、そのガ
ーゼは取除かれ、所要の放射線写真を得るべくそ
の放射線管の電子ビームエネルギが正常な作動レ
ベルにまで増大される。
第13図の回路はこれまでに説明した幾つかの
形式の像補正を行うための構成要素を含んでいる
が、少くとも幾つかの像歪或は像劣化が補正を必
要とするほど重大ではない場合もあり、このよう
な場合には第13図の回路の対応する補正構成要
素の部分は省略されてよい。前述の米国特許出願
第674059号に開示されている如きコンピユータを
組込まれたレントゲン断層写真システムにX線管
及びデイテクタが使用されている場合がその一例
である。或る形式のコンピユータを組込まれたレ
ントゲン断層写真撮影システムに於ては、X線管
の電子ビーム走査用ラスターはX方向の一本の走
査ラインに制限されてよい。かかる場合にはY方
向を含む上述の補正はもちろん必要ではない。
映像化されるべき被写体の異なつた領域に於け
る放射線透過性が異なる効果に対する補正を除け
ば、上述したすべての形式の潜在的な光学的歪や
像劣化はベースとしてターゲツト陽極プレート2
4の広い領域により郭定され、頂点としてほぼ点
状のデイテクタ44によつて郭定された走査領域
のほぼ円錐体状の形状により生じる。即ち、完全
な走査用ラスターの経路に於て発生されたすべて
の有用なX線はデイテクタ44の位置に於て収束
し、最短のX線通路に沿つたターゲツト陽極プレ
ート24からデイテクタまでの距離、即ち第9図
の中央X線通路O−Dはそのシステムの焦点距離
として定義される。
かかる潜在的な歪や像劣化の苛酷さは焦点距離
が増大するにつれて、即ち小さなデイテクタ44
がターゲツト陽極プレート24より離されるほど
減少する。かかる特徴により像歪や像劣化の程度
を低減する他の一つの方法が与えられる。特に第
16図に於て、このことはただ単にそのシステム
の焦点距離を増大することにより或いは換言すれ
ばX線管13Eからデイテクタ44Eへ至る収束
度合を低減することによつて行われる。場合によ
つては像歪や像劣化は前述した電子的信号補償が
ほとんど或いは全然必要ではない程度にまで低減
される。条件が許せば前述の実施例に於ける小さ
なX線デイテクタは単にX線管の正面より更に離
れて配置されるだけでよく、収束性が小さく更に
離れたX線デイテクタに向けられた放射線伝達通
路を有する修正されたコリメータが使用されてよ
い。しかし用途によつてはかかる配列が、歪が低
減されたという利点を上回る他の悪影響を生じる
ことがある。例えば第16図に於て、小さなデイ
テクタがかかる配列の離れた焦点161に配置さ
れたとすれば、その像は映像化されるべき特定の
歯を含んではいるが、歯科患者の頭部の反対側に
ある歯或は他の解剖組織構造の像が二重写しにさ
れ、かかる像によつて映像化されるべき特定の所
要の像が不明瞭にされることがある。かかる問題
及び長い焦点距離に伴う他の問題を回避するため
に、第16図の実施例に於ては修正されたデイテ
クタ44Eが使用されており、このデイテクタ4
4Eはより大きく且つ焦点にではなくX線管13
Eと焦点161との間に配置されている点で前述
の実施例に於けるデイテクタとは異なる。デイテ
クタ44Eの感放射線領域は、被写体の形状によ
つてデイテクタの大きさが制限されるので、ター
ゲツト陽極プレート24Eに於ける走査用ラスタ
ーから焦点161まで移動するX線を遮断するに
必要十分な大きさであるのが好ましい。換言すれ
ば、非常に大きなデイテクタは第16図の歯科患
者の口の如き制限された空間内へ挿入することが
できない。
幾何学的制限やデイテクタの大きさの制限によ
るこれらの制約のために、第16図の実施例は特
に全体像ではなく局部像の映像化に適している。
場合によつてはデイテクタ44の大きさが制限さ
れることによりその視野が小さくなることは局部
X線写真の特徴である。同様の理由で、第16図
の実施例はより小さな走査用ラスター領域を有す
るより小さなX線管13Eを採用している。しか
しX線管及びデイテクタを変位し一連の像を形成
することによつて全体像を得ることができる。か
くしてデイテクタ44E及びX線管13Eは例え
ば映像化されるべき歯列円弧12の部分の湾曲の
中心に回動軸線を有する円弧163に沿つて回動
するなどして破線の位置44E′,13E′へ変位
されてよい。又X線管13E及びデイテクタ44
Eは両顎の歯或いは他の頭蓋骨形状が映像化され
得るよう前記回動軸線に平行な方向へ移動されて
もよい。もし必要ならば、かかる異なつた視点か
ら取られたすべての像が一つのスクリーン上に表
示されて一つの写真上に歯列全体のモザイク状の
像が形成されてもよい。このことはそれぞれの像
がスクリーン上の異なつた位置に現れるよう、表
示装置の掃引センタリング制御装置をX線管13
及びデイテクタを変位するために使用される如き
機械的装置へ機械的に接続することによつて行わ
れてよい。視覚的表示装置のスクリーン上の像が
永久的な放射線写真を得るために写真撮影されな
ければならないような場合には、X線管13E及
びデイテクタ44Eが再配置される間を除きカメ
ラのシヤツタが映像化プロセス中開状態に維持さ
れてよい。かかる手段により歯列12の全体が一
つの放射線写真に表示される。もし必要ならば、
デイテクタ44は前述したプローブと同様のプロ
ーブ14Eにより支持され且つ配置されてよく、
第16図のシステムの他の部分は上述の実施例の
対応する部分と同様であつてよい。
大きなデイテクタ44Eを使用するシステム
は、前述の実施例の非常に小さなデイテクタを使
用するシステムに比べ、分散された放射線、二次
X線などからの擬似X線カウントの影響を受け易
い。このことはかかる擬似カウントが像を不鮮明
にし且つコントラストを低減するのでそれ自身像
劣化の一形態である。したがつて前述の実施例の
システムとは対照的な第16図のシステムに類似
のシステムを選択するか否かは特定の使用条件を
考慮しつつそれぞれの利害得失を比較考量する問
題である。しかし擬似カウントによる像劣化は、
被写体とデイテクタとの間に配置される追加のコ
リメータ164を使用することによつて第16図
のシステムに於てもかなり低減される。この場合
追加のコリメータ164は、デイテクタ44Eが
その有効性を最大限にし且つコリメータの大きさ
を最小限にし且つコリメータの配置及び支持を容
易にするので、直接デイテクタ44Eに当接して
固定される。ほぼデイテクタへの方向ではあるが
一次コリメータ29Eから来るX線の角度以外の
角度にて移動している二次X線或は分散されたX
線は追加のコリメータ164によつて吸収され、
したがつてデイテクタ内に誤つた信号を発生する
ことはない。映像化されるべき被写体は放射線量
が最小限に抑えられなければならないような生物
体ではないような場合に於ては、一次コリメータ
29Eを使用することなく追加のコリメータ16
4が使用されてよい。いずれかのコリメータのみ
によつても、像の形成を可能とするためにX線管
よりデイテクタへ至るX線伝達を或る与えられた
距離に於ける単一の通路に制限することができ
る。しかし被写体が生物体である場合には、被写
体とX線管との間にコリメータを配置すること
は、有用な像データが得られる特定の通路に沿つ
て被写体へ向けられてはいないX線を抑制すると
いう点で有益である。
以上に於てはシステムの作動は第13図の視覚
的表示装置17のスクリーンに瞬間的な放射線写
真像を得ることについて主に説明されたが、像デ
ータを伝達し且つ第13図の端子79,83,8
6へ伝達される電気信号は、表示装置17のスク
リーンに表示する代りに或はこれと同時に、像を
後に再形成し得るよう磁気テープに或は他の装置
によつて保存されてよいことが理解されよう。例
えばテレビジヨンシステム或はコンピユータを組
込まれたレントゲン断層写真撮影システムに於け
るビデオ信号の処理に使用される如き種々の高映
像化法が、像の品質を向上し、像のある特性を強
調し、或は特別の像表示を行うために使用されて
よい。同様に視覚的表示装置17のスクリーン1
8に表示される像は永久的な放射線写真を形成す
べく写真撮影されてよい。かかる方法にて一般的
な形式のX線走査システムより得られる信号を保
存し処理する方法が前述の米国特許第3949229号
に開示されている。
以上に於ては本発明をその特定の実施例につい
て詳細に説明したが、本発明はかかる実施例に限
定されるものではなく、本発明の範囲内にて種々
の修正並びに省略が可能であることは当業者にと
つて明らかであろう。
【図面の簡単な説明】
第1図は歯科の放射線写真撮影に使用される本
発明によるX線走査システムの解図であり、X線
管及びデイテクタプローブの部分が内部構造を説
明するために破断されており、このシステムの電
気回路構成要素が解図的に図示されている。第2
図は第1図のX線走査装置の正面を示す解図であ
る。第3図は第1図及び第2図の装置に使用され
る放射線コリメータの一部を示す第2図の線−
に沿つた解図的断面図であり、このコリメータ
の構造及び動作効果を示している。第4図は第3
図の平面に垂直な第2図の線−による第1図
及び第2図の装置のコリメータの解図的断面図で
ある。第5図は第1図及び第2図のX線管とほぼ
同様のX線管の前方部分を示す部分断面図であ
り、このシステムの焦点距離がX線プローブ及び
X線コリメータの位置を変えることによつて選択
的に変更される様子を示している。第6図は第1
図及び第2図のX線管と同様であるが、特に局部
的なX線歯像を形成するよう修正された形式のデ
イテクタプローブを使用しているX線管の前方部
分の斜視図である。第7図は局部的なX線歯像を
形成するために本発明の装置が使用されている態
様を示す解図である。第8図は第1図及び第2図
のX線管とほぼ同様のX線管の前方部分の斜視図
であり、X線管の正面上の他の位置に装置された
他の形式のX線デイテクタプローブの使用態様を
示している。第9図は補正機構がない場合に光学
的歪がいかにしてX線走査システム内に生ずるか
を示す解図である。第10図は走査が第一の方向
或いは第二の方向へシステムの中央軸線より逸れ
た場合にX線走査システム内に発生する或る形態
の光学的歪を説明する解図である。第11図は走
査が直交方向或いはY方向へ中央軸線より逸れた
場合にX線走査システム内に発生する歪を説明す
る解図である。第12図は補正装置がない場合に
いかにして他の形態の歪が発生するかを示す解図
である。第13図は歪補正装置を含むこれまでの
図面に図示されたX線走査システムの電気的構成
要素の解図的ブロツク線図である。第14図は第
13図に解図的ブロツク線図にて図示された関数
発生器の回路を詳細に示す解図的ブロツク線図で
ある。第15A図はこれまでの図面に図示された
システムのX線管及び表示装置に使用されるX方
向掃引周波数波形を示す解図である。第15B図
は線形的X方向掃引がX線管に使用された場合に
発生することがある形態の光学的歪を補償するた
めにX線管に加えられる以前の第15A図の波形
の修正波形を示す解図である。第15C図はX線
管の電子ビームがそのシステムの軸線よりY走査
方向へ逸れた場合に発生することがある形態の歪
を補償するために形成されるY方向掃引周波数波
形の変形波形を示す解図である。第16図は像歪
の効果を緩和する他の装置を具現化する本発明の
X線管及びデイテクタプローブの変形例を示す解
図である。 11……X線走査システム、12……被写体あ
るいは歯列、13……X線管、14……デイテク
タプローブ、16……回路、17……表示装置、
19……真空包囲体、21……真空領域、22…
…電子銃、23……電子ビーム、24……ターゲ
ツト陽極プレート、26……内面、27……ハウ
ジング、27′……層、28……受口、29A…
…コリメータ、31……デイフレクタ、32Y…
…磁極、33Y……巻線、34……ヨーク、36
……環状溝、37……タブ、38……溝、39…
…ボス、41……ねじ、42……ワツシヤ、44
……デイテクタ、46……光増幅管、47……突
出部、48……光パイプコア、49……被覆、5
1A……基端部、52A,52B,52C,52
D……取付け装置、53……通路、54……キ
ー、56……溝、56A……プランジヤ、57…
…通路、58……圧縮ばね、59……端部、61
……光パイプ、62……基部、63……アーム、
64……閉止プラグ、65L……臼歯、67……
コリメーシヨン要素、68……放射線伝達通路、
69……X線、71……フイルタ層、72,73
……層、74……フレーム、76……ねじ、77
……X方向掃引周波数発生器、78,79……端
子、81……Y方向掃引周波数発生器、82,8
3,84,86……端子、87……増幅器、88
……装着ブラケツト、89……支持装置、91…
…ハウジング、101……陰極、102……フイ
ラメント、103……高圧電源、104……第一
の陽極、105……制御グリツド、105′……
端子、106……グリツド、107……直流電
源、108……ゲイン調整可能な増幅器、109
……作動増幅器、112……可調整接点、113
……抵抗要素、114……補償回路装置、11
6,117,118,119,121……関数発
生器、122,123,124……乗算器、12
6……ゲイン調整可能な増幅器、127……電流
増幅器、128……可変抵抗器、129P……作
動増幅器、131P……直流電源、132P……
第一のダイオード、134……加算接合点、13
6P……第二のダイオード、139P……ポテン
シオメータ、141P……第三のダイオード、1
42P……可変抵抗器、143P……ポテンシオ
メータ、144……増幅器、146……抵抗器、
147,148,149……ゲイン調整可能な増
幅器、151……電流増幅器、152……可変抵
抗器、153……関数発生器、154,156…
…増幅器、157……作動増幅器、158……電
源、159……増幅器、161……焦点、163
……円弧、164……コリメータ。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 放射線写真像データを発生するX線走査シス
    テムにして、真空包囲体を含むX線管が真空領域
    を形成して電子ビームを発生するターゲツト陽極
    プレートと電子銃とを包囲しており、前記X管は
    前記ターゲツト陽極プレートにX線移動原点を形
    成すべく前記電子ビームを前記ターゲツト陽極プ
    レートの表面上の連続する異なつた点へ導く電子
    ビームデイフレクタ装置を有しており、前記X線
    管に関連しており且つ物体を通過するX線を検出
    するようX線デイテクタを支持するように配列さ
    れたプローブ部材が前記ターゲツト陽極プレート
    と前記X線デイテクタとの間に配置されており、
    前記プローブ部材の基端部は前記X線デイテクタ
    より隔置されており、又X線カウントデータを前
    記デイテクタより該基端部へ伝達する装置と、前
    記X線カウントデータを示す電気的信号を伝達す
    る少くとも一つの出力端子を含み前記プローブ部
    材の前記基端部より前記X線カウントデータを受
    ける装置とを含んでおり、前記X線管のための支
    持装置は前記X線デイテクタが前記ターゲツト陽
    極プレートの外方にこれより既知の距離に配置さ
    れるよう前記プローブ部材の前記基端部を前記X
    線管に対し剛固に支持する装置を含んでおり、こ
    れにより物体を通過する前記ターゲツト陽極プレ
    ートからのX線が既知の幾何学的X線通路に沿つ
    て前記X線デイテクタに於て収束するようになつ
    ていることを特徴とするX線走査システム。 2 特許請求の範囲第1項のX線走査システムに
    於て、前記X線管支持装置は前記X管より第一の
    プローブ部材を取外し他のプローブ部材を前記支
    持装置に取付けて前記X線管より物体を通つて前
    記デイテクタへ至る異なつた幾何学的形状のX線
    通路を形成するための解除可能な取付け装置を含
    んでいることを特徴とするX線走査システム。 3 特許請求の範囲第1項のX線走査システムに
    於て、前記プローブ部材の前記基端部を通る前記
    X線カウントデータを受ける前記X線管に近接し
    て設けられた前記支持装置は、光学的周波数エネ
    ルギ信号に応答して電気的電圧信号を発生する形
    式の感光装置と、前記感光装置より前記支持装置
    まで延在する光学的エネルギ伝達要素とを含んで
    おり、前記X線デイテクタはシンチレーシヨンデ
    イテクタであり、前記デイテクタより前記プロー
    ブ部材の前記基端部へ前記X線カウントデータを
    伝達する前記装置は前記プローブ部材内に収納さ
    れた光パイプであることを特徴とするX線走査シ
    ステム。 4 特許請求の範囲第2項のX線走査システムに
    於て、前記X線管用の前記電子ビームデイフレク
    タ装置は、前記プローブ部材の交換による前記タ
    ーゲツト陽極プレートから前記X線デイテクタへ
    至る距離の変化に一致すべく、前記ターゲツト陽
    極プレートから前記ビームデイフレクタ装置まで
    の間隔を選択的に変化する装置を含んでいること
    を特徴とするX線走査システム。 5 特許請求の範囲第2項のX線走査システムに
    於て、前記ターゲツト陽極プレートから前記X線
    デイテクタへ向けて移動するX線の通路内にコリ
    メータ装置を受け且つこれを支持する解除可能な
    第二の取付装置が前記X線管に近接して設けられ
    ていることを特徴とするX線走査システム。 6 特許請求の範囲第5項のX線走査システムに
    於て、前記コリメータ装置は前記ターゲツト陽極
    プレートと前記X線デイテクタとの間に配置され
    ており且つ前記第二の取付け装置により解除可能
    に係合された第一の放射線コリメータを含んでお
    り、前記第一の放射線コリメータは少くとも一部
    は複数個の隔置された放射線伝達通路が前記X線
    デイテクタへ向けられた状態で前記通路がそれを
    貫通する放射線吸収性材料にて形成されており、
    又前記コリメータ装置は前記第一のコリメータが
    前記X線管より取外されて前記第一のプローブ部
    材とは異なつた前記ターゲツト陽極プレートから
    の距離の位置にX線デイテクタを配置する第二の
    プローブ部材に前記第一のプローブ部材が置換え
    られる時、前記第二の取付け装置内にて前記X線
    管上に係合可能である第二の放射線コリメータを
    含んでおり、前記第二のコリメータも放射線吸収
    性材料にて構成されており且つそれぞれ前記第二
    のX線デイテクタの位置へ向けられた複数個の隔
    置された放射線伝達通路を有していることを特徴
    とするX線走査システム。 7 特許請求の範囲第1項のX線走査システムに
    於て、前記電子ビームを前記X線管の前記ターゲ
    ツト陽極プレートの表面へ導く前記電子ビームデ
    イフレクタ装置は、前記表面上のラスター模様領
    域を横切つてそのX座標方向に繰り返し前記電子
    ビームを掃引し且つ前記X座標方向掃引の位置を
    前記表面上にて繰り返しY座標方向に変位するよ
    う構成されており、又X方向掃引周波数電気信号
    を発生するX方向掃引周波数信号発生器と、Y方
    向掃引周波数信号を発生するY方向掃引周波数信
    号発生器とを含んでおり、更に前記X方向掃引周
    波数信号発生器からの前記X方向掃引周波数信号
    及び前記Y方向掃引周波数信号発生器からの前記
    Y方向掃引周波数信号を前記X線管の前記電子ビ
    ームデイフレクタ装置へ伝達する回路装置を含ん
    でおり、前記回路装置は前記ターゲツト陽極プレ
    ートに於ける前記電子ビームの前記X方向の走査
    の速度を非線形化すべく前記X方向掃引周波数信
    号発生器と前記電子ビームデイフレクタ装置との
    間に接続された第一の関数発生器装置を含んでい
    ることを特徴とするX線走査システム。 8 特許請求の範囲第7項のX線走査システムに
    於て、前記第一の関数発生器装置は前記ターゲツ
    ト陽極プレートに於ける前記電子ビームの前記X
    座標方向の走査速度を非線形化することにより、
    被写体の前記X座標方向のX線走査速度を非線形
    化することを特徴とするX線走査システム。 9 特許請求の範囲第7項のX線走査システムに
    於て、前記ターゲツト陽極プレートに於ける前記
    電子ビームの前記Y座標方向の走査速度を非線形
    化することにより前記被写体の前記Y座標方向の
    X線走査速度を非線形化すべく、前記X方向及び
    Y方向掃引周波数信号発生器と前記電子ビームデ
    イフレクタ装置との間に接続された第二の関数発
    生器装置を含んでいることを特徴とするX線走査
    システム。 10 特許請求の範囲第7項のX線走査システム
    に於て、前記X線管の前記電子銃はそれに加えら
    れる制御グリツド電圧の変化に応答して電子ビー
    ムの電流を変化する制御グリツドを有しており、
    第三の関数発生器装置が前記X方向及びY方向掃
    引周波数信号発生器と前記制御グリツドとの間に
    接続されており、これにより前記ターゲツト陽極
    プレート上に於ける前記電子ビームのX方向及び
    Y方向への走査中、走査用ラスター内の或る予め
    定められた参照点から前記ターゲツト陽極プレー
    ト上の前記電子ビームの一時的な衝撃点までの距
    離の関数として前記制御グリツド電圧を変化する
    ようになつていることを特徴とするX線走査シス
    テム。
JP6716478A 1977-06-03 1978-06-02 Xxray scanning system Granted JPS5416994A (en)

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