JPS6258206B2 - - Google Patents
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- JPS6258206B2 JPS6258206B2 JP54054949A JP5494979A JPS6258206B2 JP S6258206 B2 JPS6258206 B2 JP S6258206B2 JP 54054949 A JP54054949 A JP 54054949A JP 5494979 A JP5494979 A JP 5494979A JP S6258206 B2 JPS6258206 B2 JP S6258206B2
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Landscapes
- Testing Of Short-Circuits, Discontinuities, Leakage, Or Incorrect Line Connections (AREA)
- Emergency Protection Circuit Devices (AREA)
Description
本発明は、3相負荷に電力を供給する電線路の
断線と負荷の開放とを電源側で確実に区別するこ
とができる電線路の断線検出方法に関するもので
ある。 配電線は一般に中性点非接地方式であり、系統
は樹枝状である。このような配電線の地絡および
過電流等の事故に対しては地絡継電器、過電流継
電器等で検出されているが、配電線への信頼度の
向上、安全性の確保等の理由から線路の絶縁電線
化が進んでいる。しかし、絶縁線が断線して大地
に落下しても、絶縁電線の被覆があるために、そ
の内部の導体と大地とが接触しないので零相電流
が流れず、地絡事故として変電所で検出できない
場合があり、保安上および電力供給上の障害とな
つていた。 そこで本発明者は、先に、零相電流が流れない
場合でも配電線の断線を検出できる方法、すなわ
ち、3相負荷に供給する配電線の1線が断線した
場合に、その断線の直前と前後との各相の線路電
流の実効値(スカラ量)の変化において、断線相
の線路電流が他の健全相の線路電流の和よりも大
きくなることを利用して断線した相を判別する検
出方法を提案した。 本発明の断線検出方法、先に本発明者が提案し
た検出方法(特開昭52―69364および特開昭52―
69365)と原理を異にし、1線断線の直前と直後
における変電所の線路電流の各相ごとのベクトル
差を求め、その最大となる相のベクトル差の絶対
値Δi1と2番目に大になる相のベクトル差の絶対
値Δi2との比(以下「断線指数X」という。)が
実際の3相平衡負荷に近い状態では、2に近い値
となるのに対して、負荷開放時には断線指数は1
に近い値となることを利用して、1線断線事故の
場合と単相又は3相負荷開放などの負荷変動の場
合とを確実に判別できる電線路の断線検出方法を
提案したものである。 さらに、本発明の断線検出方法は、実際の3相
負荷が不平衡になつて1線断線時の断線指数Xが
2.0よりも小さくなり、逆に3相不平衡負荷の開
枚時の断線指数Xが1.0よりも大きくなつて両者
の差が小さくなつた場合においても、(i)断線指数
X、(ii)上述した各相の線路電流ごとのベクトル差
のうちのその最小となる相のベクトル差の絶対値
Δi3とつぎに大きい相のベクトル差の絶対値Δi2
との比(以下「不平衡指数Y」という。)および
(iii)上述した各相のごとのベクトル差が最大値であ
るベクトルΔi1とつぎに大きいベクトルΔi2とが
なす角度θ(θ≦60゜)の余弦値(以下「断線位
相要素cosθ」という。)のうちの少なくとも2
つ、すなわちXとcoθ,XとY,Yとcosθ又は
XとYとcosθとを組合わせて利用することによ
つて、不平衡負荷においても1線断線の場合と単
相負荷、V負荷又は3相負荷などの負荷変動の場
合との相違についてさらに正確に判別することが
できる電線路の断線検出方法を提案したものであ
る。 以下、本発明の断線検出方法について図面を参
照して説明する。 第1図は、変電所T1にL1および負荷L2が
接続された線路を示す図であつて、変電所におけ
る線路電流I0は、負荷状態又はその負荷にのみ接
続された線路状態が変化しない負荷L1の線路電
流I1と、負荷状態または線路状態が変化する負荷
L2の線路電流I2とのベクトル和となるが、変電
所と各負荷との間の線路インピーダンスは各負荷
のインピーダンスにくらべて小さいものとして線
路インピーダンスを無視する。さらに各線間電圧
はそれぞれ120゜の位相差を有するとともに負荷
L2の線路状態が変化しても第1図に示すP点に
おける各線間電圧と各線電流とのそれぞれの位相
差はいずれも変化しないものとする。したがつて
変電所における線路電流の変化分Δ0は、負荷
L2の線路の状態の変化による変化分Δ2にの
み左右され、負荷L1の変化分Δ1=0となる
ので、以下の説明においては、負荷L1について
は考慮しないものとする。したがつて、負荷L2
の線路の状態変化は第2図A乃至Dの等価回路で
示すことができる。ただし、第2図AはA相1線
断線時の等価回路であり、同図BはAB相単相負
荷開放時の等価回路であり、同図Cは3相負荷開
放時の等価回路であり、また同図DはBC相間に
負荷のないV負荷開放時の等価回路である。 第2図A乃至Dにおいて、定常状態におけるA
相、B相およびC相の各線電流をIa,IbおよびIc
各線間電圧をVab,VbcおよびVca、各線間の接
続された負荷の電流をIab,IbcおよびIcaとし、
それらの絶対値をiab,ibcおよびicaとし、各負
荷の力率角をα,βおよびγとすると各線電流
は、 Ia=Iab−Ica=iabej〓−icaej〓・a …(1) Ib=Ibc−Iab=ibcej〓・a2−iab・ej〓 …(2) Ic=Ica−Ibc=icaej〓・a−ibcej〓・a2 …(3) ただし
断線と負荷の開放とを電源側で確実に区別するこ
とができる電線路の断線検出方法に関するもので
ある。 配電線は一般に中性点非接地方式であり、系統
は樹枝状である。このような配電線の地絡および
過電流等の事故に対しては地絡継電器、過電流継
電器等で検出されているが、配電線への信頼度の
向上、安全性の確保等の理由から線路の絶縁電線
化が進んでいる。しかし、絶縁線が断線して大地
に落下しても、絶縁電線の被覆があるために、そ
の内部の導体と大地とが接触しないので零相電流
が流れず、地絡事故として変電所で検出できない
場合があり、保安上および電力供給上の障害とな
つていた。 そこで本発明者は、先に、零相電流が流れない
場合でも配電線の断線を検出できる方法、すなわ
ち、3相負荷に供給する配電線の1線が断線した
場合に、その断線の直前と前後との各相の線路電
流の実効値(スカラ量)の変化において、断線相
の線路電流が他の健全相の線路電流の和よりも大
きくなることを利用して断線した相を判別する検
出方法を提案した。 本発明の断線検出方法、先に本発明者が提案し
た検出方法(特開昭52―69364および特開昭52―
69365)と原理を異にし、1線断線の直前と直後
における変電所の線路電流の各相ごとのベクトル
差を求め、その最大となる相のベクトル差の絶対
値Δi1と2番目に大になる相のベクトル差の絶対
値Δi2との比(以下「断線指数X」という。)が
実際の3相平衡負荷に近い状態では、2に近い値
となるのに対して、負荷開放時には断線指数は1
に近い値となることを利用して、1線断線事故の
場合と単相又は3相負荷開放などの負荷変動の場
合とを確実に判別できる電線路の断線検出方法を
提案したものである。 さらに、本発明の断線検出方法は、実際の3相
負荷が不平衡になつて1線断線時の断線指数Xが
2.0よりも小さくなり、逆に3相不平衡負荷の開
枚時の断線指数Xが1.0よりも大きくなつて両者
の差が小さくなつた場合においても、(i)断線指数
X、(ii)上述した各相の線路電流ごとのベクトル差
のうちのその最小となる相のベクトル差の絶対値
Δi3とつぎに大きい相のベクトル差の絶対値Δi2
との比(以下「不平衡指数Y」という。)および
(iii)上述した各相のごとのベクトル差が最大値であ
るベクトルΔi1とつぎに大きいベクトルΔi2とが
なす角度θ(θ≦60゜)の余弦値(以下「断線位
相要素cosθ」という。)のうちの少なくとも2
つ、すなわちXとcoθ,XとY,Yとcosθ又は
XとYとcosθとを組合わせて利用することによ
つて、不平衡負荷においても1線断線の場合と単
相負荷、V負荷又は3相負荷などの負荷変動の場
合との相違についてさらに正確に判別することが
できる電線路の断線検出方法を提案したものであ
る。 以下、本発明の断線検出方法について図面を参
照して説明する。 第1図は、変電所T1にL1および負荷L2が
接続された線路を示す図であつて、変電所におけ
る線路電流I0は、負荷状態又はその負荷にのみ接
続された線路状態が変化しない負荷L1の線路電
流I1と、負荷状態または線路状態が変化する負荷
L2の線路電流I2とのベクトル和となるが、変電
所と各負荷との間の線路インピーダンスは各負荷
のインピーダンスにくらべて小さいものとして線
路インピーダンスを無視する。さらに各線間電圧
はそれぞれ120゜の位相差を有するとともに負荷
L2の線路状態が変化しても第1図に示すP点に
おける各線間電圧と各線電流とのそれぞれの位相
差はいずれも変化しないものとする。したがつて
変電所における線路電流の変化分Δ0は、負荷
L2の線路の状態の変化による変化分Δ2にの
み左右され、負荷L1の変化分Δ1=0となる
ので、以下の説明においては、負荷L1について
は考慮しないものとする。したがつて、負荷L2
の線路の状態変化は第2図A乃至Dの等価回路で
示すことができる。ただし、第2図AはA相1線
断線時の等価回路であり、同図BはAB相単相負
荷開放時の等価回路であり、同図Cは3相負荷開
放時の等価回路であり、また同図DはBC相間に
負荷のないV負荷開放時の等価回路である。 第2図A乃至Dにおいて、定常状態におけるA
相、B相およびC相の各線電流をIa,IbおよびIc
各線間電圧をVab,VbcおよびVca、各線間の接
続された負荷の電流をIab,IbcおよびIcaとし、
それらの絶対値をiab,ibcおよびicaとし、各負
荷の力率角をα,βおよびγとすると各線電流
は、 Ia=Iab−Ica=iabej〓−icaej〓・a …(1) Ib=Ibc−Iab=ibcej〓・a2−iab・ej〓 …(2) Ic=Ica−Ibc=icaej〓・a−ibcej〓・a2 …(3) ただし
【式】とする。また負
荷の各線間インピーダンスをZab,ZbcおよびZca
とすれば、 Zab=Vab/Iab=V/iab・ej〓 …(4) Zbc=Vbc/Ibc=V・a2/ibc・ej〓・a2 …(5) Zca=Vca/Ica=V・a/ica・ej〓・a …(6) となる。 ただし、第2図Bにおいては、ZbcおよびZca
は無限大であつてIbcおよびIcaは零となり、また
第2図DにおいてはZbcは無限大であつてIbcは
零となる。なお、線間電圧および各負荷電流のベ
クトル図は第3図のとおりである。 つぎに、第2図A乃至Dに示す等価回路におい
て、1線が断線した場合、単相負荷開放の場合、
3相負荷開放の場合、さらにV負荷開放の場合に
ついて断線指数X、断線位相要素cosθおよび不
平衡指数Yをつぎのとおり定義する。 (i) 断線指数Xについては、各線電流のベクトル
値Ia,IbおよびIcが変動して、それぞれI′a,
I′bおよびI′cになつたときのこれらの各変化分
をΔIa,ΔIbおよびΔIcとし、その絶対値をΔ
ia,ΔibおよびΔicとする。これらΔia,
ΔibおよびΔicのうち大きい値の順にΔi1,
Δi2およびΔi3とすれば、断線指数Xは最大値
Δi1と次に大きい値のΔi2との比、すなわち X=Δi1/Δi2 …(7) で定義される。なお、Xは、後述するようにΔ
ia,ΔibおよびΔicすなわち、Δi1,Δi2お
よびΔi3で形成する三角の最大辺となるΔi1と
2番目に大きい辺となるΔi2との比であるの
で、Δi1=Δi2のときX=1.0で最小値となり、
Δi2=Δi3=1/2・Δi1のときX=2.0で最大値と
なる。 (ii) 断線位相要素cosθは、上記ΔIa,ΔIbお
よびΔIcの絶対値が三者のうち最大であるベ
クトルとつぎに大きいベクトルとのなす角度θ
(θ≦180゜)の余弦値である。いいかえれば、
cosθは、Δia,ΔibおよびΔicすなわちΔ
i1,Δi2およびΔi3によつて三角形を形成し、
その最大辺を形成するΔi1とつぎに大きい辺Δ
i2との2辺のなす角度θの余弦値 cosθ=Δi1 2+Δi2 2−Δi3 2/2Δi1
・Δi2…(8) で定義される。なお、cosθは、Δi1,Δi2およ
びΔi3によつて形成される三角形のうち最大辺
Δi1とつぎに大きい辺Δi2となす角度の余弦値
であるので、cosθはΔi1=Δi2=Δi3のときす
なわちΔia=Δib=Δicのときにθ=60゜
すなわちcosθ=1/2でなつて最小値となり、逆
にΔi1とΔi2とが等しくてΔi3が零であるとき
θ=0゜すなわちcosθ=1.0で最大値となる。 (iii) 不平衡指数Yは、上記の最小値Δi3と2番目
に大きい値Δi2との比、すなわち Y=Δi3/Δi2 …(9) で定義される。なおYは最小値Δi3と2番目に
大きい値Δi2との比であるので、Δi3=のとき
Y=0で最小値となり、2等辺三角形を形成す
るΔi3=Δi2のときにY=1.0で最大値となる。 以下に述べる(A)項乃至(D)項において、1線断
線、単相負荷開放、3相負荷開放およびV負荷開
放について、(7)式で定義した断線指数X、(8)式で
定義した断線位相要素cosθおよび(9)式で定義し
た不平衡指数Yについて検討する。 (A) 1線断線 第2図Aに示すようにA相の線路が断線したと
きの各線電流をI′a,I′bおよびI′cとすればI′a=
0、各負荷電流をI′ab,I′bcおよびI′caとすれば
I′ab=I′caであり、かつI′bc=1bcであるので I′ab=I′ca=−Vbc/Zab+Zca=−1/1/iab・ej〓+1/ica・ej〓・a2 I′b=−I′c=I′bc−I′ab=I′bc−I′ca=Ibc−I′ca =ibc・ej〓・a2+1/1/iabej〓+1/icaej〓・a2 となり、各線電流の変化分ΔIa,ΔIbおよびΔIc
は、 ΔIa=I′a−Ia=−(iabej〓−icaej〓・a) …(10) ΔIb=I′b−Ib=iabej〓/iabej〓+icaej〓(iabej〓−icaej〓・a) =−iabej〓/iabej〓+icaej〓・ΔIa …(11) ΔIc=I′c−Ic=icaej〓/iabej〓+icaej〓(iabej〓−icaej〓・a) =−icaej〓/iabej〓+icaej〓・ΔIa …(12) (10)式乃至(12)式より ΔIa+ΔIb+ΔIc=0 …(13) ΔIb=iab/icaej(〓-〓)・ΔIc …(14) したがつて、ΔIa,ΔIbおよびΔIcは第4図に示
すとおり三角形を形成し、かつΔIbとΔIcとのな
す角度はα−γである。 なお、各線電流の変化分のベクトル値ΔIa,Δ
IbおよびΔIcのスカラー他Δia,ΔibおよびΔ
icと各負荷電流の実効値(スカラー量)iab,
ibcおよびicaとの関係は下記のとおりとなる。 (10)式より (11)式より Δib/Δia=iab/√2 ab+2 ca+2ab・ca・(−) …(16) (12)式より Δic/Δia=ica/√2 ab+2 ca+2ab・ca・(−) …(17) Δib/Δic=iab/ica …(18) ここで、上記(13)式および(14)式におい
て、ΔIbとΔIcとのなす角度すなわち力率要素α
−γの変化と、(7)式乃至(9)式で定義した断線指数
X、断線位相要素cosθおよび不平衡指数Yとの
関係について検討する。ΔIaを一定としてΔIbお
よびΔIcを変化させ、かつΔIbとΔIcとのなす角
度α−γを一定に保つと、ΔIbとΔIcとの交点P
は円弧又は直線を描く。この角度α−γを例え
ば、0゜,60゜,90゜,120゜および150゜とすれ
ば、Δia,ΔibおよびΔicの関係は第5図A
乃至Eに示すとおりとなる。 (a) α−γ=0゜すなわちα=γのとき このときは第5図Aに示すとおりΔia=Δib
+Δicであるので、ΔibまたはΔicのいずれ
か一方が零に接近すると他方がΔiaに接近し、
したがつてXは1に接近する。またΔib=Δic
=1/2・ΔiaのときX=2となり最大値を示す。
このα=γのときは断線したA相の電流変化分Δ
iaが他の相の電流変化分よりも大になつてい
る。 したがつて、このα−γ=0゜のときは1<X
≦2であつて、断線指数Xが1よりも大であるこ
とを示し、かつ、断線時の電流変化分が最大とな
る相が断線した線路の相であることを示してい
る。 また不平衡指数YはΔibまたはΔicのいずれ
か一方が零に接近すると他方がΔiaに接近する
のでYは0に接近する。またΔib=Δic=1/
2・ΔiaのときY=1となり最大値を示す。し
たがつて、α−γ=0゜のときは0<Y≦1であ
る。 さらに断線位相要素cosθは常に1.0となる。 (b) α−γ=60゜のとき ΔIbとΔIcとの交点が描く軌跡は第5図Bに示
す円弧となる。 軌跡がP1点付近のときは、Δia>Δib>Δi
cであり、かつ、ΔiaはΔibよりもわずかに大
であるので、(7)式よりX=Δia/Δibは、わず
かに1よりも大である。 軌跡がP1点からP2点さらにP3点に移動すれば、
ΔibはΔiaよりも次第に小さくなるので、X=
Δia/Δibは1よりも次第に大になり、P3にお
いては、Δia>Δib=Δic=2/√3×1/2・
iaしたがつてX=Δia/Δib=√3となり、X
は最大となる。軌跡がP3点からP4点に向うとΔi
a>Δic>Δibとなるので√3>X>1とな
り、P5点付近ではΔiaはΔicよりも若干大であ
るので、X=Δia/Δicは、1よりも若干大で
ある。また断線したA相の電流変化分ΔIaが、他
の相の電流変化分よりも大になつている。したが
つてα−γが60゜のときは1<X≦√3であつ
て、断線指数が1よりも大であることを示し、か
つ断線時の電流変化分が最大となる相が断線した
線路の相であることを示している。 また、不平衡指数Yは、(9)式で定義したように
最小値Δi3と2番目に大きい値Δi2との比Δi3/
Δi2である。軌跡がP1点付近からP3点付近まで
は、Δia>Δib>Δicであり、P1点付近では
Δicが略零であるので、Y=Δi3/Δi2=Δi
c/Δib≒0で最小値であるが、軌跡がP1点から
P2点さらにP3点に移動すればΔicは次第に大き
くなるのでYは0より次第に大きくなり、P3点に
おいては、Δia>Δib=ΔicしたがつてY=
Δic/Δib=1となる。軌跡がP3点からP5点に
向うとΔia>Δic≧Δibとなるので、1≧Y
>0となりP5点付近で再びΔib≒0となるの
で、Y=Δib/Δic≒0となる。 つぎに断線位相要素cosθは前述したようにΔ
Ia,ΔIbおよびΔIcのうちの絶対値が最大である
ベクトルとつぎに大きいベクトルとのなす角度の
余弦である。第5図Bにおいて、軌跡がP1点付近
からP3点付近まではΔia>Δib>Δicであ
り、ΔIaとΔIbとの各ベクトルのなす角度θは0
゜から30゜まで増加するので、cosθは
とすれば、 Zab=Vab/Iab=V/iab・ej〓 …(4) Zbc=Vbc/Ibc=V・a2/ibc・ej〓・a2 …(5) Zca=Vca/Ica=V・a/ica・ej〓・a …(6) となる。 ただし、第2図Bにおいては、ZbcおよびZca
は無限大であつてIbcおよびIcaは零となり、また
第2図DにおいてはZbcは無限大であつてIbcは
零となる。なお、線間電圧および各負荷電流のベ
クトル図は第3図のとおりである。 つぎに、第2図A乃至Dに示す等価回路におい
て、1線が断線した場合、単相負荷開放の場合、
3相負荷開放の場合、さらにV負荷開放の場合に
ついて断線指数X、断線位相要素cosθおよび不
平衡指数Yをつぎのとおり定義する。 (i) 断線指数Xについては、各線電流のベクトル
値Ia,IbおよびIcが変動して、それぞれI′a,
I′bおよびI′cになつたときのこれらの各変化分
をΔIa,ΔIbおよびΔIcとし、その絶対値をΔ
ia,ΔibおよびΔicとする。これらΔia,
ΔibおよびΔicのうち大きい値の順にΔi1,
Δi2およびΔi3とすれば、断線指数Xは最大値
Δi1と次に大きい値のΔi2との比、すなわち X=Δi1/Δi2 …(7) で定義される。なお、Xは、後述するようにΔ
ia,ΔibおよびΔicすなわち、Δi1,Δi2お
よびΔi3で形成する三角の最大辺となるΔi1と
2番目に大きい辺となるΔi2との比であるの
で、Δi1=Δi2のときX=1.0で最小値となり、
Δi2=Δi3=1/2・Δi1のときX=2.0で最大値と
なる。 (ii) 断線位相要素cosθは、上記ΔIa,ΔIbお
よびΔIcの絶対値が三者のうち最大であるベ
クトルとつぎに大きいベクトルとのなす角度θ
(θ≦180゜)の余弦値である。いいかえれば、
cosθは、Δia,ΔibおよびΔicすなわちΔ
i1,Δi2およびΔi3によつて三角形を形成し、
その最大辺を形成するΔi1とつぎに大きい辺Δ
i2との2辺のなす角度θの余弦値 cosθ=Δi1 2+Δi2 2−Δi3 2/2Δi1
・Δi2…(8) で定義される。なお、cosθは、Δi1,Δi2およ
びΔi3によつて形成される三角形のうち最大辺
Δi1とつぎに大きい辺Δi2となす角度の余弦値
であるので、cosθはΔi1=Δi2=Δi3のときす
なわちΔia=Δib=Δicのときにθ=60゜
すなわちcosθ=1/2でなつて最小値となり、逆
にΔi1とΔi2とが等しくてΔi3が零であるとき
θ=0゜すなわちcosθ=1.0で最大値となる。 (iii) 不平衡指数Yは、上記の最小値Δi3と2番目
に大きい値Δi2との比、すなわち Y=Δi3/Δi2 …(9) で定義される。なおYは最小値Δi3と2番目に
大きい値Δi2との比であるので、Δi3=のとき
Y=0で最小値となり、2等辺三角形を形成す
るΔi3=Δi2のときにY=1.0で最大値となる。 以下に述べる(A)項乃至(D)項において、1線断
線、単相負荷開放、3相負荷開放およびV負荷開
放について、(7)式で定義した断線指数X、(8)式で
定義した断線位相要素cosθおよび(9)式で定義し
た不平衡指数Yについて検討する。 (A) 1線断線 第2図Aに示すようにA相の線路が断線したと
きの各線電流をI′a,I′bおよびI′cとすればI′a=
0、各負荷電流をI′ab,I′bcおよびI′caとすれば
I′ab=I′caであり、かつI′bc=1bcであるので I′ab=I′ca=−Vbc/Zab+Zca=−1/1/iab・ej〓+1/ica・ej〓・a2 I′b=−I′c=I′bc−I′ab=I′bc−I′ca=Ibc−I′ca =ibc・ej〓・a2+1/1/iabej〓+1/icaej〓・a2 となり、各線電流の変化分ΔIa,ΔIbおよびΔIc
は、 ΔIa=I′a−Ia=−(iabej〓−icaej〓・a) …(10) ΔIb=I′b−Ib=iabej〓/iabej〓+icaej〓(iabej〓−icaej〓・a) =−iabej〓/iabej〓+icaej〓・ΔIa …(11) ΔIc=I′c−Ic=icaej〓/iabej〓+icaej〓(iabej〓−icaej〓・a) =−icaej〓/iabej〓+icaej〓・ΔIa …(12) (10)式乃至(12)式より ΔIa+ΔIb+ΔIc=0 …(13) ΔIb=iab/icaej(〓-〓)・ΔIc …(14) したがつて、ΔIa,ΔIbおよびΔIcは第4図に示
すとおり三角形を形成し、かつΔIbとΔIcとのな
す角度はα−γである。 なお、各線電流の変化分のベクトル値ΔIa,Δ
IbおよびΔIcのスカラー他Δia,ΔibおよびΔ
icと各負荷電流の実効値(スカラー量)iab,
ibcおよびicaとの関係は下記のとおりとなる。 (10)式より (11)式より Δib/Δia=iab/√2 ab+2 ca+2ab・ca・(−) …(16) (12)式より Δic/Δia=ica/√2 ab+2 ca+2ab・ca・(−) …(17) Δib/Δic=iab/ica …(18) ここで、上記(13)式および(14)式におい
て、ΔIbとΔIcとのなす角度すなわち力率要素α
−γの変化と、(7)式乃至(9)式で定義した断線指数
X、断線位相要素cosθおよび不平衡指数Yとの
関係について検討する。ΔIaを一定としてΔIbお
よびΔIcを変化させ、かつΔIbとΔIcとのなす角
度α−γを一定に保つと、ΔIbとΔIcとの交点P
は円弧又は直線を描く。この角度α−γを例え
ば、0゜,60゜,90゜,120゜および150゜とすれ
ば、Δia,ΔibおよびΔicの関係は第5図A
乃至Eに示すとおりとなる。 (a) α−γ=0゜すなわちα=γのとき このときは第5図Aに示すとおりΔia=Δib
+Δicであるので、ΔibまたはΔicのいずれ
か一方が零に接近すると他方がΔiaに接近し、
したがつてXは1に接近する。またΔib=Δic
=1/2・ΔiaのときX=2となり最大値を示す。
このα=γのときは断線したA相の電流変化分Δ
iaが他の相の電流変化分よりも大になつてい
る。 したがつて、このα−γ=0゜のときは1<X
≦2であつて、断線指数Xが1よりも大であるこ
とを示し、かつ、断線時の電流変化分が最大とな
る相が断線した線路の相であることを示してい
る。 また不平衡指数YはΔibまたはΔicのいずれ
か一方が零に接近すると他方がΔiaに接近する
のでYは0に接近する。またΔib=Δic=1/
2・ΔiaのときY=1となり最大値を示す。し
たがつて、α−γ=0゜のときは0<Y≦1であ
る。 さらに断線位相要素cosθは常に1.0となる。 (b) α−γ=60゜のとき ΔIbとΔIcとの交点が描く軌跡は第5図Bに示
す円弧となる。 軌跡がP1点付近のときは、Δia>Δib>Δi
cであり、かつ、ΔiaはΔibよりもわずかに大
であるので、(7)式よりX=Δia/Δibは、わず
かに1よりも大である。 軌跡がP1点からP2点さらにP3点に移動すれば、
ΔibはΔiaよりも次第に小さくなるので、X=
Δia/Δibは1よりも次第に大になり、P3にお
いては、Δia>Δib=Δic=2/√3×1/2・
iaしたがつてX=Δia/Δib=√3となり、X
は最大となる。軌跡がP3点からP4点に向うとΔi
a>Δic>Δibとなるので√3>X>1とな
り、P5点付近ではΔiaはΔicよりも若干大であ
るので、X=Δia/Δicは、1よりも若干大で
ある。また断線したA相の電流変化分ΔIaが、他
の相の電流変化分よりも大になつている。したが
つてα−γが60゜のときは1<X≦√3であつ
て、断線指数が1よりも大であることを示し、か
つ断線時の電流変化分が最大となる相が断線した
線路の相であることを示している。 また、不平衡指数Yは、(9)式で定義したように
最小値Δi3と2番目に大きい値Δi2との比Δi3/
Δi2である。軌跡がP1点付近からP3点付近まで
は、Δia>Δib>Δicであり、P1点付近では
Δicが略零であるので、Y=Δi3/Δi2=Δi
c/Δib≒0で最小値であるが、軌跡がP1点から
P2点さらにP3点に移動すればΔicは次第に大き
くなるのでYは0より次第に大きくなり、P3点に
おいては、Δia>Δib=ΔicしたがつてY=
Δic/Δib=1となる。軌跡がP3点からP5点に
向うとΔia>Δic≧Δibとなるので、1≧Y
>0となりP5点付近で再びΔib≒0となるの
で、Y=Δib/Δic≒0となる。 つぎに断線位相要素cosθは前述したようにΔ
Ia,ΔIbおよびΔIcのうちの絶対値が最大である
ベクトルとつぎに大きいベクトルとのなす角度の
余弦である。第5図Bにおいて、軌跡がP1点付近
からP3点付近まではΔia>Δib>Δicであ
り、ΔIaとΔIbとの各ベクトルのなす角度θは0
゜から30゜まで増加するので、cosθは
【式】となる。さらに軌跡がP3点か
らP5点に向うとΔia>Δic>Δibとなるので
ΔIaとΔIcとの各ベクトルのなす角度θは30゜か
ら0゜まで減少するので、
ΔIaとΔIcとの各ベクトルのなす角度θは30゜か
ら0゜まで減少するので、
【式】と
なる。
(c) α−γ=90゜のとき
ΔIbとΔIcとの交点が軌跡は第5図Cの示す円
弧となる。 軌跡がP1点付近からP3点付近まではΔia>Δ
ib>ΔicであるのでX=Δia/Δib>1であ
る。軌跡がP3点でΔia>Δib=Δicとなるの
でX=Δia/Δib=√2となりXは最大とな
る。軌跡がP3点かららP4点に向うとΔia>Δic
>Δibとなるので√2>X>1となり、P5点付
近ではΔiaはΔicより若干大であるので、X=
Δia/Δicは1よりも若干大である。また断線
したA相の電流変化分ΔIaが、他の相の電流変化
分よりも大になつている。 したがつてα−γが90゜のときは1<X≦√2
であつて、断線指数Xが1よりも大であることを
示し、かつ断線時の電流変化分が最大となる相が
断線した線路の相であることを示している。 また、不平衡指数Yに関しては、軌跡がP1点付
近からP3点付近までは、Δia>Δib>Δicで
あり、P1点付近ではΔicが略零であるので、Y
=Δi3/Δi2=Δic/Δib≒0で最小値であ
る。軌跡がP1点からP2点さらにP3点に移動すれば
Δicは次第に大きくなるのでYは0より次第に
大きくなり、P3点においてはΔia>Δib=Δi
cしたがつてY−Δic/Δib=1となる。軌跡
がP3点からP5点に向うとΔia>Δic≧Δibと
なるので1≧Y>0となりP5点付近でΔib≒0
となるので、Y=Δib/Δic≒0となる。 つぎに断線位相要素cosθに関しては、第5図
Cにおいて軌跡がP1点付近からP3点付近までは、
Δia>Δib>Δicであり、ΔIaとΔIbとの各ベ
クトルのなす角度θは0゜から45゜まで増加する
ので、cosθは
弧となる。 軌跡がP1点付近からP3点付近まではΔia>Δ
ib>ΔicであるのでX=Δia/Δib>1であ
る。軌跡がP3点でΔia>Δib=Δicとなるの
でX=Δia/Δib=√2となりXは最大とな
る。軌跡がP3点かららP4点に向うとΔia>Δic
>Δibとなるので√2>X>1となり、P5点付
近ではΔiaはΔicより若干大であるので、X=
Δia/Δicは1よりも若干大である。また断線
したA相の電流変化分ΔIaが、他の相の電流変化
分よりも大になつている。 したがつてα−γが90゜のときは1<X≦√2
であつて、断線指数Xが1よりも大であることを
示し、かつ断線時の電流変化分が最大となる相が
断線した線路の相であることを示している。 また、不平衡指数Yに関しては、軌跡がP1点付
近からP3点付近までは、Δia>Δib>Δicで
あり、P1点付近ではΔicが略零であるので、Y
=Δi3/Δi2=Δic/Δib≒0で最小値であ
る。軌跡がP1点からP2点さらにP3点に移動すれば
Δicは次第に大きくなるのでYは0より次第に
大きくなり、P3点においてはΔia>Δib=Δi
cしたがつてY−Δic/Δib=1となる。軌跡
がP3点からP5点に向うとΔia>Δic≧Δibと
なるので1≧Y>0となりP5点付近でΔib≒0
となるので、Y=Δib/Δic≒0となる。 つぎに断線位相要素cosθに関しては、第5図
Cにおいて軌跡がP1点付近からP3点付近までは、
Δia>Δib>Δicであり、ΔIaとΔIbとの各ベ
クトルのなす角度θは0゜から45゜まで増加する
ので、cosθは
【式】となる。さら
に軌跡がP3点からP5点に向うとΔia>Δic>Δ
ibとなるのでΔIaとΔIcとの各ベクトルのなす
角度θは45゜から0゜まで減少し、
ibとなるのでΔIaとΔIcとの各ベクトルのなす
角度θは45゜から0゜まで減少し、
【式】となる。
以上は断線指数Xと不平衡指数Yと断線位相要
素cosθとを第5図A乃至第5図Cに示されたベ
クトル図からそれぞれ、α−γ=0゜,α−γ=
60゜及びα−γ=90゜の場合について、個々に検
討したが、つぎに、α−γ≦90゜の場合に、A相
1線断線時にこれら三者の関係がどうなるかにつ
いて検討し、あわせて負荷の不平衡度が小さい場
合にこれら三者の値がどの範囲の値となるかにつ
いて検討する。なおα−γ≦90゜の場合にはA相
1線断線時においてはΔia,ΔibおよびΔic
のうちΔiaが常に最大となる。 (i) XとYとの関係 Δia>Δib>Δicのとき、(7)式および
(16)式から である。一方、(9)式と(18)式とから Y=Δi3/Δi2=Δic/Δib=ica/i
ab…(20) したがつて X=√1+2+2・(−) …(21) であり、Δia>Δic>Δibのとき、(7)式と
(17)式とから である。一方、(9)式と(18)式とから Y=Δi3/Δi2=Δib/Δic=iab/ic
a…(23) したがつて X=√1+2+2・(−) …(24) となり、(21)式と(24)式とは一致する。した
がつて(21)式又は(24)式は、IabとIcaとの大
小関係に無関係に、(α−γ)をパラメータとし
てYで表わされた一般式である。 (7),(8)および(9)式より (25)式は、断線に限らず、負荷開放時にも成り
立つX,cosθおよびYの間の関係式である。 第6図は、(25)式において、cosθをパラメー
タとしてXとYとの関係を示したグラフである。
同図中の実線は、cosθをパラメータとして、そ
れぞれcosθ=0.5,0.6,0.7,0.8,0.9および1.0
とした場合のXとYとの関係を示した曲線であ
る。ただし、cosθ=0.5の場合には、X=1.0か
つY=1.0の点となる。同図中の直線U1は、A相
1線断線時のXとYとの関係式である(24)式に
おいてα−γ=0゜とした場合のX=1+Yを表
わす直線である。また同図中に破線で示した曲線
U2は、(24)式においてα−γ=30゜とした場合
の
素cosθとを第5図A乃至第5図Cに示されたベ
クトル図からそれぞれ、α−γ=0゜,α−γ=
60゜及びα−γ=90゜の場合について、個々に検
討したが、つぎに、α−γ≦90゜の場合に、A相
1線断線時にこれら三者の関係がどうなるかにつ
いて検討し、あわせて負荷の不平衡度が小さい場
合にこれら三者の値がどの範囲の値となるかにつ
いて検討する。なおα−γ≦90゜の場合にはA相
1線断線時においてはΔia,ΔibおよびΔic
のうちΔiaが常に最大となる。 (i) XとYとの関係 Δia>Δib>Δicのとき、(7)式および
(16)式から である。一方、(9)式と(18)式とから Y=Δi3/Δi2=Δic/Δib=ica/i
ab…(20) したがつて X=√1+2+2・(−) …(21) であり、Δia>Δic>Δibのとき、(7)式と
(17)式とから である。一方、(9)式と(18)式とから Y=Δi3/Δi2=Δib/Δic=iab/ic
a…(23) したがつて X=√1+2+2・(−) …(24) となり、(21)式と(24)式とは一致する。した
がつて(21)式又は(24)式は、IabとIcaとの大
小関係に無関係に、(α−γ)をパラメータとし
てYで表わされた一般式である。 (7),(8)および(9)式より (25)式は、断線に限らず、負荷開放時にも成り
立つX,cosθおよびYの間の関係式である。 第6図は、(25)式において、cosθをパラメー
タとしてXとYとの関係を示したグラフである。
同図中の実線は、cosθをパラメータとして、そ
れぞれcosθ=0.5,0.6,0.7,0.8,0.9および1.0
とした場合のXとYとの関係を示した曲線であ
る。ただし、cosθ=0.5の場合には、X=1.0か
つY=1.0の点となる。同図中の直線U1は、A相
1線断線時のXとYとの関係式である(24)式に
おいてα−γ=0゜とした場合のX=1+Yを表
わす直線である。また同図中に破線で示した曲線
U2は、(24)式においてα−γ=30゜とした場合
の
【式】を表わす曲線である。し
たがつて、α−γ≦30゜の場合に1線断線が発生
した場合のXの値およびYの値を第6図中にプロ
ツトすると、直線U1と曲線U2とで囲まれる領域
に入ることがわかる。また負荷があまり不平衡で
ない場合には、Yは0.5より大きいと考えてよ
い。さらにYは、その定義(9)式から明らかなよう
に、1.0より必ず小さい。第6図中に破線で示し
た直線U3はY=0.5を表わす直線であり、同図中
に破線で示した直線U4はY=1.0を表わす直線で
ある。したがつて、負荷があまり不平衡でない場
合には、1線断線が発生した場合のXの値および
Yの値を第6図中にプロツトすると、前述の直線
U1,U3,U4および曲線U2で囲まれる断線領域D1
に入ることがわかる。第6図中の曲線U2を、そ
の両端を通る直線で近似すると、X=0.956Y+
0.976となるから、曲線U2のかわりに、この直線
X=0.956Y+0.976を用いると、これらの間の差
は極くわずかであるから無視でき、しかも簡単な
式となつて都合がよい。 (ii) cosθとYとの関係 (25)式に(21)式または(24)式を代入すると となる。この(26)式はA相1線断線時の断線位
相要素cosθが(α−γ)をパラメータとしてY
で表わされた一般式である。 第7図は、(25)式においてXをパラメータと
してYとcosθとの関係を示したグラフである。
同図中の実線は、Xをパラメータとしてそれぞれ
X=1.0,1.25,1.5,1.75,2.0とした場合のYと
cosθとの関係を示した曲線である。ただしX=
2.0の場合には、Y=1.0かつcosθ=1.0の点とな
る。同図中に破線で示した直線U1は、A相1線
断線時のYとcosθとの関係式である(26)式に
おいてα−γ=0゜とした場合のcosθ=1を表
わす直線である。また同図中に破線で示した曲線
U2は、(26)式においてα−γ=30゜とした場合
合の
した場合のXの値およびYの値を第6図中にプロ
ツトすると、直線U1と曲線U2とで囲まれる領域
に入ることがわかる。また負荷があまり不平衡で
ない場合には、Yは0.5より大きいと考えてよ
い。さらにYは、その定義(9)式から明らかなよう
に、1.0より必ず小さい。第6図中に破線で示し
た直線U3はY=0.5を表わす直線であり、同図中
に破線で示した直線U4はY=1.0を表わす直線で
ある。したがつて、負荷があまり不平衡でない場
合には、1線断線が発生した場合のXの値および
Yの値を第6図中にプロツトすると、前述の直線
U1,U3,U4および曲線U2で囲まれる断線領域D1
に入ることがわかる。第6図中の曲線U2を、そ
の両端を通る直線で近似すると、X=0.956Y+
0.976となるから、曲線U2のかわりに、この直線
X=0.956Y+0.976を用いると、これらの間の差
は極くわずかであるから無視でき、しかも簡単な
式となつて都合がよい。 (ii) cosθとYとの関係 (25)式に(21)式または(24)式を代入すると となる。この(26)式はA相1線断線時の断線位
相要素cosθが(α−γ)をパラメータとしてY
で表わされた一般式である。 第7図は、(25)式においてXをパラメータと
してYとcosθとの関係を示したグラフである。
同図中の実線は、Xをパラメータとしてそれぞれ
X=1.0,1.25,1.5,1.75,2.0とした場合のYと
cosθとの関係を示した曲線である。ただしX=
2.0の場合には、Y=1.0かつcosθ=1.0の点とな
る。同図中に破線で示した直線U1は、A相1線
断線時のYとcosθとの関係式である(26)式に
おいてα−γ=0゜とした場合のcosθ=1を表
わす直線である。また同図中に破線で示した曲線
U2は、(26)式においてα−γ=30゜とした場合
合の
【式】を表わす曲線であ
る。したがつてα−γ≦30゜の場合に1線断線が
発生した場合のYの値およびcosθの値を第7図
中にプロツトすると、直線U1と曲線U2とで囲ま
れる領域に入ることがわかる。また負荷があまり
不平衡でない場合にはYは0.5より大きいと考え
てよい。さらにYはその定義(9)式から明らかなよ
うに、1.0より必ず小さい。第7図に破線で示し
た直線U3はY=0.5を表わす直線であり、同図中
に破線で示した直線U4はY=1.0を表わす直線で
ある。したがつて、負荷があまり不平衡でない場
合には、1線断線が発生した場合のYの値および
cosθの値を第7図中にプロツトすると、前述の
直線U1,U3,U4および曲線U2で囲まれる断線領
域D1に入ることがわかる。第7図中の曲線U2
を、その両端を通る直線で近似すると、cosθ=
1.004−0.038Yとなるから、曲線U2のかわりに、
この直線cosθ=1.004−0.038Yを用いると、これ
らの間の差は極くわずかであるから無視でき、し
かも簡単な式となつて都合がよい。さらに簡単に
表わすには、曲線U2上でY=1とすればcosθ=
0.966となることから、曲線U2のかわりに第7図
中に一点鎖線で示した直線U5すなわちcosθ=
0.966を用いて、直線U1,U3,U4,U5で囲まれる
領域D2を断線領域とすればよい、 (iii) cosθとXとの関係 (21)式又は(24)式と(25)式とからYを消
去すると (27)式はA相1線断線時のcosθが(α−γ)を
パラメータとしてXで表わされた一般式である。 第8図は、(25)式においてYをパラメータと
してXとcosθとの関係を示したグラフである。
同図中の実線は、Yをパラメータとして、それぞ
れY=0,0.25,0.5,0.75,1.0とした場合のX
とcosθとの関係を示した曲線である。ただし、
Y=0の場合には、X=1.0かつcosθ=1.0の点
となる。同図中に破線で示した直線U1は、A相
1線断線時のXとcosθとの関係式である(27)
式においてα−γ=0゜とした場合のcosθ=1
を表わす直線である。また同図中に破線で示した
曲線U2は、(27)式においてα−γ=30゜とした
場合の を表わす曲線である。したがつてα−γ≦30゜の
場合に1線断線が発生した場合のXの値および
cosθの値を第8図中にプロツトすると、直線U1
と曲線U2との間にある領域に入ることがわか
る。また負荷があまり不平衡でない場合にはXは
1.5より大きいと考えてよい。さらにXはその定
義(7)式から明らかなように2.0より必ず小さい。
第8図に破線で示した直線U3はX=1.5を表わす
直線であり、同図中に破線で示した直線U4はY
=1.0を表わす直線である。したがつて、負荷が
あまり不平衡でない場合には、1線断線が発生し
た場合のXの値およびcosθの値を第8図中にプ
ロツトすると、前述の直線U1,U3,U4および曲
線U2で囲まれる断線領域D1に入ることがわか
る。第8図中の曲線U2を、その両端を通る直線
で近似すると、cosθ=1.042−0.040Xとなるか
ら、曲線U2のかわりに、この直線cosθ=1.042−
0.040Xを用いると、これらの間の差は極くわず
ずかであるから無視でき、しかも簡単な式となつ
て都合がよい。さらに簡単に表わすには、曲線
U2上でY=1とすればcosθ=0.966となることか
ら、曲線U2のかわりに第8図中に一点鎖線で示
した直線U5すなわちcosθ=0.966を用いて、直線
U1,U3,U4,およびU5で囲まれる領域D2を断線
領域とすればよい。 (d) α−γ=120゜のとき ΔIbとΔIcとの交点が描く軌跡は、第5図Dに
示す円弧となる。 軌跡がP1点付近からP3点付近まではΔib>Δ
ia>Δicであり、P1点付近ではX=Δib/Δ
iaは1よりも若干大であり、P2点に近づくにし
たがつてΔibは増加し、P2点ではΔib=2/√
3・Δia、したがつてX=Δib/Δia=2/
√3で最大値を示す。軌跡がP2点からP3点に向う
とΔibは減少するのでX=Δib/Δiaは減少
し、軌跡がP2点に達するとΔia=Δib=Δic
となり、したがつてX=1となる。 さらに軌跡がP3点付近からP5点付近まではΔi
c>Δia>Δibである。軌跡がP4点に向うとΔ
icは次第に増加するのでX=Δic/Δiaは増
加し、軌跡がP4点に達するとΔic=2/√3・
Δiaとなり、X=Δic/Δia=2/√3で最
大となる。軌跡がP4点からP5点に向うとΔicは
減少し、Δiaに接近するのでX=Δic/Δia
は1に接近する。したがつて、α−γが120゜の
ときは1<X≦2/√3であつて、断線指数Xが
1よりも大であることを示している。 (e) α−γ=150゜のとき ΔIbとΔIcとの交点が描く軌跡は、第5図Eに
示す円弧となる。 軌跡がP1点付近からP2点付近まではΔib>Δ
ia>Δicで、X=Δib/Δiaは1から次第に
増加し、P2点でΔia=ΔicすなわちΔib/2
=√3/2・ΔiaしたがつてX=Δib/Δia
=√3となり最大値を示す。軌跡がP2点からP3点
まではΔib>Δic>ΔiaでX=Δib/Δicは
1に接近し、P3点でΔib=Δic>Δiaとなる
のでX=1となる。 さらに軌跡がP3点からP4点まではΔic>Δib
>ΔiaでX=Δic>Δibは1よりも次第に増
加し、P4点でΔia=ΔibすなわちΔic=/2
=√3/2・ΔiaしたがつてX=Δic/Δia
=√3となり再度最大値を示す。軌跡がP4点から
P5点まではΔic>Δia>ΔibでX=Δic/Δ
iaは1に接近する。したがつて、α−γが150゜
のときは1<X≦√3であつて断線指数Xが1よ
りも大であることを示している。 (f) 平衡負荷の場合 断線指数Xの値は力率要素α−γの値によつて
1から2までの範囲にあるが、実際の線路では負
荷は平衡に近いものと考えられるので、前述した
(14)式において、α=γとし、また各相の負荷
電流が等しくiab=icaであるときには、 ΔIb=ΔIc となり、これを(13)式に代入すれば、 ΔIa=−2ΔIb となる。したがつてスカラ量は、Δia=2Δib
=2Δicとなる。ゆえに、平衡負荷の場合には
断線指数X、断線位相要素cosθおよび不平衡指
数Yは、それぞれ定義式(7)(8)および(9)式より X=Δia/Δib=Δia/Δic=2 cosθ=Δia 2+Δib 2−Δic 2/2Δia・
Δib =Δia 2+Δic 2−Δib 2/2Δia・Δ
ic=1 Y=Δib/Δic=Δic/Δib=1 となり、したがつて負荷が平衡に近いほど1線断
線時のXの値は2に接近し、Yおよびcosθの値
は1に接近する。第6図乃至第8図においてQ1
で表わされる点は、平衡負荷時に1線断線が発生
した場合の前記の値をプロツトしたものであり、
X=2、Y=cosθ=1である。 (B) 単相負荷開放 つぎに、断線時のX、cosθおよびYと単相負
荷開放時のX、cosθおよびYとを比較するため
に、単相負荷開放時のX、cosθおよびYについ
て検討する。 第2図Bに示すとおり、AB相に入つている単
相負荷の力率角を第3図に示すとおりαとする
と、単相負荷開放前の各線電流は Ia=Iab−Ica=iabej〓 Ib=Ibc−Iab=−iabej〓 Ic=Ica−Ibc=0 となる。このときAB相の単相負荷が開放される
と、 Ia′=Ib′=Ic′=0 となるのでΔIa,ΔIbおよびΔIcは Δia=Ia′−Ia=−iabej〓 …(28) ΔIb=Ib′−Ib=iabej〓 …(29) ΔIc=Ic′−Ic=0 …(30) したがつて、Δia=Δib,Δic=0であり、
X,cosθおよびYは、それぞれ(7),(8)および(9)
式より となり、単相負荷開放の場合にはXの値は常に1
であり、cosθの値は常に1であり、またYの値
は常に0である。第6図乃至第8図においてQ2
で表わされる点は、単相負荷開放時の前記の値を
プロツトしたものであり、X=cosθ=1,Y=
0である。 (C) 3相負荷開放 つぎに3相負荷開放時のX、cosθおよびYに
ついて検討する。第2図Cに示すとおり、AB
相、BC相およびCA相に入つている負荷の力率角
を第3図に示すとおり、それぞれα,βおよびγ
とすると、3相負荷開放前の各線電流は前述した
(1)乃至(3)式で表わされる。このとき3相負荷が開
放されると I′a=I′b=I′c=0 となり ΔIa=I′a−Ia= −iab・ej〓+ica・ej〓・a …(32) ΔIb=I′b−Ib= −ibc・ej〓・a2+iab・ej〓 …(33) ΔIc=I′c−Ic= −ica・ej〓・a+ibc・ej〓・a2
…(34) これらΔIa,ΔIbおよびΔIcは三角形を形成
し、Iab,Ibc,Ica,α,βおよびγによつて任
意の形状の三角形となる。したがつて断線指数X
は、任意の3辺のうち、最大辺の長さと、2番目
に大きい辺の長さとの比であるので、3相負荷開
放時の断線指数Xは理論上、1.0から2.0までの範
囲をとりうる。しかし、実際の線路では負荷は平
衡に近いので、(32)式乃至(34)式において、
α=β=γとすると ΔIa=(−iab+ica・a)ej〓 ΔIb=(−ibc・a2+iab)ej〓 ΔIc=(−ica・a+ibc・a2)ej〓 したがつてスカラ量は Δia=√〓+・+〓 Δib=√〓+・+〓 Δic=√〓+・+〓 となる。平衡負荷時においてはiab=ibc=icaと
なるので、Δia=Δib=Δicとなり、したが
つて、X,cosθおよびYはそれぞれ(7),(8)およ
び(9)式より X=Δia/Δib=Δib/Δic=Δic/Δi
a=1 cosθ=Δia 2+Δib 2−Δic 2/2Δia・
Δib=0.5 Y=Δic/Δib=Δia/Δic=Δib/Δi
a=1 となり、したがつて負荷が平衡に近いほど3相負
荷開放時のXおよびYの値は1に接近し、cosθ
の値は0.5に接近する。第6図乃至第8図におい
てQ3で表わされる点は、平衡負荷時に3相負荷
開放がなされた場合の前記の値をプロツトしたも
のであり、X=Y=1、cosθ=0.5である。 以上のように、1線断線時の断線指数Xは、第
9図のベクトル図および前述した第6図乃至第8
図のQ1点に示すように、平衡負荷に近いほど2.0
に接近し、一方、単相負荷開放時の断線指数X
は、第10図のベクトル図および前述した第6図
乃至第8図のQ2点に示すように常に1.0であり、
さらに3相負荷開放時の断線指数Xは第11図の
ベクトル図および前述した第6図乃至第8図の
Q3点に示すように、負荷が平衡に近いほど1.0に
接近する。すなわち、負荷が平衡に近ければ、1
線断線時の断線指数2.0と負荷開放時の断線指数
1.0とは明確な差異を生じるから、誤差および多
少の不平衡の影響を考慮して、X≧1.5の場合に
断線であると判別することにすれば、断線と負荷
開放との差異を明確に検出することができる。 実際の配電線で負荷変動を調査した結果、負荷
が平衡に近い配電線では電流変化がある程度大き
い場合には、負荷変動による断線指数Xの値は
1.5より小さいことが確認されている。しかしな
がら配電線の負荷が平衡でない場合、または負荷
が平衡に近い場合であつても小さな電流変化をと
らえて断線検出保護区間を広げようとする場合に
は、断線指数Xのみによる前述の断線条件X≧
1.5では負荷開放を断線であると誤検出すること
がある。たとえば、不平衡負荷の極端な場合とし
てV負荷の開放を考えると、その負荷容量が一般
に小さいために電流変化は小さいが、この場合に
断線指数Xの値は1.5より大きくなる。 (D) V負荷開放 つぎに、V負荷開放時のX,cosθおよびYに
ついて検討する。第2図Dに示すとおり、AB相
およびCA相に入つている負荷の力率角を第3図
に示すとおり、それぞれαおよびγとすると、V
負荷開放前の各線電流は Ia=Iab−Ica=iab・ej〓−ica・ej〓・a Ib=Ibc−Iab=−iab・ej〓 Ic=Ica−Ibc=ica・ej〓・a となる。このときV負荷が開放されると、 Ia′=Ib′=Ic′=0 となり、 ΔIa=−iab・ej〓+ica・ej〓・a …(35) ΔIb=iab・ej〓 …(36) ΔIc=−ica・ej〓・a …(37) したがつてスカラ量は Δia=√2+2−2・・(120゜+−) Δib=iab Δic=ica となる。ここでAB相間およびCA相間に入つてい
る負荷が同じであると仮定するとα=γ,iab=
icaとなるのでΔia=√3Δib=√3Δicとな
り、したがつて、X,cosθおよびYは、(7),(8)
および(9)式より X=Δia/Δib=Δia/Δic=√3 Y=Δib/Δic=Δic/Δib=1 となり、したがつてAB相間の負荷とCA相間の負
荷とが一致するほど、V負荷開放時のXの値は√
3に接近し、cosθの値は√3/2に接近し、またYの 値は1に接近する。第6図乃至第8図において
Q4で表わされる点は、AB相間の負荷とCA相間
の負荷とが等しい時にV負荷開放がなされた場合
の前記の値をプロツトしたものであり、 X=√3,
発生した場合のYの値およびcosθの値を第7図
中にプロツトすると、直線U1と曲線U2とで囲ま
れる領域に入ることがわかる。また負荷があまり
不平衡でない場合にはYは0.5より大きいと考え
てよい。さらにYはその定義(9)式から明らかなよ
うに、1.0より必ず小さい。第7図に破線で示し
た直線U3はY=0.5を表わす直線であり、同図中
に破線で示した直線U4はY=1.0を表わす直線で
ある。したがつて、負荷があまり不平衡でない場
合には、1線断線が発生した場合のYの値および
cosθの値を第7図中にプロツトすると、前述の
直線U1,U3,U4および曲線U2で囲まれる断線領
域D1に入ることがわかる。第7図中の曲線U2
を、その両端を通る直線で近似すると、cosθ=
1.004−0.038Yとなるから、曲線U2のかわりに、
この直線cosθ=1.004−0.038Yを用いると、これ
らの間の差は極くわずかであるから無視でき、し
かも簡単な式となつて都合がよい。さらに簡単に
表わすには、曲線U2上でY=1とすればcosθ=
0.966となることから、曲線U2のかわりに第7図
中に一点鎖線で示した直線U5すなわちcosθ=
0.966を用いて、直線U1,U3,U4,U5で囲まれる
領域D2を断線領域とすればよい、 (iii) cosθとXとの関係 (21)式又は(24)式と(25)式とからYを消
去すると (27)式はA相1線断線時のcosθが(α−γ)を
パラメータとしてXで表わされた一般式である。 第8図は、(25)式においてYをパラメータと
してXとcosθとの関係を示したグラフである。
同図中の実線は、Yをパラメータとして、それぞ
れY=0,0.25,0.5,0.75,1.0とした場合のX
とcosθとの関係を示した曲線である。ただし、
Y=0の場合には、X=1.0かつcosθ=1.0の点
となる。同図中に破線で示した直線U1は、A相
1線断線時のXとcosθとの関係式である(27)
式においてα−γ=0゜とした場合のcosθ=1
を表わす直線である。また同図中に破線で示した
曲線U2は、(27)式においてα−γ=30゜とした
場合の を表わす曲線である。したがつてα−γ≦30゜の
場合に1線断線が発生した場合のXの値および
cosθの値を第8図中にプロツトすると、直線U1
と曲線U2との間にある領域に入ることがわか
る。また負荷があまり不平衡でない場合にはXは
1.5より大きいと考えてよい。さらにXはその定
義(7)式から明らかなように2.0より必ず小さい。
第8図に破線で示した直線U3はX=1.5を表わす
直線であり、同図中に破線で示した直線U4はY
=1.0を表わす直線である。したがつて、負荷が
あまり不平衡でない場合には、1線断線が発生し
た場合のXの値およびcosθの値を第8図中にプ
ロツトすると、前述の直線U1,U3,U4および曲
線U2で囲まれる断線領域D1に入ることがわか
る。第8図中の曲線U2を、その両端を通る直線
で近似すると、cosθ=1.042−0.040Xとなるか
ら、曲線U2のかわりに、この直線cosθ=1.042−
0.040Xを用いると、これらの間の差は極くわず
ずかであるから無視でき、しかも簡単な式となつ
て都合がよい。さらに簡単に表わすには、曲線
U2上でY=1とすればcosθ=0.966となることか
ら、曲線U2のかわりに第8図中に一点鎖線で示
した直線U5すなわちcosθ=0.966を用いて、直線
U1,U3,U4,およびU5で囲まれる領域D2を断線
領域とすればよい。 (d) α−γ=120゜のとき ΔIbとΔIcとの交点が描く軌跡は、第5図Dに
示す円弧となる。 軌跡がP1点付近からP3点付近まではΔib>Δ
ia>Δicであり、P1点付近ではX=Δib/Δ
iaは1よりも若干大であり、P2点に近づくにし
たがつてΔibは増加し、P2点ではΔib=2/√
3・Δia、したがつてX=Δib/Δia=2/
√3で最大値を示す。軌跡がP2点からP3点に向う
とΔibは減少するのでX=Δib/Δiaは減少
し、軌跡がP2点に達するとΔia=Δib=Δic
となり、したがつてX=1となる。 さらに軌跡がP3点付近からP5点付近まではΔi
c>Δia>Δibである。軌跡がP4点に向うとΔ
icは次第に増加するのでX=Δic/Δiaは増
加し、軌跡がP4点に達するとΔic=2/√3・
Δiaとなり、X=Δic/Δia=2/√3で最
大となる。軌跡がP4点からP5点に向うとΔicは
減少し、Δiaに接近するのでX=Δic/Δia
は1に接近する。したがつて、α−γが120゜の
ときは1<X≦2/√3であつて、断線指数Xが
1よりも大であることを示している。 (e) α−γ=150゜のとき ΔIbとΔIcとの交点が描く軌跡は、第5図Eに
示す円弧となる。 軌跡がP1点付近からP2点付近まではΔib>Δ
ia>Δicで、X=Δib/Δiaは1から次第に
増加し、P2点でΔia=ΔicすなわちΔib/2
=√3/2・ΔiaしたがつてX=Δib/Δia
=√3となり最大値を示す。軌跡がP2点からP3点
まではΔib>Δic>ΔiaでX=Δib/Δicは
1に接近し、P3点でΔib=Δic>Δiaとなる
のでX=1となる。 さらに軌跡がP3点からP4点まではΔic>Δib
>ΔiaでX=Δic>Δibは1よりも次第に増
加し、P4点でΔia=ΔibすなわちΔic=/2
=√3/2・ΔiaしたがつてX=Δic/Δia
=√3となり再度最大値を示す。軌跡がP4点から
P5点まではΔic>Δia>ΔibでX=Δic/Δ
iaは1に接近する。したがつて、α−γが150゜
のときは1<X≦√3であつて断線指数Xが1よ
りも大であることを示している。 (f) 平衡負荷の場合 断線指数Xの値は力率要素α−γの値によつて
1から2までの範囲にあるが、実際の線路では負
荷は平衡に近いものと考えられるので、前述した
(14)式において、α=γとし、また各相の負荷
電流が等しくiab=icaであるときには、 ΔIb=ΔIc となり、これを(13)式に代入すれば、 ΔIa=−2ΔIb となる。したがつてスカラ量は、Δia=2Δib
=2Δicとなる。ゆえに、平衡負荷の場合には
断線指数X、断線位相要素cosθおよび不平衡指
数Yは、それぞれ定義式(7)(8)および(9)式より X=Δia/Δib=Δia/Δic=2 cosθ=Δia 2+Δib 2−Δic 2/2Δia・
Δib =Δia 2+Δic 2−Δib 2/2Δia・Δ
ic=1 Y=Δib/Δic=Δic/Δib=1 となり、したがつて負荷が平衡に近いほど1線断
線時のXの値は2に接近し、Yおよびcosθの値
は1に接近する。第6図乃至第8図においてQ1
で表わされる点は、平衡負荷時に1線断線が発生
した場合の前記の値をプロツトしたものであり、
X=2、Y=cosθ=1である。 (B) 単相負荷開放 つぎに、断線時のX、cosθおよびYと単相負
荷開放時のX、cosθおよびYとを比較するため
に、単相負荷開放時のX、cosθおよびYについ
て検討する。 第2図Bに示すとおり、AB相に入つている単
相負荷の力率角を第3図に示すとおりαとする
と、単相負荷開放前の各線電流は Ia=Iab−Ica=iabej〓 Ib=Ibc−Iab=−iabej〓 Ic=Ica−Ibc=0 となる。このときAB相の単相負荷が開放される
と、 Ia′=Ib′=Ic′=0 となるのでΔIa,ΔIbおよびΔIcは Δia=Ia′−Ia=−iabej〓 …(28) ΔIb=Ib′−Ib=iabej〓 …(29) ΔIc=Ic′−Ic=0 …(30) したがつて、Δia=Δib,Δic=0であり、
X,cosθおよびYは、それぞれ(7),(8)および(9)
式より となり、単相負荷開放の場合にはXの値は常に1
であり、cosθの値は常に1であり、またYの値
は常に0である。第6図乃至第8図においてQ2
で表わされる点は、単相負荷開放時の前記の値を
プロツトしたものであり、X=cosθ=1,Y=
0である。 (C) 3相負荷開放 つぎに3相負荷開放時のX、cosθおよびYに
ついて検討する。第2図Cに示すとおり、AB
相、BC相およびCA相に入つている負荷の力率角
を第3図に示すとおり、それぞれα,βおよびγ
とすると、3相負荷開放前の各線電流は前述した
(1)乃至(3)式で表わされる。このとき3相負荷が開
放されると I′a=I′b=I′c=0 となり ΔIa=I′a−Ia= −iab・ej〓+ica・ej〓・a …(32) ΔIb=I′b−Ib= −ibc・ej〓・a2+iab・ej〓 …(33) ΔIc=I′c−Ic= −ica・ej〓・a+ibc・ej〓・a2
…(34) これらΔIa,ΔIbおよびΔIcは三角形を形成
し、Iab,Ibc,Ica,α,βおよびγによつて任
意の形状の三角形となる。したがつて断線指数X
は、任意の3辺のうち、最大辺の長さと、2番目
に大きい辺の長さとの比であるので、3相負荷開
放時の断線指数Xは理論上、1.0から2.0までの範
囲をとりうる。しかし、実際の線路では負荷は平
衡に近いので、(32)式乃至(34)式において、
α=β=γとすると ΔIa=(−iab+ica・a)ej〓 ΔIb=(−ibc・a2+iab)ej〓 ΔIc=(−ica・a+ibc・a2)ej〓 したがつてスカラ量は Δia=√〓+・+〓 Δib=√〓+・+〓 Δic=√〓+・+〓 となる。平衡負荷時においてはiab=ibc=icaと
なるので、Δia=Δib=Δicとなり、したが
つて、X,cosθおよびYはそれぞれ(7),(8)およ
び(9)式より X=Δia/Δib=Δib/Δic=Δic/Δi
a=1 cosθ=Δia 2+Δib 2−Δic 2/2Δia・
Δib=0.5 Y=Δic/Δib=Δia/Δic=Δib/Δi
a=1 となり、したがつて負荷が平衡に近いほど3相負
荷開放時のXおよびYの値は1に接近し、cosθ
の値は0.5に接近する。第6図乃至第8図におい
てQ3で表わされる点は、平衡負荷時に3相負荷
開放がなされた場合の前記の値をプロツトしたも
のであり、X=Y=1、cosθ=0.5である。 以上のように、1線断線時の断線指数Xは、第
9図のベクトル図および前述した第6図乃至第8
図のQ1点に示すように、平衡負荷に近いほど2.0
に接近し、一方、単相負荷開放時の断線指数X
は、第10図のベクトル図および前述した第6図
乃至第8図のQ2点に示すように常に1.0であり、
さらに3相負荷開放時の断線指数Xは第11図の
ベクトル図および前述した第6図乃至第8図の
Q3点に示すように、負荷が平衡に近いほど1.0に
接近する。すなわち、負荷が平衡に近ければ、1
線断線時の断線指数2.0と負荷開放時の断線指数
1.0とは明確な差異を生じるから、誤差および多
少の不平衡の影響を考慮して、X≧1.5の場合に
断線であると判別することにすれば、断線と負荷
開放との差異を明確に検出することができる。 実際の配電線で負荷変動を調査した結果、負荷
が平衡に近い配電線では電流変化がある程度大き
い場合には、負荷変動による断線指数Xの値は
1.5より小さいことが確認されている。しかしな
がら配電線の負荷が平衡でない場合、または負荷
が平衡に近い場合であつても小さな電流変化をと
らえて断線検出保護区間を広げようとする場合に
は、断線指数Xのみによる前述の断線条件X≧
1.5では負荷開放を断線であると誤検出すること
がある。たとえば、不平衡負荷の極端な場合とし
てV負荷の開放を考えると、その負荷容量が一般
に小さいために電流変化は小さいが、この場合に
断線指数Xの値は1.5より大きくなる。 (D) V負荷開放 つぎに、V負荷開放時のX,cosθおよびYに
ついて検討する。第2図Dに示すとおり、AB相
およびCA相に入つている負荷の力率角を第3図
に示すとおり、それぞれαおよびγとすると、V
負荷開放前の各線電流は Ia=Iab−Ica=iab・ej〓−ica・ej〓・a Ib=Ibc−Iab=−iab・ej〓 Ic=Ica−Ibc=ica・ej〓・a となる。このときV負荷が開放されると、 Ia′=Ib′=Ic′=0 となり、 ΔIa=−iab・ej〓+ica・ej〓・a …(35) ΔIb=iab・ej〓 …(36) ΔIc=−ica・ej〓・a …(37) したがつてスカラ量は Δia=√2+2−2・・(120゜+−) Δib=iab Δic=ica となる。ここでAB相間およびCA相間に入つてい
る負荷が同じであると仮定するとα=γ,iab=
icaとなるのでΔia=√3Δib=√3Δicとな
り、したがつて、X,cosθおよびYは、(7),(8)
および(9)式より X=Δia/Δib=Δia/Δic=√3 Y=Δib/Δic=Δic/Δib=1 となり、したがつてAB相間の負荷とCA相間の負
荷とが一致するほど、V負荷開放時のXの値は√
3に接近し、cosθの値は√3/2に接近し、またYの 値は1に接近する。第6図乃至第8図において
Q4で表わされる点は、AB相間の負荷とCA相間
の負荷とが等しい時にV負荷開放がなされた場合
の前記の値をプロツトしたものであり、 X=√3,
【式】Y=1である。
この場合には前述したように、X≧1.5を断線
条件とした場合には、断線であると誤検出するこ
とになる。 そこで、 (i) XとYとを組合わせて利用し、前述した第6
図中の領域D1を断線領域として使用すれば、
第6図から明らかなように前述した点Q1は断
線領域D1に入り、かつ、点Q2乃至Q4は断線領
域D1に入らないから、断線と負荷開放との差
異を明確に検出することができる。この場合の
断線条件は、 (Y≧0.5かつX≧0.956Y+0.976) である。 (ii) Yとcosθとを組合せて利用し、前述した第
7図中の領域D1または領域D2を断線領域とし
て使用すれば、第7図から明らかなように前述
した点Q1は断線領域D1またはD2に入り、かつ
点Q2乃至Q4は断線領域D1またはD2に入らない
から、断線と負荷開放との差異を明確に検出す
ることができる。この場合、断線領域D1は断
線条件(Y≧0.5かつcosθ≧1.004−0.038Y)
に対応し、断線領域D2は断線条件(Y≧0.5か
つcosθ≧0.966)に対応している。 (iii) Xとcosθとを組合せて利用し、前述した第
8図中の領域D1または領域D2を断線領域とし
て使用すれば、第8図から明らかなように前述
した点Q1は断線領域D1またはD2に入り、かつ
点Q2乃至Q4は断線領域D1またはD2に入らない
から、断線と負荷開放との差異を明確に検出す
ることができる。この場合、断線領域D1は断
線条件(X≧1.5かつcosθ≧1.042−0.040X)
に対応し、断線領域D2は断線条件(X≧1.5か
つcosθ≧0.966)に対応している。 (iv) XとYとcosθとを組合せて利用し、(ii)項お
よび(iii)項で述べた断線条件を一括して信頼性を
高める意味において、断線条件を(X≧1.5か
つY≧0.5かつcosθ≧0.966)とすることによ
つて、断線と負荷開放との差異を、さらに確実
に検出することができる。 つぎに、本発明の電線路の断線検出方法を実施
するための装置について第12図乃至第14図を
参照して説明する。第12図は本発明の電線路の
断線検出方法を実施するための変電所における断
線検出装置のブロツク図を示す。同図において、
CT1乃至CT3は、変電所における線電流Ia,Ib
およびIcを測定する変流器であり、測定された各
電流は電流電圧変換回路1によつて電圧に変換さ
れ、バンドパスフイルタ2によつて商用周波数付
近の成分のみがとり出され、その取り出された第
1の信号S1a乃至S1cはそれぞれ実効他変換回路
3によつて交流実効値に比例した直流電圧に変換
され、ローパスフイルター4によつてリツプルが
除去された後に直流増幅器5によつて整定され電
流の3要素となる。一方、PT1は変電所におけ
る線間電圧Va,VbおよびVcを測定する変成器で
あり、測定された各線間電圧は、バンドパスフイ
ルタ2によつて商用周波数付近の成分のみがとり
出され、その取り出された信号はそれぞれ方形波
形成回路6によつて正弦波から方形波に変換され
第2の信号S2a乃至S2cとなる。また変流器CT1
乃至CT3によつて測定され、バンドパスフイル
タ2を通過した第1の信号S1a乃至S1cはそれぞ
れ方形波形成回路6によつて方形波に変換され第
3の信号S3a乃至S3cとなる。これらの線間電圧
に対応する第2の信号S2a乃至S2cと線電流に対
応する第3の信号S3a乃至S3cとは各相ごとにそ
れぞれ位相判別回路7に入力され各位相に比例し
た直流電圧に変換された後に、ローパスフイルタ
4によつてリツプルが除去された後に直流増幅器
5によつて整定され位相の3要素の信号となる。
これらの電流の3要素信号および位相の3要素の
信号は、マイクロプロセツサ13によつて制御さ
れるマルチプレクサ11から同じくマイクロプロ
セツサ13によつて制御されるA/D変換器12
に順次導かれてA/D変換される。デイジタル量
となつた電流3要素の信号および位相3要素の信
号はメモリ14に記憶されているプログラムにし
たがつて動作するマイクロプロセツサ13によつ
て各相の電流ベクトルの変化分ΔIa,ΔIbおよび
ΔIcが演算され、それらの大小関係が判別された
後に断線指数X、断線位相要素cosθまたは不平
衡指数Yが演算されて、その結果にもとづき1線
断線の有無および断線をした相の判別がなされ
る。この判別までの演算過程はつぎのとおりであ
る。電流変化前(時刻to)における電流3要素の
信号を各線電流Ia,IbおよびIcの絶対値に相当す
る信号ia,ibおよびicとし、さらに位相要素の信
号をφa,φbおよびφcとし、電流変化後(時
刻t1=t0+Δt、ただしΔtはサンプリングイン
ターバル)におけるそれらをi′a,i′b,i′c,φ′
a,φ′bおよびφ′cとする。ただしφa,φb
およびφcはそれぞれ線電流Iaの線間電圧Vabに
対する位相角、IbのVbcに対する位相角およびIc
のVcaに対する位相角である。まず次式によつて
変電所におけるA相の電流の変化分Δiaを計算
する。 Δia=√〓+′〓−2・′・(−′) 同様にしてΔibおよびΔicを計算した後に、
Δia,ΔibおよびΔicの大きさを比較し、例
えばΔia>Δib>Δicであれば断線指数Xは
Δia/Δib、不平衡指数YはΔic/Δibとな
り、またΔib>Δic>Δiaであれば、X=Δ
ib/Δic,Y=Δia/Δicとなり、またΔic
>Δia>ΔibであればX=Δic/Δia,Y=
Δib/Δiaとなる。さらに上記の断線指数Xお
よび不平衡指数Yの他に、Δia,ΔibおよびΔ
icのうちの大きさの順にΔi1,Δi2およびΔi3と
すれば、これらΔi1,Δi2およびΔi3で形成する
三角形の各辺のうちの最大辺となるΔi1と次に大
きいΔi2とのなす角度θ(θ≦180゜)の余弦値
を次式によつて演算する。 cosθ=Δi1 2+Δi2 2−Δi3 2/2Δi1
・Δi2 この演算後に上記の断線指数Xの他に、余弦値
cosθの値をも考慮に入れて1線断線の有無を判
別する。例えば多少の不平衡負荷および測定誤差
を考慮してXが1.5以上であり、かつcosθが0.95
以上であれば1線断線であると判別し、その旨の
表示をする。さらに不平衡指数Y=Δi3/Δi2を
もX又はcosθと組み合わせてYが0.5以上であり
Xが1.5以上又はcosθが0.95以上であれば1線断
線であると判別してその旨を表示する。 実際の電線路のように平衡負荷に近ければ断線
指数Xは2.0に近い値を示し、かつ電流の変化分
が最大となる相が断線した線路の相であることを
示す。なお、15はタイマであつて、マイクロプ
ロセツサ13によつて制御され、マイクロプロセ
ツサに対してマルチプレクサ11およびA/D変
換器12を動作させるためのタイミング信号を上
述の時間Δtごとに与えるものである。 前述した第12図の装置においては、電線路の
1フイーダ分のみを断線検出の対象としている
が、複数のフイーダについて断線の有無の演算を
させるためには、第13図に示すように複数のマ
ルチプレクサ11a乃至11nを用いればよい。
さらに、マイクロプロセツサ13の処理速度が問
題となる場合には、第14図に示すように複数の
サブプロセツサ13a乃至13nと、それらのプ
ロセツサを制御し、データの受け渡しをする1個
のメインプロセツサ13とを用いる。これらのサ
ブプロセツサ13a乃至13nはメインプロセツ
サ13によりタイミング信号を与えられてマルチ
プレクサおよびA/D変換器12を制御して、電
流3要素の信号および位相3要素の信号を入力
し、次のタイミングで入力された電流3要素の信
号および位相3要素の信号を比較して、簡易判定
をし、その結果、断線の可能性があると判断され
た場合のみメインプロセツサ13にデータを転送
し、メインプロセツサ13によつて断線紫数Xの
値、またはXと断線位相要素cosθと不平衡指数
Yとの三者のうちの少なくとも二者の値を計算し
て1線断線の最終判定をおこない、1線断線と判
定する設定値に達したときに、1線断線の表示、
断線の生じたフイーダーのしや断器のトリツプ等
の信号を出力する。 すなわち、本発明は、各相の線電流を検出する
変流器CT1乃至3と、この線電流の実効値に対
応した電流信号を出力する実効値変換回路3と、
各線間電圧を検出する変成器PT1と、この変成
器の出力電圧に対応した信号と変流器の入力電流
に対応した信号とを入力として、各相ごとに各位
相に比例した位相信号を出力する位相判別回路7
と、予め定めた時間ごとに上記各電流信号および
各位相信号を記憶するメモリと、各相ごとに先の
タイミングに入力された電流信号ia,ib,icおよ
び位相信号φa,φb,φcと後のタイミングに
入力された電流信号i′a,i′b,i′cおよび位相信号
φ′a,φ′b,φ′cから Δia=√〓+′2−2・′・(−′) Δib=√2+′2−2・′・(−′) Δic=√2+′2−2・′・(−′) を演算する第1の演算回路と、これらΔia,Δ
ibおよびΔicの大小を判別して最大値Δi1、2
番目に大きい値Δi2および最小値Δi3を定める判
別回路と、これらΔi1とΔi2との比で表わされる
断線指数を演算する第2の演算回路と、この第2
の演算回路の出力を表示する表示回路とから成る
電線路の断線検出装置である。 本発明は、さらに上記の回路の他に、上述した
ΔIa,ΔIbおよびΔIcの絶対値が三者のうち最大
であるベクトルとつぎに大きいベクトルとのなす
角度θ(θ≦60゜)の余弦値で定義される断線位
相要素 cosθ=Δi1 2+Δi2 2−Δi3 2/2Δi1
・Δi2 を演算する第3の演算回路と、上記のΔi3とΔi2
との比で定義される不平衡指数Yを演算する第4
の演算回路と、第2の演算回路の出力および第3
の演算回路と第4の演算回路との少なくとも一方
の出力を表示する表示回路とから成る電線路の断
線検出装置である。 上述した記憶回路、第1乃至第4の演算回路、
判別回路等は、マイコンを使用したプログラムに
よつて実行させてもよいし、また上述した各機能
を専用に有する回路を形成してもよい。さらに前
述した表示回路は、第2乃至第4の演算回路の演
算結果をそのままデイジタル表示又はアナログ表
示してもよいし、つぎに述べるように予め定めた
基準信号と比較して基準信号よりも大又は小にな
つたときのみデイジタル表示、アナログ表示、点
灯又は警報信号を出力したり、これらを組合せて
表示させる回路であつてもよい。つぎに、表示回
路の実施例を示す。 表示回路は、断線指数Xに対して予め定めた基
準信号を出力する第1の基準値回路と、第2の演
算回路の出力信号が第1の基準値回路の出力信号
よりも大きいときに信号を出力する第1の比較回
路と、断線位相要素cosθに対して予め定めた基
準信号を出力する第2の基準値回路と、第3の演
算回路の出力信号が第2の基準値回路の出力信号
よりも大きいときに信号を出力する第2の比較回
路と、不平衡指数Yに対して予め定めた基準信号
を出力する第3の基準値回路と、前記第4の演算
回路の出力信号が第3の基準値回路の出力信号よ
りも大きいときに信号を出力する第3の比較回路
と、第1乃至第3の比較回路の出力信号のうち2
以上の信号が入力されたときに断線検出信号を出
力するAND回路などから構成される。この表示
回路は、上述したすべての回路から構成している
必要はなく、(イ)第1の基準値回路と第1の比較回
路とから構成したり、(ロ)第1および第2の基準値
回路と第1および第2の比較回路と第1および第
2の比較回路の出力信号が入力されたときに信号
を出力するAND回路とから構成したり、(ハ)第1
および第3の基準値回路と第1および第3の比較
回路と第1および第3の比較回路の出力信号が入
力されたときに信号を出力するAND回路とから
構成したり、(ニ)第2および第3の基準値回路と第
2および第3の比較回路と第2および第3の比較
回路の出力信号が入力されたときに信号を出力す
るAND回路とから構成したりしてもよい。 つぎに、低圧模擬配電線について、本発明の電
線路の断線検出方法を用いて計測した場合および
本発明の装置を用いて演算した場合の実験例につ
いて説明する。
条件とした場合には、断線であると誤検出するこ
とになる。 そこで、 (i) XとYとを組合わせて利用し、前述した第6
図中の領域D1を断線領域として使用すれば、
第6図から明らかなように前述した点Q1は断
線領域D1に入り、かつ、点Q2乃至Q4は断線領
域D1に入らないから、断線と負荷開放との差
異を明確に検出することができる。この場合の
断線条件は、 (Y≧0.5かつX≧0.956Y+0.976) である。 (ii) Yとcosθとを組合せて利用し、前述した第
7図中の領域D1または領域D2を断線領域とし
て使用すれば、第7図から明らかなように前述
した点Q1は断線領域D1またはD2に入り、かつ
点Q2乃至Q4は断線領域D1またはD2に入らない
から、断線と負荷開放との差異を明確に検出す
ることができる。この場合、断線領域D1は断
線条件(Y≧0.5かつcosθ≧1.004−0.038Y)
に対応し、断線領域D2は断線条件(Y≧0.5か
つcosθ≧0.966)に対応している。 (iii) Xとcosθとを組合せて利用し、前述した第
8図中の領域D1または領域D2を断線領域とし
て使用すれば、第8図から明らかなように前述
した点Q1は断線領域D1またはD2に入り、かつ
点Q2乃至Q4は断線領域D1またはD2に入らない
から、断線と負荷開放との差異を明確に検出す
ることができる。この場合、断線領域D1は断
線条件(X≧1.5かつcosθ≧1.042−0.040X)
に対応し、断線領域D2は断線条件(X≧1.5か
つcosθ≧0.966)に対応している。 (iv) XとYとcosθとを組合せて利用し、(ii)項お
よび(iii)項で述べた断線条件を一括して信頼性を
高める意味において、断線条件を(X≧1.5か
つY≧0.5かつcosθ≧0.966)とすることによ
つて、断線と負荷開放との差異を、さらに確実
に検出することができる。 つぎに、本発明の電線路の断線検出方法を実施
するための装置について第12図乃至第14図を
参照して説明する。第12図は本発明の電線路の
断線検出方法を実施するための変電所における断
線検出装置のブロツク図を示す。同図において、
CT1乃至CT3は、変電所における線電流Ia,Ib
およびIcを測定する変流器であり、測定された各
電流は電流電圧変換回路1によつて電圧に変換さ
れ、バンドパスフイルタ2によつて商用周波数付
近の成分のみがとり出され、その取り出された第
1の信号S1a乃至S1cはそれぞれ実効他変換回路
3によつて交流実効値に比例した直流電圧に変換
され、ローパスフイルター4によつてリツプルが
除去された後に直流増幅器5によつて整定され電
流の3要素となる。一方、PT1は変電所におけ
る線間電圧Va,VbおよびVcを測定する変成器で
あり、測定された各線間電圧は、バンドパスフイ
ルタ2によつて商用周波数付近の成分のみがとり
出され、その取り出された信号はそれぞれ方形波
形成回路6によつて正弦波から方形波に変換され
第2の信号S2a乃至S2cとなる。また変流器CT1
乃至CT3によつて測定され、バンドパスフイル
タ2を通過した第1の信号S1a乃至S1cはそれぞ
れ方形波形成回路6によつて方形波に変換され第
3の信号S3a乃至S3cとなる。これらの線間電圧
に対応する第2の信号S2a乃至S2cと線電流に対
応する第3の信号S3a乃至S3cとは各相ごとにそ
れぞれ位相判別回路7に入力され各位相に比例し
た直流電圧に変換された後に、ローパスフイルタ
4によつてリツプルが除去された後に直流増幅器
5によつて整定され位相の3要素の信号となる。
これらの電流の3要素信号および位相の3要素の
信号は、マイクロプロセツサ13によつて制御さ
れるマルチプレクサ11から同じくマイクロプロ
セツサ13によつて制御されるA/D変換器12
に順次導かれてA/D変換される。デイジタル量
となつた電流3要素の信号および位相3要素の信
号はメモリ14に記憶されているプログラムにし
たがつて動作するマイクロプロセツサ13によつ
て各相の電流ベクトルの変化分ΔIa,ΔIbおよび
ΔIcが演算され、それらの大小関係が判別された
後に断線指数X、断線位相要素cosθまたは不平
衡指数Yが演算されて、その結果にもとづき1線
断線の有無および断線をした相の判別がなされ
る。この判別までの演算過程はつぎのとおりであ
る。電流変化前(時刻to)における電流3要素の
信号を各線電流Ia,IbおよびIcの絶対値に相当す
る信号ia,ibおよびicとし、さらに位相要素の信
号をφa,φbおよびφcとし、電流変化後(時
刻t1=t0+Δt、ただしΔtはサンプリングイン
ターバル)におけるそれらをi′a,i′b,i′c,φ′
a,φ′bおよびφ′cとする。ただしφa,φb
およびφcはそれぞれ線電流Iaの線間電圧Vabに
対する位相角、IbのVbcに対する位相角およびIc
のVcaに対する位相角である。まず次式によつて
変電所におけるA相の電流の変化分Δiaを計算
する。 Δia=√〓+′〓−2・′・(−′) 同様にしてΔibおよびΔicを計算した後に、
Δia,ΔibおよびΔicの大きさを比較し、例
えばΔia>Δib>Δicであれば断線指数Xは
Δia/Δib、不平衡指数YはΔic/Δibとな
り、またΔib>Δic>Δiaであれば、X=Δ
ib/Δic,Y=Δia/Δicとなり、またΔic
>Δia>ΔibであればX=Δic/Δia,Y=
Δib/Δiaとなる。さらに上記の断線指数Xお
よび不平衡指数Yの他に、Δia,ΔibおよびΔ
icのうちの大きさの順にΔi1,Δi2およびΔi3と
すれば、これらΔi1,Δi2およびΔi3で形成する
三角形の各辺のうちの最大辺となるΔi1と次に大
きいΔi2とのなす角度θ(θ≦180゜)の余弦値
を次式によつて演算する。 cosθ=Δi1 2+Δi2 2−Δi3 2/2Δi1
・Δi2 この演算後に上記の断線指数Xの他に、余弦値
cosθの値をも考慮に入れて1線断線の有無を判
別する。例えば多少の不平衡負荷および測定誤差
を考慮してXが1.5以上であり、かつcosθが0.95
以上であれば1線断線であると判別し、その旨の
表示をする。さらに不平衡指数Y=Δi3/Δi2を
もX又はcosθと組み合わせてYが0.5以上であり
Xが1.5以上又はcosθが0.95以上であれば1線断
線であると判別してその旨を表示する。 実際の電線路のように平衡負荷に近ければ断線
指数Xは2.0に近い値を示し、かつ電流の変化分
が最大となる相が断線した線路の相であることを
示す。なお、15はタイマであつて、マイクロプ
ロセツサ13によつて制御され、マイクロプロセ
ツサに対してマルチプレクサ11およびA/D変
換器12を動作させるためのタイミング信号を上
述の時間Δtごとに与えるものである。 前述した第12図の装置においては、電線路の
1フイーダ分のみを断線検出の対象としている
が、複数のフイーダについて断線の有無の演算を
させるためには、第13図に示すように複数のマ
ルチプレクサ11a乃至11nを用いればよい。
さらに、マイクロプロセツサ13の処理速度が問
題となる場合には、第14図に示すように複数の
サブプロセツサ13a乃至13nと、それらのプ
ロセツサを制御し、データの受け渡しをする1個
のメインプロセツサ13とを用いる。これらのサ
ブプロセツサ13a乃至13nはメインプロセツ
サ13によりタイミング信号を与えられてマルチ
プレクサおよびA/D変換器12を制御して、電
流3要素の信号および位相3要素の信号を入力
し、次のタイミングで入力された電流3要素の信
号および位相3要素の信号を比較して、簡易判定
をし、その結果、断線の可能性があると判断され
た場合のみメインプロセツサ13にデータを転送
し、メインプロセツサ13によつて断線紫数Xの
値、またはXと断線位相要素cosθと不平衡指数
Yとの三者のうちの少なくとも二者の値を計算し
て1線断線の最終判定をおこない、1線断線と判
定する設定値に達したときに、1線断線の表示、
断線の生じたフイーダーのしや断器のトリツプ等
の信号を出力する。 すなわち、本発明は、各相の線電流を検出する
変流器CT1乃至3と、この線電流の実効値に対
応した電流信号を出力する実効値変換回路3と、
各線間電圧を検出する変成器PT1と、この変成
器の出力電圧に対応した信号と変流器の入力電流
に対応した信号とを入力として、各相ごとに各位
相に比例した位相信号を出力する位相判別回路7
と、予め定めた時間ごとに上記各電流信号および
各位相信号を記憶するメモリと、各相ごとに先の
タイミングに入力された電流信号ia,ib,icおよ
び位相信号φa,φb,φcと後のタイミングに
入力された電流信号i′a,i′b,i′cおよび位相信号
φ′a,φ′b,φ′cから Δia=√〓+′2−2・′・(−′) Δib=√2+′2−2・′・(−′) Δic=√2+′2−2・′・(−′) を演算する第1の演算回路と、これらΔia,Δ
ibおよびΔicの大小を判別して最大値Δi1、2
番目に大きい値Δi2および最小値Δi3を定める判
別回路と、これらΔi1とΔi2との比で表わされる
断線指数を演算する第2の演算回路と、この第2
の演算回路の出力を表示する表示回路とから成る
電線路の断線検出装置である。 本発明は、さらに上記の回路の他に、上述した
ΔIa,ΔIbおよびΔIcの絶対値が三者のうち最大
であるベクトルとつぎに大きいベクトルとのなす
角度θ(θ≦60゜)の余弦値で定義される断線位
相要素 cosθ=Δi1 2+Δi2 2−Δi3 2/2Δi1
・Δi2 を演算する第3の演算回路と、上記のΔi3とΔi2
との比で定義される不平衡指数Yを演算する第4
の演算回路と、第2の演算回路の出力および第3
の演算回路と第4の演算回路との少なくとも一方
の出力を表示する表示回路とから成る電線路の断
線検出装置である。 上述した記憶回路、第1乃至第4の演算回路、
判別回路等は、マイコンを使用したプログラムに
よつて実行させてもよいし、また上述した各機能
を専用に有する回路を形成してもよい。さらに前
述した表示回路は、第2乃至第4の演算回路の演
算結果をそのままデイジタル表示又はアナログ表
示してもよいし、つぎに述べるように予め定めた
基準信号と比較して基準信号よりも大又は小にな
つたときのみデイジタル表示、アナログ表示、点
灯又は警報信号を出力したり、これらを組合せて
表示させる回路であつてもよい。つぎに、表示回
路の実施例を示す。 表示回路は、断線指数Xに対して予め定めた基
準信号を出力する第1の基準値回路と、第2の演
算回路の出力信号が第1の基準値回路の出力信号
よりも大きいときに信号を出力する第1の比較回
路と、断線位相要素cosθに対して予め定めた基
準信号を出力する第2の基準値回路と、第3の演
算回路の出力信号が第2の基準値回路の出力信号
よりも大きいときに信号を出力する第2の比較回
路と、不平衡指数Yに対して予め定めた基準信号
を出力する第3の基準値回路と、前記第4の演算
回路の出力信号が第3の基準値回路の出力信号よ
りも大きいときに信号を出力する第3の比較回路
と、第1乃至第3の比較回路の出力信号のうち2
以上の信号が入力されたときに断線検出信号を出
力するAND回路などから構成される。この表示
回路は、上述したすべての回路から構成している
必要はなく、(イ)第1の基準値回路と第1の比較回
路とから構成したり、(ロ)第1および第2の基準値
回路と第1および第2の比較回路と第1および第
2の比較回路の出力信号が入力されたときに信号
を出力するAND回路とから構成したり、(ハ)第1
および第3の基準値回路と第1および第3の比較
回路と第1および第3の比較回路の出力信号が入
力されたときに信号を出力するAND回路とから
構成したり、(ニ)第2および第3の基準値回路と第
2および第3の比較回路と第2および第3の比較
回路の出力信号が入力されたときに信号を出力す
るAND回路とから構成したりしてもよい。 つぎに、低圧模擬配電線について、本発明の電
線路の断線検出方法を用いて計測した場合および
本発明の装置を用いて演算した場合の実験例につ
いて説明する。
【表】
ただしiおよびφは、それぞれ線路の状態変
化(1線断線)前の線電流〔A〕および力率
1.0における線電流の線間電圧に対する位相遅
れ30゜を基準とし、それよりも進み位相はプラ
ス、遅れ位相はマイナス符号で示した位相角度
である。またi′およびφ′は、それぞれ線路の
状態変化(1線断線)後の線電流および上記と
同様の位相角度である。なお、第1表において
はX=Δia/Δic=1.86、Y=Δib/Δic
=0.89、cosθ=0.987である。 (ロ) 断線点から見て、電源側に負荷がなく、負荷
側にのみ力率1.0の3相負荷がある状態でA相
の線路が断線を起こした場合についての実験例
は、つぎのとおりである。 計測結果は、Δia=83.0,Δib=42.2,Δ
ic=40.0,したがつてX=Δia/Δib=
1.97,Y=Δic/Δib=0.94およびcosθ=
1.01は、それぞれ理論値X=2.0,Y=1.0およ
びcosθ=1.00に略一致している。 さらに演算結果の出力は第2表のとおりであ
る。
化(1線断線)前の線電流〔A〕および力率
1.0における線電流の線間電圧に対する位相遅
れ30゜を基準とし、それよりも進み位相はプラ
ス、遅れ位相はマイナス符号で示した位相角度
である。またi′およびφ′は、それぞれ線路の
状態変化(1線断線)後の線電流および上記と
同様の位相角度である。なお、第1表において
はX=Δia/Δic=1.86、Y=Δib/Δic
=0.89、cosθ=0.987である。 (ロ) 断線点から見て、電源側に負荷がなく、負荷
側にのみ力率1.0の3相負荷がある状態でA相
の線路が断線を起こした場合についての実験例
は、つぎのとおりである。 計測結果は、Δia=83.0,Δib=42.2,Δ
ic=40.0,したがつてX=Δia/Δib=
1.97,Y=Δic/Δib=0.94およびcosθ=
1.01は、それぞれ理論値X=2.0,Y=1.0およ
びcosθ=1.00に略一致している。 さらに演算結果の出力は第2表のとおりであ
る。
【表】
このように、断線点からみて、電源側に負荷
があつても、なくても1線断線を生じた場合の
断線指数X、不平衡指数Yおよび断線位相要素
cosθはともに実験結果においても略一致して
いる。 (ハ) 負荷が不平衡である場合の1線断線について
の実験例はつぎのとおりである。 第2図Aのように接続された負荷において
AB相およびCA相の負荷は、(ロ)に示す値と同一
とし、BC相の負荷のみを小さくし、すなわち
電流を3/4倍とし、力率角を30゜進めた状態で
A相の断線を生じた場合についての実験例を示
す。 計測結果はΔia=84.0,Δib=41.0,Δic
=39.5,したがつて、X=2.05,Y=0.96およ
びcosθ=1.04は、それぞれ理論値X=2.0,Y
=1.0およびcosθ=1.00に略一致している。 さらに演算結果の出力は第3表のとおりであ
る。
があつても、なくても1線断線を生じた場合の
断線指数X、不平衡指数Yおよび断線位相要素
cosθはともに実験結果においても略一致して
いる。 (ハ) 負荷が不平衡である場合の1線断線について
の実験例はつぎのとおりである。 第2図Aのように接続された負荷において
AB相およびCA相の負荷は、(ロ)に示す値と同一
とし、BC相の負荷のみを小さくし、すなわち
電流を3/4倍とし、力率角を30゜進めた状態で
A相の断線を生じた場合についての実験例を示
す。 計測結果はΔia=84.0,Δib=41.0,Δic
=39.5,したがつて、X=2.05,Y=0.96およ
びcosθ=1.04は、それぞれ理論値X=2.0,Y
=1.0およびcosθ=1.00に略一致している。 さらに演算結果の出力は第3表のとおりであ
る。
【表】
(ニ) 相電流iab=ibc=icaであるが、力率角をα
=30゜,β=0゜およびγ=−30゜すなわち力
率要素α−γ=60゜の状態でA相の断線が生じ
た場合についての実験例はつぎのとおりであ
る。 断線指数Xの理論値は前述した第5図Bに示
すように最大値は√3である。計測結果は、第
15図に示すようにΔia=54.5,Δib=
31.8,Δic=30.0でベクトルΔIcとΔIbとのな
す角すなわち力率要素α−γ=58゜であり、し
たがつて、X=1.71,Y=0.94およびcosθ=
0.873は、それぞれ理論値X=√3,Y=1.0お
よびcosθ=0.866に略一致している。 さらに、演算結果は第4表のとおりである。
=30゜,β=0゜およびγ=−30゜すなわち力
率要素α−γ=60゜の状態でA相の断線が生じ
た場合についての実験例はつぎのとおりであ
る。 断線指数Xの理論値は前述した第5図Bに示
すように最大値は√3である。計測結果は、第
15図に示すようにΔia=54.5,Δib=
31.8,Δic=30.0でベクトルΔIcとΔIbとのな
す角すなわち力率要素α−γ=58゜であり、し
たがつて、X=1.71,Y=0.94およびcosθ=
0.873は、それぞれ理論値X=√3,Y=1.0お
よびcosθ=0.866に略一致している。 さらに、演算結果は第4表のとおりである。
【表】
(ホ) 力率要素α−γ=60゜は(ニ)の場合と同一であ
るが、相電流の比がiab:ibc:ica=2:2:
1とした状態で、A相断線を起こした場合につ
いての実験例はつぎのとおりである。 α−γ=60゜のときは第5図Bに示すよう
に、Δia>Δib又はΔicであり、かつ
(18)式よりiab>icaならΔib>Δicであるの
でX=Δia/Δibしたがつて理論値は(16)
式より となる。計測結果はΔia=44.3,Δib=
33.5,Δic=17.0,ベクトルΔIBとΔIcのな
す角すなわち力率要素α−γ=57゜であり、し
たがつてX=1.32,Y=0.51およびcosθ=
0.941は、それぞれ理論値X=1.32,Y=0.50お
よびcosθ=0.944と一致している。 さらに、演算結果は第5表のとおりである。
るが、相電流の比がiab:ibc:ica=2:2:
1とした状態で、A相断線を起こした場合につ
いての実験例はつぎのとおりである。 α−γ=60゜のときは第5図Bに示すよう
に、Δia>Δib又はΔicであり、かつ
(18)式よりiab>icaならΔib>Δicであるの
でX=Δia/Δibしたがつて理論値は(16)
式より となる。計測結果はΔia=44.3,Δib=
33.5,Δic=17.0,ベクトルΔIBとΔIcのな
す角すなわち力率要素α−γ=57゜であり、し
たがつてX=1.32,Y=0.51およびcosθ=
0.941は、それぞれ理論値X=1.32,Y=0.50お
よびcosθ=0.944と一致している。 さらに、演算結果は第5表のとおりである。
【表】
(ヘ) つぎに1線断線の場合と単相負荷が開放した
場合の断線指数を比較するために、各負荷電流
の比iab:ibc:ica=4:3:2であり、力率
角はα=30゜,β=0゜,γ=−30゜すなわち
力率要素α−γ=60゜の状態でAB相の負荷を
開放した場合の後者の実験例を示す。断線係数
Xの理論値は(31)式よりX=Δib/Δia=
1.0であり、計測結果はΔia=48.8,Δib=
48.0,Δic=0であり、したがつてX=
1.02,Y=0およびcosθ=1.00は、それぞれ
理論値X=1.0,Y=0およびcosθ=1.0と一
致している。 さらに演算結果は第6表のとおりである。
場合の断線指数を比較するために、各負荷電流
の比iab:ibc:ica=4:3:2であり、力率
角はα=30゜,β=0゜,γ=−30゜すなわち
力率要素α−γ=60゜の状態でAB相の負荷を
開放した場合の後者の実験例を示す。断線係数
Xの理論値は(31)式よりX=Δib/Δia=
1.0であり、計測結果はΔia=48.8,Δib=
48.0,Δic=0であり、したがつてX=
1.02,Y=0およびcosθ=1.00は、それぞれ
理論値X=1.0,Y=0およびcosθ=1.0と一
致している。 さらに演算結果は第6表のとおりである。
【表】
(ト) つぎに、1線断線の場合と、平衡3相負荷が
開放した場合の断線指数を比較するために、(ロ)
と同じ負荷状態における後者の実験例を示す。
計測結果は、Δia=83.0,Δib=83.0,Δic
=84.0したがつてX=1.01,Y=1.00およびcos
θ=0.506は、それぞれ理論値X=1.0,Y=1.0
およびcosθ=0.50と略一致している。 さらに演算結果は第7表のとおりである。
開放した場合の断線指数を比較するために、(ロ)
と同じ負荷状態における後者の実験例を示す。
計測結果は、Δia=83.0,Δib=83.0,Δic
=84.0したがつてX=1.01,Y=1.00およびcos
θ=0.506は、それぞれ理論値X=1.0,Y=1.0
およびcosθ=0.50と略一致している。 さらに演算結果は第7表のとおりである。
【表】
(チ) つぎに1線断線の場合と不平衡3相負荷が開
放した場合の断線指数とを比較するために、負
荷開放前の条件は(ヘ)と同一とし、3相不平衡負
荷を開放した場合の後者の実験例を示す。 前述した3相負荷開放の一般式(32)乃至
(34)式にiab=4i,ibc=3i,ica=2i,α=30
゜,β=0゜およびγ=−30゜を代入してその
絶対値を求めると、Δia=2√3i,Δib=
√37i,Δic=√19iであるので、Xの理論
値は1.40である。またYの理論値は、Δi3/Δ
i2/=Δia/Δic=0.794であり、さらにcos
θの理論値は0.829である。計測結果は、Δia
=44.0,Δib=80.0,Δic=57.0、したがつ
てX=1.40,Y=0.77およびcosθ=0.845は、
それぞれ理論値X=1.40,Y=0.794およびcos
θ=0.829に略一致している。 さらに演算結果は第8表のとおりである。
放した場合の断線指数とを比較するために、負
荷開放前の条件は(ヘ)と同一とし、3相不平衡負
荷を開放した場合の後者の実験例を示す。 前述した3相負荷開放の一般式(32)乃至
(34)式にiab=4i,ibc=3i,ica=2i,α=30
゜,β=0゜およびγ=−30゜を代入してその
絶対値を求めると、Δia=2√3i,Δib=
√37i,Δic=√19iであるので、Xの理論
値は1.40である。またYの理論値は、Δi3/Δ
i2/=Δia/Δic=0.794であり、さらにcos
θの理論値は0.829である。計測結果は、Δia
=44.0,Δib=80.0,Δic=57.0、したがつ
てX=1.40,Y=0.77およびcosθ=0.845は、
それぞれ理論値X=1.40,Y=0.794およびcos
θ=0.829に略一致している。 さらに演算結果は第8表のとおりである。
【表】
(ヌ) つぎに、本発明のベクトル量で比較する断線
指数Xと本出願以前に本発明者が提案したスカ
ラ量で比較した断線指数xとを比較検討する。 第1図においては、変電所における線路電流
の変化分ΔI0は、負荷L2の線路状態の変化に
よる変化分ΔI2にのみ左右され、負荷L1の変
化分ΔI1=0であるので、負荷L1については
考慮しないとして説明してきた。この第1図に
おける負荷L1の力率と負荷L2の力率とは、
必ずしも略一致していない場合があり、このよ
うな負荷L1の力率と負荷L2の力率とが異な
るある条件のもとでは、本発明者が先に提案し
たスカラ量で比較した断線指数xでは1線断線
と単相負荷の開放とを判別できない場合が生じ
る。このような力率が異なる場合であつて、本
発明のベクトル量で比較する断線指数Xでは判
別できるが、スカラ量で比較する断線指数xで
は判別できないような単相負荷の開放の場合に
ついて、第16図および第17図を参照して説
明する。 第16図および第17図において、線路の状
態変化の直前の負荷L1の力率角が例えば遅れ
の35.3゜であり、各線電流がIa1,Ib1およびIc1
であつたとし、かつ負荷L2の力率角が例えば
進みの60゜であり、各線電流はIa2,Ib2および
Ic2であつたとする。したがつて、このときの
変電所における線電流は、Ia=Ia1+Ia2,Ib=
Ib1+Ib2およびIc=Ic1+Ic2となる。このとき、
負荷L2のAB相間の単相負荷が開放し、その
直後の負荷L2の線電流をI′a2,I′b2およびI′c2
し、また、変電所における線電流をI′a,I′bお
よびI′cとすれば、I′a=Ia1+I′a2,I′b=Ib1+
I′b2,I′c=Ic1+I′c2=Ic1+Ic2=Icとなる。こ
こで、計算を簡単にするためにIa1とIb1とIc1と
は各120゜の位相差を有し、かつ、Ia1,Ia2,
Ib1,Ib2およびIc1=Ic2はすべて大きさが等し
いとすれば、単相負荷開放の前後における変電
所の線電流の変化分をベクトル量を示すとΔIa
=I′a−Ia,ΔIb=I′b−IbおよびΔIc=I′c−Ic
=0となる。また、ベクトル量Ia,I′a,Ib,
I′bおよびIc=I′cの絶対値をそれぞれia,i′a,
ib,i′b,ic=i′cとすれば、単相負荷開放の前後
における変電所電流の変化分をスカラ量で示す
とΔSa=i′a−ia,ΔSb=i′b−ib,ΔSc=i′c−
ic=0となる。これらの位相関係を線間電圧
Vab,VbcおよびVcaを基準として示した図が
第17図である。同図からわかるように、変電
所における線電流の変化分のベクトル量の差Δ
Ia=I′a−Iaが有限値であるのに対してスカラー
量の差ΔSa=i′a−ia=0であり、同様にベク
トル量の差ΔIb=I′b−Ibに対して、スラー量
の差ΔSb=i′b−ibである。したがつて、本発
明の出願前に提案した変電所の線電流のスカラ
ー量による変化分の差から判別した断線指数x
は x=ΔSb/ΔSa+ΔSc であつたので、ΔSaおよびΔScが0になるた
めに断線指数xは無限大となつてしまい、単相
負荷開放と1線断線とを判別することができな
かつた。これに対して本発明のベクトル量によ
る変化分の差から判別する断線指数Xは、X=
Δib/Δiaであり、(31)式で示したように
Δib=Δiaであり、X=1.0となつて単相負
荷開放と1線断線とを判別することができる。 以上のように、本発明の電線路の断線検出方法
および装置によれば、定義された断線指数Xの値
が、実際の線路上の負荷に対して1線断線時には
2.0に近い値となり、これに対して単相負荷開放
の場合にはX=1.0であり、さらに3相負荷開放
の場合においてもXは1.0に近い値となるので、
1線の断線を確実に検出することができ、有益で
ある。 さらに、不平衡負荷に対しても、断線指数Xの
値、不平衡指数Yの値および断線位相要素cosθ
の値のうちのいずれか二者又は三者を組み合わ
せ、それぞれに予め定めた値を設定することによ
つて、不平衡負荷であつても3相負荷開放、V負
荷開放又は単相負荷開放などの負荷の変化と1線
の断線とを明確に区別することができ、さらに負
荷がどのような変化をしたかについても知ること
ができ実益が大である。
指数Xと本出願以前に本発明者が提案したスカ
ラ量で比較した断線指数xとを比較検討する。 第1図においては、変電所における線路電流
の変化分ΔI0は、負荷L2の線路状態の変化に
よる変化分ΔI2にのみ左右され、負荷L1の変
化分ΔI1=0であるので、負荷L1については
考慮しないとして説明してきた。この第1図に
おける負荷L1の力率と負荷L2の力率とは、
必ずしも略一致していない場合があり、このよ
うな負荷L1の力率と負荷L2の力率とが異な
るある条件のもとでは、本発明者が先に提案し
たスカラ量で比較した断線指数xでは1線断線
と単相負荷の開放とを判別できない場合が生じ
る。このような力率が異なる場合であつて、本
発明のベクトル量で比較する断線指数Xでは判
別できるが、スカラ量で比較する断線指数xで
は判別できないような単相負荷の開放の場合に
ついて、第16図および第17図を参照して説
明する。 第16図および第17図において、線路の状
態変化の直前の負荷L1の力率角が例えば遅れ
の35.3゜であり、各線電流がIa1,Ib1およびIc1
であつたとし、かつ負荷L2の力率角が例えば
進みの60゜であり、各線電流はIa2,Ib2および
Ic2であつたとする。したがつて、このときの
変電所における線電流は、Ia=Ia1+Ia2,Ib=
Ib1+Ib2およびIc=Ic1+Ic2となる。このとき、
負荷L2のAB相間の単相負荷が開放し、その
直後の負荷L2の線電流をI′a2,I′b2およびI′c2
し、また、変電所における線電流をI′a,I′bお
よびI′cとすれば、I′a=Ia1+I′a2,I′b=Ib1+
I′b2,I′c=Ic1+I′c2=Ic1+Ic2=Icとなる。こ
こで、計算を簡単にするためにIa1とIb1とIc1と
は各120゜の位相差を有し、かつ、Ia1,Ia2,
Ib1,Ib2およびIc1=Ic2はすべて大きさが等し
いとすれば、単相負荷開放の前後における変電
所の線電流の変化分をベクトル量を示すとΔIa
=I′a−Ia,ΔIb=I′b−IbおよびΔIc=I′c−Ic
=0となる。また、ベクトル量Ia,I′a,Ib,
I′bおよびIc=I′cの絶対値をそれぞれia,i′a,
ib,i′b,ic=i′cとすれば、単相負荷開放の前後
における変電所電流の変化分をスカラ量で示す
とΔSa=i′a−ia,ΔSb=i′b−ib,ΔSc=i′c−
ic=0となる。これらの位相関係を線間電圧
Vab,VbcおよびVcaを基準として示した図が
第17図である。同図からわかるように、変電
所における線電流の変化分のベクトル量の差Δ
Ia=I′a−Iaが有限値であるのに対してスカラー
量の差ΔSa=i′a−ia=0であり、同様にベク
トル量の差ΔIb=I′b−Ibに対して、スラー量
の差ΔSb=i′b−ibである。したがつて、本発
明の出願前に提案した変電所の線電流のスカラ
ー量による変化分の差から判別した断線指数x
は x=ΔSb/ΔSa+ΔSc であつたので、ΔSaおよびΔScが0になるた
めに断線指数xは無限大となつてしまい、単相
負荷開放と1線断線とを判別することができな
かつた。これに対して本発明のベクトル量によ
る変化分の差から判別する断線指数Xは、X=
Δib/Δiaであり、(31)式で示したように
Δib=Δiaであり、X=1.0となつて単相負
荷開放と1線断線とを判別することができる。 以上のように、本発明の電線路の断線検出方法
および装置によれば、定義された断線指数Xの値
が、実際の線路上の負荷に対して1線断線時には
2.0に近い値となり、これに対して単相負荷開放
の場合にはX=1.0であり、さらに3相負荷開放
の場合においてもXは1.0に近い値となるので、
1線の断線を確実に検出することができ、有益で
ある。 さらに、不平衡負荷に対しても、断線指数Xの
値、不平衡指数Yの値および断線位相要素cosθ
の値のうちのいずれか二者又は三者を組み合わ
せ、それぞれに予め定めた値を設定することによ
つて、不平衡負荷であつても3相負荷開放、V負
荷開放又は単相負荷開放などの負荷の変化と1線
の断線とを明確に区別することができ、さらに負
荷がどのような変化をしたかについても知ること
ができ実益が大である。
第1図は変電所T1に負荷L1および負荷L2
が接続された線路を示す図、第2図A乃至Dはそ
れぞれA相1線断線時の等価回路、AB相単相負
荷開放時の等価回路、3相負荷開放時の等価回路
及びBC相間に負荷のないV負荷開放時の等価回
路を示す図、第3図は、各負荷の線間電圧および
各相の負荷電流のベクトル図、第4図は各線路の
状態変化前と変化後との線路電流の変化分ΔIa,
ΔIbおよびΔIcが形成する三角形を示す図、第5
図A乃至EはΔIa,ΔIbおよびΔIcを3辺とする
三角形においてΔIbとΔIcとのなす角度α−γを
それぞれ0゜,60゜,90゜,120゜および150゜の
一定値に保持しかつΔIaを一定にしてΔIbとΔIc
を変化させてその交点Pが描く軌跡を示す図、第
6図は断線位相要素cosθをパラメータとして断
線指数Xと不平衡指数Yとの関係を示す図、第7
図は断線指数Xをパラメータとして不平衡指数Y
と断線位相要素cosθとの関係を示す図、第8図
は不平衡指数Yをパラメータとして断線指数Xと
断線位相要素cosθとの関係を示す図、第9図乃
至第11図はそれぞれ3相平衡負荷におけるA相
1線断線時、AB相単相負荷開放時および3相負
荷開放時のベクトル図、第12図乃至第14図は
本発明の電線路の断線検出方法を実施するための
装置のブロツク図、第15図は不平衡負荷におけ
る1線断線時のベクトル図、第16図は負荷力率
が異なる負荷L1と負荷L2との接続図、第17
図は第16図に示された負荷において1線断線の
前後における各線間電圧、各負荷電流および線路
電流のベクトル図である。 CT1乃至CT3…各相の線電流を検出する変流
器、PT1…各線間電圧を検出する変成器、3…
線電流の実効値に対応した電流信号を出力する実
効値変換回路、7…変成器の出力電圧に対応した
信号と変流器の入力電流に対応した信号とを入力
として、各相ごとに各位相に比例した位相信号を
出力する位相判別回路、13…電流信号および位
相信号からΔia,ΔibおよびΔicを演算する
第1の演算回路、Δia,ΔibおよびΔicの大
小を判別して大きい順にΔi1,Δi2およびΔi3を
定める判別回路、断線指数X=Δi1/Δi2を演算
する第2の演算回路、断線位相要素cosθを演算
する第3の演算回路、不平衡指数Y=Δi3/Δi2
を演算する第4の演算回路および第2乃至第4の
演算回路の出力を表示する表示回路を形成するマ
イクロプロセツサ、14…プログラム、予め定め
た時間ごとに各電流信号および各位相信号などを
記憶するメモリ。
が接続された線路を示す図、第2図A乃至Dはそ
れぞれA相1線断線時の等価回路、AB相単相負
荷開放時の等価回路、3相負荷開放時の等価回路
及びBC相間に負荷のないV負荷開放時の等価回
路を示す図、第3図は、各負荷の線間電圧および
各相の負荷電流のベクトル図、第4図は各線路の
状態変化前と変化後との線路電流の変化分ΔIa,
ΔIbおよびΔIcが形成する三角形を示す図、第5
図A乃至EはΔIa,ΔIbおよびΔIcを3辺とする
三角形においてΔIbとΔIcとのなす角度α−γを
それぞれ0゜,60゜,90゜,120゜および150゜の
一定値に保持しかつΔIaを一定にしてΔIbとΔIc
を変化させてその交点Pが描く軌跡を示す図、第
6図は断線位相要素cosθをパラメータとして断
線指数Xと不平衡指数Yとの関係を示す図、第7
図は断線指数Xをパラメータとして不平衡指数Y
と断線位相要素cosθとの関係を示す図、第8図
は不平衡指数Yをパラメータとして断線指数Xと
断線位相要素cosθとの関係を示す図、第9図乃
至第11図はそれぞれ3相平衡負荷におけるA相
1線断線時、AB相単相負荷開放時および3相負
荷開放時のベクトル図、第12図乃至第14図は
本発明の電線路の断線検出方法を実施するための
装置のブロツク図、第15図は不平衡負荷におけ
る1線断線時のベクトル図、第16図は負荷力率
が異なる負荷L1と負荷L2との接続図、第17
図は第16図に示された負荷において1線断線の
前後における各線間電圧、各負荷電流および線路
電流のベクトル図である。 CT1乃至CT3…各相の線電流を検出する変流
器、PT1…各線間電圧を検出する変成器、3…
線電流の実効値に対応した電流信号を出力する実
効値変換回路、7…変成器の出力電圧に対応した
信号と変流器の入力電流に対応した信号とを入力
として、各相ごとに各位相に比例した位相信号を
出力する位相判別回路、13…電流信号および位
相信号からΔia,ΔibおよびΔicを演算する
第1の演算回路、Δia,ΔibおよびΔicの大
小を判別して大きい順にΔi1,Δi2およびΔi3を
定める判別回路、断線指数X=Δi1/Δi2を演算
する第2の演算回路、断線位相要素cosθを演算
する第3の演算回路、不平衡指数Y=Δi3/Δi2
を演算する第4の演算回路および第2乃至第4の
演算回路の出力を表示する表示回路を形成するマ
イクロプロセツサ、14…プログラム、予め定め
た時間ごとに各電流信号および各位相信号などを
記憶するメモリ。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 3相式電線路において、各相の線電流Ia,Ib
およびIcがそれぞれI′a,I′bおよびI′cに変化した
ときの各ベクトル値の変化分ΔIa=I′a−Ia,ΔIb
=I′b−IbおよびΔIc=I′c−Icの絶対値Δia,Δib
およびΔicを大きい値の順にΔi1,Δi2およびΔi3
としたときに、Δi1とΔi2との比で定義される断
線指数Xの値が予め定めた値以上になつたことを
検出して断線を判別する電線路の断線検出方法。 2 3相式電線路において、各相の線電流Ia,Ib
およびIcがそれぞれI′a,I′bおよびI′cに変化した
ときの各ベクトル値の変化分ΔIa=I′a−Ia,ΔIb
=I′b−IbおよびΔIc=I′c−Icの絶対値Δia,Δib
およびΔicを大きい値の順にΔi1,Δi2およびΔi3
としたときに、Δi3とΔi2との比で定義される不
平衡指数Yが予め定めた値以上であり、かつ前記
ΔIa,ΔIbおよびΔIcのうちの絶対値が三者のう
ちで最大であるベクトルとつぎに大きいベクトル
とのなす角度θ(θ≦180゜)の余弦値で定義さ
れる断線位相要素cosθが予め定めた値以上にな
つたことを検出して断線を判別する電線路の断線
検出方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5494979A JPS55147358A (en) | 1979-05-04 | 1979-05-04 | Method and device for detecting breaking of wire line |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5494979A JPS55147358A (en) | 1979-05-04 | 1979-05-04 | Method and device for detecting breaking of wire line |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS55147358A JPS55147358A (en) | 1980-11-17 |
| JPS6258206B2 true JPS6258206B2 (ja) | 1987-12-04 |
Family
ID=12984903
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5494979A Granted JPS55147358A (en) | 1979-05-04 | 1979-05-04 | Method and device for detecting breaking of wire line |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS55147358A (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS61251412A (ja) * | 1985-04-26 | 1986-11-08 | 関西電力株式会社 | 電線路の断線検出方法 |
| JPH0682362B2 (ja) * | 1990-08-17 | 1994-10-19 | カシオ計算機株式会社 | 電子式表示装置 |
| JP6389653B2 (ja) * | 2014-06-16 | 2018-09-12 | 関西電力株式会社 | 断線検出装置、および、断線検出方法 |
-
1979
- 1979-05-04 JP JP5494979A patent/JPS55147358A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS55147358A (en) | 1980-11-17 |
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