JPH0151998B2 - - Google Patents
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- JPH0151998B2 JPH0151998B2 JP60122769A JP12276985A JPH0151998B2 JP H0151998 B2 JPH0151998 B2 JP H0151998B2 JP 60122769 A JP60122769 A JP 60122769A JP 12276985 A JP12276985 A JP 12276985A JP H0151998 B2 JPH0151998 B2 JP H0151998B2
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- salt
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- cholic acid
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- Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
Description
〔産業上の利用分野〕
本発明はコール酸(3α,7α,12α−トリヒドロ
キシ−5β−コラン酸)から、胆石溶解剤として
あるいは利胆剤ウルソデオキシコール酸(UDC)
の合成原料として有用なケノデオキシコール酸
(CDC)の製造中間体である12−ケト−3α,7α−
ジヒドロキシ−5β−コラン酸(以下12−ケトコ
ール酸と略称する)を、微生物を用いて効率よく
製造する方法に関する。 〔従来の技術〕 従来、微生物を用いてコール酸より12−ケトコ
ール酸を製造する方法には、アルスロバクター属
の微生物を用いる方法(特開昭57−8796号など)、
プレビバクテリウム属の微生物を用いる方法(特
開昭56−29998号など)などが公知である。本発
明者等もミクロコツカス属及びコリネバクテリウ
ム属に属する特定の微生物が培地中に添加された
コール酸塩より12−ケトコール酸塩を生成するこ
とを見出し特許出願をした(特願昭57−227487号
等)。 〔発明が解決しようとする問題点〕 しかし、これらのいずれの方法においても短時
間で高収量、高純度の12−ケトコール酸を得るの
は困難であり、本発明者等の知見によれば、微生
物の培養の際の培地中に直接コール酸塩を添加し
て培養し12−ケトコール酸塩を得る方法では、12
−ケトコール酸の生成速度、残存するコール酸の
量、得られる12−ケトコール酸の着色度合等にお
のずと限界があり、効率よい方法とは判断できな
い。本発明の目的は、高濃度のコール酸から短時
間で高収量、高純度の12−ケトコール酸を得るこ
とにある。 〔問題点を解決するための手段〕 本発明者等は、長年、コール酸から12−ケトコ
ール酸を生成する微生物及びその微生物を用いた
12−ケトコール酸の製造方法について研究を重ね
てきた。その結果、ミクロコツカス属に属する特
定の微生物を培養し、その菌体又は菌体を含む培
養液をホウ酸緩衝液の共存下にコール酸及び/又
はその塩と混合して反応させ、反応液中に12−ケ
トコール酸及び/又はその塩を生成せしめこれを
採取する方法により高収量、高純度の12−ケトコ
ール酸が得られることを知見し、本発明を完成す
るに到つた。 本発明で使用される微生物は、例えば、ミクロ
コツカスSD−101(微工研菌寄第6841号)及びそ
の突然変異株並びに遺伝子組替え株等が挙げられ
るが、特にこれらの微生物に限定するものでな
く、ミクロコツカス属に属する微生物でコール酸
及び/又はその塩より12−ケトコール酸及び/又
はその塩を生成するものであれば特に限定はな
い。 本発明で使用される培地は、前記微生物が培養
により増殖し得るものならば任意のものでよく、
例えば、炭素源としてはグルコース、フラクトー
ス、シユクロース、酢酸、エチルアルコール、グ
リセリンなど、窒素源としてペプトン、内エキ
ス、酵母エキス、コーンステイープリカー等の有
機窒素、硫酸アンモニウム、硝酸アンモニウム等
の無機窒素が用いられる。また、このほかにリン
酸二水素カリウム、リン酸水素二カリウム、硫酸
第一鉄、硫酸マンガン、硫酸マグネシウムなどの
無機塩が添加される。 本発明における培養は好気的条件下に例えば通
気撹拌法や往復振盪法によつて培養することがで
きる。温度は20〜38℃のいずれでもよいが、好ま
しくは22〜27℃が適当である。この範囲より低温
では微生物の生育速度が遅く、またこの範囲より
高温では、微生物がコール酸及び/又はその塩か
ら12−ケトコール酸及び/又はその塩を生成する
変換活性が著しく悪化する。培養時のPHは6.0〜
9.0のいずれでもよいが、好ましくは培養初期に
PH7.0〜8.0とし、或る程度培養が進んだ段階でPH
5.8〜6.2とすることが適当である。この範囲より
低PHでは微生物の生育速度が遅く、またこの範囲
より高PHでは微生物がコール酸及び/又はその塩
から12−ケトコール酸及び/又はその塩を生成す
る変換活性が悪化する。培養時間は8〜30時間程
度で実施する。 菌体は培養液を遠心分離などの方法で処理し、
集菌した後、あるいはさらに生理食塩水等で洗浄
したのち、コール酸及び/又はその塩を含む緩衝
液に懸濁してもよく、集菌せずに菌体の浮遊した
培養液とコール酸及び/又はその塩を含む緩衝液
を直接混合してもよい。得られる生成物は集菌の
のち懸濁して反応させたもののほうが着色が少な
いが、工業的には集菌せずに混合する方法がより
容易である。 本発明の変換反応時のコール酸及び/又はその
塩の濃度は5〜500g/でよく、反応時間、操
作法などの条件を考慮し、10g〜100g/程度
が好ましい。緩衝液はホウ酸緩衝液、具体的には
ホウ酸〔オルトホウ酸(H3BO3)、メタホウ酸
(HBO2)、四ホウ酸(H2B4O7)等〕をその水溶
性塩類、例えば、ナトリウム塩、カリウム塩、ア
ンモニウム塩等との混合液又はホウ酸と水酸化ナ
トリウム、水酸化カリウム、水酸化アンモニウム
等との混合液が用いられる。反応時の濃度は10ミ
リモル/〜500ミリモル/の濃度で用いるの
が好ましい。ホウ酸、四ホウ酸又はそれらの塩の
添加により、副生物の生成は極めて低い割合にお
さえられる。尚、他の緩衝液、例えば、リン酸
塩、トリスヒドロキシメチルアミノメタンの塩を
使用した場合、無使用の時よりは12−ケトコール
酸の収率は向上するが、副生物が少量生成し、ホ
ウ酸塩の使用程著しい効果は認められない。 交換反応時のPHは6.7〜9.0でよいが、特に、6.7
〜7.2の範囲が好ましい。ホウ酸緩衝液を用いた
場合でもこの範囲より高PHでは副生物が少量生成
する。一方、この範囲より低PHではコール酸が析
出し、変換活性が失なわれる。PHの調整は水酸化
ナトリウム等のアルカリ金属水酸化物の水溶液
と、塩酸、硫酸等の酸で行なう。変換反応時の温
度は20〜45℃でよいが、特に、35〜41℃の範囲が
好ましい。この範囲より低温では残存するコール
酸及び/又はその塩が多く、この範囲より高温で
は変換活性の失活が短時間で起こる。変換反応の
時間はコール酸濃度等の条件によつて異なるが2
〜72時間程度で実施する。 反応液からの生成物すなわち12−ケトコール酸
の回収は公知の方法によつて収率よく行なうこと
ができる。例えば、反応液のPHを酸の添加により
低下させ得られた12−ケトコール酸の沈澱をろ過
後、乾燥してもよく、PHを低下させた後、酢酸エ
チルなどの有機溶媒によつて12−ケトコール酸を
抽出した後、溶媒を留去してもよい。 〔作用〕 本発明においては、微生物をコール酸塩を含む
培地中で培養することなく、コール酸及び/又は
その塩を含まない培地中で培養し、その菌体をコ
ール酸及び/又はその塩を含む緩衝液に懸濁又は
混合し反応させる方法により、微生物のコール酸
及び/又はその塩から12−ケトコール酸及び/又
はその塩への変換活性を最も高らしめる条件での
培養を可能とし、また変換反応時の温度、PH等の
条件を正確に制御することを可能としたため、短
時間で高収量、高純度の12−ケトコール酸を得る
ことができるものである。 培養温度は22〜27℃の範囲でコール酸及び/又
はその塩から12−ケトコール酸及び/又はその塩
を生成する酵素の菌体内での合成が最も活発であ
るものと推定される。また培養時PHも5.8〜6.2で
当該酵素の合成が最も活発であると推定される。 また、変換反応温度については、高温ほどコー
ル酸又はその塩と12−ケトコール酸又はその塩と
の化学平衡が、12−ケトコール酸又はその塩側に
存在すると推定され、コール酸及び/又はその塩
から12−ケトコール酸及び/又はその塩を生成す
る酵素の至適温度が40℃付近であり、コール酸及
び/又はその塩から副生物を生成する酵素及び12
−ケトコール酸及び/又はその塩から副生物を生
成する酵素の至適温度は37℃より低温にあると考
えられる。 変換反応時のPHについては、コール酸及び/又
はその塩から12−ケトコール酸及び/又はその塩
を生成する酵素の至適PHが6.8付近に存在しコー
ル酸及び/又はその塩から副生物を生成する酵素
及び12−ケトコール酸及び/又はその塩から副生
物を生成する酵素の至適PHは7.2〜7.5にあるもの
と考えられる。 さらに、ホウ酸(オルトホウ酸、四ホウ酸等)
及び/又はその塩はPHが5.8〜6.2の範囲でコール
酸及び/又はその塩から副生物を生成する酵素及
び12−ケトコール酸及び/又はその塩から副生物
を生成する酵素を強く阻害するものと推定され
る。 〔効果〕 本発明によればミクロコツカス属に属する特定
の微生物を培養しその菌体あるいは菌体を含む培
養液をホウ酸緩衝液の共存下にコール酸及び/又
はその塩と混合して反応させることにより、高濃
度のコール酸及び/又はその塩より高収量、高純
度の12−ケトコール酸を得ることが可能である。
さらにまた、このような微生物菌体を一種の媒触
として用いる方法は、菌体のくり返しの使用によ
り経費の節減、あるいは他の微生物において公知
の方法による菌体の固定化などの可能性を強く示
唆するものである。 以下、本発明の実施例を示すが、本発明はこれ
に限定されるものではない。 実施例 1 下記組成の培地を5ジヤーフアーメンターに
入れ、120℃、40分のオートクレーブ加熱滅菌を
行なつた。冷却後、2規定水酸化ナトリウム溶液
によりPHを7.2に調整し、無菌的にグルコース40
gを加えた。この培地に、予め同一培地で500ml
三角フラスコにより前培養しておいたミクロコツ
カスSD−101の培養液50mlを加え、25℃で24時間
培養した。菌の生育とともにPHは低下し、PH6.0
になつた時点から14%アンモニア水の添加を開始
し、PHを6.0〜6.2に保つた。次に、この培養液1
をとり、コール酸40gを含む200ミリモル/
のホウ酸緩衝液(PH7.0)1に加え、PHを7.0に
した。この反応液を37℃で26時間通気撹拌した
後、遠心分離した。上清のPHを1規定塩酸でPH2
まで際下させ、生成物を析出させた。吸引ろ過
後、風乾して12−ケトコール酸を得た。変換反応
の進行度合は、反応開始後各時間の反応液を下記
の方法で分析することにより確かめられた。結果
は表1に示す通りである。 培地組成 グルコース 2%(別に滅菌して添加) 硫酸アンモニウム 0.2% リン酸水素1カリウム 0.2% リン酸水素2カリウム 0.5% 酵母エキス 0.2% 硫酸マグネシウム 0.05% 硫酸第一鉄 4ppm 硫酸マンガン 4ppm 水道水 分析方法 液体クロマトグラフによる定量。試料をCDC
を内部標準とした修正内部標準法及び単純面積百
分率法で定量した。 カラム;Shodex OPS pak F411 ポンプ;日本分光(株)製BIP−1型 デイテクタ;Shodex−RI SE−31型 移動相;75:25メタノール−水混合液、 リン酸0.02モル/ カラム温度;30℃ 送液;1ml/min 試料量;20μl
キシ−5β−コラン酸)から、胆石溶解剤として
あるいは利胆剤ウルソデオキシコール酸(UDC)
の合成原料として有用なケノデオキシコール酸
(CDC)の製造中間体である12−ケト−3α,7α−
ジヒドロキシ−5β−コラン酸(以下12−ケトコ
ール酸と略称する)を、微生物を用いて効率よく
製造する方法に関する。 〔従来の技術〕 従来、微生物を用いてコール酸より12−ケトコ
ール酸を製造する方法には、アルスロバクター属
の微生物を用いる方法(特開昭57−8796号など)、
プレビバクテリウム属の微生物を用いる方法(特
開昭56−29998号など)などが公知である。本発
明者等もミクロコツカス属及びコリネバクテリウ
ム属に属する特定の微生物が培地中に添加された
コール酸塩より12−ケトコール酸塩を生成するこ
とを見出し特許出願をした(特願昭57−227487号
等)。 〔発明が解決しようとする問題点〕 しかし、これらのいずれの方法においても短時
間で高収量、高純度の12−ケトコール酸を得るの
は困難であり、本発明者等の知見によれば、微生
物の培養の際の培地中に直接コール酸塩を添加し
て培養し12−ケトコール酸塩を得る方法では、12
−ケトコール酸の生成速度、残存するコール酸の
量、得られる12−ケトコール酸の着色度合等にお
のずと限界があり、効率よい方法とは判断できな
い。本発明の目的は、高濃度のコール酸から短時
間で高収量、高純度の12−ケトコール酸を得るこ
とにある。 〔問題点を解決するための手段〕 本発明者等は、長年、コール酸から12−ケトコ
ール酸を生成する微生物及びその微生物を用いた
12−ケトコール酸の製造方法について研究を重ね
てきた。その結果、ミクロコツカス属に属する特
定の微生物を培養し、その菌体又は菌体を含む培
養液をホウ酸緩衝液の共存下にコール酸及び/又
はその塩と混合して反応させ、反応液中に12−ケ
トコール酸及び/又はその塩を生成せしめこれを
採取する方法により高収量、高純度の12−ケトコ
ール酸が得られることを知見し、本発明を完成す
るに到つた。 本発明で使用される微生物は、例えば、ミクロ
コツカスSD−101(微工研菌寄第6841号)及びそ
の突然変異株並びに遺伝子組替え株等が挙げられ
るが、特にこれらの微生物に限定するものでな
く、ミクロコツカス属に属する微生物でコール酸
及び/又はその塩より12−ケトコール酸及び/又
はその塩を生成するものであれば特に限定はな
い。 本発明で使用される培地は、前記微生物が培養
により増殖し得るものならば任意のものでよく、
例えば、炭素源としてはグルコース、フラクトー
ス、シユクロース、酢酸、エチルアルコール、グ
リセリンなど、窒素源としてペプトン、内エキ
ス、酵母エキス、コーンステイープリカー等の有
機窒素、硫酸アンモニウム、硝酸アンモニウム等
の無機窒素が用いられる。また、このほかにリン
酸二水素カリウム、リン酸水素二カリウム、硫酸
第一鉄、硫酸マンガン、硫酸マグネシウムなどの
無機塩が添加される。 本発明における培養は好気的条件下に例えば通
気撹拌法や往復振盪法によつて培養することがで
きる。温度は20〜38℃のいずれでもよいが、好ま
しくは22〜27℃が適当である。この範囲より低温
では微生物の生育速度が遅く、またこの範囲より
高温では、微生物がコール酸及び/又はその塩か
ら12−ケトコール酸及び/又はその塩を生成する
変換活性が著しく悪化する。培養時のPHは6.0〜
9.0のいずれでもよいが、好ましくは培養初期に
PH7.0〜8.0とし、或る程度培養が進んだ段階でPH
5.8〜6.2とすることが適当である。この範囲より
低PHでは微生物の生育速度が遅く、またこの範囲
より高PHでは微生物がコール酸及び/又はその塩
から12−ケトコール酸及び/又はその塩を生成す
る変換活性が悪化する。培養時間は8〜30時間程
度で実施する。 菌体は培養液を遠心分離などの方法で処理し、
集菌した後、あるいはさらに生理食塩水等で洗浄
したのち、コール酸及び/又はその塩を含む緩衝
液に懸濁してもよく、集菌せずに菌体の浮遊した
培養液とコール酸及び/又はその塩を含む緩衝液
を直接混合してもよい。得られる生成物は集菌の
のち懸濁して反応させたもののほうが着色が少な
いが、工業的には集菌せずに混合する方法がより
容易である。 本発明の変換反応時のコール酸及び/又はその
塩の濃度は5〜500g/でよく、反応時間、操
作法などの条件を考慮し、10g〜100g/程度
が好ましい。緩衝液はホウ酸緩衝液、具体的には
ホウ酸〔オルトホウ酸(H3BO3)、メタホウ酸
(HBO2)、四ホウ酸(H2B4O7)等〕をその水溶
性塩類、例えば、ナトリウム塩、カリウム塩、ア
ンモニウム塩等との混合液又はホウ酸と水酸化ナ
トリウム、水酸化カリウム、水酸化アンモニウム
等との混合液が用いられる。反応時の濃度は10ミ
リモル/〜500ミリモル/の濃度で用いるの
が好ましい。ホウ酸、四ホウ酸又はそれらの塩の
添加により、副生物の生成は極めて低い割合にお
さえられる。尚、他の緩衝液、例えば、リン酸
塩、トリスヒドロキシメチルアミノメタンの塩を
使用した場合、無使用の時よりは12−ケトコール
酸の収率は向上するが、副生物が少量生成し、ホ
ウ酸塩の使用程著しい効果は認められない。 交換反応時のPHは6.7〜9.0でよいが、特に、6.7
〜7.2の範囲が好ましい。ホウ酸緩衝液を用いた
場合でもこの範囲より高PHでは副生物が少量生成
する。一方、この範囲より低PHではコール酸が析
出し、変換活性が失なわれる。PHの調整は水酸化
ナトリウム等のアルカリ金属水酸化物の水溶液
と、塩酸、硫酸等の酸で行なう。変換反応時の温
度は20〜45℃でよいが、特に、35〜41℃の範囲が
好ましい。この範囲より低温では残存するコール
酸及び/又はその塩が多く、この範囲より高温で
は変換活性の失活が短時間で起こる。変換反応の
時間はコール酸濃度等の条件によつて異なるが2
〜72時間程度で実施する。 反応液からの生成物すなわち12−ケトコール酸
の回収は公知の方法によつて収率よく行なうこと
ができる。例えば、反応液のPHを酸の添加により
低下させ得られた12−ケトコール酸の沈澱をろ過
後、乾燥してもよく、PHを低下させた後、酢酸エ
チルなどの有機溶媒によつて12−ケトコール酸を
抽出した後、溶媒を留去してもよい。 〔作用〕 本発明においては、微生物をコール酸塩を含む
培地中で培養することなく、コール酸及び/又は
その塩を含まない培地中で培養し、その菌体をコ
ール酸及び/又はその塩を含む緩衝液に懸濁又は
混合し反応させる方法により、微生物のコール酸
及び/又はその塩から12−ケトコール酸及び/又
はその塩への変換活性を最も高らしめる条件での
培養を可能とし、また変換反応時の温度、PH等の
条件を正確に制御することを可能としたため、短
時間で高収量、高純度の12−ケトコール酸を得る
ことができるものである。 培養温度は22〜27℃の範囲でコール酸及び/又
はその塩から12−ケトコール酸及び/又はその塩
を生成する酵素の菌体内での合成が最も活発であ
るものと推定される。また培養時PHも5.8〜6.2で
当該酵素の合成が最も活発であると推定される。 また、変換反応温度については、高温ほどコー
ル酸又はその塩と12−ケトコール酸又はその塩と
の化学平衡が、12−ケトコール酸又はその塩側に
存在すると推定され、コール酸及び/又はその塩
から12−ケトコール酸及び/又はその塩を生成す
る酵素の至適温度が40℃付近であり、コール酸及
び/又はその塩から副生物を生成する酵素及び12
−ケトコール酸及び/又はその塩から副生物を生
成する酵素の至適温度は37℃より低温にあると考
えられる。 変換反応時のPHについては、コール酸及び/又
はその塩から12−ケトコール酸及び/又はその塩
を生成する酵素の至適PHが6.8付近に存在しコー
ル酸及び/又はその塩から副生物を生成する酵素
及び12−ケトコール酸及び/又はその塩から副生
物を生成する酵素の至適PHは7.2〜7.5にあるもの
と考えられる。 さらに、ホウ酸(オルトホウ酸、四ホウ酸等)
及び/又はその塩はPHが5.8〜6.2の範囲でコール
酸及び/又はその塩から副生物を生成する酵素及
び12−ケトコール酸及び/又はその塩から副生物
を生成する酵素を強く阻害するものと推定され
る。 〔効果〕 本発明によればミクロコツカス属に属する特定
の微生物を培養しその菌体あるいは菌体を含む培
養液をホウ酸緩衝液の共存下にコール酸及び/又
はその塩と混合して反応させることにより、高濃
度のコール酸及び/又はその塩より高収量、高純
度の12−ケトコール酸を得ることが可能である。
さらにまた、このような微生物菌体を一種の媒触
として用いる方法は、菌体のくり返しの使用によ
り経費の節減、あるいは他の微生物において公知
の方法による菌体の固定化などの可能性を強く示
唆するものである。 以下、本発明の実施例を示すが、本発明はこれ
に限定されるものではない。 実施例 1 下記組成の培地を5ジヤーフアーメンターに
入れ、120℃、40分のオートクレーブ加熱滅菌を
行なつた。冷却後、2規定水酸化ナトリウム溶液
によりPHを7.2に調整し、無菌的にグルコース40
gを加えた。この培地に、予め同一培地で500ml
三角フラスコにより前培養しておいたミクロコツ
カスSD−101の培養液50mlを加え、25℃で24時間
培養した。菌の生育とともにPHは低下し、PH6.0
になつた時点から14%アンモニア水の添加を開始
し、PHを6.0〜6.2に保つた。次に、この培養液1
をとり、コール酸40gを含む200ミリモル/
のホウ酸緩衝液(PH7.0)1に加え、PHを7.0に
した。この反応液を37℃で26時間通気撹拌した
後、遠心分離した。上清のPHを1規定塩酸でPH2
まで際下させ、生成物を析出させた。吸引ろ過
後、風乾して12−ケトコール酸を得た。変換反応
の進行度合は、反応開始後各時間の反応液を下記
の方法で分析することにより確かめられた。結果
は表1に示す通りである。 培地組成 グルコース 2%(別に滅菌して添加) 硫酸アンモニウム 0.2% リン酸水素1カリウム 0.2% リン酸水素2カリウム 0.5% 酵母エキス 0.2% 硫酸マグネシウム 0.05% 硫酸第一鉄 4ppm 硫酸マンガン 4ppm 水道水 分析方法 液体クロマトグラフによる定量。試料をCDC
を内部標準とした修正内部標準法及び単純面積百
分率法で定量した。 カラム;Shodex OPS pak F411 ポンプ;日本分光(株)製BIP−1型 デイテクタ;Shodex−RI SE−31型 移動相;75:25メタノール−水混合液、 リン酸0.02モル/ カラム温度;30℃ 送液;1ml/min 試料量;20μl
【表】
実施例 2
反応温度を24時間目から41℃にしたほかは全て
実施例1と同様に行なつた。結果は表2に示すと
うりであつた。
実施例1と同様に行なつた。結果は表2に示すと
うりであつた。
【表】
実施例 3
実施例1と同じ方法で培養した培養液1をと
り、遠心分離により集菌してコール酸40gを含む
100ミリモル/のホウ酸緩衝液1に菌体を懸
濁しPHを7.0とした。その後実施例2と同じ方法
で反応させた。結果は表3に示すとうりであつ
た。
り、遠心分離により集菌してコール酸40gを含む
100ミリモル/のホウ酸緩衝液1に菌体を懸
濁しPHを7.0とした。その後実施例2と同じ方法
で反応させた。結果は表3に示すとうりであつ
た。
【表】
実施例 4
培養温度を35℃にしたほかは全て実施例1と同
様に行なつた。結果は表4に示すとうりであつ
た。
様に行なつた。結果は表4に示すとうりであつ
た。
【表】
実施例 5
培養温度を27℃にしたほかは全て実施例1と同
様になつた。結果は表5に示すとうりであつた。
様になつた。結果は表5に示すとうりであつた。
【表】
実施例 6
培養時PHを7.0に保つたほかは全て実施例1と
同様になつた。結果は表6に示すとうりであつ
た。
同様になつた。結果は表6に示すとうりであつ
た。
【表】
実施例 7
反応にコール酸40gを含む200ミリモル/の
四ホウ酸緩衝液(PH7.0)1を用いたほかは、
全て実施例1と同様に行なつた。結果は表7に示
すとうりであつた。
四ホウ酸緩衝液(PH7.0)1を用いたほかは、
全て実施例1と同様に行なつた。結果は表7に示
すとうりであつた。
【表】
実施例 8
反応にコール酸40gを含む1モル/のホウ酸
緩衝液(PH7.0)1を用いたほかは全て実施例
1と同様に行なつた。結果は表8に示すとうりで
あつた。
緩衝液(PH7.0)1を用いたほかは全て実施例
1と同様に行なつた。結果は表8に示すとうりで
あつた。
【表】
実施例 9
反応時PHを7.3に保つたほかは全て実施例1と
同様に行なつた。結果は表9に示すとうりであつ
た。
同様に行なつた。結果は表9に示すとうりであつ
た。
【表】
実施例 10
反応温度を32℃にしたほかは全て実施例1と同
様に行なつた。結果は表10に示すとうりであつ
た。
様に行なつた。結果は表10に示すとうりであつ
た。
【表】
実施例 11
反応温度を45℃にしたほかは全て実施例1と同
様に行なつた。結果は表11に示すとうりであつ
た。
様に行なつた。結果は表11に示すとうりであつ
た。
【表】
実施例 12
反応にコール酸100gを含む200ミリモル/の
ホウ酸緩衝液(PH7.0)を用い、反応時間を48時
間まで延長したほかは全て実施例1と同様に行な
つた。結果は表12に示すとうりであつた。
ホウ酸緩衝液(PH7.0)を用い、反応時間を48時
間まで延長したほかは全て実施例1と同様に行な
つた。結果は表12に示すとうりであつた。
【表】
実施例 13
反応にコール酸300gを含む200ミリモル/の
ホウ酸緩衝液(PH7.0)を用い、反応時間を72時
間まで延長したほかは全て実施例1と同様に行な
つた。結果は表13に示すとうりであつた。
ホウ酸緩衝液(PH7.0)を用い、反応時間を72時
間まで延長したほかは全て実施例1と同様に行な
つた。結果は表13に示すとうりであつた。
【表】
比較例 1
実施例1に示す培地に、濃度20mg/mlとなるよ
うにコール酸を加えて、PHを7.0としてから滅菌
し、実施例1に示す方法で前培養した同一菌を同
一量を加え、35℃で24時間培養した。培養各時間
の培地中のコール酸及び12−ケトコール酸の濃度
は表14のようであつた。
うにコール酸を加えて、PHを7.0としてから滅菌
し、実施例1に示す方法で前培養した同一菌を同
一量を加え、35℃で24時間培養した。培養各時間
の培地中のコール酸及び12−ケトコール酸の濃度
は表14のようであつた。
【表】
比較例 2
反応にコール酸40gを含む200ミリモル/の
リン酸緩衝液(PH7.0)1を用いたほかは全て
実施例1と同様に行なつた。結果は表15に示すと
うりであつた。
リン酸緩衝液(PH7.0)1を用いたほかは全て
実施例1と同様に行なつた。結果は表15に示すと
うりであつた。
【表】
比較例 3
反応にコール酸40gを含む200ミリモル/の
トリスヒドロキシメチルアミノメタン緩衝液(PH
7.0)1を用いたほかは全て実施例1と同様に
行なつた。結果は表16に示すとうりであつた。
トリスヒドロキシメチルアミノメタン緩衝液(PH
7.0)1を用いたほかは全て実施例1と同様に
行なつた。結果は表16に示すとうりであつた。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 ミクロコツカス属に属し、コール酸及び/又
はその塩から、12−ケト−3α,7α−ジヒドロキ
シコラン酸及び/又はその塩を生成する能力を有
する微生物を栄養培地で培養し、その菌体又は菌
体を含む培養液をホウ酸緩衝液の共存下にコール
酸及び/又はその塩と混合して反応させ、反応液
中に12−ケト−3α,7α−ジヒドロキシコラン酸
及び/又はその塩を生成せしめ、これを採取する
ことを特徴とする12−ケト−3α,7α−ジヒドロ
キシコラン酸及び/又はその塩の製造方法。 2 用いる微生物がミクロコツカスSD−101又は
その変異株である特許請求の範囲第1項記載の製
造方法。 3 微生物の培養温度が22〜27℃、培養時PHが
5.8〜6.2である特許請求の範囲第1項記載の製造
方法。 4 コール酸及び/又はその塩の反応温度が35〜
41℃、反応時PHが6.7〜7.2である特許請求の範囲
第1項記載の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12276985A JPS61282099A (ja) | 1985-06-07 | 1985-06-07 | 12−ケト−3α,7α−ジヒドロキシコラン酸の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12276985A JPS61282099A (ja) | 1985-06-07 | 1985-06-07 | 12−ケト−3α,7α−ジヒドロキシコラン酸の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS61282099A JPS61282099A (ja) | 1986-12-12 |
| JPH0151998B2 true JPH0151998B2 (ja) | 1989-11-07 |
Family
ID=14844157
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP12276985A Granted JPS61282099A (ja) | 1985-06-07 | 1985-06-07 | 12−ケト−3α,7α−ジヒドロキシコラン酸の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS61282099A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5451510A (en) * | 1991-10-24 | 1995-09-19 | Tokyo Tanabe Company, Limited | Process for preparing 3α, 7α-dihydroxy-12-keto-5β-cholanic acid using bacillus spp. FERM BP-3394 and FERM BP-3397 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS59120098A (ja) * | 1982-12-28 | 1984-07-11 | Showa Denko Kk | 12−ケト−3α,7α−ジヒドロキシコラン酸の製造法 |
-
1985
- 1985-06-07 JP JP12276985A patent/JPS61282099A/ja active Granted
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5451510A (en) * | 1991-10-24 | 1995-09-19 | Tokyo Tanabe Company, Limited | Process for preparing 3α, 7α-dihydroxy-12-keto-5β-cholanic acid using bacillus spp. FERM BP-3394 and FERM BP-3397 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS61282099A (ja) | 1986-12-12 |
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