JPS635377B2 - - Google Patents
Info
- Publication number
- JPS635377B2 JPS635377B2 JP2444886A JP2444886A JPS635377B2 JP S635377 B2 JPS635377 B2 JP S635377B2 JP 2444886 A JP2444886 A JP 2444886A JP 2444886 A JP2444886 A JP 2444886A JP S635377 B2 JPS635377 B2 JP S635377B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- metal oxide
- clay
- absorber
- skin
- water
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
Classifications
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61Q—SPECIFIC USE OF COSMETICS OR SIMILAR TOILETRY PREPARATIONS
- A61Q17/00—Barrier preparations; Preparations brought into direct contact with the skin for affording protection against external influences, e.g. sunlight, X-rays or other harmful rays, corrosive materials, bacteria or insect stings
- A61Q17/04—Topical preparations for affording protection against sunlight or other radiation; Topical sun tanning preparations
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K8/00—Cosmetics or similar toiletry preparations
- A61K8/18—Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition
- A61K8/19—Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing inorganic ingredients
- A61K8/26—Aluminium; Compounds thereof
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K8/00—Cosmetics or similar toiletry preparations
- A61K8/18—Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition
- A61K8/30—Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing organic compounds
- A61K8/33—Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing organic compounds containing oxygen
- A61K8/35—Ketones, e.g. benzophenone
Landscapes
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Veterinary Medicine (AREA)
- Animal Behavior & Ethology (AREA)
- General Health & Medical Sciences (AREA)
- Public Health (AREA)
- Birds (AREA)
- Epidemiology (AREA)
- Inorganic Chemistry (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Emergency Medicine (AREA)
- Dermatology (AREA)
- Cosmetics (AREA)
Description
〔産業上の利用分野〕
本発明は長波長紫外線吸収剤、更に詳しくは、
2つのベンゼン環上に1〜4個の水酸基をもつベ
ンゾフエノン誘導体をモンモリロナイト系粘土鉱
物及び金属酸化物よりなる複合体(以下、「粘土
−金属酸化物複合体」ということがある)に吸着
せしめた長波長紫外線(以下、「UV−A」とい
う)吸収剤に関する。 〔従来の技術およびその問題点〕 紫外線はさまざまな変化を皮膚にもたらすこと
が知られている。皮膚科学的には作用波長を、
400〜320nmの長波長紫外線、320〜290nmの中波
長紫外線および290nm以下の短波長紫外線に分
け、それぞれUV−A,UV−BおよびUV−Cと
呼んでいる。 通常、人間が曝露される紫外線源の大部分は太
陽光線であるが、地上に届く紫外線はUV−Aお
よびUV−Bで、UV−Cはオゾン層において吸
収されて地上にはほとんど達しない。地上にまで
達する紫外線の中でUV−Bはある一定量以上の
光量が皮膚に照射されると紅斑や水疱を形成し、
またメラニン形成が亢進され、色素沈着を生ずる
等の変化を皮膚にもたらす。これに対し、従来、
UV−Aは皮膚にあまり大きな変化を生じさせな
いと考えられていた。しかしながら、電子顕微鏡
や組織化学的な手法によりUV−A照射によつて
も皮膚は変化を受けることが近年明らかにされて
きた。特に、UV−AはUV−Bと異なりそのエ
ネルギーは真皮にまでも到達し、血管壁や結合組
織中の弾性線維に微慢性の変化をもたらし、これ
らの変化が皮膚の老化促進につながると考えられ
ている。また、UV−Aは照射直後に皮膚を黒化
させる作用(即時黒化)を有することやUV−B
の皮膚に対する変性作用を増強することが知られ
ており、UV−Aはシミ、ソバカスの発生や増悪
の一因子になつていると考えられる。 これらのことより明らかなようにUV−Bだけ
でなくUV−Aからも皮膚を保護することは皮膚
の老化促進を予防し、シミ、ソバカスの発生や増
悪を防ぐ意味において重要である。 しかしながら、UV−Aの皮膚に対する作用に
関する研究は歴史が浅く、皮膚に適用した場合、
効果的にUV−Aを吸収する物質はあまり知られ
ていないのが実状である。現在わずかにジベンゾ
イルメタン誘導体および桂皮酸誘導体が知られて
いるが、大部分は脂溶性のものであつて(西独特
許公開第2728241号公報、同第2728243号公報、特
開昭51−61641号公報、同52−46056号公報、同57
−197209号公報)、水溶性のものは少ない(特開
昭57−59840号公報)。従つて、これらのUV−A
吸収剤を化粧料に添加配合しようとすると、化粧
料の基剤の性状に制限があつた。 また、有機紫外線吸収剤の場合には、皮膚に対
する刺激等の安全性、経皮吸収、皮膚上での拡散
等による持続性等に、問題を残している。 一方、無機顔料によつて、紫外線を反射・散乱
することも可能であり、これは経皮吸収されず、
皮膚に安全で刺激を与えない等の利点を有する
が、特定の紫外線を選択的に吸収防御することは
不可能である。すなわち、無機顔料は可視光線に
対して透過性は高いが、UV−A領域だけを選択
的かつ効果的に吸収することができないという欠
点があつた。 更にまた、最近、モンモリロナイト系粘土鉱物
ベンゾフエノン系紫外線吸収剤からなるUV−A
吸収剤が開発された(特開昭60−81124号)。しか
し、モンモリロナイト系粘土鉱物の紫外線吸着剤
の吸着量は少なく、また、粘土鉱物と紫外線吸収
剤との結合力が弱いため、このUV−A吸収剤を
水系化粧料として使用すると、紫外線吸収剤が粘
土に含まれるアルカリ金属と塩を形成して粘土か
ら遊離し、水層のPHを9〜10の高いPH側へと変え
てしまうという欠点がある。従つて、このUV−
A吸収剤は、粉体化粧料としては利用できるが、
クリーム、乳液、化粧水等の用途には制約があ
り、十分満足のゆくものではなかつた。 〔問題点を解決するための手段〕 斯かる実状において、本発明者は種々研究を行
つた結果、後記一般式()で表わされるベンゾ
フエノン誘導体の最長極大吸収波長は350nmより
相当短波長側にあるが、これを粘土−金属酸化物
複合体に吸着せしめると、その極大吸収がより長
波長側に移行し、UV−A領域の光を選択的かつ
効果的に吸収、防御できること、そして、モンモ
リロナイト系粘土鉱物のみに吸着せさた場合に比
べ吸着量が増加し吸着力も強固であること、従つ
て斯くして得られたUV−A吸収剤は水系化粧料
にも使用しうることを見出し、本発明を完成し
た。 すなわち、本発明は、次の一般式() (式中、m個のX及びn個のYは各々同一もし
くは異つて、炭素数1〜24のアルキルもしくはア
ルコキシ基又はスルホン酸基もしくはそのアルカ
リ金属塩を示し、n及びmは0〜3の整数を示
し、k+lは1〜4の整数を示す) で表わされるベンゾフエノン誘導体をモンモリロ
ナイト系粘土鉱物及び金属酸化物からなる複合体
に吸着せしめたことを特徴とする長波長紫外線吸
収剤及びこれを含有する化粧料を提供するもので
ある。 本発明において、式()で表わされるベンゾ
フエノン誘導体としては、例えば2,2′−ジヒド
ロキシ−4−メトキシベンゾフエノン、2−ヒド
ロキシ−4−メトキシベンゾフエノン、2−ヒド
ロキシ−4−メトキシベンゾフエノン−5−スル
ホン酸、2,2′−ジヒドロキシ−4,4′−ジメト
キシベンゾフエノン、2,2′,4,4′−テトラヒ
ドロキシベンゾフエノン、2,2′−ジヒドロキシ
−4,4′−ジメトキシベンゾフエノン−5−スル
ホン酸ナトリウム、2,4−ジヒドロキシベンゾ
フエノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾ
フエノン−5−スルホン酸ナトリウム、2−ヒド
ロキシ−4−オクチロキシベンゾフエノン、2−
ヒドロキシ−4′−メトキシベンゾフエノン、2−
ヒドロキシベンゾフエノン、4−ヒドロキシベン
ゾフエノン、2−ヒドロキシ−4−メチルベンゾ
フエノン、2−ヒドロキシ−5−メチルベンゾフ
エノン、2,5−ジヒドロキシベンゾフエノン、
2−ヒドロキシ−5−メトキシベンゾフエノン等
が例示される。 モンモリロナイト系粘土鉱物としては、例えば
モンモリロナイト、ヘクトライト、ベントナイト
等の水に膨潤性の天然粘土鉱物の他合成のもので
も良い。また水に膨潤性であり、イオン交換能を
有する各種の人工含フツソ層状ケイ酸塩なども好
適なものとして挙げられる。 また、モンモリロナイト系粘土鉱物と複合させ
る金属酸化物としては、例えば粘土−金属酸化物
複合体が塩基性となるもの、すなわちこの複合体
を無水ベンゼン中に懸濁させ、ブロモチモールブ
ルーの無水ベンゼン溶液を数滴滴下したとき液が
緑色を示すものが好適に使用される。斯かる金属
酸化物としては、例えば、α−Al2O3,γ−
Al2O3,α−AlOOH,γ−AlOOH、γ−Al
(OH)3,BeO,CdO,CuO,Cr2O3,CaO,
BaO,Fe(OH)2,α−Fe2O3,γ−Fe2O3,α−
FeOOH,γ−FeOOH,MgO,MnO,NiO,
SiO2,ZnO,Y2O3等の金属酸化物;Al2O3,
SiO2等の金属酸化物にNaOH,KOH、アルカリ
金属、アルカリ土類金属、NH3,NR3(R:水
素、アルキル、アルカノール)等を吸着させたも
の等が挙げられ、これは単独で、あるいは2種以
上組み合せて使用される。 本発明に使用される粘土−金属酸化物複合体
は、常法に従つて、例えばモンモリロナイト系粘
土鉱物を水に分散させた懸濁液にあらかじめ調製
した微粒子金属酸化物コロイドの分散液を添加
し、生成物をろ過、洗浄、乾燥後、必要により粉
砕する方法によつて調製される。金属酸化物コロ
イドの分散液は例えば当該金属のアルコキシドを
水中で加水分解し生じる沈澱を酸により解膠する
か、または当該金属の塩、例えば塩化物を水に溶
解し水酸化ナトリウムなどのアルカリによつて加
水分解することによつて得ることができる。斯く
して得られる粘土−金属酸化物複合体は、モンモ
リロナイト系粘土鉱物の層間に金属酸化物を含有
する多孔質構造を有するため、ベンゾフエノン誘
導体()に対するホスト化合物として機能す
る。 本発明のUV−A吸収剤は、例えばベンゾフエ
ノン誘導体を水あるいは有機溶媒に、例えば濃度
が0.1〜50重量%になるように溶解し、これを粘
土−金属酸化物複合体の分散液に撹拌下徐々に加
え、しかる後粘土−金属酸化物複合体をろ別、洗
浄後乾燥するかまたは溶媒を留去する方法によつ
て調製される。 ベンゾフエノン誘導体を溶解する溶媒及び固体
塩基を分散させる溶媒は、例えば、水、アルコー
ル、ベンゼン、ヘキサン等が好適に使用される。 粘土−金属酸化物複合体を処理するベンゾフエ
ノン誘導体の量は、塩基性点の数及び吸着能によ
つて異なるが、一般には粘土−金属酸化物複合体
に対するベンゾフエノン誘導体が0.01〜1%(重
量)、特に0.1〜1%(重量)の場合が好ましい。 本発明で用いられる粘土−金属酸化物複合体
は、粘土鉱物における層状結晶の表面上あるいは
層間内に金属酸化物の微粒子が安定に分散した構
造であり、特に酸化チタン、酸化アルミニウム、
酸化マグネシウムなどの白色の金属酸化物を用い
た場合に、紫外線のしやへい効果が強く現れる。
このような粘土−金属酸化物複合体にベンゾフエ
ノン誘導体を吸着せしめた本発明のUV−A吸収
剤は、ベンゾフエノン誘導体自身の紫外線吸収効
果の他に粘土−金属酸化物の紫外線散乱効果が加
わり、極めて有効に紫外線を防ぐことができる。 本発明のUV−A吸収剤は、皮膚に対する紫外
線の悪影響を防御する目的で、化粧料、医薬品等
に配合することができる。 本発明のUV−A吸収剤の化粧料への配合量
は、化粧料の種類(剤形)によつても異なるが、
一般には、ベンゾフエノン誘導体として0.1〜20
重量%、特に0.5〜10重量%になるようにするの
が好ましい。 本発明化粧料は、このUV−A吸収剤を常法に
より公知の化粧料基剤に配合し、クリーム、溶
液、油剤スプレー、ステイツク、乳液、フアンデ
ーシヨン、軟膏等の剤型にすることにより調製さ
れる。すなわち、ベンゾフエノン誘導体、粘土−
金属酸化物複合体を化粧料基剤に合せて選択使用
することにより、オイル基剤の化粧油、多量にオ
イルを配合する油性クリームや油性乳液、水を多
量に配合する弱油性クリームや弱油性乳液、水ベ
ースの化粧水等の基礎化粧品から油剤を基剤とす
るフアンデーシヨンやリツプステイツク等のメイ
クアツプ化粧料に到るまで、UV−A吸収作用を
有するあらゆる形態の化粧品を製造することがで
きる。これに適した基剤及び溶剤としては、固体
状あるいは液状パラフイン、クリスタルオイル、
セレシン、オゾケライト又はモンタンろうなどの
炭化水素類;オリーブ、地ろう、カルナウバろ
う、ラノリン又は鯨ろうなどの植物油もしくは動
物性油脂やろう;更にステアリン酸、パルミチン
酸、オレイン酸、グリセリンモノステアリン酸エ
ステル、グリセリンジステアリン酸エステル、グ
リセリンモレオレイン酸エステル、イソプロピル
ミリスチン酸エステル、イソプロピルステアリン
酸エステル又はブチルステアリン酸エステル等の
脂肪酸及びそのエステル類;エチルアルコール、
イソプロピルアルコール、セチルアルコール、ス
テアリルアルコール、パルミチルアルコール又は
ヘキシルドデシルアルコール等のアルコール類な
どが挙げられる。また、グリコール、グリセリン
又はソルビトールなどの保湿作用を有する多価ア
ルコール類も使用することができる。 本発明化粧料には、更に他のUV−B吸収剤を
組み合せて配合するのが好ましい。UV−B吸収
剤としては、例えばp−メチルベンジリデン−
D,L−シヨウノウ又はそのスルホン酸ナトリウ
ム塩;2−フエニルベンズイミダゾール−5−ス
ルホン酸ナトリウム塩、3,4−ジメチルフエニ
ルグリオキシル酸ナトリウム塩、4−フエニルベ
ンゾフエノン、4−フエニルベンゾフエノン−
2′−カルボン酸イソオクチルエステル、p−メト
キシ桂皮酸エステル、2−フエニル−5−メチル
ベンズオキサゾール又はp−ジメチルアミノ安息
香酸エステル類などが挙げられる。 本発明化粧料には、上記成分のほか、種々の添
加剤を加えることができる。適当な添加剤として
は、例えばW/O型およびO/W型の乳化剤が挙
げられる。乳化剤としては、市販の乳化剤が使用
できる。またメチルセルロース、エチルセルロー
ス又はカルボキシメチルセルロース、ポリアクリ
ル酸、トラガカント、寒天又はゼラチン等の増粘
剤も添加剤として加えることもできる。更に必要
に応じて、香料、防腐剤、保湿剤、乳化安定剤、
薬効成分、着色料等を配合することもできる。 〔作用及び効果〕 本発明の長波長紫外線吸収剤はUV−Aを選択
的かつ効果的に吸収するので、UV−Aによる皮
膚傷害を防御できると共に、これは水、有機溶
剤、油脂、皮脂等に溶けないため経皮吸収されず
安全であり、また持続時間も長いという優れた特
長を有する。 〔実施例〕 次に実施例、参考例及び試験例を挙げて説明す
る。 参考例 モンモリロナイト−TiO2複合体の合成: チタンテトラエトキシド(Ti(OC2H5)4)22.8
gを300mlの水に加えて加水分解し、激しく撹拌
して生じた白色沈澱を充分に分散させた。次に
1Nの塩酸100mlを加えて1時間撹拌し、透明なゾ
ルを得た。このゾルを、山形県産モンモリロナイ
ト(商品名「クニピアG4」、カチオン交換容量
100ミリ当量/100g)2.5gを600mlの水に分散さ
せた懸濁液に、撹拌しながら10分間かけて滴下
し、さらに1時間50℃で撹拌を続けた。次いで生
成物を過、洗浄し、乾燥した後粉砕した。斯く
して得られた粉体は白色で、TiO2として36%を
含有していた。 実施例 1 ベンゾフエノン誘導体の粘土−金属酸化物複合
体に対する飽和吸着量に相当する量をエタノール
2〜3mlに溶解し、これを、粘土−金属酸化物複
合体をエタノール20mlに分散させたものに撹拌下
徐々に加えた。しかる後エタノールを留去して第
1表に示す長波長紫外線吸収剤を得た。
2つのベンゼン環上に1〜4個の水酸基をもつベ
ンゾフエノン誘導体をモンモリロナイト系粘土鉱
物及び金属酸化物よりなる複合体(以下、「粘土
−金属酸化物複合体」ということがある)に吸着
せしめた長波長紫外線(以下、「UV−A」とい
う)吸収剤に関する。 〔従来の技術およびその問題点〕 紫外線はさまざまな変化を皮膚にもたらすこと
が知られている。皮膚科学的には作用波長を、
400〜320nmの長波長紫外線、320〜290nmの中波
長紫外線および290nm以下の短波長紫外線に分
け、それぞれUV−A,UV−BおよびUV−Cと
呼んでいる。 通常、人間が曝露される紫外線源の大部分は太
陽光線であるが、地上に届く紫外線はUV−Aお
よびUV−Bで、UV−Cはオゾン層において吸
収されて地上にはほとんど達しない。地上にまで
達する紫外線の中でUV−Bはある一定量以上の
光量が皮膚に照射されると紅斑や水疱を形成し、
またメラニン形成が亢進され、色素沈着を生ずる
等の変化を皮膚にもたらす。これに対し、従来、
UV−Aは皮膚にあまり大きな変化を生じさせな
いと考えられていた。しかしながら、電子顕微鏡
や組織化学的な手法によりUV−A照射によつて
も皮膚は変化を受けることが近年明らかにされて
きた。特に、UV−AはUV−Bと異なりそのエ
ネルギーは真皮にまでも到達し、血管壁や結合組
織中の弾性線維に微慢性の変化をもたらし、これ
らの変化が皮膚の老化促進につながると考えられ
ている。また、UV−Aは照射直後に皮膚を黒化
させる作用(即時黒化)を有することやUV−B
の皮膚に対する変性作用を増強することが知られ
ており、UV−Aはシミ、ソバカスの発生や増悪
の一因子になつていると考えられる。 これらのことより明らかなようにUV−Bだけ
でなくUV−Aからも皮膚を保護することは皮膚
の老化促進を予防し、シミ、ソバカスの発生や増
悪を防ぐ意味において重要である。 しかしながら、UV−Aの皮膚に対する作用に
関する研究は歴史が浅く、皮膚に適用した場合、
効果的にUV−Aを吸収する物質はあまり知られ
ていないのが実状である。現在わずかにジベンゾ
イルメタン誘導体および桂皮酸誘導体が知られて
いるが、大部分は脂溶性のものであつて(西独特
許公開第2728241号公報、同第2728243号公報、特
開昭51−61641号公報、同52−46056号公報、同57
−197209号公報)、水溶性のものは少ない(特開
昭57−59840号公報)。従つて、これらのUV−A
吸収剤を化粧料に添加配合しようとすると、化粧
料の基剤の性状に制限があつた。 また、有機紫外線吸収剤の場合には、皮膚に対
する刺激等の安全性、経皮吸収、皮膚上での拡散
等による持続性等に、問題を残している。 一方、無機顔料によつて、紫外線を反射・散乱
することも可能であり、これは経皮吸収されず、
皮膚に安全で刺激を与えない等の利点を有する
が、特定の紫外線を選択的に吸収防御することは
不可能である。すなわち、無機顔料は可視光線に
対して透過性は高いが、UV−A領域だけを選択
的かつ効果的に吸収することができないという欠
点があつた。 更にまた、最近、モンモリロナイト系粘土鉱物
ベンゾフエノン系紫外線吸収剤からなるUV−A
吸収剤が開発された(特開昭60−81124号)。しか
し、モンモリロナイト系粘土鉱物の紫外線吸着剤
の吸着量は少なく、また、粘土鉱物と紫外線吸収
剤との結合力が弱いため、このUV−A吸収剤を
水系化粧料として使用すると、紫外線吸収剤が粘
土に含まれるアルカリ金属と塩を形成して粘土か
ら遊離し、水層のPHを9〜10の高いPH側へと変え
てしまうという欠点がある。従つて、このUV−
A吸収剤は、粉体化粧料としては利用できるが、
クリーム、乳液、化粧水等の用途には制約があ
り、十分満足のゆくものではなかつた。 〔問題点を解決するための手段〕 斯かる実状において、本発明者は種々研究を行
つた結果、後記一般式()で表わされるベンゾ
フエノン誘導体の最長極大吸収波長は350nmより
相当短波長側にあるが、これを粘土−金属酸化物
複合体に吸着せしめると、その極大吸収がより長
波長側に移行し、UV−A領域の光を選択的かつ
効果的に吸収、防御できること、そして、モンモ
リロナイト系粘土鉱物のみに吸着せさた場合に比
べ吸着量が増加し吸着力も強固であること、従つ
て斯くして得られたUV−A吸収剤は水系化粧料
にも使用しうることを見出し、本発明を完成し
た。 すなわち、本発明は、次の一般式() (式中、m個のX及びn個のYは各々同一もし
くは異つて、炭素数1〜24のアルキルもしくはア
ルコキシ基又はスルホン酸基もしくはそのアルカ
リ金属塩を示し、n及びmは0〜3の整数を示
し、k+lは1〜4の整数を示す) で表わされるベンゾフエノン誘導体をモンモリロ
ナイト系粘土鉱物及び金属酸化物からなる複合体
に吸着せしめたことを特徴とする長波長紫外線吸
収剤及びこれを含有する化粧料を提供するもので
ある。 本発明において、式()で表わされるベンゾ
フエノン誘導体としては、例えば2,2′−ジヒド
ロキシ−4−メトキシベンゾフエノン、2−ヒド
ロキシ−4−メトキシベンゾフエノン、2−ヒド
ロキシ−4−メトキシベンゾフエノン−5−スル
ホン酸、2,2′−ジヒドロキシ−4,4′−ジメト
キシベンゾフエノン、2,2′,4,4′−テトラヒ
ドロキシベンゾフエノン、2,2′−ジヒドロキシ
−4,4′−ジメトキシベンゾフエノン−5−スル
ホン酸ナトリウム、2,4−ジヒドロキシベンゾ
フエノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾ
フエノン−5−スルホン酸ナトリウム、2−ヒド
ロキシ−4−オクチロキシベンゾフエノン、2−
ヒドロキシ−4′−メトキシベンゾフエノン、2−
ヒドロキシベンゾフエノン、4−ヒドロキシベン
ゾフエノン、2−ヒドロキシ−4−メチルベンゾ
フエノン、2−ヒドロキシ−5−メチルベンゾフ
エノン、2,5−ジヒドロキシベンゾフエノン、
2−ヒドロキシ−5−メトキシベンゾフエノン等
が例示される。 モンモリロナイト系粘土鉱物としては、例えば
モンモリロナイト、ヘクトライト、ベントナイト
等の水に膨潤性の天然粘土鉱物の他合成のもので
も良い。また水に膨潤性であり、イオン交換能を
有する各種の人工含フツソ層状ケイ酸塩なども好
適なものとして挙げられる。 また、モンモリロナイト系粘土鉱物と複合させ
る金属酸化物としては、例えば粘土−金属酸化物
複合体が塩基性となるもの、すなわちこの複合体
を無水ベンゼン中に懸濁させ、ブロモチモールブ
ルーの無水ベンゼン溶液を数滴滴下したとき液が
緑色を示すものが好適に使用される。斯かる金属
酸化物としては、例えば、α−Al2O3,γ−
Al2O3,α−AlOOH,γ−AlOOH、γ−Al
(OH)3,BeO,CdO,CuO,Cr2O3,CaO,
BaO,Fe(OH)2,α−Fe2O3,γ−Fe2O3,α−
FeOOH,γ−FeOOH,MgO,MnO,NiO,
SiO2,ZnO,Y2O3等の金属酸化物;Al2O3,
SiO2等の金属酸化物にNaOH,KOH、アルカリ
金属、アルカリ土類金属、NH3,NR3(R:水
素、アルキル、アルカノール)等を吸着させたも
の等が挙げられ、これは単独で、あるいは2種以
上組み合せて使用される。 本発明に使用される粘土−金属酸化物複合体
は、常法に従つて、例えばモンモリロナイト系粘
土鉱物を水に分散させた懸濁液にあらかじめ調製
した微粒子金属酸化物コロイドの分散液を添加
し、生成物をろ過、洗浄、乾燥後、必要により粉
砕する方法によつて調製される。金属酸化物コロ
イドの分散液は例えば当該金属のアルコキシドを
水中で加水分解し生じる沈澱を酸により解膠する
か、または当該金属の塩、例えば塩化物を水に溶
解し水酸化ナトリウムなどのアルカリによつて加
水分解することによつて得ることができる。斯く
して得られる粘土−金属酸化物複合体は、モンモ
リロナイト系粘土鉱物の層間に金属酸化物を含有
する多孔質構造を有するため、ベンゾフエノン誘
導体()に対するホスト化合物として機能す
る。 本発明のUV−A吸収剤は、例えばベンゾフエ
ノン誘導体を水あるいは有機溶媒に、例えば濃度
が0.1〜50重量%になるように溶解し、これを粘
土−金属酸化物複合体の分散液に撹拌下徐々に加
え、しかる後粘土−金属酸化物複合体をろ別、洗
浄後乾燥するかまたは溶媒を留去する方法によつ
て調製される。 ベンゾフエノン誘導体を溶解する溶媒及び固体
塩基を分散させる溶媒は、例えば、水、アルコー
ル、ベンゼン、ヘキサン等が好適に使用される。 粘土−金属酸化物複合体を処理するベンゾフエ
ノン誘導体の量は、塩基性点の数及び吸着能によ
つて異なるが、一般には粘土−金属酸化物複合体
に対するベンゾフエノン誘導体が0.01〜1%(重
量)、特に0.1〜1%(重量)の場合が好ましい。 本発明で用いられる粘土−金属酸化物複合体
は、粘土鉱物における層状結晶の表面上あるいは
層間内に金属酸化物の微粒子が安定に分散した構
造であり、特に酸化チタン、酸化アルミニウム、
酸化マグネシウムなどの白色の金属酸化物を用い
た場合に、紫外線のしやへい効果が強く現れる。
このような粘土−金属酸化物複合体にベンゾフエ
ノン誘導体を吸着せしめた本発明のUV−A吸収
剤は、ベンゾフエノン誘導体自身の紫外線吸収効
果の他に粘土−金属酸化物の紫外線散乱効果が加
わり、極めて有効に紫外線を防ぐことができる。 本発明のUV−A吸収剤は、皮膚に対する紫外
線の悪影響を防御する目的で、化粧料、医薬品等
に配合することができる。 本発明のUV−A吸収剤の化粧料への配合量
は、化粧料の種類(剤形)によつても異なるが、
一般には、ベンゾフエノン誘導体として0.1〜20
重量%、特に0.5〜10重量%になるようにするの
が好ましい。 本発明化粧料は、このUV−A吸収剤を常法に
より公知の化粧料基剤に配合し、クリーム、溶
液、油剤スプレー、ステイツク、乳液、フアンデ
ーシヨン、軟膏等の剤型にすることにより調製さ
れる。すなわち、ベンゾフエノン誘導体、粘土−
金属酸化物複合体を化粧料基剤に合せて選択使用
することにより、オイル基剤の化粧油、多量にオ
イルを配合する油性クリームや油性乳液、水を多
量に配合する弱油性クリームや弱油性乳液、水ベ
ースの化粧水等の基礎化粧品から油剤を基剤とす
るフアンデーシヨンやリツプステイツク等のメイ
クアツプ化粧料に到るまで、UV−A吸収作用を
有するあらゆる形態の化粧品を製造することがで
きる。これに適した基剤及び溶剤としては、固体
状あるいは液状パラフイン、クリスタルオイル、
セレシン、オゾケライト又はモンタンろうなどの
炭化水素類;オリーブ、地ろう、カルナウバろ
う、ラノリン又は鯨ろうなどの植物油もしくは動
物性油脂やろう;更にステアリン酸、パルミチン
酸、オレイン酸、グリセリンモノステアリン酸エ
ステル、グリセリンジステアリン酸エステル、グ
リセリンモレオレイン酸エステル、イソプロピル
ミリスチン酸エステル、イソプロピルステアリン
酸エステル又はブチルステアリン酸エステル等の
脂肪酸及びそのエステル類;エチルアルコール、
イソプロピルアルコール、セチルアルコール、ス
テアリルアルコール、パルミチルアルコール又は
ヘキシルドデシルアルコール等のアルコール類な
どが挙げられる。また、グリコール、グリセリン
又はソルビトールなどの保湿作用を有する多価ア
ルコール類も使用することができる。 本発明化粧料には、更に他のUV−B吸収剤を
組み合せて配合するのが好ましい。UV−B吸収
剤としては、例えばp−メチルベンジリデン−
D,L−シヨウノウ又はそのスルホン酸ナトリウ
ム塩;2−フエニルベンズイミダゾール−5−ス
ルホン酸ナトリウム塩、3,4−ジメチルフエニ
ルグリオキシル酸ナトリウム塩、4−フエニルベ
ンゾフエノン、4−フエニルベンゾフエノン−
2′−カルボン酸イソオクチルエステル、p−メト
キシ桂皮酸エステル、2−フエニル−5−メチル
ベンズオキサゾール又はp−ジメチルアミノ安息
香酸エステル類などが挙げられる。 本発明化粧料には、上記成分のほか、種々の添
加剤を加えることができる。適当な添加剤として
は、例えばW/O型およびO/W型の乳化剤が挙
げられる。乳化剤としては、市販の乳化剤が使用
できる。またメチルセルロース、エチルセルロー
ス又はカルボキシメチルセルロース、ポリアクリ
ル酸、トラガカント、寒天又はゼラチン等の増粘
剤も添加剤として加えることもできる。更に必要
に応じて、香料、防腐剤、保湿剤、乳化安定剤、
薬効成分、着色料等を配合することもできる。 〔作用及び効果〕 本発明の長波長紫外線吸収剤はUV−Aを選択
的かつ効果的に吸収するので、UV−Aによる皮
膚傷害を防御できると共に、これは水、有機溶
剤、油脂、皮脂等に溶けないため経皮吸収されず
安全であり、また持続時間も長いという優れた特
長を有する。 〔実施例〕 次に実施例、参考例及び試験例を挙げて説明す
る。 参考例 モンモリロナイト−TiO2複合体の合成: チタンテトラエトキシド(Ti(OC2H5)4)22.8
gを300mlの水に加えて加水分解し、激しく撹拌
して生じた白色沈澱を充分に分散させた。次に
1Nの塩酸100mlを加えて1時間撹拌し、透明なゾ
ルを得た。このゾルを、山形県産モンモリロナイ
ト(商品名「クニピアG4」、カチオン交換容量
100ミリ当量/100g)2.5gを600mlの水に分散さ
せた懸濁液に、撹拌しながら10分間かけて滴下
し、さらに1時間50℃で撹拌を続けた。次いで生
成物を過、洗浄し、乾燥した後粉砕した。斯く
して得られた粉体は白色で、TiO2として36%を
含有していた。 実施例 1 ベンゾフエノン誘導体の粘土−金属酸化物複合
体に対する飽和吸着量に相当する量をエタノール
2〜3mlに溶解し、これを、粘土−金属酸化物複
合体をエタノール20mlに分散させたものに撹拌下
徐々に加えた。しかる後エタノールを留去して第
1表に示す長波長紫外線吸収剤を得た。
【表】
第1表より、2,2′,4,4′−テトラヒドロキ
シベンゾフエノンの吸着量は、モンモリロナイト
単体に比べモンモリロナイト−金属酸化物複合体
では3〜6倍増加することが分る。 また、第1表のUV−吸収剤に水を添加して、
2,2′,4,4′−テトラヒドロキシベンゾフエノ
ンの溶出試験を行つたところ、比較品では水のPH
が上がるのに対し、本発明品ではPHに変化はみら
れなかつた。水層のUVを観測したところ、比較
品では2,2′,4,4′−テトラヒドロキシベンゾ
フエノンの溶出が認められた。これに対し、本発
明品ではその溶出はほとんどなかつた。 試験例 1 実施例1で得られたUV−吸収剤の長波長紫外
線吸収効果を吸収スペクトルにより検討した。 吸収スペクトルは、UV−吸収剤を10重量%の
濃度でリンゴ酸ジイソステアリル中に懸濁させ、
石英板に30μmの厚さで塗布し、透過率を測定し
た。モンモリロナイトのスペクトルとの差スペク
トルを第1図に示す。 第1図より、本発明UV−A吸収剤は、ベンゾ
フエノン誘導体単独よりも長波長に極大吸収を示
し、いわゆるUV−Aを選択的かつ効果的に防御
することがわかる。 実施例 2 オイル: UV−A吸収剤(1) 30(重量%) イソプロピルミリステート 10 液状ラノリン 5 ミネラルオイル 残量 上記組成をロールミルにて練り合わせて、均一
性状のオイルを得る。 実施例 3 乳液: UV−A吸収剤(1) 5(重量%) ステアリン酸 1 セタノール 2 ワセリン 2.5 スクワラン 4 硬化パーム油 2 ポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノス
テアレート 1.5 親油型モノステアリン酸ソルビタン
1.2 グリセリン 3 水酸化カリウム 0.2 カルボキシビニルポリマー 0.2 防腐剤 適量 香 料 微量 精製水 残量 常法により配合し、乳液を得た。 実施例 4 W/O型クリーム: UV−A吸収剤(1) 10(重量%) ワセリン 6 コレステロール 0.6 セタノール 0.5 ソルビタンセスキオレート 2 液状ラノリン 4 イソプロピルパルミテート 8 スクワラン 10 固形パラフイン 4 グリセリン 3 防腐剤 適量 香 料 微量 精製水 残量 常法によつて配合し、W/O型クリームを得
た。 実施例 5 O/W型クリーム: UV−A吸収剤(1) 15(重量%) ステアリン酸 2 セタノール 4 ワセリン 5 スクワラン 8 硬化パーム油 4 ポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノス
テアレート 2 ソルビタンモノステアレート 2 グリセリン 5 防腐剤 適量 香 料 微量 精製水 残量 常法によつて配合し、O/W型クリームを得
た。 実施例 6 油性フアンデーシヨン: UV−A吸収剤(1) 12(重量%) UV−A吸収剤(2) 10 流動パラフイン 15 パルミチン酸イソプロピル 10 ラノリンアルコール 3 マイクロクリスタリンワツクス7 オゾケライト 8 キヤンデリラワツクス 0.5 防腐剤 適量 酸化チタン 8 カオリン 18 タルク 6 ベンガラ 1.5 黒酸化鉄 0.5 香 料 微量 常法により配合して、油性フアンデーシヨンを
得た。
シベンゾフエノンの吸着量は、モンモリロナイト
単体に比べモンモリロナイト−金属酸化物複合体
では3〜6倍増加することが分る。 また、第1表のUV−吸収剤に水を添加して、
2,2′,4,4′−テトラヒドロキシベンゾフエノ
ンの溶出試験を行つたところ、比較品では水のPH
が上がるのに対し、本発明品ではPHに変化はみら
れなかつた。水層のUVを観測したところ、比較
品では2,2′,4,4′−テトラヒドロキシベンゾ
フエノンの溶出が認められた。これに対し、本発
明品ではその溶出はほとんどなかつた。 試験例 1 実施例1で得られたUV−吸収剤の長波長紫外
線吸収効果を吸収スペクトルにより検討した。 吸収スペクトルは、UV−吸収剤を10重量%の
濃度でリンゴ酸ジイソステアリル中に懸濁させ、
石英板に30μmの厚さで塗布し、透過率を測定し
た。モンモリロナイトのスペクトルとの差スペク
トルを第1図に示す。 第1図より、本発明UV−A吸収剤は、ベンゾ
フエノン誘導体単独よりも長波長に極大吸収を示
し、いわゆるUV−Aを選択的かつ効果的に防御
することがわかる。 実施例 2 オイル: UV−A吸収剤(1) 30(重量%) イソプロピルミリステート 10 液状ラノリン 5 ミネラルオイル 残量 上記組成をロールミルにて練り合わせて、均一
性状のオイルを得る。 実施例 3 乳液: UV−A吸収剤(1) 5(重量%) ステアリン酸 1 セタノール 2 ワセリン 2.5 スクワラン 4 硬化パーム油 2 ポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノス
テアレート 1.5 親油型モノステアリン酸ソルビタン
1.2 グリセリン 3 水酸化カリウム 0.2 カルボキシビニルポリマー 0.2 防腐剤 適量 香 料 微量 精製水 残量 常法により配合し、乳液を得た。 実施例 4 W/O型クリーム: UV−A吸収剤(1) 10(重量%) ワセリン 6 コレステロール 0.6 セタノール 0.5 ソルビタンセスキオレート 2 液状ラノリン 4 イソプロピルパルミテート 8 スクワラン 10 固形パラフイン 4 グリセリン 3 防腐剤 適量 香 料 微量 精製水 残量 常法によつて配合し、W/O型クリームを得
た。 実施例 5 O/W型クリーム: UV−A吸収剤(1) 15(重量%) ステアリン酸 2 セタノール 4 ワセリン 5 スクワラン 8 硬化パーム油 4 ポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノス
テアレート 2 ソルビタンモノステアレート 2 グリセリン 5 防腐剤 適量 香 料 微量 精製水 残量 常法によつて配合し、O/W型クリームを得
た。 実施例 6 油性フアンデーシヨン: UV−A吸収剤(1) 12(重量%) UV−A吸収剤(2) 10 流動パラフイン 15 パルミチン酸イソプロピル 10 ラノリンアルコール 3 マイクロクリスタリンワツクス7 オゾケライト 8 キヤンデリラワツクス 0.5 防腐剤 適量 酸化チタン 8 カオリン 18 タルク 6 ベンガラ 1.5 黒酸化鉄 0.5 香 料 微量 常法により配合して、油性フアンデーシヨンを
得た。
第1図は本発明品(1),(2),(3)及び2,2′,4,
4′−テトラヒドロキシベンゾフエノン(THB)
の紫外部の吸収スペクトルを示す。なお、図中、
a,b及びcはモンモリロナイトとスペクトルと
の差スペクトルを示す。 a……本発明品(1)、b……本発明品(2)、c……
本発明品(3)、d……THB
4′−テトラヒドロキシベンゾフエノン(THB)
の紫外部の吸収スペクトルを示す。なお、図中、
a,b及びcはモンモリロナイトとスペクトルと
の差スペクトルを示す。 a……本発明品(1)、b……本発明品(2)、c……
本発明品(3)、d……THB
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 次の一般式() (式中、m個のX及びn個のYは各々同一もし
くは異つて、炭素数1〜24のアルキルもしくはア
ルコキシ基又はスルホン酸基もしくはそのアルカ
リ金属塩を示し、n及びmは0〜3の整数を示
し、k+lは1〜4の整数を示す) で表わされるベンゾフエノン誘導体をモンモリロ
ナイト系粘土鉱物及び金属酸化物よりなる複合体
に吸着せしめたことを特徴とする長波長紫外線吸
収剤。 2 次の一般式() (式中、m個のX及びn個のYは各々同一もし
くは異つて、炭素数1〜24のアルキルもしくはア
ルコキシ基又はスルホン酸基もしくはそのアルカ
リ金属塩を示し、n及びmは0〜3の整数を示
し、k+lは1〜4の整数を示す) で表わされるベンゾフエノン誘導体をモンモリロ
ナイト系粘土鉱物及び金属酸化物よりなる複合体
に吸着せしめた長波長紫外線吸収剤を含有する化
粧料。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2444886A JPS62181213A (ja) | 1986-02-06 | 1986-02-06 | 長波長紫外線吸収剤 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2444886A JPS62181213A (ja) | 1986-02-06 | 1986-02-06 | 長波長紫外線吸収剤 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS62181213A JPS62181213A (ja) | 1987-08-08 |
| JPS635377B2 true JPS635377B2 (ja) | 1988-02-03 |
Family
ID=12138433
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2444886A Granted JPS62181213A (ja) | 1986-02-06 | 1986-02-06 | 長波長紫外線吸収剤 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS62181213A (ja) |
Families Citing this family (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0218600A (ja) * | 1988-07-06 | 1990-01-22 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | ベクトル量子化装置 |
| JPH0290519U (ja) * | 1988-12-28 | 1990-07-18 | ||
| JPH02118317U (ja) * | 1989-03-13 | 1990-09-21 | ||
| EP0672718B1 (en) * | 1994-03-14 | 2001-06-06 | Mitsubishi Gas Chemical Company, Inc. | Polyvinyl alcohol film, process for the production thereof and laminate |
| FR2718638B1 (fr) * | 1994-04-19 | 1996-05-24 | Oreal | Compositions cosmétiques filtrantes contenant un agent hydrophile acide et utilisation. |
-
1986
- 1986-02-06 JP JP2444886A patent/JPS62181213A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS62181213A (ja) | 1987-08-08 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| EP0456459B1 (en) | Cosmetic composition | |
| EP0154928B1 (en) | Long wavelength ultraviolet ray absorber | |
| JP4162857B2 (ja) | 紫外線光遮蔽組成物 | |
| DE69534172T2 (de) | Zusammensetzung enthaltend ein nicht photokatalytisches Metalloxid und Tocopherol und ihre dermatologische Verwendung | |
| DE69600222T2 (de) | Verwendung von hohlen verformbaren Partikeln gegen die Photoverbläuung und/oder das Bleichen eines kosmetischen und/oder dermatologischen Mittels, das Titandioxidpigmente enthält | |
| DE69533813T2 (de) | Formulierungen und Verfahren zur Verminderung von Hautirritationen | |
| JP2851885B2 (ja) | 酸化亜鉛および化粧料 | |
| DE69700322T2 (de) | Zusammensetzung zum Schutz von Haut oder Haaren, die Nanopigmente und ein festes Organopolysiloxan-Elastomer in einer Fettphase enthält | |
| JPH0737376B2 (ja) | 化粧品組成物 | |
| JPH08506327A (ja) | 無機微小顔料を含有する化粧品的または皮膚科学的日焼け止め配合物 | |
| JPS62228006A (ja) | 日焼け防止化粧料 | |
| DE69533842T2 (de) | Formulierungen und verfahren zur verminderung von hautirritationen | |
| DE60126303T2 (de) | Sonnenschutzmilch | |
| CN118304222A (zh) | 一种防晒组合物及其制备方法和应用 | |
| JP3920380B2 (ja) | 紫外線遮断機能を有する保湿剤分散体及びこれを配合してなる化粧料 | |
| DE60308973T2 (de) | Schweisshemmende Zusammensetzung und Verfahren zur Herstellung davon | |
| JP4248366B2 (ja) | 敏感肌用のメークアップ | |
| JPS635377B2 (ja) | ||
| EP0908172A1 (de) | Kosmetische und dermatologische Lichtschutzformulierungen in Form von O/W Emulsionen mit einem Gehalt an hydrophoben anorganischen Mikropigmenten und hydrophilen Tensiden | |
| JP4326689B2 (ja) | プラスミノーゲンアクチベーター阻害剤およびそれを配合した皮膚外用剤 | |
| JPS6410492B2 (ja) | ||
| DE69626347T2 (de) | Verfahren zur Passivierung eines photoreaktiven Mineralpigments durch Behandlung mittels eines kalten organischen Plasmas, und lichtechte, kosmetische oder pharmazeutische Zusammensetzung enthaltend mindenstens ein auf diese Weise passiviertes Pigment | |
| JP2584965B2 (ja) | 長波長紫外線吸収剤 | |
| KR100786706B1 (ko) | 유화제를 함유하지 않으면서 워터-스플래쉬 현상을 갖는자외선 차단용 수중유형 화장료 조성물 및 이의 제조방법 | |
| JPH11279019A (ja) | 光毒性抑制組成物 |