JPS649364B2 - - Google Patents
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- JPS649364B2 JPS649364B2 JP13919581A JP13919581A JPS649364B2 JP S649364 B2 JPS649364 B2 JP S649364B2 JP 13919581 A JP13919581 A JP 13919581A JP 13919581 A JP13919581 A JP 13919581A JP S649364 B2 JPS649364 B2 JP S649364B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- preform
- mold
- powder
- zinc phosphate
- iron
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B22—CASTING; POWDER METALLURGY
- B22F—WORKING METALLIC POWDER; MANUFACTURE OF ARTICLES FROM METALLIC POWDER; MAKING METALLIC POWDER; APPARATUS OR DEVICES SPECIALLY ADAPTED FOR METALLIC POWDER
- B22F3/00—Manufacture of workpieces or articles from metallic powder characterised by the manner of compacting or sintering; Apparatus specially adapted therefor ; Presses and furnaces
- B22F3/12—Both compacting and sintering
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Manufacturing & Machinery (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Powder Metallurgy (AREA)
Description
本発明は、緻密な焼結鉄部材の製造方法に関す
る。 従来、緻密化焼結鉄部材の製造方法としては、
再圧縮法、即ち二回成形し二回焼結する方法が一
般に行なわれている。この方法は、一回の成形及
び焼結後に、金型との潤滑性能を向上させる為に
成形体表面に潤滑油、二硫化モリブデン、黒鉛、
せつけん等の潤滑剤を塗布した後、成形体を密閉
成形金型に入れて再度圧縮成形し、焼成すること
により焼結鉄部材の緻密化を図るものである。し
かしながら、上述の潤滑剤を使用する場合には、
圧縮成形時に潤滑被膜切れを生じ易い為、成形体
表面と金型面が直接接触することが多い。この傾
向は、圧縮成形圧力が8ton/cm2を上回ると特に顕
著となり、成形体表面及び金型表面の損傷を生じ
たり、或いは成形体と金型間の摩擦力上昇に伴う
圧力損失の増大により成形体の密度上昇が不十分
となり、又密度が不均一となる等の問題点を生ず
る。 本発明者は、上記の如き問題点を解決すべく
種々研究を重ねた結果、焼なまし処理した予備成
形体をリン酸亜塩及びステアリン酸ソーダにより
順次処理してリン酸亜鉛及びステアリン酸亜鉛か
らなる極く薄い複層被膜を形成させ、この複層被
覆を有する予備成形体を密閉成形金型内で圧縮成
形した後、焼結する場合には、その目的を十分に
達成し得ることを見出した。本発明は、この様な
新知見に基いて完成されたものである。 以下、本発明方法を工程順に詳細に説明する。 (i) 先ず、鉄粉末又は鉄或いは鉄合金の粉末を主
体とする混合粉末を4〜8ton/cm2程度の圧力で
予備成形する。混合粉末を使用する場合の鉄含
有量は、リン酸亜鉛被膜を良好に形成せしめる
為に70重量%以上とすることが好ましい。合金
成分及び/又は混合成分としては、製品の用途
及び目的に応じてマンガン、クロム、モリブデ
ン、黒鉛、ニツケル、銅等を適宜選択して使用
する。粉末の粒度は、通常焼結合金の原料とし
て使用されている粉末のそれと同様であれば良
く、又常法通りステアリン酸亜鉛粉末の如き金
型潤滑剤を配合しても良い。予備成形時の圧力
が4ton/cm2未満の場合には、成形体の強度が不
十分で成形後の移送途中で破損し易く、一方
8ton/cm2を上回る場合には、成形体と金型表面
との摩擦力が高まり、金型表面を傷付け易くな
る。 (ii) 次いで、得られた予備成形体を非酸化性雰囲
気中500〜1000℃で加熱した後、炉冷すること
により、該成形体の歪取り及び軟化を行なう。
この焼なまし工程時の雰囲気は、中性又は還元
性のいずれであつても良く、水素ガス、アンモ
ニアガス、炭化水素変成ガス等の還元性ガス及
び窒素、アルゴン等の不活性ガスが雰囲気ガス
として使用される。加熱温度が500℃末満では、
予備成形体の歪取り及び軟化が充分に行なわれ
ない為、後の圧縮成形時に充分な緻密化が行な
われ得ない。一方、加熱温度が1000℃を上回る
場合には、予備成形体中に含まれていたり或い
は雰囲気ガス中に含まれていたりする炭素成分
が鉄と合金を形成した予備成形体の硬度を高め
る傾向が大となり、やはり後の圧縮成形時に充
分な緻密化が行なわれ難い。 加熱後の予備成形体の冷却は、3000℃/hr以
下、より好ましくは300〜3000℃/hr程度の速
度で炉冷するのが良い。冷却速度が300℃/hr
未満の場合には、物性的に焼なまし効果が大き
いので好ましいが、冷却に長時間を要するので
経済的に不利である。一方、冷却速度が3000
℃/hrを上回ると、冷却作用によつて鉄素地が
硬化しやすく、後述の圧縮成形時に充分な緻密
化が行なわれ難い。 (iii) 焼なさしを終えた予備成形体は、次いでリン
酸亜鉛処理されて、その表面にリン酸亜鉛の皮
膜を形成される。このリン酸亜鉛皮膜と引続く
工程で形成されるステアリン酸亜鉛皮膜とによ
り、圧縮成形時に成形体と金型間の摩擦が著る
しく低下するので、成形体の密度が増大し且つ
成形体表面と金型表面の摩擦による傷発生が防
止される。リン酸亜鉛皮膜の膜厚は、次工程に
おいてステアリン酸亜鉛皮膜が成形体表面全面
に均一に付着するとともにリン酸亜鉛皮膜が焼
結後の鉄部材特性に悪影響を及ぼさない範囲
内、即ち0.5〜2μm程度とするのが良い。因み
に、この厚みは、冷間鍛造用材料のリン酸亜鉛
皮膜厚さの僅か1/5〜1/2程度である。リン酸亜 鉛処理は、処理液組成及び処理条件ともに冷間
鍛造用材料の場合とほぼ同様にして行なわれる
が、その一例を示せば、以下の通りである。例
えば、リン酸亜鉛〔Zn(PO4)2・4H2O〕80g、
硝酸亜鉛〔Zn(NO3)2・6H2O〕10g及びリン酸
(H3PO4)80c.c.を水に加えて1000c.c.となる様に
調整した液に予備成形体を90℃程度で浸漬す
る。焼なまし処理後の予備成形体表面には、通
常脂分やサビ等は付着していないので、脱脂、
酸洗等を行なう必要はない。但し、リン酸亜鉛
処理液が予備成形体の空孔内に侵入しない様
に、シヨツトブラスト等の封孔処理を行なつた
り、或いは予備成形体を水に浸して空孔を水で
満たしておく等の手段をとることにより、更に
改善された材質特性が得られる。リン酸亜鉛処
理後、処理液除去の為、水洗を行なう。 (iv) リン酸亜鉛皮膜を形成された予備成形体は、
次いでステアリン酸ソーダによる処理に供され
る。ステアリン酸ソーダによる処理は、70〜90
℃程度に加熱した濃度4〜8%程度のステアリ
ン酸ソーダ水溶液にリン酸亜鉛皮膜を形成され
た予備成形体を浸漬することにより、行なわれ
る。かくして、予備成形体上のリン酸亜鉛とス
テアリン酸ソーダとが反応して、リン酸亜鉛皮
膜上に更にステアリン酸亜鉛皮膜が形成され
る。ステアリン酸亜鉛皮膜は、全体に満遍なく
形成させれば良く、この結果、予備成形体表面
にはリン酸亜鉛皮膜とステアリン酸亜鉛皮膜と
が合計厚0.5〜2μm程度となる様に順次形成さ
れることとなる。ステアリン酸ソーダ処理終了
後、湯洗を行ない、成形体空孔及び表面から処
理剤を除去し、乾燥させる。処理剤が残留する
場合には、圧縮成形時に成形体の密度上昇を阻
害したり、焼結鉄部材の特性を低下させたりす
る。 (v) 次いで、リン酸亜鉛皮膜及びステアリン酸亜
鉛皮膜を形成された予備成形体は、密開成形型
内で8〜18ton/cm2の圧力で圧縮成形される。
圧縮成形に先立つて、予備成形体を密開金型内
に装入するに際し、予備成形体が金型に接触し
て歪んだり、加工硬化することのない様に留意
する必要がある。加工硬化を生じた予備成形体
は、圧縮性に劣り、密度上昇が不十分となる。
しかるに、予備成形体と金型との接触を完全に
防止すべく、金型寸法を成形体寸法に比して著
るしく大きくすれば、圧縮成形時の加工率が大
きくなつて、リン酸亜鉛皮膜が破壊されて成形
体及び金型表面が傷付いたり、或いは加工歪が
増加して焼結時の寸法のバラツキを助長する傾
向が顕著となる。従つて金型寸法は、予備成形
体を金型内に装入する際に該成形体が歪みを生
じない程度に該成形体よりも若干大きく且つ成
形体の加工率が出来るだけ小さくなる様な程度
とするのが良い。具体的には、金型壁面と予備
成形体との間のクリアランスが、0.005〜0.10
mm程度となる様にすることが好ましい。 圧縮成形圧力が8ton/cm2未満の場合には、成
形体の緻密化が充分でなく、一方18ton/cm2を
上回る場合には、圧縮成形金型が破壊される危
険性がある。 (vi) 上記で圧縮成形された成形体は、常法に従い
非酸化性雰囲気中で焼結される。雰囲気ガスと
しては、前述の焼なまし工程で使用したと同様
のガスが使用される。焼結温度は、原料の種
類、成形体の寸法、製品に対し要求される性能
等により異なるが、通常1000〜1300℃程度の範
囲内にある。 本発明方法によれば、圧縮成形時に成形体表面
及び金型表面の損傷が防止され、且つ高密度にし
て寸法精度に優れた焼結鉄部材が得られるのが大
きな利点である。 以下実施例を示し、本発明の特徴とするところ
をより一層明らかにする。 実施例 1 市販の水噴霧鉄粉(粒度…100メツシユ通過)
に金型潤滑剤としてステアリン酸粉末1%を配合
した混合粉末を5ton/cm2の圧力で外径16mm、内径
10mm、高さ10mmの円筒形状に成形し、これを水素
ガス雰囲気中で900℃で45分間加熱後、約1000
℃/hrの速度で徐冷する。得られた予備成形体を
水に浸して該成形体内部空孔に水を浸透させた
後、温度約80℃のリン酸亜鉛処理液(リン酸亜鉛
80g/及びリン酸80c.c./及び硝酸亜鉛10g/
を含む水溶液)に浸漬して厚さ1μmのリン酸亜
鉛皮膜を形成させる。水洗により処理液を除去し
た後、該予備成形体を温度約90℃のステアリン酸
ソーダ飽和水溶液に30分間浸漬して全面に均一な
ステアリン酸亜鉛皮膜を形成させた後、十分に湯
洗し、乾燥する。二層の皮膜を形成させた予備成
形体を、該成形体よりやや大き目(クリアランス
0.01〜0.05mm)の金型に入れ、8ton/cm2の加圧力
で圧縮成形した後、分解アンモニアガス雰囲気中
1150℃で45分間焼結する。 得られた円筒状焼結部材に関し、予備成形体密
度、圧縮成形後の成形体を金型から取り出す際の
抜出し力、圧縮成形体表面の傷付きの有無、並び
に焼結部材の密度、硬さ及び圧環強さを求めたと
ころ、第1表に示す通りの結果が得られた。 比較例 1〜3 リン酸亜鉛とステアリン酸亜鉛とによる成形体
の潤滑処理に代えて以下の潤滑処理を行なう以外
は、実施例1と同様にして得られる焼結部材につ
いての結果は、第1表に示す通りである。
る。 従来、緻密化焼結鉄部材の製造方法としては、
再圧縮法、即ち二回成形し二回焼結する方法が一
般に行なわれている。この方法は、一回の成形及
び焼結後に、金型との潤滑性能を向上させる為に
成形体表面に潤滑油、二硫化モリブデン、黒鉛、
せつけん等の潤滑剤を塗布した後、成形体を密閉
成形金型に入れて再度圧縮成形し、焼成すること
により焼結鉄部材の緻密化を図るものである。し
かしながら、上述の潤滑剤を使用する場合には、
圧縮成形時に潤滑被膜切れを生じ易い為、成形体
表面と金型面が直接接触することが多い。この傾
向は、圧縮成形圧力が8ton/cm2を上回ると特に顕
著となり、成形体表面及び金型表面の損傷を生じ
たり、或いは成形体と金型間の摩擦力上昇に伴う
圧力損失の増大により成形体の密度上昇が不十分
となり、又密度が不均一となる等の問題点を生ず
る。 本発明者は、上記の如き問題点を解決すべく
種々研究を重ねた結果、焼なまし処理した予備成
形体をリン酸亜塩及びステアリン酸ソーダにより
順次処理してリン酸亜鉛及びステアリン酸亜鉛か
らなる極く薄い複層被膜を形成させ、この複層被
覆を有する予備成形体を密閉成形金型内で圧縮成
形した後、焼結する場合には、その目的を十分に
達成し得ることを見出した。本発明は、この様な
新知見に基いて完成されたものである。 以下、本発明方法を工程順に詳細に説明する。 (i) 先ず、鉄粉末又は鉄或いは鉄合金の粉末を主
体とする混合粉末を4〜8ton/cm2程度の圧力で
予備成形する。混合粉末を使用する場合の鉄含
有量は、リン酸亜鉛被膜を良好に形成せしめる
為に70重量%以上とすることが好ましい。合金
成分及び/又は混合成分としては、製品の用途
及び目的に応じてマンガン、クロム、モリブデ
ン、黒鉛、ニツケル、銅等を適宜選択して使用
する。粉末の粒度は、通常焼結合金の原料とし
て使用されている粉末のそれと同様であれば良
く、又常法通りステアリン酸亜鉛粉末の如き金
型潤滑剤を配合しても良い。予備成形時の圧力
が4ton/cm2未満の場合には、成形体の強度が不
十分で成形後の移送途中で破損し易く、一方
8ton/cm2を上回る場合には、成形体と金型表面
との摩擦力が高まり、金型表面を傷付け易くな
る。 (ii) 次いで、得られた予備成形体を非酸化性雰囲
気中500〜1000℃で加熱した後、炉冷すること
により、該成形体の歪取り及び軟化を行なう。
この焼なまし工程時の雰囲気は、中性又は還元
性のいずれであつても良く、水素ガス、アンモ
ニアガス、炭化水素変成ガス等の還元性ガス及
び窒素、アルゴン等の不活性ガスが雰囲気ガス
として使用される。加熱温度が500℃末満では、
予備成形体の歪取り及び軟化が充分に行なわれ
ない為、後の圧縮成形時に充分な緻密化が行な
われ得ない。一方、加熱温度が1000℃を上回る
場合には、予備成形体中に含まれていたり或い
は雰囲気ガス中に含まれていたりする炭素成分
が鉄と合金を形成した予備成形体の硬度を高め
る傾向が大となり、やはり後の圧縮成形時に充
分な緻密化が行なわれ難い。 加熱後の予備成形体の冷却は、3000℃/hr以
下、より好ましくは300〜3000℃/hr程度の速
度で炉冷するのが良い。冷却速度が300℃/hr
未満の場合には、物性的に焼なまし効果が大き
いので好ましいが、冷却に長時間を要するので
経済的に不利である。一方、冷却速度が3000
℃/hrを上回ると、冷却作用によつて鉄素地が
硬化しやすく、後述の圧縮成形時に充分な緻密
化が行なわれ難い。 (iii) 焼なさしを終えた予備成形体は、次いでリン
酸亜鉛処理されて、その表面にリン酸亜鉛の皮
膜を形成される。このリン酸亜鉛皮膜と引続く
工程で形成されるステアリン酸亜鉛皮膜とによ
り、圧縮成形時に成形体と金型間の摩擦が著る
しく低下するので、成形体の密度が増大し且つ
成形体表面と金型表面の摩擦による傷発生が防
止される。リン酸亜鉛皮膜の膜厚は、次工程に
おいてステアリン酸亜鉛皮膜が成形体表面全面
に均一に付着するとともにリン酸亜鉛皮膜が焼
結後の鉄部材特性に悪影響を及ぼさない範囲
内、即ち0.5〜2μm程度とするのが良い。因み
に、この厚みは、冷間鍛造用材料のリン酸亜鉛
皮膜厚さの僅か1/5〜1/2程度である。リン酸亜 鉛処理は、処理液組成及び処理条件ともに冷間
鍛造用材料の場合とほぼ同様にして行なわれる
が、その一例を示せば、以下の通りである。例
えば、リン酸亜鉛〔Zn(PO4)2・4H2O〕80g、
硝酸亜鉛〔Zn(NO3)2・6H2O〕10g及びリン酸
(H3PO4)80c.c.を水に加えて1000c.c.となる様に
調整した液に予備成形体を90℃程度で浸漬す
る。焼なまし処理後の予備成形体表面には、通
常脂分やサビ等は付着していないので、脱脂、
酸洗等を行なう必要はない。但し、リン酸亜鉛
処理液が予備成形体の空孔内に侵入しない様
に、シヨツトブラスト等の封孔処理を行なつた
り、或いは予備成形体を水に浸して空孔を水で
満たしておく等の手段をとることにより、更に
改善された材質特性が得られる。リン酸亜鉛処
理後、処理液除去の為、水洗を行なう。 (iv) リン酸亜鉛皮膜を形成された予備成形体は、
次いでステアリン酸ソーダによる処理に供され
る。ステアリン酸ソーダによる処理は、70〜90
℃程度に加熱した濃度4〜8%程度のステアリ
ン酸ソーダ水溶液にリン酸亜鉛皮膜を形成され
た予備成形体を浸漬することにより、行なわれ
る。かくして、予備成形体上のリン酸亜鉛とス
テアリン酸ソーダとが反応して、リン酸亜鉛皮
膜上に更にステアリン酸亜鉛皮膜が形成され
る。ステアリン酸亜鉛皮膜は、全体に満遍なく
形成させれば良く、この結果、予備成形体表面
にはリン酸亜鉛皮膜とステアリン酸亜鉛皮膜と
が合計厚0.5〜2μm程度となる様に順次形成さ
れることとなる。ステアリン酸ソーダ処理終了
後、湯洗を行ない、成形体空孔及び表面から処
理剤を除去し、乾燥させる。処理剤が残留する
場合には、圧縮成形時に成形体の密度上昇を阻
害したり、焼結鉄部材の特性を低下させたりす
る。 (v) 次いで、リン酸亜鉛皮膜及びステアリン酸亜
鉛皮膜を形成された予備成形体は、密開成形型
内で8〜18ton/cm2の圧力で圧縮成形される。
圧縮成形に先立つて、予備成形体を密開金型内
に装入するに際し、予備成形体が金型に接触し
て歪んだり、加工硬化することのない様に留意
する必要がある。加工硬化を生じた予備成形体
は、圧縮性に劣り、密度上昇が不十分となる。
しかるに、予備成形体と金型との接触を完全に
防止すべく、金型寸法を成形体寸法に比して著
るしく大きくすれば、圧縮成形時の加工率が大
きくなつて、リン酸亜鉛皮膜が破壊されて成形
体及び金型表面が傷付いたり、或いは加工歪が
増加して焼結時の寸法のバラツキを助長する傾
向が顕著となる。従つて金型寸法は、予備成形
体を金型内に装入する際に該成形体が歪みを生
じない程度に該成形体よりも若干大きく且つ成
形体の加工率が出来るだけ小さくなる様な程度
とするのが良い。具体的には、金型壁面と予備
成形体との間のクリアランスが、0.005〜0.10
mm程度となる様にすることが好ましい。 圧縮成形圧力が8ton/cm2未満の場合には、成
形体の緻密化が充分でなく、一方18ton/cm2を
上回る場合には、圧縮成形金型が破壊される危
険性がある。 (vi) 上記で圧縮成形された成形体は、常法に従い
非酸化性雰囲気中で焼結される。雰囲気ガスと
しては、前述の焼なまし工程で使用したと同様
のガスが使用される。焼結温度は、原料の種
類、成形体の寸法、製品に対し要求される性能
等により異なるが、通常1000〜1300℃程度の範
囲内にある。 本発明方法によれば、圧縮成形時に成形体表面
及び金型表面の損傷が防止され、且つ高密度にし
て寸法精度に優れた焼結鉄部材が得られるのが大
きな利点である。 以下実施例を示し、本発明の特徴とするところ
をより一層明らかにする。 実施例 1 市販の水噴霧鉄粉(粒度…100メツシユ通過)
に金型潤滑剤としてステアリン酸粉末1%を配合
した混合粉末を5ton/cm2の圧力で外径16mm、内径
10mm、高さ10mmの円筒形状に成形し、これを水素
ガス雰囲気中で900℃で45分間加熱後、約1000
℃/hrの速度で徐冷する。得られた予備成形体を
水に浸して該成形体内部空孔に水を浸透させた
後、温度約80℃のリン酸亜鉛処理液(リン酸亜鉛
80g/及びリン酸80c.c./及び硝酸亜鉛10g/
を含む水溶液)に浸漬して厚さ1μmのリン酸亜
鉛皮膜を形成させる。水洗により処理液を除去し
た後、該予備成形体を温度約90℃のステアリン酸
ソーダ飽和水溶液に30分間浸漬して全面に均一な
ステアリン酸亜鉛皮膜を形成させた後、十分に湯
洗し、乾燥する。二層の皮膜を形成させた予備成
形体を、該成形体よりやや大き目(クリアランス
0.01〜0.05mm)の金型に入れ、8ton/cm2の加圧力
で圧縮成形した後、分解アンモニアガス雰囲気中
1150℃で45分間焼結する。 得られた円筒状焼結部材に関し、予備成形体密
度、圧縮成形後の成形体を金型から取り出す際の
抜出し力、圧縮成形体表面の傷付きの有無、並び
に焼結部材の密度、硬さ及び圧環強さを求めたと
ころ、第1表に示す通りの結果が得られた。 比較例 1〜3 リン酸亜鉛とステアリン酸亜鉛とによる成形体
の潤滑処理に代えて以下の潤滑処理を行なう以外
は、実施例1と同様にして得られる焼結部材につ
いての結果は、第1表に示す通りである。
【表】
【表】
かつた。
第1表に示す結果から、本発明による皮膜は潤
滑性に優れ、成形体を損傷させず、且つ焼結部材
の硬度を高めることが明らかである。 実施例 2 市販のAISI規格4100系合金粉(マンガン0.6%、
クロム1.1%、モリブデン0.25%、残余鉄;粒度
…100メツシユ通過)に黒鉛粉(粒度44μm以下)
0.5%及びステアリン酸亜鉛粉末1%を配合した
混合粉末を6ton/cm2の圧力で外径16mm、内径10
mm、高さ10mmの円筒形状に成形し、これを水素ガ
ス雰囲気中850℃で45分間加熱後、約1000℃/hr
の冷却速度で徐冷する。得られた予備成形体を以
下実施例1と同様に処理してリン酸亜鉛及びステ
アリン酸亜鉛の皮膜を形成させ、該成形体よりや
や大き目(クリアランス0.01〜0.05mm)の金型に
入れ、14ton/cm2の加圧力で圧縮成形した後、分
解アンモニアガス雰囲気中1150℃で45分間焼結す
る。 得られた焼結体につき、実施例1と同様の測定
を行なつたところ、第2表に示す結果が得られ
た。 実施例 3 市販のミルスケール還元鉄粉(粒度…100メツ
シユ通過)にニツケル粉(粒径10μm以下)4%、
モリブデン粉(粒径10μm以下)2%、銅粉(粒
径44μm以下)3%、黒鉛粉(粒径44μm以下)
0.2%及びステアリン酸亜鉛粉末1%を配合した
粉末を実施例2と同様にして予備成形し、焼なま
しを行ない、皮膜を形成し、圧縮成形した後、分
解アンモニアガス雰囲気中1180℃で45分間焼結す
る。 得られた焼結体につき、実施例1と同様の測定
を行なつたところ、第2表に示す結果が得られ
た。 比較例 4 実施例2と同様にして予備成形体を得た後、焼
なましを行ない、リン酸亜鉛及びステアリン酸ソ
ーダ処理並びに圧縮成形を行なうことなく、実施
例2と同様にして焼結する。 得られた焼結体につき、実施例1と同様の測定
を行なつたところ、第2表に示す結果が得られ
た。 比較例 5 実施例3と同様にして予備成形体を得た後、焼
なましを行ない、リン酸亜鉛及びステアリン酸ソ
ーダ処理並びに圧縮成形を行なうことなく、実施
例3と同様にして焼結する。 得られた焼結体につき、実施例1と同様の測定
を行なつたところ、第2表に示す結果が得られ
た。
第1表に示す結果から、本発明による皮膜は潤
滑性に優れ、成形体を損傷させず、且つ焼結部材
の硬度を高めることが明らかである。 実施例 2 市販のAISI規格4100系合金粉(マンガン0.6%、
クロム1.1%、モリブデン0.25%、残余鉄;粒度
…100メツシユ通過)に黒鉛粉(粒度44μm以下)
0.5%及びステアリン酸亜鉛粉末1%を配合した
混合粉末を6ton/cm2の圧力で外径16mm、内径10
mm、高さ10mmの円筒形状に成形し、これを水素ガ
ス雰囲気中850℃で45分間加熱後、約1000℃/hr
の冷却速度で徐冷する。得られた予備成形体を以
下実施例1と同様に処理してリン酸亜鉛及びステ
アリン酸亜鉛の皮膜を形成させ、該成形体よりや
や大き目(クリアランス0.01〜0.05mm)の金型に
入れ、14ton/cm2の加圧力で圧縮成形した後、分
解アンモニアガス雰囲気中1150℃で45分間焼結す
る。 得られた焼結体につき、実施例1と同様の測定
を行なつたところ、第2表に示す結果が得られ
た。 実施例 3 市販のミルスケール還元鉄粉(粒度…100メツ
シユ通過)にニツケル粉(粒径10μm以下)4%、
モリブデン粉(粒径10μm以下)2%、銅粉(粒
径44μm以下)3%、黒鉛粉(粒径44μm以下)
0.2%及びステアリン酸亜鉛粉末1%を配合した
粉末を実施例2と同様にして予備成形し、焼なま
しを行ない、皮膜を形成し、圧縮成形した後、分
解アンモニアガス雰囲気中1180℃で45分間焼結す
る。 得られた焼結体につき、実施例1と同様の測定
を行なつたところ、第2表に示す結果が得られ
た。 比較例 4 実施例2と同様にして予備成形体を得た後、焼
なましを行ない、リン酸亜鉛及びステアリン酸ソ
ーダ処理並びに圧縮成形を行なうことなく、実施
例2と同様にして焼結する。 得られた焼結体につき、実施例1と同様の測定
を行なつたところ、第2表に示す結果が得られ
た。 比較例 5 実施例3と同様にして予備成形体を得た後、焼
なましを行ない、リン酸亜鉛及びステアリン酸ソ
ーダ処理並びに圧縮成形を行なうことなく、実施
例3と同様にして焼結する。 得られた焼結体につき、実施例1と同様の測定
を行なつたところ、第2表に示す結果が得られ
た。
【表】
【表】
第2表に示す結果から、本発明方法によれば、
成形体表面を傷付けることなく高硬度且つ高強度
の焼結鉄部材が得られることが明らかである。
成形体表面を傷付けることなく高硬度且つ高強度
の焼結鉄部材が得られることが明らかである。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 (i) 鉄粉末又は鉄或いは鉄合金の粉末を主体
とする混合粉末を4〜8ton/cm2の圧力で予備成
形する工程、 (ii) 該予備成形体を非酸化性雰囲気中500〜1000
℃で加熱後冷却する工程、 (iii) 該予備成形体をリン酸亜鉛処理する工程、 (iv) 該予備成形体をステアリン酸ソーダ処理する
工程、 (v) 該予備成形体を密閉成形型内で8〜18ton/
cm2の圧力で圧縮成形する工程、及び。 (vi) 得られた成形体を非酸化性雰囲気中で焼結す
る工程。 を備えたことを特徴とする緻密化焼結鉄部材の製
造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13919581A JPS5839705A (ja) | 1981-09-02 | 1981-09-02 | 緻密化焼結鉄部材の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13919581A JPS5839705A (ja) | 1981-09-02 | 1981-09-02 | 緻密化焼結鉄部材の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5839705A JPS5839705A (ja) | 1983-03-08 |
| JPS649364B2 true JPS649364B2 (ja) | 1989-02-17 |
Family
ID=15239764
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP13919581A Granted JPS5839705A (ja) | 1981-09-02 | 1981-09-02 | 緻密化焼結鉄部材の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS5839705A (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN1314477C (zh) * | 2004-01-13 | 2007-05-09 | 中南大学 | 钛、铝元素粉末反应合成制备钛铝金属间化合物过滤膜的方法 |
-
1981
- 1981-09-02 JP JP13919581A patent/JPS5839705A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS5839705A (ja) | 1983-03-08 |
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