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JPH0237882B2 - Chikusandobutsunodensenseishitsukannoyokuseihoho - Google Patents
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JPH0237882B2 - Chikusandobutsunodensenseishitsukannoyokuseihoho - Google Patents

Chikusandobutsunodensenseishitsukannoyokuseihoho

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JPH0237882B2
JPH0237882B2 JP21063182A JP21063182A JPH0237882B2 JP H0237882 B2 JPH0237882 B2 JP H0237882B2 JP 21063182 A JP21063182 A JP 21063182A JP 21063182 A JP21063182 A JP 21063182A JP H0237882 B2 JPH0237882 B2 JP H0237882B2
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は畜産動物の伝染性疾患の抑制方法に関
する。 最近各地で豚の抗酸菌性が集団的に多発し、公
衆衛生上から問題にされている。豚の抗酸菌症の
原因菌はミコバクテリウム・スメグマテイス、ミ
コバクテリウム・イントラセルラーレなどの非定
型抗酸菌であり、この菌に感染すると結核類似の
病巣を形成し、いわゆる非定型抗酸菌症となる。
非定型抗酸菌症は病状が緩慢なために一般臨床症
状では異常が認め難く、発育がやや悪いという程
度であり、屠畜場検査ではじめて発見されるのが
ほとんどである。そして本病の病巣は、一般に頭
頚部、腸間膜のリンパ節に局限され、直径数ミリ
の帯黄灰白色の乾酪巣から、リンパ節全体が腫大
しているものなど様々である。この疾患の予防及
び治療に有効なワクチンや薬剤は知られていな
い。したがつてツベルクリン反応でできるだけ早
く感染豚を発見し、他の豚から隔離すると共に、
豚舎をよく清掃水洗したのち消毒を行うしか対策
がない。しかしいかなる殺菌剤を使用しても完全
に殺菌消毒することはできないとされている。 本発明者らはポリヘキサメチレンバイガナジン
又はその塩が、この疾患の原因菌であるミコバク
テリウム・スメグマテイスやミコバクテリウム・
イントラセルラーレに対し優れた殺菌作用を有
し、他の消毒剤と異なり、例えば鶏糞などの有機
物の存在下でも強い殺菌力を保持することを見出
した。 さらにニワトリにおいても例えばヒナ白痢、呼
吸器病、大腸菌症などが集団的に多発する。これ
らの伝染性疾患の原因菌はサルモネラ・プロラ
ム、サルモネラ・テイフイミリウム、ヘモフイー
ルス・ガリナーラム、マイコプラズマ・シノビ
エ、病原性大腸菌などである。さらに牛の乳房炎
あるいは豚や鶏の感染症で、菌交代現象による緑
膿菌の定着のため、治癒を遅らせたり、感染症の
発生をみることもある。また近時は牛豚における
炭疸菌による感染症も問題とされている。 本発明者らはこれらについても研究した結果、
前記のポリヘキサメチレンバイガナジン又はその
塩が、前記の菌に10〜15分の感作により2000〜
16000倍の希釈度で殺菌作用を示すこと、ならび
に鶏糞の存在下でも大腸菌などに対する殺菌作用
があまり低下しないことを見出した。そしてこの
化合物による畜鶏舎、器具、器材などの消毒方法
を研究した結果、本発明に到達した。 本発明は、式 (式中nは化合物の分子量が700〜1300に相当す
る重合度を示す数字である)で表わされるポリヘ
キサメチレンバイガナジン又はその塩を含む薬剤
を用い、畜鶏舎及び/又はその器具、器材に対し
て噴霧、散布もしくは洗浄することを特徴とする
畜産動物の伝染性疾患の抑制方法である。 式の化合物は、米国特許第2643232号及び第
3428576号各明細書により公知であつて、一般細
菌に抗菌力を示すことが知られている。また特公
昭55−42611号公報によれば、ボツリヌス菌に有
効なことも知られている。しかしミコバクテリウ
ム・スメグマテイスなどに代表される抗酸菌、サ
ルモネラ・プロラム、サルモネラ・テイフイミリ
ウム、ヘモフイールス・カリナーラム、マイコプ
ラズマ・シノビエ、病原性大腸菌、炭疸菌などに
優れた殺菌作用を示すこと、そして各種の有機物
例えば鶏糞や血液などが存在しても、例えばミコ
バクテリウム・スメグマテイスや病原性大腸菌に
対する殺菌力があまり低下せず、これを用い、噴
霧、散布もしくは洗浄することにより畜産動物の
伝染性疾患を効果的に抑制しうることは、本発明
者らによる新知見である。これに対し他の殺菌剤
例えば塩素、沃素化合物、逆性石鹸などは、ミコ
バクテリウム・スメグマテイスなどに対し、前記
のような有機物の存在により著しく作用が低下
し、ほとんど実効を奏しない。 本発明を実施するに際しては、式の化合物又
はその塩を畜鶏舎及び器具、器材などに噴霧又は
散布もしくはこれによる洗浄を行う。これにより
舎内、糞尿あるいは畜産動物の体表面などの病原
性細菌を殺菌することができる。 式の化合物の分子量は700〜1300、好ましく
は900〜1100である。式の化合物のハロゲン化
水素酸塩、硫酸塩、硝酸塩などの無機酸塩又は乳
酸塩、酒石酸塩、コハク酸塩、マレイン酸塩、マ
ロン酸塩、グルコン酸塩などの有機酸塩は、水及
び有機溶剤に比較的よく溶けるので、溶液の形に
して噴霧、散布又は洗浄に用いることができる。
また溶液の代わりに適当な粉末の希釈剤とともに
微粉にして噴霧又は散布してもよい。式の化合
物又はその塩の溶液もしくは微粉体中の濃度は
0.01〜10重量%、好ましくは0.03〜5重量%であ
る。式の化合物又はその塩の1日当りの使用量
は、例えば豚1頭当り10〜1000mg、好ましくは30
〜800mg、鶏1羽当り1〜100mg、好ましくは3〜
80mg、牛1頭当り0.1〜10g、好ましくは0.3〜8
gである。通常1日1〜10回程度に分けて、畜産
動物の飼育期間中毎日噴霧又は散布もしくはこれ
による洗浄を行う。その場合1回当り30秒〜30分
程度例えば舎内空間に薬剤の微粒子(0.1〜60μ程
度)が滞留しうるようにすることが好ましい。 実験例 1 非定型抗酸菌の一種であるミコバクテリウム・
スメグマテイスIFO3153(ヒトに病原性はない)
を、小川培地(燐酸二水素カリウム10g及びグル
タミン酸ナトリウム10gを蒸留水に溶解して1
とし、100℃で30分間滅菌する。この溶液100mlに
グリセリン6ml、2%マラカイトグリーン溶液6
ml及び全卵200mlを加えて混合し、ガーゼで過
したのち分注して血清凝固器内に斜面とし、第1
日は85℃で40分間、第2日及び第3日は80℃で40
分間滅菌後使用する)を用いて37℃で5分間培養
し、5日目に増殖した菌を白金耳でかき取り、め
のうの乳鉢中で滅菌生理食塩水に菌数が7.0×107
個/mlになるように懸濁(調製後同培地に平板培
養して測定)した。この菌液を接種菌液として用
いた。 各種消毒剤の所定量をデユボス液体培地2ml中
に加え、前記の菌液を注射器で2滴(約0.013ml)
ずつ滴下し、よく混合したのち37℃で5日間培養
し、ミコバクテリウム・スメグマテイスに対する
各種消毒剤の最小発育阻止濃度を測定した。 消毒剤としては、式の化合物の塩酸塩(分子
量900〜1100)のほか、比較のため塩化ベンザル
コニウム、クレゾール石けん液(日本薬局方)、
ヨードホール(有効沃素1.75%、非イオン系活性
剤11%含有製剤)及びメチルドデシルベンジルト
リメチルアンモニウムクロライド製剤
(MDBTC製剤と略す)を用いた。試験結果を第
1表に示す。 デユボス液体培地:燐酸二水素カリウム1.3g、
燐酸−水素ナトリウム2.2g、アスパラギン2g、
ペプトン5.2g、硫酸マグネシウム0.1g、クエン
酸鉄アンモニウム0.01g、硫酸亜鉛0.0001g、硫
酸銅0.0001g、塩化カルシウム0.0005g、マラカ
イトグリーン0.002g及びポリオキシエチレンソ
ルビタンモノオレエート0.5gを蒸留水に溶かし
て1とした液900mlをとり、121℃で15分間滅菌
する。これにグセリン5g、ぶどう糖7.5g、食
塩0.9g及びウシアルブミン5gを滅菌蒸留水に
溶かした溶液100mlを加え混和し調製する。
【表】 この結果から、式の化合物の塩酸塩はミコバ
クテリウム・スメグマテイスに対し、他の消毒剤
に比してきわめて優れた抗菌力を示すことが認め
られる。 実験例 2 実験例1の方法で小川培地で培養したミコバク
テリウム・スメグマテイスを菌数1.9×108/mlに
なるよう滅菌生理食塩水に懸濁した菌液を接種菌
液とし、各種消毒剤にこの菌に対する殺菌効果を
測定した。消毒剤としては、式の化合物の塩酸
塩(分子量900〜1100)、比較薬剤として塩化ベン
ザルコニウム・クレゾール石けん液(日本薬局
方)、ヨードホール(有効塩素1.75%、非イオン
界面活性剤11%含有製剤)及びフエノールを用い
た。 消毒剤を滅菌蒸留水を用いて2倍段階希釈によ
り希釈し、5〜6段階の希釈液を調製し、それぞ
れ10mlずつを滅菌試験管に分注し、20℃の水浴中
に10分間静置した。これら薬剤希釈液にあらかじ
め準備した菌液を0.1mlづつ接種し、よく撹拌し
たのち再び20℃の水浴中に静置した。菌液を接種
してから25分、5分、10分及び15分(各感作時
間)後に、菌液接種の各薬剤希釈液を滅菌ピペツ
トでそれぞれ0.1mlずつ採取し、小川培地の表面
に滴下した。次いで37℃で5日間培養し、菌の発
育の有無により各消毒剤のミコバクテリウム・ス
メグマテイスに対する殺菌効果を調べた。式の
化合物についての希釈試験結果を第2表に、また
各種消毒剤を比較して、各感作時間における菌の
増殖を抑制した最高希釈倍数を第3表に示す。
【表】 を示す。
【表】 希釈倍数を示す。
15分間薬剤と感作した場合、菌の増殖を抑制し
た最高希釈倍数は、式の化合物の塩酸塩が8000
倍、ヨードホールが1600倍、塩化ベンザルコニウ
ムが400倍、クレゾール石けん液が160倍、フエノ
ールが80倍であつた。参考までにミコバクテリウ
ム・スメグマテイスに対する各種消毒剤のフエノ
ール係数を求めると、式の化合物の塩酸塩は
100、ヨードホールは17.5、塩化ベンザルコニウ
ムは7.5、クレゾール石けん液は3であつた。し
たがつて、式の化合物の塩酸塩は、非定型抗酸
菌であるミコバクテリウム・スメグマテイスに対
し、他の消毒剤にみられない優れた殺菌効果を示
すことが明らかである。 実験例 3 滅菌試験管に鶏糞(窒素量2.9%、水分10.8%)
を10%の割合に希釈した蒸留水4.9mlを入れ、こ
れに実験例1で得た菌液0.1mlを加え、充分に混
和して5mlとする。別に実験例2で用いた各消毒
剤を各測定希釈倍数の1/2の倍数に希釈した液各
5mlを前記の鶏糞液に加える。両液を合わせて
2.5分、5分、10分、15分及び30分(各感作時間)
後に、それぞれから0.1mlずつ採取し、新しい1
%小川培地に培養する。37℃で5日間培養したの
ち、増殖したミコバクテリウム・スメグマテイス
のコロニー数により各消毒剤の効果を判定した。
その結果を第4表に示す。
【表】
【表】 鶏糞5%の存在下で式の化合物の塩酸塩は
1000倍希釈、5分以上の感作で殺菌効果を示した
が、塩化ベンザルコニウムは100倍希釈で30分以
上、50倍希釈で10分以上の感作時間が必要であつ
た。クレゾール石けん液は160倍希釈で15分以上、
80倍希釈で5分以上の感作時間を要した。またヨ
ードホールは10倍希釈で殺菌効果を示したが、25
倍以上の希釈では無効であり、ヨードの色がすべ
て消失していた。フエノールは40倍希釈で完全に
殺菌効果を示すが、80倍希釈では15分の感作時間
を要した。参考までに鶏糞5%の存在下における
各種消毒剤のミコバクテリウム・スメグマテイス
に対するフエノール係数を求めると、式の化合
物の塩酸塩は25、塩化ベンザルコニウムは1.3、
クレゾール石けん液は2、ヨードホールは0.29で
あり、本発明の殺菌剤はこのような条件下でもき
わめて優れた殺菌効果を有することが認められ
た。 実験例 4 各消毒薬を蒸留水で2倍段階希釈により求める
倍数に希釈し(フエノールは50〜100倍の10倍増
加希釈)、各希釈液10ml中にハートインフユージ
ヨンブイヨンで培養したサルモネラ・プログラム
中勇及び緑膿菌347の菌液、ならびに炭疸菌34F2
の芽胞液を、各1ml入れて混和する。接種菌液の
菌数はそれぞれ3.9×108/ml、1.3×108/ml及び
7.5×108/mlであつた。次いで0.5分、2.5分、5
分、10分及び15分(各感作時間)後に作用試験管
内の液を1白金耳新しいハートインフユージヨン
ブイヨン10mlに移植する。なお感作温度は20℃で
ある。37℃で48時間培養後、菌の発育の有無で各
消毒薬のサルモネラ・プロラム・緑膿菌347及び
炭疸菌34F2の芽胞に対する殺菌効果を調べた。
サルモネラ・プロラムに対する各種消毒剤の各感
作時間における有効希釈倍数を第5表に示す。 10分又は15分間薬剤と感作した場合、菌の増殖
を抑制した最高希釈倍数は、式の化合物の塩酸
塩が5000倍、ヨードホールが250倍、塩化ベンザ
ルコニウムが5000倍、MDBTC製剤が1000倍、
クレゾール石けん液が100倍、フエノールが80倍
であつた。参考までにサルモネラ・プロラムに対
する各種消毒剤のフエノール係数を求めると、式
の化合物の塩酸塩は59、ヨードホールは4.4、
塩化ベンザルコニウムは59、MDBTC製剤は
17.6、クレゾール石けん液は1.2であつた。した
がつて式の化合物の塩酸塩は、サルモネラ・プ
ロラムに対し、優れた殺菌作用を示すことが明ら
かである。
【表】
【表】 また緑膿菌に対する各種消毒剤の殺菌効果を第
6表に示す。15分間薬剤と感作した場合、菌の増
殖を抑制した最高希釈倍数は、式の化合物の塩
酸塩が16000倍、ヨードホールが200倍、塩化ベン
ザルコニウムが4000倍、MDBTC製剤が800倍、
クレゾール石けん液が100倍、フエノールが80倍
であつた。参考までに緑膿菌に対する各種消毒剤
のフエノール係数を求めると、式の化合物の塩
酸塩は100、ヨードホールは3.8、塩化ベンザルコ
ニウムは50、MDBTC製剤は7.5、クレゾール石
けん液は1.9であつた。
【表】 次に炭疸菌の芽胞に対する各種消毒剤の殺菌効
果を第7表に示す。15分間薬剤を感作した場合、
菌の増殖を抑制した最高希釈倍数は、式の化合
物の塩酸塩が8000倍、ヨードホールが50倍、塩化
ベンザルコニウムが1000倍、MDBTC製剤が100
倍、クレゾール石けん液が5倍以下であつた。芽
胞に有効であるが、水銀剤であるため畜産用途で
使用されていない昇汞は2000倍で菌の増殖を抑制
した。
【表】 実験例 5 滅菌試験管に鶏糞(窒素量2.9%、水分10.6%)
をそれぞれ2%及び10%の割合で含む蒸留水各5
mlをいれ、これに野外で分離し、ハートインフユ
ージヨンブイヨンで24時間培養した病原性大腸菌
の菌液1ml(菌数1.0×109/ml)をいれ混和す
る。別に前記鶏糞液の代りに蒸留水5mlを、前記
菌液1mlと混和した液を調製する。式の化合物
の塩酸塩(分子量900〜1100)を各測定希釈倍数
の1/2の倍数に希釈した液各5mlを前記の各液に
加える。次いで2.5分、5分、10分、15分及び30
分後に、それぞれから1白金耳とり、新しいハー
トインフユージヨンブイヨン10mlで培養する。37
℃で48時間培養後、菌の発育の有無で式の化合
物の塩酸塩の病原性大腸菌に対する殺菌効果を調
べた。その結果を第8表に示す。 式の化合物の塩酸塩は病原性大腸菌に対し、
感作時間2.5分で2000倍、5分で4000倍、30分で
8000倍までの希釈倍数で殺菌効果が認められた。
そして有機物として鶏糞が1%存在しても感作時
間10分で2000倍、30分で4000倍、鶏糞が5%存在
しても感作時間2.5分で1000倍、15分以上で2000
倍の希釈倍数で殺菌効果が認められた。
【表】 殖しなかつたことを示す。
実施例 1 抗菌酸に感染した親豚(ツベルクリン反応陽性
で、頭頚部のリンパ節に結節様の症状が見られ、
その部分からリンパ液を採取し、小川培地で培養
して調べ非定型抗酸菌を分離した)4頭を入手
し、2頭ずつ別の豚舎にいれ飼育した。 一方の豚舎は式の化合物の塩酸塩(分子量
900〜1100)0.1重量%溶液を1日4回、1回5分
間噴霧し、3日間消毒したのち、健康な幼若豚10
頭を共に豚舎に入れ、6ケ月間飼育した。飼育の
間前記の消毒を毎日行い、飼育者は前記の消毒用
消毒液で毎日手の消毒を行つた。噴霧液量は1日
当り1.9であり、豚一頭当り式の化合物の塩
酸塩の使用量は約160mg/日である。別の豚舎は
前記の消毒を3日間行つたのち、健康な幼若豚10
頭を共に豚舎にいれ、以後飼育者の手の消毒以外
は前記の消毒を行うことなく、6ケ月間飼育し
た。 飼育終了後成育した豚をすべて屠殺し、解剖し
て結核様病巣の有無を調べた。その結果、消毒を
行わなかつた豚舎の成育豚10頭中4頭に腸間膜リ
ンパ節に結核様病巣が認められたのに対し、前記
の消毒を行つた豚舎の成育豚には全く病巣が認め
られず、順調な成育を示していた。 実施例 2 食用鶏各200羽ずつをそれぞれ別々の鶏舎にい
れ飼育した。一方の鶏舎は、式の化合物の塩酸
塩(分子量900〜1100)0.1重量%溶液であらかじ
め床を洗浄したのち、同じ溶液を1日2回、1回
5分間噴霧し、3日間消毒した。飼育の間前記の
消毒を毎日行い、飼育者は前記の消毒用溶液で毎
日手の消毒を行つた。噴霧液量は1日当り6.0
であり、鶏1羽当り式の化合物の塩酸塩の使用
量は約30mg/日である。別の鶏舎では飼育者の手
の消毒以外は以後前記の消毒を行うことなく、2
ケ月間飼育した。 飼育中に前記の消毒を行わなかつた鶏舎では30
羽が死亡した。そのうち19羽の肝臓、心臓又は脾
臓から病原性大腸菌が分離された。一方前記の消
毒を行つた鶏舎の鶏は17羽が死亡したが、解剖し
て調べても病原性大腸菌は検出されなかつた。 実施例 3 炭疸菌の感染によつておこる炭疸は、家畜法定
伝染病であり、保菌している家畜は発見しだいた
だちに殺処分しなければならない。そのため式
の化合物の塩酸塩は、炭疸菌の場合、家畜に対し
てよりも畜舎等の消毒効果に好適である。 炭疸菌の自然環境への散逸を防ぐため、感染室
内で畜舎に於ける実施例として、畜舎の壁を仮設
して次の実験を行つた。 感染室内に50cm×50cmのベニア板を垂直に立
て、これに25cm×25cmのアルミホイルをはりつけ
た。 このアルミホイルの中央部に1cm×10cmの短冊
形に切り取つた紙(東洋紙No.2)をセロテー
プではりつけ、これに炭疸菌34F2の芽胞を7.5×
107/mlの割合で含む水を0.1ml浸みこませた。少
し離れて別の短冊形の紙に炭疸菌34F2の芽胞
を7.5×107/mlの割合で含む5%牛糞液を0.1ml浸
みこませた。これら紙に式の化合物(塩酸
塩)の5000倍希釈液をベニヤ板全体に均一に噴霧
した。噴霧量は25mlになるよう調整した。 同様にヨードホルム、MDBTC製剤、塩化ベ
ンザルコニウム、クレゾール石けん液(局方)
各々100倍希釈液を噴霧した。 噴霧終了後ただちにハートインフユージヨンブ
イヨンに入れ、37℃で48時間培養した。その結果
を第9表に示す。
【表】
【表】 が増殖しなかつたことを示す。
式の化合物の塩酸塩は、5000倍の希釈倍数で
有効であり、しかも牛糞が存在していても効力に
影響を受けないことがわかる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 式 (式中nは化合物の分子量が700〜1300に相当す
    る重合度を示す数字である)で表されるポリヘキ
    サメチレンバイガナジン又はその塩を含む薬剤を
    用い、畜鶏舎及び/又はその器具、器材に対して
    噴霧、散布もしくは洗浄することを特徴とする、
    畜産動物の伝染性疾患の抑制方法。 2 畜産動物が豚、鶏又は牛であることを特徴と
    する、特許請求の範囲第1項に記載の方法。
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