JPH0218058B2 - - Google Patents
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- JPH0218058B2 JPH0218058B2 JP14538081A JP14538081A JPH0218058B2 JP H0218058 B2 JPH0218058 B2 JP H0218058B2 JP 14538081 A JP14538081 A JP 14538081A JP 14538081 A JP14538081 A JP 14538081A JP H0218058 B2 JPH0218058 B2 JP H0218058B2
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- Japan
- Prior art keywords
- liquid portion
- substance
- water
- tobacco
- separating
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- Manufacture Of Tobacco Products (AREA)
Description
一般的にいつて本発明はタバコ植物から喫煙用
製品を得る方法に関する。他の特別な観点からい
えば本発明はタバコから蛋白質、ニコチン及び緑
色色素物質を取出す方法に関する。該喫煙用製品
はシガレツト又はその他のタバコ産業諸製品に使
用されるものである。 シガレツト及び他のタバコ産業諸製品はその大
部分が2種の型のタバコ主製品即ちいわゆる“フ
リユキユア(flue−cured)”法で得られたタバコ
及び“バアリイ(burley)〔訳注:ケンタツキイ
州及びオハイオ州南部に耕作されカミタバコの原
料となる〕”種のタバコの混和物である。例えば
アメリカンシガレツトは一般にフリユキユア法の
ものの2/3とバアリイ種のものの1/3とから成る。 大部分についてはフリユキユア法のタバコ及び
バアリイ種のタバコの栽培は北カロライナ、バア
ジニア、ケンタツキイ、テネシイ、南カロライナ
及びジヨジア州で行われる。フリユキユア法によ
るタバコの製造は主としてアトランチツク コー
スト(Atlantic Coast)近傍地域で行われ、バア
リイ種タバコの製造は更に奥地及び高地の帯域で
行われている。フリユキユア法のタバコの生育と
収獲及びバアリイ種タバコの生育と収獲とは多く
の点で異なる。 フリユキユア法によるタバコの場合には最低部
の葉は成熟し黄変するに従つてタバコの茎から採
取される。採取した葉を小屋の中に吊るされた棒
の上に束ねて懸垂し、タバコを“フリユキユア”
する。即ち煙道(flues)を通過させた熱空気で
熱交換することによる熱を用いて温められた空気
によつてタバコ葉を乾燥する。 これに反してバアリイ種タバコはタバコの茎の
上の殆どすべての葉が黄変するまで成熟させられ
る。成熟後に全植物を根元の近くで切り離し茎と
葉とを数日間にわたり圃場で萎凋(しおれ)させ
る。次に全植物を特別設計の小屋の中に吊るして
緩徐なキユア法(curing process)で空気乾燥す
る。 タバコ、特にフリユキユア法のタバコ、の栽培
は多大の労働力を要する方法である。従つて本法
の機械化の企画が必然的であつた。この目的のた
めにアメリカ連邦農務省は“均質葉キユアリング
法(homogenized Leaf−curing process)”と
して知られる方法を開発したがこれは慣用キユア
リング法よりも低費用である。 この均質葉キユアリング法においては慣用法で
生育させたタバコ植物の黄変葉を収獲してパルプ
化する。パルプに水を加えてから約25℃の温度の
下で約24時間撹拌する。この間に葉の中に既に存
在しているタンパク質分解酵素は収獲時に葉の中
に残存していたタンパク質の或部分を消化する。
消化後に既に暗褐色となつたパルプから過剰の水
を絞り出す。次にこのパルプを乾燥してシガレツ
ト製造におけるタバコ充填物(tobacco filler)
として使用される再構成タバコ製品
(reconstituted tobacco product)に使用するた
めの原料物質とする。これは慣用のキユアリング
法の製品として得られる低品質のタバコにかなり
類似している。 製造された製品はそのタンパク質濃度を減じて
いて、該タンパク質はシガレツトの煙の中の望ま
しからぬ生成物の一原因物質であることにかんが
み、慣用キユアリング法で得られるタバコよりも
喫煙の際に幾分安全度を増している。 慣用栽培法においては均質葉キユアリング法に
供するために収獲する以前にタバコの葉を自然に
任せて黄変させることが殊の外に重要である。に
もかかわらず均質キユアリング法はタバコ産業に
製品が受容される程度にまで緑色色素物質を葉か
ら充分に除去することを可能としない。 タバコ製品例えばシガレツト、パイプタバコ及
びシガーについて緩徐燃焼特性(slow−burning
characteristic)をしらべてみると喫煙者の健康
に有害であると考えられるニコチン、“タール”
及びその他の生成物は煙の中へ遊離して喫煙者の
口と肺とへ吸い込まれる。健康を考慮してシガレ
ツト製造業者は燃焼中のタバコのニコチン及びタ
ール含量を減ずるための系(複数)を考案した。
けれどもタールとニコチンとの低含量のタバコ新
製品の開発によつては該ニコチン及びタール含量
低減化の最大の解決を達成し得ない。かような方
法によらず、シガレツトを構成させるやり方を変
えることによつて該達成を図つたことがある。 即ちタールの或る含量を減少させるフイルター
を汎用するようになつたのである。けれども該減
少はいわゆる“バイパス”系(“bypass”
systems)によるものである。該系はシガレツト
製造の際に多孔紙を使用する。多孔紙はその中の
孔を介して空気を吸い込みタバコ燃焼による発生
ガスを希釈するのである。 上記の諸技術により安全な喫煙用製品をもたら
したけれどもタバコの煙の中の望ましからぬ構成
分のすべてを除去することはない。更にこれらの
諸方法はタバコ煙中の芳香成分を減じ、従つて喫
味(taste)の減少が喫煙者から批判されている。
よつてニコチンとタールとが固有的に低含量であ
りながらしかも重要芳香成分を保有するタバコ製
品の開発の必要性があるわけである。 従つて本発明の一目的はタンパク質、ニコチン
及びタールが低含量であつてしかも望ましい諸芳
香成分を保有するシガレツト及びその他のタバコ
産業製品での使用に適するタバコ製品の提供にあ
る。 本発明の他の目的は慣用法におけるよりも労力
の少にシガレツト及びその他の喫煙用製品での使
用に適するタバコ製品製造法の達成にある。 上記及びその他の諸目的は本発明により遂行さ
れ得ることは下文における明細な記述によつて当
業者に明かとなろう。 本発明はニコチン及び緑色色素を除去され、ま
たタール含量を減ぜられたシガレツト及び他のタ
バコ製品への使用に適するタンパク質除脱タバコ
原料を得るためのタバコ、のみならず未成熟タバ
コ、の処理方法を提供する。本法はタバコを“粗
大センイ状物質と微粉状物質とを含有する固体タ
ンパク質”と液体タンパク質とを包含するパルプ
へ転化する工程を含む。液体タンパク質は水溶性
タンパク質とその他の水溶性植物質との溶液であ
つて、これからタンパク質を除脱してニコチン除
去処理する。 粗大センイ状物質と微粉状物質とから色素類を
除去して緑色色素と非緑色色素とに分別する。非
緑色色素、タンパク質除脱溶液及び色素除脱セン
イ状物質の三者を合併することによりシガレツト
及びその他のタバコ製品において充填用タバコ
(filler tobacco)としての使用に適するタバコ製
品を得る。 本発明の方法はすべての型のタバコ植物の葉か
らニコチンと緑色色素物質とを除去したタンパク
質除脱タバコ製品を得るために使用されることが
できる。本法はフリユキユア法のタバコ又はバア
リイ種のタバコ、即ちシガレツト製造に最も汎用
されるタバコ、の大規模処理に好適な方法であ
る。 本発明方法においては慣用法で使用される“成
熟タバコ植物”の葉を利用し得る。けれども本法
はまた“成熟不足タバコ植物”の葉、即ち天然の
黄変が末だ始まつていない葉の使用のためにも適
する。後者の場合に、及び特にタバコ植物(下文
において単に植物と略記する)が完全に未成熟で
ある場合に、全植物即ち葉と茎とを本発明に使用
する。 未成熟植物への本発明方法の適用可能の事実は
本法に使用する植物の収獲前に比較的短い植物生
育期間を要するのみで足りるという利益をもたら
す。生育季の充分に長い地方においては単一生育
季での生育植物の1回収獲よりも多い収獲数を可
能とするであろう。 タバコ植物から葉、又は葉と茎とを共に(葉の
給源が小さい植物である場合)採取して擂潰し、
又はパルプ化して葉の液体部分を固体部分から分
離させる。この液体部分はタバコに存在する水溶
性タンパク質を含む。液状部分からタンパク質を
好ましくは除脱させるがこれはワイルドマン及び
クアニン(Wildman and Kwanyuen)の米国特
許第4268632号の方法に従う。 該米国特許の方法を使用してリブロース1,5
−ジホスフエートカルボキシラーゼ(ribulose1,
5−diphosphate carboxylase)即ち当業で“フ
ラクシヨン”タンパク質(“Fraction ”
protein)として知られ商業的価値をもつ製品と、
フラクシヨンタンパク質とを単離させる。この
方法においてタバコ植物から葉、又は葉と茎とを
共に(葉の給源が小さい植物である場合)採取し
て擂潰し、又はパルプ化して葉の液体部分を固体
部分から分離させる。好ましくはパルプ化工程を
還元剤存在下に遂行する。その理由はパルプ化工
程において葉の中に存在していたフエノールオキ
シターゼ酵素が葉のタンパク質と接触するからで
ある。この結果タンパク質の主構造部分をなす芳
香族アミノ酸例えばチロシンが酸化される。該酸
化はタンパク質を変性させ、肉眼でも褐変が見ら
れるに至り、タンパク質の水への溶解度を低下さ
せる。還元剤は酸化を抑制する抗酸化剤として有
効に作用する。 本発明において使用される現在好ましい還元剤
は2−メルカプトエタノールであるがその理由は
下文記載の工程の際に揮発し蒸発して単離物中に
ほとんど又は全く残留しないことにある。けれど
もその他の還元剤もまた使用してよい。例えば重
亜硫酸ナトリウム及びジチオスレイトール
(dithiothreitol)がある。 これらの還元剤の残留物を分別すべきであるな
らば該分別を常用技法使用下に行い得る。酸化を
抑制するのに充分な還元剤量は例えば選択された
還元剤に依存して変り得る。2−メルカプトエタ
ノールの場合には被処理植物質1Kg当り約5mlの
該液状還元剤の使用で望ましからぬ酸化を有効に
抑制する。 植物原料の液体部分は溶解形の植物タンパク質
を含有する。リブロース1,5−ジホスフエート
カルボキシラーゼ含有パルプの液体部分を加熱処
理してから冷却すると液体から該タンパク質が結
晶化する。結晶化を誘発する加熱処理のメカニズ
ムは明かでない。けれども加熱処理は結晶化を起
しやすい或る仕方でタンパク質を変性させるので
あると信ぜられる。 パルプ中の固体物質は“粗大で分別容易な緑色
色素物質”と“液体からの分別が困難であつて色
素物質とデンプン質と水不溶性タンパク質とを含
む微粉状緑色色素物質”とを包含する。しかしな
がら下文に詳記される通りの本発明による加熱処
理と、更にフラクシヨンタンパク質の結晶化へ
の誘導とにより微粉状緑色色素物質の部分的凝固
が起るので該物質はその後の処理の際に容易に除
去される。例えば該物質は中等度の遠心力により
除去され得る。従つて粗大固体物質からの液体部
分の分別以前に該液体部分に対して熱処理を施す
のである。固体物質除去前に全部のパルプを加熱
することが好ましい。というのは粗大物質の除去
後であるけれども緑色色素物質除去前において加
熱処理を行うよりも上記のように固体物質除去前
に全パルプを加熱する方が結晶状のリブロース
1,5−ジホスフエートカルボキシラーゼの収量
が良いからである。 加熱工程はリブロース1,5−ジホスフエート
カルボキシラーゼの結晶化が誘発されるに充分な
温度及び時間を要して遂行される。液体が冷却さ
れたときにパルプの液体部分から八角形結晶とし
て該結晶化が起る。けれどもタンパク質が変性さ
れる温度即ち約52℃以上の温度で液体部分を加熱
すると結晶化は起らないで不溶性塊状物として沈
殿が直ちに生成する。 温度52℃よりも低い温度も使用されるけれども
少くとも約48℃の使用が好ましい。該温度よりも
低いときには緑色色素物質は分離容易となるのに
充分な程度に凝固しない。更に48℃以下の場合に
はリブロース1、5−ジホスフエートカルボキシ
ラーゼの結晶化誘発に要する加熱時間がかなり長
くなる。液体部分を50±1℃に約15〜20分間加熱
することにより最良の結果が得られる。 上記の葉の収獲、そのパルプ化及びパルプの加
熱の諸工程間の経過時間は本発明方法により達成
され得べき結晶性リブロース1、5−ジホスフエ
ートカルボキシラーゼの収率を減ずる。従つて該
諸工程を可及的短時間に経過させるべきである。
その目的のために葉を収獲する栽培場で、又はそ
の近傍で該操作を行うことが好ましい。 葉のパルプ化は擂潰又はその他の適宜の方法で
達成され得る。 加熱処理は連続式に又は回分式に行われ得る。
回分式の場合にはパルプを容器に入れ、パルプ部
分又は少くともその液体部分がタンパク質変性温
度に加熱されることのないようにしながら熱をパ
ルプへ移動させる。既述の通り温度50±1℃に約
15〜20分間パルプを加熱することが好適である。 連続式の場合には過度の撹拌を避けながら加熱
液体中に浸漬された蛇管を経てパルプをポンプ送
りする。該加熱液体の温度は、熱交換により、特
定容積のパルプが50±1℃に約15〜約20分間加熱
されるような温度である。次にパルプは蛇管を通
つて50℃以下の温度の液体と接触してパルプ温度
を下げる。 加熱処理後にパルプの液体部分と固体部分とを
分別する。分別はパルプから液体部分を絞り出す
ためにまずパルプを圧搾することにより行うこと
が便利である。かようにして得られた液体は緑色
色素物質を含有する“緑色汁液”である。約48℃
以上に加熱してそれを凝固させてから例えば過
又は中等度の遠心分離によつて緑色色素物質を単
に分離することにより“褐色汁液”を生成する。 リブロース1,5−ジホスフエートカルボキシ
ラーゼを得るために褐色汁液を結晶生成温度即ち
通常は室温以下の温度に冷却して貯蔵する。褐色
汁液を約8℃に約24時間冷却することにより特別
に良い成積が得られた。結晶化したリブロース
1、5−ジホスフエートを過又は遠心分離によ
り上澄液から分別する。 上澄液はフラクシヨンタンパク質と未結晶化
のフラクシヨンタンパク質の一部分とを含む。
これらのタンパク質類を上澄液の酸性化とそれに
続く沈殿化とによつて回収し得る。PH約4.5での
酸性化により最良の成積が得られた。PHを4.0又
は5.0とするとタンパク質の沈殿化はより少い。 上文においては液体部分の分別以前にパルプ全
部を加熱する方法について主として記述された。
けれども既述のように、緑色色素物質の懸濁物を
含有する液体部分をパルプから分別した後に加熱
工程を行うことができる。更にフラクシヨンタ
ンパク質の分別を望まない場合には上記の加熱処
理を行わず省くことができ、液体部分を酸性化し
て水溶性タンパク質類を沈殿させるか又は分別
し、かようにしてフラクシヨンタンパク質とフ
ラクシヨンタンパク質との分別を省く。 タンパク質除脱の後に得られた透明褐色流体は
今やすべてのタンパク質をほとんど含まないがし
かしタバコ植物中に存在していた他の水溶性天然
産物のすべてを含有するものである。この流体を
塩基で処理してPHを7.0以上に高めるように調整
してから水蒸気蒸留してニコチンを除去する。水
蒸気蒸留後の流体を乾固させると糖密とほぼ類似
の軟度をもつ褐色残留物を得る。この残留物を後
記するように他の用途に供するために保存する。 パルプを搾つて液体部分を分別しこれを既述の
ように処理する。残留物は約70%の水を含む粗大
な緑色物質であつてこれを適宜の溶媒中に懸濁さ
せて緑色色素物質を抽出する。この目的のために
メタノール又はアセトンを使用し得る。メタノー
ル使用時には100%メタノールの充分量(容積)
を添加して緑色残留物中に残留する水によつてメ
タノールが薄められてもメタノール濃度約90%と
なるようにする。アセトン使用時には緑色残留物
中の残留水によりアセトン濃度80%にまで希釈さ
れる量でアセトンを使用する。選択された溶媒中
に緑色残留物を懸濁させると緑色は急速に完全に
抽出されて淡黄褐色乃至白色に近い色をもつ綿毛
状のセンイ状物質を残す。圧搾、過又はその他
の適宜の方法により該センイ状物質から色素物質
溶液が容易に分別される。 センイ状残留物から蒸発によつて残留溶媒を除
き、乾燥脱色され快香を有する残留物を生成させ
る。このものを更に下文における通りの処理に付
する。 液体部分から分別して得た緑色スラツジを既述
の粗大残留物質の場合と本質的に同じ仕方で脱色
する。即ち緑色スラツジをメタノール又はアセト
ン或は他の適宜の溶媒中に懸濁させて色素物質を
抽出するとほとんど白色の乾燥生成物が残る。こ
のものはタバコ葉中の水不溶性タンパク質及びデ
ンプンから成る。 粗大固形物と緑色スラツジとから得られた色素
物質は抽出液から脱色固形物を分別しメタノール
とアセトンとを蒸発させて回収される。その結果
水に懸濁している水不溶性の緑色色素物質の小球
体(複数)から成る懸濁物を与える。水の部分は
水溶性黄色色素物質を含む。水を蒸発して後者即
ち水溶性黄色色素物質を回収して他の用途に供す
る。 粗大緑色残留物又は緑色スラツジからの緑色色
素物質の分別を夫々別個に行い得るし或は両者の
固形物類の脱色のための溶媒抽出物を合併するこ
とにより行い得る。 緑色色素物質から上記のようにして単離された
水溶性黄色色素物質はタバコにおける慣用のキユ
アリング法の工程中に酸化されてキノイド型構造
の物質を与えることは既知されている。従つて本
発明の好適態様において該物質又は少くともその
一部分を酸化すれば同様な物質が得られるもので
ある。好ましくは水と同様の沸点又はそれより低
沸点の水酸化アンモニウム或は他の揮発性塩基の
充分量を加えることにより又は黄色色素物質を含
む水溶液中へアンモニアガスを泡沸させることに
よりPHを約10.5に調整して酸化を行う。次に空気
又は酸素を溶液が褐変するまで溶液に泡沸させ
る。次に褐色溶液を加熱してアンモニア及びニコ
チン含有の揮発性塩基を駆出する。得られた褐色
溶液を後文記載のように他の用途に供するために
保存する。 色素物質の溶液からメタノール又はアセトン溶
媒を蒸発させて得られた緑色色素物質は本発明の
好適具体化において更に処理されて緑色色素物質
と水不溶性の橙黄色色素物質とに分別する。これ
を実施するに当り色素物質の溶液から溶媒を蒸発
して得られたタール様物質を20%メタノール含有
の2N水酸化カリウム溶液中に懸濁させてから密
閉容器又は他の還流装置内で約60℃に加熱して該
物質を溶解させる。 該物質がすべて溶解してから溶液を25℃に冷却
し溶解物質を非極性溶媒使用下に液−液抽出に付
して該溶液から橙黄色色素物質を抽出する。好適
溶媒として非極性脂肪族溶媒例えば石油エーテ
ル、ペンタン、ヘキサン又はヘプタン;塩素化物
溶媒例えばクロロホルム又はジクロロメタン;芳
香族溶媒例えばベンゼン又はトルエン及び脂環族
溶媒例えばシクロペンタン或はシクロヘキサンが
包含される。 非極性溶媒によつて溶液から橙黄色色素物質を
抽出し、使用された非極性溶媒の蒸発によつて橙
黄色色素物質が回収される。緑色色素は非極性溶
媒により抽出されないけれども水酸化カリウム−
メタノール溶液中には溶解して残存する。この橙
黄色色素物質は後文記載の通り別途使用のために
保管される。 上述の数工程の結果としてタバコはタンパク
質、ニコチン及び緑色色素物質を実質上含まない
諸成分に分別されたわけである。これらの諸材料
を再び合併することによりニコチンと緑色色素と
タンパク質とを含まないタバコが得られ、このも
のをシガレツト又は他の喫煙用諸製品に利用し闘
る。これが利用は回転コンテナの温度を約70〜約
80℃に維持するに足る加熱装置と噴霧器とを具え
た該回転コンテナ内に“脱色された粗大固体物
質”を置くことにより達成される。このコンテナ
にゆき渡る空気の盾環装置をこのコンテナに具備
させる。 未酸化の橙黄色水不溶性色素物質と水溶性黄色
色素物質とを適宜の溶媒例えばエチルアルコール
に溶解させ、脱色された残留物の上に、制御され
た噴霧速度でこの溶液を噴霧するとこれらの物質
は該脱色された残留物に吸収されて常用のキユア
されたタバコの褐色特性を表し始める。 次に黄色色素物質部分を酸化して得られた水溶
性物質の褐色溶液を固体物質上に噴霧し、この際
に固体物質が該溶液を吸収し得るように制御され
た噴霧速度を用い、かようにして追加の着色強化
を行うと共に追加の香味及び芳香成分を与える。 最後に、液体部分から水溶性タンパク質を除去
して得られた糖蜜様褐色残留物を水に再溶解させ
これを残留物に添加すると追加の色、芳香及び香
味を再構成タバコ製品に与える。再構成タバコ製
品の撹拌は水分含有率約15〜約20%のレベルに達
するまで継続される。かようにして得られた製品
は色合いとテキスチユア(組織)との点で慣用法
でキユアされたタバコから得られた再構成タバコ
製品と近似していて例えばシガレツト製造におけ
る充填物として使用され得る。 第1表に示す通りバアリイ種タバコ及びフリユ
キユア法によるタバコに本発明方法を適用して得
られたタバコ製品はそのニコチン、還元糖及び石
油エーテル抽出物即ちタール含量を減じている。
製品を得る方法に関する。他の特別な観点からい
えば本発明はタバコから蛋白質、ニコチン及び緑
色色素物質を取出す方法に関する。該喫煙用製品
はシガレツト又はその他のタバコ産業諸製品に使
用されるものである。 シガレツト及び他のタバコ産業諸製品はその大
部分が2種の型のタバコ主製品即ちいわゆる“フ
リユキユア(flue−cured)”法で得られたタバコ
及び“バアリイ(burley)〔訳注:ケンタツキイ
州及びオハイオ州南部に耕作されカミタバコの原
料となる〕”種のタバコの混和物である。例えば
アメリカンシガレツトは一般にフリユキユア法の
ものの2/3とバアリイ種のものの1/3とから成る。 大部分についてはフリユキユア法のタバコ及び
バアリイ種のタバコの栽培は北カロライナ、バア
ジニア、ケンタツキイ、テネシイ、南カロライナ
及びジヨジア州で行われる。フリユキユア法によ
るタバコの製造は主としてアトランチツク コー
スト(Atlantic Coast)近傍地域で行われ、バア
リイ種タバコの製造は更に奥地及び高地の帯域で
行われている。フリユキユア法のタバコの生育と
収獲及びバアリイ種タバコの生育と収獲とは多く
の点で異なる。 フリユキユア法によるタバコの場合には最低部
の葉は成熟し黄変するに従つてタバコの茎から採
取される。採取した葉を小屋の中に吊るされた棒
の上に束ねて懸垂し、タバコを“フリユキユア”
する。即ち煙道(flues)を通過させた熱空気で
熱交換することによる熱を用いて温められた空気
によつてタバコ葉を乾燥する。 これに反してバアリイ種タバコはタバコの茎の
上の殆どすべての葉が黄変するまで成熟させられ
る。成熟後に全植物を根元の近くで切り離し茎と
葉とを数日間にわたり圃場で萎凋(しおれ)させ
る。次に全植物を特別設計の小屋の中に吊るして
緩徐なキユア法(curing process)で空気乾燥す
る。 タバコ、特にフリユキユア法のタバコ、の栽培
は多大の労働力を要する方法である。従つて本法
の機械化の企画が必然的であつた。この目的のた
めにアメリカ連邦農務省は“均質葉キユアリング
法(homogenized Leaf−curing process)”と
して知られる方法を開発したがこれは慣用キユア
リング法よりも低費用である。 この均質葉キユアリング法においては慣用法で
生育させたタバコ植物の黄変葉を収獲してパルプ
化する。パルプに水を加えてから約25℃の温度の
下で約24時間撹拌する。この間に葉の中に既に存
在しているタンパク質分解酵素は収獲時に葉の中
に残存していたタンパク質の或部分を消化する。
消化後に既に暗褐色となつたパルプから過剰の水
を絞り出す。次にこのパルプを乾燥してシガレツ
ト製造におけるタバコ充填物(tobacco filler)
として使用される再構成タバコ製品
(reconstituted tobacco product)に使用するた
めの原料物質とする。これは慣用のキユアリング
法の製品として得られる低品質のタバコにかなり
類似している。 製造された製品はそのタンパク質濃度を減じて
いて、該タンパク質はシガレツトの煙の中の望ま
しからぬ生成物の一原因物質であることにかんが
み、慣用キユアリング法で得られるタバコよりも
喫煙の際に幾分安全度を増している。 慣用栽培法においては均質葉キユアリング法に
供するために収獲する以前にタバコの葉を自然に
任せて黄変させることが殊の外に重要である。に
もかかわらず均質キユアリング法はタバコ産業に
製品が受容される程度にまで緑色色素物質を葉か
ら充分に除去することを可能としない。 タバコ製品例えばシガレツト、パイプタバコ及
びシガーについて緩徐燃焼特性(slow−burning
characteristic)をしらべてみると喫煙者の健康
に有害であると考えられるニコチン、“タール”
及びその他の生成物は煙の中へ遊離して喫煙者の
口と肺とへ吸い込まれる。健康を考慮してシガレ
ツト製造業者は燃焼中のタバコのニコチン及びタ
ール含量を減ずるための系(複数)を考案した。
けれどもタールとニコチンとの低含量のタバコ新
製品の開発によつては該ニコチン及びタール含量
低減化の最大の解決を達成し得ない。かような方
法によらず、シガレツトを構成させるやり方を変
えることによつて該達成を図つたことがある。 即ちタールの或る含量を減少させるフイルター
を汎用するようになつたのである。けれども該減
少はいわゆる“バイパス”系(“bypass”
systems)によるものである。該系はシガレツト
製造の際に多孔紙を使用する。多孔紙はその中の
孔を介して空気を吸い込みタバコ燃焼による発生
ガスを希釈するのである。 上記の諸技術により安全な喫煙用製品をもたら
したけれどもタバコの煙の中の望ましからぬ構成
分のすべてを除去することはない。更にこれらの
諸方法はタバコ煙中の芳香成分を減じ、従つて喫
味(taste)の減少が喫煙者から批判されている。
よつてニコチンとタールとが固有的に低含量であ
りながらしかも重要芳香成分を保有するタバコ製
品の開発の必要性があるわけである。 従つて本発明の一目的はタンパク質、ニコチン
及びタールが低含量であつてしかも望ましい諸芳
香成分を保有するシガレツト及びその他のタバコ
産業製品での使用に適するタバコ製品の提供にあ
る。 本発明の他の目的は慣用法におけるよりも労力
の少にシガレツト及びその他の喫煙用製品での使
用に適するタバコ製品製造法の達成にある。 上記及びその他の諸目的は本発明により遂行さ
れ得ることは下文における明細な記述によつて当
業者に明かとなろう。 本発明はニコチン及び緑色色素を除去され、ま
たタール含量を減ぜられたシガレツト及び他のタ
バコ製品への使用に適するタンパク質除脱タバコ
原料を得るためのタバコ、のみならず未成熟タバ
コ、の処理方法を提供する。本法はタバコを“粗
大センイ状物質と微粉状物質とを含有する固体タ
ンパク質”と液体タンパク質とを包含するパルプ
へ転化する工程を含む。液体タンパク質は水溶性
タンパク質とその他の水溶性植物質との溶液であ
つて、これからタンパク質を除脱してニコチン除
去処理する。 粗大センイ状物質と微粉状物質とから色素類を
除去して緑色色素と非緑色色素とに分別する。非
緑色色素、タンパク質除脱溶液及び色素除脱セン
イ状物質の三者を合併することによりシガレツト
及びその他のタバコ製品において充填用タバコ
(filler tobacco)としての使用に適するタバコ製
品を得る。 本発明の方法はすべての型のタバコ植物の葉か
らニコチンと緑色色素物質とを除去したタンパク
質除脱タバコ製品を得るために使用されることが
できる。本法はフリユキユア法のタバコ又はバア
リイ種のタバコ、即ちシガレツト製造に最も汎用
されるタバコ、の大規模処理に好適な方法であ
る。 本発明方法においては慣用法で使用される“成
熟タバコ植物”の葉を利用し得る。けれども本法
はまた“成熟不足タバコ植物”の葉、即ち天然の
黄変が末だ始まつていない葉の使用のためにも適
する。後者の場合に、及び特にタバコ植物(下文
において単に植物と略記する)が完全に未成熟で
ある場合に、全植物即ち葉と茎とを本発明に使用
する。 未成熟植物への本発明方法の適用可能の事実は
本法に使用する植物の収獲前に比較的短い植物生
育期間を要するのみで足りるという利益をもたら
す。生育季の充分に長い地方においては単一生育
季での生育植物の1回収獲よりも多い収獲数を可
能とするであろう。 タバコ植物から葉、又は葉と茎とを共に(葉の
給源が小さい植物である場合)採取して擂潰し、
又はパルプ化して葉の液体部分を固体部分から分
離させる。この液体部分はタバコに存在する水溶
性タンパク質を含む。液状部分からタンパク質を
好ましくは除脱させるがこれはワイルドマン及び
クアニン(Wildman and Kwanyuen)の米国特
許第4268632号の方法に従う。 該米国特許の方法を使用してリブロース1,5
−ジホスフエートカルボキシラーゼ(ribulose1,
5−diphosphate carboxylase)即ち当業で“フ
ラクシヨン”タンパク質(“Fraction ”
protein)として知られ商業的価値をもつ製品と、
フラクシヨンタンパク質とを単離させる。この
方法においてタバコ植物から葉、又は葉と茎とを
共に(葉の給源が小さい植物である場合)採取し
て擂潰し、又はパルプ化して葉の液体部分を固体
部分から分離させる。好ましくはパルプ化工程を
還元剤存在下に遂行する。その理由はパルプ化工
程において葉の中に存在していたフエノールオキ
シターゼ酵素が葉のタンパク質と接触するからで
ある。この結果タンパク質の主構造部分をなす芳
香族アミノ酸例えばチロシンが酸化される。該酸
化はタンパク質を変性させ、肉眼でも褐変が見ら
れるに至り、タンパク質の水への溶解度を低下さ
せる。還元剤は酸化を抑制する抗酸化剤として有
効に作用する。 本発明において使用される現在好ましい還元剤
は2−メルカプトエタノールであるがその理由は
下文記載の工程の際に揮発し蒸発して単離物中に
ほとんど又は全く残留しないことにある。けれど
もその他の還元剤もまた使用してよい。例えば重
亜硫酸ナトリウム及びジチオスレイトール
(dithiothreitol)がある。 これらの還元剤の残留物を分別すべきであるな
らば該分別を常用技法使用下に行い得る。酸化を
抑制するのに充分な還元剤量は例えば選択された
還元剤に依存して変り得る。2−メルカプトエタ
ノールの場合には被処理植物質1Kg当り約5mlの
該液状還元剤の使用で望ましからぬ酸化を有効に
抑制する。 植物原料の液体部分は溶解形の植物タンパク質
を含有する。リブロース1,5−ジホスフエート
カルボキシラーゼ含有パルプの液体部分を加熱処
理してから冷却すると液体から該タンパク質が結
晶化する。結晶化を誘発する加熱処理のメカニズ
ムは明かでない。けれども加熱処理は結晶化を起
しやすい或る仕方でタンパク質を変性させるので
あると信ぜられる。 パルプ中の固体物質は“粗大で分別容易な緑色
色素物質”と“液体からの分別が困難であつて色
素物質とデンプン質と水不溶性タンパク質とを含
む微粉状緑色色素物質”とを包含する。しかしな
がら下文に詳記される通りの本発明による加熱処
理と、更にフラクシヨンタンパク質の結晶化へ
の誘導とにより微粉状緑色色素物質の部分的凝固
が起るので該物質はその後の処理の際に容易に除
去される。例えば該物質は中等度の遠心力により
除去され得る。従つて粗大固体物質からの液体部
分の分別以前に該液体部分に対して熱処理を施す
のである。固体物質除去前に全部のパルプを加熱
することが好ましい。というのは粗大物質の除去
後であるけれども緑色色素物質除去前において加
熱処理を行うよりも上記のように固体物質除去前
に全パルプを加熱する方が結晶状のリブロース
1,5−ジホスフエートカルボキシラーゼの収量
が良いからである。 加熱工程はリブロース1,5−ジホスフエート
カルボキシラーゼの結晶化が誘発されるに充分な
温度及び時間を要して遂行される。液体が冷却さ
れたときにパルプの液体部分から八角形結晶とし
て該結晶化が起る。けれどもタンパク質が変性さ
れる温度即ち約52℃以上の温度で液体部分を加熱
すると結晶化は起らないで不溶性塊状物として沈
殿が直ちに生成する。 温度52℃よりも低い温度も使用されるけれども
少くとも約48℃の使用が好ましい。該温度よりも
低いときには緑色色素物質は分離容易となるのに
充分な程度に凝固しない。更に48℃以下の場合に
はリブロース1、5−ジホスフエートカルボキシ
ラーゼの結晶化誘発に要する加熱時間がかなり長
くなる。液体部分を50±1℃に約15〜20分間加熱
することにより最良の結果が得られる。 上記の葉の収獲、そのパルプ化及びパルプの加
熱の諸工程間の経過時間は本発明方法により達成
され得べき結晶性リブロース1、5−ジホスフエ
ートカルボキシラーゼの収率を減ずる。従つて該
諸工程を可及的短時間に経過させるべきである。
その目的のために葉を収獲する栽培場で、又はそ
の近傍で該操作を行うことが好ましい。 葉のパルプ化は擂潰又はその他の適宜の方法で
達成され得る。 加熱処理は連続式に又は回分式に行われ得る。
回分式の場合にはパルプを容器に入れ、パルプ部
分又は少くともその液体部分がタンパク質変性温
度に加熱されることのないようにしながら熱をパ
ルプへ移動させる。既述の通り温度50±1℃に約
15〜20分間パルプを加熱することが好適である。 連続式の場合には過度の撹拌を避けながら加熱
液体中に浸漬された蛇管を経てパルプをポンプ送
りする。該加熱液体の温度は、熱交換により、特
定容積のパルプが50±1℃に約15〜約20分間加熱
されるような温度である。次にパルプは蛇管を通
つて50℃以下の温度の液体と接触してパルプ温度
を下げる。 加熱処理後にパルプの液体部分と固体部分とを
分別する。分別はパルプから液体部分を絞り出す
ためにまずパルプを圧搾することにより行うこと
が便利である。かようにして得られた液体は緑色
色素物質を含有する“緑色汁液”である。約48℃
以上に加熱してそれを凝固させてから例えば過
又は中等度の遠心分離によつて緑色色素物質を単
に分離することにより“褐色汁液”を生成する。 リブロース1,5−ジホスフエートカルボキシ
ラーゼを得るために褐色汁液を結晶生成温度即ち
通常は室温以下の温度に冷却して貯蔵する。褐色
汁液を約8℃に約24時間冷却することにより特別
に良い成積が得られた。結晶化したリブロース
1、5−ジホスフエートを過又は遠心分離によ
り上澄液から分別する。 上澄液はフラクシヨンタンパク質と未結晶化
のフラクシヨンタンパク質の一部分とを含む。
これらのタンパク質類を上澄液の酸性化とそれに
続く沈殿化とによつて回収し得る。PH約4.5での
酸性化により最良の成積が得られた。PHを4.0又
は5.0とするとタンパク質の沈殿化はより少い。 上文においては液体部分の分別以前にパルプ全
部を加熱する方法について主として記述された。
けれども既述のように、緑色色素物質の懸濁物を
含有する液体部分をパルプから分別した後に加熱
工程を行うことができる。更にフラクシヨンタ
ンパク質の分別を望まない場合には上記の加熱処
理を行わず省くことができ、液体部分を酸性化し
て水溶性タンパク質類を沈殿させるか又は分別
し、かようにしてフラクシヨンタンパク質とフ
ラクシヨンタンパク質との分別を省く。 タンパク質除脱の後に得られた透明褐色流体は
今やすべてのタンパク質をほとんど含まないがし
かしタバコ植物中に存在していた他の水溶性天然
産物のすべてを含有するものである。この流体を
塩基で処理してPHを7.0以上に高めるように調整
してから水蒸気蒸留してニコチンを除去する。水
蒸気蒸留後の流体を乾固させると糖密とほぼ類似
の軟度をもつ褐色残留物を得る。この残留物を後
記するように他の用途に供するために保存する。 パルプを搾つて液体部分を分別しこれを既述の
ように処理する。残留物は約70%の水を含む粗大
な緑色物質であつてこれを適宜の溶媒中に懸濁さ
せて緑色色素物質を抽出する。この目的のために
メタノール又はアセトンを使用し得る。メタノー
ル使用時には100%メタノールの充分量(容積)
を添加して緑色残留物中に残留する水によつてメ
タノールが薄められてもメタノール濃度約90%と
なるようにする。アセトン使用時には緑色残留物
中の残留水によりアセトン濃度80%にまで希釈さ
れる量でアセトンを使用する。選択された溶媒中
に緑色残留物を懸濁させると緑色は急速に完全に
抽出されて淡黄褐色乃至白色に近い色をもつ綿毛
状のセンイ状物質を残す。圧搾、過又はその他
の適宜の方法により該センイ状物質から色素物質
溶液が容易に分別される。 センイ状残留物から蒸発によつて残留溶媒を除
き、乾燥脱色され快香を有する残留物を生成させ
る。このものを更に下文における通りの処理に付
する。 液体部分から分別して得た緑色スラツジを既述
の粗大残留物質の場合と本質的に同じ仕方で脱色
する。即ち緑色スラツジをメタノール又はアセト
ン或は他の適宜の溶媒中に懸濁させて色素物質を
抽出するとほとんど白色の乾燥生成物が残る。こ
のものはタバコ葉中の水不溶性タンパク質及びデ
ンプンから成る。 粗大固形物と緑色スラツジとから得られた色素
物質は抽出液から脱色固形物を分別しメタノール
とアセトンとを蒸発させて回収される。その結果
水に懸濁している水不溶性の緑色色素物質の小球
体(複数)から成る懸濁物を与える。水の部分は
水溶性黄色色素物質を含む。水を蒸発して後者即
ち水溶性黄色色素物質を回収して他の用途に供す
る。 粗大緑色残留物又は緑色スラツジからの緑色色
素物質の分別を夫々別個に行い得るし或は両者の
固形物類の脱色のための溶媒抽出物を合併するこ
とにより行い得る。 緑色色素物質から上記のようにして単離された
水溶性黄色色素物質はタバコにおける慣用のキユ
アリング法の工程中に酸化されてキノイド型構造
の物質を与えることは既知されている。従つて本
発明の好適態様において該物質又は少くともその
一部分を酸化すれば同様な物質が得られるもので
ある。好ましくは水と同様の沸点又はそれより低
沸点の水酸化アンモニウム或は他の揮発性塩基の
充分量を加えることにより又は黄色色素物質を含
む水溶液中へアンモニアガスを泡沸させることに
よりPHを約10.5に調整して酸化を行う。次に空気
又は酸素を溶液が褐変するまで溶液に泡沸させ
る。次に褐色溶液を加熱してアンモニア及びニコ
チン含有の揮発性塩基を駆出する。得られた褐色
溶液を後文記載のように他の用途に供するために
保存する。 色素物質の溶液からメタノール又はアセトン溶
媒を蒸発させて得られた緑色色素物質は本発明の
好適具体化において更に処理されて緑色色素物質
と水不溶性の橙黄色色素物質とに分別する。これ
を実施するに当り色素物質の溶液から溶媒を蒸発
して得られたタール様物質を20%メタノール含有
の2N水酸化カリウム溶液中に懸濁させてから密
閉容器又は他の還流装置内で約60℃に加熱して該
物質を溶解させる。 該物質がすべて溶解してから溶液を25℃に冷却
し溶解物質を非極性溶媒使用下に液−液抽出に付
して該溶液から橙黄色色素物質を抽出する。好適
溶媒として非極性脂肪族溶媒例えば石油エーテ
ル、ペンタン、ヘキサン又はヘプタン;塩素化物
溶媒例えばクロロホルム又はジクロロメタン;芳
香族溶媒例えばベンゼン又はトルエン及び脂環族
溶媒例えばシクロペンタン或はシクロヘキサンが
包含される。 非極性溶媒によつて溶液から橙黄色色素物質を
抽出し、使用された非極性溶媒の蒸発によつて橙
黄色色素物質が回収される。緑色色素は非極性溶
媒により抽出されないけれども水酸化カリウム−
メタノール溶液中には溶解して残存する。この橙
黄色色素物質は後文記載の通り別途使用のために
保管される。 上述の数工程の結果としてタバコはタンパク
質、ニコチン及び緑色色素物質を実質上含まない
諸成分に分別されたわけである。これらの諸材料
を再び合併することによりニコチンと緑色色素と
タンパク質とを含まないタバコが得られ、このも
のをシガレツト又は他の喫煙用諸製品に利用し闘
る。これが利用は回転コンテナの温度を約70〜約
80℃に維持するに足る加熱装置と噴霧器とを具え
た該回転コンテナ内に“脱色された粗大固体物
質”を置くことにより達成される。このコンテナ
にゆき渡る空気の盾環装置をこのコンテナに具備
させる。 未酸化の橙黄色水不溶性色素物質と水溶性黄色
色素物質とを適宜の溶媒例えばエチルアルコール
に溶解させ、脱色された残留物の上に、制御され
た噴霧速度でこの溶液を噴霧するとこれらの物質
は該脱色された残留物に吸収されて常用のキユア
されたタバコの褐色特性を表し始める。 次に黄色色素物質部分を酸化して得られた水溶
性物質の褐色溶液を固体物質上に噴霧し、この際
に固体物質が該溶液を吸収し得るように制御され
た噴霧速度を用い、かようにして追加の着色強化
を行うと共に追加の香味及び芳香成分を与える。 最後に、液体部分から水溶性タンパク質を除去
して得られた糖蜜様褐色残留物を水に再溶解させ
これを残留物に添加すると追加の色、芳香及び香
味を再構成タバコ製品に与える。再構成タバコ製
品の撹拌は水分含有率約15〜約20%のレベルに達
するまで継続される。かようにして得られた製品
は色合いとテキスチユア(組織)との点で慣用法
でキユアされたタバコから得られた再構成タバコ
製品と近似していて例えばシガレツト製造におけ
る充填物として使用され得る。 第1表に示す通りバアリイ種タバコ及びフリユ
キユア法によるタバコに本発明方法を適用して得
られたタバコ製品はそのニコチン、還元糖及び石
油エーテル抽出物即ちタール含量を減じている。
【表】
ク質を除去したタバコ
更に、当業技術者に理解される通り、本発明方
法による生成物として得られた脱色残留物に噴霧
される諸物質の比率を制御することにより再構成
タバコ製品に対して種々の特性を付与することが
できる。例えばテルペノイド、ステロール、カロ
チノイド及びその他の炭化水素の含量を低下する
ように製品を変改させ得る。脂肪酸及び脂質含量
の低い再構成タバコ或はポリフエノール及び有機
酸含量の低い再構成タバコの製造が可能である。
更に還元糖低含量又は高含量となるようにタバコ
を再構成することも可能である。 本発明方法のその他の利点は常法によるタバコ
裁培よりも労力を減ずるようにタバコを栽培し得
ることにある。例えばタバコ植物を完熟するまで
生育させてから収獲する必要がない。即ち該植物
を生育させてもその成熟前に機械的に収獲して本
発明方法に従つて処理すればシガレツト及びその
他のタバコ製品の充填物としての使用に適する製
品を得るし、しかも常法によるタバコ裁培に要す
る時間と労力とに対応する時間と労力とを節減す
るものである。 最後に、本発明方法においてワイルドマン及び
クアニンの米国特許第4268632号明細書記載の方
法でタバコからタンパク質を除脱するならば低タ
ンパク質、低ニコチン及び低タール含量のタバコ
製品を得ると同時に商業的に価値ある水溶性タン
パク質をタバコ葉から単離することができる。 本発明は現時点で好適とされる態様について記
述されたけれども既述の諸点にかんがみ本発明の
範囲と技術思想とから離脱することなく本発明に
変改を施し得ることは当業技術者に認識されるべ
きである。
更に、当業技術者に理解される通り、本発明方
法による生成物として得られた脱色残留物に噴霧
される諸物質の比率を制御することにより再構成
タバコ製品に対して種々の特性を付与することが
できる。例えばテルペノイド、ステロール、カロ
チノイド及びその他の炭化水素の含量を低下する
ように製品を変改させ得る。脂肪酸及び脂質含量
の低い再構成タバコ或はポリフエノール及び有機
酸含量の低い再構成タバコの製造が可能である。
更に還元糖低含量又は高含量となるようにタバコ
を再構成することも可能である。 本発明方法のその他の利点は常法によるタバコ
裁培よりも労力を減ずるようにタバコを栽培し得
ることにある。例えばタバコ植物を完熟するまで
生育させてから収獲する必要がない。即ち該植物
を生育させてもその成熟前に機械的に収獲して本
発明方法に従つて処理すればシガレツト及びその
他のタバコ製品の充填物としての使用に適する製
品を得るし、しかも常法によるタバコ裁培に要す
る時間と労力とに対応する時間と労力とを節減す
るものである。 最後に、本発明方法においてワイルドマン及び
クアニンの米国特許第4268632号明細書記載の方
法でタバコからタンパク質を除脱するならば低タ
ンパク質、低ニコチン及び低タール含量のタバコ
製品を得ると同時に商業的に価値ある水溶性タン
パク質をタバコ葉から単離することができる。 本発明は現時点で好適とされる態様について記
述されたけれども既述の諸点にかんがみ本発明の
範囲と技術思想とから離脱することなく本発明に
変改を施し得ることは当業技術者に認識されるべ
きである。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 喫煙用製品に好適に使用されるようにタンパ
ク質、ニコチン及びタールを除脱したタバコ製品
を得るためのタバコの葉の処理方法において、 (a) タバコの葉を“水溶性植物質と微粉状物質の
懸濁物とを含有する液体部分”及び粗大固体物
質部分の混合物からなるパルプへ転化させ; (b) 液体部分と粗大固体物質とを分別し; (c) 液体部分から微粉状物質を分別し; (d) 液体部分から水溶性タンパク質とニコチンと
を分別し; (e) 粗大固体物質及び微粉状物質から色素物質を
分別し; (f) 色素物質を緑色色素成分と非緑色色素成分と
に分別し; (g) 上記の色素を除去された粗大固体物質、“タ
ンパク質とニコチンとを除脱された液体部分”、
及び非緑色色素成分とを合併する 諸工程を包含することを特徴とする前記の方法。 2 液体部分中のタンパク質が変性する温度より
も低い温度に液体部分を加熱することを特徴とす
る特許請求の範囲1に記載の方法。 3 液体部分を加熱してから冷却したときに冷却
によつてリブロース1,5−ジホスフエートカル
ボキシラーゼが結晶化するように該液体部分中に
含有されるリブロース1,5−ジホスフエートカ
ルボキシラーゼの結晶化の誘発のために充分な時
間をかけて加熱を行うことを特徴とする特許請求
の範囲2に記載の方法。 4 結晶化したリブロース1,5−ジホスフエー
トカルボキシラーゼを液体部分から分別し、液体
部分へ酸を加えて残留水溶性タンパク質を沈殿さ
せることを特徴とする特許請求の範囲3に記載の
方法。 5 粗大固体物質を分別する以前に液体部分を加
熱することを特徴とする特許請求の範囲2〜4に
記載の方法。 6 微粉状物質の分別を容易にするために液体部
分を加熱することを特徴とする特許請求の範囲1
〜5のいずれかに記載の方法。 7 粗大固体物質と液体部分との分別以前に加熱
することにより微粉状物質を分別することを特徴
とする特許請求の範囲6に記載の方法。 8 液体部分から水溶性タンパク質を分別するに
当り液体部分に酸を加えて水溶性タンパク質を沈
殿させることを特徴とする特許請求の範囲1,6
又は7のいずれかに記載の方法。 9 加熱を48〜52℃で行うことを特徴とする特許
請求の範囲5〜8のいずれかに記載の方法。 10 水蒸気蒸留によつて液体部分からニコチン
を分離することを特徴とする特許請求の範囲1〜
9のいずれかに記載の方法。 11 粗大固体物質及び微粉状物質から溶媒抽出
によつて色素物質を分別することを特徴とする特
許請求の範囲1〜10のいずれかに記載の方法。 12 溶媒がメタノール又はアセトンであること
を特徴とする特許請求の範囲11に記載の方法。 13 色素物質を“水不溶性緑色色素物質と橙黄
色色素物質とを含む水不溶性フラクシヨン”と
“黄色色素物質を含む水溶性フラクシヨン”とに
分別することを特徴とする特許請求の範囲1〜1
2のいずれかに記載の方法。 14 水溶性黄色色素物質の少くとも一部分を水
溶液として酸化することを特徴とする特許請求の
範囲13に記載の方法。 15 水酸化アンモニウム添加により溶液のPHを
約10.5に調整し空気又は酸素から選ばれる酸素供
給源物質を溶液が褐変するまで該溶液に泡沸させ
てから褐色溶液を加熱して揮発性塩基とニコチン
とを分離させることを特徴とする特許請求の範囲
1〜14のいずれかに記載の方法。 16 水不溶性フラクシヨンを緑色色素物質と橙
黄色色素物質とに分別することを特徴とする特許
請求の範囲13に記載の方法。 17 橙黄色色素物質と緑色色素物質とを分別す
るに当り水不溶性フラクシヨンをメタノール含有
の2N水酸化カリウム溶液にとかして得られた溶
液を非極性溶媒で抽出して橙黄色色素物質を分離
することを特徴とする特許請求の範囲16に記載
の方法。 18 非極性溶媒が脂肪族溶媒、塩素化物溶媒、
芳香族溶媒及び脂環族溶媒から選ばれることを特
徴とする特許請求の範囲17に記載の方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14538081A JPS58126775A (ja) | 1981-09-14 | 1981-09-14 | 喫煙用製品として使用するためにニコチンと緑色色素とタンパク質とを除脱したタバコの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14538081A JPS58126775A (ja) | 1981-09-14 | 1981-09-14 | 喫煙用製品として使用するためにニコチンと緑色色素とタンパク質とを除脱したタバコの製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS58126775A JPS58126775A (ja) | 1983-07-28 |
| JPH0218058B2 true JPH0218058B2 (ja) | 1990-04-24 |
Family
ID=15383897
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP14538081A Granted JPS58126775A (ja) | 1981-09-14 | 1981-09-14 | 喫煙用製品として使用するためにニコチンと緑色色素とタンパク質とを除脱したタバコの製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS58126775A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2012124059A1 (ja) * | 2011-03-15 | 2012-09-20 | 日本たばこ産業株式会社 | 再生タバコ材の製造方法および装置 |
-
1981
- 1981-09-14 JP JP14538081A patent/JPS58126775A/ja active Granted
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2012124059A1 (ja) * | 2011-03-15 | 2012-09-20 | 日本たばこ産業株式会社 | 再生タバコ材の製造方法および装置 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS58126775A (ja) | 1983-07-28 |
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