JPH0130779B2 - - Google Patents
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- JPH0130779B2 JPH0130779B2 JP59062341A JP6234184A JPH0130779B2 JP H0130779 B2 JPH0130779 B2 JP H0130779B2 JP 59062341 A JP59062341 A JP 59062341A JP 6234184 A JP6234184 A JP 6234184A JP H0130779 B2 JPH0130779 B2 JP H0130779B2
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C04—CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
- C04B—LIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
- C04B28/00—Compositions of mortars, concrete or artificial stone, containing inorganic binders or the reaction product of an inorganic and an organic binder, e.g. polycarboxylate cements
- C04B28/18—Compositions of mortars, concrete or artificial stone, containing inorganic binders or the reaction product of an inorganic and an organic binder, e.g. polycarboxylate cements containing mixtures of the silica-lime type
- C04B28/186—Compositions of mortars, concrete or artificial stone, containing inorganic binders or the reaction product of an inorganic and an organic binder, e.g. polycarboxylate cements containing mixtures of the silica-lime type containing formed Ca-silicates before the final hardening step
- C04B28/188—Compositions of mortars, concrete or artificial stone, containing inorganic binders or the reaction product of an inorganic and an organic binder, e.g. polycarboxylate cements containing mixtures of the silica-lime type containing formed Ca-silicates before the final hardening step the Ca-silicates being present in the starting mixture
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- Organic Chemistry (AREA)
- Curing Cements, Concrete, And Artificial Stone (AREA)
Description
[産業上の利用分野]
本発明は超軽量珪酸カルシウム成形体の製造方
法に係り、特に超軽量で強度、耐熱性、靭性に優
れ、とりわけ成形体表面の粉立ちが無く、保温
材、断熱材、耐火被覆材料等として好適な超軽量
珪酸カルシウム成形体の製造方法に関する。 [従来の技術] 従来より嵩比重で0.2以上の保温材、断熱材、
耐火被覆材料として、軽量な珪酸カルシウム成形
体があり、その製造方法としてCaO、SiO2を主
原料としたスラリーを撹拌しながら高温高圧下で
水熱合成して得られる珪酸カルシウム水和物結晶
を成形する方法が知られている。即ち、水熱合成
時の撹拌により、合成結晶水和物は嵩高い中空球
状の集合体となるため、この集合体を成形するこ
とにより軽量な成形体を得ることができるのであ
る。 ところで、このような集合体のみで成形体を得
た場合には、保形性の面から成形体の強度が不足
するため、一般的には石綿等の補強繊維を添加混
合して製造されていたが、近年、この石綿は人体
の有害物質といわれ使用規制が強化されたため
に、石綿に代わる補強材料として種々の材料が提
案されるようになり、その中でもマイカが効果的
であるとされている。 [発明が解決しようとする課題] しかしながら、従来の製造方法で得られた成形
体はマイカを用いた場合においても強度が十分に
高いものとはいえず、表面は粉立ちが多いという
欠点があつた。 特に、従来、一般に提供されている製品より小
さい嵩比重の超軽量成形体を得ようとすると、更
に強度が低下し、表面の粉立ちが助長され、商品
価値のある成形体は得ることはできなかつた。 [課題を解決するための手段] 本発明者らは、超軽量かつ高強度で、粉立ちの
ない表面硬度の高い珪酸カルシウム成形体の製造
方法について鋭意研究を行なつた結果、合成珪酸
カルシウムスラリーに特定のフツ素雲母からなる
膨潤性マイカを添加混合し、成形乾燥後焼成し又
は/マイカの膨潤性を阻害するイオンを含む塩類
溶液に浸漬乾燥することにより超軽量珪酸カルシ
ウム成形体を製造するという全く新規な製造方法
を確立し、本発明を完成させた。 本発明は、水熱合成された珪酸カルシウム水和
物のスラリーに、 一般式 Wa[A、B]b[(C、D)4O10]F2 (式中、Wは配位数12の陽イオン、A、Bは各々
配位数6の陽イオン、C、Dは各々配位数4の陽
イオンであり、aは1〜1/3の正数、bは2.5〜3
の正数を示す。) で示されるフツ素雲母からなる膨潤性マイカを、
珪酸カルシウム水和物100重量部に対し0.1〜100
重量部の割合で添加混合した後成形し、該成形体
を乾燥した後、300〜500℃で焼成することを特徴
とする嵩比重0.1以下の超軽量珪酸カルシウム成
形体の製造方法(以下「第1の製造方法」とい
う)、 及び 水熱合成された珪酸カルシウム水和物のスラリ
ーに、 一般式 Wa[A、B]b[(C、D)4O10]F2 (式中、Wは配位数12の陽イオン、A、Bは各々
配位数6の陽イオン、C、Dは各々配位数4の陽
イオンであり、aは1〜1/3の正数、bは2.5〜3
の正数を示す。) で示されるフツ素雲母からなる膨潤性マイカを、
珪酸カルシウム水和物100重量部に対し0.1〜100
重量部の割合で添加混合した後、成形、乾燥し、
該成形体をマイカの膨潤性を阻害するイオンを含
む塩類溶液に浸した後、乾燥することを特徴とす
る嵩比重0.1以下の超軽量珪酸カルシウム成形体
の製造方法(以下「第2の製造方法」という) を提供するものである。 以下に本発明につき詳細に説明する。 本発明で製造される超軽量珪酸カルシウム成形
体において、前記特定組成のマイカは珪酸カルシ
ウム水和物の球状の集合体を結びつける役割をは
たす。このため成形体から珪酸カルシウム水和物
が離れにくくなり、粉立ちが少なくなり、強度も
増加する。また、従来、珪酸カルシウム成形体を
製造するに際しては、粒子と粒子とを接合させて
強度を増大させるためにプレス成形が通常行なわ
れているが、本発明においては、上記のように珪
酸カルシウム水和物粒子同志がマイカを介して強
く接合されているところから、必ずしもプレスす
る必要がない。そしてプレスをしなければそれだ
け圧縮されないことになり、より一層軽量な成形
体となる。 本発明の方法においては、まず、水熱合成によ
り珪酸カルシウム水和物のスラリーを用意し、こ
れに前記特定組成の膨潤性のマイカを加える。 水熱合成により製造された珪酸カルシウム水和
物は、成形、乾燥したときに嵩高で軽量になるた
め、本発明に極めて有利である。水熱合成による
珪酸カルシウム水和物は、撹拌機付のオートクレ
ーブを使用して、珪酸質と石灰質原料とを水熱反
応させることにより容易に得ることができる。珪
酸カルシウム水和物の種類としては、ゾノトライ
ト系のものあるいはトバモライト系のものが、耐
熱性良好で製造し易いことから好ましい。 珪酸カルシウム水和物のスラリーに添加される
膨潤性マイカとしては一般式 Wa[A、B]b[(C、D)4O10]F2 (式中、Wは配位数12の陽イオン、A、Bは各々
配位数6の陽イオン、C、Dは各々配位数4の陽
イオンであり、aは1〜1/3の正数、bは2.5〜3
の正数を示す。) で示されるフツ素雲母からなるものが用いられ
る。上記一般式において、 WとしてはNa+、Li+、 A、BとしてはMg2+、Fe2+、Ni2+、Mn2+、
Al3+、Fe3+、Li+、 またC、DとしてはSi4+、Ge4+、Al3+、Fe3+、
B3+ のものが好適であるが、とりわけC、DがSiであ
るフツ素四珪素雲母系のものが好ましい。これら
の具体例としては下記第1表のものが挙げられ
る。このようなマイカは、層間に水を吸着して剥
離、膨潤し、極めて微細な薄層状になる。 なお、層間イオンであるW(第1表ではLi及び
Na)は他のイオンとイオン交換可能である。
法に係り、特に超軽量で強度、耐熱性、靭性に優
れ、とりわけ成形体表面の粉立ちが無く、保温
材、断熱材、耐火被覆材料等として好適な超軽量
珪酸カルシウム成形体の製造方法に関する。 [従来の技術] 従来より嵩比重で0.2以上の保温材、断熱材、
耐火被覆材料として、軽量な珪酸カルシウム成形
体があり、その製造方法としてCaO、SiO2を主
原料としたスラリーを撹拌しながら高温高圧下で
水熱合成して得られる珪酸カルシウム水和物結晶
を成形する方法が知られている。即ち、水熱合成
時の撹拌により、合成結晶水和物は嵩高い中空球
状の集合体となるため、この集合体を成形するこ
とにより軽量な成形体を得ることができるのであ
る。 ところで、このような集合体のみで成形体を得
た場合には、保形性の面から成形体の強度が不足
するため、一般的には石綿等の補強繊維を添加混
合して製造されていたが、近年、この石綿は人体
の有害物質といわれ使用規制が強化されたため
に、石綿に代わる補強材料として種々の材料が提
案されるようになり、その中でもマイカが効果的
であるとされている。 [発明が解決しようとする課題] しかしながら、従来の製造方法で得られた成形
体はマイカを用いた場合においても強度が十分に
高いものとはいえず、表面は粉立ちが多いという
欠点があつた。 特に、従来、一般に提供されている製品より小
さい嵩比重の超軽量成形体を得ようとすると、更
に強度が低下し、表面の粉立ちが助長され、商品
価値のある成形体は得ることはできなかつた。 [課題を解決するための手段] 本発明者らは、超軽量かつ高強度で、粉立ちの
ない表面硬度の高い珪酸カルシウム成形体の製造
方法について鋭意研究を行なつた結果、合成珪酸
カルシウムスラリーに特定のフツ素雲母からなる
膨潤性マイカを添加混合し、成形乾燥後焼成し又
は/マイカの膨潤性を阻害するイオンを含む塩類
溶液に浸漬乾燥することにより超軽量珪酸カルシ
ウム成形体を製造するという全く新規な製造方法
を確立し、本発明を完成させた。 本発明は、水熱合成された珪酸カルシウム水和
物のスラリーに、 一般式 Wa[A、B]b[(C、D)4O10]F2 (式中、Wは配位数12の陽イオン、A、Bは各々
配位数6の陽イオン、C、Dは各々配位数4の陽
イオンであり、aは1〜1/3の正数、bは2.5〜3
の正数を示す。) で示されるフツ素雲母からなる膨潤性マイカを、
珪酸カルシウム水和物100重量部に対し0.1〜100
重量部の割合で添加混合した後成形し、該成形体
を乾燥した後、300〜500℃で焼成することを特徴
とする嵩比重0.1以下の超軽量珪酸カルシウム成
形体の製造方法(以下「第1の製造方法」とい
う)、 及び 水熱合成された珪酸カルシウム水和物のスラリ
ーに、 一般式 Wa[A、B]b[(C、D)4O10]F2 (式中、Wは配位数12の陽イオン、A、Bは各々
配位数6の陽イオン、C、Dは各々配位数4の陽
イオンであり、aは1〜1/3の正数、bは2.5〜3
の正数を示す。) で示されるフツ素雲母からなる膨潤性マイカを、
珪酸カルシウム水和物100重量部に対し0.1〜100
重量部の割合で添加混合した後、成形、乾燥し、
該成形体をマイカの膨潤性を阻害するイオンを含
む塩類溶液に浸した後、乾燥することを特徴とす
る嵩比重0.1以下の超軽量珪酸カルシウム成形体
の製造方法(以下「第2の製造方法」という) を提供するものである。 以下に本発明につき詳細に説明する。 本発明で製造される超軽量珪酸カルシウム成形
体において、前記特定組成のマイカは珪酸カルシ
ウム水和物の球状の集合体を結びつける役割をは
たす。このため成形体から珪酸カルシウム水和物
が離れにくくなり、粉立ちが少なくなり、強度も
増加する。また、従来、珪酸カルシウム成形体を
製造するに際しては、粒子と粒子とを接合させて
強度を増大させるためにプレス成形が通常行なわ
れているが、本発明においては、上記のように珪
酸カルシウム水和物粒子同志がマイカを介して強
く接合されているところから、必ずしもプレスす
る必要がない。そしてプレスをしなければそれだ
け圧縮されないことになり、より一層軽量な成形
体となる。 本発明の方法においては、まず、水熱合成によ
り珪酸カルシウム水和物のスラリーを用意し、こ
れに前記特定組成の膨潤性のマイカを加える。 水熱合成により製造された珪酸カルシウム水和
物は、成形、乾燥したときに嵩高で軽量になるた
め、本発明に極めて有利である。水熱合成による
珪酸カルシウム水和物は、撹拌機付のオートクレ
ーブを使用して、珪酸質と石灰質原料とを水熱反
応させることにより容易に得ることができる。珪
酸カルシウム水和物の種類としては、ゾノトライ
ト系のものあるいはトバモライト系のものが、耐
熱性良好で製造し易いことから好ましい。 珪酸カルシウム水和物のスラリーに添加される
膨潤性マイカとしては一般式 Wa[A、B]b[(C、D)4O10]F2 (式中、Wは配位数12の陽イオン、A、Bは各々
配位数6の陽イオン、C、Dは各々配位数4の陽
イオンであり、aは1〜1/3の正数、bは2.5〜3
の正数を示す。) で示されるフツ素雲母からなるものが用いられ
る。上記一般式において、 WとしてはNa+、Li+、 A、BとしてはMg2+、Fe2+、Ni2+、Mn2+、
Al3+、Fe3+、Li+、 またC、DとしてはSi4+、Ge4+、Al3+、Fe3+、
B3+ のものが好適であるが、とりわけC、DがSiであ
るフツ素四珪素雲母系のものが好ましい。これら
の具体例としては下記第1表のものが挙げられ
る。このようなマイカは、層間に水を吸着して剥
離、膨潤し、極めて微細な薄層状になる。 なお、層間イオンであるW(第1表ではLi及び
Na)は他のイオンとイオン交換可能である。
【表】
なお珪酸カルシウム水和物のスラリーにマイカ
を加える場合、予めマイカを水中で膨潤させてお
きこれをスラリーに添加すると混合が容易であ
る。マイカの添加量は珪酸カルシウム水和物100
重量部に対して0.1〜100重量部とする。マイカの
量が100重量部を超えると収縮が大きく、成形体
にひび割れが発生する。また、マイカの添加量が
0.1重量部よりも少ない場合は効果が低い。マイ
カは少なくとも1重量部以上添加するのが好まし
い。 このようにして調製された混合スラリーは、次
いで公知の方法により成形、乾燥し、乾燥成形体
を得る。本発明において、スラリーに添加された
膨潤性のマイカはその層間で剥離し極めて微細な
粒子となり、珪酸カルシウム水和物粒子の間に入
り込む。そして乾燥工程において、マイカの微粒
子同志が強く結合すると共に、このとき珪酸カル
シウム水和物粒子とも強く結びつくようになり、
優れた強度、靭性等が発現されるようになるもの
と推察される。 本発明の第1の製造方法においては、次にこの
乾燥成形体を300〜500℃で焼成する。この焼成に
より、マイカの層間の水分子が脱離し、再度、該
成形体を水中に入れてもマイカは膨潤しなくな
る。焼成温度は高過ぎると、珪酸カルシウム水和
物の脱水及び/又はマイカの結晶構造の崩壊等、
好まくない現象を引き起こし、逆に低過ぎると、
層間の水分を離脱させることができず、水中でマ
イカが再び膨潤する可能性があり、その上、長時
間の加熱が必要となり、効率的ではない。本発明
においては、消費エネルギー、運転管理面等を考
慮し、焼成温度は300〜500℃とする。 本発明の第2の製造方法においては、前記乾燥
成形体をマイカの膨潤性を阻害するイオンを含む
水可溶性塩類の水溶液中に浸漬し、イオン交換後
再び乾燥する。この第2の製造方法は焼成処理工
程を採用しておらず、焼成設備が不要であると共
に焼成エネルギーも不要であり、工業的価値が高
い。 マイカの膨潤性を阻害するイオンとは、マイカ
の層間のイオンと置換して再び層間に水分子を取
り込まなくするイオンである。例えばマイカが前
記第1表に記載した膨潤性フツ素四珪素雲母であ
る場合、この膨潤性を阻害するイオンとしては、
カリウムイオン、アンモニウムイオン、ストロン
チウムイオン、バリウムイオン、鉄イオン、アル
ミニウムイオン等が挙げられる。またこれらのイ
オンを含む水溶性の塩としては、塩化物、硫酸
塩、硝酸塩、炭酸塩等のうち水溶性の塩が使用で
きる。これらの塩のうち、水易溶性であると共に
入手が容易であることから、塩化カリウム、硝酸
カリウム、塩化アンモニウム、硝酸アンモニウ
ム、硝酸カリウム、硝酸アンモニウムが特に好ま
しい。 なお、本発明の方法においては、成形に供する
混合スラリーに必要に応じて補強繊維を含ませる
ようにしても良い。補強繊維を含有させることに
より、曲げ強度、靭性等の特性の向上を図ること
ができる。この補強繊維としては公知の各種の補
強用繊維を用いることができるが、製造された成
形体を耐熱性保温材あるいは耐火被覆材として使
用することを目的とする場合等、特に耐熱性を必
要とするときには、耐熱性繊維を用いるのが望ま
しい。耐熱性繊維として具体的には石綿、ガラス
繊維、SiC繊維、チタン酸カリウム繊維、アルミ
ナ繊維等の繊維が挙げられる。耐熱性を必要とし
ない場合には、パルプ、各種合成繊維等も使用で
きるが、本発明による成形体は、珪酸カルシウム
水和物の耐熱性を有効に活用した用途に供される
ことも多いので、耐熱性繊維を用いるのが有利で
ある。特に、また本発明の第1の製造方法におい
ては成形体を乾燥後加熱焼成する工程を経るた
め、補強繊維として耐熱性繊維を使用するのが望
ましい。 補強繊維の量については特に限定するものでは
なく、得られる珪酸カルシウム成形体に要求され
る強度性状を考慮して適宜量を選定すれば良い。
当然ながら該成形体が特に強度を必要としない場
合には補強繊維は添加しなくてもよい。 なお、補強繊維を含む珪酸カルシウム水和物系
成形体を製造するには、前述の如く珪酸カルシウ
ム水和物スラリーに補強繊維を混合するのである
が、スラリーへの繊維の添加順序はマイカを加え
る前でも後でもかまわない。 [発明の実施例] 以下に本発明を実施例及び比較例により更に具
体的に説明するが、本発明はその要旨を超えない
限り、以下の実施例に限定されるものではない。 実施例 1 消石灰と粉末珪砂を、CaO/SiO2モル比1.0に
調合し、水を加えて、200℃の飽和水蒸気圧下で
撹拌式オートクレーブにより反応させて珪酸カル
シウム水和物スラリーを得た。このスラリーに膨
潤性マイカ(トピー工業(株)製NA−TS(HG))と
補強繊維(本実施例ではガラス繊維)を第2表に
示す割合で混合した。これを型に流し込み乾燥
し、500℃で3分間焼成処理を行ない、珪酸カル
シウム水和物系成形体を製造した。得られた成形
体の各種物性を測定した。結果を第2表に示す。
を加える場合、予めマイカを水中で膨潤させてお
きこれをスラリーに添加すると混合が容易であ
る。マイカの添加量は珪酸カルシウム水和物100
重量部に対して0.1〜100重量部とする。マイカの
量が100重量部を超えると収縮が大きく、成形体
にひび割れが発生する。また、マイカの添加量が
0.1重量部よりも少ない場合は効果が低い。マイ
カは少なくとも1重量部以上添加するのが好まし
い。 このようにして調製された混合スラリーは、次
いで公知の方法により成形、乾燥し、乾燥成形体
を得る。本発明において、スラリーに添加された
膨潤性のマイカはその層間で剥離し極めて微細な
粒子となり、珪酸カルシウム水和物粒子の間に入
り込む。そして乾燥工程において、マイカの微粒
子同志が強く結合すると共に、このとき珪酸カル
シウム水和物粒子とも強く結びつくようになり、
優れた強度、靭性等が発現されるようになるもの
と推察される。 本発明の第1の製造方法においては、次にこの
乾燥成形体を300〜500℃で焼成する。この焼成に
より、マイカの層間の水分子が脱離し、再度、該
成形体を水中に入れてもマイカは膨潤しなくな
る。焼成温度は高過ぎると、珪酸カルシウム水和
物の脱水及び/又はマイカの結晶構造の崩壊等、
好まくない現象を引き起こし、逆に低過ぎると、
層間の水分を離脱させることができず、水中でマ
イカが再び膨潤する可能性があり、その上、長時
間の加熱が必要となり、効率的ではない。本発明
においては、消費エネルギー、運転管理面等を考
慮し、焼成温度は300〜500℃とする。 本発明の第2の製造方法においては、前記乾燥
成形体をマイカの膨潤性を阻害するイオンを含む
水可溶性塩類の水溶液中に浸漬し、イオン交換後
再び乾燥する。この第2の製造方法は焼成処理工
程を採用しておらず、焼成設備が不要であると共
に焼成エネルギーも不要であり、工業的価値が高
い。 マイカの膨潤性を阻害するイオンとは、マイカ
の層間のイオンと置換して再び層間に水分子を取
り込まなくするイオンである。例えばマイカが前
記第1表に記載した膨潤性フツ素四珪素雲母であ
る場合、この膨潤性を阻害するイオンとしては、
カリウムイオン、アンモニウムイオン、ストロン
チウムイオン、バリウムイオン、鉄イオン、アル
ミニウムイオン等が挙げられる。またこれらのイ
オンを含む水溶性の塩としては、塩化物、硫酸
塩、硝酸塩、炭酸塩等のうち水溶性の塩が使用で
きる。これらの塩のうち、水易溶性であると共に
入手が容易であることから、塩化カリウム、硝酸
カリウム、塩化アンモニウム、硝酸アンモニウ
ム、硝酸カリウム、硝酸アンモニウムが特に好ま
しい。 なお、本発明の方法においては、成形に供する
混合スラリーに必要に応じて補強繊維を含ませる
ようにしても良い。補強繊維を含有させることに
より、曲げ強度、靭性等の特性の向上を図ること
ができる。この補強繊維としては公知の各種の補
強用繊維を用いることができるが、製造された成
形体を耐熱性保温材あるいは耐火被覆材として使
用することを目的とする場合等、特に耐熱性を必
要とするときには、耐熱性繊維を用いるのが望ま
しい。耐熱性繊維として具体的には石綿、ガラス
繊維、SiC繊維、チタン酸カリウム繊維、アルミ
ナ繊維等の繊維が挙げられる。耐熱性を必要とし
ない場合には、パルプ、各種合成繊維等も使用で
きるが、本発明による成形体は、珪酸カルシウム
水和物の耐熱性を有効に活用した用途に供される
ことも多いので、耐熱性繊維を用いるのが有利で
ある。特に、また本発明の第1の製造方法におい
ては成形体を乾燥後加熱焼成する工程を経るた
め、補強繊維として耐熱性繊維を使用するのが望
ましい。 補強繊維の量については特に限定するものでは
なく、得られる珪酸カルシウム成形体に要求され
る強度性状を考慮して適宜量を選定すれば良い。
当然ながら該成形体が特に強度を必要としない場
合には補強繊維は添加しなくてもよい。 なお、補強繊維を含む珪酸カルシウム水和物系
成形体を製造するには、前述の如く珪酸カルシウ
ム水和物スラリーに補強繊維を混合するのである
が、スラリーへの繊維の添加順序はマイカを加え
る前でも後でもかまわない。 [発明の実施例] 以下に本発明を実施例及び比較例により更に具
体的に説明するが、本発明はその要旨を超えない
限り、以下の実施例に限定されるものではない。 実施例 1 消石灰と粉末珪砂を、CaO/SiO2モル比1.0に
調合し、水を加えて、200℃の飽和水蒸気圧下で
撹拌式オートクレーブにより反応させて珪酸カル
シウム水和物スラリーを得た。このスラリーに膨
潤性マイカ(トピー工業(株)製NA−TS(HG))と
補強繊維(本実施例ではガラス繊維)を第2表に
示す割合で混合した。これを型に流し込み乾燥
し、500℃で3分間焼成処理を行ない、珪酸カル
シウム水和物系成形体を製造した。得られた成形
体の各種物性を測定した。結果を第2表に示す。
【表】
実施例 2
実施例1のNo.4の配合で得られた乾燥成形体を
第3表に示す処理条件により焼成処理したこと以
外は実施例1と同様にして成形体を製造し、この
成形体の各種物性を測定した。結果を第3表に示
す。またこの焼成処理後の成形体を水中に24時間
浸漬し膨潤状態を観察した。結果を第3表に併せ
て示す。
第3表に示す処理条件により焼成処理したこと以
外は実施例1と同様にして成形体を製造し、この
成形体の各種物性を測定した。結果を第3表に示
す。またこの焼成処理後の成形体を水中に24時間
浸漬し膨潤状態を観察した。結果を第3表に併せ
て示す。
【表】
●:異常なし。
実施例 3 実施例1と同様にして珪酸カルシウム水和物ス
ラリーを調製し、実施例1に使用したと同じマイ
カ及びガラス繊維を第4表の配合で混合した。こ
れを型に流し込み乾燥した後、塩化カリウム5%
水溶液中に5分間浸漬し、イオン交換後再乾燥し
て成形体を製造した。得られた成形体の各種物性
及び水中に24時間浸漬した後の性状の観察結果を
第4表に示す。
実施例 3 実施例1と同様にして珪酸カルシウム水和物ス
ラリーを調製し、実施例1に使用したと同じマイ
カ及びガラス繊維を第4表の配合で混合した。こ
れを型に流し込み乾燥した後、塩化カリウム5%
水溶液中に5分間浸漬し、イオン交換後再乾燥し
て成形体を製造した。得られた成形体の各種物性
及び水中に24時間浸漬した後の性状の観察結果を
第4表に示す。
【表】
実施例 4
実施例3のNo.11の配合で得られた成形体を乾燥
後、第5表記載の各種塩類の5%水溶液に5分間
浸漬し、イオン交換後再乾燥して成形体を製造し
た。得られた成形体の粉立ち及び水中に24時間浸
漬した後の性状の観察結果を第5表に示す。
後、第5表記載の各種塩類の5%水溶液に5分間
浸漬し、イオン交換後再乾燥して成形体を製造し
た。得られた成形体の粉立ち及び水中に24時間浸
漬した後の性状の観察結果を第5表に示す。
【表】
第2表ないし第5表より、本発明の方法によれ
ば、優れた特性を有する超軽量成形体が製造され
ることが明らかである。 比較例 1 消石灰と粉末珪砂を、CaO/SiO2モル比1.0に
調合し、水を加えて、200℃の飽和水蒸気圧下で
撹拌式オートクレーブにより反応させた。これに
ガラス繊維を3%加え、混合、成形、乾燥を行な
い成形体を製造した。得られた成形体は嵩比重
0.080(−)、曲げ強度0.22Kgf/cm2で粉立ちの多い
ものであつた。 [発明の効果] 以上詳述した如く、本発明の嵩比重0.1以下の
超軽量珪酸カルシウム成形体の製造方法によれ
ば、珪酸カルシウム水和物粒子が特定組成のマイ
カ粒子を介して接合されており、著しく軽量かつ
高強度で、耐熱性、靭性に優れ、しかも粉立ちが
少なく、各種構成材料等として工業的に極めて有
用な、高特性成形体を容易に製造することができ
る。
ば、優れた特性を有する超軽量成形体が製造され
ることが明らかである。 比較例 1 消石灰と粉末珪砂を、CaO/SiO2モル比1.0に
調合し、水を加えて、200℃の飽和水蒸気圧下で
撹拌式オートクレーブにより反応させた。これに
ガラス繊維を3%加え、混合、成形、乾燥を行な
い成形体を製造した。得られた成形体は嵩比重
0.080(−)、曲げ強度0.22Kgf/cm2で粉立ちの多い
ものであつた。 [発明の効果] 以上詳述した如く、本発明の嵩比重0.1以下の
超軽量珪酸カルシウム成形体の製造方法によれ
ば、珪酸カルシウム水和物粒子が特定組成のマイ
カ粒子を介して接合されており、著しく軽量かつ
高強度で、耐熱性、靭性に優れ、しかも粉立ちが
少なく、各種構成材料等として工業的に極めて有
用な、高特性成形体を容易に製造することができ
る。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 水熱合成された珪酸カルシウム水和物のスラ
リーに、 一般式 Wa[A、B]b[(C、D)4O10]F2 (式中、Wは配位数12の陽イオン、A、Bは各々
配位数6の陽イオン、C、Dは各々配位数4の陽
イオンであり、aは1〜1/3の正数、bは2.5〜3
の正数を示す。) で示されるフツ素雲母からなる膨潤性マイカを、
珪酸カルシウム水和物100重量部に対し0.1〜100
重量部の割合で添加混合した後成形し、該成形体
を乾燥した後、300〜500℃で焼成することを特徴
とする嵩比重0.1以下の超軽量珪酸カルシウム成
形体の製造方法。 2 水熱合成された珪酸カルシウム水和物のスラ
リーに、 一般式 Wa[A、B]b[(C、D)4O10]F2 (式中、Wは配位数12の陽イオン、A、Bは各々
配位数6の陽イオン、C、Dは各々配位数4の陽
イオンであり、aは1〜1/3の正数、bは2.5〜3
の正数を示す。) で示されるフツ素雲母からなる膨潤性マイカを、
珪酸カルシウム水和物100重量部に対し0.1〜100
重量部の割合で添加混合した後、成形、乾燥し、
該成形体をマイカの膨潤性を阻害するイオンを含
む塩類溶液に浸した後、乾燥することを特徴とす
る嵩比重0.1以下の超軽量珪酸カルシウム成形体
の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6234184A JPS60204657A (ja) | 1984-03-30 | 1984-03-30 | 超軽量珪酸カルシウム成形体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6234184A JPS60204657A (ja) | 1984-03-30 | 1984-03-30 | 超軽量珪酸カルシウム成形体の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS60204657A JPS60204657A (ja) | 1985-10-16 |
| JPH0130779B2 true JPH0130779B2 (ja) | 1989-06-21 |
Family
ID=13197319
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6234184A Granted JPS60204657A (ja) | 1984-03-30 | 1984-03-30 | 超軽量珪酸カルシウム成形体の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS60204657A (ja) |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5361620A (en) * | 1976-11-16 | 1978-06-02 | Onoda Cement Co Ltd | Micaareinforced silicate molding |
| JPS5632357A (en) * | 1979-08-23 | 1981-04-01 | Toyo Soda Mfg Co Ltd | Forming composition as chief raw material of calcium silicate |
-
1984
- 1984-03-30 JP JP6234184A patent/JPS60204657A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS60204657A (ja) | 1985-10-16 |
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