JPH0125604B2 - - Google Patents
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- JPH0125604B2 JPH0125604B2 JP55100337A JP10033780A JPH0125604B2 JP H0125604 B2 JPH0125604 B2 JP H0125604B2 JP 55100337 A JP55100337 A JP 55100337A JP 10033780 A JP10033780 A JP 10033780A JP H0125604 B2 JPH0125604 B2 JP H0125604B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- microporous membrane
- producing
- network structure
- membrane
- membrane according
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Apparatus Associated With Microorganisms And Enzymes (AREA)
- Medicines Containing Material From Animals Or Micro-Organisms (AREA)
- Filtering Materials (AREA)
- Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)
- Measuring Or Testing Involving Enzymes Or Micro-Organisms (AREA)
- External Artificial Organs (AREA)
- Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)
- Molding Of Porous Articles (AREA)
Description
本発明は均一に配置された孔を有し、さらに孔
の大きさおよび形状が均一な微細多孔質膜の製法
に関する。 従来より微細多孔質膜として種々のものが知ら
れている。しかしこれらの微細多孔質を製造する
技術の大半は化学的な方法、たとえば膜を特殊な
条件で凝固する方法あるいは膜中に微孔をつくる
ための添加剤を配合し、これをあとで抽出する方
法などによるものである。しかしながらこのよう
な化学的な方法では膜に孔を均一に配置させ、ま
た孔の大きさおよび形状を均一にすることは不可
能である。また中性子をポリカーボネートフイル
ムにあてて孔をあけ、その孔をアルカリ液で大き
くして所望の孔径を有するメンブランフイルター
(Nucleopore)を得ることも知られているが、こ
のようにして得られたメンブランフイルターは中
性子でランダムに孔をあけられているので孔の配
置は不均一であり、また複数の孔が連結して、連
結孔ができているという欠点がある。 また特開昭55−41807号公報にみられるように
長繊維または短繊維のウエブを多数積層したもの
を熱プレスすることにより、ウエブ中の低融点繊
維を溶解して融着させてフイルターとくに電気掃
除機用フイルターを作る方法も知られているが、
このような繊維ウエブの積層体では均一な網目を
有しないので熱プレスしても網目の大きさおよび
形状が均一なフイルターを得ることはできない。
したがつてこのようにして得られたフイルターで
は電気掃除機用などのフイルターとしては使用し
えても、精密な分画を要求される分離膜たとえば
血液中から血しようを分離する膜などには到底使
用しえない。 本発明はこれらの欠点を見事に解決したもの
で、膜1cm2あたり80万〜5000個の孔を有し、かつ
該孔は膜のタテおよび/またはヨコに実質的に均
一に配置され、さらに該孔の大きさおよび形状が
実質的に均一である微細多孔質膜の製法である。 本発明の製法によつて得られる微細多孔質膜は
孔がきわめて均一に配置されているので、単位面
積あたりの孔(孔の大きさ0.1〜50μ)数を80万−
5000個/cm2とすることができ、そのために単位面
積あたりの分離効率は大きいし、均一でもある。
また孔の大きさおよび形状が実質的に均一である
ので、分画性はきわめて高い。 本発明において「膜のタテおよび/またはヨコ
に実質的に均一に配置された孔」とは膜の表面か
らみても裏面からみてもその膜面上のタテ方向お
よび/またはヨコ方向(好ましくはタテ方向およ
びヨコ方向の両方)に整然と、しかもヨコ方向お
よびタテ方向ともにまたはそれぞれの方向におい
て実質的に等間隔に配置された孔は膜の表面と裏
面をほぼ直角に貫通している。 「孔の大きさおよび形状が実質的に均一」とは
膜に配置されているすべての孔の大きさおよび形
状が膜の表面および裏面からみて同じかまたは実
質的にほぼ同じであることを意味する。ここで孔
の形状とは円形状、楕円形状、四角形状あるいは
その他の多角形状などであり、このうち円形状あ
るいは正方形状および四角以上の正多角形状が分
離性の点から好ましい。また「孔の大きさ」とは
孔が円形状である場合は径、その他の形状である
場合はその最大径を意味する。 膜の単位面積あたりの孔数は80万〜5000個/cm2
であり、この孔数はできるだけ多い方が膜の単位
面積あたりの分離効率は高くなる。80万個/cm2以
上になると膜の素材および孔の大きさにもよるが
膜そのものの強度が落ちてくるし、また5000個/
cm2以下になると膜の単位面積あたりの分離効率は
悪くなる。 孔の大きさは分画すべき物質の大きさなどによ
つて適宜決定しうるが、大旨0.1〜50μの範囲にあ
り、たとえばこの微細多孔質膜を赤血球変形能の
測定用膜に使用する場合の孔の大きさは4〜6μ
であり、また血液中から血しようを分離する膜あ
るいは腹水を過して菌体を除去する膜などに使
用する場合の大きさは0.1〜0.3μ、好ましくは0.2
〜0.25μである。 微細多孔質膜の膜厚は、5〜200μであり、好
ましくは10〜30μの薄物である。膜厚を薄くする
ことにより分画性はさらに向上する。 微細多孔質膜の素材としては、熱可塑性樹脂た
とえばポリエチレンテレフタレートなどのポリエ
ステル、ポリエチレンおよびポリプロピレンなど
のポリオレフイン、ナイロン6、ナイロン6,6
などのポリアミド酢酸セルロース、ポリ塩化ビニ
ル、ポリビニリデンクロライド、ポリテトラフル
オルエチレンおよびこれらのそれぞれの共重合物
またはこれらのポリマーブレンド物が挙げられ
る。このうちポリエステル、ポリプロピレンが膜
の強度の点で好ましく、さらにはポリエステルが
膜厚を薄くしても充分強度があり、そのために分
離効率も向上するので最適である。 次に本発明の微細多孔質膜の製法について述べ
る。 本発明の方法は均一に配置された網目を有し、
かつ該網目の大きさおよび形状が実質的に均一で
ある熱可塑性樹脂製の網目構造体を、該網目が漬
されて閉口しないように該網目構造体を形成して
いる熱可塑性樹脂の融点と軟化点の間の温度で加
熱処理して収縮させたのち、さらに加圧処理する
ことを特徴とする微細多孔質膜の製法である。こ
の方法によればきわめて簡単に上述したような形
体を有する微細多孔質膜を得ることができるの
で、商業的価値はすこぶる大である。 本発明において「網目構造体」とは前述したと
おりの熱可塑性樹脂を素材として得られた織布、
編物、網状物、メツシユ体などである。このうち
織布が網目の細かいものが得られやすいし、さら
に網目の大きさおよび形状の均一なものが得られ
やすいことから好適である。また織布の素材とし
ては延伸ポリエステルフイラメント(融点255〜
260℃、軟化点238〜240℃)、一部延伸ポリエステ
ルフイラメント(融点225〜235℃、軟化点195〜
205℃)および未延伸ポリエステルフイラメント
(融点150℃、軟化点120℃)延伸ポリプロピレン
フイラメント(融点165〜173℃、軟化点140〜160
℃)などが好ましくとりわけ延伸フイラメント
(ポリエステル、ポリプロピレン)からなる織布
を使用すれば、タテおよびヨコに延伸されている
ので、物理的強度の優れた微細多孔質膜が得られ
るので好ましい。この中でもさらに延伸ポリエス
テルフイラメントが最適である。フイラメントの
太さは0.5〜50デニール、好ましくは1〜30デニ
ールである。フイラメントは単糸により織布とし
てもよいし、また合撚糸により織布としてもよ
い。 また「タテおよび/またはヨコに実質的に均一
に配置された網目」とは網目構造体の表面および
裏面からみて、その面上のタテ方向および/また
はヨコ方向(好ましくはタテ方向およびヨコ方向
の両方)に整然と、しかもヨコ方向およびタテ方
向ともにまたはそれぞれの方向において実質的に
等間隔に配置された網目を意味する。ここでタテ
とヨコは直角に交叉してもよいし、ある角度をも
つて交叉してもよい。網目は網目構造体の表面と
裏面をほぼ直角に貫通している。 「網目の大きさおよび網目の形状が実質的に均
一」とは網目構造体に配置されているすべての網
目の大きさおよび形状が網目構造体の表面および
裏面からみて、同じかまたは実質的にほぼ同じで
あることを意味する。ここで網目の形状とは円形
状、楕円状あるいはその他の多角形状などであ
り、このうち円形状あるいは正方形状および四角
以上の正多角形状がよい。 また網目の大きさとは網目が円形状である場合
は径、その他の形状である場合その最大径を意味
する。 網目構造体の単位面積あたりの網目数は目的と
する微細多孔膜の孔数、使用するフイラメントの
太さなどによつて異なるが、約70万〜1500個/cm2
である。 また網目の大きさも目的とする微細多孔質膜の
孔の大きさによつて異なるが、約8〜1000μであ
る。好ましく使われる網目の大きさは5〜200μ
である。 このようなポリエステルフイラメント製の織布
などの網目構造体をその構造体の融点と軟化点の
間の温度で加熱処理することにより熱収縮させ
る。加熱処理はこの温度の範囲内に調整された熱
板間に入れるかあるいは熱ロール(場合によつて
は複数のロール)間に通すことにより行なわれ
る。この加熱処理の温度は融点と軟化点の範囲内
であればよいが、融点より5℃以上低くかつ軟化
点より10℃以上高い範囲の温度で処理すれば網目
構造体の網目の形状を漬し閉口することなく網目
の大きさだけを均一に熱収縮させることができる
ので好ましい。また加熱処理の時間は加熱処理の
温度にもよるが大旨約5秒〜20分であり、好まし
くは1〜5分である。加熱処理の際は網目構造体
を熱収縮させ網目構造体の単位面積あたりの網目
の数を増やす必要があるので、熱収縮の妨害にな
るような過度の加圧などはさけるべきである。 次いで熱収縮させた網目構造体を加圧処理する
ことにより網目構造体が圧縮されて融着し、薄膜
となり、目的とする微細多孔質膜が得られる。加
圧処理は板の間に入れるかロール(場合によつて
は複数のロール)間に通すことによつて行なわれ
るが、その際の圧力は1〜300Kg/cm2(ゲージ圧)
の範囲がよく、好ましくは100〜150Kg/cm2(ゲー
ジ圧)である。加圧処理の時間は5秒〜20分であ
り、好ましくは1〜5分である。加圧処理の際は
板またはロールを加熱しておくことが好ましい。
この場合の加熱温度は前工程の加熱温度の条件と
ほぼ同じであるのがよい。ただし加熱して加圧処
理する場合は網目が漬されて目的とする微細多孔
質膜が得られなくなつてしまうことのないように
注意を要する。 このように網目構造体を加熱処理し、次で加圧
処理することにより、網目構造体が熱収縮され次
いで圧縮されて、その網目が微細多孔質膜の孔と
なる。そして得られた微細多孔質膜の単位面積あ
たりの孔数は最初の網目構造体の網目の数の1.2
〜3倍となり、また微細多孔質膜の孔の大きさは
網目の大きさの1/2〜1/20倍となる。 本発明の方法においては加熱処理および加圧
(または加熱圧)の処理の条件を適宜選択するこ
とにより所望の大きさの孔を有する微細多孔質膜
を得ることができるが、その条件は使用する網目
構造体の素材形状によつても異なつてくる。その
代表的な条件を後述の実施例において延伸ポリエ
ステルフイラメント織布を用いた場合について具
体的に説明する。 本発明の方法によつて得られる微細多孔質膜は
孔の大きさおよび形状がきわめて均一であり、さ
らに孔の大きさを所望の大きさにすることが可能
なので、各種分野たとえば医療工業用分野におい
て優れた分画性を有する分離膜として有効に使用
することができる。具体的には赤血球変形能測定
用膜、血液中の血しよう分離膜、ヘモフイルター
用膜、腹水の過膜あるいは各種液中の菌体およ
び固体粒子(ss分)の除去膜として有効に使用で
きる。 実施例 1〜2 20デニールの延伸ポリエステルフイラメント
(融点260℃、軟化点240℃)単糸からなるタテ180
本/インチ×ヨコ170本/インチの捺染の紗用ポ
リエステルメツシユ(17cm×17cm;網目数5600
個/cm2;網目の大きさ100μで均一;網目の厚さ
88μ;タテフイラメントとヨコフイラメントは直
角に交叉)を1mm厚のテフロンシート間にはさ
み、このメツシユに汚れやゴミが付着しないよう
にした。次にこれを250℃にセツトしたプレス機
熱板の間(熱板間隔5mm)に入れ、下表に示すと
おりの時間(1.5〜2分)加熱処理し、メツシユ
を熱収縮させた。次にこれをプレス板にはさみ
100Kg/cm2(ゲージ圧)で、下表に示すとおりの
時間(1.5〜2分)加熱圧(250℃)処理した。そ
のあと取り出してメツシユをテフロンにはさんだ
ままクロムメツキした金型の間にはさみ冷却し、
硬くなつた時点で金型より取り出し、微細多孔質
膜を得た。 この加熱処理時間、加熱圧処理時間およびその
結果を下表に示す。
の大きさおよび形状が均一な微細多孔質膜の製法
に関する。 従来より微細多孔質膜として種々のものが知ら
れている。しかしこれらの微細多孔質を製造する
技術の大半は化学的な方法、たとえば膜を特殊な
条件で凝固する方法あるいは膜中に微孔をつくる
ための添加剤を配合し、これをあとで抽出する方
法などによるものである。しかしながらこのよう
な化学的な方法では膜に孔を均一に配置させ、ま
た孔の大きさおよび形状を均一にすることは不可
能である。また中性子をポリカーボネートフイル
ムにあてて孔をあけ、その孔をアルカリ液で大き
くして所望の孔径を有するメンブランフイルター
(Nucleopore)を得ることも知られているが、こ
のようにして得られたメンブランフイルターは中
性子でランダムに孔をあけられているので孔の配
置は不均一であり、また複数の孔が連結して、連
結孔ができているという欠点がある。 また特開昭55−41807号公報にみられるように
長繊維または短繊維のウエブを多数積層したもの
を熱プレスすることにより、ウエブ中の低融点繊
維を溶解して融着させてフイルターとくに電気掃
除機用フイルターを作る方法も知られているが、
このような繊維ウエブの積層体では均一な網目を
有しないので熱プレスしても網目の大きさおよび
形状が均一なフイルターを得ることはできない。
したがつてこのようにして得られたフイルターで
は電気掃除機用などのフイルターとしては使用し
えても、精密な分画を要求される分離膜たとえば
血液中から血しようを分離する膜などには到底使
用しえない。 本発明はこれらの欠点を見事に解決したもの
で、膜1cm2あたり80万〜5000個の孔を有し、かつ
該孔は膜のタテおよび/またはヨコに実質的に均
一に配置され、さらに該孔の大きさおよび形状が
実質的に均一である微細多孔質膜の製法である。 本発明の製法によつて得られる微細多孔質膜は
孔がきわめて均一に配置されているので、単位面
積あたりの孔(孔の大きさ0.1〜50μ)数を80万−
5000個/cm2とすることができ、そのために単位面
積あたりの分離効率は大きいし、均一でもある。
また孔の大きさおよび形状が実質的に均一である
ので、分画性はきわめて高い。 本発明において「膜のタテおよび/またはヨコ
に実質的に均一に配置された孔」とは膜の表面か
らみても裏面からみてもその膜面上のタテ方向お
よび/またはヨコ方向(好ましくはタテ方向およ
びヨコ方向の両方)に整然と、しかもヨコ方向お
よびタテ方向ともにまたはそれぞれの方向におい
て実質的に等間隔に配置された孔は膜の表面と裏
面をほぼ直角に貫通している。 「孔の大きさおよび形状が実質的に均一」とは
膜に配置されているすべての孔の大きさおよび形
状が膜の表面および裏面からみて同じかまたは実
質的にほぼ同じであることを意味する。ここで孔
の形状とは円形状、楕円形状、四角形状あるいは
その他の多角形状などであり、このうち円形状あ
るいは正方形状および四角以上の正多角形状が分
離性の点から好ましい。また「孔の大きさ」とは
孔が円形状である場合は径、その他の形状である
場合はその最大径を意味する。 膜の単位面積あたりの孔数は80万〜5000個/cm2
であり、この孔数はできるだけ多い方が膜の単位
面積あたりの分離効率は高くなる。80万個/cm2以
上になると膜の素材および孔の大きさにもよるが
膜そのものの強度が落ちてくるし、また5000個/
cm2以下になると膜の単位面積あたりの分離効率は
悪くなる。 孔の大きさは分画すべき物質の大きさなどによ
つて適宜決定しうるが、大旨0.1〜50μの範囲にあ
り、たとえばこの微細多孔質膜を赤血球変形能の
測定用膜に使用する場合の孔の大きさは4〜6μ
であり、また血液中から血しようを分離する膜あ
るいは腹水を過して菌体を除去する膜などに使
用する場合の大きさは0.1〜0.3μ、好ましくは0.2
〜0.25μである。 微細多孔質膜の膜厚は、5〜200μであり、好
ましくは10〜30μの薄物である。膜厚を薄くする
ことにより分画性はさらに向上する。 微細多孔質膜の素材としては、熱可塑性樹脂た
とえばポリエチレンテレフタレートなどのポリエ
ステル、ポリエチレンおよびポリプロピレンなど
のポリオレフイン、ナイロン6、ナイロン6,6
などのポリアミド酢酸セルロース、ポリ塩化ビニ
ル、ポリビニリデンクロライド、ポリテトラフル
オルエチレンおよびこれらのそれぞれの共重合物
またはこれらのポリマーブレンド物が挙げられ
る。このうちポリエステル、ポリプロピレンが膜
の強度の点で好ましく、さらにはポリエステルが
膜厚を薄くしても充分強度があり、そのために分
離効率も向上するので最適である。 次に本発明の微細多孔質膜の製法について述べ
る。 本発明の方法は均一に配置された網目を有し、
かつ該網目の大きさおよび形状が実質的に均一で
ある熱可塑性樹脂製の網目構造体を、該網目が漬
されて閉口しないように該網目構造体を形成して
いる熱可塑性樹脂の融点と軟化点の間の温度で加
熱処理して収縮させたのち、さらに加圧処理する
ことを特徴とする微細多孔質膜の製法である。こ
の方法によればきわめて簡単に上述したような形
体を有する微細多孔質膜を得ることができるの
で、商業的価値はすこぶる大である。 本発明において「網目構造体」とは前述したと
おりの熱可塑性樹脂を素材として得られた織布、
編物、網状物、メツシユ体などである。このうち
織布が網目の細かいものが得られやすいし、さら
に網目の大きさおよび形状の均一なものが得られ
やすいことから好適である。また織布の素材とし
ては延伸ポリエステルフイラメント(融点255〜
260℃、軟化点238〜240℃)、一部延伸ポリエステ
ルフイラメント(融点225〜235℃、軟化点195〜
205℃)および未延伸ポリエステルフイラメント
(融点150℃、軟化点120℃)延伸ポリプロピレン
フイラメント(融点165〜173℃、軟化点140〜160
℃)などが好ましくとりわけ延伸フイラメント
(ポリエステル、ポリプロピレン)からなる織布
を使用すれば、タテおよびヨコに延伸されている
ので、物理的強度の優れた微細多孔質膜が得られ
るので好ましい。この中でもさらに延伸ポリエス
テルフイラメントが最適である。フイラメントの
太さは0.5〜50デニール、好ましくは1〜30デニ
ールである。フイラメントは単糸により織布とし
てもよいし、また合撚糸により織布としてもよ
い。 また「タテおよび/またはヨコに実質的に均一
に配置された網目」とは網目構造体の表面および
裏面からみて、その面上のタテ方向および/また
はヨコ方向(好ましくはタテ方向およびヨコ方向
の両方)に整然と、しかもヨコ方向およびタテ方
向ともにまたはそれぞれの方向において実質的に
等間隔に配置された網目を意味する。ここでタテ
とヨコは直角に交叉してもよいし、ある角度をも
つて交叉してもよい。網目は網目構造体の表面と
裏面をほぼ直角に貫通している。 「網目の大きさおよび網目の形状が実質的に均
一」とは網目構造体に配置されているすべての網
目の大きさおよび形状が網目構造体の表面および
裏面からみて、同じかまたは実質的にほぼ同じで
あることを意味する。ここで網目の形状とは円形
状、楕円状あるいはその他の多角形状などであ
り、このうち円形状あるいは正方形状および四角
以上の正多角形状がよい。 また網目の大きさとは網目が円形状である場合
は径、その他の形状である場合その最大径を意味
する。 網目構造体の単位面積あたりの網目数は目的と
する微細多孔膜の孔数、使用するフイラメントの
太さなどによつて異なるが、約70万〜1500個/cm2
である。 また網目の大きさも目的とする微細多孔質膜の
孔の大きさによつて異なるが、約8〜1000μであ
る。好ましく使われる網目の大きさは5〜200μ
である。 このようなポリエステルフイラメント製の織布
などの網目構造体をその構造体の融点と軟化点の
間の温度で加熱処理することにより熱収縮させ
る。加熱処理はこの温度の範囲内に調整された熱
板間に入れるかあるいは熱ロール(場合によつて
は複数のロール)間に通すことにより行なわれ
る。この加熱処理の温度は融点と軟化点の範囲内
であればよいが、融点より5℃以上低くかつ軟化
点より10℃以上高い範囲の温度で処理すれば網目
構造体の網目の形状を漬し閉口することなく網目
の大きさだけを均一に熱収縮させることができる
ので好ましい。また加熱処理の時間は加熱処理の
温度にもよるが大旨約5秒〜20分であり、好まし
くは1〜5分である。加熱処理の際は網目構造体
を熱収縮させ網目構造体の単位面積あたりの網目
の数を増やす必要があるので、熱収縮の妨害にな
るような過度の加圧などはさけるべきである。 次いで熱収縮させた網目構造体を加圧処理する
ことにより網目構造体が圧縮されて融着し、薄膜
となり、目的とする微細多孔質膜が得られる。加
圧処理は板の間に入れるかロール(場合によつて
は複数のロール)間に通すことによつて行なわれ
るが、その際の圧力は1〜300Kg/cm2(ゲージ圧)
の範囲がよく、好ましくは100〜150Kg/cm2(ゲー
ジ圧)である。加圧処理の時間は5秒〜20分であ
り、好ましくは1〜5分である。加圧処理の際は
板またはロールを加熱しておくことが好ましい。
この場合の加熱温度は前工程の加熱温度の条件と
ほぼ同じであるのがよい。ただし加熱して加圧処
理する場合は網目が漬されて目的とする微細多孔
質膜が得られなくなつてしまうことのないように
注意を要する。 このように網目構造体を加熱処理し、次で加圧
処理することにより、網目構造体が熱収縮され次
いで圧縮されて、その網目が微細多孔質膜の孔と
なる。そして得られた微細多孔質膜の単位面積あ
たりの孔数は最初の網目構造体の網目の数の1.2
〜3倍となり、また微細多孔質膜の孔の大きさは
網目の大きさの1/2〜1/20倍となる。 本発明の方法においては加熱処理および加圧
(または加熱圧)の処理の条件を適宜選択するこ
とにより所望の大きさの孔を有する微細多孔質膜
を得ることができるが、その条件は使用する網目
構造体の素材形状によつても異なつてくる。その
代表的な条件を後述の実施例において延伸ポリエ
ステルフイラメント織布を用いた場合について具
体的に説明する。 本発明の方法によつて得られる微細多孔質膜は
孔の大きさおよび形状がきわめて均一であり、さ
らに孔の大きさを所望の大きさにすることが可能
なので、各種分野たとえば医療工業用分野におい
て優れた分画性を有する分離膜として有効に使用
することができる。具体的には赤血球変形能測定
用膜、血液中の血しよう分離膜、ヘモフイルター
用膜、腹水の過膜あるいは各種液中の菌体およ
び固体粒子(ss分)の除去膜として有効に使用で
きる。 実施例 1〜2 20デニールの延伸ポリエステルフイラメント
(融点260℃、軟化点240℃)単糸からなるタテ180
本/インチ×ヨコ170本/インチの捺染の紗用ポ
リエステルメツシユ(17cm×17cm;網目数5600
個/cm2;網目の大きさ100μで均一;網目の厚さ
88μ;タテフイラメントとヨコフイラメントは直
角に交叉)を1mm厚のテフロンシート間にはさ
み、このメツシユに汚れやゴミが付着しないよう
にした。次にこれを250℃にセツトしたプレス機
熱板の間(熱板間隔5mm)に入れ、下表に示すと
おりの時間(1.5〜2分)加熱処理し、メツシユ
を熱収縮させた。次にこれをプレス板にはさみ
100Kg/cm2(ゲージ圧)で、下表に示すとおりの
時間(1.5〜2分)加熱圧(250℃)処理した。そ
のあと取り出してメツシユをテフロンにはさんだ
ままクロムメツキした金型の間にはさみ冷却し、
硬くなつた時点で金型より取り出し、微細多孔質
膜を得た。 この加熱処理時間、加熱圧処理時間およびその
結果を下表に示す。
【表】
※ 形状は丸味のある十字形
※※ 形状は丸味のある正方形
実施例 3〜4 5デニールの延伸ポリエステルモノフイラメン
ト(融点260℃、軟化点240℃)単糸からなるタテ
750本/インチ×ヨコ750本/インチのポリエステ
ルメツシユ(15×15cm;網目数90000個/cm2;網
の目の大きさ約10μ;網目厚さ40μ;タテフイラ
メント、ヨコフイラメントは直角交叉)を1m/
m厚テフロンシートにはさみ、これを250℃にセ
ツトしたプレス熱板の間(熱板間隔5m/m)に
入れて下表に示すとおりの時間(2〜3分)加熱
しメツシユを熱収縮させ、次に100Kg/cm2(ゲー
ジ圧)で1.5分加熱圧(250℃)し、その後プレス
より取り出しクロムメツキした(300W/m×
250W/m×1.5W/m)金型にはさみ、冷却テフ
ロンシートが硬くなつた時点で金型より取出し、
微細多孔質膜を得た。
※※ 形状は丸味のある正方形
実施例 3〜4 5デニールの延伸ポリエステルモノフイラメン
ト(融点260℃、軟化点240℃)単糸からなるタテ
750本/インチ×ヨコ750本/インチのポリエステ
ルメツシユ(15×15cm;網目数90000個/cm2;網
の目の大きさ約10μ;網目厚さ40μ;タテフイラ
メント、ヨコフイラメントは直角交叉)を1m/
m厚テフロンシートにはさみ、これを250℃にセ
ツトしたプレス熱板の間(熱板間隔5m/m)に
入れて下表に示すとおりの時間(2〜3分)加熱
しメツシユを熱収縮させ、次に100Kg/cm2(ゲー
ジ圧)で1.5分加熱圧(250℃)し、その後プレス
より取り出しクロムメツキした(300W/m×
250W/m×1.5W/m)金型にはさみ、冷却テフ
ロンシートが硬くなつた時点で金型より取出し、
微細多孔質膜を得た。
【表】
実施例4により作成された膜を用いて赤血球変
形能測定を行なつた。直径10mmの円形の膜を介し
て20mmH2Oの圧力で人血0.2mlを吸引過したと
ころ、変形能の大きい赤血球を有する人血の過
に要する時間は、変形能の小さいものよりも、小
であつた。これによつて、この膜を用いて0.2ml
の人血を過するに要する時間を測定することに
より赤血球の変形能を測定することができること
がわかつた。
形能測定を行なつた。直径10mmの円形の膜を介し
て20mmH2Oの圧力で人血0.2mlを吸引過したと
ころ、変形能の大きい赤血球を有する人血の過
に要する時間は、変形能の小さいものよりも、小
であつた。これによつて、この膜を用いて0.2ml
の人血を過するに要する時間を測定することに
より赤血球の変形能を測定することができること
がわかつた。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 タテおよび/またはヨコに実質的に均一に配
置された微細な網目を有し、かつ該網目の大きさ
および形状が実質的に均一である熱可塑性樹脂製
の網目構造体を、該網目が漬されて閉口しないよ
うに、該網目構造体を形成している熱可塑性樹脂
の融点と軟化点の間の温度で加熱処理して収縮さ
せたのち、さらに加圧処理することを特徴とする
微細多孔質膜の製法。 2 加熱処理の温度が網目構造体の融点より5℃
以上低く、かつ軟化点より10℃以上高い特許請求
の範囲第1項記載の微細多孔質膜の製法。 3 加熱処理の時間が5秒〜20分である特許請求
の範囲第1項または第2項記載の微細多孔質膜の
製法。 4 加圧処理の圧力が1〜300Kg/cm2(ゲージ圧)
である特許請求の範囲第1項〜第3項のいずれか
1項記載の微細多孔質膜の製法。 5 加圧処理の時間が5秒〜20分である特許請求
の範囲第1項〜第4項記載のいずれか1項記載の
微細多孔質膜の製法。 6 網目構造体が織布である特許請求の範囲第1
項〜第5項のいずれか1項記載の微細多孔質膜の
製法。 7 網目構造体がポリエステルフイラメントから
なる織布である特許請求の範囲第1項〜第6項の
いずれか1項記載の微細多孔質膜の製法。 8 網目構造体が延伸または一部延伸ポリエステ
ルフイラメントからなる織布である特許請求の範
囲第1項〜第7項のいずれか1項記載の微細多孔
質膜の製法。 9 網目構造体がポリプロピレンフイラメントか
らなる織布である特許請求の範囲第1項〜第6項
のいずれか1項記載の微細多孔質膜の製法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10033780A JPS5724605A (en) | 1980-07-21 | 1980-07-21 | Fine porous membrane and its manufacture |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10033780A JPS5724605A (en) | 1980-07-21 | 1980-07-21 | Fine porous membrane and its manufacture |
Related Child Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP27958888A Division JPH01266806A (ja) | 1988-11-04 | 1988-11-04 | 微細多孔質膜 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5724605A JPS5724605A (en) | 1982-02-09 |
| JPH0125604B2 true JPH0125604B2 (ja) | 1989-05-18 |
Family
ID=14271315
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10033780A Granted JPS5724605A (en) | 1980-07-21 | 1980-07-21 | Fine porous membrane and its manufacture |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS5724605A (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6270721A (ja) * | 1985-03-22 | 1987-04-01 | Okazaki Seisakusho:Kk | 測温抵抗体 |
| CN109142695A (zh) * | 2018-08-08 | 2019-01-04 | 永威(天津)科技有限公司 | 一种bopa尼龙薄膜高温蒸煮性能测试方法 |
| JP2022071459A (ja) * | 2020-10-28 | 2022-05-16 | 株式会社ジェイ・エム・エス | 中空糸膜束の製造方法、中空糸膜束、中空糸束及び人工肺 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CH618612A5 (en) * | 1975-12-31 | 1980-08-15 | Berthold Schilling | Dialysis membrane, in particular for haemodialysis, and process for production thereof |
-
1980
- 1980-07-21 JP JP10033780A patent/JPS5724605A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS5724605A (en) | 1982-02-09 |
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