JPH0130838B2 - - Google Patents
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- JPH0130838B2 JPH0130838B2 JP54096876A JP9687679A JPH0130838B2 JP H0130838 B2 JPH0130838 B2 JP H0130838B2 JP 54096876 A JP54096876 A JP 54096876A JP 9687679 A JP9687679 A JP 9687679A JP H0130838 B2 JPH0130838 B2 JP H0130838B2
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- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07H—SUGARS; DERIVATIVES THEREOF; NUCLEOSIDES; NUCLEOTIDES; NUCLEIC ACIDS
- C07H19/00—Compounds containing a hetero ring sharing one ring hetero atom with a saccharide radical; Nucleosides; Mononucleotides; Anhydro-derivatives thereof
- C07H19/01—Compounds containing a hetero ring sharing one ring hetero atom with a saccharide radical; Nucleosides; Mononucleotides; Anhydro-derivatives thereof sharing oxygen
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- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61P—SPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
- A61P33/00—Antiparasitic agents
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- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61P—SPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
- A61P33/00—Antiparasitic agents
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- Heterocyclic Carbon Compounds Containing A Hetero Ring Having Oxygen Or Sulfur (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
C―076とは、C―076を産出するストレプトマ
イセスアベルミチリス
(Streptomycesavermitilis)(微工研菌第4027号
及び第4028号)の醗酵汁から単離された一連の化
合物を記載するために使用される用語である。そ
の培養菌の形態学的特性は目下係属中の米国特許
出願番号第772601号に詳細に記載されている。こ
のC―076化合物は糖分子によつて置換されうる
1個またはそれ以上のヒドロキシ置換分を有する
構造的に類縁した一連のマクロライドである。1
個以上のヒドロキシ基を有するC―076化合物に
関しては、その種々の位置において選択的にグリ
コシル化する方法がすでに開発されている。 本発明によつて、さらに上記C―076化合物の
誘導体が製造されそしてかかる誘導体がグリコシ
ル化された。本発明の方法によつてグリコシル化
された化合物は顕著な駆虫作用、殺虫作用、体外
寄生虫殺滅作用および殺ダニ作用を有する。 本発明はC―076化合物およびC―076化合物の
誘導体のグリコシル化生成物に関する。本グリコ
シル化生成物は非常に有効な駆虫剤である。 したがつて、本発明の目的は上記したグリコシ
ル化生成物を提供することである。さらにいま1
つの目的はかかるグリコシル化生成物の製造法を
提供することである。さらにいま1つの目的は駆
虫剤としてかかる化合物を使用する用法を提供す
ることである。その他の本発明の目的は以下の記
載からさらに明らかとなろう。 C―076系統の化合物は下記の構造を有する: 上記式において、Rは構造式 【式】 のα―L―オレアンドロシル―α―L―オレアン
ドロシル基;そしてC22とC23との間の破線は単結
合または二重結合を意味し; R1はヒドロキシであり、上記破線が単結合を
意味する場合にのみ存在する;そして R2はn―プロピルまたはsec―ブチル、 R3はメトキシまたはヒドロキシである。 上記のC―076には8種の互に相違するC―076
化合物が存在し、これらはそれぞれその化合物の
構造に基いてA1a、A1b、A2a、A2b、B1a、
B1b、B2a、B2bと名づけられている。 上記構造式を利用してこれら8種のC―076化
合物の構造を下記に示す。 【表】 上記から理解されるように、すべてのC―076
化合物はその7―位置および炭水化物側縁の4″―
位置にヒドロキシ基を有している。したがつて、
この化合物はすべてグリコシル化されうる少なく
とも2個のヒドロキシ基を持つ。更に、A2の系
列とB1の系列の化合物はグリコシル化可能な第
3のヒドロキシ基を有し、そしてB2系列のもの
は第4のヒドロキシ基をさらに持つている。 炭水化物側鎖もその一方または両方のα―L―
オレアンドロース基を除去するために加水分解さ
れうる。この場合には、1つのα―L―オレアン
ドロースの除去(単糖)または両方のα―L―オ
レアンドロースの除去(アグリコン)に伴なつ
て、4′―または13―位置にそれぞれセドロキシ基
が残ることとなろう。以上のヒドロキシ基は容易
にグリコシル化しうる。 このような単糖およびアグリコン誘導体は元の
C―076化合物を酸で処理することによつて得ら
れる。外側のα―L―オレアンドロース基はC―
076基本骨格に直接結合されているα―L―オレ
アンドロース基よりも容易に除去され、したがつ
て単糖とアグリコンとを他方の反応生成物の混入
なしに別々に製造する上で好都合である。 単数または複数のC―076炭水化物基を除去す
るために採用される方法は、そのC―076出発物
質をジオキサン、テトラヒドロフラン、ジメトキ
シエタン、ジメチルホルムアミド、ビス―2―メ
トキシエチルエーテル等のごとき水と混和性の非
求核性溶剤中の酸0.01乃至10%と水0.1乃至20%
とからなる混合物中に溶液の形態で導入するもの
である。この混合物を反応が完結するまで室温で
6乃至24時間撹拌する。酸としては硫酸、塩化水
素酸、臭化水素酸、リン酸、トリフルオロ酢酸お
よびトリフルオロスルホン酸が適当であり、硫酸
が好ましく使用される。 0.01乃至0.1%ていどの低い酸濃度が使用され
た場合には、単糖が主として生成される。酸の濃
度が高い場合、たとえば1乃至10%の濃度範囲で
は、アグリコンが優勢的に生成され。この中間の
酸濃度を使用すると単糖とアグリコンの混合物が
生成される傾向があり、この混合物はクロマトグ
ラフイーの技術を用いて通常分離可能である。 さらに、単糖は出発物質のC―076をイソプロ
パノールル中1%硫酸溶液の中で室温において6
乃至24時間撹拌する方法によつても製造できる。
また、アグリコンはメタノール中1%硫酸溶液内
で出発物質のC―076を室温で6乃至24時間撹拌
することによつても製造できる。上記に列挙した
他の酸をこの方法に使用してもよい。この方法は
C―076化合物のうち2―シリーズのものについ
て好ましい方法である。なぜならば、C―076化
合物のうちの22,23―不飽和をもつシリーズのも
のでは、この方法を用いるとその22,23の二重結
合にいくらか付加が起ることが観察されるからで
ある。所望の単糖またはアグリコンは当業者にと
つて公知の技術により単離し精製される。 本発明のグリコシル化合物は下記の構造式によ
り最も良く理解される。 式中、 破線は単結合または二重結合を意味し、 R1はヒドロキシ、低級アルカノイルオキシま
たはグリコシルオキシを意味するものであつて、
破線が単結合を意味する場合にだけ存在する。 R2はイソプロピルまたはsec―ブチル、 R3は水素、メチル、低級アルカノイルまたは
グリシル、 Rは水素、低級アルカノイル、グリコシル、 【式】または 【式】 (ここで、R4は水素、低級アルカノイルまたは
グリコシルを意味する)を意味する。 ただしR、R1、R3またはR4の少なくとも1つ
はグリコシル基を含有しなければならない。しか
しRだけがグリコシル基を含有する場合には、そ
のグリコシル基はα―L―オレアンドロシルまた
はα―L―オレアンドロシル―α―L―オレアン
ドロシル以外のものでなければならない。 上記グリコシル基はポリヒドロキシ5員または
6員環式アセタールならびにそのモノ不飽和誘導
体であり、該アセタールは低級アルキル基によつ
て置換されていてもよくそしてその中のヒドロキ
シ基が低級アルキルまたは低級アルカノイルで置
換されていてもよい。 本明細書で“低級アルカノイル”というのは炭
素原子2乃至10個のアルカノイル基を指し、例え
ばアセチル、プロピオニル、ブチリル、ペンタノ
イル、ヘキサノイル、ピバロイル、オクタノイ
ル、デカノイルなどである。 上記グリコシル基内の糖部分の種類は重要でな
く、いかなる糖も以下に記載する方法を用いてC
―076基体物質へ置換させることができる。好ま
しい糖部分を例示すれば、グルコピラノシル、ガ
ラクトピラノシル、マンノピラノシル、マルトシ
ル、アラビノピラシル、リキソピラノシル、キシ
ロピラノシル、リボピラノシル、オレアンドロシ
ル、ラムノピラノシル、フコピラノシル、ラクト
シル、リボフラノシル、マンノフラノシル、グル
コフラノシル、アラビノフラノシル、ミカロシ
ル、クラデイノシル、デソサミノシル、ダウノサ
ミノシル、ミカミノシル、シマロシル、オリボシ
ルなどである。 上記の糖は一般にD型またはL型で入手しう
る。本発明はC―076基体物質への付加において
可能な両方の配置型を包含するものである。 上記炭化物または糖基はC―076化合物におい
て単糖、二糖または三糖として置換され得、そこ
では上記糖基の1つはさらに同種または異種の他
の糖基によつて置換される。更に、置換に利用可
能なヒドロキシ基が1個以上存する場合には、そ
のような複数のヒドロキシ基の1つだけあるいは
1つ以上に糖基が置換して存在し得る。そしてそ
の置換は同種の糖部分によつてもあるいは別種の
糖部分によつてもなされうる。 好ましい糖置換分はグルコピラノシル、ラムノ
ピラノシル、オレアンドロシルまたはオリボシル
基を持つ単糖または二糖置換分である。最み好ま
しい基はグルコピラノシルとオレアンドロシルで
ある。 基体分子のヒドロキシ基を上記炭水化物基によ
つて置換する方法は、ケーニツヒスークノル法
(Koenigs―Krorr process)、銀トリフレート法
(silver triflate process)、オルトエステル法ま
たはグリコール付加法などである。 ケーニツヒスークノル法、そのヘルフエリツヒ
変法(Helferich modification)および銀トリフ
レート法に用いられる炭水化物出発物質はそのす
べての遊離ヒドロキシ基をアシル化することによ
り保護される。好ましい保護基はアセチル基であ
るが他の基たとえばベンゾエートなども使用でき
る。ヒドロキシル基をこのように保護する方法自
体は公知に属する。アセチル保護基は反応終了時
に接触的加水分解好ましくはたとえばアルコール
性アンモニア溶液を用いた塩基触媒加水分解によ
り容易に脱離させることができる。 ケーニツヒスークノル法および銀トリフレート
法では、出発物質としてアセトハロ糖、好ましく
はアセトブロモ糖たとえば上記に列挙した適当な
糖基のアセトブロモヘキソースおよびアセトブロ
モペントースが使用される。この臭素原子はアセ
チル基に隣接する炭素原子上で置換されそして糖
部分はそのハロゲン原子が付加された炭素原子の
ところで基体物質に結合された状態となる。 ケーニツヒスークノル反応においては、そのC
―076化合物は無水条件下で非プロトン性溶媒に
溶解される。好ましい溶媒はエーテルであるが、
塩化メチレン、アセトニトリル、ニトロメタン、
ジメトキシエタンなども使用しうる。この基質溶
液へアセトハロ糖と酸化銀が添加される。反応に
は糖の1モル当量が必要であるが、さらに10乃至
15モルを過剰に添加することにより反応が促進さ
れる。反応の進行が困難な場合には15モル以上の
過剰を使用してもよい。しかしこのような大過剰
を使用すると生成物の単離がそれだけ困難にな
る。反応には新規に製造された新鮮な酸化銀を使
用するのが好ましいことが判明している。なぜな
らば、酸化銀は長期間放置しておくとその触媒性
能が幾分失われるからである。この酸化銀は公知
方法により硝酸銀を用いて製造することができ
る。反応は10乃至15℃の温度でも実施されるが、
室温での反応が好ましい。反応完結までには通常
2乃至10日間を要する。反応の進行具合は反応混
合物から試料を採取して薄層クロマトグラフイー
の技術によりこれを調べることによつて監視され
る。考えられる副反応はこの反応を暗中で実施す
ることによつて避けることができる。従つて、こ
の操作法が好ましい。生成物は公知方法により単
離される。 ケーニツヒスークノル法の変法としてヘルフエ
リツヒ変法が知られており、この変法では酸化銀
の代りにハロゲン化第二水銀たとえば塩化または
臭化第二水銀が単独で、あるいは酸化第二水銀ま
たはシアン化第二水銀と組合わせて使用れる。こ
の変法に対しては上記した反応条件がそのまま使
用できる。ただし、好ましい溶媒はこの場合ニト
ロメタンとなりそして好ましい反応温度は還流温
度となる。 銀トリフレート反応は同一溶媒に溶解した試薬
銀トリフレート(銀トリフルオロメチルスルホナ
ートの略称)とアセトハロ糖とを使用する。溶媒
は前記に例示したものが使用でき、エーテルが好
ましい。銀トリフレートの使用直前に新らしく製
造された純度の高いものが最も望ましい。銀トリ
フレートの製造法は当技術分野で公知である。反
応成分をすべて溶媒に入れそして反応を10乃至50
℃の温度で2乃至48時間実施する。しかし一般的
に、この反応は室温で約24時間以内に完了する。
反応の進行は薄層クロマトグラフイーにより追跡
することができる。この場合も、反応を暗中で、
且つ完全に乾燥した反応体と反応器具を用いて行
なうのが好ましい。 糖の1モルが必要とされるが、反応の進行を促
進するために1モル過剰を使用する場合が多い。 反応過程において、トリフル酸(トリフルオロ
メタンスルホン酸)が遊離される。これは非常に
強い酸であり、この酸を中和するためには塩基1
モル当量が必要である。好ましい塩基は第三アミ
ン、好ましくはトリエチルアミン、ジアイソプロ
ピルエチルアミン、ジアザビシクロウンデカン、
ジアザビシクロノナンなどのごとき非求核性塩基
である。トリフリ酸はきわめて強い酸であるか
ら、使用した塩基がその酸のすべてを中和するだ
けの十分に強い塩基でないと存する酸が反応の進
行並ぴに生成物の単離に悪影響を及ぼすおそれが
ある。生成物は公知方法により単離される。 オルトエステル法では低級アルカノールと上記
糖との正エステルからC―076化合物の誘導体が
そのC―076化合物の水酸官能基において生成さ
れる。必要なオルトエステルは低級アルカノール
を用いてアセトハロ糖から公知技術により製造さ
れる。反応は非プロトン性溶媒たとえばジクロル
エタン、ニトロメタン、塩化メチレン、ジメトキ
シエーテル、アセトニトリル、テトラヒドロフラ
ンなどの中で実施される。ジクロルエタン、ニト
ロメタン、ジメトキシエタンおよびテトラヒドロ
フランが好ましい。反応は好ましくは反応混合物
の還流温度で実施されそして通常は約4乃至24時
間で反応は完結する。反応促進のために触媒量の
臭化第二水銀または塩化第二水銀が添加される。
反応過程において、オルトエステルをつくるため
に使用されたアルコールの1モルが遊離されてく
る。したがつて、好ましくはこのアルコールを除
去しそして反応を完結せしめるため溶媒を共沸蒸
留して追い出す。体積の減少を避けるため蒸留の
進行と共に新らしい溶媒を加えて一定体積を維持
するようにする。単離の時には、溶剤を除きそし
て残留物を水銀塩で除去する剤たとえば水性ヨウ
化カリウムで洗う。次いで公知方法により生成物
を単離する。 出発物質としてグリカールを使用する別のグリ
コシル化法がすでに開発されている。グリカール
(glycal)とはその環が6員環である1,2―不
飽和環式糖である。この反応によると、C―076
基体化合物へのグリコシル置換分の置換付与はそ
の糖環の3―位置に存在する置換分の種類により
2つの別々の仕方で行なわれる。すなわち、その
3―位置がアセテートを例とする低級アルカノイ
ルオキシ、トシレートを例とする置換フエニルス
ルホナートのような脱離性基で置換されている場
合には、その脱離性基は除去されそして二重結合
は2,3―位置へ移動する。これにより生じた生
成物の3―位置は未置換となる。 3―位置の基が脱離性基でない場合、たとえば
低級アルコキシ好ましくはメトキシである場合に
は、その基は除去されず、そしてその3―位置は
そのままの状態にとどまる。この反応はその二重
結合に付する付加をもたらし、そして結果する飽
和生成物が基体C―076化合物の1―位置に付加
される。 上記の反応は非プロトン性、非極性溶媒中で実
施されるか、或いは、そのグリカール出発物質が
しばしば室温で液体である理由からして、反応は
溶媒なしでも実施されうる。好ましい溶剤はハロ
ゲン化炭化水素たとえば塩化メチレン、クロロホ
ルム等、アセトニトリル、ベンゼン、トルエン、
エーテルなどである。さらに、この反応には触媒
量のルイス酸たとえば三フツ化ホウ素、塩化スズ
(SnOl2)、四塩化チタン、塩化亜鉛(ZnCl2)等
あるいは他の酸触媒(β―トルエンスルホン酸、
β―トルエンスルホン酸ピリジニウムなど)を使
用することができる。反応は室温から反応混合物
の還流温度までの範囲の温度で実施されるが、し
かし通常は最高温度を75℃とするのが適当であ
る。反応は30分から24時間までの時間で完了す
る。生成物は公知方法で単離される。 上記した各種のグリコシル化に関して注意すべ
きは、B系列の化合物に対してはケーニツヒスー
クノル反応またはグリカール付加反応を用いてグ
リコシル化するのが好ましいことである。これ
は、B系列化合物がヘルフエリツヒ変法で使用さ
れる水銀化合物にかなり敏感であるためである。 各ヒドロキシ基ごとに反応性が相違し且つ保護
基の技術が使用できるから、すべての可能な組合
わせのグリコシル化C―076化合物が製造できる。
5と23の位置のヒドロキシ基は4″、4′または13の
位置のヒドロキシ基に比べてグリコシル化に対し
てより反応性に富む。したがつて、5または23―
グリコシル化生成物が所望される場合には、4″、
4′または13の位置のヒドロキシル基を保護する必
要はない。 C―076A1化合物はグリコシル化に利用しうる
ヒドロキシ基を4″、4′または13の位置に有してい
るだけであるから、5または23の位置において反
応が起る可能性はない。 C―076A2化合物は4″、4′または13の位置に加
えてグリコシル化に利用しうるヒドロキシ基を23
の位置にだけ持つている。したがつて23グリコシ
ル化合物は保護反応の必要なく製造できる。4″、
4′または13の位置は下記に従つて23―位置を保護
することによつてグリコシル化できる。 C―076B1化合物は4″、4′または13の位置以外
に5―位置だけ利用可能なヒドロキシ基を持つて
いる。5―グリコシル化合物が所望される場合に
は、反応は4″、4′または13の位置を保護しないで
実施される。4″、4′または13―グリコシル化合物
が所望される場合には下記に従つて5―位置を保
護することが必要である。 C―076B2化合物は4″、4′または13の位置以外
にさらに5と23の2つの位置に利用可能なヒドロ
キシ基を持つている。5と23との位置のヒドロキ
シ基の反応性は互にほぼ等しい。5および23の位
置のグリコシル化が所望される場合には、反応は
上記のように実施される。4″、4′または13の位置
のグリコシル化が所望される場合には、5と23の
位置の2つのヒドロキシ基を保護することが必要
である。5と23の位置のいずれか一方のグリコシ
ル化が所望される場合には、上記した範囲での最
少時間と最低温度とを用いて上記のように反応を
実施する。これにより、5―と23―グリコシル化
合物の混合物が生じる。この混合物は常用のクロ
マトグラフイーの技術を用いて、例えばカラム、
高圧、液体クロマトグラフイーおよび薄層または
分配層クロマトグラフイーを用いて一般に容易に
分離される。通常は、5、23―ジ置換化合物の生
成を避けそして個々の5―置換化合物と23―置換
化合物とを最大限に得るべく反応の進行の追跡す
るために薄層クロマトグラフイーが用いられる。 5と23の位置の保護は2つの仕方で実施でき
る。その1つは5および23の両方の位置に適用で
きるものであり、他方のものは5―位置のみに適
用可能である。 5および/23位置の保護はアシル化好ましくは
アセチル化によつて容易に達成される。保護され
るべきC―076化合物を前述した溶剤の1つ、好
ましくはエーテルのごとき非プロトン性、非極性
溶剤に溶解する。そしてハロゲン化アシル好まし
くは塩化アセチルをほぼ室温すなわち10乃至40℃
の範囲の温度で滴下して加える。この反応混合物
を2〜6時間撹拌する。反応に際して触媒量の酸
化銀(Ag2O)を加える。アシル化化合物は公知
方法により単離される。 アシル保護基は塩基触媒された加水分解によつ
て、たとえば対応するアルコール好ましくはメタ
ノール中アルカリ金属アルコキシド好ましくはナ
トリウムメトキシドを用いて脱離される。 さらに、5―位置アルコールはエーテル中二酸
化マンガン(MnO2)を用いてケトンに酸化させ
ることができる。この反応はほぼ室温で約10〜30
時間で完了する。 生じたケトンは水素化ホウ素の還元、好ましく
は水素化ホウ素ナトリウムを用いて後から容易に
元の水酸基に還元することができる。この反応は
室温で撹拌して約5分乃至1時間で終る。 この酸化―還元反応は5―または23―のいずれ
か一方のみがグリコシル化されたC―076B2化合
物の製造に有利であるように思われる。5―ケト
ンを形成して5―位置を保護することによつて、
23―グリコシル化合物は容易に製造しうる。ま
た、23―アシル―5―ケトン化合物が生成させ、
その5―位置をヒドロキシ基に還元すれば、5―
グリコシル化合物を次に製造することができる。 上記アシル保護基を反応の終りに除去する必要
は必ずしもないので、本発明の範囲にはこれらア
シル誘導体も含まれる。さらに、一旦グリコシル
化合物を製造してしまつたのちに、所望の1つま
たはそれ以上の位置で残存しているヒドロキシ基
をアシル化してもよい。上記仕方は5―および23
―位置のアシル化に使用しうる。この5―およ
び/または23の位置に対してグリコシル化が意図
されている場合には、4″、4′または13位置を次の
ようにしてアシル化することができる。すなわ
ち、その化合物を適当な溶剤好ましくはピリジン
に溶解しそしてアシル化剤たとえば塩化アセチル
のごとき低級アルカノイルハロゲン化物を滴下し
て加える。この反応混合物を0℃から室温までの
温度に4乃至24時間保持する。生成物は公知方法
によつて単離される。 本発明による新規なグリコシル化化合物は顕著
な殺寄生虫作用を示し、人間およびその他の動物
の保健ならびに農業に使用される駆虫剤、殺虫
剤、体外寄生虫駆除剤および殺ダニ剤として有用
である。 一般に寄生虫病と呼ばれている病気は寄生虫が
宿主動物に寄生して宿主が汚染されることにより
生じる一群の病気である。寄生虫病は豚、羊、
馬、牛、山羊、犬、猫および家禽などの飼育動物
に広く出現しそして重大な経済的問題を惹起す
る。寄生虫のうち、線虫と呼ばれている寄生虫の
グループは種々の動物に広く慢延し、しばしば深
刻な伝染状態をもたらす。上記した動物を汚汚す
る一般的な線虫類は下記のものである。 ハエモンクス(Haemonchus)、トリコストロ
ンギルス(Trichostrongylus)、オステルタギア
(Ostertagia)、ネマトデイルス(Nematodirus)、
クーペリア(Cooperia)、アスカリス
(Ascaris)、ブノストマム(Bunostomum)、オ
エソフアゴストマム(Oesophagostmum)、カベ
ルチア(Chabertia)、トリクリス(Trichnris)、
ストロンギリス(Strongylus)、トリコネマ
(Trichonema)、ジクチオカウルス
(Dictyocaulus)、カピラリア(Capillaria)、ヘ
テラキス(Heterakis)、トクソカラ
(Toxocara)、アスカリデイア(Ascaridia)、オ
キシウリス(Oxyuris)、アンシロストーマ
(Ancylostoma)、ウンシナリア(Uncinaria)、
トキサスカリス(Toxascaris)、パラスカリス
(Parascaris)。 これらのうち、ネマトデイリス、クーペリアお
よびオエソフアゴストマムなどのある特定の種類
のものは腸管路に主として寄生し、他方ハエモン
クスやオステルタギアなどは胃内に主として寄生
する。さらにジクチオカウルスのように肺に寄生
するものもある。その他、心臓や血管、直腸、リ
ンパ組織のような体組織や器管に寄生するものも
ある。寄生虫病にかかると貧血、栄養不良、衰
弱、体重減少、腸管壁や他の組織器管への重大な
損傷などが生じ、そのまま処置しないでおくと宿
主は死に至る場合がある。本発明のグリコシル化
C―076化合物は予期されなかつた高い作用をこ
れら寄生虫に対して示す。それのみならず、犬の
ジロフフイラリア(Dirofilaria)、げつ歯類のネ
マトスピロイデス(Nematospiroides)、シフア
キア(Syphacia)、アスピクルソス
(Aspiculuris)、動物や魚類にたかる体外寄生節
足動物たとえば、ノミ、シラミ、ダニ、アオバエ
など、羊のルシソア(Lucilia sp.)、咬刺昆虫類
および移動性の双翅類の幼虫たとえば牛のヒポデ
ルマ(Hypodema sp.)、馬のガストロフイルス
(Gastrophilus)、げつ歯類のクテレブラ
(Cuterebra sp.)に対しても駆除作用を示す。 本発明の化合物はさらにまた人間に寄生する寄
生虫に対しても駆虫作用を有する。人の胃腸管に
寄生する一般的な寄生虫は、アンシロストーマ、
ネカトール(Necator)、アスカリス、ストロン
ギロイデス(Strongyloides)、トリキネラ
(Trichinella)、カピラリア、トリクリスおよび
エンテロビウス(Enterobius)である。血液や胃
腸管以外の他の組織、器官に寄生する医学的に重
要な寄生虫はフイラリアであり、たとえばウチエ
レリア(Wuchereria)、ブルギア(Brugia)、オ
ンコセルカ(Onchocerca)およびロア(Loa)、
ドラクンクルス(Dracunculus)、更には腸内寄
生虫ストロンギロクデスとトリキネラの腸外寄生
段階にあるものである。本化合物はさらに節足動
物で人にたかる咬刺昆虫類ならびに人に不快を与
える他の双翅目の虫を駆除するためにも価値があ
る。 本化合物はさらに家の中の害虫たとえばゴキブ
リ(Blatella sp.)、衣餓(Tineola sp.)、ジ
ユータン虫(Attagenus sp.)およびイエバエ
(Musca domestica)に対しても有効である。 さらにまた、本化合物は貯蔵穀物の害虫たとえ
ばトリボリウム(Tribolium sp.)、テネブリオ
(Tenebrio sp.)に対し、農作物の害虫たとえ
ばクモダニ(Tetranychus sp.)、アブラムシ
(Acyrlhiosiphon sp.)に対し、移動性の直翅
目の昆虫たとえば物組織を食べるバツタ類や幼虫
段階の混虫類に対しても有効である。本化合物は
土壌線虫の殺滅のための殺線虫剤としておよび農
業で重要なメロイドギーネ(Meloidogyne spp.)
のごとき作物寄生虫の駆虫剤としても役立つ。 本化合物はカプセル、大丸薬(食塊)または錠
剤のごとき単位投薬剤の形態であるいはまた哺乳
動物の駆虫剤として使用する場合における液状水
薬として経口的に投与ることができる。水薬は通
常水にベントナイトのごとき沈殿防止剤および湿
潤剤または同様な佐薬と一緒に活性物質を入れた
溶液、懸濁液または分散液である。一般に水薬は
さらに泡防止剤を含有する。水薬製剤は通常活性
化合物を約0.001乃至0.5重量%含有する。好まし
い水薬製剤は活性化合物を0.01乃至0.1重量%含
有する。カプセルおよび大丸薬はデンプン、タル
ク、ステアリン酸マグネシウムまたはリン酸二カ
ルシウムのごときキヤリヤビヒクルと混合された
活性成分を含有る。 乾燥固体の薬剤形態で本C―076を投与したい
場合には、通常所望量の活性化合物を含有するカ
プセル、大丸薬または錠剤が使用される。このよ
うな形態の薬剤は活性成分を適当な微粉末希釈
剤、増量剤、崩壊剤および/または結合剤たとえ
ばデンプン、ラクトース、タルク、ステアリン酸
マグネシウム、植物性ゴム等と緊密且つ一様に混
和することによつて製造される。このような単位
薬剤はその総重量ならびに駆虫剤の含量が処置さ
れるでき宿主動物の種類、寄生虫の種類および寄
生の程度および宿主の体重など各種フアクターに
応じて広い範囲で変えられる。 本活性化合物が動物の飼料を通じて投与される
場合には、活性化合物をよくその餌に分散させる
か、或いはまず振りかけ用のドレシングまたはペ
レツトを調製し、次いでこれを最終的な餌に加え
るようにすればよい。場合によつては餌と別々に
して与えてもよい。本発明の駆虫剤化合物は非経
口的に投与することもできる。たとえば内腔内注
射、筋肉注射、気管内注入、皮下注射などにより
投与することができる。この場合には、活性成分
を液体のキヤリヤービヒクルに溶解または分散さ
せて使う。非経口的投与のためには、活性物質を
許容されるビヒクル、好ましくは落花生油、綿実
油などの各種植物油のビヒクルと適当に混合す
る。他の非経口用ビヒクルたとえばゾルケター
ル、グリセリン―ホルマールルなどを用いた有機
調合物および水性非経口用調合物なども使用でき
る。投与の際には本発明による1種またはそれ以
上の活性アシル化C―076化合物をその非経口用
調合物に溶解または懸濁させる。活性化合物の含
有量は通常0.005乃至5重量%とする。 本発明の駆虫剤の主たる用途は寄生虫病の処置
および/または予防であるが、本剤はさらにまた
他の寄生虫たとえば飼育動物や家禽にたかるノ
ミ、シラミ、ダニ、蚊やブヨなどの節足動物寄生
虫に起因する病気の処置および処置にも使用しう
る。さらに、人を含めた他の動物に見られる寄生
虫に起因する病気の処置にも有効である。最良の
結果を得るために使用される最適量はもちろん使
用される特定の化合物の種類、処置される動物の
種類および寄生虫汚染の程度によつて変る。一般
的に言つて、本発明の新規化合物を動物体重1Kg
当り約0.001乃至10mgを投与することによつて良
い結果が得られる。全投与量は1回で投与しても
よいしあるいは比較的短期間たとえば1〜5日間
に亘つて何回かに分けて投与してもよい。本発明
の好ましい化合物を用いた場合には、動物に1回
の投与につき体重1Kg当り約0.025乃至0.5mgを投
与ることによつてすぐれた寄生虫駆除効果が達成
される。再寄生を防止するため必要ならば反復処
置を行なう。反復処置の仕方は寄生虫の種類によ
り、また使用される投与技術により決定される。
本発明による駆虫剤を動物に投与する技術は獣医
学の分野で公知である。本発明の化合物は1回の
処置で広い活性スペクトルが得られるようにする
ため他の駆虫剤化合物または他の生物学的活性な
化合物と組合わせて投与することもできる。 本発明による化合物が動物の餌の1つの成分と
して投与される場合または飲料水に溶解または懸
濁される場合には、1種またはそれ以上の本活性
化合物を不活性キヤリヤーまたは希釈剤に分散し
た組成物を調製しておく。不活性キヤリヤーとは
本駆虫剤と反応しないものでしかも動物に安全に
与えられるものを意味する。食餌投与のための好
ましいキヤリヤーは動物の食糧の一成分である。 適当な組成物は本活性化合物が比較的大量にそ
の中に存在しそして餌に直接的または中間的に希
釈または配合したのちに添加るのに適当な、或い
は動物に直接餌として与えるのに適当な予備配合
飼料または飼料補填物を含む。このような組成物
のために適当な代表的キヤリヤーまたは希釈剤を
例示すれば、醸造所の麦芽かす、コーンミール、
かんきつ類の粉末、醗酵残渣、砕いたかき殻、ふ
すま、糖みつ、とうもろこしの穂軸粉末、飼料用
豆粉、ひき割り大豆、粉砕した石灰石などであ
る。このようなキヤリヤーに臼びき、撹拌、粉ひ
きまたはタンブリングなどの方法で活性グリコシ
ル化C―076化合物をよく分散させる。予備配合
飼料としては活性化合物を約0.005乃至2.0重量%
含有する組成物が特に適当である。動物に直接に
餌として与えられる飼料補填物は本活性化合物を
約0.0002乃至0.3重量%含有する。 このような飼料補填物は最終的に準備された餌
に寄生虫処置および抑制に必要な活性化合物濃度
を与えるような量で添加される。活性化合物の必
要濃度は前記した種々のフアクターならびにその
時に使用されるグリコシル化C―076化合物の種
類によつて変るものであるけれども、所望の駆虫
剤効果を達成させるためにはその餌に0.00001乃
至0.002%の濃度で存在させて給餌すれば通常十
分である。 本発明の化合物を使用する場合、各グリコシル
化C―076化合物を単独で使用してもよいし、ま
た2種またはそれ以上の混合物を使用することも
できる。 本発明の方法の出発物質として使用されるC―
076化合物を醗酵汁から単離する場合、種々の型
のC―076化合物がそれぞれまちまちの量で産出
されているのが判る。特に“a”系列の化合物は
対応する“b”系列の化合物よりも高い割合で産
出される。“a”対“b”の重量比は約85:15か
ら99:1の範囲にある。“a”と“b”との間の
差異は全C―076化合物を通じて常に同じであり、
その差異は25―位置に“a”のものはブチル基を
持ち“b”のものはプロピル基を持つていること
である。この差異はもちろん本発明の方法の反応
になんら障害とならない。特に、“b”の成分を
対応する“a”の成分から分離する必要はない。
これらきわめて近密な関係にある2つの化合物を
分離することは一般に実用的でない。なぜならば
“b”化合物は非常に小さい重量パーセントで存
在しているにすぎず、しかもその構造上の差異が
反応過程および生物学的活性に及ぼす影響は無視
しうるていどのものであるからである。 本発明のC―076化合物は農作物をその成育中
または貯蔵中に害する農害虫を撲滅するためにも
有効に使用しうる。かかる農害虫から成育中また
は貯蔵中の農作物を保護するために、本化合物は
公知技術によりスプレー、ダスト、エマルジヨン
などとして使用することができる。 以下に本発明をより詳細に説明するため実施例
を示す。これら実施例は本発明を限定するもので
はない。 以下の実施例において製造されたC―076グリ
コシル誘導体は通常不定形固体として単離されて
おり、結晶固体としては単離されなかつた。した
がつて、製造された化合物は質量分析、核磁気共
鳴等の技術により分析的に特性表示されている。
不定形であるからして、明確な融点を示すことが
できないが、使用されたクロマトグラフイーなら
びにその他の分析結果はそれら化合物が純粋なも
のであることを示している。 実施例 1 4′―O―(2,3,4,6―テトラ―O―アセ
チル―β―D=―グリコピラノシル)C―
076A2a単糖 三首フラスコにC―076A2a単糖(50mg)、3,
4,6―トリ―O―アセチル―1,2―O―(エ
チルオルトアセチル)―X―D=―グリコピラノー
ス(50mg)、臭化第二水銀(2mg)およびジクロ
ルエタン(20ml)を装填した。このフラスコを新
らしい乾燥溶剤を含有する滴下漏斗とデイーン―
スタルクトラツプ(Dean―Stark Trap)とに嵌
着させた。混合物を窒素雰囲気で還流加熱しそし
て溶剤がゆつくりと反応混合物から蒸発して行く
ので、滴下漏斗から新らしい溶剤が補充された。
24時間還流させたあと、薄層クロマトグラフイー
による監視の結果もうそれ以上の反応の進行がな
いことが示されたので混合物を冷却した。冷却
後、過し(すべての固形分を廃棄)そして液
を乾燥体まで真空濃縮した。この混合物を分配層
クロマトグラフイー〔シリカゲル、ベンゼン/2
―プロパノール(19:1)で多重展開〕上で分離
した。その結果、大量の出発物質、小量の副生物
および14mgの4′―O―(2,3,4,6―テトラ
―O―アセチル―β―D=―グルコピラノシル)C
―076A2単糖が与えられた。この最後の単糖をベ
ンゼンから凍結乾燥した。質量分析と300MHzの
核磁気共鳴分析の結果はその生成物の構造と一致
した。 実施例 2 4″―O―(2,3,4,6―テトラ―Oアセチ
ル―β―D=―グルコピラノシル)C―076B1a 三首フラスコにC―076B1a(50mg)、3,4,
6―トリ―O―アセチル―1,2―O―(エチル
オルトアセチル)―α―D=―グルコピラース(35
mg)、臭化第二水銀(2mg)およびジクロルエタ
ン(35mg)を装填した。実施例1と同様にしてこ
の反応混合物を還流させた。12時間還流させたの
ち生成物を反応混合物の冷却、過、すべての固
形物を捨てそして液を真空濃縮することにより
単離した。この混合生成物を分配薄層クロマトグ
ラフイー上〔シリカゲル、ベンゼン/12―プロパ
ノール(19:1)で多重展開〕でクロマトグラフ
イー分離した。これにより大量の出発物質、小量
の多分異性体グリコシドと想定される物質および
3mgの4″―O―(2,3,4,6―テトラ―O―
アセチル―β―D=―グルコピラノシル)C―
076B1aが与えられた。後者の質量分析と300MHz
核磁気共鳴分析の結果は目的化合物の構造に一致
した。 実施例 3 23―O―(2,2′,3,3′,4′,6,6′―ヘプ
タ―O―アセチル―β―マルトシル)C―
076A2a 無水エーテル(50ml)中のC―076A2a(20mg)
に、新規に製造された酸化銀(60mg)と臭化2,
2′,3,3′,4′,6,6′―ヘプタ―O―アセチル
―α―アセチル―α―マルトシル(51mg)を加え
た。その密封フラスコを暗中で磁気撹拌した。24
時間後にさらに20mgの臭化2,2′,3,3′,4′,
6,6′―ヘプタ―O―アセチル―β―マルトシル
を加えた。合計5日間経過後に反応の進行が止ん
だことが確認されたので、固体を過し、エーテ
ルで洗つて捨てた。液を窒素雰囲気で濃縮しそ
してシリカゲルの分配層クロマトグラフイーにか
け、2―プロパノール/ベンゼン(1:19)で多
重展開して分離した。いくらかの出発物質と他の
副生物のほかに、21mgの目的とする23―O―
(2,2′,3,3′,4′,6,6′ヘプタ―O―アセチ
ル―β―マルトシル)C―076A2aが得られた
(ベンゼンから凍結乾燥)。この生成物は核磁気共
鳴と薄層クロマトグラフイーにより均質物質であ
ることが確認された。質量分析と300MHz核磁気
共鳴のデータの結果は本生成物の構造に一致し
た。 実施例 4 13―O―(4―O―アセチル―α―L―エリト
ロ―2―ヘキセノピラノシル)C―076A2aア
グリコン C―076A2aアグリコン(50mg)と3,4―ジ
―O―アセチル―L―ラムナル(50mg)をベンゼ
ン(20ml)に溶解し、痕跡量のp―トルエンスル
ホン酸を加えそしてこの混合物を80℃で撹拌し
た。4日後に反応が終結した(出発物質が薄層ク
ロマトグラフイーによりもはや存在しないことが
示される)。溶剤を真空蒸発させそして生成物を
クロマトグラフイーにより分離した〔分配層クロ
マトグラフイー、シリカゲル、ベンゼン/2―プ
ロパノール(19:1)で多重展開〕。1つの大き
な帯が与えられたのでこれを引続き同じ分離操作
を用いて2つの成分に分別した。質量分析と
300MHz核磁気共鳴分析によりこの2つの生成物
は13―O―(4―Oアセチル―D=―エリトロ―2
―ヘキセノピラノシル)C―076A2aアグリコン
(19mg)と13,23―ビス―(4―O―アセチル―
α―D=―エリトロ―2―ヘキセノピラノシル)C
―076A2aアグリコン(11mg)と同定された。 実施例 5 23―O―アセチル―4″―O―(2,3,4,6
―テトラ―O―アセチル―β―D=―グルコピラ
ノシル)C―076A2a 無水エーテル(20mg)中の23―O―アセチル―
C―076A2a(20mg)に、臭化2,3,4,6―テ
トラ―O―アセチル―α―D=―グルコピラノシル
(70mg)と新らしく製造された酸化銀(200mg)と
を加えた。この密封されたフラスコを暗中で磁気
撹拌した。4日後に薄層クロマトグラフイーで監
視してもはや反応混合物の組成になんらそれ以上
の変化がないことが判明したので、固体を過し
てエーテルで洗いそして捨てた。液を窒素雰囲
気下で濃縮しそして分配層クロマトグラフイー
(シリカゲル)によりベンゼン/2―プロパノー
ル(19:1)で多重展開して分離した。少量の別
の生成物および相当量の出発物質とならんで、ベ
ンゼンから凍結乾燥後に23―O―アセチル―4″―
O―(2,3,4,6―テトラ―O―アセチル―
β―D=―グルコピラノシル)C―076A2a(6mg)
が単離された。この生成物の質量分析と300MHz
核磁気共鳴分析の結果はその構造に一致した。 実施例 6 5―O―アセチル―4″―O―(2,3,4,6
―テトラ―O―アセチル―β―D=―グルコピラ
ノシル)C―076B1a 無水エーテル(8mg)中のC―076B1a(20mg)
に新らしく製造された酸化銀(23mg)と塩化アセ
チル(9.5mg)とを加えた。この反応容器を暗中、
窒素雰囲気下でモノアセチル化(5―位置におけ
る)が完了するまで(3〜4時間)磁気撹拌し
た。重炭酸ナトリウム固体粉末を加えそしてこの
混合物をさらに1時間撹拌した。固体分を遠心分
離し、5―O―アセチルC―076B1aと痕跡量の
C―076B1aおよび5,4″―ジ―O―アセチルC
―076B1a(薄層クロマトグラフイーによる)を含
有する上澄液を、2,3,4,6―テトラ―O―
アセチル―α―D=―グルコピラノシル臭化物(25
mg)と新らしく製造された酸化銀(25mg)に注ぎ
入れた。反応24時間目と48時間目に上記臭化物と
酸化銀各25mgを2回追加添加した。数日経過後、
薄層クロマトグラフイーによりそれ以上の反応の
進行がないことが示されたので、固体を過し、
エーテルで洗いそして捨てた。 液を窒素雰囲気下で濃縮しそして数のマクロ
イド成分と糖分解生成物とにカラムクロマトグラ
フイーにより分離した。このクロマトグラフイー
には短い過充填シリカゲルカラムを用い、ジクロ
ロメタン/メタノール(19:1)で溶離した。マ
クロイド成分を次にシリカゲル分配層クロマトグ
ラフイーにかけベンゼン/イソプロパノール
(95:5)で多重展開して分離した。得られた生
成物をベンゼンから凍結乾燥して単離した。この
生成物の質量分析と300MHz核磁気共鳴分析のデ
ータは5―O―アセチル―4″―O―(2,3,
4,6―テトラ―O―アセチル―β―D=―グルコ
ピラノシル)C―076B1aの構造に一致した。 実施例 7 13―O―(2,3,4,6―テトラ―O―アセ
チル―D=―グルコピラノシル)A2aアグリコン 三首フラスコにC―076A2aアグリコン(30
mg)、3,4,6―トリ―O―アセチル―1,2
―O―(エチルオルトアセチル)―α―D=―グル
コピラノース(50mg)、ジクロロエタン(50mg)
および臭化第二水銀(1mg)を装填した。このフ
ラスコを新らしい溶剤を入れた滴下漏斗とデー
ン・スタルクトラツプ(Dean―Stark Trap)と
組み合わせた。この混合物を実施例1と同様にし
て窒素雰囲気下で還流加熱した。還流40時間後に
薄層クロマトグラフイーで監視してそれ以上の反
応の進行がないことが示されたので、その反応混
合物を真空濃縮した。分配層クロマトグラフイー
〔シリカゲル、ベンゼン/2―プロパノール
(19:1)で多重展開〕で分離したところ大量の
出発物質(31mg)とこれより移動の遅い帯(6
mg)が与えられた。後者の質量分析と300MHzの
核磁気共鳴分析とにより、これが13―O―(2,
3,4,6―テトラ―O―アセチル―D=―グルコ
ピラノシル)A2aアグリコンであると同定され
た。 実施例 8 5―O―(2,3,4,6―テトラ―O―アセ
チル―D=―ガラクトピラノシル)C―076B1a 磁気撹拌丸底フラスコに乾燥エーテル(100mg)
を入れ、これにC―076B1a(250mg)、新らしい酸
化銀(750mg)および臭化2,3,4,6―テト
ラ―O―アセチル―α―D=―ガラクトピラノシル
(150mg)を加えた。この反応混合物を窒素雰囲気
下、暗中で4日間磁気撹拌した。この間、24時間
ごとにさらに酸化銀150mgと2,3,4,6―テ
トラ―O―アセチル―D=―ガラクトピラノシル―
C―076B1a100mgを加えた〔合計:酸化銀1150
mg、2,3,4,6,テトラ―O―アセチル―D=
―ガラクトピラノシル―C―076B1a350mg)。こ
のあと固体を別してエーテルで洗つた。その
液を真空濃縮しそしてゴム状残留物を溶離剤とし
てジクロロメタン/メタノール(99:1)を用い
たシリカゲル(200g)のクロマトグラフイーに
かけた。出発物質(C―076B1a170mg)が回収さ
れると共に、さらに生成物を含む帯が得られたの
で、後者を分配層クロマトグラフイー〔ベンゼ
ン/2―プロパノール(19:1)で多重展開〕に
よりさらに精製した。これにより所望の生成物が
与えられた。この生成物をベンゼンから凍結乾燥
した。質量分析の結果は5―O―(2,3,4,
6―テトラ―O―アセチル―D=―ガラクトピラノ
シル)C―076B1aと一致した。 実施例 9 4′―O―(3,4,―ジ―O―アセチル―2,
6―ジ―デキオシ―L=―アラビノヘキソピラノ
シル)C―076A2a単糖 110mlの丸底フラスコにC―076A2a単糖(40
mg)、3,4―ジ―O―アセチル―2,6―ジデ
オキシ―α―L=―アラビノヘキソピラノシル塩化
物(ジアセチル―オリボシルクロライド、91mg)、
臭化第二水銀(216mg)、シアン化第二水銀(250
mg)および乾燥エーテル(50mg)を装填した。密
栓したこのフラスコを反応の進行が止まるまで
(薄層クロマトグラフイーにより監視;6日間)、
窒素雰囲気下、暗中で撹拌した。この間に24時間
後と48時間後にさらに追加量の3,4―ジO―ア
セチル―2,6―ジオキシ―L=―アラビノ―ヘキ
ソピラノシル)塩化物を添加した(2×63mg)。
小量の回収出発物質のほかに7つの生成物の帯が
得られた。この生成物の分離帯のうち、4つはけ
い光グリコシドであり、ベンゼン/2―プロパノ
ール(19:1)中で高いRf値を示した。主たる
生成物を2回の分配層クロマトグラフイーにかけ
上記の溶剤系内で多重展開して均質になるまで精
製した。ベンゼンから凍結乾燥したのち、この生
成物(24mg)は綿毛状の白色固体となつた。質量
分析と300MHz核磁気共鳴分析のデータは4′―O
―(3,4―ジ―O―アセチル―2,6―ジオキ
シ―L―アラビノ―ヘキソピラノシル)C―
076A2a単糖の構造と一致した。 実施例 10 4′―O―(2,4―ジ―O―アセチル―2,6
―ジデオキシ―L=―アラビノ―ヘキソピラノシ
ル)C―076B1a単糖―5―オン 100mlの丸底フラスコに、C―076B1a単糖―5
―オン(30mg)、3,4―ジ―Oアセチル―2,
6―ジデオキシ―L=―アラビノ―ヘキソピラノシ
ル塩化物(ジアセチル―オリボシルクロライド、
30mg)、新らしい酸化銀(400mg)および乾燥エー
テル(25mg)を装填した。密栓したこのフラスコ
を窒素雰囲気下、暗中環境温度で7日間撹拌し
た。7日後には薄層クロマトグラフイー〔ベンゼ
ン/2―プロパノール(19:1)〕で監視しても
はやれ以上の反応の進行が認められなかつた。こ
の間、24時間ごとにさらに25mgずつの3,4―ジ
―O―アセチル―2,6―ジオキシ―L=―アラビ
ノ―ヘキソピラノシル塩化物を追加添加した。こ
の反応中、固体を別し、エーテルで洗つて棄栓
した。液を真空濃縮しそして無色ゴム状の残留
物を分配層クロマトグラフイー(上記系で多重展
開)にかけて2つの主要帯を得た。1つの帯は出
発物質であり、いま一方の帯はクロマトグラフイ
ーにより均質であることが認められた展開速度の
やや速い帯であつて、これをスペクトル分析した
結果、4′―O―(2,4―ジ―O―アセチル―
2,6―ジデオキシ―L=―アラビノ―ヘキソピラ
ノシルC―076B1a単糖―5―オンと同定された。 実施例 11 4″―O―ベンゾイルC―076B1a(C―076B1a
単糖からの製造 乾燥エーテルにC―076B1a単糖(35mg)を溶
解しそして活性二酸化マンガン(100mg)を加え
た。この混合物を室温で18時間磁気撹拌した。反
応混合物を過し、固体をエーテルで洗つた。
過は薄層クロマトグラフイー〔テトラヒドロフラ
ン/クロロホルム(9:1)〕によりただ1つの
スポツトを与えた。溶媒を真空蒸発させて無色の
ガラス状物質としてB1a単糖―5―オンが得られ
た。これにエーテル(25ml)、1.5―アンヒドロ―
4―O―ベンゾイル―2,6―ジデオキシ―3―
O―メチル―L=―アラビノ―ヘキセ―1―エニト
ール(10mg)およびピリジニウムp―トルエンス
ルホナート(1mg)を加えた。容器に栓をして環
境温度でさらに24時間撹拌した。揮発分を真空中
で除去しそしてゴム状残留物にメタノール(10
ml)とホウ水素化ナトリウム(20mg)を加えた。
急速に黄色の発色を見たが、この色は15分以内に
薄くなつた。窒素雰囲気下で2時間撹拌したの
ち、3mlのアセトンを加えそしてさらに1時間撹
拌をつづけた。溶剤を真空蒸発させそして残留物
を分配層クロマトグラフイー〔ベンゼン/2―プ
ロパノール(19:1)〕にかけて分離し、その主
生成物として所望化合物が得られた。質量分析と
300MHz核磁気共鳴分析のデータは4″―O―ベン
ゾイル―C―076B1aと一致した。 実施例 12 4′―O―D=―グルコピラノシルC―076A2a単
糖(メタノール性アンモニアを用いた脱保護) 4′―O―(2,3,4,6―テトラ―O―アセ
チル―D=―グルコピラノシル)C―076A2a単糖
(10mg)を、予め0℃で無水アンモニアで飽和し
たメタノール10mlに入れた。このフラスコを密栓
して環境温度に3日間貯蔵すると、薄層クロマト
グラフイーの監視により〔トリクロルメタン/メ
タノール(9:11)〕もはやペルアセチル化物質
が残存していないことが示された。そこで溶剤を
窒素雰囲気で蒸発させそして生成物を上記溶剤系
を溶離剤としたシリカゲルの分配層クロマトグラ
フイーにかけて少量の不純物を分離して精製し
た。得られた均質生成物をベンゼンから凍結乾燥
して純粋な4′―O―(β―D=―グルコピラノシ
ル)C―076A2a単糖を得た。 実施例 13 5―O―グルコピラノシルC―076B1a (触媒メトキシドを用いた脱保護) 5―O―(2,3,4,6―テトラ―O―アセ
チル―D=―グルコピラノシル)C―076B1a(5
mg)を小さいフラスコの中で無水メタノール(10
ml)に溶解した。そのフラスコは装填に先立つて
炎に当てそして窒素雰囲気下で冷却されていたも
のである。ナトリウムメトキシドの小量(3〜5
mg)を加えたフラスコを密栓そ環境温度に一晩放
置した。1塊のドライアイスを加えた後にその反
応混合物を窒素雰囲気下で濃縮した。シリカゲル
の分配層クロマトグラフイーにかけクロロメタ
ン/メタノール(9:1)で溶離して生成物から
少量の不純物を除去して精製した。ベンゼンから
凍結乾燥して泡状の5―O―グルコピラノシルC
―076B1aが好収率で得られた。 実施例 14 実施例3または8のケーニツヒスークノル法に
従つて適当な出発物質を使用して下記化合物が製
造された。 5―O―ペルアセチル―L=―オリボシルC―
076B1a、 5―O―ペルアセチル―L=―オリボシルC―
0768B1a単糖、 5―O―ペルアセチル―L=―ラムノピラノシル
―C―076B1a、 23―O―ペルアセチル―L=―ラムノピラノシル
C―076B2a、 5―O―ペルアセチル―L=―ラムノピラノシル
C―076B2a、 5―O―ペルアセチル―L=―アラビノピラノシ
ルC―076B1a単糖、 23―O―ペルアセチル―L=―アラビノピラノシ
ルC―076B2a単糖、 5―O―ペルアセチル―L=―アラビノピラノシ
ルC―076B2a単糖、 5―O―ペルアセチル―L=―リキソピラノシル
C―076B1a、 23―O―ペルアセチル―L=―リキソピラノシル
C―076A2a単糖、 23―O―ペルルアセチル―L=―オリボシルC―
076A2a、 5―O―ペルアセチル―D=―グルコピラノシル
―22,23―ジヒドロC―076B1a、 5―O―ペルアセチル―D=―ガラクトピラノシ
ル―22,23―ジヒドロC―076B1a、 23―O―ペルアセチル―D=―アラビノピラノシ
ルC―076A2a、 23―O―ペルアセチル―D=―グルコサミニルC
―076A2a、 23―O―ペルアセチル―D=―グルクロニルC―
076A2a、 5―O―ペルアセチル―D=―グルクロニルC―
076B1a、 23―O―ペルアセチル―D=―アンノピラノシル
C―076A2a。 実施例 15 適当な保護された出発物質を用いて実施例10の
ケーニツヒスークノル法を実施しそして実施例11
の水素化ホウ素還元によりその生成物を還元して
下記の化合物が製造された。 13―O―ペルアセチル―L=―オリボシルC―
076B1aアグリコン、 13―O―ペルアセチル―D=―マルトシルC―
076A1aアグリコン、 13―O―ペルアセチル―D=―グルコサミニルC
―076B1aアグリコン、 13―O―ペルアセチル―D=―グルクロニル―
22,23―ジヒドロC―076B1aアグリコン、 4′―O―ペルアセチル―L=―リキソピラノシル
―22,23―ジヒドロC―076B1a単糖。 実施例 16 実施例1、2または7のオルトエステル法に従
い、適当な出発物質を用いて下記化合物が製造さ
れた。 4″―O―ペルアセチル―L=―ラムノピラノシル
C―076A2a、 4″―O―ペルアセチル―L=―ラムノピラノシル
C―076A1a、 4″―O―ペルアセチル―D=―ガラクトピラノシ
ルC―076A2a、 4″―O―ペルアセチル―D=―グルコピラノシル
―22,23―ジヒドロC―076B1a、 4′―O―ペルアセチル―L=―リキソピラノシル
C―076B1a単糖、 4′―O―ペルアセチル―L=―ラムノピラノシル
C―076B1a単糖、 4′―O―ペルアセチル―L=―ラムノピラノシル
―22,23―ジヒドロC―076B1a単糖。 実施例 17 実施例9のヘルフエリツヒ変法に従い、適当な
出発物質を使用して下記化合物が製造された。 4′―O―ペルアセチル―L=―ラムノピラノシル
C―076A2a単糖、 4′―O―ペルアセチル―L=―オリボシルC―
076A2a単糖、 13―O―076―ペルアセチル―L=―リキソピラ
ノシルC―076A2aアグリコン、 23―O―ペルアセチル―L=―リキソピラノシル
C―076A2aアグリコン、 13―O―ペルアセチル―L=―オリボシルC―
076A2aアグリコン、 23―O―ペルアセチル―L=―オリボシルC―
076A2aアグリコン、 13―O―ペルアセチル―L=―アラビノピノシル
C―076A2aアグリコン、 4′―O―ペルアセチル―L=―オレアンドロシル
―22,23―ジヒドロC―076A1a単糖。 実施例 18 適当な保護された出発物質を用いて実施例4の
グリカール法を実施し、そしてその生成物を実施
例11の水素化ホウ素法により還元して下記化合物
が製造された。 4′―O―(ペルアセチル―2―デオキシ―D=―
アラビノ―ヘキソピラノシル)C―076B1a単糖
および4′―O―(ペルアセチル―2,3―ジデオ
キシ―D=―エリトロ―ヘキセ―2―エノピラノシ
ル)C―076B1a単糖―D=―グルカールから。 4′―O―(ペルアセチル―2―デオキシ―L=―
トレオ―ペントピラノシル)C―076B1a単糖お
よび4′―O―(ペルアセチル―2,3―ジデオキ
シ―L=―グリセロ―ペンテ―2―エノピラノシ
ル)C―076B1a単糖―L=―アラビナールから。 4′―O―(ペルアセチル―2―デオキシ―L=―
エリトロ―ペントピラノシル)C―076B1a単糖
および4′―O―(ペルアセチル―2,3―ジデオ
キシ―L=―グリセロペンテ―2―エノピラノシ
ル)C―076B1a単糖―L=―キシラールから。 13―O―(ペルアセチル―2―デオキシ―D=―
リキソ―ヘキソピラノシル)C―076B1aアグリ
コンおよび13―O―(ペルアセチル―2,3―ジ
デオキシ―D=―トレオーヘキセ―2―エノピラノ
シル)C―076B1aアグリコン―D=―ガラクター
ルから。 4″―O―イソバレリル―22,23―ジヒドロC―
076B1aおよび4″―O―イソバレリル―3″―デオ
キシ―2″,3″―ジデヒドロC―076B1a―4―O
―バレリル―L=―オレアンドラールから。 【表】 【表】 【表】 製造 1 グリカール合成 4―O―ベンゾイル―L=―オレアンドラール 40%水酸化ナトリウム(75ml)ジエチルエーテ
ル(200ml)との混合物を氷浴内で20分間に亘つ
てニトロメチル尿素16.0gを小部量ずつ添加しな
がら撹拌する。この混合物をその氷浴内でさらに
1時間撹拌したのち、そのエーテル溶液を傾瀉し
そして水酸化ナトリウムペレツト上で乾燥する。 ジエチルエーテル(200ml)にL―ラムナール
〔Methods in Carbohydrate Chemistry,Vol.
,p.407〜8〕2.1gを溶解した溶液にエーテル
200ml中の塩化第二スズ二水和物(200mg)を添加
し、次いで上記ジアゾメタン溶液の約3分の1を
添加する。この反応混合物を室温(23℃)に放置
しそして30分後にりのジアゾメタン溶液200mgを
添加する。一晩(18時間)この反応混合物を撹拌
すると、シリカゲルt/c(ジクロロメタン/メ
タノール、19:1)が反応の実質的終了を示す。
酢酸を添加すると黄色を呈する。添加後、この混
合物をスーパセル(Supercel)を通して過る。
液を最初に10%重炭酸ナトリウム溶液で、次に
飽和食塩水で洗う。この溶液を乾燥して濃縮す
る。残留物を均質となるまでシリカゲルクロマト
グラフイー(ジクロロメタン/ラムナール)によ
り精製する。しかして無色のシロツプ(77%)を
得る。 このメチル化生成物(2.23g)をピリジン(20
ml)に溶解しそして冷却しながら撹拌する。この
間に塩化ベンゾイル2.25mlを添加する。温度がわ
ずかに上昇しそして明色沈殿が形成される。2時
間後に冷却浴を除きそして48時間撹拌を続ける。
水(15滴)を添加しそして45分後に200mlのジク
ロロメタンを添加する。この混合物を抽出物が酸
性となるまで1NのHClで洗い、次に重炭酸ナト
リウムで洗いそして最後に飽和食塩水で洗う。有
機相を乾燥しそして溶剤を真空蒸発させて放逐
る。しかして無色のシロツプを得る。これはさら
にジクロロメタン/テトラヒドロフラン(99:
1)を溶離剤として用いたシリカゲルクロマトグ
ラフイーにより精製できる。かくして、保護され
たグリカール3.6gが得られる。 この生成物は小量の4―O―メチル異性体を含
有しており、この異性体は溶離としてn―ヘキサ
ン中の7.5%酢酸エチルを用いたシリカゲル高性
能液体クロマトグラフイーによつて分離すること
ができる。 製造 2 ハロゲン化グリコシル合成 L―オリボシルクロライド (2,6―ジデオキシ―3,4―ジ―O―アセチ
ル―L=―アラビノ―ヘキソピラノシルクロライド 3,4―ジ―O―アセチル―L=―ラムナールの
ベンゼン溶液(ベンゼン50ml中7.5g)中にゆつ
くりと乾燥塩化水素ガスを泡立てる。この溶液を
氷食塩浴中で冷却する。この溶液が飽和された時
(約20分を要する)、塩化水素の添加を中止しそし
てこの混合物を0℃に1時間放置する。ついで溶
剤を真空蒸発させて除き、トルエン(50ml)を加
えそして3回真空(高真空)で除く。残留する油
を0℃でエーテルに溶解しそして石油エーテル
(30〜60℃)を加えて結晶化をうながす。生じた
無色結晶を窒素雰囲気下で過し、石油エーテル
ルで洗いそして窒素雰囲気下漏斗上で乾燥してか
ら−5℃で保存する(6.8g)。 製造 3 C―076A1aアグリコン C―076A1aの100mgをジオキサンン5ml中に溶
解し、撹拌しそして室温で濃硫酸0.1ml、メタノ
ール1.9ml、ジオキサン3.0mlとからなる混合物に
添加する。この反応混合物を一晩室温で撹拌す
る。固体重炭酸ナトリウムの473mgを加えそして
この混合物を20分間撹拌する。水3mlを加えそし
てさらに10分間撹拌する。この反応混合物を濃縮
しそしてクロロホルム40mlを加えて振とうする。
この水性層を分離して5mlのクロロホルムで抽出
する。有機層を1つに集めそして塩化ナトリウム
希溶液で1回洗い、硫酸マグネシウムで乾燥し、
乾燥体まで真空濃縮する。残留物の半分を5枚の
分配層クロマトグラフイーシリカゲルプレート上
に置きそしてクロロホルム中2%のメタノールで
溶離する。これにより4本の帯に物質が分離され
る。残りの半分を2枚の分配層クロマトグラフイ
ープレートにおきクロロホルム中2%のメタノー
ルで溶離する。これにより最初のシリーズと同様
に4本の帯が分離されて得られる。二番目に移動
速度の速かつた帯を各プレートから取り出して1
つにまとめ、抽出しそして乾燥体まで真空蒸発さ
せる。この残留物を3%のテトラヒドロフランと
クロロホルムで溶離するクロマトグラフイーに再
度かける。これにより鳥羽状白色固体9.4mgが与
えられる。これは質量分析によりC―076A1aア
グリコンと同定される。 製造 4 C―076A2aアグリコン C―076A2aの2gをメタノール中濃硫酸1%
(重量/重量)の溶液40mlに入れる。この反応混
合物を室温で17時間撹拌しそしてクロロホルム
300mlで希釈る。この混合物を重炭酸ナトリウム
飽和溶液30mlで1回、そして次に塩化ナトリウム
飽和溶液30mlで1回洗い、硫酸マグネシウムで乾
燥しそして乾燥体まで真空濃縮する。この残留物
にメタノール5mlを加えそして室温に一晩放置す
る。氷中でこの混合物を冷却すると結晶がゆつく
りと沈殿する。上澄みを除き、固体結晶を冷メタ
ノール1mlで2回洗う。これにより白色固体340
mgを得る。母液と洗滌水を約2mlまで濃縮して放
置するとこれからさらに白色固体630mgが得られ
る。これを最初に得られ結晶およびメタノール8
mlと合わせそして2.5mlの体積となるまで濃縮す
る。数時間放置すると灰色がかつた白色の固体
910mgが得られる。これは質量分析によりC―
076A2aアグリコンと同定される。 製造 5 C―076A2a単糖 C―076A2aの500mgを濃硫酸0.1mlをイソプロ
パノール9.9mlに溶解した溶液10ml中に溶解する。
この反応混合物を室温で一晩撹拌する。クロロホ
ルム125mlを加えそしてこの混合物を重炭酸ナト
リウム飽和溶液10mlで1回、次に水10mlで1回洗
う。この有機層を硫酸マグネシウムで乾燥して乾
燥体まで濃縮する。薄黄色物質が得られるので、
これをクロロホルムに溶解しそして5枚の分配層
クロマトグラフイーシリカゲルプレート上に置き
そして酢酸エチル中2%ベンゼンで2回溶離す
る。移動速度の遅い方の主留分はベンゼンから凍
結乾燥後白色粉末367mgを含有する。この白色粉
末は質量スペクトルと300MHz核磁気共鳴分析に
よりC―076A2a単糖と同定された。 製造 6 C―076B1a単糖およびC―076B1aアグリコン 水0.5ml、濃硫酸0.5mlおよびジオキサン9.0mlか
らなる溶液2.5mlを加てこの反応混合物を室温で
17時間撹拌する。エーテル50mlを加え、次に重炭
酸ナトリウム飽和水溶液25mlを添加する。2つの
層に分かれた混合物を振とうし、その水性層を分
離し、有機層を洗つて乾燥しそして乾燥体まで真
空濃縮する。この残留物にベンゼンを加えそして
ベンゼン層を乾燥して凍結乾燥する。これにより
黄色物質60mgを得る。この物質を分配層クロマト
グラフイーシリカゲルプレート上に置きそして
9:1の容量比のクロロホルム―テトラヒドロフ
ランで溶離する。Rfが0.15と0.35の2つの帯が観
察される。300MHz核磁気共鳴分析の結果、この
2つのスポツトはC―076B1a単糖とC―076B1a
アグリコンであるとそれぞれ同定された。各留分
はそれぞれ16mg得られた。 製造 7 C―076B1a単糖 100mgのC―076B1aを5.0mlのテトラヒドロフ
ランに溶解しそして室温で撹拌しながら10%硫酸
冷水溶液(容量/容量)5.0mlを滴下する。この
反応混合物を室温で18時間撹拌する。塩化メチレ
ン75mlと重炭酸ナトリウム飽和水溶液25mlとを加
えそして振とうしたのち層分離する。有機層を塩
化ナトリウム水溶液で洗い、次に等容量の水で洗
う。この有機層を乾燥しそして乾燥体まで真空濃
縮する。しかして無色油を得る。高圧液体クロマ
トグラフイーによりこの残留油はC―076B1a単
糖であると同定された。 製造 8 C―076B2aアグリコン C―076B2aの2gをメタノール中濃硫酸1%
(容量/容量)の溶液40mlに入れる。この反応混
合物を室温で17時間撹拌する。クロロホルム300
mlを加え、次に重炭酸ナトリウム飽和水溶液30ml
を添加する。層を分離し、その有機層を塩化ナト
リウム飽和溶液30mlで洗い、硫酸マグネシウムで
乾燥しそして乾燥体まで真空濃縮する。この残留
物を5mlのメタノールを加えて溶解し、室温に放
置しそして次に氷浴内で冷却する。この時結晶が
起る。上澄みを除き、残留結晶を各1mlの冷メタ
ノールで2回洗う。この固体結晶を一晩乾燥しそ
して次に35℃で真空乾燥する。これにより白色結
晶1.0gを得る。母液を体積が2mlになるまで濃
縮して一晩放置すると第2の収量分が得られ。メ
タノール2mlを加えそしてこの混合物を氷浴内で
熟成すると黄色固体140mgを得る。2つの固体留
分を1つにまとめそして約30mlの沸騰メタノール
に溶解する。この溶液を熱時に過しそして約20
mlまで真空濃縮する。この時に固体が結晶沈殿し
はじめる。この溶液を熱時に過しそして固体物
質をメタノールで洗うと白色固体340mgを得る。
液を約8mlまで濃縮しそして室温で放置して結
晶させる。これにより白色固体433mgを得る。両
留分の質量分析の結果は両留分が同一物質であ
り、C―076B2aアグリコンであることを示した。 製造 9 C―076B2a単糖およびC―076B2aアグリコン C―076B2aの20mgを濃硫酸0.1mlとイソプロパ
ノール9.9mlとから調製された溶液の4mlに入れ
る。この反応混合物を室温で16時間撹拌し、重炭
酸ナトリウム189mgを加え、次に水数滴を加える。
体積が約半分となるまで濃縮しそしてクロロホル
ム30mlと水3mlとを加える。この混合物を振とう
したのち、層を分離しそしてその水性層をさらに
5mlのクロロホルムで抽出する。有機層を1つに
まとめ、塩化ナトリウム希釈液で1回洗い、硫酸
ナトリウムと硫酸マグネシウムでさつと乾燥し、
乾燥体まで真空濃縮する。この残留物を2枚の分
配層シリカゲルクロマトグラフイープレート上に
置きそしてクロロホルム中5%のテトラヒドロフ
ランで2回溶離する。4つの物質帯が観察される
ので、これをそれぞれクロマトグラフイープレー
トから取り出す。最も移動の遅い帯から白色固体
7.3mgが得られる。これは質量分析によりC―
076B2a単糖と同定される。その次に遅い帯から
白色固体が1.3mg得られ、これは質量分析により
C―076B2aアグリコンと同定される。 製造 10 22,23―ジヒドロC―076A1a C―076A1aの51.0mgと塩化トリス(トリフエ
ニルフオスフイン)ロジウム()の14.4mgとを
ベンゼン3.5ml中に入れそして常圧室温で20時間
水素化する。この粗製反応混合物を分配層クロマ
トグラフイーにかけてクロロホルム中10%のテト
ラヒドロフランで2回溶離する。この生成物を酢
酸エチルを用いてクロマトグラフイープレートか
ら取り出して乾燥体まで濃縮する。この残留物を
300MHz核磁気共鳴と質量分析とにより分析した
結果は22,23―ジヒドロC―076A1aの製造され
ていることを示した。 製造 11 22,23―ジヒドロC―076B1a C―076B1a 1.007g、トリス(トリフエニル
フオスフイン)ロジウム()クロライド314mg
およびベンゼン33mgとからなる溶液を1気圧の水
素圧下、室温で21時間水素添加する。溶剤を真空
で除去し、その残留物を塩化メチレンと酢酸エチ
ルの1:1混合物に溶解して過する。この液
を60gのシリカゲルカラムに入れ、10mlずつ留分
を採取しながら塩化メチレンと酢酸エチルの1:
1混合物で溶離する。14〜65の留分を1つにして
乾燥体まで蒸発濃縮する。これにより固体物物質
1.118gを得る。高圧液体クロマトグラフイーに
よつて、得られた固体物質が水素化生成物と出発
物質との60/40混合物であることが示された。そ
こで、この混合物を1気圧の水素圧下で室温で21
時間、ベンゼン55mlとトリス(トリフエニルフオ
スフイン)ロジウム()クロライド310mgとか
らなる溶液中で撹拌しながら再度水素添加する。
溶剤を真空蒸発させそして残留物をシリカゲル80
gのクロマトグラフイーにかけて酢酸エチルと塩
化メチレンの40:60混合物で溶離する。10mlごと
の留分を採取し、生成物が存在るとみられる26〜
80の留分を1つに集めて乾燥体まで真空濃縮す
る。これにより黄色油を得る。この油をベンゼン
に溶解しそそして凍結乾燥する。薄黄色粉末を得
る。これは、質量分析と300MHz核磁気共鳴によ
り22,23―ジヒドロC―076B1aと同定された。
この生成物の収量は0.976gである。 製造 12 22,23―ジヒドロC―076B1a単糖 イソプロパノールル中1%の硫酸溶液50mlにこ
の溶液を撹拌しながら22,23―ジヒドロC―
076B1a395mgを加える。この反応混合物を室温で
14時間撹拌して実施例4と同様に処理する。ベン
ゼンから凍結乾燥して泡状物質0.404gを得る。
この泡状物質を6枚の分配層シリカゲルクロマト
グラフイープレート上のクロマトグラフイーにか
けてクロロホルム中4%のテトラヒドロフランで
2回溶離する。Rf0.15の単糖を集めて全量650ml
の酢酸エチルでシリカゲルから洗い出す。1つに
まとめた洗滌液を乾燥体まで濃縮しそして残留物
をベンゼンから凍結乾燥する。しかして、22,23
―ジヒドロC―076B1a単糖0.2038gを得る。高
圧液体クロマトグラフイーによりこの生成物が実
質的に純粋であることが示された。 製造 13 22,23―ジヒドロC―076B1aアグリコン メタノール中1%の硫酸溶液50mlを撹拌しなが
らこれに22,23―ジヒドロC―076B1aの0.486g
を加える。この反応混合物を室温で13時間撹拌
し、塩化メチレン250mlで希釈する。重炭酸ナト
リウム飽和水溶液50mlで洗い、次に水50mlで洗
う。この水性層を各20mlの塩化メチレンで2回洗
いそして1つに集めた有機層を飽和食塩水と硫酸
ナトリウムで乾燥する。乾燥体まで真空濃縮して
薄黄色の泡状物質0.480gを得る。この泡状物質
を塩化メチレン4mlに溶解し、4枚の分配層クロ
マトグラフイーシリカゲルプレート上に置きそし
てクロロホルム中4%のテトラヒドロフランで4
回溶離する。シリカゲルプレートから生成物を回
収して油状残留物を得、これをベンゼンから凍結
乾燥する。しかして白色固体255.8gを得る。こ
の固体物質中に痕跡量のメチルオレアンドローシ
ドが存在していることが示されたので、この白色
固体を再度ベンゼンから結乾燥しそして20時間高
真空下に置いて不純物を除去した。これより22,
23―ジヒドロC―076B1aアグリコンが与えられ
た。 製造 14 A C―076A1a4″―O―アセテート 塩化メチレン1ml中4―ジメチルアミノピリ
ジン27mgの溶液を調製し、又別に塩化メチレン
10ml中酢酸無水物0.208mlの溶液を調製する。
各溶液の0.5mlを取り、10mgのC―076A1aに添
加し、よく混合しそして室温に一晩放置する。
この反応混合物を塩化メチレンで4mlまで希釈
し、0.5mlの水を加えそして振とうる。層を分
離し、有機層を硫酸マグネシウムでさつと乾燥
しそして窒素雰囲気下で乾燥体まで濃縮する。
ベンゼンを加えてこの溶液を凍結乾燥すると灰
色がかつた白色羽毛状の固体10mgが与えられ
る。シリカゲルの分配層クロマトグラフイーに
かけ、クロロホルム中10%のテトラヒドロフラ
ンで溶離ると羽毛状灰色固体8.2mgを得る。質
量分析と核磁気共鳴分析によりこの固体物質は
C―076A1a4″―O―アセテートと同定された。 B C―076A2a 4″―O―アセテート 上記と同様の操作によつてC―076A2a5mgを
アセチル化して4.4mgの生成物が得られ、これ
は質量分析と核磁気共鳴分析とによりC―
076A2a4″―O―アセテートと同定された。 C C―076A2a4″,23―ジ―O―アセテート 10mgのC―076A2aをピリジン0.5mlと酢酸無
水物0.25ml中で100℃において2時間アセチル
化した。上記と同様にシリカゲルのクロマトグ
ラフイーにかけて仕上げ操作して羽毛状の白色
固体5.9mgを得た。この固体は質量分析と核磁
気共鳴分析とによりC―076A2a4″,23―O―
アセテートと同定された。 製造 15 C―076A2a4″―O―プロピオナート 25mgのC―076A2aに乾燥ピリジン15滴を加え
そしてプロピオン酸無水物5滴を滴下しながら氷
中で冷却する。この反応混合物を密栓し、よく混
合しそして一晩氷浴内に放置する。エーテルとベ
ンゼンでこの反応混合物を希釈しそして少量の氷
冷水を加えて振とうする。層を分離し、その有機
層を硫酸マグネシウムで乾燥する。窒素雰囲気下
で溶剤を蒸発させ、この溶液を凍結乾燥して白色
固体20mgを得る。シリカゲルの分配層クロマトグ
ラフイーにかけてクロロホルム中5%のテトラヒ
ドロフランで溶離する。これにより白色固体16.6
mgを得る。これは核磁気共鳴と質量分析とにより
C―076A2a4″―O―プロピオナートと同定され
た。 製造 16 C―076B1a4″,5―ジ―O―アセテート 製造14と同様の操作を行なつて5.2mgのC―
076B1aをピリジン10滴と酢酸無水物6滴とを加
えてアセチル化し、シリカゲルのクロマトグラフ
イーにかけそして凍結乾燥することにより白色羽
毛状固体5.2mgを得る。これは質量分析によりC
―076B1a4″,5―ジ―O―アセテートと同定さ
れた。 製造 17 C―076B1a4″―O―アセテートおよびC―
076B1a4″,5―ジ―O―アセテート 20mgのC―076B1aを12滴のピリジンに溶解し、
氷浴中で冷却しそして酢酸無水物4滴を加えた。
この反応混合物を2時間半氷浴内に保持し、冷凍
ベンゼンを加えそしてこの反応混合物を凍結乾燥
する。得られた固体物質をシリカゲルのクロマト
グラフイーにかけ、ベンゼン中10%のイソプロパ
ノールで溶離する。最も高いRfを有する生成物
は質量分析によりC―076B1a4″,5―ジ―O―
アセテートと同定され、その収量は4.7mgであつ
た。その次に最も進行したスポツトは質量分析に
よりC―076B1a4″―O―アセテートと同定され、
その収量は9.3mgであつた。
イセスアベルミチリス
(Streptomycesavermitilis)(微工研菌第4027号
及び第4028号)の醗酵汁から単離された一連の化
合物を記載するために使用される用語である。そ
の培養菌の形態学的特性は目下係属中の米国特許
出願番号第772601号に詳細に記載されている。こ
のC―076化合物は糖分子によつて置換されうる
1個またはそれ以上のヒドロキシ置換分を有する
構造的に類縁した一連のマクロライドである。1
個以上のヒドロキシ基を有するC―076化合物に
関しては、その種々の位置において選択的にグリ
コシル化する方法がすでに開発されている。 本発明によつて、さらに上記C―076化合物の
誘導体が製造されそしてかかる誘導体がグリコシ
ル化された。本発明の方法によつてグリコシル化
された化合物は顕著な駆虫作用、殺虫作用、体外
寄生虫殺滅作用および殺ダニ作用を有する。 本発明はC―076化合物およびC―076化合物の
誘導体のグリコシル化生成物に関する。本グリコ
シル化生成物は非常に有効な駆虫剤である。 したがつて、本発明の目的は上記したグリコシ
ル化生成物を提供することである。さらにいま1
つの目的はかかるグリコシル化生成物の製造法を
提供することである。さらにいま1つの目的は駆
虫剤としてかかる化合物を使用する用法を提供す
ることである。その他の本発明の目的は以下の記
載からさらに明らかとなろう。 C―076系統の化合物は下記の構造を有する: 上記式において、Rは構造式 【式】 のα―L―オレアンドロシル―α―L―オレアン
ドロシル基;そしてC22とC23との間の破線は単結
合または二重結合を意味し; R1はヒドロキシであり、上記破線が単結合を
意味する場合にのみ存在する;そして R2はn―プロピルまたはsec―ブチル、 R3はメトキシまたはヒドロキシである。 上記のC―076には8種の互に相違するC―076
化合物が存在し、これらはそれぞれその化合物の
構造に基いてA1a、A1b、A2a、A2b、B1a、
B1b、B2a、B2bと名づけられている。 上記構造式を利用してこれら8種のC―076化
合物の構造を下記に示す。 【表】 上記から理解されるように、すべてのC―076
化合物はその7―位置および炭水化物側縁の4″―
位置にヒドロキシ基を有している。したがつて、
この化合物はすべてグリコシル化されうる少なく
とも2個のヒドロキシ基を持つ。更に、A2の系
列とB1の系列の化合物はグリコシル化可能な第
3のヒドロキシ基を有し、そしてB2系列のもの
は第4のヒドロキシ基をさらに持つている。 炭水化物側鎖もその一方または両方のα―L―
オレアンドロース基を除去するために加水分解さ
れうる。この場合には、1つのα―L―オレアン
ドロースの除去(単糖)または両方のα―L―オ
レアンドロースの除去(アグリコン)に伴なつ
て、4′―または13―位置にそれぞれセドロキシ基
が残ることとなろう。以上のヒドロキシ基は容易
にグリコシル化しうる。 このような単糖およびアグリコン誘導体は元の
C―076化合物を酸で処理することによつて得ら
れる。外側のα―L―オレアンドロース基はC―
076基本骨格に直接結合されているα―L―オレ
アンドロース基よりも容易に除去され、したがつ
て単糖とアグリコンとを他方の反応生成物の混入
なしに別々に製造する上で好都合である。 単数または複数のC―076炭水化物基を除去す
るために採用される方法は、そのC―076出発物
質をジオキサン、テトラヒドロフラン、ジメトキ
シエタン、ジメチルホルムアミド、ビス―2―メ
トキシエチルエーテル等のごとき水と混和性の非
求核性溶剤中の酸0.01乃至10%と水0.1乃至20%
とからなる混合物中に溶液の形態で導入するもの
である。この混合物を反応が完結するまで室温で
6乃至24時間撹拌する。酸としては硫酸、塩化水
素酸、臭化水素酸、リン酸、トリフルオロ酢酸お
よびトリフルオロスルホン酸が適当であり、硫酸
が好ましく使用される。 0.01乃至0.1%ていどの低い酸濃度が使用され
た場合には、単糖が主として生成される。酸の濃
度が高い場合、たとえば1乃至10%の濃度範囲で
は、アグリコンが優勢的に生成され。この中間の
酸濃度を使用すると単糖とアグリコンの混合物が
生成される傾向があり、この混合物はクロマトグ
ラフイーの技術を用いて通常分離可能である。 さらに、単糖は出発物質のC―076をイソプロ
パノールル中1%硫酸溶液の中で室温において6
乃至24時間撹拌する方法によつても製造できる。
また、アグリコンはメタノール中1%硫酸溶液内
で出発物質のC―076を室温で6乃至24時間撹拌
することによつても製造できる。上記に列挙した
他の酸をこの方法に使用してもよい。この方法は
C―076化合物のうち2―シリーズのものについ
て好ましい方法である。なぜならば、C―076化
合物のうちの22,23―不飽和をもつシリーズのも
のでは、この方法を用いるとその22,23の二重結
合にいくらか付加が起ることが観察されるからで
ある。所望の単糖またはアグリコンは当業者にと
つて公知の技術により単離し精製される。 本発明のグリコシル化合物は下記の構造式によ
り最も良く理解される。 式中、 破線は単結合または二重結合を意味し、 R1はヒドロキシ、低級アルカノイルオキシま
たはグリコシルオキシを意味するものであつて、
破線が単結合を意味する場合にだけ存在する。 R2はイソプロピルまたはsec―ブチル、 R3は水素、メチル、低級アルカノイルまたは
グリシル、 Rは水素、低級アルカノイル、グリコシル、 【式】または 【式】 (ここで、R4は水素、低級アルカノイルまたは
グリコシルを意味する)を意味する。 ただしR、R1、R3またはR4の少なくとも1つ
はグリコシル基を含有しなければならない。しか
しRだけがグリコシル基を含有する場合には、そ
のグリコシル基はα―L―オレアンドロシルまた
はα―L―オレアンドロシル―α―L―オレアン
ドロシル以外のものでなければならない。 上記グリコシル基はポリヒドロキシ5員または
6員環式アセタールならびにそのモノ不飽和誘導
体であり、該アセタールは低級アルキル基によつ
て置換されていてもよくそしてその中のヒドロキ
シ基が低級アルキルまたは低級アルカノイルで置
換されていてもよい。 本明細書で“低級アルカノイル”というのは炭
素原子2乃至10個のアルカノイル基を指し、例え
ばアセチル、プロピオニル、ブチリル、ペンタノ
イル、ヘキサノイル、ピバロイル、オクタノイ
ル、デカノイルなどである。 上記グリコシル基内の糖部分の種類は重要でな
く、いかなる糖も以下に記載する方法を用いてC
―076基体物質へ置換させることができる。好ま
しい糖部分を例示すれば、グルコピラノシル、ガ
ラクトピラノシル、マンノピラノシル、マルトシ
ル、アラビノピラシル、リキソピラノシル、キシ
ロピラノシル、リボピラノシル、オレアンドロシ
ル、ラムノピラノシル、フコピラノシル、ラクト
シル、リボフラノシル、マンノフラノシル、グル
コフラノシル、アラビノフラノシル、ミカロシ
ル、クラデイノシル、デソサミノシル、ダウノサ
ミノシル、ミカミノシル、シマロシル、オリボシ
ルなどである。 上記の糖は一般にD型またはL型で入手しう
る。本発明はC―076基体物質への付加において
可能な両方の配置型を包含するものである。 上記炭化物または糖基はC―076化合物におい
て単糖、二糖または三糖として置換され得、そこ
では上記糖基の1つはさらに同種または異種の他
の糖基によつて置換される。更に、置換に利用可
能なヒドロキシ基が1個以上存する場合には、そ
のような複数のヒドロキシ基の1つだけあるいは
1つ以上に糖基が置換して存在し得る。そしてそ
の置換は同種の糖部分によつてもあるいは別種の
糖部分によつてもなされうる。 好ましい糖置換分はグルコピラノシル、ラムノ
ピラノシル、オレアンドロシルまたはオリボシル
基を持つ単糖または二糖置換分である。最み好ま
しい基はグルコピラノシルとオレアンドロシルで
ある。 基体分子のヒドロキシ基を上記炭水化物基によ
つて置換する方法は、ケーニツヒスークノル法
(Koenigs―Krorr process)、銀トリフレート法
(silver triflate process)、オルトエステル法ま
たはグリコール付加法などである。 ケーニツヒスークノル法、そのヘルフエリツヒ
変法(Helferich modification)および銀トリフ
レート法に用いられる炭水化物出発物質はそのす
べての遊離ヒドロキシ基をアシル化することによ
り保護される。好ましい保護基はアセチル基であ
るが他の基たとえばベンゾエートなども使用でき
る。ヒドロキシル基をこのように保護する方法自
体は公知に属する。アセチル保護基は反応終了時
に接触的加水分解好ましくはたとえばアルコール
性アンモニア溶液を用いた塩基触媒加水分解によ
り容易に脱離させることができる。 ケーニツヒスークノル法および銀トリフレート
法では、出発物質としてアセトハロ糖、好ましく
はアセトブロモ糖たとえば上記に列挙した適当な
糖基のアセトブロモヘキソースおよびアセトブロ
モペントースが使用される。この臭素原子はアセ
チル基に隣接する炭素原子上で置換されそして糖
部分はそのハロゲン原子が付加された炭素原子の
ところで基体物質に結合された状態となる。 ケーニツヒスークノル反応においては、そのC
―076化合物は無水条件下で非プロトン性溶媒に
溶解される。好ましい溶媒はエーテルであるが、
塩化メチレン、アセトニトリル、ニトロメタン、
ジメトキシエタンなども使用しうる。この基質溶
液へアセトハロ糖と酸化銀が添加される。反応に
は糖の1モル当量が必要であるが、さらに10乃至
15モルを過剰に添加することにより反応が促進さ
れる。反応の進行が困難な場合には15モル以上の
過剰を使用してもよい。しかしこのような大過剰
を使用すると生成物の単離がそれだけ困難にな
る。反応には新規に製造された新鮮な酸化銀を使
用するのが好ましいことが判明している。なぜな
らば、酸化銀は長期間放置しておくとその触媒性
能が幾分失われるからである。この酸化銀は公知
方法により硝酸銀を用いて製造することができ
る。反応は10乃至15℃の温度でも実施されるが、
室温での反応が好ましい。反応完結までには通常
2乃至10日間を要する。反応の進行具合は反応混
合物から試料を採取して薄層クロマトグラフイー
の技術によりこれを調べることによつて監視され
る。考えられる副反応はこの反応を暗中で実施す
ることによつて避けることができる。従つて、こ
の操作法が好ましい。生成物は公知方法により単
離される。 ケーニツヒスークノル法の変法としてヘルフエ
リツヒ変法が知られており、この変法では酸化銀
の代りにハロゲン化第二水銀たとえば塩化または
臭化第二水銀が単独で、あるいは酸化第二水銀ま
たはシアン化第二水銀と組合わせて使用れる。こ
の変法に対しては上記した反応条件がそのまま使
用できる。ただし、好ましい溶媒はこの場合ニト
ロメタンとなりそして好ましい反応温度は還流温
度となる。 銀トリフレート反応は同一溶媒に溶解した試薬
銀トリフレート(銀トリフルオロメチルスルホナ
ートの略称)とアセトハロ糖とを使用する。溶媒
は前記に例示したものが使用でき、エーテルが好
ましい。銀トリフレートの使用直前に新らしく製
造された純度の高いものが最も望ましい。銀トリ
フレートの製造法は当技術分野で公知である。反
応成分をすべて溶媒に入れそして反応を10乃至50
℃の温度で2乃至48時間実施する。しかし一般的
に、この反応は室温で約24時間以内に完了する。
反応の進行は薄層クロマトグラフイーにより追跡
することができる。この場合も、反応を暗中で、
且つ完全に乾燥した反応体と反応器具を用いて行
なうのが好ましい。 糖の1モルが必要とされるが、反応の進行を促
進するために1モル過剰を使用する場合が多い。 反応過程において、トリフル酸(トリフルオロ
メタンスルホン酸)が遊離される。これは非常に
強い酸であり、この酸を中和するためには塩基1
モル当量が必要である。好ましい塩基は第三アミ
ン、好ましくはトリエチルアミン、ジアイソプロ
ピルエチルアミン、ジアザビシクロウンデカン、
ジアザビシクロノナンなどのごとき非求核性塩基
である。トリフリ酸はきわめて強い酸であるか
ら、使用した塩基がその酸のすべてを中和するだ
けの十分に強い塩基でないと存する酸が反応の進
行並ぴに生成物の単離に悪影響を及ぼすおそれが
ある。生成物は公知方法により単離される。 オルトエステル法では低級アルカノールと上記
糖との正エステルからC―076化合物の誘導体が
そのC―076化合物の水酸官能基において生成さ
れる。必要なオルトエステルは低級アルカノール
を用いてアセトハロ糖から公知技術により製造さ
れる。反応は非プロトン性溶媒たとえばジクロル
エタン、ニトロメタン、塩化メチレン、ジメトキ
シエーテル、アセトニトリル、テトラヒドロフラ
ンなどの中で実施される。ジクロルエタン、ニト
ロメタン、ジメトキシエタンおよびテトラヒドロ
フランが好ましい。反応は好ましくは反応混合物
の還流温度で実施されそして通常は約4乃至24時
間で反応は完結する。反応促進のために触媒量の
臭化第二水銀または塩化第二水銀が添加される。
反応過程において、オルトエステルをつくるため
に使用されたアルコールの1モルが遊離されてく
る。したがつて、好ましくはこのアルコールを除
去しそして反応を完結せしめるため溶媒を共沸蒸
留して追い出す。体積の減少を避けるため蒸留の
進行と共に新らしい溶媒を加えて一定体積を維持
するようにする。単離の時には、溶剤を除きそし
て残留物を水銀塩で除去する剤たとえば水性ヨウ
化カリウムで洗う。次いで公知方法により生成物
を単離する。 出発物質としてグリカールを使用する別のグリ
コシル化法がすでに開発されている。グリカール
(glycal)とはその環が6員環である1,2―不
飽和環式糖である。この反応によると、C―076
基体化合物へのグリコシル置換分の置換付与はそ
の糖環の3―位置に存在する置換分の種類により
2つの別々の仕方で行なわれる。すなわち、その
3―位置がアセテートを例とする低級アルカノイ
ルオキシ、トシレートを例とする置換フエニルス
ルホナートのような脱離性基で置換されている場
合には、その脱離性基は除去されそして二重結合
は2,3―位置へ移動する。これにより生じた生
成物の3―位置は未置換となる。 3―位置の基が脱離性基でない場合、たとえば
低級アルコキシ好ましくはメトキシである場合に
は、その基は除去されず、そしてその3―位置は
そのままの状態にとどまる。この反応はその二重
結合に付する付加をもたらし、そして結果する飽
和生成物が基体C―076化合物の1―位置に付加
される。 上記の反応は非プロトン性、非極性溶媒中で実
施されるか、或いは、そのグリカール出発物質が
しばしば室温で液体である理由からして、反応は
溶媒なしでも実施されうる。好ましい溶剤はハロ
ゲン化炭化水素たとえば塩化メチレン、クロロホ
ルム等、アセトニトリル、ベンゼン、トルエン、
エーテルなどである。さらに、この反応には触媒
量のルイス酸たとえば三フツ化ホウ素、塩化スズ
(SnOl2)、四塩化チタン、塩化亜鉛(ZnCl2)等
あるいは他の酸触媒(β―トルエンスルホン酸、
β―トルエンスルホン酸ピリジニウムなど)を使
用することができる。反応は室温から反応混合物
の還流温度までの範囲の温度で実施されるが、し
かし通常は最高温度を75℃とするのが適当であ
る。反応は30分から24時間までの時間で完了す
る。生成物は公知方法で単離される。 上記した各種のグリコシル化に関して注意すべ
きは、B系列の化合物に対してはケーニツヒスー
クノル反応またはグリカール付加反応を用いてグ
リコシル化するのが好ましいことである。これ
は、B系列化合物がヘルフエリツヒ変法で使用さ
れる水銀化合物にかなり敏感であるためである。 各ヒドロキシ基ごとに反応性が相違し且つ保護
基の技術が使用できるから、すべての可能な組合
わせのグリコシル化C―076化合物が製造できる。
5と23の位置のヒドロキシ基は4″、4′または13の
位置のヒドロキシ基に比べてグリコシル化に対し
てより反応性に富む。したがつて、5または23―
グリコシル化生成物が所望される場合には、4″、
4′または13の位置のヒドロキシル基を保護する必
要はない。 C―076A1化合物はグリコシル化に利用しうる
ヒドロキシ基を4″、4′または13の位置に有してい
るだけであるから、5または23の位置において反
応が起る可能性はない。 C―076A2化合物は4″、4′または13の位置に加
えてグリコシル化に利用しうるヒドロキシ基を23
の位置にだけ持つている。したがつて23グリコシ
ル化合物は保護反応の必要なく製造できる。4″、
4′または13の位置は下記に従つて23―位置を保護
することによつてグリコシル化できる。 C―076B1化合物は4″、4′または13の位置以外
に5―位置だけ利用可能なヒドロキシ基を持つて
いる。5―グリコシル化合物が所望される場合に
は、反応は4″、4′または13の位置を保護しないで
実施される。4″、4′または13―グリコシル化合物
が所望される場合には下記に従つて5―位置を保
護することが必要である。 C―076B2化合物は4″、4′または13の位置以外
にさらに5と23の2つの位置に利用可能なヒドロ
キシ基を持つている。5と23との位置のヒドロキ
シ基の反応性は互にほぼ等しい。5および23の位
置のグリコシル化が所望される場合には、反応は
上記のように実施される。4″、4′または13の位置
のグリコシル化が所望される場合には、5と23の
位置の2つのヒドロキシ基を保護することが必要
である。5と23の位置のいずれか一方のグリコシ
ル化が所望される場合には、上記した範囲での最
少時間と最低温度とを用いて上記のように反応を
実施する。これにより、5―と23―グリコシル化
合物の混合物が生じる。この混合物は常用のクロ
マトグラフイーの技術を用いて、例えばカラム、
高圧、液体クロマトグラフイーおよび薄層または
分配層クロマトグラフイーを用いて一般に容易に
分離される。通常は、5、23―ジ置換化合物の生
成を避けそして個々の5―置換化合物と23―置換
化合物とを最大限に得るべく反応の進行の追跡す
るために薄層クロマトグラフイーが用いられる。 5と23の位置の保護は2つの仕方で実施でき
る。その1つは5および23の両方の位置に適用で
きるものであり、他方のものは5―位置のみに適
用可能である。 5および/23位置の保護はアシル化好ましくは
アセチル化によつて容易に達成される。保護され
るべきC―076化合物を前述した溶剤の1つ、好
ましくはエーテルのごとき非プロトン性、非極性
溶剤に溶解する。そしてハロゲン化アシル好まし
くは塩化アセチルをほぼ室温すなわち10乃至40℃
の範囲の温度で滴下して加える。この反応混合物
を2〜6時間撹拌する。反応に際して触媒量の酸
化銀(Ag2O)を加える。アシル化化合物は公知
方法により単離される。 アシル保護基は塩基触媒された加水分解によつ
て、たとえば対応するアルコール好ましくはメタ
ノール中アルカリ金属アルコキシド好ましくはナ
トリウムメトキシドを用いて脱離される。 さらに、5―位置アルコールはエーテル中二酸
化マンガン(MnO2)を用いてケトンに酸化させ
ることができる。この反応はほぼ室温で約10〜30
時間で完了する。 生じたケトンは水素化ホウ素の還元、好ましく
は水素化ホウ素ナトリウムを用いて後から容易に
元の水酸基に還元することができる。この反応は
室温で撹拌して約5分乃至1時間で終る。 この酸化―還元反応は5―または23―のいずれ
か一方のみがグリコシル化されたC―076B2化合
物の製造に有利であるように思われる。5―ケト
ンを形成して5―位置を保護することによつて、
23―グリコシル化合物は容易に製造しうる。ま
た、23―アシル―5―ケトン化合物が生成させ、
その5―位置をヒドロキシ基に還元すれば、5―
グリコシル化合物を次に製造することができる。 上記アシル保護基を反応の終りに除去する必要
は必ずしもないので、本発明の範囲にはこれらア
シル誘導体も含まれる。さらに、一旦グリコシル
化合物を製造してしまつたのちに、所望の1つま
たはそれ以上の位置で残存しているヒドロキシ基
をアシル化してもよい。上記仕方は5―および23
―位置のアシル化に使用しうる。この5―およ
び/または23の位置に対してグリコシル化が意図
されている場合には、4″、4′または13位置を次の
ようにしてアシル化することができる。すなわ
ち、その化合物を適当な溶剤好ましくはピリジン
に溶解しそしてアシル化剤たとえば塩化アセチル
のごとき低級アルカノイルハロゲン化物を滴下し
て加える。この反応混合物を0℃から室温までの
温度に4乃至24時間保持する。生成物は公知方法
によつて単離される。 本発明による新規なグリコシル化化合物は顕著
な殺寄生虫作用を示し、人間およびその他の動物
の保健ならびに農業に使用される駆虫剤、殺虫
剤、体外寄生虫駆除剤および殺ダニ剤として有用
である。 一般に寄生虫病と呼ばれている病気は寄生虫が
宿主動物に寄生して宿主が汚染されることにより
生じる一群の病気である。寄生虫病は豚、羊、
馬、牛、山羊、犬、猫および家禽などの飼育動物
に広く出現しそして重大な経済的問題を惹起す
る。寄生虫のうち、線虫と呼ばれている寄生虫の
グループは種々の動物に広く慢延し、しばしば深
刻な伝染状態をもたらす。上記した動物を汚汚す
る一般的な線虫類は下記のものである。 ハエモンクス(Haemonchus)、トリコストロ
ンギルス(Trichostrongylus)、オステルタギア
(Ostertagia)、ネマトデイルス(Nematodirus)、
クーペリア(Cooperia)、アスカリス
(Ascaris)、ブノストマム(Bunostomum)、オ
エソフアゴストマム(Oesophagostmum)、カベ
ルチア(Chabertia)、トリクリス(Trichnris)、
ストロンギリス(Strongylus)、トリコネマ
(Trichonema)、ジクチオカウルス
(Dictyocaulus)、カピラリア(Capillaria)、ヘ
テラキス(Heterakis)、トクソカラ
(Toxocara)、アスカリデイア(Ascaridia)、オ
キシウリス(Oxyuris)、アンシロストーマ
(Ancylostoma)、ウンシナリア(Uncinaria)、
トキサスカリス(Toxascaris)、パラスカリス
(Parascaris)。 これらのうち、ネマトデイリス、クーペリアお
よびオエソフアゴストマムなどのある特定の種類
のものは腸管路に主として寄生し、他方ハエモン
クスやオステルタギアなどは胃内に主として寄生
する。さらにジクチオカウルスのように肺に寄生
するものもある。その他、心臓や血管、直腸、リ
ンパ組織のような体組織や器管に寄生するものも
ある。寄生虫病にかかると貧血、栄養不良、衰
弱、体重減少、腸管壁や他の組織器管への重大な
損傷などが生じ、そのまま処置しないでおくと宿
主は死に至る場合がある。本発明のグリコシル化
C―076化合物は予期されなかつた高い作用をこ
れら寄生虫に対して示す。それのみならず、犬の
ジロフフイラリア(Dirofilaria)、げつ歯類のネ
マトスピロイデス(Nematospiroides)、シフア
キア(Syphacia)、アスピクルソス
(Aspiculuris)、動物や魚類にたかる体外寄生節
足動物たとえば、ノミ、シラミ、ダニ、アオバエ
など、羊のルシソア(Lucilia sp.)、咬刺昆虫類
および移動性の双翅類の幼虫たとえば牛のヒポデ
ルマ(Hypodema sp.)、馬のガストロフイルス
(Gastrophilus)、げつ歯類のクテレブラ
(Cuterebra sp.)に対しても駆除作用を示す。 本発明の化合物はさらにまた人間に寄生する寄
生虫に対しても駆虫作用を有する。人の胃腸管に
寄生する一般的な寄生虫は、アンシロストーマ、
ネカトール(Necator)、アスカリス、ストロン
ギロイデス(Strongyloides)、トリキネラ
(Trichinella)、カピラリア、トリクリスおよび
エンテロビウス(Enterobius)である。血液や胃
腸管以外の他の組織、器官に寄生する医学的に重
要な寄生虫はフイラリアであり、たとえばウチエ
レリア(Wuchereria)、ブルギア(Brugia)、オ
ンコセルカ(Onchocerca)およびロア(Loa)、
ドラクンクルス(Dracunculus)、更には腸内寄
生虫ストロンギロクデスとトリキネラの腸外寄生
段階にあるものである。本化合物はさらに節足動
物で人にたかる咬刺昆虫類ならびに人に不快を与
える他の双翅目の虫を駆除するためにも価値があ
る。 本化合物はさらに家の中の害虫たとえばゴキブ
リ(Blatella sp.)、衣餓(Tineola sp.)、ジ
ユータン虫(Attagenus sp.)およびイエバエ
(Musca domestica)に対しても有効である。 さらにまた、本化合物は貯蔵穀物の害虫たとえ
ばトリボリウム(Tribolium sp.)、テネブリオ
(Tenebrio sp.)に対し、農作物の害虫たとえ
ばクモダニ(Tetranychus sp.)、アブラムシ
(Acyrlhiosiphon sp.)に対し、移動性の直翅
目の昆虫たとえば物組織を食べるバツタ類や幼虫
段階の混虫類に対しても有効である。本化合物は
土壌線虫の殺滅のための殺線虫剤としておよび農
業で重要なメロイドギーネ(Meloidogyne spp.)
のごとき作物寄生虫の駆虫剤としても役立つ。 本化合物はカプセル、大丸薬(食塊)または錠
剤のごとき単位投薬剤の形態であるいはまた哺乳
動物の駆虫剤として使用する場合における液状水
薬として経口的に投与ることができる。水薬は通
常水にベントナイトのごとき沈殿防止剤および湿
潤剤または同様な佐薬と一緒に活性物質を入れた
溶液、懸濁液または分散液である。一般に水薬は
さらに泡防止剤を含有する。水薬製剤は通常活性
化合物を約0.001乃至0.5重量%含有する。好まし
い水薬製剤は活性化合物を0.01乃至0.1重量%含
有する。カプセルおよび大丸薬はデンプン、タル
ク、ステアリン酸マグネシウムまたはリン酸二カ
ルシウムのごときキヤリヤビヒクルと混合された
活性成分を含有る。 乾燥固体の薬剤形態で本C―076を投与したい
場合には、通常所望量の活性化合物を含有するカ
プセル、大丸薬または錠剤が使用される。このよ
うな形態の薬剤は活性成分を適当な微粉末希釈
剤、増量剤、崩壊剤および/または結合剤たとえ
ばデンプン、ラクトース、タルク、ステアリン酸
マグネシウム、植物性ゴム等と緊密且つ一様に混
和することによつて製造される。このような単位
薬剤はその総重量ならびに駆虫剤の含量が処置さ
れるでき宿主動物の種類、寄生虫の種類および寄
生の程度および宿主の体重など各種フアクターに
応じて広い範囲で変えられる。 本活性化合物が動物の飼料を通じて投与される
場合には、活性化合物をよくその餌に分散させる
か、或いはまず振りかけ用のドレシングまたはペ
レツトを調製し、次いでこれを最終的な餌に加え
るようにすればよい。場合によつては餌と別々に
して与えてもよい。本発明の駆虫剤化合物は非経
口的に投与することもできる。たとえば内腔内注
射、筋肉注射、気管内注入、皮下注射などにより
投与することができる。この場合には、活性成分
を液体のキヤリヤービヒクルに溶解または分散さ
せて使う。非経口的投与のためには、活性物質を
許容されるビヒクル、好ましくは落花生油、綿実
油などの各種植物油のビヒクルと適当に混合す
る。他の非経口用ビヒクルたとえばゾルケター
ル、グリセリン―ホルマールルなどを用いた有機
調合物および水性非経口用調合物なども使用でき
る。投与の際には本発明による1種またはそれ以
上の活性アシル化C―076化合物をその非経口用
調合物に溶解または懸濁させる。活性化合物の含
有量は通常0.005乃至5重量%とする。 本発明の駆虫剤の主たる用途は寄生虫病の処置
および/または予防であるが、本剤はさらにまた
他の寄生虫たとえば飼育動物や家禽にたかるノ
ミ、シラミ、ダニ、蚊やブヨなどの節足動物寄生
虫に起因する病気の処置および処置にも使用しう
る。さらに、人を含めた他の動物に見られる寄生
虫に起因する病気の処置にも有効である。最良の
結果を得るために使用される最適量はもちろん使
用される特定の化合物の種類、処置される動物の
種類および寄生虫汚染の程度によつて変る。一般
的に言つて、本発明の新規化合物を動物体重1Kg
当り約0.001乃至10mgを投与することによつて良
い結果が得られる。全投与量は1回で投与しても
よいしあるいは比較的短期間たとえば1〜5日間
に亘つて何回かに分けて投与してもよい。本発明
の好ましい化合物を用いた場合には、動物に1回
の投与につき体重1Kg当り約0.025乃至0.5mgを投
与ることによつてすぐれた寄生虫駆除効果が達成
される。再寄生を防止するため必要ならば反復処
置を行なう。反復処置の仕方は寄生虫の種類によ
り、また使用される投与技術により決定される。
本発明による駆虫剤を動物に投与する技術は獣医
学の分野で公知である。本発明の化合物は1回の
処置で広い活性スペクトルが得られるようにする
ため他の駆虫剤化合物または他の生物学的活性な
化合物と組合わせて投与することもできる。 本発明による化合物が動物の餌の1つの成分と
して投与される場合または飲料水に溶解または懸
濁される場合には、1種またはそれ以上の本活性
化合物を不活性キヤリヤーまたは希釈剤に分散し
た組成物を調製しておく。不活性キヤリヤーとは
本駆虫剤と反応しないものでしかも動物に安全に
与えられるものを意味する。食餌投与のための好
ましいキヤリヤーは動物の食糧の一成分である。 適当な組成物は本活性化合物が比較的大量にそ
の中に存在しそして餌に直接的または中間的に希
釈または配合したのちに添加るのに適当な、或い
は動物に直接餌として与えるのに適当な予備配合
飼料または飼料補填物を含む。このような組成物
のために適当な代表的キヤリヤーまたは希釈剤を
例示すれば、醸造所の麦芽かす、コーンミール、
かんきつ類の粉末、醗酵残渣、砕いたかき殻、ふ
すま、糖みつ、とうもろこしの穂軸粉末、飼料用
豆粉、ひき割り大豆、粉砕した石灰石などであ
る。このようなキヤリヤーに臼びき、撹拌、粉ひ
きまたはタンブリングなどの方法で活性グリコシ
ル化C―076化合物をよく分散させる。予備配合
飼料としては活性化合物を約0.005乃至2.0重量%
含有する組成物が特に適当である。動物に直接に
餌として与えられる飼料補填物は本活性化合物を
約0.0002乃至0.3重量%含有する。 このような飼料補填物は最終的に準備された餌
に寄生虫処置および抑制に必要な活性化合物濃度
を与えるような量で添加される。活性化合物の必
要濃度は前記した種々のフアクターならびにその
時に使用されるグリコシル化C―076化合物の種
類によつて変るものであるけれども、所望の駆虫
剤効果を達成させるためにはその餌に0.00001乃
至0.002%の濃度で存在させて給餌すれば通常十
分である。 本発明の化合物を使用する場合、各グリコシル
化C―076化合物を単独で使用してもよいし、ま
た2種またはそれ以上の混合物を使用することも
できる。 本発明の方法の出発物質として使用されるC―
076化合物を醗酵汁から単離する場合、種々の型
のC―076化合物がそれぞれまちまちの量で産出
されているのが判る。特に“a”系列の化合物は
対応する“b”系列の化合物よりも高い割合で産
出される。“a”対“b”の重量比は約85:15か
ら99:1の範囲にある。“a”と“b”との間の
差異は全C―076化合物を通じて常に同じであり、
その差異は25―位置に“a”のものはブチル基を
持ち“b”のものはプロピル基を持つていること
である。この差異はもちろん本発明の方法の反応
になんら障害とならない。特に、“b”の成分を
対応する“a”の成分から分離する必要はない。
これらきわめて近密な関係にある2つの化合物を
分離することは一般に実用的でない。なぜならば
“b”化合物は非常に小さい重量パーセントで存
在しているにすぎず、しかもその構造上の差異が
反応過程および生物学的活性に及ぼす影響は無視
しうるていどのものであるからである。 本発明のC―076化合物は農作物をその成育中
または貯蔵中に害する農害虫を撲滅するためにも
有効に使用しうる。かかる農害虫から成育中また
は貯蔵中の農作物を保護するために、本化合物は
公知技術によりスプレー、ダスト、エマルジヨン
などとして使用することができる。 以下に本発明をより詳細に説明するため実施例
を示す。これら実施例は本発明を限定するもので
はない。 以下の実施例において製造されたC―076グリ
コシル誘導体は通常不定形固体として単離されて
おり、結晶固体としては単離されなかつた。した
がつて、製造された化合物は質量分析、核磁気共
鳴等の技術により分析的に特性表示されている。
不定形であるからして、明確な融点を示すことが
できないが、使用されたクロマトグラフイーなら
びにその他の分析結果はそれら化合物が純粋なも
のであることを示している。 実施例 1 4′―O―(2,3,4,6―テトラ―O―アセ
チル―β―D=―グリコピラノシル)C―
076A2a単糖 三首フラスコにC―076A2a単糖(50mg)、3,
4,6―トリ―O―アセチル―1,2―O―(エ
チルオルトアセチル)―X―D=―グリコピラノー
ス(50mg)、臭化第二水銀(2mg)およびジクロ
ルエタン(20ml)を装填した。このフラスコを新
らしい乾燥溶剤を含有する滴下漏斗とデイーン―
スタルクトラツプ(Dean―Stark Trap)とに嵌
着させた。混合物を窒素雰囲気で還流加熱しそし
て溶剤がゆつくりと反応混合物から蒸発して行く
ので、滴下漏斗から新らしい溶剤が補充された。
24時間還流させたあと、薄層クロマトグラフイー
による監視の結果もうそれ以上の反応の進行がな
いことが示されたので混合物を冷却した。冷却
後、過し(すべての固形分を廃棄)そして液
を乾燥体まで真空濃縮した。この混合物を分配層
クロマトグラフイー〔シリカゲル、ベンゼン/2
―プロパノール(19:1)で多重展開〕上で分離
した。その結果、大量の出発物質、小量の副生物
および14mgの4′―O―(2,3,4,6―テトラ
―O―アセチル―β―D=―グルコピラノシル)C
―076A2単糖が与えられた。この最後の単糖をベ
ンゼンから凍結乾燥した。質量分析と300MHzの
核磁気共鳴分析の結果はその生成物の構造と一致
した。 実施例 2 4″―O―(2,3,4,6―テトラ―Oアセチ
ル―β―D=―グルコピラノシル)C―076B1a 三首フラスコにC―076B1a(50mg)、3,4,
6―トリ―O―アセチル―1,2―O―(エチル
オルトアセチル)―α―D=―グルコピラース(35
mg)、臭化第二水銀(2mg)およびジクロルエタ
ン(35mg)を装填した。実施例1と同様にしてこ
の反応混合物を還流させた。12時間還流させたの
ち生成物を反応混合物の冷却、過、すべての固
形物を捨てそして液を真空濃縮することにより
単離した。この混合生成物を分配薄層クロマトグ
ラフイー上〔シリカゲル、ベンゼン/12―プロパ
ノール(19:1)で多重展開〕でクロマトグラフ
イー分離した。これにより大量の出発物質、小量
の多分異性体グリコシドと想定される物質および
3mgの4″―O―(2,3,4,6―テトラ―O―
アセチル―β―D=―グルコピラノシル)C―
076B1aが与えられた。後者の質量分析と300MHz
核磁気共鳴分析の結果は目的化合物の構造に一致
した。 実施例 3 23―O―(2,2′,3,3′,4′,6,6′―ヘプ
タ―O―アセチル―β―マルトシル)C―
076A2a 無水エーテル(50ml)中のC―076A2a(20mg)
に、新規に製造された酸化銀(60mg)と臭化2,
2′,3,3′,4′,6,6′―ヘプタ―O―アセチル
―α―アセチル―α―マルトシル(51mg)を加え
た。その密封フラスコを暗中で磁気撹拌した。24
時間後にさらに20mgの臭化2,2′,3,3′,4′,
6,6′―ヘプタ―O―アセチル―β―マルトシル
を加えた。合計5日間経過後に反応の進行が止ん
だことが確認されたので、固体を過し、エーテ
ルで洗つて捨てた。液を窒素雰囲気で濃縮しそ
してシリカゲルの分配層クロマトグラフイーにか
け、2―プロパノール/ベンゼン(1:19)で多
重展開して分離した。いくらかの出発物質と他の
副生物のほかに、21mgの目的とする23―O―
(2,2′,3,3′,4′,6,6′ヘプタ―O―アセチ
ル―β―マルトシル)C―076A2aが得られた
(ベンゼンから凍結乾燥)。この生成物は核磁気共
鳴と薄層クロマトグラフイーにより均質物質であ
ることが確認された。質量分析と300MHz核磁気
共鳴のデータの結果は本生成物の構造に一致し
た。 実施例 4 13―O―(4―O―アセチル―α―L―エリト
ロ―2―ヘキセノピラノシル)C―076A2aア
グリコン C―076A2aアグリコン(50mg)と3,4―ジ
―O―アセチル―L―ラムナル(50mg)をベンゼ
ン(20ml)に溶解し、痕跡量のp―トルエンスル
ホン酸を加えそしてこの混合物を80℃で撹拌し
た。4日後に反応が終結した(出発物質が薄層ク
ロマトグラフイーによりもはや存在しないことが
示される)。溶剤を真空蒸発させそして生成物を
クロマトグラフイーにより分離した〔分配層クロ
マトグラフイー、シリカゲル、ベンゼン/2―プ
ロパノール(19:1)で多重展開〕。1つの大き
な帯が与えられたのでこれを引続き同じ分離操作
を用いて2つの成分に分別した。質量分析と
300MHz核磁気共鳴分析によりこの2つの生成物
は13―O―(4―Oアセチル―D=―エリトロ―2
―ヘキセノピラノシル)C―076A2aアグリコン
(19mg)と13,23―ビス―(4―O―アセチル―
α―D=―エリトロ―2―ヘキセノピラノシル)C
―076A2aアグリコン(11mg)と同定された。 実施例 5 23―O―アセチル―4″―O―(2,3,4,6
―テトラ―O―アセチル―β―D=―グルコピラ
ノシル)C―076A2a 無水エーテル(20mg)中の23―O―アセチル―
C―076A2a(20mg)に、臭化2,3,4,6―テ
トラ―O―アセチル―α―D=―グルコピラノシル
(70mg)と新らしく製造された酸化銀(200mg)と
を加えた。この密封されたフラスコを暗中で磁気
撹拌した。4日後に薄層クロマトグラフイーで監
視してもはや反応混合物の組成になんらそれ以上
の変化がないことが判明したので、固体を過し
てエーテルで洗いそして捨てた。液を窒素雰囲
気下で濃縮しそして分配層クロマトグラフイー
(シリカゲル)によりベンゼン/2―プロパノー
ル(19:1)で多重展開して分離した。少量の別
の生成物および相当量の出発物質とならんで、ベ
ンゼンから凍結乾燥後に23―O―アセチル―4″―
O―(2,3,4,6―テトラ―O―アセチル―
β―D=―グルコピラノシル)C―076A2a(6mg)
が単離された。この生成物の質量分析と300MHz
核磁気共鳴分析の結果はその構造に一致した。 実施例 6 5―O―アセチル―4″―O―(2,3,4,6
―テトラ―O―アセチル―β―D=―グルコピラ
ノシル)C―076B1a 無水エーテル(8mg)中のC―076B1a(20mg)
に新らしく製造された酸化銀(23mg)と塩化アセ
チル(9.5mg)とを加えた。この反応容器を暗中、
窒素雰囲気下でモノアセチル化(5―位置におけ
る)が完了するまで(3〜4時間)磁気撹拌し
た。重炭酸ナトリウム固体粉末を加えそしてこの
混合物をさらに1時間撹拌した。固体分を遠心分
離し、5―O―アセチルC―076B1aと痕跡量の
C―076B1aおよび5,4″―ジ―O―アセチルC
―076B1a(薄層クロマトグラフイーによる)を含
有する上澄液を、2,3,4,6―テトラ―O―
アセチル―α―D=―グルコピラノシル臭化物(25
mg)と新らしく製造された酸化銀(25mg)に注ぎ
入れた。反応24時間目と48時間目に上記臭化物と
酸化銀各25mgを2回追加添加した。数日経過後、
薄層クロマトグラフイーによりそれ以上の反応の
進行がないことが示されたので、固体を過し、
エーテルで洗いそして捨てた。 液を窒素雰囲気下で濃縮しそして数のマクロ
イド成分と糖分解生成物とにカラムクロマトグラ
フイーにより分離した。このクロマトグラフイー
には短い過充填シリカゲルカラムを用い、ジクロ
ロメタン/メタノール(19:1)で溶離した。マ
クロイド成分を次にシリカゲル分配層クロマトグ
ラフイーにかけベンゼン/イソプロパノール
(95:5)で多重展開して分離した。得られた生
成物をベンゼンから凍結乾燥して単離した。この
生成物の質量分析と300MHz核磁気共鳴分析のデ
ータは5―O―アセチル―4″―O―(2,3,
4,6―テトラ―O―アセチル―β―D=―グルコ
ピラノシル)C―076B1aの構造に一致した。 実施例 7 13―O―(2,3,4,6―テトラ―O―アセ
チル―D=―グルコピラノシル)A2aアグリコン 三首フラスコにC―076A2aアグリコン(30
mg)、3,4,6―トリ―O―アセチル―1,2
―O―(エチルオルトアセチル)―α―D=―グル
コピラノース(50mg)、ジクロロエタン(50mg)
および臭化第二水銀(1mg)を装填した。このフ
ラスコを新らしい溶剤を入れた滴下漏斗とデー
ン・スタルクトラツプ(Dean―Stark Trap)と
組み合わせた。この混合物を実施例1と同様にし
て窒素雰囲気下で還流加熱した。還流40時間後に
薄層クロマトグラフイーで監視してそれ以上の反
応の進行がないことが示されたので、その反応混
合物を真空濃縮した。分配層クロマトグラフイー
〔シリカゲル、ベンゼン/2―プロパノール
(19:1)で多重展開〕で分離したところ大量の
出発物質(31mg)とこれより移動の遅い帯(6
mg)が与えられた。後者の質量分析と300MHzの
核磁気共鳴分析とにより、これが13―O―(2,
3,4,6―テトラ―O―アセチル―D=―グルコ
ピラノシル)A2aアグリコンであると同定され
た。 実施例 8 5―O―(2,3,4,6―テトラ―O―アセ
チル―D=―ガラクトピラノシル)C―076B1a 磁気撹拌丸底フラスコに乾燥エーテル(100mg)
を入れ、これにC―076B1a(250mg)、新らしい酸
化銀(750mg)および臭化2,3,4,6―テト
ラ―O―アセチル―α―D=―ガラクトピラノシル
(150mg)を加えた。この反応混合物を窒素雰囲気
下、暗中で4日間磁気撹拌した。この間、24時間
ごとにさらに酸化銀150mgと2,3,4,6―テ
トラ―O―アセチル―D=―ガラクトピラノシル―
C―076B1a100mgを加えた〔合計:酸化銀1150
mg、2,3,4,6,テトラ―O―アセチル―D=
―ガラクトピラノシル―C―076B1a350mg)。こ
のあと固体を別してエーテルで洗つた。その
液を真空濃縮しそしてゴム状残留物を溶離剤とし
てジクロロメタン/メタノール(99:1)を用い
たシリカゲル(200g)のクロマトグラフイーに
かけた。出発物質(C―076B1a170mg)が回収さ
れると共に、さらに生成物を含む帯が得られたの
で、後者を分配層クロマトグラフイー〔ベンゼ
ン/2―プロパノール(19:1)で多重展開〕に
よりさらに精製した。これにより所望の生成物が
与えられた。この生成物をベンゼンから凍結乾燥
した。質量分析の結果は5―O―(2,3,4,
6―テトラ―O―アセチル―D=―ガラクトピラノ
シル)C―076B1aと一致した。 実施例 9 4′―O―(3,4,―ジ―O―アセチル―2,
6―ジ―デキオシ―L=―アラビノヘキソピラノ
シル)C―076A2a単糖 110mlの丸底フラスコにC―076A2a単糖(40
mg)、3,4―ジ―O―アセチル―2,6―ジデ
オキシ―α―L=―アラビノヘキソピラノシル塩化
物(ジアセチル―オリボシルクロライド、91mg)、
臭化第二水銀(216mg)、シアン化第二水銀(250
mg)および乾燥エーテル(50mg)を装填した。密
栓したこのフラスコを反応の進行が止まるまで
(薄層クロマトグラフイーにより監視;6日間)、
窒素雰囲気下、暗中で撹拌した。この間に24時間
後と48時間後にさらに追加量の3,4―ジO―ア
セチル―2,6―ジオキシ―L=―アラビノ―ヘキ
ソピラノシル)塩化物を添加した(2×63mg)。
小量の回収出発物質のほかに7つの生成物の帯が
得られた。この生成物の分離帯のうち、4つはけ
い光グリコシドであり、ベンゼン/2―プロパノ
ール(19:1)中で高いRf値を示した。主たる
生成物を2回の分配層クロマトグラフイーにかけ
上記の溶剤系内で多重展開して均質になるまで精
製した。ベンゼンから凍結乾燥したのち、この生
成物(24mg)は綿毛状の白色固体となつた。質量
分析と300MHz核磁気共鳴分析のデータは4′―O
―(3,4―ジ―O―アセチル―2,6―ジオキ
シ―L―アラビノ―ヘキソピラノシル)C―
076A2a単糖の構造と一致した。 実施例 10 4′―O―(2,4―ジ―O―アセチル―2,6
―ジデオキシ―L=―アラビノ―ヘキソピラノシ
ル)C―076B1a単糖―5―オン 100mlの丸底フラスコに、C―076B1a単糖―5
―オン(30mg)、3,4―ジ―Oアセチル―2,
6―ジデオキシ―L=―アラビノ―ヘキソピラノシ
ル塩化物(ジアセチル―オリボシルクロライド、
30mg)、新らしい酸化銀(400mg)および乾燥エー
テル(25mg)を装填した。密栓したこのフラスコ
を窒素雰囲気下、暗中環境温度で7日間撹拌し
た。7日後には薄層クロマトグラフイー〔ベンゼ
ン/2―プロパノール(19:1)〕で監視しても
はやれ以上の反応の進行が認められなかつた。こ
の間、24時間ごとにさらに25mgずつの3,4―ジ
―O―アセチル―2,6―ジオキシ―L=―アラビ
ノ―ヘキソピラノシル塩化物を追加添加した。こ
の反応中、固体を別し、エーテルで洗つて棄栓
した。液を真空濃縮しそして無色ゴム状の残留
物を分配層クロマトグラフイー(上記系で多重展
開)にかけて2つの主要帯を得た。1つの帯は出
発物質であり、いま一方の帯はクロマトグラフイ
ーにより均質であることが認められた展開速度の
やや速い帯であつて、これをスペクトル分析した
結果、4′―O―(2,4―ジ―O―アセチル―
2,6―ジデオキシ―L=―アラビノ―ヘキソピラ
ノシルC―076B1a単糖―5―オンと同定された。 実施例 11 4″―O―ベンゾイルC―076B1a(C―076B1a
単糖からの製造 乾燥エーテルにC―076B1a単糖(35mg)を溶
解しそして活性二酸化マンガン(100mg)を加え
た。この混合物を室温で18時間磁気撹拌した。反
応混合物を過し、固体をエーテルで洗つた。
過は薄層クロマトグラフイー〔テトラヒドロフラ
ン/クロロホルム(9:1)〕によりただ1つの
スポツトを与えた。溶媒を真空蒸発させて無色の
ガラス状物質としてB1a単糖―5―オンが得られ
た。これにエーテル(25ml)、1.5―アンヒドロ―
4―O―ベンゾイル―2,6―ジデオキシ―3―
O―メチル―L=―アラビノ―ヘキセ―1―エニト
ール(10mg)およびピリジニウムp―トルエンス
ルホナート(1mg)を加えた。容器に栓をして環
境温度でさらに24時間撹拌した。揮発分を真空中
で除去しそしてゴム状残留物にメタノール(10
ml)とホウ水素化ナトリウム(20mg)を加えた。
急速に黄色の発色を見たが、この色は15分以内に
薄くなつた。窒素雰囲気下で2時間撹拌したの
ち、3mlのアセトンを加えそしてさらに1時間撹
拌をつづけた。溶剤を真空蒸発させそして残留物
を分配層クロマトグラフイー〔ベンゼン/2―プ
ロパノール(19:1)〕にかけて分離し、その主
生成物として所望化合物が得られた。質量分析と
300MHz核磁気共鳴分析のデータは4″―O―ベン
ゾイル―C―076B1aと一致した。 実施例 12 4′―O―D=―グルコピラノシルC―076A2a単
糖(メタノール性アンモニアを用いた脱保護) 4′―O―(2,3,4,6―テトラ―O―アセ
チル―D=―グルコピラノシル)C―076A2a単糖
(10mg)を、予め0℃で無水アンモニアで飽和し
たメタノール10mlに入れた。このフラスコを密栓
して環境温度に3日間貯蔵すると、薄層クロマト
グラフイーの監視により〔トリクロルメタン/メ
タノール(9:11)〕もはやペルアセチル化物質
が残存していないことが示された。そこで溶剤を
窒素雰囲気で蒸発させそして生成物を上記溶剤系
を溶離剤としたシリカゲルの分配層クロマトグラ
フイーにかけて少量の不純物を分離して精製し
た。得られた均質生成物をベンゼンから凍結乾燥
して純粋な4′―O―(β―D=―グルコピラノシ
ル)C―076A2a単糖を得た。 実施例 13 5―O―グルコピラノシルC―076B1a (触媒メトキシドを用いた脱保護) 5―O―(2,3,4,6―テトラ―O―アセ
チル―D=―グルコピラノシル)C―076B1a(5
mg)を小さいフラスコの中で無水メタノール(10
ml)に溶解した。そのフラスコは装填に先立つて
炎に当てそして窒素雰囲気下で冷却されていたも
のである。ナトリウムメトキシドの小量(3〜5
mg)を加えたフラスコを密栓そ環境温度に一晩放
置した。1塊のドライアイスを加えた後にその反
応混合物を窒素雰囲気下で濃縮した。シリカゲル
の分配層クロマトグラフイーにかけクロロメタ
ン/メタノール(9:1)で溶離して生成物から
少量の不純物を除去して精製した。ベンゼンから
凍結乾燥して泡状の5―O―グルコピラノシルC
―076B1aが好収率で得られた。 実施例 14 実施例3または8のケーニツヒスークノル法に
従つて適当な出発物質を使用して下記化合物が製
造された。 5―O―ペルアセチル―L=―オリボシルC―
076B1a、 5―O―ペルアセチル―L=―オリボシルC―
0768B1a単糖、 5―O―ペルアセチル―L=―ラムノピラノシル
―C―076B1a、 23―O―ペルアセチル―L=―ラムノピラノシル
C―076B2a、 5―O―ペルアセチル―L=―ラムノピラノシル
C―076B2a、 5―O―ペルアセチル―L=―アラビノピラノシ
ルC―076B1a単糖、 23―O―ペルアセチル―L=―アラビノピラノシ
ルC―076B2a単糖、 5―O―ペルアセチル―L=―アラビノピラノシ
ルC―076B2a単糖、 5―O―ペルアセチル―L=―リキソピラノシル
C―076B1a、 23―O―ペルアセチル―L=―リキソピラノシル
C―076A2a単糖、 23―O―ペルルアセチル―L=―オリボシルC―
076A2a、 5―O―ペルアセチル―D=―グルコピラノシル
―22,23―ジヒドロC―076B1a、 5―O―ペルアセチル―D=―ガラクトピラノシ
ル―22,23―ジヒドロC―076B1a、 23―O―ペルアセチル―D=―アラビノピラノシ
ルC―076A2a、 23―O―ペルアセチル―D=―グルコサミニルC
―076A2a、 23―O―ペルアセチル―D=―グルクロニルC―
076A2a、 5―O―ペルアセチル―D=―グルクロニルC―
076B1a、 23―O―ペルアセチル―D=―アンノピラノシル
C―076A2a。 実施例 15 適当な保護された出発物質を用いて実施例10の
ケーニツヒスークノル法を実施しそして実施例11
の水素化ホウ素還元によりその生成物を還元して
下記の化合物が製造された。 13―O―ペルアセチル―L=―オリボシルC―
076B1aアグリコン、 13―O―ペルアセチル―D=―マルトシルC―
076A1aアグリコン、 13―O―ペルアセチル―D=―グルコサミニルC
―076B1aアグリコン、 13―O―ペルアセチル―D=―グルクロニル―
22,23―ジヒドロC―076B1aアグリコン、 4′―O―ペルアセチル―L=―リキソピラノシル
―22,23―ジヒドロC―076B1a単糖。 実施例 16 実施例1、2または7のオルトエステル法に従
い、適当な出発物質を用いて下記化合物が製造さ
れた。 4″―O―ペルアセチル―L=―ラムノピラノシル
C―076A2a、 4″―O―ペルアセチル―L=―ラムノピラノシル
C―076A1a、 4″―O―ペルアセチル―D=―ガラクトピラノシ
ルC―076A2a、 4″―O―ペルアセチル―D=―グルコピラノシル
―22,23―ジヒドロC―076B1a、 4′―O―ペルアセチル―L=―リキソピラノシル
C―076B1a単糖、 4′―O―ペルアセチル―L=―ラムノピラノシル
C―076B1a単糖、 4′―O―ペルアセチル―L=―ラムノピラノシル
―22,23―ジヒドロC―076B1a単糖。 実施例 17 実施例9のヘルフエリツヒ変法に従い、適当な
出発物質を使用して下記化合物が製造された。 4′―O―ペルアセチル―L=―ラムノピラノシル
C―076A2a単糖、 4′―O―ペルアセチル―L=―オリボシルC―
076A2a単糖、 13―O―076―ペルアセチル―L=―リキソピラ
ノシルC―076A2aアグリコン、 23―O―ペルアセチル―L=―リキソピラノシル
C―076A2aアグリコン、 13―O―ペルアセチル―L=―オリボシルC―
076A2aアグリコン、 23―O―ペルアセチル―L=―オリボシルC―
076A2aアグリコン、 13―O―ペルアセチル―L=―アラビノピノシル
C―076A2aアグリコン、 4′―O―ペルアセチル―L=―オレアンドロシル
―22,23―ジヒドロC―076A1a単糖。 実施例 18 適当な保護された出発物質を用いて実施例4の
グリカール法を実施し、そしてその生成物を実施
例11の水素化ホウ素法により還元して下記化合物
が製造された。 4′―O―(ペルアセチル―2―デオキシ―D=―
アラビノ―ヘキソピラノシル)C―076B1a単糖
および4′―O―(ペルアセチル―2,3―ジデオ
キシ―D=―エリトロ―ヘキセ―2―エノピラノシ
ル)C―076B1a単糖―D=―グルカールから。 4′―O―(ペルアセチル―2―デオキシ―L=―
トレオ―ペントピラノシル)C―076B1a単糖お
よび4′―O―(ペルアセチル―2,3―ジデオキ
シ―L=―グリセロ―ペンテ―2―エノピラノシ
ル)C―076B1a単糖―L=―アラビナールから。 4′―O―(ペルアセチル―2―デオキシ―L=―
エリトロ―ペントピラノシル)C―076B1a単糖
および4′―O―(ペルアセチル―2,3―ジデオ
キシ―L=―グリセロペンテ―2―エノピラノシ
ル)C―076B1a単糖―L=―キシラールから。 13―O―(ペルアセチル―2―デオキシ―D=―
リキソ―ヘキソピラノシル)C―076B1aアグリ
コンおよび13―O―(ペルアセチル―2,3―ジ
デオキシ―D=―トレオーヘキセ―2―エノピラノ
シル)C―076B1aアグリコン―D=―ガラクター
ルから。 4″―O―イソバレリル―22,23―ジヒドロC―
076B1aおよび4″―O―イソバレリル―3″―デオ
キシ―2″,3″―ジデヒドロC―076B1a―4―O
―バレリル―L=―オレアンドラールから。 【表】 【表】 【表】 製造 1 グリカール合成 4―O―ベンゾイル―L=―オレアンドラール 40%水酸化ナトリウム(75ml)ジエチルエーテ
ル(200ml)との混合物を氷浴内で20分間に亘つ
てニトロメチル尿素16.0gを小部量ずつ添加しな
がら撹拌する。この混合物をその氷浴内でさらに
1時間撹拌したのち、そのエーテル溶液を傾瀉し
そして水酸化ナトリウムペレツト上で乾燥する。 ジエチルエーテル(200ml)にL―ラムナール
〔Methods in Carbohydrate Chemistry,Vol.
,p.407〜8〕2.1gを溶解した溶液にエーテル
200ml中の塩化第二スズ二水和物(200mg)を添加
し、次いで上記ジアゾメタン溶液の約3分の1を
添加する。この反応混合物を室温(23℃)に放置
しそして30分後にりのジアゾメタン溶液200mgを
添加する。一晩(18時間)この反応混合物を撹拌
すると、シリカゲルt/c(ジクロロメタン/メ
タノール、19:1)が反応の実質的終了を示す。
酢酸を添加すると黄色を呈する。添加後、この混
合物をスーパセル(Supercel)を通して過る。
液を最初に10%重炭酸ナトリウム溶液で、次に
飽和食塩水で洗う。この溶液を乾燥して濃縮す
る。残留物を均質となるまでシリカゲルクロマト
グラフイー(ジクロロメタン/ラムナール)によ
り精製する。しかして無色のシロツプ(77%)を
得る。 このメチル化生成物(2.23g)をピリジン(20
ml)に溶解しそして冷却しながら撹拌する。この
間に塩化ベンゾイル2.25mlを添加する。温度がわ
ずかに上昇しそして明色沈殿が形成される。2時
間後に冷却浴を除きそして48時間撹拌を続ける。
水(15滴)を添加しそして45分後に200mlのジク
ロロメタンを添加する。この混合物を抽出物が酸
性となるまで1NのHClで洗い、次に重炭酸ナト
リウムで洗いそして最後に飽和食塩水で洗う。有
機相を乾燥しそして溶剤を真空蒸発させて放逐
る。しかして無色のシロツプを得る。これはさら
にジクロロメタン/テトラヒドロフラン(99:
1)を溶離剤として用いたシリカゲルクロマトグ
ラフイーにより精製できる。かくして、保護され
たグリカール3.6gが得られる。 この生成物は小量の4―O―メチル異性体を含
有しており、この異性体は溶離としてn―ヘキサ
ン中の7.5%酢酸エチルを用いたシリカゲル高性
能液体クロマトグラフイーによつて分離すること
ができる。 製造 2 ハロゲン化グリコシル合成 L―オリボシルクロライド (2,6―ジデオキシ―3,4―ジ―O―アセチ
ル―L=―アラビノ―ヘキソピラノシルクロライド 3,4―ジ―O―アセチル―L=―ラムナールの
ベンゼン溶液(ベンゼン50ml中7.5g)中にゆつ
くりと乾燥塩化水素ガスを泡立てる。この溶液を
氷食塩浴中で冷却する。この溶液が飽和された時
(約20分を要する)、塩化水素の添加を中止しそし
てこの混合物を0℃に1時間放置する。ついで溶
剤を真空蒸発させて除き、トルエン(50ml)を加
えそして3回真空(高真空)で除く。残留する油
を0℃でエーテルに溶解しそして石油エーテル
(30〜60℃)を加えて結晶化をうながす。生じた
無色結晶を窒素雰囲気下で過し、石油エーテル
ルで洗いそして窒素雰囲気下漏斗上で乾燥してか
ら−5℃で保存する(6.8g)。 製造 3 C―076A1aアグリコン C―076A1aの100mgをジオキサンン5ml中に溶
解し、撹拌しそして室温で濃硫酸0.1ml、メタノ
ール1.9ml、ジオキサン3.0mlとからなる混合物に
添加する。この反応混合物を一晩室温で撹拌す
る。固体重炭酸ナトリウムの473mgを加えそして
この混合物を20分間撹拌する。水3mlを加えそし
てさらに10分間撹拌する。この反応混合物を濃縮
しそしてクロロホルム40mlを加えて振とうする。
この水性層を分離して5mlのクロロホルムで抽出
する。有機層を1つに集めそして塩化ナトリウム
希溶液で1回洗い、硫酸マグネシウムで乾燥し、
乾燥体まで真空濃縮する。残留物の半分を5枚の
分配層クロマトグラフイーシリカゲルプレート上
に置きそしてクロロホルム中2%のメタノールで
溶離する。これにより4本の帯に物質が分離され
る。残りの半分を2枚の分配層クロマトグラフイ
ープレートにおきクロロホルム中2%のメタノー
ルで溶離する。これにより最初のシリーズと同様
に4本の帯が分離されて得られる。二番目に移動
速度の速かつた帯を各プレートから取り出して1
つにまとめ、抽出しそして乾燥体まで真空蒸発さ
せる。この残留物を3%のテトラヒドロフランと
クロロホルムで溶離するクロマトグラフイーに再
度かける。これにより鳥羽状白色固体9.4mgが与
えられる。これは質量分析によりC―076A1aア
グリコンと同定される。 製造 4 C―076A2aアグリコン C―076A2aの2gをメタノール中濃硫酸1%
(重量/重量)の溶液40mlに入れる。この反応混
合物を室温で17時間撹拌しそしてクロロホルム
300mlで希釈る。この混合物を重炭酸ナトリウム
飽和溶液30mlで1回、そして次に塩化ナトリウム
飽和溶液30mlで1回洗い、硫酸マグネシウムで乾
燥しそして乾燥体まで真空濃縮する。この残留物
にメタノール5mlを加えそして室温に一晩放置す
る。氷中でこの混合物を冷却すると結晶がゆつく
りと沈殿する。上澄みを除き、固体結晶を冷メタ
ノール1mlで2回洗う。これにより白色固体340
mgを得る。母液と洗滌水を約2mlまで濃縮して放
置するとこれからさらに白色固体630mgが得られ
る。これを最初に得られ結晶およびメタノール8
mlと合わせそして2.5mlの体積となるまで濃縮す
る。数時間放置すると灰色がかつた白色の固体
910mgが得られる。これは質量分析によりC―
076A2aアグリコンと同定される。 製造 5 C―076A2a単糖 C―076A2aの500mgを濃硫酸0.1mlをイソプロ
パノール9.9mlに溶解した溶液10ml中に溶解する。
この反応混合物を室温で一晩撹拌する。クロロホ
ルム125mlを加えそしてこの混合物を重炭酸ナト
リウム飽和溶液10mlで1回、次に水10mlで1回洗
う。この有機層を硫酸マグネシウムで乾燥して乾
燥体まで濃縮する。薄黄色物質が得られるので、
これをクロロホルムに溶解しそして5枚の分配層
クロマトグラフイーシリカゲルプレート上に置き
そして酢酸エチル中2%ベンゼンで2回溶離す
る。移動速度の遅い方の主留分はベンゼンから凍
結乾燥後白色粉末367mgを含有する。この白色粉
末は質量スペクトルと300MHz核磁気共鳴分析に
よりC―076A2a単糖と同定された。 製造 6 C―076B1a単糖およびC―076B1aアグリコン 水0.5ml、濃硫酸0.5mlおよびジオキサン9.0mlか
らなる溶液2.5mlを加てこの反応混合物を室温で
17時間撹拌する。エーテル50mlを加え、次に重炭
酸ナトリウム飽和水溶液25mlを添加する。2つの
層に分かれた混合物を振とうし、その水性層を分
離し、有機層を洗つて乾燥しそして乾燥体まで真
空濃縮する。この残留物にベンゼンを加えそして
ベンゼン層を乾燥して凍結乾燥する。これにより
黄色物質60mgを得る。この物質を分配層クロマト
グラフイーシリカゲルプレート上に置きそして
9:1の容量比のクロロホルム―テトラヒドロフ
ランで溶離する。Rfが0.15と0.35の2つの帯が観
察される。300MHz核磁気共鳴分析の結果、この
2つのスポツトはC―076B1a単糖とC―076B1a
アグリコンであるとそれぞれ同定された。各留分
はそれぞれ16mg得られた。 製造 7 C―076B1a単糖 100mgのC―076B1aを5.0mlのテトラヒドロフ
ランに溶解しそして室温で撹拌しながら10%硫酸
冷水溶液(容量/容量)5.0mlを滴下する。この
反応混合物を室温で18時間撹拌する。塩化メチレ
ン75mlと重炭酸ナトリウム飽和水溶液25mlとを加
えそして振とうしたのち層分離する。有機層を塩
化ナトリウム水溶液で洗い、次に等容量の水で洗
う。この有機層を乾燥しそして乾燥体まで真空濃
縮する。しかして無色油を得る。高圧液体クロマ
トグラフイーによりこの残留油はC―076B1a単
糖であると同定された。 製造 8 C―076B2aアグリコン C―076B2aの2gをメタノール中濃硫酸1%
(容量/容量)の溶液40mlに入れる。この反応混
合物を室温で17時間撹拌する。クロロホルム300
mlを加え、次に重炭酸ナトリウム飽和水溶液30ml
を添加する。層を分離し、その有機層を塩化ナト
リウム飽和溶液30mlで洗い、硫酸マグネシウムで
乾燥しそして乾燥体まで真空濃縮する。この残留
物を5mlのメタノールを加えて溶解し、室温に放
置しそして次に氷浴内で冷却する。この時結晶が
起る。上澄みを除き、残留結晶を各1mlの冷メタ
ノールで2回洗う。この固体結晶を一晩乾燥しそ
して次に35℃で真空乾燥する。これにより白色結
晶1.0gを得る。母液を体積が2mlになるまで濃
縮して一晩放置すると第2の収量分が得られ。メ
タノール2mlを加えそしてこの混合物を氷浴内で
熟成すると黄色固体140mgを得る。2つの固体留
分を1つにまとめそして約30mlの沸騰メタノール
に溶解する。この溶液を熱時に過しそして約20
mlまで真空濃縮する。この時に固体が結晶沈殿し
はじめる。この溶液を熱時に過しそして固体物
質をメタノールで洗うと白色固体340mgを得る。
液を約8mlまで濃縮しそして室温で放置して結
晶させる。これにより白色固体433mgを得る。両
留分の質量分析の結果は両留分が同一物質であ
り、C―076B2aアグリコンであることを示した。 製造 9 C―076B2a単糖およびC―076B2aアグリコン C―076B2aの20mgを濃硫酸0.1mlとイソプロパ
ノール9.9mlとから調製された溶液の4mlに入れ
る。この反応混合物を室温で16時間撹拌し、重炭
酸ナトリウム189mgを加え、次に水数滴を加える。
体積が約半分となるまで濃縮しそしてクロロホル
ム30mlと水3mlとを加える。この混合物を振とう
したのち、層を分離しそしてその水性層をさらに
5mlのクロロホルムで抽出する。有機層を1つに
まとめ、塩化ナトリウム希釈液で1回洗い、硫酸
ナトリウムと硫酸マグネシウムでさつと乾燥し、
乾燥体まで真空濃縮する。この残留物を2枚の分
配層シリカゲルクロマトグラフイープレート上に
置きそしてクロロホルム中5%のテトラヒドロフ
ランで2回溶離する。4つの物質帯が観察される
ので、これをそれぞれクロマトグラフイープレー
トから取り出す。最も移動の遅い帯から白色固体
7.3mgが得られる。これは質量分析によりC―
076B2a単糖と同定される。その次に遅い帯から
白色固体が1.3mg得られ、これは質量分析により
C―076B2aアグリコンと同定される。 製造 10 22,23―ジヒドロC―076A1a C―076A1aの51.0mgと塩化トリス(トリフエ
ニルフオスフイン)ロジウム()の14.4mgとを
ベンゼン3.5ml中に入れそして常圧室温で20時間
水素化する。この粗製反応混合物を分配層クロマ
トグラフイーにかけてクロロホルム中10%のテト
ラヒドロフランで2回溶離する。この生成物を酢
酸エチルを用いてクロマトグラフイープレートか
ら取り出して乾燥体まで濃縮する。この残留物を
300MHz核磁気共鳴と質量分析とにより分析した
結果は22,23―ジヒドロC―076A1aの製造され
ていることを示した。 製造 11 22,23―ジヒドロC―076B1a C―076B1a 1.007g、トリス(トリフエニル
フオスフイン)ロジウム()クロライド314mg
およびベンゼン33mgとからなる溶液を1気圧の水
素圧下、室温で21時間水素添加する。溶剤を真空
で除去し、その残留物を塩化メチレンと酢酸エチ
ルの1:1混合物に溶解して過する。この液
を60gのシリカゲルカラムに入れ、10mlずつ留分
を採取しながら塩化メチレンと酢酸エチルの1:
1混合物で溶離する。14〜65の留分を1つにして
乾燥体まで蒸発濃縮する。これにより固体物物質
1.118gを得る。高圧液体クロマトグラフイーに
よつて、得られた固体物質が水素化生成物と出発
物質との60/40混合物であることが示された。そ
こで、この混合物を1気圧の水素圧下で室温で21
時間、ベンゼン55mlとトリス(トリフエニルフオ
スフイン)ロジウム()クロライド310mgとか
らなる溶液中で撹拌しながら再度水素添加する。
溶剤を真空蒸発させそして残留物をシリカゲル80
gのクロマトグラフイーにかけて酢酸エチルと塩
化メチレンの40:60混合物で溶離する。10mlごと
の留分を採取し、生成物が存在るとみられる26〜
80の留分を1つに集めて乾燥体まで真空濃縮す
る。これにより黄色油を得る。この油をベンゼン
に溶解しそそして凍結乾燥する。薄黄色粉末を得
る。これは、質量分析と300MHz核磁気共鳴によ
り22,23―ジヒドロC―076B1aと同定された。
この生成物の収量は0.976gである。 製造 12 22,23―ジヒドロC―076B1a単糖 イソプロパノールル中1%の硫酸溶液50mlにこ
の溶液を撹拌しながら22,23―ジヒドロC―
076B1a395mgを加える。この反応混合物を室温で
14時間撹拌して実施例4と同様に処理する。ベン
ゼンから凍結乾燥して泡状物質0.404gを得る。
この泡状物質を6枚の分配層シリカゲルクロマト
グラフイープレート上のクロマトグラフイーにか
けてクロロホルム中4%のテトラヒドロフランで
2回溶離する。Rf0.15の単糖を集めて全量650ml
の酢酸エチルでシリカゲルから洗い出す。1つに
まとめた洗滌液を乾燥体まで濃縮しそして残留物
をベンゼンから凍結乾燥する。しかして、22,23
―ジヒドロC―076B1a単糖0.2038gを得る。高
圧液体クロマトグラフイーによりこの生成物が実
質的に純粋であることが示された。 製造 13 22,23―ジヒドロC―076B1aアグリコン メタノール中1%の硫酸溶液50mlを撹拌しなが
らこれに22,23―ジヒドロC―076B1aの0.486g
を加える。この反応混合物を室温で13時間撹拌
し、塩化メチレン250mlで希釈する。重炭酸ナト
リウム飽和水溶液50mlで洗い、次に水50mlで洗
う。この水性層を各20mlの塩化メチレンで2回洗
いそして1つに集めた有機層を飽和食塩水と硫酸
ナトリウムで乾燥する。乾燥体まで真空濃縮して
薄黄色の泡状物質0.480gを得る。この泡状物質
を塩化メチレン4mlに溶解し、4枚の分配層クロ
マトグラフイーシリカゲルプレート上に置きそし
てクロロホルム中4%のテトラヒドロフランで4
回溶離する。シリカゲルプレートから生成物を回
収して油状残留物を得、これをベンゼンから凍結
乾燥する。しかして白色固体255.8gを得る。こ
の固体物質中に痕跡量のメチルオレアンドローシ
ドが存在していることが示されたので、この白色
固体を再度ベンゼンから結乾燥しそして20時間高
真空下に置いて不純物を除去した。これより22,
23―ジヒドロC―076B1aアグリコンが与えられ
た。 製造 14 A C―076A1a4″―O―アセテート 塩化メチレン1ml中4―ジメチルアミノピリ
ジン27mgの溶液を調製し、又別に塩化メチレン
10ml中酢酸無水物0.208mlの溶液を調製する。
各溶液の0.5mlを取り、10mgのC―076A1aに添
加し、よく混合しそして室温に一晩放置する。
この反応混合物を塩化メチレンで4mlまで希釈
し、0.5mlの水を加えそして振とうる。層を分
離し、有機層を硫酸マグネシウムでさつと乾燥
しそして窒素雰囲気下で乾燥体まで濃縮する。
ベンゼンを加えてこの溶液を凍結乾燥すると灰
色がかつた白色羽毛状の固体10mgが与えられ
る。シリカゲルの分配層クロマトグラフイーに
かけ、クロロホルム中10%のテトラヒドロフラ
ンで溶離ると羽毛状灰色固体8.2mgを得る。質
量分析と核磁気共鳴分析によりこの固体物質は
C―076A1a4″―O―アセテートと同定された。 B C―076A2a 4″―O―アセテート 上記と同様の操作によつてC―076A2a5mgを
アセチル化して4.4mgの生成物が得られ、これ
は質量分析と核磁気共鳴分析とによりC―
076A2a4″―O―アセテートと同定された。 C C―076A2a4″,23―ジ―O―アセテート 10mgのC―076A2aをピリジン0.5mlと酢酸無
水物0.25ml中で100℃において2時間アセチル
化した。上記と同様にシリカゲルのクロマトグ
ラフイーにかけて仕上げ操作して羽毛状の白色
固体5.9mgを得た。この固体は質量分析と核磁
気共鳴分析とによりC―076A2a4″,23―O―
アセテートと同定された。 製造 15 C―076A2a4″―O―プロピオナート 25mgのC―076A2aに乾燥ピリジン15滴を加え
そしてプロピオン酸無水物5滴を滴下しながら氷
中で冷却する。この反応混合物を密栓し、よく混
合しそして一晩氷浴内に放置する。エーテルとベ
ンゼンでこの反応混合物を希釈しそして少量の氷
冷水を加えて振とうする。層を分離し、その有機
層を硫酸マグネシウムで乾燥する。窒素雰囲気下
で溶剤を蒸発させ、この溶液を凍結乾燥して白色
固体20mgを得る。シリカゲルの分配層クロマトグ
ラフイーにかけてクロロホルム中5%のテトラヒ
ドロフランで溶離する。これにより白色固体16.6
mgを得る。これは核磁気共鳴と質量分析とにより
C―076A2a4″―O―プロピオナートと同定され
た。 製造 16 C―076B1a4″,5―ジ―O―アセテート 製造14と同様の操作を行なつて5.2mgのC―
076B1aをピリジン10滴と酢酸無水物6滴とを加
えてアセチル化し、シリカゲルのクロマトグラフ
イーにかけそして凍結乾燥することにより白色羽
毛状固体5.2mgを得る。これは質量分析によりC
―076B1a4″,5―ジ―O―アセテートと同定さ
れた。 製造 17 C―076B1a4″―O―アセテートおよびC―
076B1a4″,5―ジ―O―アセテート 20mgのC―076B1aを12滴のピリジンに溶解し、
氷浴中で冷却しそして酢酸無水物4滴を加えた。
この反応混合物を2時間半氷浴内に保持し、冷凍
ベンゼンを加えそしてこの反応混合物を凍結乾燥
する。得られた固体物質をシリカゲルのクロマト
グラフイーにかけ、ベンゼン中10%のイソプロパ
ノールで溶離する。最も高いRfを有する生成物
は質量分析によりC―076B1a4″,5―ジ―O―
アセテートと同定され、その収量は4.7mgであつ
た。その次に最も進行したスポツトは質量分析に
よりC―076B1a4″―O―アセテートと同定され、
その収量は9.3mgであつた。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 式 〔式中、 破線は単結合または二重結合を意味し、R1は
ヒドロキシ、低級アルカノイルオキシまたはグリ
コシルオキシを意味するものであつて、破線が単
結合を意味する場合にだけ存在する、 R2はイソプロピルまたはsec―ブチル、R3は水
素、メチル、低級アルカノイルまたはグリコシ
ル、 Rは水素、低級アルカノイル、グリコシル、 【式】または 【式】 (ここで、R4は水素、低級アルカノイルまたは
グリコシルを意味する)を意味するものであり、
上記におけるグリコシル基は低級アルキルによつ
て置換されていてもよいポリヒドロキシ5員また
は6員環式アセタールであつて且つその中のヒド
ロキシ基が低級アルキルまたは低級アルカノイル
によつて置換されていてもよいアセタールならび
にそのモノ不飽和誘導体であり; 上記のR、R1、R3またはR4のうちの少なくと
も1つはグリコシル基を含有しなければならない
が、しかしRのみがグリコシル基を含有する場合
にはその基はα―L―オレアンドロシルまたはα
―L―オレアンドロシル―α―L―オレアンドロ
シル以外のものでなければならない〕の化合物。 2 R、R1、R3またはR4のグリコシル部分が下
記の基を有する単糖、二糖または三糖でありそし
て二糖または三糖内での下記基は同種または異種
でありうる: グルコピラノシル、ガラクトピラノシル、マン
ノピラノシル、マルトシル、アラビノピラノシ
ル、リキソピラノシル、キシロピラノシル、リ
ボピラノシル、オレアンドロシル、ラムノピラ
ノシル、フコピラノシル、ラクトシル、リボフ
ラノシル、マンノフラノシル、グルコフラノシ
ル、アラビノフラノシル、ミカロシル、クラジ
ノシル、デソサミノシル、ダウノサミノシル、
ミカミノシル、シマロシルまたはオリボシル、 の特許請求の範囲第1項の化合物。 3 グリコシル部分が二糖内では同種または異種
でありうるグルコピラノシル、ラムノピラノシ
ル、オレアンドロシルまたはダウノサミノシルの
基を有する単糖または二糖である特許請求の範囲
第2項の化合物。 4 式 〔式中、 破線は単結合または二重結合を意味し、 R1はヒドロキシ、低級アルカノイルオキシまた
はグリコシルオキシを意味するものであつて、破
線が単結合を意味する場合にだけ存在する、 R2はイソプロピルまたはsec―ブチル、 R3は水素、メチル、低級アルカノイルまたは
グリコシル、 Rは水素、低級アルカノイル、グリコシル、 【式】または 【式】 (ここで、R4は水素、低級アルカノイルまたは
グリコシルを意味する)を意味するものであり、
上記におけるグリコシル基は低級アルキルによつ
て置換されていてもよいポリヒドロキシ5員また
は6員環式アセタールであつて且つその中のヒド
ロキシ基が低級アルキルまたは低級アルカノイル
によつて置換されていてもよいアセタールならび
にそのモノ不飽和誘導体であり; 上記のR、R1、R3またはR4のうちの少なくと
も1つはグリコシル基を含有しなければならない
が、しかしRのみがグリコシル基を含有する場合
にはその基はα―L―オレアンドロシルまたはα
―L―オレアンドロシル―α―L―オレアンドロ
シル以外のものでなければならない〕の化合物の
製造法において、遊離ヒドロキシ基を有する上記
化合物を酸化銀の存在で保護されたハロヘキソー
スまたは保護されたハロペントースと反応させる
ことを特徴とする製造法。 5 式 〔式中、 破線は単結合または二重結合を意味し、 R1はヒドロキシ、低級アルカノイルオキシま
たはグリコシルオキシを意味するものであつて、
破線が単結合を意味する場合にだけ存在する、 R2はイソプロピルまたはsec―ブチル、 R3は水素、メチル、低級アルカノイルまたは
グリコシル、 Rは水素、低級アルカノイル、グリコシル、 【式】または 【式】 (ここで、R4は水素、低級アルカノイルまたは
グリコシルを意味する)を意味するものであり、
上記におけるグリコシル基は低級アルキルによつ
て置換されていてもよいポリヒドロキシ5員また
は6員環式アセタールであつて且つその中のヒド
ロキシ基が低級アルキルまたは低級アルカノイル
によつて置換されていてもよいアセタールならび
にそのモノ不飽和誘導体であり; 上記のR、R1、R3またはR4のうちの少なくと
も1つはグリコシル基を含有しなければならない
が、しかしRのみがグリコシル基を含有する場合
にはその基はα―L―オレアンドロシルまたはα
―L―オレアンドロシル―α―L―オレアンドロ
シル以外のものでなければならない〕の化合物の
製造法において、遊離ヒドロキシ基を有する上記
化合物を酸化第二水銀またはシアン化第二水銀の
存在で保護されたハロヘキソースまたは保護され
たハロペントースと反応させることを特徴とする
製造法。 6 式 〔式中、 破線は単結合または二重結合を意味し、 R1はヒドロキシ、低級アルカノイルオキシま
たはグリコシルオキシを意味するものであつて、
破線が単結合を意味する場合にだけ存在する、 R2はイソプロピルまたはsec―ブチル、 R3は水素、メチル、低級アルカノイルまたは
グリコシル、 Rは水素、低級アルカノイル、グリコシル、 【式】または 【式】 (ここで、R4は水素、低級アルカノイルまたは
グリコシルを意味する)を意味するものであり、
上記におけるグリコシル基は低級アルキルによつ
て置換されていてもよいポリヒドロキシ5員また
は6員環式アセタールであつて且つその中のヒド
ロキシ基が低級アルキルまたは低級アルカノイル
によつて置換されていてもよいアセタールならび
にそのモノ不飽和誘導体であり; 上記のR、R1、R3またはR4のうちの少なくと
も1つはグリコシル基を含有しなければならない
が、しかしRのみがグリコシル基を含有する場合
にはその基はα―L―オレアンドロシルまたはα
―L―オレアンドロシル―α―L―オレアンドロ
シル以外のものでなければならない〕の化合物の
製造法において、遊離ヒドロキシ基を有する上記
化合物をトリフルオロメチルスルホン酸銀の存在
で保護されたハロヘキソースまたは保護されたハ
ロペントースと反応させることを特徴とする製造
法。 7 式 (式中、 破線は単結合または二重結合を意味し、 R1はヒドロキシ、低級アルカノイルオキシま
たはグリコシルオキシを意味するものであつて、
破線が単結合を意味する場合にだけ存在する、 R2はイソプロピルまたはsec―ブチル、 R3は水素、メチル、低級アルカノイルまたは
グリコシル、 Rは水素、低級アルカノイル、グリコシル、 【式】または 【式】 (ここで、R4は水素、低級アルカノイルまたは
グリコシルを意味する)を意味するものであり、
上記におけるグリコシル基は低級アルキルによつ
て置換されていてもよいポリヒドロキシ5員また
は6員環式アセタールであつて且つその中のヒド
ロキシ基が低級アルキルまたは低級アルカノイル
によつて置換されていてもよいアセタールならび
にそのモノ不飽和誘導体であり; 上記のR、R1、R3またはR4のうちの少なくと
も1つはグリコシル基を含有しなければならない
が、しかしRのみがグリコシル基を含有する場合
にはその基はα―L―オレアンドロシルまたはα
―L―オレアンドロシル―α―L―オレアンドロ
シル以外のものでなければならない〕の化合物の
製造法において、遊離ヒドロキシ基を有する上記
化合物を低級アルカノールと保護されたハロヘキ
ソースまたは保護されたハロペントースとから得
られたオルトエステルと触媒量の臭化第二水銀ま
たは塩化第二水銀の存在下で反応させることを特
徴とする製造法。 8 式 〔式中、 破線は単結合または二重結合を意味し、 R1はヒドロキシ、低級アルカノイルオキシま
たはグリコシルオキシを意味するものであつて、
破線が単結合を意味する場合にだけ存在する、 R2はイソプロピルまたはsec―ブチル、 R3は水素、メチル、低級アルカノイルまたは
グリコシル、 Rは水素、低級アルカノイル、グリコシル、 【式】または 【式】 (ここで、R4は水素、低級アルカノイルまたは
グリコシルを意味する)を意味するものであり、
上記におけるグリコシル基は低級アルキルによつ
て置換されていてもよいポリヒドロキシ5員また
は6員環式アセタールであつて且つその中のヒド
ロキシ基が低級アルキルまたは低級アルカノイル
によつて置換されていてもよいアセタールならび
にそのモノ不飽和誘導体であり; 上記のR、R1、R3またはR4のうちの少なくと
も1つはグリコシル基を含有しなければならない
が、しかしRのみがグリコシル基を含有する場合
にはその基はα―L―オレアンドロシルまたはα
―L―オレアンドロシル―α―L―オレアンドロ
シル以外のものでなければならない〕の化合物の
製造法において、遊離ヒドロキシ基を有する上記
化合物を触媒量のルイス酸の存在で1,2―不飽
和ヘキソースと反応させること、及び製造される
上記化合物におけるグリコシル基が、3―位置が
未置換であるか、または2,3―不飽和を有する
ヘキソースであることを特徴とする製造法。
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|---|---|
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