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JPS6328118B2 - - Google Patents
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JPS6328118B2 - - Google Patents

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Publication number
JPS6328118B2
JPS6328118B2 JP1750081A JP1750081A JPS6328118B2 JP S6328118 B2 JPS6328118 B2 JP S6328118B2 JP 1750081 A JP1750081 A JP 1750081A JP 1750081 A JP1750081 A JP 1750081A JP S6328118 B2 JPS6328118 B2 JP S6328118B2
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JP
Japan
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fatty acid
sugar alcohol
acid ester
producing
reaction
Prior art date
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Application number
JP1750081A
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English (en)
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JPS57133197A (en
Inventor
Takayoshi Masuda
Masaru Pponjo
Keisuke Watanabe
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Mitsui Toatsu Chemicals Inc
Original Assignee
Mitsui Toatsu Chemicals Inc
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Publication date
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  • Fats And Perfumes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は糖アルコール脂肪酸エステルの製造方
法に関する。
更に詳しくは、糖アルコールと脂肪酸エステル
とを塩基触媒の存在下にアルコーリシスして糖ア
ルコール脂肪酸エステルを製造する方法に関する
ものである。
糖アルコール脂肪酸エステルは優れた界面活性
能と良好な生分解性、高い安全性とを兼備してい
るため、食品、化粧品、医薬品、飼料及び樹脂等
の添加剤や金属加工油剤、防錆剤、繊維油剤等に
幅広い用途を有する極めて有用な化合物である。
従来、糖アルコール脂肪酸エステルの製造方法
としては、(1)糖アルコールと脂肪酸塩化物、又は
脂肪酸無水物を反応させる方法、(2)糖アルコール
と脂肪酸を塩基触媒、又は酸触媒の存在下に脱水
縮合させる方法、(3)糖アルコールと脂肪酸メチル
エステル、脂肪酸エチルエステルの如き脂肪酸低
級アルキルエステルや脂肪酸グリセリド等の脂肪
酸エステル類を、両者を溶解可能な溶媒の存在
下、又は不存在下、微量(糖アルコールと脂肪酸
エステル類の合計量に対して0.1〜1.0重量%程
度)の塩基触媒を用いてアルコーリシスする方法
が知られているが、夫々次の様な欠点を有してい
る。
即ち、第1の方法は脂肪酸塩化物や脂肪酸無水
物が高価な為、糖アルコール低級脂肪酸エステル
の如き特定の糖アルコール脂肪酸エステルの場合
を除くと、一般に、工業的に実施するには極めて
不利である。又、第2の方法は、通常、200〜250
℃の高温で反応を行なう必要がある為、糖アルコ
ール自体が分子内で脱水閉環して生成する環状エ
ーテル骨格を有する糖アルコール脱水環化物の脂
肪酸エステルが寧ろ主生成物となり、目的とする
糖アルコール脂肪酸エステルの収率が極めて低い
という致命的な欠陥を有している。具体的には、
例えばソルビトールと脂肪酸とを反応させると、
ソルビタン脂肪酸エステルやソルバイド脂肪酸エ
ステルが多量に生成し、ソルビトール脂肪酸エス
テルは少量生成するに過ぎない。触媒や反応条件
を改良することによつてソルビトール脂肪酸エス
テルの生成率をある程度迄高めることが可能であ
るが、この場合でもソルビタン脂肪酸エステルや
ソルバイド脂肪酸エステルがかなり副生すること
を回避し得ない。
又、第3の方法は、メタノール、エタノール、
プロピレングリコール、グリセリンの様に、比較
的反応性に富み、又、脂肪酸低級アルキルエステ
ルや脂肪酸グリセリド等の脂肪酸エステル類に対
する溶解性が極めて高いか、又は比較的高く、か
つ、アルコーリシス時に分子内、又は分子間で脱
水縮合等の副反応を起こし難いアルコール類の場
合には極めて有用な方法であり、工業的にも広く
実施されている。然し乍ら本発明の方法の対象と
なる4乃至9個の水酸基を有する糖アルコールの
様に脂肪酸エステル類に対する溶解性が極めて低
く、反応性が劣り、しかも脱水閉環し易い特異な
性質を有するアルコール類の場合には良好な結果
が得られない為、一般に糖アルコールと脂肪酸エ
ステル類の両者を溶解可能な特殊な溶媒の存在下
にアルコーリシスを行なう必要があり、製造コス
ト、精製コストが高くなる上、製品中にアルコー
リシスの際に使用した溶媒が残存する危険性があ
る。従つて工業的に有利な方法とは言えない。い
ずれにせよ、従来の糖アルコール脂肪酸エステル
の製造方法は種々の欠点を有しており、糖アルコ
ール脂肪酸エステルが優秀な性能と高い安全性と
を兼備しているにも拘らず余り普及していない最
大の理由となつている。
本発明者らは、従来方法の欠陥を克服すべく鋭
意検討を重ねた結果、糖アルコールと脂肪酸エス
テルを塩基触媒の存在下に反応させてアルコーリ
シスすることにより糖アルコール脂肪酸エステル
を製造するに際し、塩基触媒を、従来の使用量よ
り大幅に増量した特定範囲内の量で使用すること
により、予想外に糖アルコールと脂肪酸エステル
の相溶性が改良され、水酸基を4〜9個有する糖
アルコールを使用する場合においても、従来この
種の反応において不可欠と考えられていた溶媒を
使用することなく、温和な条件下で円滑に反応を
進行させることができ、しかも糖アルコール脱水
環化物の脂肪酸エステルの副生をほゞ完全に抑制
することが可能となり、目的とする糖アルコール
脂肪酸エステルを高選択率で製造できることを見
出し、本発明を完成させるに至つた。
本発明は、水酸基を4乃至9個有する糖アルコ
ールと脂肪酸エステルとを、該糖アルコールと脂
肪酸エステルの合計量に対して3乃至15重量%の
塩基触媒の存在下、実質的に溶媒を使用すること
なくアルコーリシスすることを特徴とする糖アル
コール脂肪酸エステルの製造方法である。
次に本発明を詳細に説明する。
本発明に用いられる糖アルコールは、水酸基を
4乃至9個有する多価アルコールの一種であり、
具体的には水酸基を4個有するエリスリトール、
スレイトール等のテトリトール類、水酸基を5個
有するリピトール、アラビトール、キシリトール
等のペンチトール類、水酸基6個有するアリトー
ル、ソルビトール、マンニトール、ダルシトー
ル、イデイトール、アルトリトール等のヘキシト
ール類、水酸基を7個有するボレミトール、セド
ヘプチトール、ペルセイトール等のヘプチトール
類、水酸基を9個有するマルチトールやラクチト
ール等が代表的な例である。又、環式糖アルコー
ルであるイノシトール、スシリトール、クエルシ
トール等も使用することができる。
中でもソルビトールやマンニトールは、夫々グ
ルコース(ブドウ糖)やマンノースをニツケル触
媒等の存在下で水素添加する方法によつて大量、
かつ、安価に生産されているので、本発明に最も
有利に使用し得る糖アルコールの一つである。
これらの糖アルコールの大半は光学異性体を有
するが、D―体、L―体、DL―体のいずれをも
使用することが可能である。
一方脂肪酸エステルとしては、脂肪酸と1価乃
至3価のアルコールとのエステルが用いられる。
具体的には、メタノール、エタノール、イソプロ
パノール、エチレングリコールモノ低級アルキル
エーテル、カルビトール(ジエチレングリコール
モノ低級アルキルエーテル)等の低級1価アルコ
ールの脂肪酸エステル、エチレングリコール、プ
ロピレングリコール、ブタンジオール等の低級2
価アルコールの脂肪酸エステル、グリセリン、ト
リメチロールプロパン等の低級3価アルコールの
脂肪酸エステルが代表的な例である。中でも、グ
リセリン脂肪酸エステルは牛脂、水添牛脂、パー
ム油、パーム核油、ココナツ油、オリーブ油、大
豆油、菜種油、綿実油、アマニ油、ヒマシ油、豚
脂、魚油等の油脂として大量、かつ、安価に入手
できるので、本発明に最も好適に使用し得る脂肪
酸エステルの一つである。尚、グリセリン脂肪酸
エステルにはグリセリンモノ脂肪酸エステル(モ
ノグリセリド)、グリセリンジ脂肪酸エステル
(ジグリセリド)及びグリセリントリ脂肪酸エス
テル(トリグリセリド)の3種が存在するが、上
述の牛脂、パーム油等のトリグリセリドの他、モ
ノグリセリドやジグリセリドも使用することがで
きる。尚、他の低級3価アルコール脂肪酸エステ
ルの場合についても同様であり、又、低級2価ア
ルコール脂肪酸エステルの場合にはモノエステ
ル、ジエステルのいずれも使用できる。
又、脂肪酸エステルを構成する脂肪酸成分とし
ては特に限定を受けないが、最終的に得られる糖
アルコール脂肪酸エステルの有用性等の観点か
ら、通常、炭素数6乃至24程度の脂肪酸が最も好
適である。これらの脂肪酸成分は飽和脂肪酸、又
は不飽和脂肪酸のいずれでも良く、又、その炭素
鎖は直鎖型に限定されず、分岐型のものも使用す
ることができる。尚、水酸基等の置換基を有する
脂肪酸でも差支えない。
これらの脂肪酸の代表的なものとしてカプロン
酸、カプリル酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリ
スチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイ
ン酸、リノール酸、リノレン酸、リシノール酸、
エライジン酸、アラキン酸、ベヘン酸、リグノセ
リン酸等を例示することができる。
尚、上述した糖アルコールや脂肪酸エステルは
必ずしも単品を用いる必要はなく、夫々二種以上
を併用することも可能である。
又、糖アルコールと脂肪酸エステルの使用比
は、糖アルコールと脂肪酸エステルの種類、分子
量等や目的とする糖アルコール脂肪酸エステルの
平均置換度、即ち、モノエステル、ジエステル、
トリエステル等の構成比によつて異なるが、通
常、糖アルコール:脂肪酸エステル=5〜70:30
〜95重量比、更に好ましくは10〜60:40〜90重量
比、最も好ましくは15〜55:45〜85重量比が適当
である。一般に糖アルコールの使用量が増す程、
糖アルコール脂肪酸エステルの平均置換度は低く
なり、糖アルコールモノ脂肪酸エステルの生成率
が高くなる傾向を示す。
次に、本発明に使用する塩基触媒としては炭酸
リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等のア
ルカリ金属炭酸塩、炭酸マグネシウム、炭酸カル
シウム、炭酸バリウム等のアルカリ土類金属炭酸
塩、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化
カリウム等のアルカリ金属水酸化物、水酸化マグ
ネシウム、水酸化カルシウム、水酸化バリウム等
のアルカリ土類金属水酸化物、酸化ナトリウム、
酸化マグネシウム、酸化カルシウム、酸化バリウ
ム等のアルカリ金属、又はアルカリ土類金属の酸
化物、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム等
のアルカリ金属の炭酸水素塩、炭酸アンモニウ
ム、炭酸水素アンモニウム等のアンモニウム塩、
ナトリウムメチラート、ナトリウムエチラート、
カリウムメチラート、カリウムブチラート等のア
ルコラート、酢酸ナトリウム、酢酸カリウム、石
ケン類等の脂肪酸塩、トリエチルアミン、トリブ
チルアミン、ラウリルアミン、1,8―ジアザビ
シクロ〔5.4.0〕ウンデセン―7、1,4,5,
6―テトラヒドロピリミジン、ホルムアミジン、
N―エチルモルホリン等の有機塩基等が代表的な
例である。
中でもアルカリ金属炭酸塩やアルカリ金属水酸
化物は特に優れた触媒効果を発揮し、しかも安価
で、取扱いも容易である為、本発明に最も好適に
使用し得る塩基触媒の一つである。更に、上記の
両触媒を併用すると触媒効果が一層向上する為、
特に好ましい。
これらの塩基触媒は前述した糖アルコールと脂
肪酸エステルの合計量に対して3乃至15重量%使
用する必要がある。
塩基触媒の使用量が上記の範囲未満の場合には
触媒効果が甚だ不充分であり、かつ、元来相溶性
に乏しい糖アルコールと脂肪酸エステルとの親和
性が殆んど改善されない為、好ましくない。又、
塩基触媒を上記範囲の上限より多量に使用しても
際立つた優位性は発揮されず、寧ろアルコーリシ
ス時の反応マスの粘度が著しく増大して撹拌が困
難になつたり、又、脂肪酸エステルから脂肪酸塩
類(いわゆる石ケン類)が副生するケン化反応の
比率が増大する為、好ましくない。
尚、塩基触媒の最適使用量は糖アルコール、脂
肪酸エステル及び塩基触媒の種類や反応温度等に
よつて異なるが、一般に糖アルコールと脂肪酸エ
ステルの合計量に対して5乃至10重量%の時、最
も好ましい結果が得られる。
上述した糖アルコール、脂肪酸エステル及び塩
基触媒の3者を使用してアルコーリシスを行なう
ことにより、糖アルコール脂肪酸エステルが製造
される。
アルコーリシスを行なう際の温度は90乃至180
℃、更に好適には100乃至170℃、最も好適には
110乃至150℃程度が良い。
温度が上記範囲の下限未満の場合には反応速度
が著しく低下し、又、上限よりも高温の場合には
糖アルコールの分子内脱水閉環反応等の副反応が
進行し易くなり、糖アルコール脂肪酸エステルの
収率低下や品質の悪化を招くので、いずれも望ま
しくない。又、反応は常圧下でも十分に満足でき
る結果が得られるが、減圧下に保つか、又は窒素
ガス等の不活性ガスを吹き込むことにより、アル
コーリシス反応で副生するアルコール類を反応系
外に除去すれば、反応をより一層望ましい方向に
進行させることが可能である。
上述のアルコーリシスを実施する際には種々の
方法を採用することが可能であり、例えば糖アル
コール、脂肪酸エステル及び塩基触媒の3者を同
時に反応器に装入してアルコーリシスを行なう方
法、脂肪酸エステルと塩基触媒の両者を予め反応
器に装入してある程度ケン化反応を行なつた後、
糖アルコールを装入してアルコーリシスを行なう
方法、予め脂肪酸エステルのみを反応器に装入し
た後、糖アルコールと塩基触媒を同時に装入して
アルコーリシスを行なう方法等を任意に採用する
ことが可能である。
反応器は通常、加熱装置と撹拌装置とを備えた
槽型反応器、又は管型反応器等が使用されるが、
無論、他の型の反応器を使用することも可能であ
る。又、必要に応じて、冷却装置や反応器内を減
圧に保つ為の装置を取り付けても良い。又、アル
コーリシス反応は回分式、半回分式、又は連続式
のいずれの方式をも採用することが可能である。
尚、アルコーリシス反応に要する時間は糖アル
コール、脂肪酸エステル及び塩基触媒の種類、使
用比等や反応温度、反応圧力、反応器の型式等に
よつて異なるが、通常、10分乃至20時間、更に好
ましくは30分乃至15時間、最も好ましくは1乃至
10時間程度が適当である。反応が進行するにつれ
て反応マスの粘度が増大する傾向を示すので、反
応マスの粘度変化を測定することにより、反応の
進行状況や終点の概略を知ることが可能である。
又、反応マス中の未反応の原料の残存量や生成物
の含有量をガスクロマトグラフイーや液体クロマ
トグラフイー等を用いて分析することにより反応
の進行状況や終点を正確に知ることもできる。
本発明の方法においては、塩基触媒での糖アル
コールと脂肪酸エステルのアルコーリシスによる
糖アルコール脂肪酸エステルの生成反応と共に、
脂肪酸エステルと塩基触媒とのケン化反応による
脂肪酸塩、即ち、石ケン類の生成反応も同時に進
行する。
後者のケン化反応は、元来殆んど相溶性を有し
ない糖アルコールと脂肪酸エステルの相溶性を改
善し、糖アルコール脂肪酸エステルの生成反応を
促進する作用を有する。従つて、別途合成した石
ケン類を反応初期に添加しておくことも効果的で
あり、この場合には塩基触媒の減量も可能であ
る。
本発明の方法によつて得られる反応生成物中に
は糖アルコール脂肪酸エステルの他、石ケン類、
未反応糖アルコール、未反応脂肪酸エステル、未
反応塩基触媒等が含有されている。本反応生成物
はそのまゝでも各種用途に使用可能であるが反応
生成物中の糖アルコール脂肪酸エステル以外の未
反応原料や副生物は、抽出、他誘導体への変換、
過、晶析等の公知の方法によつて容易に除去す
ることが可能であり、最終的に高純度の糖アルコ
ール脂肪酸エステルを取得することができる。
本発明の方法によつて得られる糖アルコール脂
肪酸エステルは、最も利用価値の高い低置換度の
糖アルコール脂肪酸エステル、即ち、モノエステ
ルやジエステルの比率が極めて高いという特徴を
有する。又、糖アルコール自体が分子内で脱水閉
環して生成する環状エーテル骨核を有する糖アル
コール脱水環化物の脂肪酸エステルが殆んど生成
しないのも大きな特徴の一つである。
以上に詳述した如く、本発明によれば、安価な
糖アルコールと脂肪酸エステルとを主原料とし
て、緩和な条件下、しかも実質的に溶媒を使用す
ることなく高品質の糖アルコール脂肪酸エステル
を高選択率で、かつ、経済的に有利に製造するこ
とができる為、産業上極めて有用である。
以下に実施例並びに比較例で本発明を更に具体
的に説明する。
実施例 1 1の撹拌機付ガラス製反応器にD―ソルビト
ール150g、牛脂350g及び炭酸カリウム25gを仕
込み、150℃でアルコーリシス反応を行なつた。
反応開始後1時間程経過した時点から反応マスが
泡立ち、かつ、徐々に増粘し、反応マス全体が均
一化する傾向が顕著になつた。合計5時間反応を
行なつた結果、反応マスはかなり粘稠な均一の液
体(淡褐色)となつた。
最終的に510gの反応生成物を得た。
反応生成物は室温迄冷却すると固化し、若干粘
り気のある固体となつた。反応生成物をトリメチ
ルシリルエーテル化処理後ガスクロマトグラフイ
ーを用いて定量分析した結果、ソルビトール牛脂
脂肪酸エステル42.3重量%(モノエステル/ジエ
ステル=68/32重量比)、牛脂脂肪酸カリウム
18.7重量%、牛脂脂肪酸グリセリド21.5重量%
(モノ、ジ及びトリグリセリドの合計量)、未反応
D―ソルビトール及びグリセリン他17.5重量%で
あり、ソルビタン牛脂脂肪酸エステルは痕跡量が
検出されたに過ぎなかつた。
比較例 1 D―ソルビトール150g、牛脂350g及び炭酸カ
リウム10gを用いて実施例1と同様に150℃でア
ルコーリシス反応を行なつた。反応開始後3時間
程経過した時点から反応マスが若干泡立つ傾向が
認められたが、反応マスの増粘傾向や均一化は全
く認められず、撹拌を停止すると液相と極めて粘
稠な半固体相の二相に直ちに分離することが認め
られた。その後も反応を続行し、合計10時間反応
を行なつたが、反応マスの増粘や均一化傾向は殆
んど認められなかつたので、反応を停止した。反
応マス中の液相部、半固体相部(液相部/半固体
相部≒7/3重量比)の一部を夫々採取し、ガス
クロマトグラフイーで分析した結果、液相部は大
部分が牛脂脂肪酸トリグリセリドであり、若干の
牛脂脂肪酸ジグリセリドと牛脂脂肪酸モノグリセ
リドも検出された。又、半固体相部はD―ソルビ
トールが主成分であり、若干の牛脂脂肪酸カリウ
ムも検出された。しかし、ソルビトール牛脂脂肪
酸エステルは半固体相部に若干量が検出されたに
過ぎなかつた。
実施例 2 実施例1と同様の反応器にココナツ油275g及
び水酸化カリウム10gを仕込み、125℃で1時間
ココナツ油のケン化反応を行なつた後、D―ソル
ビトール225g及び炭酸カリウム25gを装入し、
125℃でアルコーリシス反応を行なつた。アルコ
ーリシス反応開始後20分程経過した時点から反応
マスの泡立ち、増粘及び均一化傾向が顕著になつ
た。合計4時間のアルコーリシス反応を行なつた
結果、反応マスは粘稠な均一液体(白色)とな
り、最終的に515gの反応生成物を得た。
反応生成物は室温迄冷却すると固化し、若干粘
り気のある固体となつた。反応生成物を実施例1
と同様の方法で定量分析した結果、ソルビトール
ココナツ脂肪酸エステル44.3重量%(モノエステ
ル/ジエステル=73/27重量比)、ココナツ脂肪
酸カリウム21.0重量%、ココナツ脂肪酸グリセリ
ド11.6重量%(モノ、ジ及びトリグリセリドの合
計量)、未反応ソルビトール及びグリセリン他
23.1重量%であり、ソルビタンココナツ脂肪酸エ
ステルは検出されなかつた。
実施例 3 実施例1と同様の反応器に水添牛脂400g及び
水酸化ナトリウム5gを仕込み、110℃で1時間
ケン化反応を行なつた後、炭酸カリウム20gを装
入し、引き続いてD―ソルビトール100gを1時
間かけて徐々に装入した。D―ソルビトール装入
開始後、30分程経過した時点から反応マスの泡立
ち、増粘及び均一化傾向が認められた。D―ソル
ビトールの装入終了後、110℃で更に7時間アル
コーリシス反応を行なつた結果、反応マスは粘稠
な均一液体(白色、室温迄冷却すると固い固体と
なる)となり、最終的に508gの反応生成物を得
た。反応生成物を実施例1と同様の方法で定量分
析した結果、ソルビトール水添牛脂脂肪酸エステ
ル35.4重量%(モノエステル/ジエステル/トリ
エステル=60/38/2重量比)、水添牛脂脂肪酸
塩20.3重量%(ナトリウム塩とカリウム塩の合計
量)、水添牛脂脂肪酸グリセリド37.1重量%(モ
ノ、ジ及びトリグリセリドの合計量)、未反応D
―ソルビトール及びグリセリン他7.2重量%であ
り、ソルビタン牛脂脂肪酸エステルは検出されな
かつた。
実施例 4 実施例1と同様の反応器にD―ソルビトール
200g及びステアリン酸メチル300gを仕込み、
120℃、30mmHgabs.で30分間脱水乾燥を行なつ
た後、ナトリウムメチラート20g及び炭酸ナトリ
ウム20gを添加し、120℃、10mmHgabs.で3時
間アルコーリシス反応を行なつた。アルコーリシ
ス反応の進行に伴ない、メタノールが留出してく
るので、これをドライアイス―アセトン浴で冷却
したトラツプで捕集した。
反応マスは最終的に粘稠な均一液体(白色、室
温迄冷却すると固化し、固い固体となる)となつ
た。反応生成物480gが得られた。
反応生成物を実施例1と同様の方法で定量分析
した結果、ソルビトールステアリン酸エステル
48.5重量%(モノエステル/ジエステル=71/29
重量比)、ステアリン酸ナトリウム25.0重量%で
あり、残りは未反応D―ソルビトール、未反応ス
テアリン酸メチル他であつた。又、ソルビタンス
テアリン酸エステルは検出されなかつた。
実施例 5 実施例1と同様の反応器を用い、D―ソルビト
ールの代りにD―マンニトール225gを使用した
以外は実施例2と全く同一の条件でアルコーリシ
ス反応を行なつた。反応マスは粘稠な均一液体
(白色、室温迄冷却すると固化する)となり、最
終的に513gの反応生成物が得られた。反応生成
物を実施例1と同様の方法で定量分析した結果、
マンニトールココナツ脂肪酸エステル41.7重量%
(モノエステル/ジエステル=71/29重量比)、コ
コナツ脂肪酸カリウム23.1重量%、ココナツ脂肪
酸グリセリド10.5重量%(モノ、ジ及びトリグリ
セリドの合計量)、未反応D―マンニトール及び
グリセリン他24.7重量%であり、マンニタンココ
ナツ脂肪酸エステルは検出されなかつた。
実施例 6 200mlの撹拌機付ガラス製反応器にD―マンニ
トール40g、ラウリン酸トリグリセリド30g、ラ
ウリン酸モノグリセリド30g及び炭酸カリウム3
gを仕込み、130℃でアルーリシス反応を行なつ
た。反応開始後5分程経過した時点から反応マス
が激しく泡立ち、増粘、均一化傾向が顕著となつ
た。合計2時間反応を行ない、粘稠な均一液状反
応生成物(白色、室温迄冷却すると固化)101g
を得た。
反応生成物を実施例1と同様の方法で定量分析
した結果、マンニトールラウリン酸エステル40.1
重量%(モノエステル/ジエステル=81/19重量
比)、ラウリン酸カリウム9.1重量%、ラウリン酸
グリセリド29.5重量%(モノ、ジ及びトリグリセ
リドの合計量)、未反応D―マンニトール及びグ
リセリン他21.3重量%であり、マンニタンラウリ
ン酸エステルは検出されなかつた。
実施例 7 実施例6と同様の反応器にエリスリトール25
g、牛脂75g及び炭酸カリウム12gを仕込み125
℃で3時間アルコーリシス反応を行ない、極めて
粘稠な均一液状反応生成物107g(淡褐色、室温
迄冷却すると固化)を得た。
反応生成物を実施例1と同様の方法で定量分析
した結果、エリスリトール牛脂脂肪酸エステル
38.7重量%(モノエステル/ジエステル=71/29
重量比)、牛脂脂肪酸カリウム33.0重量%であり、
残りは牛脂脂肪酸グリセリド(モノ、ジ及びトリ
グリセリドの混合物)、未反応エリスリトール及
びグリセリン他であつた。
実施例 8 実施例6と同様の反応器にキシリトール40g、
パルミチン酸メチル60g及び炭酸カリウム4gを
仕込み、150℃、10mmHgで2時間アルコーリシ
ス反応を行ない、粘稠な均一液状の反応生成物95
g(淡黄色、室温迄冷却すると固化)を得た。
実施例1と同様の方法で定量分析した結果、キ
シリトールパルミチン酸エステル52.3重量%(モ
ノエステル/ジエステル=73/27重量比)、パル
ミチン酸カリウム15.8重量%であり、残りは未反
応キシリトール、未反応パルミチン酸メチル他で
あつた。
実施例 9 実施例6と同様の反応器にパーム油65g及び水
酸化カリウム2gを仕込み、130℃で30分間ケン
化反応を行なつた後、マルチトール35g及び炭酸
カリウム4gを添加し、130℃で4時間アルコー
リシス反応を行なつた。粘稠な均一液状の反応生
成物103g(淡黄色、室温迄冷却すると固化)を
得た。実施例1と同様の方法で定量分析した結
果、マルチトールパーム脂肪酸エステル40.5重量
%(モノエステル/ジエステル/トリエステル=
67/29/4重量比)、パーム脂肪酸カリウム22.1
重量%であり、残りはパーム脂肪酸グリセリド
(モノ、ジ及びトリグリセリドの混合物)、未反応
マルチトール及びグリセリン他であつた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 水酸基を4乃至9個有する糖アルコールと脂
    肪酸エステルとを、該糖アルコールと脂肪酸エス
    テルの合計量に対して3乃至15重量%の塩基触媒
    の存在下、実質的に溶媒を使用することなくアル
    コーリシスすることを特徴とする糖アルコール脂
    肪酸エステルの製造方法。 2 糖アルコールがヘキシトールである特許請求
    の範囲第1項記載の糖アルコール脂肪酸エステル
    の製造方法。 3 糖アルコールがソルビトールである特許請求
    の範囲第1項、又は第2項記載の糖アルコール脂
    肪酸エステルの製造方法。 4 糖アルコールがマンニトールである特許請求
    の範囲第1項、又は第2項記載の糖アルコール脂
    肪酸エステルの製造方法。 5 糖アルコールがペンチトールである特許請求
    の範囲第1項記載の糖アルコール脂肪酸エステル
    の製造方法。 6 糖アルコールがテトリトールである特許請求
    の範囲第1項記載の糖アルコール脂肪酸エステル
    の製造方法。 7 糖アルコールがヘプチトールである特許請求
    の範囲第1項記載の糖アルコール脂肪酸エステル
    の製造方法。 8 糖アルコールがマルチトールである特許請求
    の範囲第1項記載の糖アルコール脂肪酸エステル
    の製造方法。 9 糖アルコールがラクチトールである特許請求
    の範囲第1項記載の糖アルコール脂肪酸エステル
    の製造方法。 10 脂肪酸エステルが炭素数6乃至24の脂肪酸
    と1価乃至3価のアルコールとのエステルである
    特許請求の範囲第1項記載の糖アルコール脂肪酸
    エステルの製造方法。 11 脂肪酸エステルが脂肪酸グリセリドである
    特許請求の範囲第1項、又は第10項記載の糖ア
    ルコール脂肪酸エステルの製造方法。 12 塩基触媒がアルカリ金属系塩基触媒である
    特許請求の範囲第1項記載の糖アルコール脂肪酸
    エステルの製造方法。 13 塩基触媒がアルカリ金属炭酸塩である特許
    請求の範囲第1項、又は第12項記載の糖アルコ
    ール脂肪酸エステルの製造方法。 14 塩基触媒としてアルカリ金属炭酸塩とアル
    カリ金属水酸化物を併用する特許請求の範囲第1
    項、又は第12項記載の糖アルコール脂肪酸エス
    テルの製造方法。 15 90乃至180℃の温度でアルコーリシスする
    特許請求の範囲第1項記載の糖アルコール脂肪酸
    エステルの製造方法。
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