JPH023817B2 - - Google Patents
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- JPH023817B2 JPH023817B2 JP60262345A JP26234585A JPH023817B2 JP H023817 B2 JPH023817 B2 JP H023817B2 JP 60262345 A JP60262345 A JP 60262345A JP 26234585 A JP26234585 A JP 26234585A JP H023817 B2 JPH023817 B2 JP H023817B2
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08L—COMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
- C08L55/00—Compositions of homopolymers or copolymers, obtained by polymerisation reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds, not provided for in groups C08L23/00 - C08L53/00
- C08L55/02—ABS [Acrylonitrile-Butadiene-Styrene] polymers
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08K—Use of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
- C08K5/00—Use of organic ingredients
- C08K5/04—Oxygen-containing compounds
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- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
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Description
発明の背景
(技術分野)
本発明はビス(2,4,6−トリブロモフエノ
キシエチル)テトラブロモビスフエノールAエー
テルを含有する難燃化したアクリロニトリル−ブ
タジエン−スチレン共重合体に関するものであ
る。 (先行技術) アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン
(ABS)系熱可塑性樹脂は耐酷使性、耐熱性、成
形性、耐汚染性、耐薬品性、および表面硬度等の
物理的、機械的性質のバランスが良好である。そ
の性質が良く、その価格が適度であるため広範囲
の用途に選ばれて使用されて来た。本樹脂は高耐
衝撃性材料を要求する電話機や自動車メーカーに
使用されている。ポートメーカーはこの樹脂が重
量当りの強度の比が大きいことと、高熱深絞り成
形性の良さを利用している。旅行鞄、電気器具、
スポーツ用品、安全装置、玩具類メーカーは本樹
脂の軽量性とその柔軟性および高耐衝撃性を利用
している。 ABS樹脂はアクリロニトリル、ブタジエン、
およびスチレンから導かれる。これらの樹脂の一
般的化学的構造は次式で表わされる。
キシエチル)テトラブロモビスフエノールAエー
テルを含有する難燃化したアクリロニトリル−ブ
タジエン−スチレン共重合体に関するものであ
る。 (先行技術) アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン
(ABS)系熱可塑性樹脂は耐酷使性、耐熱性、成
形性、耐汚染性、耐薬品性、および表面硬度等の
物理的、機械的性質のバランスが良好である。そ
の性質が良く、その価格が適度であるため広範囲
の用途に選ばれて使用されて来た。本樹脂は高耐
衝撃性材料を要求する電話機や自動車メーカーに
使用されている。ポートメーカーはこの樹脂が重
量当りの強度の比が大きいことと、高熱深絞り成
形性の良さを利用している。旅行鞄、電気器具、
スポーツ用品、安全装置、玩具類メーカーは本樹
脂の軽量性とその柔軟性および高耐衝撃性を利用
している。 ABS樹脂はアクリロニトリル、ブタジエン、
およびスチレンから導かれる。これらの樹脂の一
般的化学的構造は次式で表わされる。
【式】
【式】
式中x,yおよびzは(同一又は異なる値でも
良い)約10ないし約1500である。代表的なABS
樹脂の性質の若干例はチヤールスA.ハーパー
(Charles A.Harpar)のMc Graw−Hill Book
Companyが1975に出版した“Handbook of
plastics and Elastomers”の第1−66、1−66、
1−68ページに記載されている。これらのページ
は本明細書に参考文献として挙げられる。 ABS樹脂は事務機、建築部品、テレビ部品、
および規格製品類のメーカーに広く使用されてい
る。これらの用途の多くに対してABS樹脂は難
燃性でなければならない。 多くの難燃化剤が先行技術において公知であ
る。これらの難燃化剤につき記載している若干の
公知文献の主要なものはドイツ特許第2731817号
明細書(ブロモビスフエノール系耐燃化剤につき
記載)、日本特許出願公開第51−117737号明細書
(難燃性ポリオレフインに使用されるブロモビス
フエノールAから導いた共重合物につき記載)、
および日本特許出願公開第49−20155明細書(難
燃性ポリオレフイン類に使用されるポリブロム化
ビスフエノールAのブロモアルキルエーテル)で
ある。日本特許出願公開第51−73548号明細書に
はハロゲン化ビスフエニレンエーテル系難燃化剤
を含有している熱可塑性重合物が開示されてい
る。これらの文献の広範な一般的開示中に包含さ
れる多くの難燃化剤中には本願申請書に請求する
組成物に使用される化合物も含まれている。然し
文献中には難燃性ABS樹脂についての記載はな
く、またこれらの難燃化剤のABS樹脂への著し
い相溶性や耐衝撃性の改善効果についての記載は
ない。 発明の総括 本願発明の目的、利点および特徴とする処は約
5ないし約35重量%のビス(2,4,6−トリブ
ロモフエノキシエチル)テトラブロモビスフエノ
ールAエーテルおよび好ましくは約1ないし約10
重量%の促進剤、好ましくは三酸化アンチモンを
含有する難燃化したアクリロニトリル−ブタジエ
ン−スチレン組成物によつて達成される。 本願発明の方法的特徴はABS樹脂に約5ない
し約35重量%のビス(2,4,6−トリブロモフ
エノキシエチル)テトラブロモビスフエノールA
エーテルおよび好ましくは約1ないし約10重量%
の促進剤、好ましくは三酸化アンチモンを混入し
て難燃性ABS樹脂を得る点にある。 発明の詳細な説明 本願発明に依つて、ABS樹脂に難燃性を付与
し、樹脂と相溶性があるビス(2,4,6−トリ
ブロモフエノキシエチル)テトラブロモビスフエ
ノールAエーテル〔別名 テトラブロモビスフエ
ノールAのビス(2,4,6−トリブロモフエノ
キシエチル)エーテル、又はビス(エトキシ−
2,4,6−トリブロモフエニル)テトラブロモ
ビスフエノールAエーテル〕を含有するABS樹
脂組成物が提供される。 本発明の化合物は次式の反応型式によつて製造
される。 式中Xはフツ素、塩素、臭素およびヨウ素より
成る群から選ばれたものである。 本方法の第一の実施態様においては、2−ハロ
エチル−2,4,6−トリブロモフエニルエーテ
ルを別に製造し、次にこれを塩基とテトラブロモ
ビスフエノールA(別名4,4′イソプロピリデン
−2,2′,6,6′−テトラブロモジフエノール)
と反応させる。この実施態様においては2−ハロ
エチル−2,4,6−トリブロモフエニルエーテ
ルは2,4,6−トリブロモフエノールとジハロ
ゲン化エチレンとを次式の反応型式によつて反応
して製造される。 本反応においてはトリブロモフエノール1モル
に対して約1ないし約10モルのジハロゲン化エチ
レンを使用する。反応時間は約30ないし約600分
が好ましい。反応時間は約60ないし約300分が更
に好ましく、約60ないし約180分の反応時間が最
も好ましい。反応は常圧下が好ましいが、加圧下
又は減圧下で実施しても良い。 本発明の方法においてはテトラブロモビスフエ
ノールA1モルに対して2モルの2−ハロエチル
−2,4,6−トリブロモフエニルエーテルを塩
基およびテトラブロモビスフエノールAと共に反
応器に仕込む。 本化合物を製造するための本発明の第二の別
の、好ましい実施態様では前記のトリブロモフエ
ノールとジハロゲン化エチレンとを塩基と共に反
応器に仕込んで2−ハロエチル−2,4,6−ト
リブロモフエニルエーテルAをその場で生成さ
せ、これを塩基と反応させてテトラブロモビスフ
エノールAを生成させる。 この第二の実施態様ではテトラブロモビスフエ
ノールA1モル当り約2ないし約15モルの前記ト
リブロモフエノールを反応器に仕込む。トリブロ
モフエノールはほとんど化学量論的量を使用する
ことが好ましい。 この第二の実施態様においてはトリブロモフエ
ノール1モルに対して約1ないし約10モルのジハ
ロゲン化エチレンを使用する。トリブロモフエノ
ール1モルに対してジハロゲン化エチレン約2な
いし約4モルを使用することが更に好ましく、ト
リブロモフエノール1モルに対して約3モルのジ
ハロゲン化エチレンの使用が最も好ましい。 この第二の実施態様においては2−ハロエチル
−2,4,6−トリブロモフエニルエーテル形成
のための反応時間は約30ないし約600分である。
反応時間は約60ないし約300分が好ましく、約60
ないし約180分が最も好ましい。反応は一般的に
常圧で行なわれるが、加圧又は減圧下で行なつて
も良い。好ましい実施態様においては過剰の二臭
化エチレンを減圧蒸留によつて2−ハロエチル−
2,4,6−トリブロモフエニルエーテルと分離
する。 第一の実施態様と第二の実施態様の反応条件は
2−ハロエチル−2,4,6−トリブロモフエニ
ルエーテルが一旦生成した後ではほとんど同じで
ある。テトラブロモビスフエノールA、2−ハロ
エチル−2,4,6−トリブロモフエニルエーテ
ル、および塩基は約60ないし200℃の温度におい
て約30ないし約300分間反応させる。好ましい実
施態様においては約125ないし約175℃の反応温度
を約60ないし約180分間使用する。更に、一層好
ましい実施態様においては約150℃の反応温度を
約120分間使用する。反応は常圧で行なわれるが
加圧下又は減圧下で行なつても良い。 本発明の方法においてテトラブロモビスフエノ
ールA1モルに対して少なくとも約1モルの無機
塩基を使用して所望の難燃化化合物を製造するこ
とが出来る。此の方法において1モルのテトラブ
ロモビスフエノールA1モルに対して約1.0ないし
約2.0モルの塩基を使用することが好ましい。周
期表の第1欄および第2欄から選ばれたアルカリ
金属又はアルカリ土類金属より成る金属炭酸塩、
金属水酸化物又は金属酸化物より成る群から選ば
れた塩基を使用することが好ましい。周期表第1
欄の好ましいアルカリ金属はリチウム、ナトリウ
ム、カリウム、ルビジウムであつてナトリウム、
カリウムが特に好適である。周期表第2欄の好ま
しいアルカリ土類金属はマグネシウム、カルシウ
ム、ストロンチウム、およびバリウムである。ア
ルカリ金属の炭酸塩は極めて良好な結果を与え、
炭酸ソーダが好ましい塩基の一つである。 テトラブロモビスフエノールAと2−ハロエチ
ル−2,4,6−トリブロモフエニルエーテルと
塩基とを有機溶媒の存在において反応させること
が好適である。然し比の反応は有機溶媒なしでも
行なうことが出来る。有機溶媒を使用する場合に
は約120℃以上の沸点を有するものが好適である。
説明のために若干の好適な有機溶媒を挙げると例
えばキシレン、エチルベンゼン、キユメン、スチ
レン、ジベンジル、シメンイソプロピルトルエ
ン、イソシメン、モノブロモベンゼン、ジクロロ
ベンゼン等の非閉環芳香族化合物;二臭化エチレ
ン、五塩化エタン、四塩化エチレン、等の低級ハ
ロゲン化アルケーン類、および炭素数1ないし6
個の低級ハロゲン化アルキレン類;メチルアミル
アルコール、オクチルアルコール、2−エチルブ
タノール、等の炭素数約5ないし約15の脂肪族ア
ルコール;ベンジルアルコール、等の炭素数約6
ないし約15の芳香族アルコール類;エチレングリ
コール、プロピレングリコール等の炭素数約1な
いし10の二価脂肪族アルコール類;メチルブチル
ケトン、メチルアミルケトン、ブチロン、メシチ
ルオキシド、フエニルメチルケトン等の少なくと
も約5個の炭素原子を有するケトン類;エチレン
グリコールのモノメチルエーテル、エチレングリ
コールのモノエチルエーテル、ジエチレングリコ
ールジエチレングリコールのモノブチルエーテ
ル、ジエチレングリコールのモノエチルエーテル
等の約3ないし約15個の炭素原子を有するエーテ
ル類;ぎ酸アミル、ぎ酸ヘキサリン、酢酸ヘキサ
リン、ぎ酸ヘプタリン、酢酸ヘプタリン、酢酸ノ
ルマルブチル、酢酸メチルアミル、酢酸オクチ
ル、酢酸2−エチルブチル、メチルシクロヘキサ
ノールの酢酸エステル、酢酸ベンジル、エチレン
グリコールモノアセテート、エチレングリコール
ジアセテート、プロピオン酸ノルマルブチル、プ
ロピオン酸アミル、酪酸エチル、酪酸ノルマルブ
チル、エチルヒドロキシイソブチレート、乳酸イ
ソブチル、乳酸メチルシクロヘキサノールエステ
ル等炭素数約3ないし約15個のエーテル類;ジメ
チルホルムアミド、ジメチルスルフオキシド;お
よび沸点が120℃以上の公知の他の有機溶媒が挙
げられるがこれらに限定するものではない。 他の一つの好ましい実施態様においてはテトラ
ブロモビスフエノールAと2−ハロエチル−2,
4,6−トリブロモフエニルエーテルと塩基とを
水の存在において反応させることが出来る。水を
溶媒として使用する場合には相間移動触媒の存在
において反応を行なうことが好ましい。公知の相
間移動触媒はどれでも使用することが出来る。 本発明の新規の難燃化したABS組成物は約5
ないし約35重量%のビス(2,4,6−トリブロ
モフエノキシエチル)テトラブロモビスフエノー
ルAエーテルを含有している。該組成物が該エー
テルを約10ないし約25重量%含有していることが
好ましい。 本発明の難燃化したABS組成物は約1ないし
約10重量%の促進剤を含有していても良い。本発
明の組成物には公知の促進剤を使用することが出
来る。これらの促進剤の若干を示すと、例えばア
ンチモン、蒼鉛、砒素、錫、鉛、およびゲルマニ
ウムの酸化物、ハロゲン化物、酸塩化アンチモ
ン、塩化アンチモン、酸化アンチモン、酸化第二
錫、亜砒酸、亜塩化砒素、等の周期表第A族お
よび第A族の金属の酸化物や塩化物である。そ
の他の公知の促進剤は燐、窒素、硼素、および硫
黄の有機および無機化合物例えばトリフエニルホ
スフエート、燐酸アンモニウム、硼酸亜鉛、チオ
尿素、尿素、硫化第二錫等であつてこれらも好適
な促進剤である。チタン、バナジウム、クロムお
よびマグネシウムの酸化物およびハロゲン化物、
およびこれらの化合物の水和物も促進剤として使
用することが出来る。これらは例えば二酸化チタ
ン、塩化チタン、五酸化バナジウム、臭化第二ク
ロム、酸化第一マンガン、三酸化モリブデン、モ
リブデン酸アンモニウム、酸化第一錫水和物、酸
化鉛水和物およびそれらを組合わせたものが使用
可能である。多数の有機および無機アンチモン化
合物が促進剤として有用である。すなわち硫化ア
ンチモン、亜アンチモン酸ソーダ、亜アンチモン
酸カリ、酪酸アンチモン、吉草酸アンチモン、カ
プロン酸アンチモン、ヘプチル酸アンチモンカプ
リル酸アンチモン、ペラルゴン酸アンチモン、カ
プリン酸アンチモン、桂皮酸アンチモン、アニス
酸アンチモン、亜アンチモン酸トリス(n−オク
チル)エステル、亜アンチモン酸トリス(2−エ
チルヘキシル)エステル、亜アンチモン酸トリベ
ンジルエステル、亜アンチモン酸トリメチロール
プロパンエステル、亜アンチモン酸ペンタエリス
リトールエステル、亜アンチモン酸グリセリンエ
ステル、および(燃焼等の)分解によつて酸化ア
ンチモンを生成する化合物が促進剤として公知で
ある。 好ましい促進剤はアンチモン、砒素および蒼鉛
の酸化物である。更に好ましい促進剤はアンチモ
ンの酸化物である。最も好ましい促進剤は三酸化
アンチモンである。 特殊の最終的な結果を得たいと所望する場合に
は本発明の組成物中に他の物質を使用することも
本発明の範囲に属する。このような他種物質とし
て特に限定されるものはないが、接着性強化剤、
酸化防止剤、帯電防止剤、殺菌剤、着色剤、(本
明細書に記載した縮合生成物系以外の難燃化剤の
外に)その他の難燃化剤、熱安定剤、光安定剤、
充填材、強化剤、および例えばModern Plastics
Encyclopedia第52巻No.、10A、マツクグローヒル
社出版、ニユーヨーク(1975)等に記載されてい
る公知のその他の物質である。該エンサイクロペ
デイアは本開示中に文献として全部包含されてい
る。 本発明の組成物中に使用しても良い前記の物質
は組成物の性質に著しい悪影響を及ぼさない量で
使用することが出来る。すなわち、その量は組成
物の全重量に対してゼロ%ないし該組成物がなお
プラスチツクとして分類される範囲の含有率のも
のに及ぶ。一般的にはその量はゼロないし80%で
ある。 特許請求の範囲の組成物中に使用することが出
来る好ましい難燃化添加物はビス(2,4,6−
トリブロモフエノキシエチル)テトラブロモビス
フエノールAエーテルの外に促進剤も含むもので
ある。このようなエーテルはこの好ましい難燃化
添加物を少なくとも50重量%以上含有するもので
ある。該エーテルが少なくとも70重量%以上の難
燃化添加物を含有していることが最も好ましい。 後記の実施例は本発明を更に詳細に説明する目
的で記載したものであつて、開示した発明を制限
するためのものではない。特に記載がない限り、
部はすべて重量部、重量はグラム、温度は摂氏度
℃、体積はミリリツトルで表わされている。 実施例 1 テトラブロモビスフエノールA136/10グラム
(0.025モル)をジメチルホルムアミド100mlに溶
解し、かく拌棒、温度計、凝縮器、滴下斗およ
び加熱装置付きの500ml4つ口フラスコに仕込ん
だ。この溶液に約60ないし約80℃に保つた炭酸ソ
ーダ2.65g(0.025モル)を加えて、烈しい反応
を起した。次に1−(2,4,6−トリブロモフ
エノキシ)−2−ブロモエタン21.9グラム(0.05
モル)21.9gを100mlのジメチルホルムアミドに
溶解した溶液を1滴づつ反応混合物に加えた。こ
の溶液の添加を開始した時の反応混合物の温度は
98℃であつた。反応混合物を約3時間中に100℃
まで加熱した。反応混合物に水約300mlを加え、
反応フラスコ中の液を傾斜によつて除いた。反応
フラスコにメタノールを加えて反応混合物と混合
した。約136ないし150℃の融点の物質が得られ
た。この物質をベンゼン/メタノール混合液から
再結晶した。融点149ないし151℃の物質16gが得
た。 実施例 2 撹拌棒、凝縮器、および温度計を附した3の
フラスコにテトラブロモビスフエノールA163.2
g、炭酸ソーダ31.8g、およびプロピレングリコ
ール1000mlを仕込んだ。反応混合物を100℃まで
加熱してビスフエノールAのニナトリウム塩を形
成した。この反応混合物に1−(2,4,6−ト
リブロモフエノキシ)−2−ブロモエタン262.3g
を添加した。次に反応混合物を140℃まで加熱し
た。これを続いて冷却し水を添加し混合物を吸引
過した。生成した固体をベンゼンに溶解し、次
にベンゼン溶媒を蒸発した。このようにして得た
固体を混合器中に入れ、生成物をアセトンでスラ
リー化しながら微細な白色粉末に破砕した。白色
粉末を吸引過して溶媒から除き、炉中で乾燥し
た。生成物293.4gが得られ、収率は77.7%であ
つた。この生成物の融点は157〜159℃であつて臭
素含有率は66.11%であつた。 実施例 3 テトラブロモビスフエノールA136/10g
(0.025モル)と炭酸ソーダ2.65g(0.025モル)を
100mlのジメチルスルホキシド中で反応させ得た
溶液をかく拌棒、温度計、凝縮器、滴下斗およ
び加熱装置を装備した500mlの四つ口フラスコに
仕込んだ。次に反応混合物にジメチルスルホキシ
ド100mlと1−(2,4,6−トリブロモフエノキ
シ)−2−ブロモエタンの混合物を加えた。次に
反応混合物を約3hr、約110℃に保持した。反応混
合物を冷却し、これに水を加えた。反応混合物を
吸引過し、約135ないし約140℃の融点を有する
粗製固体を得た。この粗製固体を熱アセトンで洗
い、吸引過し、乾燥した。融点が156ないし158
℃のビス(2,4,6−トリブロモフエノキシエ
チル)テトラブロモビスフエノール−Aエーテル
24gを得た。収率は76%であつた。此の物質は臭
素61.65%を含有するものであつた。これを熱重
量分析したところ、377℃においてその重量の25
%を消失し、387℃においてその重量の50%を消
失し、395℃においてその重量の75%を消失した。 実施例 4 凝縮器、温度計、かく拌棒、および加熱装置を
有する1入りの四つ口フラスコにテトラブロモ
ビスフエノールA54.5g、炭酸ソーダ10.6g、プ
ロピレングリコール300mlを仕込んだ。混合物を
100℃まで加熱してビスフエノールAのナトリウ
ム塩の存在を示す透明明黄色の溶液を生成した。
この反応混合物に1−(2,4,6−トリブロモ
フエノキシ)2−ブロモエタン125.8gを加えた。
反応混合物を約3hr140ないし150℃まで加熱した。
次に反応混合物を40℃まで冷却した。反応混合物
に水500mlを加えた後これを過し、生成してい
る固形物をアセトンで洗い捕集して粉砕しアセト
ンと混合し再び過した。再過によつて得た生
成物を次に乾燥した。此の生成物は97.2gであつ
て、その融点は157ないし159℃を示し、収率は77
%であつた。此の物質を熱重量分析に付したとこ
ろ373℃においてその重量の25%を失ない、387℃
においてその重量の50%を、394℃においては75
%を失なつた。 ABS組成物の製造 実施例 5 ビス(2,4,6−トリブロモフエノキシエチ
ル)テトラブロモビスフエノールAをボルグワー
ナー社製黒色ABS樹脂ボルグワーナー“GSM−
4500〔Borg−Warner“GSM4500”〕(商品名)を
240分間180〓において乾燥したものの中に添加し
てアクリロニトリル−ブタジエン−スチレン組成
物を造つた。前記のアリールエーテルはブラベン
ダープレツプセンターミキサー(ブラベンダー
インスツルメント インコーポレーシヨン〔C.
W.Brabender Instruments,Inc.,South
Hackensack,N.J〕製計量ヘツドモデルR6)に
添加してABSと混合した。この混合器には伝熱
装置を有するヘツドで位置決めした一対のローラ
ー型の羽根が装備されている。全混合物を約220
℃まで加熱しこの温度で溶融状態となつた。処方
物を混合器から取り出し、冷却し、砕いてチツプ
状にした。このチツプを1オンス用ニユーバリー
射出成形機HI−30RS型(ニユーバリーインダス
トリーズ、インコーポレーシヨン、製
〔Newbury Industries.Inc.,Newbury,Ohio)
で射出成形した。ラム圧力2000p.s.iで60秒の成形
サイクルを実施した。これらのチツプを加熱溶融
した後、型中に射出して試験用中実試料を造つ
た。 射出成形した試料のアイゾツト衝撃強度と熱変
形温度(未なまし)を測定した。またアンダーラ
イター(保険会社)の試験項目No.94(プラスチツ
ク材料の燃焼性試験法、UL.94.2月1日1974)に
従つて燃焼性試験を行なつた。この試験において
は試験片を環状支持台のクランプで把持して最長
寸法部を垂直に、かつ試験片の下端がバーナーの
管の上端の上方3/8″(0.95cm)の位置に来るよう
に試験片の上端を支持した。バーナーは次に試験
片から離して点火し高さ3/4インチ(1.9cm)の青
色の焔が生ずるように調節した。試験用のバーナ
ー焔を試験片の下端の中心部に来るように設置し
10秒間此の位置に保持した。次に試験焔を除いて
試験片の発焔燃焼および焼灼燃焼の継続時間を調
べた。もし試験片の発焔燃焼又は焼灼燃焼が試験
焔の徹去後30秒以内に停止した場合には、停止後
直ちに試験焔を再び試験片の下方に置いて10秒間
保持した。再び試験焔を徹去し試験片の発焔燃焼
又は焼灼燃焼の継続時間を調べる。もし本試験の
燃焼中に発焔している粒子又は液滴の滴下が起つ
た場合には滴下物を試験片の1フート(30.5cm)
下方に置いた水平の木綿繊維(無加工の外科用綿
布)上に滴下させる。発焔の著しい粒子は木綿繊
維を着火させることが出来ると考えられる。垂直
に取りつけた試験片の試験焔を作用させた後の発
焔又は焼灼継続時間は(10回の焔の適用による5
個の試験片の平均値として)25秒以上であつては
ならない(最長時間は30秒以下でなければならな
い)、またクランプの外側の試験片が試験中に完
全に燃焼してはならない。 上記の必要条件に適合し、燃焼試験中に発焔し
ている粒子又は液体の滴下を起さないような材料
を“−1”と分類する。上記の必要条件に適合
するが試験中に短時間燃焼するような発焔粒子又
は液滴を生成するような材料は“−2”と分類
される。前記の特定条件下において、発焔燃焼又
は焼灼燃焼の継続時間の平均値が5秒未満の材料
は“−0”と格付けされる。 実施例 6 実施例5に記載した方法を樹脂としてマーボン
(Marbon〕社のABS樹脂“GSM−4500”(商品
名)を使用した以外は実質的に同じ方法で実施し
た。ABS組成物中の難燃化剤の濃度は22%、組
成物中の三酸化アンチモンの濃度は4.4%であつ
た。ブラベンダー プラスチユーダー
(Brabender Plasticorder)(C.W.ブラベンダー
インスツルメント インコーポレーシヨン
〔Brabender Instruments,Inc.,South
Hackensack,N.J.〕製の型式PL−V150;一対
のローラー羽根を有するもの)上で220℃におい
て、回転数100(毎秒)、120秒間混練した。先ず樹
脂を融解し、難燃化剤と三酸化アンチモンを樹脂
に添加し、混合物を2分間融解した。次にこの粉
砕品を圧縮成形して2枚の3.25インチ×1/8イン
チ(8.125cm×0.32cm)のブローチ状試験片と1
個の5.0インチ×5.5インチ×1/8インチ(12.7cm×
14cm×0.32cm)のブローチ状試験片を作成した。
圧縮成形は210℃、20トンの圧力で5分間行なつ
た。燃焼性試験用試験片を適宜のブローチから切
り取つて実施例5の方法で測定した。本発明の組
成物の燃焼性はU.L.941/8″定格でV−0、U.L94
1/16″定格でV−0であつた。 その他の難燃化基材の製造 比較例 7 実施例5の方法とほとんど同一の方法で、1,
2−ビス(2,6−ジブロモ−4−t−ブチルフ
エノキシ)エタン21.2重量%と三酸化アンチモン
4.4重量%とをボルグワーナー社製サイコラツク
〔Cycolac〕GSM4500(商品名:黒色ABS樹脂)
に混入した。本組成物の未なまし熱変形温度は
155〓(68.5℃):U.L.941/8″定格はH.B.;U.B94
1/16″定格はH.B.であつた。 1,2−ビス(2,6−ジブロモ−4−t−ブ
チルフエノキシ)エタンは約51.5%の臭素を含有
するもので臭素含有率は実施例5のアリールエー
テルよりも約2.0%大きいものであつた。ABS中
での難燃化効果は本化合物の効果よりも予想に反
して大きかつた。 実施例 8 実施例5に記載した方法とほとんど同じ方法
で、実施例3のビス(2,4,6−トリブロモフ
エノキシエチル)テトラブロモビスフエノールA
エーテルを19%(全組成物に対する重量%)の濃
度で、三酸化アンチモン3.76%(全組成物に対す
る重量%)および3.23%(全組成物に対する重量
%)の塩素化ポリエチレンと共にアクリロニトリ
ル−ブタジエン−スチレンに混入した。射出成形
した試料のアイゾツト衝撃強度は2.08フートボン
ド/インチ(ノツチ付)、未なまし熱変形温度は
164〓(73.3℃)、U.L.941/8″定格はV−0、U.
L.941/16″定格はV−0;溶融指数は荷重5Kgに
おいて220℃で8.2g/10分であつた。 比較例 9 機械的かく拌器、クライゼン〔claisen〕式Y
型アダプター、凝縮器、目盛り付滴下斗、温度
計、サーモウオツチ〔Thermowatch〕(商品名)
装置、および加熱ジヤケツト付の2三ツ口丸底
フラスコにテトラブロモビスフエノールA217.4
g(0.40モル)とエチレングコールモノメチルエ
ーテル(メチルセロソルブ)306.7gを仕込んで
溶液を造つた。溶液をかく拌しながら炭酸ソーダ
42.4g(0.40モル)を添加し、フラスコの内容物
を120℃まで加熱した。二臭化エチレン(EDB)
64g(0.34モル)を207.6gのメチルセロソルブ
に溶解した溶液を反応器に加えて反応混合物を、
4hrの間烈しくかく拌しながら120℃まで加熱し
た。次にかく拌した反応混合物に1−ブロモ−2
(2,4,6−トリブロモフエノキシ)エタン
49.9g(0.114モル)を粉末状固体の状態で急速
に添加し、反応混合物を加熱還流させ此の温度に
4hr保持した。 反応混合物を一夜放置冷却すると固体が沈澱し
た。これを上澄液でスラリー化して、混合物をか
く拌しながら1000mlの水中に注入した。白色沈澱
を母液から別して水で洗い次にメタノールで洗
浄した。これを先ず60ないし65℃の強制熱風炉中
で16hr乾燥した後更に60℃において20インチ
(50.8cm)水銀柱の真空下で3hr乾燥した。2,
4,6−トリブロモフエノキシ基を末端に有する
二臭化エチレンとテトラブロモビスフエノールA
のオリゴマーが全部で246.9g単離された。生成
物の有機臭素含有率は57.79%であつた。その軟
化範囲は183ないし205℃であつた。生成物を窒素
雰囲気中で毎分20℃の加熱速度で熱重量分析を行
なつた結果271℃において1重量%、370℃におい
て5重量%、380℃において10重量%、390℃にお
いて50重量%、426℃において75重量%の重量減
少を認めた。ポリスチレンを基準物質とするゲル
透過クロマトグラフ分析の結果このオリゴマーは
1モルが約900ないし5000gの範囲にわたる典型
的な鐘型の分子量分布を有する重合体であつて分
子量の大部分が1300ないし2500の間に分布してい
ることが明らかとなつた。此の化合物は日本特許
第5173548号明細書第3頁第1欄に第二の好まし
い化合物として開示されている化合物でqの値が
主として約1ないし3の範囲にある化合物に相当
するものであつた。 実施例5に記載した方法とほとんど同じ方法
で、この比較例の生成物を(全組成物の重量に対
して)19重量%の濃度で、3.76重量%(全組成物
に対して)の三酸化アンチモンおよび3.23重量%
(全組成物に対して)の塩素ポリエチレンと共に
アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン樹脂に
混入した。射出成形した試料のアイゾツト衝撃強
度は0.6フートポンド/インチ(ノツチ付)、未な
まし熱変形温度は172〓(78℃)、U.L.941/8″定
格はV−0、U.L.941/16定格はV−0、または
荷重5Kgの場合の溶融指数は2.6g/10分、220℃
であつた。 比較例 10 機械的かく拌器、クライゼン型Yアダプター、
凝縮器目盛り付滴下斗、温度計、“サーモウオ
ツチ(Therowatch)”(商品名)装置、および加
熱ジヤケツトを装備した2入り三つ口丸底フラ
スコに、テトラブロモビスフエノールA217.4g
(0.40モル)とメチルセロソルブ306.7gを仕込ん
だ。混合物をかく拌して生成した溶液に炭酸ソー
ダ42.4g(0.40モル)を添加し、反応混合物をか
く拌しながら120℃まで加熱した。メチルセロソ
ルブ207.6g中に90.2g(0.48モル)の二臭化エチ
レンを溶解した溶液を添加し得られた全反応器内
容物を機械的にかく拌しながら120℃において4hr
加熱した。次に熱い反応混合物に2,4,6−ト
リブロモフエノール39.2g(0.118モル)と炭酸
ソーダ9.4g(0.089モルを加えた。次に反応混合
物をかく拌しながら加熱還流させ、此の温度に
4hr保持した後約16hr冷却した。生成した沈澱を
上澄液でスラリー化した後過、水洗し、最後に
メタノールで洗浄した。沈澱は初めの間は強制通
風炉中で60℃において16hr乾燥し、次に真空炉中
で水銀柱29インチ(69.6cm)の真空下で60℃にお
いて3hr乾燥した。その有機臭素含有率は52.10%
で、軟化温度範囲は197ないし244℃であつた。毎
分20℃の加熱速度で窒素中で実施した熱重量分析
において1,5,10,25,50および75%の重量を
減少する温度はそれぞれ113,379,388,397,
401,426℃であつた。ポリスチレンを標準とする
オリゴマーのゲル透過クロマトグラフイの結果、
この生成物が約1200ないし30000g/モルの幅が
広い分子量分布を持ち、大部分の重合物の分子量
が約1600ないし8700の範囲にあることが分つた。
この化合物は日本特許第5173548号明細書の第3
頁第1欄に開示されているqの値が主として約7
ないし10化合物に相当するものである。 実施例5に記載した方法とほとんど同じ方法
で、本実施例の生成物を、19重量%(全組成物に
対して)の濃度で、三酸化アンチモン3.76重量%
(全組成物に対して)および塩素化ポリエチレン
3.23重量%(全組成物に対して)と共にアクリロ
ニトリル−ブタジエン−スチレン樹脂に混入し
た。射出成形した試料のアイゾツト衝撃強度は
0.84フート−ポンド/インチ(ノツチ付)、未な
まし熱変形温度は173〓(78.5℃)、U.L.941/8
定格はV−0、U.L.941/6″定格はV−0、5Kg
の荷重における220℃での溶融指数は0.8g/10分
であつた。 第1表は実施例8、比較例9,10の結果をまと
めて示しており、本発明の組成物がABS樹脂中
の防燃化剤の化合物と相溶性が極めて大きいこと
および先行技術による組成物に比して耐衝撃性が
著しく向上することを明らかにしている。
良い)約10ないし約1500である。代表的なABS
樹脂の性質の若干例はチヤールスA.ハーパー
(Charles A.Harpar)のMc Graw−Hill Book
Companyが1975に出版した“Handbook of
plastics and Elastomers”の第1−66、1−66、
1−68ページに記載されている。これらのページ
は本明細書に参考文献として挙げられる。 ABS樹脂は事務機、建築部品、テレビ部品、
および規格製品類のメーカーに広く使用されてい
る。これらの用途の多くに対してABS樹脂は難
燃性でなければならない。 多くの難燃化剤が先行技術において公知であ
る。これらの難燃化剤につき記載している若干の
公知文献の主要なものはドイツ特許第2731817号
明細書(ブロモビスフエノール系耐燃化剤につき
記載)、日本特許出願公開第51−117737号明細書
(難燃性ポリオレフインに使用されるブロモビス
フエノールAから導いた共重合物につき記載)、
および日本特許出願公開第49−20155明細書(難
燃性ポリオレフイン類に使用されるポリブロム化
ビスフエノールAのブロモアルキルエーテル)で
ある。日本特許出願公開第51−73548号明細書に
はハロゲン化ビスフエニレンエーテル系難燃化剤
を含有している熱可塑性重合物が開示されてい
る。これらの文献の広範な一般的開示中に包含さ
れる多くの難燃化剤中には本願申請書に請求する
組成物に使用される化合物も含まれている。然し
文献中には難燃性ABS樹脂についての記載はな
く、またこれらの難燃化剤のABS樹脂への著し
い相溶性や耐衝撃性の改善効果についての記載は
ない。 発明の総括 本願発明の目的、利点および特徴とする処は約
5ないし約35重量%のビス(2,4,6−トリブ
ロモフエノキシエチル)テトラブロモビスフエノ
ールAエーテルおよび好ましくは約1ないし約10
重量%の促進剤、好ましくは三酸化アンチモンを
含有する難燃化したアクリロニトリル−ブタジエ
ン−スチレン組成物によつて達成される。 本願発明の方法的特徴はABS樹脂に約5ない
し約35重量%のビス(2,4,6−トリブロモフ
エノキシエチル)テトラブロモビスフエノールA
エーテルおよび好ましくは約1ないし約10重量%
の促進剤、好ましくは三酸化アンチモンを混入し
て難燃性ABS樹脂を得る点にある。 発明の詳細な説明 本願発明に依つて、ABS樹脂に難燃性を付与
し、樹脂と相溶性があるビス(2,4,6−トリ
ブロモフエノキシエチル)テトラブロモビスフエ
ノールAエーテル〔別名 テトラブロモビスフエ
ノールAのビス(2,4,6−トリブロモフエノ
キシエチル)エーテル、又はビス(エトキシ−
2,4,6−トリブロモフエニル)テトラブロモ
ビスフエノールAエーテル〕を含有するABS樹
脂組成物が提供される。 本発明の化合物は次式の反応型式によつて製造
される。 式中Xはフツ素、塩素、臭素およびヨウ素より
成る群から選ばれたものである。 本方法の第一の実施態様においては、2−ハロ
エチル−2,4,6−トリブロモフエニルエーテ
ルを別に製造し、次にこれを塩基とテトラブロモ
ビスフエノールA(別名4,4′イソプロピリデン
−2,2′,6,6′−テトラブロモジフエノール)
と反応させる。この実施態様においては2−ハロ
エチル−2,4,6−トリブロモフエニルエーテ
ルは2,4,6−トリブロモフエノールとジハロ
ゲン化エチレンとを次式の反応型式によつて反応
して製造される。 本反応においてはトリブロモフエノール1モル
に対して約1ないし約10モルのジハロゲン化エチ
レンを使用する。反応時間は約30ないし約600分
が好ましい。反応時間は約60ないし約300分が更
に好ましく、約60ないし約180分の反応時間が最
も好ましい。反応は常圧下が好ましいが、加圧下
又は減圧下で実施しても良い。 本発明の方法においてはテトラブロモビスフエ
ノールA1モルに対して2モルの2−ハロエチル
−2,4,6−トリブロモフエニルエーテルを塩
基およびテトラブロモビスフエノールAと共に反
応器に仕込む。 本化合物を製造するための本発明の第二の別
の、好ましい実施態様では前記のトリブロモフエ
ノールとジハロゲン化エチレンとを塩基と共に反
応器に仕込んで2−ハロエチル−2,4,6−ト
リブロモフエニルエーテルAをその場で生成さ
せ、これを塩基と反応させてテトラブロモビスフ
エノールAを生成させる。 この第二の実施態様ではテトラブロモビスフエ
ノールA1モル当り約2ないし約15モルの前記ト
リブロモフエノールを反応器に仕込む。トリブロ
モフエノールはほとんど化学量論的量を使用する
ことが好ましい。 この第二の実施態様においてはトリブロモフエ
ノール1モルに対して約1ないし約10モルのジハ
ロゲン化エチレンを使用する。トリブロモフエノ
ール1モルに対してジハロゲン化エチレン約2な
いし約4モルを使用することが更に好ましく、ト
リブロモフエノール1モルに対して約3モルのジ
ハロゲン化エチレンの使用が最も好ましい。 この第二の実施態様においては2−ハロエチル
−2,4,6−トリブロモフエニルエーテル形成
のための反応時間は約30ないし約600分である。
反応時間は約60ないし約300分が好ましく、約60
ないし約180分が最も好ましい。反応は一般的に
常圧で行なわれるが、加圧又は減圧下で行なつて
も良い。好ましい実施態様においては過剰の二臭
化エチレンを減圧蒸留によつて2−ハロエチル−
2,4,6−トリブロモフエニルエーテルと分離
する。 第一の実施態様と第二の実施態様の反応条件は
2−ハロエチル−2,4,6−トリブロモフエニ
ルエーテルが一旦生成した後ではほとんど同じで
ある。テトラブロモビスフエノールA、2−ハロ
エチル−2,4,6−トリブロモフエニルエーテ
ル、および塩基は約60ないし200℃の温度におい
て約30ないし約300分間反応させる。好ましい実
施態様においては約125ないし約175℃の反応温度
を約60ないし約180分間使用する。更に、一層好
ましい実施態様においては約150℃の反応温度を
約120分間使用する。反応は常圧で行なわれるが
加圧下又は減圧下で行なつても良い。 本発明の方法においてテトラブロモビスフエノ
ールA1モルに対して少なくとも約1モルの無機
塩基を使用して所望の難燃化化合物を製造するこ
とが出来る。此の方法において1モルのテトラブ
ロモビスフエノールA1モルに対して約1.0ないし
約2.0モルの塩基を使用することが好ましい。周
期表の第1欄および第2欄から選ばれたアルカリ
金属又はアルカリ土類金属より成る金属炭酸塩、
金属水酸化物又は金属酸化物より成る群から選ば
れた塩基を使用することが好ましい。周期表第1
欄の好ましいアルカリ金属はリチウム、ナトリウ
ム、カリウム、ルビジウムであつてナトリウム、
カリウムが特に好適である。周期表第2欄の好ま
しいアルカリ土類金属はマグネシウム、カルシウ
ム、ストロンチウム、およびバリウムである。ア
ルカリ金属の炭酸塩は極めて良好な結果を与え、
炭酸ソーダが好ましい塩基の一つである。 テトラブロモビスフエノールAと2−ハロエチ
ル−2,4,6−トリブロモフエニルエーテルと
塩基とを有機溶媒の存在において反応させること
が好適である。然し比の反応は有機溶媒なしでも
行なうことが出来る。有機溶媒を使用する場合に
は約120℃以上の沸点を有するものが好適である。
説明のために若干の好適な有機溶媒を挙げると例
えばキシレン、エチルベンゼン、キユメン、スチ
レン、ジベンジル、シメンイソプロピルトルエ
ン、イソシメン、モノブロモベンゼン、ジクロロ
ベンゼン等の非閉環芳香族化合物;二臭化エチレ
ン、五塩化エタン、四塩化エチレン、等の低級ハ
ロゲン化アルケーン類、および炭素数1ないし6
個の低級ハロゲン化アルキレン類;メチルアミル
アルコール、オクチルアルコール、2−エチルブ
タノール、等の炭素数約5ないし約15の脂肪族ア
ルコール;ベンジルアルコール、等の炭素数約6
ないし約15の芳香族アルコール類;エチレングリ
コール、プロピレングリコール等の炭素数約1な
いし10の二価脂肪族アルコール類;メチルブチル
ケトン、メチルアミルケトン、ブチロン、メシチ
ルオキシド、フエニルメチルケトン等の少なくと
も約5個の炭素原子を有するケトン類;エチレン
グリコールのモノメチルエーテル、エチレングリ
コールのモノエチルエーテル、ジエチレングリコ
ールジエチレングリコールのモノブチルエーテ
ル、ジエチレングリコールのモノエチルエーテル
等の約3ないし約15個の炭素原子を有するエーテ
ル類;ぎ酸アミル、ぎ酸ヘキサリン、酢酸ヘキサ
リン、ぎ酸ヘプタリン、酢酸ヘプタリン、酢酸ノ
ルマルブチル、酢酸メチルアミル、酢酸オクチ
ル、酢酸2−エチルブチル、メチルシクロヘキサ
ノールの酢酸エステル、酢酸ベンジル、エチレン
グリコールモノアセテート、エチレングリコール
ジアセテート、プロピオン酸ノルマルブチル、プ
ロピオン酸アミル、酪酸エチル、酪酸ノルマルブ
チル、エチルヒドロキシイソブチレート、乳酸イ
ソブチル、乳酸メチルシクロヘキサノールエステ
ル等炭素数約3ないし約15個のエーテル類;ジメ
チルホルムアミド、ジメチルスルフオキシド;お
よび沸点が120℃以上の公知の他の有機溶媒が挙
げられるがこれらに限定するものではない。 他の一つの好ましい実施態様においてはテトラ
ブロモビスフエノールAと2−ハロエチル−2,
4,6−トリブロモフエニルエーテルと塩基とを
水の存在において反応させることが出来る。水を
溶媒として使用する場合には相間移動触媒の存在
において反応を行なうことが好ましい。公知の相
間移動触媒はどれでも使用することが出来る。 本発明の新規の難燃化したABS組成物は約5
ないし約35重量%のビス(2,4,6−トリブロ
モフエノキシエチル)テトラブロモビスフエノー
ルAエーテルを含有している。該組成物が該エー
テルを約10ないし約25重量%含有していることが
好ましい。 本発明の難燃化したABS組成物は約1ないし
約10重量%の促進剤を含有していても良い。本発
明の組成物には公知の促進剤を使用することが出
来る。これらの促進剤の若干を示すと、例えばア
ンチモン、蒼鉛、砒素、錫、鉛、およびゲルマニ
ウムの酸化物、ハロゲン化物、酸塩化アンチモ
ン、塩化アンチモン、酸化アンチモン、酸化第二
錫、亜砒酸、亜塩化砒素、等の周期表第A族お
よび第A族の金属の酸化物や塩化物である。そ
の他の公知の促進剤は燐、窒素、硼素、および硫
黄の有機および無機化合物例えばトリフエニルホ
スフエート、燐酸アンモニウム、硼酸亜鉛、チオ
尿素、尿素、硫化第二錫等であつてこれらも好適
な促進剤である。チタン、バナジウム、クロムお
よびマグネシウムの酸化物およびハロゲン化物、
およびこれらの化合物の水和物も促進剤として使
用することが出来る。これらは例えば二酸化チタ
ン、塩化チタン、五酸化バナジウム、臭化第二ク
ロム、酸化第一マンガン、三酸化モリブデン、モ
リブデン酸アンモニウム、酸化第一錫水和物、酸
化鉛水和物およびそれらを組合わせたものが使用
可能である。多数の有機および無機アンチモン化
合物が促進剤として有用である。すなわち硫化ア
ンチモン、亜アンチモン酸ソーダ、亜アンチモン
酸カリ、酪酸アンチモン、吉草酸アンチモン、カ
プロン酸アンチモン、ヘプチル酸アンチモンカプ
リル酸アンチモン、ペラルゴン酸アンチモン、カ
プリン酸アンチモン、桂皮酸アンチモン、アニス
酸アンチモン、亜アンチモン酸トリス(n−オク
チル)エステル、亜アンチモン酸トリス(2−エ
チルヘキシル)エステル、亜アンチモン酸トリベ
ンジルエステル、亜アンチモン酸トリメチロール
プロパンエステル、亜アンチモン酸ペンタエリス
リトールエステル、亜アンチモン酸グリセリンエ
ステル、および(燃焼等の)分解によつて酸化ア
ンチモンを生成する化合物が促進剤として公知で
ある。 好ましい促進剤はアンチモン、砒素および蒼鉛
の酸化物である。更に好ましい促進剤はアンチモ
ンの酸化物である。最も好ましい促進剤は三酸化
アンチモンである。 特殊の最終的な結果を得たいと所望する場合に
は本発明の組成物中に他の物質を使用することも
本発明の範囲に属する。このような他種物質とし
て特に限定されるものはないが、接着性強化剤、
酸化防止剤、帯電防止剤、殺菌剤、着色剤、(本
明細書に記載した縮合生成物系以外の難燃化剤の
外に)その他の難燃化剤、熱安定剤、光安定剤、
充填材、強化剤、および例えばModern Plastics
Encyclopedia第52巻No.、10A、マツクグローヒル
社出版、ニユーヨーク(1975)等に記載されてい
る公知のその他の物質である。該エンサイクロペ
デイアは本開示中に文献として全部包含されてい
る。 本発明の組成物中に使用しても良い前記の物質
は組成物の性質に著しい悪影響を及ぼさない量で
使用することが出来る。すなわち、その量は組成
物の全重量に対してゼロ%ないし該組成物がなお
プラスチツクとして分類される範囲の含有率のも
のに及ぶ。一般的にはその量はゼロないし80%で
ある。 特許請求の範囲の組成物中に使用することが出
来る好ましい難燃化添加物はビス(2,4,6−
トリブロモフエノキシエチル)テトラブロモビス
フエノールAエーテルの外に促進剤も含むもので
ある。このようなエーテルはこの好ましい難燃化
添加物を少なくとも50重量%以上含有するもので
ある。該エーテルが少なくとも70重量%以上の難
燃化添加物を含有していることが最も好ましい。 後記の実施例は本発明を更に詳細に説明する目
的で記載したものであつて、開示した発明を制限
するためのものではない。特に記載がない限り、
部はすべて重量部、重量はグラム、温度は摂氏度
℃、体積はミリリツトルで表わされている。 実施例 1 テトラブロモビスフエノールA136/10グラム
(0.025モル)をジメチルホルムアミド100mlに溶
解し、かく拌棒、温度計、凝縮器、滴下斗およ
び加熱装置付きの500ml4つ口フラスコに仕込ん
だ。この溶液に約60ないし約80℃に保つた炭酸ソ
ーダ2.65g(0.025モル)を加えて、烈しい反応
を起した。次に1−(2,4,6−トリブロモフ
エノキシ)−2−ブロモエタン21.9グラム(0.05
モル)21.9gを100mlのジメチルホルムアミドに
溶解した溶液を1滴づつ反応混合物に加えた。こ
の溶液の添加を開始した時の反応混合物の温度は
98℃であつた。反応混合物を約3時間中に100℃
まで加熱した。反応混合物に水約300mlを加え、
反応フラスコ中の液を傾斜によつて除いた。反応
フラスコにメタノールを加えて反応混合物と混合
した。約136ないし150℃の融点の物質が得られ
た。この物質をベンゼン/メタノール混合液から
再結晶した。融点149ないし151℃の物質16gが得
た。 実施例 2 撹拌棒、凝縮器、および温度計を附した3の
フラスコにテトラブロモビスフエノールA163.2
g、炭酸ソーダ31.8g、およびプロピレングリコ
ール1000mlを仕込んだ。反応混合物を100℃まで
加熱してビスフエノールAのニナトリウム塩を形
成した。この反応混合物に1−(2,4,6−ト
リブロモフエノキシ)−2−ブロモエタン262.3g
を添加した。次に反応混合物を140℃まで加熱し
た。これを続いて冷却し水を添加し混合物を吸引
過した。生成した固体をベンゼンに溶解し、次
にベンゼン溶媒を蒸発した。このようにして得た
固体を混合器中に入れ、生成物をアセトンでスラ
リー化しながら微細な白色粉末に破砕した。白色
粉末を吸引過して溶媒から除き、炉中で乾燥し
た。生成物293.4gが得られ、収率は77.7%であ
つた。この生成物の融点は157〜159℃であつて臭
素含有率は66.11%であつた。 実施例 3 テトラブロモビスフエノールA136/10g
(0.025モル)と炭酸ソーダ2.65g(0.025モル)を
100mlのジメチルスルホキシド中で反応させ得た
溶液をかく拌棒、温度計、凝縮器、滴下斗およ
び加熱装置を装備した500mlの四つ口フラスコに
仕込んだ。次に反応混合物にジメチルスルホキシ
ド100mlと1−(2,4,6−トリブロモフエノキ
シ)−2−ブロモエタンの混合物を加えた。次に
反応混合物を約3hr、約110℃に保持した。反応混
合物を冷却し、これに水を加えた。反応混合物を
吸引過し、約135ないし約140℃の融点を有する
粗製固体を得た。この粗製固体を熱アセトンで洗
い、吸引過し、乾燥した。融点が156ないし158
℃のビス(2,4,6−トリブロモフエノキシエ
チル)テトラブロモビスフエノール−Aエーテル
24gを得た。収率は76%であつた。此の物質は臭
素61.65%を含有するものであつた。これを熱重
量分析したところ、377℃においてその重量の25
%を消失し、387℃においてその重量の50%を消
失し、395℃においてその重量の75%を消失した。 実施例 4 凝縮器、温度計、かく拌棒、および加熱装置を
有する1入りの四つ口フラスコにテトラブロモ
ビスフエノールA54.5g、炭酸ソーダ10.6g、プ
ロピレングリコール300mlを仕込んだ。混合物を
100℃まで加熱してビスフエノールAのナトリウ
ム塩の存在を示す透明明黄色の溶液を生成した。
この反応混合物に1−(2,4,6−トリブロモ
フエノキシ)2−ブロモエタン125.8gを加えた。
反応混合物を約3hr140ないし150℃まで加熱した。
次に反応混合物を40℃まで冷却した。反応混合物
に水500mlを加えた後これを過し、生成してい
る固形物をアセトンで洗い捕集して粉砕しアセト
ンと混合し再び過した。再過によつて得た生
成物を次に乾燥した。此の生成物は97.2gであつ
て、その融点は157ないし159℃を示し、収率は77
%であつた。此の物質を熱重量分析に付したとこ
ろ373℃においてその重量の25%を失ない、387℃
においてその重量の50%を、394℃においては75
%を失なつた。 ABS組成物の製造 実施例 5 ビス(2,4,6−トリブロモフエノキシエチ
ル)テトラブロモビスフエノールAをボルグワー
ナー社製黒色ABS樹脂ボルグワーナー“GSM−
4500〔Borg−Warner“GSM4500”〕(商品名)を
240分間180〓において乾燥したものの中に添加し
てアクリロニトリル−ブタジエン−スチレン組成
物を造つた。前記のアリールエーテルはブラベン
ダープレツプセンターミキサー(ブラベンダー
インスツルメント インコーポレーシヨン〔C.
W.Brabender Instruments,Inc.,South
Hackensack,N.J〕製計量ヘツドモデルR6)に
添加してABSと混合した。この混合器には伝熱
装置を有するヘツドで位置決めした一対のローラ
ー型の羽根が装備されている。全混合物を約220
℃まで加熱しこの温度で溶融状態となつた。処方
物を混合器から取り出し、冷却し、砕いてチツプ
状にした。このチツプを1オンス用ニユーバリー
射出成形機HI−30RS型(ニユーバリーインダス
トリーズ、インコーポレーシヨン、製
〔Newbury Industries.Inc.,Newbury,Ohio)
で射出成形した。ラム圧力2000p.s.iで60秒の成形
サイクルを実施した。これらのチツプを加熱溶融
した後、型中に射出して試験用中実試料を造つ
た。 射出成形した試料のアイゾツト衝撃強度と熱変
形温度(未なまし)を測定した。またアンダーラ
イター(保険会社)の試験項目No.94(プラスチツ
ク材料の燃焼性試験法、UL.94.2月1日1974)に
従つて燃焼性試験を行なつた。この試験において
は試験片を環状支持台のクランプで把持して最長
寸法部を垂直に、かつ試験片の下端がバーナーの
管の上端の上方3/8″(0.95cm)の位置に来るよう
に試験片の上端を支持した。バーナーは次に試験
片から離して点火し高さ3/4インチ(1.9cm)の青
色の焔が生ずるように調節した。試験用のバーナ
ー焔を試験片の下端の中心部に来るように設置し
10秒間此の位置に保持した。次に試験焔を除いて
試験片の発焔燃焼および焼灼燃焼の継続時間を調
べた。もし試験片の発焔燃焼又は焼灼燃焼が試験
焔の徹去後30秒以内に停止した場合には、停止後
直ちに試験焔を再び試験片の下方に置いて10秒間
保持した。再び試験焔を徹去し試験片の発焔燃焼
又は焼灼燃焼の継続時間を調べる。もし本試験の
燃焼中に発焔している粒子又は液滴の滴下が起つ
た場合には滴下物を試験片の1フート(30.5cm)
下方に置いた水平の木綿繊維(無加工の外科用綿
布)上に滴下させる。発焔の著しい粒子は木綿繊
維を着火させることが出来ると考えられる。垂直
に取りつけた試験片の試験焔を作用させた後の発
焔又は焼灼継続時間は(10回の焔の適用による5
個の試験片の平均値として)25秒以上であつては
ならない(最長時間は30秒以下でなければならな
い)、またクランプの外側の試験片が試験中に完
全に燃焼してはならない。 上記の必要条件に適合し、燃焼試験中に発焔し
ている粒子又は液体の滴下を起さないような材料
を“−1”と分類する。上記の必要条件に適合
するが試験中に短時間燃焼するような発焔粒子又
は液滴を生成するような材料は“−2”と分類
される。前記の特定条件下において、発焔燃焼又
は焼灼燃焼の継続時間の平均値が5秒未満の材料
は“−0”と格付けされる。 実施例 6 実施例5に記載した方法を樹脂としてマーボン
(Marbon〕社のABS樹脂“GSM−4500”(商品
名)を使用した以外は実質的に同じ方法で実施し
た。ABS組成物中の難燃化剤の濃度は22%、組
成物中の三酸化アンチモンの濃度は4.4%であつ
た。ブラベンダー プラスチユーダー
(Brabender Plasticorder)(C.W.ブラベンダー
インスツルメント インコーポレーシヨン
〔Brabender Instruments,Inc.,South
Hackensack,N.J.〕製の型式PL−V150;一対
のローラー羽根を有するもの)上で220℃におい
て、回転数100(毎秒)、120秒間混練した。先ず樹
脂を融解し、難燃化剤と三酸化アンチモンを樹脂
に添加し、混合物を2分間融解した。次にこの粉
砕品を圧縮成形して2枚の3.25インチ×1/8イン
チ(8.125cm×0.32cm)のブローチ状試験片と1
個の5.0インチ×5.5インチ×1/8インチ(12.7cm×
14cm×0.32cm)のブローチ状試験片を作成した。
圧縮成形は210℃、20トンの圧力で5分間行なつ
た。燃焼性試験用試験片を適宜のブローチから切
り取つて実施例5の方法で測定した。本発明の組
成物の燃焼性はU.L.941/8″定格でV−0、U.L94
1/16″定格でV−0であつた。 その他の難燃化基材の製造 比較例 7 実施例5の方法とほとんど同一の方法で、1,
2−ビス(2,6−ジブロモ−4−t−ブチルフ
エノキシ)エタン21.2重量%と三酸化アンチモン
4.4重量%とをボルグワーナー社製サイコラツク
〔Cycolac〕GSM4500(商品名:黒色ABS樹脂)
に混入した。本組成物の未なまし熱変形温度は
155〓(68.5℃):U.L.941/8″定格はH.B.;U.B94
1/16″定格はH.B.であつた。 1,2−ビス(2,6−ジブロモ−4−t−ブ
チルフエノキシ)エタンは約51.5%の臭素を含有
するもので臭素含有率は実施例5のアリールエー
テルよりも約2.0%大きいものであつた。ABS中
での難燃化効果は本化合物の効果よりも予想に反
して大きかつた。 実施例 8 実施例5に記載した方法とほとんど同じ方法
で、実施例3のビス(2,4,6−トリブロモフ
エノキシエチル)テトラブロモビスフエノールA
エーテルを19%(全組成物に対する重量%)の濃
度で、三酸化アンチモン3.76%(全組成物に対す
る重量%)および3.23%(全組成物に対する重量
%)の塩素化ポリエチレンと共にアクリロニトリ
ル−ブタジエン−スチレンに混入した。射出成形
した試料のアイゾツト衝撃強度は2.08フートボン
ド/インチ(ノツチ付)、未なまし熱変形温度は
164〓(73.3℃)、U.L.941/8″定格はV−0、U.
L.941/16″定格はV−0;溶融指数は荷重5Kgに
おいて220℃で8.2g/10分であつた。 比較例 9 機械的かく拌器、クライゼン〔claisen〕式Y
型アダプター、凝縮器、目盛り付滴下斗、温度
計、サーモウオツチ〔Thermowatch〕(商品名)
装置、および加熱ジヤケツト付の2三ツ口丸底
フラスコにテトラブロモビスフエノールA217.4
g(0.40モル)とエチレングコールモノメチルエ
ーテル(メチルセロソルブ)306.7gを仕込んで
溶液を造つた。溶液をかく拌しながら炭酸ソーダ
42.4g(0.40モル)を添加し、フラスコの内容物
を120℃まで加熱した。二臭化エチレン(EDB)
64g(0.34モル)を207.6gのメチルセロソルブ
に溶解した溶液を反応器に加えて反応混合物を、
4hrの間烈しくかく拌しながら120℃まで加熱し
た。次にかく拌した反応混合物に1−ブロモ−2
(2,4,6−トリブロモフエノキシ)エタン
49.9g(0.114モル)を粉末状固体の状態で急速
に添加し、反応混合物を加熱還流させ此の温度に
4hr保持した。 反応混合物を一夜放置冷却すると固体が沈澱し
た。これを上澄液でスラリー化して、混合物をか
く拌しながら1000mlの水中に注入した。白色沈澱
を母液から別して水で洗い次にメタノールで洗
浄した。これを先ず60ないし65℃の強制熱風炉中
で16hr乾燥した後更に60℃において20インチ
(50.8cm)水銀柱の真空下で3hr乾燥した。2,
4,6−トリブロモフエノキシ基を末端に有する
二臭化エチレンとテトラブロモビスフエノールA
のオリゴマーが全部で246.9g単離された。生成
物の有機臭素含有率は57.79%であつた。その軟
化範囲は183ないし205℃であつた。生成物を窒素
雰囲気中で毎分20℃の加熱速度で熱重量分析を行
なつた結果271℃において1重量%、370℃におい
て5重量%、380℃において10重量%、390℃にお
いて50重量%、426℃において75重量%の重量減
少を認めた。ポリスチレンを基準物質とするゲル
透過クロマトグラフ分析の結果このオリゴマーは
1モルが約900ないし5000gの範囲にわたる典型
的な鐘型の分子量分布を有する重合体であつて分
子量の大部分が1300ないし2500の間に分布してい
ることが明らかとなつた。此の化合物は日本特許
第5173548号明細書第3頁第1欄に第二の好まし
い化合物として開示されている化合物でqの値が
主として約1ないし3の範囲にある化合物に相当
するものであつた。 実施例5に記載した方法とほとんど同じ方法
で、この比較例の生成物を(全組成物の重量に対
して)19重量%の濃度で、3.76重量%(全組成物
に対して)の三酸化アンチモンおよび3.23重量%
(全組成物に対して)の塩素ポリエチレンと共に
アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン樹脂に
混入した。射出成形した試料のアイゾツト衝撃強
度は0.6フートポンド/インチ(ノツチ付)、未な
まし熱変形温度は172〓(78℃)、U.L.941/8″定
格はV−0、U.L.941/16定格はV−0、または
荷重5Kgの場合の溶融指数は2.6g/10分、220℃
であつた。 比較例 10 機械的かく拌器、クライゼン型Yアダプター、
凝縮器目盛り付滴下斗、温度計、“サーモウオ
ツチ(Therowatch)”(商品名)装置、および加
熱ジヤケツトを装備した2入り三つ口丸底フラ
スコに、テトラブロモビスフエノールA217.4g
(0.40モル)とメチルセロソルブ306.7gを仕込ん
だ。混合物をかく拌して生成した溶液に炭酸ソー
ダ42.4g(0.40モル)を添加し、反応混合物をか
く拌しながら120℃まで加熱した。メチルセロソ
ルブ207.6g中に90.2g(0.48モル)の二臭化エチ
レンを溶解した溶液を添加し得られた全反応器内
容物を機械的にかく拌しながら120℃において4hr
加熱した。次に熱い反応混合物に2,4,6−ト
リブロモフエノール39.2g(0.118モル)と炭酸
ソーダ9.4g(0.089モルを加えた。次に反応混合
物をかく拌しながら加熱還流させ、此の温度に
4hr保持した後約16hr冷却した。生成した沈澱を
上澄液でスラリー化した後過、水洗し、最後に
メタノールで洗浄した。沈澱は初めの間は強制通
風炉中で60℃において16hr乾燥し、次に真空炉中
で水銀柱29インチ(69.6cm)の真空下で60℃にお
いて3hr乾燥した。その有機臭素含有率は52.10%
で、軟化温度範囲は197ないし244℃であつた。毎
分20℃の加熱速度で窒素中で実施した熱重量分析
において1,5,10,25,50および75%の重量を
減少する温度はそれぞれ113,379,388,397,
401,426℃であつた。ポリスチレンを標準とする
オリゴマーのゲル透過クロマトグラフイの結果、
この生成物が約1200ないし30000g/モルの幅が
広い分子量分布を持ち、大部分の重合物の分子量
が約1600ないし8700の範囲にあることが分つた。
この化合物は日本特許第5173548号明細書の第3
頁第1欄に開示されているqの値が主として約7
ないし10化合物に相当するものである。 実施例5に記載した方法とほとんど同じ方法
で、本実施例の生成物を、19重量%(全組成物に
対して)の濃度で、三酸化アンチモン3.76重量%
(全組成物に対して)および塩素化ポリエチレン
3.23重量%(全組成物に対して)と共にアクリロ
ニトリル−ブタジエン−スチレン樹脂に混入し
た。射出成形した試料のアイゾツト衝撃強度は
0.84フート−ポンド/インチ(ノツチ付)、未な
まし熱変形温度は173〓(78.5℃)、U.L.941/8
定格はV−0、U.L.941/6″定格はV−0、5Kg
の荷重における220℃での溶融指数は0.8g/10分
であつた。 第1表は実施例8、比較例9,10の結果をまと
めて示しており、本発明の組成物がABS樹脂中
の防燃化剤の化合物と相溶性が極めて大きいこと
および先行技術による組成物に比して耐衝撃性が
著しく向上することを明らかにしている。
【表】
実施例 11
実施例8とほぼ同様の方法で、実施例3のビス
(2,4,6−トリブロモフエノキシエチル)テ
トラブロモビスフエノールAエーテルを20%(全
組成物に対する重量%)の濃度で、三酸化アンチ
モン4.5%(全組成物に対する重量%)として実
験を行つた。 比較例 12 凝縮器、かく拌装置を有する反応器中で、テト
ラブロモビスフエノールA(13.6g、0.025mol)
と2,4,6−トリブロモフエニルクロロフオル
メート(19.7g、0.05mol)をベンゼンに溶解し、
ピリジン(6ml)を滴下した。 溶液は室温において2時間撹拌され、生成した
固形物はろ過され、水で洗浄された。得られた粗
製生成物を沸騰したメタノール中で15分間温浸
し、冷却後ろ過し、20.0gの融点が257〜260℃で
ある生成物イソプロピリデン(2,6−ジブロモ
−p−フエニレン)ビス(2,4,6−トリブロ
モフエニル)カルボネートを得た。 分析の結果、Br含量は62.8%であつた。 比較例 13 テトラブロモビスフエノールAと無水プロピオ
ン酸とをプロピオン酸中で反応させて得られた
CN−482(フアブリツクカルク化学(Chemische
Fabrik kalk)社製)を使用して実験を行つた。 反応式は以下の通りである。 CN−482は分子量656の白色粉末であり、融点
は108〜111℃である。分析の結果Br含量は48.3%
であつた。実施例8と同様の方法で、CN−482
を22%(全組成物に対する重量%)の濃度で、三
酸化アンチモン5.0%(全組成物に対する重量%)
として実験を行つた。 実施例10、比較例11及び12で得られた組成物
を、GSM−4500の代わりにGSM−1000(ABS樹
脂)を使用した以外は実施例5と同様にして射出
成形した。得られた試料について、アイゾツト衝
撃試験と燃焼試験を行つた。結果を第2表に示
す。
(2,4,6−トリブロモフエノキシエチル)テ
トラブロモビスフエノールAエーテルを20%(全
組成物に対する重量%)の濃度で、三酸化アンチ
モン4.5%(全組成物に対する重量%)として実
験を行つた。 比較例 12 凝縮器、かく拌装置を有する反応器中で、テト
ラブロモビスフエノールA(13.6g、0.025mol)
と2,4,6−トリブロモフエニルクロロフオル
メート(19.7g、0.05mol)をベンゼンに溶解し、
ピリジン(6ml)を滴下した。 溶液は室温において2時間撹拌され、生成した
固形物はろ過され、水で洗浄された。得られた粗
製生成物を沸騰したメタノール中で15分間温浸
し、冷却後ろ過し、20.0gの融点が257〜260℃で
ある生成物イソプロピリデン(2,6−ジブロモ
−p−フエニレン)ビス(2,4,6−トリブロ
モフエニル)カルボネートを得た。 分析の結果、Br含量は62.8%であつた。 比較例 13 テトラブロモビスフエノールAと無水プロピオ
ン酸とをプロピオン酸中で反応させて得られた
CN−482(フアブリツクカルク化学(Chemische
Fabrik kalk)社製)を使用して実験を行つた。 反応式は以下の通りである。 CN−482は分子量656の白色粉末であり、融点
は108〜111℃である。分析の結果Br含量は48.3%
であつた。実施例8と同様の方法で、CN−482
を22%(全組成物に対する重量%)の濃度で、三
酸化アンチモン5.0%(全組成物に対する重量%)
として実験を行つた。 実施例10、比較例11及び12で得られた組成物
を、GSM−4500の代わりにGSM−1000(ABS樹
脂)を使用した以外は実施例5と同様にして射出
成形した。得られた試料について、アイゾツト衝
撃試験と燃焼試験を行つた。結果を第2表に示
す。
【表】
第2表に示した結果より、本発明にかかるエー
テル結合により結合された化合物を含む組成物
は、従来のエステル結合により結合された化合物
を含む組成物と同等の難燃性を保持しつつ、耐衝
撃性が向上していることがわかる。 上記の実施例は本発明の説明のために記載した
ものであつて制限を行うものではない。当業者に
は多くの上記以外の変更修正が示唆されるであろ
う。これらは本発明の範囲内のものと考えるべき
ものである。
テル結合により結合された化合物を含む組成物
は、従来のエステル結合により結合された化合物
を含む組成物と同等の難燃性を保持しつつ、耐衝
撃性が向上していることがわかる。 上記の実施例は本発明の説明のために記載した
ものであつて制限を行うものではない。当業者に
は多くの上記以外の変更修正が示唆されるであろ
う。これらは本発明の範囲内のものと考えるべき
ものである。
1 主成分として、合成樹脂のエマルジヨンまた
はサスペンジヨン(A)とフエノール樹脂粉末(B)とを
含んで成り、かつ、これら両成分の固形分重量比
が100対5〜500であることを特徴とする合成樹脂
組成物(但し、(A)、(B)両成分の固形分重量比が
10/90〜90/10である合板用接着剤組成物を除
く。)。
はサスペンジヨン(A)とフエノール樹脂粉末(B)とを
含んで成り、かつ、これら両成分の固形分重量比
が100対5〜500であることを特徴とする合成樹脂
組成物(但し、(A)、(B)両成分の固形分重量比が
10/90〜90/10である合板用接着剤組成物を除
く。)。
Applications Claiming Priority (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| US06/706,384 US4567218A (en) | 1984-02-01 | 1985-02-27 | Halogenated bisphenol A ether flame retardant for ABS polymers |
| US706384 | 1985-02-27 |
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| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
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| JPH023817B2 true JPH023817B2 (ja) | 1990-01-25 |
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| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP60262345A Granted JPS61200152A (ja) | 1985-02-27 | 1985-11-21 | ハロゲン化ビスフエノ−ルaエ−テル系abs重合体用難燃剤 |
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|---|---|
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| EP (1) | EP0192885B1 (ja) |
| JP (1) | JPS61200152A (ja) |
| KR (1) | KR910008587B1 (ja) |
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| JPS49103842A (ja) * | 1973-01-23 | 1974-10-01 | ||
| US4058501A (en) * | 1973-02-08 | 1977-11-15 | Velsicol Chemical Corporation | Polymer compositions |
| JPS5213538A (en) * | 1975-07-24 | 1977-02-01 | Mitsubishi Gas Chem Co Inc | Flame retardant for synthetic resin |
| JPS5556179A (en) * | 1978-10-20 | 1980-04-24 | Asahi Chem Ind Co Ltd | Flame-retardant composition |
| JPS5655343A (en) * | 1979-10-12 | 1981-05-15 | Asahi Chem Ind Co Ltd | Diester of 3,5,3',5'-tetrabromobisphenol a and halogenated aromatic carboxylic acid |
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1985
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