JPS6353982B2 - - Google Patents
Info
- Publication number
- JPS6353982B2 JPS6353982B2 JP56086753A JP8675381A JPS6353982B2 JP S6353982 B2 JPS6353982 B2 JP S6353982B2 JP 56086753 A JP56086753 A JP 56086753A JP 8675381 A JP8675381 A JP 8675381A JP S6353982 B2 JPS6353982 B2 JP S6353982B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- aminophenol
- aniline
- aqueous
- phase
- solution
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
Landscapes
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
Description
本発明はp−アミノフエノールの精製に関する
ものであり、さらに具体的には、p−アミノフエ
ノールの回収方法と抽出精製方法に関するもので
あり、関連主要不純物すなわち4,4′−ジアミノ
ジフエニルエーテルをより選択的に除去する方法
である。 p−アミノフエノール(PAP)は周知のもの
であり、鎮痛剤アセトアミノフエン(APAP)の
製造に於て用いる重要な化学的中間体である。こ
れはまた染料及び写真薬品の製造に於ける中間体
としても使用される。特に4,4′−ジアミノジフ
エニルエーテルに関しては、アセトアミノフエン
製造に於ける用途に特に、高純度がp−アミノフ
エノールについて望ましい。 PAPの製造に重要な化学的で広く使用される
方法は、強酸性媒体中でのニトロベンゼンの接触
的水素添加を含む。基本的方法に於ては、ニトロ
ベンゼンの水素添加はドデシルトリメチルアンモ
ニウムクロライドのような少量の界面活性剤を含
む10−13%硫酸の存在下でかつ炭素担体白金触媒
を用いて実施される。反応は多少複雑であり、所
望PAPの他に、著量のアニリン並びに少量の4,
4′−ジアミノジフエニルエーテル(これはまたオ
キシジアニリンまたはODAとして知られる)、o
−アミノフエノール、p−アミノジフエニルアミ
ン及びp−ヒドロキシジフエニルアミンを含む数
多くの副生成物を生成する。これらの副生成物
は、PAP最終生成物中の有力な不純物であるが、
酸性の水性媒体中で一般に溶解性である。4,
4′−ジアミノジフエニルエーテルは主要な少量成
分アミン副生成物であり、医薬用化合物製造に於
けるPAPの用途に対して、その存在量は20ppm
より小さくあるべきで、10ppmより少ないことが
好ましい。 硫酸水溶液中でのニトロベンゼンの接触的水素
添加によるPAP製造のための特に有利な方法に
於て(1968年5月14日付のベンナーの米国特許第
3383416号を見よ)、水素添加反応は反応器へ装填
したニトロベンゼンの全部が消費される前に中断
される。触媒はニトロベンゼン層中に懸濁する傾
向があり、PAP、アニリン及び塩の形で少量成
分アミン副生成物を含む水性反応混合物は傾瀉に
よつて容易に分離される。 上述のように、APAPの製造に於て使用する
PAPは4,4′−ジアミノジフエニルエーテルに関
して特に、全く純粋であることが好ましい。p−
アミノフエノールの精製を改善することを指向す
る多くの方法が特許文献に記載されてきた。ベン
ナーの米国特許第3383416号に加えて、以下の特
許がp−アミノフエノール製造方法として適切で
ある: 米国特許第3658905号 〃 3694508号 〃 3703598号 〃 3717680号 〃 3845129号 〃 3876703号 〃 3917695号 〃 4139562号 〃 4176138号 英国特許第1028078号 〃 1038005号 〃 1228568号 〃 1291642号 〃 1516380号 日本特許番号 昭54(1979)−73741 バロンらの米国特許第3717680号に於ては、ア
ニリンを基本的なベンナー法からの水性反応生成
物へ添加し、PHを6.0以上好ましくは6.5−7.5の値
へ上昇し、この時点でPAPは遊離のアミンの形
にある。溶液を次に冷却し、PAPが晶出し、
過し、まずアニリンで次にトルエンで洗滌する。
4,4′−ジアミノジフエニルエーテルと他の少量
成分アミン副生成物を含むアニリン相を次に水性
相から分離する。 日本特許番号:昭54(1979)−73741に於ては、
ニトロベンゼンの接触的還元から生ずる接触還元
反応混合物をアルカリで以て3.5から5のPHへ部
分的に中和する精製p−アミノフエノールの製造
方法を開示している。アニリンのような芳香族ア
ミンを次に添加し、4,4′−ジアミノジフエニル
エーテルと水性相中の硫酸と関連する他の不純物
をこの芳香族アミンで以て選択的に置換する。遊
離された不純物は過剰の芳香族アミンによる抽出
で以て除去される。回収した芳香族アミン相を水
性アルカリ溶液で以て洗滌し、接触還元反応混合
物の部分的中和のために循環使用する。 レイドの米国特許第3845129号はニトロベンゼ
ンの接触還元によつてつくられる精製状態のp−
アミノフエノールを回収しそれによりアニリンと
4,4′−ジアミノジフエニルエーテルが不純物と
して存在する製造方法を開示しており、その方法
は、p−アミノフエノールの沈澱がおこりかつア
ニリンと4,4′−ジアミノジフエニルエーテルが
遊離塩基の形にあるPHのすぐ手前である、PHが
4.8から5.5特に5.0から5.5である水性媒体中のp
−アミノフエノールと不純物との溶液を、メチレ
ンジクロライド、クロロホルム、四塩化炭素など
のような水と混じらない非酸化溶剤から本質的に
成り立つ抽出媒体と接触させることを含んでい
る。溶剤は不純物を選択的に溶解し、純度の向上
したp−アミノフエノールを水性相から回収す
る。トルエンは4,4′−ジアミノジフエニルエー
テルに対する比較的良くない溶剤であると表示さ
れている。 山本の米国特許第4139562号は硫酸水溶液媒体
中のニトロベンゼン接触還元により得られた粗p
−アミノフエノールに窒素のような不活性ガスの
雰囲気に於てかつナトリウムジチオナイトまたは
亜流酸ナトリウムのような還元剤の存在下でアル
カリを添加してPHを7−8へ調節し、得られる粗
p−アミノフエノール沈澱を液相から分離する、
粗p−アミノフエノールの精製方法を開示してい
る。分離したp−アミノフエノールを次にアルカ
リ金属水溶液に再溶解して粗p−アミノフエノー
ルのアルカリ金属塩の水溶液を形成させ、これを
水とまじらない不活性有機溶剤と接触させて系中
に存在する不純物がこの有機溶剤中で選択的に抽
出されることを可能とする。好ましい有機溶剤は
アニリンである。 サーセ(Sathe)の米国特許第4176138号は酸
性反応媒体中でのニトロベンゼンの接触水素添加
によるp−アミノフエノールの製造方法を開示し
ているが、その媒体中でジメチルドデシルアミン
硫酸塩をある種の不純物を除くためにトリメチル
ドデシルアンモニウムクロライドと置き換えられ
ている。 ハーメツツらの米国特許第3876703号は粗p−
アミノフエノール水溶液とニトロベンゼンとの混
合物の調製を含み、混合物を4.5と7.5の間のPHへ
調節し、そしてニトロベンゼン相を分離する、粗
アミノフエノールの精製方法を開示している。 これらの精製方法並びに上述特許文献に開示さ
れているその他の精製方法はある程度の利用性を
もつが、PAPから4,4′−ジアミノジフエニルエ
ーテルを除去するのにより選択的であり、より大
きい総括収率で改良された純度のPAPを提供し、
かつ従来の技術の方法に於てつきもののPAPの
損失を回避する精製方法について、その必要性が
存在し続けている。 本発明の一つの目的は、4,4′−ジアミノジフ
エニルエーテル含有量の少ない、好ましくは
20ppm以下または10ppm以下ですらあるp−アミ
ノフエノールの回収及び抽出精製の改良方法を提
供することである。さらにもう一つの目的は、p
−アミノフエノールの総体的損失がより小さく、
4,4′−ジアミノジフエニルエーテルの除去を最
大ならしめかつp−アミノフエノールの損失を最
小化する、p−アミノフエノールのより高度な精
製を行なわせることである。 本発明によれば、酸性媒体中でニトロベンゼン
を接触的に還元することによつて製造しそれによ
つて4,4′−ジアミノジフエニルエーテルとアニ
リンが不純物として存在するp−アミノフエノー
ルの回収及び抽出精製方法は、p−アミノフエノ
ールと上記不純物を含む水性原料溶液を塩基で以
て中和してその溶液のPHを4.0と5.0の間へ調節
し、得られる水性原料溶液を容積でトルエン1部
に対してアニリン4部からトルエン4部あたりア
ニリン1部の範囲にあるアニリンとトルエンの混
合物から成る有機溶剤で以て抽出し、それによつ
て4,4′−ジアミノジフエニルエーテルを上記有
機溶剤中に選択的に抽出して主としてp−アミノ
フエノールを含有する水性相とp−アミノフエノ
ール、4,4′−ジアミノジフエニルエーテル並び
に他の少量成分アミン副生成物を含むアニリン−
トルエン有機相とが生じ、そしてその後、改善さ
れた純度のp−アミノフエノールを上記水性相か
ら回収する、ことから成り立つている。 好ましくは、アニリン、p−アミノフエノー
ル、及び、4,4′−ジアミノジフエニルエーテル
を含む有機相を水酸化カリウムまたは水酸化ナト
リウムの塩基性溶液で以て逆抽出し、その塩基性
溶液と実質上すべての予め有機相中に含まれてい
たp−アミノフエノールとを含む水性層と、実質
上すべての予め有機相中に含まれていた4,4′−
ジアミノジフエニルエーテルを含む残留有機相を
生成させ、そしてその水性層をはじめの水性原料
溶液のPHを約4.0と5.0の間へ調節するために用い
る塩基の一部として循環利用する。この方法は慣
用的装置を用いて実施できるようなものである。 水酸化カリウムまたは水酸化ナトリウムの代り
に有機相をPHを約4.8と5.0の間へ調節した硫酸ア
ンモニウム溶液で以て処理することによつて逆抽
出することができる。本発明のもう一つの具体化
に於ては、総括収率の向上とより高純度のp−ア
ミノフエノール生成という利点は両方とも、p−
アミノフエノールと前述不純物とを含みPHが約
4.0と5.0の間にある水性原料溶液をアニリン−ト
ルエン混合物と硫酸アンモニウム溶液か硫酸アニ
リンまたは硫酸とで以て分別向流抽出することに
よつて実現することができ、それによつて4,
4′−ジアミノジフエニルエーテルをアニリン−ト
ルエン混合物の中に抽出し、主としてp−アミノ
フエノールを含む水性相とp−アミノフエノー
ル、4,4′−ジアミノジフエニルエーテル、並び
に他の副生アミンを含む有機アニリン相が生成す
る。この水性相を次に有機相から分離し、純度を
改善したp−アミノフエノールを前と同じく水性
相から回収する。 本発明を用いると、p−アミノフエノールと不
純物としてのアニリン及び4,4′−ジアミノジフ
エニルエーテルを含み酸性媒体中でのニトロベン
ゼン接触反応から慣用的方法で得られる水性原料
溶液を、塩基とまず接触させてこの原料溶液のPH
を約4.0と5.0の間へ調節し、次いでアニリンとト
ルエンとの混合物から成る有機溶剤で以て抽出す
る、回収及び抽出精製方法を通じて、純度が向上
したp−アミノフエノールを製造することができ
る。これらの特定PH条件下でかつこのような有機
溶剤で以て、関連の主要不純物すなわち4,4′−
ジアミノジフエニルエーテルは有機溶剤相の中に
より選択的に抽出されて純度の向上したp−アミ
ノフエノール、すなわち4,4′−ジアミノジフエ
ニルエーテルが20ppmより少なく、より望ましく
は後述の実験的実施例によつて解設する通り4,
4′−ジアミノジフエニルエーテルがさらに10ppm
よりも少ないp−アミノフエノールを製造するこ
とが可能となる。 前述のように本発明の方法のための出発物質
は、ベンナーの米国特許第3383416号に記載のよ
うな硫酸酸性媒体中でのニトロベンゼンの接触的
還元から生ずる、p−アミノフエノールとアニリ
ン、4,4′−ジアミノジフエニルエーテル及び他
の少量成分アミン副生成物とを含む水性原料溶液
である。この水性原料溶液はまた少量の未反応ニ
トロベンゼンを含むこともでき、あるいは本発明
の実施を開始する前に実質上すべてのニトロベン
ゼンを除くために処理してもよい。 この原料水性溶液はまず塩基と接触させて溶液
のPHを約4.0−5.0へ調節する。このことは本発明
の一つの重要な特徴であり、なぜならば、このPH
領域に於て4,4′−ジアミノジフエニルエーテ
ル、アニリン及び少量成分アミン副生成物は、p
−アミノフエノールより弱い塩基であるが、遊離
アミンの形で遊離され、一方p−アミノフエノー
ルはその硫酸塩の形で主として残留する。かくし
て、これらの化合物の塩基性度の相違が望ましく
ない成分を遊離アミンの形で存在させ望ましい成
分をp−アミノフエノールの硫酸塩として存在さ
せることを可能とする。 後述する実験結果からわかる通り、4.0から4.5
の範囲内のPHが水性相中でのp−アミノフエノー
ルの反応により有利であり、一方、4.5から5.0の
範囲内のPHが4,4′−ジアミノジフエニルエーテ
ルの除去により有利である。しかし、本発明の領
域内に於て、これらの目的は両者とも十分な段数
の抽出段階を利用することによつて4.0から5.0の
全範囲にわたつて満足させることができる。 原料水性溶液のPHを4.0−5.0へ調節するのを実
現させるには、アンモニア(これは水酸化アンモ
ニウムを含む)または水酸化カリウムのような塩
基の使用がきわめて好ましい。しかし、任意のア
ルカリ金属水酸化物またはp−アミノフエノール
のアルカリ金属塩もこの目的に使用してもよい。
さらに、後述する逆抽出段階から生ずる水酸化カ
リウムまた水酸化ナトリウムとp−アミノフエノ
ールとを含む塩基性溶液を原料水性溶液のPHを
4.0−5.0へ調節するのに用いる塩基の一部として
循環利用してもよい。 所望PH調節を行なつたのち、この原料水性溶液
を次にアニリンとトルエンの混合物で以て抽出し
て4,4′−ジアミノジフエニルエーテルを選択的
に溶かし、主としてp−テミノフエノールを含む
水性相と、p−アミノフエノール、原料水性溶液
中にもともと存在する実質上すべての4,4′−ジ
アミノジフエニルエーテル、並びにその他のアニ
リン−トルエン可溶性不純物を含むアニリン−ト
ルエン有機相とが生成する。本発明によれば、ア
ニリン対トルエンの比率が容積でトルエン1部あ
たりアニリン約4部とトルエン4部あたりアニリ
ン約1部との間の範囲にあるときに所望の結果が
達成されることがわかつた。好ましくは容積でト
ルエン1部に対してアニリン1部の比率が、有機
溶剤相中のPAPの溶解損失を減らし一方4,4′−
ジアミノジフエニルエーテルの同等の除去を可能
とするのに用いられる。このような有機溶剤混合
物に於て、アニリンは抽出剤として機能し、一方
トルエンは反溶剤及び稀釈剤として機能する。か
くして、トルエンは本質的にp−アミノフエノー
ルと4,4′−ジアミノジフエニルエーテルに対す
る貧弱な溶剤であるが、アニリンと上述の比率で
組合わせるときには生ずる混合物はこの系に対す
る所望の溶剤性並びに所望の物理的性質を示すこ
とがわかつた。 上述の原料水性溶液からの4,4′−ジアミノジ
フエニルエーテルの抽出はバツチ式でも連続式で
も実施できる。好ましくは、カルの往復板
(reciprocating plate)向流抽出塔または当業熟
練者によつて既知の他の類似の塔のような向流式
抽出塔に於て実施する。遠心式向流抽出器、パン
パーデカンタ(pumper−decanter)脈動抽出塔
またはミキサーセトラー(mixer−settler)装置
のような装置も使用してよい。かくして、例えば
カルの向流式抽出塔を用いて、p−アミノフエノ
ール水性相の4,4′−ジアミノジフエニルエーテ
ル含有量を、3−4理論抽出段数で50%−50%の
アニリン−トルエン混合物で以て4.8のPHに於て
50ppm以下へそして通常は10ppm以下へ減らすこ
とができ、一方、一定の有機対水性の比率で同じ
程度に低い4,4′−ジアミノジフエニルエーテル
の含量を達成しようとするには、アニリン単床の
場合に5段程度を必要とし、バツチ式でアニリン
単味で16−20回の十字流抽出を必要とすることが
わかつた。 原料水性溶液に対するアニリン−トルエンの容
積比率は抽出段階の成積に於ける重要な要因であ
ることも判明した。一般的に、低い比率の方が好
ましく、なぜならば、p−アミノフエノールが有
機相中に抽出されるのがより少なく、従つてp−
アミノフエノールがより多く水性相中に見出され
るからである。総体的には、0.05乃至1:1のア
ニリン−トルエン対原料水性溶液の容積比を用い
ることができ、0.2:1の比が好ましい。 抽出が完了すると、いくらかのアニリンときわ
めて少量(p−アミノフエノールを基準として
50ppm以下)の4,4′−ジアミノジフエニルエー
テルと一緒にp−アミノフエノールの大部分を含
有している水性相またはラフイネートを有機相か
ら分離する。この水性ラフイネート相を次に水酸
化アンモニウム添加によるのと同じように、7−
8のPHへ中和して部分的に精製されたp−アミノ
フエノール生成物を沈澱させる。p−アミノフエ
ノールの沈澱は5から8の間のPHでおこるが、し
かしp−アミノフエノールの最小溶解度が7と8
との間にあるので、生成物の大部分はこの範囲で
沈澱する。 沈澱したp−アミノフエノールを次に過によ
つて集めトルエンと重硫酸ナトリウム溶液で以て
洗滌し、真空で乾燥する。トルエンは付着してい
るアニリンを除去し、重硫酸ナトリウムは酸化防
止剤として機能する。このようにして得られる乾
燥したp−アミノフエノール生成物は代表的には
10ppm以下の4,4′−ジアミノジフエニルエーテ
ルを含み、アセトアミノフエン製造の用途につい
て許容できる純度をもつている。 アニリン、p−アミノフエノール、及び4,
4′−ジアミノジフエニルエーテルを含む抽出段階
からの有機相または抽出物はアニリンを再使用用
に回収するために蒸溜にかけ、あるいは好ましく
はp−アミノフエノールの総括収率をよくするた
め、追加的p−アミノフエノールの回収のために
以下に述べる通りの処理にさらにかける。 かくして、好ましくは、有機相を水酸化カリウ
ムまたは水酸化ナトリウムの溶液、好ましくは水
酸化カリウムの添加によつて逆抽出にかけ、それ
によつて水酸化カリウムまたは水酸化ナトリウム
と有機相中にもともと含まれているp−アミノフ
エノールの実質上すべてのものを含む水性層と、
有機相中にもともと含まれる4,4′−ジアミノジ
フエニルエーテルの実質上すべてを含む残留有機
相とが生成する。水酸化カリウムまたは水酸化ナ
トリウムの溶液の濃度はp−アミノフエノールを
そのフエノレート塩の形へ転換させるのに必要な
量の過剰であるべきである。一般には、例えば10
−50重量%の水酸化カリウムの濃度を用いるべき
である。 逆抽出から得られる水性層のPHは12をこえてい
る。この水性層のPHは濃硫酸の添加によるよう
に、7−8へ調節して工業級のp−アミノフエノ
ールを含む固体とさせることができる。しかし、
本発明によれば、水性相をはじめの原料水性溶液
のPHを調節するのに用いる塩基の一部として循環
使用し、それによつて主工程流の中へこの水性相
から未回収p−アミノフエノールを再導入して、
前述した基本的な抽出法を通じて純度を上げたp
−アミノフエノールのより大きい総体的収率を得
ることがきわめて好ましい。 アニリンとトルエンは残留有機相から蒸溜によ
つて回収し再使用する。 水酸化カリウムまたは水酸化ナトリウムの溶液
による塩基性抽出工程から有機相を逆抽出する代
りに、有機相を硫酸アンモニウム溶液で以て逆抽
出してp−アミノフエノールのより大きい総括的
収量を得ることもできる。 しかし、好ましく、かつ本発明のもう一つの特
長によれば、p−アミノフエノール、アニリン、
4,4′−ジアミノジフエニルエーテル及びその他
の少量成分副生成物を含みかつPHが4.0から5.0で
ある原料水性溶液を、アニリンとトルエンとの混
合物とPH4.0から5.0の硫酸アンモニウム溶液、硫
酸アニリンまたは硫酸とで以てカルの往復板抽出
塔に於けるように向硫式で分別抽出することによ
り、純度を改善したp−アミノフエノールのより
高い収率が実現されることを我々は発見した。例
えば、PHが4.8から5.0の硫酸アンモニウム15%溶
液またはPHが4.0の硫酸アンモニウム1.5%溶液を
この目的のために使用してもよい。硫酸アンモニ
ウムの代りに、硫酸アニリンまたは硫酸のいずれ
かを使用できる。後者を用いるときにはそれは有
機相中に存在するアニリンと硫酸アニリンを形成
する。4,4′−ジアミノジフエニルエーテルは再
びアニリン−トルエン混合物中に選択的に抽出さ
れる。この抽出により、p−アミノフエノールの
逆抽出に対して硫酸アンモニウム溶液を用いない
でアニリン−トルエン混合物を使用する前述抽出
工程に於けるよりも多くの、原料水性溶液中にも
ともと存在するp−アミノフエノールを含む水性
相が生ずる。同じように生成した有機相は原料水
性溶液中に予め含まれている4,4′−ジアミノジ
フエニルエーテルの実質上すべてを含む。p−ア
ミノフエノールを含む水性相を有機相から分離し
前と同じく処理して4,4′−ジアミノジフエニル
エーテルを10ppmより少なく含有する純度の向上
したp−アミノフエノールが得られる。有機相は
前述の通りアニリン−トルエンの回収のため及び
さらにp−アミノフエノールの回収のために利用
できる。 以下の作業実施例は本発明の実際をさらに解説
するものである。 実施例 1 炭素担体上の白金、10−13%硫酸水溶液、及び
少量のドデシルトリメチルアンモニウムクロライ
ドの存在下でニトロベンゼンを接触的に水素添加
する(1968年5月14日付のR.G.ベンナーの米国
特許第3383416号に記載の通り)ことによつて得
られるp−アミノフエノール水素添加液(10)
を12の丸底フラスコへ添加し、濃厚水酸化アン
モニウム(1)の添加により4.8−5.0へPHを調
節した。別にこの時点に於て、水酸化カリウムと
p−アミノフエノールとを含む水性相(実施例2
に記述するのと同じに得られる)を濃厚水酸化ア
ンモニウムの一部の代りに用いてもよ。このよう
にしてPHを4.8−5.0へ調節した水性のp−アミノ
フエノール原料溶液は通常は、硫酸塩として、
100mg/mlのp−アミノフエノール、20mg/mlの
アニリン、及び3mg/mlの4,4′−ジアミノジフ
エニルエーテルを主成分として含有する。溶液を
加熱マントルを使つて85−90℃へ加熱し、断熱計
量ポンプを通して、直径1インチで高さ8フイー
トのプレートスタツクをもつカルの往復板抽出塔
の頂部部分へ約250ml/分で供給する。同時に、
85℃の温度のアニリンとトルエンとの50%−50%
(容積による)混合物(約1)を同じ計量ポン
プを経て塔の底部へ50ml/分で供給し、かくし
て、小滴分散及び合体の所望の向流式流れ模様が
抽出塔の通常の操作に従つて確立された。平衝到
達後、水性のラフイネート相は約90mg/mlのp−
アミノフエノール、35mg/mlのアニリン、及び
0.001mg/mlより少ない4,4′−ジアミノジフエ
ニルエーテルを含んでいた。有機相すなわちアニ
リン−トルエン抽出相は約50mg/mlのp−アミノ
フエノール、15mg/mlの4,4′−ジアミノジフエ
ニルエーテル及び他のアニリン−トルエン可溶不
純物を含んでいた。水性ラフイネート相(11)
を捕集し、さらに濃厚水酸化アンモニウムで以て
7.0−8.0のPHへさらに中和して部分精製したp−
アミノフエノール生成物を沈澱させた。生成物を
過により集め、トルエン(750ml)と10%重硫
酸ナトリウム溶液(300ml)とで洗滌し、次に真
空乾燥した。4,4′−ジアミノジフエニルエーテ
ルの含有量が10ppmより少ない約950gの乾燥ジ
アミノジフエニルエーテルが得られた。この有機
抽出物は次の実施例2に述べるように蒸溜による
アニリン回収用にあるいはp−アミノフエノール
回収用に利用した。 実施例 2 実施例1を繰返し、生成した熱有機抽出相(約
2.2)を単離して、撹拌機を備えた5の丸底
フラスコ中に入れた。この有機相を周辺温度まで
冷却した。この有機抽出相へ水酸化カリウム水溶
液(900ml、10重量%)を添加して、この不均質
混合物を15分間撹拌し、5分間静定させた。各層
を傾瀉によつて次に分離した。水性相はここに有
機相中に予め含まれていたp−アミノフエノール
のほぼ97%とジアミノフエニルエーテルのほぼ
1.5%を含んでいた。残留有機相は約3%のこの
p−アミノフエノールと98%のこの4,4′−ジア
ミノジフエニルエーテルを含有した。水性相は実
施例1にのべた通りの初期中和段階(水性原料液
のPHを4.0−5.0へ調節)に於てアンモニアまたは
他の塩基と組合わせて利用するか、あるいはp−
アミノフエノールの回収に別々に操作される。冷
却しながら水性相へ濃硫酸を添加(約900ml)す
ることにより約154gの工業用p−アミノフエノ
ールを含む固体が沈澱した。 実施例 3 実施例1を繰返したが、ただし水性原料液のPH
を濃厚水酸化アンモニウムの添加によつて4.5へ
調節した。平衡到達後、生成した水性のラフイネ
ート相は97mg/mlのp−アミノフエノール、35
mg/mlのアニリン、及び0.001mg/mlより少ない
4,4′−ジアミノジフエニルエーテルを含んでい
た。有機抽出相はほぼ16mg/mlのp−アミノフエ
ノールと15mg/mlの4,4′−ジアミノジフエニル
エーテルを他の少量不純物の他に含んでいた。 実施例 4 実施例1を繰返したが、ただし、水性原料液の
PHを濃厚水酸化アンモニウムの添加によつて4.0
へ調節した。平衡到達後、生成した水性のラフイ
ネート相は98mg/mlのp−アミノフエノール、35
mg/mlのアニリン、及び0.001mg/mlより少ない
4,4′−ジアミノジフエニルエーテルを含んでい
た。有機抽出相はほぼ12mg/mlのp−アミノフエ
ノールと15mg/mlの4,4′−ジアミノジフエニル
エーテルを他の少量不純物の他に含んでいた。 実施例 5 実施例1を繰返したが、ただし有機溶剤の供給
液はアニリンとトルエンの25%対75%(容積)の
混合物であつた。平衡到達後、生成した水性ラフ
イネート相は94mg/mlのp−アミノフエノール、
35mg/mlのアニリン及び0.015mg/mlの4,4′−
ジアミノジフエニルエーテルを含有していた。有
機抽出相は約30mg/mlのp−アミノフエノールと
15mg/mlの4,4′−ジアミノジフエニルエーテル
を含有していた。 実施例 6 実施例1を繰返したが、ただし、有機溶剤の供
給液はアニリンとトルエンの75%:25%(容積)
混合物であつた。平衡到達後、生成した水性ラフ
イネート相は88mg/mlのp−アミノフエノール、
35mg/mlのアニリン及び0.001mg/mlより少ない
4,4′−ジアミノジフエニルエーテルを含んでい
た。有機抽出相は60mg/mlのp−アミノフエノー
ルと15mg/mlの4,4′−ジアミノジフエニルエー
テルを含んでいた。 実施例 7 実施例1を繰返したが、ただしp−アミノフエ
ノール水素添加液とアニリン−トルエンは同じ方
法でカルの向流抽出塔に対してつくられ、p−ア
ミノフエノール水素添加液のPHは同じ方法で4.8
−5.0へ調節された。また硫酸添加によつてPHを
4.0へ調節した1.5%硫酸アンモニウムの1をつ
くつた。p−アミノフエノール水素添加液を85℃
でカル塔へ250ml/分で中心へ供給した。アニリ
ン−トルエン及び硫酸アンモニウムの供給液を50
ml/分で85℃に於て、塔の底部と頂部へそれぞれ
供給した。塔の操作は塔の下半分の中に4段の理
論段数と澄明相分離を提供するように実施した。
平衡到達後、水性ラフイネート相は約99mg/mlの
p−アミノフエノール、35mg/mlのアニリン、及
び0.001mg/mlより少ない4,4′−ジアミノジフ
エニルエーテルを含んでいた。有機抽出相は約5
mg/mlのp−アミノフエノール、15mg/mlの4,
4′−ジアミノジフエニルエーテル及びその他のア
ニリン−トルエン可溶不純物を含んでいた。 実施例 8 実施例7を繰返したが、ただし2%硫酸をアニ
リンで以て3.8のPHへ滴定することによつてつく
つたアニリン硫酸塩を1.5%硫酸アンモニウム溶
液の代りに使用した。平衡到達後、水性ラフイネ
ート相は99.9mg/mlのp−アミノフエノール、45
mg/mlのアニリン及び0.001mg/mlより少ない4,
4′−ジアミノジフエニルエーテルを含んでいた。
有機抽出相は約2mg/mlのp−アミノフエノー
ル、15mg/mlの4,4′−ジアミノジフエニルエー
テル及びその他の少量不純物を含んでいた。 結果を次表に総括する。
ものであり、さらに具体的には、p−アミノフエ
ノールの回収方法と抽出精製方法に関するもので
あり、関連主要不純物すなわち4,4′−ジアミノ
ジフエニルエーテルをより選択的に除去する方法
である。 p−アミノフエノール(PAP)は周知のもの
であり、鎮痛剤アセトアミノフエン(APAP)の
製造に於て用いる重要な化学的中間体である。こ
れはまた染料及び写真薬品の製造に於ける中間体
としても使用される。特に4,4′−ジアミノジフ
エニルエーテルに関しては、アセトアミノフエン
製造に於ける用途に特に、高純度がp−アミノフ
エノールについて望ましい。 PAPの製造に重要な化学的で広く使用される
方法は、強酸性媒体中でのニトロベンゼンの接触
的水素添加を含む。基本的方法に於ては、ニトロ
ベンゼンの水素添加はドデシルトリメチルアンモ
ニウムクロライドのような少量の界面活性剤を含
む10−13%硫酸の存在下でかつ炭素担体白金触媒
を用いて実施される。反応は多少複雑であり、所
望PAPの他に、著量のアニリン並びに少量の4,
4′−ジアミノジフエニルエーテル(これはまたオ
キシジアニリンまたはODAとして知られる)、o
−アミノフエノール、p−アミノジフエニルアミ
ン及びp−ヒドロキシジフエニルアミンを含む数
多くの副生成物を生成する。これらの副生成物
は、PAP最終生成物中の有力な不純物であるが、
酸性の水性媒体中で一般に溶解性である。4,
4′−ジアミノジフエニルエーテルは主要な少量成
分アミン副生成物であり、医薬用化合物製造に於
けるPAPの用途に対して、その存在量は20ppm
より小さくあるべきで、10ppmより少ないことが
好ましい。 硫酸水溶液中でのニトロベンゼンの接触的水素
添加によるPAP製造のための特に有利な方法に
於て(1968年5月14日付のベンナーの米国特許第
3383416号を見よ)、水素添加反応は反応器へ装填
したニトロベンゼンの全部が消費される前に中断
される。触媒はニトロベンゼン層中に懸濁する傾
向があり、PAP、アニリン及び塩の形で少量成
分アミン副生成物を含む水性反応混合物は傾瀉に
よつて容易に分離される。 上述のように、APAPの製造に於て使用する
PAPは4,4′−ジアミノジフエニルエーテルに関
して特に、全く純粋であることが好ましい。p−
アミノフエノールの精製を改善することを指向す
る多くの方法が特許文献に記載されてきた。ベン
ナーの米国特許第3383416号に加えて、以下の特
許がp−アミノフエノール製造方法として適切で
ある: 米国特許第3658905号 〃 3694508号 〃 3703598号 〃 3717680号 〃 3845129号 〃 3876703号 〃 3917695号 〃 4139562号 〃 4176138号 英国特許第1028078号 〃 1038005号 〃 1228568号 〃 1291642号 〃 1516380号 日本特許番号 昭54(1979)−73741 バロンらの米国特許第3717680号に於ては、ア
ニリンを基本的なベンナー法からの水性反応生成
物へ添加し、PHを6.0以上好ましくは6.5−7.5の値
へ上昇し、この時点でPAPは遊離のアミンの形
にある。溶液を次に冷却し、PAPが晶出し、
過し、まずアニリンで次にトルエンで洗滌する。
4,4′−ジアミノジフエニルエーテルと他の少量
成分アミン副生成物を含むアニリン相を次に水性
相から分離する。 日本特許番号:昭54(1979)−73741に於ては、
ニトロベンゼンの接触的還元から生ずる接触還元
反応混合物をアルカリで以て3.5から5のPHへ部
分的に中和する精製p−アミノフエノールの製造
方法を開示している。アニリンのような芳香族ア
ミンを次に添加し、4,4′−ジアミノジフエニル
エーテルと水性相中の硫酸と関連する他の不純物
をこの芳香族アミンで以て選択的に置換する。遊
離された不純物は過剰の芳香族アミンによる抽出
で以て除去される。回収した芳香族アミン相を水
性アルカリ溶液で以て洗滌し、接触還元反応混合
物の部分的中和のために循環使用する。 レイドの米国特許第3845129号はニトロベンゼ
ンの接触還元によつてつくられる精製状態のp−
アミノフエノールを回収しそれによりアニリンと
4,4′−ジアミノジフエニルエーテルが不純物と
して存在する製造方法を開示しており、その方法
は、p−アミノフエノールの沈澱がおこりかつア
ニリンと4,4′−ジアミノジフエニルエーテルが
遊離塩基の形にあるPHのすぐ手前である、PHが
4.8から5.5特に5.0から5.5である水性媒体中のp
−アミノフエノールと不純物との溶液を、メチレ
ンジクロライド、クロロホルム、四塩化炭素など
のような水と混じらない非酸化溶剤から本質的に
成り立つ抽出媒体と接触させることを含んでい
る。溶剤は不純物を選択的に溶解し、純度の向上
したp−アミノフエノールを水性相から回収す
る。トルエンは4,4′−ジアミノジフエニルエー
テルに対する比較的良くない溶剤であると表示さ
れている。 山本の米国特許第4139562号は硫酸水溶液媒体
中のニトロベンゼン接触還元により得られた粗p
−アミノフエノールに窒素のような不活性ガスの
雰囲気に於てかつナトリウムジチオナイトまたは
亜流酸ナトリウムのような還元剤の存在下でアル
カリを添加してPHを7−8へ調節し、得られる粗
p−アミノフエノール沈澱を液相から分離する、
粗p−アミノフエノールの精製方法を開示してい
る。分離したp−アミノフエノールを次にアルカ
リ金属水溶液に再溶解して粗p−アミノフエノー
ルのアルカリ金属塩の水溶液を形成させ、これを
水とまじらない不活性有機溶剤と接触させて系中
に存在する不純物がこの有機溶剤中で選択的に抽
出されることを可能とする。好ましい有機溶剤は
アニリンである。 サーセ(Sathe)の米国特許第4176138号は酸
性反応媒体中でのニトロベンゼンの接触水素添加
によるp−アミノフエノールの製造方法を開示し
ているが、その媒体中でジメチルドデシルアミン
硫酸塩をある種の不純物を除くためにトリメチル
ドデシルアンモニウムクロライドと置き換えられ
ている。 ハーメツツらの米国特許第3876703号は粗p−
アミノフエノール水溶液とニトロベンゼンとの混
合物の調製を含み、混合物を4.5と7.5の間のPHへ
調節し、そしてニトロベンゼン相を分離する、粗
アミノフエノールの精製方法を開示している。 これらの精製方法並びに上述特許文献に開示さ
れているその他の精製方法はある程度の利用性を
もつが、PAPから4,4′−ジアミノジフエニルエ
ーテルを除去するのにより選択的であり、より大
きい総括収率で改良された純度のPAPを提供し、
かつ従来の技術の方法に於てつきもののPAPの
損失を回避する精製方法について、その必要性が
存在し続けている。 本発明の一つの目的は、4,4′−ジアミノジフ
エニルエーテル含有量の少ない、好ましくは
20ppm以下または10ppm以下ですらあるp−アミ
ノフエノールの回収及び抽出精製の改良方法を提
供することである。さらにもう一つの目的は、p
−アミノフエノールの総体的損失がより小さく、
4,4′−ジアミノジフエニルエーテルの除去を最
大ならしめかつp−アミノフエノールの損失を最
小化する、p−アミノフエノールのより高度な精
製を行なわせることである。 本発明によれば、酸性媒体中でニトロベンゼン
を接触的に還元することによつて製造しそれによ
つて4,4′−ジアミノジフエニルエーテルとアニ
リンが不純物として存在するp−アミノフエノー
ルの回収及び抽出精製方法は、p−アミノフエノ
ールと上記不純物を含む水性原料溶液を塩基で以
て中和してその溶液のPHを4.0と5.0の間へ調節
し、得られる水性原料溶液を容積でトルエン1部
に対してアニリン4部からトルエン4部あたりア
ニリン1部の範囲にあるアニリンとトルエンの混
合物から成る有機溶剤で以て抽出し、それによつ
て4,4′−ジアミノジフエニルエーテルを上記有
機溶剤中に選択的に抽出して主としてp−アミノ
フエノールを含有する水性相とp−アミノフエノ
ール、4,4′−ジアミノジフエニルエーテル並び
に他の少量成分アミン副生成物を含むアニリン−
トルエン有機相とが生じ、そしてその後、改善さ
れた純度のp−アミノフエノールを上記水性相か
ら回収する、ことから成り立つている。 好ましくは、アニリン、p−アミノフエノー
ル、及び、4,4′−ジアミノジフエニルエーテル
を含む有機相を水酸化カリウムまたは水酸化ナト
リウムの塩基性溶液で以て逆抽出し、その塩基性
溶液と実質上すべての予め有機相中に含まれてい
たp−アミノフエノールとを含む水性層と、実質
上すべての予め有機相中に含まれていた4,4′−
ジアミノジフエニルエーテルを含む残留有機相を
生成させ、そしてその水性層をはじめの水性原料
溶液のPHを約4.0と5.0の間へ調節するために用い
る塩基の一部として循環利用する。この方法は慣
用的装置を用いて実施できるようなものである。 水酸化カリウムまたは水酸化ナトリウムの代り
に有機相をPHを約4.8と5.0の間へ調節した硫酸ア
ンモニウム溶液で以て処理することによつて逆抽
出することができる。本発明のもう一つの具体化
に於ては、総括収率の向上とより高純度のp−ア
ミノフエノール生成という利点は両方とも、p−
アミノフエノールと前述不純物とを含みPHが約
4.0と5.0の間にある水性原料溶液をアニリン−ト
ルエン混合物と硫酸アンモニウム溶液か硫酸アニ
リンまたは硫酸とで以て分別向流抽出することに
よつて実現することができ、それによつて4,
4′−ジアミノジフエニルエーテルをアニリン−ト
ルエン混合物の中に抽出し、主としてp−アミノ
フエノールを含む水性相とp−アミノフエノー
ル、4,4′−ジアミノジフエニルエーテル、並び
に他の副生アミンを含む有機アニリン相が生成す
る。この水性相を次に有機相から分離し、純度を
改善したp−アミノフエノールを前と同じく水性
相から回収する。 本発明を用いると、p−アミノフエノールと不
純物としてのアニリン及び4,4′−ジアミノジフ
エニルエーテルを含み酸性媒体中でのニトロベン
ゼン接触反応から慣用的方法で得られる水性原料
溶液を、塩基とまず接触させてこの原料溶液のPH
を約4.0と5.0の間へ調節し、次いでアニリンとト
ルエンとの混合物から成る有機溶剤で以て抽出す
る、回収及び抽出精製方法を通じて、純度が向上
したp−アミノフエノールを製造することができ
る。これらの特定PH条件下でかつこのような有機
溶剤で以て、関連の主要不純物すなわち4,4′−
ジアミノジフエニルエーテルは有機溶剤相の中に
より選択的に抽出されて純度の向上したp−アミ
ノフエノール、すなわち4,4′−ジアミノジフエ
ニルエーテルが20ppmより少なく、より望ましく
は後述の実験的実施例によつて解設する通り4,
4′−ジアミノジフエニルエーテルがさらに10ppm
よりも少ないp−アミノフエノールを製造するこ
とが可能となる。 前述のように本発明の方法のための出発物質
は、ベンナーの米国特許第3383416号に記載のよ
うな硫酸酸性媒体中でのニトロベンゼンの接触的
還元から生ずる、p−アミノフエノールとアニリ
ン、4,4′−ジアミノジフエニルエーテル及び他
の少量成分アミン副生成物とを含む水性原料溶液
である。この水性原料溶液はまた少量の未反応ニ
トロベンゼンを含むこともでき、あるいは本発明
の実施を開始する前に実質上すべてのニトロベン
ゼンを除くために処理してもよい。 この原料水性溶液はまず塩基と接触させて溶液
のPHを約4.0−5.0へ調節する。このことは本発明
の一つの重要な特徴であり、なぜならば、このPH
領域に於て4,4′−ジアミノジフエニルエーテ
ル、アニリン及び少量成分アミン副生成物は、p
−アミノフエノールより弱い塩基であるが、遊離
アミンの形で遊離され、一方p−アミノフエノー
ルはその硫酸塩の形で主として残留する。かくし
て、これらの化合物の塩基性度の相違が望ましく
ない成分を遊離アミンの形で存在させ望ましい成
分をp−アミノフエノールの硫酸塩として存在さ
せることを可能とする。 後述する実験結果からわかる通り、4.0から4.5
の範囲内のPHが水性相中でのp−アミノフエノー
ルの反応により有利であり、一方、4.5から5.0の
範囲内のPHが4,4′−ジアミノジフエニルエーテ
ルの除去により有利である。しかし、本発明の領
域内に於て、これらの目的は両者とも十分な段数
の抽出段階を利用することによつて4.0から5.0の
全範囲にわたつて満足させることができる。 原料水性溶液のPHを4.0−5.0へ調節するのを実
現させるには、アンモニア(これは水酸化アンモ
ニウムを含む)または水酸化カリウムのような塩
基の使用がきわめて好ましい。しかし、任意のア
ルカリ金属水酸化物またはp−アミノフエノール
のアルカリ金属塩もこの目的に使用してもよい。
さらに、後述する逆抽出段階から生ずる水酸化カ
リウムまた水酸化ナトリウムとp−アミノフエノ
ールとを含む塩基性溶液を原料水性溶液のPHを
4.0−5.0へ調節するのに用いる塩基の一部として
循環利用してもよい。 所望PH調節を行なつたのち、この原料水性溶液
を次にアニリンとトルエンの混合物で以て抽出し
て4,4′−ジアミノジフエニルエーテルを選択的
に溶かし、主としてp−テミノフエノールを含む
水性相と、p−アミノフエノール、原料水性溶液
中にもともと存在する実質上すべての4,4′−ジ
アミノジフエニルエーテル、並びにその他のアニ
リン−トルエン可溶性不純物を含むアニリン−ト
ルエン有機相とが生成する。本発明によれば、ア
ニリン対トルエンの比率が容積でトルエン1部あ
たりアニリン約4部とトルエン4部あたりアニリ
ン約1部との間の範囲にあるときに所望の結果が
達成されることがわかつた。好ましくは容積でト
ルエン1部に対してアニリン1部の比率が、有機
溶剤相中のPAPの溶解損失を減らし一方4,4′−
ジアミノジフエニルエーテルの同等の除去を可能
とするのに用いられる。このような有機溶剤混合
物に於て、アニリンは抽出剤として機能し、一方
トルエンは反溶剤及び稀釈剤として機能する。か
くして、トルエンは本質的にp−アミノフエノー
ルと4,4′−ジアミノジフエニルエーテルに対す
る貧弱な溶剤であるが、アニリンと上述の比率で
組合わせるときには生ずる混合物はこの系に対す
る所望の溶剤性並びに所望の物理的性質を示すこ
とがわかつた。 上述の原料水性溶液からの4,4′−ジアミノジ
フエニルエーテルの抽出はバツチ式でも連続式で
も実施できる。好ましくは、カルの往復板
(reciprocating plate)向流抽出塔または当業熟
練者によつて既知の他の類似の塔のような向流式
抽出塔に於て実施する。遠心式向流抽出器、パン
パーデカンタ(pumper−decanter)脈動抽出塔
またはミキサーセトラー(mixer−settler)装置
のような装置も使用してよい。かくして、例えば
カルの向流式抽出塔を用いて、p−アミノフエノ
ール水性相の4,4′−ジアミノジフエニルエーテ
ル含有量を、3−4理論抽出段数で50%−50%の
アニリン−トルエン混合物で以て4.8のPHに於て
50ppm以下へそして通常は10ppm以下へ減らすこ
とができ、一方、一定の有機対水性の比率で同じ
程度に低い4,4′−ジアミノジフエニルエーテル
の含量を達成しようとするには、アニリン単床の
場合に5段程度を必要とし、バツチ式でアニリン
単味で16−20回の十字流抽出を必要とすることが
わかつた。 原料水性溶液に対するアニリン−トルエンの容
積比率は抽出段階の成積に於ける重要な要因であ
ることも判明した。一般的に、低い比率の方が好
ましく、なぜならば、p−アミノフエノールが有
機相中に抽出されるのがより少なく、従つてp−
アミノフエノールがより多く水性相中に見出され
るからである。総体的には、0.05乃至1:1のア
ニリン−トルエン対原料水性溶液の容積比を用い
ることができ、0.2:1の比が好ましい。 抽出が完了すると、いくらかのアニリンときわ
めて少量(p−アミノフエノールを基準として
50ppm以下)の4,4′−ジアミノジフエニルエー
テルと一緒にp−アミノフエノールの大部分を含
有している水性相またはラフイネートを有機相か
ら分離する。この水性ラフイネート相を次に水酸
化アンモニウム添加によるのと同じように、7−
8のPHへ中和して部分的に精製されたp−アミノ
フエノール生成物を沈澱させる。p−アミノフエ
ノールの沈澱は5から8の間のPHでおこるが、し
かしp−アミノフエノールの最小溶解度が7と8
との間にあるので、生成物の大部分はこの範囲で
沈澱する。 沈澱したp−アミノフエノールを次に過によ
つて集めトルエンと重硫酸ナトリウム溶液で以て
洗滌し、真空で乾燥する。トルエンは付着してい
るアニリンを除去し、重硫酸ナトリウムは酸化防
止剤として機能する。このようにして得られる乾
燥したp−アミノフエノール生成物は代表的には
10ppm以下の4,4′−ジアミノジフエニルエーテ
ルを含み、アセトアミノフエン製造の用途につい
て許容できる純度をもつている。 アニリン、p−アミノフエノール、及び4,
4′−ジアミノジフエニルエーテルを含む抽出段階
からの有機相または抽出物はアニリンを再使用用
に回収するために蒸溜にかけ、あるいは好ましく
はp−アミノフエノールの総括収率をよくするた
め、追加的p−アミノフエノールの回収のために
以下に述べる通りの処理にさらにかける。 かくして、好ましくは、有機相を水酸化カリウ
ムまたは水酸化ナトリウムの溶液、好ましくは水
酸化カリウムの添加によつて逆抽出にかけ、それ
によつて水酸化カリウムまたは水酸化ナトリウム
と有機相中にもともと含まれているp−アミノフ
エノールの実質上すべてのものを含む水性層と、
有機相中にもともと含まれる4,4′−ジアミノジ
フエニルエーテルの実質上すべてを含む残留有機
相とが生成する。水酸化カリウムまたは水酸化ナ
トリウムの溶液の濃度はp−アミノフエノールを
そのフエノレート塩の形へ転換させるのに必要な
量の過剰であるべきである。一般には、例えば10
−50重量%の水酸化カリウムの濃度を用いるべき
である。 逆抽出から得られる水性層のPHは12をこえてい
る。この水性層のPHは濃硫酸の添加によるよう
に、7−8へ調節して工業級のp−アミノフエノ
ールを含む固体とさせることができる。しかし、
本発明によれば、水性相をはじめの原料水性溶液
のPHを調節するのに用いる塩基の一部として循環
使用し、それによつて主工程流の中へこの水性相
から未回収p−アミノフエノールを再導入して、
前述した基本的な抽出法を通じて純度を上げたp
−アミノフエノールのより大きい総体的収率を得
ることがきわめて好ましい。 アニリンとトルエンは残留有機相から蒸溜によ
つて回収し再使用する。 水酸化カリウムまたは水酸化ナトリウムの溶液
による塩基性抽出工程から有機相を逆抽出する代
りに、有機相を硫酸アンモニウム溶液で以て逆抽
出してp−アミノフエノールのより大きい総括的
収量を得ることもできる。 しかし、好ましく、かつ本発明のもう一つの特
長によれば、p−アミノフエノール、アニリン、
4,4′−ジアミノジフエニルエーテル及びその他
の少量成分副生成物を含みかつPHが4.0から5.0で
ある原料水性溶液を、アニリンとトルエンとの混
合物とPH4.0から5.0の硫酸アンモニウム溶液、硫
酸アニリンまたは硫酸とで以てカルの往復板抽出
塔に於けるように向硫式で分別抽出することによ
り、純度を改善したp−アミノフエノールのより
高い収率が実現されることを我々は発見した。例
えば、PHが4.8から5.0の硫酸アンモニウム15%溶
液またはPHが4.0の硫酸アンモニウム1.5%溶液を
この目的のために使用してもよい。硫酸アンモニ
ウムの代りに、硫酸アニリンまたは硫酸のいずれ
かを使用できる。後者を用いるときにはそれは有
機相中に存在するアニリンと硫酸アニリンを形成
する。4,4′−ジアミノジフエニルエーテルは再
びアニリン−トルエン混合物中に選択的に抽出さ
れる。この抽出により、p−アミノフエノールの
逆抽出に対して硫酸アンモニウム溶液を用いない
でアニリン−トルエン混合物を使用する前述抽出
工程に於けるよりも多くの、原料水性溶液中にも
ともと存在するp−アミノフエノールを含む水性
相が生ずる。同じように生成した有機相は原料水
性溶液中に予め含まれている4,4′−ジアミノジ
フエニルエーテルの実質上すべてを含む。p−ア
ミノフエノールを含む水性相を有機相から分離し
前と同じく処理して4,4′−ジアミノジフエニル
エーテルを10ppmより少なく含有する純度の向上
したp−アミノフエノールが得られる。有機相は
前述の通りアニリン−トルエンの回収のため及び
さらにp−アミノフエノールの回収のために利用
できる。 以下の作業実施例は本発明の実際をさらに解説
するものである。 実施例 1 炭素担体上の白金、10−13%硫酸水溶液、及び
少量のドデシルトリメチルアンモニウムクロライ
ドの存在下でニトロベンゼンを接触的に水素添加
する(1968年5月14日付のR.G.ベンナーの米国
特許第3383416号に記載の通り)ことによつて得
られるp−アミノフエノール水素添加液(10)
を12の丸底フラスコへ添加し、濃厚水酸化アン
モニウム(1)の添加により4.8−5.0へPHを調
節した。別にこの時点に於て、水酸化カリウムと
p−アミノフエノールとを含む水性相(実施例2
に記述するのと同じに得られる)を濃厚水酸化ア
ンモニウムの一部の代りに用いてもよ。このよう
にしてPHを4.8−5.0へ調節した水性のp−アミノ
フエノール原料溶液は通常は、硫酸塩として、
100mg/mlのp−アミノフエノール、20mg/mlの
アニリン、及び3mg/mlの4,4′−ジアミノジフ
エニルエーテルを主成分として含有する。溶液を
加熱マントルを使つて85−90℃へ加熱し、断熱計
量ポンプを通して、直径1インチで高さ8フイー
トのプレートスタツクをもつカルの往復板抽出塔
の頂部部分へ約250ml/分で供給する。同時に、
85℃の温度のアニリンとトルエンとの50%−50%
(容積による)混合物(約1)を同じ計量ポン
プを経て塔の底部へ50ml/分で供給し、かくし
て、小滴分散及び合体の所望の向流式流れ模様が
抽出塔の通常の操作に従つて確立された。平衝到
達後、水性のラフイネート相は約90mg/mlのp−
アミノフエノール、35mg/mlのアニリン、及び
0.001mg/mlより少ない4,4′−ジアミノジフエ
ニルエーテルを含んでいた。有機相すなわちアニ
リン−トルエン抽出相は約50mg/mlのp−アミノ
フエノール、15mg/mlの4,4′−ジアミノジフエ
ニルエーテル及び他のアニリン−トルエン可溶不
純物を含んでいた。水性ラフイネート相(11)
を捕集し、さらに濃厚水酸化アンモニウムで以て
7.0−8.0のPHへさらに中和して部分精製したp−
アミノフエノール生成物を沈澱させた。生成物を
過により集め、トルエン(750ml)と10%重硫
酸ナトリウム溶液(300ml)とで洗滌し、次に真
空乾燥した。4,4′−ジアミノジフエニルエーテ
ルの含有量が10ppmより少ない約950gの乾燥ジ
アミノジフエニルエーテルが得られた。この有機
抽出物は次の実施例2に述べるように蒸溜による
アニリン回収用にあるいはp−アミノフエノール
回収用に利用した。 実施例 2 実施例1を繰返し、生成した熱有機抽出相(約
2.2)を単離して、撹拌機を備えた5の丸底
フラスコ中に入れた。この有機相を周辺温度まで
冷却した。この有機抽出相へ水酸化カリウム水溶
液(900ml、10重量%)を添加して、この不均質
混合物を15分間撹拌し、5分間静定させた。各層
を傾瀉によつて次に分離した。水性相はここに有
機相中に予め含まれていたp−アミノフエノール
のほぼ97%とジアミノフエニルエーテルのほぼ
1.5%を含んでいた。残留有機相は約3%のこの
p−アミノフエノールと98%のこの4,4′−ジア
ミノジフエニルエーテルを含有した。水性相は実
施例1にのべた通りの初期中和段階(水性原料液
のPHを4.0−5.0へ調節)に於てアンモニアまたは
他の塩基と組合わせて利用するか、あるいはp−
アミノフエノールの回収に別々に操作される。冷
却しながら水性相へ濃硫酸を添加(約900ml)す
ることにより約154gの工業用p−アミノフエノ
ールを含む固体が沈澱した。 実施例 3 実施例1を繰返したが、ただし水性原料液のPH
を濃厚水酸化アンモニウムの添加によつて4.5へ
調節した。平衡到達後、生成した水性のラフイネ
ート相は97mg/mlのp−アミノフエノール、35
mg/mlのアニリン、及び0.001mg/mlより少ない
4,4′−ジアミノジフエニルエーテルを含んでい
た。有機抽出相はほぼ16mg/mlのp−アミノフエ
ノールと15mg/mlの4,4′−ジアミノジフエニル
エーテルを他の少量不純物の他に含んでいた。 実施例 4 実施例1を繰返したが、ただし、水性原料液の
PHを濃厚水酸化アンモニウムの添加によつて4.0
へ調節した。平衡到達後、生成した水性のラフイ
ネート相は98mg/mlのp−アミノフエノール、35
mg/mlのアニリン、及び0.001mg/mlより少ない
4,4′−ジアミノジフエニルエーテルを含んでい
た。有機抽出相はほぼ12mg/mlのp−アミノフエ
ノールと15mg/mlの4,4′−ジアミノジフエニル
エーテルを他の少量不純物の他に含んでいた。 実施例 5 実施例1を繰返したが、ただし有機溶剤の供給
液はアニリンとトルエンの25%対75%(容積)の
混合物であつた。平衡到達後、生成した水性ラフ
イネート相は94mg/mlのp−アミノフエノール、
35mg/mlのアニリン及び0.015mg/mlの4,4′−
ジアミノジフエニルエーテルを含有していた。有
機抽出相は約30mg/mlのp−アミノフエノールと
15mg/mlの4,4′−ジアミノジフエニルエーテル
を含有していた。 実施例 6 実施例1を繰返したが、ただし、有機溶剤の供
給液はアニリンとトルエンの75%:25%(容積)
混合物であつた。平衡到達後、生成した水性ラフ
イネート相は88mg/mlのp−アミノフエノール、
35mg/mlのアニリン及び0.001mg/mlより少ない
4,4′−ジアミノジフエニルエーテルを含んでい
た。有機抽出相は60mg/mlのp−アミノフエノー
ルと15mg/mlの4,4′−ジアミノジフエニルエー
テルを含んでいた。 実施例 7 実施例1を繰返したが、ただしp−アミノフエ
ノール水素添加液とアニリン−トルエンは同じ方
法でカルの向流抽出塔に対してつくられ、p−ア
ミノフエノール水素添加液のPHは同じ方法で4.8
−5.0へ調節された。また硫酸添加によつてPHを
4.0へ調節した1.5%硫酸アンモニウムの1をつ
くつた。p−アミノフエノール水素添加液を85℃
でカル塔へ250ml/分で中心へ供給した。アニリ
ン−トルエン及び硫酸アンモニウムの供給液を50
ml/分で85℃に於て、塔の底部と頂部へそれぞれ
供給した。塔の操作は塔の下半分の中に4段の理
論段数と澄明相分離を提供するように実施した。
平衡到達後、水性ラフイネート相は約99mg/mlの
p−アミノフエノール、35mg/mlのアニリン、及
び0.001mg/mlより少ない4,4′−ジアミノジフ
エニルエーテルを含んでいた。有機抽出相は約5
mg/mlのp−アミノフエノール、15mg/mlの4,
4′−ジアミノジフエニルエーテル及びその他のア
ニリン−トルエン可溶不純物を含んでいた。 実施例 8 実施例7を繰返したが、ただし2%硫酸をアニ
リンで以て3.8のPHへ滴定することによつてつく
つたアニリン硫酸塩を1.5%硫酸アンモニウム溶
液の代りに使用した。平衡到達後、水性ラフイネ
ート相は99.9mg/mlのp−アミノフエノール、45
mg/mlのアニリン及び0.001mg/mlより少ない4,
4′−ジアミノジフエニルエーテルを含んでいた。
有機抽出相は約2mg/mlのp−アミノフエノー
ル、15mg/mlの4,4′−ジアミノジフエニルエー
テル及びその他の少量不純物を含んでいた。 結果を次表に総括する。
【表】
【表】
水性 トルエン
6 .2/1 75/25 4.9−5.0 88
35 <.001 60 15 88
7 .2/1.1 50/50 4.8−5.0 99
35 <.001 5 15 99
8 .2/1.1 50/50 4.5
99.9 45 <.001 2 15 9
9
6 .2/1 75/25 4.9−5.0 88
35 <.001 60 15 88
7 .2/1.1 50/50 4.8−5.0 99
35 <.001 5 15 99
8 .2/1.1 50/50 4.5
99.9 45 <.001 2 15 9
9
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 4,4′−ジアミノジフエニルエーテルとアニ
リンが不純物として存在する酸性媒体に於てニト
ロベンゼンの接触的還元によつてつくつたp−ア
ミノフエノールの回収方法と抽出精製方法であつ
て;その方法はp−アミノフエノールと上記不純
物とを含む水性原料液を塩基で以て中和してこの
溶液のPHを4.0と5.0との間に調節し、得られた水
性原料液を、容積でトルエン1部あたりアニリン
4部からトルエン4部あたりアニリン1部の間の
範囲にあるアニリンとトルエンの混合物から成る
有機溶剤で以て抽出しそれによつて4,4′−ジア
ミノジフエニルエーテルがこの有機溶剤中に選択
的に抽出されて主としてp−アミノフエノールを
含む水性相とp−アミノフエノール、4,4′−ジ
アミノジフエニルエーテル及び他の少量アミン副
生成物を含むアニリン−トルエン有機相を生じ、
この水性相をこの有機相から分離し、そして、そ
の後この水性相から純度の上がつたp−アミノフ
エノールを回収する、ことから成り立つている方
法。 2 上記塩基がアンモニア、アルカリ金属水酸化
物、p−アミノフエノールのアルカリ金属塩、ま
たは、アンモニアとp−アミノフエノールのカリ
ウム塩またはナトリウム塩との混合物である、特
許請求の範囲1による方法。 3 上記水性原料溶液のPHが約4.0である、特許
請求の範囲1または2による方法。 4 上記有機溶剤が容積で50%のアニリンと50%
のトルエンとから成る、特許請求の範囲1から3
のいずれかによる方法。 5 水性相のPHを7.0と8.0との間に調節してp−
アミノフエノールを沈澱させる、前記特許請求の
範囲の各号のいずれかによる方法。 6 有機溶剤と水性原料液との間の容積比が
0.05:1と1:1との間にある、前記特許請求の
範囲の各号のずれかによる方法。 7 上記容積比が約0.2:1である、特許請求の
範囲6による方法。 8 上記有機溶剤による抽出をほぼ5段の理論抽
出段数を用いる向流方式で実施する、前記特許請
求の範囲の各号のいずれかによる方法。 9 上記の回収したp−アミノフエノールをトル
エンと重硫酸ナトリウム溶液で以てさらに洗滌
し、乾燥する、前記特許請求の範囲の各号のいず
れかによる方法。 10 アニリンを上記有機相から蒸溜によつて回
収する、前記特許請求の範囲の各号のいずれかに
よる方法。 11 上記有機相を水酸化カリウムまたは水酸化
ナトリウムの溶液から成る塩基で以て処理して、
上記塩基と実質上すべての予め有機相に含まれて
いたp−アミノフエノールを含む水性相と有機相
中に予め含まれていた実質上すべての4,4′−ジ
アミノジフエニルエーテルを含む残留有機相を生
成させる、前記特許請求の範囲の各号のいずれか
による方法。 12 上記有機相を水酸化カリウムの10乃至50重
量%含有溶液から成る塩基で以て処理する、特許
請求の範囲11による方法。 13 上記有機相を硫酸アンモニウム水溶液、硫
酸アニリン及び硫酸から成る群から選ばれる薬剤
で以て処理して上記薬剤と実質上すべての予め有
機相中に含まれていたp−アミノフエノールとを
含む水性相と実質上すべての予め有機相中に含ま
れていた4,4′−ジアミノジフエニルエーテルを
含む残留有機相とを生成させる、前記特許請求の
範囲1から10のいずれかによる方法。 14 上記薬剤が4.8と5.0との間のPHをもつ硫酸
アンモニウム15%溶液である、特許請求の範囲1
3による方法。 15 上記薬剤が4.0のPHをもつ硫酸アンモニウ
ム1.5%水溶液である、特許請求の範囲13によ
る方法。 16 上記水性層を循環して、はじめの水性原料
溶液のPHを4.0と5.0の間に調節するのに用いる塩
基の一部として利用する、特許請求の範囲1から
12のいずれかによる方法。
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| US15666180A | 1980-06-05 | 1980-06-05 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5746945A JPS5746945A (en) | 1982-03-17 |
| JPS6353982B2 true JPS6353982B2 (ja) | 1988-10-26 |
Family
ID=22560497
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8675381A Granted JPS5746945A (en) | 1980-06-05 | 1981-06-05 | Purification of para-aminophenol |
Country Status (2)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS5746945A (ja) |
| ZA (1) | ZA813723B (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| PL248286B1 (pl) * | 2023-06-21 | 2025-11-17 | Politechnika Gdanska | Sposób oczyszczania ścieków przemysłowych zawierających co najmniej jeden rodzaj związku nitrowego, zwłaszcza nitrobenzen |
Family Cites Families (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US4082671A (en) * | 1976-09-30 | 1978-04-04 | Envirotech Corporation | Sludge thickening apparatus |
| JPS5344531A (en) * | 1976-10-05 | 1978-04-21 | Mitsui Toatsu Chem Inc | Purification of p-aminophenol |
| JPS5422966A (en) * | 1977-07-21 | 1979-02-21 | Nippon Zeon Co | Municipal refuse fluidized incinerator |
-
1981
- 1981-06-03 ZA ZA00813723A patent/ZA813723B/xx unknown
- 1981-06-05 JP JP8675381A patent/JPS5746945A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS5746945A (en) | 1982-03-17 |
| ZA813723B (en) | 1982-06-30 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| EP0041837B1 (en) | Process for the purification of p-aminophenol | |
| JP3110459B2 (ja) | p−アミノフェノール組成物の精製及びN−アセチル−p−アミノフェノールへの直接転化 | |
| US6140507A (en) | Method for debenzylation of dibenzylbiotin | |
| JPS6353982B2 (ja) | ||
| JP2005532406A (ja) | ニトロフェノールの製造方法 | |
| EP1682488B1 (en) | Process for the preparation of gabapentin | |
| US1989093A (en) | Amino alcohols and the production thereof | |
| CN101336228B (zh) | 碘海醇的制备方法 | |
| CN108164423A (zh) | 一种盐酸萘替芬的制备方法 | |
| EP0289298B1 (en) | Process for purifying crude 4-aminophenol | |
| JP2505687B2 (ja) | 純粋な3,3’−4,4’−テトラアミノビフェニルの製造方法 | |
| CN100516021C (zh) | 1,5-二硝基萘的制备方法 | |
| JP3462586B2 (ja) | モノ−p−ニトロベンジルマロネートの製造方法 | |
| JP2002514634A (ja) | スルフェンイミドの製造方法 | |
| CN114685509B (zh) | 一种瑞德西韦中间体或其盐酸盐的制备方法 | |
| JP2874281B2 (ja) | ビフェニル―4,4’―ジオールの分離精製方法 | |
| JPH0753696B2 (ja) | m−アミノフェノールの精製方法 | |
| JPS6156158A (ja) | バラアミノフエノ−ルの製造方法 | |
| JPH07100681B2 (ja) | m−アミノフェノール水溶液の精製方法 | |
| JP4024919B2 (ja) | 1−アミノ−1−メチル−3(4)−アミノメチルシクロヘキサンの製造方法 | |
| CN120904121A (zh) | 2-(4-甲氧基苯基)-4,6-二(2,4-二羟基苯基)-1,3,5-三嗪的合成方法 | |
| JP2022140107A (ja) | 1,4-ベンゾジアゼピン化合物の製造方法 | |
| JPS5845414B2 (ja) | 精p−アミノフエノ−ルの製造方法 | |
| JP2004189608A (ja) | 2,5−ジヒドロキシ安息香酸の精製方法 | |
| JPH0237909B2 (ja) |