JPS6324414B2 - - Google Patents
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- JPS6324414B2 JPS6324414B2 JP59056516A JP5651684A JPS6324414B2 JP S6324414 B2 JPS6324414 B2 JP S6324414B2 JP 59056516 A JP59056516 A JP 59056516A JP 5651684 A JP5651684 A JP 5651684A JP S6324414 B2 JPS6324414 B2 JP S6324414B2
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- amine
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- Solid-Sorbent Or Filter-Aiding Compositions (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は気相中のアルデヒド類に対して優れた
吸着性能を発揮する活性炭素吸着剤に関するもの
である。 近年自動車室内、家庭の居間、喫茶店の如き密
閉された小空間でのタバコの煙中の刺激性成分
(例えばアセトアルデヒド、ホルムアルデヒド)
を効率よく除去するフイルターの要望は増大しつ
つある。 通常の粒状活性炭吸着剤は、空気中の有害物質
(例えばベンゼン、クロロホルム等)を低濃度で
も比較的高い平衡吸着量で吸着するため現在広く
利用されている。しかしながら、これらの吸着剤
はホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、アクロ
レインの如き低濃度で刺激性の強いアルデヒド類
ガス成分に対しては平衡吸着量が低く、かつ吸着
されたガスが濃縮されて脱着するという欠点を有
していた。 上記欠点を解消すべく、例えば特開昭56−
53744号公報に記載の如く活性炭にアニリンを添
着させた吸着剤を用いて気相中のアルデヒド類を
除去する方法が試みられている。しかしながらこ
の方法とても満足な結果を与えるものでない。と
いうのは使用する活性炭は通常のヤシガラ活性炭
あるいは石炭系活性炭である為、細孔直径30Å以
下の細孔容積量が小さいため添着剤(アニリン)
の添着効果が小さいという欠点を内在させるもの
であつたし、添着剤(アニリン)自身アルデヒド
類の吸着に対して経時的に不安定なデメリツトを
有し、又発ガン性があるとされているものなので
実用化には問題があつた。 本発明者等は、かかる在来技術を改良すべく検
討した結果、特異な細孔構造を有する活性炭素材
に特定のアミン化合物を添着させて作製した吸着
剤が人体に何等悪影響を及ぼすことなく気相中の
アルデヒド類を効率よく長期間に亘り除去するこ
とを見い出して本発明に到達した。 尚、活性炭素の細孔直径および細孔容積は、常
圧下の液体窒素の沸点(−195.8℃)における吸
着側の窒素ガス吸着等温線を用いてクランストン
−インクレー(Cranston−Inkley)の計算法に
より求めた。なお、多分子吸着層と相対圧との関
係は t(Å)=3.54〔5/1n(PS/P)〕1/3 なる修正フレンケル−ハルシー(Frenkel−
Halsey)の式(慶伊富長「吸着」共立出版)よ
り計算した。 但し、細孔直径300Åに相当する相対圧での窒
素ガス吸着量に標準状態における気体窒素の密度
の比(1.584×10-3)を乗じた値を細孔直径300Å
以下の全細孔容積とみなした。 まず本発明において使用する活性炭素材につい
て説明する。本発明に用いる活性炭素材は細孔直
径300Å以下の細孔の容積が0.4c.c./g以上、且つ
細孔直径30Å以下の細孔容積の細孔直径300Å以
下の細孔容積に対して占める比率(以下αと略
称)が80%以上の活性炭素材であることが必須で
ある。 即ち、細孔直径300Å以下の細孔容積V1が0.4
c.c./g未満であつたり、細孔直径30Å以下の比率
αが80%未満の活性炭素材の使用では、いくら本
発明のアミン化合物を添着したとしてもその添着
効果および寿命が充分でなく好ましい結果を与え
ない。 上記、特定細孔構造を有する活性炭素材は、例
えば次のような方法で製造される。即ち、(1)再生
セルロース繊維、ノボラツク型フエノール樹脂繊
維を炭化後、水蒸気で高温活性化処理を施す方法
(2)市販粒状ヤシガラ活性炭を高温下、水蒸気で再
活性化処理を施す方法等を挙げることができる。
もちろん、細孔直径300Å以下の細孔容積が0.4
c.c./g以上で、且つ、細孔直径30Å以下の細孔容
積の占める比率が80%以上の活性炭素を与える方
法であれば、上記方法に限定されるものではな
い。 活性炭素材の形状は上記の如く粉末状、粒状、
繊維状いずれでもよいが吸着性、添着処理の容易
さの点より微粒状、粉末状、特に粒径が30μ以下
の微粉末状が好適である。 本発明は前述した様な活性炭素材を用いること
により添着層の吸着面積を物理的に増加させて気
相中のアルデヒド類を効率よく除去するものであ
るが、他方用いる添着剤自身、公知のものに比し
てアルデヒド類を経時依存がなくよく化学的に吸
着するものであつてこれらの物理的、化学的作用
が相乗的に働いて顕著なアルデヒド吸着、除去が
はじめてなされたものである。 次に本発明に用いるアミン化合物について説明
する。本発明に用いるアミン化合物は20℃での蒸
気圧が10mmHg以下の脂肪族系第1級アミンもし
くは第2級アミンのものであることが必須であ
る。第1級アミン/第2級アミンの中でも蒸気圧
が10mmHgを超えるものは添着後飛散するとか、
臭気が立つ等問題が多い。本発明に用いる脂肪族
第1級アミンあるいは第2級アミンとしてモノエ
タノールアミン、N−アミノエチルエタノールア
ミン、N−メチルエタノールアミン、エチルモノ
エタノールアミン、ジメチルエタノールアミン、
ジエチルエタノールアミン等のエタノール系アミ
ン;モノイソプロパノールアミン;トリエチレン
テトラミン、テトラエチレンペンタミン、ヘキサ
メチレンジアミン、ベンジルアミン、キシリレン
ジアミン等が挙げられるが、好適には上記のエタ
ノール系アミンが挙げられる(なお、本発明の脂
肪族系アミンとは芳香環にN原子が直接結合しな
いアミン化合物であり、ベンジルアミン、キシリ
レンジアミンの様な芳香環とN原子との間にCH2
基が介在しているものも含む)。なお、脂肪族系
第3級アミンはアルデヒドと反応性が低いので本
発明では採用しない。また芳香族アミン(アニリ
ン、フエニレンジアミン、ナフチルアミン等)は
前述した様に人体への有害性、また保存中(この
ものを添着して作製したフイルターを保存中)の
分解が惹起し、吸着性能が経時的に減少するので
本発明では採用しない。 また本発明の吸着剤は活性炭素材に上記アミン
化合物を添着して作製されるが、アミン化合物の
活性炭素材への添着量は0.1〜50重量%、好まし
くは1〜30重量%である。添着は、20℃での蒸気
圧10mmHg以下の脂肪族系第1級アミン又は第2
級アミンの溶液を活性炭素材にスプレー塗布後、
乾燥する方法あるいは所定濃度の該アミン化合物
溶液に、所定量の活性炭素材を浸漬、濾過するこ
と等により達成できる。 さらに、該アミンとして下記のようなpKaが
3.5〜5.5の弱酸で緩衝したものを添着すると、さ
らにアルデヒドガスへの除去効果が向上する。即
ち、酢酸、プロピオン酸、酪酸、纐草酸、カプリ
ン酸、エナント酸(CH3−(CH2)5COOH)、ペラ
ルゴン酸(CH3−(CH2)7−COOH)、のような飽
和モノカルボン酸、乳酸、琥珀酸、安息香酸、グ
ルタミン酸、カルボキシメチルセルロース
(CMC)、アルギン酸、ポリメタリツク酸等があ
る。緩衝の方法としては、アミン水溶液に弱酸あ
るいは弱酸の塩を添加する方法あるいは、アミン
を吸着させた活性炭スラリーに弱酸あるいは弱酸
の塩を添加する方法がある。 本発明に係る吸着剤は例えばフイルター用途に
適用される。本発明の吸着剤を適用するフイルタ
ーは、(1)本発明に係る微粉末状の活性炭素材に本
発明のアミンを添着後、アルギン酸ソーダ、カル
ボキシメチルセルロース、水ガラス、シリカゾ
ル、ポリスチレン溶液等の溶液に分散し、紙、不
織布、フオーム材、ハニカム状フイルター、多孔
性の粒状物等に塗布、乾燥してつくる方法、ある
いは()該活性炭素材を通気性のあるシート状あ
るいはシート化、段加工後、ハニカム状に成形
し、この後アミン添着処理を施す方法あるいは
()微粒状の活性炭素材に本発明のアミンを添着
後、不織布、トウ、織物等に接着剤とともにまぶ
す方法等がある。 特に、吸着剤のアルデヒド類ガスへの接触効率
と通気性のバランスが良好なハニカム状フイルタ
ーあるいは多孔性ウレタン・フオーム(商品名:
エバー・ライト・スコツト;ブリジストンタイヤ
KK)へのコーテイング・フイルターの使用が好
ましい。 本発明の吸着剤は、特定の分子構造を有するア
ミンが特定の細孔分布をもつ活性炭素に添着され
ているため、有害かつ高刺激性のアルデヒドガス
に対し優れた吸着性能を示すこと、添着薬品の再
飛散が無いこと、又、アルデヒド・ガスのみに選
択的に化学吸着するため、他の有機性ガスの吸着
による劣化が小さいという特徴を有する。 従つて、ホルムアルデヒド、アセトアルデヒド
等が充満しやすい自動車内、電車車輛内、喫茶
店、映画館、遊ぎ場あるいは、家庭の居間に本発
明に係る吸着剤を使用したフイルターを設置する
と効率よく上記有害ガスを除去し、通気抵抗も低
く、室内の暖冷房効果を低下させることが少ない
というメリツトを有する。又、シガレツト・フイ
ルター用吸着剤として使用すると、タバコ煙の刺
激成分を効率よく除去するため喫味の改良効果が
計れるという特徴も有する。 以下本発明の実施例を記載するが、本発明はこ
れら実施例に何ら限定されるものではない。 実施例 1 1.5dの再生セルロース繊維に、リン酸アンモニ
ウムを10重量%含浸、乾燥後、不活性ガス中で室
温から60℃/hの昇温速度で300℃まで熱処理を施
し耐炎性繊維を得た。次いで、この耐炎性繊維を
水蒸気含有不活性ガス中で400℃/hrの昇温速度で
900℃まで昇温し、1hrその温度で保持し、活性化
処理を施した。V1が0.78c.c./g、α=92%の繊維
状活性炭が得られた。上記活性炭素材60部、水
度がSR30゜に叩解されたNBKPパルプ(針葉樹ブ
リーチングクラフトパルプ)40部及びポリビニル
アルコール繊維7部の組成で、ヤンキー型湿式抄
紙機で活性炭素ペーパーを45g/m2の目付で抄造
した。ペーパー厚み0.20mmの活性炭素紙を得た。
次いで該炭素紙をコルゲート加工機でピツチ巾
3.1mm、ピツチ高2.1mmの片面段ボール・シートに
形成した。 該片面段ボール・シートを、層長2.0cmにスリ
ツト後、直径15cmの円板状に巻き上げ、ハニカム
状フイルターを得た。 該ハニカム・フイルターを、琥珀酸でPH7に調
整したアミノエチル・エタノールアミン(20℃で
の蒸気圧0.01mmHg以下)の20重量%の水溶液に
30分間浸漬後、風乾し、アミノエチル・エタノー
ルアミンが20重量%添着されたフイルターを得
た。得られたフイルターについて下記の方法に基
づいてアルデヒドガス吸着性を評価した。 即ち、該フイルターを市販の小型室内空気清浄
器(松下電工製 エアーリフレ)に装填した。 該空気清浄器を2.7m2のアセトアルデヒドガス
を約3ppmで満たされたプラスチツク製ボツクス
の中央に設置し、風量0.53m2/minで運転した。
アセトアルデヒドガスの減衰曲線を30分にわたり
FID法式ガスクロマトグラフで測定した。該減衰
曲線を1次反応式と仮定して、その反応速度定数
を計算し、これをフイルターのアセトアルデヒド
ガスへの吸収能のメジヤーとした。上記の評価に
よるフイルターのアセトアルデヒド吸着性能を表
1に示す。なお、第1表中添着後3hrs、1weekと
あるのはフイルター作製後3時間、1週間放置し
た後のフイルター性能である。なお、フイルター
を放置した場所は映画館とした。 比較例 1 実施例1の活性化条件を850℃、0.5hrで変更
し、V1=0.35c.c./g α=97% の繊維状活性炭を得た。 該活性炭を用い実施例1と同じように抄紙、段
ボール、ハニカム・フイルターをつくり、琥珀酸
中和アミノエチルエタノールアミンを20重量%添
着処理して実施例1と同じ方法でアセトアルデヒ
ドの性能評価を試みた。第1表に結果を示す。 比較例 2 実施例1で得た再生セルロース系活性炭素繊維
に酢酸マグネシウムを含浸・添着後900℃の水蒸
気含有燃焼ガス雰囲気で再活性化処理を施し、 V1が0.90c.c./g αが55% の繊維状活性炭を得た。これを用いて、実施例1
と同じように抄紙、段ボール、ハニカム・フイル
ターをつくり、琥珀酸中和アミノエチルエタノー
ルアミンを20重量%添着処理して実施例1と同じ
方法でアセトアルデヒドの性能評価を試みた。第
1表に結果を示す。 実施例 2 2dのノボラツク型フエノール樹脂繊維を、水
蒸気含有不活性ガス中で400℃/hの昇温速度で
900℃まで2h、その温度で保持し、活性化処理を
施した。 V1が0.80c.c./g αが95% の繊維状活性炭が得られた。これを用いて、実施
例1と同じように抄紙、段ボール、ハニカム・フ
イルターをつくり、プロピオン酸中和アミノエチ
ルエタノールアミンを20重量%添着処理して実施
例1と同じ方法でアセトアルデヒドの性能評価を
試みた。第1表に結果を示す。 比較例 3 市販ヤシガラ活性炭 V1=0.30c.c./g α=97% を粗粉砕後、ボール・ミルで平均粒径20μmに微
粉砕した。該活性炭素を用いて実施例1と同様に
抄紙、段ボール化後、ハニカム・フイルターをつ
くり、プロピオン酸中和アミノエチルエタノール
アミンを20重量%添着処理した後、実施例1と同
様な方法でアセトアルデヒドの吸収速度を測定し
た。結果を第1表に示す。 比較例 4 市販石炭系活性炭 V1=0.50c.c./g α=60% をボール・ミルで、平均粒径20μmに微粉砕後、
実施例1と同じく、抄紙、段ボール、ハニカム・
フイルターをつくり、アミノエチル・エタノール
アミンを20重量%添着処理して、アセトアルデヒ
ドの吸収速度を測定した。結果を第1表に示す。 比較例 5 実施例2のハニカム・フイルターに、プロピオ
ン酸中和トリブチルアミンを20重量%添着処理し
てアセトアルデヒドの吸収速度を測定した。 比較例 6 実施例2のハニカム・フイルターにプロピオン
酸中和トリエタノールアミンを20重量%添着処理
して、アセトアルデヒドの吸収速度を測定した。 実施例 3 比較例3で用いた8〜14メツシユのヤシガラ活
性炭を50〜100メツシユに粗粉砕し、ロータリー
キルン炉で、900℃の燃焼ガス雰囲気下5時間再
賦活処理を施し、 V1=0.59c.c./g α=85% の活性炭素を得た。 該活性炭をボール・ミルで平均粒径20μmに微
粉砕した。該活性炭素を用いて、実施例1と同様
にペーパー化、段成型、ハニカム・フイルター化
後、酢酸でPH7に調整したNメチルエタノールア
ミン水溶液に含浸、乾燥することにより、該アミ
ンを20重量%添着後、実施例1と同様な方法でア
セトアルデヒドの吸収速度を測定した。結果を第
1表に示す。 比較例 7 実施例3のハニカム・フイルターにアニリンを
20重量%添着処理して実施例1と同様にアセトア
ルデヒドの吸収速度を測定した。結果を第1表に
示す。アニリンを使用する場合吸着性が経時的に
著しく減少することがわかる。 比較例 8 実施例3のハニカム・フイルターにトリエチレ
ンジアミン(1,4ジアザビシクロ〔2,2,
2〕オクタン)を20重量%添着処理して実施例1
と同様な方法でアセトアルデヒドの吸収速度を測
定した。結果を第1表に示す。 比較例 9 実施例3のハニカム・フイルターにn−プロピ
ルアミン(20℃の蒸気圧250mmHg)を20重量%添
着処理して、アセトアルデヒドの吸収速度を測定
した。結果を第1表に示す。 【表】
吸着性能を発揮する活性炭素吸着剤に関するもの
である。 近年自動車室内、家庭の居間、喫茶店の如き密
閉された小空間でのタバコの煙中の刺激性成分
(例えばアセトアルデヒド、ホルムアルデヒド)
を効率よく除去するフイルターの要望は増大しつ
つある。 通常の粒状活性炭吸着剤は、空気中の有害物質
(例えばベンゼン、クロロホルム等)を低濃度で
も比較的高い平衡吸着量で吸着するため現在広く
利用されている。しかしながら、これらの吸着剤
はホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、アクロ
レインの如き低濃度で刺激性の強いアルデヒド類
ガス成分に対しては平衡吸着量が低く、かつ吸着
されたガスが濃縮されて脱着するという欠点を有
していた。 上記欠点を解消すべく、例えば特開昭56−
53744号公報に記載の如く活性炭にアニリンを添
着させた吸着剤を用いて気相中のアルデヒド類を
除去する方法が試みられている。しかしながらこ
の方法とても満足な結果を与えるものでない。と
いうのは使用する活性炭は通常のヤシガラ活性炭
あるいは石炭系活性炭である為、細孔直径30Å以
下の細孔容積量が小さいため添着剤(アニリン)
の添着効果が小さいという欠点を内在させるもの
であつたし、添着剤(アニリン)自身アルデヒド
類の吸着に対して経時的に不安定なデメリツトを
有し、又発ガン性があるとされているものなので
実用化には問題があつた。 本発明者等は、かかる在来技術を改良すべく検
討した結果、特異な細孔構造を有する活性炭素材
に特定のアミン化合物を添着させて作製した吸着
剤が人体に何等悪影響を及ぼすことなく気相中の
アルデヒド類を効率よく長期間に亘り除去するこ
とを見い出して本発明に到達した。 尚、活性炭素の細孔直径および細孔容積は、常
圧下の液体窒素の沸点(−195.8℃)における吸
着側の窒素ガス吸着等温線を用いてクランストン
−インクレー(Cranston−Inkley)の計算法に
より求めた。なお、多分子吸着層と相対圧との関
係は t(Å)=3.54〔5/1n(PS/P)〕1/3 なる修正フレンケル−ハルシー(Frenkel−
Halsey)の式(慶伊富長「吸着」共立出版)よ
り計算した。 但し、細孔直径300Åに相当する相対圧での窒
素ガス吸着量に標準状態における気体窒素の密度
の比(1.584×10-3)を乗じた値を細孔直径300Å
以下の全細孔容積とみなした。 まず本発明において使用する活性炭素材につい
て説明する。本発明に用いる活性炭素材は細孔直
径300Å以下の細孔の容積が0.4c.c./g以上、且つ
細孔直径30Å以下の細孔容積の細孔直径300Å以
下の細孔容積に対して占める比率(以下αと略
称)が80%以上の活性炭素材であることが必須で
ある。 即ち、細孔直径300Å以下の細孔容積V1が0.4
c.c./g未満であつたり、細孔直径30Å以下の比率
αが80%未満の活性炭素材の使用では、いくら本
発明のアミン化合物を添着したとしてもその添着
効果および寿命が充分でなく好ましい結果を与え
ない。 上記、特定細孔構造を有する活性炭素材は、例
えば次のような方法で製造される。即ち、(1)再生
セルロース繊維、ノボラツク型フエノール樹脂繊
維を炭化後、水蒸気で高温活性化処理を施す方法
(2)市販粒状ヤシガラ活性炭を高温下、水蒸気で再
活性化処理を施す方法等を挙げることができる。
もちろん、細孔直径300Å以下の細孔容積が0.4
c.c./g以上で、且つ、細孔直径30Å以下の細孔容
積の占める比率が80%以上の活性炭素を与える方
法であれば、上記方法に限定されるものではな
い。 活性炭素材の形状は上記の如く粉末状、粒状、
繊維状いずれでもよいが吸着性、添着処理の容易
さの点より微粒状、粉末状、特に粒径が30μ以下
の微粉末状が好適である。 本発明は前述した様な活性炭素材を用いること
により添着層の吸着面積を物理的に増加させて気
相中のアルデヒド類を効率よく除去するものであ
るが、他方用いる添着剤自身、公知のものに比し
てアルデヒド類を経時依存がなくよく化学的に吸
着するものであつてこれらの物理的、化学的作用
が相乗的に働いて顕著なアルデヒド吸着、除去が
はじめてなされたものである。 次に本発明に用いるアミン化合物について説明
する。本発明に用いるアミン化合物は20℃での蒸
気圧が10mmHg以下の脂肪族系第1級アミンもし
くは第2級アミンのものであることが必須であ
る。第1級アミン/第2級アミンの中でも蒸気圧
が10mmHgを超えるものは添着後飛散するとか、
臭気が立つ等問題が多い。本発明に用いる脂肪族
第1級アミンあるいは第2級アミンとしてモノエ
タノールアミン、N−アミノエチルエタノールア
ミン、N−メチルエタノールアミン、エチルモノ
エタノールアミン、ジメチルエタノールアミン、
ジエチルエタノールアミン等のエタノール系アミ
ン;モノイソプロパノールアミン;トリエチレン
テトラミン、テトラエチレンペンタミン、ヘキサ
メチレンジアミン、ベンジルアミン、キシリレン
ジアミン等が挙げられるが、好適には上記のエタ
ノール系アミンが挙げられる(なお、本発明の脂
肪族系アミンとは芳香環にN原子が直接結合しな
いアミン化合物であり、ベンジルアミン、キシリ
レンジアミンの様な芳香環とN原子との間にCH2
基が介在しているものも含む)。なお、脂肪族系
第3級アミンはアルデヒドと反応性が低いので本
発明では採用しない。また芳香族アミン(アニリ
ン、フエニレンジアミン、ナフチルアミン等)は
前述した様に人体への有害性、また保存中(この
ものを添着して作製したフイルターを保存中)の
分解が惹起し、吸着性能が経時的に減少するので
本発明では採用しない。 また本発明の吸着剤は活性炭素材に上記アミン
化合物を添着して作製されるが、アミン化合物の
活性炭素材への添着量は0.1〜50重量%、好まし
くは1〜30重量%である。添着は、20℃での蒸気
圧10mmHg以下の脂肪族系第1級アミン又は第2
級アミンの溶液を活性炭素材にスプレー塗布後、
乾燥する方法あるいは所定濃度の該アミン化合物
溶液に、所定量の活性炭素材を浸漬、濾過するこ
と等により達成できる。 さらに、該アミンとして下記のようなpKaが
3.5〜5.5の弱酸で緩衝したものを添着すると、さ
らにアルデヒドガスへの除去効果が向上する。即
ち、酢酸、プロピオン酸、酪酸、纐草酸、カプリ
ン酸、エナント酸(CH3−(CH2)5COOH)、ペラ
ルゴン酸(CH3−(CH2)7−COOH)、のような飽
和モノカルボン酸、乳酸、琥珀酸、安息香酸、グ
ルタミン酸、カルボキシメチルセルロース
(CMC)、アルギン酸、ポリメタリツク酸等があ
る。緩衝の方法としては、アミン水溶液に弱酸あ
るいは弱酸の塩を添加する方法あるいは、アミン
を吸着させた活性炭スラリーに弱酸あるいは弱酸
の塩を添加する方法がある。 本発明に係る吸着剤は例えばフイルター用途に
適用される。本発明の吸着剤を適用するフイルタ
ーは、(1)本発明に係る微粉末状の活性炭素材に本
発明のアミンを添着後、アルギン酸ソーダ、カル
ボキシメチルセルロース、水ガラス、シリカゾ
ル、ポリスチレン溶液等の溶液に分散し、紙、不
織布、フオーム材、ハニカム状フイルター、多孔
性の粒状物等に塗布、乾燥してつくる方法、ある
いは()該活性炭素材を通気性のあるシート状あ
るいはシート化、段加工後、ハニカム状に成形
し、この後アミン添着処理を施す方法あるいは
()微粒状の活性炭素材に本発明のアミンを添着
後、不織布、トウ、織物等に接着剤とともにまぶ
す方法等がある。 特に、吸着剤のアルデヒド類ガスへの接触効率
と通気性のバランスが良好なハニカム状フイルタ
ーあるいは多孔性ウレタン・フオーム(商品名:
エバー・ライト・スコツト;ブリジストンタイヤ
KK)へのコーテイング・フイルターの使用が好
ましい。 本発明の吸着剤は、特定の分子構造を有するア
ミンが特定の細孔分布をもつ活性炭素に添着され
ているため、有害かつ高刺激性のアルデヒドガス
に対し優れた吸着性能を示すこと、添着薬品の再
飛散が無いこと、又、アルデヒド・ガスのみに選
択的に化学吸着するため、他の有機性ガスの吸着
による劣化が小さいという特徴を有する。 従つて、ホルムアルデヒド、アセトアルデヒド
等が充満しやすい自動車内、電車車輛内、喫茶
店、映画館、遊ぎ場あるいは、家庭の居間に本発
明に係る吸着剤を使用したフイルターを設置する
と効率よく上記有害ガスを除去し、通気抵抗も低
く、室内の暖冷房効果を低下させることが少ない
というメリツトを有する。又、シガレツト・フイ
ルター用吸着剤として使用すると、タバコ煙の刺
激成分を効率よく除去するため喫味の改良効果が
計れるという特徴も有する。 以下本発明の実施例を記載するが、本発明はこ
れら実施例に何ら限定されるものではない。 実施例 1 1.5dの再生セルロース繊維に、リン酸アンモニ
ウムを10重量%含浸、乾燥後、不活性ガス中で室
温から60℃/hの昇温速度で300℃まで熱処理を施
し耐炎性繊維を得た。次いで、この耐炎性繊維を
水蒸気含有不活性ガス中で400℃/hrの昇温速度で
900℃まで昇温し、1hrその温度で保持し、活性化
処理を施した。V1が0.78c.c./g、α=92%の繊維
状活性炭が得られた。上記活性炭素材60部、水
度がSR30゜に叩解されたNBKPパルプ(針葉樹ブ
リーチングクラフトパルプ)40部及びポリビニル
アルコール繊維7部の組成で、ヤンキー型湿式抄
紙機で活性炭素ペーパーを45g/m2の目付で抄造
した。ペーパー厚み0.20mmの活性炭素紙を得た。
次いで該炭素紙をコルゲート加工機でピツチ巾
3.1mm、ピツチ高2.1mmの片面段ボール・シートに
形成した。 該片面段ボール・シートを、層長2.0cmにスリ
ツト後、直径15cmの円板状に巻き上げ、ハニカム
状フイルターを得た。 該ハニカム・フイルターを、琥珀酸でPH7に調
整したアミノエチル・エタノールアミン(20℃で
の蒸気圧0.01mmHg以下)の20重量%の水溶液に
30分間浸漬後、風乾し、アミノエチル・エタノー
ルアミンが20重量%添着されたフイルターを得
た。得られたフイルターについて下記の方法に基
づいてアルデヒドガス吸着性を評価した。 即ち、該フイルターを市販の小型室内空気清浄
器(松下電工製 エアーリフレ)に装填した。 該空気清浄器を2.7m2のアセトアルデヒドガス
を約3ppmで満たされたプラスチツク製ボツクス
の中央に設置し、風量0.53m2/minで運転した。
アセトアルデヒドガスの減衰曲線を30分にわたり
FID法式ガスクロマトグラフで測定した。該減衰
曲線を1次反応式と仮定して、その反応速度定数
を計算し、これをフイルターのアセトアルデヒド
ガスへの吸収能のメジヤーとした。上記の評価に
よるフイルターのアセトアルデヒド吸着性能を表
1に示す。なお、第1表中添着後3hrs、1weekと
あるのはフイルター作製後3時間、1週間放置し
た後のフイルター性能である。なお、フイルター
を放置した場所は映画館とした。 比較例 1 実施例1の活性化条件を850℃、0.5hrで変更
し、V1=0.35c.c./g α=97% の繊維状活性炭を得た。 該活性炭を用い実施例1と同じように抄紙、段
ボール、ハニカム・フイルターをつくり、琥珀酸
中和アミノエチルエタノールアミンを20重量%添
着処理して実施例1と同じ方法でアセトアルデヒ
ドの性能評価を試みた。第1表に結果を示す。 比較例 2 実施例1で得た再生セルロース系活性炭素繊維
に酢酸マグネシウムを含浸・添着後900℃の水蒸
気含有燃焼ガス雰囲気で再活性化処理を施し、 V1が0.90c.c./g αが55% の繊維状活性炭を得た。これを用いて、実施例1
と同じように抄紙、段ボール、ハニカム・フイル
ターをつくり、琥珀酸中和アミノエチルエタノー
ルアミンを20重量%添着処理して実施例1と同じ
方法でアセトアルデヒドの性能評価を試みた。第
1表に結果を示す。 実施例 2 2dのノボラツク型フエノール樹脂繊維を、水
蒸気含有不活性ガス中で400℃/hの昇温速度で
900℃まで2h、その温度で保持し、活性化処理を
施した。 V1が0.80c.c./g αが95% の繊維状活性炭が得られた。これを用いて、実施
例1と同じように抄紙、段ボール、ハニカム・フ
イルターをつくり、プロピオン酸中和アミノエチ
ルエタノールアミンを20重量%添着処理して実施
例1と同じ方法でアセトアルデヒドの性能評価を
試みた。第1表に結果を示す。 比較例 3 市販ヤシガラ活性炭 V1=0.30c.c./g α=97% を粗粉砕後、ボール・ミルで平均粒径20μmに微
粉砕した。該活性炭素を用いて実施例1と同様に
抄紙、段ボール化後、ハニカム・フイルターをつ
くり、プロピオン酸中和アミノエチルエタノール
アミンを20重量%添着処理した後、実施例1と同
様な方法でアセトアルデヒドの吸収速度を測定し
た。結果を第1表に示す。 比較例 4 市販石炭系活性炭 V1=0.50c.c./g α=60% をボール・ミルで、平均粒径20μmに微粉砕後、
実施例1と同じく、抄紙、段ボール、ハニカム・
フイルターをつくり、アミノエチル・エタノール
アミンを20重量%添着処理して、アセトアルデヒ
ドの吸収速度を測定した。結果を第1表に示す。 比較例 5 実施例2のハニカム・フイルターに、プロピオ
ン酸中和トリブチルアミンを20重量%添着処理し
てアセトアルデヒドの吸収速度を測定した。 比較例 6 実施例2のハニカム・フイルターにプロピオン
酸中和トリエタノールアミンを20重量%添着処理
して、アセトアルデヒドの吸収速度を測定した。 実施例 3 比較例3で用いた8〜14メツシユのヤシガラ活
性炭を50〜100メツシユに粗粉砕し、ロータリー
キルン炉で、900℃の燃焼ガス雰囲気下5時間再
賦活処理を施し、 V1=0.59c.c./g α=85% の活性炭素を得た。 該活性炭をボール・ミルで平均粒径20μmに微
粉砕した。該活性炭素を用いて、実施例1と同様
にペーパー化、段成型、ハニカム・フイルター化
後、酢酸でPH7に調整したNメチルエタノールア
ミン水溶液に含浸、乾燥することにより、該アミ
ンを20重量%添着後、実施例1と同様な方法でア
セトアルデヒドの吸収速度を測定した。結果を第
1表に示す。 比較例 7 実施例3のハニカム・フイルターにアニリンを
20重量%添着処理して実施例1と同様にアセトア
ルデヒドの吸収速度を測定した。結果を第1表に
示す。アニリンを使用する場合吸着性が経時的に
著しく減少することがわかる。 比較例 8 実施例3のハニカム・フイルターにトリエチレ
ンジアミン(1,4ジアザビシクロ〔2,2,
2〕オクタン)を20重量%添着処理して実施例1
と同様な方法でアセトアルデヒドの吸収速度を測
定した。結果を第1表に示す。 比較例 9 実施例3のハニカム・フイルターにn−プロピ
ルアミン(20℃の蒸気圧250mmHg)を20重量%添
着処理して、アセトアルデヒドの吸収速度を測定
した。結果を第1表に示す。 【表】
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 細孔直径300Å以下の細孔容積が0.4c.c./g以
上で、且つ細孔直径30Å以下の細孔容積の占める
比率が80%以上の活性炭素材に20℃での蒸気圧が
10mmHg以下の脂肪族系第1級アミンもしくは第
2級アミンを添着させたことを特徴とする気相中
のアルデヒド類の吸着剤。 2 脂肪族系アミンがエタノール系アミンである
特許請求の範囲第1項記載の吸着剤。 3 該アミンが、pKa3.5〜5.5の弱酸で緩衝され
たものである特許請求の範囲第1項記載の吸着
剤。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP59056516A JPS60202735A (ja) | 1984-03-23 | 1984-03-23 | 気相中のアルデヒド類の吸着剤 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP59056516A JPS60202735A (ja) | 1984-03-23 | 1984-03-23 | 気相中のアルデヒド類の吸着剤 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS60202735A JPS60202735A (ja) | 1985-10-14 |
| JPS6324414B2 true JPS6324414B2 (ja) | 1988-05-20 |
Family
ID=13029283
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP59056516A Granted JPS60202735A (ja) | 1984-03-23 | 1984-03-23 | 気相中のアルデヒド類の吸着剤 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS60202735A (ja) |
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| JP5040526B2 (ja) * | 2006-08-31 | 2012-10-03 | 東レ株式会社 | 吸着剤、濾材およびエアフィルター |
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| JP2014171970A (ja) * | 2013-03-08 | 2014-09-22 | Japan Enviro Chemicals Ltd | 吸着剤 |
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| JP6471256B1 (ja) * | 2018-05-18 | 2019-02-13 | ユニチカ株式会社 | 脱臭材及び脱臭シート |
| JP7103642B2 (ja) * | 2018-11-22 | 2022-07-20 | ユニチカ株式会社 | 脱臭材及び脱臭シート |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5080969A (ja) * | 1973-11-21 | 1975-07-01 | ||
| JPS6054096B2 (ja) * | 1980-02-13 | 1985-11-28 | 日本化成株式会社 | 低級アルデヒド類の吸着剤 |
-
1984
- 1984-03-23 JP JP59056516A patent/JPS60202735A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS60202735A (ja) | 1985-10-14 |
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