JPS6344840B2 - - Google Patents
Info
- Publication number
- JPS6344840B2 JPS6344840B2 JP59261813A JP26181384A JPS6344840B2 JP S6344840 B2 JPS6344840 B2 JP S6344840B2 JP 59261813 A JP59261813 A JP 59261813A JP 26181384 A JP26181384 A JP 26181384A JP S6344840 B2 JPS6344840 B2 JP S6344840B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- eutectoid
- fluorine
- plating
- film
- current density
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
Landscapes
- Electroplating Methods And Accessories (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
産業上の利用分野
本発明は耐摩耗性皮膜の形成方法に関し、特に
硬さと潤滑性を備えた耐摩耗性皮膜を得ることが
できる耐摩耗性皮膜の形成方法に関する。
硬さと潤滑性を備えた耐摩耗性皮膜を得ることが
できる耐摩耗性皮膜の形成方法に関する。
従来技術及びその問題点
従来より、表面処理によつて耐摩耗性皮膜を形
成することは広く行なわれている。この場合、耐
摩耗性皮膜は、主として硬度を大きくしたもの
と、潤滑性を付与したものとに大別され、従来は
その目的に応じて硬度を高めるための表面処理或
いは潤滑性を得るための表面処理がそれぞれ施さ
れていたが、同時に硬さと潤滑性とを兼備させた
耐摩耗皮膜を与えることは困難であつた。このた
め、本発明者は例えば電気めつき法により硬度の
大きいめつき皮膜を与えるめつき浴から第1層と
して硬度の大きい耐摩耗性皮膜を形成した後、そ
の上に上記めつき浴とは別個の潤滑性めつき皮膜
を与えるめつき浴から第2層として潤滑性を有す
る耐摩耗性皮膜を形成する(或いはこれとは逆に
第1層として潤滑性めつき皮膜を形成し、第2層
として高硬度めつき皮膜を形成する)など、別個
の表面処理により硬さと潤滑性とをそれぞれ有す
る複数層の耐摩耗性皮膜を形成する方法を検討し
たが、この方法は表面処理作業が複雑化し、面倒
となる上、硬さを与える層と潤滑性を与える層と
の間の密着性に問題が生じる場合が多い。
成することは広く行なわれている。この場合、耐
摩耗性皮膜は、主として硬度を大きくしたもの
と、潤滑性を付与したものとに大別され、従来は
その目的に応じて硬度を高めるための表面処理或
いは潤滑性を得るための表面処理がそれぞれ施さ
れていたが、同時に硬さと潤滑性とを兼備させた
耐摩耗皮膜を与えることは困難であつた。このた
め、本発明者は例えば電気めつき法により硬度の
大きいめつき皮膜を与えるめつき浴から第1層と
して硬度の大きい耐摩耗性皮膜を形成した後、そ
の上に上記めつき浴とは別個の潤滑性めつき皮膜
を与えるめつき浴から第2層として潤滑性を有す
る耐摩耗性皮膜を形成する(或いはこれとは逆に
第1層として潤滑性めつき皮膜を形成し、第2層
として高硬度めつき皮膜を形成する)など、別個
の表面処理により硬さと潤滑性とをそれぞれ有す
る複数層の耐摩耗性皮膜を形成する方法を検討し
たが、この方法は表面処理作業が複雑化し、面倒
となる上、硬さを与える層と潤滑性を与える層と
の間の密着性に問題が生じる場合が多い。
発明の概要
本発明者は、上記事情に鑑み、硬さと潤滑性の
両者を同時に満足し、しかも密着性に問題がない
耐摩耗性皮膜を簡単かつ確実に形成する方法につ
いて鋭意研究を行なつた結果、電気ニツケルめつ
き液中に水不溶性フツ素系高分子物質(複合材)
を分散させてなる複合電気ニツケルめつき浴を使
用し、この中に被処理物を浸漬して所定時間間隔
で陰極電流密度を変えてめつきを行なうことによ
り、ニツケルめつき皮膜中の複合材共析量が陰極
電流密度に依存して変動し、それ故複合材の共析
量の多少によつて硬さを主体としためつき皮膜、
潤滑性を主体としためつき皮膜が同一ニツケルめ
つき浴から連続して形成され、従つて上記目的を
達成した耐摩耗性皮膜が得られることを知見し
た。
両者を同時に満足し、しかも密着性に問題がない
耐摩耗性皮膜を簡単かつ確実に形成する方法につ
いて鋭意研究を行なつた結果、電気ニツケルめつ
き液中に水不溶性フツ素系高分子物質(複合材)
を分散させてなる複合電気ニツケルめつき浴を使
用し、この中に被処理物を浸漬して所定時間間隔
で陰極電流密度を変えてめつきを行なうことによ
り、ニツケルめつき皮膜中の複合材共析量が陰極
電流密度に依存して変動し、それ故複合材の共析
量の多少によつて硬さを主体としためつき皮膜、
潤滑性を主体としためつき皮膜が同一ニツケルめ
つき浴から連続して形成され、従つて上記目的を
達成した耐摩耗性皮膜が得られることを知見し
た。
即ち、電気ニツケルめつき液中にフツ素系高分
子物質を分散させた複合電気ニツケルめつき浴を
用いて被処理物を電気ニツケルめつきする場合、
図面に示したように陰極電流密度を1A/dm2よ
り小さい低電流密度にするとフツ素系高分子物質
の共析量が多くなり、陰極電流密度を1〜6A/
dm2の高電流密度にするとフツ素系高分子物質の
共析量が低くなり、それ故陰極電流密度を1A/
dm2より低くして電気ニツケルめつきを行なうこ
とにより、フツ素系高分子物質の共析量を多くし
て潤滑性を主体としたニツケルめつき皮膜を得る
と共に、陰極電流密度を1〜6A/dm2と高くし
て電気ニツケルめつきを行なうことにより、フツ
素系高分子物質の共析量を低くしてめつき皮膜母
相の硬さを機能させることで硬さを主体としたニ
ツケルめつき皮膜を得ることができ、しかもこれ
らのニツケルめつき皮膜がニツケルめつき中に電
流密度を変化させるだけで連続して完全一体に形
成、積層されるので、密着性に全く問題はなく、
上記方法によつて得られた皮膜が耐摩耗性皮膜と
して優れていることを知見し、本発明をなすに至
つたものでる。
子物質を分散させた複合電気ニツケルめつき浴を
用いて被処理物を電気ニツケルめつきする場合、
図面に示したように陰極電流密度を1A/dm2よ
り小さい低電流密度にするとフツ素系高分子物質
の共析量が多くなり、陰極電流密度を1〜6A/
dm2の高電流密度にするとフツ素系高分子物質の
共析量が低くなり、それ故陰極電流密度を1A/
dm2より低くして電気ニツケルめつきを行なうこ
とにより、フツ素系高分子物質の共析量を多くし
て潤滑性を主体としたニツケルめつき皮膜を得る
と共に、陰極電流密度を1〜6A/dm2と高くし
て電気ニツケルめつきを行なうことにより、フツ
素系高分子物質の共析量を低くしてめつき皮膜母
相の硬さを機能させることで硬さを主体としたニ
ツケルめつき皮膜を得ることができ、しかもこれ
らのニツケルめつき皮膜がニツケルめつき中に電
流密度を変化させるだけで連続して完全一体に形
成、積層されるので、密着性に全く問題はなく、
上記方法によつて得られた皮膜が耐摩耗性皮膜と
して優れていることを知見し、本発明をなすに至
つたものでる。
以下、本発明につき更に詳しく説明する。
発明の構成
本発明に係る耐摩耗性皮膜の形成方法は、電気
ニツケルめつき液中に水不溶性フツ素系高分子物
質を複合材として分散させた複合電気ニツケルめ
つき浴中に被処理物を浸漬し、1A/dm2より小
さい陰極電流密度で電気めつきを行なうことによ
りフツ素系高分子物質が共析した潤滑性めつき皮
膜を得る操作と、1〜6A/dm2の陰極電流密度
で電気めつきを行なうことによりフツ素系高分子
物質の共析量が前記潤滑性めつき皮膜中のフツ素
系高分子物質共析量よりも低い硬質めつき皮膜を
得る操作とを交互に連続して行なつて、前記陰極
電流密度に応じた互に異なるフツ素系高分子物質
の共析量を有するニツケルめつき皮膜を連続的に
順次一体形成するものである。
ニツケルめつき液中に水不溶性フツ素系高分子物
質を複合材として分散させた複合電気ニツケルめ
つき浴中に被処理物を浸漬し、1A/dm2より小
さい陰極電流密度で電気めつきを行なうことによ
りフツ素系高分子物質が共析した潤滑性めつき皮
膜を得る操作と、1〜6A/dm2の陰極電流密度
で電気めつきを行なうことによりフツ素系高分子
物質の共析量が前記潤滑性めつき皮膜中のフツ素
系高分子物質共析量よりも低い硬質めつき皮膜を
得る操作とを交互に連続して行なつて、前記陰極
電流密度に応じた互に異なるフツ素系高分子物質
の共析量を有するニツケルめつき皮膜を連続的に
順次一体形成するものである。
ここで、電気ニツケルめつき液としては公知の
めつき液が使用できる。
めつき液が使用できる。
また、電気めつき液に分散させるフツ素系高分
子物質(複合材)としては、水不溶性粒子又は繊
維であればいずれのものでもよく、特に制限され
ないが、例示すると4フツ化エチレン樹脂、4フ
ツ化エチレン―6フツ化プロピレン共重合樹脂、
3フツ化塩化エチレン樹脂、フツ化ビニリデン樹
脂、フツ化ビニル樹脂、フツ化黒鉛等のフツ素系
高分子物質が潤滑性を付与するのに好適に使用で
きる。なお、本発明においては、必要によつて上
記のフツ素系高分子物質以外の複合材を添加する
こともできる。
子物質(複合材)としては、水不溶性粒子又は繊
維であればいずれのものでもよく、特に制限され
ないが、例示すると4フツ化エチレン樹脂、4フ
ツ化エチレン―6フツ化プロピレン共重合樹脂、
3フツ化塩化エチレン樹脂、フツ化ビニリデン樹
脂、フツ化ビニル樹脂、フツ化黒鉛等のフツ素系
高分子物質が潤滑性を付与するのに好適に使用で
きる。なお、本発明においては、必要によつて上
記のフツ素系高分子物質以外の複合材を添加する
こともできる。
なお、複合材として水不溶性粒子を用いる場
合、その粒径は0.01〜100μm、特に0.5〜20μmと
することが好ましく、また繊維を用いる場合、そ
の長さは0.1〜500μm、特に0.5〜10μmとすること
が好ましい。
合、その粒径は0.01〜100μm、特に0.5〜20μmと
することが好ましく、また繊維を用いる場合、そ
の長さは0.1〜500μm、特に0.5〜10μmとすること
が好ましい。
また、複合材のめつき液に対する添加量は種々
変更し得るが、0.1〜500g/、特に1〜100
g/とすることが好ましい。この場合、複合材
の分散剤としてめつき液中にアニオン系、ノニオ
ン系、カチオン系、両性イオン系といつた界面活
性剤の1種又は2種以上を添加することができ
る。
変更し得るが、0.1〜500g/、特に1〜100
g/とすることが好ましい。この場合、複合材
の分散剤としてめつき液中にアニオン系、ノニオ
ン系、カチオン系、両性イオン系といつた界面活
性剤の1種又は2種以上を添加することができ
る。
本発明は上述した複合材(フツ素系高分子物
質)を電気ニツケルめつき液に分散させてなる複
合ニツケルめつき浴により被処理物を電気ニツケ
ルめつきするものであるが、この場合陰極電流密
度を所定時間間隔で変化させ、これにより複合材
の共析量を所定時間間隔で変化させながら電気ニ
ツケルめつきを行なうものである。
質)を電気ニツケルめつき液に分散させてなる複
合ニツケルめつき浴により被処理物を電気ニツケ
ルめつきするものであるが、この場合陰極電流密
度を所定時間間隔で変化させ、これにより複合材
の共析量を所定時間間隔で変化させながら電気ニ
ツケルめつきを行なうものである。
即ち、上述したように電気ニツケルめつき浴に
分散したフツ素系高分子物質(複合材)の共析量
は陰極電流密度を1A/dm2より低くすることに
より増大し、陰極電流密度を1〜6A/dm2と高
くすることにより減少するので、耐摩耗性皮膜の
目的に応じてフツ素系高分子物質の共析量を変化
させ、目的とする耐摩耗特性を得るものである。
即ち、電気ニツケルめつき液にフツ素系高分子物
質を分散させた複合めつき浴を用いてめつきする
場合、最初陰極電流密度を1〜6A/dm2にして
めつきを行ない、所定のニツケルめつき皮膜の厚
みのうち半分の厚みはフツ素系高分子物質の共析
量を少なくし、次に陰極電流密度を1A/dm2よ
り低くしてめつきを行ない、残りの半分の厚みに
対するフツ素系高分子物質の共析量を多くする。
これにより、ニツケルめつき皮膜の下層はフツ素
系高分子物質の共析量が低く、硬さを主体とした
皮膜となるのに対し、めつき皮膜の上層はフツ素
系高分子物質の共析量が多く、潤滑性を主体とし
た皮膜となるので、この耐摩耗性皮膜は最初に摺
動部の相手材とのなじみ作用を発揮すると共に、
ニツケルめつき皮膜の潤滑性を主体とする上層が
摩耗してきた場合にはニツケルめつき皮膜の下層
においてマトリツクスの硬さで耐摩耗性効果を与
えることができるものである。また、これとは逆
に、最初に1A/dm2より低い電流密度でめつき
し、次に1〜6A/dm2の高電流密度でめつきす
る場合は、ニツケルめつき皮膜の下層がフツ素系
高分子物質の共析量が多く、潤滑性を主体とした
皮膜となり、ニツケルめつき皮膜の上層がフツ素
系高分子物質の共析量が少なく、硬さを主体とし
た皮膜となるが、この耐摩耗性皮膜も種々の用途
に有効に使用されるものである。
分散したフツ素系高分子物質(複合材)の共析量
は陰極電流密度を1A/dm2より低くすることに
より増大し、陰極電流密度を1〜6A/dm2と高
くすることにより減少するので、耐摩耗性皮膜の
目的に応じてフツ素系高分子物質の共析量を変化
させ、目的とする耐摩耗特性を得るものである。
即ち、電気ニツケルめつき液にフツ素系高分子物
質を分散させた複合めつき浴を用いてめつきする
場合、最初陰極電流密度を1〜6A/dm2にして
めつきを行ない、所定のニツケルめつき皮膜の厚
みのうち半分の厚みはフツ素系高分子物質の共析
量を少なくし、次に陰極電流密度を1A/dm2よ
り低くしてめつきを行ない、残りの半分の厚みに
対するフツ素系高分子物質の共析量を多くする。
これにより、ニツケルめつき皮膜の下層はフツ素
系高分子物質の共析量が低く、硬さを主体とした
皮膜となるのに対し、めつき皮膜の上層はフツ素
系高分子物質の共析量が多く、潤滑性を主体とし
た皮膜となるので、この耐摩耗性皮膜は最初に摺
動部の相手材とのなじみ作用を発揮すると共に、
ニツケルめつき皮膜の潤滑性を主体とする上層が
摩耗してきた場合にはニツケルめつき皮膜の下層
においてマトリツクスの硬さで耐摩耗性効果を与
えることができるものである。また、これとは逆
に、最初に1A/dm2より低い電流密度でめつき
し、次に1〜6A/dm2の高電流密度でめつきす
る場合は、ニツケルめつき皮膜の下層がフツ素系
高分子物質の共析量が多く、潤滑性を主体とした
皮膜となり、ニツケルめつき皮膜の上層がフツ素
系高分子物質の共析量が少なく、硬さを主体とし
た皮膜となるが、この耐摩耗性皮膜も種々の用途
に有効に使用されるものである。
なお、電流密度の変化、即ち複合材共析量の変
化は必要に応じ複数回行なうことができ、これに
よつて3層以上の複合材共析量の異なるめつき皮
膜を形成することもできる。
化は必要に応じ複数回行なうことができ、これに
よつて3層以上の複合材共析量の異なるめつき皮
膜を形成することもできる。
ここで、所定時間間隔で陰極電流密度を変化さ
せる方法としては、タイマーを用いたり、パルス
法を採用するなどのことによつて行なうことがで
き、まためつき時間の長短によつてめつき皮膜の
厚みを調節することができる。この場合、電流密
度を変化させる時期は必ずしも制限されないが、
1〜500μmの析出量において電流密度を変化させ
ることが好ましい。なお、めつき皮膜の総厚みは
使用目的等によつて選定されるが、特に10〜
50μmとすることが好ましい。
せる方法としては、タイマーを用いたり、パルス
法を採用するなどのことによつて行なうことがで
き、まためつき時間の長短によつてめつき皮膜の
厚みを調節することができる。この場合、電流密
度を変化させる時期は必ずしも制限されないが、
1〜500μmの析出量において電流密度を変化させ
ることが好ましい。なお、めつき皮膜の総厚みは
使用目的等によつて選定されるが、特に10〜
50μmとすることが好ましい。
なお、その他のめつき条件、例えばめつき温度
や撹拌などはめつきの種類等に応じ、通常採用さ
れる条件を選定することができる。更にめつき
後、必要により熱処理その他の後処理を施すこと
ができる。
や撹拌などはめつきの種類等に応じ、通常採用さ
れる条件を選定することができる。更にめつき
後、必要により熱処理その他の後処理を施すこと
ができる。
また、被処理物の材質に特に制限はなく、複合
電気めつき可能なものであればいずれのものをも
用いることができる。例示すると、スチール、ス
テンレススチール、銅、銅合金、亜鉛、アルミニ
ウム、マグネシウム等の金属素材、無電解めつき
法などの適宜な方法で導電化処理したプラスチツ
ク等が挙げられ、これらの素材は適宜な前処理を
行ない、更に必要に応じて下地めつき皮膜を形成
した後、本発明の耐摩耗性皮膜が形成される。
電気めつき可能なものであればいずれのものをも
用いることができる。例示すると、スチール、ス
テンレススチール、銅、銅合金、亜鉛、アルミニ
ウム、マグネシウム等の金属素材、無電解めつき
法などの適宜な方法で導電化処理したプラスチツ
ク等が挙げられ、これらの素材は適宜な前処理を
行ない、更に必要に応じて下地めつき皮膜を形成
した後、本発明の耐摩耗性皮膜が形成される。
発明の効果
本発明の耐摩耗性皮膜の形成方法によれば、電
気ニツケルめつき液中に水不溶性フツ素系高分子
物質を複合材として分散させた複合電気ニツケル
めつき浴中に被処理物を浸漬し、1A/dm2より
小さい陰極電流密度で電気めつきを行なうことに
よりフツ素系高分子物質が共析した潤滑性めつき
皮膜を得る操作と、1〜6A/dm2の陰極電流密
度で電気めつきを行なうことによりフツ素系高分
子物質の共析量が前記潤滑性めつき皮膜中のフツ
素系高分子物質共析量よりも低い硬質めつき皮膜
を得る操作とを交互に連続して行なつて、前記陰
極電流密度に応じた互に異なるフツ素系高分子物
質の共析量を有するニツケルめつき皮膜を連続的
に順次一体形成するようにしたので、潤滑性を主
体としたニツケルめつき皮膜と硬さを主体とした
ニツケルめつき皮膜とを同一ニツケルめつき浴か
ら連続して一体に形成でき、このため両皮膜の密
着性に全く問題は生ぜず、目的とする耐摩耗特性
に応じた複合ニツケル皮膜を簡単かつ確実に形成
し得る。
気ニツケルめつき液中に水不溶性フツ素系高分子
物質を複合材として分散させた複合電気ニツケル
めつき浴中に被処理物を浸漬し、1A/dm2より
小さい陰極電流密度で電気めつきを行なうことに
よりフツ素系高分子物質が共析した潤滑性めつき
皮膜を得る操作と、1〜6A/dm2の陰極電流密
度で電気めつきを行なうことによりフツ素系高分
子物質の共析量が前記潤滑性めつき皮膜中のフツ
素系高分子物質共析量よりも低い硬質めつき皮膜
を得る操作とを交互に連続して行なつて、前記陰
極電流密度に応じた互に異なるフツ素系高分子物
質の共析量を有するニツケルめつき皮膜を連続的
に順次一体形成するようにしたので、潤滑性を主
体としたニツケルめつき皮膜と硬さを主体とした
ニツケルめつき皮膜とを同一ニツケルめつき浴か
ら連続して一体に形成でき、このため両皮膜の密
着性に全く問題は生ぜず、目的とする耐摩耗特性
に応じた複合ニツケル皮膜を簡単かつ確実に形成
し得る。
以下、実施例を示し、本発明を具体的に説明す
るが、本発明は下記の実施例に制限されるもので
はない。
るが、本発明は下記の実施例に制限されるもので
はない。
実施例 1
下記組成の複合電気めつき浴を製造した。
硫酸ニツケル 280g/
塩化ニツケル 45 〃
ホウ酸 40 〃
ポリテトラフルオロエチレン粒子
100 〃 分散剤 0.1 〃 次に、このめつき浴を用い、常法により前処理
した鋼板上に下記条件で複合めつきを施した。
100 〃 分散剤 0.1 〃 次に、このめつき浴を用い、常法により前処理
した鋼板上に下記条件で複合めつきを施した。
めつき温度 45℃
撹 拌 ポンプによる液撹拌
アノード 電気ニツケル
この場合、最初の9分間は陰極電流密度6A/
dm2でめつきを行ない、ポリテトラフルオロエチ
レン粒子共析量7容量%の硬さを主体とする皮膜
を約10μm形成し、次にめつきしつつある状態の
まま陰極電流密度を0.3A/dm2に変えて約250分
間めつきを行ない、上記の硬さを主体とする皮膜
上に共析量14容量%の潤滑性を主体とする皮膜を
15μm形成した。
dm2でめつきを行ない、ポリテトラフルオロエチ
レン粒子共析量7容量%の硬さを主体とする皮膜
を約10μm形成し、次にめつきしつつある状態の
まま陰極電流密度を0.3A/dm2に変えて約250分
間めつきを行ない、上記の硬さを主体とする皮膜
上に共析量14容量%の潤滑性を主体とする皮膜を
15μm形成した。
この耐摩耗性皮膜は、特に摺動部品等の用途に
有効である。
有効である。
実施例 2
下記組成の複合電気めつき浴を製造した。
スルフアミン酸ニツケル 500g/
塩化ニツケル 20 〃
ホウ酸 35 〃
ポリテトラフルオロエチレン粒子
80 〃 分散剤 0.05 〃 次に、このめつき浴を用い、常法により前処理
した鋼板上に下記条件で複合めつきを施した。
80 〃 分散剤 0.05 〃 次に、このめつき浴を用い、常法により前処理
した鋼板上に下記条件で複合めつきを施した。
めつき温度 45℃
撹 拌 ポンプによる液撹拌
アノード 電気ニツケル
この場合、最初の約70分間は陰極電流密度
0.5A/dm2でめつきを行ない、ポリテトラフル
オロエチレン粒子共析量42容量%の潤滑性を主体
とする皮膜を7μm形成し、次にめつきしつつある
状態のまま陰極電流密度を2A/dm2に変えて約
12分間めつきを行ない、上記の潤滑性を主体とす
る皮膜上に共析量25容量%の硬さを主体とする皮
膜を5μm形成した。
0.5A/dm2でめつきを行ない、ポリテトラフル
オロエチレン粒子共析量42容量%の潤滑性を主体
とする皮膜を7μm形成し、次にめつきしつつある
状態のまま陰極電流密度を2A/dm2に変えて約
12分間めつきを行ない、上記の潤滑性を主体とす
る皮膜上に共析量25容量%の硬さを主体とする皮
膜を5μm形成した。
この耐摩耗性皮膜は、特にシヨツト数の多い金
型等の用途に有効である。
型等の用途に有効である。
次に、参考例として陰極電流密度と共析量との
関係を示す。
関係を示す。
参考例
下記組成の複合電気めつき浴を製造し、常法に
より前処理した鋼板上に下記めつき条件でめつき
を行ない、得られた複合めつき皮膜中のポリテト
ラフルオロエチレン粒子の共析量を測定して、陰
極電流密度との関係を調べた。結果を図面に示
す。
より前処理した鋼板上に下記めつき条件でめつき
を行ない、得られた複合めつき皮膜中のポリテト
ラフルオロエチレン粒子の共析量を測定して、陰
極電流密度との関係を調べた。結果を図面に示
す。
組 成
スルフアミン酸ニツケル 500g/
塩化ニツケル 30 〃
ホウ酸 35 〃
ポリテトラフルオロエチレン粒子
80 〃 分散剤 0.05 〃 図面の結果より、陰極電流密度を変化させるこ
とによつて複合材(ポリテトラフルオロエチレ
ン)の共析量を効果的に変えることができること
が知見される。
80 〃 分散剤 0.05 〃 図面の結果より、陰極電流密度を変化させるこ
とによつて複合材(ポリテトラフルオロエチレ
ン)の共析量を効果的に変えることができること
が知見される。
図面は陰極電流密度と共析材共析量との関係を
示すグラフである。
示すグラフである。
Claims (1)
- 1 電気ニツケルめつき液中に水不溶性フツ素系
高分子物質を複合材として分散させた複合電気ニ
ツケルめつき浴中に被処理物を浸漬し、1A/d
m2より小さい陰極電流密度で電気めつきを行なう
ことによりフツ素系高分子物質が共析した潤滑性
めつき皮膜を得る操作と、1〜6A/dm2の陰極
電流密度で電気めつきを行なうことによりフツ素
系高分子物質の共析量が前記潤滑性めつき皮膜中
のフツ素系高分子物質共析量よりも低い硬質めつ
き皮膜を得る操作とを交互に連続して行なつて、
前記陰極電流密度に応じた互に異なるフツ素系高
分子物質の共析量を有するニツケルめつき皮膜を
連続的に順次一体形成することを特徴とする耐摩
耗性皮膜の形成方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP26181384A JPS61143596A (ja) | 1984-12-13 | 1984-12-13 | 耐摩耗性皮膜の形成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP26181384A JPS61143596A (ja) | 1984-12-13 | 1984-12-13 | 耐摩耗性皮膜の形成方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS61143596A JPS61143596A (ja) | 1986-07-01 |
| JPS6344840B2 true JPS6344840B2 (ja) | 1988-09-07 |
Family
ID=17367070
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP26181384A Granted JPS61143596A (ja) | 1984-12-13 | 1984-12-13 | 耐摩耗性皮膜の形成方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS61143596A (ja) |
Families Citing this family (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0277593A (ja) * | 1988-09-13 | 1990-03-16 | Asahi Daiyamondo Kogyo Kk | 薄刃ブレードの製造方法 |
| JP2713848B2 (ja) * | 1993-01-25 | 1998-02-16 | 住友大阪セメント株式会社 | 複合めっき方法及び複合めっき皮膜 |
| US5520791A (en) * | 1994-02-21 | 1996-05-28 | Yamaha Hatsudoki Kabushiki Kaisha | Non-homogenous composite plating coating |
| JPH11217699A (ja) * | 1998-01-30 | 1999-08-10 | Noge Denki Kogyo:Kk | メッキ形成体 |
| JP6346778B2 (ja) * | 2013-04-16 | 2018-06-20 | 株式会社ベスト | フッ素樹脂粒子分散ニッケルめっき皮膜を形成するための電気めっき液、及びその電気めっき液を用いためっき皮膜の形成方法 |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS52109439A (en) * | 1976-03-10 | 1977-09-13 | Suzuki Motor Co | Composite plating method |
| JPS5437641A (en) * | 1977-08-31 | 1979-03-20 | Toshiba Corp | Optical system character reader |
-
1984
- 1984-12-13 JP JP26181384A patent/JPS61143596A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS61143596A (ja) | 1986-07-01 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| DK171452B1 (da) | Fremgangsmåde til overfladebehandling af aluminium eller aluminiumlegeringer | |
| CN103225098B (zh) | 一种镍-聚四氟乙烯涂层的制备方法 | |
| US4492615A (en) | Process for plating a long span of metal with a metal layer | |
| Sheu et al. | Improve the mechanical properties and wear resistance of Cr-C thin films by adding Al2O3 particles | |
| JPS6344840B2 (ja) | ||
| US3582481A (en) | Method of application of dry lubricant to surface of an article | |
| Fukumoto et al. | Effect of organic additives on the electrodeposition behavior of Zn from an alkaline zincate solution and its microstructure | |
| CN203333795U (zh) | 一种汽车模具涂层结构 | |
| US2430750A (en) | Method of electroplating to produce fissure network chromium plating | |
| KR910008175A (ko) | Zn-Mg 합금으로 도금된 강판 및 그 제조방법 | |
| CN1599809A (zh) | 铝制材料涂层的预处理过程 | |
| US3891542A (en) | Method for insuring high silicon carbide content in elnisil coatings | |
| WO2014130451A1 (en) | Aluminum films having hardening particles | |
| JPS6048599B2 (ja) | 複合めつき皮膜 | |
| Bapu et al. | Electrodeposition of nickel-polytetrafluoroethylene(PTFE) polymer composites | |
| Basirun et al. | Studies of platinum electroplating baths Part VI: Influence of some experimental parameters on deposit quality | |
| US5589271A (en) | Fluorine compound - containing composite material and method of preparing same | |
| CN88100717A (zh) | 高性能电镀铬层 | |
| JPS5956599A (ja) | フツ素樹脂コ−テイング方法 | |
| US3745098A (en) | Electrodeposition of films of particles on cathodes | |
| JP3175458B2 (ja) | コイルスプリングに対する複合めっき皮膜の形成方法 | |
| JPS59136489A (ja) | クロムめつき法 | |
| JP4892678B2 (ja) | ニッケル−ホウ素複合めっき液とその液を使用した複合めっき方法およびその方法を使用した複合めっき部品 | |
| KR100499793B1 (ko) | 무전해 도금처리 방법 | |
| Kanematsu et al. | Alloying of tin-nickel from surface multi-layers by a thermal process |