JPH0160412B2 - - Google Patents
Info
- Publication number
- JPH0160412B2 JPH0160412B2 JP13099582A JP13099582A JPH0160412B2 JP H0160412 B2 JPH0160412 B2 JP H0160412B2 JP 13099582 A JP13099582 A JP 13099582A JP 13099582 A JP13099582 A JP 13099582A JP H0160412 B2 JPH0160412 B2 JP H0160412B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- vibration
- vinyl acetate
- sheet
- asphalt
- absorbing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
Landscapes
- Vibration Prevention Devices (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Description
本発明は特にダンピング性能にすぐれた新規に
して有用なる振動吸収材料に関する。 近年、自動車、船舶、工場機械および建設機械
などの振動ないしは騒音を防止するために高性能
の振動吸収材料が求められ、たとえば自動車業界
においては、とくに省エネルギーの観点から一層
軽量かつ高性能の材料が要求されており、加えて
基板への貼り合わせ作業の容易なものが望まれて
いる。 ところで、こうした振動吸収材料としては、現
在の処、アスフアルト系、合成ゴム系、合成樹脂
系およびこれらの併用系などといつた種々の材料
が用いられているが、適用温度が広く、高い振動
吸収性能をも示し、加えて基板への接着作業性が
良好なものは未だ得られていないというのが現状
である。 とりわけ、合成樹脂系にあつては、アスフアル
ト系よりもかかる適用温度範囲も広く、かつ振動
吸収性能も高いという利点があるにも拘らず、基
板に貼り合わせるに当つては特別な接着剤を必要
とするだけでなく、かかる接着剤の塗装法として
も、コテ塗りやプレスなどの特別な作業も必要と
される処から、問題なしとはしない。 他方、アスフアルト系にあつても、自動車の塗
装乾燥工程時に容易に熱融着により貼り合わされ
ているものの、適用温度範囲が狭く、振動吸収性
能も低いために、所望の吸収性能を得るには相当
に厚さのあるものが要求されるといつた状態で、
未だに充分なものは得られていないというのが実
状である。 しかるに、本発明者らは上述した如き実状に鑑
み、振動吸収性能が高く、したがつて軽量化も計
り得、加えて適用温度範囲も広く、かつ接着のさ
いの作業性にもすぐれた材料を開発すべく鋭意研
究を進めた結果、酢酸ビニル−オレフイン系共重
合体を主体とする特定の振動性吸収シート上に、
特定の構成になる接着性の良好なシートを貼り合
わせて得られる振動吸収材料が、こうした目的に
合致するものであることを見出して、本発明を完
成させるに到つた。 すなわち、本発明は少なくとも5重量%の酢酸
ビニル−オレフイン系共重合体を含有せる振動吸
収性シート上に、(a)酢酸ビニル−オレフイン系共
重合体、(b)アスフアルトおよび(c)少なくとも2な
る比重の無機質粉末を必須の成分とする接着性良
好なシートを貼り合わせることから成る積層され
た振動吸収材料を提供するものである。 ここで、本発明の振動吸収材料を構成する前記
振動吸収性シートに用いられる酢酸ビニル−オレ
フイン系共重合体はその共重合成分の種類や割合
にしても分子量にしても特に限定されるものでは
なく、目的とする特性、作業工程および作業条件
などから適宜選択され得るが、通常の使用条件に
おいては、酢酸ビニル含量が40〜90重量%で、か
つ、ムーニー粘度〔ML1+4(100℃)〕が10以上な
る酢酸ビニル−エチレン共重合体が適当である。 無論、本発明の特長を損わない限りにおいて、
エチレンの代わりにエチレン、プロピレンまたは
プテンなどの如きオレフイン類を用いた共重合体
でもよいし、また(メタ)アクリル酸やそれらの
エステル類あるいはそれらの各種混合物を酢酸ビ
ニルに共重合せしめたような共重合体でもよい
し、さらには酢酸ビニルの代わりにプロピオン酸
ビニルを用いたような共重合体であつてもよい。 そして、当該酢酸ビニル−オレフイン系共重合
体の、前記振動吸収性シート中における含有率は
少なくとも5重量%、より好ましくは15〜70重量
%が適当である。5重量%未満の場合には適用温
度範囲も狭く、振動吸収性能も低く、しかも成形
作業性も悪くなり、本発明の目的に添わないもの
となる。 この振動吸収性シートを得るには、当該酢酸ビ
ニル−オレフイン系共重合体のみならず、その他
の公知慣用のポリマーは勿論、種々の慣用の充填
剤ないしは添加剤も併用され得るが、代表的なポ
リマーとしては可塑化された軟質塩化ビニル樹脂
やポリオレフイン系重合体などが挙げられるが、
無論これらの混合物であつてもよい。他方、充填
剤ないしは添加剤成分として代表的なものにはマ
イカ、タルクまたはアスベストなどの如き高比重
の無機質充填剤があるが、これらは振動吸収性能
も高く、適用温度範囲も広いことから特に推奨さ
れるものである。 そして、これらの併用成分たるポリマーまたは
充填剤ないしは添加剤の使用量は特に限定される
ものではなく、目的とする用途とか、成形ないし
は使用における各条件により適宜決定すればよ
い。通常は、前記振動吸収性シート中、30〜85重
量%となる範囲内が適当である。 而して、この振動吸収性シートの調製は常法に
従い、ロール、カレンダーロール、バンバリーミ
キサー、押出成形機または射出成形機などの如き
装置を用いて成形せしめればよく、かかる操作に
より容易に得られる。 他方、本発明の振動吸収材料を構成する前記接
着性良好なる接着用シートは、必須の成分とし
て、酢酸ビニル−オレフイン系共重合体(a)とアス
フアルト(b)と少なくとも2の比重を有する無機質
紛末(c)とを含有するものであつて、これら各必須
成分の割合は特に限定されるものではないが、振
動吸収性能および接着性などの点からすれば、酢
酸ビニル−オレフイン系共重合体(a)が5〜60重量
部、アスフアルト(b)が95〜40重量部、および高比
重の無機質粉末(c)が10〜200重量部となるような
範囲が好ましい。 これら必須の各成分はそれぞれ次のような作用
効果を有するもので、前記共重合体(a)成分が欠如
した場合には前記した振動吸収性シートへの接着
性が低下することになるし、前記アスフアルト(b)
成分が欠如された場合には鋼板などの如き基板へ
の接着性が低下することになるし、また前記無機
質粉末(c)成分が欠如された場合には振動吸収性能
が低下することになる。 当該接着用シートを構成する前記共重合体(a)
は、前述した如き振動吸収性シートに用いられる
ような酢酸ビニル−オレフイン系共重合体がその
まま用いられるが、前記アスフアルト(b)との相溶
性および適用温度範囲などの点からすれば、酢酸
ビニル含量が25〜87重量%の酢酸ビニル−エチレ
ン共重合体が好ましい。 尤も、こうした酢酸ビニル−エチレン共重合体
のみに限定されるものではなく、前記振動吸収性
シートとの接着性、振動吸収性能および可撓性な
どの点を勘案して、前述した振動吸収性シート用
酢酸ビニル−オレフイン系共重合体の中から適宜
選択すればよいことは勿論である。 また、当該接着用シートの必須成分たる前記ア
スフアルト(b)としては公知慣用のものであれば、
いずれも使用することができるので特に限定され
るものではないが、針入度が0〜100mmなる範囲
の天然アスフアルト、アスフアルト・タイト、ス
トレート・アスフアルトまたはブローンズ・アス
フアルトなどは特に好ましいものである。 さらに、当該接着用シートの必須の成分たる前
記した高比重の無機質粉末(c)とは少なくとも2な
る、好ましくは2.5以上の粉末状無機系化合物を
指称するものであり、前述した如き無機質充填剤
たるタルク、マイカまたはアスベストのほかに、
酸化チタン、クレー、酸化マグネシウム、炭酸亜
鉛、炭酸マグネシウムまたは炭酸カルシウムなど
の如き公知慣用のものがすべて使用できるが、振
動吸収性能および充填性などの点からすれば、マ
イカ、タルクおよびアスベストなどが好ましい。 本発明の振動吸収材料は以上に掲げられた各種
の成分を用いて常法により調製されたそれぞれの
振動吸収性シートと接着用シートとを貼り合わせ
て得られるものであるが、本発明の振動吸収材料
を得るに当つては、さらに必要に応じて、本発明
の特長を損わない範囲において他の充填剤、難燃
剤、着色剤、安定剤または架橋剤などを添加する
こともできるし、また発泡剤を添加し、発泡化せ
しめて用いることもできる。 また、前記接着用シートは熱溶融混合などによ
り、あるいはロール、カレンダーロール、バンバ
リーミキサーまたは押出成形機などにより加工さ
れて得られるが、当該接着用シートの前記振動吸
収性シートへの積層化、つまり貼り合わせの方法
としては、シートの製造時に貼り合わせるか、あ
るいは別々に作製されたシートを熱融着せしめる
ことにより貼り合わせるなどの方法が用いられ
る。 さらに、かくして得られる本発明の積層された
振動吸収材料は単に熱を加えるだけで、複雑な構
造をもつた各種基板に対しても自由に貼り合わせ
ることもできるが、かかる基板としては平担な構
造のみならず、波形ないしは鋭角の断面形状など
の複雑な構造をもつた鋼板などの、公知慣用の素
材からなる種々の基板にも適用できることは勿論
である。 このさい使用される本発明の振動吸収材料とし
て、該振動吸収材料を構成するそれぞれの振動吸
収性シートと接着用シートとの厚みとか、厚みの
比率などは特に限定されるものではなく、用途に
応じて、かつ、本発明の特長が損われない限りに
おいて種々変化させることができる。 かくして得られる本発明の積層された振動吸収
材料は自動車をはじめとする各種の機械部品また
は機器などへの積層用材料として極めて広範囲な
用途に利用できる。 次に、本発明を実施例および比較例により具体
的に説明するが、以下において部および%は特に
断りのない限り、すべて重量基準であるものとす
る。 実施例 1 振動吸収性シートとして、ML1+4(100℃)なる
ムーニー粘度(以下、単にムーニー粘度と略記す
る。)が25で、酢酸ビニル含量が81%である酢酸
ビニル−エチレン共重合体の50部に対し、ポリ塩
化ビニルの75部、フタル酸ジ−n−オクチルの25
部および安定剤の3部から得られる可塑化ポリ塩
化ビニル樹脂の50部と「スゾライト・マイカ
60S」〔(株)クラレ製マイカ〕の70部とを用いて、
これらをミキシングロールにより混練させてシー
ト状に成形したのち、プレス成形せしめて0.7mm
厚の均一なシートを得た。 他方、接着用シートとしてムーニー粘度が40
で、酢酸ビニル含量が60%なる酢酸ビニル−エチ
レン共重合体の20部、針入度が0−20なるストレ
ート・アスフアルトの50部および「スゾライト・
マイカ60S」の30部を熱溶融混合させたのち、上
記と同様にして0.3mm厚の均一なシートを得た。 それぞれに得られた両シートをホツトプレスに
より貼り合わせて積層されたシート状の振動吸収
材料を得た。 次いで、この積層されたシートを長さが30cm
で、幅が1.5cmで、かつ厚さが0.8mmなるJIS G−
3141の鋼板〔(株)日本テストパネル工業製品を使
用〕の上にのせて150℃の温度で15分間加熱する
ことにより熱融着せしめて、第1図に図示される
ような構造の積層化製品を得た。 しかるのち、この製品についてデンマーク国ブ
リユエル・アンド・ケイヤー(Bru¨el&Kjaer)
社製の複素弾性係数測定装置を用いて共振法によ
り、周波数100Hzにおける損失係数(η)を求め
た。 その結果と接着性とを第2表にまとめて示し、
さらに各温度における損失係数(η)をも第3表
に示す。 比較例 1 市販のアスフアルト/無機質充填剤系振動吸収
材料をプレス成形せしめて2.0mm厚のシートを得
た。 次いで、これを実施例1で用いた鋼板の上にの
せ、150℃で15分間加熱して熱融着せしめて、第
1図に示される如き構造の積層化製品を得た。 しかるのち、この比較対照用の積層品について
各温度における損失係数(η)を求めた。その結
果は第3表に示す。 実施例2〜4および比較例2〜5 第1表に示される如き成分と割合に変更させた
以外は、実施例1と同様の操作を繰り返して振動
吸収材料を調製し、次いで各振動吸収材料を鋼板
に貼り合わせて積層化製品を得た。 しかるのち、得られた各種の積層品について損
失係数(η)を求めた。それらの結果は第2表に
示す。
して有用なる振動吸収材料に関する。 近年、自動車、船舶、工場機械および建設機械
などの振動ないしは騒音を防止するために高性能
の振動吸収材料が求められ、たとえば自動車業界
においては、とくに省エネルギーの観点から一層
軽量かつ高性能の材料が要求されており、加えて
基板への貼り合わせ作業の容易なものが望まれて
いる。 ところで、こうした振動吸収材料としては、現
在の処、アスフアルト系、合成ゴム系、合成樹脂
系およびこれらの併用系などといつた種々の材料
が用いられているが、適用温度が広く、高い振動
吸収性能をも示し、加えて基板への接着作業性が
良好なものは未だ得られていないというのが現状
である。 とりわけ、合成樹脂系にあつては、アスフアル
ト系よりもかかる適用温度範囲も広く、かつ振動
吸収性能も高いという利点があるにも拘らず、基
板に貼り合わせるに当つては特別な接着剤を必要
とするだけでなく、かかる接着剤の塗装法として
も、コテ塗りやプレスなどの特別な作業も必要と
される処から、問題なしとはしない。 他方、アスフアルト系にあつても、自動車の塗
装乾燥工程時に容易に熱融着により貼り合わされ
ているものの、適用温度範囲が狭く、振動吸収性
能も低いために、所望の吸収性能を得るには相当
に厚さのあるものが要求されるといつた状態で、
未だに充分なものは得られていないというのが実
状である。 しかるに、本発明者らは上述した如き実状に鑑
み、振動吸収性能が高く、したがつて軽量化も計
り得、加えて適用温度範囲も広く、かつ接着のさ
いの作業性にもすぐれた材料を開発すべく鋭意研
究を進めた結果、酢酸ビニル−オレフイン系共重
合体を主体とする特定の振動性吸収シート上に、
特定の構成になる接着性の良好なシートを貼り合
わせて得られる振動吸収材料が、こうした目的に
合致するものであることを見出して、本発明を完
成させるに到つた。 すなわち、本発明は少なくとも5重量%の酢酸
ビニル−オレフイン系共重合体を含有せる振動吸
収性シート上に、(a)酢酸ビニル−オレフイン系共
重合体、(b)アスフアルトおよび(c)少なくとも2な
る比重の無機質粉末を必須の成分とする接着性良
好なシートを貼り合わせることから成る積層され
た振動吸収材料を提供するものである。 ここで、本発明の振動吸収材料を構成する前記
振動吸収性シートに用いられる酢酸ビニル−オレ
フイン系共重合体はその共重合成分の種類や割合
にしても分子量にしても特に限定されるものでは
なく、目的とする特性、作業工程および作業条件
などから適宜選択され得るが、通常の使用条件に
おいては、酢酸ビニル含量が40〜90重量%で、か
つ、ムーニー粘度〔ML1+4(100℃)〕が10以上な
る酢酸ビニル−エチレン共重合体が適当である。 無論、本発明の特長を損わない限りにおいて、
エチレンの代わりにエチレン、プロピレンまたは
プテンなどの如きオレフイン類を用いた共重合体
でもよいし、また(メタ)アクリル酸やそれらの
エステル類あるいはそれらの各種混合物を酢酸ビ
ニルに共重合せしめたような共重合体でもよい
し、さらには酢酸ビニルの代わりにプロピオン酸
ビニルを用いたような共重合体であつてもよい。 そして、当該酢酸ビニル−オレフイン系共重合
体の、前記振動吸収性シート中における含有率は
少なくとも5重量%、より好ましくは15〜70重量
%が適当である。5重量%未満の場合には適用温
度範囲も狭く、振動吸収性能も低く、しかも成形
作業性も悪くなり、本発明の目的に添わないもの
となる。 この振動吸収性シートを得るには、当該酢酸ビ
ニル−オレフイン系共重合体のみならず、その他
の公知慣用のポリマーは勿論、種々の慣用の充填
剤ないしは添加剤も併用され得るが、代表的なポ
リマーとしては可塑化された軟質塩化ビニル樹脂
やポリオレフイン系重合体などが挙げられるが、
無論これらの混合物であつてもよい。他方、充填
剤ないしは添加剤成分として代表的なものにはマ
イカ、タルクまたはアスベストなどの如き高比重
の無機質充填剤があるが、これらは振動吸収性能
も高く、適用温度範囲も広いことから特に推奨さ
れるものである。 そして、これらの併用成分たるポリマーまたは
充填剤ないしは添加剤の使用量は特に限定される
ものではなく、目的とする用途とか、成形ないし
は使用における各条件により適宜決定すればよ
い。通常は、前記振動吸収性シート中、30〜85重
量%となる範囲内が適当である。 而して、この振動吸収性シートの調製は常法に
従い、ロール、カレンダーロール、バンバリーミ
キサー、押出成形機または射出成形機などの如き
装置を用いて成形せしめればよく、かかる操作に
より容易に得られる。 他方、本発明の振動吸収材料を構成する前記接
着性良好なる接着用シートは、必須の成分とし
て、酢酸ビニル−オレフイン系共重合体(a)とアス
フアルト(b)と少なくとも2の比重を有する無機質
紛末(c)とを含有するものであつて、これら各必須
成分の割合は特に限定されるものではないが、振
動吸収性能および接着性などの点からすれば、酢
酸ビニル−オレフイン系共重合体(a)が5〜60重量
部、アスフアルト(b)が95〜40重量部、および高比
重の無機質粉末(c)が10〜200重量部となるような
範囲が好ましい。 これら必須の各成分はそれぞれ次のような作用
効果を有するもので、前記共重合体(a)成分が欠如
した場合には前記した振動吸収性シートへの接着
性が低下することになるし、前記アスフアルト(b)
成分が欠如された場合には鋼板などの如き基板へ
の接着性が低下することになるし、また前記無機
質粉末(c)成分が欠如された場合には振動吸収性能
が低下することになる。 当該接着用シートを構成する前記共重合体(a)
は、前述した如き振動吸収性シートに用いられる
ような酢酸ビニル−オレフイン系共重合体がその
まま用いられるが、前記アスフアルト(b)との相溶
性および適用温度範囲などの点からすれば、酢酸
ビニル含量が25〜87重量%の酢酸ビニル−エチレ
ン共重合体が好ましい。 尤も、こうした酢酸ビニル−エチレン共重合体
のみに限定されるものではなく、前記振動吸収性
シートとの接着性、振動吸収性能および可撓性な
どの点を勘案して、前述した振動吸収性シート用
酢酸ビニル−オレフイン系共重合体の中から適宜
選択すればよいことは勿論である。 また、当該接着用シートの必須成分たる前記ア
スフアルト(b)としては公知慣用のものであれば、
いずれも使用することができるので特に限定され
るものではないが、針入度が0〜100mmなる範囲
の天然アスフアルト、アスフアルト・タイト、ス
トレート・アスフアルトまたはブローンズ・アス
フアルトなどは特に好ましいものである。 さらに、当該接着用シートの必須の成分たる前
記した高比重の無機質粉末(c)とは少なくとも2な
る、好ましくは2.5以上の粉末状無機系化合物を
指称するものであり、前述した如き無機質充填剤
たるタルク、マイカまたはアスベストのほかに、
酸化チタン、クレー、酸化マグネシウム、炭酸亜
鉛、炭酸マグネシウムまたは炭酸カルシウムなど
の如き公知慣用のものがすべて使用できるが、振
動吸収性能および充填性などの点からすれば、マ
イカ、タルクおよびアスベストなどが好ましい。 本発明の振動吸収材料は以上に掲げられた各種
の成分を用いて常法により調製されたそれぞれの
振動吸収性シートと接着用シートとを貼り合わせ
て得られるものであるが、本発明の振動吸収材料
を得るに当つては、さらに必要に応じて、本発明
の特長を損わない範囲において他の充填剤、難燃
剤、着色剤、安定剤または架橋剤などを添加する
こともできるし、また発泡剤を添加し、発泡化せ
しめて用いることもできる。 また、前記接着用シートは熱溶融混合などによ
り、あるいはロール、カレンダーロール、バンバ
リーミキサーまたは押出成形機などにより加工さ
れて得られるが、当該接着用シートの前記振動吸
収性シートへの積層化、つまり貼り合わせの方法
としては、シートの製造時に貼り合わせるか、あ
るいは別々に作製されたシートを熱融着せしめる
ことにより貼り合わせるなどの方法が用いられ
る。 さらに、かくして得られる本発明の積層された
振動吸収材料は単に熱を加えるだけで、複雑な構
造をもつた各種基板に対しても自由に貼り合わせ
ることもできるが、かかる基板としては平担な構
造のみならず、波形ないしは鋭角の断面形状など
の複雑な構造をもつた鋼板などの、公知慣用の素
材からなる種々の基板にも適用できることは勿論
である。 このさい使用される本発明の振動吸収材料とし
て、該振動吸収材料を構成するそれぞれの振動吸
収性シートと接着用シートとの厚みとか、厚みの
比率などは特に限定されるものではなく、用途に
応じて、かつ、本発明の特長が損われない限りに
おいて種々変化させることができる。 かくして得られる本発明の積層された振動吸収
材料は自動車をはじめとする各種の機械部品また
は機器などへの積層用材料として極めて広範囲な
用途に利用できる。 次に、本発明を実施例および比較例により具体
的に説明するが、以下において部および%は特に
断りのない限り、すべて重量基準であるものとす
る。 実施例 1 振動吸収性シートとして、ML1+4(100℃)なる
ムーニー粘度(以下、単にムーニー粘度と略記す
る。)が25で、酢酸ビニル含量が81%である酢酸
ビニル−エチレン共重合体の50部に対し、ポリ塩
化ビニルの75部、フタル酸ジ−n−オクチルの25
部および安定剤の3部から得られる可塑化ポリ塩
化ビニル樹脂の50部と「スゾライト・マイカ
60S」〔(株)クラレ製マイカ〕の70部とを用いて、
これらをミキシングロールにより混練させてシー
ト状に成形したのち、プレス成形せしめて0.7mm
厚の均一なシートを得た。 他方、接着用シートとしてムーニー粘度が40
で、酢酸ビニル含量が60%なる酢酸ビニル−エチ
レン共重合体の20部、針入度が0−20なるストレ
ート・アスフアルトの50部および「スゾライト・
マイカ60S」の30部を熱溶融混合させたのち、上
記と同様にして0.3mm厚の均一なシートを得た。 それぞれに得られた両シートをホツトプレスに
より貼り合わせて積層されたシート状の振動吸収
材料を得た。 次いで、この積層されたシートを長さが30cm
で、幅が1.5cmで、かつ厚さが0.8mmなるJIS G−
3141の鋼板〔(株)日本テストパネル工業製品を使
用〕の上にのせて150℃の温度で15分間加熱する
ことにより熱融着せしめて、第1図に図示される
ような構造の積層化製品を得た。 しかるのち、この製品についてデンマーク国ブ
リユエル・アンド・ケイヤー(Bru¨el&Kjaer)
社製の複素弾性係数測定装置を用いて共振法によ
り、周波数100Hzにおける損失係数(η)を求め
た。 その結果と接着性とを第2表にまとめて示し、
さらに各温度における損失係数(η)をも第3表
に示す。 比較例 1 市販のアスフアルト/無機質充填剤系振動吸収
材料をプレス成形せしめて2.0mm厚のシートを得
た。 次いで、これを実施例1で用いた鋼板の上にの
せ、150℃で15分間加熱して熱融着せしめて、第
1図に示される如き構造の積層化製品を得た。 しかるのち、この比較対照用の積層品について
各温度における損失係数(η)を求めた。その結
果は第3表に示す。 実施例2〜4および比較例2〜5 第1表に示される如き成分と割合に変更させた
以外は、実施例1と同様の操作を繰り返して振動
吸収材料を調製し、次いで各振動吸収材料を鋼板
に貼り合わせて積層化製品を得た。 しかるのち、得られた各種の積層品について損
失係数(η)を求めた。それらの結果は第2表に
示す。
【表】
【表】
第2表からも明らかなように、本発明材料を用
いた場合には高い振動吸収性能と良好なる接着性
とを有することが知れる。 これに対して、本発明材料の必須構成要件であ
る、それぞれ酢酸ビニル−オレフイン系共重合体
(a)、アスフアルト(b)または粉状無機系充填剤(c)を
欠いた場合には、本発明の目的に合致しえないも
のであることも知れる。
いた場合には高い振動吸収性能と良好なる接着性
とを有することが知れる。 これに対して、本発明材料の必須構成要件であ
る、それぞれ酢酸ビニル−オレフイン系共重合体
(a)、アスフアルト(b)または粉状無機系充填剤(c)を
欠いた場合には、本発明の目的に合致しえないも
のであることも知れる。
【表】
この第3表からも明らかなように、本発明材料
は市販の制振シートに比して、薄くても広い温度
範囲で高い振動吸収性能を有しているものであ
る。 このように、本発明の積層された振動吸収材料
は低温から高温に至るまでのより広い温度範囲に
おいて高い振動吸収性能を有することはもとよ
り、基板への接着作業も極めて容易なものであ
り、この接着性にも優れている。 加えて、こうした高性能の材料である処から、
就中、高振動吸収性能のために、従来品に比して
材料の使用時の厚みを相当に薄くすることもで
き、したがつて軽量化が可能であるというメリツ
トをも有する。 このことは省エネルギーの観点からも、工業的
に大きな意義を有するものであるといえよう。
は市販の制振シートに比して、薄くても広い温度
範囲で高い振動吸収性能を有しているものであ
る。 このように、本発明の積層された振動吸収材料
は低温から高温に至るまでのより広い温度範囲に
おいて高い振動吸収性能を有することはもとよ
り、基板への接着作業も極めて容易なものであ
り、この接着性にも優れている。 加えて、こうした高性能の材料である処から、
就中、高振動吸収性能のために、従来品に比して
材料の使用時の厚みを相当に薄くすることもで
き、したがつて軽量化が可能であるというメリツ
トをも有する。 このことは省エネルギーの観点からも、工業的
に大きな意義を有するものであるといえよう。
第1図は本発明材料を鋼板に貼り合わせて得ら
れる積層化製品の構造を示す部分断面斜視図であ
る。 図中、1……振動吸収性シート、2……接着用
シート、3……鋼板。
れる積層化製品の構造を示す部分断面斜視図であ
る。 図中、1……振動吸収性シート、2……接着用
シート、3……鋼板。
Claims (1)
- 1 少なくとも5重量%の酢酸ビニル−オレフイ
ン系共重合体を含有する振動吸収性シート上に、
酢酸ビニル−オレフイン系共重合体(a)とアスフア
ルト(b)と比重が少なくとも2なる無機質粉末(c)と
を必須の成分とする接着性良好なシートを貼り合
わせたことを特徴とする、積層された振動吸収材
料。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13099582A JPS5920658A (ja) | 1982-07-27 | 1982-07-27 | 積層された振動吸収材料 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13099582A JPS5920658A (ja) | 1982-07-27 | 1982-07-27 | 積層された振動吸収材料 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5920658A JPS5920658A (ja) | 1984-02-02 |
| JPH0160412B2 true JPH0160412B2 (ja) | 1989-12-22 |
Family
ID=15047469
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP13099582A Granted JPS5920658A (ja) | 1982-07-27 | 1982-07-27 | 積層された振動吸収材料 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS5920658A (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4640562B2 (ja) * | 2001-05-09 | 2011-03-02 | 株式会社ジェイテクト | 電動パワーステアリング装置 |
-
1982
- 1982-07-27 JP JP13099582A patent/JPS5920658A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS5920658A (ja) | 1984-02-02 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US5635562A (en) | Expandable vibration damping materials | |
| US7041377B2 (en) | Resin composition for vibration-damping material, vibration-damping material, and sound-insulating member | |
| US4734323A (en) | Vibration damping soundproof sheets for use in vehicles | |
| JPH04336240A (ja) | 車両用制振剛性構造体 | |
| JPH06509788A (ja) | 非瀝青質消音素材 | |
| JPH0160412B2 (ja) | ||
| JP2666079B2 (ja) | 振動減衰性複合板 | |
| RU175358U1 (ru) | Композитный материал | |
| EP2994581B1 (en) | A sound insulating sheet material with a cellular structure including gelatine and/or a process for producing the same | |
| JP2001301073A (ja) | ハニカムコア材を芯材とする積層構造体 | |
| JPS604556A (ja) | 振動吸収用組成物 | |
| JP3067172B2 (ja) | 車輌用制振構造体 | |
| US20080203350A1 (en) | Composition For Producing Sheet Material | |
| JPS62275743A (ja) | 車両用制振防音シ−ト | |
| JPS64984B2 (ja) | ||
| JP2002309692A (ja) | コンクリートパネル壁開口部補強部材の耐火被覆構造 | |
| JPS62203848A (ja) | 車両の防音処理工法 | |
| JPH04131461A (ja) | 防音床材 | |
| JPS62251131A (ja) | 車両用制振防音シ−ト | |
| JPH0357938B2 (ja) | ||
| AU2005306588B2 (en) | Composition for sound insulating sheet material with gelatine, glycerine and other materials | |
| JPH08336930A (ja) | 断熱制振構造体 | |
| JPH0641775B2 (ja) | 車両用制振構造 | |
| KR20050035844A (ko) | 차량용 경량성 방진겸 제진 시트용 조성물 | |
| JPH02197468A (ja) | 車輌用拘束材 |