JPS6253155B2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPS6253155B2 JPS6253155B2 JP60171021A JP17102185A JPS6253155B2 JP S6253155 B2 JPS6253155 B2 JP S6253155B2 JP 60171021 A JP60171021 A JP 60171021A JP 17102185 A JP17102185 A JP 17102185A JP S6253155 B2 JPS6253155 B2 JP S6253155B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- lipase
- reaction
- hydrolysis
- type
- acetone
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
(a) 産業上の利用分野
本発明は、1位、2位OH型のグリセロリン脂
質の製造法に関するものである。
質の製造法に関するものである。
(b) 従来の技術
従来、1位、2位いずれもフリーのOH型であ
るグリセロリン脂質を製造するには、全合成する
方法もしくはジアシルグリセロリン脂質を加水分
解試薬で化学的に分解する方法が用いられてき
た。全合成の方法としては、例えばイソプロピル
デングリセロールをフエニルホスフオリルクロラ
イドでリン酸化し、これにエチレンクロロヒドリ
ンを加え、還元、加水分解、トリメチルアミン処
理を行うとグリセリルホスホリルコリンが得られ
る(E.Baer、D.Buchnea、A.G.Newconbe:J.
Am.Chem.Soc.、78、232(1956))。また上記リ
ン酸化物にカルボベンゾキシエタノールアミンを
加え、還元、加水分解することによりグリセリル
ホスホリルエタノールアミンが得られる(E.
Baer、H.C.Staneer:J.Am.Chem.Soc.、75、
4510(1953))。
るグリセロリン脂質を製造するには、全合成する
方法もしくはジアシルグリセロリン脂質を加水分
解試薬で化学的に分解する方法が用いられてき
た。全合成の方法としては、例えばイソプロピル
デングリセロールをフエニルホスフオリルクロラ
イドでリン酸化し、これにエチレンクロロヒドリ
ンを加え、還元、加水分解、トリメチルアミン処
理を行うとグリセリルホスホリルコリンが得られ
る(E.Baer、D.Buchnea、A.G.Newconbe:J.
Am.Chem.Soc.、78、232(1956))。また上記リ
ン酸化物にカルボベンゾキシエタノールアミンを
加え、還元、加水分解することによりグリセリル
ホスホリルエタノールアミンが得られる(E.
Baer、H.C.Staneer:J.Am.Chem.Soc.、75、
4510(1953))。
一方加水分解する方法としては、例えばレシチ
ンにテトチブチルアンモニウムヒドロキシドを作
用させることによつて、アシル基を2つとも脱離
させることができる(H.Brocherhoff、M.
Yurkowski:Can.J.Biochem.、43、177
(1965))。
ンにテトチブチルアンモニウムヒドロキシドを作
用させることによつて、アシル基を2つとも脱離
させることができる(H.Brocherhoff、M.
Yurkowski:Can.J.Biochem.、43、177
(1965))。
(c) 発明が解決しようとする問題点
従来の合成法は、多段階を経る反応であり、ま
た使用する試薬も高価で危険なものが多い。さら
には副生成物も多く、精製に多大な労力を必要と
し、収率も低い。加水分解試薬を用いる方法は反
応自体は簡便であるが、副反応が生じやすく収率
や純度が悪いという欠点を有している。
た使用する試薬も高価で危険なものが多い。さら
には副生成物も多く、精製に多大な労力を必要と
し、収率も低い。加水分解試薬を用いる方法は反
応自体は簡便であるが、副反応が生じやすく収率
や純度が悪いという欠点を有している。
一方リン脂質のアシル基を酵素によつて加水分
解すること自体は従来から知られており、ホスホ
リパーゼA1は1位のアシル基を加水分解し、ホ
スホリパーゼA2は2位のアシル基を加水分解す
る。またホスホリパーゼBはホスホリパーゼAで
得られたリゾレシチンを加水分解する。しかし、
いずれのホスホリパーゼも特殊で高価なものであ
り、さらにはこれらを混合し、1段階で加水分解
するには、至適PH、温度の違い、阻害物質の問題
等があり、今まで実用化されていなかつた。
解すること自体は従来から知られており、ホスホ
リパーゼA1は1位のアシル基を加水分解し、ホ
スホリパーゼA2は2位のアシル基を加水分解す
る。またホスホリパーゼBはホスホリパーゼAで
得られたリゾレシチンを加水分解する。しかし、
いずれのホスホリパーゼも特殊で高価なものであ
り、さらにはこれらを混合し、1段階で加水分解
するには、至適PH、温度の違い、阻害物質の問題
等があり、今まで実用化されていなかつた。
本発明の目的は従つて、前記した化学的手段や
酵素を用いる方法にみられる諸欠点が払拭され
た、1位、2位、OH型のグリセロリン脂質を製
造する方法を提供することにある。
酵素を用いる方法にみられる諸欠点が払拭され
た、1位、2位、OH型のグリセロリン脂質を製
造する方法を提供することにある。
(d) 問題点を解決するための手段
本発明者らは、かかる目的を達成すべく、鋭意
研究の結果、リパーゼを用いると数種の酵素を混
合することなく、1段階でグリセロリン脂質の1
位および2位のアシル基を非選択的に加水分解で
きることを見出した。
研究の結果、リパーゼを用いると数種の酵素を混
合することなく、1段階でグリセロリン脂質の1
位および2位のアシル基を非選択的に加水分解で
きることを見出した。
本発明は、このような知見に基づいて完成され
たもので、ジアシルグリセロリン脂質の2個所の
アシル基を同時にリパーゼにより加水分解するこ
とを特徴とする1位、2位OH型のグリセロリン
脂質の製造法である。
たもので、ジアシルグリセロリン脂質の2個所の
アシル基を同時にリパーゼにより加水分解するこ
とを特徴とする1位、2位OH型のグリセロリン
脂質の製造法である。
以下、本発明つき詳しく説明する。
本発明に用いるリン脂質は、ホスフアチジルコ
リン、ホスフアチジルエタノールアミン、ホスフ
アチジルイノシトール、ホスフアチジルセリン、
ホスフアチジン酸等のジアシルグリセロリン脂質
の1種あるいは2種以上の混合物である。また純
度は、本発明の反応には大きく影響しないので問
題とはならないが、目的物は純度の良いものが要
求されることが多いので反応後もしくは反応前に
精製することが望ましい。
リン、ホスフアチジルエタノールアミン、ホスフ
アチジルイノシトール、ホスフアチジルセリン、
ホスフアチジン酸等のジアシルグリセロリン脂質
の1種あるいは2種以上の混合物である。また純
度は、本発明の反応には大きく影響しないので問
題とはならないが、目的物は純度の良いものが要
求されることが多いので反応後もしくは反応前に
精製することが望ましい。
使用するリパーゼは、アオカビ、コウジカビ、
クモノスガビ由来のリパーゼにおいてもわずかに
反応は進むが、トリグリセリドの加水分解におい
て位置特異性が少なくランダム加水分解を行う酵
母、ヒマシ由来のリパーゼが好ましい。特に酵母
由来のリパーゼは、グリセロリン脂質の1位、2
位の加水分解速度の差が少なく本発明を実施する
に最も適している。
クモノスガビ由来のリパーゼにおいてもわずかに
反応は進むが、トリグリセリドの加水分解におい
て位置特異性が少なくランダム加水分解を行う酵
母、ヒマシ由来のリパーゼが好ましい。特に酵母
由来のリパーゼは、グリセロリン脂質の1位、2
位の加水分解速度の差が少なく本発明を実施する
に最も適している。
反応は、通常の加水分解と同様で水溶液中で酵
素反応を行えばよい。緩衝液や活性化剤を加える
方が反応は効率的に進むが、特に使用する必要は
ない。またリパーゼを固定化して使用してもよ
い。固定化法は、通常の担体結合法、架橋法、包
括法いずれも可能である。固定化法を用いれば、
カラム充填による連続反応や膜に固定化し反応の
促進と精製を容易にできることは従来の酵素によ
る加水分解と同様であり、本発明の反応になんら
影響を及ぼさない。
素反応を行えばよい。緩衝液や活性化剤を加える
方が反応は効率的に進むが、特に使用する必要は
ない。またリパーゼを固定化して使用してもよ
い。固定化法は、通常の担体結合法、架橋法、包
括法いずれも可能である。固定化法を用いれば、
カラム充填による連続反応や膜に固定化し反応の
促進と精製を容易にできることは従来の酵素によ
る加水分解と同様であり、本発明の反応になんら
影響を及ぼさない。
上記の加水分解反応によつて得られた水溶液か
ら脂肪酸を除去することにより、目的とする1
位、2位OH型のグリセロリン脂質が得られる。
ら脂肪酸を除去することにより、目的とする1
位、2位OH型のグリセロリン脂質が得られる。
脂肪酸を除去する方法としては、溶剤分別、膜
分離、吸着等の操作が可能である。溶剤分別法と
しては、アセトン分別が最も容易で効率も良い。
水溶液に直接多量のアセトンを添加しても良い
が、好ましくは水溶液を乾燥後、乾燥物の2〜20
倍量のアセトンで1〜2回よく洗浄する。濾別し
たケーキが、粘性を帯びている場合は、さらにア
セトンで洗浄し、白〜淡褐色の粉末を得る。真空
乾燥を行えば、1位、2位OH型のグリセロリン
脂質が得られる。
分離、吸着等の操作が可能である。溶剤分別法と
しては、アセトン分別が最も容易で効率も良い。
水溶液に直接多量のアセトンを添加しても良い
が、好ましくは水溶液を乾燥後、乾燥物の2〜20
倍量のアセトンで1〜2回よく洗浄する。濾別し
たケーキが、粘性を帯びている場合は、さらにア
セトンで洗浄し、白〜淡褐色の粉末を得る。真空
乾燥を行えば、1位、2位OH型のグリセロリン
脂質が得られる。
(e) 実施例
実施例 1
高純度大豆.ホスフアチジルコリンPC−95
(日清製油製 ジアシルホスフアチジルコリン含
量:95%)10gを水100gに添加し、ホモミキサ
ーで均質化する。この水溶液に酵母
(Candidacylindracea)リパーゼ0.1gを添加す
る。35℃、10時間撹拌反応後、水溶液を減圧乾燥
する。得られた乾燥物約10gにアセトン100mlを
加え、固型物を細かくしながらよく撹拌する。濾
別し、ケーキを再度アセトン100mlで分別する。
得られたケーキを減圧乾燥後、ヘキサン100mlに
溶解し、不溶物となるリパーゼを除去する。再度
減圧乾燥し、グリセリルホスホリルコリン3g
(純度90%:TCL分析)が得られる。
(日清製油製 ジアシルホスフアチジルコリン含
量:95%)10gを水100gに添加し、ホモミキサ
ーで均質化する。この水溶液に酵母
(Candidacylindracea)リパーゼ0.1gを添加す
る。35℃、10時間撹拌反応後、水溶液を減圧乾燥
する。得られた乾燥物約10gにアセトン100mlを
加え、固型物を細かくしながらよく撹拌する。濾
別し、ケーキを再度アセトン100mlで分別する。
得られたケーキを減圧乾燥後、ヘキサン100mlに
溶解し、不溶物となるリパーゼを除去する。再度
減圧乾燥し、グリセリルホスホリルコリン3g
(純度90%:TCL分析)が得られる。
実施例 2
ジアシルホスフアチジルエタノールアミン(純
度60%)10gを水100gに添加し、ホモミキサー
で均質化する。この水溶液に酵母
(Candidacylindracea)リパーゼ0.1gを添加す
る。35℃、10時間撹拌反応後、水溶液を減圧乾燥
する。得られた乾燥物を約10gにアセトン100ml
を加え、固型物を細かくしながらよく撹拌する。
濾別してケーキを再度アセトン100mlで分別す
る。得られたケーキを減圧乾燥後、ヘキサン100
mlに溶解し、不溶物となるリパーゼを除去する。
再度減圧乾燥し、グリセリルホスホリルエタノー
ルアミン3.5g(純度50%:TLC分析)が得られ
る。
度60%)10gを水100gに添加し、ホモミキサー
で均質化する。この水溶液に酵母
(Candidacylindracea)リパーゼ0.1gを添加す
る。35℃、10時間撹拌反応後、水溶液を減圧乾燥
する。得られた乾燥物を約10gにアセトン100ml
を加え、固型物を細かくしながらよく撹拌する。
濾別してケーキを再度アセトン100mlで分別す
る。得られたケーキを減圧乾燥後、ヘキサン100
mlに溶解し、不溶物となるリパーゼを除去する。
再度減圧乾燥し、グリセリルホスホリルエタノー
ルアミン3.5g(純度50%:TLC分析)が得られ
る。
実施例 3
実施例1と同様にジアシルホスフアチジルコリ
ンにヒマシリパーゼを作用する。25℃、20時間作
用させ、実施例1と同様に精製すると純度40%の
グリセリルホスホリルコリンが得られる。
ンにヒマシリパーゼを作用する。25℃、20時間作
用させ、実施例1と同様に精製すると純度40%の
グリセリルホスホリルコリンが得られる。
(f) 発明の効果
本発明によれば、従来数段階の複雑な工程で製
造されていた1位、2位OH型のグリセロリン脂
質を、リパーゼを用い、1段階で製造することが
でき、製造法が簡便化される。1種類のリパーゼ
による反応なので、反応、精製が容易であり、か
つ低温でエステル結合にのみ作用する反応の為、
副反応が生じにくい。さらには、特殊な試薬を用
いない為、安全性も高い。
造されていた1位、2位OH型のグリセロリン脂
質を、リパーゼを用い、1段階で製造することが
でき、製造法が簡便化される。1種類のリパーゼ
による反応なので、反応、精製が容易であり、か
つ低温でエステル結合にのみ作用する反応の為、
副反応が生じにくい。さらには、特殊な試薬を用
いない為、安全性も高い。
こうして得らた1位、2位OH型のグリセロリ
ン脂質は、OH基に脂肪酸、アルコール、糖、リ
ン酸等の置換基を導入するための中間体とし有益
である他、水溶性リン脂質として医薬、化粧品、
食品等の工業用原材料として使用可能である。
ン脂質は、OH基に脂肪酸、アルコール、糖、リ
ン酸等の置換基を導入するための中間体とし有益
である他、水溶性リン脂質として医薬、化粧品、
食品等の工業用原材料として使用可能である。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 ジアシルグリセロリン脂質の2個所のアシル
基を同時にリパーゼにより加水分解することを特
徴とする1位、2位OH型のグリセロリン脂質の
製法。 2 リパーゼとして、トリグリセリドに対してラ
ンダム加水分解をするリパーゼを使用する特許請
求の範囲第1項記載の製法。 3 酵母由来のリパーゼを用いる特許請求の範囲
第2項記載の製法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17102185A JPS6232890A (ja) | 1985-08-05 | 1985-08-05 | グリセロリン脂質の製法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17102185A JPS6232890A (ja) | 1985-08-05 | 1985-08-05 | グリセロリン脂質の製法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6232890A JPS6232890A (ja) | 1987-02-12 |
| JPS6253155B2 true JPS6253155B2 (ja) | 1987-11-09 |
Family
ID=15915617
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP17102185A Granted JPS6232890A (ja) | 1985-08-05 | 1985-08-05 | グリセロリン脂質の製法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6232890A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6411737U (ja) * | 1987-07-14 | 1989-01-23 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US4179334A (en) * | 1976-08-19 | 1979-12-18 | Eastman Kodak Company | Hydrolysis of protein-bound triglycerides |
-
1985
- 1985-08-05 JP JP17102185A patent/JPS6232890A/ja active Granted
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6411737U (ja) * | 1987-07-14 | 1989-01-23 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6232890A (ja) | 1987-02-12 |
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