JPS6240339B2 - - Google Patents
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- JPS6240339B2 JPS6240339B2 JP58139313A JP13931383A JPS6240339B2 JP S6240339 B2 JPS6240339 B2 JP S6240339B2 JP 58139313 A JP58139313 A JP 58139313A JP 13931383 A JP13931383 A JP 13931383A JP S6240339 B2 JPS6240339 B2 JP S6240339B2
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- JP
- Japan
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- vinyl aromatic
- distillation
- inhibitor
- polymerization
- divinylbenzene
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-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C7/00—Purification; Separation; Use of additives
- C07C7/20—Use of additives, e.g. for stabilisation
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- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Analytical Chemistry (AREA)
- Oil, Petroleum & Natural Gas (AREA)
- Water Supply & Treatment (AREA)
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
Description
本発明は、易重合性ビニル芳香族化合物の蒸留
方法に関するものであり、更に詳細にはスチレ
ン、置換スチレン、ジビニルベンゼン又はポリビ
ニルベンゼンを、重合禁止剤の存在下に蒸留する
方法に関する。 スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエ
ン及びジビニルベンゼン等のビニル芳香族化合物
は、容易に重合する傾向があり、特に高温に於て
その傾向は著るしい。斯かるビニル芳香族化合物
の商業生産に際しては、合格純度製品を得るため
の精製工程が普通必要である。斯かる精製用には
蒸留が通常の方法なので、斯かる芳香族化合物の
蒸留時の重合防止は非常に重要な主題である。ビ
ニル芳香族化合物の蒸留に関連して、各種の重合
禁止剤がこれまでに使用若しくは提案されてい
る。 米国特許第3476656号は、硫黄回収装置を有す
る蒸留系を用いて、硫黄禁止スチレンを精製する
方法を記載している。 米国特許第3520943号は、オレフイン単量体か
らのスチレン−ブタジエン共重合物等合成ゴムの
調製時に、ポプコーン重合物の形成を禁止する方
法を記載しており、該法は単量体を下記構造式の
ヒドロキシベンゼン3級アミンオキシド化合物の
禁止量と接触させることからなる。 但し式中、Rは1乃至8個の炭素原子を有する
アルキル基、塩素、フツ素、臭素及びNO2からな
る群から選択される。;mは0又は1である。;
R′は水素、1乃至5個の炭素原子を有するアル
キル基及びベンジル基からなる群から選択され
る。;xは0又は1である。;R2及びR3は、1
乃至5個の炭素原子を有するアルキル基、1乃至
5個の炭素原子を有するβ−ヒドロキシアルキル
ラジカル及びR2とR3が一緒に単一基を形成する
際のオキシジエチレンからなる群から選択され
る。;nは1又は2であり、且つyは0又は1で
ある。 米国特許第3526673号は、オレフイン単量体か
ら合成ゴムを調製する方法に於いて、ポプコーン
重合物の形成を禁止する方法を記載しており、該
法は単量体を下記構造式の3級アミノジアルキル
フエノール化合物の禁止量と接触させることから
なる。 但し上式中、R1及びR2は1乃至8個の炭素原
子を有するアルキル基であり、R3及びR4は1乃
至5個の炭素原子を有するアルキル基、1乃至5
個の炭素原子を有するβ−ヒドロキシ−アルキル
基からなる群から選択され、窒素原子と結合した
R3とR4はモルホリン基を形成する。 米国特許第3527822号は、ジビニルベンゼンの
重合禁止方法を記載しており、該法は5−メチル
−1−ニトロソ−2−イソプロピルフエノール、
1−ニトロソ−2−ナフトール、2−ニトロソ−
1−ナフトール、及び5−メトキシ−2−ニトロ
ソフエノールからなる群から選択される禁止剤化
合物の有効少量をジビニルベンゼンに混合するこ
とからなる。 米国特許第3632564号は、合成ゴムの調製に際
し、共役ジオレフイン含有単量体系からの単量体
回収系で、ポプコーン重合物の形成を遅延させる
方法を記載しており、該法は前記単量体を下記構
造式の化合物の禁止量と接触させることからな
る。 但し上式中、R1は低級アルキル、ヒドロキシ
置換低級アルキル、又は下記構造の基である。 R2は水素又は低級アルキル、R3は3級アルキ
ル基、Xは水素、ハロゲン、ニトロ基、又は低級
アルキルである。但しR1中の炭素原子の合計数
は少くとも4である。 米国特許第3816265号は、エチレン性不飽和置
換基を有する易重合性芳香族炭化水素化合物の蒸
留方法を記載しており、該法は重合禁止剤として
N−ニトロソジフエニルアミンの存在下且つ酸素
及び硫黄の非存在蒸留条件に斯かる化合物を置く
ことからなる。 米国特許第3933599号は、易重合性ビニル芳香
族化合物の蒸留方法を記載しており、該法は重合
禁止剤として塩化ニトロシル(NOCl)の存在
下、且つ酸素の実質的非存在の蒸留条件に斯かる
化合物を置くことからなる。 米国特許第3959395号は、スチレンの蒸留−精
製に易重合禁止剤として用いたジニトロフエール
の回収及び再使用の方法を記載している。 米国特許第3964978号は、重合禁止剤として使
用するNO2の存在下に易重合性ビニル芳香族化合
物を蒸留する方法を記載している。 米国特許第3964979号は、禁止剤として使用す
る一酸化窒素(NO)の存在下に、易重合性ビニ
ル芳香族化合物を蒸留する方法を記載している。 米国特許第3986937号は、重合禁止剤として使
用されるN2O3の存在下に、易重合性ビニル芳香
族化合物を蒸留する方法を記載している。 米国特許第3988212号は、N−ニトロソジフエ
ニルアミンとジニトロ−o−クレゾールの混合物
の存在下に、易重合性ビニル芳香族化合物を蒸留
する方法を記載している。 米国特許第3993547号は、アルフア、ガンマ−
ビス−ジフエニレン−ベータ−フエニルアリルか
らなる重合禁止剤の存在下に、易重合性ビニル芳
香族化合物を蒸留する方法を記載している。 米国特許第4021476号は、約4−18個の炭素原
子を有するp−アルキルフエノールを重合禁止剤
として使用する、蒸留にて粗酢酸ビニルを精製す
る方法を記載している。 米国特許第4003800号及び同第4040911号は、下
記構造式のキノンアルカイド(alkide)の使用に
より、真空蒸留時のスチレンの重合を禁止する方
法を記載している。 但し前式中、R1、R2及びR3は水素、炭素原子
数1乃至8の直鎖又は側鎖アルキル部分、フエニ
ル及び炭素原子数9までのアルキル置換フエニル
部分、炭素原子数3乃至5の環状炭化水素部分か
らなる群から選択される類似若しくは相異なる基
であり、R4及びR5は水素、炭素原子数1乃至18
の直鎖又は側鎖アルキル部分、フエニル及び炭素
原子数9までのアルキル置換フエニル部分、及び
炭素原子数3乃至5の環状炭化水素部分からなる
群から選択される類似もしくは相異なる基であ
る。 米国特許第4033829号は、禁止剤として使用し
たジニトロフエノールを、スチレン釜残から回収
し再使用することを特徴とする、蒸留時のスチレ
ン重合を禁止する方法を記載している。 米国特許第4040912号は、重合禁止剤として使
用される一酸化窒素とスチレンの付加化合物の存
在下に、易重合性ビニル化合物を蒸留する方法を
記載している。 米国特許第4050993号は、酸素及び硫黄を排除
した系で重合禁止剤のN・N−ニトロソ−メチル
アニリンの存在下に、エチレン性不飽和置換基を
有する易重合性芳香族炭化水素の蒸留方法を記載
している。 米国特許第4061545号は、スチレン、置換スチ
レン、ジビニルベンゼン及びそれらの混合物から
なる群から選択される易重合性ビニル芳香族化合
物の蒸留につき記載しており、該法は禁止系とし
てのフエノチアジンとフエノール性化合物の組合
せの有効量、並びに酸素の存在下に、前記化合物
を蒸留条件に置くことからなる。 米国特許第4086147号は、m−ニトロ−p−ク
レゾールを禁止剤として使用する、易重合性ビニ
ル芳香族化合物の蒸留時の重合を禁止する方法を
記載している。 米国特許第4132601号は、3−ニトロ−2・5
−クレソチン酸又は3−ニトロ−2・5−クレソ
トアルデヒドからなる群から選択される重合禁止
剤の有効量の存在下に、易重合性ビニル芳香族化
合物を蒸留する方法を記載している。 米国特許第4105506号は、重合禁止剤の2・6
−ジニトロ−p−クレゾールの存在下に、易重合
性ビニル芳香族化合物を蒸留する方法を記載して
いる。 米国特許第4132602号は、2−ハロ−6−ニト
ロ−p−クレゾールの存在下に、易重合性ビニル
芳香族化合物を蒸留する方法を記載している。 米国特許第4132603号は、重合禁止剤として使
用される4−ハロ−3・5−ジニトロトルエンの
存在下に、易重合性ビニル芳香族化合物を蒸留す
る方法を記載している。 米国特許第4177110号は、易重合性ビニル芳香
族化合物の蒸留に、フエノチアジンと3級ブチル
カテコールの組合せを使用する方法を記載してい
る。 米国特許第4182658号は、蒸留時の緊急条件下
での易重合性ビニル芳香族化合物の重合を禁止す
るために、2・6−ジニトロ−p−クレゾール又
はm−ニトロ−p−クレゾールを使用する方法を
記載している。 米国特許第4237326号は、2−メチルベンゾキ
ノン−4−オキシム、2・3・5−トリメチルベ
ンゾキノン−4−オキシム又はそれらの混合物か
ら選択される禁止剤で、スチレンの重合を禁止す
る方法を記載している。 米国特許第4252615号は、2・6−ジニトロ−
p−クレゾールを用いる易重合性ビニル芳香族化
合物の蒸留方法を記載している。 ドイツ国公開特許第2148185号は、脂肪族、芳
香族及び複素環式化合物を含有する重合可能なビ
ニル基用の重合禁止剤を記載しており、該禁止剤
は、(A)一般式 (Rは炭素原子数1−4のアルキル基、nは1、
2又は3、mは1又は2である。)のチオビスフ
エノールと(B)一般式 (R′は炭素原子数1−4のアルキル基である。)
のp−アルコキシフエノールとの混合物である。 英国特許出願GB2056481Aは、ニトロソフエノ
ールを、重合禁止剤として(A)各々液体状態にあり
且つ100℃以下の沸点を有するアルコール、ケト
ン及びアルデヒドから選択される少くとも1種の
溶剤、又は(B)溶剤(A)と芳香族化合物との混合物か
らなる溶剤中の溶液の形態にて供給するスチレン
の蒸留方法を記載している。 ソビエト連邦特許第679589号は、0.05−1重量
%の2・4−ジニトロ−1−ナフトールをスチレ
ンに添加するスチレンの熱重合の禁止方法を記載
している。 重合禁止剤は、強力な禁止作用のみならずその
他の実用的諸利点をも有することが重要である。
例えば、禁止剤が蒸留釜残の廃棄に際して環境問
題の原因とならぬこと及び精製した製品を汚染し
ないことが非常に望ましい。禁止剤が有毒である
か、ビニル芳香族化合物の最終用途に望ましから
ぬ影響を与える場合には、精製製品中に持込まれ
る禁止剤の量は非常に低レベルでなければならな
い。これは、重合禁止剤が蒸留温度で適当な蒸気
圧と熱安定性を有すべきことを意味する。 斯くて、本発明の一目的は、蒸留条件下、特に
真空蒸留条件で易重合性ビニル芳香族単量体の重
合防止に有効であり、且つ、熱安定性が大で蒸留
物に持ち込まれる傾向が少ない新規な重合禁止剤
を提供することである。本発明の他の目的は、蒸
留釜残の廃棄に際し環境問題を惹起せぬビニル芳
香族単量体用の新規重合禁止剤を提供することで
ある。 本発明のその他の目的、特徴及び利点は、以下
の本発明の説明から明らかとなるであろう。 スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエ
ン及びジビニルトルエン等の易重合性ビニル芳香
族化合物の精製は、重合禁止剤として使用される
2・2−ビス(3・5−ジニトロ−4−ヒドロキ
シ−フエニル)プロパンの存在下に、該化合物を
真空蒸留条件に置くことにより行なわれる。本発
明は、特にジビニルベンゼンの蒸留に有用であ
る。 本発明は、易重合性ビニル芳香族単量体の真空
蒸留方法を提供するものである。 本明細書並びに特許請求の範囲にて使用する
「易重合性」なる用語は、常圧下の還流温度で該
化合物が熱重合する速度が、環流6時間後に純単
量体100グラムから少くとも1グラムの重合物が
生成する速度となることを意味する。 ここで使用する「ビニル芳香族単量体」なる用
語は、少くとも1個のビニル基を有する芳香族単
量体を意味するものである。「易重合性ビニル芳
香族単量体」の例には、スチレン、α−メチルス
チレン、ビニルトルエン及びジビニルベンゼンが
包含される。 本発明は、重合禁止剤として2・2−ビス
(3・5−ジニトロ−4−ヒドロキシフエニル)
プロパンを使用する。便宜上、本化合物をテトラ
ニトロビスフエノールAとも称する。前記の化合
物の合成方法は、ストロガノフ(Stroganov)他
のZh.Org.Khim.1973、918)、1713−17及びスミ
ルノフ(Smirnov)及びストロガノフのソビエト
連邦特許第237860号(1969年)に記載されてい
る。2・2−ビス(4−ヒドロキシフエニル)プ
ロパンを、ジクロルエタン等の適当な溶剤中で濃
硝酸(例えば70%HNO3)でニトロ化し、主とし
て2・2−ビス(4−ヒドロキシ−3−ニトロ−
フエニル)プロパンにする。この工程の代表的反
応条件は、20−30℃、2時間である。生成物を単
離せずに、硫酸と硝酸の混合物(例えばH2SO442
%、HNO350%、H2O8%)を反応混合物に添加
し、ニトロ化を継続してテトラニトロビスフエノ
ールAとする。第2工程の代表的反応条件は40
℃、2時間である。所望生成物は常法により単離
される。 禁止剤テトラニトロビスフエノールAは、禁止
剤を蒸留系に隅なく効率的に分布させる適当な方
法で蒸留系に導入される。一好適導入方式は、禁
止剤を粗原料流に単純に添加することである。重
合禁止剤は連続的若しくは断続的に系に添加され
る。しかしながら、禁止剤濃度を更に良好に調節
するためには、禁止剤を連続的に添加することが
一般に好ましい。 ビニル芳香族の重合を禁止するために本発明で
使用される重合禁止剤の量は、蒸留すべき化合物
の種類、供給原料流組成、所望の禁止の程度、蒸
留条件例えば温度、圧力、還流比、滞留時間、蒸
留装置の設計等を含む多数に因子に依り広範囲に
変化する。云うまでもないが、ビニル芳香族化合
物は、ものが違えば熱重合の傾向も異なり、一般
的に云えば、禁止剤を多量使用するほど重合禁止
効果は大である。しかしながら、禁止剤の過剰使
用は回避せねばならない。禁止剤の費用増並びに
蒸留生成物の汚染の危険が増大すること等種々の
理由のためである。スチレンの真空蒸留の場合の
禁止剤濃度の代表的好適範囲は、粗供給原料流の
量に対して30−3000重量ppmであり、更に好適
な範囲は100−2000ppmである。ジビニルベンゼ
ンの真空蒸留の場合の代表的好適濃度範囲は100
−10000ppmであり、更に好適な範囲は500−
5000ppmである。 本発明は、スチレン、α−メチルスチレン、ビ
ニルトルエン及びジビニルベンゼン等の易重合性
各種ビニル芳香族化合物の真空蒸留に一般に有用
であるが、特にジビニルベンゼンの真空蒸留に有
用である。 ジビニルベンゼンは商業的には一般に、ジエチ
ルベンゼン異性体混合物の触媒的脱水素により製
造される。斯かるジエチルベンゼン異性体の混合
物は、通常、ベンゼンのフリーデル−クラフツエ
チル化によるエチルベンゼン製造法の副生物とし
て製造される。ジエチルベンゼンの脱水素から得
られる生成物は、一般にジビニルベンゼン、エチ
ルビニルベンゼン、未反応ジエチルベンゼン、少
量のナフタレン及び若干の不純物の混合物を含有
する。従つて、ジビニルベンゼン蒸留系の代表的
供給原料流は、低沸点物質(エチレン、エチルベ
ンゼン等)、ジエチルベンゼン、エチルビニルベ
ンゼン及びジビニルベンゼンからなる。 ジエチルベンゼンの1・3−異性体、エチルベ
ンゼン及びジビニルベンゼンは、普通、蒸留原料
流中の優勢異性体であるが、沸点は夫々181℃、
191.5℃及び199.5℃である。その他の異性体も類
似の沸点を有する。斯かる粗原料流からジビニル
ベンゼンを精製するためには、代表的には4塔か
らなる直列塔列が使用される、第1塔は塔頂から
低沸点物質を除去し、第2塔は塔頂からジエチル
ベンゼンとエチルビニルベンゼンの一部を除去
し、第3塔はその塔頂からエチルビニルベンゼン
を除去し、第4塔はその塔頂から所望生成物のジ
ビニルベンゼンを取り出す。純ジビニルベンゼン
は非常に重合し易いので、ジビニルベンゼンの商
業品は普通ジビニルベンゼンとエチルベンゼンの
混合品として製造され、その代表的ジビニルベン
ゼン濃度は約55%である。 ジビニルベンゼンの真空蒸留時の再沸器の温度
は、再沸器圧力を約30mmHg乃至40mmHgに調節す
ることにより、65.6℃(150〓)乃至約126.7℃
(260〓)に維持することが好ましい。 重合禁止剤は、高沸点残渣の成分として蒸留系
から出る。斯かる残渣の廃棄は、燃焼により簡単
に達成できる。このような残渣の燃焼による廃棄
は、重大な環境問題を引起すことはない。このこ
とは、硫黄又はその他成分と組合せた硫黄を重合
禁止剤として用いる方法にくらべてはつきりした
利点であり、硫黄を用いる方法では更なる使用の
価値がない重質塔底物が形成され、廃棄を要する
汚染物質となる。 本発明に使用するテトラニトロビスフエノール
Aは、ビニル芳香族化合物の真空蒸留に用いられ
る従来の重合禁止剤、例えば背景技術の説明の節
に前記したような禁止剤の大部分よりも低い沸点
を有する。テトラニトロビスフエノールAは同時
に、従来の重合禁止剤で普通に使用される濃度水
準で有効な易重合性ビニル芳香族化合物用の重合
禁止剤である。斯くて本発明は、蒸留生成物中へ
の禁止剤の搬入の危険を減少させ、同時に該物質
の熱重合を所望の程度まで禁止する。商業的に
は、これは、特に化学製品の安全及び健康危険に
関してますます厳しくなりつつある政府規制の最
近の傾向に照して、非常に重要な利点である。 以下の実施例は本発明を説明する目的のために
のみ提供するものである。 実施例 1 スチレンの熱重合の禁止効果に関し、テトラニ
トロビスフエノールA、ジニトロビスフエノール
A及びジニトロ2級ブチルフエノールの試験を行
なつた。各実験共、フラスコに精製スチレン単量
体350mlを配置し、スチレンに対し275重量ppm
の禁止剤を添加した。フラスコの内容物を100℃
に加熱し、その温度に維持した、生成重合物の量
を測定するため、100℃加熱し2、4及び6時間
後に試料50mlをフラスコから採取した。液状試料
の重合物含量は、各液状試料をメタノール500ml
に注いで沈澱物を捕集し、乾燥後に秤量すること
により測定した。この値から、各加熱期後の重合
物生成率を計算した。3物質に対する重合物生成
の結果は次の通りであつた。
方法に関するものであり、更に詳細にはスチレ
ン、置換スチレン、ジビニルベンゼン又はポリビ
ニルベンゼンを、重合禁止剤の存在下に蒸留する
方法に関する。 スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエ
ン及びジビニルベンゼン等のビニル芳香族化合物
は、容易に重合する傾向があり、特に高温に於て
その傾向は著るしい。斯かるビニル芳香族化合物
の商業生産に際しては、合格純度製品を得るため
の精製工程が普通必要である。斯かる精製用には
蒸留が通常の方法なので、斯かる芳香族化合物の
蒸留時の重合防止は非常に重要な主題である。ビ
ニル芳香族化合物の蒸留に関連して、各種の重合
禁止剤がこれまでに使用若しくは提案されてい
る。 米国特許第3476656号は、硫黄回収装置を有す
る蒸留系を用いて、硫黄禁止スチレンを精製する
方法を記載している。 米国特許第3520943号は、オレフイン単量体か
らのスチレン−ブタジエン共重合物等合成ゴムの
調製時に、ポプコーン重合物の形成を禁止する方
法を記載しており、該法は単量体を下記構造式の
ヒドロキシベンゼン3級アミンオキシド化合物の
禁止量と接触させることからなる。 但し式中、Rは1乃至8個の炭素原子を有する
アルキル基、塩素、フツ素、臭素及びNO2からな
る群から選択される。;mは0又は1である。;
R′は水素、1乃至5個の炭素原子を有するアル
キル基及びベンジル基からなる群から選択され
る。;xは0又は1である。;R2及びR3は、1
乃至5個の炭素原子を有するアルキル基、1乃至
5個の炭素原子を有するβ−ヒドロキシアルキル
ラジカル及びR2とR3が一緒に単一基を形成する
際のオキシジエチレンからなる群から選択され
る。;nは1又は2であり、且つyは0又は1で
ある。 米国特許第3526673号は、オレフイン単量体か
ら合成ゴムを調製する方法に於いて、ポプコーン
重合物の形成を禁止する方法を記載しており、該
法は単量体を下記構造式の3級アミノジアルキル
フエノール化合物の禁止量と接触させることから
なる。 但し上式中、R1及びR2は1乃至8個の炭素原
子を有するアルキル基であり、R3及びR4は1乃
至5個の炭素原子を有するアルキル基、1乃至5
個の炭素原子を有するβ−ヒドロキシ−アルキル
基からなる群から選択され、窒素原子と結合した
R3とR4はモルホリン基を形成する。 米国特許第3527822号は、ジビニルベンゼンの
重合禁止方法を記載しており、該法は5−メチル
−1−ニトロソ−2−イソプロピルフエノール、
1−ニトロソ−2−ナフトール、2−ニトロソ−
1−ナフトール、及び5−メトキシ−2−ニトロ
ソフエノールからなる群から選択される禁止剤化
合物の有効少量をジビニルベンゼンに混合するこ
とからなる。 米国特許第3632564号は、合成ゴムの調製に際
し、共役ジオレフイン含有単量体系からの単量体
回収系で、ポプコーン重合物の形成を遅延させる
方法を記載しており、該法は前記単量体を下記構
造式の化合物の禁止量と接触させることからな
る。 但し上式中、R1は低級アルキル、ヒドロキシ
置換低級アルキル、又は下記構造の基である。 R2は水素又は低級アルキル、R3は3級アルキ
ル基、Xは水素、ハロゲン、ニトロ基、又は低級
アルキルである。但しR1中の炭素原子の合計数
は少くとも4である。 米国特許第3816265号は、エチレン性不飽和置
換基を有する易重合性芳香族炭化水素化合物の蒸
留方法を記載しており、該法は重合禁止剤として
N−ニトロソジフエニルアミンの存在下且つ酸素
及び硫黄の非存在蒸留条件に斯かる化合物を置く
ことからなる。 米国特許第3933599号は、易重合性ビニル芳香
族化合物の蒸留方法を記載しており、該法は重合
禁止剤として塩化ニトロシル(NOCl)の存在
下、且つ酸素の実質的非存在の蒸留条件に斯かる
化合物を置くことからなる。 米国特許第3959395号は、スチレンの蒸留−精
製に易重合禁止剤として用いたジニトロフエール
の回収及び再使用の方法を記載している。 米国特許第3964978号は、重合禁止剤として使
用するNO2の存在下に易重合性ビニル芳香族化合
物を蒸留する方法を記載している。 米国特許第3964979号は、禁止剤として使用す
る一酸化窒素(NO)の存在下に、易重合性ビニ
ル芳香族化合物を蒸留する方法を記載している。 米国特許第3986937号は、重合禁止剤として使
用されるN2O3の存在下に、易重合性ビニル芳香
族化合物を蒸留する方法を記載している。 米国特許第3988212号は、N−ニトロソジフエ
ニルアミンとジニトロ−o−クレゾールの混合物
の存在下に、易重合性ビニル芳香族化合物を蒸留
する方法を記載している。 米国特許第3993547号は、アルフア、ガンマ−
ビス−ジフエニレン−ベータ−フエニルアリルか
らなる重合禁止剤の存在下に、易重合性ビニル芳
香族化合物を蒸留する方法を記載している。 米国特許第4021476号は、約4−18個の炭素原
子を有するp−アルキルフエノールを重合禁止剤
として使用する、蒸留にて粗酢酸ビニルを精製す
る方法を記載している。 米国特許第4003800号及び同第4040911号は、下
記構造式のキノンアルカイド(alkide)の使用に
より、真空蒸留時のスチレンの重合を禁止する方
法を記載している。 但し前式中、R1、R2及びR3は水素、炭素原子
数1乃至8の直鎖又は側鎖アルキル部分、フエニ
ル及び炭素原子数9までのアルキル置換フエニル
部分、炭素原子数3乃至5の環状炭化水素部分か
らなる群から選択される類似若しくは相異なる基
であり、R4及びR5は水素、炭素原子数1乃至18
の直鎖又は側鎖アルキル部分、フエニル及び炭素
原子数9までのアルキル置換フエニル部分、及び
炭素原子数3乃至5の環状炭化水素部分からなる
群から選択される類似もしくは相異なる基であ
る。 米国特許第4033829号は、禁止剤として使用し
たジニトロフエノールを、スチレン釜残から回収
し再使用することを特徴とする、蒸留時のスチレ
ン重合を禁止する方法を記載している。 米国特許第4040912号は、重合禁止剤として使
用される一酸化窒素とスチレンの付加化合物の存
在下に、易重合性ビニル化合物を蒸留する方法を
記載している。 米国特許第4050993号は、酸素及び硫黄を排除
した系で重合禁止剤のN・N−ニトロソ−メチル
アニリンの存在下に、エチレン性不飽和置換基を
有する易重合性芳香族炭化水素の蒸留方法を記載
している。 米国特許第4061545号は、スチレン、置換スチ
レン、ジビニルベンゼン及びそれらの混合物から
なる群から選択される易重合性ビニル芳香族化合
物の蒸留につき記載しており、該法は禁止系とし
てのフエノチアジンとフエノール性化合物の組合
せの有効量、並びに酸素の存在下に、前記化合物
を蒸留条件に置くことからなる。 米国特許第4086147号は、m−ニトロ−p−ク
レゾールを禁止剤として使用する、易重合性ビニ
ル芳香族化合物の蒸留時の重合を禁止する方法を
記載している。 米国特許第4132601号は、3−ニトロ−2・5
−クレソチン酸又は3−ニトロ−2・5−クレソ
トアルデヒドからなる群から選択される重合禁止
剤の有効量の存在下に、易重合性ビニル芳香族化
合物を蒸留する方法を記載している。 米国特許第4105506号は、重合禁止剤の2・6
−ジニトロ−p−クレゾールの存在下に、易重合
性ビニル芳香族化合物を蒸留する方法を記載して
いる。 米国特許第4132602号は、2−ハロ−6−ニト
ロ−p−クレゾールの存在下に、易重合性ビニル
芳香族化合物を蒸留する方法を記載している。 米国特許第4132603号は、重合禁止剤として使
用される4−ハロ−3・5−ジニトロトルエンの
存在下に、易重合性ビニル芳香族化合物を蒸留す
る方法を記載している。 米国特許第4177110号は、易重合性ビニル芳香
族化合物の蒸留に、フエノチアジンと3級ブチル
カテコールの組合せを使用する方法を記載してい
る。 米国特許第4182658号は、蒸留時の緊急条件下
での易重合性ビニル芳香族化合物の重合を禁止す
るために、2・6−ジニトロ−p−クレゾール又
はm−ニトロ−p−クレゾールを使用する方法を
記載している。 米国特許第4237326号は、2−メチルベンゾキ
ノン−4−オキシム、2・3・5−トリメチルベ
ンゾキノン−4−オキシム又はそれらの混合物か
ら選択される禁止剤で、スチレンの重合を禁止す
る方法を記載している。 米国特許第4252615号は、2・6−ジニトロ−
p−クレゾールを用いる易重合性ビニル芳香族化
合物の蒸留方法を記載している。 ドイツ国公開特許第2148185号は、脂肪族、芳
香族及び複素環式化合物を含有する重合可能なビ
ニル基用の重合禁止剤を記載しており、該禁止剤
は、(A)一般式 (Rは炭素原子数1−4のアルキル基、nは1、
2又は3、mは1又は2である。)のチオビスフ
エノールと(B)一般式 (R′は炭素原子数1−4のアルキル基である。)
のp−アルコキシフエノールとの混合物である。 英国特許出願GB2056481Aは、ニトロソフエノ
ールを、重合禁止剤として(A)各々液体状態にあり
且つ100℃以下の沸点を有するアルコール、ケト
ン及びアルデヒドから選択される少くとも1種の
溶剤、又は(B)溶剤(A)と芳香族化合物との混合物か
らなる溶剤中の溶液の形態にて供給するスチレン
の蒸留方法を記載している。 ソビエト連邦特許第679589号は、0.05−1重量
%の2・4−ジニトロ−1−ナフトールをスチレ
ンに添加するスチレンの熱重合の禁止方法を記載
している。 重合禁止剤は、強力な禁止作用のみならずその
他の実用的諸利点をも有することが重要である。
例えば、禁止剤が蒸留釜残の廃棄に際して環境問
題の原因とならぬこと及び精製した製品を汚染し
ないことが非常に望ましい。禁止剤が有毒である
か、ビニル芳香族化合物の最終用途に望ましから
ぬ影響を与える場合には、精製製品中に持込まれ
る禁止剤の量は非常に低レベルでなければならな
い。これは、重合禁止剤が蒸留温度で適当な蒸気
圧と熱安定性を有すべきことを意味する。 斯くて、本発明の一目的は、蒸留条件下、特に
真空蒸留条件で易重合性ビニル芳香族単量体の重
合防止に有効であり、且つ、熱安定性が大で蒸留
物に持ち込まれる傾向が少ない新規な重合禁止剤
を提供することである。本発明の他の目的は、蒸
留釜残の廃棄に際し環境問題を惹起せぬビニル芳
香族単量体用の新規重合禁止剤を提供することで
ある。 本発明のその他の目的、特徴及び利点は、以下
の本発明の説明から明らかとなるであろう。 スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエ
ン及びジビニルトルエン等の易重合性ビニル芳香
族化合物の精製は、重合禁止剤として使用される
2・2−ビス(3・5−ジニトロ−4−ヒドロキ
シ−フエニル)プロパンの存在下に、該化合物を
真空蒸留条件に置くことにより行なわれる。本発
明は、特にジビニルベンゼンの蒸留に有用であ
る。 本発明は、易重合性ビニル芳香族単量体の真空
蒸留方法を提供するものである。 本明細書並びに特許請求の範囲にて使用する
「易重合性」なる用語は、常圧下の還流温度で該
化合物が熱重合する速度が、環流6時間後に純単
量体100グラムから少くとも1グラムの重合物が
生成する速度となることを意味する。 ここで使用する「ビニル芳香族単量体」なる用
語は、少くとも1個のビニル基を有する芳香族単
量体を意味するものである。「易重合性ビニル芳
香族単量体」の例には、スチレン、α−メチルス
チレン、ビニルトルエン及びジビニルベンゼンが
包含される。 本発明は、重合禁止剤として2・2−ビス
(3・5−ジニトロ−4−ヒドロキシフエニル)
プロパンを使用する。便宜上、本化合物をテトラ
ニトロビスフエノールAとも称する。前記の化合
物の合成方法は、ストロガノフ(Stroganov)他
のZh.Org.Khim.1973、918)、1713−17及びスミ
ルノフ(Smirnov)及びストロガノフのソビエト
連邦特許第237860号(1969年)に記載されてい
る。2・2−ビス(4−ヒドロキシフエニル)プ
ロパンを、ジクロルエタン等の適当な溶剤中で濃
硝酸(例えば70%HNO3)でニトロ化し、主とし
て2・2−ビス(4−ヒドロキシ−3−ニトロ−
フエニル)プロパンにする。この工程の代表的反
応条件は、20−30℃、2時間である。生成物を単
離せずに、硫酸と硝酸の混合物(例えばH2SO442
%、HNO350%、H2O8%)を反応混合物に添加
し、ニトロ化を継続してテトラニトロビスフエノ
ールAとする。第2工程の代表的反応条件は40
℃、2時間である。所望生成物は常法により単離
される。 禁止剤テトラニトロビスフエノールAは、禁止
剤を蒸留系に隅なく効率的に分布させる適当な方
法で蒸留系に導入される。一好適導入方式は、禁
止剤を粗原料流に単純に添加することである。重
合禁止剤は連続的若しくは断続的に系に添加され
る。しかしながら、禁止剤濃度を更に良好に調節
するためには、禁止剤を連続的に添加することが
一般に好ましい。 ビニル芳香族の重合を禁止するために本発明で
使用される重合禁止剤の量は、蒸留すべき化合物
の種類、供給原料流組成、所望の禁止の程度、蒸
留条件例えば温度、圧力、還流比、滞留時間、蒸
留装置の設計等を含む多数に因子に依り広範囲に
変化する。云うまでもないが、ビニル芳香族化合
物は、ものが違えば熱重合の傾向も異なり、一般
的に云えば、禁止剤を多量使用するほど重合禁止
効果は大である。しかしながら、禁止剤の過剰使
用は回避せねばならない。禁止剤の費用増並びに
蒸留生成物の汚染の危険が増大すること等種々の
理由のためである。スチレンの真空蒸留の場合の
禁止剤濃度の代表的好適範囲は、粗供給原料流の
量に対して30−3000重量ppmであり、更に好適
な範囲は100−2000ppmである。ジビニルベンゼ
ンの真空蒸留の場合の代表的好適濃度範囲は100
−10000ppmであり、更に好適な範囲は500−
5000ppmである。 本発明は、スチレン、α−メチルスチレン、ビ
ニルトルエン及びジビニルベンゼン等の易重合性
各種ビニル芳香族化合物の真空蒸留に一般に有用
であるが、特にジビニルベンゼンの真空蒸留に有
用である。 ジビニルベンゼンは商業的には一般に、ジエチ
ルベンゼン異性体混合物の触媒的脱水素により製
造される。斯かるジエチルベンゼン異性体の混合
物は、通常、ベンゼンのフリーデル−クラフツエ
チル化によるエチルベンゼン製造法の副生物とし
て製造される。ジエチルベンゼンの脱水素から得
られる生成物は、一般にジビニルベンゼン、エチ
ルビニルベンゼン、未反応ジエチルベンゼン、少
量のナフタレン及び若干の不純物の混合物を含有
する。従つて、ジビニルベンゼン蒸留系の代表的
供給原料流は、低沸点物質(エチレン、エチルベ
ンゼン等)、ジエチルベンゼン、エチルビニルベ
ンゼン及びジビニルベンゼンからなる。 ジエチルベンゼンの1・3−異性体、エチルベ
ンゼン及びジビニルベンゼンは、普通、蒸留原料
流中の優勢異性体であるが、沸点は夫々181℃、
191.5℃及び199.5℃である。その他の異性体も類
似の沸点を有する。斯かる粗原料流からジビニル
ベンゼンを精製するためには、代表的には4塔か
らなる直列塔列が使用される、第1塔は塔頂から
低沸点物質を除去し、第2塔は塔頂からジエチル
ベンゼンとエチルビニルベンゼンの一部を除去
し、第3塔はその塔頂からエチルビニルベンゼン
を除去し、第4塔はその塔頂から所望生成物のジ
ビニルベンゼンを取り出す。純ジビニルベンゼン
は非常に重合し易いので、ジビニルベンゼンの商
業品は普通ジビニルベンゼンとエチルベンゼンの
混合品として製造され、その代表的ジビニルベン
ゼン濃度は約55%である。 ジビニルベンゼンの真空蒸留時の再沸器の温度
は、再沸器圧力を約30mmHg乃至40mmHgに調節す
ることにより、65.6℃(150〓)乃至約126.7℃
(260〓)に維持することが好ましい。 重合禁止剤は、高沸点残渣の成分として蒸留系
から出る。斯かる残渣の廃棄は、燃焼により簡単
に達成できる。このような残渣の燃焼による廃棄
は、重大な環境問題を引起すことはない。このこ
とは、硫黄又はその他成分と組合せた硫黄を重合
禁止剤として用いる方法にくらべてはつきりした
利点であり、硫黄を用いる方法では更なる使用の
価値がない重質塔底物が形成され、廃棄を要する
汚染物質となる。 本発明に使用するテトラニトロビスフエノール
Aは、ビニル芳香族化合物の真空蒸留に用いられ
る従来の重合禁止剤、例えば背景技術の説明の節
に前記したような禁止剤の大部分よりも低い沸点
を有する。テトラニトロビスフエノールAは同時
に、従来の重合禁止剤で普通に使用される濃度水
準で有効な易重合性ビニル芳香族化合物用の重合
禁止剤である。斯くて本発明は、蒸留生成物中へ
の禁止剤の搬入の危険を減少させ、同時に該物質
の熱重合を所望の程度まで禁止する。商業的に
は、これは、特に化学製品の安全及び健康危険に
関してますます厳しくなりつつある政府規制の最
近の傾向に照して、非常に重要な利点である。 以下の実施例は本発明を説明する目的のために
のみ提供するものである。 実施例 1 スチレンの熱重合の禁止効果に関し、テトラニ
トロビスフエノールA、ジニトロビスフエノール
A及びジニトロ2級ブチルフエノールの試験を行
なつた。各実験共、フラスコに精製スチレン単量
体350mlを配置し、スチレンに対し275重量ppm
の禁止剤を添加した。フラスコの内容物を100℃
に加熱し、その温度に維持した、生成重合物の量
を測定するため、100℃加熱し2、4及び6時間
後に試料50mlをフラスコから採取した。液状試料
の重合物含量は、各液状試料をメタノール500ml
に注いで沈澱物を捕集し、乾燥後に秤量すること
により測定した。この値から、各加熱期後の重合
物生成率を計算した。3物質に対する重合物生成
の結果は次の通りであつた。
【表】
実施例 2
テトラニトロビスフエノールA、ジニトロ2級
ブチルフエノール及びジニトロビスフエノールA
を重合禁止剤として用いるジビニルベンゼンの蒸
留試験を行ない、これらの化合物の搬入傾向を評
価した。実験には、粗ジビニルベンゼン供給原料
流の商業規模蒸留から得られた約75%のジビニル
ベンゼン(残りは主にエチルベンゼン)を含有す
るジビニルベンゼン組成物を使用した。本実験で
は、有孔ステンレス鋼制の段数調節可能な蒸留ト
レーを塔内に有するパイロツトプラント規模の蒸
留装置を使用した。各禁止剤に対し、蒸留塔内の
配置トレー数を変更する一連の実験を行なつた。
供給原料液中の禁止剤組成は、テトラニトロビス
フエノールA、ジニトロ2級ブチルフエノール、
及びジニトロビスフエノールの使用実験に関し、
夫々3000、4000及び5000重量ppmであつた。こ
れらの濃度は、この三連の実験中、禁止効果を比
較的良好に維持すべく選択した。蒸留塔頂部の蒸
気圧は約10mmHgに維持された。定常蒸留条件達
成後に留出液試料を塔頂から抜き取つた。留出物
への禁止剤の搬入量は、ポーラログラフ法で測定
した。留出液試料中の禁止剤濃度は以下の通りで
あつた。 (a) テトラニトロビスフエノールAを用いた実験 使用トレー数 搬入禁止剤濃度 3 0.005ppm未満 5 〃 8 〃 10 〃 15 〃 (b) ジニトロ2級ブチルフエノールを用いた実験 使用トレー数 搬入禁止剤濃度 3 0.09ppm 5 0.03ppm 10 0.04ppm 15 0.02ppm (c) ジニトロビスフエノールA(源2)を用いた
実験 使用トレー数 搬入禁止剤濃度 3 0.005ppm未満 5 〃 8 〃
ブチルフエノール及びジニトロビスフエノールA
を重合禁止剤として用いるジビニルベンゼンの蒸
留試験を行ない、これらの化合物の搬入傾向を評
価した。実験には、粗ジビニルベンゼン供給原料
流の商業規模蒸留から得られた約75%のジビニル
ベンゼン(残りは主にエチルベンゼン)を含有す
るジビニルベンゼン組成物を使用した。本実験で
は、有孔ステンレス鋼制の段数調節可能な蒸留ト
レーを塔内に有するパイロツトプラント規模の蒸
留装置を使用した。各禁止剤に対し、蒸留塔内の
配置トレー数を変更する一連の実験を行なつた。
供給原料液中の禁止剤組成は、テトラニトロビス
フエノールA、ジニトロ2級ブチルフエノール、
及びジニトロビスフエノールの使用実験に関し、
夫々3000、4000及び5000重量ppmであつた。こ
れらの濃度は、この三連の実験中、禁止効果を比
較的良好に維持すべく選択した。蒸留塔頂部の蒸
気圧は約10mmHgに維持された。定常蒸留条件達
成後に留出液試料を塔頂から抜き取つた。留出物
への禁止剤の搬入量は、ポーラログラフ法で測定
した。留出液試料中の禁止剤濃度は以下の通りで
あつた。 (a) テトラニトロビスフエノールAを用いた実験 使用トレー数 搬入禁止剤濃度 3 0.005ppm未満 5 〃 8 〃 10 〃 15 〃 (b) ジニトロ2級ブチルフエノールを用いた実験 使用トレー数 搬入禁止剤濃度 3 0.09ppm 5 0.03ppm 10 0.04ppm 15 0.02ppm (c) ジニトロビスフエノールA(源2)を用いた
実験 使用トレー数 搬入禁止剤濃度 3 0.005ppm未満 5 〃 8 〃
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 2・2−ビス(3・5−ジニトロ−4−ヒド
ロキシ−フエニル)プロパンの存在下に、易重合
性ビニル芳香族化合物を蒸留系内で真空蒸留条件
下に置くことからなる該ビニル芳香族化合物の蒸
留方法。 2 前記のビニル芳香族化合物がジビニルベンゼ
ンを含有する特許請求の範囲第1項に記載の方
法。 3 前記のビニル芳香族化合物がスチレンを含有
する特許請求の範囲第1項に記載の方法。 4 前記のビニル芳香族化合物がα−メチルスチ
レンを含有する特許請求の範囲第1項に記載の方
法。 5 前記の芳香族化合物がビニルトルエンを含有
する特許請求の範囲第1項に記載の方法。
Applications Claiming Priority (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| US06/403,192 US4376678A (en) | 1982-07-29 | 1982-07-29 | Method of inhibiting polymerization of vinyl aromatic compounds |
| US403192 | 1982-07-29 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5976738A JPS5976738A (ja) | 1984-05-01 |
| JPS6240339B2 true JPS6240339B2 (ja) | 1987-08-27 |
Family
ID=23594820
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP58139313A Granted JPS5976738A (ja) | 1982-07-29 | 1983-07-29 | ビニル芳香族化合物の重合禁止方法 |
Country Status (4)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US4376678A (ja) |
| JP (1) | JPS5976738A (ja) |
| CA (1) | CA1171378A (ja) |
| FR (1) | FR2531073B1 (ja) |
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| US5017567A (en) * | 1983-11-25 | 1991-05-21 | Schering Corporation | Carboxyalkyl dipeptides as antiglaucoma agents |
| US4532011A (en) * | 1984-03-02 | 1985-07-30 | The Goodyear Tire & Rubber Company | Inhibiting polymerization of vinylaromatic monomers |
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