JPH0146676B2 - - Google Patents
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- JPH0146676B2 JPH0146676B2 JP22199784A JP22199784A JPH0146676B2 JP H0146676 B2 JPH0146676 B2 JP H0146676B2 JP 22199784 A JP22199784 A JP 22199784A JP 22199784 A JP22199784 A JP 22199784A JP H0146676 B2 JPH0146676 B2 JP H0146676B2
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- Foundations (AREA)
- Buildings Adapted To Withstand Abnormal External Influences (AREA)
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Description
【発明の詳細な説明】
この発明は建造物に作用する地震力を軽減する
ことを目的にした建造物免震装置に関するもので
ある。地震に対して安全な建造物を造るには、地
震力を受けても建造物が破壊したり大変形したり
しないように、柱、はり、床板、壁などの建造物
の骨組を丈夫に造る、いわゆる、建造物を耐震構
造にするやり方と、建造物に免震装置を設け、建
造物に作用する地震力そのものを軽減する、いわ
ゆる、建造物を免震構造にするやり方とがある。
ことを目的にした建造物免震装置に関するもので
ある。地震に対して安全な建造物を造るには、地
震力を受けても建造物が破壊したり大変形したり
しないように、柱、はり、床板、壁などの建造物
の骨組を丈夫に造る、いわゆる、建造物を耐震構
造にするやり方と、建造物に免震装置を設け、建
造物に作用する地震力そのものを軽減する、いわ
ゆる、建造物を免震構造にするやり方とがある。
耐震構造に対して免震構造は次のような点で有
利である。(1)柱、はり、基礎等の構造部材の断面
が小さくてすみ、耐震壁が不要になるから鋼材、
コンクリート等の建築材料がかなり節約できる。
(2)構造部材の接合部に作用する応力が小さいか
ら、鉄筋コンクリート部材を使つた組立式工法が
容易になり、工場生産部材を建設現場で組み立て
る近代的生産方式を推進することができる。(3)地
震時に建造物に作用する水平加速度が小さいか
ら、室内の家具類の転倒、移動が防止され、居住
者の不安感も軽減される。
利である。(1)柱、はり、基礎等の構造部材の断面
が小さくてすみ、耐震壁が不要になるから鋼材、
コンクリート等の建築材料がかなり節約できる。
(2)構造部材の接合部に作用する応力が小さいか
ら、鉄筋コンクリート部材を使つた組立式工法が
容易になり、工場生産部材を建設現場で組み立て
る近代的生産方式を推進することができる。(3)地
震時に建造物に作用する水平加速度が小さいか
ら、室内の家具類の転倒、移動が防止され、居住
者の不安感も軽減される。
本発明は、特許公開昭58−91247の発明「固有
周期変動型免震装置」(以下単に原発明または原
発明の免震装置と呼ぶ)を改良したものである。
周期変動型免震装置」(以下単に原発明または原
発明の免震装置と呼ぶ)を改良したものである。
原発明の実施例2は次のように構成される。基
礎上に固着した截頭円錐筒状の支持台の内部に截
頭円錐筒状の第1遊動体、截頭円錐筒状の第2遊
動体、および、円筒状体に截頭円錐筒状体をはか
ま状に取り付けた支持脚を互に間隔をとつて入子
状に収容し、複数のつり材を使つて第1遊動体を
支持台に、第2遊動体を第1遊動体に、支持脚を
第2遊動体にそれぞれつつて支持装置を形成す
る。第1遊動体に対する支持脚の水平方向相対変
位を制御する支持脚側変位拘束装置を次のように
形成する。下面に円錐状凹面を持つ筒状滑動体を
支持脚の円筒状体にそう入し、第1遊動体の底板
上面に形成した円錐状凸面に筒状滑動体を載置す
る。上部構造物の床板から柱の下部にかけて設け
た中空部に、筒状滑動体に下部を連結した円筒状
の座屈変形装置保持部を収容し、座屈変形装置保
持部の仕切り板の上部に上部座屈変形装置を装着
する。上部座屈変形装置は、座屈拘束装置を持つ
2個の積層体と、マイクロコンピユータによつて
制御される電磁弁を持つ調節装置を接続板を介し
て直列に並べたもので、最下部の積層体は仕切り
板に載置され、最上部の調節装置は柱の中空部天
井に連結される。積層体は円筒殻状にわずかに湾
曲された長方形の金属薄板を多数重ね合わせて形
成される。座屈拘束装置は、積層体を密封するゴ
ム製被覆と、真空ポンプを備えた真空タンクおよ
び両者をつなぐ連通管によつて形成されており、
ゴム製被覆および連通管にはマイクロコンピユー
タによつて制御される電磁弁がそれぞれ設けられ
る。
礎上に固着した截頭円錐筒状の支持台の内部に截
頭円錐筒状の第1遊動体、截頭円錐筒状の第2遊
動体、および、円筒状体に截頭円錐筒状体をはか
ま状に取り付けた支持脚を互に間隔をとつて入子
状に収容し、複数のつり材を使つて第1遊動体を
支持台に、第2遊動体を第1遊動体に、支持脚を
第2遊動体にそれぞれつつて支持装置を形成す
る。第1遊動体に対する支持脚の水平方向相対変
位を制御する支持脚側変位拘束装置を次のように
形成する。下面に円錐状凹面を持つ筒状滑動体を
支持脚の円筒状体にそう入し、第1遊動体の底板
上面に形成した円錐状凸面に筒状滑動体を載置す
る。上部構造物の床板から柱の下部にかけて設け
た中空部に、筒状滑動体に下部を連結した円筒状
の座屈変形装置保持部を収容し、座屈変形装置保
持部の仕切り板の上部に上部座屈変形装置を装着
する。上部座屈変形装置は、座屈拘束装置を持つ
2個の積層体と、マイクロコンピユータによつて
制御される電磁弁を持つ調節装置を接続板を介し
て直列に並べたもので、最下部の積層体は仕切り
板に載置され、最上部の調節装置は柱の中空部天
井に連結される。積層体は円筒殻状にわずかに湾
曲された長方形の金属薄板を多数重ね合わせて形
成される。座屈拘束装置は、積層体を密封するゴ
ム製被覆と、真空ポンプを備えた真空タンクおよ
び両者をつなぐ連通管によつて形成されており、
ゴム製被覆および連通管にはマイクロコンピユー
タによつて制御される電磁弁がそれぞれ設けられ
る。
支持台に対する第1遊動体の水平方向相対変位
を制御する支持台側変位拘束装置を次のように形
成する。下面に円錐状凸面を備えた滑動体を、第
1遊動体底板の滑動体保持部にそう入し、基礎上
面に形成した円錐状凹面に滑動体を載置する。座
屈変形装置保持部の仕切り板の下部に下部座屈変
形装置を装着し、下部座屈変形装置と滑動体を連
結かんによつて連結する。下部座屈変形装置は、
前述のように形成した2個の積層体と、調節装置
を接続板を介して直列に並べたもので、積層体を
支持する最下部の接続板は連結かんに連結され、
最上部の調節装置は仕切り板に連結される。
を制御する支持台側変位拘束装置を次のように形
成する。下面に円錐状凸面を備えた滑動体を、第
1遊動体底板の滑動体保持部にそう入し、基礎上
面に形成した円錐状凹面に滑動体を載置する。座
屈変形装置保持部の仕切り板の下部に下部座屈変
形装置を装着し、下部座屈変形装置と滑動体を連
結かんによつて連結する。下部座屈変形装置は、
前述のように形成した2個の積層体と、調節装置
を接続板を介して直列に並べたもので、積層体を
支持する最下部の接続板は連結かんに連結され、
最上部の調節装置は仕切り板に連結される。
マイクロコンピユータ制御部は、支持台に対す
る支持脚の水平方向相対変位を検知する変位検知
器、および、積層体の座屈を検知する座屈検知器
を備えている。
る支持脚の水平方向相対変位を検知する変位検知
器、および、積層体の座屈を検知する座屈検知器
を備えている。
原発明の免震装置の作用および効果は次の通り
である。
である。
(1) 免震装置が作動しない場合
免震装置に水平せん断力が働くと、筒状滑動
体および滑動体は上向きの力を受ける。このた
め、上部座屈変形装置の積層体(以下単に上部
積層体と呼ぶ)と、下部座屈変形装置の積層体
(以下単に下部積層体と呼ぶ)に軸方向圧縮力
が作用するが、免震装置に作用する水平せん断
力が作動せん断力に達しない場合上部積層体お
よび下部積層体はいずれも座屈変形しない。こ
の結果、筒状滑動体および滑動体は上方へ移動
できず引続き免震装置の変形を拘束するから、
軽微な地震の場合または風圧力が作用した場合
上部構造物と基礎との間に水平方向相対変位は
おこらない。
体および滑動体は上向きの力を受ける。このた
め、上部座屈変形装置の積層体(以下単に上部
積層体と呼ぶ)と、下部座屈変形装置の積層体
(以下単に下部積層体と呼ぶ)に軸方向圧縮力
が作用するが、免震装置に作用する水平せん断
力が作動せん断力に達しない場合上部積層体お
よび下部積層体はいずれも座屈変形しない。こ
の結果、筒状滑動体および滑動体は上方へ移動
できず引続き免震装置の変形を拘束するから、
軽微な地震の場合または風圧力が作用した場合
上部構造物と基礎との間に水平方向相対変位は
おこらない。
(2) 免震装置の作動および長周期免震動作
免震装置を作動させる地震がおこると、免震
装置に働く水平せん断力によつて筒状滑動体お
よび滑動体は上向きの力を受け、上部積層体と
下部積層体に軸方向圧縮力が作用する。この軸
方向圧縮力によつて上部積層体は座屈変形する
から、座屈変形装置保持部、筒状滑動体および
滑動体は一体となつて上方へ移動し、支持脚お
よび第1遊動体は支持台に対して水平方向に相
対変位をおこす。このように、免震装置が作動
すると上部構造物は基礎から切り放されて独自
の長周期振動を行ない、上部構造物に作用する
水平地震力は大幅に軽減される。
装置に働く水平せん断力によつて筒状滑動体お
よび滑動体は上向きの力を受け、上部積層体と
下部積層体に軸方向圧縮力が作用する。この軸
方向圧縮力によつて上部積層体は座屈変形する
から、座屈変形装置保持部、筒状滑動体および
滑動体は一体となつて上方へ移動し、支持脚お
よび第1遊動体は支持台に対して水平方向に相
対変位をおこす。このように、免震装置が作動
すると上部構造物は基礎から切り放されて独自
の長周期振動を行ない、上部構造物に作用する
水平地震力は大幅に軽減される。
(3) 短周期免震動作および共振の回避
免震装置が作動すると、マイクロコンピユー
タ制御部は変位検知器からの情報をもとに支持
台に対する支持脚の水平方向相対変位の監視を
始める。水平方向相対変位が次第に大きくなり
免震装置に共振の徴候が現われると、マイクロ
コンピユータ制御部は調節装置の電磁弁を開い
て上部積層体の復元を促すとともに、連通管の
電磁弁を開いてゴム製被覆内の気圧を下げ上部
積層体の座屈変形を拘束する。この状態のと
き、上部積層体および下部積層体に軸方向圧縮
力が作用すると、上部積層体は座屈変形せず下
部積層体に座屈変形がおこる。この結果、滑動
体は上方へ移動し、筒状滑動体は上方への移動
を阻止されるから、免震装置は、第1遊動体、
第2遊動体および支持脚が一体となつて支持台
に対して水平方向に相対変位する短周期免震動
作に入り、長周期振動によつて誘発された共振
は回避される。短周期免震動作のときに免震装
置に共振の徴候が現われると、マイクロコンピ
ユータ制御部は、上部積層体の座屈拘束を解除
して免震装置を前述の長周期免震動作に切り換
え短周期振動による共振を回避する。原発明の
免震装置は、このように、免震装置の固有周期
を長周期から短周期に、あるいは短周期から長
周期に変換して共振を回避しつつ免震動作を行
なう。
タ制御部は変位検知器からの情報をもとに支持
台に対する支持脚の水平方向相対変位の監視を
始める。水平方向相対変位が次第に大きくなり
免震装置に共振の徴候が現われると、マイクロ
コンピユータ制御部は調節装置の電磁弁を開い
て上部積層体の復元を促すとともに、連通管の
電磁弁を開いてゴム製被覆内の気圧を下げ上部
積層体の座屈変形を拘束する。この状態のと
き、上部積層体および下部積層体に軸方向圧縮
力が作用すると、上部積層体は座屈変形せず下
部積層体に座屈変形がおこる。この結果、滑動
体は上方へ移動し、筒状滑動体は上方への移動
を阻止されるから、免震装置は、第1遊動体、
第2遊動体および支持脚が一体となつて支持台
に対して水平方向に相対変位する短周期免震動
作に入り、長周期振動によつて誘発された共振
は回避される。短周期免震動作のときに免震装
置に共振の徴候が現われると、マイクロコンピ
ユータ制御部は、上部積層体の座屈拘束を解除
して免震装置を前述の長周期免震動作に切り換
え短周期振動による共振を回避する。原発明の
免震装置は、このように、免震装置の固有周期
を長周期から短周期に、あるいは短周期から長
周期に変換して共振を回避しつつ免震動作を行
なう。
原発明の免震装置の欠点は、積層体、座屈拘束
装置、調節装置等の主要な制御装置が、支持装置
内または上部構造物の柱の中空部等の閉ざされた
狭い空間に設置されていることである。これらの
装置の保守、点検作業は、柱の点検口から行なわ
れるが、点検口を大きくすることは構造上好まし
くないから点検等の作業は容易ではない。
装置、調節装置等の主要な制御装置が、支持装置
内または上部構造物の柱の中空部等の閉ざされた
狭い空間に設置されていることである。これらの
装置の保守、点検作業は、柱の点検口から行なわ
れるが、点検口を大きくすることは構造上好まし
くないから点検等の作業は容易ではない。
本発明は原発明の欠点を解消するために、免震
装置を縦長にして主要な制御装置を支持装置の下
部に設け、その周囲に作業空間をとつて、作業者
が免震装置の内部に入り作業を行なえるようにし
た。
装置を縦長にして主要な制御装置を支持装置の下
部に設け、その周囲に作業空間をとつて、作業者
が免震装置の内部に入り作業を行なえるようにし
た。
本発明の実施例は次の通りである。第1図は本
発明の免震装置と、基礎および上部構造物の一部
を示す縦断面図である。本発明の免震装置の支持
装置は、支持台1、第1つり材2、遊動体3、第
2つり材4、および、支持脚5によつて構成され
る。基礎6は基礎板上に基礎ばりを井げた状に組
んだもので鉄筋コンクリート製である。支持台1
は上部の小口につり材取付用の環状厚鋼板7を備
えた鉄筋コンクリート製円筒体で、PC鋼棒8に
よつて基礎6上に固着される。遊動体3は鋼製の
円筒体で、上下の小口につり材取付用の環状リブ
9を備え、かつ、底部に4基の鋼製の円錐凸面体
B10を備えている。遊動体3は複数の第1つり
材2によつて支持台1につられる。第1つり材2
は高強度丸鋼棒製の細長リングと2個のUボルト
11によつて形成され、第1図または第2図に示
すように、上端を支持台1上部の環状厚鋼板7
に、下端を遊動体3下部の環状リブ9にそれぞれ
連結される。支持脚5は鋼製で、組立上の都合か
ら上部支持脚12と下部支持脚13をボルトによ
つて連結する構造になつている。下部支持脚13
は円筒状をなし、底部につり材取付用の環状リブ
14と鋼製の円錐凹面盤A15を備えている。上
部支持脚12は円筒体と補強鋼材によつて形成さ
れており、上部に床板部取付用のフランジ16を
備え、中間部に緩衝材17を備えている。支持脚
5は複数の第2つり材4によつて遊動体3につら
れ、支持脚5の上部には上部構造物の床板部18
が載置される。第2つり材4は高強度丸鋼棒製の
細長リングと2個のUボルト19によつて形成さ
れ、第1図および第2図に示すように、上端を遊
動体3を上部の環状リブ9に、下端を支持脚5下
部の環状リブ14にそれぞれ連結される。上部構
造物の床板部18は支持脚5のフランジ16にボ
ルトおよびPC鋼棒20を用いて固着される。
発明の免震装置と、基礎および上部構造物の一部
を示す縦断面図である。本発明の免震装置の支持
装置は、支持台1、第1つり材2、遊動体3、第
2つり材4、および、支持脚5によつて構成され
る。基礎6は基礎板上に基礎ばりを井げた状に組
んだもので鉄筋コンクリート製である。支持台1
は上部の小口につり材取付用の環状厚鋼板7を備
えた鉄筋コンクリート製円筒体で、PC鋼棒8に
よつて基礎6上に固着される。遊動体3は鋼製の
円筒体で、上下の小口につり材取付用の環状リブ
9を備え、かつ、底部に4基の鋼製の円錐凸面体
B10を備えている。遊動体3は複数の第1つり
材2によつて支持台1につられる。第1つり材2
は高強度丸鋼棒製の細長リングと2個のUボルト
11によつて形成され、第1図または第2図に示
すように、上端を支持台1上部の環状厚鋼板7
に、下端を遊動体3下部の環状リブ9にそれぞれ
連結される。支持脚5は鋼製で、組立上の都合か
ら上部支持脚12と下部支持脚13をボルトによ
つて連結する構造になつている。下部支持脚13
は円筒状をなし、底部につり材取付用の環状リブ
14と鋼製の円錐凹面盤A15を備えている。上
部支持脚12は円筒体と補強鋼材によつて形成さ
れており、上部に床板部取付用のフランジ16を
備え、中間部に緩衝材17を備えている。支持脚
5は複数の第2つり材4によつて遊動体3につら
れ、支持脚5の上部には上部構造物の床板部18
が載置される。第2つり材4は高強度丸鋼棒製の
細長リングと2個のUボルト19によつて形成さ
れ、第1図および第2図に示すように、上端を遊
動体3を上部の環状リブ9に、下端を支持脚5下
部の環状リブ14にそれぞれ連結される。上部構
造物の床板部18は支持脚5のフランジ16にボ
ルトおよびPC鋼棒20を用いて固着される。
本発明の免震装置のせん断力変換装置は次のよ
うに形成される。第1図および第2図に示すよう
に、鋼管を組み合わせたガイド21を支持台1に
固着し、ガイド21に円錐凸面体A22および4
基の円錐凹面盤B23を上下に滑動できるように
装着する。円錐凸面体A22は支持脚5の円錐凹
面盤A15に、円錐凹面盤B23は遊動体3の円
錐凸面体B10にそれぞれ相対して設置されてお
り、凸面体の凸円錐面と凹面盤の凹円錐面は密接
するように形成される。
うに形成される。第1図および第2図に示すよう
に、鋼管を組み合わせたガイド21を支持台1に
固着し、ガイド21に円錐凸面体A22および4
基の円錐凹面盤B23を上下に滑動できるように
装着する。円錐凸面体A22は支持脚5の円錐凹
面盤A15に、円錐凹面盤B23は遊動体3の円
錐凸面体B10にそれぞれ相対して設置されてお
り、凸面体の凸円錐面と凹面盤の凹円錐面は密接
するように形成される。
油圧シリンダ装置は、第1図、第3図および第
4図に示すように、シリンダA24、4基のシリ
ンダB25、油圧弁装置26、油タンク27、お
よび、これらをつなぐパイプによつて構成され
る。油圧弁装置26は作業者がくぐり抜けられる
ように形成された取付台28上に載置される。シ
リンダA24は油圧弁装置26の上部中央に鉛直
に設置され、油圧弁装置26の弁シリンダA29
に接続される。シリンダA24と油タンク27
は、逆止弁A30を備えたパイプ31および電磁
切換弁A32を備えたパイプ33によつて接続さ
れる。シリンダA24のピストン34は円錐凸面
体A22に連結される。円錐凸面体A22はコイ
ルばね35によつて上方に押し上げられ支持脚5
の円錐凹面盤A15に密接する。4基のシリンダ
B25は鋼製の受ばり36上に鉛直に設置され、
パイプ37によつて油圧弁装置26の弁シリンダ
B38に接続される。なお、2基の弁シリンダB
38は連通パイプ39によつて接続される。シリ
ンダB25のピストン4はそれぞれ円錐凹面盤B
23に連結される。円錐凹面盤B23はコイルば
ね41によつて上方に押し上げられ遊動体3の円
錐凸面体B10に密接する。第5図は油圧弁装置
26を拡大して示した断面図である。油圧弁装置
26は中央の弁シリンダA29、その左右の弁シ
リンダB38、上加圧板42、中加圧板43、下
加圧板44、積層体45、積層体46、およ
び、2基の座屈拘束装置47によつて構成され
る。弁シリンダA29には流出口48が設けら
れ、流出路49が接続されている。流出路49は
パイプ50によつて油タンク27に接続されてい
る。弁シリンダA29には流出口48を開閉する
弁ピストン51がそう入されている。弁シリンダ
B38には流出口52が設けられ、流出路53が
接続されている。流出路53はパイプ54によつ
て油タンク27に接続されている。なお、弁シリ
ンダB38と油タンク27は、逆止弁B55を備
えたパイプ56によつて接続され、連通パイプ3
9と油タンク27は、電磁切換弁B57を備えた
パイプ58によつて接続される。弁シリンダB3
8には流出口52を開閉する弁ピストン59がそ
う入されている。上加圧板42は弁シリンダA2
9の弁ピストン51に連結され、ガイドレール6
0に沿つて上下に平行移動するようになつてい
る。中加圧板43は弁シリンダB38の弁ピスト
ン59に連結され、ガイドレール61に沿つて上
下に平行移動するようになつている。下加圧板4
4は油圧弁装置26の底板に固定されている。上
加圧板42には2基の変形制限装置62が設けら
れており、中加圧板43には変形制限装置63が
設けられている。積層体45および積層体4
6は、円筒殻状にわずかに湾曲させた長方形の金
属薄板を多数重ね合わせて形成されている。積層
体45は円筒軸を垂直にして上加圧板42と中
加圧板43の間に設置され、加圧板の保持装置に
よつて保持される。積層体46は円筒軸を垂直
にして中加圧板43と下加圧板44の間に設置さ
れ、加圧板の保持装置によつて保持される。積層
体46の両側に1基ずつ設置された座屈拘束装
置47は、油圧弁装置26の底板上を移動できる
ように形成された台車64、台車64に装着され
た伸縮支圧体65、台車64を移動させるソレノ
イド66によつて構成される。伸縮支圧体65は
積層体46の曲面に密接するように形成された
10数枚の軽金属板をばねを介して重合されたもの
で、上下方向に伸縮できるようになつている。ソ
レノイド66は油圧弁装置26の側板に固着され
た受台に設置されており、コンピユータ制御部の
指令によつてプランジヤーを作動させ台車64を
移動させる。伸縮支圧体65は、平常は積層体
46の板面から離れた位置に保持されているが、
ソレノイド66が励磁されると積層体46の板
面に密接するようになつている。
4図に示すように、シリンダA24、4基のシリ
ンダB25、油圧弁装置26、油タンク27、お
よび、これらをつなぐパイプによつて構成され
る。油圧弁装置26は作業者がくぐり抜けられる
ように形成された取付台28上に載置される。シ
リンダA24は油圧弁装置26の上部中央に鉛直
に設置され、油圧弁装置26の弁シリンダA29
に接続される。シリンダA24と油タンク27
は、逆止弁A30を備えたパイプ31および電磁
切換弁A32を備えたパイプ33によつて接続さ
れる。シリンダA24のピストン34は円錐凸面
体A22に連結される。円錐凸面体A22はコイ
ルばね35によつて上方に押し上げられ支持脚5
の円錐凹面盤A15に密接する。4基のシリンダ
B25は鋼製の受ばり36上に鉛直に設置され、
パイプ37によつて油圧弁装置26の弁シリンダ
B38に接続される。なお、2基の弁シリンダB
38は連通パイプ39によつて接続される。シリ
ンダB25のピストン4はそれぞれ円錐凹面盤B
23に連結される。円錐凹面盤B23はコイルば
ね41によつて上方に押し上げられ遊動体3の円
錐凸面体B10に密接する。第5図は油圧弁装置
26を拡大して示した断面図である。油圧弁装置
26は中央の弁シリンダA29、その左右の弁シ
リンダB38、上加圧板42、中加圧板43、下
加圧板44、積層体45、積層体46、およ
び、2基の座屈拘束装置47によつて構成され
る。弁シリンダA29には流出口48が設けら
れ、流出路49が接続されている。流出路49は
パイプ50によつて油タンク27に接続されてい
る。弁シリンダA29には流出口48を開閉する
弁ピストン51がそう入されている。弁シリンダ
B38には流出口52が設けられ、流出路53が
接続されている。流出路53はパイプ54によつ
て油タンク27に接続されている。なお、弁シリ
ンダB38と油タンク27は、逆止弁B55を備
えたパイプ56によつて接続され、連通パイプ3
9と油タンク27は、電磁切換弁B57を備えた
パイプ58によつて接続される。弁シリンダB3
8には流出口52を開閉する弁ピストン59がそ
う入されている。上加圧板42は弁シリンダA2
9の弁ピストン51に連結され、ガイドレール6
0に沿つて上下に平行移動するようになつてい
る。中加圧板43は弁シリンダB38の弁ピスト
ン59に連結され、ガイドレール61に沿つて上
下に平行移動するようになつている。下加圧板4
4は油圧弁装置26の底板に固定されている。上
加圧板42には2基の変形制限装置62が設けら
れており、中加圧板43には変形制限装置63が
設けられている。積層体45および積層体4
6は、円筒殻状にわずかに湾曲させた長方形の金
属薄板を多数重ね合わせて形成されている。積層
体45は円筒軸を垂直にして上加圧板42と中
加圧板43の間に設置され、加圧板の保持装置に
よつて保持される。積層体46は円筒軸を垂直
にして中加圧板43と下加圧板44の間に設置さ
れ、加圧板の保持装置によつて保持される。積層
体46の両側に1基ずつ設置された座屈拘束装
置47は、油圧弁装置26の底板上を移動できる
ように形成された台車64、台車64に装着され
た伸縮支圧体65、台車64を移動させるソレノ
イド66によつて構成される。伸縮支圧体65は
積層体46の曲面に密接するように形成された
10数枚の軽金属板をばねを介して重合されたもの
で、上下方向に伸縮できるようになつている。ソ
レノイド66は油圧弁装置26の側板に固着され
た受台に設置されており、コンピユータ制御部の
指令によつてプランジヤーを作動させ台車64を
移動させる。伸縮支圧体65は、平常は積層体
46の板面から離れた位置に保持されているが、
ソレノイド66が励磁されると積層体46の板
面に密接するようになつている。
コンピユータ制御部は、支持台1に対する支持
脚5の水平方向相対変位を検知する変位検知器を
備えている。
脚5の水平方向相対変位を検知する変位検知器を
備えている。
本発明の免震装置は上部構造物の各柱下または
主要な壁下に設置される。基礎6と一体に形成さ
れた壁、階段等の下部構造物と、上部構造物の床
板部18等の取り合わせ部は、両者の水平方向相
対変位を妨げない構造になつている。
主要な壁下に設置される。基礎6と一体に形成さ
れた壁、階段等の下部構造物と、上部構造物の床
板部18等の取り合わせ部は、両者の水平方向相
対変位を妨げない構造になつている。
本発明の免震装置の作用および効果は次のよう
なものである。
なものである。
(1) 免震装置が作動しない場合
上部構造物に地震力または風圧力が作用する
と、各免震装置に水平せん断力が働き、支持脚
5は支持台1に対して水平方向に相対変位しよ
うとする。この作用によつて支持脚5の円錐凹
面盤A15は、円錐凸面体A22に下向きの力
を加える。このとき、弁シリンダA29の流出
口48、逆止弁A30、電磁切換弁A32はす
べて閉鎖されているから、シリンダA24内に
生じた油圧によつて弁ピストン51が押され、
積層体45および積層体46に軸方向圧縮
力が働く。しかし、免震装置に作用する水平せ
ん断力が作動せん断力より小さい場合積層体に
作用する軸方向圧縮力は、積層体45または
積層体46の座屈荷重より小さいから、積層
体45および積層体46はどちらも座屈変
形しない。このため、弁シリンダA29の流出
口48は弁ピストン51によつて引続き閉鎖さ
れ、円錐凸面体A22は下降を阻止される。こ
の結果、支持台1に対する支持脚5の水平方向
相対変位が拘束されるから、軽微な地震の場合
または風圧力が作用した場合、上部構造物と基
礎との間に水平方向相対変位はおこらない。
と、各免震装置に水平せん断力が働き、支持脚
5は支持台1に対して水平方向に相対変位しよ
うとする。この作用によつて支持脚5の円錐凹
面盤A15は、円錐凸面体A22に下向きの力
を加える。このとき、弁シリンダA29の流出
口48、逆止弁A30、電磁切換弁A32はす
べて閉鎖されているから、シリンダA24内に
生じた油圧によつて弁ピストン51が押され、
積層体45および積層体46に軸方向圧縮
力が働く。しかし、免震装置に作用する水平せ
ん断力が作動せん断力より小さい場合積層体に
作用する軸方向圧縮力は、積層体45または
積層体46の座屈荷重より小さいから、積層
体45および積層体46はどちらも座屈変
形しない。このため、弁シリンダA29の流出
口48は弁ピストン51によつて引続き閉鎖さ
れ、円錐凸面体A22は下降を阻止される。こ
の結果、支持台1に対する支持脚5の水平方向
相対変位が拘束されるから、軽微な地震の場合
または風圧力が作用した場合、上部構造物と基
礎との間に水平方向相対変位はおこらない。
(2) 免震装置の作動および長周期免震動作
第6図は免震装置の長周期免震動作を示す縦
断面図である。地震がおこり免震装置に矢印で
示すような水平せん断力が作用すると、円錐凹
面体A22に下向きの力が働き、積層体45
および積層体46に軸方向圧縮力が作用す
る。積層体46の座屈荷重は積層体45の
座屈荷重より小さいから、免震装置に作用する
水平せん断力が作動せん断力に達すると、この
軸方向圧縮力によつて積層体46が座屈変形
する。積層体46の座屈変形によつて弁シリ
ンダA29の弁ピストン51、上加圧板42、
積層体45、中加圧板43、および、弁シリ
ンダB38の弁ピストン59は一体となつて下
方に移動し、弁シリンダA29の流出口48お
よび弁シリンダB38の流出口52は同時に開
放される。この結果、シリンダA24内の作動
油およびシリンダB25内の作動油に流動がお
こり、円錐凸面体A22および円錐凹面盤B2
3は拘束を解除されて下方に移動し、支持脚5
および遊動体3は支持台1に対して水平方向に
相対変位をおこす。弁シリンダA29の流出口
48から作動油が流出し、弁ピストン51に作
用する油圧が低下すると、積層体46は中加
圧板43、弁ピストン59、積層体45、上
加圧板42および弁ピストン51を押し上げて
原形に復帰し、弁シリンダA29の流出口4
8、および、弁シリンダB38の流出口52は
再び閉鎖される。また、支持脚5が原位置にも
どると、それにつれて、シリンダA24のピス
トン34と円錐凸面体A22は、コイルばね3
5によつて原位置に押し上げられ、同時に、作
動油がパイプ31の逆止弁A30を通つてシリ
ンダA24内に流入する。一方、遊動体3が原
位置にもどると、それにつれて、シリンダB2
5のピストン40と円錐凹面盤B23は、コイ
ルばね41によつて原位置に押し上げられ、同
時に、作動油がパイプ56の逆止弁B55を通
つてシリンダB25内に流入する。免震装置に
逆向きの水平せん断力が作用すると、積層体
46は再び座屈変形し、弁シリンダA29の流
出口48、および、弁シリンダB38の流出口
52は開放され、支持脚5および遊動体3は、
支持台1に対して前述とは逆の方向に水平方向
相対変位をおこす。このように、免震装置に作
用する水平せん断力が作動せん断力に達する地
震の場合、支持脚5および遊動体3は地盤の水
平振動から切り放されて独自の固有周期で長周
期振動を行なう。このため、地盤の振動がどん
なに激しくても、上部構造物にはその長周期振
動によつて生ずる水平地震力以上の水平地震力
は作用しない。
断面図である。地震がおこり免震装置に矢印で
示すような水平せん断力が作用すると、円錐凹
面体A22に下向きの力が働き、積層体45
および積層体46に軸方向圧縮力が作用す
る。積層体46の座屈荷重は積層体45の
座屈荷重より小さいから、免震装置に作用する
水平せん断力が作動せん断力に達すると、この
軸方向圧縮力によつて積層体46が座屈変形
する。積層体46の座屈変形によつて弁シリ
ンダA29の弁ピストン51、上加圧板42、
積層体45、中加圧板43、および、弁シリ
ンダB38の弁ピストン59は一体となつて下
方に移動し、弁シリンダA29の流出口48お
よび弁シリンダB38の流出口52は同時に開
放される。この結果、シリンダA24内の作動
油およびシリンダB25内の作動油に流動がお
こり、円錐凸面体A22および円錐凹面盤B2
3は拘束を解除されて下方に移動し、支持脚5
および遊動体3は支持台1に対して水平方向に
相対変位をおこす。弁シリンダA29の流出口
48から作動油が流出し、弁ピストン51に作
用する油圧が低下すると、積層体46は中加
圧板43、弁ピストン59、積層体45、上
加圧板42および弁ピストン51を押し上げて
原形に復帰し、弁シリンダA29の流出口4
8、および、弁シリンダB38の流出口52は
再び閉鎖される。また、支持脚5が原位置にも
どると、それにつれて、シリンダA24のピス
トン34と円錐凸面体A22は、コイルばね3
5によつて原位置に押し上げられ、同時に、作
動油がパイプ31の逆止弁A30を通つてシリ
ンダA24内に流入する。一方、遊動体3が原
位置にもどると、それにつれて、シリンダB2
5のピストン40と円錐凹面盤B23は、コイ
ルばね41によつて原位置に押し上げられ、同
時に、作動油がパイプ56の逆止弁B55を通
つてシリンダB25内に流入する。免震装置に
逆向きの水平せん断力が作用すると、積層体
46は再び座屈変形し、弁シリンダA29の流
出口48、および、弁シリンダB38の流出口
52は開放され、支持脚5および遊動体3は、
支持台1に対して前述とは逆の方向に水平方向
相対変位をおこす。このように、免震装置に作
用する水平せん断力が作動せん断力に達する地
震の場合、支持脚5および遊動体3は地盤の水
平振動から切り放されて独自の固有周期で長周
期振動を行なう。このため、地盤の振動がどん
なに激しくても、上部構造物にはその長周期振
動によつて生ずる水平地震力以上の水平地震力
は作用しない。
(3) 短周期免震動作および共振の回避
第7図は免震装置の短周期免震動作を示す縦
断面図である。矢印のように免震装置に作用す
る水平せん断力が作動せん断力に達する地震の
場合、免震装置は(2)で述べたようにまず長周期
免震動作に入る。コンピユータ制御部は、免震
装置が作動すると同時に変位検知器を使つて免
震装置の変形の監視を始め、免震装置の変形が
次第に大きくなり、共振の徴候が現われると次
のような共振を回避するプログラムを実行す
る。電磁切換弁A32と電磁切換弁B57を開
放して、シリンダA24およびシリンダB25
の油圧を下げ、積層体46の原形復帰を促
す。積層体46が原形に復帰したら座屈拘束
装置47のソレノイド66を励磁し、積層体
46の両面に伸縮支圧体65を密接させる。同
時に、電磁切換弁A32と電磁切換弁B57を
閉鎖する。座屈拘束装置47によつて積層体
46が拘束されると、積層体46の座屈荷重
は、積層体45の座屈荷重より大きくなるか
ら、免震装置に水平せん断力が働き積層体4
5および積層体46に軸方向圧縮力が作用す
ると、積層体46は座屈変形せず積層体4
5が座屈変形する。これによつて、上加圧板4
2および弁シリンダA29の弁ピストン51は
下降し、弁シリンダA29の流出口48が開放
される。一方、中加圧板43と弁シリンダB3
8の弁ピストン59は下降できないから、弁シ
リンダB38の流出口52は閉鎖されたままと
なる。このため、支持脚5は円錐凸面体A22
を押し下げて振動し、遊動体3は円錐凹面盤B
23によつて振動を拘束される。このように、
免震装置は支持台1および遊動体3に対して支
持脚5が水平方向に相対変位する短周期振動を
始め、長周期振動によつて誘発された共振は回
避される。また、この短周期免震動作のとき免
震装置に共振の徴候が現われると、コンピユー
タ制御部はソレノイド66の励磁を解き、伸縮
支圧体65を積層体46から引き離し、積層
体46の拘束を解除する。これによつて、免
震装置は(2)に述べた長周期免震動作にもどり、
短周期振動によつて誘発された共振は回避され
る。このように、免震装置の固有周期を長周期
から短周期に、あるいは、短周期から長周期に
変換して共振を回避しつつ免震動作を行なう。
断面図である。矢印のように免震装置に作用す
る水平せん断力が作動せん断力に達する地震の
場合、免震装置は(2)で述べたようにまず長周期
免震動作に入る。コンピユータ制御部は、免震
装置が作動すると同時に変位検知器を使つて免
震装置の変形の監視を始め、免震装置の変形が
次第に大きくなり、共振の徴候が現われると次
のような共振を回避するプログラムを実行す
る。電磁切換弁A32と電磁切換弁B57を開
放して、シリンダA24およびシリンダB25
の油圧を下げ、積層体46の原形復帰を促
す。積層体46が原形に復帰したら座屈拘束
装置47のソレノイド66を励磁し、積層体
46の両面に伸縮支圧体65を密接させる。同
時に、電磁切換弁A32と電磁切換弁B57を
閉鎖する。座屈拘束装置47によつて積層体
46が拘束されると、積層体46の座屈荷重
は、積層体45の座屈荷重より大きくなるか
ら、免震装置に水平せん断力が働き積層体4
5および積層体46に軸方向圧縮力が作用す
ると、積層体46は座屈変形せず積層体4
5が座屈変形する。これによつて、上加圧板4
2および弁シリンダA29の弁ピストン51は
下降し、弁シリンダA29の流出口48が開放
される。一方、中加圧板43と弁シリンダB3
8の弁ピストン59は下降できないから、弁シ
リンダB38の流出口52は閉鎖されたままと
なる。このため、支持脚5は円錐凸面体A22
を押し下げて振動し、遊動体3は円錐凹面盤B
23によつて振動を拘束される。このように、
免震装置は支持台1および遊動体3に対して支
持脚5が水平方向に相対変位する短周期振動を
始め、長周期振動によつて誘発された共振は回
避される。また、この短周期免震動作のとき免
震装置に共振の徴候が現われると、コンピユー
タ制御部はソレノイド66の励磁を解き、伸縮
支圧体65を積層体46から引き離し、積層
体46の拘束を解除する。これによつて、免
震装置は(2)に述べた長周期免震動作にもどり、
短周期振動によつて誘発された共振は回避され
る。このように、免震装置の固有周期を長周期
から短周期に、あるいは、短周期から長周期に
変換して共振を回避しつつ免震動作を行なう。
(4) その他の作用
短周期で振幅の大きい地震がおき免震装置が
作動した場合、円錐凸面体A22は急激にかな
りの距離下降する。これにつれて、積層体4
6が座屈変形し弁シリンダA29の弁ピストン
51が下降するが、積層体46の過大変形を
防ぐ変形制御装置63の働きで、弁ピストン5
1は一定距離下降すると停止する。このため、
円錐凸面体A22が急激に下降した場合、作動
油が弁シリンダA29の流出口48から流出し
きれない事態がおこる。このときは、積層体
46に引続いて積層体45が座屈変形し、変
形制御装置62の限度まで上加圧板42および
弁ピストン51を下降させ、流出口48を拡大
して作動油の流出を促進する。
作動した場合、円錐凸面体A22は急激にかな
りの距離下降する。これにつれて、積層体4
6が座屈変形し弁シリンダA29の弁ピストン
51が下降するが、積層体46の過大変形を
防ぐ変形制御装置63の働きで、弁ピストン5
1は一定距離下降すると停止する。このため、
円錐凸面体A22が急激に下降した場合、作動
油が弁シリンダA29の流出口48から流出し
きれない事態がおこる。このときは、積層体
46に引続いて積層体45が座屈変形し、変
形制御装置62の限度まで上加圧板42および
弁ピストン51を下降させ、流出口48を拡大
して作動油の流出を促進する。
地震がおさまると支持脚5および遊動体3は
原位置に復帰し、それにつれて、円錐凸面体A
22、円錐凹面盤B23も原位置に復帰する。
積層体46または積層体45が、シリンダ
A24またはシリンダB25の油圧に妨げられ
て原形に復帰できない事態がおこると、コンピ
ユータ制御部は、電磁切換弁A32または電磁
切換弁B57を開放し、シリンダA24または
シリンダB25の油圧を下げ積層体を復元させ
る。免震装置が完全に原形に復帰するとコンピ
ユータ制御部はその機能を停止する。
原位置に復帰し、それにつれて、円錐凸面体A
22、円錐凹面盤B23も原位置に復帰する。
積層体46または積層体45が、シリンダ
A24またはシリンダB25の油圧に妨げられ
て原形に復帰できない事態がおこると、コンピ
ユータ制御部は、電磁切換弁A32または電磁
切換弁B57を開放し、シリンダA24または
シリンダB25の油圧を下げ積層体を復元させ
る。免震装置が完全に原形に復帰するとコンピ
ユータ制御部はその機能を停止する。
本発明の免震装置は、原発明の免震装置と同
様に、水平地震力を軽減することを目的とする
ものであるから、垂直地震力に対する免震効果
は期待できない。しかし、地震力は一般に垂直
成分が水平成分にくらべてかなり小さいこと、
また、上部構造物が垂直地震力を含む鉛直荷重
に対して比較的安定した構造を持つていること
などから、水平地震力を軽減するだけで十分免
震効果を上げることができる。
様に、水平地震力を軽減することを目的とする
ものであるから、垂直地震力に対する免震効果
は期待できない。しかし、地震力は一般に垂直
成分が水平成分にくらべてかなり小さいこと、
また、上部構造物が垂直地震力を含む鉛直荷重
に対して比較的安定した構造を持つていること
などから、水平地震力を軽減するだけで十分免
震効果を上げることができる。
原発明の場合、免震装置を設置することによ
つて基礎と上部構造物の床板との間に利用価値
のない空間ができる。原発明ではこの無駄な空
間を小さくするために、支持装置の高さをでき
るだけ低くし、制御装置の一部を上部構造物の
柱内に設けるなどの方法がとられた。原発明の
場合、柱と支持台に点検口を設けて制御装置ま
たは支持装置の保守、点検を行なうことになる
が、柱も支持台も巨大な鉛直荷重を支持する重
要な構造体で、点検口はその位置や大きさを制
限されるから、免震装置の保守、点検に支障が
おこるおそれがある。免震構造の上部構造物
は、免震装置がその性能を十分発揮することを
前提にして設計されるから、免震装置が正常に
働かない場合致命的な大被害を受けることにな
る。免震装置にとつて保守、点検は重要な問題
である。
つて基礎と上部構造物の床板との間に利用価値
のない空間ができる。原発明ではこの無駄な空
間を小さくするために、支持装置の高さをでき
るだけ低くし、制御装置の一部を上部構造物の
柱内に設けるなどの方法がとられた。原発明の
場合、柱と支持台に点検口を設けて制御装置ま
たは支持装置の保守、点検を行なうことになる
が、柱も支持台も巨大な鉛直荷重を支持する重
要な構造体で、点検口はその位置や大きさを制
限されるから、免震装置の保守、点検に支障が
おこるおそれがある。免震構造の上部構造物
は、免震装置がその性能を十分発揮することを
前提にして設計されるから、免震装置が正常に
働かない場合致命的な大被害を受けることにな
る。免震装置にとつて保守、点検は重要な問題
である。
以上のようなことから、本発明の免震装置は
「保守、点検が完全にできること」を第一条件に
して造られている。本発明では免震装置の内部に
点検作業空間67をとるために、支持台1の高さ
を柱並に高くし、これにともなつて、基礎6と上
部構造物の床板部18との間にできる空間を機械
室または駐車スペースとして利用することにし
た。点検作業空間67に通じる通路68は基礎ば
りの側面に設けられている。基礎ばりは、はり幅
を大きくするなど補強が自由にできるから側面に
開口部を設けても構造上とくに問題はない。本発
明の免震装置の場合も、支持装置の保守、点検に
ついてはやや難点が残るが、防錆を完全にすれば
支持装置に致命的な故障はおこらないから実用的
にはこれで十分であると思われる。制御装置につ
いては、装置内での部材の交換を前提にして構成
部材の大きさを定めておけば、分解、組立、部材
の交換が自由にできるから原発明の欠点は完全に
解消される。
「保守、点検が完全にできること」を第一条件に
して造られている。本発明では免震装置の内部に
点検作業空間67をとるために、支持台1の高さ
を柱並に高くし、これにともなつて、基礎6と上
部構造物の床板部18との間にできる空間を機械
室または駐車スペースとして利用することにし
た。点検作業空間67に通じる通路68は基礎ば
りの側面に設けられている。基礎ばりは、はり幅
を大きくするなど補強が自由にできるから側面に
開口部を設けても構造上とくに問題はない。本発
明の免震装置の場合も、支持装置の保守、点検に
ついてはやや難点が残るが、防錆を完全にすれば
支持装置に致命的な故障はおこらないから実用的
にはこれで十分であると思われる。制御装置につ
いては、装置内での部材の交換を前提にして構成
部材の大きさを定めておけば、分解、組立、部材
の交換が自由にできるから原発明の欠点は完全に
解消される。
第1図は本発明による免震装置と、基礎および
上部構造物の一部を示す縦断面図である。第2図
は本発明の免震装置の支持装置およびせん断力変
換装置を示すA−A横断面図で、第3図は本発明
の免震装置の油圧シリンダ装置および基礎ばりを
示すB−B,C−C横断面図である。第4図は本
発明の免震装置の油圧シリンダ装置および基礎の
D−D縦断面図で、第5図は本発明の免震装置の
油圧弁装置を拡大して示した縦断面図である。第
6図は本発明の免震装置の長周期免震動作を示す
縦断面図で、第7図は本発明の免震装置の短周期
免震動作を示す縦断面図である。 1……支持台、2……第1つり材、3……遊動
体、4……第2つり材、5……支持脚、6……基
礎、10……円錐凸面体B、15……円錐凹面盤
A、22……円錐凸面体A、23……円錐凹面盤
B、24……シリンダA、25……シリンダB、
27……油タンク、29……弁シリンダA、38
……弁シリンダB、45……積層体、46……
積層体、47……座屈拘束装置、67……点検
作業空間。
上部構造物の一部を示す縦断面図である。第2図
は本発明の免震装置の支持装置およびせん断力変
換装置を示すA−A横断面図で、第3図は本発明
の免震装置の油圧シリンダ装置および基礎ばりを
示すB−B,C−C横断面図である。第4図は本
発明の免震装置の油圧シリンダ装置および基礎の
D−D縦断面図で、第5図は本発明の免震装置の
油圧弁装置を拡大して示した縦断面図である。第
6図は本発明の免震装置の長周期免震動作を示す
縦断面図で、第7図は本発明の免震装置の短周期
免震動作を示す縦断面図である。 1……支持台、2……第1つり材、3……遊動
体、4……第2つり材、5……支持脚、6……基
礎、10……円錐凸面体B、15……円錐凹面盤
A、22……円錐凸面体A、23……円錐凹面盤
B、24……シリンダA、25……シリンダB、
27……油タンク、29……弁シリンダA、38
……弁シリンダB、45……積層体、46……
積層体、47……座屈拘束装置、67……点検
作業空間。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 地盤に設けた下部構造物と筒状の支持台によ
つて形成した柱状中空体の内部に、筒状の遊動体
と、頂部に上部構造物支持部を持つ柱状の支持脚
を互いに間隔をおいて入子状に収容し、複数のつ
り材を用いて遊動体を支持台に、支持脚を遊動体
にそれぞれつつて支持装置を形成し、支持装置の
下方の柱状中空体の内部に点検作業空間を設ける
とともに、凹凸面を接する一組の凹面体と凸面体
のうちの一方を遊動体および支持脚の底部にそれ
ぞれ固着し、他方を柱状中空体に設置したガイド
に上下移動可能に装着してせん断力変換装置を形
成し、かつ、複数のシリンダおよびシリンダ制御
部を備えた液体シリンダ装置を柱状中空体の下部
に設置し、液体シリンダ装置のシリンダの上部に
前記のガイドに装着された凹面体または凸面体を
それぞれ連結したことを特徴とする点検作業空間
を持つ柱式建造物免震装置。 2 地盤に設けた下部構造物が、基礎板および基
礎ばりを持つ基礎構造物である特許請求の範囲第
1項記載の点検作業空間を持つ柱式建造物免震装
置。 3 つり材が、1または複数個の細長環状体と2
個のUボルトからなるものである特許請求の範囲
第1項または第2項記載の点検作業空間を持つ柱
式建造物免震装置。 4 複数のつり材が、上端を支持台の上部に連結
し下端を遊動体の下部に連結した複数の第1つり
材と、上端を遊動体の上部に連結し下端を支持脚
の下部に連結した複数の第2つり材からなるもの
である特許請求の範囲第1項または第2項、また
は第3項記載の点検作業空間を持つ柱式建造物免
震装置。 5 せん断力変換装置が、凸面部を下向きにして
遊動体底部に固着された複数の凸面体とこれに相
対してガイドに装着された複数の凹面体、およ
び、凹面部を下向きにして支持脚底部に固着され
た凹面体とこれに相対してガイドに装着された凸
面体を持つものである特許請求の範囲第1項また
は第2項、または第3項、または第4項記載の点
検作業空間を持つ柱式建造物免震装置。 6 凹面体が円錐凹面を持つ円錐凹面盤で、凸面
体が円錐凸面を持つ円錐凸面体である特許請求の
範囲第5項記載の点検作業空間を持つ柱式建造物
免震装置。 7 点検作業空間が、作業者がその中に入り点検
または保守作業を行なうことができる広さを持つ
空間である特許請求の範囲第1項または第2項、
または第3項、または第4項、または第5項、ま
たは第6項記載の点検作業空間を持つ柱式建造物
免震装置。 8 シリンダ制御部が、弾性薄板積層体および座
屈拘束装置を備えた弁装置を持つものである特許
請求の範囲第1項または第2項、または第3項、
または第4項、または第5項、または第6項、ま
たは第7項記載の点検作業空間を持つ柱式建造物
免震装置。 9 弾性薄板積層体が、円筒殻状の金属薄板を多
数重ね合わせ、それらの金属薄板の軸方向にシリ
ンダによる圧力を作用させるように形成したもの
である特許請求の範囲第8項記載の点検作業空間
を持つ柱式建造物免震装置。 10 座屈拘束装置が、少なくとも弾性薄板積層
体の板面を加圧することができる加圧装置を持
ち、かつ、この加圧装置をコンピユータ制御部の
指令によつて作動させる機構を持つものである特
許請求の範囲第8項または第9項記載の点検作業
空間を持つ柱式建造物免震装置。 11 液体シリンダ装置が、コンピユータ制御部
の指令によつて作動する弁を備えたものである特
許請求の範囲第1項または第2項、または第3
項、または第4項、または第5項、または第6
項、または第7項、または第8項、または第9
項、または第10項記載の点検作業空間を持つ柱
式建造物免震装置。 12 弁が電磁切換弁である特許請求の範囲第1
1項記載の点検作業空間を持つ柱式建造物免震装
置。 13 コンピユータ制御部が、免震装置の変形を
検知する変位検知器を持つものである特許請求の
範囲第10項または第11項、または第12項記
載の点検作業空間を持つ柱式建造物免震装置。 14 液体シリンダ装置が、油圧シリンダ装置で
ある特許請求の範囲第1項または第2項、または
第3項、または第4項、または第5項、または第
6項、または第7項、または第8項、または第9
項、または第10項、または第11項、または第
12項、または第13項記載の点検作業空間を持
つ柱式建造物免震装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22199784A JPS61102973A (ja) | 1984-10-24 | 1984-10-24 | 点検作業空間を持つ柱式建造物免震装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22199784A JPS61102973A (ja) | 1984-10-24 | 1984-10-24 | 点検作業空間を持つ柱式建造物免震装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS61102973A JPS61102973A (ja) | 1986-05-21 |
| JPH0146676B2 true JPH0146676B2 (ja) | 1989-10-09 |
Family
ID=16775469
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP22199784A Granted JPS61102973A (ja) | 1984-10-24 | 1984-10-24 | 点検作業空間を持つ柱式建造物免震装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS61102973A (ja) |
-
1984
- 1984-10-24 JP JP22199784A patent/JPS61102973A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS61102973A (ja) | 1986-05-21 |
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