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JPS631166B2 - - Google Patents
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JPS631166B2 - - Google Patents

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JPS631166B2
JPS631166B2 JP54018705A JP1870579A JPS631166B2 JP S631166 B2 JPS631166 B2 JP S631166B2 JP 54018705 A JP54018705 A JP 54018705A JP 1870579 A JP1870579 A JP 1870579A JP S631166 B2 JPS631166 B2 JP S631166B2
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JP
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polyurethane
oil
degreasing
coated
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Toshihiko Uchama
Eizo Yoshida
Toshiki Okuyama
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Nissan Motor Co Ltd
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Nissan Motor Co Ltd
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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  • Laminated Bodies (AREA)
  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Molding Of Porous Articles (AREA)
  • Mounting, Exchange, And Manufacturing Of Dies (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は金属素材をプレスして芯材を成型しこ
の芯材の所要個所をポリウレタンで被覆するポリ
ウレタン被覆体の製造方法に関するものである。 この種の金属素材をプレスして芯材を成型した
後にこの芯材の所望個所にポリウレタンを被覆し
たものとしては自動車のインストルメントパネル
パツド,シート,オーバーヘツドコンソールボツ
クス,ドアトリム,アームレスト,ニーパツド等
の内装材のほかバンパーなどの製造に適用され
る。 従来金属素材をプレスして芯材を成型した後そ
の表面にポリウレタンを被覆したもの例えば前記
インストルメントパネルパツドを製造するには、
輸送時、保管時の発錆防止のため防錆油の塗布さ
れた金属素材(普通鋼板あるいは亜鉛メツキ鋼
板)を採寸し、打ちぬき(ブランキング)を行な
い、次にプレス潤滑油(主として鉱油系からなる
高粘度潤滑油、例えば日本工作油社のG634等)
を塗布した後、所期の形状を得るためにプレス加
工を行つていた。この工程で得られた成型された
金属素材を芯材(通常インサート部材と呼ぶ)と
してその所要個所の表面にポリウレタンの被覆を
行う訳であるが、ポリウレタンと芯材との間に十
分な接着力を得るためには、あらかじめ鋼板に付
着していた防錆材ならびにプレス加工時に塗布し
たプレス潤滑油を完全に除去することが重要であ
り、このため脱脂工程が必要であつた。このイン
ストルメントパネルパツドの製造工程の手順を第
1表に示す。このような従来の工程手順には次に
挙げるような欠点が伴う。 1 工程手順が複雑である(工程数多く、労力多
消費型である)。 2 鉱油系を主体とするプレス潤滑油を使用した
後工程で、プレスして成型した芯材とポリウレ
タンとの間に十分な接着状態を形成させるため
には、前記の如く防錆材ならびにプレス潤滑油
を完全に除去して清浄化するための脱脂工程が
必要となつている。 3 鉱物油を主体とするプレス潤滑油は、しぼり
性向上効果を十分に発揮させるために、高粘度
のものが多く、部分的脱脂不良のようなトラブ
ルを生ずることがあり、脱脂工程として多大の
労力と時間を要する。 上記脱脂工程を必要とする点については、通常
の文献、例えば「接着技術便覧」(日刊工業新聞
社、昭和38年7月発行)、18頁以下および「ポリ
ウレタン樹脂」(日刊工業新聞社昭和44年発行)、
115頁,239頁に示されているように、接着に先立
つて脱脂や表面清浄化のために前処理を必要とす
るのが一般的であり、当業者間では、常識的に必
要不可欠と考えられており、脱脂工程は欠くべか
らざる工程であるという概念が浸透し、ほぼ常態
化され、検討されたことはなかつた。 一般に被着体である金属の表面は酸化物や水酸
化物の皮膜で覆われていることが多く、またいろ
いろな物質を吸着している場合もある。更には防
錆のための油分、切削や圧延のための油分で汚れ
ているのが普通である。この油分は特に付着量も
多く接着強さをはなはだしく低下するから溶剤、
洗剤またはアルカリによつて除去している。ただ
し部分的に付着した油が溶剤によつて全面に広げ
られる場合もあるから、このような場合には洗浄
する溶剤を遂次新しいものにとりかえて反覆洗浄
していた。アルカリや洗剤を用いた場合には被着
体表面にこれらが残留して接着強さを低下するこ
とがあつた。 従つて本発明の目的は金属素材をプレスして成
型した芯材の所要個所をポリウレタン例えば発泡
体あるいは塗膜として被覆する従来のポリウレタ
ン被覆体の製造工程の内で比較的多くの問題点を
もつ工程、特に脱脂工程を除外することによつて
問題点を解決するとともに、ただ単に工程を削減
し、問題点を取りのぞくのみでなく、完成した製
品の品質を従来法の製品と同等またはこれ以上の
性能を具備した製品として確保することができる
方法を提供することにある。 本発明者らは前記目的を達成するため芯材とポ
リウレタン発泡体あるいはポリウレタン塗膜との
接着状況を詳細に研究した結果、ポリウレタンを
形成する成分のイソシアネートのうちポリオール
特にイソシアネートと化学的に親和力があると考
えられる水酸基を有する化合物を含む潤滑材を用
いて金属素材をプレス成型することにより通常必
要とされている芯材の潤滑用等の被覆層をとり除
くための脱脂工程を省いても芯材とエラストマー
との十分な接着力を確保することができることを
確かめ本発明を達成するに至つた。 従つて本発明は水酸基を有する化合物を含む潤
滑剤を塗布した金属素材をプレスして成型した芯
材を、そのまま当該芯材の所要個所においてイソ
シアネートとポリオールとを反応させることによ
り、当該芯材をポリウレタンで被覆することを特
徴とするポリウレタン被覆体の製造方法に関する
ものである。 以下インストルメントパネルパツドを例にとり
本発明の方法を説明する。このインストルメント
パネルパツドの製造工程を従来法と比較して第1
表に示す。 本発明の方法においては、先ず水酸基を有する
化合物を含む潤滑剤を塗布した金属素材から芯材
をプレスして成型するがその際使用する前記潤滑
剤には、固体潤滑剤およびポリオール油が含まれ
る。 固体潤滑剤として好ましい例は米国のH.A.
MON―TGOMERY社が開発した高分子系潤滑
剤(商品名…ミルボンド)がありその組成は特公
昭51―3702号に開示されているものがある。 他の好ましい例としては前記固体潤滑剤に各種
の第三物質、たとえば多官能性アルコールを含む
いわゆるポリオール類を添加してもよい。 次にポリオール油としては、沢山の種類がある
が、例えばEX―1695B(旭電化工業株式会社製、
商品名)がある。 具体的には、例えば鋼板の製造段階にひきつず
き輸送時の防錆剤とプレス加工時の潤滑剤を兼ね
た固体潤滑剤を塗布した鋼板が各種上市されてい
るのでこれをそのままプレス加工に用いることが
できる。しかし金属素材に防錆油だけしか塗布さ
れていない場合にはプレス加工前に前記本発明に
用いる潤滑剤を塗布した後プレスする。 前述のようにプレスして成型した芯材は、金型
内に表皮材を入れた後、該型内の所定の位置にお
き、次にポリウレタン発泡体を形成する成分を注
入し、所定時間反応させて表皮をもち、且つ芯材
がポリウレタンで被覆された発泡構造体を金型か
ら取出すか、あるいは芯材にポリウレタン塗料を
塗布する。 インストメルントパネルパツドの場合には、芯
材は表皮および発泡ウレタンのみでは剛性がな
く、インストルメントパネルパツドの取付けが難
しいため、上記の如く鋼板を芯材として入れる。
前記表皮材としては、一般に塩化ビニルをブレン
ドした半硬質ABSシートを真空成形したものを
用いるか、塩化ビニルのスラツシユ成形品を用い
るが、塩化ビニル系のゾルを塗布して形成した表
皮(インテグラル・スキン)または発泡ウレタン
そのものでつくられた表皮を用いることもでき
る。 次に本発明においてポリウレタン発泡体は、適
宜選定したポリオールとイソシアネートおよび発
泡剤を反応させてつくるが、上記2液を型へ注入
し、発泡させるには次の方法がある: (1) 圧力をかけないで注入し、発泡させる注入発
泡:選択した原材料により発泡時に熱をかける
ホツト・キユア、または常温で発泡させるコー
ルド・キユア。 (2) 圧力をかけて急速に発泡させる方法、即ち
RIM(リアクシヨン・インジエクシヨン・モー
ルデイング)。この方法は現在インストルメン
トパネルのパツド製造には用いられていない。 上述のように本発明の方法によると、芯材の所
要個所表面をポリウレタンで被覆する際にOHを
有する化合物を含む潤滑剤を塗布してプレス成型
した芯材を用いることにより従来法で必要とした
脱脂工程およびこれに付随する工程を省略するこ
とができ、しかも芯材とポリウレタンとの接着力
が良好で従来法と同等またはそれ以上の品位のエ
ラストマーの製造が可能となる。この場合の芯材
とポリウレタンの接着機構は次のように考えられ
る。接着理論については各種の文献に述べられて
いるが、脱脂工程を省略しても十分な接着力を付
与できるのはすべての場合に成立することではな
い。本発明におけるポリウレタン材料と金属の接
着性については、ポリオール類とイソシアネート
類のうちで、イソシアネート類については、それ
自体でも金属、珪酸塩質、ゴムなどに接着するこ
とが判つており、この際には金属表面の酸化皮膜
物の加水分解による水酸化物と直接化合し、化学
的第一結合を生ずることが知られている。またイ
ソシアネート類は金属表面に電気的に吸着されて
いる水とも反応してその結果電気的吸着による接
着力も生じていると考えられる。本発明で用いる
プレス潤滑剤は、前記の如く水酸基を有する化合
物を含んでおりポリウレタン原料と反応するか親
和力を有するので、金属表面に潤滑剤層が存在し
ていてもこれによりポリウレタンと金属面との結
合は妨げられることがないばかりか潤滑剤自体も
イソシアネート類とウレタン結合を生じポリウレ
タンと金属面との接着力が保たれるものと考えら
れる。一方従来法で鉱油系のプレス潤滑油を塗布
した場合については、鉱油には末端反応基(カル
ボキシル基、水酸基)の数が極めて少いかまたは
末端反応基が全くないので、イソシアネートとも
反応せず、金属表面の水酸化物、あるいは金属表
面に電気吸着されている水とシアネートとのいわ
ゆるウレタン結合の生成に際して上記潤滑油がイ
ソシアネートを金属表面に近づけることを妨害す
るのでウレタンと金属との結合が十分に得られな
い。またプレス潤滑油は一般に粘度が高く、厚く
塗布されるので、イソシアネートあるいはポリオ
ールが潤滑油と混合しにくいこともウレタンと金
属との結合を一層妨げている。従つて脱脂工程を
必須としていたと考えられる。
【表】
【表】 本発明を次の実施例、参考例および試験例によ
り説明する。尚例中「部」および「%」は、特記
せぬ限り「重量部」および「重量%」を示すもの
とする。 実施例 1 本実施例は第1図に示す断面形状を示すインス
トルメントパネルパツド1を製造する例である。
当該インストルメントパネルパツド1は自動車の
インストルメントパネルパツド3の上面にボルト
4およびナツト5によつて固定され、人体の衝突
に対して緩衝の役目をなすものである。6はグロ
ーブボツクス、7はその蓋である。又構造はプレ
ス成型した芯材2と表皮材8との間に発泡ウレタ
ン9が充填されている。かかるインストルメント
パネルパツド1を製造するに際してはまず、ポリ
アクリル酸80%、メタクリル酸20%の構成よりな
る市販のアクリル酸20部およびスチレン/無水マ
レイン酸共重合物3部、ステアリン酸カルシウム
0.5部、ステアリン酸亜鉛0.5部に塩化メチレンを
加えて100部として市販されているミルボンド
MC―560(日本油脂株式会社固体潤滑剤、商品
名)を、鋼板1平方メートル当り3〜5グラム
(平均4グラム)塗布した固形固体潤滑剤処理鋼
板を打抜き加工、プレスし芯材2を成形した。こ
の際深しぼりなどの部分形状について、市販のプ
レス加工油を使用した場合(例えば通常使用され
ている高粘度鉱油系潤滑油)に比較して同等以上
のしぼり性が得られた。次いで第2図に示すよう
に一組の金型10の下型11に(塩化ビニルとア
クリロニトリル・ブタジエン・スチレン共重合樹
脂のブレンド材から成る)表皮材8を置き、前記
芯材2を脱脂工程を経ずにそのまま上型12内の
所定の位置に固定した磁石13,13′に吸着さ
せて表皮材8と芯材2との間に形成された空間内
に下記第2表に示すポリウレタン発泡体9を形成
する成分を注ぎ、下記第3表に示す製造条件下で
反応させた後表皮をもつ、インストルメントパネ
ルパツドを得た。 第 2 表 配合成分 配合量(部) PPG3000トリオール*1 85 Pluracol PeP450*2 15 TMBDA*3 2 T―9*4 0.05 L―5310*5 2 Acryloid―710*7 0.2 水 4 Mondur MR(イソシアネート指数105)*7
95 上表中 *1…米国ピーピージ社製ポリオール(分子
量:3000、OH値:56)、商品名。 *2…米国ワイアンドツト社製ポリエーテル、
商品名。 *3…N,N,N′,N″テトラメチレン―1,
3―ブタンジアミン、米国ユニオン・カ
ーバイド社製、触媒。 *4…米国ユニオン・カーバイト社製、商品
名。 *5…米国ユニオン・カーバイド社製、発泡助
剤、商品名。 *6…米国ロームアンドハース社製セルオープ
ン剤、商品名。 *7…米国モーベイケミカル社製ジメチルメタ
ンジイソシアネート(MDI)(NCO:
31.5〜32.0%、粘度:25℃において200
±50cp、酸度:0.2%以下、蒸気圧:25
℃において1×10-3mmHg以下)、商品
名。 第 3 表 機械的製造条件 モールドの温度 43〜49℃ キユア時間 5〜10分 発泡機 Mobay―Hennecke社製MF型 アジター形式 ピン型 ミキシング ロウシエアー アジター速度 5000rpm ミキサーサイズ 長さ100×直径50mm2 ミキサー容量 約200c.c. レジン温度 26℃ イソシアネート温度 26℃ 実施例 2 鋼板1平方メートル当り3〜5グラムの固体潤
滑剤、ミルボンドMC560を塗布した鋼板につい
て、打ち抜き加工のあと、ミルボンドのメーカー
の推奨している二層目の塗布層としてラード油90
部、ブチルセロソルブ10部よりなる固体潤滑剤に
対する活性化剤をロールで塗布しミルボンド塗布
鋼板1平方メートル当り、0.5グラム以下の塗布
量になるようにドクターブレードでかき落した。
この二層目にミルボンドのメーカーが推奨する活
性化層を塗布した鋼板にプレスして芯材2を成形
した良好な深絞り性を発揮した。 次いで実施例1と同様にして通常必要とされる
脱脂工程を省略して、一組の金型10内に表皮材
8をおき、芯材2の周囲にポリウレタン発泡体層
9を実施例1と同様に形成し、第1図に示すイン
ストルメントパネルパツド1を得た。 実施例 3 実施例1に記載したと同様にして固体潤滑剤を
塗布した鋼板に対し、主としてポリオール系より
なる油剤としてEX―1695B(旭電化工業株式会社
製、商品名)を鋼板1平方メートルあたり0.5グ
ラムになるようにロールで塗布を施した後、プレ
スして芯材2を成型した。得られた芯材2を実施
例1と同様に脱脂せず金型10内にセツトして、
周囲にポリウレタン発泡体層9を形成し、インス
トルメントパネルパツド1を得た。 実施例 4 固形パラフイン55%、ジ長鎖アルキルケトン20
%を主成分とし、脂肪酸5%、グリセリン脂肪酸
モノエステル5%およびアルキルフエノールに酸
化エチレン7モルを付加したもの15%を含有する
固形パラフインを主体とした固形潤滑剤組成物と
して、特開昭53―60340号明細書に開示されてい
る固形潤滑剤の混合物を0.2ミクロンの厚さで塗
布して成る市販の固形潤滑剤塗布鋼板を打ち抜き
加工を行なつた後、プレスした。得られた芯材2
を用い当該固体潤滑剤塗布鋼板のメーカーが推奨
しているような仕様の脱脂工程を全く施さないで
金型10にセツトし実施例1と同様に芯材2とポ
リウレタン発泡層9より成る塩化ビニル系の表皮
8をもつたインストルメントパネルパツド1を形
成した。 実施例 5 普通鋼板(この鋼板にはパラフイン系の防錆剤
が極めて薄く塗布されていた)にプレス潤滑の目
的をかなえるために主としてポリオールからなる
ポリオール油(EX―1695B、旭電化工業株式会
社製、商品名)を、鋼板1平方メートル当り4グ
ラムの割合で塗布した。この鋼板を打ち抜き、プ
レスして芯材2を成型した後脱脂工程を施すこと
なく、実施例1と同様にインストルメントパネル
パツド1を形成した。 実施例 6 実施例1に記載したと同様の固体潤滑剤にポリ
オールを5%加えた塗布液を、鋼板に1平方メー
トル当り3〜5グラムの固体潤滑剤を被覆し、得
られた潤滑剤塗布鋼板を打ち抜き加工した後エチ
レングリコール塗布液を2〜3g/m2の割合で用
いて、樹脂活性化被覆層を形成せしめた後、プレ
スして芯材2を成形した。得られた芯材2に脱脂
処理を全く行うことなく、実施例1と同様にして
インストルメントパネルパツド1を成形した。 実施例 7 実施例1と同様の固体潤滑剤被覆を施した鋼板
について通常の高粘度鉱油系プレス加工油を塗布
することなく、プレス成形を行なつて所要の形状
の芯材2を得た。次いでこのプレス成形をうけた
固体潤滑剤被覆鋼板について脱脂処理を行わない
で、後述の塗料による塗装仕上げを行なつた後、
金型10内に置き周囲にポリウレタン発泡体9を
形成し、インストルメントパネルパツド1を得
た。 尚前記塗料による塗装仕上げの目的は、主とし
て部分的に発泡体に覆われない形状の部品につい
ての美観を確保することにある。 塗料については、本例においては特に加熱を必
要としない二成分系ポリウレタン塗料デスモジユ
ールN(ドイツ国フアーベンフアブリケン・バイ
ヤー社製、商品名)(75%)130部に対しデスモフ
エン#800(ドイツ国バイエル社製、商品名)を
100部の組合わせを選定し、当量値で使用した。
着色剤は無機顔料または染料が使用されるが、本
例について着色料の種類は本発明の製造方法と直
接的な関係は少ない。 参考例 1 鋼板にアンチラストP2100(日本石油株式会社
製、スピンドル油系防錆油、商品名)が塗布され
た鋼板に打ち抜き加工を行つた後一般的に用いら
れている高粘度鉱油系プレス潤滑油(例えば(パ
ラフイン系の)日本工作油社#660相当のものな
ど)を最小必要量塗布してプレスを行ない芯材2
を成形した。 得られた芯材2を通常必要とされている脱脂処
理を行わずに一組の金型10内におき、塩化ビニ
ル―ABS樹脂のブレンド体により形成されてい
る表皮材8との間に実施例1と同様にしてポリウ
レタン発泡体9を形成してインストルメントパネ
ルパツド1を得た。 参考例 2 実施例1の固形潤滑剤を塗布した鋼板をプレス
して芯材2を成形した後スプレー式の脱脂処理工
程で次の条件で脱脂した。 脱脂条件:日本ペイントリドリン#16 1.5%、
PH 10.2、浴温 55゜〜65℃、スプ
レー圧 2Kg/cm2、時間 2分間。 次いで脱脂液を十分に流し除去した後、金属表
面の水ぬれ性を水はじきの有無から目視で確認し
てから乾燥し、十分清浄な金属面が得られたこと
を確認した。 以下の操作は実施例1と全く同様にしてインス
トルメントパネルパツド1を得た。 実施例 3 実施例1と同様の固体潤滑剤を被覆した鋼板に
ついてプレスまでは実施例7における芯材2と同
様の取扱いをした。得られた部品に塗装仕上げを
施すに先立つて、参考例2と同様の脱脂条件で脱
脂処理を行つた。脱脂液を十分に水洗し、鋼板の
表面が清浄であることを確認した後、実施例7に
示した二成分系のポリウレタン塗料を塗装した。
この芯材2を金型10内におき周囲にポリウレタ
ン発泡体9を形成した。 試験例 実施例1〜7および参考例1〜3で得られたイ
ンストルメントパネルパツドにつき、ポリウレタ
ン発泡体9と芯材2との接着状況および実施例7
と参考例3の塗料塗膜の被着状況を比較するため
次の第4表に示す試験を行い、得られた結果を第
4表に併記する。
【表】
【表】 上記第4表より実施例1〜7の部品は脱脂工程
を省略したにも拘らずポリウレタンと芯材との接
着力は良好であり、実用上全く問題にならない接
着強度をもつていることがわかつた。各実施例に
おいてかかる結果が得られたのは次の理由による
ものと考えられる。 実施例1および7の場合では、アクリル酸を主
体とする固形潤滑剤を塗布した鋼板についてはア
クリル酸は塗料のビヒクルとしても有用であると
おり、末端のカルボキシル基(COOH)が金属
との水素結合形成に寄与する一方でイソシアネー
ト基(OCN)との化学反応による架橋の形成に
も寄与するので、生成するポリウレタン層と金属
層の間でアクリル酸が一種の接着剤として有効に
働くため実用的に十分な接着強度を発揮できると
考えられる。またアクリル酸はポリオールとも相
互の溶解、浸透、拡散が容易であるので、部分的
にはポリオールを媒体としてポリウレタン中にア
クリル酸がとりこまれてしまい、ポリウレタンと
金属との直接接着によつて接着強度を確保してい
る場合も十分に考えられる。またこれ以外に各種
の分子間力が補完的に寄与しているであろう。 実施例2および6においては、実施例1の固形
潤滑剤の上にラード油またはエチレングリコール
を塗布しているが、ラード油には−COOH基が
含まれており、エチレングリコールには−OH基
が含まれており、当然にイソシアネートとウレタ
ン結合を行うので、ウレタン発泡後にはウレタン
の一部を構成した型となり、ラード油あるいはエ
チレングリコールは接着力には殆んど影響を与え
ない。 実施例3においては金属の表面にポリオール油
を塗布してあるが、このポリオール油は当然にイ
ソシアネートと反応してウレタン結合をつくるポ
リオールを含むものであり、イソシアネートとウ
レタン結合してしまうので、ウレタンと金属との
接着を阻害しない。 実施例4においては固形パラフインを除く添加
成分、すなわち長鎖アルキルケトン、脂肪酸、グ
リセリン脂肪酸モノエステル、アルキルフエノー
ルはいずれもイソシアネートと反応するCO基ま
たはOH基を有するのでこれらは当然にウレタン
の一部を構成する。したがつて金属表面と接する
固体潤滑層の添加成分の部分はウレタンで満され
ることになり、金属とウレタンが直接に接着する
ことになる。固形潤滑剤を薄く塗布すればウレタ
ン結合する際の熱によりパラフインが溶融してウ
レタン中に溶け込み、ウレタンが金属表面に接す
る面積を増大させ、より接着力を増す。 実施例5においては鋼板に薄くパラフイン系の
防錆剤が塗布されていたが、前述のようにウレタ
ン結合をさせる際の熱により溶けてウレタン中に
混入されたものと思われ、溶着力に影響しなかつ
たものと思われる。 尚参考例1により得られた部品は、第4表より
実施例1と同種の試験を行つた結果、数値上にお
いて性能が劣る点はもとより、人間の指爪による
接触によつて金属とポリウレタン層が容易に「剥
離」してしまい、参考例1のような潤滑剤を使用
した場合は、脱脂処理を省略することが困難であ
ることが判つた。なお後述の脱脂条件でアルカリ
性の脱脂液を用いて、十分に加温して高粘度のプ
レス油被覆を除去、水洗乾燥したあとにおいて
は、接着強度は実施例2と同程度まで確保できる
ことがわかつた。 脱脂条件:日本ペイント#リドリン53S スプレイ圧 1Kg 温度 55〜65℃、65〜70℃。 また参考例2で得られた部品は第4表に示すよ
うに良好な接着性が得られ、参考例3における部
品のキユアリング終了後、塗膜の密着性について
のゴバン目試験結果は実施例7と同様どちらも実
用上問題にならないことがわかつた。然し乍ら脱
脂工程は脱脂設備、付帯設備、脱脂薬剤、脱脂浴
温の管理、加圧スプレーまたは浸漬、リンス洗浄
処理洗浄廃水の処理など多くの問題を含んでお
り、この観点から実施例の脱脂を省略した製造方
法の方がすぐれているものである。 以上本発明を金属製芯材をポリウレタンで被覆
したインストルメントパネルパツドの例を中心に
記述したが、このような部材は他に自動車用部品
としてはアームレスト、クラツシユパツド、サン
バイザーステアリングホイルなどの用途に示すご
とく応用面の広い技術であり、またこのほか発泡
樹脂液で表皮を形成せしめ内部コアーを泡状化さ
せる、いわゆるポリウレタンインテグラルスキン
ドフオームについても本発明の製造方法は応用可
能で工業上極めて有用なものである。
【図面の簡単な説明】
第1図はインストルメントパネルの断面図、第
2図はインストルメントパネルパツドの成型時の
状態を示す断面図である。 1…インストルメントパネルパツド、2…芯
材、3…インストルメントパネル、6…グローブ
ボツクス、7…グローブボツクスの蓋、8…表皮
材、9…発泡ウレタン、11…下型、12…上
型、13,13′…磁石。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 水酸基を有する化合物を含む潤滑材を塗布し
    た金属素材をプレスし芯材を成型した後、そのま
    ま該芯材の所要個所においてイソシアネートとポ
    リオールとを反応させることによりポリウレタン
    で被覆することを特徴とするポリウレタン被覆体
    の製造方法。
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