JPH0118720B2 - - Google Patents
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- JPH0118720B2 JPH0118720B2 JP59268873A JP26887384A JPH0118720B2 JP H0118720 B2 JPH0118720 B2 JP H0118720B2 JP 59268873 A JP59268873 A JP 59268873A JP 26887384 A JP26887384 A JP 26887384A JP H0118720 B2 JPH0118720 B2 JP H0118720B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rhamnose
- solution
- water
- gum arabic
- organic solvent
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C13—SUGAR INDUSTRY
- C13K—SACCHARIDES OBTAINED FROM NATURAL SOURCES OR BY HYDROLYSIS OF NATURALLY OCCURRING DISACCHARIDES, OLIGOSACCHARIDES OR POLYSACCHARIDES
- C13K13/00—Sugars not otherwise provided for in this class
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- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Biochemistry (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Saccharide Compounds (AREA)
- Polysaccharides And Polysaccharide Derivatives (AREA)
Description
産業上の利用分野
本発明はアラビアゴムよりラムノースを高純度
に分離する方法に関する。 従来の技術 ラムノースは天然にルチン(ラムノース含有量
26.8%)、ヘスペリジン(同29.5%)、クエルシト
リン(同40%)、ミリシトリン、ナリンギンなど
の配糖体の糖成分として或いはアラビアゴムの構
成糖として存在する。従来、ラムノースの製造は
ラムノース含有量の高い前記配糖体を加水分解し
て行われているが、これら配糖体自体生産量が少
なく高価なものであり、ラムノースを工業原料と
して供給するには量的にも価格的にも困難であ
る。また例えば、ルチンを原料とする場合には、
発癌性が懸念されるクエルセチンの混入も考えら
れ、用途によつては好ましくない。他の製法とし
てはPseudomonas属に属する菌を培養し、生産
するラムノリピドよりラムノースを製造する方法
も知られているが、その生産性は必ずしも満足で
きるものではない。 発明が解決しようとする問題点 本発明は前述の如き現状に鑑み、ラムノース含
有量は必ずしも高くはないが、ラムノース含有物
質としては比較的多量に天然から得られるアラビ
アゴムを原料とし、効率よく且つ高純度にラムノ
ースを分離製造する方法を提供することにある。 アラビアゴムはマメ科アカシア属の植物の幹か
ら得られる分泌物であつて、古くから工業的に広
い分野で利用されており、なかでも食品や医薬品
の安定剤や乳化剤等としても使用されているよう
に安全性の問題はなく、これを原料とするとき得
られるラムノースの使用面での制約を受けるおそ
れのない利点がある。アラビアゴムの主成分は多
糖類でありその構造式は推定で定説はないが、一
般にガラクトースを主とし、アラビアノース、ラ
ムノース、グルクロン酸よりなり、ラムノースは
その末端糖として存在するといわれている。本発
明は、アラビアゴムの加水分解および加水分解液
の処理方法を工夫することにより加水分解された
単糖類中のラムノースの割合を高くし、以後の分
離効率を向上させ、かつ高純度にラムノースを得
ることを可能としたものである。 問題点を解決するための手段 本発明の構成上の特徴は、アラビアゴムを鉱酸
水溶液中で部分加水分解した後中和および濃縮し
て得られる有機物40〜70重量%の水溶液に、該水
溶液の水分の5〜20倍量の極性有機溶剤を加え、
析出する不溶物を分離すること、および続いて該
液より極性有機溶剤を除去して単糖類を主として
含有する水溶液とし、この水溶液を強陽イオン交
換樹脂クロマトグラフイー法および活性炭吸着分
離法に供することによりラムノースを分離精製す
ることにある。 アラビアゴムの加水分解は多糖構造の末端部分
に結合するラムノースの全てを分離し、かつ他の
構成糖、特にガラクトースの分離をできるだけ押
えることが収率および以後の操作上好ましい。こ
のためにはアラビアゴムを溶解させる鉱酸水溶液
としては0.1〜0.6N好ましくは0.2〜0.4N鉱酸水溶
液が用いられ、これにアラビアゴムを5〜30重量
%溶解させ、1〜3時間加熱加水分解する。 加水分解に際し、鉱酸水溶液の酸濃度が高過ぎ
るときには、生成したラムノースが分解されるほ
か、アラビアゴムの分解が必要以上に進行し、生
成した単糖類中のガラクトースの比率が高くなり
後の処理を困難にする。逆に酸濃度が極端に小さ
いときは、ガラクトースの比率は低下するが、加
水分解速度が遅く効率が悪い。上述の酸濃度およ
び反応時間の範囲内でアラビアゴム構成糖の1/3
〜1/2が単糖類となる程度に加水分解するのが良
い。このようにすることにより、加水分解された
単糖類の比率はラムノース:アラビノース:ガラ
クトースが略1:2:1のものが得られ、アラビ
アゴム構成糖のラムノースの93%以上が単糖とな
る。 加水分解処理終了後に加水分解液を中和し、次
いで溶媒を水−極性有機溶剤の混合溶媒に変える
ことにより高分子量物を析出させ除去するが、こ
のとき混合溶媒の水:極性有機溶剤の割合を1:
5〜20とすると単糖類もその濃度により一部不溶
化し、溶液中に残留する単糖類の比率が大きく変
ることを見出した。即ち、加水分解した有機物濃
度が40〜70重量%となるよう加水分解液を濃縮
し、この濃縮液に濃縮液の水分の5〜20倍量の極
性有機溶剤を加えると、高分子量物および単糖類
の略半量が不溶物として析出し、溶液中の単糖類
の比率はラムノース:アラビノース:ガラクトー
スが略1:1:0.3となる。このとき用いる極性
有機溶剤としてはアセトン、エタノール、イソプ
ロピルアルコール、アセトニトリルなどが使用で
き、混合溶媒としての水との好ましい割合はそれ
ぞれに若干異なり、例えばアセトンの場合の好ま
しい割合はアセトン:水が5〜20:1であり、ア
セトニトリルの場合はアセトニトリル:水が10〜
20:1である。 尚、本発明においては有機物濃度が40〜70重量
%となるように濃縮した加水分解液に極性有機溶
剤を加えるが、有機物濃度が40重量%未満のとき
には極性有機溶剤でラムノース以外の単糖類を不
溶化するために多量の極性有機溶剤を必要とし、
又溶液中に溶存する単糖類中のラムノースの比率
はあまり高くならない。逆に70重量%を超える有
機物濃度にすると、有機物の沈澱が多く固型化に
近づき、極性有機溶剤を加えても溶液中のラムノ
ースの濃度が高くならず、ラムノースの収量が低
下するので好ましくない。 又、極性有機溶剤の使用量が濃縮液の水分の5
倍量未満のときにはアラビノースの溶存比率が多
くなり、溶存単糖類中のラムノースの比率が小さ
くなる。逆に20倍量を超える量の極性有機溶剤を
使用したときには全体としての溶存量が少なくな
り、ラムノースの収量が低下するので好ましくな
い。 上記の混合溶媒中には、前述の比率の単糖類が
主として溶存しており、これを濃縮して極性有機
溶媒を除去し、水溶液として強陽イオン交換樹脂
クロマトグラフイー法及び活性炭吸着分離法に供
することによりラムノースを99%以上の高純度で
得ることができる。 しかし、上述の処理のみによるときは、混合溶
媒処理の際にラムノースの約半量は不溶物として
析出する。本発明においては、ラムノースを高収
率で得るために、その不溶物を更に水に溶解し、
水の2〜3倍量の極性有機溶媒を加え、析出する
不溶物を分離し、液層は必要に応じ濃縮して少量
の水に溶かした後先の加水分解濃縮液と併せて混
合溶媒処理に供する。このようにすることによ
り、アラビアゴムに含有されていたラムノースの
93%以上を回収することができる。尚2度目の析
出物中のラムノースの含量は7%以下である。 強陽イオン交換樹脂クロマトグラフイー法によ
る処理は単糖類の混合物の分離分析に用いられる
通常の方法を応用すればよい。従来、ラムノー
ス:アラビノース:ガラクトースの混合物よりラ
ムノースを分離することはほとんど行なわれてお
らず、僅かに分析的方法として92.4%エタノール
−水を溶離液とし75℃又は100℃で溶出させる方
法が知られている程度である。本発明者等は更に
低温で処理することについて検討した結果、溶離
液として65%アセトン−水混合溶媒を用いるとき
は55℃で、また75%アセトニトリル−水混合溶媒
を用いるときは常温で分離操作が可能であること
を見出した。 このクロマトグラフイー処理による分離で得ら
れるラムノース画分のラムノース純度は96〜98%
であるが、更に活性炭吸着処理をすることにより
ラムノース純度を99.5%以上にすることができ
る。 実施例 1 アラビアゴム粉末250gに0.3N硫酸1000mlを加
え、2.5時間加熱還流させて加水分解した後、水
酸化カルシウムで中和した。この液中の単糖類の
含有量はラムノース27.88g、アラビノース
55.89g、ガラクトース28.70gであつた。この液よ
り水約800mlを留去させ、約200mlの濃縮液とし
た。これにアセトン2000mlを加え、撹拌後7時間
放置し、析出した不溶物を分離した。上澄液には
ラムノース12.99g、アラビノース12.05g、ガラク
トース2.99gが含まれていた。 実施例 2 実施例1と同様にしてアラビアゴム粉末250g
を加水分解した液を中和後約200mlに濃縮した。
一方、実施例1で分離した不溶物を水500mlに溶
解し、50℃に加熱し、アセトン1000mlを加え、加
熱撹拌後7時間放置し、析出物を分離し、上澄液
を濃縮乾固した後、水100mlに溶解させた。この
液(以下「二次抽出処理液」という)を先の加水
分解濃縮液約200ml溶液に併せた後、アセトン
2000mlを加え、実施例1と同様に不溶物を分離し
た。上澄液にはラムノース24.51g、アラビノース
25.42g、ガラクトース7.01gが含まれていた。 この液を一旦蒸発乾固した後、固体を30mlの水
に溶解させ、強陽イオン交換樹脂を用いてラムノ
ースの分離を行なつた。このときのイオン交換ク
ロマト条件は次の通りである。 強陽イオン交換樹脂:AMBERLITE CG−
120 Na 型 溶 離 液:EtOH−H2O(80:20V/
V) カ ラ ム:60cm×25mmφ、Vat
Vol300ml 流 速:10ml/分 温 度:75℃ 検 出 器:RI 尚第1図に溶出曲線を示すが、これは上記液約
60mlうちの10mlを用いたときのイオン交換クロマ
トグラムである(第2図以下に於いて同じ)。 このラムノース画分を分取して濃縮し、濃縮物
を水200mlに溶解させ、活性炭(和光純薬(株)クロ
マト用)10gを填めたカラムに10ml/分の速度で
通し、水200mlで溶出させ、溶出液を濃縮し、ラ
ムノース22gを得た。収縮率80%、純度99.5%以
上、比旋光度[α]20゜D+8.4(C=4、H2O)[文献
値[α]20゜D+8.2(C=4、H2O)]であつた。 一方、活性炭は水:アセトン(6:4)又は
水:エタノール(6:4)混合溶剤100mlで洗浄
後、水200mlで洗浄することにより再使用が可能
となつた。 実施例 3 アラビアゴム粉末250gに0.4N硫酸1000mlを加
え、2.5時間加熱還流させて加水分解した後、水
酸化バリウムで中和した後、濃縮して水約800ml
を留去させた。別に同一条件で加水分解を行ない
得られた二次抽出処理液(実施例2のアセトンに
かえてエタノールを使用)を前記濃縮液に加えた
液に50℃加温アセトン2000mlを加え、加熱撹拌後
7時間放置し、析出した固形分を分離し液層を蒸
発乾固させた。これを水30mlに溶解させ、下記条
件で強陽イオン交換クロマトグラフイー分離操作
に供した。 強陽イオン交換樹脂:Dowex 50W−X8 Na
型 溶 離 液:(CH3)2CO−H2O(65:
35V/V) カ ラ ム:60cm×25mmφ、Vat
Vol300ml 流 速:10ml/分 温 度:55℃ 検 出 器:RI このラムノース画分を分取し濃縮した。このも
ののラムノース純度は約98%であつた。これを更
に水200mlに溶解し、実施例2と同様に活性炭処
理をした。得られたラムノースの収率は約84%、
純度99.5%以上、比旋光度[α]20゜D+8.3(C=4、
H2O)[文献値[α]20゜D+8.2(C=4、H2O)]で
あつた。 第2図にイオン交換クロマトグラフイーの溶出
曲線を示した。尚、加水分解濃縮液にアセトンを
加えた際に分離した不溶物は二次抽出処理液とし
て利用する。 実施例 4 アラビアゴム粉末250gに0.3N塩酸1000mlを加
え、2時間撹拌加熱還流させて加水分解した後、
水酸化ナトリウムで中和し、濃縮して水約800ml
を留去させた。 別に同一条件で加水分解を行ない得られた二次
抽出処理液(実施例2のアセトンにかえてアセト
ニトリルを使用)を前記濃縮液に加えた液に、70
℃加温アセトニトリル2000mlを加え、加熱撹拌後
7時間放置し、析出した固形分を分離し、液層を
蒸発乾固させた。これを水30mlに溶解させ、下記
条件で強陽イオン交換クロマトグラフイー分離操
作に供した。 強陽イオン交換樹脂:AMBERLITE CG−
120H 型 溶 離 液:CH3CN−H2O(75:25
V/V) カ ラ ム:60cm×25mmφ、Vat Vol
300ml 流 速:10ml/分 温 度:20℃ 検 出 器:RI このラムノース画分を分取し濃縮した。このも
ののラムノース純度は約98%であつた。これを更
に水200mlに溶解し、実施例2と同様に活性炭処
理をした。得られたラムノースの収率は約84%、
純度99.5%以上、比旋光度[α]20゜D+8.3(C=4、
H2O)[文献値[α]20゜D+8.2(C=4、H2O)]で
あつた。 第3図にイオン交換クロマトグラフイーの溶出
曲線を示した。尚、加水分解濃縮液にアセトニト
リルを加えた際に分離した不溶物は二次抽出処理
液として利用する。 比較例 1 実施例1における加水分解中和液を濃縮するこ
となく、アセトン2000mlを加えたときには、析出
する不溶物を分離した液中の単糖類はラムノース
26.81g、アラビノース55.40g、ガラクトース
24.32gで、その組成比は加水分解液中と同じであ
つたが、この他に少糖類及び高分子量物が同時に
抽出され、この物の分離操作が必要となつた。 比較例 2 実施例1における加水分解の酸濃度を高くした
ときの加水分解液中の単糖類の組成比は次のよう
であつた。
に分離する方法に関する。 従来の技術 ラムノースは天然にルチン(ラムノース含有量
26.8%)、ヘスペリジン(同29.5%)、クエルシト
リン(同40%)、ミリシトリン、ナリンギンなど
の配糖体の糖成分として或いはアラビアゴムの構
成糖として存在する。従来、ラムノースの製造は
ラムノース含有量の高い前記配糖体を加水分解し
て行われているが、これら配糖体自体生産量が少
なく高価なものであり、ラムノースを工業原料と
して供給するには量的にも価格的にも困難であ
る。また例えば、ルチンを原料とする場合には、
発癌性が懸念されるクエルセチンの混入も考えら
れ、用途によつては好ましくない。他の製法とし
てはPseudomonas属に属する菌を培養し、生産
するラムノリピドよりラムノースを製造する方法
も知られているが、その生産性は必ずしも満足で
きるものではない。 発明が解決しようとする問題点 本発明は前述の如き現状に鑑み、ラムノース含
有量は必ずしも高くはないが、ラムノース含有物
質としては比較的多量に天然から得られるアラビ
アゴムを原料とし、効率よく且つ高純度にラムノ
ースを分離製造する方法を提供することにある。 アラビアゴムはマメ科アカシア属の植物の幹か
ら得られる分泌物であつて、古くから工業的に広
い分野で利用されており、なかでも食品や医薬品
の安定剤や乳化剤等としても使用されているよう
に安全性の問題はなく、これを原料とするとき得
られるラムノースの使用面での制約を受けるおそ
れのない利点がある。アラビアゴムの主成分は多
糖類でありその構造式は推定で定説はないが、一
般にガラクトースを主とし、アラビアノース、ラ
ムノース、グルクロン酸よりなり、ラムノースは
その末端糖として存在するといわれている。本発
明は、アラビアゴムの加水分解および加水分解液
の処理方法を工夫することにより加水分解された
単糖類中のラムノースの割合を高くし、以後の分
離効率を向上させ、かつ高純度にラムノースを得
ることを可能としたものである。 問題点を解決するための手段 本発明の構成上の特徴は、アラビアゴムを鉱酸
水溶液中で部分加水分解した後中和および濃縮し
て得られる有機物40〜70重量%の水溶液に、該水
溶液の水分の5〜20倍量の極性有機溶剤を加え、
析出する不溶物を分離すること、および続いて該
液より極性有機溶剤を除去して単糖類を主として
含有する水溶液とし、この水溶液を強陽イオン交
換樹脂クロマトグラフイー法および活性炭吸着分
離法に供することによりラムノースを分離精製す
ることにある。 アラビアゴムの加水分解は多糖構造の末端部分
に結合するラムノースの全てを分離し、かつ他の
構成糖、特にガラクトースの分離をできるだけ押
えることが収率および以後の操作上好ましい。こ
のためにはアラビアゴムを溶解させる鉱酸水溶液
としては0.1〜0.6N好ましくは0.2〜0.4N鉱酸水溶
液が用いられ、これにアラビアゴムを5〜30重量
%溶解させ、1〜3時間加熱加水分解する。 加水分解に際し、鉱酸水溶液の酸濃度が高過ぎ
るときには、生成したラムノースが分解されるほ
か、アラビアゴムの分解が必要以上に進行し、生
成した単糖類中のガラクトースの比率が高くなり
後の処理を困難にする。逆に酸濃度が極端に小さ
いときは、ガラクトースの比率は低下するが、加
水分解速度が遅く効率が悪い。上述の酸濃度およ
び反応時間の範囲内でアラビアゴム構成糖の1/3
〜1/2が単糖類となる程度に加水分解するのが良
い。このようにすることにより、加水分解された
単糖類の比率はラムノース:アラビノース:ガラ
クトースが略1:2:1のものが得られ、アラビ
アゴム構成糖のラムノースの93%以上が単糖とな
る。 加水分解処理終了後に加水分解液を中和し、次
いで溶媒を水−極性有機溶剤の混合溶媒に変える
ことにより高分子量物を析出させ除去するが、こ
のとき混合溶媒の水:極性有機溶剤の割合を1:
5〜20とすると単糖類もその濃度により一部不溶
化し、溶液中に残留する単糖類の比率が大きく変
ることを見出した。即ち、加水分解した有機物濃
度が40〜70重量%となるよう加水分解液を濃縮
し、この濃縮液に濃縮液の水分の5〜20倍量の極
性有機溶剤を加えると、高分子量物および単糖類
の略半量が不溶物として析出し、溶液中の単糖類
の比率はラムノース:アラビノース:ガラクトー
スが略1:1:0.3となる。このとき用いる極性
有機溶剤としてはアセトン、エタノール、イソプ
ロピルアルコール、アセトニトリルなどが使用で
き、混合溶媒としての水との好ましい割合はそれ
ぞれに若干異なり、例えばアセトンの場合の好ま
しい割合はアセトン:水が5〜20:1であり、ア
セトニトリルの場合はアセトニトリル:水が10〜
20:1である。 尚、本発明においては有機物濃度が40〜70重量
%となるように濃縮した加水分解液に極性有機溶
剤を加えるが、有機物濃度が40重量%未満のとき
には極性有機溶剤でラムノース以外の単糖類を不
溶化するために多量の極性有機溶剤を必要とし、
又溶液中に溶存する単糖類中のラムノースの比率
はあまり高くならない。逆に70重量%を超える有
機物濃度にすると、有機物の沈澱が多く固型化に
近づき、極性有機溶剤を加えても溶液中のラムノ
ースの濃度が高くならず、ラムノースの収量が低
下するので好ましくない。 又、極性有機溶剤の使用量が濃縮液の水分の5
倍量未満のときにはアラビノースの溶存比率が多
くなり、溶存単糖類中のラムノースの比率が小さ
くなる。逆に20倍量を超える量の極性有機溶剤を
使用したときには全体としての溶存量が少なくな
り、ラムノースの収量が低下するので好ましくな
い。 上記の混合溶媒中には、前述の比率の単糖類が
主として溶存しており、これを濃縮して極性有機
溶媒を除去し、水溶液として強陽イオン交換樹脂
クロマトグラフイー法及び活性炭吸着分離法に供
することによりラムノースを99%以上の高純度で
得ることができる。 しかし、上述の処理のみによるときは、混合溶
媒処理の際にラムノースの約半量は不溶物として
析出する。本発明においては、ラムノースを高収
率で得るために、その不溶物を更に水に溶解し、
水の2〜3倍量の極性有機溶媒を加え、析出する
不溶物を分離し、液層は必要に応じ濃縮して少量
の水に溶かした後先の加水分解濃縮液と併せて混
合溶媒処理に供する。このようにすることによ
り、アラビアゴムに含有されていたラムノースの
93%以上を回収することができる。尚2度目の析
出物中のラムノースの含量は7%以下である。 強陽イオン交換樹脂クロマトグラフイー法によ
る処理は単糖類の混合物の分離分析に用いられる
通常の方法を応用すればよい。従来、ラムノー
ス:アラビノース:ガラクトースの混合物よりラ
ムノースを分離することはほとんど行なわれてお
らず、僅かに分析的方法として92.4%エタノール
−水を溶離液とし75℃又は100℃で溶出させる方
法が知られている程度である。本発明者等は更に
低温で処理することについて検討した結果、溶離
液として65%アセトン−水混合溶媒を用いるとき
は55℃で、また75%アセトニトリル−水混合溶媒
を用いるときは常温で分離操作が可能であること
を見出した。 このクロマトグラフイー処理による分離で得ら
れるラムノース画分のラムノース純度は96〜98%
であるが、更に活性炭吸着処理をすることにより
ラムノース純度を99.5%以上にすることができ
る。 実施例 1 アラビアゴム粉末250gに0.3N硫酸1000mlを加
え、2.5時間加熱還流させて加水分解した後、水
酸化カルシウムで中和した。この液中の単糖類の
含有量はラムノース27.88g、アラビノース
55.89g、ガラクトース28.70gであつた。この液よ
り水約800mlを留去させ、約200mlの濃縮液とし
た。これにアセトン2000mlを加え、撹拌後7時間
放置し、析出した不溶物を分離した。上澄液には
ラムノース12.99g、アラビノース12.05g、ガラク
トース2.99gが含まれていた。 実施例 2 実施例1と同様にしてアラビアゴム粉末250g
を加水分解した液を中和後約200mlに濃縮した。
一方、実施例1で分離した不溶物を水500mlに溶
解し、50℃に加熱し、アセトン1000mlを加え、加
熱撹拌後7時間放置し、析出物を分離し、上澄液
を濃縮乾固した後、水100mlに溶解させた。この
液(以下「二次抽出処理液」という)を先の加水
分解濃縮液約200ml溶液に併せた後、アセトン
2000mlを加え、実施例1と同様に不溶物を分離し
た。上澄液にはラムノース24.51g、アラビノース
25.42g、ガラクトース7.01gが含まれていた。 この液を一旦蒸発乾固した後、固体を30mlの水
に溶解させ、強陽イオン交換樹脂を用いてラムノ
ースの分離を行なつた。このときのイオン交換ク
ロマト条件は次の通りである。 強陽イオン交換樹脂:AMBERLITE CG−
120 Na 型 溶 離 液:EtOH−H2O(80:20V/
V) カ ラ ム:60cm×25mmφ、Vat
Vol300ml 流 速:10ml/分 温 度:75℃ 検 出 器:RI 尚第1図に溶出曲線を示すが、これは上記液約
60mlうちの10mlを用いたときのイオン交換クロマ
トグラムである(第2図以下に於いて同じ)。 このラムノース画分を分取して濃縮し、濃縮物
を水200mlに溶解させ、活性炭(和光純薬(株)クロ
マト用)10gを填めたカラムに10ml/分の速度で
通し、水200mlで溶出させ、溶出液を濃縮し、ラ
ムノース22gを得た。収縮率80%、純度99.5%以
上、比旋光度[α]20゜D+8.4(C=4、H2O)[文献
値[α]20゜D+8.2(C=4、H2O)]であつた。 一方、活性炭は水:アセトン(6:4)又は
水:エタノール(6:4)混合溶剤100mlで洗浄
後、水200mlで洗浄することにより再使用が可能
となつた。 実施例 3 アラビアゴム粉末250gに0.4N硫酸1000mlを加
え、2.5時間加熱還流させて加水分解した後、水
酸化バリウムで中和した後、濃縮して水約800ml
を留去させた。別に同一条件で加水分解を行ない
得られた二次抽出処理液(実施例2のアセトンに
かえてエタノールを使用)を前記濃縮液に加えた
液に50℃加温アセトン2000mlを加え、加熱撹拌後
7時間放置し、析出した固形分を分離し液層を蒸
発乾固させた。これを水30mlに溶解させ、下記条
件で強陽イオン交換クロマトグラフイー分離操作
に供した。 強陽イオン交換樹脂:Dowex 50W−X8 Na
型 溶 離 液:(CH3)2CO−H2O(65:
35V/V) カ ラ ム:60cm×25mmφ、Vat
Vol300ml 流 速:10ml/分 温 度:55℃ 検 出 器:RI このラムノース画分を分取し濃縮した。このも
ののラムノース純度は約98%であつた。これを更
に水200mlに溶解し、実施例2と同様に活性炭処
理をした。得られたラムノースの収率は約84%、
純度99.5%以上、比旋光度[α]20゜D+8.3(C=4、
H2O)[文献値[α]20゜D+8.2(C=4、H2O)]で
あつた。 第2図にイオン交換クロマトグラフイーの溶出
曲線を示した。尚、加水分解濃縮液にアセトンを
加えた際に分離した不溶物は二次抽出処理液とし
て利用する。 実施例 4 アラビアゴム粉末250gに0.3N塩酸1000mlを加
え、2時間撹拌加熱還流させて加水分解した後、
水酸化ナトリウムで中和し、濃縮して水約800ml
を留去させた。 別に同一条件で加水分解を行ない得られた二次
抽出処理液(実施例2のアセトンにかえてアセト
ニトリルを使用)を前記濃縮液に加えた液に、70
℃加温アセトニトリル2000mlを加え、加熱撹拌後
7時間放置し、析出した固形分を分離し、液層を
蒸発乾固させた。これを水30mlに溶解させ、下記
条件で強陽イオン交換クロマトグラフイー分離操
作に供した。 強陽イオン交換樹脂:AMBERLITE CG−
120H 型 溶 離 液:CH3CN−H2O(75:25
V/V) カ ラ ム:60cm×25mmφ、Vat Vol
300ml 流 速:10ml/分 温 度:20℃ 検 出 器:RI このラムノース画分を分取し濃縮した。このも
ののラムノース純度は約98%であつた。これを更
に水200mlに溶解し、実施例2と同様に活性炭処
理をした。得られたラムノースの収率は約84%、
純度99.5%以上、比旋光度[α]20゜D+8.3(C=4、
H2O)[文献値[α]20゜D+8.2(C=4、H2O)]で
あつた。 第3図にイオン交換クロマトグラフイーの溶出
曲線を示した。尚、加水分解濃縮液にアセトニト
リルを加えた際に分離した不溶物は二次抽出処理
液として利用する。 比較例 1 実施例1における加水分解中和液を濃縮するこ
となく、アセトン2000mlを加えたときには、析出
する不溶物を分離した液中の単糖類はラムノース
26.81g、アラビノース55.40g、ガラクトース
24.32gで、その組成比は加水分解液中と同じであ
つたが、この他に少糖類及び高分子量物が同時に
抽出され、この物の分離操作が必要となつた。 比較例 2 実施例1における加水分解の酸濃度を高くした
ときの加水分解液中の単糖類の組成比は次のよう
であつた。
【表】
抽出液にガラクトースが多量に含まれる場合
は、有機溶剤による分別抽出工程においてラムノ
ースに対する組成比率が若干高まる。一方、二次
抽出処理液中のガラクトース含量が極度に高ま
り、この結果、イオン交換クロマト操作に供給す
る溶液中のガラクトースの割合が高く、ラムノー
スの精製効率が低下する。
は、有機溶剤による分別抽出工程においてラムノ
ースに対する組成比率が若干高まる。一方、二次
抽出処理液中のガラクトース含量が極度に高ま
り、この結果、イオン交換クロマト操作に供給す
る溶液中のガラクトースの割合が高く、ラムノー
スの精製効率が低下する。
第1図、第2図及び第3図は各々実施例2、3
及び4におけるイオン交換クロマトグラフイーの
溶出曲線を示す。各図中、・、×及び〇は各々L−
ラムノース、L−アラビノース及びD−ガラクト
ースを示す。
及び4におけるイオン交換クロマトグラフイーの
溶出曲線を示す。各図中、・、×及び〇は各々L−
ラムノース、L−アラビノース及びD−ガラクト
ースを示す。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 アラビアゴムを鉱酸溶液中で部分加水分解し
た後に中和および濃縮して得られる有機物40〜70
重量%の水溶液に、該液の水分の5〜20倍量の極
性有機溶剤を加え、析出する不溶物を分離し、続
いて極性有機溶剤を除去して得られる単糖類含有
水溶液を強陽イオン交換樹脂クロマトグラフイー
法および活性炭吸着分離法に供して分離精製する
ことを特徴とするアラビアゴムよりラムノースの
高純度分離方法。 2 鉱酸溶液が0.1〜0.6N硫酸又は塩酸溶液であ
る特許請求の範囲第1項に記載の方法。 3 強陽イオン交換樹脂クロマトグラフイー法が
溶離液としてアセトン又はアセトニトリル−水
(60〜80:40〜20)を用い、60℃以下で溶出させ
ることを特徴とする特許請求の範囲第1項又は第
2項に記載の方法。
Priority Applications (5)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP59268873A JPS61146200A (ja) | 1984-12-20 | 1984-12-20 | アラビアゴムよりラムノ−スの高純度分離方法 |
| GB08530886A GB2168980B (en) | 1984-12-20 | 1985-12-16 | Producing rhamnose |
| DE19853545107 DE3545107A1 (de) | 1984-12-20 | 1985-12-19 | Verfahren zur herstellung von hochreiner rhamnose aus gummi-arabikum |
| FR858518863A FR2575182B1 (fr) | 1984-12-20 | 1985-12-19 | Procede pour la production de rhamnose de haute purete a partir de la gomme arabique |
| US06/887,867 US4772334A (en) | 1984-12-20 | 1986-07-18 | Process for producing highly pure rhamnose from gum arabic |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP59268873A JPS61146200A (ja) | 1984-12-20 | 1984-12-20 | アラビアゴムよりラムノ−スの高純度分離方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS61146200A JPS61146200A (ja) | 1986-07-03 |
| JPH0118720B2 true JPH0118720B2 (ja) | 1989-04-06 |
Family
ID=17464443
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP59268873A Granted JPS61146200A (ja) | 1984-12-20 | 1984-12-20 | アラビアゴムよりラムノ−スの高純度分離方法 |
Country Status (5)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US4772334A (ja) |
| JP (1) | JPS61146200A (ja) |
| DE (1) | DE3545107A1 (ja) |
| FR (1) | FR2575182B1 (ja) |
| GB (1) | GB2168980B (ja) |
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| DE3844779C2 (en) * | 1988-02-04 | 1992-11-05 | Suedzucker Ag Mannheim/Ochsenfurt, 6800 Mannheim, De | Pure laevo-glucosan prodn. |
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- 1984-12-20 JP JP59268873A patent/JPS61146200A/ja active Granted
-
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- 1985-12-16 GB GB08530886A patent/GB2168980B/en not_active Expired
- 1985-12-19 FR FR858518863A patent/FR2575182B1/fr not_active Expired - Fee Related
- 1985-12-19 DE DE19853545107 patent/DE3545107A1/de active Granted
-
1986
- 1986-07-18 US US06/887,867 patent/US4772334A/en not_active Expired - Fee Related
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