JPS6360140B2 - - Google Patents
Info
- Publication number
- JPS6360140B2 JPS6360140B2 JP13288982A JP13288982A JPS6360140B2 JP S6360140 B2 JPS6360140 B2 JP S6360140B2 JP 13288982 A JP13288982 A JP 13288982A JP 13288982 A JP13288982 A JP 13288982A JP S6360140 B2 JPS6360140 B2 JP S6360140B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- yarn
- winding
- twist
- covering
- average
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
Landscapes
- Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
Description
本発明は、芯糸を鞘糸が被覆捲回した糸条であ
つて、捲回の方向と程度が極めて長い間隔で変動
したフイラメント糸からなる特殊捲回糸に関する
ものである。更に詳しくは芯糸に鞘糸がS撚方向
に強固に捲回したS撚捲回部とZ撚方向に強固に
捲回したZ撚捲回部が糸条長手方向に沿つて交互
に存在する糸条であつて、該S撚捲回部及び該Z
撚捲回部のいずれにおいても、一定の割合で鞘糸
が芯糸を被覆捲回しているのではなくて、各々の
撚部の中で強固な捲回の程度からほとんど捲回し
ていない程度にまで撚回の程度を変動させた糸条
であつて、織編物にした場合、従来のシヤンブレ
ー効果を有する布帛とは異なり、芯糸と鞘糸の色
相を変えた場合、一方向からでも芯糸の色が強調
される箇所と鞘糸の色が強調される箇所がランダ
ムに布帛表面を構成し、特殊なシヤンブレー様効
果を織編物に与えることのできる特殊捲回糸に関
するものである。 従来、シヤンブレー効果を有する織物は経糸に
色糸を配し、緯糸に別の色糸を配することによつ
てある方向より見れば経糸の色相が強調して観察
され、また別の方向より見れば緯糸の色相が強調
して観察されるというように見る方向によつて色
相を変化させるところに特殊織物としての有用性
が認められてきたのであるが、その布帛表面が単
調であり、最近ではこの単調なところが飽きら
れ、表面効果とシヤンブレー効果を兼ね備えた布
帛が望まれてきたのである。 本発明の目的はこれらの要望に応える糸条を提
供するものであつて、芯糸に鞘糸を捲回させる程
度が強固な捲回の程度からほとんど捲回していな
い程度にまで変動させ、しかもこの捲回方向を20
cm以上の長さで変化させた部分を有する糸条であ
つて、織編物に従来にない特殊なシヤンブレー様
効果と新規な表面効果を与えることができる特殊
捲回糸を提供するものである。 即ち、本発明はマルチフイラメントからなる芯
糸にマルチフイラメントからなる鞘糸が捲回方向
を交互に変えて捲回した糸条であつて、糸条長手
方向にS撚捲回部とZ撚捲回部がランダムな長さ
で存在するとともに20cm以上の長さのS撚捲回部
とZ撚捲回部が存在し、かつ下記に示す平均被覆
捲回率が4%以上であり、しかも糸条長手方向に
沿つて、捲回の程度が変動していることを特徴と
する特殊捲回糸を要旨とするものである。 平均被覆捲回率:糸長3mを連続して10本採取
し、次いでこの1本の糸条3mあたり任意の10カ
所の各10cmにおける芯糸と鞘糸の1/10g/d荷
重下のそれぞれの長さをl1,l2とし、次式より被
覆捲回率を算出し、この10カ所の被覆捲回率の平
均値(X1)を算出する。 被覆捲回率(%)=l2−l1/l1×100 同様にして、他の9本の糸条の被覆捲回率の平
均値(X2〜X10)を算出し、これら10箇所の平均
値(X1〜X10)の平均を平均被覆捲回率(%)と
する。 以下、本発明を詳細に説明する。 第1図は本発明糸の一例を示す概略側面図であ
つて、後述する特殊な加工によつて得られるもの
である。マルチフイラメントからなる芯糸Yにマ
ルチフイラメントからなる鞘糸Y′がS方向の撚
をもつて捲回しているS撚捲回部Sと芯糸Yに鞘
糸Y′がZ方向の撚をもつて捲回しているZ撚捲
回部Zとが捲回の程度を糸条長手方向に沿つて変
化しながら20cm以上の長さで交互に存在してい
る。尚、S撚捲回部SとZ撚捲回部Zの間、ある
いはZ撚捲回部ZとS撚捲回部Sの間は、撚方向
変換部であつて、ほとんど被覆捲回しない程度の
ものとなすこともできる。 従来、芯糸に鞘糸を捲回させる方法として2本
以上の糸条を用いて意匠撚糸機上で糸条供給速度
差を与えて撚糸することが知られている。しかし
ながら、このような方法によつて得られる糸条は
捲回方向は一定方向であり、本発明の指向する撚
方向変化による特殊な表面形態を布帛にもたらす
ことはできなかつた。あるいは特公昭45−28018
号公報に記載されたように仮撚加撚域で2本以上
の糸条に供給速度差を与えて仮撚を施すことによ
り、一方の糸条が他方の糸条をS方向、Z方向交
互に捲回した糸条を得ることができるが、S方
向、Z方向いずれの捲回部分ともその長さは数ミ
リから数センチオーダーでしかなく、しかも長手
方向に沿つた顕著な被覆捲回率の変動が得られ
ず、本発明の目的とする極度に長い捲回部分と被
覆捲回率の変動による特殊なシヤンブレー様効果
と布帛表面の形態効果がランダムに得られる有用
な柄模様を有するシヤンブレー様効果を得ること
はできないのである。 本発明糸は後述する如く、マルチフイラメント
からなる2本以上の糸条を仮撚域に供給するに際
し、加撚時において一方の糸条を他方の糸条より
過供給せしめると共に、仮撚施撚体により一方向
に間歇的に加撚するかあるいは加撚する方向をS
方向、Z方向ランダムに変化させて間歇的に加撚
する特定の加工操作を施すことによつて得られる
ものであるので、間歇的に加撚する周期に対応し
て極度に長い捲回部が得られ、しかも長手方向に
捲回の程度が変動していて、従来得ることのでき
なかつた一方向からでも芯糸が強調される箇所と
鞘糸が強調される箇所とが観察され、加撚周期を
ランダムに変動させたランダムな縞カスリ様の表
面形態を有した特殊なシヤンブレー効果を得るこ
とができる。 また、本発明糸は一方の捲回部は加撚―熱固定
を受けた部分であり、他方の捲回部は加撚―熱固
定―解撚された捲縮クリンプを有する部分が過解
撚されており、糸条の旋回性が異なり、布帛表面
に立体的な表面形態をも兼ね備えている。さらに
本発明糸は捲縮クリンプを有する部分が過解撚さ
れた箇所であるため可撓性、弾性は良く、従来の
意匠撚糸による捲回糸が硬く、製編織時に起こす
引つかかり等による糸切等のトラブルを大巾に軽
減できる。 本発明糸においては、S撚捲回部およびZ撚捲
回部は20cm以上のものが必要であり、これらの部
分は長いものでは100cm以上に及ぶものである。 好ましくは20cm以上のS撚捲回部およびZ撚捲
回部が糸条長さの60%以上存在することである。
S撚捲回部およびZ撚捲回部の長さが20cm未満の
もののみであると、布帛表面に表現される外観模
様は本発明の指向する縞カスリ様の新規な形態を
なし得ない。 さらに、本発明糸においては鞘糸の芯糸を被覆
捲回する平均被覆捲回率が4%以上有することが
必要であり、これらは多いものでは50%以上に及
ぶものとなすこともできる。平均被覆捲回率が4
%未満であると、S撚捲回部、Z撚捲回部が20cm
以上の長さで形成されたとしても、芯糸、鞘糸の
区分がほとんどなくなり、芯―鞘の被覆捲回率変
動による特殊なシヤンブレー様効果は得ることは
できない。 以下、本発明糸の製造法について説明する。 本発明糸は間歇仮撚加工において糸条捲回時に
仮撚加撚方向とは逆方向の撚を有する過解撚部が
形成され、糸条撚回停止時に加撚集束部が形成さ
れる。このため該過解撚部及び加撚集束部の長さ
は仮撚施撚装置を出る糸速と糸条の撚回時間及び
停止時間によつて決まり、該時間を制御すること
によつて該過解撚部及び加撚集束部である捲回部
の長さを20cm以上に形成することができる。 本発明糸の形成について第2図を用いて説明す
る。図において、2及び2′は給糸装置、3は加
熱装置、4は間歇的加撚を行う仮撚施撚装置、5
は引取装置であつて、かかる仮撚装置が用いられ
る。芯糸となる糸条1は給糸装置2によつて、ま
た鞘糸となる糸条1′は給糸装置2′によつて供給
され、加熱装置3の手前で引揃えられ、加熱装置
3、仮撚施撚装置4を経て引取装置5によつて引
取られる。この場合糸条1′は糸条1の過給率に
比べて大きな過給率で供給される。 このような特定の加工操作を施す間歇的施撚が
繰返し行われている場合について述べると、先ず
施撚装置4の作動中に加撚方向に捲回された糸条
1,1′が解撚作用を受けることなくそのまま仮
撚施撚装置4を通過して加撚集束部を形成する。
施撚装置の作動停止中に加撚領域に供給されてき
た糸条1′は糸条1に比べ高い過給率で供給され
ているため糸条1′が糸条1に捲回するごとく前
間加撚集束部から伝播されを伝播撚によつて捲回
される。ついで前記未解撚部の伝播撚によつて糸
条1に糸条1′が捲回した糸条、及び仮撚施撚装
置4の作動後に加撚領域へ供給された糸条1,
1′に仮撚施撚装置4の作動により強撚を施し、
強撚が熱固定され仮撚施撚装置4を通過した糸条
部分は逆撚が加えられて過解撚部を形成する。 このように供給量の差を有した糸条1,1′が
撚回―停止を繰返しながら捲回されていくため、
捲回糸1の捲回の程度は長手方向に沿つて強固な
捲回のものからほとんど捲回していないものまで
大きく変動させることができる。 本発明の製造原理は前記した通りであるが、具
体的製造方法として用いる仮撚施撚装置は通常の
機械式スピンドルを回転、停止させて用いてもよ
いが、耐久性や応答性能の点からむしろ摩擦仮撚
装置や空気旋回流による仮撚施撚装置を用いる方
が好ましい。 本発明の特殊捲回糸を得るための供給糸条とし
ては、色相の異なる先染糸を用いるかもしくは分
散染料可染糸とカチオン可染糸など染色性の異な
るものもしくは染着性の異なるものを用いること
によつて本発明の目的とする特殊なシヤンブレー
様効果を得ることができる。さらにはまた、色相
の相違によるシヤンブレー様効果とは異なり、繊
維素材の相違あるいは合成繊維糸の艶消剤の多少
の相違による光沢のシヤンブレー様効果を得るこ
ともできる。さらにはシヤンブレー様効果を強調
させないで、形態効果を強調したい場合には芯
糸、鞘糸に同じ糸条を用いても芯、鞘間では撚回
状態が異なるため、光沢の違いが得られ、いわゆ
る落ちついたシヤンブレー様効果を得ることもで
きる。 本発明において、通常マルチフイラメントとし
ては熱可塑性合成繊維のマルチフイラメントが用
いられる。例えば、ポリエステル、ポリアミド等
の延伸糸、半延伸糸、未延伸糸を用いることがで
き、さらには一旦仮撚加工等の捲縮加工を施した
加工糸を用いることもできる。また、芯糸と鞘糸
の何れか一方をレーヨンなど熱可塑性合成繊維以
外のものとしてもよいし、芯糸、鞘糸ともに熱可
塑性合成繊維以外のものとしてもよい。更に、芯
糸と鞘糸は2本以上のマルチフイラメントから構
成されていてもよい。 本発明の特殊捲回糸は上記のような構成を有す
るので、鞘糸が芯糸を被覆捲回しており、しかも
捲回の方向が極めて長い間隔でしかもランダムに
変化し、かつ捲回の程度が長手方向に沿つて変動
しており、織編物にしたときに鞘糸の強調される
箇所と芯糸の強調される箇所がランダムに布帛表
面に形成され、しかもこれらは旋回性の相違など
から布帛表面に立体感のある縞カスリ様の形態効
果と特有のシヤンブレー様効果を与えることがで
きる。 以下、本発明を実施例により具体的に説明す
る。 実施例 1 ポリエステルカチオン染料可染糸75d/24f(円
形断面ブライト糸:以下糸条)とポリエステル
フイラメント糸75d/36f(三角断面セミダル糸:
以下糸条)をそれぞれ異なる供給ローラーから
加熱板と仮撚施撚装置及びデリベリローラで構成
される仮撚ゾーンに導き、第1表に示す空気旋回
流による間歇仮撚加工を行い、糸条に糸条が
捲回した第2表に示す特殊捲回糸を得た。なお、
流体供給停止時間の設定はあらかじめランダム信
号を入力しておいたマイクロコンピユーターの指
令によつて供給時間、停止時間とも1.3〜0.3秒の
時間をランダムに用いた。
つて、捲回の方向と程度が極めて長い間隔で変動
したフイラメント糸からなる特殊捲回糸に関する
ものである。更に詳しくは芯糸に鞘糸がS撚方向
に強固に捲回したS撚捲回部とZ撚方向に強固に
捲回したZ撚捲回部が糸条長手方向に沿つて交互
に存在する糸条であつて、該S撚捲回部及び該Z
撚捲回部のいずれにおいても、一定の割合で鞘糸
が芯糸を被覆捲回しているのではなくて、各々の
撚部の中で強固な捲回の程度からほとんど捲回し
ていない程度にまで撚回の程度を変動させた糸条
であつて、織編物にした場合、従来のシヤンブレ
ー効果を有する布帛とは異なり、芯糸と鞘糸の色
相を変えた場合、一方向からでも芯糸の色が強調
される箇所と鞘糸の色が強調される箇所がランダ
ムに布帛表面を構成し、特殊なシヤンブレー様効
果を織編物に与えることのできる特殊捲回糸に関
するものである。 従来、シヤンブレー効果を有する織物は経糸に
色糸を配し、緯糸に別の色糸を配することによつ
てある方向より見れば経糸の色相が強調して観察
され、また別の方向より見れば緯糸の色相が強調
して観察されるというように見る方向によつて色
相を変化させるところに特殊織物としての有用性
が認められてきたのであるが、その布帛表面が単
調であり、最近ではこの単調なところが飽きら
れ、表面効果とシヤンブレー効果を兼ね備えた布
帛が望まれてきたのである。 本発明の目的はこれらの要望に応える糸条を提
供するものであつて、芯糸に鞘糸を捲回させる程
度が強固な捲回の程度からほとんど捲回していな
い程度にまで変動させ、しかもこの捲回方向を20
cm以上の長さで変化させた部分を有する糸条であ
つて、織編物に従来にない特殊なシヤンブレー様
効果と新規な表面効果を与えることができる特殊
捲回糸を提供するものである。 即ち、本発明はマルチフイラメントからなる芯
糸にマルチフイラメントからなる鞘糸が捲回方向
を交互に変えて捲回した糸条であつて、糸条長手
方向にS撚捲回部とZ撚捲回部がランダムな長さ
で存在するとともに20cm以上の長さのS撚捲回部
とZ撚捲回部が存在し、かつ下記に示す平均被覆
捲回率が4%以上であり、しかも糸条長手方向に
沿つて、捲回の程度が変動していることを特徴と
する特殊捲回糸を要旨とするものである。 平均被覆捲回率:糸長3mを連続して10本採取
し、次いでこの1本の糸条3mあたり任意の10カ
所の各10cmにおける芯糸と鞘糸の1/10g/d荷
重下のそれぞれの長さをl1,l2とし、次式より被
覆捲回率を算出し、この10カ所の被覆捲回率の平
均値(X1)を算出する。 被覆捲回率(%)=l2−l1/l1×100 同様にして、他の9本の糸条の被覆捲回率の平
均値(X2〜X10)を算出し、これら10箇所の平均
値(X1〜X10)の平均を平均被覆捲回率(%)と
する。 以下、本発明を詳細に説明する。 第1図は本発明糸の一例を示す概略側面図であ
つて、後述する特殊な加工によつて得られるもの
である。マルチフイラメントからなる芯糸Yにマ
ルチフイラメントからなる鞘糸Y′がS方向の撚
をもつて捲回しているS撚捲回部Sと芯糸Yに鞘
糸Y′がZ方向の撚をもつて捲回しているZ撚捲
回部Zとが捲回の程度を糸条長手方向に沿つて変
化しながら20cm以上の長さで交互に存在してい
る。尚、S撚捲回部SとZ撚捲回部Zの間、ある
いはZ撚捲回部ZとS撚捲回部Sの間は、撚方向
変換部であつて、ほとんど被覆捲回しない程度の
ものとなすこともできる。 従来、芯糸に鞘糸を捲回させる方法として2本
以上の糸条を用いて意匠撚糸機上で糸条供給速度
差を与えて撚糸することが知られている。しかし
ながら、このような方法によつて得られる糸条は
捲回方向は一定方向であり、本発明の指向する撚
方向変化による特殊な表面形態を布帛にもたらす
ことはできなかつた。あるいは特公昭45−28018
号公報に記載されたように仮撚加撚域で2本以上
の糸条に供給速度差を与えて仮撚を施すことによ
り、一方の糸条が他方の糸条をS方向、Z方向交
互に捲回した糸条を得ることができるが、S方
向、Z方向いずれの捲回部分ともその長さは数ミ
リから数センチオーダーでしかなく、しかも長手
方向に沿つた顕著な被覆捲回率の変動が得られ
ず、本発明の目的とする極度に長い捲回部分と被
覆捲回率の変動による特殊なシヤンブレー様効果
と布帛表面の形態効果がランダムに得られる有用
な柄模様を有するシヤンブレー様効果を得ること
はできないのである。 本発明糸は後述する如く、マルチフイラメント
からなる2本以上の糸条を仮撚域に供給するに際
し、加撚時において一方の糸条を他方の糸条より
過供給せしめると共に、仮撚施撚体により一方向
に間歇的に加撚するかあるいは加撚する方向をS
方向、Z方向ランダムに変化させて間歇的に加撚
する特定の加工操作を施すことによつて得られる
ものであるので、間歇的に加撚する周期に対応し
て極度に長い捲回部が得られ、しかも長手方向に
捲回の程度が変動していて、従来得ることのでき
なかつた一方向からでも芯糸が強調される箇所と
鞘糸が強調される箇所とが観察され、加撚周期を
ランダムに変動させたランダムな縞カスリ様の表
面形態を有した特殊なシヤンブレー効果を得るこ
とができる。 また、本発明糸は一方の捲回部は加撚―熱固定
を受けた部分であり、他方の捲回部は加撚―熱固
定―解撚された捲縮クリンプを有する部分が過解
撚されており、糸条の旋回性が異なり、布帛表面
に立体的な表面形態をも兼ね備えている。さらに
本発明糸は捲縮クリンプを有する部分が過解撚さ
れた箇所であるため可撓性、弾性は良く、従来の
意匠撚糸による捲回糸が硬く、製編織時に起こす
引つかかり等による糸切等のトラブルを大巾に軽
減できる。 本発明糸においては、S撚捲回部およびZ撚捲
回部は20cm以上のものが必要であり、これらの部
分は長いものでは100cm以上に及ぶものである。 好ましくは20cm以上のS撚捲回部およびZ撚捲
回部が糸条長さの60%以上存在することである。
S撚捲回部およびZ撚捲回部の長さが20cm未満の
もののみであると、布帛表面に表現される外観模
様は本発明の指向する縞カスリ様の新規な形態を
なし得ない。 さらに、本発明糸においては鞘糸の芯糸を被覆
捲回する平均被覆捲回率が4%以上有することが
必要であり、これらは多いものでは50%以上に及
ぶものとなすこともできる。平均被覆捲回率が4
%未満であると、S撚捲回部、Z撚捲回部が20cm
以上の長さで形成されたとしても、芯糸、鞘糸の
区分がほとんどなくなり、芯―鞘の被覆捲回率変
動による特殊なシヤンブレー様効果は得ることは
できない。 以下、本発明糸の製造法について説明する。 本発明糸は間歇仮撚加工において糸条捲回時に
仮撚加撚方向とは逆方向の撚を有する過解撚部が
形成され、糸条撚回停止時に加撚集束部が形成さ
れる。このため該過解撚部及び加撚集束部の長さ
は仮撚施撚装置を出る糸速と糸条の撚回時間及び
停止時間によつて決まり、該時間を制御すること
によつて該過解撚部及び加撚集束部である捲回部
の長さを20cm以上に形成することができる。 本発明糸の形成について第2図を用いて説明す
る。図において、2及び2′は給糸装置、3は加
熱装置、4は間歇的加撚を行う仮撚施撚装置、5
は引取装置であつて、かかる仮撚装置が用いられ
る。芯糸となる糸条1は給糸装置2によつて、ま
た鞘糸となる糸条1′は給糸装置2′によつて供給
され、加熱装置3の手前で引揃えられ、加熱装置
3、仮撚施撚装置4を経て引取装置5によつて引
取られる。この場合糸条1′は糸条1の過給率に
比べて大きな過給率で供給される。 このような特定の加工操作を施す間歇的施撚が
繰返し行われている場合について述べると、先ず
施撚装置4の作動中に加撚方向に捲回された糸条
1,1′が解撚作用を受けることなくそのまま仮
撚施撚装置4を通過して加撚集束部を形成する。
施撚装置の作動停止中に加撚領域に供給されてき
た糸条1′は糸条1に比べ高い過給率で供給され
ているため糸条1′が糸条1に捲回するごとく前
間加撚集束部から伝播されを伝播撚によつて捲回
される。ついで前記未解撚部の伝播撚によつて糸
条1に糸条1′が捲回した糸条、及び仮撚施撚装
置4の作動後に加撚領域へ供給された糸条1,
1′に仮撚施撚装置4の作動により強撚を施し、
強撚が熱固定され仮撚施撚装置4を通過した糸条
部分は逆撚が加えられて過解撚部を形成する。 このように供給量の差を有した糸条1,1′が
撚回―停止を繰返しながら捲回されていくため、
捲回糸1の捲回の程度は長手方向に沿つて強固な
捲回のものからほとんど捲回していないものまで
大きく変動させることができる。 本発明の製造原理は前記した通りであるが、具
体的製造方法として用いる仮撚施撚装置は通常の
機械式スピンドルを回転、停止させて用いてもよ
いが、耐久性や応答性能の点からむしろ摩擦仮撚
装置や空気旋回流による仮撚施撚装置を用いる方
が好ましい。 本発明の特殊捲回糸を得るための供給糸条とし
ては、色相の異なる先染糸を用いるかもしくは分
散染料可染糸とカチオン可染糸など染色性の異な
るものもしくは染着性の異なるものを用いること
によつて本発明の目的とする特殊なシヤンブレー
様効果を得ることができる。さらにはまた、色相
の相違によるシヤンブレー様効果とは異なり、繊
維素材の相違あるいは合成繊維糸の艶消剤の多少
の相違による光沢のシヤンブレー様効果を得るこ
ともできる。さらにはシヤンブレー様効果を強調
させないで、形態効果を強調したい場合には芯
糸、鞘糸に同じ糸条を用いても芯、鞘間では撚回
状態が異なるため、光沢の違いが得られ、いわゆ
る落ちついたシヤンブレー様効果を得ることもで
きる。 本発明において、通常マルチフイラメントとし
ては熱可塑性合成繊維のマルチフイラメントが用
いられる。例えば、ポリエステル、ポリアミド等
の延伸糸、半延伸糸、未延伸糸を用いることがで
き、さらには一旦仮撚加工等の捲縮加工を施した
加工糸を用いることもできる。また、芯糸と鞘糸
の何れか一方をレーヨンなど熱可塑性合成繊維以
外のものとしてもよいし、芯糸、鞘糸ともに熱可
塑性合成繊維以外のものとしてもよい。更に、芯
糸と鞘糸は2本以上のマルチフイラメントから構
成されていてもよい。 本発明の特殊捲回糸は上記のような構成を有す
るので、鞘糸が芯糸を被覆捲回しており、しかも
捲回の方向が極めて長い間隔でしかもランダムに
変化し、かつ捲回の程度が長手方向に沿つて変動
しており、織編物にしたときに鞘糸の強調される
箇所と芯糸の強調される箇所がランダムに布帛表
面に形成され、しかもこれらは旋回性の相違など
から布帛表面に立体感のある縞カスリ様の形態効
果と特有のシヤンブレー様効果を与えることがで
きる。 以下、本発明を実施例により具体的に説明す
る。 実施例 1 ポリエステルカチオン染料可染糸75d/24f(円
形断面ブライト糸:以下糸条)とポリエステル
フイラメント糸75d/36f(三角断面セミダル糸:
以下糸条)をそれぞれ異なる供給ローラーから
加熱板と仮撚施撚装置及びデリベリローラで構成
される仮撚ゾーンに導き、第1表に示す空気旋回
流による間歇仮撚加工を行い、糸条に糸条が
捲回した第2表に示す特殊捲回糸を得た。なお、
流体供給停止時間の設定はあらかじめランダム信
号を入力しておいたマイクロコンピユーターの指
令によつて供給時間、停止時間とも1.3〜0.3秒の
時間をランダムに用いた。
【表】
【表】
【表】
この特殊捲回糸を経糸密度80本/吋、緯糸密度
74本/吋で平組織に製織し、分散染料(青緑色)
とカチオン染料(赤色)の二色染めをしたとこ
ろ、従来得られることのなかつた一方向からでも
青緑色の強調される部分と赤色の強調される部分
を有する縞カスリ様の柄を形成し、他方向から見
れば撚方向と視点の違いから異なつた柄に見え、
しかも表面形態は立体感のある特有のシヤンブレ
ー様効果のある布帛が得られた。 実施例 2 ポリエステルカチオン染料可染糸75d/24f(円
形断面セミダル糸:以下糸条)と、ポリエステ
ルフイラメント糸100d/72f(円形断面セミダル
糸:以下糸条)を、第2図に示す如きそれぞれ
異なる供給ローラから加熱板と仮撚施撚装置及び
デリベリローラで構成される仮撚ゾーンに導き、
第3表に示す空気旋回流による間歇仮撚加工を行
い、糸条に糸条が捲回した第4表に示す特殊
捲回糸を得た。 なお、比較のために、加工条件を変更して被覆
捲回の程度が少ない糸条も採取した。 間歇仮撚加工時の流体供給停止時間の設定は、
あらかじめランダム信号を入力しておいたマイク
ロコンピユーターの指令によつて、供給時間、停
止時間とも1.0〜0.3秒の時間をランダムに用い
た。
74本/吋で平組織に製織し、分散染料(青緑色)
とカチオン染料(赤色)の二色染めをしたとこ
ろ、従来得られることのなかつた一方向からでも
青緑色の強調される部分と赤色の強調される部分
を有する縞カスリ様の柄を形成し、他方向から見
れば撚方向と視点の違いから異なつた柄に見え、
しかも表面形態は立体感のある特有のシヤンブレ
ー様効果のある布帛が得られた。 実施例 2 ポリエステルカチオン染料可染糸75d/24f(円
形断面セミダル糸:以下糸条)と、ポリエステ
ルフイラメント糸100d/72f(円形断面セミダル
糸:以下糸条)を、第2図に示す如きそれぞれ
異なる供給ローラから加熱板と仮撚施撚装置及び
デリベリローラで構成される仮撚ゾーンに導き、
第3表に示す空気旋回流による間歇仮撚加工を行
い、糸条に糸条が捲回した第4表に示す特殊
捲回糸を得た。 なお、比較のために、加工条件を変更して被覆
捲回の程度が少ない糸条も採取した。 間歇仮撚加工時の流体供給停止時間の設定は、
あらかじめランダム信号を入力しておいたマイク
ロコンピユーターの指令によつて、供給時間、停
止時間とも1.0〜0.3秒の時間をランダムに用い
た。
【表】
【表】
【表】
実施例2と比較例で得られた糸条を別々に用
い、それぞれ経糸密度74本/2.54cm、緯糸密度68
本/2.54cmで2/2綾組織に製織し、次いで分散染
料(青緑色)とカチオン染料(赤色)の二色染め
をしたところ、実施例2で得られた糸条を用いた
布帛は一方向からでも青緑色の強調された部分
と、赤色の強調された部分を有する縞カスリ様の
柄を形成し、他方向から見れば撚方向と視点の違
いから異なつた柄に見え、しかも表面形態は立体
感のある特有のシヤンブレー様効果を有するもの
であつた。 一方、比較例の糸条から得られた布帛は、青緑
色と赤色がほとんど一様に混在した変化のないシ
ヤンブレー効果しか得られなかつた。
い、それぞれ経糸密度74本/2.54cm、緯糸密度68
本/2.54cmで2/2綾組織に製織し、次いで分散染
料(青緑色)とカチオン染料(赤色)の二色染め
をしたところ、実施例2で得られた糸条を用いた
布帛は一方向からでも青緑色の強調された部分
と、赤色の強調された部分を有する縞カスリ様の
柄を形成し、他方向から見れば撚方向と視点の違
いから異なつた柄に見え、しかも表面形態は立体
感のある特有のシヤンブレー様効果を有するもの
であつた。 一方、比較例の糸条から得られた布帛は、青緑
色と赤色がほとんど一様に混在した変化のないシ
ヤンブレー効果しか得られなかつた。
第1図は本発明糸の一例を示す概略側面図、第
2図は本発明糸の製造法の一例を示す概略図であ
る。 S:S撚捲回部、Z:Z撚捲回部、Y:芯糸、
Y′:鞘糸、1,1′:供給糸、2,2′:糸条供
給装置、4:施撚装置、5:糸条引取装置。
2図は本発明糸の製造法の一例を示す概略図であ
る。 S:S撚捲回部、Z:Z撚捲回部、Y:芯糸、
Y′:鞘糸、1,1′:供給糸、2,2′:糸条供
給装置、4:施撚装置、5:糸条引取装置。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 マルチフイラメントからなる芯糸にマルチフ
イラメントからなる鞘糸が捲回方向を交互に変え
て捲回した糸条であつて、糸条長手方向にS撚捲
回部とZ撚捲回部がランダムな長さで存在すると
ともに20cm以上の長さのS撚捲回部とZ撚捲回部
が存在し、かつ下記に示す平均被覆捲回率が4%
以上であり、しかも糸条長手方向に沿つて捲回の
程度が変動していることを特徴とする特殊捲回
糸。 平均被覆捲回率:糸長3mを連続して10本採取
し、次いでこの1本の糸条3mあたり任意の10カ
所の各10cmにおける芯糸と鞘糸の1/10g/d荷
重下のそれぞれの長さをl1,l2とし、次式より被
覆捲回率を算出し、この10カ所の被覆捲回率の平
均値(X1)を算出する。 被覆捲回率(%)=l2−l1/l1×100 同様にして、他の9本の糸条の被覆捲回率の平
均値(X2〜X10)を算出し、これら10箇所の平均
値(X1〜X10)の平均を平均被覆捲回率(%)と
する。 2 20cm以上の長さのS撚捲回部とZ撚捲回部が
糸条長さの60%以上存在する特許請求の範囲第1
項記載の特殊捲回糸。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13288982A JPS5921737A (ja) | 1982-07-28 | 1982-07-28 | 特殊捲回糸 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13288982A JPS5921737A (ja) | 1982-07-28 | 1982-07-28 | 特殊捲回糸 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5921737A JPS5921737A (ja) | 1984-02-03 |
| JPS6360140B2 true JPS6360140B2 (ja) | 1988-11-22 |
Family
ID=15091917
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP13288982A Granted JPS5921737A (ja) | 1982-07-28 | 1982-07-28 | 特殊捲回糸 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS5921737A (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0718067B2 (ja) * | 1986-02-13 | 1995-03-01 | ユニチカ株式会社 | 交互撚糸 |
| JP5865541B1 (ja) * | 2015-07-16 | 2016-02-17 | 茶久染色株式会社 | 放射線遮蔽織物および放射線遮蔽用品 |
-
1982
- 1982-07-28 JP JP13288982A patent/JPS5921737A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS5921737A (ja) | 1984-02-03 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US3460336A (en) | Composite yarn structures and method of preparing same | |
| US4383403A (en) | Multicolored yarn and method | |
| JPS6131216B2 (ja) | ||
| US4212152A (en) | Yarn blending with air attachment on coning machine | |
| US3972174A (en) | Textured yarn and fabric | |
| US4004329A (en) | Yarn interlacing air jet | |
| JPS6360140B2 (ja) | ||
| JP4129760B2 (ja) | 複合仮撚糸とその製造方法および織編物 | |
| JP2687513B2 (ja) | カサ高毛羽系の製造方法 | |
| JP2530596B2 (ja) | フアンシ−ヤ−ンの製造方法 | |
| JP3253685B2 (ja) | 不均一複合加工糸及びその製造方法 | |
| JPH0711531A (ja) | スパン複合嵩高糸 | |
| JPS6152253B2 (ja) | ||
| JPS63315632A (ja) | 複合交絡糸 | |
| JPS6152256B2 (ja) | ||
| JPS5831416B2 (ja) | ポリエステル嵩「だかし」 | |
| JPS6143451B2 (ja) | ||
| JPH03249231A (ja) | 複合交絡糸 | |
| JPS6138927Y2 (ja) | ||
| JPS6249374B2 (ja) | ||
| JPS6119736B2 (ja) | ||
| JPH0364546A (ja) | 毛羽糸およびその製造方法 | |
| JPH0299630A (ja) | 絹紡糸調嵩高加工糸の製造方法 | |
| JPS6328139B2 (ja) | ||
| JPH06212527A (ja) | スパン複合糸の製造方法 |