JPH0144806B2 - - Google Patents
Info
- Publication number
- JPH0144806B2 JPH0144806B2 JP56154816A JP15481681A JPH0144806B2 JP H0144806 B2 JPH0144806 B2 JP H0144806B2 JP 56154816 A JP56154816 A JP 56154816A JP 15481681 A JP15481681 A JP 15481681A JP H0144806 B2 JPH0144806 B2 JP H0144806B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- agent
- component
- fibers
- fiber
- treatment agent
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
Landscapes
- Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)
- Chemical Treatment Of Fibers During Manufacturing Processes (AREA)
Description
本発明は、ポリエステル系合成繊維の製造法に
関するものである。更に詳しくは、ポリエステル
系合成繊維の表面を改良する反応性処理剤と特定
の紡糸油剤を配合した組成物を該繊維の紡糸時に
適用することにより特にゴムとの接着性を向上さ
せるポリエステル系合成繊維の製造法に関する。 ポリエステル系合成繊維は、比較的高いモジユ
ラス、高強力を有し、ゴム補強用素材として有用
であるが、その表面の官能基が不足しているため
ゴムとの接着性に劣るといつた欠点がある。 このため、従来からポリエステル系合成繊維の
接着性向上に関する検討が数多くなされている。
例えば接着剤処理そのものの改良として、レゾル
シン−ホルマリン−ラテツクス系接着剤(以下
RFLと略称する)とイソシアネート、エポキシ
などの反応性化合物を1段又は2段で付与する方
法や、予め繊維製造段階でイソシアネート、エポ
キシなどの反応性化合物を付与した後RFL系接
着剤を付与する方法がある。近年、工程合理化の
観点から後者の方法についても数多くの提案が為
されている(例えば特公昭48−41451、47−
49768、55−4845号公報参照)。 しかるに、これらの提案においてはゴムとの接
着性向上のための、反応性化合物とその硬化剤
(以下、この両者を併せて前処理剤と称する)に
ついては言及しているが、紡出糸に、これら前処
理剤を如何に均一に付着させるかについては特に
開示されてはいない。かかる前処理剤を紡出糸に
適用するに当つては、その前提として処理剤が繊
維に均一に適用されない限り、その本来の機能
(すなわち接着性の向上)は期待するべくもない。 本発明者等は特に紡出糸のオイリング時に、用
いる油剤成分を利用して、上記の前処理剤を均一
に付着させるべく種々検討した結果、油剤成分と
前処理剤全体としての繊維に対する“濡れ”の状
態、更に油剤成伏と前処理剤との親和性が改良さ
れるとき、所望の目的が達成されることを究明
し、本発明に到達したのである。 かくして、本発明によれば ポリエステル系合成繊維の紡糸時に、該繊維に
反応性処理剤を付与するに際し、該処理剤を脂肪
族系平滑剤(A成分)と芳香族系平滑剤(B成
分)が全非水成分中の重量比率で(A+B)≧20
かつ1/9≦A/B≦9/1で構成される紡糸油
剤と併用して付与することを特徴とするポリエス
テル系合成繊維の製造法。 が提供される。 更に、これについて述べると、本発明において
は、前記繊維に対する“濡れ”あるいは“親和
性”の改善に関し、使用割合を特定されたA、B
の成分が、夫々有効に作用しているものと推察さ
れる。他方、前掲の提案においては前処理剤をし
て紡糸時に付着させる場合、これらと併用すべき
紡糸油剤との組合せの効果については、何ら示唆
していない。しかるに本発明においては驚くべき
ことに、特定の平滑剤を前処理剤と組合せること
により、ゴムとの接着性が著しく向上するのであ
る。 本発明において、ポリエステル系合成繊維と
は、例えばエチレングリコール、プロピレングリ
コール、ブチレングリコールの如きグリコールの
1種または2種以上と例えばテレフタル酸、イソ
フタル酸の如きジカルボン酸またはこれらの機能
的誘導体の1種または2種以上と反応させて得ら
れる線状ポリエステルから得られる繊維であり、
特に溶融紡糸法により得られるポリエチレンテレ
フタレート繊維がその代表的なものとしてあげら
れる。 本発明における反応性処理剤とは、前記した前
処理剤のことであり、例えば、メチロール化合
物、イソシアネート化合物、エポキシ化合物及び
それらの機能的誘導体とその硬化剤であり、特に
好適に使用されているエポキシ化合物を例示する
と、例えば、グリセリン、プロピレングリコー
ル、エチレングリコール、ヘキサントリオール、
ソルビトール、トリメチロールプロパン、ポリエ
チレングリコール、ポリグリセリンなどの脂肪族
多価アルコール類とエピクロルヒドリンとの反応
生成物、レゾルシン、カテコール、ハイドロキノ
ン、1,3,5−トリヒドロキシベンゼン、ビス
(4−ヒドロキシ)メタン、アルキルレゾルシン
などのフエノール類とエピクロルヒドリンとの反
応生成物から得られれるモノ又はジ以上のグリシ
ジルエーテルなどがあり又はこれらの硬化剤とし
ては、ピペラジン、ヘキサメチレンジアミンなど
のアミン類がある。 要するに本発明における反応性処理剤とは、そ
のものが繊維中に浸透するか又は表面で均一な重
合体皮膜を形成し、ポリエステル系合成繊維の表
面を易接着性表面などに改質しうる剤をいい、一
般に接着剤として使用されているものなら適用可
能である。 本発明においては、単にこれらの化合物だけを
繊維に付与するのではなく、紡糸油剤と併用する
ことが肝要である。しかも紡糸油剤中の全非水成
分に対し、脂肪族系平滑剤(A成分)と芳香族系
平滑剤(B成分)が(A+B)≧20重量%でかつ
1/9≦A/B≦9/1でなければならない。
(A+B)<20重量%では十分な前処理剤の濡れが
得られない。又(A+B)≧20重量%であつても
1/9<A/Bでは十分な前処理剤の濡れが得ら
れず、他方A/B<9/1では繊維に対する前処
理剤の固着が不十分となり、いずれもゴムとの接
着性が十分でない。 ここで脂肪族系平滑剤とは、例えば鉱物油、ポ
リブテンなどの炭化水素ブチルステアレート、オ
レイルオレートなどの高級一価アルコルと高級脂
肪酸のエステル、ジオクチルアゼレート、ジオレ
イルアジペートなどの高級一価アルコールと二塩
基酸のエステル、グリセリントリオレート、トリ
メチロールプロパントリデカネート、ジエチレン
グリコールジラウレートなどの多価アルコールの
高級脂肪酸エステルなどがあげられる。 一方、芳香族系平滑剤としては、例えばフター
ル酸、イソフタール酸、テレフタール酸、トリメ
リツト酸、ピロメリツト酸などの芳香族カルボン
酸の高級アルコールエステル例えばジオクチルフ
タレート、ジトリデシルイソフタレート、ジイソ
オクチルテレフタレート、トリオクチルトリメリ
テート、トリイソデシルトリメリテート、ラトラ
オクチルピロメリテートなどが挙げられる。 次に本発明の典型的な例を述べると、例えば前
処理剤としてグリセリンジグリシジルエーテルを
使用すると、これに、少量のジオクチルスルホサ
クシネートNaを添加すれば任意のエマルシヨン
となし得る。通常、10〜20重量%のエマルシヨン
を作製し、一方紡糸油剤としてA成分例えばジオ
レイルアジペート10〜30部、B成分として例えば
ジオクチルトリメリテート10〜30部を乳化剤例え
ばヒマシ油又は水添ヒマシ油のエチレンオキサイ
ド付加物、ノニルフエノールエチレンオキサイド
付加物、オレイルアルコールエチレンオキサイド
付加物、ラウリアミンエチレンオキサイド付加
物、ソルビタン脂肪酸エステルなどで10〜20重量
%水性エマルシヨンとし、両者を混合し、前処理
剤比率を40〜80重量%とになるように配合する。
そして、ノズルより紡糸されたポリエチレンテレ
フタレート糸条が巻取られる前に、前記配合物を
ローラー式給油法により、繊維100重量部に対し
非水成分として0.05〜1.0重量部付着させた後、
延伸熱セツトすることにより十分その効果を発揮
させることが出来る。この場合勿論、反応性処理
剤とA、B成分を同時に乳化剤で水性エマルシヨ
ンとしても効果はあるし、酸化防止剤などの添加
剤を加えることもさしつかえない。 本発明においては、前処理剤と紡糸油剤をその
まま又は溶剤に溶解して紡糸時付着させても良い
が、、工業的には両とも水性エマルシヨンで付与
されることが多く、ローラー式給油法により2段
で別々に付与しても、両者を混合し、1段で付与
しても良い。要するに水の蒸発過程で両者が同時
に存在することに意義がある。即ちA成分が処理
剤全体の繊維に対する濡れを向上する機能を有
し、B成分が繊維と前処理剤との親和性を高める
機能を有していると考えられるため、著しいゴム
との接着性などが向上するのである。 以下、この点について説明する。反応性処理剤
を他の油剤成分と併用してポリエステル繊維に付
着させる場合、以下の問題点がある。すなわち、
該反応性処理剤のポリエステル繊維に対する親和
力(繊維軸と直交する方向の親和力)が他の油剤
成分に比べて大きいことから、まず反応性処理剤
が繊維表面の最近傍に付着するようになる。しか
し、この反応性処理剤は繊維の表面(繊維軸方
向)には均一に拡がりにくいという致命的欠点が
ある。 本発明はこの問題を、以下に示す(A)及び(B)成分
の特性を利用することにより解決したものであ
る。 脂肪族平滑剤(A)の特性 分子鎖の拡がりがあり、分子全体の極性も小さ
く、且つ分子配向も小さい為に、可動性に富み、
繊維表面での拡がり性(濡れ拡がり性と言う)は
三者のうちで最も大きい(ただし、ポリエステル
繊維に対する親和力は最も小さい)。 芳香族平滑剤(B)の特性 脂肪族平滑剤(A)に比べて、ポリエステル繊維に
対する親和力が大きいが、反応性処理剤(R)よ
りは小さい。 以上のことから、ポリエステル繊維に対する、
上記3者の親和力及び濡れ拡がり性を定性的に示
すと、次のようになる。 親和力(繊維軸と直行方向) (R)成分>(B)成分>(A)成分 濡れ拡がり性(繊維の表面方向) (A)成分>(B)成分>(R)成分 そこで、これら3成分を、同時にポリエステル
繊維に付着させると、上記の親和力の順座に従つ
て、繊維表面に先ず(R)成分が、次いで(B)成分
が、最後(最上層)に(A)成分が付着する状態が主
として生じる。このとき、 ●芳香族平滑剤(B)成分により、これを直接的に接
する反応性処理剤(R)成分の濡れ拡がりが助
長され、 ●さらに、脂肪族平滑剤(A)により、両者[反応性
処理剤(R)と芳香族平滑剤(B)]の繊維への濡
れ拡がりが助長・均一化される、ものと考えら
れる。以上のことから、本発明は単にゴムとの
接着性に限らずポリエステルの表面改質例え
ば、制電性、親水性などを付与する場合にも有
効であることはその機能から明らかである。 以下、実施例により本発明を更に具体的に述べ
る。 実施例 0.4mmφ×250Hのノズルから吐出されたポリエ
チレンテレフタレート繊維糸条〔[η]=0.90(溶
剤:オルソクロロフエノール、温度:35℃)〕を
400m/minの速度でボビンに捲取る。捲取り前
にオイリングローラーの下部が下記エマルジヨン
すなわちグリセリンジグリシジエーテル(長瀬産
業製デナコールEx−313)90部、ジオクチルスル
ホサクシネートNa10部、ピペラジン・6H2O2部
からなる反応性処理剤の15重量%水性エマルシヨ
ン65部と第1表に示す紡糸油剤の15重量%水性エ
マルシヨン35部とからなる水性エマルシヨンの浴
中に浸漬しつつ回転している2個のローラー表面
に接触させ、非水成分が繊維100重量部に対し、
1.0重量部になるようにローラー回転数を調節し
付着させた。 次いで延伸熱処理を行い、その際延伸は2段加
熱延伸可能な処理機を用いて、第1段の温度78℃
で3.5倍に、次いで180℃で更に1.6倍に延伸した
後200℃で熱セツトを行い、1500de/250filの延
伸糸を得た。なお、熱処理時間は延伸・熱セツト
で2.5秒になるよう速度調整した。 得られた延伸糸をタイヤコード用リング撚糸機
で40回/10cmの下撚をかけついで2本を取り40
回/cmの上撚をかけてコードとした。 このコードにレゾルシン/ホルマリン=1/
1.5〔モル/モル〕で混合し、苛性ソーダを加え6
時間熟成したレゾルシン・ホルマリン初期縮合物
(以下RFと略称する)にビニルピリジン−スチレ
ン−ブタジエン共重合体ラテツクスとスチレン−
ブタジエン共重合体ラテツクスを4:1に混した
ラテツクス(以下Lと略称する)をRF/L=
1/9の割合で混合したRFL樹脂を使用し、コ
ードに樹脂付着量が5重量%になるように付着さ
せ、140℃×100秒、230℃×100秒、230℃×100秒
の乾燥熱処理を行う。 得られた接着剤処理コードを自動車タイヤ用カ
ーカス配合ゴム中に、コード密度が27本/2.5cm
になるように埋め込んだプライをコードが直角に
なるように重ね合わせ150℃×30分加硫した後20
cm/minで剥離しコードへのゴム付状態を観察し
た。このとき、ゴムが全くつかないものを0、全
面にゴムが付着しコードが見えないものを10とし
ランク付した。得られた結果を第1表に紡糸油剤
組成と共に示す。第1表の結果から、比較例に比
し本発明方法による実施例が著しく、接着性(ゴ
ム付)が向上していることがわかる。 即ち(A+B)<20重量%の比較例No.1及びNo.
12、A/B>9/1の例No.2、3、A/B<1/
9の例No.10、11に比しNo.4〜No.9では特にNo.5〜
8では著しくゴム付が向上することがわかる。
関するものである。更に詳しくは、ポリエステル
系合成繊維の表面を改良する反応性処理剤と特定
の紡糸油剤を配合した組成物を該繊維の紡糸時に
適用することにより特にゴムとの接着性を向上さ
せるポリエステル系合成繊維の製造法に関する。 ポリエステル系合成繊維は、比較的高いモジユ
ラス、高強力を有し、ゴム補強用素材として有用
であるが、その表面の官能基が不足しているため
ゴムとの接着性に劣るといつた欠点がある。 このため、従来からポリエステル系合成繊維の
接着性向上に関する検討が数多くなされている。
例えば接着剤処理そのものの改良として、レゾル
シン−ホルマリン−ラテツクス系接着剤(以下
RFLと略称する)とイソシアネート、エポキシ
などの反応性化合物を1段又は2段で付与する方
法や、予め繊維製造段階でイソシアネート、エポ
キシなどの反応性化合物を付与した後RFL系接
着剤を付与する方法がある。近年、工程合理化の
観点から後者の方法についても数多くの提案が為
されている(例えば特公昭48−41451、47−
49768、55−4845号公報参照)。 しかるに、これらの提案においてはゴムとの接
着性向上のための、反応性化合物とその硬化剤
(以下、この両者を併せて前処理剤と称する)に
ついては言及しているが、紡出糸に、これら前処
理剤を如何に均一に付着させるかについては特に
開示されてはいない。かかる前処理剤を紡出糸に
適用するに当つては、その前提として処理剤が繊
維に均一に適用されない限り、その本来の機能
(すなわち接着性の向上)は期待するべくもない。 本発明者等は特に紡出糸のオイリング時に、用
いる油剤成分を利用して、上記の前処理剤を均一
に付着させるべく種々検討した結果、油剤成分と
前処理剤全体としての繊維に対する“濡れ”の状
態、更に油剤成伏と前処理剤との親和性が改良さ
れるとき、所望の目的が達成されることを究明
し、本発明に到達したのである。 かくして、本発明によれば ポリエステル系合成繊維の紡糸時に、該繊維に
反応性処理剤を付与するに際し、該処理剤を脂肪
族系平滑剤(A成分)と芳香族系平滑剤(B成
分)が全非水成分中の重量比率で(A+B)≧20
かつ1/9≦A/B≦9/1で構成される紡糸油
剤と併用して付与することを特徴とするポリエス
テル系合成繊維の製造法。 が提供される。 更に、これについて述べると、本発明において
は、前記繊維に対する“濡れ”あるいは“親和
性”の改善に関し、使用割合を特定されたA、B
の成分が、夫々有効に作用しているものと推察さ
れる。他方、前掲の提案においては前処理剤をし
て紡糸時に付着させる場合、これらと併用すべき
紡糸油剤との組合せの効果については、何ら示唆
していない。しかるに本発明においては驚くべき
ことに、特定の平滑剤を前処理剤と組合せること
により、ゴムとの接着性が著しく向上するのであ
る。 本発明において、ポリエステル系合成繊維と
は、例えばエチレングリコール、プロピレングリ
コール、ブチレングリコールの如きグリコールの
1種または2種以上と例えばテレフタル酸、イソ
フタル酸の如きジカルボン酸またはこれらの機能
的誘導体の1種または2種以上と反応させて得ら
れる線状ポリエステルから得られる繊維であり、
特に溶融紡糸法により得られるポリエチレンテレ
フタレート繊維がその代表的なものとしてあげら
れる。 本発明における反応性処理剤とは、前記した前
処理剤のことであり、例えば、メチロール化合
物、イソシアネート化合物、エポキシ化合物及び
それらの機能的誘導体とその硬化剤であり、特に
好適に使用されているエポキシ化合物を例示する
と、例えば、グリセリン、プロピレングリコー
ル、エチレングリコール、ヘキサントリオール、
ソルビトール、トリメチロールプロパン、ポリエ
チレングリコール、ポリグリセリンなどの脂肪族
多価アルコール類とエピクロルヒドリンとの反応
生成物、レゾルシン、カテコール、ハイドロキノ
ン、1,3,5−トリヒドロキシベンゼン、ビス
(4−ヒドロキシ)メタン、アルキルレゾルシン
などのフエノール類とエピクロルヒドリンとの反
応生成物から得られれるモノ又はジ以上のグリシ
ジルエーテルなどがあり又はこれらの硬化剤とし
ては、ピペラジン、ヘキサメチレンジアミンなど
のアミン類がある。 要するに本発明における反応性処理剤とは、そ
のものが繊維中に浸透するか又は表面で均一な重
合体皮膜を形成し、ポリエステル系合成繊維の表
面を易接着性表面などに改質しうる剤をいい、一
般に接着剤として使用されているものなら適用可
能である。 本発明においては、単にこれらの化合物だけを
繊維に付与するのではなく、紡糸油剤と併用する
ことが肝要である。しかも紡糸油剤中の全非水成
分に対し、脂肪族系平滑剤(A成分)と芳香族系
平滑剤(B成分)が(A+B)≧20重量%でかつ
1/9≦A/B≦9/1でなければならない。
(A+B)<20重量%では十分な前処理剤の濡れが
得られない。又(A+B)≧20重量%であつても
1/9<A/Bでは十分な前処理剤の濡れが得ら
れず、他方A/B<9/1では繊維に対する前処
理剤の固着が不十分となり、いずれもゴムとの接
着性が十分でない。 ここで脂肪族系平滑剤とは、例えば鉱物油、ポ
リブテンなどの炭化水素ブチルステアレート、オ
レイルオレートなどの高級一価アルコルと高級脂
肪酸のエステル、ジオクチルアゼレート、ジオレ
イルアジペートなどの高級一価アルコールと二塩
基酸のエステル、グリセリントリオレート、トリ
メチロールプロパントリデカネート、ジエチレン
グリコールジラウレートなどの多価アルコールの
高級脂肪酸エステルなどがあげられる。 一方、芳香族系平滑剤としては、例えばフター
ル酸、イソフタール酸、テレフタール酸、トリメ
リツト酸、ピロメリツト酸などの芳香族カルボン
酸の高級アルコールエステル例えばジオクチルフ
タレート、ジトリデシルイソフタレート、ジイソ
オクチルテレフタレート、トリオクチルトリメリ
テート、トリイソデシルトリメリテート、ラトラ
オクチルピロメリテートなどが挙げられる。 次に本発明の典型的な例を述べると、例えば前
処理剤としてグリセリンジグリシジルエーテルを
使用すると、これに、少量のジオクチルスルホサ
クシネートNaを添加すれば任意のエマルシヨン
となし得る。通常、10〜20重量%のエマルシヨン
を作製し、一方紡糸油剤としてA成分例えばジオ
レイルアジペート10〜30部、B成分として例えば
ジオクチルトリメリテート10〜30部を乳化剤例え
ばヒマシ油又は水添ヒマシ油のエチレンオキサイ
ド付加物、ノニルフエノールエチレンオキサイド
付加物、オレイルアルコールエチレンオキサイド
付加物、ラウリアミンエチレンオキサイド付加
物、ソルビタン脂肪酸エステルなどで10〜20重量
%水性エマルシヨンとし、両者を混合し、前処理
剤比率を40〜80重量%とになるように配合する。
そして、ノズルより紡糸されたポリエチレンテレ
フタレート糸条が巻取られる前に、前記配合物を
ローラー式給油法により、繊維100重量部に対し
非水成分として0.05〜1.0重量部付着させた後、
延伸熱セツトすることにより十分その効果を発揮
させることが出来る。この場合勿論、反応性処理
剤とA、B成分を同時に乳化剤で水性エマルシヨ
ンとしても効果はあるし、酸化防止剤などの添加
剤を加えることもさしつかえない。 本発明においては、前処理剤と紡糸油剤をその
まま又は溶剤に溶解して紡糸時付着させても良い
が、、工業的には両とも水性エマルシヨンで付与
されることが多く、ローラー式給油法により2段
で別々に付与しても、両者を混合し、1段で付与
しても良い。要するに水の蒸発過程で両者が同時
に存在することに意義がある。即ちA成分が処理
剤全体の繊維に対する濡れを向上する機能を有
し、B成分が繊維と前処理剤との親和性を高める
機能を有していると考えられるため、著しいゴム
との接着性などが向上するのである。 以下、この点について説明する。反応性処理剤
を他の油剤成分と併用してポリエステル繊維に付
着させる場合、以下の問題点がある。すなわち、
該反応性処理剤のポリエステル繊維に対する親和
力(繊維軸と直交する方向の親和力)が他の油剤
成分に比べて大きいことから、まず反応性処理剤
が繊維表面の最近傍に付着するようになる。しか
し、この反応性処理剤は繊維の表面(繊維軸方
向)には均一に拡がりにくいという致命的欠点が
ある。 本発明はこの問題を、以下に示す(A)及び(B)成分
の特性を利用することにより解決したものであ
る。 脂肪族平滑剤(A)の特性 分子鎖の拡がりがあり、分子全体の極性も小さ
く、且つ分子配向も小さい為に、可動性に富み、
繊維表面での拡がり性(濡れ拡がり性と言う)は
三者のうちで最も大きい(ただし、ポリエステル
繊維に対する親和力は最も小さい)。 芳香族平滑剤(B)の特性 脂肪族平滑剤(A)に比べて、ポリエステル繊維に
対する親和力が大きいが、反応性処理剤(R)よ
りは小さい。 以上のことから、ポリエステル繊維に対する、
上記3者の親和力及び濡れ拡がり性を定性的に示
すと、次のようになる。 親和力(繊維軸と直行方向) (R)成分>(B)成分>(A)成分 濡れ拡がり性(繊維の表面方向) (A)成分>(B)成分>(R)成分 そこで、これら3成分を、同時にポリエステル
繊維に付着させると、上記の親和力の順座に従つ
て、繊維表面に先ず(R)成分が、次いで(B)成分
が、最後(最上層)に(A)成分が付着する状態が主
として生じる。このとき、 ●芳香族平滑剤(B)成分により、これを直接的に接
する反応性処理剤(R)成分の濡れ拡がりが助
長され、 ●さらに、脂肪族平滑剤(A)により、両者[反応性
処理剤(R)と芳香族平滑剤(B)]の繊維への濡
れ拡がりが助長・均一化される、ものと考えら
れる。以上のことから、本発明は単にゴムとの
接着性に限らずポリエステルの表面改質例え
ば、制電性、親水性などを付与する場合にも有
効であることはその機能から明らかである。 以下、実施例により本発明を更に具体的に述べ
る。 実施例 0.4mmφ×250Hのノズルから吐出されたポリエ
チレンテレフタレート繊維糸条〔[η]=0.90(溶
剤:オルソクロロフエノール、温度:35℃)〕を
400m/minの速度でボビンに捲取る。捲取り前
にオイリングローラーの下部が下記エマルジヨン
すなわちグリセリンジグリシジエーテル(長瀬産
業製デナコールEx−313)90部、ジオクチルスル
ホサクシネートNa10部、ピペラジン・6H2O2部
からなる反応性処理剤の15重量%水性エマルシヨ
ン65部と第1表に示す紡糸油剤の15重量%水性エ
マルシヨン35部とからなる水性エマルシヨンの浴
中に浸漬しつつ回転している2個のローラー表面
に接触させ、非水成分が繊維100重量部に対し、
1.0重量部になるようにローラー回転数を調節し
付着させた。 次いで延伸熱処理を行い、その際延伸は2段加
熱延伸可能な処理機を用いて、第1段の温度78℃
で3.5倍に、次いで180℃で更に1.6倍に延伸した
後200℃で熱セツトを行い、1500de/250filの延
伸糸を得た。なお、熱処理時間は延伸・熱セツト
で2.5秒になるよう速度調整した。 得られた延伸糸をタイヤコード用リング撚糸機
で40回/10cmの下撚をかけついで2本を取り40
回/cmの上撚をかけてコードとした。 このコードにレゾルシン/ホルマリン=1/
1.5〔モル/モル〕で混合し、苛性ソーダを加え6
時間熟成したレゾルシン・ホルマリン初期縮合物
(以下RFと略称する)にビニルピリジン−スチレ
ン−ブタジエン共重合体ラテツクスとスチレン−
ブタジエン共重合体ラテツクスを4:1に混した
ラテツクス(以下Lと略称する)をRF/L=
1/9の割合で混合したRFL樹脂を使用し、コ
ードに樹脂付着量が5重量%になるように付着さ
せ、140℃×100秒、230℃×100秒、230℃×100秒
の乾燥熱処理を行う。 得られた接着剤処理コードを自動車タイヤ用カ
ーカス配合ゴム中に、コード密度が27本/2.5cm
になるように埋め込んだプライをコードが直角に
なるように重ね合わせ150℃×30分加硫した後20
cm/minで剥離しコードへのゴム付状態を観察し
た。このとき、ゴムが全くつかないものを0、全
面にゴムが付着しコードが見えないものを10とし
ランク付した。得られた結果を第1表に紡糸油剤
組成と共に示す。第1表の結果から、比較例に比
し本発明方法による実施例が著しく、接着性(ゴ
ム付)が向上していることがわかる。 即ち(A+B)<20重量%の比較例No.1及びNo.
12、A/B>9/1の例No.2、3、A/B<1/
9の例No.10、11に比しNo.4〜No.9では特にNo.5〜
8では著しくゴム付が向上することがわかる。
【表】
Claims (1)
- 1 ポリエステル系合成繊維の紡糸時に、該繊維
に反応性処理剤を付与するに際し、該処理剤を脂
肪族系平滑剤(A成分)と芳香族系平滑剤(B成
分)が全非水成分中の重量比率で(A+B)≧20
かつ1/9≦A/B≦9/1で構成される紡糸油
剤と併用して付与することを特徴とするポリエス
テル系合成繊維の製造法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15481681A JPS5860020A (ja) | 1981-10-01 | 1981-10-01 | ポリエステル系合成繊維の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15481681A JPS5860020A (ja) | 1981-10-01 | 1981-10-01 | ポリエステル系合成繊維の製造法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5860020A JPS5860020A (ja) | 1983-04-09 |
| JPH0144806B2 true JPH0144806B2 (ja) | 1989-09-29 |
Family
ID=15592497
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP15481681A Granted JPS5860020A (ja) | 1981-10-01 | 1981-10-01 | ポリエステル系合成繊維の製造法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS5860020A (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| RU2495057C2 (ru) * | 2010-11-29 | 2013-10-10 | Алексей Евгеньевич Терехов | Модифицированные полимерные изделия на основе полиэтилентерефталата и способы их получения |
| CN102587142B (zh) * | 2012-01-17 | 2013-12-04 | 浙江义乌金汇化纤有限公司 | 一种用于易染涤纶bcf地毯纱的纺丝油剂 |
| CN103614906A (zh) * | 2013-10-31 | 2014-03-05 | 安徽东锦化纤科技有限公司 | 再生涤纶短纤复配油剂 |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5653020B2 (ja) * | 1973-10-03 | 1981-12-16 | ||
| JPS5296234A (en) * | 1976-02-10 | 1977-08-12 | Teijin Ltd | Production of polyester fiber having good adherability |
-
1981
- 1981-10-01 JP JP15481681A patent/JPS5860020A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS5860020A (ja) | 1983-04-09 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US7265173B2 (en) | Tire fabric compositions and methods of production thereof | |
| US4374031A (en) | Method for manufacturing polyester fibers with good adhesion to rubber | |
| US5328765A (en) | Organic polymers having a modified surface and process therefor | |
| US4403049A (en) | Method of manufacturing polyester fibers with good adhesion to rubber | |
| JPH0144806B2 (ja) | ||
| JP4263114B2 (ja) | ゴム補強用前処理ポリエステル繊維の製造方法 | |
| US4536526A (en) | Method of manufacturing polyester fibers with good adhesion to rubber | |
| EP0043410B1 (en) | Process for producing adhesive active polyester yarn and product | |
| EP0395435B1 (en) | Organic polymers having a modified surface and process therefor | |
| JP5584050B2 (ja) | ゴム補強用ハイブリッドコードおよびその製造方法 | |
| EP0494371B1 (en) | Adhesive-active polyester yarn | |
| JP5080512B2 (ja) | 補強用繊維の製造方法 | |
| JP5519401B2 (ja) | ゴム補強用繊維の製造方法 | |
| JPH08246353A (ja) | ポリエステル繊維の製造法 | |
| JP3649414B2 (ja) | ポリエステル繊維の製造法 | |
| KR100346059B1 (ko) | 폴리에스테르 섬유의 제조방법 | |
| JP5145264B2 (ja) | ゴム補強用繊維の製造方法 | |
| US4535107A (en) | Method of treating polyester material for rubber reinforcement | |
| JPS6249396B2 (ja) | ||
| US4387069A (en) | Method of manufacturing polyester fibers with good adhesion to rubber | |
| JPS5838536B2 (ja) | ゴム補強用ポリエステル系繊維材料の製造法 | |
| EP0458647A2 (en) | Organic polymers having a modified surface and process therefor | |
| US4847360A (en) | Adhesive active finish for reinforcing members and related methods | |
| US4467064A (en) | Method of manufacturing polyester fibers with good adhesion to rubber | |
| JP2014101595A (ja) | ゴム補強用繊維の製造方法およびゴム補強用繊維 |